(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2クラッド層の一つの開口部を、一つ又は複数の前記コンタクトホールに連通させることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか一項に記載の光導波路装置の製造方法。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、実施の形態について、添付の図面を参照して説明する。
【0015】
実施形態を説明する前に、基礎となる予備的事項について説明する。
図1(a)に示すように、予備的事項に係る光導波路装置では、配線層200を備えた配線基板100の上に光導波路300が配置されている。光導波路300はコア層340が第1クラッド層320及び第2クラッド層360で囲まれた構造を有する。
【0016】
コア層340の端部には光路変換ミラーMが設けられている。また、第1クラッド層320及び第2クラッド層360には、配線層200の接続パッドPに到達するコンタクトホールCHが形成されている。
【0017】
そして、
図1(b)に示すように、光素子400の接続端子420がコンタクトホールCH内に配置され、はんだ440を介して配線層200の接続パッドPに接続される。光素子400は発光素子又は受光素子からなり、光素子400が光導波路300の光路変換ミラーMに光結合される。
【0018】
このとき、光素子400の接続端子420の高さはコンタクトホールCHの深さよりも低く設定されている。これにより、光素子400の下面が光導波路300の上面に当接して、光素子400の高さ位置が決められて最適な平行度が確保される。
【0019】
この状態では、光素子400の接続端子420とコンタクトホールCHの側壁との間に空間が存在するため、アンダーフィル樹脂で埋め込む必要がある。コンタクトホールCH内に空気が残存すると、後の加熱処理などで空気が膨張して、光素子400の電気接続の信頼性が低下するからである。
【0020】
しかし、
図1(b)に示すように、光素子400の下面が光導波路300の上面に接しているため、アンダーフィル樹脂500をコンタクトホールCH内に流し込むことができない問題が発生する。
【0021】
光素子400の下面側に多少の隙間が生じている場合は、アンダーフィル樹脂500を充填することは可能ではあるが、非常に長い処理時間がかかり現実的ではない。
【0022】
以下に説明する実施形態では、前述した不具合を解消することができる。
【0023】
(実施形態)
図2〜
図10は実施形態の光導波路装置の製造方法を示す図、
図11は実施形態の光導波路装置の製造方法を示す図である。以下、光導波路装置の製造方法を説明しながら、光導波路装置の構造を説明する。
【0024】
実施形態の光導波路装置の製造方法では、まず、
図2(a)に示すような配線基板10を用意する。配線基板10では、基板12の両面に配線層20がそれぞれ形成されている。基板12には厚み方向に貫通するスルーホールTHが設けられており、スルーホールTH内に貫通電極22が充填されている。両面側の配線層20は貫通電極22を介して相互接続されている。基板12の上面側の配線層20は、その一端に接続パッドPを備えている。
【0025】
また、基板12の下面側に、配線層20の接続部上に開口部14aが設けられたソルダレジスト層14が形成されている。
【0026】
なお、スルーホールTHの側壁に形成されたスルーホールめっき層を介して両面側の配線層20が相互接続され、スルーホールTHの残りの孔に樹脂が充填されていてもよい。
【0027】
また、基板12はリジット基板であってもよいし、あるいはフレキシブル基板でもよい。リジット基板とする場合は、基板12は例えばガラスエポキシ樹脂などから形成される。あるいは、フレキシブル基板とする場合は、基板12は例えばポリイミドフィルムなどから形成される。また、基板12の両面側において、配線層20の積層数は任意に設定することができる。
【0028】
配線基板10のスルーホールTHはドリルやレーザなどで形成され、両面側の配線層20及び貫通電極22はフォトリソグラフィ及びめっき技術などを使用して形成される。
【0029】
次いで、
図2(b)に示すように、配線基板10上の光導波路形成領域に、第1クラッド層を得るための感光性樹脂層(不図示)を形成し、フォトリソグラフィに基づいて露光/現像を行う。その後に、感光性樹脂層を100℃〜140℃程度の加熱処理によって硬化させる。これより、配線基板10上の光導波路形成領域に第1クラッド層32が形成される。第1クラッド層32の厚みは、例えば10μm〜30μm程度である。
【0030】
感光性樹脂層としては、UV硬化型エポキシ樹脂などが好適に使用される。感光性樹脂層の形成方法としては、半硬化状態(B−ステージ)の感光性樹脂シートを貼付してもよいし、あるいは、液状の感光性樹脂を塗布してもよい。
【0031】
後述するコア層及び第2クラッド層を形成する工程においても同様な樹脂が好適に使用される。
【0032】
続いて、
図3(a)に示すように、第1クラッド層32の上にコア層を得るための感光性樹脂層(不図示)を形成する。さらに、フォトリソグラフィに基づいて露光/現像を行った後に、感光性樹脂層を100℃〜140℃程度の加熱処理によって硬化させる。これにより、第1クラッド層32の上にコア層34が形成される。
【0033】
このとき、
図3(b)の平面図に示すように、第1クラッド層32の上にコア層34が複数の帯状パターンとして並んで形成される。コア層34の幅は30μm〜40μm程度に設定され、コア層34の厚みは30μm〜80μm程度に設定さる。
【0034】
図3(a)は、
図3(b)の平面図のI―Iの破線に沿った断面に相当する。後述する
図4〜
図5においても同じである。
【0035】
次いで、
図4(a)及び(b)に示すように、コア層34の両端側の光路変換ミラーが配置される部分を切削装置の回転ブレードによって厚み方向に切削する。
図4(a)及び(b)では、コア層34の一端側の領域が部分的に示されている。
【0036】
これにより、光路を90°変換するための光路変換傾斜面Sを備えたV字状の分断部34aを形成する。光路変換傾斜面Sは、配線基板10の表面に対して好適には45°で傾斜して形成される。切削以外にも、レーザなどによって光路変換傾斜面Sを備えた分断部34aを形成することができる。
【0037】
また、分断部34aは、コア層34を分断するように形成されていればよく、第1クラッド層32の厚みの途中まで形成されてもよい。
【0038】
次いで、
図5(a)及び(b)に示すように、マスク蒸着などにより、コア層34の分断部34aの光路変換傾斜面Sに光反射性の金属層を部分的に形成して光路変換ミラーMを得る。光反射性の金属として、金又はアルミニウムなどがある。
【0039】
次に、
図6(a)〜(c)を参照して、第1クラッド層32及びコア層34の上に、第2クラッド層36をパターニングする方法について説明する。
図6(a)は
図6(c)の平面図のII―IIの破線に沿った断面に相当する。また、
図6(b)は
図6(c)の平面図のIII―IIIの破線に沿った断面に相当する。
【0040】
後述する
図7においても同じである。また、
図6(c)の平面図は透視的に描かれており、後の平面図においても同じである。
【0041】
図6(a)に示すように、第1クラッド層32及びコア層34の上に、第2クラッド層を得るための感光性樹脂層(不図示)を形成する。さらに、フォトリソグラフィに基づいて露光/現像を行った後に、感光性樹脂層を100℃〜140℃程度の加熱処理によって硬化させる。これにより、第1クラッド層32の上に、コア層34を被覆する第2クラッド層36が形成される。
【0042】
このとき、
図6(c)に示すように、第2クラッド層36は、配線基板10の配線層20の各接続パッドPを含む領域に開口部36aが配置されるようにパターニングされる。第2クラッド層36の開口部36aは、接続パッドPの少なくとも一部を含む領域に配置されていればよい。
【0043】
第2クラッド層36の開口部36aは、後述するように、コンタクトホール内の接続パッドPに光素子の接続端子を接続した後に、コンタクトホール内にアンダーフィル樹脂を流し込むための流路として機能する。
【0044】
このため、第2クラッド層36の開口部36aは、接続パッドP上に配置されるコンタクトホールに連通するように配置される。
【0045】
また、第2クラッド層36の開口部36aの長さは搭載される光素子の幅よりも長く設定され、光素子が搭載される際にその外側に第2クラッド層36の開口部36aの一部が露出するようにする。
【0046】
図6(c)の平面図の例では、配線層20の接続パッドPの直径が第2クラッド層36の開口部36aの幅よりも大きく設定されている。例えば、配線層20の接続パッドPの直径は60μm〜80μmであり、第2クラッド層36の開口部36aの幅が30μm〜40μm程度である。
【0047】
このため、
図6(c)の平面図の例では、第2クラッド層36の各開口部36aは、接続パッドPが開口部36aの側壁から外側にはみ出すようにして接続パッドPの上に配置される。
【0048】
あるいは、接続パッドPの直径を第2クラッド層36の開口部36aの幅よりも小さくして、第2クラッド層36の開口部36a内に接続パッドPの全体が配置されるようにしてもよい。
【0049】
次いで、
図7(a)〜(c)に示すように、レーザにより第2クラッド層36及び第1クラッド層32を加工することにより、配線基板10の配線層20の接続パッドPに到達するコンタクトホールCHを形成する。
【0050】
図7(c)に示すように、コンタクトホールCHは、第2クラッド層36の開口部36aの側壁から外側にはみ出した状態で、接続パッドP上に配置される。コンタクトホールCHは第2クラッド層36の開口部36aに連通して形成される。
【0051】
これにより、
図7(a)に示すように、配線基板10の上に、下から順に、第1クラッド層32、コア層34及び第2クラッド層が形成された光導波路30が得られる。
【0052】
なお、前述した
図6〜
図7の製造方法では、フォトリソグラフィに基づいて第2クラッド層36に開口部36aを形成した後に、レーザで第2クラッド層36及び第1クラッド層32を開口してコンタクトホールCHを形成している。
【0053】
この製造方法の他に、
図8(a)に示すように、前述した
図2(b)の工程で、第1クラッド層32にフォトリソグラフィによりコンタクトホールCHを同時に形成してもよい。あるいは、前述した
図2(b)の工程の後に、レーザで第1クラッド層32にコンタクトホールCHを形成してもよい。
【0054】
その後に、
図8(b)に示すように、前述した
図6(b)の工程で、コンタクトホールCHに連通するように、第2クラッド層36に開口部36aを形成する。これにより、
図7(a)及び(b)と同一構造の光導波路30を得ることができる。
【0055】
この方法では、コンタクトホールCHの領域上の第2クラッド層36の開口部36aは、コンタクトホールCHの側壁となるように半円状に外側に突出して形成される。
【0056】
次に、
図9(a)〜(c)を参照して、上記した
図7(a)〜(c)の構造体に光素子を搭載する方法について説明する。前述した
図6と同様に、
図9(a)は
図9(c)の平面図の IV―IVの破線に沿った断面に相当する。
図9(b)は
図9(c)の平面図のV―Vの破線に沿った断面に相当する。後述する
図10及び
図11においても同じである。また、
図9(c)は透視的に描かれている。
【0057】
図9(b)に示すように、下面に接続端子42を備えた光素子40を用意する。接続端子42は金バンプなどのバンプ電極から形成される。そして、光素子40の接続端子42をコンタクトホールCH内の配線層20の接続パッドPにはんだ44を介して接続する。
【0058】
光素子40が発光素子の場合、下面に発光部40aを備え、発光部40aがコア層34の光路変換ミラーMに光結合される。あるいは、光素子40が受光素子の場合、受光部40bを備え、受光部40bがコア層34の光路変換ミラーMに光結合される。
【0059】
このとき、
図9(c)の平面図を参照すると、前述したように、コンタクトホールCHに連通する第2クラッド層36の開口部36aの長さは、光素子40の幅よりも長く設定されている。このため、光素子40を搭載すると、光素子40の外側に第2クラッド層36の開口部36aの両端側の一部がそれぞれ露出した状態となる。
【0060】
また、光素子40の接続端子42の高さは、コンタクトホールCHの底の接続パッドPの表面から第2クラッド層36の開口部36aの上端までの高さよりも低く設定されている。このため、
図9(a)に示すように、光素子40の下面が第2クラッド層36の上面に当接して、光素子40の高さ位置が決められて最適な平行度が確保される。
【0061】
このように、光素子40の下面が第2クラッド層36の上面に接した状態で、光素子40の外側にアンダーフィル樹脂の流路となる第2クラッド層36の開口部36aが露出して配置される。
【0062】
次いで、
図10(a)及び(b)に示すように、ディスペンサなどによって光素子40側面近傍に液状のアンダーフィル樹脂を一括して塗布する。このとき、アンダーフィル樹脂は、毛細管現象により第2クラッド層36の開口部36aが流路となって開口部36aに連通するコンタクトホールCH内まで浸透していく。
【0063】
これにより、
図11(b)及び(c)に示すように、光素子40の下側の第2クラッド層36の開口部36aと、それに連通するコンタクトホールCHの側面と光素子40の接続端子42との隙間にアンダーフィル樹脂50が充填される。
【0064】
図11(c)の平面図では、アンダーフィル樹脂50は斜線ハッチングされた領域に充填される。また、
図11(a)に示すように、光素子40が第2クラッド層36と接している部分では、光素子40の両外側にアンダーフィル樹脂50が残された状態となる。
【0065】
このようにして、本実施形態では、光素子40の下面が第2クラッド層36の上面に接して搭載されるとしても、光素子40の外側に、コンタクトホールCHに連通する第2クラッド層36の開口部36aの一部が露出するようにしている。このため、第2クラッド層36の開口部36aから光素子40の下側のコンタクトホールCHにアンダーフィル樹脂50を容易に充填することができる。
【0066】
以上により、
図11(a)〜(c)に示すように、実施形態の光導波路装置1が得られる。
【0067】
図11(a)及び(b)に示すように、実施形態の光導波路装置1は、前述した
図2(a)で説明した配線基板10を備えている。配線基板10の上には光導波路30が形成されている。
【0068】
光導波路30は、第1クラッド層32と、その上に形成されたコア層34と、それを被覆する第2クラッド層36とから形成され、コア層34が第1、第2クラッド層32,36で囲まれた構造を有する。コア層34の屈折率は、第1クラッド層32及び第2クラッド層36の屈折率よりも高くなるように設定されている。
【0069】
図11(b)及び(c)に示すように、第2クラッド層36及び第1クラッド層32には配線層20の接続パッドPに到達するコンタクトホールCHが形成されている。さらに、第2クラッド層36には、接続パッドPを含む領域に、コンタクトホールCHに連通する開口部36aが形成されている。
【0070】
第2クラッド層36の開口部36aは、各コンタクトホールCHにそれぞれ連通して相互に分離されて配置されており、コア層34の延在方向と同一方向に細長状に延びて形成されている。
【0071】
そして、光素子40の接続端子42がコンタクトホールCHに配置され、はんだ44を介して配線層20の接続パッドPに接続されている。
【0072】
第2クラッド層36の開口部36aの長さは、光素子40の幅よりも長く設定されており、光素子40の両外側に第2クラッド層36の開口部36aの一部がはみ出して露出している。
【0073】
また、光素子40の接続端子42の高さは、コンタクトホールCHの底の接続パッドPの表面から第2クラッド層36の開口部36aの上端までの高さよりも低く設定されている。このため、光素子40の下面は第2クラッド層36の上面に接して、光素子40の高さ位置が決められて最適な平行度が確保されている。
【0074】
さらに、
図11(b)及び(c)に示すように、第2クラッド層36の開口部36a、及びコンタクトホールCHの側壁と光素子40の接続端子42との隙間に、光素子40の下側を封止するアンダーフィル樹脂50が充填されている。
【0075】
光素子40として、発光素子又は受光素子が使用される。発光素子としては、面発光レーザ(VCSEL:Vertical Cavity Surface Emitting Laser)が好適に使用される。また、受光素子としては、フォトダイオードが好適に使用される。
【0076】
また、
図11(a)に示すように、光導波路
30のコア層34の端部には、光反射性の金属から形成された光路変換ミラーMが配置されている。そして、光素子40は光導波路30の光路変換ミラーMに光結合されている。
【0077】
光素子40が発光素子の場合は、発光素子の下面に配置された発光部40aが光路変換ミラーMと光結合される。あるいは、光素子40が受光素子の場合は、受光素子の下面に配置された受光部40bが光路変換ミラーMと光結合される。
【0078】
前述したように、実施形態の光導波路装置1では、アンダーフィル樹脂50は光素子40の外側に配置された第2クラッド層36の開口部36aが流路となってコンタクトホールCH内に充填される。
【0079】
各コンタクトホールCHが第2クラッド層36の開口部36aに連通しているため、全てのコンタクトホールCHにアンダーフィル樹脂50を信頼性よく充填することができる。これにより、後に加熱処理が行われるとしても、コンタクトホールCH内で空気が膨張することがなく、光素子40と配線基板10の接続パッドPとの電気的な接続の信頼性を確保することができる。
【0080】
また、光素子40を搭載する際に、光導波路30の上面に光素子40の下面を当接させるため、高さや平行度を容易に最適化することができ、光学特性を向上させることができる。
【0081】
図12には、
図11(a)の光素子40に制御素子60が接続された様子が示されている。
図12に示すように、光素子40の横方向の配線基板10の上には、配線層20の接続部上に開口部15aが設けられたソルダレジスト層15が形成されている。
【0082】
そして、制御素子60の接続端子62が配線層20の接続部にはんだ64を介して接続されている。さらに、制御素子60の下側にアンダーフィル樹脂50aが充填されている。
【0083】
このようにして、光素子40は配線基板10の配線層20を介して制御素子60に電気的に接続されている。
【0084】
次に、
図11及び
図12を参照して、実施形態の光導波路装置1の光伝搬について説明する。
図12において、光素子40が発光素子の場合は、制御素子60がドライバ素子として配置される。そして、ドライバ素子から出力される電気信号が発光素子に供給され、発光素子の発光面から下側に光が出射される。
【0085】
発光素子から出射される光は、第2クラッド層36を透過して光路変換ミラーM(
図11(a))に到達する。さらに、光路変換ミラーMで光が反射され、光路が90°変換されてコア層34に入射する。
【0086】
次いで、コア層34に入射した光は、コア層34内で全反射を繰り返して伝播し、他端側の光路変換ミラーMで光路が90°変換されて受光素子の受光部に入射する。
【0087】
逆に、光素子40が受光素子の場合は、制御素子60がアンプ素子として配置される。この場合は、上記した光経路と逆方向に光伝搬され、受光素子の受光面に光が入射される。さらに、受光素子は光信号を電気信号に変換し、アンプ素子に電気信号が供給される。
【0088】
(その他の実施形態)
図13〜
図15は、前述した
図7の第2クラッド層36の開口部36aの変形例を示す平面図である。前述した
図7では、第2クラッド層36の一つの開口部36aが、一つのコンタクトホールCHに連通しており、相互に分離されて配置されている。
【0089】
図13の第1の変形例に示すように、
図7の第2クラッド層36の隣接する2つの開口部36aの端部を繋いで、一つの「コの字状」の開口部36bが2つのコンタクトホールCHに連通するようにしてもよい。
【0090】
また、
図14の第2の変形例のように、
図7の第2クラッド層36の分離された各開口部36aの一端を縦方向に配置される共通開口部に繋いで、一つの連続するくし歯状パターンの開口部36cが全てのコンタクトホールCHに連通するようにしてもよい。
【0091】
また、
図15の第3の変形例のように、一本のコア層34の一端側に配置された2つのコンタクトホールCHの周りに一括した第2クラッド層36の開口部36dを配置してもよい。この場合は、2つのコンタクトホールCHの全体が一つの第2クラッド層36の開口部36d内に配置され、コンタクトホールCHは第1クラッド層32のみに形成される。
【0092】
このように、
図7、
図13〜
図15で例示したように、第2クラッド層36の一つの開口部が、一つのコンタクトホールCHに連通していてもよいし、複数のコンタクトホールに連通していてもよい。つまり、第2クラッド層36の開口部は、光導波路30に干渉しないようにコンタクトホールCHに連通していればよく、各種の形状を採用することができる。
【0093】
第2クラッド層36の開口部36aがコンタクトホールCHに連通していることで、第2クラッド層36の開口部36aを流路としてアンダーフィル樹脂50をコンタクトホールCHに充填することができる。