【実施例】
【0121】
次に、本発明を実施例および比較例により詳細に説明する。実施例および比較例で得られた両面粘着シートの各特性の評価方法は以下のとおりである。
【0122】
[不織布基材の全光線透過率の測定方法]
不織布基材を長さ50mm、幅50mm(面積2500mm
2)の正方形に裁断したものを試験片とした。反射・透過率計HR−100型[(株)村上色彩技術研究所製]を用い、JIS K 7136に従い、前記試験片の全光線透過率を測定した。
【0123】
[不織布基材の坪量の測定方法]
不織布基材を長さ1000mm、幅1000mm(面積1m
2)の正方形に裁断したものを試験片とした。電子天秤[(株)島津製作所製、型番:AEL−40SM]を用いて、前記試験片の質量を測定した。前記試験片の面積及び質量と、下記式とに基づき、前記試験片の坪量を算出した。
【0124】
坪量(g/m
2)=質量(g)/面積(m
2)
【0125】
[粘着剤層の全光線透過率の測定方法]
調製例で得た水分散型アクリル系粘着剤を、表面が平滑な離型ライナーに塗布し、100℃の環境下で乾燥させることによって、厚さ65μmの平滑な粘着剤層を作製した。
【0126】
前記離型ライナーを剥がして得た前記粘着剤層の全光線透過率を、反射・透過率計HR−100型[(株)村上色彩技術研究所製]を用い、JIS K 7136に従い測定した。
【0127】
[両面粘着シートの全光線透過率の測定方法]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートを、面積25cm
2の正方形に裁断し、その両面に積層された離型ライナーを剥がしたものを試験片とした。前記試験片の全光線透過率を、反射・透過率計HR−100型[(株)村上色彩技術研究所製]を用い、JIS K 7136に従い測定した。
【0128】
[粘着剤層の凸部の最大高さの測定方法]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートの粘着剤層の表面を、カラー3Dレーザ顕微鏡[(株)キーエンス製、型式:VK−9500]を用い、レンズ倍率を50倍、測定モードを超深度、ピッチを0.05μm、光学ズームを1.0倍として、任意の箇所(縦200μm、横250μm)にて、最大高さ(Ry)の値を測定した。
【0129】
[粘着剤層の表面粗さ(算術平均粗さ)の測定方法]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートの粘着剤層の表面を、カラー3Dレーザ顕微鏡[(株)キーエンス製、型式:VK−9500]を用い、レンズ倍率を50倍、測定モードを超深度、ピッチを0.05μm、光学ズームを1.0倍として、任意の箇所(縦200μm、横250μm)にて、算術平均粗さ(Ra)の値を測定した。
【0130】
[粘着剤層の凸部の数の測定方法]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートの粘着剤層の表面を、表面形状測定装置[東レエンジニアリング(株)製、型式:SP−500]を用い、レンズ倍率を2.5倍として、任意の箇所(縦1mm、横1mm)にて観察し、高さが1μm以上となる凸部の数を数えた。
【0131】
[粘着剤層の凸部が占める面積の測定方法]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートの粘着剤層の表面を、表面形状測定装置[東レエンジニアリング(株)製、型式:SP−500]を用い、レンズ倍率を2.5倍として、任意の箇所(縦1mm、横1mm)にて観察し、高さが1μm以上となる凸部の面積を測定した。全面積(1mm
2)に対して、高さが1μm以上となる凸部の面積の割合を算出した。
【0132】
[離型ライナーの凹部の最大深さの測定方法]
離型ライナーの表面を、カラー3Dレーザ顕微鏡[(株)キーエンス製、型式:VK−9500]を用い、レンズ倍率を50倍、測定モードを超深度、ピッチを0.05μm、光学ズームを1.0倍として、任意の箇所(縦200μm、横250μm)にて、最大深さ(Ry)の値を測定した。
【0133】
[離型ライナーの表面粗さ(算術平均粗さ)の測定方法]
離型ライナーの表面を、カラー3Dレーザ顕微鏡[(株)キーエンス製、型式:VK−9500]を用い、レンズ倍率を50倍、測定モードを超深度、ピッチを0.05μm、光学ズームを1.0倍として、任意の箇所(縦200μm、横250μm)にて、算術平均粗さ(Ra)の値を測定した。
【0134】
[離型ライナーの凹部の数の測定方法]
離型ライナーの表面を、表面形状測定装置[東レエンジニアリング(株)製、型式:SP−500]を用い、レンズ倍率を2.5倍として、任意の箇所(縦1mm、横1mm)にて観察し、深さが1μm以上となる凹部の数を数えた。
【0135】
[離型ライナーの凹部が占める面積の測定方法]
離型ライナーの表面を、表面形状測定装置[東レエンジニアリング(株)製、型式:SP−500]を用い、レンズ倍率を2.5倍として、任意の箇所(縦1mm、横1mm)にて観察し、深さが1μm以上となる凹部の面積を測定した。全面積(1mm
2)に対して、深さが1μm以上となる凹部の面積の割合を算出した。
【0136】
[初期ゲル分率の測定方法]
調製例で得た水分散型アクリル系粘着剤を、離型ライナー上に乾燥後の厚さが65μmとなるように塗工し乾燥することで、離型ライナー上に粘着剤層を積層した粘着シートを作製した。粘着シートを作製した後、ただちに、前記粘着シートを長さ50mm、幅40mmの大きさに切断し、離型ライナーを剥がして得た粘着剤層を試験片とした。
【0137】
次に、上記試験片の質量(G
0)を測定した。次に、上記試験片をトルエンに常温で24時間浸漬した後、それを300メッシュの金網で濾過することにより、トルエンに不溶であった残渣を分離し、105℃で1時間乾燥して得た残渣の質量(G
1)を測定した。前記浸漬前の試験片の質量(G
0)と、前記残渣の質量(G
1)の値と、下記式に従って、ゲル分率を算出した。
【0138】
ゲル分率(質量%)=(G
1/G
0)×100
【0139】
[養生後のゲル分率の測定方法]
調製例で得た水分散型アクリル系粘着剤を、離型ライナー上に乾燥後の厚さが65μmとなるように塗工し乾燥することで、離型ライナー上に粘着剤層を積層した粘着シートを作製した。前記粘着シートを、40℃環境下で48時間養生した後、長さ50mm、幅40mmの大きさ(面積20cm
2)に切断し、離型ライナーを剥がして得た粘着剤層を試験片とした。
【0140】
次に、上記試験片の質量(G
0)を測定した。次に、上記試験片をトルエンに常温で24時間浸漬した後、それを300メッシュの金網で濾過することにより、トルエンに不溶であった残渣を分離し、105℃で1時間乾燥して得た残渣の質量(G
1)を測定した。前記浸漬前の試験片の質量(G
0)と、前記残渣の質量(G
1)の値と、下記式に従って、ゲル分率を算出した。
【0141】
ゲル分率(質量%)=(G
1/G
0)×100
【0142】
[粘着剤層の光沢度(1)の測定方法]
粘着剤層の光沢度(1)は、JIS Z 8741に従って測定した。
【0143】
実施例及び比較例で得た両面粘着シートを、長さ80mm、幅20mmの大きさに切断したものを試験片とした。23℃の環境下、試験片の一方の面に積層された離型ライナーを剥がした後、直ちに、前記試験片を構成する粘着剤層(B1)の表面の光沢度(1)(初期光沢度)を、光沢計[コニカミノルタ(株)製、型式:GM−268Plus]を用いて測定した。なお、測定条件として、測定角度は60度に固定し行った。
【0144】
[粘着剤層の光沢度(2)の測定方法]
粘着剤層の光沢度(2)は、JIS Z 8741に従って測定した。
【0145】
実施例及び比較例で得た両面粘着シートを、長さ80mm、幅20mmの大きさに切断したものを試験片とした。試験片の一方の面に積層された離型ライナーを剥がしたものを、温度60℃及び湿度0%RH環境下に500時間放置した後、光沢計[コニカミノルタ(株)製、型式:GM−268Plus]を用い、前記試験片を構成する粘着剤層(B1)の表面び光沢度(2)を測定した。なお、測定条件として、測定角度は60度に固定し行った。
【0146】
[意匠性(1)の評価方法(漆黒性の評価)]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートの両面の離型ライナーを剥がし、室内照明500ルクスの環境下で、前記両面粘着シートの粘着剤層の表面を目視で観察した。前記観察は、5名の評価者によって行われた。5名の評価者がした評価のうち、最も多い評価結果を、その両面粘着シートの意匠性の評価とした。
【0147】
前記粘着剤層の表面が、濃く深い色調であり漆黒性に優れていたものを「◎」、濃さが若干低いものの実用上十分な黒色であるものを「○」、黒色ではあるものの明らかに薄色(グレー)であり、やや高級感に欠けるものを「△」、両面粘着シートの背面の色が確認できてしまったものを「×」と評価した。
【0148】
[意匠性(2)の評価方法(艶消し性の評価)]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートを構成する粘着剤層(B1)側に積層された離型ライナーを剥がし、直径1mm、開孔率40%の貫通孔を有するパンチングシートと貼り合わせた後、室内照明500ルクスの環境下で、前記パンチングシート表面と垂直な方向から210ルーメンのLED電灯照明を当て、前記パンチングシート表面の貫通孔からの光の反射によるギラつき具合を目視により観察した。5名の評価者による評価のうち、最も多い評価結果をその両面粘着シートの意匠性の評価とした。
【0149】
前記パンチングシート表面の貫通孔からの光の反射によるギラつきが視認されないものを「◎」、ギラつきがほとんど視認されず、意匠性を損なうほどではないものを「○」、ギラつきが視認され、意匠性が若干損なわれるものを「△」、ギラつきが視認され、意匠性が大きく損なわれるものを「×」と評価した。
【0150】
[意匠性(3)の評価方法(高温環境放置後の艶消し性の評価)]
実施例及び比較例で得た両面粘着シートを構成する粘着剤層(B1)側に積層された離型ライナーを剥がし、直径1mm、開孔率40%の貫通孔を有するパンチングシートと貼り合わせた後、温度60℃及び湿度0%RH環境下に500時間放置した。
【0151】
前記放置後のものを、室内照明500ルクスの環境下で、前記パンチングシート表面と垂直な方向から210ルーメンのLED電灯照明を当て、前記パンチングシート表面の貫通孔からの光の反射によるギラつき具合を目視により観察した。5名の評価者がした評価のうち、最も多い評価結果をその両面粘着シートの意匠性の評価とした。
【0152】
前記パンチングシート表面の貫通孔からの光の反射によるギラつきが視認されないものを「◎」、ギラつきがほとんど視認されず、意匠性を損なうほどではないものを「○」、ギラつきが視認され、意匠性が若干損なわれるものを「△」、ギラつきが視認され、意匠性が大きく損なわれるものを「×」と評価した。
【0153】
[接着力(180°ピール接着力)の測定方法]
180°ピール粘着力は、JIS Z 0237に従い測定した。
【0154】
実施例及び比較例で得た両面粘着シートを構成する粘着剤層(B2)に、厚さ25μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムを貼付することで裏打ちし、長さ300mm、幅20mmの大きさに切断したものを試験片とした。
【0155】
前記試験片の他方の粘着剤層(B1)が、ポリカーボネート板またはポリスチレン板である被着体の表面に接するよう、前記試験片を前記被着体に載置し、温度23℃及び湿度50%RHの環境下で、2kgローラーにて1往復の加圧することでそれらを貼付した。
【0156】
前記貼付物を温度23℃及び湿度50%RHの環境下に1時間放置した後、テンシロン引張試験機[株式会社エーアンドデイ製、型式:RTM−100]を用い、試験片を被着体から、180度方向に300m/minの速度で引き剥がした際の接着力を測定した。測定値が高いほど、接着性能に優れていることを示す。
【0157】
[せん断方向の保持力の測定方法]
上記保持力は、JIS Z 0237に従い測定した。
実施例及び比較例で得た両面粘着シートの粘着剤層(B1)に、厚さ50μmのアルミニウム箔を貼付することで裏打ちし、長さ100mm、幅20mmの大きさに切断したものを試験片とした。
【0158】
次に、温度23℃及び湿度50%RHの環境下で、前記試験片の粘着剤層(B2)の表面に、ステンレス板(SUS304鋼板)を、その貼付面積が20mm×20mmとなるように載置し2kgローラーを用い1往復加圧することによってそれらを貼付した。
【0159】
前記貼付物を温度23℃及び湿度50%RHの環境下に1時間放置した後、60℃環境下、恒温槽付き保持力計[テスター産業(株)製]に前記貼付物を、そのせん断方向(長さ方向)が水平に対して垂直となるように固定した。
次に、前記貼付物を構成する試験片の端部に0.5kgの重りを取り付けることによって、前記貼付物のせん断方向に0.5kg荷重した。前記貼付物から前記試験片が落下するまでの時間を計測した。なお、1440分(24時間)を経過しても落下しなかった試験片は、1440<と表記した。測定値が高いほど、接着性能に優れていることを示す。
【0160】
(調製例1)
<乳化液の調製>
容器にイオン交換水75gと、界面活性剤としてアクアロンKH−1025[第一工業製薬(株)製;有効成分25質量%]20gとラテムルPD−104[花王(株)製;有効成分20質量%]37.5gとを入れ、均一に溶解した。そこに、n−ブチルアクリレート235g、2−エチルヘキシルアクリレート235g、メチルメタクリレート15g、アクリル酸7.5g、メタクリル酸7.5g、ラウリルメルカプタン0.2gを加えて乳化し、乳化液632.7gを得た。
【0161】
<水分散型アクリル系重合体の水分散液の調製>
攪拌機、還流冷却管、窒素導入管、温度計、滴下漏斗を備えた反応容器に、イオン交換水333.35gを入れ、窒素を吹き込みながら60℃まで昇温した。攪拌下、前記で調製した乳化液の一部[7.59g]、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を添加し、60℃を保ちながら1時間で重合させた。
【0162】
引き続き、残りの乳化液625.11gと、2,2’−アゾビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]二塩酸塩(水溶性アゾ系開始剤)の水溶液50g[有効成分1質量%]を別々の漏斗を使用して、反応容器を60℃に保ちながら6時間かけて滴下し、滴下終了後に反応容器を60℃に保ちながら1時間攪拌した。
【0163】
次に、過硫酸アンモニウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]と、亜硫酸水素ナトリウム水溶液2.5g[有効成分6質量%]を、別々の漏斗を用いて1時間かけて反応容器に供給し滴下重合した後、反応容器を60℃に保ちながら1時間撹拌した。
【0164】
次に、前記反応容器の内容物を冷却し、pHが7.5になるようにアンモニア水(有効成分10質量%)で調整した。これを200メッシュ金網で濾過し、水分散型アクリル系重合体の水分散液(1)[固形分濃度50質量%]を得た。前記アクリル系共重合体の平均粒子径は300nm、重量平均分子量は70万であった。
【0165】
<水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の調製>
前記の水分散型アクリル系重合体の水分散液(1)1000gに、粘着付与樹脂としてスーパーエステルE−865NT[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂、軟化点160℃、固形分濃度50質量%]300g、レベリング剤としてサーフィノールPSA−336[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5g、消泡剤としてサーフィノールDF−110D[エアー・プロダクツ・ジャパン(株)製]2.5gを添加し、水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)を用い、前記「初期ゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した粘着剤層の初期ゲル分率は、0.1質量%であった。
【0166】
得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の全量に対して、架橋剤としてテトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液6gを添加し、1時間撹拌した。
【0167】
次に、着色剤としてPSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]20gを添加し、1時間撹拌し、水分散型アクリル系粘着剤(1)を得た。なお、得られた水分散型アクリル系粘着剤(1)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.3%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(1)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、65.6質量%であった。
【0168】
(調製例2)
PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]の配合量を20gから40gに変更したこと以外は、調製例1と同様の方法で水分散型アクリル系粘着剤(2)を得た。
【0169】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(2)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(2)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、65.7質量%であった。
【0170】
(調製例3)
PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]の配合量を、20gから60gに変更したこと以外は、調製例1と同様の方法で水分散型アクリル系粘着剤(3)を得た。
【0171】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(3)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(3)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、67.3質量%であった。
【0172】
(調製例4)
PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]の配合量を、20gから100gに変更したこと以外は、調製例1と同様の方法で水分散型アクリル系粘着剤(4)を得た。
【0173】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(4)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(4)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、67.4質量%であった。
【0174】
(調製例5)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから3.5gに変更したこと以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(5)を得た。
【0175】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(5)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた全光線透過率は、0.3%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(5)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、54.4質量%であった。
【0176】
(調製例6)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから3.5gに変更したこと以外は、調製例2と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(6)を得た。
【0177】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(6)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(6)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、54.4質量%であった。
【0178】
(調製例7)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから3.5gに変更したこと以外は、調製例3と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(7)を得た。
【0179】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(7)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(7)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、55.2質量%であった。
【0180】
(調製例8)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから3.5gに変更したこと以外は、調製例4と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(8)を得た。
【0181】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(8)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(8)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、54.5質量%であった。
【0182】
(調製例9)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから1.5gに変更したこと以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(9)を得た。
【0183】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(9)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.3%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(9)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、33.8質量%であった。
【0184】
(調製例10)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから1.5gに変更したこと以外は、調製例2と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(10)を得た。
【0185】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(10)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(10)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、33.8質量%であった。
【0186】
(調製例11)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから1.5gに変更したこと以外は、調製例3と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(11)を得た。
【0187】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(11)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(11)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、34.1質量%であった。
【0188】
(調製例12)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから1.5gに変更したこと以外は、調製例4と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(12)を得た。
【0189】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(12)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(12)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、34.4質量%であった。
【0190】
(調製例13)
アクリル酸の使用量を7.5gから15gに変更し、メタクリル酸の使用量を7.5gから0gに変更したこと以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系重合体(2)を調製した。ここで得られた水分散型アクリル系重合体(2)の水分散液は、固形分濃度50質量%、平均粒子径330nm、重量平均分子量は72万であった。
【0191】
前記水分散型アクリル系重合体(1)の代わりに前記水分散型アクリル系重合体(2)を使用したこと以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)を調製した。得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)を用い、前記「初期ゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定したゲル分率は、0.1質量%であった。
【0192】
次に、水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)を用いたこと以外は、調製例2と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(13)を得た。
【0193】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(13)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(13)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、66.3質量%であった。
【0194】
(調製例14)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから3.5gに変更した以外は、調製例13と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(14)を得た。
【0195】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(14)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(14)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、54.8質量%であった。
【0196】
(調製例15)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから1.5gに変更したこと以外は、調製例13と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(15)を得た。
【0197】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(15)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(15)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、33.8質量%であった。
【0198】
(調製例16)
粘着付与樹脂であるスーパーエステルE−865NT[エマルジョン型重合ロジンエステル系粘着付与樹脂]300gの代わりに、タマノルE−200NT[荒川化学工業(株)製;エマルジョン型ロジンフェノール系粘着付与樹脂、軟化点150℃、固形分濃度53質量%]283gを使用したこと以外は、調製例13と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(16)を得た。
【0199】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(16)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(16)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、65.8質量%であった。
【0200】
(調製例17)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから3.5gに変更したこと以外は、調製例16と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(17)を得た。
【0201】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(17)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(17)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、53.9質量%であった。
【0202】
(調製例18)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから1.5gに変更したこと以外は、調製例16と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(18)を得た。
【0203】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(18)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(18)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、33.7質量%であった。
【0204】
(調製例19)
n−ブチルアクリレートの使用量を235gから150gに変更し、2−エチルヘキシルアクリレートの使用量を235gから320gに変更したこと以外は、調製例13と同様の方法で、水分散型アクリル系重合体(3)を調製した。
【0205】
前記水分散型アクリル系重合体(1)の代わりに水分散型アクリル系重合体(3)を用いたこと以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(3)を調製した。水分散型アクリル系粘着剤組成物(3)を用い、前記「初期ゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した粘着剤層の初期ゲル分率は、0.2質量%であった。
【0206】
次に、水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに水分散型アクリル系粘着剤組成物(2)を用いたこと以外は、調製例6と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(19)を得た。
【0207】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(19)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(19)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、55.9質量%であった。
【0208】
(調製例20)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を3.5gから1.5gに変更したこと以外は、調製例19と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(20)を得た。
【0209】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(20)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(20)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、34.4質量%であった。
【0210】
(調製例21)
n−ブチルアクリレートの使用量を235gから320gに変更し、2−エチルヘキシルアクリレートの使用量を235gから150gに変更したこと以外は、調製例13と同様の方法で、水分散型アクリル系重合体(4)を調製した。
【0211】
前記水分散型アクリル系重合体(1)の代わりに水分散型アクリル系重合体(4)を用いたこと以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)を調製した。水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)を用い、前記「初期ゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した粘着剤層の初期ゲル分率は、0.1質量%であった。
【0212】
次に、前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに水分散型アクリル系粘着剤組成物(4)を使用したこと以外は、調製例6と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(21)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(21)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(21)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、53.8質量%であった。
【0213】
(調製例22)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を3.5gから1.5gに変更したこと以外は、調製例21と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(22)を得た。
【0214】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(22)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(22)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、33.5質量%であった。
【0215】
(調製例23)
n−ブチルアクリレートの使用量を235gから335gに変更し、2−エチルヘキシルアクリレートの使用量を235gから150gに変更し、メチルメタクリレートの使用量を15gから0gに変更したこと以外は、調製例13と同様の方法で、水分散型アクリル系重合体(5)を調製した。
【0216】
水分散型アクリル系重合体(1)の代わりに水分散型アクリル系重合体(5)を用いたこと以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(5)を調製した。水分散型アクリル系粘着剤組成物(5)を用い、前記「初期ゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した粘着剤層の初期ゲル分率は、0.1質量%であった。
【0217】
次に、前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに水分散型アクリル系粘着剤組成物(5)を用いたこと以外は、調製例6と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(23)を得た。
【0218】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(23)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(23)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、54.1質量%であった。
【0219】
(調製例24)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を3.5gから1.5gに変更したこと以外は、調製例23と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(24)を得た。
【0220】
得られた水分散型アクリル系粘着剤(24)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(24)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、33.8質量%であった。
【0221】
(調製例25)
n−ブチルアクリレートの使用量を335gから435gに変更し、2−エチルヘキシルアクリレートの使用量を150gから50gに変更したこと以外は、調製例24と同様の方法で、水分散型アクリル系重合体(6)を調製した。
【0222】
水分散型アクリル系重合体(1)の代わりに水分散型アクリル系重合体(6)を用いたこと以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(6)を調製した。得られた水分散型アクリル系粘着剤組成物(6)を用い、前記「初期ゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した粘着剤層の初期ゲル分率は、0.1質量%であった。
【0223】
次に、前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに水分散型アクリル系粘着剤組成物(6)を用いたこと以外は、調製例6と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(25)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(25)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(25)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、53.7質量%であった。
【0224】
(調製例26)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を3.5gから1.5gに変更したこと以外は、調製例25と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(26)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(26)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(26)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、33.3質量%であった。
【0225】
(調製例27)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の代わりに、エポクロスWS−700[(株)日本触媒製、不揮発分濃度25質量%、オキサゾリン系架橋剤]90gを使用したこと以外は、調製例2と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(27)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(27)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(27)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、62.5質量%であった。
【0226】
(調製例28)
エポクロスWS−700[(株)日本触媒製、不揮発分濃度25質量%、オキサゾリン系架橋剤]の使用量を90gから60gに変更したこと以外は、調製例27と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(28)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(28)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(28)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、46.4質量%であった。
【0227】
(調製例29)
エポクロスWS−700[(株)日本触媒製、不揮発分濃度25質量%、オキサゾリン系架橋剤]の使用量を90gから30gに変更したこと以外は、調製例27と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(29)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(29)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(29)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、28.8質量%であった。
【0228】
(調製例30)
エポクロスWS−700[(株)日本触媒製、不揮発分濃度25質量%、オキサゾリン系架橋剤]の使用量を90gから14gに変更したこと以外は、調製例27と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(29)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(29)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(29)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、19.3質量%であった。
【0229】
(調製例31)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液を使用しなかったこと以外は、調製例23と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(31)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(31)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(31)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、1.5質量%であった。
【0230】
(調製例32)
PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]を使用しなかったこと以外は、調製例23と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(32)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(32)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、88.6%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(32)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、52.6質量%であった。
【0231】
(調製例33)
PSMブラックC[御国色素(株)製、カーボンブラック含有量:25質量%、固形分濃度31質量%]を使用しなかったこと以外は、調製例24と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(33)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(33)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、88.5%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(33)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、33.7質量%であった。
【0232】
(調製例34)
n−ブチルアクリレートの使用量を235gから232.5gに変更し、2−エチルヘキシルアクリレートの使用量を235gから232.5gに変更し、かつ、N−ビニルピロリドンを5g使用したこと以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系重合体(7)を調製した。
【0233】
前記水分散型アクリル系重合体(1)の代わりに水分散型アクリル系重合体(7)を用いたこと以外は、調製例1と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤組成物(7)を調製した。水分散型アクリル系粘着剤組成物(7)を用い、前記「初期ゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した粘着剤層の初期ゲル分率は、0.1質量%であった。
【0234】
次に、前記水分散型アクリル系粘着剤組成物(1)の代わりに水分散型アクリル系粘着剤組成物(7)を用いたこと以外は、調製例2と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(34)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(34)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(34)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、65.5質量%であった。
【0235】
(調製例35)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから3.5gに変更したこと以外は、調製例34と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(35)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(35)を用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(35)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、53.5質量%であった。
【0236】
(調製例36)
テトラッドC[三菱瓦斯化学(株)製、エポキシ化合物]の10質量%エタノール溶液の使用量を6gから1.5gに変更したこと以外は、調製例34と同様の方法で、水分散型アクリル系粘着剤(36)を得た。得られた水分散型アクリル系粘着剤(36)用い、前記した「粘着剤層の全光線透過率の測定方法」の方法で測定して得られた粘着剤層の全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた水分散型アクリル系粘着剤(36)を用い、前記「養生後のゲル分率の測定方法」に記載の方法にしたがって測定した養生後の粘着剤層のゲル分率は、33.7質量%であった。
【0237】
上記調製例の配合表を下表に示す。表中の「単量体」の欄に記載した「質量%」は、アクリル系重合体を構成する単量体成分の全量に対する各単量体の使用割合を表し、粘着付与樹脂の「質量部」は、アクリル系重合体100質量部に対する粘着付与樹脂の質量部を表し、架橋剤の「質量部」は、アクリル系重合体100質量部に対する架橋剤の質量部を表し、カーボンブラックの「質量部」は、アクリル系重合体100質量部に対する着色剤のカーボンブラックの質量部を表す。
【0238】
【表1】
【0239】
【表2】
【0240】
【表3】
【0241】
【表4】
【0242】
【表5】
【0243】
【表6】
【0244】
【表7】
【0245】
【表8】
【0246】
【表9】
【0247】
【表10】
【0248】
(実施例1)
調製例1で得た水分散型アクリル系粘着剤(1)を、凹凸を有するマット調の離型ライナー(1)[リンテック(株)製、商品名:WHKR−65FNR改]のマット調側の表面に、乾燥後の厚さが65μmになるように塗工し、100℃で5分間乾燥することによって、マット調の離型ライナー(1)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M1−1)を得た。
【0249】
次に、調製例9で得た水分散型アクリル系粘着剤(9)を、セミミラー調の離型ライナー(4)[住化加工紙(株)製、商品名DLS−78WTL]のセミミラー調側の表面に、乾燥後の厚さが65μmになるように塗工し、100℃で5分間乾燥することによって、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−9)を得た。
【0250】
次に、不織布基材[五十川製紙(株)製、商品名:DIテックスLCN、パルプ/レーヨン(質量比)=5/5]の片面に、前記粘着シート(M1−1)を貼り合わせ、もう一方の面に、前記粘着シート(S1−9)が有する粘着剤層を転写し、両面粘着シートを得た。
【0251】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さを前記した方法で測定したところ、16.1μmであった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さを前記した方法で測定したところ2.20μmであった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数を前記した方法で測定したところ400個であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積を前記した方法で測定したところ20%であった。
【0252】
なお、前記両面粘着シートの製造に使用した前記不織布基材の全光線透過率は、前記した方法で測定したところ73.5%であり、その坪量は14g/m
2であり、その厚さは38μmであった。
【0253】
また、前記両面粘着シートの製造に使用した前記離型ライナー(1)の凹部の最大深さは、前記した方法で測定したところ17.8μmであり、前記離型ライナー(1)の表面粗さは2.18μmであり、前記離型ライナー(1)の凹部の数は400個であり、前記離型ライナー(1)の凹部が占める面積は20%であった。
【0254】
また、前記離型ライナー(4)の凹部の深さは0.6μmであり、前記離型ライナー(4)の表面粗さは0.09μmであり、前記離型ライナー(4)の凹部の数は0個であり、前記離型ライナー(4)の凹部が占める面積は0%であった。
【0255】
(実施例2)
前記凹凸を有するマット調の離型ライナー(1)の代わりに、凹凸を有するマット調の離型ライナー(2)[住化加工紙(株)製、商品名:DLS−78WTL(Sマット)]を用いた以外は、実施例1と同様の方法でマット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−1)を得た。
【0256】
前記粘着シート(M1−1)の代わりに前記粘着シート(M2−1)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0257】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.6μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.51μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0258】
なお、前記両面粘着シートの製造に使用した前記離型ライナー(2)の凹部の深さは3.6μmであり、前記離型ライナー(2)の表面粗さは0.50μmであり、前記離型ライナー(2)の凹部の数は400個であり、前記離型ライナー(2)の凹部が占める面積は35%であった。
【0259】
(実施例3)
前記離型ライナー(1)の代わりに離型ライナー(3)[リンテック(株)製、商品名:KNP−78シロ(HO−R2)]を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法でマット調の離型ライナー(3)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M3−1)を得た。
【0260】
前記粘着シート(M1−1)の代わりに前記粘着シート(M3−1)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0261】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは2.3μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.27μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は200個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は18%であった。
【0262】
なお、前記両面粘着シートの製造に使用した前記離型ライナー(3)の凹部の深さは2.3μmであり、前記離型ライナー(3)の表面粗さは0.27μmであり、前記離型ライナー(3)の凹部の数は196個であり、前記離型ライナー(3)の凹部が占める面積は18%であった。
【0263】
(実施例4)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例2で得た水分散型アクリル系粘着剤(2)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−2)を作製した。
【0264】
前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例10で得た水分散型アクリル系粘着剤(10)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−10)を調製した。
【0265】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−2)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−10)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0266】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.52μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0267】
(実施例5)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例3で得た水分散型アクリル系粘着剤(3)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−3)を作製した。
【0268】
前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例11で得た水分散型アクリル系粘着剤(11)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−11)を作製した。
【0269】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−3)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−10)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0270】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は、0.0%であった。また、得られた前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.6μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.51μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0271】
(実施例6)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例4で得た水分散型アクリル系粘着剤(4)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−4)を作製した。
【0272】
前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例12で得た水分散型アクリル系粘着剤(12)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−12)を作製した。
【0273】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−4)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−12)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0274】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は、0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.6μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.50μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0275】
(実施例7)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例5で得た水分散型アクリル系粘着剤(5)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−5)を作製した。
【0276】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−5)を用いた以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0277】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.6μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.54μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0278】
(実施例8)
記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例6で得た水分散型アクリル系粘着剤(6)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−6)を作製した。
【0279】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−6)を用いたこと以外は、実施例4と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0280】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.53μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0281】
(実施例9)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例7で得た水分散型アクリル系粘着剤(7)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−7)を作製した。
【0282】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−7)を用いたこと以外は、実施例5と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0283】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.51μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は前記した方法で測定したところ、35%であった。
【0284】
(実施例10)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例8で得た水分散型アクリル系粘着剤(8)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−8)を作製した。
【0285】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−8)を用いたこと以外は、実施例6と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0286】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.4μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.52μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0287】
(実施例11)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例13で得た水分散型アクリル系粘着剤(13)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−13)を作製した。
【0288】
また、前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例15で得た水分散型アクリル系粘着剤(15)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−15)を作製した。
【0289】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−13)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−15)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0290】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.51μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0291】
(実施例12)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例14で得た水分散型アクリル系粘着剤(14)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−14)を作製した。
【0292】
前記粘着シート(M2−13)の代わりに前記粘着シート(M2−14)を用いた以外は、実施例11と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0293】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.50μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0294】
(実施例13)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例16で得た水分散型アクリル系粘着剤(16)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−16)を作製した。
【0295】
また、前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例18で得た水分散型アクリル系粘着剤(18)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−18)を作製した。
【0296】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−16)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−18)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0297】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.4μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.52μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0298】
(実施例14)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例17で得た水分散型アクリル系粘着剤(17)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−17)を作製した。
【0299】
前記粘着シート(M2−16)の代わりに前記粘着シート(M2−17)を用いたこと以外は、実施例13と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0300】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.6μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.51μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0301】
(実施例15)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例19で得た水分散型アクリル系粘着剤(19)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−19)を作製した。
【0302】
また、前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例20で得た水分散型アクリル系粘着剤(20)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−20)を作製した。
【0303】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−19)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−20)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0304】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.50μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0305】
(実施例16)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例21で得た水分散型アクリル系粘着剤(21)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−21)を作製した。
【0306】
また、前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例22で得た水分散型アクリル系粘着剤(22)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−22)を作製した。
【0307】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−21)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−22)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0308】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.4μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.54μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0309】
(実施例17)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例23で得た水分散型アクリル系粘着剤(23)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−23)を作製した。
【0310】
また、前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例24で得た水分散型アクリル系粘着剤(24)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−24)を作製した。
【0311】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−23)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−24)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0312】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.3μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.55μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0313】
(実施例18)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例25で得た水分散型アクリル系粘着剤(25)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−25)を作製した。
【0314】
また、前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例26で得た水分散型アクリル系粘着剤(26)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−26)を作製した。
【0315】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−25)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−26)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0316】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.4μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.53μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0317】
(実施例19)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例27で得た水分散型アクリル系粘着剤(27)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−27)を作製した。
【0318】
また、前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例29で得た水分散型アクリル系粘着剤(29)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−29)を作製した。
【0319】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−27)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−29)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0320】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.4μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.54μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0321】
(実施例20)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例28で得た水分散型アクリル系粘着剤(28)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−28)を作製した。
【0322】
前記粘着シート(M2−27)の代わりに前記粘着シート(M2−28)を用いたこと以外は、実施例19と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0323】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.54μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0324】
(実施例21)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例34で得た水分散型アクリル系粘着剤(34)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−34)を作製した。
【0325】
また、前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例36で得た水分散型アクリル系粘着剤(36)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−36)を作製した。
【0326】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−34)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−36)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0327】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.6μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.51μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0328】
(実施例22)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例35で得た水分散型アクリル系粘着剤(35)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−35)を作製した。
【0329】
前記粘着シート(M2−34)の代わりに前記粘着シート(M2−35)を用いたこと以外は、実施例21と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0330】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.52μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0331】
(比較例1)
前記離型ライナー(1)の代わりに前記セミミラー調の離型ライナー(4)を用いた以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−1)を得た。
【0332】
前記粘着シート(M1−1)の代わりに前記粘着シート(S1−1)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0333】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。また、得られた前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは0.6μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.08μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は0個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は0%であった。
【0334】
(比較例2)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例9で得た水分散型アクリル系粘着剤(9)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−9)を作製した。
【0335】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−9)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0336】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.52μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0337】
(比較例3)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例10で得た水分散型アクリル系粘着剤(10)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−10)を作製した。
【0338】
前記粘着シート(M2−2)の代わりに前記粘着シート(M2−10)を用いたこと以外は、実施例4と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0339】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.51μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0340】
(比較例4)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例11で得た水分散型アクリル系粘着剤(11)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−11)を作製した。
【0341】
前記粘着シート(M2−3)の代わりに前記粘着シート(M2−11)を用いたこと以外は、実施例5と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0342】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.4μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.52μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0343】
(比較例5)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例12で得た水分散型アクリル系粘着剤(12)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−12)を作製した。
【0344】
前記粘着シート(M2−4)の代わりに前記粘着シート(M2−12)を用いたこと以外は、実施例6と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0345】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.51μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0346】
(比較例6)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例15で得た水分散型アクリル系粘着剤(15)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−15)を作製した。
【0347】
前記粘着シート(M2−13)の代わりに前記粘着シート(M2−15)を用いたこと以外は、実施例11と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0348】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.52μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0349】
(比較例7)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例18で得た水分散型アクリル系粘着剤(18)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−18)を作製した。
【0350】
前記粘着シート(M2−16)の代わりに前記粘着シート(M2−18)を用いたこと以外は、実施例13と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0351】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.4μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.54μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0352】
(比較例8)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例29で得た水分散型アクリル系粘着剤(29)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−29)を作製した。
【0353】
前記粘着シート(M2−27)の代わりに前記粘着シート(M2−29)を用いたこと以外は、実施例19と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0354】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.4μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.53μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0355】
(比較例9)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例30で得た水分散型アクリル系粘着剤(30)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−30)を作製した。
【0356】
前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例30で得た水分散型アクリル系粘着剤(30)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−30)を得た。
【0357】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−30)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−30)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0358】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.3μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.55μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0359】
(比較例10)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例31で得た水分散型アクリル系粘着剤(31)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−31)を作製した。
【0360】
前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例31で得た水分散型アクリル系粘着剤(31)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナーの表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−31)を得た。
【0361】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−31)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−31)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0362】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は0.0%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.55μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0363】
(比較例11)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例32で得た水分散型アクリル系粘着剤(32)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−32)を作製した。
【0364】
前記水分散型アクリル系粘着剤(9)の代わりに調製例33で得た水分散型アクリル系粘着剤(33)を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、セミミラー調の離型ライナー(4)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(S1−33)を得た。
【0365】
前記粘着シート(M2−1)の代わりに前記粘着シート(M2−32)を用い、前記粘着シート(S1−9)の代わりに前記粘着シート(S1−33)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0366】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は82.5%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.5μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.54μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0367】
(比較例12)
前記水分散型アクリル系粘着剤(1)の代わりに調製例33で得た水分散型アクリル系粘着剤(33)を用いたこと以外は、実施例2と同様の方法で、マット調の離型ライナー(2)の表面に粘着剤層を備えた粘着シート(M2−33)を作製した。
【0368】
前記粘着シート(M2−32)の代わりに前記粘着シート(M2−33)を用いたこと以外は、比較例11と同様の方法で、両面粘着シートを作製した。
【0369】
得られた前記両面粘着シートの全光線透過率は82.5%であった。前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の最大高さは3.3μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の表面粗さは0.54μmであり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部の数は400個であり、前記両面粘着シートの粘着剤層(B1)の凸部が占める面積は35%であった。
【0370】
実施例及び比較例において使用した離型ライナー、製造した両面粘着シートにつき、上記評価を行った結果を下表に示す。
【0371】
【表11】
【0372】
【表12】
【0373】
【表13】
【0374】
【表14】
【0375】
【表15】
【0376】
【表16】
【0377】
【表17】
【0378】
上記表から明らかなように、実施例1〜22に示した本発明の粘着シートは、良好な意匠性と艶消し性を有し、接着力や保持力に優れ、かつ良好な耐剥がれ性を確保した。一方、比較例11〜12の粘着シートは、漆黒性に乏しく、比較例1は、常態での艶消し性に乏しく、比較例1〜10、及び比較例12の粘着シートは、長期放置後の艶消し性に乏しく、比較例9、及び比較例10の粘着シートは、被着体に対しての接着力が著しく悪化し、また、せん断方向の保持力が乏しい結果であった。