【実施例】
【0025】
以下、実施例を挙げて、本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により制限されるものではない。
【0026】
〔実施例1〜7及び比較例1〜3〕
馬鈴薯澱粉(東海澱粉株式会社製、商品名「美幌」)、ホワイトソルガム粉(山形県食糧株式会社製、商品名「ホワイトソルガムフラワー」)を下記表1の通り配合して、竜田揚げ用ミックスを製造した。
【0027】
〔試験例1〕
生の鶏もも肉を複数個の肉片(肉片1個の重量25g)に切り分け、醤油と酒とを質量比1:1で混合した調味液に5分間浸漬した後、取り出して表面をペーパータオルで拭いた。こうして下味付けを施した肉片の表面に、試験対象の竜田揚げ用ミックスを、該ミックスの付着量が肉100gあたり20gとなるよう、ふりかけて付着させた。ミックスが付着した鶏もも肉を、170℃に熱したサラダ油で3分間油ちょうして、竜田揚げを製造した。油ちょう直後の竜田揚げにおける衣の外観を10名のパネラーに下記評価基準(5点満点)により評価してもらった。また、油ちょう直後の竜田揚げ、及び油ちょう後に室温(約25℃)で1時間放置した竜田揚げそれぞれについて、衣の外観及び食感をそれぞれ10名のパネラーに下記評価基準(5点満点)により評価してもらった。それらの評価結果(10名のパネラーの平均点)を下記表1に示す。
【0028】
(衣の外観の評価基準)
5点:竜田揚げらしい不均一な衣と粉吹きが全体にあり、極めて良好。
4点:竜田揚げらしい不均一な衣と粉吹きがあり、良好。
3点:粉吹きが部分的であり、から揚げにやや近い外観。
2点:粉吹きがほとんど無く、色の濃いから揚げに近い外観を有し、やや不良。
1点:竜田揚げらしい外観が全く無く、不良。
(衣の食感の評価基準)
5点:サクサクとして歯もろさに富み、極めて良好。
4点:サクサクとしており、良好。
3点:ややサクサク感に欠ける。
2点:やや硬いかややベタついており、サクサク感に乏しく、やや不良。
1点:硬すぎるかベタつきが大きく、サクサク感が無く、不良。
【0029】
【表1】
【0030】
表1に示す通り、各実施例のミックスは各比較例に比して、竜田揚げにおける衣の外観及び食感が良好であった。実施例3〜5のミックスは特に良好であり、このことから、ミックス中におけるホワイトソルガム粉の含有量を7〜15質量%とすることの有効性が明らかである。
【0031】
〔実施例8〜13及び比較例4〕
馬鈴薯澱粉(東海澱粉株式会社製、商品名「美幌」)、ホワイトソルガム粉(山形県食糧株式会社製、商品名「ホワイトソルガムフラワー」)、小麦粉(日清製粉株式会社製、商品名「フラワー」)、タピオカ澱粉(松谷化学工業株式会社製、商品名「松谷乾燥タピオカでん粉」)を下記表2の通り配合して、竜田揚げ用ミックスを製造した。製造した竜田揚げ用ミックスを用い、前記〔試験例1〕に従って、竜田揚げの製造並びにその衣の外観及び食感の評価を行った。その評価結果(10名のパネラーの平均点)を下記表2に示す
【0032】
【表2】
【0033】
表2に示す通り、馬鈴薯澱粉の含有量が40質量%以上である実施例4、10、11及び13のミックスは、他の例に比して竜田揚げにおける衣の外観及び食感に優れていた。このことから、竜田揚げにおける衣の外観及び食感の向上には、澱粉及びホワイトソルガム粉を含有するミックスにおいて、澱粉として馬鈴薯澱粉を用い且つ馬鈴薯澱粉の含有量を40質量%以上に設定することが有効であることがわかる。
【0034】
〔実施製造例1〜10〕
生の鶏もも肉を複数個の肉片(肉片1個の重量25g)に切り分け、下記表3に示す組成の下味ミックスを、該ミックスの付着量が肉100gあたり10gとなるよう、ふりかけて付着させた後、さらに実施例4のミックスを、該ミックスの付着量が肉100gあたり20gとなるよう、ふりかけて付着させた。下味ミックス及び竜田揚げ用ミックスが付着した鶏もも肉を、170℃に熱したサラダ油で3分間油ちょうして、竜田揚げを製造した。製造した竜田揚げについて、下記評価基準(5点満点)に従って衣の外観及び食感、具材の食感の評価を行った。その評価結果(10名のパネラーの平均点)を下記表3に示す。
【0035】
(衣の外観の評価基準)
5点:竜田揚げらしい不均一な衣と粉吹きが全体にあり、極めて良好。
4点:竜田揚げらしい不均一な衣と粉吹きがあり、良好。
3点:粉吹きが部分的であり、から揚げにやや近い外観。
2点:粉吹きがほとんど無く、色の濃いから揚げに近い外観を有し、やや不良。
1点:竜田揚げらしい外観が全く無く、不良。
(衣の食感の評価基準)
5点:サクサクとして歯もろさに富み、極めて良好。
4点:サクサクとしており、良好。
3点:ややサクサク感に欠ける。
2点:やや硬いかややベタついており、サクサク感に乏しく、やや不良。
1点:硬すぎるかベタつきが大きく、サクサク感が無く、不良。
(具材の食感の評価基準)
5点:非常にソフトでジューシーであり、味が肉に良く染み込んでおり、極めて良好。
4点:ソフトでジューシーであり、味が肉に染み込んでおり、良好。
3点:ソフトであるがややジューシーさに欠け、肉への味の染み込みがやや劣る。
2点:やや硬いかやや軟らかすぎ、ジューシーさに欠け、肉への味の染み込みが悪く、やや不良。
1点:硬いか軟らかすぎ、ジューシーさがほとんど無く、肉への味の染み込みが非常に悪く、不良。
【0036】
【表3】
【0037】
表3に示す各実施製造例は、下味ミックスを使用していない実施例4と同様にして得られた竜田揚げに比して概ね、竜田揚げにおける衣の外観及び特に食感に優れていた。このことから、竜田揚げにおける衣の外観及び特に食感の向上には、竜田揚げ用ミックスに先立って下味ミックス(粉体の下味付け用組成物)を具材に付着させることが有効であることがわかる。
実施製造例1〜5からは、下味ミックスの含有成分としての増粘多糖類の影響がうかがえるところ、実施製造例3及び4が特に良好な結果であったことから、増粘多糖類の含有量は2〜3質量%程度が特に有効であることがわかる。
実施製造例1及び6〜9からは、下味ミックスの含有成分としての重曹の影響がうかがえるところ、実施製造例7及び8が特に良好な結果であったことから、重曹の含有量は2〜3質量%程度が特に有効であることがわかる。
実施製造例10は、下味ミックスに増粘多糖類及び重曹の両方を含有させた例であり、全実施製造例中で最も高い評価となった。