【実施例】
【0096】
次に、本発明を実施例および比較例により詳細に説明する。実施例および比較例で得られた両面粘着シートの各特性の評価方法は以下のとおりである。
【0097】
[不織布基材の全光線透過率の測定方法]
不織布基材を長さ50mm×幅50mm(面積25cm
2)の正方形に裁断して試験片を作製し、反射・透過率計HR−100型[(株)村上色彩技術研究所製]を用い、JIS K 7136に従い、全光線透過率を測定した。
【0098】
[不織布基材の坪量の測定方法]
不織布基材を長さ100cm×幅100cm(面積1m
2)の正方形に裁断して試験片を作製し、電子天秤[(株)島津製作所製、型番:AEL−40SM]を用いて、単位面積あたりの質量を測定した。下記式に従い、坪量を算出した。
【0099】
坪量(g/m
2)=質量(g)/面積(m
2)
【0100】
[粘着剤層の全光線透過率の測定方法]
調製例で得た水分散型アクリル系粘着剤を、離型ライナーに塗布し、100℃の環境下で乾燥させ、水分を除去することによって、厚さ65μmの粘着剤層を作製した。
【0101】
離型ライナーを剥がした後、前記粘着剤層の全光線透過率を、反射・透過率計HR−100型[(株)村上色彩技術研究所製]を用い、JIS K 7136に従い測定した。
【0102】
[両面粘着シートの全光線透過率の測定方法]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートを、面積25cm
2の正方形に裁断したものを試験片とした。前記試験片の全光線透過率を反射・透過率計HR−100型[(株)村上色彩技術研究所製]を用い、JIS K 7136に従い測定した。
【0103】
[ゲル分率の測定方法]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートを、長さ50mm×幅40mmの大きさ(面積20cm
2)に切断したものを試験片とした。なお、前記両面粘着シートの製造する前に、その製造に使用した不織布基材の質量(G
0)を予め測定した。
【0104】
次に、上記試験片の質量(G
1)を測定した。次に、上記試験片をトルエンに常温で24時間浸漬した後、それを300メッシュの金網で濾過することにより、トルエンに不溶であった残渣を分離し、105℃で1時間乾燥して得た残渣の質量(G2)を測定した。前記不織布基材の質量(G
0)と、前記浸漬前の試験片の質量(G
1)と、前記残渣の質量(G
2)の値と、下記式に従って、ゲル分率を算出した。
【0105】
ゲル分率(質量%)=[(G
2−G
0)/(G
1−G
0)]×100
【0106】
[意匠性の評価方法]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートの離型ライナーを剥がし、室内照明500ルクスの環境下で、前記両面粘着シートの粘着剤層の表面を目視で観察した。前記観察は、5名の評価者によって行われた。5名の評価者による評価のうち、最も多い評価結果を、その両面粘着シートの意匠性の評価とした。
【0107】
前記粘着剤層の表面が、濃く深い色調であり漆黒性に優れていたものを「◎」、濃さが若干低いものの実用上十分な黒色であるものを「○」、黒色ではあるものの明らかに薄色(グレー)であり、やや高級感に欠けるものを「△」、両面粘着シートの背面の色が確認できてしまったものを「×」と評価した。
【0108】
[接着力(180°ピール接着力)の測定方法]
180°ピール粘着力は、JIS Z 0237に従い測定した。
【0109】
実施例及び比較例で得た両面粘着シートの片面の粘着剤層に、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを貼付することで裏打ちし、長さ300mm、幅20mmの大きさに切断したものを試験片とした。
【0110】
前記試験片の他方の粘着剤層が、ステンレス板(SUS304鋼板)、アルミニウム板及びアクリル樹脂板である被着体の表面に接するよう、前記試験片を前記被着体に載置し、23℃・50%RHの環境下で、2kgローラーにて1往復の加圧することでそれらを貼付した。
【0111】
前記貼付物を23℃・50%RHの環境下に1時間放置した後、テンシロン引張試験機[株式会社エーアンドデイ製、型式:RTM−100]を用い、試験片を被着体から、180度方向に300m/minの速度で引き剥がした際の接着力を測定した。測定値が高いほど、接着性能に優れていることを示す。
【0112】
[90度方向の定荷重保持力の測定方法]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートの片面の粘着剤層に、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを貼付することで裏打ちし、長さ100mm、幅10mmの大きさに切断したものを試験片とした。
【0113】
次に、23℃・50%RHの環境下で、前記試験片の他方の粘着剤層の表面に、ステンレス板(SUS304鋼板)、アルミニウム板またはアクリル樹脂板である各被着体を載置し、2kgローラーを用い8往復加圧することで前記試験片と被着体とを貼付した(貼付面積;長さ50mm×幅10mm)。
【0114】
前記貼付物を23℃・50%RHの環境下に1時間放置した後、定荷重保持力計[テスター産業(株)製]に、前記貼付物を構成する前記被着体からなる面が水平で、かつ上面となるように固定した。次に、前記貼付物を構成する試験片の端部に0.3kgの重りを取り付けることによって、前記貼付物の長さ方向に対して90°方向に0.3kg荷重した。
【0115】
前記貼付物から前記試験片が落下するまでの時間[単位:分]を計測した。測定値が高いほど、接着性能に優れていることを示す。なお、3時間(180分)以内に落下するものは、定荷重保持力に乏しく、それ以上保持したものは定荷重保持力に優れると評価した。
【0116】
[せん断方向の保持力の測定方法]
上記保持力は、JIS Z 0237に従い測定した。
【0117】
実施例及び比較例で得た両面粘着シートの片面の粘着剤層に、厚さ50μmのアルミニウム箔を貼付することで裏打ちし、長さ100mm、幅20mmの大きさに切断したものを試験片とした。
【0118】
次に、23℃・50%RHの環境下で、前記試験片の他方の粘着剤層の表面に、ステンレス板(SUS304鋼板)を、その貼付面積が20mm×20mmとなるように載置し2kgローラーを用い1往復加圧することによってそれらを貼付した。
【0119】
前記貼付物を23℃・50%RHの環境下に1時間放置した後、70℃環境下、恒温槽付き保持力計[テスター産業(株)製]に前記貼付物を、そのせん断方向(長さ方向)が水平に対して垂直となるように固定した。次に、前記貼付物を構成する試験片の端部に0.5kgの重りを取り付けることによって、前記貼付物のせん断方向に0.5kg荷重した。前記貼付物から前記試験片が落下するまでの時間を計測した。なお、1440分(24時間)を経過しても落下しなかった試験片は、1440<と表記した。測定値が高いほど、接着性能に優れていることを示す。
【0120】
(調製例1)
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gとラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート237.5g、2−エチルヘキシルアクリレート237.5g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸10g、ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
【0121】
<水分散型アクリル系共重合体の水分散液の調製>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、イオン交換水333.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、前記で調製した乳化液の一部[7.59g]、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.11gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下した。滴下終了後は、反応容器を60℃に保ちながら1時間攪拌した。次に、エリソルビン酸ナトリウム水溶液5g[有効成分2質量%]を別の漏斗を用いて1時間かけて滴下重合した後、反応容器を60℃に保ちながら1時間撹拌した。そして、内容物を冷却し、pHが7.5になるようにアンモニア水(有効成分10質量%)で調整した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)[固形分濃度50質量%]を得た。前記アクリル系共重合体の平均粒子径は339nm、重量平均分子量は67万であった。
【0122】
<水分散型アクリル系粘着剤組成物の調製>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてスーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点160℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。
【0123】
それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。続いて、着色剤として、PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]10gを添加し、1時間撹拌し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、7.4%であった。
【0124】
(調製例2)
着色剤であるPSMブラックCの配合量を、10gから6gに変更した以外は、調製例1と同様の方法で水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)を得た。なお、水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、19.5%であった。また、厚さ55μmの粘着剤層の全光線透過率は、28.8%であり、厚さ70μmの粘着剤層の全光線透過率は、19.0%であった。
【0125】
(調製例3)
着色剤であるPSMブラックCの配合量を、10gから4gに変更した以外は、調製例1と同様の方法で水分散型アクリル系粘着剤組成物(3)を得た。なお、水分散型アクリル系粘着剤組成物(3)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、29.2%であった。
【0126】
(調製例4)
着色剤であるPSMブラックCの配合量を、10gから2gに変更した以外は、調製例1と同様の方法で水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)を得た。なお、水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、51.6%であった。
【0127】
(調製例5)
水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてスーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点160℃、固形分濃度50質量%]100g、タマノルE−200NT[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型ロジンフェノール系粘着付与樹脂、軟化点150℃、固形分濃度53質量%]94.34g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。
【0128】
それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。続いて、着色剤として、PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]6gを添加し、1時間撹拌し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(5)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、19.3%であった。
【0129】
(調製例6)
水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてスーパーエステルNS−121[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点125℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。
【0130】
それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。続いて、着色剤として、PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]6gを添加し、1時間撹拌し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(6)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、19.2%であった。
【0131】
(調製例7)
水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてスーパーエステルNS−100H[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点100℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。
【0132】
それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。続いて、着色剤として、PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]6gを添加し、1時間撹拌し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(7)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(7)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、19.2%であった。
【0133】
(調製例8)
水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてエマルジョンAM−1000NT[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型石油樹脂系粘着付与樹脂、軟化点100℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。
【0134】
それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。続いて、着色剤として、PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]6gを添加し、1時間撹拌し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(8)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(8)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、19.0%であった。
【0135】
(調製例9)
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gとラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート235g、2−エチルヘキシルアクリレート235g、メチルメタクリレート15g、N−ビニルピロリドン5g、アクリル酸10g、ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
【0136】
<水分散型アクリル系共重合体の水分散液の調製>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、イオン交換水333.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、前記で調製した乳化液の一部[7.59g]、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.11gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下した。滴下終了後は、反応容器を60℃に保ちながら1時間攪拌した。次に、エリソルビン酸ナトリウム水溶液5g[有効成分2質量%]を別の漏斗を用いて1時間かけて滴下重合した後、反応容器を60℃に保ちながら1時間撹拌した。そして、内容物を冷却し、pHが7.5になるようにアンモニア水(有効成分10質量%)で調整した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)[固形分濃度50質量%]を得た。前記アクリル系共重合体の平均粒子径は338nm、重量平均分子量は67万であった。
【0137】
<水分散型アクリル系粘着剤組成物の調製>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(2)1000gに、粘着付与樹脂としてスーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点160℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。
【0138】
それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。続いて、着色剤として、PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]6gを添加し、1時間撹拌し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(9)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(9)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、19.7%であった。
【0139】
(調製例10)
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gとラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート229g、2−エチルヘキシルアクリレート229g、メチルメタクリレート25g、N−ビニルピロリドン5g、アクリル酸2g、メタクリル酸10g、ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
【0140】
<水分散型アクリル系共重合体の水分散液の調製>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、イオン交換水333.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、前記で調製した乳化液の一部[7.59g]、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.11gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下した。滴下終了後は、反応容器を60℃に保ちながら1時間攪拌した。次に、エリソルビン酸ナトリウム水溶液5g[有効成分2質量%]を別の漏斗を用いて1時間かけて滴下重合した後、反応容器を60℃に保ちながら1時間撹拌した。そして、内容物を冷却し、pHが7.5になるようにアンモニア水(有効成分10質量%)で調整した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(3)[固形分濃度50質量%]を得た。前記アクリル系共重合体の平均粒子径は300nm、重量平均分子量は63万であった。
【0141】
<水分散型アクリル系粘着剤組成物の調製>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(3)1000gに、粘着付与樹脂としてスーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点160℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。
【0142】
それらを混合した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。続いて、着色剤として、PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]6gを添加し、1時間撹拌し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(10)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(10)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、19.6%であった。
【0143】
(調製例11)
架橋剤として、テトラッドCの10質量%エタノール溶液1.5gの代わりに、Z−6040[東レ・ダウコーニング(株)製、シラン系架橋剤、有効成分100質量%]1.25gを添加した以外は、調製例10と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(11)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(11)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、19.1%であった。
【0144】
(調製例12)
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gとラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート229g、2−エチルヘキシルアクリレート229g、メチルメタクリレート25g、N−ビニルピロリドン5g、アクリル酸2g、メタクリル酸10g、KBE−503 0.3g[信越化学(株)製、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン]、ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液633gを得た。
【0145】
<水分散型アクリル系共重合体の水分散液の調製>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、イオン交換水333.5gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、前記で調製した乳化液の一部[7.6g]、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。引き続き、残りの乳化液625.4gと、過硫酸アンモニウム水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下した。滴下終了後は、反応容器を60℃に保ちながら1時間攪拌した。次に、エリソルビン酸ナトリウム水溶液5g[有効成分2質量%]を別の漏斗を用いて1時間かけて滴下重合した後、反応容器を60℃に保ちながら1時間撹拌した。そして、内容物を冷却し、pHが7.5になるようにアンモニア水(有効成分10質量%)で調整した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系共重合体の水分散液(4)[固形分濃度50質量%]を得た。前記アクリル系共重合体の平均粒子径は360nmであった。
【0146】
<水分散型アクリル系粘着剤組成物の調製>
前記の水分散型アクリル系共重合体の水分散液(4)1000gに、粘着付与樹脂としてスーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点160℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。
【0147】
それらを混合した後、着色剤として、PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]6gを添加し、1時間撹拌し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(12)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(12)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、19.4%であった。
【0148】
(比較調製例1)
水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてスーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点160℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。それらを均一に撹拌した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過することによって、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、88.6%であった。
【0149】
(比較調製例2)
水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてスーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点160℃、固形分濃度50質量%]200g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。それらを均一に撹拌した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1.5gを添加し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過した後、着色剤として、PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]30gを添加し、1時間撹拌することによって水分散型アクリル系粘着剤組成物(H2)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H2)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、0.2%であった。
【0150】
(比較調製例3)
水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。それらを均一に撹拌した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1gを添加し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過した後、着色剤として、PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]30gを添加し、1時間撹拌することによって水分散型アクリル系粘着剤組成物(H3)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H3)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、0.2%であった。
【0151】
(比較調製例4)
水分散型アクリル系共重合体の水分散液(1)1000gに、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加した。それらを均一に撹拌した後、架橋剤として、テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液1gを添加し、1時間撹拌した。これを200メッシュ金網で濾過した後、着色剤として、PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]60gを添加し、1時間撹拌することによって水分散型アクリル系粘着剤組成物(H3)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(H4)を用いて調製した、厚さ65μmの粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。
【0152】
上記調製例の配合表を下表に示す。表中のモノマー組成の「質量%」は、アクリル系共重合体を構成する単量体成分の全量に対する各単量体の使用量を表し、粘着付与樹脂の「質量部」は、アクリル系共重合体100質量部に対する粘着付与樹脂の質量部を表し、架橋剤の「質量部」は、アクリル系共重合体100質量部に対する架橋剤の質量部を表し、着色剤の「質量部」は、アクリル系共重合体100質量部に対する着色剤のカーボンブラックの質量部を表す。
【0153】
【表1】
【0154】
【表2】
【0155】
【表3】
【0156】
(実施例1)
調製例1で得た水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を、シリコーン系剥離剤を用いて形成された剥離処理層を有する離型ライナー[住化加工紙(株)製、商品名DLS−78WTL]の剥離処理層表面に、乾燥後の厚さが65μmになるように塗工し、100℃で5分間乾燥することによって、離型ライナーの表面に粘着剤層を備えた粘着シート2枚を得た。
【0157】
次に、黒色顔料で染色された不織布基材(1)[日本製紙パピリア(株)製、商品名:化繊紙黒、パルプ/レーヨン混抄紙]の両面に、前記粘着シートが有する粘着剤層を転写し、40℃環境下で3日間養生することによって両面粘着シートを得た。前記養生後の両面粘着シートを構成する粘着剤層のゲル分率は、36.6質量%であった。また、前記両面粘着シートの全光線透過率は、0.1%であった。また、前記不織布基材(1)の全光線透過率を前記した方法で測定したところ28.7%であり、その坪量を前記した方法で測定したところ14g/m
2であった。
【0158】
(実施例2)
前記不織布基材(1)の代わりに、黒色顔料で染色した不織布基材(2)[白川製紙(株)製、商品名:薄葉紙トップカラー、パルプ抄紙]を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、0.1%であった。また、前記不織布基材(2)の全光線透過率を前記した方法で測定したところ20.3%であり、その坪量を前記した方法で測定したところ14g/m
2であった。
【0159】
(実施例3)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着テープを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、1.1%であった。
【0160】
(実施例4)
前記不織布基材(1)の代わりに、不織布基材(2)を用いた以外は、実施例3と同様の方法で両面粘着テープを得た。また、得られた両面粘着テープの全光線透過率は、1.0%であった。
【0161】
(実施例5)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(3)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、2.6%であった。
【0162】
(実施例6)
前記不織布基材(1)の代わりに、不織布基材(2)を用いた以外は、実施例5と同様の方法で両面粘着テープを得た。また、得られた両面粘着テープの全光線透過率は、2.5%であった。
【0163】
(実施例7)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、8.1%であった。
【0164】
(実施例8)
前記不織布基材(1)の代わりに、不織布基材(2)を用いた以外は、実施例7と同様の方法で両面粘着テープを得た。また、得られた両面粘着テープの全光線透過率は、7.1%であった。
【0165】
(実施例9)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(5)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、1.4%であった。
【0166】
(実施例10)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(6)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、1.1%であった。
【0167】
(実施例11)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(7)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、1.3%であった。
【0168】
(実施例12)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(8)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、1.4%であった。
【0169】
(実施例13)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(9)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、1.3%であった。
【0170】
(実施例14)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(10)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、1.5%であった。
【0171】
(実施例15)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(11)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、1.5%であった。
【0172】
(実施例16)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(12)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、1.5%であった。
【0173】
(実施例17)
前記粘着剤層の厚さを65μmから、55μmに変更した以外は、実施例3と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、2.0%であった。
【0174】
(実施例18)
前記粘着剤層の厚さを65μmから、70μmに変更した以外は、実施例3と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、0.3%であった。
【0175】
(比較例1)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)を用い、前記不織布基材(1)の代わりに、前記不織布基材(3)[大福製紙(株)製、パルプ/レーヨン混抄紙]を用いた以外は、実施例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。前記養生後の両面粘着シートを構成する粘着剤層のゲル分率は30.3質量%であった。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、82.5%であった。また、前記不織布基材(3)の全光線透過率を前記した方法で測定したところ73.3%であり、その坪量を前記した方法で測定したところ14g/m
2であった。
【0176】
(比較例2)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H2)を用いた以外は、比較例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、0.0%であった。
【0177】
(比較例3)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H3)を用いた以外は、比較例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、0.0%であった。
【0178】
(比較例4)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(H4)を用いた以外は、比較例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、0.0%であった。
【0179】
(比較例5)
前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(H1)の代わりに、水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)を用いた以外は、比較例1と同様の方法で両面粘着シートを得た。また、得られた両面粘着シートの全光線透過率は、25.1%であった。
【0180】
実施例及び比較例において使用した不織布基材、製造した両面粘着シートにつき、上記評価を行った結果を下表に示す。
【0181】
【表4】
【0182】
【表5】
【0183】
【表6】
【0184】
【表7】
【0185】
【表8】
【0186】
上記表から明らかなように、実施例1〜16に示した本発明の粘着シートは、良好な意匠性を有し、接着力や保持力に優れ、かつ良好な耐剥がれ性を確保した。一方、比較例1および比較例5の粘着シートは、意匠性に乏しく、比較例2〜4の粘着シートは、定荷重保持力に劣り、耐剥がれ性が乏しい結果であった。