(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記粒子ビーム(990)での照射が、前記マスク(400)が前記トレンチ(190)の側壁の下位部分を遮蔽する角度で、前記主表面(101a)に垂直な垂直方向から傾斜している傾斜粒子ビームへの暴露を含む、
請求項1に記載の方法。
前記マスク(400)を形成するステップが、前記マスク開口部(401)までの距離の減少と共に漸減する第1のマスクセクション(411)を形成するステップを含む、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の方法。
前記マスク(400)を形成するステップが、前記トレンチ(190)を形成するための先行マスク開口部(439)を含む先行マスク(430)を形成するステップと、前記トレンチ(190)および前記縁部(105)を露出する前記マスク(400)を前記先行マスク(430)から形成するために、前記先行マスク開口部(439)を拡大するステップとを含む、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
前記マスク(400)を形成する前に、主表面(101a)から前記半導体層(100a)内まで延在するトレンチ(190)を形成するステップであって、前記トレンチ(190)および前記トレンチ(190)の周りの前記主表面(101a)の縁部(105)を露出するように前記マスク開口部(401)が形成される、ステップと、
をさらに含む、請求項12または13に記載の方法。
前記マスク(400)と前記半導体層(100a)の非晶質化されていない第3の部分(183)との間の第1の界面と、前記非晶質化されていない第3の部分(183)と前記非晶質化された第2の部分(182)との間の第2の界面との間の角度が、少なくとも120度である、
請求項12〜14のいずれか一項に記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下の詳細な説明では、本明細書の一部を形成し、本発明を実践できる特定の実施形態が例示として示される添付の図面を参照する。本発明の範囲から逸脱することなく、他の実施形態を利用することや、構造または論理上の変更を行うことができることを理解されたい。例えば、一実施形態に対して示されるかまたは説明される特徴は、さらなる実施形態を生み出すために、他の実施形態でまたは他の実施形態と併せて使用することができる。本発明は、そのような変更形態および変形形態を含むことを意図する。例については、添付の請求項の範囲を制限するものと解釈すべきではない特定の言語を使用して説明する。図面は、原寸に比例しておらず、例示のみを目的とする。対応する要素は、別段の言明がなければ、異なる図面において、同じ参照記号によって指定されている。
【0012】
「有する」、「含む(「containing」または「including」)」、「備える」という用語および同様のものは、制限のない用語であり、同用語は、述べられる構造、要素または特徴の存在を示すが、追加の要素または特徴を除外しない。文脈上で明示される場合を除き、冠詞(「a」、「an」および「the」)は、単数形と同様に複数形を含むことを意図する。
【0013】
「電気的に接続された」という用語は、電気的に接続された要素間の永久的なオーム性の低い接続について説明し、例えば、関係する要素間の直接接触あるいは金属および/または高濃度ドープ半導体を介するオーム性の低い接続が挙げられる。「電気的に結合された」という用語は、信号伝送に適している1つまたは複数の介在要素を電気的に結合された要素間に提供できることを含み、例えば、第1の状態のオーム性の低い接続および第2の状態のオーム性の高い電気的減結合を一時的に提供するように制御可能な要素が挙げられる。
【0014】
図は、ドーピング型「n」または「p」の隣に「−」または「+」を示すことによって、相対ドーピング濃度を示す。例えば、「n
−」は、「n」ドーピング領域のドーピング濃度より低いドーピング濃度を意味し、「n
+」ドーピング領域は、「n」ドーピング領域より高いドーピング濃度を有する。同じ相対ドーピング濃度のドーピング領域は、必ずしも同じ絶対ドーピング濃度を有するわけではない。例えば、2つの異なる「n」ドーピング領域は、同じまたは異なる絶対ドーピング濃度を有し得る。
【0015】
図1A〜1Cは、単結晶炭化ケイ素に基づく半導体層100aの主表面101aに局所的に凹部を設けるための漸減させた第1のマスクセクション411を有するマスク400の使用について言及する。
【0016】
図1Aは、例えば、2H−SiC(2HポリタイプのSiC)、6H−SiCまたは15R−SiCなどの単結晶炭化ケイ素(SiC)からなり得るかまたは単結晶炭化ケイ素(SiC)を含み得る半導体層100aを含む半導体基板500aを示す。実施形態によれば、半導体層100aは、4Hポリタイプの炭化ケイ素(4H−SiC)からなる。半導体層100aは、炭化ケイ素インゴットから薄片を切り取ることによって得られるベース基板と、ベース基板の処理表面上にエピタキシによって成長させたエピタキシ層とを含み得、ベース基板は、高濃度にドープし、エピタキシ層は、低濃度にドープすることができる。示される部分の外側には、半導体基板500aは、さらなる導電部分、絶縁部分および/または半導電部分を含み得る。
【0017】
半導体層100aは、前側の主表面101aと、主表面101aの反対側の後側の支持表面とを有するほぼ円筒形であり得、主表面101aは、スタガ型の表面セクションと交差する平面または平均表面であり得、スタガ型の表面セクションは、主結晶方向に平行であり、主表面101aに対して傾斜している(例えば、約4度)。
【0018】
主表面101aの法線は、垂直方向を定義する。主表面101aに平行な方向は、水平方向である。
【0019】
マスク開口部401を有するマスク400は、主表面101a上に形成される。マスク400は、単一のマスク層を含み得るか、または、順番に重ねて堆積させた2つ以上の副層を含む多層マスクであり得る。
【0020】
図1Aは、マスク開口部401を取り囲む漸減する第1のマスクセクション411を示し、第1のマスクセクション411では、マスク400は、マスク開口部401までの距離の減少と共に漸減する。漸減は、示されるようにほぼ線形であり得、第1のマスクセクション411が漸減するレートは、ほぼ均一である。他の実施形態によれば、第1のマスクセクション411が漸減するレートは、マスク開口部401までの距離の減少と共に増加し得る。第2のマスクセクション412では、マスク400の厚さは、少なくともほぼ均一であり、漸減する第1のマスクセクション411の最大の厚さに少なくとも等しい。
【0021】
マスク400は、極めて等方的にエッチングすることができる材料であり得るか、または、同材料を含み得る。実施形態によれば、マスク材料は、シリコン酸化物(SiO
2)、シリコン(Si)もしくは白金(Pt)であるか、または、シリコン酸化物(SiO
2)、シリコン(Si)もしくは白金(Pt)を含む。
【0022】
マスク開口部401の垂直投影における半導体層100aの第1の部分および第1のマスクセクション411の垂直投影内の第2の部分では、半導体層100aの結晶格子が損傷を受ける。例えば、粒子ビームは、主表面101aに垂直に照射され、第2のマスクセクション412は、粒子ビームに対して半導体層100aの第3の部分183をほぼ完全に遮蔽し、第1のマスクセクション411は、粒子ビームに対して半導体層100aの下層の部分を部分的にしか遮蔽せず、粒子ビームは減衰することなくマスク開口部401を通過する。
【0023】
粒子ビームは、電子ビーム、中性子ビームまたはイオンビームであり得る。例えば、粒子ビームは、ゲルマニウム(Ge)、スズ(Sn)および鉛(Pb)などの第14族元素のイオン、または、ネオン(Ne)、アルゴン(Ar)、クリプトン(Kr)もしくはキセノン(Xe)などの第18族元素のイオンを含む。さらなる実施形態によれば、粒子ビームは、およそ1:1の割合でシリコンイオン/原子と炭素イオン/原子を含む。粒子ビーム990は、結晶格子に重大な損傷を与えるほど十分に高い注入ドーズ量の粒子を提供し、その結果、完璧な結晶性から完全な非晶質までの規模で、粒子ビーム990は、半導体層100aを非晶質側に近い状態にする。
【0024】
臨界ドーズ量は、シリコン炭素結合の結合エネルギー、SiC結晶の結晶格子密度および所定の粒子種に対するSiC結晶の核阻止能に依存する。臨界ドーズ量は、アルミニウムイオンに対しては約1E15cm
−2、水素イオンに対しては約2E18cm
−2、アルゴンイオンに対しては約4.8E14cm
−2である。
【0025】
粒子ビーム990は、粒子ビーム990での照射の後、半導体層100aの結晶格子が前ほど完璧とは言えない状態になり、格子空孔などのかなりの量の結晶欠陥を含むという趣旨で、第1および第2の部分181、182の半導体層100aの結晶格子に損傷を与え、それにより、半導体層100aを非晶質化する。損傷の度合いは、第1および第2の部分181、182を非晶質と見なせるほど高いものであり得る。実施形態によれば、第1および第2の部分181、182の結晶格子の総合欠陥密度は、少なくとも1E21cm
−3である。別の実施形態によれば、第1および第2の部分181、182は、完全に非晶質である。
【0026】
図1Bは、マスク開口部401の垂直投影における半導体層100aの非晶質化された第1の部分181と、漸減させた第1のマスクセクション411の垂直投影における非晶質化された第2の部分182とを示す。第2のマスク部分412によって遮蔽された第3の部分183では非晶質化は起こらない。非晶質化された第1および第2の部分181、182の垂直拡張は、粒子の種に依存し、粒子ビームの粒子の加速エネルギーに依存し、例えば、200keVの加速エネルギーで注入されたアルミニウムイオンに対して約300nmであり得る。
【0027】
垂直方向から散乱した粒子は、粒子ビームの垂直投影の外側の半導体層100aの部分を非晶質化することができる。それに加えて、漸減する第1のマスクセクション411の厚さの変化は、マスク開口部401までの距離の増加と共に粒子の範囲を徐々に低減し、その結果、漸減する第1のマスクセクション411は、漸減する第1のマスクセクション411の水平拡張の少なくとも一部分に沿って第1の部分181までの距離の増加と共に第2の部分182も徐々に漸減するという結果をもたらす。第2の部分182の垂直拡張が減少するレートは、第1のマスクセクション411が漸減するレートに相当し得、ほぼ線形であるかまたは第1の部分181までの距離の増加と共に減少し得る。
【0028】
第1および第2の部分181、182の非晶質化の後、マスク400が除去される。同じプロセスまたは後のプロセスにおいて、例えば、フッ素(F)を含むエッチング液および緩衝化したHF(例えば、フッ化水素酸(HF)と硝酸(HNO
3)の1:1の混合物(例えば、容積でおよそ1:1のHF:HNO
3の混合物))などの酸化化学物質を使用することによって、非晶質化された第1および第2の部分181、182を除去することができる。ウェットエッチングは、非晶質化されていない第3の部分183と対照して、非晶質化された第1および第2の部分181、182を高選択的に除去する。
【0029】
図1Cは、非晶質化された第1および第2の部分181、182を除去することによって主表面101aに形成された凹部191を示す。凹部191の底表面141は、主表面101aの凹部が設けられていない部分に平行である。スムーズに面取りされた移行部表面142は、漸減する非晶質化された第2の部分182を除去した結果である。凹部191は、いかなるのエッジの鋭い特徴も示さない。すなわち、第3の部分183における特徴の最大角は、120度より大きい。
【0030】
SiC基板のエッジの鋭い特徴に丸みを帯びさせる従来の方法を除いて、本方法は、1500℃を超える温度での時間のかかる、SiC材料の望まない再堆積プロセスやドーパントの分離も含み得る加熱処理なしでうまく扱うことができる。
【0031】
図2A〜2Bは、垂直側壁を有するマスク開口部401を含む参照マスク490を使用した比較方法について言及する。前側からSiC半導体層100aを含む比較基板501aに照射される粒子ビームは、マスク開口部401の垂直投影における半導体層100aの第1の部分181を直接非晶質化する。
【0032】
図2Aに示されるように、垂直方向から偏向された散乱粒子は、マスク開口部401に直接隣接する参照マスク490の一部分の垂直投影における、マスク開口部401の垂直投影の外側にある移行部分189を非晶質化することができる。散乱粒子の水平範囲は、第1の部分181の垂直拡張と比べて小さく、その結果、移行部分189と半導体層100aの非晶質化されていない第3の部分183との間の平面界面は、主に垂直であり、移行部分189の垂直拡張は、突然変化する。
【0033】
図2Bは、
図2Aの参照マスク490、非晶質化された第1の部分181および非晶質化された移行部分189を除去した後の、比較方法によって得られた比較凹部199を示す。
図2Aの非晶質化された移行部分189の急勾配の側壁は、比較基板501aの比較凹部199の縁に沿って約90°の特徴角度を有する鋭いエッジ149をもたらす。
【0034】
図3A〜3Dは、単結晶炭化ケイ素に基づく半導体層100aを含むSiC半導体基板500aの主表面101aにおけるスムーズな移行部を有する階段状の凹部を形成する方法について言及する。第1のマスク400aは、漸減させた第1のマスクセクション411および垂直拡張が均一であり得る第2のマスクセクション412を有する第1のマスク開口部401aを含む。第1のマスク開口部401aの垂直投影における半導体層100aの第1の部分181および漸減する第1のマスクセクション411の垂直投影内の第2の部分182は、上記で説明されるように非晶質化される。
【0035】
図3Aは、垂直拡張が第1の部分181までの距離の増加と共に徐々に減少する非晶質化された第2の部分182を示す。
【0036】
非晶質化された第1および第2の部分181、182は、第1の凹部191aを形成するために、例えば、HF:HNO
3の1:1の混合物を使用することによって、ウェットエッチングプロセスによって除去される。
【0037】
図3Bに示されるように、第1の凹部191aの輪郭は、一方の非晶質化された第1および第2の部分181、182と、もう一方の
図3Aの半導体層100aの非晶質化されていない第3の部分183との間の界面の輪郭をたどる。
【0038】
第1のマスク400aは、
図3Aの第1のマスク開口部401aによって露出したエリアと、第1の凹部191aに直接隣接する半導体層100aのさらなる部分とを含む第2のマスク開口部401bを有する第2のマスク400bに修正するかまたは置き換えることができる。例えば、第2のマスク400bは、
図3Aおよび3Bの第1のマスク400aの等方性凹部作成によってまたはさらなるリソグラフィプロセスによって生じ得る。第2のマスク開口部401bによって露出した半導体層100aのさらなる第1の部分181’および第2のマスク400bの漸減する第1のマスクセクション411の垂直投影におけるさらなる第2の部分182’は、粒子ビーム990での照射の後、さらなる第1および第2の部分181’、182’の結晶格子が前ほど完璧とは言えない状態になり、完璧な結晶性から完全な非晶質までの規模で、第1および第2の部分181’、182’を非晶質側に近い状態にするという趣旨で、例えば、粒子ビームでの照射によって、非晶質化される。非晶質化されたさらなる第1および第2の部分181’、182’ならびに第2のマスク400bは除去される。
【0039】
図3Dは、スムーズな電界勾配をもたらす、結果として得られたスムーズな移行部を有する階段状の凹部191bを示す。
【0040】
図4A〜4Cは、トレンチの縁に沿ってエッジに丸みを帯びさせるおよび/または面取りするために横方向に凹部が設けられたマスクと組み合わせて使用される、漸減するマスクセクションを有する実施形態について言及する。
【0041】
単層マスクまたは多層マスクである先行マスク430は、
図1Aを参照して説明されるように、半導体基板500aの半導体層100aの前側の主表面101a上に形成される。先行マスク430は、フォトリソグラフィによってパターニングされ、先行マスク開口部439を含む。反応性イオンビームエッチングは、先行マスク開口部439の垂直投影で半導体層100a内までトレンチ190をエッチングする。反応性イオンビームエッチングは、高い異方性を有し、トレンチ側壁はほぼ垂直であり得る。
【0042】
図4Aは、半導体層100aに形成されたトレンチ190を示す。エッチングの高い異方性により、トレンチ190の縁のエッジおよびトレンチ190の底部に沿ったエッジは、鋭いエッジであり、約90°の特徴角度を示す。
【0043】
次いで、先行マスク430は、
図4Aの先行マスク開口部439より大きいマスク開口部401を有するマスク400に修正されるかまたは置き換えられる。それに加えて、マスク400は、漸減させた第1のマスクセクション411を含み得、漸減させた第1のマスクセクション411の垂直拡張は、マスク開口部401までの距離の増加と共に増加する。より大きなマスク開口部401は、トレンチ190の縁の周りの主表面101aの縁部105が露出するという結果をもたらす。縁部105の幅Δsは、例示として、5nm〜100nmの範囲であり得る。マスク開口部401の垂直投影における半導体層100aの第1の部分181および漸減させた第1のマスクセクション411の垂直投影における第2の部分182は、例えば、前側からの粒子ビームでの半導体基板500aへの照射によって、非晶質化され、粒子ビームのドーズ量は、粒子ビームでの照射の後、第1および第2の部分181、182の結晶格子が前ほど完璧とは言えない状態になり、完璧な結晶性から完全な非晶質までの規模で、第1および第2の部分181、182を非晶質側に近い状態にするという趣旨で、それを超えると結晶性SiCが非晶質化される粒子特有の臨界ドーズ量を超える。
【0044】
図4Bは、非晶質化された第1および第2の部分181、182を示し、第1の部分181は、トレンチ190の底部に沿った第1のセクション181aと、露出した縁部105の垂直投影における第2のセクション181bと、トレンチ190の垂直側壁に沿った第3のセクション181cとを含む。非晶質化された第2の部分182は、トレンチ190までの距離の増加と共に漸減し、第1の部分181の第2のセクション181bは、非晶質化された第1の部分181と第2の部分182との間の移行部をさらに滑らかにする。第2のセクション181bの領域では、垂直側壁を通過する非晶質化粒子および露出した縁部105を通過する粒子の影響により、第2のセクション181bの水平拡張が主表面101aまでの距離の減少と共にわずかに増加するように重なる。
【0045】
マスク400ならびに非晶質化された第1および第2の部分181、182は除去される。
【0046】
図4Cに示されるように、結果として得られたトレンチ190は、非晶質化された第1の部分181の第2のセクション181bの横拡張によって主に画定される傾斜表面セクション142bと、漸減する非晶質化された第2の部分182によって主に画定される漸減する表面セクション142aとを含む面取りされたおよび丸みを帯びた縁を含む。トレンチ190の底部における散乱効果は、トレンチ底部190の角部に沿って丸みを帯びた表面セクション142cをさらに生成することができる。
【0047】
図5A〜5Cは、主表面101aから結晶性炭化ケイ素半導体層100a内まで延在するトレンチ190の縁を面取りするおよび/または丸みを帯びさせる別の方法について言及する。
【0048】
先行マスク430は、先行マスク430の先行マスク開口部439が垂直側壁を有するように形成され、半導体層100aの主表面101aの一部分を露出させるように、堆積させ、フォトリソグラフィによってパターニングする。
【0049】
図5Aは、
図4Aを参照して説明されるように、半導体層100aに形成されたトレンチ190を示す。
【0050】
先行マスク430は、トレンチ190およびトレンチ190の周りの主表面101aの縁部105を露出させるマスク開口部401を含むマスク400に修正されるかまたは置き換えられる。縁部105の幅Δsは、トレンチ190の円周の周りで均一であり得る。マスク開口部401の側壁は、垂直またはほぼ垂直であり得る。
【0051】
半導体基板500aは、前側から照射される。照射は、垂直方向に対して傾斜している粒子ビームでの照射を含み得、垂直方向からの傾斜角αは、マスク400が傾斜粒子ビームに対してトレンチ190の側壁の下位部分を遮蔽するように選択される。照射は、トレンチ190の水平縦軸に沿って延在する垂直中心面に対して対称傾斜角αを有する2つの逆方向に傾斜している粒子ビームでの照射を少なくとも含み得る。水平横拡張の10倍以下の水平縦拡張を有するトレンチ190について言及する実施形態によれば、照射は、4つの直交方向に沿って垂直中心軸に対して傾斜角αだけ傾斜している4つの注入部を含み得る。照射は、垂直粒子ビーでの照射をさらに含み得る。
【0052】
傾斜粒子ビームは、トレンチ側壁の上位部分および露出した縁部105のみを照射し、それにより、傾斜粒子ビームでの照射の後、トレンチ側壁の上位部分および露出した縁部105の結晶格子が前ほど完璧とは言えない状態になり、完璧な結晶性から完全な非晶質までの規模で、トレンチ側壁の上位部分および露出した縁部105を非晶質側に近い状態にするという趣旨で、マスク400の垂直投影における半導体層100aの部分の非晶質化も行う。
【0053】
図5Bは、
図4Bの非晶質化された第1の部分181の第1、第2および第3のセクションにほぼ相当する、垂直に照射された粒子ビームによって生じた第1、第2および第3のセクション181a、181b、181cを含む非晶質化された第1の部分181を示す。それに加えて、傾斜粒子ビームは、マスク400のセクションの垂直投影における第2の部分182を非晶質化する。主表面101aに沿った横方向の粒子ビームの範囲は、炭化ケイ素結晶の粒子の範囲による影響を主に受け、散乱による影響は少ないため、非晶質化された第2の部分182の輪郭は、主表面101aおよび第1の部分181の第2のセクション181bの両方にスムーズに適合する。
【0054】
図5Cは、マスク400ならびに非晶質化された第1および第2の部分181、182を除去した後のトレンチ190を示す。結果として得られたトレンチ190の縁は、面取りするおよび/または丸みを帯びさせ、輪郭が非晶質化された第2の部分182および第1の部分181の第2のセクション181bによって画定される漸減する表面セクション142aを含む。
【0055】
図6A〜6Eは、MGD(MOS制御ダイオード)、通常の意味では、金属ゲートを有するIGFETと非金属ゲートを有するIGFETの両方を含む、例えば、MOSFET(金属酸化膜半導体FET)などのIGFET(絶縁ゲート電界効果トランジスタ)またはIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などの炭化ケイ素素子に対するトレンチゲート構造を形成するためのプロセスについて言及する。
【0056】
半導体基板500aは、高濃度にn
+ドープされたベース基板100sと、ベース基板100sの処理表面上にエピタキシによって形成できる低濃度にドープされたn
−型のエピタキシ層100eとを含み得る半導体層100aを含む。半導体層100aは、前側の主表面101aと、主表面101aの反対側の後側の支持表面102aとを有する円筒形であり得る。第1のマスク層431aおよび第2のマスク層432aを含む多層先行マスクシステム430aは、主表面101a上に堆積させる。マスクシステム430a上のフォトレジスト層は、レジスト開口部711を有するレジストマスク710を形成するために、リソグラフィによってパターニングされる。
【0057】
図6Aは、先行マスクシステム430aと、レジスト開口部711を含むレジストマスク710とを示す。第1および第2のマスク層431a、432aの材料は、異なる形でエッチングできるように、異なり得る。実施形態によれば、第1および第2のマスク層431a、432aの材料は、同じエッチング液中で、第2のマスク層432aの方が第1のマスク層431aより速く凹部を設けられるように、選択することができる。実施形態によれば、第1および第2のマスク層431a、432aは両方とも、堆積させた酸化ケイ素からなるか、または、堆積させた酸化ケイ素を含み、第2のマスク層432aの密度は、第1のマスク層431aの密度より低い。例えば、第1および第2のマスク層431a、432aは、前駆体材料としてTEOS(オルトケイ酸テトラエチル)を使用するCVD(化学気相成長)によって堆積させ、第2のマスク層432aは、より高い密度をもたらすという条件の下で堆積させるか、または、第1のマスク層431aの堆積後の加熱処理は、第2のマスク層432aを堆積させる前に、第1のマスク層431aの密度を高くする。
【0058】
高い異方性のエッチングは、レジスト開口部711の垂直投影における先行マスク開口部439を有する先行マスク430を形成するために、先行マスクシステム430aを開口する。反応性イオンエッチングプロセスは、先行マスク開口部439の垂直投影で半導体層100aにトレンチ190を形成する。
【0059】
図6Bは、半導体層100aの主表面101aに形成されたトレンチ190を示す。先行マスク430は、先行マスク430からマスク開口部401を有するマスク400を形成するために先行マスクシステム430aを少なくとも水平にまたは水平および垂直に後退させる修正プロセスを受ける。
【0060】
図6Cに示されるように、修正は、第1および第2のマスク層431a、432aから得られた第1および第2のマスク431、432の両方の水平および垂直後退を含み得る。第2のマスク432の低い密度により、残存する第2のマスク部分432xの水平後退は、残存する第1のマスク部分431xの水平後退より大きい。それに加えて、第2のマスク432の凹部作成の間、マスク開口部401の周りの第1のマスク431の表面セクションは、等方性エッチングプロセスのために露出し、その結果、残存する第1のマスク部分431xは、トレンチ190の周りの主表面101aの縁部105を露出する漸減する第1のマスクセクション411を形成する。
【0061】
前側からマスク開口部401および漸減する第1のマスクセクション411を通じて注入された粒子は、前側から粒子を注入した後、露出した基板部分の結晶格子が前ほど完璧とは言えない状態になり、完璧な結晶性から完全な非晶質までの規模で、露出した基板部分を非晶質側に近い状態にするという趣旨で、マスク開口部401の垂直投影および漸減する第1のマスクセクション411の垂直投影における露出した基板部分を非晶質化する。
【0062】
図6Dは、非晶質化された第1および第2の部分181、182を示し、非晶質化された第1の部分181は、トレンチ190の底部の第1のセクション181aと、主表面101aの露出した縁部105の垂直投影における第2のセクション181bと、トレンチ側壁に沿った第3のセクション181cとを含む。非晶質化された第1および第2の部分181、182の除去は、
図4Cに示されるように、底部におけるおよび縁における丸みを帯びたおよび/または斜めの角部を有するトレンチ190をもたらす。
【0063】
上記は、方法および装置の実施形態に向けられているが、その基本的な範囲から逸脱することなく、他の及びさらなる実施形態が考案されてもよく、その範囲は、以下の特許請求の範囲によって決定される。
また、本願は以下に記載する態様を含む。
(態様1)
半導体素子を製造する方法であって、
主表面(101a)から結晶性炭化ケイ素半導体層(100a)内まで延在するトレンチ(190)を形成するステップと、
マスク開口部(401)を含むマスク(400)を形成するステップであって、前記マスク開口部(401)が前記トレンチ(190)および前記トレンチ(190)の周りの前記主表面(101a)の縁部(105)を露出する、ステップと、
粒子ビーム(990)での照射により、前記マスク開口部(401)によって露出した前記半導体層(100a)の第1の部分(181)と、前記マスク開口部(401)の垂直投影の外側にあり、前記第1の部分(181)に直接隣接する第2の部分(182)とを非晶質化するステップであって、前記非晶質化された第2の部分(182)の垂直拡張が、前記第1の部分(181)までの距離の増加と共に徐々に減少する、ステップと、
前記非晶質化された第1および第2の部分(181、182)を除去するステップと
を含む、方法。
(態様2)
前記粒子ビーム(990)での照射が、前記マスク(400)が前記トレンチ(190)の側壁の下位部分を遮蔽する角度で、前記主表面(101a)に垂直な垂直方向から傾斜している傾斜粒子ビームへの暴露を含む、
態様1に記載の方法。
(態様3)
前記粒子ビーム(990)での照射が、前記主表面(101a)に直交する垂直粒子ビームへの暴露を含む、
態様1または2に記載の方法。
(態様4)
前記マスク(400)を形成するステップが、前記マスク開口部(401)までの距離の減少と共に漸減する第1のマスクセクション(411)を形成するステップを含む、
態様1〜3のいずれか一項に記載の方法。
(態様5)
前記マスク(400)を形成するステップが、前記トレンチ(190)を形成するための先行マスク開口部(439)を含む先行マスク(430)を形成するステップと、前記トレンチ(190)および前記縁部(105)を露出する前記マスク(400)を前記先行マスク(430)から形成するために、前記先行マスク開口部(439)を拡大するステップとを含む、
態様1〜4のいずれか一項に記載の方法。
(態様6)
前記先行マスク(430)を形成するステップが、前記主表面(101a)上に第1のマスク層(431a)を形成するステップと、前記第1のマスク層(431a)上に前記第2のマスク層(432a)を形成するステップとを含み、前記第2のマスク層(432a)が、前記第1のマスク層(431a)より高いエッチング抵抗性を有する、
態様5に記載の方法。
(態様7)
前記第1のマスク層(431a)の第1のマスク材料および前記第2のマスク層(432a)の第2の材料が、同一の構成要素を含み、前記第1の材料が、前記第2の材料より密度が高い、
態様6に記載の方法。
(態様8)
前記マスク(400)を形成するステップが、前記先行マスク(430)を水平に後退させるステップを含む、
態様5〜7のいずれか一項に記載の方法。
(態様9)
前記マスク(400)ならびに前記非晶質化された第1および第2の部分(181、182)が同時に除去される、
態様1〜8のいずれか一項に記載の方法。
(態様10)
前記トレンチ(190)にトレンチゲート構造(150)を形成するステップであって、ゲート誘電体(151)が前記トレンチ(190)の内側を覆う、ステップ
をさらに含む、態様1〜9のいずれか一項に記載の方法。
(態様11)
前記粒子ビーム(990)での照射後、前記第1および第2の部分(181、182)が完全に非晶質である、
態様1〜10のいずれか一項に記載の方法。
(態様12)
半導体素子を製造する方法であって、
結晶性炭化ケイ素半導体層(100a)上にマスク(400)を形成するステップであって、前記マスク(400)が、マスク開口部(401)と、前記マスク開口部(401)までの距離の減少と共に漸減する第1のマスクセクション(411)とを含む、ステップと、
粒子ビーム(990)での照射により、前記マスク開口部(401)によって露出した前記半導体層(100a)の第1の部分(181)と、前記第1のマスクセクション(411)の垂直投影における、前記第1の部分(181)に直接隣接する第2の部分(182)とを非晶質化するステップであって、前記第2の部分(182)の垂直拡張が、前記第1の部分(181)までの距離の増加と共に徐々に減少する、ステップと、
前記非晶質化された第1および第2の部分(181、182)を除去するステップと
を含む、方法。
(態様13)
前記第2の部分(182)の前記垂直拡張が減少する低減レートが、前記第1の部分(181)までの距離の減少と共に増加する、
態様12に記載の方法。
(態様14)
前記マスク(400)を形成する前に、主表面(101a)から前記半導体層(100a)内まで延在するトレンチ(190)を形成するステップであって、前記トレンチ(190)および前記トレンチ(190)の周りの前記主表面(101a)の縁部(105)を露出するように前記マスク開口部(401)が形成される、ステップと、
をさらに含む、態様12または13に記載の方法。
(態様15)
前記マスク(400)と前記半導体層(100a)の非晶質化されていない第3の部分(183)との間の第1の界面と、前記非晶質化されていない第3の部分(183)と前記非晶質化された第2の部分(182)との間の第2の界面との間の角度が、少なくとも120度である、
態様12〜14のいずれか一項に記載の方法。
(態様16)
半導体素子を製造する方法であって、
マスク開口部(401)を含むマスク(400)を結晶性炭化ケイ素半導体層(100a)上に形成するステップと、
粒子ビーム(990)での照射により、前記マスク開口部(401)によって露出した前記半導体層(100a)の第1の部分(181)と、前記マスク(400)の垂直投影における、前記第1の部分(181)に直接隣接する第2の部分(182)とを非晶質化するステップと、
前記非晶質化された第1および第2の部分(181、182)を除去するステップと、
階段状の凹部(191c)を形成するために、第1および第2の部分(181、182)の非晶質化および除去を少なくとも1回繰り返すステップであって、前記マスク開口部(401)が各非晶質化の前に拡大される、ステップと
を含む、方法。
(態様17)
前記マスク(400)が、前記マスク開口部(401)までの距離の減少と共に漸減する第1のマスクセクション(411)を含むように形成される、
態様16に記載の方法。
(態様18)
前記粒子ビーム(990)が、第14族および第18族の元素から選択されたイオンおよび/または原子を含む、
態様16または17に記載の方法。
(態様19)
前記マスク(400)がシリコンマスクである、
態様16〜18のいずれか一項に記載の方法。
(態様20)
前記階段状の凹部(191c)が、等しいステップの高さのステップを含む、
態様16〜19のいずれか一項に記載の方法。
(態様21)
第1の表面(101)から結晶性炭化ケイ素の半導体ボディ(100)内まで延在するトレンチゲート構造(150)を含み、
前記トレンチゲート構造(150)が、前記第1の表面(101)の縁部(105)に沿って丸みを帯びたおよび/または面取りされたトレンチ(190)を充填し、
前記第1の表面(101)に平行である水平断面では、前記トレンチゲート構造(150)が、真っ直ぐな長辺と、真っ直ぐな短辺と、前記短辺と長辺との間の丸みを帯びた移行部とを含む、
半導体素子。
(態様22)
前記半導体ボディ(100)における、前記トレンチゲート構造(150)の両側に直接隣接するソースゾーン(110)
をさらに備える、態様21に記載の半導体素子。
(態様23)
前記半導体ボディ(100)における、前記トレンチゲート構造(150)の片側にそれぞれ直接隣接するソースゾーン(110)
をさらに備える、態様21に記載の半導体素子。
(態様24)
半導体素子を製造する方法であって、
主表面(101a)から結晶性炭化ケイ素半導体層(100a)内まで延在するトレンチ(190)を形成するステップと、
マスク開口部(401)を含むマスク(400)を形成するステップであって、前記マスク開口部(401)が前記トレンチ(190)および前記トレンチ(190)の周りの前記主表面(101a)の縁部(105)を露出する、ステップと、
粒子ビーム(990)で、前記マスク開口部(401)によって露出した前記半導体層(100a)の第1の部分(181)と、前記マスク開口部(401)の垂直投影の外側にあり、前記第1の部分(181)に直接隣接する第2の部分(182)とに照射するステップであって、粒子ビーム(990)が、前記第1および第2の部分(181、182)において前記半導体層(100a)の結晶格子に損傷を与え、前記第2の部分(182)の垂直拡張が、前記第1の部分(181)までの距離の増加と共に徐々に減少する、ステップと、
前記第1および第2の部分(181、182)を除去するステップと
を含む、方法。
【0064】
図6Eは、
図6Dのトレンチ190に形成されたトレンチゲート構造150を含むトランジスタセルTCを示す。エピタキシ層100eは、ソースゾーン、ボディゾーン、ダイオード地域、電流波及ゾーンおよびドリフトゾーン121を含み得る。ベース基板100sは、接触層を形成することができる。
【0065】
図7A〜7Bは、トランジスタセルTCを含むSiC半導体素子500について言及し、半導体素子500は、第1の表面101から半導体ボディ100内まで延在するU形状のトレンチゲート構造150を有するUMOSFETであり得るか、または、UMOSFETを含み得、トレンチゲート構造150の縁および底部の角部は、上記で説明される方法のうちの1つに従って、面取りするおよび/または丸みを帯びさせる。半導体ボディ100は、4H−SiC、2H−SiC、6H−SiCまたは15R−SiCに基づき得る。
【0066】
前側では、半導体ボディ100は、第1の表面101を有し、第1の表面101は、平面であるかまたは共平面セクションを含み得、第1の平面または共平面セクションは、主結晶面と一致し得るか、または、主結晶面に対して軸外角度で傾斜し得、軸外角度の絶対値は、少なくとも2°および多くとも12°(例えば、約4°)であり得る。第1の表面101は、エピタキシプロセスによって生じ得、鋸歯状にすることができる。別の実施形態によれば、第1の表面101は平面である。例えば、化学機械研磨は、エピタキシャル層の鋸歯状の表面を平坦化することができ、パッシベーション層(例えば、炭素層)は、次の加熱処理の間、主結晶面に沿ってシリコンおよび炭素原子の再堆積を抑えることができる。
【0067】
後側では、反対側の第2の表面102は、第1の表面101に平行に延在し得る。前側の第1の表面101と後側の第2の表面102との間の距離は、半導体素子500の公称阻止電圧に関連する。通常、半導体ボディ100は、阻止状態で印加された電界に対応する第1の垂直部分を含み、第1の部分の厚さは、公称阻止電圧に比例し、電界破壊強度を定義する一方で、さらなる垂直部分(例えば、基板部分)の厚さは、公称阻止電圧には関連しない。
【0068】
第1の表面101と第2の表面102との間の半導体ボディ100の全厚さは、数百nm〜数百μmの範囲であり得る。第1の表面101の法線は、垂直方向を定義する。第1の表面101に平行な方向は、水平方向である。
【0069】
トランジスタセルTCは、トレンチゲート構造150に沿って形成され、トレンチゲート構造150は、第1の表面101から半導体ボディ100内まで延在し、近隣のトレンチゲート構造150間の半導体ボディ100の部分は、メサ部分170を形成する。
【0070】
第1の水平方向に沿ったトレンチゲート構造150の縦拡張は、第1の水平方向に直交する第2の水平方向に沿った幅より大きいものであり得る。トレンチゲート構造150は、トランジスタセルエリアの一方の側から反対側まで延在する長いストライプであり得、トレンチゲート構造150の長さは、最大数ミリメートルであり得る。他の実施形態によれば、多数の分離されたトレンチゲート構造150をトランジスタセルエリアの一方の側から反対側まで延在する線に沿って配列することができるか、または、トレンチゲート構造150はグリッドのメッシュ状に形成されたメサ部分170を有するグリッドを形成することができる。
【0071】
トレンチゲート構造150は、等間隔であり得、等しい幅を有し得、規則的なパターンを形成することができ、トレンチゲート構造のピッチ(中心間の距離)は、1μm〜10μm(例えば、2μm〜5μm)の範囲であり得る。トレンチゲート構造150の垂直拡張は、0.3μm〜5μmの範囲(例えば、0.5μm〜2μmの範囲)であり得る。
【0072】
トレンチゲート構造150は、高濃度にドープされた多結晶シリコン層もしくは金属含有層を含み得るか、または、高濃度にドープされた多結晶シリコン層もしくは金属含有層からなり得る導電ゲート電極155を含む。トレンチゲート構造150は、トレンチゲート構造150の少なくとも一方の側に沿って半導体ボディ100からゲート電極155を分離するゲート誘電体151をさらに含む。ゲート誘電体151は、半導体誘電体を含み得るかまたは半導体誘電体からなり得、例えば、熱成長もしくは蒸着半導体酸化物(例えば、酸化ケイ素)、半導体窒化物(例えば、蒸着もしくは熱成長窒化ケイ素)、半導体酸窒化物(例えば、酸窒化ケイ素)、他の任意の蒸着誘電材料またはそれらの任意の組合せが挙げられる。ゲート誘電体151は、1.5V〜6Vの範囲のトランジスタセルTCの閾値電圧に対して形成することができる。
【0073】
トレンチゲート構造150は、ゲート電極155およびゲート誘電体151を排他的に含み得るか、あるいは、ゲート電極155およびゲート誘電体151に加えて、さらなる導電および/また誘電体構造を含み得る。
【0074】
トレンチゲート構造150は、第1の表面101に垂直であり得るか、または、第1の表面101までの距離の増加と共に漸減し得る。例えば、垂直方向に対するトレンチゲート構造150のテーパー角は、メサ部分170の第1のメサ側壁が高い電荷キャリア移動度を提供する結晶面によって形成されるように、軸外角度に等しいか、または、±1度以下で軸外角度から外れる場合がある。例えば、六方晶格子を有する半導体ボディ100では、第1のメサ側壁は、A面またはM面によって形成することができる。反対側の第2のメサ側壁の場合は、テーパー角は軸外角度を増大し得、第2のメサ側壁と高い電荷キャリア移動度を有する結晶面との間の結果として得られる角変形は、軸外角度とテーパー角の和である。
【0075】
メサ部分170は、ソースゾーン110を含み、ソースゾーン110は、前側に対して配向され、少なくとも第1のメサ側壁に直接隣接し得る。ソースゾーン110は、第1の表面101に直接隣接し、また、第2のメサ側壁に直接隣接することも、第2のメサ側壁から離間することもできる。
【0076】
メサ部分170は、ソースゾーン110をドリフト構造120から分離するボディゾーン115をさらに含み、ボディゾーン115は、ドリフト構造120との第1のpn接合pn1およびソースゾーン110との第2のpn接合pn2を形成する。ボディゾーン115は、第1のメサ側壁に直接隣接し、また、第2のメサ側壁に直接隣接することもできる。ボディゾーン115の部分は、ゲート誘電体151を通じてゲート電極155と容量的に結合することができる。ソースゾーン110とボディゾーン115の両方は、前側の第1の負荷電極310に電気的に接続され、高濃度にドープされたボディ接触ゾーン117は、第1の負荷電極310とボディゾーン115との間の低オーム抵抗接点を形成することができる。ボディゾーン115の垂直拡張は、トランジスタセルTCのチャネル長に相当し、0.2μm〜1.5μmの範囲であり得る。
【0077】
ドリフト構造120は、後側に対して配向され、第2の表面102に直接隣接することができ、オーム抵抗接点またはさらなるpn接合を通じて第2の負荷電極320に電気的に接続または結合することができる。ドリフト構造120は、第1のpn接合pn1を形成することができる低濃度にドープされたドリフトゾーン121ならびにドリフトゾーン121と第2の表面102との間の高濃度にドープされた接触層129を含み得る。
【0078】
ドリフトゾーン121の正味ドーパント濃度は、半導体ボディ100が炭化ケイ素から形成される場合は、1E14cm
−3〜3E16cm
−3の範囲であり得る。接触層129の平均ドーパント濃度は、第2の表面102に直接隣接する第2の負荷電極320とのオーム抵抗接点を確保できるほど十分に高い。半導体素子500が半導体ダイオードまたはIGFETである場合は、接触層129は、ドリフトゾーン121と同じ導電型を有する。半導体素子500がIGBTである場合は、接触層129は、相補的な導電型のドリフトゾーン121を有するかまたは相補的な導電型のゾーンを含む。
【0079】
第1および第2の負荷電極310、320の各々は、主な構成要素として、アルミニウム(Al)、銅(Cu)またはアルミニウムもしくは銅の合金(AlSi、AlCuもしくはAlSiCuなど)からなり得るか、あるいは、アルミニウム(Al)、銅(Cu)またはアルミニウムもしくは銅の合金(AlSi、AlCuもしくはAlSiCuなど)を含み得る。他の実施形態によれば、第1および第2の負荷電極310、320の少なくとも1つは、主な構成要素として、ニッケル(Ni)、チタン(Ti)、タングステン(W)、タンタル(Ta)、バナジウム(V)、銀(Ag)、金(Au)、スズ(Sn)、白金(Pt)および/またはパラジウム(Pd)を含み得る。第1および第2の負荷電極310、320の1つまたは両方は、2つ以上の副層を含み得、各副層は、主な構成要素として、Ni、Ti、V、Ag、Au、W、Sn、PtおよびPdのうちの1つまたは複数を含み、例えば、ケイ化物、窒化物および/または合金が挙げられる。
【0080】
第1の負荷電極310は、第1の負荷端子を形成するか、または、第1の負荷端子に電気的に接続もしくは結合することができ、第1の負荷端子は、MCDの陽極端子、UMOSFETのソース端子SまたはIGBTのエミッタ端子であり得る。第2の負荷電極320は、第2の負荷端子を形成するか、または、第2の負荷端子に電気的に接続もしくは結合することができ、第2の負荷端子は、MCDの陰極端子、UMOSFETのドレイン端子DまたはIGBTのコレクタ端子であり得る。
【0081】
実施形態によれば、トランジスタセルTCは、pドープされたボディゾーン115およびnドープされたソースゾーン110を有するnチャネルFETセルであり、ドリフトゾーン121はnドープされる。別の実施形態によれば、トランジスタセルTCは、nドープされたボディゾーン115およびpドープされたソースゾーン110を有するpチャネルFETセルであり、ドリフトゾーン121はpドープされる。
【0082】
ゲート電極155の電位が半導体素子500の閾値電圧を超えるかまたは下回る際は、ボディゾーン115の少数電荷キャリアは、ソースゾーン110をドリフト構造120と接続する反転チャネルを形成し、それにより、半導体素子500をオンにする。オン状態では、負荷電流は、第1の負荷電極310と第2の負荷電極320との間をほぼ垂直方向に沿って半導体ボディ100中を流れる。
【0083】
第1の負荷電極310とゲート電極155との間に挟まれた中間層誘電体210は、ゲート電極155から第1の負荷電極310を誘電的に絶縁する。中間層誘電体210は、例として、酸化ケイ素、窒化ケイ素、酸窒化ケイ素、ドープされたまたはドープされていないケイ酸塩ガラス(例えば、ホウ素ケイ酸塩ガラス(BSG:boron silicate glass)、リンケイ酸塩ガラス(PSG:phosphorus silicate glass)またはホウ素リンケイ酸塩ガラス(BPSG:boron phosphorus silicate glass))からなる1つまたは複数の誘電体層を含み得る。
【0084】
接触構造315は、第1の負荷電極310から中間層誘電体210の開口部を通じて半導体ボディ100まで延在し、少なくともソースゾーン110およびボディ接触ゾーン117に直接隣接する。示される実施形態によれば、接触構造315は、第1の表面101上で終了する。他の実施形態によれば、接触構造315は、半導体ボディ100内まで延在し得る。
【0085】
トレンチゲート構造150の縁および底部の角部に丸みを帯びさせるおよび/または面取りすることにより、ゲート誘電体151の信頼性が高まる。非晶質化によって面取りすることにより、高価な高温加熱処理が回避される。
【0086】
図7Bは、水平平面におけるストライプ状のトレンチゲート構造150の終端部分が長辺と短辺との間のスムーズに面取りされた/丸みを帯びた移行部を有する長方形であることを示す。
【0087】
図8は、比較素子501の終了部分を示し、終了部分に対し、高温加熱処理により、トレンチゲート構造150が形成されるトレンチの縁および底部の角部に丸みを帯びさせる。
【0088】
高温加熱処理は、より安定した結晶面に沿った炭化ケイ素材料の再堆積の再調整をもたらす。その結果、ストライプ状のトレンチゲート構造150の終端部分は、トレンチゲート構造150の長辺と短辺との間の真っ直ぐな傾斜セクション910を有するファセットを形成する。対照的には、
図7Bに示されるように、非晶質化および低温プロセスに基づいて面取りする/丸みを帯びさせることにより、ファセットの形成、再堆積プロセスおよびドーパント分離プロセスが回避され、より信頼性の高いゲート誘電体151およびより密着した素子仕様を有するより信頼性の高い半導体素子500をもたらす。
【0089】
図9A〜9Fは、例えば、ゲートと遮蔽領域との間の横チャネル部分および垂直チャネル部分を有するSiC JFET(接合型電界効果トランジスタ)におけるエッチングが施されたJTEまたは横チャネルとの接点および遮蔽領域に対する階段状の表面セクションの形成について言及する。
【0090】
図9Aは、結晶性SiC(例えば、2H−SiC、6H−SiC、15R−SiCまたは4H−SiC)からなるかまたは結晶性SiCを含む半導体層100aを含む半導体基板500aを示す。半導体層100aは、炭化ケイ素インゴットから薄片を切り取ることによって得られるベース基板と、ベース基板の処理表面上にエピタキシによって成長させたエピタキシ層とを含み得る。
【0091】
マスク開口部401を有するマスク400は、半導体層100aの主表面101a上に形成される。マスク400は、単一のマスク層を含み得るか、または、順番に重ねて堆積させた2つ以上の副層を含む多層マスクであり得る。マスク400は、例示として、シリコン酸化物またはシリコンに基づき得る。マスク開口部401の側壁は、垂直であっても、漸減させてもよい。
【0092】
図9Aは、垂直方向に対して第1の注入角度γ1で、マスク開口部401によって露出した主表面101aのセクションに衝突する粒子ビーム990を示す。第1の注入角度γ1は、1〜89°の範囲である。粒子ビーム990は、マスク開口部401の垂直投影における半導体層100aの第1の部分181を非晶質化し、散乱効果によって、マスク400によって覆われ、第1の部分181に直接隣接する第2の部分182を非晶質化する。半導体層100aの第3の部分183は、マスク400によって粒子ビーム990に対して遮蔽される。粒子ビーム990は、粒子ビーム990での照射の後、第1および第2の部分181、182の結晶格子が前ほど完璧とは言えない状態になるという趣旨で、第1および第2の部分181、182を非晶質化する。完璧な結晶性から完全な非晶質までの規模で、粒子ビーム990は、第1および第2の部分181、182を非晶質側に近い状態にする。
【0093】
非晶質化された第1および第2の部分181、182は、マスク400に選択的なウェットエッチングによって除去される。例えば、エッチング液は、マスク400がシリコンに基づく場合は、フッ素および酸化化学物質(FAELなど)を含む。
【0094】
図9Bは、
図9Aの非晶質化された第1および第2の部分181、182を除去した後の半導体基板500aを示し、第1の凹部191aは、主表面101aに形成される。次いで、マスク400は、マスク開口部401が拡大され、第1のエッチングから得られた第1の凹部191aのエリアと、第1の凹部191aに直接隣接する主表面101aの別の部分の両方が露出するように、修正することができる。例えば、マスク400に水平に凹部を設けるために、レジスト層を堆積させ、フォトリソグラフィによってパターニングすることができる。
【0095】
図9Cは、第1の凹部191aと、第1の凹部191aに直接隣接する半導体層100aの一部分とを露出した修正されたマスク400を示す。
【0096】
図9Dは、第1の注入角度γ1に等しいかまたは異なり得る第2の注入角度γ2での粒子ビーム990での第2の照射を示す。粒子ビーム990は、拡大されたマスク開口部401の垂直投影におけるさらなる第1の部分181と、修正されたマスク400の垂直投影におけるさらなる第2の部分182とを非晶質化する。
【0097】
図9Eは、第2の照射の間に非晶質化された第1および第2の部分181、182を除去した後の半導体基板500aを示す。
【0098】
マスク400に横方向に凹部を設けるため、拡大されたマスク開口部401を通じる粒子ビーム990での照射や、非晶質化された第1および第2の部分181、182の除去を繰り返すことができる。
【0099】
図9Fは、第3の照射を通じて非晶質化された部分を除去した後の半導体層100aの主表面101aを示す。例えば、プラズマエッチングによって炭化ケイ素基板に階段状の凹部を形成する従来の方法とは対照的に、階段状の凹部191cのステップの深さおよび高さは、粒子ビームの範囲によって画定され、粒子ビームの範囲は、高精度で調節および調整することができる。第14族もしくは第18族元素のイオン/原子、または、1:1のシリコンと炭素の共注入の使用は、ドーパントプロファイルに影響を及ぼさない。
【0100】
図10は、
図9A〜9Fを参照して説明されるようなプロセスによって形成できるJTEを有する半導体ダイオード505を示す。
【0101】
前側では、高濃度にドープされた陽極接触ゾーン117aは、第1の表面101から半導体ボディ100内まで延在する。後側では、相補的な導電型の高濃度にドープされた陰極接触ゾーン129aは、第2の表面102から半導体ボディ100内まで延在する。低濃度にドープされたドリフトゾーン121は、陰極接触ゾーン129aとの単極ホモ接合を形成することができ、陽極接触ゾーン117aとの単極ホモ接合を形成する低濃度にドープされた陽極ゾーン115aとのpn接合pnを形成することができる。エッチングが施されたJTE構造690は、陽極ゾーン115aを取り囲む。
【0102】
エッチングが施されたJTE構造690は、半導体ボディ100の側方外表面103の方向に半導体ボディ100の厚さを低減するステップを含む。エッチングが施されたJTE構造690は、第1の平面101のJTEゾーンへの注入によって得られたJTEと比べて、低い横拡張での高い電界強度に対処する。
【0103】
従来のエッチングが施されたJTEは、ステップの高さおよび深さの制御が不十分なプラズマエッチングに依存するが、半導体ダイオード505のJTE構造690は、粒子ビームのパラメータによって高さを精密に画定できるステップに依存する。ステップの高さの変動は半導体ダイオードの阻止状態の間の電界分布に直接影響を与えるため、非晶質化およびウェットエッチングによってJTE構造690を形成することにより、ステップの高さの変動は低くなり、阻止能力を厳密に指定することができる。
図3A〜3Dに示されるような一連の漸減するマスクを使用することで、阻止能力を高めるようにステップに丸みを帯びさせるおよび/または面取りすることができる。
【0104】
本明細書では、特定の実施形態が示され、説明されているが、本発明の範囲から逸脱することなく、示され、説明されている特定の実施形態の代わりに様々な代替のおよび/または均等な実装形態を代用できることが当業者によって理解されよう。この出願は、本明細書で論じられる特定の実施形態のいかなる適合形態または変形形態も包含することが意図される。従って、この発明は請求項およびその均等物によってのみ制限されることが意図される。