(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記第2フラグがオン状態となった場合において、その後前記第1センサがオン状態、且つ第2センサがオフ状態となったのち、前記第1センサがオフ状態となったときに前記第1フラグ及び第2フラグをオフ状態にする制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の照明点灯撮影手段。
請求項1または2に記載の照明点灯撮影手段と、前記第1センサと、前記第2センサと、前記第3センサと、前記コンテナ撮影システムと、前記照明点灯システムと、を備えたことを特徴とする照明点灯撮影システム。
【背景技術】
【0002】
コンテナターミナルでは、外来トレーラがゲート受付時に搭載しているコンテナの背面を撮影して、コンテナ番号の自動認識を行い、また、遠隔の事務所内で背面に書かれたコンテナ情報を読み取るのに利用することがある(特許文献1参照)。このとき、コンテナの長さは通常2種類存在し(20ftのコンテナ100、40ftのコンテナ102)、受付で停止したタイミングで撮影すると、カメラ114の画角を一定に保てず、番号認識が難しくなり、情報が読みづらくなる(
図13)。
【0003】
これに対して、カメラを2セット用意したり(特許文献2参照)、毎回ズームを自動変更する方法が考えられるが、コストが上がったり、機器の寿命が短くなる恐れがある。また、トレーラを停止したタイミングを取得するにしても、トレーラの停止位置は完全に一定ではないため、特定の位置のセンサで判断することはできない。このため、通常は運転手が受付を開始したことで停止したことを判断することになるが、そのタイミングでコンテナ番号の自動認識を開始するのでは、無駄にトレーラを待たせることになる。
【0004】
そこで、通常はセンサ(センサ108、センサ110)を2個使って、受付で停止する直前の動いている最中に、コンテナ102(コンテナ100)の背面とカメラ114の距離が一定となるタイミングで撮影を行っている(
図14)。また、特殊な台車でコンテナを2個(コンテナ100A,100B)積んで来るケースがあり、この後ろ側だけ撮影したい場合にも対応するために、センサ(センサ112)を1つ増やし、後ろ側のコンテナ100Bの有無を条件に追加する方法も行われている(
図15)。
【0005】
図16は従来の撮影方法の基本構成を示している。ヘッド104(運転台)によって牽引される台車106(シャーシ)に20ftのコンテナ100が搭載されている。台車106の進入方向に沿って、上方位置にセンサ108、センサ110が配置され、これらセンサ間の距離はヘッド104の長さ以上で、コンテナ100の長さ以下に設定されている。この場合、撮影条件は、「センサ108、センサ110が同時にONになった直後のセンサ110のOFF」のタイミングでカメラ114により撮影を行っている。センサ間の距離をヘッド104の長さ以上にすることで、ヘッド104の背面を、コンテナ100の背面と誤認識して、撮影するのを防ぐことができる。
【0006】
2個積み以外のほとんどのパターンはこれで対応できるが、2個積みが入場してくると、
図17に示すように、この方法では前のコンテナ100Aの背面を撮影してしまう。2個積みの場合、センサ108、110の2個のままでは、通常コンテナ100Aの背面は後ろのコンテナ100Bに隠れて見えないため、後ろのコンテナ100Bの背面のみを撮影する必要がある。このため、
図18に示すように、センサ112を追加している。このセンサ112は、センサ108,110と同列に設けられ、センサ110,112間の距離はセンサ108,110間と同様にヘッド104の長さ以上で、コンテナ100の長さ以下に設定されている。そして、撮影条件を、「センサ108、110が同時にONになった直後のセンサ110のOFF」&「センサ112がOFF」としている。このようにすることで、カメラ114が後ろ側のコンテナ100Bの背面のみを撮影することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ここで、安定した撮影のために照明が欠かせないが、従来は、ストロボ装置を設置したり、ハロゲンランプを終日点灯していた。しかしながら、前者の場合、撮影のタイミングで完全に同期させてストロボを発光させなければならず、特殊な電源装置や回路が必要になる等、コストがかかり、設置の際の調査作業にも手間がかかっていた。また、後者の場合は、ランニングコストがかかるという問題があった。
【0009】
以上を解決するためには、LED照明等のストロボよりも低コストで、ハロゲンランプよりも発光のレスポンスの良い照明を撮影の直前に点灯させ、撮影後に消灯する方法が考えられる。しかし、そのためには、単にセンサを追加するだけでなく、現場で発生する次のような課題も考慮する必要があった。
(A)前車が受付中に次車がセンサの検出エリア内に入ってしまうことがあり、この場合、全センサのOFFを利用したロジックの初期化ができない。
(B)2個積み用の台車の後ろ側だけ積んで来ることがある。この場合、運転台とコンテナ間の空間がコンテナ以上の長さになり、進入中にセンサ108,110がともにOFFになってしまう。
(C)トレーラが逆進入することがあり、この場合、照明の点灯も撮影もしてはならない。
(D)外来トレーラが停止したのち受付をしている最中は、反射ベストを着たチェッカーがコンテナ背面の周囲を移動するために、センサ110が反応して照明の点灯や撮影を引き起こす可能性がある。
(E)コンテナの搬出作業の場合、外来トレーラがコンテナを積載しない状態で来構する場合があり、この場合、照明の点灯も撮影もしてはならない。
【0010】
本発明は、上記問題点に着目し、センサの追加や周辺システムでの切り替えを行うことなく、上記(A)〜(E)を解消し、且つ、撮影直前の照明のONと、撮影後の照明のOFFを可能とする照明点灯システムとそれに連動するコンテナ撮影システムからなる照明点灯撮影手段、及び照明点灯撮影システムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明に係る照明点灯撮影手段は、第1には、トレーラのヘッドの長さよりも長く、且つ
コンテナの長さよりも短い間隔で前記トレーラの進入方向に沿って順に配列され、前記コンテナまたは前記ヘッドが対向する位置にあるときにオン状態の検知信号を出力する第1、第2、第3センサと、前記コンテナの背面を撮影して前記背面に張り付けられたコンテナ情報を読み取るコンテナ撮影システムと、前記背面に照明を照射する照明点灯システムと、に接続され、前記背面が前記第2センサに対向する位置を通過するときに前記背面を被写体として撮影する制御と、前記背面が前記コンテナ撮影
システムの被写体となるときの位置に照明を照射する制御と、を行う照明点灯撮影手段であって、前記第2センサ及び前記第3センサがオン状態となることにより前記コンテナの存在を検知する第1フラグと、前記第1フラグがオン状態を維持した状態で前記第3センサがオフ状態になった場合に前記トレーラが前記進入方向の逆方向に走行していることを検知する第2フラグと、前記コンテナ撮影システムが前記背面を撮影したことを表す第3フラグと、を生成し、前記第1フラグがオン状態となる前において前記コンテナを搭載した前記トレーラが前記進入方向に走行する際の前記第1センサ乃至前記第3センサのオンオフ状態の固有の遷移を検知して前記照明点灯システムを駆動させ、前記照明点灯システムが駆動したのち、前記第1フラグがオン状態で、前記第2フラグ及び前記第3フラグがオフ状態のもと、前記第2センサ及び前記第3センサがオン状態となっている状態から、前記第3センサがオン状態、且つ前記第2センサがオフ状態となったときに前記コンテナ撮影システムを駆動させ、
撮影後、前記第1フラグをオフ状態にするとともに前記第3フラグをオン状態にし、
その後前記照明点灯システムの駆動を停止させ、前記第3センサがオフ状態となったときに前記第3フラグをオフ状態にする制御を行うことを特徴とする。
【0012】
上記構成において、第2センサと第3センサの間隔がコンテナの長さよりも短い間隔で配置されおり、「前記第2センサ及び前記第3センサがオン状態となることにより前記コンテナの存在を検知する第1フラグ」を有するので、撮影直前のコンテナを確実に認識することができる。
【0013】
また、「前記第1フラグがオン状態となる前において前記コンテナを搭載した前記トレーラが前記進入方向に走行する際の前記第1センサ乃至前記第3センサのオンオフ状態の固有の遷移を検知して前記照明点灯システムを駆動させ」ている。これにより、第1センサ乃至第3センサにおけるコンテナの種類及び配置状態ごとの固有の遷移を検知するので、2個積み用の台車の後ろ側だけコンテナを積んでいる場合であっても、撮影前に確実に照明を照射することができ、上述の(B)を解消できる。
【0014】
そして、「前記照明点灯システムが駆動したのち、前記第1フラグがオン状態で、前記第2フラグ及び前記第3フラグがオフ状態のもと、前記第2センサ及び前記第3センサがオン状態となっている状態から、前記第3センサがオン状態、且つ前記第2センサがオフ状態となったときに前記コンテナ撮影システムを駆動させ」ることにより、コンテナを搭載したトレーラにのみ反応してコンテナに照明を照射して撮影することができる。
また、上記特徴の前段として「前記第1フラグがオン状態を維持した状態で前記第3センサがオフ状態になった場合に前記トレーラが前記進入方向の逆方向に走行していることを検知する第2フラグ」を有するので、トレーラが逆方向に走行している場合にコンテナ撮影システムが動作することはなく、上述の(C)を解消できる。
【0015】
「
撮影後、記第1フラグをオフ状態にするとともに前記第3フラグをオン状態にし、
その後前記照明点灯システムの駆動を停止させ、」ている。よって、第3フラグがオン状態になることにより撮影が完了したと判断できるため、検査対象のトレーラの受付途中において第2センサがチェッカー等を検知したとしても、これによりコンテナ撮影システムが誤動作することはなく、上述の(D)を解消できる。
さらに「その後前記第3センサがオフ状態となったときに前記第3フラグをオフ状態にする」ことにより、第1センサのオンオフ状態に係らず第3フラグを初期化することができる。これにより、撮影後の前車(トレーラ)が検査エリアから出る前(第3センサがオフ状態になる前に)に、次車が入場して第1センサをオン状態にさせたとしても第3フラグの初期化を確実に行うことができ、上述の(A)を解消できる。以上のロジックにより、コンテナを積載しない場合は照明の点灯も撮影も行われないため、上述の(E)も解消できる。
以上より、上述の(A)〜(E)を解消可能な照明点灯撮影手段となる。
【0016】
第2には、前記第2フラグがオン状態となった場合において、その後前記第1センサがオン状態、且つ第2センサがオフ状態となったのち、前記第1センサがオフ状態となったときに前記第1フラグ及び第2フラグをオフ状態にする制御を行うことを特徴とする。
上記構成により、トレーラが逆進入した場合でもそのトレーラの通過後に各フラグを確実に初期化することができ、次車の検査を確実に行うことができる。
【0017】
本発明にかかる照明点灯撮影システムは、前述の照明点灯撮影手段と、前記第1センサと、前記第2センサと、前記第3センサと、前記コンテナ撮影システムと、前記照明点灯システムと、を備えたことを特徴とする。
上記構成により、上述の(A)〜(E)を解消可能な照明点灯撮影システムとなる。
【発明の効果】
【0018】
本発明に係る照明点灯撮影手段、及び照明点灯撮影システムによれば、従来のセンサを3個用いる構成のまま、センサの追加または周辺システムでのロジック切替を行うことが無く、撮影直前の照明のONと撮影後のOFFを行い、(A)前車が受付中に次車がセンサの検出エリア内に入った場合のロジックの初期化、(B)2個積み用の台車の後ろ側にだけコンテナを搭載している場合、(C)トレーラの逆進入、(D)チェッカーによるセンサの誤反応、(E)コンテナを搭載しないトレーラによる誤作動、に対応したコンテナ撮影ロジックを提供することができる。また、照明の点灯が撮影のタイミングの前に行われるため、ストロボ装置ほどの発光レスポンスを必要とせず、LED照明等のストロボ装置よりも低コストの照明を利用することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0021】
図11に、トレーラと、検査エリア(第1センサ、第2センサ、第3センサ)と、カメラとの配置関係を示す。
図11に示すように、照明点灯撮影システム10は、トレーラ18(
図11ではトレーラ18Bb)の検査エリア(レーン)に配置された第1センサ12、第2センサ14、第3センサ16と、コンテナ26(
図11ではコンテナ26A、コンテナ26B)の背面28を撮影するコンテナ撮影システム(カメラ30)と、カメラ30の撮影の際にコンテナ26の背面28に照明を照射する照明点灯システム(照明手段32)と、カメラ30及び照明手段32を駆動制御する制御部(照明点灯撮影手段、不図示)と、により構成されている。
【0022】
第1センサ12、第2センサ14、第3センサ16は、トレーラ18が走行するコンテナターミナルのレーン(不図示)に沿って、トレーラ18の検査エリアへの正規の進入方向(図中の矢印の方向)に沿ってその順で一列に配置されているが、トレーラ18の上方に配置してもよいし、レーンのサイドであって、トレーラ18のヘッド20(側面)とコンテナ26(側面)に対向する位置に配置してもよい。また第1センサ12、第2センサ14、第3センサ16は、トレーラ18の進入方向に沿って順に配置されていればどのような配置でもよく、例えば、第1センサ12をレーンの上方となる位置、第2センサ14はレーンの一方のサイド、第3センサ16はレーンの他方のサイドにそれぞれ配置することができる。このとき、第1センサ12はヘッド20及びコンテナ26の上面に対向し、第2センサ14はヘッド20及びコンテナ26の一方の側面に対向し、第3センサ16はヘッド20及びコンテナ26の他方の側面に対向する。いずれの場合であっても、レーンにおけるトレーラ18の進入方向において第1センサ12と第3センサ16との間となるエリアが検査エリアとなる。
【0023】
ここで、第1センサ12、第2センサ14、第3センサ16としては、光学センサ、磁気センサ、音響センサ等の各種センサを適用することができる。そして、各センサは、ヘッド20またはコンテナ26が対向する位置に(検知領域に)くるとオン状態を示す検知信号をそれぞれ出力し、これらが対向する位置から(検知領域から)離れるとオフ状態を示す検知信号をそれぞれ出力する。
【0024】
カメラ30は、レーンの上方、レーンの一方のサイド、レーンの他方のサイド、いずれの位置に配置してもよいが、コンテナ26の背面28(後ろの面)が第2センサ14に対向する位置を通過する位置にいるときに背面28が被写体となるように配置され且つ光軸が向けられている。よって、カメラ30は、少なくとも、レーンにおいて第2センサ14よりも第1センサ12側となる位置、例えば、第1センサ12に隣接する位置や第1センサ12よりも後方(
図11において第1センサ12よりも右側)に配置すればよい。そして、カメラ30は、制御部(不図示)からの駆動信号によりコンテナ26の背面28を被写体とする画像データを生成して制御部に出力する。
【0025】
照明手段32は、少なくともレーンにおいて第2センサ14よりも第1センサ12側となる位置、例えば、カメラ30とほぼ同じ位置に配置されている。そして、照明手段32は、コンテナ26の背面28が第2センサ14に対向する位置を通過する位置にいるときに背面28に照明を当てられるように光軸が向けられ、背面28がカメラ30の被写体となる位置に照明を当てことができるようになっている。照明手段32は、例えば、ストロボ装置よりも低コストであり、またハロゲンランプよりも発光のレスポンスの良いLED照明等が適用され、制御部からの駆動信号により照明を照射する。よって、本実施形態では、カメラ30がコンテナ26の背面28を撮影する前に制御部が駆動信号(オン信号)を照明手段32に出力することにより照明手段32をオン状態(光を照射した状態)にすることができる。また、制御部から駆動信号(オフ信号)が入力されると照明手段32をオフ状態(照明の照射を停止した状態)にすることができる。
【0026】
制御部は、例えば、プログラミングされたPC(パーソナルコンピュータ)またはPLC(プログラマブルロジックコントローラ)であり、インターフェースを介して第1センサ12、第2センサ14、第3センサ16、カメラ30、照明手段32に接続されている。制御部には、第1センサ12、第2センサ14、第3センサ16の検知信号(オン状態、オフ状態)が入力される。
【0027】
制御部は、カメラ30に駆動信号を出力してカメラ30を駆動させる。このとき、カメラ30は、コンテナ26の背面28を撮影した画像データを生成してPCに付属の記憶領域(ハードディスク等)に記憶する。また、制御部は、照明手段32に駆動信号(オン信号、オフ信号)を出力することができ、照明手段32のオンオフ制御をすることができる。
【0028】
制御部は、第2センサ14及び第3センサ16がオン状態となることによりコンテナ26の存在を検知する第1フラグと、第1フラグがオン状態となったのちに第3センサ16がオフ状態になった場合にトレーラ18が逆方向に走行していることを検知する第2フラグと、カメラ30が背面28を撮影したことを表す第3フラグと、を生成して、PC付属の記憶領域(メモリ等)に記憶する。また制御部は、記憶領域から第1フラグ乃至第3フラグを読み出して、各フラグのオンオフ状態を常時読み出すことができる。
【0029】
図12に、トレーラ(コンテナを搭載するものとしないものを含む)と、検査エリア(第1センサ、第2センサ、第3センサ)との配置関係を示す。
図12に示すように、トレーラ18は、ヘッド20と短尺台車22からなるトレーラ18Aと、ヘッド20と長尺台車24からなるトレーラ18Bがある。そして、検査エリアを通過するトレーラ18としては、短尺のコンテナ26を1つ短尺台車22に搭載して搬送するトレーラ18Aa、長尺のコンテナ26Cを1つ長尺台車24に搭載して搬送するトレーラ18Ba、コンテナ26A,コンテナ26Bを2つ直列に並べた状態で長尺台車24に搭載して搬送するトレーラ18Bb、コンテナ26を1つ長尺台車24の後方に搭載して搬送するトレーラ18Bcがある。またコンテナ26を搭載しないトレーラ18A、トレーラ18Bも検査エリアを通過する場合がある。なお、各トレーラは、停止位置において停止して受付を行うが、その際、トレーラ18Ba、トレーラ18Bb、トレーラ18Bcの後部が検査エリアに入ったままである。しかし、受付終了後には同じ方向に走り出して検査エリアから抜け出ることになる。
【0030】
ここで、第1センサ12と第2センサ14とのトレーラ18の検査エリアへの進入方向における間隔、及び第2センサ14と第3センサ16との進入方向における間隔は、ヘッド20の長さ(進入方向の長さ、例えば220cm)よりも長くなり、コンテナ26A,26Bの長さ(例えば610cm)よりも短くなるように設計されている。また、第1センサ12と第3センサ16との間隔は、長尺のコンテナ26Cの長さ(例えば1220cm)よりも短くなるように設計される。
【0031】
トレーラ18Aa、トレーラ18Ba、トレーラ18Bbにおいて、ヘッド20とコンテナ26の間隔は、第1センサ12と第2センサ14との間隔、及び第2センサ14と第3センサ16との間隔よりも短くなっている。また、トレーラ18Bbにおいて、コンテナ26Aとコンテナ26Bの間には一定の幅の隙間が形成されている。そして、トレーラ18Bcのヘッド20とコンテナ26の間隔は、第1センサ12と第3センサ16との間隔よりも長くなっている。よって、検査エリアにトレーラ18A(トレーラ18B)、トレーラ18Aa、トレーラ18Ba、トレーラ18Bb、トレーラ18Bcが進入する際、第1センサ乃至第3センサは、それぞれ異なったオンオフ状態及びその遷移を有する検知信号を制御部に出力することになる。
【0032】
図1に、短尺台車に短尺のコンテナを1つ搭載したトレーラが検査エリアに正規の進入方向から進入する場合の第1センサ、第2センサ、第3センサ、第1フラグ、第2フラグ、第3フラグのオンオフ状態の遷移と、カメラ及び照明手段の動作を示す。
【0033】
図1に示すように、トレーラ18Aa(
図12)が検査エリアに進入した場合は、第1センサ乃至第3センサのオンオフ状態は以下の(1)〜(14)のように遷移する。
(1)検査エリアにトレーラ18Aaが進入する前は、第1センサ12乃至第3センサ16、第1フラグ乃至第3フラグはオフ状態(初期状態)になっている。
(2)第2センサ14及び第3センサ16のオフ状態を維持した状態で、ヘッド20が第1センサ12の検知領域に入って第1センサ12がオン状態となる。
(3)第2センサ14及び第3センサ16のオフ状態を維持した状態で、ヘッド20が第1センサ12の検知領域を通過することにより第1センサ12はオフ状態となる。
(4)第1センサ12及び第3センサ16のオフ状態を維持した状態で、ヘッド20が第2センサ14の検知領域に入って第2センサ14がオン状態となる。
(5)第1センサ12及び第3センサ16のオフ状態を維持した状態で、ヘッド20が第2センサ14の検知領域を通過することにより第2センサ14がオフ状態となる。
(6)第2センサ14及び第3センサ16のオフ状態を維持した状態で、コンテナ26が第1センサ12の検知領域に入って第1センサ12がオン状態となる。
(7)第1センサ12のコンテナ26によるオン状態及び第2センサ14のオフ状態を維持した状態で、ヘッド20が第3センサ16の検知領域に入って第3センサ16がオン状態となる。
(8)第1センサ12のコンテナ26によるオン状態及び第2センサ14のオフ状態を維持した状態で、ヘッド20が第3センサ16の検知領域を通過して第3センサ16がオフ状態となる。
(9)第1センサ12のコンテナ26によるオン状態及び第3センサ16のオフ状態を維持した状態で、コンテナ26が第2センサ14の検知領域に入って第2センサ14がオン状態となる。
(10)第2センサ14のコンテナ26によるオン状態及び第3センサ16のオフ状態を維持した状態で、コンテナ26が第1センサ12の検知領域を通過して第1センサ12がオフ状態となる。
(11)第1センサ12のオフ状態及び第2センサ14のコンテナ26によるオン状態を維持した状態で、コンテナ26が第3センサ16の検知領域に入って第3センサ16がオン状態となる。
(12)第1センサ12のオフ状態及び第3センサ16のコンテナ26によるオン状態を維持した状態で、コンテナ26が第2センサ14の検知領域を通過して第2センサ14がオフ状態となる。
(13)第1センサ12乃至第3センサ16のオンオフ状態は(12)と同じであるが、後述のフラグの処理を行う。
(14)第1センサ12及び第2センサ14がオフ状態を維持した状態で、コンテナ26が第3センサ16の検知領域を通過して第3センサ16がオフ状態となる。
【0034】
上記(1)〜(14)において、前述の(A)〜(E)を考慮してコンテナ26の存在を確実に検知していると判断できるのは、(11)のように第2センサ14及び第3センサ16がオン状態となったときである。よって、(11)において制御部はオン状態の第1フラグを生成する。また、(1)〜(14)において、第1フラグ12がオン状態を維持した状態で第3センサ16がオフ状態になることはないので、第2フラグはオフ状態のままである。
【0035】
一方、(6)から(7)の遷移は、制御部がオン状態の第1フラグを生成する前において、コンテナ26を搭載したトレーラ18が検査エリアに正規の進入方向から進入(走行)してきたことを表す固有の遷移(
図2、
図3も同様)であり、トレーラ18がコンテナ26を搭載していない場合、または後述の
図6〜
図10のように、トレーラ18が検査エリアに逆進入した場合には現れないものである。よって、制御部は(7)において照明手段32に駆動信号(オン信号)を出力することができる。
【0036】
また、(11)から(12)の遷移は、コンテナ26の背面28が第2センサ14に対向する位置を通過したことを表している。よって、制御部は、第1フラグがオン状態、第2フラグ及び第3フラグがオフ状態であり、照明手段32がオン状態であることを条件にカメラ30に駆動信号を出力する。このとき、制御部は、(13)において、第1フラグを初期化(オフ状態)し、第3フラグをオン状態にし、その一定時間後(3秒後)に照明手段32に駆動信号(オフ信号)を出力して照明手段32をオフ状態にする。最後に制御部は、(14)において第3フラグを初期化(オフ状態)する。
【0037】
制御部は、
図1の(13)に示すように、第3フラグがオン状態になることにより撮影が完了したと判断できる。このため、検査対象のトレーラ18の受付途中において第2センサ14がチェッカー等を検知してオン状態となり、そのチェッカー等を検知しなくなって第2センサ14がオフ状態となり、第1センサ12乃至第3センサ16のオンオフ状態が
図1の(12)と同じになったとしても、制御部は、第3フラグがオン状態であるのでカメラ30に誤って駆動信号を出力することはない。
【0038】
また、制御部は、
図1の(14)に示すように、第3センサ16がオフ状態となったときに第3フラグをオフ状態にすることにより、第1センサ12のオンオフ状態に係らず第3フラグを初期化することができる。これにより、撮影後の前車(トレーラ18)が検査エリアから出る前(第3センサ16がオフ状態になる前に)に、次車が入場して第1センサ12をオン状態にさせたとしても第3フラグの初期化を確実に行うことができる。これらのことは、以下の
図2〜
図4に示す場合においてもあてはまる。
【0039】
なお、コンテナ26及びヘッド20の長さ、及びコンテナ26とヘッド20との間隔の設計により、(5)と(6)は順序が入れ替わる可能性があり、(8)と(9)は順序が入れ替わる可能性がある。この場合、制御部は(6)、(5)、(7)の順の遷移を検知することにより照明手段32に駆動信号(オン信号)を出力すればよい。
【0040】
図2に、長尺台車に長尺のコンテナを1つ搭載したトレーラが検査エリアに正規の進入方向から進入する場合の第1センサ、第2センサ、第3センサ、第1フラグ、第2フラグ、第3フラグのオンオフ状態の遷移と、カメラ及び照明手段の動作を示す。
図2に示すように、トレーラ18Ba(
図12)が検査エリアに進入した場合は、第1センサ12乃至第3センサ16のオンオフ状態は以下の(1)〜(14)のように遷移する。
(1)〜(4)は、トレーラ18Aaの(1)〜(4)と共通である。
(5)第2センサ14のヘッド20によるオン状態及び第3センサ16のオフ状態を維持した状態で、コンテナ26Cが第1センサ12の検知領域に入ることにより第1センサ12がオン状態となる。
(6)第1センサ12のコンテナ26Cによるオン状態及び第3センサ16のオフ状態を維持した状態で、ヘッド20が第2センサ14の検知領域を通過することにより第2センサ14がオフ状態となる。
(7)第1センサ12のコンテナ26Cによるオン状態及び第2センサ14のオフ状態を維持した状態で、ヘッド20が第3センサ16の検知領域に入ることにより第3センサ16がオン状態となる。
(8)第1センサ12のコンテナ26Cによるオン状態及び第3センサ16のヘッド20によるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Cが第2センサ14の検知領域に入ることにより第2センサ14がオン状態となる。
(9)第1センサ12及び第2センサ14のコンテナ26Cによるオン状態を維持した状態で、ヘッド20が第3センサ16の検知領域を通過することにより第3センサ16がオフ状態となる。
(10)第1センサ12及び第2センサ14のコンテナ26Cによるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Cが第3センサ16の検知領域に入ることにより第3センサ16がオン状態となる。
(11)第2センサ14及び第3センサ16のコンテナ26Cによるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Cが第1センサ12の検知領域を通過することにより第1センサ12がオフ状態となる。
(12)第1センサ12のオフ状態及び第3センサ16のコンテナ26Cによるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Cが第2センサ14の検知領域を通過することにより第2センサ14がオフ状態となる。
(13)第1センサ12乃至第3センサ16のオンオフ状態は(12)と同じであるが、前述同様にフラグの処理を行う。
(14)第1センサ12及び第2センサ14がオフ状態を維持した状態で、コンテナ26Cが第3センサ16の検知領域を通過して第3センサ16がオフ状態となる。
【0041】
上記(1)〜(14)において、前述の(A)〜(E)を考慮してコンテナ26Cの存在を確実に検知していると判断できるのは、(8)のように第2センサ14及び第3センサ16がオン状態であることを検知したときである。よって、(8)において制御部はオン状態の第1フラグを生成する。また、(1)〜(14)において、第1フラグがオン状態を維持した状態で第3センサ16がオフ状態になることはないので、第2フラグはオフ状態のままである。また(6)〜(7)の遷移は
図1の場合と同様にコンテナ26を搭載したトレーラ18が正規の進入方向から進入することを表す固有の遷移であるので、制御部は(7)において照明手段32に駆動信号(オン信号)を出力することができる。また(11)以降において、制御部は
図1の場合と同様にフラグの処理を行う。なお、
図2において(4)と(5)は順序が逆になる可能性があり、(7)と(8)は順序が逆になる可能性がある。この場合、制御部は(6)、(8)、(7)の順の遷移を検知することにより照明手段32に駆動信号(オン信号)を出力すればよい。
【0042】
図3に、長尺台車に短尺のコンテナを2つ直列に搭載したトレーラが検査エリアに正規の進入方向から進入する場合の第1センサ、第2センサ、第3センサ、第1フラグ、第2フラグ、第3フラグのオンオフ状態の遷移と、カメラ及び照明手段の動作を示す。
図3に示すように、トレーラ18Bb(
図12)が検査エリアに進入した場合は、第1センサ12乃至第3センサ16のオンオフ状態は以下の(1)〜(20)のように遷移する。
(1)〜(8)は、
図2に示すトレーラ18Baの(1)〜(8)と同様であるが、検知するのはヘッド20と、それに隣接した前段となるコンテナ26A(図中ではコンテナA)である。
(9)第2センサ14のコンテナ26Aによるオン状態及び第3センサ16のヘッド20によるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Aが第1センサ12の検知領域を通過することにより第1センサ12がオフ状態となる。
(10)第1センサ12のオフ状態及び第2センサ14のコンテナ26Aによるオン状態を維持した状態で、ヘッド20が第3センサ16の検知領域を通過することにより第3センサ16がオフ状態となる。
(11)第2センサ14のコンテナ26Aによるオン状態及び第3センサ16のオフ状態を維持した状態で、後段のコンテナ26B(図中ではコンテナB)が第1センサ12の検知領域に入ることにより第1センサ12がオン状態となる。
(12)第1センサ12のコンテナ26Bによるオン状態及び第2センサ14のコンテナ26Aによるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Aが第3センサ16の検知領域に入ることにより第3センサ16がオン状態となる。
(13)第1センサ12のコンテナ26Bによるオン状態及び第3センサ16のコンテナ26Aによるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Aが第2センサ14の検知領域を通過することにより第2センサ14がオフ状態となる。このとき、第2センサ14は、コンテナ26Aとコンテナ26Bとの間の隙間に対向することになる。
(14)第1センサ12のコンテナ26Bによるオン状態及び第3センサ16のコンテナ26Aによるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Bが第2センサ14の検知領域に入ることにより第2センサ14がオン状態となる。
(15)第2センサ14のコンテナ26Bによるオン状態及び第3センサ16のコンテナ26Aによるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Bが第1センサ12の検知領域を通過することにより第1センサ12がオフ状態となる。
(16)第1センサ12のオフ状態及び第2センサ14のコンテナ26Bによるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Aが第3センサ16の検知領域を通過することにより第3センサ16がオフ状態となる。
(17)第1センサ12のオフ状態及び第2センサ14のコンテナ26Bによるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Bが第3センサ16の検知領域に入ることにより第3センサ16がオン状態となる。
(18)第1センサ12のオフ状態及び第3センサ16のコンテナ26Bによるオン状態を維持した状態で、コンテナ26Bが第2センサ14の検知領域を通過することにより第2センサ14がオフ状態となる。
(19)第1センサ12乃至第3センサ16のオンオフ状態は(18)と同じであるが、前述同様にフラグの処理を行う。
(20)第1センサ12及び第2センサ14のオフ状態を維持した状態で、コンテナ26Bが第3センサ16の検知領域を通過することにより第3センサ16がオフ状態となる。
【0043】
上記(1)〜(20)において、トレーラ18Ba(
図2、
図12)と同様に照明手段32のオン状態、第1フラグのオン状態を開始するが、(13)においては、前段のコンテナ26Aの背面28が第2センサ14に対向する位置を通過した段階にあり、第1センサ12が(11)以降から後段のコンテナ26Bを検知してオン状態を継続しているため、制御部がカメラ30に駆動信号を出力することはない。一方、(18)では、後段のコンテナ26Bの背面28が第2センサ14に対向する位置を通過した段階にあり、第1センサ12はオフ状態であるため、制御部がカメラ30に駆動信号を出力することができる。また(18)以降における各フラグの処理は、
図1、
図2の(12)以降のフラグの処理と同様である。なお、
図3において(4)と(5)は順序が逆になる可能性があり、(7)と(8)は順序が逆になる可能性があり、(9)と(10)は順序が逆になる可能性がある。この場合、制御部は(6)、(8)、(7)の順の遷移を検知することにより照明手段32に駆動信号(オン信号)を出力すればよい。
【0044】
図4に、長尺台車に短尺のコンテナを1つ搭載したトレーラであって長尺台車の後部に短尺のコンテナを搭載した場合において、トレーラが検査エリアに正規の進入方向から進入する場合の第1センサ、第2センサ、第3センサ、第1フラグ、第2フラグ、第3フラグのオンオフ状態の遷移と、カメラ及び照明手段の動作を示す。
図4に示すように、トレーラ18Bc(
図12)が検査エリアに進入した場合は、第1センサ12乃至第3センサ16のオンオフ状態は以下の(1)〜(14)のように遷移する。
(1)〜(5)、(9)〜(14)は、
図1に示すトレーラ18Aaの(1)〜(5)、(9)〜(14)と同様である。
(6)第1センサ12及び第2センサ14のオフ状態を維持した状態で、ヘッド20が第3センサ16の検知領域に入ることにより第3センサ16がオン状態となる。
(7)第1センサ12及び第2センサ14のオフ状態を維持した状態で、ヘッド20が第3センサ16の検知領域を通過することにより第3センサ16がオフ状態となる。このとき、第1センサ12乃至第3センサ16は、ヘッド20とコンテナ26の間に対向することになる。
(8)第2センサ14及び第3センサ16のオフ状態を維持した状態で、コンテナ26が第1センサ12の検知領域に入ることにより第1センサ12がオン状態となる。
【0045】
トレーラ18Bcの場合のフラグの処理はトレーラ18Aaと同様であるが、照明手段32をオン状態にするタイミングが(8)から(9)の遷移を検知したときとなっている。この遷移も、第1フラグがオン状態となる前において、コンテナ26を搭載したトレーラ18が検査エリアに正規の進入方向から進入していることを表す固有の遷移であり、トレーラ18がコンテナ26を搭載していない場合、または後述の
図6〜
図10のように、トレーラ18が逆進入した場合には現れないものである。
【0046】
ところで、前述の
図1の(11)、
図2の(11)と(12)の間、
図4の(11)において、第1センサ12をオン状態にすることは可能である。この場合、次の段階で、第2センサ14がオフ状態になっても、
図3の(13)と同じ状態となるため撮影が不可能となり得る。しかし、検査対象のトレーラ18が検査エリアにおいて検査中であるときにチェッカーが当該トレーラ18の背面28の周囲に移動して監視するため、次のトレーラ18(次車)が進入してきてそのヘッド20が第1センサ12の検知領域に入りこみ第1センサ12をオン状態にすることは回避される。これにより、トレーラ18Aa(
図1)、トレーラ18Ba(
図2)、トレーラ18Bc(
図4)において、前述の
図3の(13)の状態(撮影されない状態)を回避でき、照明が照射されたコンテナ26の背面28の画像を確実に撮影することができる。
【0047】
図5に、コンテナを搭載しないトレーラが検査エリアに正規の進入方向から進入する場合の第1センサ、第2センサ、第3センサ、第1フラグ、第2フラグ、第3フラグのオンオフ状態の遷移を示す。
図5に示すように、トレーラ18A,18B(
図12)が検査エリアに進入した場合は、第1センサ12乃至第3センサ16のオンオフ状態は(1)〜(7)のように遷移する。しかし、第2センサ14及び第3センサ16が同時にオン状態になることはないので、各フラグは初期状態のままであり、また前述の固有の遷移もないので照明手段32がオン状態になることもない。
【0048】
図6乃至
図10に、トレーラ18(トレーラ18Aa(
図6)、トレーラ18Ba(
図7)、トレーラ18Bb(
図8)、トレーラ18Bc(
図9)、トレーラ18A(B)(
図10))が検査エリアを逆方向から進入する場合の第1センサ、第2センサ、第3センサ、第1フラグ、第2フラグ、第3フラグのオンオフ状態の遷移を示す。
【0049】
トレーラ18が検査エリアに逆方向に走行する場合は、第3センサ16側からトレーラ18が進入することになるので、
図6乃至
図10の遷移は、
図1乃至
図5の遷移をほぼ上下逆さまにしたような形態を有する。
図6の(9)、
図7の(5)、
図8の(5)、
図9の(9)に示すように、コンテナ26を搭載したトレーラ18が検査エリアに逆進入した場合においても、第2センサ14及び第3センサ16がともにオン状態となって第1フラグをオン状態にすることになる。しかし、その後、
図6の(10)、
図7の(11)、
図8の(9)、
図9の(10)に示すように、第2センサ14のオン状態を維持した状態で第3センサ16がオフ状態になるので、これによりトレーラ18の逆進入を検知して第2フラグをオン状態にすることができる。
図10においては、コンテナ26を搭載していないので、各フラグがオン状態になることはない。
【0050】
また、
図7の(5),(6)、
図8の(5),(6)においては、例えば
図1の(11),(12)と同じ遷移を有する。しかし、トレーラ18Ba(
図7、
図12)、トレーラ18Bb(
図8、
図12)が検査エリアに進入しても、コンテナ26を搭載したトレーラ18が正規の進入方向に検査エリアに進入することを示す前述の固有の遷移を有さないので、制御部は照明手段32に駆動信号(オン信号)を出力しない。よって、制御部は
図7の(6)、
図8の(6)において誤ってカメラ30に駆動信号を出力することはない。しかし、仮に第1フラグがオン状態となることが照明手段32に駆動信号(オン信号)を出力する条件に設定してしまうと、制御部は
図7の(6)、
図8の(6)において誤ってカメラ30に駆動信号を出力することになる。
【0051】
図6乃至
図9に示すように、トレーラ18が検査エリアに逆進入して第2フラグがオン状態になったのちは、
図6の(13)、
図7の(13)、
図8(19)、
図9の(13)のように、コンテナ26が第1センサ12の検知領域を通過したときに制御部が第1フラグ乃至第3フラグをオフ状態にする。これにより、第1フラグ乃至第3フラグを初期状態に戻し、次車のトレーラ18に対してコンテナ26の有無及び逆進入の有無を検査し、次車がコンテナ26を搭載して正規の進入方向から進入していると判断した場合はコンテナ26の背面28を確実に撮影することができる。