技術分野
窒化物半導体積層体に関する。特にIII族窒化物を用い、深紫外発光する半導体発光素子に用いられる窒化物半導体積層体
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
半導体発光素子においては、素子を構成する半導体層中の欠陥密度が低いほど発光効率が高まる。バッファ層の厚みを大きくすると、バッファ層成長時に転位等の結晶欠陥同士が合体、消滅する確立が高まるため、バッファ層の上に形成される半導体層も低欠陥化できる。しかし、バッファ層の厚みが大きくなると、バッファ層とその直上の層との間に強力な応力がかかり、バッファ層より上の層におけるクラック発生や結晶性低下を招く。クラックの発生は最終的に発光層に注入されるホールと自由電子との再結合の効率(内部量子効率)低下を招く。また、発光層からの発光を外部に取り出すには、各半導体層のバンドギャップを発光光子のエネルギーより大きくする必要がある。半導体層のバンドギャップが大きくなると、ドープされた不純物の準位がバンドギャップ中の深いエネルギー準位に形成され、キャリアの活性化エネルギーが増大するため、不純物をドープしても半導体層の電気伝導性は増加しにくくなる(n型化あるいはp型化しにくくなる)。この結果、電極及び前記電極と接触する半導体層の間における表面抵抗率及び接触抵抗は大きくなり、順駆動電圧(Vf)の上昇を招く。バンドギャップが大きい半導体層においてこれら表面抵抗率及び接触抵抗を低下させるには、半導体層を組成傾斜層とし、不純物濃度を高めることが必要になる。しかし、Si等のドーピングを行うとアンドープの場合に比べてクラックが発生し易くなる。このため、深紫外光のような光子エネルギーが大きな光を発する発光素子においては、特許文献1〜3の技術をもってしてもクラック発生防止とVf上昇防止との両立ができずにいた。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものである。本発明の目的は、深紫外光を発する半導体発光素子において、内部量子効率が高く、且つVfが低い半導体発光素子を実現可能な半導体積層体を提供することである。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
目的を達成するために本発明者は鋭意検討を重ね、本発明を完成するに至った。本発明者は、特定のサファイア基板上面に接して一定厚さ以上の窒化アルミニウムからなるバッファ層を設けてテンプレート基板とし、テンプレート基板上面に接して超格子層を設け、超格子層の上面に接して特定の組成傾斜層を設け、その上に深紫外発光用の各層を設けた半導体積層体を用いると、クラックが少なくVfの低い深紫外発光素子が得られ・・・ 続きを
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【発明の効果】
本発明の窒化物半導体積層体はの特徴を備えているため、n側層にバンドギャップの大きな窒化物半導体層を用いてもn側電極との表面抵抗率や接触抵抗を低減することできる。そのため、窒化物半導体発光素子におけるVfを低減することができる。また、バッファ層に厚みの大きい窒化アルミニウム層を用いても、より上層におけるクラックの発生や結晶性低下が防止できるため、内部量子効率が向上する。これらの効果により、窒化物半導体発光素子全体の発光効率を向上させることができる。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 図1は本発明の窒化物半導体積層体の実施形態の一例を表す。
【図2】 図2は本発明の窒化物半導体積層体における超格子層の一例を表す。
【図3】 図3は本発明の本発明の窒化物半導体積層体における第一及び第二の組成傾斜層(合わせてn側層とみなす)の一例を表す。
【図4】 図4は本発明の窒化物半導体積層体における活性層の一例を表す。
【図5】 図5は本発明の窒化物半導体積層体におけるp側層の一例を表す。
【図6】 図6は本発明の窒化物半導体積層体を用いた窒化物半導体発光素子の実施形態の一例を表す。
1 窒化物半導体積層体
11 テンプレート基板
111 下地基板
112 バッファ層
12 超格子層
13 n側層
131 第一の組成傾斜層
132 第二の組成傾斜層
14 活性層
142 発光層
15 p側層
152 電子障壁層
152c 第三の組成傾斜層
16 n電極
17 p電極
6 窒化物半導体発光素子
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