特許第6288830号(P6288830)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6288830
(24)【登録日】2018年2月16日
(45)【発行日】2018年3月7日
(54)【発明の名称】情報処理装置およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/232 20110101AFI20180226BHJP
   H04N 21/482 20110101ALI20180226BHJP
   G06F 17/30 20060101ALI20180226BHJP
【FI】
   H04N21/232
   H04N21/482
   G06F17/30 170D
   G06F17/30 220C
【請求項の数】5
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2014-23670(P2014-23670)
(22)【出願日】2014年2月10日
(65)【公開番号】特開2015-154105(P2015-154105A)
(43)【公開日】2015年8月24日
【審査請求日】2017年1月4日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】000004352
【氏名又は名称】日本放送協会
(74)【代理人】
【識別番号】100064908
【弁理士】
【氏名又は名称】志賀 正武
(74)【代理人】
【識別番号】100108578
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 詔男
(72)【発明者】
【氏名】金子 豊
(72)【発明者】
【氏名】竹内 真也
(72)【発明者】
【氏名】黄 ▲民▼錫
(72)【発明者】
【氏名】苗村 昌秀
【審査官】 富樫 明
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2009/022708(WO,A1)
【文献】 特開2007−300497(JP,A)
【文献】 特開2003−204536(JP,A)
【文献】 特開2008−048091(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04N 21/00−21/858
G06F 17/30
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンテンツの付帯情報と放送時間とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記コンテンツの付帯情報の指定を受け付ける付帯情報受付部と、
前記付帯情報受付部が受け付けたコンテンツの付帯情報に対応付けられている放送時間を前記記憶部から読み出し、読み出した前記放送時間から前記コンテンツの配信を開始する放送時刻を選択する選択部と、
前記選択部が選択したコンテンツの放送時刻に基づいて、配信した前記コンテンツの放送時間の長さを取得する時間情報取得部と、
前記時間情報取得部が取得した放送時間の長さに基づいて、前記コンテンツの付帯情報と前記配信した前記コンテンツの放送時間とが関連するか否かを判定する判定部と、
を具備し、
前記判定部による判定結果に基づいて、前記付帯情報と前記放送時間との関連度を評価し、前記記憶部が記憶する前記付帯情報を対応付ける放送時間を再選択する、
ことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記情報処理装置は、
前記コンテンツの放送時刻の指定を受け付ける時刻受付部、
をさらに具備し、
前記選択部は前記時刻受付部が受け付けた放送時刻を前記コンテンツの再生を開始する放送時刻として選択する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
コンテンツの付帯情報と放送時間とを対応付けて記憶する記憶部と、
前記コンテンツの付帯情報の指定を受け付ける付帯情報受付部と、
前記付帯情報受付部が受け付けたコンテンツの付帯情報に対応付けられている放送時間を前記記憶部から読み出し、読み出した前記放送時間から前記コンテンツの配信を開始する放送時刻を選択する選択部と、
前記選択部が選択したコンテンツの放送時刻に基づいて、配信した前記コンテンツの放送時間の長さを取得する時間情報取得部と、
前記時間情報取得部が取得した放送時間の長さに基づいて、前記コンテンツの付帯情報と前記配信した前記コンテンツの放送時間とが関連するか否かを判定する判定部と、
を具備し、
前記選択部は、前記付帯情報受付部が受け付けたコンテンツの付帯情報に対応付けられている放送時間を前記記憶部から読み出し、読み出した前記放送時間のうちのランダムな時刻を前記コンテンツの配信を開始する放送時刻として選択する、
ことを特徴とす情報処理装置。
【請求項4】
前記判定部は、前記時間情報取得部が取得した放送時間の長さが所定の閾値を超えるか否かに基づいて、前記コンテンツの付帯情報と前記コンテンツの放送時間の情報が示す放送時間とが関連するか否かを判定する、
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
コンピュータを、
コンテンツの付帯情報と放送時間とを対応付けて記憶する記憶部、
前記コンテンツの付帯情報の指定を受け付ける付帯情報受付部、
前記付帯情報受付部が受け付けたコンテンツの付帯情報に対応付けられている放送時間を前記記憶部から読み出し、読み出した前記放送時間から前記コンテンツの配信を開始する放送時刻を選択する選択部、
前記選択部が選択したコンテンツの放送時刻に基づいて、配信した前記コンテンツの放送時間の長さを取得する時間情報取得部、
前記時間情報取得部が取得した放送時間の長さに基づいて、前記コンテンツの付帯情報と前記コンテンツの放送時間の情報が示す放送時間とが関連するか否かを判定する判定部、
前記判定部による判定結果に基づいて、前記付帯情報と前記放送時間との関連度を評価し、前記記憶部が記憶する前記付帯情報を対応付ける放送時間を再選択する処理部、
として機能させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、テレビジョン放送の放送番組やコンテンツの視聴において、その全体ではなく、放送番組およびコンテンツ内の特定の場面を視聴したいという要望があった。この要望に対して、タイムシフトザッピングやタグザッピングといった機能がある(例えば、特許文献1および非特許文献1参照)。
【0003】
タイムシフトザッピングは、現在再生しているコンテンツの再生開始位置を、所定の時間、過去または未来方向に移動させる機能である。また、タグザッピングは、コンテンツの全体または一部に対応付けられた付帯情報(タグ)に基づいて、コンテンツの再生開始位置を移動させる機能である。例えば、タグが出演者の情報を示し、タグザッピングによってある出演者が指定された場合、当該指定された出演者の情報を示すタグが対応付けられている他の場面が再生される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2013−55374号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】加藤雅也、小澤政博、金子祐紀、「録画視聴をより楽しむためのみどころシーン再生及びタグリストサービス」、東芝レビュー、Vol.68 No.5、pp.14−17、2013
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の技術では、コンテンツに対してタグを対応付けることは、容易ではないという課題がある。従来、タグとコンテンツとの対応付けは、主に人手により行われてきたため、作業に時間を要することがあった。また、同様の理由により、タグとコンテンツとの対応付けが正確に行われないことがあった。従って、タグザッピングにおいて、視聴者の所望の場面を再生させることができない場合があった。
【0007】
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、タグとコンテンツとを容易に対応付けることができる情報処理装置およびプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本発明の一態様は、コンテンツの付帯情報と放送時間とを対応付けて記憶する記憶部と、前記コンテンツの付帯情報の指定を受け付ける付帯情報受付部と、前記付帯情報受付部が受け付けたコンテンツの付帯情報に対応付けられている放送時間を前記記憶部から読み出し、読み出した前記放送時間から前記コンテンツの配信を開始する放送時刻を選択する選択部と、前記選択部が選択したコンテンツの放送時刻に基づいて、配信した前記コンテンツの放送時間の長さを取得する時間情報取得部と、前記時間情報取得部が取得した放送時間の長さに基づいて、前記コンテンツの付帯情報と前記配信した前記コンテンツの放送時間とが関連するか否かを判定する判定部と、を具備することを特徴とする情報処理装置である。
【0009】
[2]本発明の一態様は、上述した情報処理装置であって、前記情報処理装置は、前記コンテンツの放送時刻の指定を受け付ける時刻受付部、をさらに具備し、前記選択部は前記時刻受付部が受け付けた放送時刻を前記コンテンツの再生を開始する放送時刻として選択する、ことを特徴とする。
【0010】
[3]本発明の一態様は、上述した情報処理装置であって、前記選択部は、前記付帯情報受付部が受け付けたコンテンツの付帯情報に対応付けられている放送時間を前記記憶部から読み出し、読み出した前記放送時間のうちのランダムな時刻を前記コンテンツの配信を開始する放送時刻として選択する、ことを特徴とする。
【0011】
[4]本発明の一態様は、上述した情報処理装置であって、前記判定部は、前記時間情報取得部が取得した放送時間の長さが所定の閾値を超えるか否かに基づいて、前記コンテンツの付帯情報と前記コンテンツの放送時間の情報が示す放送時間とが関連するか否かを判定する、ことを特徴とする。
【0012】
[5]本発明の一態様は、コンピュータを、コンテンツの付帯情報と放送時間とを対応付けて記憶する記憶部、前記コンテンツの付帯情報の指定を受け付ける付帯情報受付部、前記付帯情報受付部が受け付けたコンテンツの付帯情報に対応付けられている放送時間を前記記憶部から読み出し、読み出した前記放送時間から前記コンテンツの配信を開始する放送時刻を選択する選択部、前記選択部が選択したコンテンツの放送時刻に基づいて、配信した前記コンテンツの放送時間の長さを取得する時間情報取得部、前記時間情報取得部が取得した放送時間の長さに基づいて、前記コンテンツの付帯情報と前記コンテンツの放送時間の情報が示す放送時間とが関連するか否かを判定する判定部、として機能させるためのプログラムである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、タグとコンテンツとを容易に対応付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置と放送番組視聴装置との概略機能構成の一例を示すブロック図である。
図2】本実施形態に係るコンテンツとタグとの関係の一例を示すタイミングチャートである。
図3】本実施形態に係る放送番組視聴装置によるタグの表示態様の一例を示す図である。
図4】本実施形態に係る放送番組視聴装置が備える入力装置の外観の一例を示す正面図である。
図5】本実施形態に係る放送番組視聴装置の操作に応じた表示態様の変化の一例を示す図である。
図6】本実施形態に係るタグデータベースが受け付ける関数の一例を説明するための図である。
図7】本実施形態に係る情報処理装置による動作の一例を示すフローチャートである。
図8】本実施形態に係る情報処理装置による視聴情報登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図9】本実施形態に係る放送番組視聴装置の操作に応じたコンテンツの配信開始位置の遷移を説明するためのタイミングチャートである。
図10】本実施形態に係る放送番組視聴装置の操作に応じた情報処理装置の処理を説明するためのタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理装置1と放送番組視聴装置2との概略機能構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置1は、放送番組視聴装置2から送信される要求に応じてコンテンツを配信するサーバ装置であり、自装置が記憶するコンテンツのタグを管理する。
【0016】
放送番組視聴装置2は、コンテンツを再生する装置である。放送番組視聴装置2は、例えば、テレビ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、タブレット、スマートフォン、またはPDA(Personal Digital Assistant)などである。
【0017】
情報処理装置1と放送番組視聴装置2とは、ネットワークを介して通信を行う。ネットワークは、例えば、携帯電話網、PHS(Personal Handy−phone System)網、VPN(Virtual Private Network)網、専用通信回線網、WAN(Wide Area Network)、LAN(Local Area Network)、PSTN(Public Switched Telephone Network;公衆交換電話網)などによって構成される情報通信ネットワークであり、また、これらの組み合わせであってもよい。
【0018】
放送番組視聴装置2は、視聴者からコンテンツの再生についての操作を受け付け、当該操作の内容に応じた情報を情報処理装置1に送信する。情報処理装置1は、放送番組視聴装置2から受信した情報に基づいて配信するコンテンツを特定する。情報処理装置1は、特定したコンテンツを示すコンテンツデータを放送番組視聴装置2に送信する。放送番組視聴装置2は、情報処理装置1から送信されたコンテンツを再生することにより、視聴者から受け付けた操作をコンテンツの再生に反映させる。
【0019】
本実施形態において、コンテンツとは、映像データや音声データなどのことをいう。また、映像データは、テレビ放送番組や映画などの視覚データであり、音声データは、音楽やラジオ放送番組などの聴覚データである。以下では、コンテンツが過去にテレビ放送された放送番組であるとして説明するが、ラジオ番組およびテレビ番組の音声などであっても同様に処理することができる。また、情報処理装置1が記憶するコンテンツの各フレームは、「YYYY年MM月DD日HH時MM分SS秒nnnフレーム」という形式の放送時刻に対応付けられている。ここで、放送時刻とは、コンテンツが放送された時刻である。コンテンツを構成する映像と音声とは、放送時刻に基づいて時系列に読み出し可能な形式で記憶されている。これにより、情報処理装置1が記憶するコンテンツは、放送時刻に基づいて、一意に特定される。なお、コンテンツのデータは、適宜、符号化され圧縮されて記憶されている。また、放送番組視聴装置2が管理するコンテンツには、タグが対応付けられており、当該タグを利用してコンテンツの再生を操作するタグザッピングが可能となっている。
【0020】
図2は、コンテンツとタグとの関係の一例を示すタイミングチャートである。
図2は、放送日が「2013年3月20日」である放送番組A、B、C、およびDの4つのコンテンツの放送時間を示している。図2において、横軸は、放送時刻tを示す。放送番組Aの放送時間は、「9時00分00秒」から「9時20分00秒」までである。また、放送番組Bの放送時間は、「9時20分00秒」から「9時30分00秒」までである。また、放送番組Cの放送時間は、「9時30分00秒」から「9時45分00秒」までである。また、放送番組Dの放送時間は、「9時45分00秒」から「10時00分00秒」までである。このように、放送時間とは、ある放送番組が放送された時間のことであり、開始時刻と終了時刻との2つの放送時刻によって定められる時間のことを指す。
【0021】
図2の下部には、コンテンツの放送時間とタグとの対応付けの例が示されている。タグ1は、放送番組Aの放送時間全体と放送番組Cの放送時間全体とに対応付けられている。また、タグ2は、放送番組Bの放送時間全体、放送番組Cの放送時間全体、および放送番組Dの放送時間全体に対応付けられている。また、タグ3は、放送番組Bの放送時間全体と放送番組Cの放送時間全体とに対応付けられている。このようにタグはコンテンツの放送時間に対して対応付けられ、同一の放送時刻に複数のタグが対応付けられてよい。また、例えば、タグは、放送番組の一部に対応付けられてよく、複数の放送番組に跨って対応付けられてもよい。
【0022】
図1に戻り、放送番組視聴装置2の構成について説明する。
放送番組視聴装置2は、記憶部21と、提示部22と、操作入力部23と、通信部24と、操作情報送信制御部251と、受信制御部252と、を備える。放送番組視聴装置2は、自装置の内部にCPU(Central Processing Unit)を備える。
【0023】
記憶部21は、例えば、HDD(Hard Disc Drive)、フラッシュメモリ、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、またはRAM(Random Access Memory)などを備え、ファームウェアやアプリケーションプログラムなど、放送番組視聴装置2が備えるCPUが実行するための各種プログラムやCPUが実行した処理の結果などを記憶する。操作情報送信制御部251および受信制御部252は、例えば、放送番組視聴装置2の備えるCPUが記憶部21に記憶されているプログラムを実行することによって機能する。
【0024】
また、記憶部21は、視聴者識別情報を記憶する視聴者識別情報記憶部211を備える。視聴者識別情報は、放送番組視聴装置2の視聴者を識別する情報である。視聴者識別情報は、例えば、MACアドレス(Media Access Control address)、IP(Internet Protocol)アドレス、または情報処理装置1の管理者とのコンテンツ配信に係る契約により付与されたユーザID(IDentifier)などである。視聴者識別情報は、情報処理装置1が通信対象の放送番組視聴装置2を特定するために利用される。
【0025】
提示部22は、コンテンツデータを再生し、タグを提示する。提示部22は、例えば、映像を再生するための液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどの表示装置と音声を再生するためのスピーカーなどの音響装置とを備える。
図3は、放送番組視聴装置2によるタグの表示態様の一例を示す図である。
図3において示されるように、提示部22の表示領域G1の全域にはコンテンツが表示されている。また、表示領域G1の右側領域G11には、表示中のコンテンツに対応付けられているタグが縦方向に選択可能に配置され、一覧表示されている。また、タグのうち、枠G111が示すカーソルによって囲われる情報は、現在選択している情報を示している。図3の例において、右側領域G11は、例えば、視聴者がタグの表示を要求した場合にのみ表示されるようにしてよい。また、当該タグリストの表示は、所定時間以上、操作入力部23に対して操作が入力されない場合、オフにしてよい。
【0026】
操作入力部23は、視聴者からコンテンツ再生についての操作の入力を受け付ける。操作入力部23は、例えば、テレビのリモートコントローラ、マウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置を備える。操作入力部23が受け付ける操作の内容は、例えば、提示部22が備える表示装置にGUI(Graphical User Interface)により表示される。操作入力部23は、タイムシフトザッピングおよびタグザッピングの操作を受け付ける機能を有する。
【0027】
図4は、放送番組視聴装置2が備える入力装置3の外観の一例を示す正面図である。
入力装置3は、リモートコントローラであり、筐体31に取り付けられたホイールスイッチ32と、赤外線通信部33と、タイムシフトザッピング操作ボタン群34と、タグ表示ボタン35と、タグザッピング操作ボタン群36と、を備える。また、入力装置3は、例えば、公知のテレビや録画装置などのリモートコントローラが備える操作ボタンなどを備えてよい。
【0028】
ホイールスイッチ32は、回転することにより、放送番組視聴装置2の提示部22に表示されているタグに対するカーソル移動の指示を受け付ける。例えば、図3に示される例において、ホイールスイッチ32を回転させると、枠G111は、上方向または下方向に移動し、異なるタグが選択される。
赤外線通信部33は、入力装置3が受け付けた操作に応じた赤外線信号を放射することにより、放送番組視聴装置2に対して当該操作の情報を送信する。
【0029】
タイムシフトザッピング操作ボタン群34は、「30秒前」ボタン341と、「30秒後」ボタン342と、を備える。「30秒前」ボタン341は、放送番組視聴装置2が再生しているコンテンツの再生位置を、現在の放送時刻から過去方向に30秒間移動させる操作を受け付ける。「30秒後」ボタン342は、放送番組視聴装置2が再生しているコンテンツの再生位置を、現在の放送時刻から未来方向に30秒間移動させる操作を受け付ける。このように、タイムシフトザッピング操作ボタン群34は、タイムシフトザッピング操作を受け付ける。なお、時間の移動量は、例示したものに限定されない。
【0030】
タグ表示ボタン35は、再生しているコンテンツの放送時刻に対応付けられているタグを、放送番組視聴装置2に表示させる操作を受け付ける。
タグザッピング操作ボタン群36は、「過去」ボタン361と、「未来」ボタン362と、を備える。「過去」ボタン361は、現在選択されているタグと同一の付帯情報を有するタグであって、過去の放送時間に対応付けられている直近のタグが対応付けられているコンテンツの放送時間に、コンテンツの再生位置を移動させる操作を受け付ける。例えば、図2に示される例において、放送番組Dが再生されているときに「タグ2」が選択され、「過去」ボタン361が操作されると、直近の「タグ2」が対応付けられている放送番組Cの放送時間に、コンテンツの再生位置が移動する。
【0031】
「未来」ボタン362は、現在選択されているタグと同一の付帯情報を有するタグであって、未来の放送時間に対応付けられている直近のタグが対応付けられているコンテンツの放送時間に、コンテンツの再生位置を移動させる操作を受け付ける。例えば、図2に示される例において、放送番組視聴装置2が放送番組Aを再生しているときに「タグ1」が選択され、「未来」ボタン362が操作されると、直近の「タグ1」が対応付けられている放送番組Cの放送時間に、コンテンツの再生位置が移動する。
【0032】
図5は、タグザッピング操作に伴う放送番組視聴装置2の表示態様の変化の一例を示す図である。
図5の上段には、過去の放送時刻における表示態様の例が示されている。また、図5の中段には、現在再生しているコンテンツの放送時刻における表示態様の例が示されている。図5の下段には、未来の放送時刻における表示態様の例が示されている。また、図5の上段、中段、および下段に示す3つの例において再生されているコンテンツには、それぞれ同一のタグ「Cさん」が対応付けられており、上段の例と中段の例との間、および中段の例と下段の例との間の時間に、当該タグ「Cさん」が対応付けられている放送時間はないものとする。
【0033】
図5の上段に示される例において、コンテンツの放送時刻は、「2012年10月8日(月)18時36分00秒」であり、提示部22の表示領域G2の全域には、当該放送時刻におけるコンテンツが表示されている。また、表示領域G2の右側領域G21には、当該放送時刻に対応付けられているタグの一覧がリスト表示されており、「月曜バラエティ」、[Cさん」、および「Kさん」の3つのタグが表示されている。また、これらのタグのうち「Cさん」が枠G211により囲われ、選択されている。
【0034】
図5の中段に示される例において、現在再生しているコンテンツの放送時刻は、「2012年10月9日(火)20時12分10秒」であり、提示部22の表示領域G3の全域には、当該放送時刻におけるコンテンツが表示されている。また、表示領域G3の右側領域G31には、当該放送時刻に対応付けられているタグの一覧がリスト表示されており、「歌謡ショー」、「Aさん」、「Bさん」、[Cさん」、「夢であいましょう」、「歌謡太郎」、および「青空花子」の7つのタグが表示されている。また、これらのタグのうち「Cさん」が枠G311により囲われ、選択されている。
【0035】
図5の下段に示される例において、コンテンツの放送時刻は、「2012年10月12日(金)22時03分30秒」であり、提示部22の表示領域G4の全域には、当該放送時刻におけるコンテンツが表示されている。また、表示領域G4の右側領域G41には、当該放送時刻に対応付けられているタグの一覧がリスト表示されており、「金曜ドラマ」、「岩手県」、[Cさん」、「湯けむり事件」、および「推理二郎」の5つのタグが表示されている。また、これらのタグのうち「Cさん」が枠G411により囲われ、選択されている。
【0036】
図5の中段に示される例の状態において、上述した入力装置3の「過去」ボタン361が押下されると、放送番組視聴装置2の表示態様は、図5の上段に示される例に遷移する。そして、「Cさん」のタグが対応付けられている直近の過去の放送時間のうちの放送時刻である「2012年10月8日(月)18時36分00秒」のコンテンツを再生する。また、図5の中段に示される例の状態において、上述した入力装置3の「未来」ボタン362が押下されると、放送番組視聴装置2の表示態様は、図5の下段に示される例に遷移する。そして、放送番組視聴装置2は、「Cさん」のタグが対応付けられている直近の未来の放送時間のうちの放送時刻である「2012年10月12日(金)22時03分30秒」のコンテンツを再生し、タグのリストを更新する。このように、情報処理装置1と放送番組視聴装置2とにより、再生中のコンテンツの放送時刻に対応付けられているタグのリストから任意のタグを選択することで時間方向にザッピングを行うことが可能である。
【0037】
図1に戻り、放送番組視聴装置2の構成についての説明を続ける。
通信部24は、通信用インタフェースを備え、情報処理装置1と通信を行う。
操作情報送信制御部251は、操作入力部23が受け付けた操作に応じた操作情報と、視聴者識別情報記憶部211が記憶する視聴者識別情報とを、通信部24を介して、情報処理装置1に送信する。
【0038】
操作入力部23が受け付けた操作がタイムシフトザッピングの操作であった場合、操作情報送信制御部251は、操作により指定された移動時間と、過去または未来の移動方向との情報を含むタイムシフトザッピング要求を操作情報として送信する。操作入力部23が受け付けた操作がタグの表示要求であった場合、操作情報送信制御部251は、現在再生しているコンテンツの放送時刻を含むタグの取得要求を、操作情報として送信する。
【0039】
操作入力部23が受け付けた操作がタグザッピングの操作であった場合、操作情報送信制御部251は、選択されたタグと、現在再生しているコンテンツの放送時刻と、過去または未来の移動方向とを示す情報を含むタグザッピング要求を操作情報として送信する。また、操作情報送信制御部251は、操作入力部23が受け付ける公知のテレビや録画装置などが備えるコンテンツの再生開始や停止などの操作ボタンに応じた操作情報を情報処理装置1に送信してよい。
受信制御部252は、通信部24を介して、情報処理装置1から受信したコンテンツデータと、タグの取得要求に応じて情報処理装置1から送信されたタグとを提示部22に提示させる。
【0040】
次に、情報処理装置1の構成について説明する。
情報処理装置1は、記憶部11と、通信部12と、タグ入力部13と、タグ登録部14と、操作情報受信制御部15と、送信制御部17と、選択部161と、時間情報取得部162と、判定部163と、を備える。また、情報処理装置1は、自装置の内部にCPUを備える。
【0041】
記憶部11は、例えば、HDD、フラッシュメモリ、EEPROM、ROM、またはRAMなどを備え、ファームウェアやアプリケーションプログラムなど、情報処理装置1が備えるCPUが実行するための各種プログラムやCPUが実行した処理の結果などを記憶する。タグ登録部14、操作情報受信制御部15、送信制御部17、選択部161、時間情報取得部162、および判定部163は、例えば、情報処理装置1の備えるCPUが記憶部11に記憶されているプログラムを実行することによって機能する。
【0042】
また、記憶部11は、閾値データ記憶部111と、視聴情報データベース記憶部112と、放送時間記憶部113と、選択タグ情報記憶部114と、コンテンツ記憶部115と、タグデータベース記憶部116と、を備える。
閾値データ記憶部111は、後述する判定部163による判定処理において利用する閾値のデータを記憶する。
【0043】
視聴情報データベース記憶部112は、視聴情報を管理する視聴情報データベースを記憶する。視聴情報データベースは、視聴情報の登録や消去、修正、抽出などの機能を備える。視聴情報は、放送時間とタグとの関連度を算出するための中間データであり、コンテンツの放送時刻と、タグと、タグ判定値と、視聴回数とを対応付けた情報である。タグ判定値は、タグと放送時刻との関連の程度を示す数値である。また、視聴回数は、タグザッピングによりタグが参照され、当該放送時刻のコンテンツが配信された回数を示す。タグ判定値および視聴回数は、映像データや音声データの1フレーム毎に対応付けて保存されるデータである。視聴情報データベースの各レコードは、放送時刻とタグとを主キーとして参照可能である。
【0044】
放送時間記憶部113は、コンテンツの配信を開始した放送時刻である配信開始時刻の情報を記憶する。
選択タグ情報記憶部114は、タグザッピングの操作において、指定されたタグを記憶する。
コンテンツ記憶部115は、コンテンツを示すコンテンツデータを記憶する。上述したように、コンテンツは、放送時刻により一意に特定することができる。
【0045】
タグデータベース記憶部116は、タグとコンテンツの放送時間とを対応付けたタグデータのデータベースを記憶する。以下では、当該タグデータのデータベースをタグデータベースと称す。また、タグデータベースは、タグの登録や消去、修正、抽出などの機能を備える。タグデータによって放送時間と対応付けられるタグは、例えば、コンテンツの出演者やコンテンツの名称、コンテンツのジャンルなどのコンテンツに関する語句であり、その内容に制限はない。タグデータベースの各レコードは、タグ、または、放送時刻を主キーとして参照可能である。
【0046】
図6は、タグデータベースが受け付ける関数の一例を説明するための図である。
タグデータベースは、get_taglist(time)関数とget_tagtime(time,tag)関数との2つの関数を受け付ける。図6(a)は、get_taglist(time)関数の実行例とその出力結果の一例とを示す。図6(b)は、とget_tagtime(time,tag)関数の実行例とその出力結果の一例とを示す。
【0047】
get_taglist関数は、放送時刻(time)を引数とし、指定された放送時刻に対するタグのリストを取得するインタフェースである。例えば、図2において示される例のようにタグが管理されているときに、「get_taglist(“2013/03/20 09:33:00”)」が実行されると、図6(a)において示されるように、タグデータベースは、「タグ1」、「タグ2」、および「タグ3」の情報を出力する。
【0048】
get_tagtime関数は、放送時刻(time)とタグ(tag)とを引数とし、指定された放送時刻とタグとから一意に特定されるタグデータについて、当該タグが対応付けられている放送時間と、当該タグの過去および未来方向の直近のタグが対応付けられている放送時間の一覧とを取得するインタフェースである。例えば、図2において示される例のようにタグが管理されているときに、「get_tagtime(“2013/03/20 09:33:00”, “タグ2”)」が実行されると、図6(b)において示されるように、タグデータベースは、「2013年3月20日 09時33分00秒」を含む「タグ2」が対応付けられている放送番組Cの放送時間「2013/03/20, 09:30:00, 09:45:00」を出力する。また、タグデータベースは、放送番組Cに対応付けられている「タグ2」に関して、過去および未来方向の直近の「タグ2」が対応付けられている放送番組Bの放送時間「2013/03/20, 09:20:00,09:30:00」および放送番組Dの放送時間「2013/03/20, 09:45:00, 10:00:00」を出力する。
【0049】
通信部12は、通信用インタフェースを備え、放送番組視聴装置2と通信を行う。
タグ入力部13は、タグデータの入力を受け付ける。タグ入力部13は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネルなどの入力装置を備える。また、タグ入力部13は、通信用インタフェースを備え、ネットワークを介して外部機器から送信されたタグデータの入力情報を受信してもよい。タグ入力部13は、受け付けたタグの入力情報をタグ登録部14に出力する。
【0050】
タグ登録部14は、タグ入力部13が受け付けたタグデータの入力情報をタグデータベースに登録する。
操作情報受信制御部15は、通信部12を介して放送番組視聴装置2から受信する操作情報に応じた処理を行う。操作情報受信制御部15は、時刻受付部151と、付帯情報受付部152と、タグ取得要求受付部153と、を備える。
【0051】
時刻受付部151は、コンテンツの放送時刻の指定を受け付ける。時刻受付部151は、放送番組視聴装置2からコンテンツの放送時刻を含むタイムシフトザッピング要求を取得し、取得したタイムシフトザッピング要求を選択部161に出力する。
付帯情報受付部152は、コンテンツの付帯情報の指定を受け付ける。付帯情報受付部152は、放送番組視聴装置2からタグを含むタグザッピング要求を取得し、取得したタグザッピング要求を選択部161に出力する。
【0052】
タグ取得要求受付部153は、タグの取得要求を受け付ける。タグ取得要求受付部153は、放送番組視聴装置2からタグの取得要求を取得し、取得したタグの取得要求を送信制御部17に出力する。
選択部161は、時刻受付部151から取得したタイムシフト要求が含む移動時間と移動方向とに応じて、現在配信しているコンテンツの放送時刻を移動させた時刻をコンテンツの配信を開始する放送時刻として選択し、選択した放送時刻の情報を送信制御部17と時間情報取得部162とに出力する。
【0053】
選択部161は、付帯情報受付部152から取得したタグザッピング要求が含むタグに対応付けられている放送時間をタグデータベースから読み出し、読み出した放送時間からコンテンツの配信を開始する放送時刻を選択する。具体的には、選択部161は、付帯情報受付部152からタグザッピング要求を取得すると、タグザッピング要求が含むタグと放送時刻とを引数としたget_tagtime関数によりタグデータベースにアクセスし、引数から特定されるタグデータの過去および未来方向の直近のタグデータの放送時間を取得する。選択部161は、取得した過去または未来方向の直近のタグデータの放送時間のいずれかを、タグザッピング要求が含む移動方向に基づいて選択する。選択部161は、取得した放送時間のうちのランダムな時刻をコンテンツの配信を開始する放送時刻として選択し、選択した放送時刻を送信制御部17に出力する。また、選択部161は、選択した放送時刻の情報とタグザッピング要求が含むタグとを時間情報取得部162に出力する。
【0054】
時間情報取得部162は、選択部161が選択したコンテンツの放送時刻に基づいて、配信したコンテンツの放送時間の長さを取得する。選択部161から放送時刻の情報を取得すると、時間情報取得部162は、放送時間記憶部113から配信開始時刻を読み出す。また、時間情報取得部162は、現在配信しているコンテンツの放送時刻を、コンテンツの配信を終了した放送時刻である配信終了時刻とし、配信開始時刻と配信終了時刻とからなる配信時間の情報を取得する。ここで、配信時間は、再生されたコンテンツの放送時間(再生時間)、あるいは、視聴されたコンテンツの放送時間(視聴時間)と読み替えられてもよい。
【0055】
時間情報取得部162は、選択タグ情報記憶部114からタグを読み出し、当該タグと取得した配信時間の情報とを判定部163に出力する。そして、選択部161から取得した放送時刻の情報が示す時刻を放送時間記憶部113に記憶させる。
【0056】
選択部161から放送時刻の情報とタグとを取得すると、時間情報取得部162は、放送時間記憶部113から配信開始時刻を読み出す。また、時間情報取得部162は、現在配信しているコンテンツの放送時刻を配信終了時刻として配信時間の情報とを取得する。また、時間情報取得部162は、選択タグ情報記憶部114からタグを読み出し、当該タグと取得した配信時間の情報とを判定部163に出力する。そして、選択部161から取得した放送時刻の情報が示す時刻を放送時間記憶部113に記憶させる。また、選択部161から取得したタグを選択タグ情報記憶部114に記憶させる。選択タグ情報記憶部114にタグが記憶されていない場合、時間情報取得部162は、上述した処理を行わなくてよい。
【0057】
判定部163は、時間情報取得部162が取得した配信時間の長さに基づいて、コンテンツの付帯情報と、配信したコンテンツの放送時間とが関連するか否かを判定する。具体的には、判定部163は、閾値データ記憶部111から閾値データを読み出す。判定部163は、時間情報取得部162から取得した配信終了時刻と配信開始時刻とに基づいて配信時間の長さを算出する。判定部163は、算出した配信時間の長さが閾値データが示す所定の閾値よりも長い場合、時間情報取得部162から取得したタグと配信時間とが関連すると判定する。判定部163は、そのタグを含み、かつ、その配信時間内に含まれるすべての放送時刻の視聴情報のレコードを視聴情報データベースから取得する。判定部163は、例えば、取得したすべての視聴情報のタグ判定値に対して1を加算する。
【0058】
判定部163は、算出した配信時間の長さが閾値データが示す所定の閾値よりも長くない場合、時間情報取得部162から取得したタグと配信時間とが関連しないと判定する。判定部163は、そのタグを含み、かつ、その配信時間内に含まれるすべての放送時刻の視聴情報のレコードを視聴情報データベースから取得する。判定部163は、取得したすべての視聴情報のタグ判定値から1を減算する。また、同様に、判定部163は、取得したすべての視聴情報の視聴回数に対して1を加算する。
【0059】
また、算出した配信時間の長さが、閾値データが示す所定の閾値よりも長く、選択部161から取得したタグと選択タグ情報記憶部114に記憶されているタグとが同一の場合、判定部163は、選択タグ情報記憶部114に記憶されているタグを消去して、初期化する。
【0060】
送信制御部17は、通信部12を介し、放送番組視聴装置2に情報を送信する。送信制御部17は、コンテンツ配信部171と、タグ情報送信制御部172と、を備える。
コンテンツ配信部171は、放送番組視聴装置2へのコンテンツの配信を制御する。選択部161から放送時刻の情報を取得すると、コンテンツ配信部171は、取得した放送時刻の情報に基づいて、コンテンツ記憶部115からコンテンツデータを読み出す。そして、コンテンツ配信部171は、読み出したコンテンツデータを放送番組視聴装置2に送信することにより、コンテンツを配信する。コンテンツ配信部171は、放送時刻を1フレームずつ進めながら、時系列にコンテンツデータを配信する。
【0061】
タグ情報送信制御部172は、タグの送信を制御する。タグ情報送信制御部172は、タグ取得要求受付部153からタグ情報の取得要求を取得すると、タグの取得要求が含む放送時刻を引数としたtag_list関数によりタグデータベースにアクセスし、引数から特定されるタグの一覧を取得する。タグ情報送信制御部172は、取得したタグの一覧を放送番組視聴装置2に送信する。
【0062】
タグ位置処理部18は、視聴情報データベースに登録された視聴情報に基づいて、タグと放送時間との関連度を評価する。タグ位置処理部18は、例えば、関連度を評価するタグと放送時刻との視聴情報を視聴情報データベースから抽出する。タグ位置処理部18は、抽出した視聴情報のタグ判定値Dを視聴回数Nで除算した値である関連度D/Nを算出する。例えば、関連度D/Nが正の値の場合、タグと放送時刻とは関連していると推定される。また、例えば、関連度D/Nが負の場合、タグと放送時刻とは関連していないと推定される。また、関連度D/Nの絶対値は、その推定の信頼度を示し、値が大きいほど、タグと放送時刻とに関連がある、または、関連がないとする推定が正しい可能性が高い。
【0063】
タグ位置処理部18は、算出した関連度に基づいて、タグを対応付ける放送時間を再選択する。例えば、タグ位置処理部18は、算出した関連度が所定の閾値を超えている放送時間を選択する。このとき、例えば、該当する放送時間が断続的である場合には、それらを連続させてもよい。タグ位置処理部18は、タグデータベースに登録されているタグデータのタグと放送時間との対応付けを変更し、新たに選択した放送時間と改めて対応付ける。これにより、例えば、放送番組単位の広範囲に粗く対応付けられているタグを、そのタグが関連する放送番組内の詳細な位置に対して改めて対応付けることが可能となる。
【0064】
次に、情報処理装置1の動作を説明する。
図7は、情報処理装置1による動作の一例を示すフローチャートである。
まず、情報処理装置1は、放送番組視聴装置2からコンテンツの再生を開始する放送時刻を取得する(ステップS101)。新規に視聴者が視聴を開始する場合には、あらかじめ配信開始時刻として何らかの放送時刻を設定しておくことが必要であるが、ここでは、視聴者が以前に視聴したときの続きから配信を開始することとし、視聴者が最後に視聴したときのコンテンツの放送時刻が配信開始時刻の初期値として設定されているものとする。
【0065】
次に、情報処理装置1は、選択タグ情報記憶部114にタグが記憶されているか否かを判定する(ステップS102)。選択タグ情報記憶部114にタグが記憶されていない場合(ステップS102;NO)、情報処理装置1は、ステップS107に処理を進める。また、選択タグ情報記憶部114にタグが記憶されている場合(ステップS102;YES)、情報処理装置1は、放送番組視聴装置2が受け付けた操作がタイムシフトザッピングであるか否かを判定する(ステップS103)。放送番組視聴装置2が受け付けた操作がタイムシフトザッピングではない場合(ステップS103;NO)、情報処理装置1はステップS107に処理を進める。また、放送番組視聴装置2が受け付けた操作がタイムシフトザッピングである場合(ステップS103;YES)、情報処理装置1は、タイムシフトザッピング要求が含む移動時間Tと移動方向とを取得する(ステップS104)。
【0066】
次に、情報処理装置1は、視聴情報登録処理を行う(ステップS105)。次に、情報処理装置1は、ステップS104において取得した移動時間Tと移動方向に基づいて、配信開始時刻を現在の放送時刻から移動時間Tだけ過去または未来に移動した時刻に設定し、コンテンツの配信を開始する(ステップS106)。例えば、図4において示されるリモートコントローラの例では、移動時間Tは30秒である。そして、情報処理装置1は、ステップS107に処理を進める。
【0067】
次に、情報処理装置1は、放送番組視聴装置2が受け付けた操作がタグザッピングであるか否かを判定する(ステップS107)。放送番組視聴装置2が受け付けた操作がタグザッピングではない場合(ステップS107:NO)、ステップS102に処理を戻す。また、放送番組視聴装置2が受け付けた操作がタグザッピングである場合(ステップS107:YES)、情報処理装置1は、タグザッピング要求に基づいて、get_tagtime関数を実行し、タグを取得する(ステップS108)。次に、情報処理装置1は、視聴情報登録処理を行う(ステップS109)。次に、情報処理装置1は、放送番組視聴装置2から取得したタグザッピング要求が含む移動方向に基づいてタグを選択し、当該タグが対応付けられている放送時間のうちのランダムな時刻を配信開始時刻とし、コンテンツの配信を開始する(ステップS110)。次に、情報処理装置1は、タグザッピング要求が含むタグを選択タグ情報記憶部114に記憶させ(ステップS111)、ステップS102に処理を戻す。
【0068】
図8は、情報処理装置1による視聴情報登録処理の流れの一例を示すフローチャートである。
まず、情報処理装置1は、現在配信しているコンテンツの放送時刻を配信終了時刻とする(ステップS201)。次に、情報処理装置1は、放送時間記憶部113から配信開始時刻を読み出し、配信開始時刻と配信終了時刻との差から、配信時間の長さを算出する(ステップS202)。次に、情報処理装置1は、配信時間の長さが所定の閾値Thよりも長いか否かを判定する(ステップS203)。配信時間の長さが所定の閾値Thよりも長い場合(ステップS203;YES)、選択タグ情報記憶部114に記憶されているタグと、配信された放送時間とに関するすべての視聴情報のタグ判定値に1を加算する(ステップS204)。次に、情報処理装置1は、選択タグを初期化し(ステップS205)、処理を終了する。また、配信時間の長さが所定の閾値Thよりも長くない場合(ステップS203;NO)、選択タグ情報記憶部114に記憶されているタグと、配信された放送時間とに関するすべての視聴情報のタグ判定値から1を減算し(ステップS206)、処理を終了する。所定の閾値Thは、例えば、10秒間などであり、経験的に最適な判定ができるように設定してよい。
【0069】
図9は、放送番組視聴装置2の操作に応じたコンテンツの配信開始位置の遷移を説明するためのタイミングチャートである。
図9(a)〜(c)は、放送番組視聴装置2に与えられた操作の例を示す。図9(a)〜(c)の上部の横軸は、放送時刻tを示す。また、図9(a)〜(c)の上部のバーは、放送時刻に応じた放送番組を示す。図9(a)〜(c)の上部の横軸およびバーは、図9(a)〜(c)に示す操作例に共通である。
【0070】
図9(a)において示される操作例1では、まず、過去方向のタグザッピング操作Op1により放送番組Bの配信が開始されている。そして、時間V1経過後に、再び過去方向のザッピング操作Op2が行われ、配信開始位置が他の放送番組へ移動している。
図9(b)において示される操作例2では、まず、過去方向のタグザッピング操作Op3により放送番組Bの配信が開始されている。次に、時間V2経過後に、未来方向のタイムシフト操作Op4が実行され、放送時刻が進んだ位置から放送番組Bの配信が改めて開始されている。そして、時間V3経過後に、過去方向のタグザッピング操作Op5が実行され、配信開始位置が他の番組に移動している。
図9(c)において示される操作例3では、操作例2と同様に、過去方向のタグザッピング操作Op6、時間V4の経過、および未来方向のタイムシフト操作が実行されている。そして、時間V5経過後に、未来方向のタイムシフト操作が実行され、放送時刻が進んだ位置から放送番組Bの配信が改めて開始されている。そして、時間V6経過後に、過去方向へのタグザッピング操作Op5が実行され、再生位置が他の番組に移動している。
【0071】
このように、視聴者は、興味があるタグを選択し、タグザッピングによりコンテンツの再生位置を移動させた後に、さらに所望の場面を探すため、タイムシフトザッピングによりコンテンツの再生位置を放送番組内で移動させることがある。本発明は図9に示すようなザッピング動作のうち、時間V1〜V6のような配信時間を観測することで、その放送時間とタグとの関連を判定する。
【0072】
図10は、放送番組視聴装置2の操作に応じた情報処理装置1の判定処理を説明するためのタイミングチャートである。
図10(a)、(b)は、放送番組視聴装置2に与えられた操作の例を示す。図10(a)、(b)の上部の横軸は、放送時刻tを示す。また、図10(a)、(b)の上部のバーは、放送時刻に応じた放送番組を示す。図10(a)、(b)の上部の横軸およびバーは、図10(a)、(b)に示す操作例に共通である。また、放送番組A、B、およびCの放送時間には、図2において示される例と同様にタグが対応付けられている。
【0073】
図10(a)において示される操作例4は、図9(a)において示される操作例1と同様である。ここで、タグザッピング操作Op1では、「タグ2」が選択されている。また、タグザッピング操作Op2では、「タグ1」が選択されている。視聴者は、「タグ2」に関連する場面を期待してコンテンツの配信位置を移動させるので、配信された箇所と「タグ2」とが関連していない場合、配信時間V1は短くなる。これに対し、配信された箇所と「タグ2」とが関連している場合、配信時間V1は長くなる。従って、配信時間V1の長さを観測することで、配信された箇所が「タグ2」に関連するか否かを判定することができる。
【0074】
具体的には、例えば、配信時間V1が所定の閾値Thよりも長い場合、情報処理装置1は、配信時間V1の期間に配信された箇所に「タグ1」は関連すると判定する。例えば、「タグ1」が出演者を示す情報であれば、情報処理装置1は、当該箇所に「タグ1」が示す出演者が出演していると判定する。これに対し、配信時間V1が所定の閾値Thよりも長くない場合、情報処理装置1は、配信時間V1の期間に配信された箇所に「タグ1」は関連しないと判定する。例えば、「タグ1」が出演者を示す情報であれば、情報処理装置1は、当該箇所に「タグ1」が示す出演者が出演していないと判定する。
【0075】
図10(b)において示される操作例5は、図9(b)において示される操作例2と同様である。ここで、タグザッピング操作Op3では「タグ2」が選択されている。また、タイムシフトザッピングOp4では「30秒間」が選択されている。また、タグザッピング操作Op5では、「タグ1」が選択されている。情報処理装置1は、図10(a)の場合と同様に、配信時間V2および配信時間V3各々の長さにより、「タグ2」がそれぞれの配信箇所に関連しているか否かを判定する。具体的には、情報処理装置1は、配信時間V2が閾値Thより長ければ、配信時間V2の期間に配信された箇所に「タグ2」は関連しており、配信時間V2が閾値Thよりも長くなければ、配信時間V2の期間に配信された箇所に「タグ2」は関連していないと判定する。また、配信時間V2が閾値Thより長くない場合であって、配信時間V3が閾値Thより長い場合には、配信時間V3の期間に配信された箇所に「タグ2」は関連すると判定する。
【0076】
以上説明したように、本実施形態に係る情報処理装置1は、コンテンツの付帯情報と放送時間とをタグとして対応付けて記憶する記憶部11と、コンテンツの付帯情報を指定するタグザッピング要求を受け付ける付帯情報受付部152と、付帯情報受付部152が受け付けたコンテンツの付帯情報に対応付けられている放送時間を記憶部11から読み出し、読み出した放送時間からコンテンツの配信を開始する放送時刻を選択する選択部161と、選択部161が選択したコンテンツの放送時刻に基づいて、配信したコンテンツの放送時間の長さを取得する時間情報取得部162と、時間情報取得部162が取得した放送時間の長さに基づいて、コンテンツの付帯情報と、配信したコンテンツの放送時間とが関連するか否かを判定する判定部163と、を備える。
【0077】
これにより、情報処理装置1は、配信されたコンテンツの放送時間の長さに基づいて、タグと、コンテンツの放送時間とが関連するか否かを判定するため、タグとコンテンツとを対応付けるべきか否かを判定することができる。従って、情報処理装置1は、タグとコンテンツとを容易に対応付けることができる。
【0078】
また、情報処理装置1は、コンテンツの放送時刻を指定するタイムシフト要求を受け付ける時刻受付部151、をさらに具備し、選択部161は時刻受付部151が受け付けた放送時刻をコンテンツの再生を開始する放送時刻として選択する。
これにより、情報処理装置1は、タグザッピング後に配信されたコンテンツの位置がタグに関連せず、タイムシフトザッピングが続けて行われた場合も、タグと、コンテンツの放送時間とが関連するか否かを判定する。従って、情報処理装置1は、タグとコンテンツとをさらに正確に対応付けることができる。
【0079】
また、選択部161は、付帯情報受付部152が受け付けたコンテンツの付帯情報に対応付けられている放送時間を記憶部11から読み出し、読み出した放送時間のうちのランダムな時刻をコンテンツの配信を開始する放送時刻として選択する。
これにより、情報処理装置1は、タグザッピングを行ったとき、タグに関連したコンテンツの再生位置をランダムな位置とするため、同一の放送時間に対応付けられた同一のタグについて、様々な場面を配信し、それぞれの場面がタグと関連するか否かを判定することができる。従って、情報処理装置1は、タグとコンテンツとをさらに正確に対応付けることができる。
【0080】
また、判定部163は、時間情報取得部162が取得した放送時間の長さが所定の閾値を超えるか否かに基づいて、コンテンツの付帯情報と、コンテンツの放送時間の情報が示す放送時間とが関連するか否かを判定する。これにより、情報処理装置1は、タグとコンテンツとが関連するか否かを少ない処理で判定することができる。
【0081】
なお、タグ位置処理部18によるタグの再登録の処理は、上述したものに限定されない。例えば、タグ位置処理部18は、所定の閾値を超える関連度D/Nを示す放送時刻が断続的に存在し、その時間間隔が大きい場合は、タグデータベースに登録されているタグを、同じ付帯情報を有し、異なる放送時間に対応付けられる複数のタグとして登録し直してもよい。また、タグ位置処理部18は、関連度の放送時刻に対する分布に基づいて分散や中央値などの統計値を算出し、タグを対応付ける放送時間を選択してよい。また、タグ位置処理部18によるタグの再登録処理は、人手により指示されたタグに対して行われてもよいし、バッチ処理などで定期的に行われてもよい。
【0082】
また、情報処理装置1は、チャンネルの切替やコンテンツの再生停止などの操作に基づいて、タグと放送時間とが関連するか否かの判定処理を行ってもよい。例えば、情報処理装置1は、チャンネルの切替操作またはコンテンツの再生停止の操作を受け付けたときに配信していたコンテンツの放送時刻を配信終了時刻とし、配信時間の長さを算出してよい。
【0083】
また、情報処理装置1は、複数の放送番組視聴装置2と接続されてよい。この場合、複数の放送番組視聴装置2から視聴情報を収集し、タグとコンテンツの放送時間との関連度を算出してよい。具体的には、例えば、情報処理装置1は、複数の放送番組視聴装置2各々に配信したコンテンツについて、判定部163による判定に使用するタグと配信時間の情報とを蓄積する。情報処理装置1は、上述したように、配信時間の長さに基づいて、蓄積したタグと配信時間とが関連するか否かを判定する。情報処理装置1は、判定結果に基づいて、蓄積したタグと配信時間とに関するすべての視聴情報のタグ判定値を増減する。このように、情報処理装置1は、複数の放送番組視聴装置2各々に配信されたコンテンツの配信状況から得られる視聴情報を集約する。情報処理装置1は集約された視聴情報に基づいて、タグと放送時間との関連度を評価し、タグを対応付ける放送時間を再選択する。これにより、より多くの視聴者のコンテンツの視聴状況に基づいて、タグと放送時間との関連度を評価することができるため、より精度良くタグと放送時間とを対応付けることができる。
また、コンテンツは、複数チャンネルを有していてよい。この場合、コンテンツは、チャンネルの情報と、放送時刻とに基づいて一意に特定されるようにしてよい。また、コンテンツは、録画された放送番組であってもよい。
【0084】
また、タイムシフトザッピングにおいて、コンテンツの配信を開始する放送時刻が直接指定されてもよい。
また、情報処理装置1と放送番組視聴装置2とは、一体の装置であってもよい。また、情報処理装置1の備える各機能は、複数の装置に分散して備えられてよい。例えば、情報処理装置1のコンテンツの配信に関する機能とタグを管理する機能とは、異なる装置に備えられていてもよい。
【0085】
上述した情報処理装置1は、内部にコンピュータシステムを有している。そして、情報処理装置1の動作の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータシステムが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。ここでいうコンピュータシステムとは、CPU及び各種メモリやOS、周辺機器等のハードウェアを含むものである。
【0086】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体ディスク(SSD)、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを放送や通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしてもよい。また上記プログラムは、上記処理の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した処理をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
【0087】
また、上述した実施形態における情報処理装置1の一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。情報処理装置1の各機能部は個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
【符号の説明】
【0088】
1…情報処理装置、11…記憶部、111…閾値データ記憶部、112…視聴情報データベース記憶部、113…放送時間記憶部、114…選択タグ情報記憶部、115…コンテンツ記憶部、116…タグデータベース記憶部、12…通信部、13…タグ入力部、14…タグ登録部、15…操作情報受信制御部、151…時刻受付部、152…付帯情報受付部、153…タグ取得要求受付部、161…選択部、162…時間情報取得部、163…判定部、17…送信制御部、171…コンテンツ配信部、172…タグ情報送信制御部、18…タグ位置処理部、2…放送番組視聴装置、21…記憶部、211…視聴者識別情報記憶部、22…提示部、23…操作入力部、24…通信部、251…操作情報送信制御部、252…受信制御部、3…入力装置、31…筐体、32…ホイールスイッチ、33…赤外線通信部、34…タイムシフトザッピング操作ボタン群、35…タグ表示ボタン、36…タグザッピング操作ボタン群
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10