(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記リードフレーム及び前記ワイドバンドギャップ半導体デバイスは、前記オーバーモールドによって実質的に取り囲まれる、請求項1に記載のトランジスタパッケージ。
前記ワイドバンドギャップ半導体デバイスの反対側の前記リードフレームの底面は、前記オーバーモールドを通って露出しており、前記リードフレームは、中央領域と、前記中央領域から横方向に延びる第1及び第2のアームを有し、前記オーバーモールドは、前記リードフレームの上面並びに前記リードフレームの前記第1及び第2のアームの下にモールドされ、前記トランジスタパッケージは、前記第1のアームを覆う第1の入力/出力ピン及び前記第2のアームを覆う第2の入力/出力ピンをさらに備え、前記オーバーモールドは、前記リードフレームと前記第1の入力/出力ピンとの間、及び前記リードフレームと前記第2の入力/出力ピンとの間を延びる、請求項1に記載のトランジスタパッケージ。
前記トランジスタパッケージは、ワイドバンドギャップ・トランジスタ及び少なくとも1つの帯域幅制限整合回路網を含む単一の集積回路チップ上に形成された集積回路である、請求項1に記載のトランジスタパッケージ。
前記帯域幅制限整合回路網は、無線周波数入力と前記ワイドバンドギャップ・トランジスタのゲートとの間、又は無線周波数出力と前記ワイドバンドギャップ・トランジスタのドレインとの間に接続される、請求項7に記載のトランジスタパッケージ。
前記ワイドバンドギャップ・トランジスタは、第1のワイドバンドギャップ・トランジスタを備え、前記トランジスタパッケージは、第2のワイドバンドギャップ・トランジスタをさらに備え、前記第1及び第2のワイドバンドギャップ・トランジスタは、ドハティ構成で配置される、請求項7に記載のトランジスタパッケージ。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に説明する実施形態は、当業者が各実施形態を実行するのを可能にするために必要な情報を表し、実施形態を実行する最良の態様を説明する。当業者であれば、添付図面に照らして以下の説明を読むことで本開示の概念を理解し、本明細書で特に扱わないこれらの概念の応用例を認識できる。これらの概念及び応用例は本開示及び特許請求の範囲の範疇にあることを理解されたい。
【0013】
用語「第1の」、「第2の」などは、本明細書で様々な要素を記述するために使用することがあるが、これらの要素をこれらの用語で限定されないことを理解されたい。これらの用語は、1つの要素を別の要素から区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の範囲から逸脱することなく、第1の要素を第2の要素と呼ぶことができ、同様に第2の要素を第1の要素と呼ぶことができる。本明細書で使用される場合、用語「及び/又は」は、関連して列挙する要素の1又は2以上のうちの何れか及び全ての組合せを含む。
【0014】
層、領域、又は基板などの要素が別の要素の「上に」ある又は「上へ」延びると言及される場合、他の要素の直接上にある又は直接上へ延びることができ、又は介在要素がさらに存在することもできる。これに対して、ある要素が別の要素の「直接上に」ある又は「直接上へ」延びると言及される場合、介在要素は一切存在しない。層、領域、又は基板などの要素が別の要素の「上方に」ある又は「上方へ」延びると言及される場合、他の要素の直接上方にある又は直接上方へ延びることができ、又は介在要素がさらに存在することができる。これに対して、ある要素が別の要素の「直接上方に」ある又は「直接上方へ」延びると言及される場合、介在要素は一切存在しない。ある要素が別の要素と「結合する」又は「連結する」と言及される場合、他の要素と直接的に結合する又は連結することができ、又は介在要素が存在することができる。これに対して、ある要素が別の要素と「直接結合する」又は「直接連結する」と言及される場合、介在要素は一切存在しない。
【0015】
本明細書では、「下に」又は「上に」又は「上側の」又は「下側の」又は「水平の」又は「垂直の」などの相対的な用語を、1つの要素、層、又は領域の別の要素、層、又は領域に対する関係を記述するために使用できる。これらの用語及び前述の用語は、図示の配向に加えてデバイスの異なる配向を含むことが意図されることを理解できるであろう。
【0016】
本明細書で使用する専門用語は、特定の実施形態を記述することだけを目的としており、本開示を限定することを意図していない。本明細書で使用される場合、文脈上明らかに他を意味しない限り、単数形は、同様に複数形を含むことが意図される本明細書で使用される場合、用語「備える」、「備えている」、「含む」、及び/又は「含んでいる」は、記述された特徴、完全体、ステップ、操作、要素、及び/又は構成部品の存在を明示するが、1又は2以上の他の特徴、完全体、ステップ、操作、要素、構成部品、及び/又はそのグループの存在又は付加を排除しないことを理解できるであろう。
【0017】
別途定義しない限り、本明細書で使用する全ての用語(技術用語及び科学用語を含む)は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。さらに、本明細書で使用する用語は、本明細書及び関連技術の文脈での意味と一致した意味を有する解釈すべきであり、本明細書で明確にそのように定義されない限り、理想的な又はあまりも形式張った意味に解釈されないことを理解できるはずである。
【0018】
図3及び4は、本開示の一実施形態による1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28と共に使用するのに適した電子機器パッケージ26を示す。詳細には、
図3は電子機器パッケージ26の斜視図を示すが、
図4は電子機器パッケージ26の断面図を示す。電子機器パッケージ26は、オーバーモールド30、1又は2以上の入力/出力ピン32、及びリードフレーム34を含む。オーバーモールド30は、ダイアタッチ材料38を用いてリードフレーム34に取り付けられた1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28を実質的に取り囲むことができる。オーバーモールド30は、プラスチック又プラスチックポリマー化合物で形成することができ、リードフレーム34及び1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28の周りに射出成型され、それによって外部環境からの保護をもたらす。1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28は、ボンドワイヤ40を介して1又は2以上の入力/出力ピン32に接続できる。
【0019】
オーバーモールドを使用する従来の電子機器パッケージング技術の最大温度定格では、従来の電子機器パッケージングで使用される材料に起因して、150℃でキャッピングされる。従って、従来の電子機器パッケージング技術は、一般に150W未満のピーク出力電力と2.2GHz未満の動作周波数とを有するナローバンドギャップ・デバイスに対してのみ適している。ワイドバンドギャップ・デバイスの本質的に高い電力密度のために、ワイドバンドギャップ・デバイスのパッケージングは、類似のナローバンドギャップ・デバイスのパッケージングよりも遥かに厳しい要件に従う必要がある。具体的には、ワイドバンドギャップ半導体デバイスの高い電力密度は、デバイスから発生する大量の熱をもたらし、その熱はデバイスへの損傷を回避するためにパッケージングにより適切に放散する必要がある。さらに、発生した大量の熱に起因して、ワイドバンドギャップ半導体デバイスと接触するパッケージングの部分は、パッケージングと接触する1又は2以上のデバイスに損傷を与える可能性があるので、加熱及び冷却時の過度の膨張及び/又は収縮を回避する必要がある。
【0020】
ワイドバンドギャップ半導体デバイスは、200Wを超えるピーク出力電力、3.8GHzに至るまでの周波数、及び200℃を超える温度で動作する場合が多いので、従来の電子機器パッケージング技術は、その最大能力で評価されるワイドバンドギャップ・デバイスには適していない。ワイドバンドギャップ半導体デバイスに適した電子機器パッケージを設計するにあたり、本発明者は、オーバーモールド30用の材料の適合性を判定するための4つの重要な特性を発見した。具体的には、本発明者は、オーバーモールド30用材料のガラス転移温度(T
G)、曲げ弾性率(F
M)、熱膨張係数(CTE)、及び吸湿率(A
R)が電子機器パッケージ26の性能及び寿命に対して非常に重要であることを発見した。
【0021】
材料のガラス転移温度(T
G)は、固体から液体への状態変化が起こり始める温度を表し、材料の熱的能力を特徴付けるために電子機器パッケージングの設計者により使用される場合が多い。曲げ弾性率(F
M)は、材料の曲げ変形において応力の歪みに対する比(例えば、材料の曲がり易さ)である。材料の熱膨張係数(CTE)は、温度変化の結果として材料の大きさがどの程度変化するかを表す。最後に、材料の吸湿率(A
R)は、特定の条件下で材料が吸収する水分量を(パーセントとして)表す。
【0022】
一般に、所与の材料のガラス転移温度(T
G)の増加は、材料の構造への損傷なしでより高温に材料を曝すことを可能にする。しかしながら、材料のガラス転移温度(T
G)が増加するにつれ、材料の曲げ弾性率(F
M)、熱膨張係数(CTE)、及び吸湿率(A
R)も増加する。電子機器パッケージ26を設計する過程で、本発明者は、オーバーモールド30に関する高い曲げ弾性率(F
M)、熱膨張係数(CTE)、及び/又は吸湿率(A
R)を有する材料の使用は、1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28の温度が経時的に変化する際のオーバーモールド30の膨張及び収縮に起因して、オーバーモールド30のリードフレーム34からの層間剥離及び/又は引裂け、断裂、或いはオーバーモールド30と接触する1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28に対する他の構造的損傷をもたらす場合があることを発見した。従って、オーバーモールド30用の材料のガラス転移温度(T
G)、曲げ弾性率(F
M)、熱膨張係数(CTE)、及び吸湿率(A
R)の間にあるバランスを見出す必要がある。
【0023】
一実施形態では、電子機器パッケージ26のオーバーモールド30は、約135℃と400℃の間のガラス転移温度(T
G)、約20GPa未満の曲げ弾性率(F
M)、ガラス転移温度を超える温度で約50ppm/℃未満であり且つガラス転移温度未満の温度で約18ppm/℃未満の熱膨張係数(CTE)、及び約0.5%未満の吸湿率(A
R)を有することができる。一実施形態では、オーバーモールド30は日本の福岡所在の住友ベークライト社製の品番G720Aで形成され、そのデータシートはその内容全体が参照により本明細書に組み込まれている。約135℃と400℃の間のガラス転移温度(T
G)、約20GPa未満の曲げ弾性率(F
M)、ガラス転移温度を超える温度で約50ppm/℃未満であり且つガラス転移温度未満の温度で約18ppm/℃未満の熱膨張係数(CTE)、及び約0.5%未満の吸湿率(A
R)を有する電子機器パッケージ26用のオーバーモールド30を使用することによって、電子機器パッケージ26は、1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28を収容するのに適することができる。具体的には、オーバーモールド30の高いガラス転移温度(T
G)によって、電子機器パッケージ26は、1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28から発生する熱をデバイスへの構造的損傷なしに電子機器パッケージ26内で処理することが可能となり、一方で、オーバーモールド30の低い曲げ弾性率(F
M)、熱膨張係数(CTE)、及び吸湿率(A
R)は、熱膨張及び/又は収縮に起因して1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28と接触するオーバーモールド30の一部の変形により引き起こされる可能性のある、1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28への損傷を防止する。
【0024】
オーバーモールド30に関して前述した特性に加えて、本発明者はまた、ダイアタッチ材料38に関して類似の発見をした。詳細には、本発明者は、ダイアタッチ材料38のバルク熱伝導率(K
T)及び曲げ弾性率(F
M)が電子機器パッケージ26の性能及び寿命に対して非常に重要であることを発見した。ダイアタッチ材料38は、約40W/m−Kと200W/m−Kの間のバルク熱伝導率(K
T)と約20GPa未満の曲げ弾性率(F
M)とを有する焼結銀材料などの焼結材料とすることができる。一実施形態では、ダイアタッチ材料38は、米国ジョージア州スワニー所在のAlpha Advanced Materials社製の品番D591−3Bであり、そのデータシートはその内容全体が参照により本明細書に組み込まれている。約40W/m−Kと200W/m−Kの間のバルク熱伝導率(K
T)と約20GPa未満の曲げ弾性率(F
M)とを有する電子機器パッケージ26用のダイアタッチ材料38を使用することによって、電子機器パッケージ26は、1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28を収容するのに適することができる。具体的には、ダイアタッチ材料38の高いバルク熱伝導率(K
T)は、十分な熱が1又は2以上の半導体デバイス28から伝導して去ることを確実にし、一方、ダイアタッチ材料38の低い曲げ弾性率(F
M)は、熱膨張及び/又は収縮に起因して1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28と接触するダイアタッチ材料38の一部の変形により引き起こされる可能性がある、1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28への損傷を防止する。
【0025】
電子機器パッケージ26を設計する過程で、本発明者は、ダイアタッチ材料38の曲げ弾性率の上限が電子機器パッケージ26中の1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28の面積に依存する場合があることを発見した。従って、ダイアタッチ材料38用に選択された特定の材料は、電子機器パッケージ26中の1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28の面積に依存して変わる場合がある。1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28が4mmx4mm未満の面積を有する実施形態では、ダイアタッチ材料38の曲げ弾性率(F
M)は、約6GPa未満とすることができる。1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28が2mmx2mm未満の面積を有するさらなる実施形態では、ダイアタッチ材料38の曲げ弾性率(F
M)は、約10GPa未満とすることができる。1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28が1mmx1mm未満の面積を有する別の実施形態では、ダイアタッチ材料28の曲げ弾性率(F
M)は、約20GPa未満とすることができる。同様に、オーバーモールド30の曲げ弾性率(F
M)、熱膨張係数(CTE)、及び吸湿率(A
R)は、電子機器パッケージ26中の1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28の面積に依存して変わる場合がある。
【0026】
入力/出力ピン32及びリードフレーム34は、銅、銅合金等とすることができるが、入力/出力ピン32のための何らかの適切な材料を本開示の原理から逸脱することなく使用することができる。
【0027】
特に、前述の特性を備える電子機器パッケージ26を使用することにより、電子機器パッケージ26の製造コストを有意に低減しながら、1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28の収容が可能となる。コストの大部分がワイドバンドギャップ・デバイスのパッケージングなので、電子機器パッケージ26の使用は、ワイドバンドギャップ・デバイスを用いる電子機器パッケージのコストを有意に低減することができる。さらに、電子機器パッケージ26に関して前述した特性により、1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28は、そのパッケージングに起因する性能低下なしに最大能力で動作することができる。一実施形態では、1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28は、2.2GHzを超えて3.8GHzに至るまでの周波数においてピーク出力電力、約150Wで動作するように構成されるワイドバンドギャップ・トランジスタである。別の実施形態では、1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28は、3.8GHzに至るまでの周波数においてピーク出力電力、約200Wで動作するように構成されるワイドバンドギャップ・トランジスタである。さらに別の実施形態では、1又は2以上のワイドバンドギャップ半導体デバイス28は、3.8GHzに至るまでの周波数においてピーク出力電力、約250Wで動作するように構成されるワイドバンドギャップ・トランジスタである。
【0028】
一実施形態では、電子機器パッケージ26は、モイスチャーセンシティビティレベル(MSL−3)及び電子デバイス技術合同協議会(JEDEC)の環境基準を満たす。
【0029】
図5は、本開示の一実施形態による無線周波数(RF)送信チェーン42を示す。RF送信チェーン42は、入力ノードRF_IN、アンテナ44、入力段RFパワーアンプ(PA)46、出力段RF−PA48、及び複数の整合回路網50を含む。具体的には、RF送信チェーン42は、入力ノードRF_INと入力段RF−PA45との間に接続される第1整合回路網50Aと、入力段RF−PA46と出力段RF−PA48との間に接続される第2整合回路網50Bと、出力段RF−PA48とアンテナ44との間に接続される第3整合回路網50Cとを含む。動作中、変調信号は入力ノードRF_INに存在し、第1整合回路網50Aを介して入力段RF−PA46へ送出される。変調信号は入力段RF−PA46により増幅され、第2整合回路網50Bを介して出力段RF−PA48へ送出される。出力段RF−PA48は次に、変調信号をさらに増幅してアンテナ44からの送信に適したRF出力信号を生成し、第3整合回路網50Cを介してアンテナ44へRF出力信号を送出する。
【0030】
整合回路網50は、2つの異なる構成部品間のインピーダンスを整合させ、それによって、例えば高い電圧定在波比(VSWR)による損失を最小限度にしてRF送信チェーン42の安定した動作を確実にするために設けることができる。3つの異なる整合回路網50をRF送信チェーン42に示すが、本開示の原理から逸脱することなく任意の数の整合回路網50をRF送信チェーン42で使用することができる。さらに、
図5には唯一の入力段RF−PA46及び唯一の出力段RF−PA48が示されているが、本開示の原理から逸脱することなく任意の数の入力段又は出力段RF−PAをRF送信チェーン42で使用することができる。
【0031】
前述のように、RF送信チェーン42は、高効率であると同時に、広い帯域幅に亘って高度な線形性及び大きな利得を有する必要がある。従って、入力段RF−PA46、出力段RF−PA48、又はその両方は、RF送信チェーン42の性能を高めるためにワイドバンドギャップRF−PAとすることができる。
【0032】
図6Aは、本開示の一実施形態による
図5に示すRF送信チェーン42において、入力段RF−PA46、出力段RF−PA48、又はその両方での使用に適したトランジスタパッケージ52を示す。トランジスタパッケージ52は、入力ノードRF_IN、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54、帯域幅制限整合回路網56、及び出力ノードRF_OUTを含む。帯域幅制限整合回路網56は、入力ノードRF_INとワイドバンドギャップ・トランジスタ54との間に接続される。ワイドバンドギャップ・トランジスタ54は、帯域幅制限整合回路網56と出力ノードRF_OUTとの間に接続される。前述のとおり、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54は広い帯域幅に亘って高度な線形性及び大きな利得を提供することができる。場合によっては、トランジスタパッケージ52の帯域幅は、例えば、1又は2以上のスペクトルマスキング要件(例えば、トランジスタパッケージ52が従うべき無線通信規格により規定されるような)のために、問題のある場合がある。従って、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側での信号送信を低減するために、帯域幅制限整合回路網56は、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側で動作する際にワイドバンドギャップ・トランジスタ54の利得を低減するために設けられる。所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側でワイドバンドギャップ・トランジスタ54の利得を低減することに加えて、帯域幅制限整合回路網56はまた、トランジスタパッケージ52に接続した外部インピーダンスと整合することができる。帯域幅制限整合回路網56の詳細は、以下でさらに詳しく説明される。
【0033】
一実施形態によれば、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54は、窒化ガリウム(GaN)トランジスタである。さらなる実施形態によれば、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54は、GaN on SiC(窒化ガリウム・オン・シリコンカーバイド)トランジスタである。別の実施形態では、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54用の任意の数のワイドバンドギャップ半導体材料システムを使用することもでき、その全ては、本明細書で想定されている。ワイドバンドギャップ・トランジスタ54は、高電子移動度トランジスタ(HEMT)とすることができる。従って、帯域幅制限整合回路網56は、入力ノードRF_INとワイドバンドギャップ・トランジスタ54のゲートコンタクト(G)との間に接続可能であり、出力ノードRF_OUTは、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54のドレインコンタクト(D)に接続可能であり、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54のソースコンタクト(S)は、接地に接続可能である。別の実施形態では、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54は、電界効果トランジスタ(FET)、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)、バイポーラ接合トランジスタ(BJT)、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)等とすることができる。
【0034】
トランジスタパッケージ52は、個別の構成要素として実装された集積回路である。換言すると、トランジスタパッケージ52は、1又は2以上の従来型RF−PAに対するドロップイン式代替品として適している。一実施形態では、トランジスタパッケージ52はモノリシック集積回路である。本明細書で言及するように、モノリシック集積回路は単一の半導体チップ上に形成された集積回路である。さらなる実施形態では、トランジスタパッケージ52はハイブリッド集積回路である。本明細書で言及するように、ハイブリッド集積回路は、複数の相互接続された半導体チップが単一パッケージ内の基板上に設けられた集積回路である。トランジスタパッケージ52の内部に帯域幅制限整合回路網56を設けることにより、トランジスタパッケージ52は、従来のナローバンドギャップRF−PAと類似した周波数応答を有するが、従来の対照物より低損失でありながら、高い利得及び効率を維持することが可能となる。従って、トランジスタパッケージ52は、従来型RF−PAに対する直接の代替品として使用することができ、それによって、トランジスタパッケージ52とインタフェース接続するRF回路の再設計をほとんど又は全く必要とせずに、トランジスタパッケージ52が組み込まれるRF送信チェーンの性能を向上させる。
【0035】
一実施形態では、トランジスタパッケージ52は、
図3及び4に関して前述したとおりのオーバーモールド・パッケージである。従って、トランジスタパッケージ52は、約135℃と400℃の間のガラス転移温度(T
G)、約20GPa未満の曲げ弾性率(F
M)、ガラス転移温度を超える温度で約50ppm/℃未満であり且つガラス転移温度未満の温度で約18ppm/℃未満の熱膨張係数(CTE)、及び約0.5%未満の吸湿率(A
R)を有するプラスチックオーバーモールドとすることができる。さらに、トランジスタパッケージ52は、約40W/m−Kと200W/m−Kの間のバルク熱伝導率(K
T)と約20GPa未満の曲げ弾性率(F
M)とを有するダイアタッチ材料を用いてリードフレームに取り付けることができる。従って、トランジスタパッケージ52のコストは、前述の性能向上をもたらすと同時に低く抑えることができる。
【0036】
一実施形態では、トランジスタパッケージ52は、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域で54dBm(又は250W)を超えるピーク出力電力を有する。さらに、帯域幅制限整合回路網56により、トランジスタパッケージ52は、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側で48W未満の平均電力出力を有する。帯域幅制限整合回路網56は、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の200MHz以内で0.5dBを超える利得ロールオフと、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の300MHz以内で7.5dBの利得ロールオフとを提供することができる。従って、トランジスタパッケージ52は、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域で240Wを超えるピーク出力電力と、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側で48W未満の平均出力電力とを提供することができ、トランジスタパッケージ52の平均出力電力は、WCDMA(登録商標)に関する7.5dBピーク対平均値比(PAR)に従って測定される。さらに、トランジスタパッケージ52は、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域で240Wより大きいピーク出力電力と、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側で48W未満の平均出力電力とを提供することができ、トランジスタパッケージ52の平均出力電力は、トランジスタパッケージ52が負荷サイクル20%を上回る最大能力で駆動される場合のトランジスタパッケージ52の出力電力として規定される。一実施形態では、トランジスタパッケージ52は、50Vで7.5dB−PARのロングタームエボリューション(LTE)信号を送信しながら、2.6GHzにおいて50%のドレイン効率で80Wを超える平均出力電力を提供し、定格出力電力で17dBの利得を有する。さらなる実施形態では、トランジスタパッケージ52は、65%を超える飽和(P
SAT)効率をもたらすことができる。
【0037】
一実施形態では、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域は、RF通信用の周波数帯域である。従って、帯域幅制限整合回路網56は、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54の帯域幅を制限すると同時にRF周波数での1又は2以上のインピーダンスを予め整合させることができる。一実施形態では、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域は、690−960MHz、1800−2300MHz、又は2300−2700MHzのうちの1又は2以上を含む。
【0038】
図6Bは、本開示のさらなる実施形態によるトランジスタパッケージ52を示す。
図6Bに示すトランジスタパッケージ52は、
図6Aに示すトランジスタパッケージ52と類似しているが、入力ノードRF_INとワイドバンドギャップ・トランジスタ54の間にではなく、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54と出力ノードRF_OUTの間に接続された帯域幅制限整合回路網56を含む。トランジスタパッケージ52は、
図6Aに示すトランジスタパッケージ52と実質的に同じように機能することができる。つまり、帯域幅制限整合回路網56は、トランジスタパッケージ52が確実に1又は2以上のスペクトルマスキング要件を満たすように、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側でワイドバンドギャップ・トランジスタ54の利得応答を低減することができる。
【0039】
ワイドバンドギャップ・トランジスタ54がHEMTである一実施形態では、帯域幅制限整合回路網56は、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54のドレインコンタクト(D)と出力ノードRF_OUTの間に接続され、入力ノードRF_INは、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54のゲートコンタクト(G)に接続され、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54のソースコンタクト(S)は、接地に接続される。
【0040】
図6Cは、本開示のさらに別の実施形態によるトランジスタパッケージ52を示す。
図6Cに示すトランジスタパッケージ52は、
図6A及び
図6Bに示すトランジスタパッケージ52と類似しているが、入力ノードRF_INとワイドバンドギャップ・トランジスタ54の間に接続された第1帯域幅制限整合回路網56Aと、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54と出力ノードRF_OUTの間に接続された第2帯域幅制限整合回路網56Bとの両方を含む。トランジスタパッケージ52は、
図6A及び
図6Bに示すトランジスタパッケージ52と実質的に同じように機能することができる。つまり、第1帯域幅制限整合回路網56A及び第2帯域幅制限整合回路網56Bは、トランジスタパッケージ52が確実に1又は2以上のスペクトルマスキング要件を満たすように、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側でワイドバンドギャップ・トランジスタ54の利得応答を低減することができる。
【0041】
ワイドバンドギャップ・トランジスタ54がHEMTである一実施形態では、第1帯域幅制限整合回路網56Aは、入力ノードRF_INとワイドバンドギャップ・トランジスタ54のゲートコンタクト(G)の間に接続され、第2帯域幅制限整合回路網56Bは、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54のドレインコンタクト(D)と出力ノードRF_OUTの間に接続され、ワイドバンドギャップ・トランジスタ54のソースコンタクト(S)は、接地に接続される。
【0042】
図7Aは、本開示の一実施形態による
図5に示すRF送信チェーン42において、入力段RF−PA46、出力段RF−PA48、又はその両方としての使用に適した増幅器パッケージ58を示す。増幅器パッケージ58は、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A、第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60B、及び1又は2以上の帯域幅制限整合回路網62を含む。帯域幅制限整合回路網62は、入力ノードRF_INとワイドバンドギャップ・トランジスタ60の間に接続される。一部の実施形態では、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bは、ドハティ構成で配置される。増幅器パッケージ58に複数のワイドバンドギャップ・トランジスタ60を設けることにより、一部の用途では増幅器パッケージ58の利得及び性能を増大させることができる。前述のように、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bは、広い帯域幅に亘って高度な線形性及び大きな利得を提供することができる。場合によっては、増幅器パッケージ58の帯域幅は、例えば、1又は2以上のスペクトルマスキング要件に起因して、問題となる場合がある。従って、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側での信号送信を低減するために、帯域幅制限整合回路網62は、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側で動作する場合に第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bの利得を低減させるために設けることができる。所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側で第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bの利得を低減させることに加えて、帯域幅制限整合回路網62はまた、増幅器パッケージ58に接続された外部インピーダンスと整合することができる。帯域幅制限整合回路網62の詳細は、以下でさらに詳しく説明される。
【0043】
一実施形態では、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bは、GaNトランジスタである。さらなる実施形態では、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bは、GaN on SiCトランジスタである。第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bに対して種々の適切なワイドバンドギャップ半導体材料系が存在し、その全てが本明細書で想定されている。第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bは、HEMTとすることができる。従って、第1帯域幅制限整合回路網62Aは、入力ノードRF_INと第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Aのゲートコンタクト(G)との間に接続可能であり、第2帯域幅制限整合回路網62Bは、入力ノードRF_INと第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bのゲートコンタクト(G)との間に接続可能であり、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Aのドレインコンタクト(D)は、出力ノードRF_OUTに接続可能であり、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタのソースコンタクト(S)は、接地に接続可能であり、第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bのドレインコンタクト(D)は、出力ノードRF_OUTに接続可能であり、第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bのソースコンタクト(S)は、接地に接続可能である。別の実施形態では、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bは、FET、MOSFET、BJT、IGBT等とすることができる。
【0044】
一実施形態では、増幅器パッケージ58は、個別の構成要素として実装される集積回路である。換言すると、増幅器パッケージ58は、1又は2以上の従来型RF−PAに対するドロップイン式代替品として適している。一実施形態では、増幅器パッケージ58はモノリシック集積回路である。付加的な実施形態では、増幅器パッケージ58はハイブリッド集積回路である。増幅器パッケージ58の内部に帯域幅制限整合回路網62を設けることにより、増幅器パッケージ58は、従来のナローバンドギャップRF−PAと類似した周波数応答を有するが、従来の対照物より低損失でありながら、高い利得及び効率を維持することが可能となる。従って、増幅器パッケージ58は、従来型RF−PAに対する直接の代替品として使用することができ、それによって、増幅器パッケージ58とインタフェース接続するRF回路の再設計をほとんど又は全く必要とせずに、増幅器パッケージ58が組み込まれるRF送信チェーンの性能を向上させる。
【0045】
一実施形態では、トランジスタパッケージ52は、
図3及び4に関して前述したとおりのオーバーモールド・パッケージである。従って、トランジスタパッケージ52は、約135℃と400℃の間のガラス転移温度(T
G)、約20GPa未満の曲げ弾性率(F
M)、ガラス転移温度を超える温度で約50ppm/℃未満であり且つガラス転移温度未満の温度で約18ppm/℃未満の熱膨張係数(CTE)、及び約0.5%未満の吸湿率(A
R)を有するプラスチックオーバーモールドとすることができる。さらに、トランジスタパッケージ52は、約40W/m−Kと200W/m−Kの間のバルク熱伝導率(K
T)と約20GPa未満の曲げ弾性率(F
M)とを有するダイアタッチ材料を用いてリードフレームに取り付けることができる。従って、トランジスタパッケージ52のコストは、前述の性能向上をもたらすと同時に低く抑えることができる。
【0046】
一実施形態では、増幅器パッケージ58は、所定の帯域又は所定の複数の帯域で54dBm(又は250W)を超えるピーク出力電力を有する。さらに、帯域幅制限整合回路網62により、増幅器パッケージ58は、所定の帯域又は所定の複数の帯域の外側で48W未満の平均電力出力を有する。帯域幅制限整合回路網62は、所定の帯域又は所定の複数の帯域の200MHz以内で0.5dBを超える利得ロールオフと、所定の帯域又は所定の複数の帯域の300MHz以内で7.5dBの利得ロールオフとを提供することができる。従って、増幅器パッケージ58は、所定の帯域又は所定の複数の帯域で240Wを超えるピーク出力電力と、所定の帯域又は所定の複数の帯域の外側で48W未満の平均出力電力とを提供することができ、増幅器パッケージ58の平均出力電力は、WCDMAに関する7.5dB−PARに従って測定される。さらに、増幅器パッケージ58は、所定の帯域又は所定の複数の帯域で240Wより大きいピーク出力電力と、所定の帯域又は所定の複数の帯域の外側で48W未満の平均出力電力とを提供することができ、増幅器パッケージ58の平均出力電力は、増幅器パッケージ58が負荷サイクル20%を上回る最大能力で駆動される場合の増幅器パッケージ58の出力電力として規定される。一実施形態では、増幅器パッケージ58は、50Vで7.5dB−PARのロングタームエボリューション(LTE)信号を送信しながら2.6GHzにおいて50%のドレイン効率で80Wを超える平均出力電力を提供し、定格出力電力で17dBの利得を有する。さらなる実施形態では、増幅器パッケージ58は、65%を超える飽和(P
SAT)効率をもたらすことができる。
【0047】
一実施形態では、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域は、RF通信用の周波数帯域である。従って、帯域幅制限整合回路網62は、ワイドバンドギャップ・トランジスタ60の帯域幅を制限すると同時にRF周波数での1又は2以上のインピーダンスを予め整合させることができる。一実施形態では、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域は、690−960MHz、1800−2300MHz、又は2300−2700MHzの内の1又は2以上を含む。
【0048】
図7Bは、本開示のさらなる実施形態による増幅器パッケージ58を示す。
図7Bに示す増幅器パッケージ58は、
図7Aに示す増幅器パッケージと類似しているが、入力ノードRF_INとワイドバンドギャップ・トランジスタ60との間にではなく、ワイドバンドギャップ・トランジスタ60と出力ノードRF_OUTとの間に接続された帯域幅制限整合回路網62を含む。増幅器パッケージ58は、
図7Aに示す増幅器パッケージ58と実質的に同じように機能することができる。つまり、帯域幅制限整合回路網62は、増幅器パッケージ58が確実に1又は2以上のスペクトルマスキング要件を満たすように、所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域の外側で第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bの利得応答を低減することができる。
【0049】
第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60BがHEMTである一実施形態では、入力ノードRF_INは、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Aのゲートコンタクト(G)及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bのゲートコンタクト(G)に接続され、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Aのソースコンタクト(S)は、接地に接続され、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Aのドレインコンタクト(D)は、第1帯域幅制限整合回路網62Aを介して出力ノードRF_OUTに接続され、第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bのドレインコンタクト(D)は、第2帯域幅制限整合回路網62Bを介して出力ノードRF_OUTに接続され、第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bのソースコンタクト(S)は、接地に接続される。
【0050】
図7Cは、本開示のさらに別の実施形態による増幅器パッケージ58を示す。
図7Cに示す増幅器パッケージ58は、
図7A及び7Bに示す増幅器パッケージと実質的に類似しているが、第3帯域幅制限整合回路網62C及び第4帯域幅制限整合回路網62Dをさらに含む。増幅器パッケージ58は、
図5A及び5B関して前述した増幅器パッケージ58と実質的に同じように機能することができる。つまり、帯域幅制限整合回路網62は、増幅器パッケージ58が確実に1又は2以上のスペクトルマスキング要件を満たすように、で第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bの利得応答を低減することができる。
【0051】
第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60A及び第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60BがHEMTである一実施形態では、第1帯域幅制限整合回路網62Aは、入力ノードRF_INと第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Aのゲートコンタクト(G)との間に接続され、第2帯域幅制限整合回路網62Bは、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Aのドレインコンタクト(D)と出力ノードRF_OUTとの間に接続され、第1ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Aのソースコンタクト(S)は、接地に接続され、第3帯域幅制限整合回路網62Cは、入力ノードRF_INと第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bのゲートコンタクト(G)との間に接続され、第4帯域幅制限整合回路網62Dは、第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bのドレインコンタクト(D)と出力ノードRF_OUTとの間に接続され、第2ワイドバンドギャップ・トランジスタ60Bのソースコンタクト(S)は、接地に接続される。
【0052】
図8は例示的な帯域幅制限整合回路網64を示し、本開示の一実施形態による
図6A−6Cに示す帯域幅制限整合回路網56及び/又は
図7A−7Cに示す帯域幅制限整合回路網62として使用することができる。帯域幅制限整合回路網64は、入力ノードRF_IN、入力ノードRF_INと中間ノード66との間に接続された第1インダクタL1、中間ノード66と接地との間に直列に接続された第2インダクタL2及び第1キャパシタC1、中間ノード66と出力ノードRF_OUTとの間に接続された第3インダクタL3、及び出力ノードRF_OUTと接地との間に接続された第2キャパシタC2を含む。第2インダクタL2及び第1キャパシタC1は、ノッチフィルタとして機能することができ、所定の周波数において取り付けられた構成要素の利得を低減することができる。この所定の周波数は、帯域幅制限整合回路網64の様々な構成部品に対して選択されたインダクタンス及び/又はキャパシタンスによって決定される。帯域幅制限整合回路網64の付加的な構成要素は、帯域幅制限整合回路網64が統合された回路内での干渉を低減するために、入力ノードRF_INのインピーダンスを出力ノードRF_OUTのインピーダンスに整合させることができる。
【0053】
帯域幅制限整合回路網64は、特定の様式で配置された一定数の構成要素を含んで示されるが、帯域幅制限整合回路網64における構成部品の数量及び配置の両方に関して、様々な構成が存在し、その全てが本明細書で想定されている。帯域幅制限整合回路網64の構成要素の数量及び配置は、トランジスタパッケージ52及び/又は増幅器パッケージ58に対して利得応答が望まれる所定の周波数帯域又は複数の周波数帯域に基づいて変更することができる。
【0054】
図9は、
図4A−4Cに示すトランジスタパッケージ52のピーク出力電力応答を示すグラフであり、所定の周波数帯域は約2.4GHzから2.7GHzである。
図9の実線は、帯域幅制限整合回路網56を含むトランジスタパッケージ52のピーク出力電力応答を示すが、破線は帯域幅制限整合回路網をもたないトランジスタパッケージ52のピーク出力電力応答を示す。
図9に示すように、帯域幅制限整合回路網56を含むトランジスタパッケージ52の電力応答は、約2.7GHzから有意に加速速度でロールオフするが、帯域幅制限整合回路網をもたないトランジスタパッケージ52の電力応答は、比較的に直線状のままである。さらに、トランジスタパッケージ52の電力出力は、所定の周波数帯域で大きく、最大約55dBである。従って、トランジスタパッケージ52は、その帯域内性能に対する最小限の影響でもって、1又は2以上のスペクトルマスキング要件を容易に満たすことができる。
【0055】
当業者であれば、本開示の好ましい実施形態に対する改良及び変更を認識することができる。当該改良及び変更の全ては、本明細書に開示する概念及び以下の特許請求の範囲に入ると見なされる。