【実施例】
【0068】
以下に、投射用ズームレンズの実施例を挙げる。
【0069】
実施例1〜14は、画像表示装置に用いる投射用ズームレンズのものである。
【0070】
各実施例における記号の意味は以下の通りである。
F:光学系全体の焦点距離
Fno:開口数
R:曲率半径(非球面にあっては「近軸曲率半径」)
D:面間隔
Nd:屈折率
Vd:アッベ数
BF:バックフォーカス 。
【0071】
非球面は、周知の次式により表される。
【0072】
X=(H
2/R)/[1+{1−K(H/r)
2}
1/2]
+C4・H
4+C6・H
6+C8・H
8+C10・H
10+・・・ 。
【0073】
この式において、Xは「面頂点を基準としたときの光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位」、Kは「円錐係数」、C4、C6、C8、C10・・は非球面係数である。
【0074】
「実施例1」
実施例1の投射用ズームレンズは、
図1に示したものである。
【0075】
図1に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
【0076】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され,第4レンズ群G4は2枚のレンズL41とL42で構成されている。
【0077】
第5レンズ群G5は4枚のレンズL51〜L54で構成されている。
【0078】
前述の如く、ライトバルブとしてはDMDが想定され、DMDはカバーガラスCGを有する。
【0079】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0080】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面を向けた負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
【0081】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
【0082】
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
【0083】
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、拡大側に凸の正メニスカスレンズL42で構成されている。
【0084】
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0085】
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52とは接合されている。
【0086】
なお、実施例1〜14に関する説明において、「両凸レンズ」は正レンズであり、「両凹レンズ」は負レンズである。
【0087】
実施例1の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0088】
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例のデータを表1に示す。
【0089】
【表1】
【0090】
表1において、面番号は拡大側から数えた面の番号であり、開口絞りの面(表中の面番号:20)、カバーガラスCGの面(表中の面番号:28、29)を含む。
【0091】
また、表中における「INF」は、曲率半径が無限大であることを示す。さらに、「*」は、この記号が付された面が「非球面」であることを示す。
【0092】
これらの事項は、実施例2以下の各実施例においても同様である。
【0093】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表2に示す。
【0094】
【表2】
【0095】
表1において、S6、S13、S15、S20は、変倍に際して変化するレンズ群間隔を表す。
【0096】
投射距離を1600mmとしたときの、前記レンズ群間隔を、広角端・中間・望遠端について、表3に示す。
【0097】
【表3】
【0098】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表4に示す。
【0099】
【表4】
【0100】
図2に、実施例1の収差図を示す。
図2の上段は「広角端(広角と表示)」、中段は「中間焦点距離(中間と表示)、下段は「望遠端(望遠徒表示)」の収差を示している。
【0101】
各段の収差図において、左側の図は「球面収差」、中央の図は「非点収差」、右側の図は「歪曲収差」である。
【0102】
「球面収差」の図におけるR、G、Bはそれぞれ、波長:R=625nm、G=550nm、B=460nmを表す。
「非点収差」の図における「T」はタンジェンシアル、「S」はサジタルの各光線に対するものであることを示す。
【0103】
なお、非点収差および歪曲収差については、波長:550nmについて示す。
【0104】
収差図におけるこれ等の表示は以下の実施例2〜14の収差図においても同様である。
【0105】
「実施例2」
実施例2の投射用ズームレンズは、
図3に示したものである。
【0106】
図3に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51〜L54で構成されている。
【0107】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0108】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13から構成されている。
【0109】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
【0110】
正メニスカスレンズL
23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
【0111】
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
【0112】
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、拡大側の凸面の曲率が大きい両凸レンズL42で構成されている。
【0113】
第5レンズ群G5は負群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0114】
両凹レンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
【0115】
実施例2の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0116】
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例2のデータを表5に示す。
【0117】
【表5】
【0118】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表6に示す。
【0119】
【表6】
【0120】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表7に示す。
【0121】
【表7】
【0122】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表8に示す。
【0123】
【表8】
【0124】
図4に、実施例2の収差図を
図2に倣って示す。
【0125】
「実施例3」
実施例3の投射用ズームレンズは、
図5に示したものである。
【0126】
図5に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
第3レンズ群G3はレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51〜L54で構成されている。
【0127】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0128】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹面の負メニスカスレンズL13で構成されている。
【0129】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
【0130】
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
【0131】
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
【0132】
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
【0133】
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0134】
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
【0135】
実施例3の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0136】
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例3のデータを表9に示す。
【0137】
【表9】
【0138】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表10に示す。
【0139】
【表10】
【0140】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表11に示す。
【0141】
【表11】
【0142】
「各条件のパラメータの値」
【0143】
【表12】
【0144】
図6に、実施例3の収差図を
図2に倣って示す。
【0145】
「実施例4」
実施例4の投射用ズームレンズは、
図7に示したものである。
【0146】
図7に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
第3レンズ群G3はレンズL31〜L32で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51〜L54で構成されている。
【0147】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0148】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹の負メニスカスレンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
【0149】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
【0150】
第3レンズ群G3は正群で、両凸レンズL31、拡大側に凸の正メニスカスレンズL32で構成されている。
【0151】
第4レンズ群G4は正群で、両凸レンズL41で構成されている。
【0152】
第5レンズ群G5は負群で、縮小側に凹の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0153】
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
【0154】
実施例4の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0155】
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=42.1°
実施例4のデータを表13に示す。
【0156】
【表13】
【0157】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表14に示す。
【0158】
【表14】
【0159】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S17、S20を、広角端・中間・望遠端について、表15に示す。
【0160】
【表15】
【0161】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(4)のパラメータの値を、表16に示す。
【0162】
【表16】
【0163】
図8に、実施例4の収差図を
図2に倣って示す。
【0164】
「実施例5」
実施例5の投射用ズームレンズは、
図9に示したものである。
【0165】
図9に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
【0166】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4は1枚のレンズL41で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51〜L54で構成されている。
【0167】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0168】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
【0169】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
【0170】
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
【0171】
第4レンズ群G4は正群で、1枚の両凸レンズL41で構成されている。
【0172】
第5レンズ群G5は負群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0173】
両凸レンズL51と両凹レンズL52は接合されている。
【0174】
実施例4の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0175】
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.55〜3.35、ωw=42.1°
実施例5のデータを表17に示す。
【0176】
【表17】
【0177】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表18に示す。
【0178】
【表18】
【0179】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S18を、広角端・中間・望遠端について、表19に示す。
【0180】
【表19】
【0181】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表20に示す。
【0182】
【表20】
【0183】
図10に、実施例5の収差図を
図2に倣って示す。
【0184】
「実施例6」
実施例6の投射用ズームレンズは、
図11に示したものである。
【0185】
図11に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
【0186】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51〜L54で構成されている。
【0187】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0188】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
【0189】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、縮小側に凹の負メニスカスレンズL22、正メニスカスレンズL23、負メニスカスレンズL24で構成されている。
【0190】
正メニスカスレンズL23は「縮小側に凸」、負メニスカスレンズL24は「拡大側に凹」であり、これ等正負のメニスカスレンズL23、L24は接合されている。
【0191】
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
【0192】
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
【0193】
第5レンズ群G5は正群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0194】
両凹レンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
【0195】
実施例6の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0196】
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.58〜3.24、ωw=42.1°
実施例6のデータを表21に示す。
【0197】
【表21】
【0198】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表22に示す。
【0199】
【表22】
【0200】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表23に示す。
【0201】
【表23】
【0202】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表24に示す。
【0203】
【表24】
【0204】
図12に、実施例6の収差図を
図2に倣って示す。
【0205】
「実施例7」
実施例7の投射用ズームレンズは、
図13に示したものである。
【0206】
図13に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
【0207】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51〜L54で構成されている。
【0208】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0209】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹面の負メニスカスレンズL13で構成されている。
【0210】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、縮小側に凹の負メニスカスレンズL22、正メニスカスレンズL23、負メニスカスレンズL24で構成されている。
【0211】
正メニスカスレンズL23は「縮小側に凸」、負メニスカスレンズL24は拡大側に凹であり、これら正負のメニスカスレンズL23、L24は接合されている。
【0212】
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
【0213】
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
【0214】
第5レンズ群G5は正群で、両凹レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0215】
両凹レンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
【0216】
実施例7の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0217】
F=13.0〜19.6mm、Fno=2.58〜3.24、ωw=42.1°
実施例7のデータを表25に示す。
【0218】
【表25】
【0219】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表26に示す。
【0220】
【表26】
【0221】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表27に示す。
【0222】
【表27】
【0223】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表28に示す。
【0224】
【表28】
【0225】
図14に、実施例7の収差図を
図2に倣って示す。
【0226】
実施例8の投射用ズームレンズは、
図15に示したものである。
【0227】
図15に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51〜L54で構成されている。
【0228】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0229】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
【0230】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸面の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
【0231】
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
【0232】
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
【0233】
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
【0234】
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0235】
負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
第5レンズ群G5の屈折力は負であるが、この負の屈折力は弱い。
【0236】
実施例8の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0237】
F=14.2〜21.1mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=39.6°
実施例8のデータを表29に示す。
【0238】
【表29】
【0239】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表30に示す。
【0240】
【表30】
【0241】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表31に示す。
【0242】
【表31】
【0243】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表32に示す。
【0244】
【表32】
【0245】
図16に、実施例8の収差図を
図2に倣って示す。
【0246】
「実施例9」
実施例9の投射用ズームレンズは、
図17に示したものである。
【0247】
図1に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
【0248】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51〜L54で構成されている。
【0249】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0250】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
【0251】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
【0252】
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
【0253】
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
【0254】
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
【0255】
第5レンズ群G5は屈折力の弱い負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0256】
負メニスカスレンズL53は「拡大側に凹」である。負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
【0257】
実施例9の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0258】
F=13.8〜20.5mm、Fno=2.55〜3.34、ωw=40.4°
実施例9のデータを表33に示す。
【0259】
【表33】
【0260】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表34に示す。
【0261】
【表34】
【0262】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表35に示す。
【0263】
【表35】
【0264】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表36に示す。
【0265】
【表36】
【0266】
図18に、実施例9の収差図を
図2に倣って示す。
【0267】
「実施例10」
実施例10の投射用ズームレンズは、
図19に示したものである。
【0268】
図19に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
【0269】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51〜L54で構成されている。
【0270】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0271】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
【0272】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
【0273】
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
【0274】
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
【0275】
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
【0276】
第5レンズ群G5は屈折力の弱い負群で、拡大側に凸面の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0277】
負メニスカスレンズL53は「拡大側に凹」であり、負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52は接合されている。
【0278】
実施例10の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0279】
F=12.4〜18.5mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=43.3°
実施例10のデータを表37に示す。
【0280】
【表37】
【0281】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表38に示す。
【0282】
【表38】
【0283】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表39に示す。
【0284】
【表39】
【0285】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表40に示す。
【0286】
【表40】
【0287】
図20に、実施例10の収差図を
図2に倣って示す。
【0288】
実施例11の投射用ズームレンズは、
図21に示したものである。
【0289】
図21に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
【0290】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51〜L54で構成されている。
【0291】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0292】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
【0293】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
【0294】
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
【0295】
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
【0296】
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、両凸レンズL42で構成されている。
【0297】
第5レンズ群G5は屈折力が弱い負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL51、両凸レンズL52、負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0298】
負メニスカスレンズL53は「拡大側に凹」であり、負メニスカスレンズL51と両凸レンズL52は接合されている。
【0299】
実施例11の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0300】
F=11.8〜17.6mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=44.8°
実施例11のデータを表41に示す。
【0301】
【表41】
【0302】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表42に示す。
【0303】
【表42】
【0304】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表43に示す。
【0305】
【表43】
【0306】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表44に示す。
【0307】
【表44】
【0308】
図22に、実施例11の収差図を
図2に倣って示す。
【0309】
「実施例12」
実施例12の投射用ズームレンズは、
図23に示したものである。
【0310】
図23に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11とL12で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
【0311】
第3レンズ群G3はレンズL31〜L32で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41〜L44で構成され、第5レンズ群G5は1枚のレンズL51で構成されている。
【0312】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0313】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、縮小側に凹面の負レンズL12で構成されている。
【0314】
第2レンズ群G2は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL21、拡大側に凸の正メニスカスレンズL22、両凹レンズL23、両凸レンズL24で構成されている。
【0315】
負メニスカスレンズL21と正メニスカスレンズL22は接合されている。
【0316】
第3レンズ群G3は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL31と両凸レンズL32で構成されている。
【0317】
第4レンズ群G4は負群で、両凹レンズL41、両凸レンズL42、拡大側に凹の負メニスカスレンズL43、両凸レンズL44で構成されている。
【0318】
両凹レンズL41と両凸レンズL42は接合されている。
【0319】
第5レンズ群G5は負群で、拡大側に凹の1枚の負メニスカスレンズL51で構成されている。
【0320】
実施例12の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0321】
F=12.3〜17.9mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=43.6°
実施例12のデータを表45に示す。
【0322】
【表45】
【0323】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表46に示す。
【0324】
【表46】
【0325】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S4、S11、S16、S23を、広角端・中間・望遠端について、表47に示す。
【0326】
【表47】
【0327】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表48に示す。
【0328】
【表48】
【0329】
図24に、実施例12の収差図を
図2に倣って示す。
【0330】
「実施例13」
実施例13の投射用ズームレンズは、
図25に示したものである。
【0331】
図25に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11とL12で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
【0332】
第3レンズ群G3はレンズL31とL32で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5は1枚のレンズL51で構成されている。
【0333】
広角端から望遠端への変倍に際し、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0334】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、縮小側に凹面の負レンズL12で構成されている。
【0335】
第2レンズ群G2は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL21、拡大側に凸の正メニスカスレンズL22、両凹レンズL23、両凸レンズL24で構成されている。
【0336】
負メニスカスレンズL21と正メニスカスレンズL22は接合されている。
【0337】
第3レンズ群G3は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL31、両凸レンズL32で構成されている。
【0338】
第4レンズ群G4は負群で、両凹レンズL41、両凸レンズL42、拡大側に凹の負メニスカスレンズL43、両凸レンズL44で構成されている。
【0339】
両凹レンズL41と両凸レンズL42は接合されている。
【0340】
第5レンズ群G5は正群で、1枚の両凸レンズL51で構成されている。
【0341】
実施例13の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0342】
F=12.3〜17.9mm、Fno=2.56〜3.34、ωw=43.6°
実施例13のデータを表49に示す。
【0343】
【表49】
【0344】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表50に示す。
【0345】
【表50】
【0346】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S4、S11、S16、S23を、広角端・中間・望遠端について、表51に示す。
【0347】
【表51】
【0348】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表52に示す。
【0349】
【表52】
【0350】
図26に、実施例13の収差図を
図2に倣って示す。
【0351】
「実施例14」
実施例14の投射用ズームレンズは、
図27に示したものである。
【0352】
図27に示すように、第1レンズ群G1はレンズL11〜L13で構成され、第2レンズ群G2はレンズL21〜L24で構成されている。
【0353】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL31で構成され、第4レンズ群G4はレンズL41とL42で構成され、第5レンズ群G5はレンズL51〜L54で構成されている。
【0354】
広角端から望遠端への変倍に際して、第2レンズ群G2は縮小側に移動し、第3レンズ群G3〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0355】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の負メニスカスレンズL11、拡大側に凹面の負レンズL12、縮小側に凹の負メニスカスレンズL13で構成されている。
【0356】
第2レンズ群G2は負群で、両凸レンズL21、両凹レンズL22、縮小側に凸の正メニスカスレンズL23、拡大側に凹の負メニスカスレンズL24で構成されている。
【0357】
正メニスカスレンズL23と負メニスカスレンズL24は接合されている。
【0358】
第3レンズ群G3は正群で、1枚の両凸レンズL31で構成されている。
【0359】
第4レンズ群G4は正群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL41、平凸正レンズL42で構成されている。
【0360】
第5レンズ群G5は負群で、平凹負レンズL51、両凸レンズL52、拡大側に凹の負メニスカスレンズL53、両凸レンズL54で構成されている。
【0361】
平凹負レンズL51、両凸レンズL52は接合されている。
【0362】
実施例14の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0363】
F=17.4〜26mm、Fno=2.55〜3.33、ωw=34.0°
実施例14のデータを表53に示す。
【0364】
【表53】
【0365】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表54に示す。
【0366】
【表54】
【0367】
投射距離を1600mmとしたときの、レンズ群間隔:S6、S13、S15、S20を、広角端・中間・望遠端について、表55に示す。
【0368】
【表55】
【0369】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(6)のパラメータの値を、表56に示す。
【0370】
【表56】
【0371】
図28に、実施例14の収差図を
図2に倣って示す。
【0372】
収差図に示すように、各実施例の投射用ズームレンズともに、諸収差は高レベルで補正され、球面収差、非点収差、像面湾曲、倍率色収差、歪曲収差も十分に補正されている。
【0373】
実施例1〜14に示された投射用ズームレンズは何れも、拡大側から縮小側へ向かって第1レンズ群〜第5レンズ群を配してなる5レンズ群構成である。
【0374】
第1レンズ群は、負の屈折力を有し、第2レンズ群は、負の屈折力を有し、第3レンズ群は、正の屈折力を有している。
【0375】
そして、バックフォーカス:Bf、広角端の焦点距離:Fwが、条件(1)を満足している。
【0376】
また、バックフォーカス:Bf、第1レンズ群の最も拡大側のレンズ面から画像表示素子までの距離:OALが、条件(2)を満足している。
【0377】
さらに、前記Bf、第5レンズ群の最も縮小側のレンズの有効径:D5が、条件(3)を満足している。
【0378】
そして、各実施例の投射用ズームレンズは、広角端の半画角が34度より大きい広画角である。
実施例1〜14の投射用ズームレンズは、何れも、条件(1)乃至(6)を満足している。
実施例12、13の投射用ズームレンズは、第4レンズ群が「負群」で、条件(1A)乃至(6A)を満足している。
また、実施例12、13以外の実施例は、第4レンズ群が「正群」で、条件(1B)乃至(6B)を満足している。
【0379】
即ち、大きなバックフォーカスと短い焦点距離とが共に確保され、変倍時の収差補正も良好で、コンパクトである。