(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6257162
(24)【登録日】2017年12月15日
(45)【発行日】2018年1月10日
(54)【発明の名称】バッテリーパック及びバッテリーパックの制御方法
(51)【国際特許分類】
H02J 7/14 20060101AFI20171227BHJP
H01M 2/10 20060101ALI20171227BHJP
B60R 16/04 20060101ALI20171227BHJP
B60R 16/03 20060101ALI20171227BHJP
B60R 16/033 20060101ALI20171227BHJP
【FI】
H02J7/14 H
H01M2/10 S
B60R16/04 S
B60R16/03 K
B60R16/033 C
【請求項の数】17
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2013-59609(P2013-59609)
(22)【出願日】2013年3月22日
(65)【公開番号】特開2013-201891(P2013-201891A)
(43)【公開日】2013年10月3日
【審査請求日】2016年3月22日
(31)【優先権主張番号】10-2012-0030237
(32)【優先日】2012年3月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】590002817
【氏名又は名称】三星エスディアイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】SAMSUNG SDI Co., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(72)【発明者】
【氏名】金 賢
(72)【発明者】
【氏名】朱 利亞
(72)【発明者】
【氏名】林 地洪
(72)【発明者】
【氏名】金 錫謙
(72)【発明者】
【氏名】朴 成▲ジュン▼
【審査官】
坂東 博司
(56)【参考文献】
【文献】
特開2010−246198(JP,A)
【文献】
特開2006−191758(JP,A)
【文献】
特表2013−507895(JP,A)
【文献】
国際公開第2011/042807(WO,A1)
【文献】
米国特許第07267090(US,B2)
【文献】
欧州特許出願公開第02138712(EP,A1)
【文献】
特開2004−260903(JP,A)
【文献】
特開2001−204103(JP,A)
【文献】
特開2005−110410(JP,A)
【文献】
特開平11−262195(JP,A)
【文献】
特開平7−241046(JP,A)
【文献】
特開平5−189096(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 7/14
B60R 16/03
B60R 16/033
B60R 16/04
H01M 2/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
発電モジュールから充電電流を供給されて電気エネルギーを充電するメインバッテリーと、
前記発電モジュールから充電電流を供給されて電気エネルギーを充電するサブバッテリーと、
前記メインバッテリーの電圧が第1基準電圧以上ならば、前記メインバッテリーの代りに、前記サブバッテリーに前記発電モジュールから供給された充電電流を伝達するように制御するバッテリー制御部と、を備え、
前記発電モジュールの出力電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高く、前記サブバッテリーの定格電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高く、
前記サブバッテリーの電圧が第2基準電圧以上ならば、前記サブバッテリーを放電させるサブバッテリー放電部をさらに備え、
前記第2基準電圧は、前記サブバッテリーが満充電された場合に前記サブバッテリーの電圧に対応する電圧であるバッテリーパック。
【請求項2】
前記バッテリーパックは、
前記発電モジュールと前記メインバッテリーとの間に直列連結された第1スイッチと、
前記発電モジュールと前記サブバッテリーとの間に直列連結された第2スイッチと、をさらに備える請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項3】
前記バッテリー制御部は、
前記メインバッテリーの電圧が第1基準電圧未満ならば、前記第1スイッチをターンオンさせ、前記第2スイッチをターンオフさせ、
前記メインバッテリーの電圧が第1基準電圧以上ならば、前記第2スイッチをターンオンさせ、前記第1スイッチをターンオフさせる請求項2に記載のバッテリーパック。
【請求項4】
前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、
前記バッテリー制御部は、前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧未満ならば、前記第3スイッチをターンオフさせ、前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧以上ならば、前記第3スイッチをターンオンさせる請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項5】
前記バッテリーパックは、エンジンを備える運送手段に備えられ、前記運送手段のエンジン始動のための始動動力を提供するスターターモータに放電電流を供給し、
前記発電モジュールは、前記エンジンから供給されるエネルギーから電気エネルギーを生成する請求項1に記載のバッテリーパック。
【請求項6】
前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、
前記バッテリー制御部は、
前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧未満ならば、前記第3スイッチをターンオフさせ、前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧以上ならば、前記第3スイッチをターンオンさせ、
前記サブバッテリーの電圧が第3基準電圧を超過すれば、前記第3スイッチをターンオンさせ、前記サブバッテリーの電圧が前記第3基準電圧以下ならば、前記第3スイッチをターンオフさせ、
前記第3基準電圧は、前記第2基準電圧より低い電圧であり、前記サブバッテリーに保存された電気エネルギーで前記スターターモータを一回駆動させうる充電量に対応する前記サブバッテリーの電圧である請求項5に記載のバッテリーパック。
【請求項7】
発電モジュールから充電電流を供給されて電気エネルギーを充電するメインバッテリーと、
前記発電モジュールから充電電流を供給されて電気エネルギーを充電するサブバッテリーと、
前記メインバッテリーの電圧が第1基準電圧以上ならば、前記メインバッテリーの代りに、前記サブバッテリーに前記発電モジュールから供給された充電電流を伝達するように制御するバッテリー制御部と、を備え、
前記発電モジュールの出力電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高く、前記サブバッテリーの定格電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高く、
前記バッテリー制御部は、放電モードで前記メインバッテリー及び前記サブバッテリーから放電電流を出力させるバッテリーパック。
【請求項8】
前記バッテリーパックは、
前記発電モジュールと前記メインバッテリーとの間に直列連結された第1スイッチと、
前記発電モジュールと前記サブバッテリーとの間に直列連結された第2スイッチと、をさらに備え、
前記バッテリー制御部は、前記放電モードで前記第1スイッチ及び前記第2スイッチをターンオンさせる請求項7に記載のバッテリーパック。
【請求項9】
前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、
前記バッテリー制御部は、前記放電モードで前記第3スイッチをターンオフさせる請求項8に記載のバッテリーパック。
【請求項10】
バッテリーパックの制御方法において、
前記バッテリーパックは、発電モジュールから充電電流を供給されて電気エネルギーを充電するメインバッテリー及びサブバッテリーを備え、前記バッテリーパックの制御方法は、
前記メインバッテリーの電圧を測定する段階と、
前記メインバッテリーの電圧が第1基準電圧以上ならば、前記メインバッテリーの代りに前記サブバッテリーに、前記発電モジュールから供給された充電電流を伝達する段階と、を含み、
前記発電モジュールの出力電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高く、前記サブバッテリーの定格電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高く、
前記サブバッテリーの電圧が第2基準電圧以上ならば、前記サブバッテリーを放電させる段階をさらに含み、
前記第2基準電圧は、前記サブバッテリーが満充電された場合に前記サブバッテリーの電圧に対応する電圧であるバッテリーパックの制御方法。
【請求項11】
前記バッテリーパックは、
前記発電モジュールと前記メインバッテリーとの間に直列連結された第1スイッチと、
前記発電モジュールと前記サブバッテリーとの間に直列連結された第2スイッチと、をさらに備え、
前記バッテリーパックの制御方法は、
前記メインバッテリーの電圧が前記第1基準電圧未満ならば、前記第1スイッチをターンオンさせ、前記第2スイッチをターンオフさせる段階と、
前記メインバッテリーの電圧が前記第1基準電圧以上ならば、前記第2スイッチをターンオンさせ、前記第1スイッチをターンオフさせる段階と、をさらに含む請求項10に記載のバッテリーパックの制御方法。
【請求項12】
前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、
前記バッテリーパックの制御方法は、
前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧未満ならば、前記第3スイッチをターンオフさせる段階と、
前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧以上ならば、前記第3スイッチをターンオンさせる段階と、をさらに含む請求項10に記載のバッテリーパックの制御方法。
【請求項13】
前記バッテリーパックはエンジンを備える運送手段に備えられ、前記運送手段のエンジン始動のための始動動力を提供するスターターモータに放電電流を供給し、
前記発電モジュールは、前記エンジンから供給されるエネルギーから電気エネルギーを生成する請求項10に記載のバッテリーパックの制御方法。
【請求項14】
前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、
前記バッテリーパックの制御方法は、
前記サブバッテリーの電圧が第2基準電圧未満ならば、前記第3スイッチをターンオフさせる段階と、
前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧以上ならば、前記第3スイッチをターンオンさせる段階と、
前記サブバッテリーの電圧が第3基準電圧を超過すれば、前記第3スイッチをターンオンさせる段階と、
前記サブバッテリーの電圧が前記第3基準電圧以下ならば、前記第3スイッチをターンオフさせる段階と、をさらに含み、
前記第3基準電圧は、前記第2基準電圧より低い電圧であり、前記サブバッテリーに保存された電気エネルギーで前記スターターモータを一回駆動させられる充電量に対応する前記サブバッテリーの電圧である請求項13に記載のバッテリーパックの制御方法。
【請求項15】
バッテリーパックの制御方法において、
前記バッテリーパックは、発電モジュールから充電電流を供給されて電気エネルギーを充電するメインバッテリー及びサブバッテリーを備え、前記バッテリーパックの制御方法は、
前記メインバッテリーの電圧を測定する段階と、
前記メインバッテリーの電圧が第1基準電圧以上ならば、前記メインバッテリーの代りに前記サブバッテリーに、前記発電モジュールから供給された充電電流を伝達する段階と、を含み、
前記発電モジュールの出力電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高く、前記サブバッテリーの定格電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高く、
放電モードで前記メインバッテリー及び前記サブバッテリーから放電電流を出力させる段階をさらに含むバッテリーパックの制御方法。
【請求項16】
前記バッテリーパックは、
前記発電モジュールと前記メインバッテリーとの間に直列連結された第1スイッチと、
前記発電モジュールと前記サブバッテリーとの間に直列連結された第2スイッチと、をさらに備え、
前記バッテリーパックの制御方法は、前記放電モードで前記第1スイッチ及び前記第2スイッチをターンオンさせる段階をさらに含む請求項15に記載のバッテリーパックの制御方法。
【請求項17】
前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、
前記バッテリーパックの制御方法は、前記放電モードで前記第3スイッチをターンオフさせる段階をさらに含む請求項16に記載のバッテリーパックの制御方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、バッテリーパック及びバッテリーパックの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、二次電池は、充電の不可能な一次電池とは異なって、充電及び放電の可能な電池である。二次電池は、モバイル器機、電気自動車、ハイブリッド自動車、電気自転車、無停電電源供給装置などのエネルギー源として使われ、適用される外部器機の種類によって単一電池の形態で使われてもよく、複数の電池を連結して一つの単位にまとめた電池モジュールの形態で使われてもよい。
【0003】
従来には、エンジン始動のための電源供給装置として、鉛蓄電池を使っている。最近には、燃費改善のためにISG(Idle Stop&Go)システムが適用されており、段々拡散しつつある。空回転制限装置であるISGシステムを支援する電源供給装置は、エンジン始動のための高出力を出せる出力特性と、頻繁な始動にもかかわらず充放電特性とが硬く維持され、かつ寿命が保証されなければならない。ところが、既存の鉛蓄電池は、ISGシステム下での頻繁なエンジン中止及び再始動の繰り返しによって、充放電特性が劣化するという問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態は、発電モジュールから充電電流を供給されるバッテリーパックにおいて、発電モジュールから供給される電気エネルギーの損失を最小化させることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態の一側面によれば、発電モジュールから充電電流を供給されて電気エネルギーを充電するメインバッテリーと、前記発電モジュールから充電電流を供給されて電気エネルギーを充電するサブバッテリーと、前記メインバッテリーの電圧が第1基準電圧以上ならば、前記メインバッテリーの代りに、前記サブバッテリーに前記発電モジュールから供給された充電電流を伝達するように制御するバッテリー制御部と、を備え、前記発電モジュールの出力電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高く、前記サブバッテリーの定格電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高いバッテリーパックが提供される。
【0006】
前記バッテリーパックは、前記発電モジュールと前記メインバッテリーとの間に直列連結された第1スイッチと、前記発電モジュールと前記サブバッテリーとの間に直列連結された第2スイッチと、をさらに備える。
【0007】
前記バッテリー制御部は、前記メインバッテリーの電圧が第1基準電圧未満ならば、前記第1スイッチをターンオンさせ、前記第2スイッチをターンオフさせ、前記メインバッテリーの電圧が第1基準電圧以上ならば、前記第2スイッチをターンオンさせ、前記第1スイッチをターンオフさせる。
【0008】
本発明の一実施形態によれば、前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの電圧が第2基準電圧以上ならば、前記サブバッテリーを放電させるサブバッテリー放電部をさらに備え、前記第2基準電圧は、前記サブバッテリーが満充電された場合に前記サブバッテリーの電圧に対応する電圧である。
【0009】
本発明の他の実施形態によれば、前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、前記バッテリー制御部は、前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧未満ならば、前記第3スイッチをターンオフさせ、前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧以上ならば、前記第3スイッチをターンオンさせる。
【0010】
前記バッテリーパックは、エンジンを備える運送手段に備えられ、前記運送手段のエンジン始動のための始動動力を提供するスターターモータに放電電流を供給し、前記発電モジュールは、前記エンジンから供給されるエネルギーから電気エネルギーを生成する。
【0011】
また、前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、前記バッテリー制御部は、前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧未満ならば、前記第3スイッチをターンオフさせ、前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧以上ならば、前記第3スイッチをターンオンさせ、前記サブバッテリーの電圧が第3基準電圧を超過すれば、前記第3スイッチをターンオンさせ、前記サブバッテリーの電圧が前記第3基準電圧以下ならば、前記第3スイッチをターンオフさせ、前記第2基準電圧は、前記サブバッテリーが満充電された場合に、前記サブバッテリーの電圧に対応する電圧であり、前記第3基準電圧は、前記第2基準電圧より低い電圧であり、前記サブバッテリーに保存された電気エネルギーで前記スターターモータを一回駆動させうる充電量に対応する前記サブバッテリーの電圧である。
【0012】
前記バッテリー制御部は、放電モードで前記メインバッテリー及び前記サブバッテリーから放電電流を出力させる。
【0013】
また、前記バッテリーパックは、前記発電モジュールと前記メインバッテリーとの間に直列連結された第1スイッチと、前記発電モジュールと前記サブバッテリーとの間に直列連結された第2スイッチと、をさらに備え、前記バッテリー制御部は、前記放電モードで前記第1スイッチ及び前記第2スイッチをターンオンさせる。
【0014】
さらに、前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、前記バッテリー制御部は、前記放電モードで前記第3スイッチをターンオフさせる。
【0015】
本発明の一実施形態の他の側面によれば、バッテリーパックの制御方法において、前記バッテリーパックは、発電モジュールから充電電流を供給されて電気エネルギーを充電するメインバッテリー及びサブバッテリーを備え、前記バッテリーパックの制御方法は、前記メインバッテリーの電圧を測定する段階と、前記メインバッテリーの電圧が第1基準電圧以上ならば、前記メインバッテリーの代りに前記サブバッテリーに、前記発電モジュールから供給された充電電流を伝達する段階と、を含み、前記発電モジュールの出力電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高く、前記サブバッテリーの定格電圧は前記メインバッテリーの定格電圧より高いバッテリーパックの制御方法が提供される。
【0016】
前記バッテリーパックは、前記発電モジュールと前記メインバッテリーとの間に直列連結された第1スイッチと、前記発電モジュールと前記サブバッテリーとの間に直列連結された第2スイッチと、をさらに備え、前記バッテリーパックの制御方法は、前記メインバッテリーの電圧が前記第1基準電圧未満ならば、前記第1スイッチをターンオンさせ、前記第2スイッチをターンオフさせる段階と、前記メインバッテリーの電圧が前記第1基準電圧以上ならば、前記第2スイッチをターンオンさせ、前記第1スイッチをターンオフさせる段階と、をさらに含む。
【0017】
また、前記バッテリーパックの制御方法は、前記サブバッテリーの電圧が第2基準電圧以上ならば、前記サブバッテリーを放電させる段階をさらに含み、前記第2基準電圧は、前記サブバッテリーが満充電された場合に前記サブバッテリーの電圧に対応する電圧である。
【0018】
前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、前記バッテリーパックの制御方法は、前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧未満ならば、前記第3スイッチをターンオフさせる段階と、前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧以上ならば、前記第3スイッチをターンオンさせる段階と、をさらに含む。
【0019】
前記バッテリーパックはエンジンを備える運送手段に備えられ、前記運送手段のエンジン始動のための始動動力を提供するスターターモータに放電電流を供給し、前記発電モジュールは、前記エンジンから供給されるエネルギーから電気エネルギーを生成する。
【0020】
本発明の他の実施形態によれば、前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、前記バッテリーパックの制御方法は、前記サブバッテリーの電圧が第2基準電圧未満ならば、前記第3スイッチをターンオフさせる段階と、前記サブバッテリーの電圧が前記第2基準電圧以上ならば、前記第3スイッチをターンオンさせる段階と、前記サブバッテリーの電圧が第3基準電圧を超過すれば、前記第3スイッチをターンオンさせる段階と、前記サブバッテリーの電圧が前記第3基準電圧以下ならば、前記第3スイッチをターンオフさせる段階と、をさらに含み、前記第2基準電圧は、前記サブバッテリーが満充電された場合に前記サブバッテリーの電圧に対応する電圧であり、前記第3基準電圧は、前記第2基準電圧より低い電圧であり、前記サブバッテリーに保存された電気エネルギーで前記スターターモータを一回駆動させられる充電量に対応する前記サブバッテリーの電圧である。
【0021】
前記バッテリーパックの制御方法は、放電モードで前記メインバッテリー及び前記サブバッテリーから放電電流を出力させる段階をさらに含む。
【0022】
また、前記バッテリーパックは、前記発電モジュールと前記メインバッテリーとの間に直列連結された第1スイッチと、前記発電モジュールと前記サブバッテリーとの間に直列連結された第2スイッチと、をさらに備え、前記バッテリーパックの制御方法は、前記放電モードで前記第1スイッチ及び前記第2スイッチをターンオンさせる段階をさらに含む。
【0023】
さらに、前記バッテリーパックは、前記サブバッテリーの両端間に連結された第3スイッチをさらに備え、前記バッテリーパックの制御方法は、前記放電モードで前記第3スイッチをターンオフさせる段階をさらに含む。
【発明の効果】
【0024】
本発明の実施形態によれば、発電モジュールから充電電流を供給されるバッテリーパックにおいて、発電モジュールから供給される電気エネルギーの損失を最小化できる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【
図1】本発明の一実施形態によるバッテリーパック100が装着される運送手段10の構造を示す図面である。
【
図2】本発明の一実施形態によるバッテリーパック100aの構造を示す図面である。
【
図3】本発明の一実施形態によるメインバッテリー210及びサブバッテリー220の特性を示す図面である。
【
図4】本発明の一実施形態によるバッテリーパックの制御方法を示すフローチャートである。
【
図5】本発明の他の実施形態によるバッテリーパック100bの構造を示す図面である。
【
図6】本発明の他の実施形態によるバッテリーパックの制御方法を示すフローチャートである。
【
図7】本発明のさらに他の実施形態によるバッテリーパックの制御方法を示す図面である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
本発明の利点及び特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付する図面と共に詳細に後述される実施形態を参照すれば明らかになる。しかし、本発明は、以下で開示される実施形態に限定されるものではなく、相異なる多様な形態で具現され、但し、本実施形態は本発明の開示を完全にし、当業者に発明の範ちゅうを完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範ちゅうによって定義されるだけである。一方、本明細書で使われた用語は、実施形態を説明するためのものであり、本発明を制限しようとするものではない。本明細書で、単数型は、特別に言及しない限り複数型も含む。明細書で使われる“含み(comprises)”及び/または“含む(comprising)”は、言及された構成要素、段階、動作及び/または素子は、一つ以上の他の構成要素、段階、動作及び/または素子の存在または追加を排除しない。第1、第2などの用語は、多様な構成要素を説明するのに使われうるが、構成要素は用語によって限定されてはならない。用語は、一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ使われる。
【0027】
以下、添付した図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0028】
図1は、本発明の一実施形態によるバッテリーパック100が装着される運送手段10の構造を示す図面である。
【0029】
本発明の一実施形態によるバッテリーパック100は、エンジンを備える運送手段10に装着される。運送手段10は、例えば、自動車、電気自転車などである。
【0030】
前記バッテリーパック100は、発電モジュール110から生成される充電電流I1を供給されて電気エネルギーを保存し、スターターモータ120に放電電流I2を供給できる。例えば、前記発電モジュール110は、エンジン(図示せず)と動力連結され、エンジンの駆動軸と連結されて回転動力を電気的な出力に変換できる。この時、発電モジュール110から生成された充電電流I1は、バッテリーパック100に供給される。例えば、前記発電モジュール110は、DC発電機(図示せず)、またはAC発電機(図示せず)と整流装置(図示せず)などを備え、おおよそDC 15V、さらに具体的に、DC 14.2V〜14.8Vの電圧を供給できる。
【0031】
例えば、前記スターターモータ120は、エンジンの始動時に駆動され、エンジンの駆動軸を回転させる初期回転動力を提供できる。例えば、前記スターターモータ120は、バッテリーパック100の第1、第2端子P1、P2を通じて保存された電力を供給されて、エンジンの駆動時またはアイドルストップ(idle stop)以後エンジンの再駆動時に、駆動軸を回転させてエンジンを始動できる。前記スターターモータ120は、エンジン始動時に駆動され、スターターモータ120によって始動されたエンジンの駆動中には、発電モジュール110が駆動されて充電電流I1を生成する。
【0032】
例えば、前記バッテリーパック100は、燃費改善のためにISG(Idle Stop&Go)機能が具現されたISGシステムのエンジン始動のための電源装置として適用される。ISGシステムでは、エンジンの中止及び再始動が頻繁に繰り返されるにつれて、バッテリーパック100の充放電が繰り返される。
【0033】
従来ISGシステムに適用される鉛蓄電池は、充放電動作が頻繁に繰り返されるにつれて耐久寿命が短縮され、充放電特性が低下するという問題がある。例えば、充放電の繰り返しにつれて充電容量が低下してエンジンの始動性が劣化し、鉛蓄電池の交換周期の短くなるという問題がある。
【0034】
本発明の一実施形態によれば、バッテリーパック100は、鉛蓄電池に比べて充放電特性が比較的一定に維持され、経時的な劣化の少ないリチウム・イオン電池を備えることで、エンジンの中止及び再始動が繰り返されるISGシステムに好適に適用される。また、同一充電容量の鉛蓄電池に比べて、低重量化が可能であるので燃費改善効果を期待でき、鉛蓄電池より小さな体積でも同一充電容量を具現できるので、搭載空間を節約できるという長所がある。リチウム・イオン電池は、おおよそDC 12.6Vないし13.05Vの定格電圧を持つ。
【0035】
本発明の実施形態は、バッテリーパック100がリチウム・イオン電池を備えることに限定されず、バッテリーパック100は多様な種類の電池を備える。但し、バッテリーパック100に備えられる電池は、発電モジュール110の出力電圧より定格電圧が低い。例えば、バッテリーパック100には、ニッケル−水素電池(NiMH:nickel metal hydride battery)、ニッケル・カドミウム電池(nickel−cadmium battery)などが適用されてもよい。
【0036】
一方、前記バッテリーパック100には、発電モジュール110及びスターターモータ120と共に、少なくとも一つの電気負荷130が連結される。電気負荷130の数及び種類は、運送手段10の具体的な具現例によって変わる。電気負荷130は、バッテリーパック100に保存された電力を消費するものであり、第1、第2端子P1、P2を通じてバッテリーパック100から放電電流I2を供給される。電気負荷130は、例えば、ナビゲーション、オーディオ、照明灯、車用ブラックボックス、盗難防止装置など多様な種類の電子装置である。
【0037】
メイン制御部140は、バッテリーパック100が装着された運送手段10の全体動作を制御する制御部である。メイン制御部140は、バッテリーパック100と第3端子P3を通じて連結されて制御信号を交換し、バッテリーパック100の状態をモニタリングしてバッテリーパック100の動作を制御する。またメイン制御部140は、発電モジュール110の出力電流を調節する。メイン制御部140は、バッテリーパック100の状態をモニタリングして、発電モジュール110の出力電流I1を増加または減少させる。さらには、メイン制御部140は、運送手段の動作状態についての情報、充電モードまたは放電モードについての情報をバッテリーパック100に提供して、バッテリーパック100が運送手段10の動作状態によって動作可能にする。
【0038】
図2は、本発明の一実施形態によるバッテリーパック100aの構造を示す図面である。
【0039】
本発明の一実施形態によるバッテリーパック100aは、メインバッテリー210、サブバッテリー220、バッテリー制御部(BMS;battery management system)230、第1スイッチSW1、及び第2スイッチSW2を備える。
【0040】
メインバッテリー210とサブバッテリー220とは、第1端子P1と第2端子P2との間に互いに並列に連結されて、発電モジュール110から供給される充電電流を用いて電気エネルギーを充電するバッテリーセルである。
【0041】
図3は、本発明の一実施形態によるメインバッテリー210及びサブバッテリー220の特性を示す図面である。
【0042】
本発明の一実施形態によれば、発電モジュール110の出力電圧は、メインバッテリー210で充電時に収容できる最高電圧より高い。サブバッテリー220は、メインバッテリー210より充電時に収容できる電圧範囲がさらに広く、発電モジュール110の出力電圧も収容できるバッテリーセルである。したがって、サブバッテリー220は、メインバッテリー210が充電時に収容できる最高電圧に到逹した後にも、発電モジュール110から充電電流を供給されて充電できる。
【0043】
また、メインバッテリー210は、サブバッテリー220に比べてその充電容量がさらに大きい。
【0044】
本発明の一実施形態によれば、メインバッテリー210はリチウム・イオン電池であり、サブバッテリー220は鉛蓄電池である。リチウム・イオン電池は、反応速度が速くて初期出力特性が良い。したがって、メインバッテリー210をリチウム・イオン電池で構成し、サブバッテリー220を鉛蓄電池で構成する場合、バッテリーパック100の出力特性を高めつつ、発電モジュールから供給された電力の損失も最小化できる。
【0045】
他の例として、メインバッテリー210にニッケル−水素電池(NiMH:nickel metal hydride battery)、ニッケル・カドミウム電池などが適用されてもよい。
【0046】
再び
図2を参照すれば、第1スイッチSW1は、第1端子P1と第2端子P2との間でメインバッテリー210と直列に連結される。
図2では、第1スイッチSW1が第1端子P1とメインバッテリー210との間に連結されると図示したが、他の例として、第1スイッチSW1がメインバッテリー210と第2端子P2との間に連結されてもよい。
【0047】
第2スイッチSW2は、第1端子P1と第2端子P2との間でサブバッテリー220と直列に連結される。
図2では、第2スイッチSW2が第1端子P1とサブバッテリー220との間に連結されると図示したが、他の例として、第2スイッチSW2がサブバッテリー220と第2端子P2との間に連結されてもよい。
【0048】
第1スイッチSW1及びメインバッテリー210は、第1充電経路PATH1を形成し、第2スイッチSW2及びサブバッテリー220は、第2充電経路PATH2を形成する。
【0049】
BMS 230は、バッテリーパック100aの全般的な動作を制御する。BMS 230は、例えば、バッテリーセル210のモニタリング、バッテリーセル210のセルバランシング動作、充放電の開始または遮断、メイン制御部140と通信などの動作を行える。BMS 230は、第3端子を通じてメイン制御部140と連結される。
【0050】
本発明の一実施形態によるBMS 230は、メインバッテリー210の電圧Vmainによって第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を制御する。これによって、メインバッテリー210の電圧Vmainによって充電電流がメインバッテリー210に供給されるか、またはサブバッテリー220に供給される。具体的に、BMS 230は、メインバッテリー210の電圧Vmainが第1基準電圧未満ならば、充電電流を第1充電経路PATH1に導通させてメインバッテリー210に伝達し、メインバッテリー210の電圧Vmainが第1基準電圧以上ならば、充電電流を第2充電経路PATH2に導通させてサブバッテリー220に伝達する。
【0051】
前記第1基準電圧は、メインバッテリー210が収容できる最高電圧に対応する電圧である。かかる構成によって、メインバッテリー210が限界電圧に到達した場合にも、発電モジュール110から供給された電力を充電できる。
【0052】
さらに、BMS 230は、スターターモータ120または電気負荷130に放電電流を供給せねばならない場合、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2をターンオンさせて、メインバッテリー210及びサブバッテリー220に充電された電気エネルギーを放電できる。BMS 230は、放電モードでメインバッテリー210及びサブバッテリー220から共に放電させることで、メインバッテリー210及びサブバッテリー220に保存された電気エネルギーを共に用いながら、放電初期にはメインバッテリー210から良好な出力特性が得られるという効果がある。一実施形態として、BMS 230は、メイン制御部140から放電要請がある場合、放電モードで動作する。
【0053】
図4は、本発明の一実施形態によるバッテリーパックの制御方法を示すフローチャートである。
【0054】
バッテリーパック100aが放電モードで動作する場合(S402)、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2が共にターンオンされて、メインバッテリー210及びサブバッテリー220から放電電流が出力される。
【0055】
バッテリーパック100aが放電モードではない場合(S402)、BMS 230は、メインバッテリー210の電圧Vmainを測定して(S406)、メインバッテリー210の電圧Vmainが第1基準電圧Vref1以上であるかどうかを判断する(S408)。
【0056】
メインバッテリー210の電圧Vmainが第1基準電圧Vref1以上ならば(S408)、BMS 230は、第1スイッチSW1をターンオフさせ、第2スイッチSW2をターンオンさせて、充電電流をサブバッテリー220に供給する(S410)。一実施形態によれば、瞬間的なフローティング状態を防止するために、第2スイッチSW2を先ずターンオンさせた後、第1スイッチSW1をターンオフさせる。
【0057】
メインバッテリー210の電圧Vmainが第1基準電圧Vref1未満ならば(S408)、BMS 230は、第1スイッチSW1をターンオンさせ、第2スイッチSW2をターンオフさせて、充電電流をメインバッテリー210に供給する(S412)。一実施形態によれば、瞬間的なフローティング状態を防止するために、第1スイッチSW1を先ずターンオンさせた後、第2スイッチSW2をターンオフさせる。
【0058】
図5は、本発明の他の実施形態によるバッテリーパック100bの構造を示す図面である。
【0059】
本発明の他の実施形態によるバッテリーパック100bは、メインバッテリー210、サブバッテリー220、BMS 230、第1スイッチSW1、第2スイッチSW2、及び第3スイッチSW3を備える。
【0060】
第3スイッチSW3は、サブバッテリー220の両端間に連結され、BMS 230によって制御される。第3スイッチSW3は、サブバッテリー220を放電させるサブバッテリー放電部として動作する。
【0061】
本実施形態によれば、BMS 230は、サブバッテリー220の電圧Vsubが第2基準電圧Vref2以上の場合、設定時間中に第3スイッチSW3をターンオンさせてサブバッテリー220を放電させる。第2基準電圧Vref2は、サブバッテリー220が満充電された場合に表れるサブバッテリー220の電圧である。本実施形態によれば、メインバッテリー210の電圧Vmainが第1基準電圧に到逹し、サブバッテリー220が満充電された場合にサブバッテリー220を放電させて、常に充電経路を確保させる効果がある。
【0062】
図6は、本発明の他の実施形態によるバッテリーパックの制御方法を示すフローチャートである。
【0063】
バッテリーパック100bが放電モードで動作する場合(S602)、第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2が共にターンオンされて、メインバッテリー210及びサブバッテリー220から放電電流が出力される(S604)。この時、第3スイッチSW3はターンオフされる(S604)。
【0064】
バッテリーパック100bが放電モードではない場合(S602)、BMS 230は、メインバッテリー210の電圧Vmainを測定して(S606)、メインバッテリー210の電圧Vmainが第1基準電圧Vref1以上であるかどうかを判断する(S608)。
【0065】
メインバッテリー210の電圧Vmainが第1基準電圧Vref1以上ならば(S608)、BMS 230は、第1スイッチSW1をターンオフさせ、第2スイッチSW2をターンオンさせて、充電電流をサブバッテリー220に供給する(S610)。一実施形態によれば、瞬間的なフローティング状態を防止するために、第2スイッチSW2を先ずターンオンさせた後、第1スイッチSW1をターンオフさせる。
【0066】
またBMS 230は、サブバッテリー220の電圧Vsubを測定する(S612)。サブバッテリー220の電圧Vsubが第2基準電圧Vref2以上の場合(S614)、BMS 230は、第3スイッチSW3を設定時間中にターンオンさせてサブバッテリー220を放電させる。
【0067】
メインバッテリー210の電圧Vmainが第1基準電圧Vref1未満の場合(S608)、BMS 230は、第1スイッチSW1はターンオンさせ、第2スイッチSW2はターンオフさせて、充電電流をメインバッテリー210に供給する(S618)。この時、第3スイッチSW3はターンオフされる(S618)。
【0068】
図7は、本発明のさらに他の実施形態によるバッテリーパックの制御方法を示す図面である。
【0069】
本発明のさらに他の実施形態によれば、メインバッテリー210の電圧Vmainが第1基準電圧Vref1以上であり(S608)、サブバッテリー220の電圧Vsubが第2基準電圧Vref2以上であるので(S614)、サブバッテリー220を放電させる場合(S616)、サブバッテリー220にスターターモータ120を一回駆動させられるほどの電気エネルギーを残してから放電させる。
【0070】
サブバッテリー220を放電させる場合(S616)、BMS 230は、サブバッテリー220の電圧Vsubが第3基準電圧Vref3以下であるかどうかを判断する(S702)。ここで第3基準電圧Vref3は、サブバッテリー220にスターターモータ120を一回駆動させられるほどの電気エネルギーが残った時に現われる電圧に対応する。
【0071】
サブバッテリー220の電圧Vsubが第3基準電圧Vref3以下の場合、BMS 230は、第1スイッチSW1はターンオフされ、第2スイッチSW2はターンオンされた状態で第3スイッチSW3をターンオフさせて、サブバッテリー220の放電を中断させる(S704)。これにより、サブバッテリー220には常にスターターモータ120を一回駆動させられるほどの電気エネルギーは残っているようになって、さらに安定したISG機能が具現できる。
【0072】
これまで本発明について望ましい実施形態を中心として説明した。当業者は、本発明の本質的な特性から逸脱しない範囲で変形された形態で本発明を具現できるということを理解できるであろう。したがって、前記開示された実施形態は、限定的な観点ではなく説明的な観点で考慮されねばならない。本発明の範囲は前述した説明ではなく特許請求の範囲に示されており、特許請求の範囲によって請求された発明及び請求された発明と均等な発明は本発明に含まれていると解釈されねばならない。
【産業上の利用可能性】
【0073】
本発明は、バッテリーパック関連の技術分野に好適に用いられる。
【符号の説明】
【0074】
10 運送手段
100、100a、100b バッテリーパック
110 発電モジュール
120 スターターモータ
130 電気負荷
140 メイン制御部
210 メインバッテリー
220 サブバッテリー
230 バッテリー制御部(BMS)
SW1 第1スイッチ
SW2 第2スイッチ
SW3 第3スイッチ
P1 第1端子
P2 第2端子
P3 第3端子
PATH1 第1充電経路
PATH2 第2充電経路