【実施例】
【0048】
次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明するが、本発明は、実施例により限定されない。なお、部は、質量部を意味する。
【0049】
[膨潤度]
まず、シリコーン樹脂組成物として、Sylgard184主剤(ダウコーニング社製)1部及びSylgard184硬化剤(ダウコーニング社製)0.1部を混合した後、オーブンを用いて、100℃で2時間硬化させ、架橋シリコーン樹脂を得た。次に、架橋シリコーン樹脂を液体に74時間浸漬した。
【0050】
架橋シリコーン樹脂の体積をV
0、液体に浸漬した後の架橋シリコーン樹脂の体積をVとし、式
V/V
0
から、膨潤度を算出した。
【0051】
表1に、液体の膨潤度を示す。
【0052】
【表1】
[実施例1−1]
シリコーン樹脂組成物としての、Sylgard184主剤(ダウコーニング社製)1部及びSylgard184硬化剤(ダウコーニング社製)0.1部、第二の液体を兼ねる第一の液体としての、n−ヘキサデカン3部を混合し、透明な前駆液を得た。次に、オーブンを用いて、100℃で2時間前駆液を加熱して、シリコーン樹脂組成物を硬化させ、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0053】
Sylgard184主剤は、両末端にビニル基が導入されている変性ポリジメチルシロキサン、2,2−ジメチルビニル基、1,2−ジメチルビニル基及びトリメチルメチル基が表面に導入されている表面処理シリカフィラー、テトラキス(トリメチルシロキシ)シラン、エチルベンゼン、白金系触媒を含む。
【0054】
Sylgard184硬化剤は、ジメチルメチルハイドロジェンポリシロキサン、両末端にビニル基が導入されている変性ポリジメチルシロキサン、2,4,6,8−テトラメチル−2,4,6,8−テトラビニルシクロテトラシロキサン、2,2−ジメチルビニル基、1,2−ジメチルビニル基及びトリメチルメチル基が表面に導入されている表面処理シリカフィラー、エチルベンゼンを含む。
【0055】
なお、n−ヘキサデカンは、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。
【0056】
[実施例1−2〜1−9]
n−ヘキサデカンの添加量を1.5部、2部、2.5部、5部、7部、9部、12部、19部に変更した以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0057】
実施例1−1〜1−9の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。また、実施例1−1〜1−9の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿しており、離漿は、2週間以上継続した。
【0058】
[実施例1−10〜1−12]
n−ヘキサデカンの代わりに、ポリメチルフェニルシロキサンCR100(Sigma−Aldrich社製)、ポリメチルフェニルシロキサンTSF431(MOMENTIVE社製)、フェニルメチルシロキサン−ジメチルシロキサン共重合体AS100(Sigma−Aldrich社製)を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0059】
なお、CR100、TSF431、AS100は、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。
【0060】
実施例1−10〜1−12の湿潤ゲルは、1時間放置すると、離漿していた。また、実施例1−10〜1−12の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿しており、離漿は、3ヶ月以上継続した。さらに、実施例1−10〜1−12の湿潤ゲルは、表面をカッターナイフで荒らし、透明性を低下させても、離漿により、表面の透明性が回復した。
【0061】
[比較例1]
n−ヘキサデカンを添加しない以外は、実施例1−1と同様にして、架橋シリコーン樹脂を得た。
【0062】
[比較例2〜7]
n−ヘキサデカンの代わりに、第一の液体としての、n−ヘキサン、n−オクタン、n−デカン、n−ドデカン、トルエン、テトラエトキシシランを用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0063】
なお、n−ヘキサン、n−オクタン、n−デカン、n−ドデカン、トルエン、テトラエトキシシランは、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。
【0064】
比較例2〜7の湿潤ゲルを1時間放置しても、湿潤ゲルは、離漿していなかった。また、比較例2〜7の湿潤ゲルを冷却しても、湿潤ゲルは、離漿していなかった。
【0065】
[マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性]
湿潤ゲル(又は架橋シリコーン樹脂)の表面に、マヨネーズ又はケチャップを付着させた後、傾斜角10°で傾斜させ、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性を評価した。
【0066】
図1に、実施例1−1の湿潤ゲル及び比較例1の架橋シリコーン樹脂のマヨネーズに対する難付着性の評価結果を示す。なお、
図1A及び
図1Bは、それぞれマヨネーズを表面に付着させた後、傾斜させる前後の湿潤ゲル及び架橋シリコーン樹脂である。
【0067】
図2に、実施例1−1の湿潤ゲル及び比較例1の架橋シリコーン樹脂のケチャップに対する難付着性の評価結果を示す。なお、
図2A及び
図2Bは、それぞれケチャップを表面に付着させた後、傾斜させる前後の湿潤ゲル及び架橋シリコーン樹脂である。
【0068】
図1及び
図2から、実施例1−1の湿潤ゲルは、マヨネーズ及びケチャップが表面に付着せず、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れることがわかる。
【0069】
これに対して、比較例1の架橋シリコーン樹脂は、マヨネーズ及びケチャップが表面に付着し、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に劣る。
【0070】
なお、実施例1−2〜1−12の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。一方、比較例2〜7の湿潤ゲルは、比較例1の架橋シリコーン樹脂と同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に劣っていた。
【0071】
また、実施例1−1〜1−12の湿潤ゲルは、離漿層を拭き取ると、マヨネーズに対する難付着性が一時的に低下したが、時間が経過すると、離漿層を拭き取る前と同様のマヨネーズに対する難付着性を示した。
【0072】
さらに、実施例1−1〜1−12の湿潤ゲルは、表面に付着したマヨネーズ及びケチャップを加熱乾燥させても、乾燥固着物を容易に除去することが可能であった。
【0073】
[実施例2−1]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第一の液体としての、n−デカン0.38部、第二の液体としての、n−ヘキサデカン1.13部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0074】
なお、n−デカンは、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、n−ヘキサデカンは、n−デカンと混和することが可能であった。
【0075】
[実施例2−2]
n−デカン及びn−ヘキサデカンの添加量を、それぞれ0.15部及び1.35部に変更した以外は、実施例2−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0076】
[実施例2−3]
n−デカン及びn−ヘキサデカンの添加量を、それぞれ0.08部及び1.42部に変更した以外は、実施例2−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0077】
[実施例2−4]
n−デカン及びn−ヘキサデカンの添加量を、それぞれ0.75部及び2.25部に変更した以外は、実施例2−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0078】
[実施例2−5]
n−デカン及びn−ヘキサデカンの添加量を、それぞれ0.3部及び2.7部に変更した以外は、実施例2−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0079】
[実施例2−6]
n−デカン及びn−ヘキサデカンの添加量を、それぞれ0.16部及び2.84部に変更した以外は、実施例2−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0080】
実施例2−1〜2−6の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。また、実施例2−1〜2−6の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0081】
実施例2−1〜2−6の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0082】
[実施例3−1]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第一の液体としての、n−ドデカン0.08部、第二の液体としての、n−ヘキサデカン1.42部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0083】
なお、n−ドデカンは、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、n−ヘキサデカンは、n−ドデカンと混和することが可能であった。
【0084】
[実施例3−2]
n−ドデカン及びn−ヘキサデカンの添加量を、それぞれ0.6部及び5.4部に変更した以外は、実施例3−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0085】
[実施例3−3]
n−ドデカン及びn−ヘキサデカンの添加量を、それぞれ0.32部及び5.68部に変更した以外は、実施例3−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0086】
[実施例3−4]
n−ドデカン及びn−ヘキサデカンの添加量を、それぞれ0.16部及び2.84部に変更した以外は、実施例3−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0087】
実施例3−1〜3−4の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。また、実施例3−1〜3−4の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0088】
実施例3−1〜3−4の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0089】
[実施例4−1]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第二の液体を兼ねる第一の液体としての、n−テトラデカン0.08部、n−ヘキサデカン1.42部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0090】
なお、n−テトラデカン及びn−ヘキサデカンは、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、n−ヘキサデカンは、n−テトラデカンと混和することが可能であった。
【0091】
[実施例4−2]
n−テトラデカン及びn−ヘキサデカンの添加量を、それぞれ0.63部及び11.37部に変更した以外は、実施例4−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0092】
[実施例4−3]
n−テトラデカン及びn−ヘキサデカンの添加量を、それぞれ0.32部及び5.68部に変更した以外は、実施例4−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0093】
[実施例4−4]
n−テトラデカン及びn−ヘキサデカンの添加量を、それぞれ0.16部及び2.84部に変更した以外は、実施例4−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0094】
実施例4−1〜4−4の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。また、実施例4−1〜4−4の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿しており、離漿は、20日以上継続した。
【0095】
実施例4−1〜4−4の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0096】
[実施例5−1]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第一の液体としての、n−デカン0.8部、第二の液体を兼ねる第一の液体としての、ポリメチルフェニルシロキサンPMM−0021(Gelest社製)0.2部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0097】
なお、n−デカン及びPMM−0021は、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、PMM−0021は、n−デカンと混和することが可能であった。
【0098】
[実施例5−2]
n−デカン及びPMM−0021の添加量を、それぞれ1.8部及び1.2部に変更した以外は、実施例5−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0099】
[実施例5−3]
n−デカン及びPMM−0021の添加量を、それぞれ1.2部及び1.8部に変更した以外は、実施例5−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0100】
[実施例5−4]
n−デカン及びPMM−0021の添加量を、それぞれ0.6部及び2.4部に変更した以外は、実施例5−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0101】
[実施例5−5]
n−デカン及びPMM−0021の添加量を、それぞれ2.4部及び1.6部に変更した以外は、実施例5−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0102】
[実施例5−6]
n−デカン及びPMM−0021の添加量を、それぞれ0部及び3.0部に変更した以外は、実施例5−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0103】
実施例5−1〜5−6の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。このとき、湿潤ゲルを冷却すると、離漿が促進される一方、湿潤ゲルを加熱すると、離漿が抑制された。また、実施例5−1〜5−6の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0104】
実施例5−1〜5−6の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0105】
[氷に対する難付着性1]
湿潤ゲルの表面に水滴50μLを滴下し、−30℃の冷凍庫に30分間放置した後、氷を引き上げ、氷に対する難付着性を評価した。
【0106】
実施例5−1〜5−6の湿潤ゲルは、氷が残存せず、氷に対する難付着性に優れていた。
【0107】
[実施例6]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第一の液体としての、n−ドデカン3部、第二の液体を兼ねる第一の液体としての、ポリメチルフェニルシロキサンPMM−0021(Gelest社製)1部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0108】
なお、n−ドデカン及びPMM−0021は、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、PMM−0021は、n−ドデカンと混和することが可能であった。
【0109】
実施例6の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。このとき、湿潤ゲルを冷却すると、離漿が促進される一方、湿潤ゲルを加熱すると、離漿が抑制された。また、実施例6の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0110】
実施例6の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0111】
[実施例7−1]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第二の液体を兼ねる第一の液体としての、n−テトラデカン3部、ポリメチルフェニルシロキサンPMM−0021(Gelest社製)1部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0112】
なお、n−テトラデカン及びPMM−0021は、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、PMM−0021は、n−テトラデカンと混和することが可能であった。
【0113】
[実施例7−2]
n−テトラデカン及びPMM−0021の添加量を、それぞれ0.75部及び0.25部に変更した以外は、実施例7−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0114】
[実施例7−3]
n−テトラデカン及びPMM−0021の添加量を、それぞれ1.5部及び0.5部に変更した以外は、実施例7−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0115】
[実施例7−4]
n−テトラデカン及びPMM−0021の添加量を、それぞれ2.25部及び0.75部に変更した以外は、実施例7−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0116】
実施例7−1〜7−4の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。このとき、湿潤ゲルを冷却すると、離漿が促進される一方、湿潤ゲルを加熱すると、離漿が抑制された。また、実施例7−1〜7−4の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0117】
実施例7−1〜7−4の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0118】
[実施例8]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第二の液体を兼ねる第一の液体としての、n−ヘキサデカン3部、ポリメチルフェニルシロキサンPMM−0021(Gelest社製)1部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0119】
なお、n−ヘキサデカン及びPMM−0021は、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であり、架橋シリコーン樹脂を膨潤させることが不可能であった。また、PMM−0021は、n−テトラデカンと混和することが可能であった。
【0120】
実施例8の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。このとき、湿潤ゲルを冷却すると、離漿が促進される一方、湿潤ゲルを加熱すると、離漿が抑制された。また、実施例8の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0121】
実施例8の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0122】
[実施例9]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第一の液体としての、イソセタン2.8部、第二の液体を兼ねる第一の液体としての、ポリメチルフェニルシロキサンPMM−0021(Gelest社製)1.2部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0123】
なお、イソセタン及びPMM−0021は、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、PMM−0021は、イソセタンと混和することが可能であった。
【0124】
実施例9の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。このとき、湿潤ゲルを冷却すると、離漿が促進される一方、湿潤ゲルを加熱すると、離漿が抑制された。また、実施例9の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0125】
実施例9の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。また、実施例9の湿潤ゲルは、実施例5−1の湿潤ゲルと同様に、氷に対する難付着性に優れていた。
【0126】
[実施例10−1]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第二の液体を兼ねる第一の液体としての、ポリメチルフェニルシロキサンAR20(Sigma−Aldrich社製)0.6部、第二の液体としての、ポリメチルフェニルシロキサンTSF437(MOMENTIVE社製)2.4部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0127】
なお、AR20は、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、TSF437は、AR20と混和することが可能であった。
【0128】
[実施例10−2]
AR20及びTSF437の添加量を、それぞれ0.9部及び2.1部に変更した以外は、実施例10−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0129】
[実施例10−3]
AR20及びTSF437の添加量を、それぞれ1.2部及び1.8部に変更した以外は、実施例10−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0130】
[実施例10−4]
AR20及びTSF437の添加量を、それぞれ1.8部及び1.2部に変更した以外は、実施例10−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0131】
実施例10−1〜10−4の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。このとき、湿潤ゲルを冷却すると、離漿が促進される一方、湿潤ゲルを加熱すると、離漿が抑制された。また、実施例10−1〜10−4の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0132】
実施例10−1〜10−4の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0133】
[実施例10−5]
AR20及びTSF437の添加量を、それぞれ2.1部及び0.9部に変更した以外は、実施例10−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0134】
[実施例10−6]
AR20及びTSF437の添加量を、それぞれ2.25部及び0.75部に変更した以外は、実施例10−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0135】
[実施例10−7]
AR20及びTSF437の添加量を、それぞれ2.4部及び0.6部に変更した以外は、実施例10−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0136】
[実施例10−8]
AR20及びTSF437の添加量を、それぞれ3部及び0部に変更し、AR20を第二の液体を兼ねる第一の液体として用いた以外は、実施例10−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0137】
実施例10−5〜10−8の湿潤ゲルを1時間放置しても、湿潤ゲルは、離漿していなかった。しかしながら、実施例10−5〜10−8の湿潤ゲルを冷却すると、湿潤ゲルは、離漿していた。次に、湿潤ゲルを加熱すると、離漿が抑制され、離漿した液が湿潤ゲルの内部に吸収されていた。また、湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0138】
[氷に対する難付着性2]
湿潤ゲルの表面にポリプロピレン製の容器を静置した後、容器の中も純水50mLを添加し、−15℃で3時間静置した。次に、ロードセルを用いて、容器を横方向に加圧して、氷に対する付着力を測定し、氷に対する難付着性を評価した。
【0139】
実施例10−8の湿潤ゲルは、氷に対する付着力が3kPaであった。
【0140】
実施例10−6の湿潤ゲルは、氷点下で離漿していた。また、実施例10−6の湿潤ゲルは、氷に対する付着力が0.4kPaであった。さらに、実施例10−6の湿潤ゲルの表面を20°傾斜させると、氷が自重で滑落したことから、実施例10−6の湿潤ゲルは、難付着性に優れることがわかった。
【0141】
比較例1の架橋シリコーン樹脂は、氷に対する付着力が74.1kPaであった。
【0142】
比較例6の湿潤ゲルは、氷に対する付着力が16.7kPaであった。
【0143】
[海藻類に対する難付着性]
湿潤ゲルを海中に1ヶ月間浸漬した後、湿潤ゲルの表面を観察し、式
(湿潤ゲルの海藻類が付着している表面積)/(湿潤ゲルの表面積)×100
により、海藻類の付着率を算出し、海藻類に対する難付着性を評価した。
【0144】
実施例10−3〜10−5の湿潤ゲルは、海藻類の付着率が10%以下であり、海藻類に対する難付着性に優れていた。
【0145】
比較例1の架橋シリコーン樹脂は、海藻類の付着率が50%以上であり、海藻類に対する難付着性に劣っていた。
【0146】
[実施例11−1]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第一の液体としての、トルエン4部、固体としての、トリステアリン0.04部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0147】
なお、トルエンは、シリコーン樹脂組成物及びトリステアリンを溶解させることが可能であった。
【0148】
[実施例11−2]
トリステアリンの添加量を0.03部に変更した以外は、実施例11−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0149】
[実施例11−3]
トルエン及びトリステアリンの添加量を、それぞれ3部及び0.01部に変更した以外は、実施例11−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0150】
[実施例11−4]
トルエン及びトリステアリンの添加量を、それぞれ3部及び0.03部に変更した以外は、実施例11−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0151】
[実施例11−5]
トルエン及びトリステアリンの添加量を、それぞれ3部及び0.06部に変更した以外は、実施例11−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0152】
[実施例11−6]
トルエン及びトリステアリンの添加量を、それぞれ3部及び0.12部に変更した以外は、実施例11−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0153】
[実施例11−7]
トルエン及びトリステアリンの添加量を、それぞれ3部及び0.24部に変更した以外は、実施例11−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0154】
[実施例11−8]
トルエン4部及びトリステアリン0.04部の代わりに、トルエンにハスの葉の抽出物を飽和させた溶液3部を用いた以外は、実施例11−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0155】
実施例11−1〜11−8の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。また、実施例11−1〜11−8の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0156】
実施例11−1〜11−8の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0157】
[水に対する難付着性]
湿潤ゲルの表面の水に対する静的接触角を測定し、水に対する難付着性を評価した。
【0158】
実施例11−1の湿潤ゲルは、透明であり、水に対する静的接触角が約100°であったが、離漿することに伴い、表面が白濁し、水に対する静的接触角150°以上となり、超撥水性を示した。このため、実施例11−1の湿潤ゲルは、水に対する難付着性に優れることがわかった。また、実施例11−1の湿潤ゲルを切断すると、離漿することに伴い、切断面が白濁し、超撥水性を示した。
【0159】
実施例11−2〜11−8の湿潤ゲルは、実施例11−1の湿潤ゲルと同様に、水に対する難付着性に優れていた。
【0160】
[実施例12]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第一の液体としての、n−デカン2.4部、第二の液体としての、トリクロロオクタデシルシラン0.6部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0161】
なお、n−デカンは、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、トリクロロオクタデシルシランは、n−デカンと混和することが可能であった。
【0162】
実施例12の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。また、実施例12の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0163】
実施例12の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。また、実施例12の湿潤ゲルは、実施例11−1の湿潤ゲルと同様に、水に対する難付着性に優れていた。
【0164】
[実施例13]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第一の液体としての、n−ドデカン2.9部、第二の液体としての、トリクロロオクタデシルシラン0.1部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0165】
なお、n−ドデカンは、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、トリクロロオクタデシルシランは、n−ドデカンと混和することが可能であった。
【0166】
実施例13の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。また、実施例13の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0167】
実施例13の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。また、実施例13の湿潤ゲルは、実施例11−1の湿潤ゲルと同様に、水に対する難付着性に優れていた。
【0168】
[実施例14]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第二の液体を兼ねる第一の液体としての、n−テトラデカン4部、第二の液体としての、トリクロロオクタデシルシラン0.06部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0169】
なお、n−テトラデカンは、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、トリクロロオクタデシルシランは、n−テトラデカンと混和することが可能であった。
【0170】
実施例14の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。また、実施例14の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0171】
実施例14の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。また、実施例14の湿潤ゲルは、実施例11−1の湿潤ゲルと同様に、水に対する難付着性に優れていた。
【0172】
[実施例15]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第一の液体としての、イソセタン2.25部、第二の液体としての、トリクロロオクタデシルシラン0.75部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0173】
なお、イソセタンは、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、トリクロロオクタデシルシランは、イソセタンと混和することが可能であった。
【0174】
実施例15の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。また、実施例15の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0175】
実施例15の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。また、実施例15の湿潤ゲルは、実施例11−1の湿潤ゲルと同様に、水に対する難付着性に優れていた。
【0176】
[実施例16−1]
前駆液を調製する際に、平均粒径が10nmの金粒子の1質量%n−ヘキサン分散液(四国計測工業社製)0.15部をさらに添加した以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0177】
なお、n−ヘキサンは、第一の溶媒であり、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。
【0178】
[実施例16−2]
平均粒径が10nmの金粒子の1質量%n−ヘキサン分散液の代わりに、平均粒径が10nmの白金粒子の1質量%ヘキサン分散液(四国計測工業社製)を用いた以外は、実施例16−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0179】
実施例16−1、16−2の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。また、実施例16−1、16−2の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0180】
実施例16−1、16−2の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0181】
[比較例8−1]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第一の液体としての、テトラエトキシシラン2.4部、オクチルトリエトキシシラン0.6部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0182】
なお、テトラエトキシシラン、オクチルトリエトキシシランは、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。
【0183】
[比較例8−2]
テトラエトキシシラン及びオクチルトリエトキシシランの添加量を、それぞれ2.1部及び0.9部に変更した以外は、比較例8−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0184】
[比較例8−3]
テトラエトキシシラン及びオクチルトリエトキシシランの添加量を、それぞれ1.8部及び1.2部に変更した以外は、比較例8−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0185】
[比較例8−4]
テトラエトキシシラン及びオクチルトリエトキシシランの添加量を、それぞれ1.5部及び1.5部に変更した以外は、比較例8−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0186】
[比較例8−5]
テトラエトキシシラン及びオクチルトリエトキシシランの添加量を、それぞれ1.2部及び1.8部に変更した以外は、比較例8−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0187】
[比較例8−6]
テトラエトキシシラン及びオクチルトリエトキシシランの添加量を、それぞれ0.9部及び2.1部に変更した以外は、比較例8−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0188】
[比較例8−7]
テトラエトキシシラン及びオクチルトリエトキシシランの添加量を、それぞれ0.6部及び2.4部に変更した以外は、比較例8−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0189】
[比較例8−8]
テトラエトキシシラン及びオクチルトリエトキシシランの添加量を、それぞれ0.3部及び2.7部に変更した以外は、比較例8−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0190】
比較例8−1〜8−8の湿潤ゲルを1時間放置しても、湿潤ゲルは、離漿していなかった。また、比較例8−1〜8−8の湿潤ゲルを冷却しても、湿潤ゲルは、離漿していなかった。
【0191】
比較例8−1〜8−8の湿潤ゲルは、比較例1の架橋シリコーン樹脂と同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に劣っていた。
【0192】
[実施例17−1]
n−ヘキサデカン3部の代わりに、第一の液体としての、n−デカン0.3部、第二の液体としての、ポリフェニルメチルシロキサンTSF437(MOMENTIVE社製)2.7部を用いた以外は、実施例1−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0193】
なお、n−デカンは、シリコーン樹脂組成物を溶解させることが可能であった。また、ポリフェニルメチルシロキサンは、n−デカンと混和することが可能であった。
【0194】
[実施例17−2]
n−デカン及びTSF437の添加量を、それぞれ0.6部及び2.4部に変更した以外は、実施例17−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0195】
[実施例17−3]
n−デカン及びTSF437の添加量を、それぞれ0.9部及び2.1部に変更した以外は、実施例17−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0196】
[実施例17−4]
n−デカン及びTSF437の添加量を、それぞれ1.2部及び1.8部に変更した以外は、実施例17−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0197】
[実施例17−5]
n−デカン及びTSF437の添加量を、それぞれ1.5部及び1.5部に変更した以外は、実施例17−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0198】
[実施例17−6]
n−デカン及びTSF437の添加量を、それぞれ1.8部及び1.2部に変更した以外は、実施例17−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0199】
[実施例17−7]
n−デカン及びTSF437の添加量を、それぞれ2.1部及び0.9部に変更した以外は、実施例17−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0200】
実施例17−1〜17−7の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。ここで、実施例17−3〜17−7の湿潤ゲルは、n−デカンが揮発することに伴い、TSF437の比率が増加し、離漿した。また、実施例17−1〜17−7の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0201】
実施例17−1〜17−7の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0202】
[実施例18−1]
シリコーン樹脂組成物としての、Sylgard184主剤(ダウコーニング社製)1部及びSylgard184硬化剤(ダウコーニング社製)0.1部、第二の液体を兼ねる第一の液体としての、ポリメチルフェニルシロキサンAR20(Sigma−Aldrich社製)3部を混合し、透明な前駆液を得た。次に、Karsted触媒4×10
−4部を添加した後、室温で5分間放置して、シリコーン樹脂組成物を硬化させ、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0203】
[実施例18−2]
Karsted触媒の添加量を4×10
−5部に変更し、室温で4時間放置した以外は、実施例18−1と同様にして、湿潤ゲルを得た。湿潤ゲルは、透明であり、可塑性を有していた。
【0204】
実施例18−1、18−2の湿潤ゲルを1時間放置すると、湿潤ゲルは、離漿していた。また、実施例18−1、18−2の湿潤ゲルを切断した後、1時間放置すると、湿潤ゲルは、切断面で離漿していた。
【0205】
実施例18−1、18−2の湿潤ゲルは、実施例1−1の湿潤ゲルと同様に、マヨネーズ及びケチャップに対する難付着性に優れていた。
【0206】
本国際出願は、2014年6月24日に出願された日本国特許出願2014−129294号及び2015年5月15日に出願された日本国特許出願2015−100409号に基づく優先権を主張するものであり、日本国特許出願2014−129294号及び日本国特許出願2015−100409号の全内容を本国際出願に援用する。