(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
所定方向に延伸する可撓性の第1基板と、前記第1基板上に配置される第1発光素子と、前記所定方向における前記第1基板の第1端部上に配置される電子部品と、を有する第1発光装置と、
前記所定方向に延伸する可撓性の第2基板と、前記第2基板上に配置される第2発光素子と、を有する第2発光装置と、
前記第1基板の前記第1端部と、前記第1端部に隣接する前記第2基板の第2端部と、を連結する連結部材と、
を備え、
前記連結部材は、前記第1端部の上面又は下面と前記第2端部の上面又は下面とに接続されており、
前記所定方向における前記連結部材の少なくとも一部の位置は、前記所定方向における前記電子部品の位置と重なり、
前記第1端部と前記第2端部は、前記所定方向において互いに離間しており、
前記連結部材は、前記第1端部の前記下面及び前記第2端部の前記下面に配置される、
複数の発光装置の連結体。
【発明を実施するための形態】
【0007】
次に、図面を用いて、本発明の実施形態について説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なっている場合がある。従って、具体的な寸法等は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0008】
[第1実施形態]
(連結体1の構成)
図1は、連結体1の構成を示す上面図である。
図2は、連結体1の構成を示す側面図である。連結体1は、図示しないスプールに巻き取られた状態で輸送及び保管可能である。以下の説明では、連結体1が巻き取られる方向を「第1方向」と称し、上面図において第1方向に直交する方向を「第2方向」と称し、第1方向及び第2方向に直交する方向を「第3方向」と称する。なお、本実施形態において、第1方向は、所定方向の一例であり、連結体1の長手方向と一致している。第2方向は、連結体1の短手方向と一致している。
【0009】
連結体1は、第1発光装置100と、第2発光装置200と、連結部材300と、を備える。連結体1は、第1発光装置100と第2発光装置200とを連結部材300によって連結することで構成されている。
【0010】
1.第1発光装置100の構成
第1発光装置100は、第1基体101と、複数の第1発光素子102と、複数の第1封止樹脂103と、第1コネクタ104(電子部品の一例)と、を有する。
【0011】
第1基体101は、第1方向に延伸する長尺部材である。第1基体101は、第1連結端部101a(第1端部の一例)と、第1自由端部101bと、第1中間部101cと、を含む。第1連結端部101aは、連結部材300を介して第2発光装置200に連結される。第1連結端部101a上には、第1コネクタ104が配置される。第1自由端部101bは、第1連結端部101aの反対側に設けられる。第1自由端部101bは連結部材300に接続されておらず、第1自由端部101b上には第1発光素子102が配置されていない。第1中間部101cは、第1被接続端部101aと第1自由端部101bの間に配置される。第1中間部101cは連結部材300に接続されておらず、第1中間部101c上には複数の第1発光素子102が配置されている。
【0012】
第1基体101の第1及び第2方向におけるサイズ比は、適宜設定可能であり、例えば6:1、30:1、100:1とすることができる。具体的には、第1方向における第1基体101の長さは、例えば1150mmとすることができ、第2方向における第1基体101の幅は、例えば15mmとすることができる。また、第3方向における第1基体101の厚さは、例えば20μm〜800μmとすることができる。第1基体101の構成については後述する。
【0013】
複数の第1発光素子102は、第1基体101の第1上面101S(
図2参照)上に配置される。具体的に、複数の第1発光素子102は、第1基体101のうち第1中間部101c上において、第1方向に沿って1列に配置される。また、各第1発光素子102は、第1基体101を介して第1コネクタ104と電気的に接続されている。各第1発光素子102は、第1コネクタ104に接続される外部電源からの給電によって発光する。第1発光素子102の構成については後述する。
【0014】
複数の第1封止樹脂103のそれぞれは、第1基体101の第1上面101S(
図2参照)上に配置される。複数の第1封止樹脂103のそれぞれは、複数の第1発光素子102のそれぞれを封止する。従って、複数の第1封止樹脂103は、第1基体101のうち第1中間部101c上において、第1方向に沿って1列に配置される。本実施形態において、各第1封止樹脂103は、発光素子30を中心とする半球状に形成されている。
【0015】
第1封止樹脂103は、透光性樹脂(例えば、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、シリコーン樹脂など)によって構成される。第1封止樹脂103は、光散乱材(硫酸バリウム、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化珪素など)を含有していてもよい。また、第1封止樹脂103は、第1発光素子102からの出射光を吸収して異なる波長の光を出す蛍光体等の波長変換部材を含有することが好ましい。このような波長変換部材としては、例えば酸化物系、硫化物系、或いは窒化物系の蛍光体が挙げられ、青色発光する窒化ガリウム系発光素子を第1発光素子102として用いる場合には、青色光を吸収して黄色〜緑色に発光するYAG系やLAG系の蛍光体、緑色発光するSiAlON系の蛍光体、或いは赤色発光するSCASN系やCASN系の蛍光体を単独又は組合せて用いることが好ましい。具体的には、液晶ディスプレイやテレビのバックライト等の表示装置に第1発光装置100を用いる場合には、SiAlON系の蛍光体とSCASN系の蛍光体を組合せて用いることが好ましい。また、照明装置に第1発光装置100を用いる場合には、YAG系またはLAG系の蛍光体とSCASNまたはCASN系の蛍光体とを組合せて用いることが好ましい。なお、波長変換部材を第1発光素子102の表面に設け、さらにその上に波長変換部材を含有しない第1封止樹脂103で被覆してもよい。第1封止樹脂103の形成方法としては、例えばポッティング、トランスファー成形、スクリーン印刷等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0016】
第1コネクタ104は、第1基体101の第1連結端部101a上に配置される。本実施形態において、第1コネクタ104は、第1基体101を挟んで連結部材300の反対側に配置されている。第1コネクタ104は、第1基体101を介して複数の第1発光素子102と電気的に接続されている。第1コネクタ104は、外部電源に接続可能であり、外部電源の電力を複数の第1発光素子102に供給する。
【0017】
2.第2発光装置200の構成
第2発光装置200は、第2基体201と、複数の第2発光素子202と、複数の第2封止樹脂203と、第2コネクタ204と、を有する。
【0018】
第2基体201は、第1方向に延伸する長尺部材である。第2基体201は、第2連結端部201a(第2端部の一例)と、第2自由端部201bと、第2中間部201cと、を含む。第2連結端部201aは、連結部材300を介して第1発光装置100に連結される。本実施形態に係る連結体1では、第1基体101の第1連結端部101aと第2基体201の第2連結端部201aとが重ねられている。従って、第1方向における第1連結端部101aの位置は、第1方向における第2連結端部201aの位置と重なっている。なお、第2自由端部201b及び第2中間部201cの構成は、上述の第1自由端部101b及び第1中間部101cの構成と同様である。また、第2基体201の第1及び第2方向におけるサイズ比は、上述の第1基体101のサイズ比と同様である。
【0019】
ここで、第2基体201には、連結部材300に隣接して形成される切り取り線205を有している。切り取り線205は、第1連結端部101aの短辺から第1方向に離間した位置に形成される。切り取り線205は、第1連結端部101aに隣接し、第1連結端部101aの外縁に沿って形成される。本実施形態において、切り取り線205は、“目打ち”である。連結体1を使用する際には、切り取り線205に沿って第2基体201を裁断することによって、第1発光装置100と第2発光装置200とを分離することができる。
【0020】
複数の第2発光素子202は、第2基体201の第2上面201S(
図2参照)上に配置される。具体的に、複数の第2発光素子202は、第2基体201のうち第2中間部201c上において、第1方向に沿って1列に配置される。また、各第2発光素子202は、第2基体201を介して第2コネクタ204と電気的に接続されている。各第2発光素子202は、第2コネクタ204に接続される外部電源からの給電によって発光する。
【0021】
複数の第2封止樹脂203のそれぞれは、第2基体201の第2上面201S(
図2参照)上に配置され、複数の第2発光素子202のそれぞれを封止する。従って、複数の第2封止樹脂203は、第2基体201のうち第2中間部201c上において、第1方向に沿って1列に配置される。本実施形態において、各第2封止樹脂203は、発光素子30を中心とする半球状に形成されている。第2封止樹脂203を構成する材料は、上述の第1封止樹脂103を構成する材料と同様である。
【0022】
第2コネクタ204は、第2基体201の第2自由端部201b上に配置される。第2コネクタ204は、第2基体201を介して複数の第2発光素子202と電気的に接続されている。第2コネクタ204は、外部電源に接続可能であり、外部電源の電力を複数の第2発光素子202に供給する。
【0023】
3.連結部材300
連結部材300は、第1基体101の第1連結端部101aと第2基体201の第2連結端部201aとを連結している。連結部材300は、第1基体101を挟んで第1コネクタ104の反対側に配置されている。従って、第1方向における連結部材300の位置は、第1方向における第1コネクタ104の位置と重なっている。連結部材300は、第1コネクタ104を第1基体101の裏側から支持している。
【0024】
また、連結部材300は、
図2に示すように、第1基体101の第1下面101Tと第2基体201の第2上面201Sとの間に介挿されている。すなわち、連結部材300は、第1連結端部101aと第2連結端部201aの間に挟まれている。従って、第1方向における連結部材300の位置は、第1方向における第1連結端部101a及び第2連結端部201aの位置と重なっている。
【0025】
このような連結部材300は、第1連結端部101aと第2連結端部201aを所定の接着力又は粘着力で連結可能な材料によって構成することができる。このような材料としては、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤、或いは2液アクリル系接着剤などの接着剤のほか、両面テープ等の粘着性を有する材料を挙げることができる。連結部材300は、加熱なしで貼り合せられる感圧性の粘着剤によって構成されていてもよい。また、連結部材300は、弾性を有する材料によって構成されることがより好ましい。
【0026】
連結部材300の厚みは、10μm〜100μm程度であることが好ましい。梱包の巻き取りの際に、連結体1の厚み違いによる引っかかりが生じることを回避できるからである。
【0027】
(第1基体101及び第2基体201の構成)
以下において、第1基体101及び第2基体201の構成について、図面を参照しながら説明する。ただし、第1基体101及び第2基体201は互いに同様の構成を有するため、以下においては第1基体101の構成について説明する。
【0028】
図3は、
図1の部分拡大図である。
図4は、
図3の部分拡大図である。ただし、
図4では、内部構成を説明するために第1封止樹脂103が省略されている。
図3及び
図4に示すように、第1基体101は、基板11と、複数の配線部12と、一対の端子部13と、溝部14と、反射膜15と、を有する。
図3において、反射膜15は省略されている。
【0029】
基板11は、可撓性を有する絶縁材料によって構成される。このような材料としては、ポリエチレンテレフタレートやポリイミドなどの絶縁性樹脂を好適に用いることができるが、これに限られるものではない。例えば、基板11は、細長いテープ状の銅箔やアルミニウム箔を絶縁性樹脂で被覆することによって構成されていてもよい。基板11の厚みは、例えば、10μm〜100μm程度とすることができる。基板11の材料は、発光素子30の実装や、光反射率、他の部材との密着性などを考慮して、適宜選択することができる。基板11の材料としては、例えば、発光素子30の実装にはんだを用いる場合には、耐熱性の高いポリイミドを用いることが好ましく、基板11上に後述する反射膜15を設けない場合には、光反射率の高い材料(例えば白色の材料)を用いることが好ましい。
【0030】
複数の配線部12は、基板11の主面上に配置される。複数の配線部12は、例えば銅箔やアルミニウム等の金属薄膜によって構成される。
図3に示すように、複数の配線部12は、第1方向に沿って千鳥格子状に並べられている。また、複数の配線部12は、第1方向において互いに離間するように配置されている。また、複数の配線部12は、一対の端子部13から離間するように配置されている。複数の配線部12は、反射膜15によって被覆されている。ただし、後述するように、複数の配線部12は、反射膜15に形成される開口部151において反射膜15から露出する。複数の配線部12それぞれは、開口部151において反射膜15から露出した領域において第1発光素子102に接続される。第1発光素子102の構成については後述する。
【0031】
複数の配線部12それぞれの厚みは、基板11の可撓性を損なわない厚みであればよく、8μm〜150μmとすることができる。複数の配線部12は、放熱性を向上させるために、広い面積で形成されることが好ましい。また、発光素子を実装する際にリフローなどで加熱する場合に、各配線部12にかかる熱が等しくなるように、1つの発光素子が接続される一対の配線部12の表面積(あるいは体積)は、なるべく等しくすることが好ましい。
【0032】
一対の端子部13は、基板11の主面上に配置される。一対の端子部13は、複数の配線部12の両側を第1方向に延伸して、第1コネクタ104に接続されている。
【0033】
溝部14は、基板11の主面上のうち複数の配線部12及び一対の端子部13が設けられていない部分である。従って、溝部14は、各配線部12の間や、配線部12と端子部13の間に形成される。溝部14の間隔は、例えば0.05mm〜5mm程度とすることができる。端子部13の材料や厚みは、配線部12と同様であってよい。
【0034】
反射膜15は、基板11、複数の配線部12、一対の端子部13を被覆する。また、反射膜15は、溝部14に入り込んでいる。反射膜15は、第1発光素子102からの出射光を反射する材料によって構成される。このような材料としては、シリコーン系樹脂に酸化チタンを含有させた白レジストと呼ばれる絶縁性の白色インクを好適に用いることができる。反射膜15は、
図4に示すように、開口部151を有する。開口部151は、第1発光素子102を一対の配線部12に接続するため、或いは第1発光素子102を配線部12と端子部13に接続するために設けられている。なお、開口部151は、
図4に示すように、後述するアンダーフィル材料106によって覆われている。
【0035】
(第1発光素子102及び第2発光素子202の構成)
以下において、第1発光素子102及び第2発光素子202の構成について、図面を参照しながら説明する。ただし、第1発光素子102及び第2発光素子202は互いに同様の構成を有するため、以下においては第1発光素子102の構成について説明する。
【0036】
図5は、
図4のA−A断面図である。第1発光素子102は、
図5に示すように、反射膜15の開口部151の内側においてフリップチップ実装されている。第1発光素子102は一対の接合部材105を介して一対の配線部12に接続される。接合部材105は、Sn−Ag−Cu系やAu−Sn系、Sn−Cu系などの半田やAuなどの金属、異方性導電ペースト、Agペースト等によって構成することができる。第1発光素子102と第1基体101との間には、アンダーフィル材料106が充填される。アンダーフィル材料106は、例えばシリコーン樹脂やエポキシ樹脂、フッ素樹脂、及びこれらの樹脂を少なくとも1種以上含むハイブリッド樹脂などによって構成することができる。また、アンダーフィル材料106は、白色の酸化チタンや酸化珪素、アルミナなどを含有することによって、光反射性を有していることが好ましい。
【0037】
第1発光素子102は、
図5に示すように、半導体構造31と、p側電極32と、n側電極33と、絶縁材料層34と、を有する。半導体構造31は、透光性を有するサファイア基板上に順次積層されたn型層、活性層及びp型層を有する。n型層、活性層及びp型層は、例えば窒化ガリウム系半導体によって構成することができる。p側電極32及びn側電極33は、一対の接合部材105を介して一対の配線部12に接続される。n側電極33は、絶縁材料層34を介してp型層の下部まで延伸している。
【0038】
なお、第1発光素子102としては、上述のいわゆるLEDチップのほかに、LEDチップをパッケージングした発光ダイオードも用いることができる。この場合は、第1封止樹脂103は発光ダイオードに設けられていてもよいし、パッケージングされた発光ダイオードをさらに第1封止樹脂103で被覆してもよい。
【0039】
(作用及び効果)
(1)第1実施形態に係る連結体1は、第1発光装置100と、第2発光装置200と、連結部材300と、を備える。第1発光装置100は、第1連結端部101aを含む第1基体101と、第1連結端部101a上に配置される第1コネクタ104と、を有する。第2発光装置200は、第2連結端部201aを含む第2基体201を有する。連結部材300は、第1連結端部101aと第2連結端部201aとを連結する。第1方向における連結部材300の位置は、第1方向における第1コネクタ104の位置と重なっている。
【0040】
従って、第1連結端部101aが損傷を受けないよう連結部材300によって補強することができる。そのため、連結体1をスプールに巻き取る場合や、第1発光装置100を第2発光装置200から分離して使用する場合に、電子部品として機能する第1コネクタ104が損傷を受けることを抑制することができる。
【0041】
また、連結部材300は、第1連結端部101aと第2連結端部201aとを連結していればよいため、例えば第1発光装置100及び第2発光装置200の全体をフィルムで包み込むような手法に比べて、簡便に梱包可能であり、かつ、材料費を抑制できる。
【0042】
(2)連結部材300は、第1連結端部101aと第2連結端部201aの間に挟まれている。
【0043】
従って、連結部材300だけでなく第2連結端部201aによっても第1コネクタ104をより強固に支持することができる。
【0044】
(3)第2発光装置200の第2基体201は、連結部材300に隣接して形成される切り取り線205を有している。
【0045】
従って、使用者が第1発光装置100を第2発光装置200から分離して使用する場合に、電子機器の一種である第2発光装置200をどこで切断すべきかを容易に認識させることができる。
【0046】
(4)切り取り線205は、目打ちである。
【0047】
従って、鋏などを用いることなく容易に第1発光装置100を第2発光装置200から分離できる。
【0048】
(5)第2発光装置200から分離された第1発光装置100では、第1コネクタ104の下部に残された連結部材300及び第2連結端部201aが第1コネクタ104を使用する際の補強となる。
【0049】
[第2実施形態]
以下において、第2実施形態に係る連結体1Aの構成について、図面を参照しながら説明する。第2実施形態に係る連結体1Aの第1実施形態に係る連結体1との相違点は、第1発光装置100と第2発光装置200とが重ねられていない点である。以下においては、当該相違点について主に説明することとし、第1実施形態と同様の部材には同じ符番を付して説明を省略する。
【0050】
(連結体1Aの構成)
図6は、連結体1Aの構成を示す上面図である。
図7は、連結体1Aの構成を示す側面図である。
【0051】
連結体1Aは、第1発光装置100と、第2発光装置200と、連結部材300Aと、を備える。連結体1は、第1発光装置100と第2発光装置200とを連結部材300Aによって連結することで構成されている。ただし、本実施形態において、第1発光装置100の第1連結端部101aと第2発光装置200の第2連結端部201aは、第1方向において離間している。
【0052】
連結部材300Aは、第1連結端部101aと第2連結端部201aとを連結している。連結部材300Aは、第1基体101を挟んで第1コネクタ104の反対側に配置されている。従って、第1方向における連結部材300Aの位置は、第1方向における第1コネクタ104の位置と重なっている。連結部材300Aは、第1コネクタ104を第1基体101の裏側から支持している。
【0053】
連結部材300Aは、第1部分301と、第2部分302と、切り取り線303と、を有する。第1部分301は、第1基体101の第1下面101Tに貼付される。第2部分302は、第2基体201の第2下面201Tに貼付される。従って、第1方向における第1部分301の位置は、第1方向における第1連結端部101aの位置と重なっている。また、第1方向における第2部分302の位置は、第1方向における第2連結端部201aの位置と重なっている。切り取り線303は、第1方向において第1連結端部101aと第2連結端部201aの間に形成される。すなわち、切り取り線303は、第1部分301と第2部分302の境界に形成される。切り取り線303は、第2方向に沿って形成されている。
図6及び
図7に示すように、切り取り線303は、第1連結端部101aと第2連結端部201aの隙間から露出している。本実施形態において、連結部材300Aは、例えば、片面に粘着性を有するテープであり、切り取り線303は、“目打ち”である。
【0054】
なお、連結部材300Aは、第1実施形態に係る連結部材300と同様の材料によって構成することができる。
【0055】
(作用及び効果)
(1)第2実施形態に係る連結体1Aは、第1発光装置100と、第2発光装置200と、連結部材300Aと、を備える。第1方向における連結部材300Aの位置は、第1方向における第1コネクタ104の位置と重なっている。
【0056】
従って、連結部材300Aによって第1コネクタ104を支持できるため、第1コネクタ104が第1基体101から剥離することを抑制できる。
【0057】
(2)第1連結端部101aと第2連結端部201aは、第1方向において互いに離間している。
【0058】
従って、第1連結端部101aと第2連結端部201aが重なっている場合に比べて、連結体1Aの厚みが大きくなることを抑制できる。そのため、連結体1をスプールに巻き取る場合や、第1発光装置100を第2発光装置200から分離して使用する場合に、第1コネクタ104が第1上面101S側に突出することを抑制できる。
【0059】
(3)連結部材300Aは、第1連結端部101aと第2連結端部201aの間に形成される切り取り線303を有する。切り取り線303は、第1連結端部101aと第2連結端部201aの隙間から露出している。
【0060】
従って、使用者が第1発光装置100を第2発光装置200から分離して使用する場合に、どこを切断すべきかを使用者に容易に認識させることができる。
【0061】
(4)切り取り線303は目打ちである。
【0062】
従って、鋏などを用いることなく容易に第1発光装置100を第2発光装置200から分離できる。
【0063】
(5)分離された第1発光装置100は、第1コネクタ104の下部に連結部材300Aを有するため、コネクタを使用する際の補強となる。
【0064】
[第3実施形態]
以下において、第3実施形態に係る連結体1Bの構成について、図面を参照しながら説明する。第3実施形態に係る連結体1Bの第1実施形態に係る連結体1との相違点は、複数の第1封止樹脂103と第1コネクタ104が連結部材によって保護されている点である。以下においては、当該相違点について主に説明することとし、第1実施形態と同様の部材には同じ符番を付して説明を省略する。
【0065】
(連結体1Bの構成)
図8は、連結体1Bの構成を示す上面図である。
図9は、連結体1Bの構成を示す断面図である。
【0066】
連結体1Bは、第1発光装置100と、第2発光装置200と、連結部材300Bと、を備える。連結体1は、第1発光装置100と第2発光装置200とを連結部材300Bによって連結することで構成されている。ただし、本実施形態において、第1発光装置100の第1連結端部101aと第2発光装置200の第2連結端部201aは、第1方向において離間している。
【0067】
連結部材300Bは、第1発光装置100の全体と第2発光装置200の全体を連結している。具体的に、連結部材300Bは、第1基体101の第1上面101Sの全面にわたって貼付されるとともに、第2基体201の第2上面201Sの全面にわたって貼付されている。従って、第1方向における連結部材300Bの位置は、第1方向における第1コネクタ104の位置と重なっている。連結部材300Bは、第1コネクタ104を第1基体101の表側で支持している。なお、連結部材300Bは、第1発光装置100や第2発光装置200の使用時には取り外すことができる程度の粘着力又は接着力で貼付されていることが好ましい。
【0068】
連結部材300Bは、複数の第1封止樹脂103と第1コネクタ104を収容するための複数の収容孔305を有する。連結部材300Bは、複数の第1封止樹脂103それぞれと第1コネクタ104の外周を取り囲んでいる。ただし、上面視において、複数の第1封止樹脂103と第1コネクタ104は、複数の収容孔305から露出している。
【0069】
連結部材300Bは、緩衝材としての機能を有することが好ましい。この場合、連結部材300Bの厚みは、
図9に示すように、複数の第1封止樹脂103や第1コネクタ104の高さよりも大きいことが好ましい。このような連結部材300Bは、ウレタン素材や紙素材のように弾性又は柔軟性を有する多孔質材料によって構成することができる。連結部材300Bは、複数の第1封止樹脂103よりも柔らかいことが好ましく、これにより連結部材が変形して複数の第1封止樹脂103と接触しても複数の第1封止樹脂103に応力が掛かりにくくすることができる。
【0070】
連結部材300Bは、切り取り線306を有する。切り取り線306は、第1方向において第1連結端部101aと第2連結端部201aの間に形成される。切り取り線306は、第2方向に沿って形成されている。
図9に示すように、切り取り線306は、第1連結端部101aと第2連結端部201aの隙間から露出している。本実施形態において、切り取り線306は、“目打ち”である。
【0071】
(作用及び効果)
(1)第3実施形態に係る連結体1Bは、第1発光装置100と、第2発光装置200と、連結部材300Bと、を備える。第1方向における連結部材300Bの位置は、第1方向における第1コネクタ104の位置と重なっている。
【0072】
従って、連結部材300Bによって第1コネクタ104を支持できるため、第1コネクタ104が第1基体101から剥離することを抑制できる。
【0073】
(2)連結部材300Bは、複数の第1封止樹脂103と第1コネクタ104の外周を取り囲んでいる。
【0074】
従って、複数の第1封止樹脂103と第1コネクタ104が梱包時に損傷することを抑制できる。また、第1発光装置100の使用時において、連結部材300Bを全体的に押さえることによって第1発光装置100をヒートシンクなどに貼り付けることができる。従って、複数の第1封止樹脂103及び第1コネクタ104に荷重が加わらないため、複数の第1封止樹脂103及び第1コネクタ104が損傷することを抑制できる。
【0075】
(3)連結部材300Bは、第1方向において第1連結端部101aと第2連結端部201aの間に形成される切り取り線306を有する。切り取り線306は、第1連結端部101aと第2連結端部201aの隙間から露出している。
【0076】
従って、使用者が第1発光装置100を第2発光装置200から分離して使用する場合に、どこを切断すべきかを使用者に容易に認識させることができる。
【0077】
(4)切り取り線306は目打ちである。
【0078】
従って、鋏などを用いることなく容易に第1発光装置100を第2発光装置200から分離できる。
【0079】
(その他の実施形態)
本発明は上記の実施形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
【0080】
(A)上記実施形態では、第1発光装置100及び第2発光装置200は、第1方向を長手方向とする部材であることとしたが、これに限られるものではない。第1方向は、連結体1が巻き取られる方向であればよく、第1発光装置100及び第2発光装置200のサイズは適宜変更可能である。従って、第1発光装置100及び第2発光装置200は、第2方向に延びる長方形部材であってもよく、或いは正方形部材であってもよい。
【0081】
(B)上記実施形態では、第1発光装置100は、電子部品の一例として第1コネクタ104を有することとしたが、これに限られるものではない。第1発光装置100は、電子部品として例えば各種ダイオードなどを有していてもよい。
【0082】
(C)上記実施形態では、第1発光素子102は、フリップチップ実装されることとしたが、これに限られるものではない。第1発光素子102は、ダイボンディングやワイヤボンディングを用いて実装されていてもよい。
【0083】
(D)上記実施形態では、連結部材300,300A,300Bの構成について説明したが、連結部材の構成はこれに限られるものではない。
【0084】
例えば、
図10に示す連結部材300Cのように、第1発光装置100と第2発光装置200を連結する2本の棒状部材307によって構成されていてもよい。2本の棒状部材307は、第1方向に沿って配置される。また、2本の棒状部材307は、複数の第1封止樹脂103、第1コネクタ104、複数の第2封止樹脂203及び第2コネクタ204を第2方向両側に配置される。このような連結部材300Cによっても、第1コネクタ104を支持できるため、第1コネクタ104が第1基体101から剥離することを抑制できる。
【0085】
また、
図11に示すように、第1発光装置100と第2発光装置200を全体的に連結する連結部材300Dを用いてもよい。連結部材300Dは、柔軟性のあるフィルム部材によって構成されている。連結部材300Dは、複数の第1封止樹脂103、第1コネクタ104、複数の第2封止樹脂203及び第2コネクタ204を覆っている。
【0086】
(E)上記第3実施形態では、上面視において、複数の第1封止樹脂103と第1コネクタ104は、複数の収容孔305から露出することとしたが、これに限られるものではない。複数の収容孔305は、紙や樹脂製の被覆フィルムによって覆われていてもよく、孔が形成されていないものであってもよい。
【0087】
(F)上記第1実施形態では、連結部材300は、第1連結端部101aを挟んで第1コネクタ104と対向するように配置されることとしたが、これに限られるものではない。連結部材300は、第1連結端部101aを挟んで第1コネクタ104と対向していなくてもよい。すなわち、第1方向における連結部材300及び第1コネクタ104それぞれの位置が重なっていればよく、第2方向における連結部材300及び第1コネクタ104それぞれの位置は異なっていてもよい。
【0088】
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。従って、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。