【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の概念1は、スペクトラム・アナライザの周波数スパンを自動的に設定するための方法であって、
初期値に参照レベルを設定すること、
上記参照レベルに従って第1帯域の第1パワー・レベルを測定すること、
上記参照レベルに従って第2帯域の第2パワー・レベルを測定すること、
上記第1及び第2パワー・レベルの少なくとも1つがノイズ基準より高いかどうか判断すること、
もし上記第1及び第2パワー・レベルの少なくとも1つが上記ノイズ基準より高いと判断されたら、最も高いパワー・レベルが測定された上記帯域について中心周波数及びスパンを自動的に設定すること
とを具えている。
【0008】
本発明の概念2は、概念1の方法であって、
上記参照レベルを減少させること、
減少させた上記参照レベルに従って上記第1帯域の第3パワー・レベルを測定すること、
減少させた上記参照レベルに従って上記第2帯域の第4パワー・レベルを測定すること、
上記第3及び第4パワー・レベルの少なくとも1つがノイズ基準より高いかどうか判断すること、
もし上記第3及び第4パワー・レベルの少なくとも1つが上記ノイズ基準より高いと判断されたら、最も高いパワー・レベルが測定された上記帯域について中心周波数及びスパンを自動的に設定すること
とを更に具えている。
【0009】
本発明の概念3は、概念2の方法であって、
上記参照レベルに従って上記第3帯域の第3パワー・レベルを測定すること、
上記第1、第2及び第3パワー・レベルの少なくとも1つがノイズ基準より高いかどうか判断すること、
もし上記第1、第2及び第3パワー・レベルの少なくとも1つがノイズ基準より高いと判断されたら、最も高いパワー・レベルが測定された帯域について中心周波数及びスパンを自動的に設定すること
とを更に具えている。
【0010】
本発明の概念4は、概念3の方法であって、
(a)上記参照レベルを減少させること、
(b)減少させた上記参照レベルに従って上記第1帯域のパワー・レベルを測定すること、
(c)ダウン・コンバータ帯域を上記第2帯域に設定すること、
(d)減少させた上記参照レベルに従って上記第2帯域のパワー・レベルを測定すること、
(e)上記ダウン・コンバータ帯域を上記第3帯域に設定すること、
(f)減少させた上記参照レベルに従って上記第3帯域のパワー・レベルを測定すること、
(g)上記第1、第2及び第3帯域に関する上記パワー・レベルの少なくとも1つがノイズ基準よりも高いかどうか判断すること、
上記第1、第2及び第3帯域に関する上記パワー・レベルの少なくとも1つがノイズ基準よりも高いと判断されたら、最も高い上記パワー・レベルが測定された帯域について中心周波数及びスパンを自動的に設定すること
とを更に具えている。
【0011】
本発明の概念5は、概念4の方法であって、
複数の上記帯域の1つの上記パワー・レベルの少なくとも1つが上記ノイズ基準より高くなるまで(a)から(g)までを繰り返すこと、
最も高い上記パワー・レベルが測定された帯域について中心周波数及びスパンを自動的に設定すること
とを更に具えている。
【0012】
本発明の概念6は、概念4の方法であって、
上記参照レベルが最小しきい値より小さくなるまで(a)から(g)までを繰り返すこと、
最も高い上記パワー・レベルが測定された帯域について中心周波数及びスパンを自動的に設定すること
とを更に具えている。
【0013】
本発明の概念7は、概念4の方法であって、このとき、
上記第1帯域は、低周波数範囲に関連し、
上記第3帯域は、上記低周波数範囲に比較して高周波数範囲に関連し、
上記第2帯域は、上記高周波数範囲及び上記低周波数範囲に比較して中周波数範囲に関連しているものである。
【0014】
本発明の概念8は、概念7の方法であって、
上記第1、第2及び第3帯域に関する上記パワー・レベルが実質的に同じかどうか判断すること、
上記第1、第2及び第3帯域に関する上記パワー・レベルが実質的に同じと判断されたら、上記第2帯域ついて中心周波数及びスパンを自動的に設定すること
とを更に具えている。
【0015】
本発明の概念9は、概念7の方法であって、
上記第2及び第3帯域に関する上記パワー・レベルが実質的に同じかどうか判断すること、
上記第2及び第3帯域に関する上記パワー・レベルが実質的に同じと判断されたら、上記第3帯域ついて中心周波数及びスパンを自動的に設定すること
とを更に具えている。
【0016】
本発明の概念10は、概念1の方法であって、このとき、測定することには、
ある期間において上記参照レベルに従って関連する上記帯域を表すパワー・レベルを繰り返し測定すること、
上記期間において、信号バーストを表す、従って、信号バーストを明らかにするピーク・パワー・レベルを選択すること
とが含まれている。
【0017】
本発明の概念11は、プロセッサで実行されると、概念1に従った方法を実行するよう動作するコンピュータ実行可能な非一時的命令を記憶する1つ以上の有形でコンピュータ読み出し可能なメディアである。
【0018】
本発明の概念12は、試験測定装置であって、
コントーラと、
上記コントーラに結合されたレベル検出部と、
上記レベル検出部に結合されたアナログ・デジタル・コンバータ(ADC)と、
低周波数範囲に関連する第1帯域パスと、
上記低周波数範囲に比較して高周波数範囲に関連する第3帯域と、
上記高周波数範囲及び上記低周波数範囲に比較して中周波数範囲に関連する第2帯域と、
上記帯域パスの夫々についてのパワー・レベルの上記レベル検出部による1つ以上の測定値に応答して上記第1、第2及び第3帯域パスの1つを自動的に選択するよう構成される周波数帯域セレクタと
を具えている。
【0019】
本発明の概念13は、概念12の試験測定装置であって、
参照レベルを初期値に設定するよう構成される参照レベル調整部を更に具え、
このとき、上記レベル検出部が上記参照レベルに従って上記第1帯域パスの第1パワー・レベルを測定するよう構成されている。
【0020】
本発明の概念14は、概念13の試験測定装置であって、
このとき、上記レベル検出部が上記参照レベルに従って上記第2帯域パスの第2パワー・レベルを測定するよう構成されている。
【0021】
本発明の概念15は、概念14の試験測定装置であって、
このとき、上記レベル検出部が上記参照レベルに従って上記第3帯域パスの第3パワー・レベルを測定するよう構成されている。
【0022】
本発明の概念16は、概念15の試験測定装置であって、
このとき、上記周波数帯域セレクタは、最も高い上記パワー・レベルが測定された上記帯域パスを自動的に選択するよう構成されている。
【0023】
本発明の概念17は、概念16の試験測定装置であって、
このとき、上記コントローラは、最も高い上記パワー・レベルが測定された上記帯域パスについて中心周波数及びスパンを自動的に設定するよう構成されている。
【0024】
本発明の概念18は、概念13の試験測定装置であって、このとき、
上記参照レベル調整部は、上記参照レベルを自動的に徐々に減少させるよう構成され、
減少された一連の上記参照レベルに関して上記帯域パス夫々の上記パワー・レベルを測定するよう構成され、
上記周波数帯域セレクタは、最も高い上記パワー・レベルが測定された上記帯域パスを自動的に選択するよう構成され、
上記コントローラは、最も高い上記パワー・レベルが測定された上記帯域パスについて中心周波数及びスパンを自動的に設定するよう構成されている。