(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
[生体信号検出装置104の動作原理]
図1Aは、ドップラーセンサ101と電界型センサ102の検出可能な範囲を示す概略図である。
図1Bは、生体信号検出装置104を自動車の車内に実装した状態を示す概略図である。
発明者は、生体信号を検出する電界型センサ102を開発した(特願2013−217093号)。この電界型センサ102は
図1Aに示すように、被測定者103から生体信号を検出できるものの、検出可能な距離が短く、検出対象の距離が長くなると雑音が大きくなり、必要な生体信号を検出できなくなることが判った。
一方、既に市場に流通するドップラーセンサ101は、電界型センサ102と比較するとより長い距離で被測定者103の接近または離遠を検出する機能を備えるが、被測定者103の心肺機能を検出する程の分解能を有しない。発明者がこのドップラーセンサ101の出力信号を検証したところ、電界型センサ102の雑音成分に極めて類似することが判明した。
そこで、電界型センサ102の出力信号からドップラーセンサ101の出力信号を差し引くことで、ノイズを除去し、検出可能な距離を拡大することが可能であると考え、試行錯誤を経て、本発明の完成に至った。このように、電界型センサ102とドップラーセンサ101を組み合わせて生体信号検出装置104を構成することで、
図1Bに示すように自動車の車内に生体信号検出装置104を実装して、運転者の脈拍や心音を非接触にて、且つ低雑音にて検出可能になる。生体信号検出装置104が検出した運転者の脈拍や心音は、運転者の健康状態を検出して事故を予防するための警告を発する情報システム等に利用される。
【0010】
[生体信号検出装置104の全体構成]
図2は、本発明の実施形態に係る、生体信号検出装置104のブロック図である。
ドップラーセンサ101の出力信号は、第一A/D変換器201に入力されてデジタルデータに変換された後、第一AGC202によって振幅値が調整される。そして、第一FFT変換部203によって高速フーリエ変換処理が施される。
電界型センサ102の出力信号は、第二A/D変換器204に入力されてデジタルデータに変換された後、第二AGC205によって振幅が調整される。そして、第二FFT変換部206によって高速フーリエ変換処理が施される。なお、第一FFT変換部203と第二FFT変換部206に内蔵される図示しないバッファの記憶容量は等しい。
【0011】
第一FFT変換部203は、前述のバッファの記憶容量に等しい要素数の、第一の実部データ列と第一の虚部データ列を出力する。
第二FFT変換部206も第一FFT変換部203と同様に、前述のバッファの記憶容量に等しい要素数の、第二の実部データ列と第二の虚部データ列を出力する。
第二FFT変換部206から出力される第二の実部データ列と、第一FFT変換部203から出力される第一の実部データ列は、それぞれ周波数成分減算部207に供給され、第一の実部データ列から第二の実部データ列が減算処理される。こうして、周波数成分減算部207は、ノイズ除去済実部データ列を出力する。
FFT逆変換部208は、ノイズ除去済実部データ列と第二の虚部データ列を受けて、高速フーリエ逆変換処理を施し、ノイズ除去済電界型センサ信号を出力する。
なお、第一FFT変換部203が出力する第一の虚部データ列は他に利用されることなく捨てられる。
【0012】
[電界型センサ102の全体構成]
図3は、電界型センサ102の機能ブロック図である。この電界型センサ102は、本願の発明者が「脈拍センサ」として出願済(特願2013−217093号)の技術内容である。
電界型センサ102は、以下に記す二つの要素に分けられる。
第一の要素は、対象物に進行波である電波を送信し、対象物から反射される反射波を受信して抽出する要素である。この第一の要素には、パルス波生成部302、BPF303、第一RF増幅器304、方向性結合器305及びヘリカルアンテナ306が含まれる。
第二の要素は、進行波と反射波から周波数差信号を生成し、更に生体信号を抽出する要素である。この第二の要素としては、第二RF増幅器308、第三RF増幅器309、第一ミキサ310、第二ミキサ312、第一LPF314、第二LPF315、差動増幅器316及び第三LPF317が含まれる。
【0013】
信号生成部ともいえるパルス波生成部302は、比較的低い周波数のパルスを生成する。このパルス波生成部302で生成されるパルスの周波数は、例えば1MHzである。
BPF303は、パルス波生成部302が生成したパルスから高調波成分を取り出す。BPF303の中心周波数と帯域幅は、例えば60MHz±3MHzである。BPF303は例えばLC共振回路を多段接続した回路構成が利用可能である。
第一RF増幅器304は、BPF303を通過したパルスの高調波成分の信号を増幅する。
【0014】
第一RF増幅器304によって増幅されたパルスの高調波成分の信号は、方向性結合器305の入力端子(
図3中「IN」)に入力される。そして、このパルスの高調波成分の信号は方向性結合器305の出力端子(
図3中「OUT」)に接続されたヘリカルアンテナ306に供給される。
方向性結合器305は、コイル、コンデンサ及び抵抗で形成され、VSWR計(電圧定在波比:Voltage Standing Wave Ratio)等に用いられる周知の回路素子である。方向性結合器305は、第一の伝送路に含まれる進行波と反射波に基づいて、進行波に比例した出力信号と、反射波に比例した出力信号とをそれぞれ出力することができる。
【0015】
ヘリカルアンテナ306は、パルスの高調波成分の信号に基づく、複数の周波数の電波を発する。そして、人体等の対象物によって反射された電波は、ヘリカルアンテナ306によって受信され、方向性結合器305の内部で定在波を生じる。
方向性結合器305の分離端子(
図3中「Isolated」)には、ヘリカルアンテナ306を通じて出力端子から入力される電波の信号(反射波)に比例した信号が出力される。
方向性結合器305の結合端子(
図3中「Coupled」)には、入力端子に入力されるパルスの高調波成分の信号(進行波)に比例した信号が出力される。
結合端子は、抵抗R307を介して接地ノードに接続されている。抵抗R307の抵抗値は、方向性結合器305及びヘリカルアンテナ306のインピーダンスに等しい抵抗値が設定される。多くの場合、方向性結合器305及びヘリカルアンテナ306のインピーダンスは50Ωか75Ωである。
【0016】
第二RF増幅器308は、BPF303を通過したパルスの高調波成分の信号(進行波)を増幅する。
第三RF増幅器309は、方向性結合器305の分離端子から出力される、ヘリカルアンテナ306を通じて出力端子から入力される電波の信号(反射波)を増幅する。
第二RF増幅器308の出力信号は、第一ミキサ310に供給されると共に、反転増幅器311を介して第二ミキサ312に供給される。
第三RF増幅器309の出力信号は、第二ミキサ312に供給されると共に、バッファ313を介して第一ミキサ310に供給される。なお、第二RF増幅器308の出力信号と第三RF増幅器309の出力信号とは、位相が異なっていても所望の信号を第一ミキサ310及び第二ミキサ312から得られる。したがって、反転増幅器311の代わりにバッファ(非反転増幅器)を用いてもよい。
こうして、第一ミキサ310と第二ミキサ312は、それぞれ進行波と反射波の乗算信号を出力する。ここで、第一ミキサ310と第二ミキサ312としては、例えばデュアルゲートFET等が利用可能である。
【0017】
第一ミキサ310の出力信号は、第一LPF314に供給される。第一LPF314は、第一ミキサ310から出力される進行波と反射波の乗算信号のうち、進行波と反射波の、それぞれの周波数の差の信号を出力する。
同様に、第二ミキサ312の出力信号は、第二LPF315に供給される。第二LPF315は、第二ミキサ312から出力される進行波と反射波の乗算信号のうち、進行波と反射波の周波数の差の信号を出力する。
第一LPF314の出力信号と、第二LPF315の出力信号は、それぞれ差動増幅器316に入力される。オペアンプよりなる差動増幅器316は、第一LPF314の出力信号と、第二LPF315の出力信号からノイズ成分を除去した信号を出力する。
差動増幅器316の出力信号は、第三LPF317に供給される。第三LPF317は、差動増幅器316の出力信号から比較的高い周波数の交流成分を除去して、人体の生体信号を示す低周波信号を通過させる。
【0018】
[電界型センサ102の動作]
これより、
図4A、
図4B、
図4C、
図4D、
図5A及び
図5Bを参照して、電界型センサ102の動作を説明する。
図4Aは、パルス波生成部302が出力するパルスの波形図である。波形図の横軸は時間であり、縦軸は電圧である。
図4Aに示すように、デューティ比が小さくインパルスに近い波形は高調波を多く含むので、本実施形態の電界型センサ102にはこのような波形が望ましい。
図4Bは、パルス波生成部302が出力する、
図4Aに示すパルスをフーリエ変換した、周波数領域におけるスペクトル図である。スペクトル図の横軸は周波数であり、縦軸は電圧である。
図4Bに示すように、パルスには、基本波に対し、整数倍の周波数の高調波が複数含まれる。
【0019】
図4Cは、BPF303の周波数特性図である。
図4Cのスケールは
図4Bに合わせてあるので、周波数特性図の横軸は周波数であり、縦軸は電圧である。
図4Dは、BPF303を通過した信号の周波数分布図である。
図4Dのスケールも
図4Cに合わせてあるので、周波数特性図の横軸は周波数であり、縦軸は電圧である。
図4Cに示すように、BPF303は、パルスに含まれる高調波成分のうち、特定の周波数の成分を通過させる。すると、
図4Dの周波数分布図に示すように、BPF303を通過したパルスの高調波成分は、パルスから基本波を含むカットオフ周波数以下の周波数成分等が除去される。
【0020】
図5Aは、
図4Dの周波数分布図の周波数軸(横軸)を拡大して示したものであり、BPF303を通過したパルスの高調波成分を示すスペクトル図である。
図5Bは、方向性結合器305から出力される反射波を示すスペクトル図である。
今、
図5Aに示すように、BPF303を通過したパルスの高調波成分が、60MHzを中心とした五つの信号であるものとする。五つの信号は周波数が低い順から、f1=58MHz、f2=59MHz、f3=60MHz、f4=61MHz、f5=62MHzである。これら五つの信号は、第一RF増幅器304によって増幅され、方向性結合器305を介してヘリカルアンテナ306から電波として発される。
但し、ヘリカルアンテナ306の周波数特性(帯域幅)は狭いので、f1〜f5の信号のうち、どれか一つあるいは二つ程度がヘリカルアンテナ306から電波として発射される。
【0021】
そして、ヘリカルアンテナ306から発された電波は、対象物に反射して、ヘリカルアンテナ306を通じて方向性結合器305に入力される。これら反射波の信号が、例えば
図5Bに示すように、周波数が低い順から、f1’=58.1MHz、f2’=59.1MHz、f3’=60.1MHz、f4’=61.1MHz、f5’=62.1MHzの何れかである。この例では、ドップラー効果によって反射波の周波数が進行波から100kHzシフトしたものとする。
【0022】
第一ミキサ310及び第二ミキサ312には、f1〜f5と、f1’〜f5’の何れかが入力され、乗算される。すると、第一ミキサ310及び第二ミキサ312は、各々の周波数を加算した信号と、各々の周波数を減算した信号が出力される。
周波数を加算した信号は、例えば反射波がf1’であった場合、f1+f1’,f2+f1’…f5+f1’となる。
反射波がf2’であった場合、f1+f2’,f2+f2’…f5+f2’となる。
以下同様に、反射波がf3’であった場合、…反射波がf4’であった場合、…と続き、反射波がf5’であった場合、f1+f5’,f2+f5’…f5+f5’となる。
【0023】
周波数を減算した信号は、例えば反射波がf1’であった場合、|f1−f1’|,|f2−f1’|…|f5−f1’|となる。
反射波がf2’であった場合、|f1−f2’|,|f2−f2’|…|f5−f2’|となる。
以下同様に、反射波がf3’であった場合、…反射波がf4’であった場合、…と続き、反射波がf5’であった場合、|f1−f5’|,|f2−f5’|…|f5−f5’|となる。
【0024】
第一ミキサ310及び第二ミキサ312から出力されるこれら信号のうち、最も低い周波数は、|f1−f1’|,|f2−f2’|,|f3−f3’|,|f4−f4’|及び|f5−f5’|である。
図5A及び
図5Bの場合、これら信号の周波数は全て100kHzである。これらの信号はドップラー効果によって周波数がシフトした成分のみであり、全て等しい周波数になる。
【0025】
アンテナに対象物が近い場合、対象物の位置や動作で、アンテナの共振周波数は容易に変動する。すると、単一の周波数の信号でアンテナから電波を発しても、その信号がアンテナの共振周波数とミスマッチを生じてしまい、正しく反射波を受信できない。
そこで、本発明の実施形態に係る振動センサは、この共振周波数の変動を包含するバンドパスフィルタを用いて、複数の周波数の電波を利用する。こうすることで、アンテナの共振周波数が変動しても、複数の周波数の信号のうちどれか一つあるいは二つ程度はアンテナの帯域幅に合致し、反射波を受信できる。
反射波を受信できれば、ドップラー効果によって生じた、反射波と進行波の周波数差を、ミキサを用いて取り出すことで、対象物の存在及び/又は変動状態を検出できる。
なお、60MHzは人体の血流に最もマッチングし易いと言われている周波数である。
【0026】
電界型センサ102は、差動増幅器316を用いて信号に含まれる同相成分のノイズを除去している。更に第三LPF317を通すことで、高周波成分のノイズも除去している。これらノイズ除去を経て、本実施形態の電界型センサ102は、被測定者103の振動によって電波に乗じている微弱な変動から、高速フーリエ変換等の高価な装置を用いることなく、被測定者103の生体信号を検出できる。
【0027】
[ドップラーセンサ101の全体構成]
図6は、ドップラーセンサ101のブロック図である。ドップラーセンサ101には様々な実装形態があるが、
図6はその一例を示す。
送信アンテナ601には発振源602が接続されており、発振源602が発する信号を電波として送信する。発振源602は凡そ10GHz程度の極超短波の信号を発する。電波は対象物に反射して、受信アンテナ603によって受信される。受信アンテナ603には第三ミキサ604と第四ミキサ605が接続されている。
【0028】
第三ミキサ604は、受信アンテナ603から受信した電波の信号と、発振源602の信号を乗算処理する。
第四ミキサ605は、受信アンテナ603から受信した電波の信号と、発振源602の信号にπ/2移相回路606によってπ/2位相を遅らせた信号を乗算処理する。
第三ミキサ604からは、受信アンテナ603から受信した電波の信号と、発振源602の信号との周波数差成分が出力される。周波数和成分は、発振源602から出力される周波数が高すぎるが故に、特にLPFを設けずとも回路上の分布定数によって自然に減衰され、有意な信号としては出力されない。
第四ミキサ605からも第三ミキサ604と同様に、受信アンテナ603から受信した電波の信号と、発振源602の信号にπ/2移相回路606によってπ/2位相を遅らせた信号との周波数差成分が出力される。周波数和成分が現れないのも第三ミキサ604と同様である。
【0029】
第三ミキサ604の出力信号は、第三A/D変換器607によってデジタルデータに変換される。第四ミキサ605の出力信号も、第四A/D変換器608によってデジタルデータに変換される。第三A/D変換器607と第四A/D変換器608の出力データは、マイコンよりなる信号処理部609によって所定の演算処理が行われ、D/A変換器610によって対象物の動きに相当する信号が出力される。
【0030】
[生体信号検出装置104の動作]
図7は、生体信号検出装置104の各部における周波数成分を示す模式図である。
図7中、全てのグラフは横軸が周波数であり、縦軸が電圧又は信号レベルである。
ドップラーセンサ101の出力信号に基づく第一の実部データ列がP121のグラフになる。P121のグラフ中、ドップラーセンサ101の信号成分はノイズ成分S701a、S701b及びS701cよりなる。
電界型センサ102の出力信号に基づく第二の実部データ列がP122のグラフになる。このうち、第二の実部データ列から周波数成分が共通する第一の実部データ列を差し引くと、P123の、ノイズ除去済実部データ列になる。P123のグラフ中、ノイズ除去済実部データ列の信号成分は生体信号成分S702a、S702b及びS702cよりなる。すなわち、電界型センサ102の出力信号に基づく第二の実部データ列は、ノイズ成分S701a、S701b及びS701cと、生体信号成分S702a、S702b及びS702cよりなる。
【0031】
以上説明した実施形態には、以下に記す応用例が可能である。
(1)電界型センサ102ではヘリカルアンテナ306を使用したが、アンテナの種類はこれに限られない。ダイポールアンテナ、グランドプレーンアンテナ、メアンダラインアンテナ等、開放端を有するアンテナであれば何でもよい。また、開放端を有さないループアンテナでも、ゲインは下がるが利用可能である。
(2)パルス波生成部302の代わりに、ホワイトノイズを生成する回路を用いてもよい。
【0032】
(3)市場で流通するドップラーセンサ101は、人感センサとして機能させるため、D/A変換器610を内蔵せず、コンパレータ等で論理信号を出力するものが存在する。そのような場合、ドップラーセンサ101を構成するマイコンから、直接的にデジタルデータを取り出して、第一AGC202に供給することが可能である。
【0033】
上述の実施形態では、ドップラーセンサ101と電界型センサ102を組み合わせた生体信号検出装置104について説明した。
距離に対する感度が低いためにノイズの影響を受けやすい電界型センサ102の出力信号に対し、ドップラーセンサ101の出力信号を用いて、高速フーリエ変換した実部データ列からドップラーセンサ101の周波数成分を差し引くことで、電界型センサ102のノイズ除去を実現できる。
【0034】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、他の変形例、応用例を含む。
例えば、上記した実施形態は本発明をわかりやすく説明するために装置及びシステムの構成を詳細かつ具体的に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることは可能であり、更にはある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることも可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計するなどによりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行するためのソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の揮発性あるいは不揮発性のストレージ、または、ICカード、光ディスク等の記録媒体に保持することができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしもすべての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。