特許第6244828号(P6244828)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6244828
(24)【登録日】2017年11月24日
(45)【発行日】2017年12月13日
(54)【発明の名称】画像形成装置
(51)【国際特許分類】
   G03G 15/00 20060101AFI20171204BHJP
   G03G 15/02 20060101ALI20171204BHJP
   G03G 15/043 20060101ALI20171204BHJP
   G03G 15/06 20060101ALI20171204BHJP
【FI】
   G03G15/00 303
   G03G15/02 102
   G03G15/043
   G03G15/06 101
【請求項の数】6
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2013-230541(P2013-230541)
(22)【出願日】2013年11月6日
(65)【公開番号】特開2015-90438(P2015-90438A)
(43)【公開日】2015年5月11日
【審査請求日】2016年10月21日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】100127111
【弁理士】
【氏名又は名称】工藤 修一
(74)【代理人】
【識別番号】100067873
【弁理士】
【氏名又は名称】樺山 亨
(74)【代理人】
【識別番号】100090103
【弁理士】
【氏名又は名称】本多 章悟
(72)【発明者】
【氏名】後藤 桂太
(72)【発明者】
【氏名】吉田 晃
【審査官】 松本 泰典
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−083496(JP,A)
【文献】 特開平03−271769(JP,A)
【文献】 特開2006−330188(JP,A)
【文献】 特開平09−080977(JP,A)
【文献】 特開2004−045889(JP,A)
【文献】 米国特許第06121986(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G03G 15/00
G03G 15/02
G03G 15/043
G03G 15/06
G03G 21/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、トナーを用いて前記静電潜像を可視像化する現像手段と、前記現像手段により形成されたトナー像を転写材上に転写する転写手段と、トナー濃度を算出するトナー濃度算出手段と、光学的検知手段と、温度検知手段とを有し、前記像担持体上に露光部電位が少なくとも現像条件より大きくなるように設定された露光量にて少なくとも一つのトナーパッチ画像を作成し、前記トナーパッチ画像を前記光学的検知手段によって読み取り、前記トナーパッチ画像のトナー濃度と狙いとするトナー濃度との差分に基づいて帯電条件を補正すると共に、前記温度検知手段による温度検知結果に基づいて前記露光量を補正することを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、トナーを用いて前記静電潜像を可視像化する現像手段と、前記現像手段により形成されたトナー像を転写材上に転写する転写手段と、トナー濃度を算出するトナー濃度算出手段と、光学的検知手段とを有し、前記像担持体上に露光部電位が少なくとも現像条件より大きくなるように設定された露光量にて少なくとも一つのトナーパッチ画像を形成し、前記トナーパッチ画像を前記光学的検知手段によって読み取り、前記トナーパッチ画像のトナー濃度と狙いとするトナー濃度との差分に基づいて帯電条件を補正すると共に、前記トナーパッチ画像作成時における帯電条件に基づいて前記露光量を補正することを特徴とする画像形成装置。
【請求項3】
それぞれ色の異なるトナー毎に、帯電電位及び現像電位を段階的に変化させると共に露光光量を一定として複数のトナー階調パターンを作像し、前記トナー階調パターンを光学的検知手段により読み取って現像能力を算出し、この算出結果に基づいて狙いとするトナー濃度が得られるように帯電条件及び現像条件を決定し、前記帯電条件に基づいて露光条件を決定する画像形成装置において、
トナー濃度を算出するトナー濃度算出手段と、温度検知手段とを有し、決定された前記帯電条件及び前記現像条件にて露光部電位が少なくとも現像条件より大きくなるように設定された露光量で少なくとも一つのトナーパッチ画像を作成し、前記トナーパッチ画像を前記光学的検知手段により読み取り、前記トナーパッチ画像のトナー濃度と狙いとするトナー濃度との差分に基づいて帯電条件を補正すると共に、前記温度検知手段による温度検知結果に基づいて前記露光量を補正することを特徴とする画像形成装置。
【請求項4】
それぞれ色の異なるトナー毎に、帯電電位及び現像電位を段階的に変化させると共に露光光量を一定として複数のトナー階調パターンを作像し、前記トナー階調パターンを光学的検知手段により読み取って現像能力を算出し、この算出結果に基づいて狙いとするトナー濃度が得られるように帯電条件及び現像条件を決定し、前記帯電条件に基づいて露光条件を決定する画像形成装置において、
トナー濃度を算出するトナー濃度算出手段を有し、決定された前記帯電条件及び前記現像条件にて露光部電位が少なくとも現像条件より大きくなるように設定された露光量で少なくとも一つのトナーパッチ画像を作成し、前記トナーパッチ画像を前記光学的検知手段により読み取り、前記トナーパッチ画像のトナー濃度と狙いとするトナー濃度との差分に基づいて帯電条件を補正すると共に、前記トナーパッチ画像作成時における帯電条件に基づいて前記露光量を補正することを特徴とする画像形成装置。
【請求項5】
請求項1または3記載の画像形成装置において、
前記温度検知手段による温度検知結果に基づいて前記トナーパッチ画像による帯電条件補正の実行判定を行うことを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
請求項1ないし4の何れか一つに記載の画像形成装置において、
枚数カウンタを有し、該枚数カウンタの情報に基づいて前記トナーパッチ画像による帯電条件補正の実行判定を行うことを特徴とする画像形成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写機、ファクシミリ、スキャナ等の電子写真式画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子写真方式の画像形成装置において、出力画像の画像濃度保証として光学センサによるトナー付着量検知を用いた画像調整方法が広く実施されている。この方法は、感光体または中間転写ベルト上に作像条件(現像ポテンシャルまたはLDの書き込み密度)を変化させることにより複数個の基準パッチを作成し、その基準パッチに赤外領域のLED光を照射する。そして、このパターンから反射光(正反射光または乱反射光)を光学センサ(フォトダイオードやフォトトランジスタ等)により検出し、その検出結果をトナー付着量に変換することにより個々の階調パッチのトナー付着量を得るものである。その後、ポテンシャルに対するトナー付着量の関係をプロットし、直線近似を実施する。この直線の傾きが現像γである。この近似直線を用い、目標の付着量が得られるように作像条件(現像ポテンシャル)を調整することにより、適正な画像濃度を得る画像濃度調整制御がすでに知られている。
【0003】
例えば「特許文献1」には、画像撮像装置及び光学式トナー濃度センサを有し、ハーフトーンパッチを作成してそのハーフトーンパッチの光学式トナー濃度センサによる検知結果より地肌汚れがなく、かつ撮像装置により検知したパッチ画像面積より端部かすれがない作像条件を決定する技術が開示されている。また「特許文献2」には、温湿度センサを有しそのセンサ情報に基づいて帯電バイアスを補正し、地肌ポテンシャルを最適に保つ技術が開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の技術を用いて算出したポテンシャルとなるように現像バイアスを決定した後に所定の地肌ポテンシャルとなるように帯電バイアスを決定すると、帯電位置にて印加される帯電バイアスと現像位置に残る帯電電位との相関は、経時や環境の影響で感光体の表面電位特性が変動した場合に変化するので、設定する帯電バイアスが適切でない場合、地肌ポテンシャルが狭い場合には地肌汚れが、地肌ポテンシャルが広い場合には端部かすれが発生してしまう。そこで、帯電バイアスを低下させて現像バイアスと近づけることにより地肌汚れパターンを作成及び検知し、その地肌汚れ量より地肌ポテンシャルを予測して制御するという方法がある。しかし、この方法では感光体の主走査方向全面に地肌汚れが作成されるため、トナーの消費量が多くなってしまうという問題がある。
【0005】
また「特許文献1」に開示された技術では、複数のパッチパターンを作成するため、トナーフィールドの抑制が不十分なことやPセンサのみで正確に地肌ポテンシャルを制御する手段については記載がなく、かつ撮像装置が高価であるという問題点がある。「特許文献2」に開示された技術では、環境センサのみでは感光体の表面電位特性を把握することが困難であり、使用環境によっては地肌ポテンシャルが適切に維持されないという問題点がある。
【0006】
本発明は上述の問題点を解決し、画質調整動作時に地肌ポテンシャルを適切に維持するために作成される地肌汚れパターンを主走査方向全面でなくとも作成することで、トナー消費を抑制しつつ地肌汚れや端部かすれの異常画像が発生しない画像形成装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、像担持体を帯電する帯電手段と、前記像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、トナーを用いて前記静電潜像を可視像化する現像手段と、前記現像手段により形成されたトナー像を転写材上に転写する転写手段と、トナー濃度を算出するトナー濃度算出手段と、光学的検知手段と、温度検知手段とを有し、前記像担持体上に露光部電位が少なくとも現像条件より大きくなるように設定された露光量にて少なくとも一つのトナーパッチ画像を作成し、前記トナーパッチ画像を前記光学的検知手段によって読み取り、前記トナーパッチ画像のトナー濃度と狙いとするトナー濃度との差分に基づいて帯電条件を補正すると共に、前記温度検知手段による温度検知結果に基づいて前記露光量を補正することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、地肌ポテンシャルを適切に保つことができるため、地肌ポテンシャルが小さい場合に発生する地肌汚れや地肌ポテンシャルが大きい場合に発生する端部かすれの発生を効果的に防止して、良好な画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態を適用可能な画像形成装置の概略正面図である。
図2】本発明の一実施形態に用いられるトナー濃度検知センサの概略図である。
図3】本発明の一実施形態に用いられる制御部のブロック図である。
図4】画像濃度調整用パターンを説明する概略図である。
図5】正常画像と端部かすれ画像との比較を示す概略図である。
図6】地肌ポテンシャルと画像面積との関係を示す線図である。
図7】地肌ポテンシャルと地肌部トナー付着量との関係を示す線図である。
図8】地汚れを故意的に発生させる際のバイアス条件を示す概略図である。
図9】従来の問題点を説明する概略図である。
図10】本発明の一実施形態における帯電バイアス補正動作を説明するフローチャートである。
図11】LDパワーと露光部電位との関係を説明する光減衰曲線である。
図12】本発明の一実施形態における現像ポテンシャル算出を説明する概略図である。
図13】LDパワーと露光部電位との関係を説明する光減衰曲線である。
図14】帯電バイアスとLDパワーとの関係を説明する近似直線である。
図15】本発明の一実施形態における画質調整動作のフローチャートである。
図16】本発明の一実施形態に用いられるパッチパターンの概略図である。
図17】地汚れパターンの作成電位を示す概略図である。
図18】地肌ポテンシャルとトナー付着量との関係を示す線図である。
図19】帯電電位補正量と差分との関係を示す線図である。
図20】各環境におけるLDパワーと露光部電位との関係を説明する光減衰曲線である。
図21】各環境における帯電電位とLDパワーとの関係を示す線図である。
図22】パターンの光量を説明するための概略図である。
図23】地汚れに対する本発明の効果を示す線図である。
図24】端部かすれに対する本発明の効果を示す線図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明の一実施形態に用いられる画像形成装置を示している。同図において、像担持体であり中間転写体である中間転写ベルト1の展張面に沿って、像担持体である感光体ドラム2Y(イエロ),2M(マゼンタ),2C(シアン),2K(ブラック)が並設されている。感光体ドラム2の周囲には、その回転方向順に帯電手段である帯電チャージャ3、潜像形成手段としての書き込みユニット4、現像手段としての現像ユニット5、1次転写手段である1次転写ローラ6、感光体クリーニングユニット7が配置されている。感光体クリーニングユニット7の上方にはクエンチングランプ8が配置されており、書き込みユニット4の上方にはスキャナ部9及びADF10が配設されている。
【0011】
中間転写ベルト1は、複数のローラ11,12,13で走行自在に支持されており、ローラ12と対向する部位には中間転写ベルトクリーニングユニット15が、ローラ13と対向する部位には転写手段である2次転写ローラ16がそれぞれ配設されている。
【0012】
装置本体の下部には複数の給紙トレイ17が設けられており、各給紙トレイ17には記録媒体である記録紙20がそれぞれ収容されている。記録紙20はピックアップローラ21及び給紙ローラ22によって給紙され、搬送ローラ対23で搬送されてレジストローラ対24により所定のタイミングで2次転写部に送られる。2次転写部の用紙搬送方向下流側には、定着手段である定着ユニット25が配設されている。なお、図1における符号26は排紙トレイを、符号27はスイッチバックローラ対をそれぞれ示している。
【0013】
上述の構成における画像形成動作を説明する。
プリント開始命令が入力されると、感光体ドラム2の周辺及び中間転写ベルト1の周辺及び給紙搬送経路等の各ローラが既定のタイミングで回転を開始し、給紙トレイ17から記録紙20の給紙が開始される。一方、感光体ドラム2は帯電チャージャ3によってその表面を一様な電位に帯電され、書き込みユニット4から照射される書き込み光によってその表面を画像データに従って露光される。露光された後の電位パターンである静電潜像をその表面に担持した感光体ドラム2は、現像ユニット5からトナーを供給されることにより担持している静電潜像を特定色に現像される。図1の構成では感光体ドラム2が4色分あるので、それぞれイエロ、マゼンタ、シアン、ブラック(色順はシステムによって異なる)のトナー像が各感光体ドラム2上に現像される。
【0014】
各感光体ドラム2上に現像されたトナー像は、中間転写ベルト1との接点において、1次転写ローラ6に印加される1次転写バイアス及び押圧力によって中間転写ベルト1上に1次転写される。タイミングを合わせながらこの1次転写動作を4色分繰り返すことにより、中間転写ベルト1上にフルカラートナー像が形成される。形成されたフルカラートナー像は、レジストローラ対24によって所定のタイミングで搬送される記録紙20に2次転写部において2次転写される。このとき、2次転写ローラ16に印加される2次転写バイアス及び押圧力によって2次転写が行われる。フルカラートナー像が転写された記録紙20は、定着ユニット25を通過することにより表面に担持しているトナー像を加熱定着される。
【0015】
片面プリントの場合はそのまま直線搬送されて排紙トレイ26へと送られ、両面プリントの場合は搬送方向を下向きに変えられて用紙反転部に搬送される。用紙反転部に到達した記録紙20は、ここでスイッチバックローラ対27により搬送方向を逆転されてその後端側から用紙反転部を出て行く。これをスイッチバック動作と呼び、この動作によって記録紙20の表裏を反転させることができる。表裏反転された記録紙20は定着ユニット25方向には戻らず、再給紙搬送経路を通過して本来の給紙経路に合流する。この後は表面プリントと同じようにトナー像を転写されて定着ユニット25を通過して排紙される。これが両面プリントである。
【0016】
1次転写部を通過した感光体ドラム2はその表面に1次転写残トナーを担持しており、これをブレード及びブラシ等で構成された感光体クリーニングユニット7により除去される。その後、クエンチングランプ8によってその表面を一様に除電されて次の画像形成時の帯電に備える。また、2次転写部を通過した中間転写ベルト1もその表面に2次転写残トナーを担持しており、ブレード及びブラシ等で構成された中間転写ベルトクリーニングユニット15によってこれを除去されて次のトナー像転写に備える。上述の動作の繰り返しにより片面プリントまたは両面プリントが行われる。
【0017】
図1に示した画像形成装置は、中間転写ベルト1の外周面に形成されたトナー像の濃度を検知する濃度検知手段として、光学センサ等で構成されたトナー像検知センサ(光学センサユニット)30を有している。このトナー像検知センサ30により、画像ムラの補正制御に用いるために中間転写ベルト1の表面に形成された画像パターンのトナー像の濃度を検知できる。図1に示した例では、中間転写ベルト1を介してローラ11と対向する位置(2次転写前の位置)P1にトナー像検知センサ30が配設されている。トナー像検知センサ30を2次転写部の下流側に配置する場合には、中間転写ベルト1の内方への振れ止めにローラ14を設け、これに対向する位置P2に配置する。なお、この画像形成装置において、制御用トナーパターン画像は感光体ドラム2上で形成されて下流側の中間転写ベルト1への転写位置に至る。
【0018】
図2は、トナー像検知センサ30の設置状況を示しており、位置P1にトナー像検知センサ30を設置した例を示している。トナー濃度検知センサ30は、センサ基板32に4個のセンサヘッド(光学センサ)31a,31b,31c,31dを搭載した4ヘッドタイプである。すなわちこの例では、記録紙20の搬送方向と直交する主走査方向(感光体ドラム2の軸方向)にセンサヘッド31を4個配置しており、4箇所のトナー付着量を同時に測定できる。なお、トナー像検知センサ30におけるセンサヘッドの数は4個に限定されず、1個または2個のセンサヘッドを備えたもの、各色専用にセンサヘッドを備えた4〜7個のセンサヘッドを備えたものであってもよい。
【0019】
図3は、本実施形態に用いられる画像形成装置の制御ブロック図である。同図において、制御手段である制御部200は、マイクロコンピュータで構成された演算処理手段であるCPU201、記憶手段である不揮発性メモリのRAM202及びROM203等を有している。制御部200には、各色の作像ステーション40Y,40M,40C,40K、書き込みユニット4、トナー像検知センサ30等が電気的に接続されており、制御部200はRAM202内に記憶している制御プログラムに基づいて各種機器を制御する。RAM202には、トナー像検知センサ30の検出値からトナー濃度(トナー付着量)を算出するときに用いる出力換算情報としての、後述する出力換算データ(変換テーブル)や出力換算式(アルゴリズム)が記憶されている。制御部200は、トナー濃度を算出するトナー濃度算出手段としても機能する。
【0020】
次に、画像濃度調整パターン及び検知構成について説明する。本実施形態では、画像濃度調整用パターンを直列に作像し、かつ検知用センサを1ヘッドとする検知構成とした。図4に示すように、本実施形態では、画像濃度調整用パターンを画像領域幅において中心に配置した。これは、主走査方向の作像幅内での濃度偏差に対して中央部が最も影響を受けにくいからである。画像濃度調整用パターンは5階調であり、LDパワーを固定し帯電バイアスと現像バイアスとを順次変更することにより、現像ポテンシャルを変えて作像するアナログパターンである。本実施形態において画像濃度調整用パターンは5階調であるが、階調数は作像システムの安定性等から適切な階調数を選択することが望ましい。
【0021】
画像濃度調整は、主に出力画像の画像濃度を保証することを目的としており、光学センサを用いてトナーの付着量を検知し、狙いの付着量となるように作像条件を調整することにより、出力画像の画像濃度を一定に保つ画像濃度調整方法が広く実施されている。この方法について、以下に簡単に説明する。
【0022】
感光体または中間転写ベルト上に、作像条件(現像ポテンシャルまたはLDの書き込み密度)を変化させることにより複数個の基準トナーパッチを作成する。このトナーパッチにLED光を照射し、トナーパッチからの反射光(正反射光または拡散反射光)を光学センサ(フォトダイオードやフォトトランジスタ等)により検出し、その検出結果をトナー付着量に変換することによって各トナーパッチの付着量を得る。その後、トナーパッチのトナー付着量を現像ポテンシャルに対してプロットし、その近似直線の傾きである現像γ及びx切片である現像開始電圧Vkを算出する。これら各色の1次直線から、目標の付着量が得られる現像ポテンシャルを算出する。そして現像ポテンシャルから現像バイアス及び帯電バイアスを決定し、作像条件を再調整することにより適正な画像濃度を得ることができる。
【0023】
電子写真方式の画像形成方法においては、環境変動や出力枚数の増加による感光体表面の劣化等に伴う感光体帯電電位の変動が原因となり、地肌ポテンシャルの変動が生じる。地肌ポテンシャルの変動による異常画像としては、低下時には非画像部にトナーが付着してしまう地汚れ、上昇時にはハーフトーン部における端部かすれがあり、適正な地肌ポテンシャルの設定が必要である。現在用いられている地肌ポテンシャル設定に際しては、温度や湿度等の環境の変動により予め設定されている値に変更している。しかしこの方法では、実際に異常画像が発生しているか否かは検知されていないため、画質が改善されない可能性がある。
【0024】
図5は正常画像と端部かすれ画像との比較を、図6は地肌ポテンシャルと画像面積との関係をそれぞれ示している。図6において、P点を境に地肌ポテンシャルが上昇すると、端部かすれの影響により画像面積が減少することが判る。地汚れについては、位置P1にトナー像検知センサ30を配置してトナー付着量を測定することにより把握できる。図7は、地肌ポテンシャルと画像濃度センサ出力との関係を示している。図7より、地肌ポテンシャル200V以下では地汚れが発生してトナー付着量が多くなっていることが判る。
【0025】
上述の問題に鑑み、従来では画質調整動作中に図8に示すような地汚れを故意的に発生させることにより作成される地汚れパターンをトナー検知センサによって検知し、その検知結果に基づいて帯電バイアスを調整する地肌ポテンシャル調整モードを有していた。そして、このモードによって地肌ポテンシャルを適切に維持していた。
【0026】
しかし上述の地汚れパターンでは、パターンの作成がバイアスで行われるため、図9に示すように感光体ドラムの主走査方向全面にトナーが付着してしまう。すなわち、トナー検知センサで検知する領域外に多くのトナーを使用してしまうという問題点がある。そこで本発明では、感光体ドラムの主走査方向全面に地汚れパターンを作成することなく、トナー検知センサと対応する部位にのみ地汚れパターンを形成する。これにより、地汚れパターン形成時のトナー消費量を抑制しつつ地肌ポテンシャルを適切に維持することができ、地汚れや端部かすれの発生を抑え適切な画像濃度を得ることができる。
【0027】
以下に、本発明における一実施形態を説明する。
この実施形態では、通常の画質調整動作(階調パターン作成及び検知により現像γを算出して作像条件(帯電バイアス、現像バイアス、書き込みLDパワー)を決定する)の後に地汚れパターンを作成及び検知する。そして、その検知結果に基づいて帯電バイアスを補正することにより、適切な地肌ポテンシャルを維持している。以下、この実施形態における動作を図10に沿って説明する。
【0028】
先ず、光学センサの校正を実行する(ST01)。ここでは、中間転写ベルト地肌部からの正反射光を、受光素子が4.0±0.5Vの範囲に収まるようにLED電流を調整する。次に、画像濃度調整用パターン(階調パターン)を作成する(ST02)。ここで作成する画像濃度調整用パターンは図4に示したものである。このパターンは、露光部電位を固定して現像バイアスと帯電バイアスとを変化させ、現像ポテンシャルの低い順から順次作像する。このときに使用する書き込みLDパワーは、露光部電位VLを固定するためにも図11に示すような光減衰曲線に基づき、帯電バイアスに拠らず露光部電位を固定できる領域を用いることが望ましい。
【0029】
次に、階調パターンからの反射光を検知する(ST03)。ここでは、基準トナーパターンにLED光を照射し、その反射光をフォトトランジスタ(PTr)によって検知する。本実施形態において、黒色パターンは正反射光のみを検知し、カラーパターンは正反射光と拡散反射光との両方を検知する。これは、後述するカラートナー付着量変換アルゴリズムにおいて両反射光を用いるためである。
【0030】
次に、センサ検出値をトナー付着量に変換する(ST04)。ステップST03で作成した基準パターンからの反射光を、図1に示すように感光体ドラム2の外周面近傍に配置した光学的検知手段としての光学センサ18を用いて検知する。図4に示すように画像濃度検出用の光学センサ18は画像中心に配置されており、この光学センサ18によって4色全ての画像濃度調整用パターンを検知する。そして、光学センサ18からの出力値をトナー付着量に変換する。トナー付着量変換方法の詳細は、特開2006−139180号公報に開示されている。
【0031】
次に、現像能力を算出する(ST05)。画像濃度調整用パターン作成時の現像ポテンシャルに対して、ステップST04で算出した付着量データをプロットしたものが図12である。これ等の点を最小二乗法により直線近似して得られた関係式が画像形成装置の現像能力を表している。この近似直線の傾きが現像γ、x切片が現像開始電圧Vkである。本実施形態では直線近似としたが、2次近似を用いてもよい。ただし、2次近似を用いた場合の現像γは、目標付着量を得る点における上記関係式の微分値とする。
【0032】
次に、作像バイアスを算出する(ST06)。図12に示すように、ステップST05で得られた関係式から現像ポテンシャル[−V]を算出する。算出手順は、現像γの関係式(ステップST05で得られた近似式)を取得し、最大付着量目標値を取得し、狙いの付着量が得られる現像ポテンシャルを算出する。
【0033】
次に、現像ポテンシャルを現像バイアスに変換する方法について説明する。本実施形態では、露光部電位を固定値として以下の式を用いて算出した。また、ステップST07で算出される書き込みLDパワーの変化量を固定値の30[−V]とした。感光体表面電位計を有するシステムでは、露光部電位をその都度測定することが望ましい。
【0034】
現像バイアス[−V]=現像ポテンシャル+50[−V]・・・・式(1)
ここで露光部電位を50[−V]とする。
帯電バイアス[−V]=現像バイアス[−V]+200[−V]・・・・式(2)
ここで地肌ポテンシャルを200[−V]とする。
地肌ポテンシャルは、地肌汚れ防止のため現像バイアスとオフセットして設定する電位差である。
【0035】
次に、書き込みLDパワーを算出する(ST07)。ここでは、帯電バイアスの変化量に基づいて書き込みLDパワーを算出する。書き込みLDパワーは、図11に示す光減衰曲線の微分値が0に近い部分を用いることで、エッジ効果の発生や微分値の大きい部分を用いることによる感光体表面電位の小さな静電状態変化に対しての濃度不安定性の発生等の課題がある。このため、光減衰曲線の微分値が大きくなく0でない図13に示すような所定の値となるように書き込みLDパワーを設定することが望ましい。実験的に、図13に示すような光減衰曲線を各帯電電位により求めておく。その結果に基づいて図14に示すように帯電バイアスVcと書き込みLDパワーとの関係性を予め求めておき、書き込みLDパワーを下式に示すような帯電バイアスVcによる1次関数で与えることで算出することも可能である。
【0036】
[書き込みLDパワー]=αVc+β・・・・式(3)
式(3)中の係数α,βの実験による決定手順を説明する。光減衰曲線は、感光体表面電位を所定の値のまま書き込みLDパワーを数段階に変化させて書き込みを行う。その書き込み部の感光体表面電位を実験的に取り付けた電位センサで測定する。また、帯電バイアスも数段階に変化させ、各帯電バイアスにおける光減衰曲線を予め取得しておく。これにより、帯電バイアスと書き込みLDパワーとの関係をプロットすることができる。その関係性より、各帯電電位での光減衰曲線が所定の微分値を示す書き込みLDパワーを記録する。これにより、各帯電電位での適切な書き込みLDパワーをプロットすることができる。このプロットの直線近似式を最小二乗法により求めることで、係数α,βを決定することができる。以上により、決定された式(3)を用いて書き込みLDパワーを算出する。
【0037】
最後に作像バイアスを設定する(ST08)。これは、作像条件をステップST06で算出した現像バイアス、帯電バイアス、ステップST07で算出した書き込みLDパワーに設定する。
【0038】
以上の動作により現像γ、現像ポテンシャルを算出し、作像バイアス、書き込みLDパワーを決定している。ところが、地汚れ防止のために温度や通紙枚数により帯電バイアスを補正し地肌ポテンシャルを適正に保つ場合がある。この場合にも帯電電位が変化し、地肌ポテンシャルが適切な値となるような帯電バイアスに設定されない場合、地汚れや端部かすれといった異常画像が発生する。そこでこの問題を解決するため、本発明では上述の階調パターンの作成後にパッチパターンの作成を行い、その検知結果により作像条件を補正するという方法を用いている。以下、本発明における画質調整動作を図15に沿って説明する。
【0039】
先ず、パッチパターン作成時の作像条件を設定する(ST11)。ここでは、パッチパターン作成時の作像条件(帯電バイアスVc、現像バイアスVb)を上述の画質調整動作にて決定したものへ設定する。また、書き込みLDパワーは実験により求められたものを用いるが、本実施形態においては地肌ポテンシャルが50[−V]となるような書き込みLDパワーを用いることとする。実験方法については後述する。
【0040】
次に、パッチパターンを作成する(ST12)。ここで作成するパッチパターンのパターンレイアウトは、図16に示すものである。ここでは、ステップST11で設定した作像条件を用いるために地汚れパターンとなる。地汚れパターンの作像電位についての概略図を図17に示す。
【0041】
次に、パッチパターンからの反射光を検知する(ST13)。ここでは、ステップSt12で作成したパッチパターンにLED光を照射し、その反射光をフォトトランジスタにより検知する。本実施形態において、黒色パターンは正反射光を検知し、カラーパターンは正反射光と拡散反射光とを検知する。
【0042】
次に、センサ検出値をトナー付着量に変換する(ST14)。トナー付着量の変換は、ステップST04と同様に行われる。なお、感度補正係数α,β等は現像γ及び現像ポテンシャル算出フローにおいて算出した値を用いる。
【0043】
次に、基準地汚れ付着量とパッチパターン付着量との差分を算出する(ST15)。上述したパッチパターンのトナー付着量と基準地肌トナー付着量との差分ΔM/Aを算出する。ここでいう基準地肌トナー付着量とは、地肌ポテンシャルが50[−V]のときに得られる地汚れ付着量のことである。パッチパターンの付着量と基準地肌トナー付着量とに差がある場合には、地肌ポテンシャルが適切となるように帯電電位を補正する。
【0044】
次に、上述の差分と現像γより帯電電位Vcの補正量を算出する(ST16)。上述した現像γ及び現像ポテンシャル算出フローにて算出した現像γと、ステップST15にて算出したΔM/Aより、実験的に求められたΔM/Aに対するΔVc補正量であるΔVc(Table)を用いて、帯電電位補正量ΔVcを以下の式で算出する。以下の式中の記号の意味は、ΔVc(Table)・・・予め実験より求められたΔVc補正量、現像γ(def)・・・対象となる製品での作像システムにおける標準γである。
ΔVc=ΔVc(Table)×現像γ(def)/現像γ・・・・式(4)
ここで、補正式に現像γを用いているのは、現像γが高い場合にはΔVcが小さく、逆に現像γが低い場合にはΔVcが大きくなるためである。この補正量を用いて、Vcを式Vc’=Vc+ΔVc・・・・式(5)を用いて計算する。そして最後に、作像条件をステップST07で算出した書き込みLDパワー及びステップST16で算出した帯電バイアスに変更して、書き込みLDパワー及び帯電バイアスを設定する(ST17)。
【0045】
次に、本実施形態におけるVc補正量であるΔVcのテーブル作成手順について説明する。標準的な現像γにおいて、目標付着量が得られるときの作像バイアス(帯電バイアス及び現像バイアス)から帯電バイアスを数段階に切り替えることで地肌ポテンシャルを変化させ、故意的に地汚れを発生させる。その結果、実験的に図18に示すような地肌ポテンシャルと地汚れによるトナー付着量の関係を得ることができる。その結果より、地肌ポテンシャルを50[−V]としたときの付着量を算出し、それを基準地汚れ付着量とする。この基準地汚れ付着量から、図19に示すような図15で説明したフローチャートにより作成及び検知される地汚れパッチパターンの付着量の差分より、どれだけ地肌ポテンシャルを補正すればよいかを算出することができる。
【0046】
続いて、本実施形態における書き込みLDパワーの設定手順について説明する。書き込みLDパワーは、Vd及び温度のテーブルから設定され、そのテーブルの作成方法について以下に説明する。先ず、図20に示すように各環境(本形態では10℃、23℃、32℃の3環境)及び各Vc(本形態では帯電電位が400[−V],600[−V],800[−V]の3水準となるように設定)について水準を振りつつ書き込みLDパワーを露光する。そしてその露光部電位を電位センサにより取得することで、各環境の光減衰曲線を得ることができる。その結果より、それぞれの環境及びVdの光減衰曲線について、適切な地肌ポテンシャルである200[−V]から帯電電位Vdを150[−V]減衰させ、地肌ポテンシャルを50[−V]とするための書き込みLD光量を算出することができる。その結果を図21に示すように横軸Vd、縦軸LDパワーでプロットし、そのプロット点について直線近似する。この結果より、各環境におけるVdについて、初期の地肌ポテンシャル200[−V]から露光により150[−V]に減衰させ、地肌ポテンシャルを50[−V]とするときの書き込みLDパワーを算出することができる。この書き込みLDパワーをパターン作成時に用いる。なお、ここで作成するパターンの光量は、本形態では図22(a)に示すようなLD−Dutyにより変更とするが、図22(b)に示すようなドットマトリクスでもよい。
【0047】
図23は地汚れに対する補正前と補正後の効果を、図24は端部かすれに対する補正前と補正後の効果をそれぞれ示している。上述の構成により、地肌ポテンシャルを適切に保つことができるため、地肌ポテンシャルが小さい場合に発生する地肌汚れや地肌ポテンシャルが大きい場合に発生する端部かすれの発生を効果的に防止して、良好な画像を得ることができる。
【0048】
次に、本発明の他の実施形態について説明する。この他の実施形態は、地汚れパターンの形成及び検知を単独で行うものである。上述した実施形態における地汚れパターンに基づく帯電電位補正であるが、作像バイアスの補正による画質調整動作を行わない機種については作像バイアスを固定で行い、LDパワーのみを環境テーブルに基づいて補正する。
【0049】
上記各実施形態において実行判定を設けることにより、必要最小限のタイミングで実行することによりトナー消費量を抑制することができる。感光体の表面電位特性は環境により変化するため、画像形成装置の環境温度を取得する温度センサ情報より、前回の地肌ポテンシャル制御時からの温度変動が所定の閾値を超えた場合を本制御の実行判定としてもよい。また、経時での膜圧変化により感光体ドラムの表面電位特性は変化する。そこで、画像形成装置によるプリント枚数が所定の間隔となるタイミングを本制御の実行判定としてもよい。これ等実行判定を設けることにより、トナー消費量を抑えつつ地汚れや端部かすれといった異常画像の発生を抑制することができる。
【0050】
上述の構成により、階調パターンを作成しこの階調パターンより現像γを求める画質調整動作の後に感光体上に地肌ポテンシャルを狭めるようにパッチパターンを露光することで、字汚れされたトナー像を形成して地汚れトナー付着量をセンサにより検知する。その検知結果に基づいて帯電電位を補正することにより、地肌ポテンシャルを適切に維持することができるので、地汚れや端部かすれの発生を抑制することができる。
【0051】
また、温度検知手段による温度検知結果に基づいて露光量を補正するので、地汚れパッチパターンの書き込みLDパワーを温度から決定することで、帯電電位と地汚れパッチパターン部電位との差分を一定に維持することができる。これにより、地肌ポテンシャル量の変化に対して正確に地汚れパッチパターン部のトナー付着量を得ることができる。
【0052】
また、トナーパッチ画像形成時における帯電条件に基づいて露光量を補正するので、地汚れパッチパターンの書き込みLDパワーを温度から決定することで、帯電電位と地汚れパッチパターン部電位との差分を一定に維持することができる。これにより、地肌ポテンシャル量の変化に対して正確に地汚れパッチパターン部のトナー付着量を得ることができる。
【0053】
また、温度検知結果に基づいてトナーパッチ画像による帯電条件補正の実行判定を行うことにより、常に本制御を実行する場合に比してトナー消費量を抑制しつつ地汚れや端部かすれといった異常画像の発生を抑制することができる。また、枚数カウンタの情報に基づいてトナーパッチ画像による帯電条件補正の実行判定を行うことにより、常に本制御を実行する場合に比してトナー消費量を抑制しつつ地汚れや端部かすれといった異常画像の発生を抑制することができる。
【0054】
上述した構成では、画像形成装置としてフルカラー複写機を用いた例を示したが、本発明が適用可能な画像形成装置はこれに限られず、プリンタ、モノクロ複写機、ファクシミリ、プロッタ、これらの複合機でもよい。また、4連タンデム型直接転写式や1ドラム型中間転写方式等のフルカラー複写機、1ドラム型直接転写方式のモノクロ機等の他の画像形成装置にも本発明は適用可能である。
【符号の説明】
【0055】
2 像担持体(感光体ドラム)
3 帯電手段(帯電チャージャ)
4 潜像形成手段(書き込みユニット)
5 現像手段(現像ユニット)
16 転写手段(2次転写ローラ)
18 光学的検知手段(光学センサ)
200 トナー濃度算出手段(制御部)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0056】
【特許文献1】特開2005−308833号公報
【特許文献2】特開2000−147848号公報
図1
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