【実施例】
【0058】
以下、実施例により本発明を説明するが、本実施例により何ら限定されるものではない。なお、実施例中の各測定値は以下の方法により測定した値である。
【0059】
[融点]
熱可塑性樹脂の融点は、示差走査熱量計(DSC)「TA3000」(メトラー社製)を使用し、サンプル10mgをアルミ製パンへ封入後、窒素雰囲気下で、昇温速度5℃/minで測定した時、吸熱ピーク温度を融点(T
m)として測定した。1st−runで明確な吸熱ピークが現れない場合は、50℃/minの昇温速度で予想される吸熱ピーク温度より50℃高い温度まで3min程度で加熱して完全溶融させた後、80℃/minで50℃まで冷却し、しかるのち、5℃/minの昇温速度で測定した値を用いた。
【0060】
[厚さ]
湿式不織布の厚さは、JIS P 8118「紙及び板紙の厚さと密度の試験方法」に準じて測定した。
【0061】
[目付]
湿式不織布の目付は、JIS P 8124「紙のメートル坪量測定方法」に準じて測定した。
【0062】
[強力]
湿式不織布の強力は、JIS P 8113「紙及び板紙の引張強さ試験方法」に準じて測定した。
【0063】
[通気度]
湿式不織布の通気度は、JIS L 1096−1996「一般織物試験方法」の通気度測定方法に準じて、フラジール型通気度試験機(東洋精機製作所社製)を使用して測定した。
【0064】
[平均細孔径、及び最大細孔径]
湿式不織布の細孔径は、「パームポロメーター CFP−1100AEXL」(Porous Materials Inc.社製)により、平均細孔径と最大細孔径を測定した。
【0065】
[地合]
湿式不織布の地合は、20cm角のサンプルを屋内で蛍光灯にかざし、目視観察した時にピンホールが1個以上あった場合には×、0個の場合には○として評価した。
【0066】
[耐電解液性]
セパレータの耐電解液性は、JIS P 8113「紙及び板紙の引張強さ試験方法」に準じて、耐電解液性処理前後の試験片の引張強さを測定し、その引張強さの保持率で評価した。耐電解液性処理は、試験片を窒素雰囲気下で80℃のプロピレンカーボネート(和光純薬社製)に24時間浸漬処理した。
【0067】
[耐熱性]
セパレータの耐熱性は、以下の方法で評価した。23℃、65%RHで24時間調湿後のセパレータサンプルを20cm角に切り出し、サンプルを真空下で200℃に保持した乾燥機中で24時間乾燥処理を行い、サンプルを真空乾燥機から取り出した後、23℃、65%RHで24時間調湿後、形態を測定し、縦または横の少なくとも一方の形態変化が2.5%未満のものを○とした。
【0068】
[コンデンサの作製]
セパレータサンプルを200℃に保持した真空乾燥機で24時間乾燥後、−60℃以下の露点雰囲気のドライボックスにサンプルを持ち込んだ。次いで、サンプルを直径13.5mmに打ち抜き、テトラエチルアンモニウムテトラフロロボレートの0.15質量%のプロピレンカーボネート溶液(水分率20ppm以下)に浸漬した。活性炭(クラレケミカル社製「BP−20」)とポリテトラフロロエチレンとカーボンブラック(電気化学工業社製「デンカブラック」(登録商標))を80:10:10の質量比で混練後、300μmの厚みまで圧延して、直径13mmに打ち抜いてシート状の分極性電極を得た。分極性電極を、導電性ペースト(日本アチソン社製「EB−815」)を用いて集電部材に接着し、260℃の乾燥機にて30分間乾燥後、200℃の真空乾燥機で12時間乾燥した。乾燥した電極サンプルをドライボックスに持ち込んだ。電極、及び上記溶液に浸漬したセパレータ2枚、電極の順に重ね、コイン型コンデンサをドライボックス内にて作製した。
【0069】
[静電容量、及び内部抵抗]
コンデンサの静電容量、内部抵抗は、以下の方法で測定した。前記方法により作製したコンデンサを充電電流3mAの定電流にて2.3Vまで充電後、電流値が1mAになるまで定電圧充電を行い、放電電流3mAにて放電を行った。この充電−放電サイクルを6回繰り返し、6サイクル目の放電時の端子間電圧1.2Vから1.0Vになるまでの時間より静電容量値を求めた。内部抵抗値は、同サイクル時の放電直後の電圧低下より求めた。
【0070】
[実施例1]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比85:15)をジアミン成分とし、シュウ酸をジカルボン酸成分とする脂肪族ポリアミド(宇部興産社製ポリオキサミド、融点235℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.14mmのノズルより吐出して、速度1300m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を0.2重量%付与し、水分率が12重量%となるように搾液後、切断を行って、単繊維繊度0.7dtex、繊維長5mm(アスペクト比560)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を20重量%を水中で攪拌混合して分散させた後、金網上に抄き上げ、110℃のドラム式ドライヤーで乾燥させて湿式不織布を得た。次いで、220℃のカレンダーロールを用いて熱プレス加工を行い、目付20g/m
2、厚さ0.04mmのコンデンサ用セパレータとした。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。性能は表2に示す通りコンデンサ用セパレータとして優れるものであった。
【0071】
[実施例2]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比85:15)をジアミン成分とし、シュウ酸をジカルボン酸成分とする脂肪族ポリアミド(宇部興産社製ポリオキサミド、融点235℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.3mmのノズルより吐出して、速度800m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を0.2重量%付与し、水分率が12重量%となるように搾液後、切断を行って、単繊維繊度4.5dtex、繊維長5mm(アスペクト比220)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を20重量%用いて、水中で攪拌混合して分散させた後、金網上に抄き上げ、110℃のドラム式ドライヤーで乾燥させて湿式不織布を得た。次いで、220℃のカレンダーロールを用いて熱プレス加工を行い、目付50g/m
2、厚さ0.08mmのコンデンサ用セパレータとした。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。性能は表2に示す通りコンデンサ用セパレータとして優れるものであった。
【0072】
[実施例3]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比85:15)をジアミン成分とし、シュウ酸をジカルボン酸成分とする脂肪族ポリアミド(宇部興産社製ポリオキサミド、融点235℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.14mmのノズルより吐出して、速度1050m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を0.2重量%付与し、水分率が12重量%となるように搾液後、切断を行って、単繊維繊度1.0dtex、繊維長10mm(アスペクト比940)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を20重量%用いて、水中で攪拌混合して分散させた後、金網上に抄き上げ、110℃のドラム式ドライヤーで乾燥させて湿式不織布を得た。次いで、220℃のカレンダーロールを用いて熱プレス加工を行い、目付20g/m
2、厚さ0.04mmのコンデンサ用セパレータとした。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。性能は表2に示す通りコンデンサ用セパレータとして優れるものであった。
【0073】
[実施例4]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比85:15)をジアミン成分とし、シュウ酸をジカルボン酸成分とする脂肪族ポリアミド(宇部興産社製ポリオキサミド、融点235℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.14mmのノズルより吐出して、速度1300m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を0.08重量%付与し、水分率が12重量%となるように搾液後、切断を行って、単繊維繊度0.7dtex、繊維長5mm(アスペクト比560)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を20重量%用いて、水中で攪拌混合して分散させた後、金網上に抄き上げ、110℃のドラム式ドライヤーで乾燥させて湿式不織布を得た。次いで、220℃のカレンダーロールを用いて熱プレス加工を行い、目付20g/m
2、厚さ0.04mmのコンデンサ用セパレータとした。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。性能は表2に示す通りコンデンサ用セパレータとして優れるものであった。
【0074】
[実施例5]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比85:15)をジアミン成分とし、シュウ酸をジカルボン酸成分とする脂肪族ポリアミド(宇部興産社製ポリオキサミド、融点235℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.14mmのノズルより吐出して、速度1300m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を0.2重量%付与し、水分率が5重量%となるように搾液後、切断を行って、単繊維繊度0.7dtex、繊維長5mm(アスペクト比560)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を20重量%用いて、水中で攪拌混合して分散させた後、金網上に抄き上げ、110℃のドラム式ドライヤーで乾燥させて湿式不織布を得た。次いで、220℃のカレンダーロールを用いて熱プレス加工を行い、目付20g/m
2、厚さ0.04mmのコンデンサ用セパレータとした。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。性能は表2に示す通りコンデンサ用セパレータとして優れるものであった。
【0075】
[比較例1]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比85:15)をジアミン成分とし、シュウ酸をジカルボン酸成分とする脂肪族ポリアミド(宇部興産社製ポリオキサミド、融点235℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.1mmのノズルより吐出して、速度1450m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を0.2重量%付与し、水分率が12重量%となるように搾液後、切断を行って、単繊維繊度0.008dtex、繊維長3mm(アスペクト比3150)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を20重量%用いて、水中で攪拌混合して分散させた後、金網上に抄き上げ、110℃のドラム式ドライヤーで乾燥させて目付20g/m
2の湿式不織布を得たが、ピンホールがあるだけでなくポリアミド繊維の分散不良による地合斑が大きいことから、セパレータとして用いるには不適であった。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。
【0076】
[比較例2]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比85:15)をジアミン成分とし、シュウ酸をジカルボン酸成分とする脂肪族ポリアミド(宇部興産社製ポリオキサミド、融点235℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.3mmのノズルより吐出して、速度650m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を0.2重量%付与し、水分率が12重量%となるように搾液後、切断を行って、単繊維繊度6.0dtex、繊維長5mm(アスペクト比190)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を20重量%用いて、水中で攪拌混合して分散させた後、金網上に抄き上げ、110℃のドラム式ドライヤーで乾燥させて湿式不織布を得た。次いで、220℃のカレンダーロールを用いて熱プレス加工を行い、目付50g/m
2、厚さ0.1mmのコンデンサ用セパレータとした。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。性能は表2に示す通りで、地合斑はないもののピンホールがあるほか、低強力で最大細孔径が大きいため、コンデンサに用いるには不適であった。
【0077】
[比較例3]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比85:15)をジアミン成分とし、シュウ酸をジカルボン酸成分とする脂肪族ポリアミド(宇部興産社製ポリオキサミド、融点235℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.4mmのノズルより吐出して、速度550m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を0.2重量%付与し、水分率が12重量%となるように搾液後、切断を行って、単繊維繊度15.0dtex、繊維長2mm(アスペクト比48)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を20重量%用いて、水中で攪拌混合して分散させた後、金網上に抄き上げ、110℃のドラム式ドライヤーで乾燥させて湿式不織布を得た。次いで、220℃のカレンダーロールを用いて熱プレス加工を行い、目付50g/m
2、厚さ0.1mmのコンデンサ用セパレータとした。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。性能は表2に示す通りで、地合斑はないもののピンホールがあるほか、低強力であり、平均細孔径及び最大細孔径が大きいため、コンデンサに用いるには不適であった。
【0078】
[比較例4]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比85:15)をジアミン成分とし、シュウ酸をジカルボン酸成分とする脂肪族ポリアミド(宇部興産社製ポリオキサミド、融点235℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.14mmのノズルより吐出して、速度1300m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を付与せず、水分率が12重量%となるように搾液後、切断を行って、単繊維繊度0.7dtex、繊維長5mm(アスペクト比560)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を20重量%用いて、水中で攪拌混合して分散させた後、金網上に抄き上げ、110℃のドラム式ドライヤーで乾燥させて目付20g/m
2の湿式不織布を得たが、ピンホールがあるだけでなくポリアミド繊維の分散不良による地合斑が大きいことから、セパレータとして用いるには不適であった。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。
【0079】
[比較例5]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比85:15)をジアミン成分とし、シュウ酸をジカルボン酸成分とする脂肪族ポリアミド(宇部興産社製ポリオキサミド、融点235℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.14mmのノズルより吐出して、速度1300m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を3.0重量%付与し、水分率が12重量%となるように搾液後、切断を行って、単繊維繊度0.7dtex、繊維長5mm(アスペクト比560)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を20重量%用いて、水中で攪拌混合して分散させたが、ポリエーテルエステル系界面活性剤の付与量が多かったことにより水面の泡立ちが多く、工業的に製造する際に工程トラブルや排水トラブルが生じることが予想される状態で、湿式不織布を作製するには不適であった。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。
【0080】
[比較例6]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比85:15)をジアミン成分とし、シュウ酸をジカルボン酸成分とする脂肪族ポリアミド(宇部興産社製ポリオキサミド、融点235℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.14mmのノズルより吐出して、速度1300m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を0.2重量%付与し、水分率が0.3重量%となるように搾液、乾燥後、切断を行って、単繊維繊度0.7dtex、繊維長5mm(アスペクト比560)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を20重量%用いて、水中で攪拌混合して分散させた後、金網上に抄き上げ、110℃のドラム式ドライヤーで乾燥させて目付20g/m
2、厚さ0.04mmのコンデンサ用セパレータとした。しかしながら、ポリアミド繊維の未分散繊維塊があり地合が均一ではなく、ピンホールを確認した。また、強力が低く、コンデンサを組み立てる際の捲回工程で紙切れが懸念されることから、コンデンサに用いるには不適であった。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。
【0081】
[比較例7]
1,9−ノナンジアミンと2−メチル−1,8−オクタンジアミンの混合物(モル比50:50)をジアミン成分とし、テレフタル酸をジカルボン酸成分とする半芳香族ポリアミド(クラレ社製「ジェネスタ」(登録商標)、融点265℃)を、押出機を用いて溶融押出しし、孔径0.14mmのノズルより吐出して、速度1300m/分で捲き取り、未延伸糸を得た。次いで、水浴温度95℃で前記未延伸糸を延伸、ポリエーテルエステル系界面活性剤を0.2重量%付与し、水分率が12重量%以下となるように搾液、乾燥後、切断を行って、単繊維繊度0.7dtex、繊維長5mm(アスペクト比560)の無捲縮ポリアミド繊維を得た。
得られたポリアミド繊維を80重量%、ポリビニルアルコールバインダー繊維を、20重量%用いて、水中で攪拌混合して分散させた後、金網上に抄き上げ、110℃のドラム式ドライヤーで乾燥させて目付20g/m
2、厚さ0.04mmのコンデンサ用セパレータとした。各条件、及び評価結果を表1、表2に示した。性能は表2に示す通りで、耐電解液性の点で劣りコンデンサ用セパレータとして満足されるものではなかった。
【0082】
【表1】
【0083】
【表2】