【実施例】
【0077】
以下、この発明のプロジェクタ装置に用いられる投射用ズーム光学系の、具体的な実施例を7例挙げる。
【0078】
各実施例における記号の意味は以下の通りである。
【0079】
F:光学系全体の焦点距離
Fno:開口数
R:曲率半径(非球面にあっては「近軸曲率半径」)
D:面間隔
Nd:d線に対する屈折率
νd:d線のアッベ数
BF:バックフォーカス 。
【0080】
非球面は、周知の次式により表される。
【0081】
X=(H
2/R)/[1+{1−K(H/r)
2}
1/2]
+c4・H
4+c6・H
6+c8・H
8+c10・H
10+・・・ 。
【0082】
この式において、Xは「面頂点を基準としたときの光軸からの高さHの位置での光軸方向の変位」、Kは「円錐係数」、c4、c6、c8、c10・・は非球面係数である。
【0083】
「実施例1」
実施例1の投射用ズーム光学系は、
図1に示したものである。
【0084】
図1に示すように、第1レンズ群G1は3枚のレンズL1〜L3で構成され、第2レンズ群G2はレンズL4で構成されている。
【0085】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL5で構成されている。
【0086】
第4レンズ群G4は1枚のレンズL6で構成されている。
【0087】
第5レンズ群G5は1枚のレンズL7で構成されている。
【0088】
第6レンズ群G6は3枚のレンズL8〜L10で構成されている。
【0089】
第7レンズ群G7は5枚のレンズL11〜L15で構成されている。
【0090】
投射用ズーム光学系において結像の物体となる画像は、ライトバルブのカバーガラスCGの、図において右側の面に表示される。
【0091】
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2ないし第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
【0092】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL1、縮小側に凹でレンズ周辺部分が縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL2、両凹レンズL3で構成されている。
【0093】
第2レンズ群G2は正群で、1枚の両凸レンズL4で構成されている。
【0094】
第3レンズ群G3は負群で、1枚の負メニスカスレンズL5で構成されている。
第4レンズ群G4は負群で、1枚の負レンズL6で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、1枚の正レンズL7で構成されている。
【0095】
第6レンズ群G6は正群で、縮小側に凸面を向けた正のメニスカスレンズL8、両凸レンズL9、拡大側に凹面を向けた負メニスカスレンズL10で構成されている。
両凸レンズL9と負メニスカスレンズL10は接合されている。
【0096】
第7レンズ群G7は正群で、両凹レンズL11、拡大側が凸の正レンズL12、両凸レンズL13、両凸レンズL14、拡大側の凹面を向けた負メニスカスレンズL15で構成されている。両凹レンズL11と正レンズL12とは接合されている。
開口絞りSは、第6レンズ群G6と第7レンズ群G7との間に配置され、第7レンズ群G7と共に固定されている。この状態を「開口絞りが、最も縮小側の第7レンズ群に配される。」と称する。
【0097】
実施例1〜7に関する説明において、「両凸レンズ」は正レンズの1形態であり、「両凹レンズ」は負レンズの1形態である。
【0098】
実施例1の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0099】
F=15.9〜23.6mm、Fno=2.5一定、ωw=36.5°
実施例1のデータを表1に示す。
【0100】
【表1】
【0101】
表1において、左欄の「S」は拡大側から数えた面の番号であり、開口絞りの面(表中の面番号:20)、カバーガラスCGの面(表中の面番号:30、31)を含む。
【0102】
「Group」はレンズ群を意味する。また、表中における「INF」は、曲率半径が無限大であることを示す。
【0103】
さらに、「*」は、この記号が付された面が「非球面」であることを示す。
【0104】
これらの事項は、実施例2以下の各実施例においても同様である。
【0105】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表2に示す。
【0106】
【表2】
【0107】
上記の非球面のデータの表示において、例えば「8.2325E-21」は「8.2325×10
-21」を意味する。表2の一番上の欄は面番号である。以下においても同様である。
【0108】
表1において、S6、S8、S10、S12、S14、S19は、変倍に際して変化するレンズ面間隔を表す。
【0109】
投射距離を1950mmとしたときの、上記レンズ面間隔を、広角端・中間・望遠端について、表3に示す。
【0110】
【表3】
【0111】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表4に示す。
【0112】
【表4】
【0113】
図2に、実施例1の収差図を示す。
図2の上段は「広角端(広角と表示)」、中段は「中間焦点距離(中間と表示)」、下段は「望遠端(望遠と表示)」の収差を示している。
【0114】
各段の収差図において、左側の図は「球面収差」、中央の図は「非点収差」、右側の図は「歪曲収差」である。
【0115】
「球面収差」の図におけるR、G、Bはそれぞれ、波長:R=625nm、G=550nm、B=460nmを表す。
「非点収差」の図における「T」はタンジェンシアル、「S」はサジタルの各光線に対するものであることを示す。
【0116】
なお、非点収差および歪曲収差については、波長:550nmについて示す。
【0117】
収差図におけるこれ等の表示は以下の実施例2〜7の収差図においても同様である。
【0118】
「実施例2」
実施例2の投射用ズーム光学系は、
図3に示したものである。
【0119】
図3に示すように、第1レンズ群G1はレンズL1〜L3で構成され、第2レンズ群G2はレンズL4で構成されている。
【0120】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL5で構成されている。
【0121】
第4レンズ群G4は1枚のレンズL6で構成されている。
【0122】
第5レンズ群G5は1枚のレンズL7で構成されている。
【0123】
第6レンズ群G6は3枚のレンズL8〜L10で構成されている。
【0124】
第7レンズ群G7は5枚のレンズL11〜L15で構成されている。
【0125】
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズグG2〜第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
【0126】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側が凸の正メニスカスレンズL1、縮小側に凹でレンズ周辺部分が縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL2、両凹レンズL3で構成されている。
【0127】
第2レンズ群G2は正群で、1枚の両凸レンズL4で構成されている。
第3レンズ群G3は負群で、1枚の負メニスカスレンズL5で構成されている。
【0128】
第4レンズ群G4は負群で、1枚の負レンズL6で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、1枚の正レンズL7で構成されている。
【0129】
第6レンズ群G6は正群で、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8、拡大側に凹面を向けた負メニスカスレンズL9、両凸レンズL10で構成されている。負メニスカスレンズL9と両凸レンズL10は接合されている。
【0130】
第7レンズ群G7は正群で、縮小側が凸の正レンズL11、両凹レンズL12、両凸レンズL13、両凸レンズL14、拡大側に凹面を向けた負メニスカスレンズL15で構成されている。正レンズL11と両凹レンズL12は接合されている。
なお、開口絞りSは第6レンズ群G6と第7レンズ群G7の間に配し、第7レンズ群と共に固定されている。
【0131】
実施例2の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0132】
F=15.9〜23.8mm、Fno=2.52一定、ωw=36.5°
実施例2のデータを表5に示す。
【0133】
【表5】
【0134】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表6に示す。
【0135】
【表6】
【0136】
投射距離を1950mmとしたときの、上記レンズ面間隔を、広角端・中間・望遠端について、表7に示す。
【0137】
【表7】
【0138】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表8に示す。
【0139】
【表8】
【0140】
図4に、実施例2の収差図を
図2に倣って示す。
【0141】
「実施例3」
実施例3の投射用ズーム光学系は、
図5に示したものである。
【0142】
図5に示すように、第1レンズ群G1はレンズL1〜L3で構成され、第2レンズ群G2はレンズL4で構成されている。
【0143】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL5で構成されている。
【0144】
第4レンズ群G4は1枚のレンズL6で構成されている。
【0145】
第5レンズ群G5は1枚のレンズL7で構成されている。
【0146】
第6レンズ群G6は3枚のレンズL8〜L10で構成されている。
【0147】
第7レンズ群G7は5枚のレンズL11〜L15で構成されている。
【0148】
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2〜第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
【0149】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側が凸の正メニスカスレンズL1、縮小側に凹でレンズ周辺部分が縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL2、両凹レンズL3で構成されている。
【0150】
第2レンズ群G2は正群で、1枚の両凸レンズL4で構成されている。
【0151】
第3レンズ群G3は負群で、1枚の負メニスカスレンズL5で構成されている。
第4レンズ群G4は負群で、1枚の負レンズL6で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、1枚の正レンズL7で構成されている。
【0152】
第6レンズ群G6は正群で、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8、両凸レンズL9、拡大側に凹面を向けた負メニスカスレンズL10で構成されている。両凸レンズL9と負メニスカスレンズL10は接合されている。
【0153】
第7レンズ群G7は正群で、両凹レンズL11、拡大側が凸の正レンズL12、両凸レンズL13、両凸レンズL14、拡大側に凹面を向けた負メニスカスレンズL15で構成されている。両凹レンズL11と正レンズL12は接合されている。
開口絞りSは、第6レンズ群と第7レンズ群の間に配し、第7レンズ群と共に固定されている。
【0154】
実施例3の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0155】
F=16.3〜21.1mm、Fno=2.45一定、ωw=35.9°
実施例3のデータを表9に示す。
【0156】
【表9】
【0157】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表10に示す。
【0158】
【表10】
【0159】
投射距離を2000mmとしたときの、上記レンズ面間隔を、広角端・中間・望遠端について、表12に示す。
【0160】
【表11】
【0161】
各条件のパラメータの値
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表12に示す。
【0162】
【表12】
【0163】
図6に、実施例3の収差図を
図2に倣って示す。
【0164】
「実施例4」
実施例4の投射用ズーム光学系は、
図7に示したものである。
【0165】
図7に示すように、第1レンズ群G1はレンズL1〜L3で構成され、第2レンズ群G2はレンズL4で構成されている。
【0166】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL5で構成されている。
【0167】
第4レンズ群G4は1枚のレンズL6で構成されている。
【0168】
第5レンズ群G5は1枚のレンズL7で構成されている。
【0169】
第6レンズ群G6は3枚のレンズL8〜L10で構成されている。
【0170】
第7レンズ群G7は5枚のレンズL11〜L15で構成されている。
【0171】
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2〜第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
【0172】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側に凸の正メニスカスレンズL1、縮小側に凹でレンズ周辺部分が縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL2、両凹レンズL3で構成されている。
【0173】
第2レンズ群G2は正群で、1枚の両凸レンズL4で構成されている。
【0174】
第3レンズ群G3は負群で、1枚の負メニスカスレンズL5で構成されている。
第4レンズ群G4は負群で、1枚の負レンズL6で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、1枚の正レンズL7で構成されている。
【0175】
第6レンズ群G6は正群で、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8、両凸レンズL9、拡大側に凹面を向けた負メニスカスレンズL10で構成されている。両凸レンズL9と負メニスカスレンズL10は接合されている。
【0176】
第7レンズ群G7は正群で、両凹レンズL11、拡大側が凸の正レンズL12、両凸レンズL13、両凸レンズL14、拡大側が凹の負メニスカスレンズL15で構成されている。両凹レンズL11と正レンズL12は接合されている。
開口絞りSは第6レンズ群と第7レンズ群の間に配置され、第7レンズ群と共に固定されている。
【0177】
実施例4の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0178】
F=17.1〜25.6mm、Fno=2.52一定、ωw=34.5°
実施例4のデータを表13に示す。
【0179】
【表13】
【0180】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表14に示す。
【0181】
【表14】
【0182】
投射距離を2100mmとしたときの、上記レンズ面間隔を、広角端・中間・望遠端について、表17に示す。
【0183】
【表15】
【0184】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表16に示す。
【0185】
【表16】
【0186】
図8に、実施例4の収差図を
図2に倣って示す。
【0187】
「実施例5」
実施例5の投射用ズーム光学系は、
図9に示したものである。
【0188】
図9に示すように、第1レンズ群G1はレンズL1〜L3で構成され、第2レンズ群G2はレンズL4で構成されている。
【0189】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL5で構成されている。
【0190】
第4レンズ群G4は1枚のレンズL6で構成されている。
【0191】
第5レンズ群G5は1枚のレンズL7で構成されている。
【0192】
第6レンズ群G6は3枚のレンズL8〜L10で構成されている。
【0193】
第7レンズ群G7は5枚のレンズL11〜L15で構成されている。
【0194】
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2〜第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
【0195】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側が凸の正メニスカスレンズL1、縮小側に凹でレンズ周辺部分が縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL2、両凹レンズL3で構成されている。
【0196】
第2レンズ群G2は正群で、1枚の両凸レンズL4で構成されている。
第3レンズ群G3は負群で、1枚の負メニスカスレンズL5で構成されている。
【0197】
第4レンズ群G4は負群で、1枚の負レンズL6で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、1枚の正レンズL7で構成されている。
【0198】
第6レンズ群G6は正群で、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8、両凸レンズL9、拡大側が凹の負メニスカスレンズL10で構成されている。両凸レンズL9と負メニスカスレンズL10は接合されている。
【0199】
第7レンズ群G7は正群で、両凹レンズL11、拡大側に凸の正レンズL12、両凸レンズL13、両凸レンズL14、拡大側が凹の負メニスカスレンズL15で構成されている。両凹レンズL11と正レンズL12は接合されている。
開口絞りSは、第6レンズ群G6と第7レンズ群G7の間に配置され、第7レンズ群G7と共に固定されている。
【0200】
実施例5の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0201】
F=13.1〜19.5mm、Fno=2.52一定、ωw=42.1°
実施例5のデータを表17に示す。
【0202】
【表17】
【0203】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表18に示す。
【0204】
【表18】
【0205】
投射距離を1600mmとしたときの、上記レンズ面間隔を、広角端・中間・望遠端について、表19に示す。
【0206】
【表19】
【0207】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表20に示す。
【0208】
【表20】
【0209】
図10に、実施例5の収差図を
図2に倣って示す。
【0210】
「実施例6」
実施例6の投射用ズーム光学系は、
図11に示したものである。
【0211】
図11に示すように、第1レンズ群G1はレンズL1〜L3で構成され、第2レンズ群G2はレンズL4で構成されている。
【0212】
第3レンズ群G3は2枚のレンズL5とL6で構成されている。
【0213】
第4レンズ群G4は1枚のレンズL7で構成されている。
【0214】
第5レンズ群G5は3枚のレンズL8〜L10で構成されている。
【0215】
第6レンズ群G6は5枚のレンズL11〜L15で構成されている。
【0216】
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0217】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側が凸の正メニスカスレンズL1、縮小側に凹でレンズ周辺部分が縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL2、両凹レンズL3で構成されている。
【0218】
第2レンズ群G2は正群で、1枚の両凸レンズL4で構成されている。
【0219】
第3レンズ群G3は負群で、負メニスカスレンズL5と両凹レンズL6で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、1枚の正レンズL7で構成されている。
【0220】
第5レンズ群G5は正群で、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8、両凸レンズL9、拡大側が凹面の負メニスカスレンズL10で構成されている。両凸レンズL9と負メニスカスレンズL10は接合されている。
【0221】
第6レンズ群G6は正群で、両凹レンズL11、拡大側が凸の正レンズL12、両凸レンズL13、両凸レンズL14、拡大側が凹の負メニスカスレンズL15で構成されている。両凹レンズL11と正レンズL12は接合されている。
開口絞りSは第5レンズ群G5と第6レンズ群G6の間に配置され、第6レンズ群G6と共に固定されている。
【0222】
実施例6の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0223】
F=15.9〜23.8mm、Fno=2.52一定、ωw=36.5°
実施例6のデータを表21に示す。
【0224】
【表21】
【0225】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表22に示す。
【0226】
【表22】
【0227】
投射距離を1950mmとしたときの、上記レンズ面間隔を、広角端・中間・望遠端について、表23に示す。
【0228】
【表23】
【0229】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表24に示す。
【0230】
【表24】
【0231】
図12に、実施例6の収差図を
図2に倣って示す。
【0232】
「実施例7」
実施例7の投射用ズーム光学系は、
図13に示したものである。
【0233】
図13に示すように、第1レンズ群G1はレンズL1〜L3で構成され、第2レンズ群G2はレンズL4で構成されている。
【0234】
第3レンズ群G3は1枚のレンズL5で構成されている。
【0235】
第4レンズ群G4は2枚のレンズL6とL7で構成されている。
【0236】
第5レンズ群G5は3枚のレンズL8〜L10で構成されている。
【0237】
第6レンズ群G6は5枚のレンズL11〜L15で構成されている。
【0238】
広角端から望遠端に変倍する際、第2レンズ群G2〜第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0239】
第1レンズ群G1は負群で、拡大側が凸の正メニスカスレンズL1、縮小側に凹でレンズ周辺部分が縮小側変曲されている偏肉比が小さいメニスカスレンズL2、両凹レンズL3で構成されている。
【0240】
第2レンズ群G2は正群で、1枚の両凸レンズL4で構成されている。
【0241】
第3レンズ群G3は負群で、1枚の負メニスカスレンズL5で構成されている。
第4レンズ群G4は正群で、両凹レンズと正レンズL7で構成されている。
第5レンズ群G5は正群で、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズL8、両凸レンズL9、拡大側が凹の負メニスカスレンズL10で構成されている。両凸レンズL9と負メニスカスレンズL10は接合されている。
【0242】
第6レンズ群G6は正群で、両凹レンズL11、拡大側に凸の正レンズL12、両凸レンズL13、両凸レンズL14、拡大側が凹の負メニスカスレンズL15で構成されている。両凹レンズL11と正レンズL12は接合されている。
開口絞りSは、第5レンズ群G5と第6レンズ群G6の間に配置され、第6レンズ群G6と共に固定されている。
【0243】
実施例7の、全系の焦点距離:Fの範囲、Fナンバ、広角端における半画角:ωwは、以下のとおりである。
【0244】
F=15.0〜22.7mm、Fno=2.58一定、ωw=38.0°
実施例7のデータを表25に示す。
【0245】
【表25】
【0246】
「非球面のデータ」
非球面のデータを表26に示す。
【0247】
【表26】
【0248】
投射距離を1850mmとしたときの、上記レンズ面間隔を、広角端・中間・望遠端について、表27に示す。
【0249】
【表27】
【0250】
「各条件のパラメータの値」
条件(1)〜(3)のパラメータの値を、表28に示す。
【0251】
【表28】
【0252】
各収差図に示すように、各実施例の投射用ズーム光学系とも、諸収差は高レベルで補正され、球面収差、非点収差、像面湾曲、倍率色収差、歪曲収差も十分に補正されている。
【0253】
実施例1〜7の投射用ズーム光学系は何れも、条件(1)〜(3)を満足しており、広角端における半画角が34度以上と「従来に無い広画角」を実現できている。
【0254】
変倍比も1.29(実施例3)〜1.51(実施例7)と高変倍が実現できている。
【0255】
実施例1〜7に示されたように、最も拡大側のレンズ群である第1レンズ群G1は「3枚のレンズで構成」されている。
【0256】
第1レンズ群は、レンズ径の大きいレンズが用いられるが、各実施例のように、第1レンズ群の構成を3枚とすることで、第1レンズ群を軽量化できる。
【0257】
この軽量化により、自重によるレンズの偏心を抑えることができる。
第1レンズ群は「3枚以下のレンズ」即ち、1枚または2枚のレンズで構成することも可能であり、この場合にも勿論「軽量化」による「レンズ偏心の抑制」を実現できる。
【0258】
実施例1〜7において、第1レンズ群G1には「非点収差と歪曲収差の補正効果」を持たせ、第1レンズ群G1の「最も拡大側の面を、拡大側に凸面形状、最も縮小側の面は凹面形状」としている。
【0259】
このようにすることにより、変倍時における「像面湾曲と歪曲収差の変動を低減」させる効果を得ることができている。
【0260】
実施例1〜5の投射用ズーム光学系は何れも、広角端から望遠端への変倍の際、第1レンズ群G1と第7レンズ群G7は固定で、第2レンズ群G2から第6レンズ群G6は拡大側に移動する。
【0261】
実施例6、7の投射用ズーム光学系は何れも、広角端から望遠端への変倍の際、第1レンズ群G1と第6レンズ群G6は固定で、第2レンズ群G2から第5レンズ群G5は拡大側に移動する。
【0262】
このように良好な性能を有し、コンパクトな投射用ズーム光学系を用いることにより、コンパクトで広画角の投射が可能なプロジェクタ装置を実現できる。