【実施例】
【0075】
[実施例]
以下、本発明の具体的な実施例を提示する。ただし、下記に記載された実施例は、本発明を具体的に例示したり説明するためのものに過ぎず、これによって本発明が制限されてはならない。
【0076】
(中間体の合成)
合成例1:中間体I−1の合成
【0077】
【化12】
【0078】
窒素環境で2−ブロモトリフェニレン(2−bromotriphenylene)100g(326mmol)をジメチルホルムアミド(dimethylformamide、DMF)1,000mLに溶かした後、ここにビス(ピナコラト)ジボロン(bis(pinacolato)diboron)99.2g(391mmol)と1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(1,1−bis(diphenylphosphine)ferrocene)dichloropalladium(II))2.66g(3.26mmol)、そして酢酸カリウム(potassium acetate)80g(815mmol)を入れて150℃で5時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れて混合物をフィルターした後、真空オーブンで乾燥した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−1を113g(98%)得た。
【0079】
HRMS (70 eV, EI+):m/z calcd for C24H23BO2:354.1791,found:354.
Elemental Analysis:C,81%;H,7%。
【0080】
合成例2:中間体I−2の合成
【0081】
【化13】
【0082】
窒素環境で化合物I−1 100g(282mmol)をテトラヒドロフラン(tetrahydrofuran、THF)800mLに溶かした後、ここに2−ブロモフェノール(2−bromophenol)58.5g(338mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(tetrakis(triphenylphosphine)palladium)3.26g(2.82mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム(potassuim carbonate)97.4g(705mmol)を入れて80℃で12時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(dichloromethane、DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィー(flash column chromatography)で分離精製して化合物I−2を77.7g(86%)得た。
【0083】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C24H16O:320.1201,found:320.
Elemental Analysis:C,90%;H,5%。
【0084】
合成例3:中間体I−3の合成
【0085】
【化14】
【0086】
空気環境で化合物I−2 75g(234mmol)をトルエン800mLに溶かした後、ここにパラジウム(II)アセテート(palladium(II) acetate)2.63g(11.7mmol)、1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾール−2−イリデン(1,3−bis(2,6−diisopropylphenyl)−1,3−dihydro−2H−imidazol−2−ylidene)(IPr)9.09g(23.4mmol)、4,5−ジアザフルオレン−9−オン(4,5−diazafluoren−9−one)4.26g(23.4mmol)、ソジウム2,4,6−トリメチルベンゾエート(sodium 2,4,6−trimethylbenzoate)21.8g(117mmol)、炭酸カリウム64.7g(468mmol)、Acrosで購入したMS3A(200mg)、そしてメシチレン(mesitylene)1mLを順次に入れて120℃で24時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−3を35.8g(48%)得た。
【0087】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C24H14O:318.1045,found:318.
Elemental Analysis:C,91%;H,4%。
【0088】
合成例4:中間体I−4の製造
【0089】
【化15】
【0090】
窒素環境で化合物I−3 30g(94.2mmol)をテトラヒドロフラン(THF)300mLに溶かした後、−78℃に減温した。ここにヘキサンに溶けているn−BuLi2.5M(57mL、141mmol)を10分にかけて徐々に滴加した。以降、常温で18時間攪拌した。反応完了後、水1N HCl(141mL、141mmol)を添加して反応液を中和させた。そして、酢酸エチル(ethyl acetate、EA)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、このようにして得られた残留物をヘキサンとジクロロメタン(DCM)で不純物を洗い落として化合物I−4を27.0g(79%)得た。
【0091】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C24H15BO3:362.1114,found:362.
Elemental Analysis:C,80%;H,4%。
【0092】
合成例5:中間体I−5の合成
【0093】
【化16】
【0094】
窒素環境で化合物I−1 100g(282mmol)をテトラヒドロフラン(THF)900mLに溶かした後、ここにメチル2−ブロモ−5−クロロベンゾエート(methyl 2−bromo−5−chlorobenzoate)77.4g(310mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム3.26g(2.82mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム97.4g(705mmol)を入れて80℃で21時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−5を112g(94%)得た。
【0095】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C26H17ClO2:396.0917,found:396.
Elemental Analysis:C,79%;H,4%。
【0096】
合成例6:中間体I−6の製造
【0097】
【化17】
【0098】
窒素環境で化合物I−5 110g(277mmol)をテトラヒドロフラン(THF)1,100mLに溶かした後、0℃に減温した。ここにジメチルエーテルに溶けているメチルマグネシウムブロミド(methylmagnesium bromide)3.0M(231mL、693mmol)を1時間かけて徐々に滴加した。以降、常温で17時間攪拌した。反応完了後、水450mLに溶かしたアンモニウムクロリド(ammonium chloride)44.5g(831mmol)を添加して反応液を中和させた。そして、ジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮して化合物I−6を109g(99%)得た。
【0099】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C27H21ClO:396.1281,found:396.
Elemental Analysis:C,82%;H,5%。
【0100】
合成例7:中間体I−7の製造
【0101】
【化18】
【0102】
窒素環境で化合物I−6 105g(265mmol)をジクロロメタン(DCM)1,300mLに溶かした後、0℃に減温した。ここにジエチルエーテラート(diethyl etherate)に溶けているボロントリフルオリド(boron trifluoride)56.4g(398mmol)を1時間かけて徐々に滴加した。以降、常温で5時間攪拌した。反応完了後、水0.1Lに溶かした重炭酸ナトリウム(sodium bicarbonate)33.4g(398mmol)を添加して反応液を中和させた。そして、ジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−7を73.3g(73%)得た。
【0103】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C27H19Cl:378.1175,found:378.
Elemental Analysis:C,86%;H,5%。
【0104】
合成例8:中間体I−8の合成
【0105】
【化19】
【0106】
窒素環境でI−7(70g、185mmol)をジメチルホルムアミド(DMF)600mLに溶かした後、ここにビス(ピナコラト)ジボロン56.3g(222mmol)と1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(1,1’−bis(diphenylphosphine)ferrocene)dichloropalladium(II))1.51g(1.85mmol)、そして酢酸カリウム54.5g(555mmol)を入れて150℃で80時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れて混合物をフィルターした後、真空オーブンで乾燥した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−8を74.0g(85%)得た。
【0107】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C33H31BO2:470.2417,found:470.
Elemental Analysis:C,84%;H,7%。
【0108】
合成例9:中間体I−9の合成
【0109】
【化20】
【0110】
窒素環境で化合物I−1 100g(282mmol)をテトラヒドロフラン(THF)900mLに溶かした後、ここにメチル2−ブロモ−4−クロロベンゾエート(methyl 2−bromo−4−chlorobenzoate)77.4g(310mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム3.26g(2.82mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム 97.4g(705mmol)を入れて80℃で24時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−9を101g(90%)得た。
【0111】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C26H17ClO2:396.0917,found:396.
Elemental Analysis:C,79%;H,4%。
【0112】
合成例10:中間体I−10の製造
【0113】
【化21】
【0114】
窒素環境で化合物I−9(100g、252mmol)をテトラヒドロフラン(THF)1,000mLに溶かした後、0℃に減温した。ここにジエチルエーテルに溶けているメチルマグネシウムブロミド(methylmagnesium bromide)3.0M(210mL、630mmol)を1時間かけて徐々に滴加した。以降、常温で20時間攪拌した。反応完了後、水400mLに溶かしたアンモニウムクロリド40.4g(756mmol)を添加して反応液を中和させた。そして、ジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮して化合物I−6を109g(99%)得た。
【0115】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C27H21ClO:396.1281,found:396.
Elemental Analysis:C,82%;H,5%。
【0116】
合成例11:中間体I−11の製造
【0117】
【化22】
【0118】
窒素環境で化合物I−10 105g(265mmol)をジクロロメタン(DCM)1,300mLに溶かした後、0℃に減温した。ここにジエチルエーテラート(diethyl etherate)に溶けているボロントリフルオリド56.4g(398mmol)を1時間かけて徐々に滴加した。以降、常温で7時間攪拌した。反応完了後、水0.1Lに溶かした重炭酸ナトリウム33.4g(398mmol)を添加して反応液を中和させた。そして、ジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−11を79.3g(79%)得た。
【0119】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C27H19Cl:378.1175,found:378.
Elemental Analysis:C,86%;H,5%。
【0120】
合成例12:中間体I−12の合成
【0121】
【化23】
【0122】
窒素環境で化合物I−11 70g(185mmol)をジメチルホルムアミド(DMF)600mLに溶かした後、ここにビス(ピナコラト)ジボロン56.3g(222mmol)と1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(1,1’−bis(diphenylphosphine)ferrocene)dichloropalladium(II))1.51g(1.85mmol)、そして酢酸カリウム54.5g(555mmol)を入れて150℃で68時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れて混合物をフィルターした後、真空オーブンで乾燥した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−12を71.4g(82%)得た。
【0123】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C33H31BO2:470.2417,found:470.
Elemental Analysis:C,84%;H,7%。
【0124】
合成例13:中間体I−13の合成
【0125】
【化24】
【0126】
窒素環境で化合物I−1 100g(282mmol)をテトラヒドロフラン(THF)800mLに溶かした後、ここに2−ブロモベンゼンチオール(2−bromobenzenethiol)63.9g(338mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム3.26g(2.82mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム97.4g(705mmol)を入れて80℃で9時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−13を85.4g(90%)得た。
【0127】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C24H16S:336.0973,found:336.
Elemental Analysis:C,86%;H,5%。
【0128】
合成例14:中間体I−14の合成
【0129】
【化25】
【0130】
空気環境で化合物I−13 78.7g(234mmol)をトルエン800mLに溶かした後、ここにパラジウム(II)アセテート2.63g(11.7mmol)、1,3−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニル)−1,3−ジヒドロ−2H−イミダゾール−2−イリデン(IPr)9.09g(23.4mmol)、4,5−ジアザフルオレン−9−オン4.26g(23.4mmol)、ソジウム2,4,6−トリメチルベンゾエート21.8g(117mmol)、炭酸カリウム64.7g(468mmol)、Acrosで購入したMS3A(200mg)、そしてメシチレン1mLを順次に入れて120℃で24時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−14を33.7g(43%)得た。
【0131】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C24H16S:336.0973,found:336.
Elemental Analysis:C,86%;H,5%。
【0132】
合成例15:中間体I−15の製造
【0133】
【化26】
【0134】
窒素環境で中間体I−14(30g、89.7mmol)をテトラヒドロフラン(THF)300mLに溶かした後、−78℃に減温した。ここにヘキサンに溶けているn−BuLi2.5M(54mL、135mmol)を10分にかけて徐々に滴加した。以降、常温で18時間攪拌した。反応完了後、水1N HCl(135mL、135mmol)を添加して反応液を中和させた。そして、酢酸エチル(EA)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、このようにして得られた残留物をヘキサンとジクロロメタン(DCM)で不純物を洗い落として化合物I−15を29.2g(86%)得た。
【0135】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C24H15BO2S:378.0886,found:378.
Elemental Analysis:C,76%;H,4%。
【0136】
合成例16:中間体I−16の製造
【0137】
【化27】
【0138】
窒素環境で化合物1−4 20g(55.2mmol)をテトラヒドロフラン(THF)180mLに溶かした後、ここに4−ヨードフェニルボロン酸(4−iodophenylboronic acid)13.7g(55.2mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.64g(0.55mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム 19.1g(138mmol)を入れて80℃で8時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−16を18.1g(75%)得た。
【0139】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C30H19BO3:438.1427,found:438.
Elemental Analysis:C,82%;H,4%。
【0140】
合成例17:中間体I−17の製造
【0141】
【化28】
【0142】
窒素環境で化合物1−4 20g(55.2mmol)をテトラヒドロフラン(THF)180mLに溶かした後、ここに3−ヨードフェニルボロン酸(3−iodophenylboronic acid)13.7g(55.2mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.64g(0.55mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム19.1g(138mmol)を入れて80℃で8時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−17を16.5g(68%)得た。
【0143】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C30H19BO3:438.1427,found:438.
Elemental Analysis:C,82%;H,4%。
【0144】
合成例18:中間体I−18の製造
【0145】
【化29】
【0146】
窒素環境で化合物1−4 20g(55.2mmol)をテトラヒドロフラン(THF)180mLに溶かした後、ここに2−ヨードフェニルボロン酸(2−iodophenylboronic acid)13.7g(55.2mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.64g(0.55mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム19.1g(138mmol)を入れて80℃で10時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物I−18を13.3g(55%)得た。
【0147】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C30H19BO3:438.1427,found:438.
Elemental Analysis:C,82%;H,4%。
【0148】
(有機化合物の合成)
実施例1:化合物4の合成
【0149】
【化30】
【0150】
窒素環境で化合物1−4 20g(55.2mmol)をテトラヒドロフラン(THF)200mLに溶かした後、ここに2−クロロ−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン(2−chloro−4,6−diphenyl−1,3,5−triazine)14.8g(55.2mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.64g(0.55mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム19.1g(138mmol)を入れて80℃で17時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物4を24.6g(81%)得た。
【0151】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C39H23N3O:549.1841,found:549.
Elemental Analysis:C,85%;H,4%。
【0152】
実施例2:化合物6の合成
【0153】
【化31】
【0154】
窒素環境で化合物1−12 20g(42.5mmol)をテトラヒドロフラン(THF)160mLに溶かした後、ここに2−クロロ−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン11.4g(42.5mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.49g(0.43mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム14.7g(106mmol)を入れて80℃で8時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物6を17.1g(70%)得た。
【0155】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C42H29N3:575.2361,found:575.
Elemental Analysis:C,88%;H,5%。
【0156】
実施例3:化合物7の合成
【0157】
【化32】
【0158】
窒素環境で化合物1−8 20g(42.5mmol)をテトラヒドロフラン(THF)160mLに溶かした後、ここに2−クロロ−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン11.4g(42.5mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.49g(0.43mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム14.7g(106mmol)を入れて80℃で10時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物7を15.7g(64%)得た。
【0159】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C42H29N3:575.2361,found:575.
Elemental Analysis:C,88%;H,5%。
【0160】
実施例4:化合物8の合成
【0161】
【化33】
【0162】
窒素環境で化合物1−15 20g(52.9mmol)をテトラヒドロフラン(THF)200mLに溶かした後、ここに2−クロロ−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン14.2g(52.9mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.61g(0.53mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム18.3g(132mmol)を入れて80℃で15時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物8を26.6g(89%)得た。
【0163】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C39H23N3S:565.1613,found:565.
Elemental Analysis:C,83%;H,4%。
【0164】
実施例5:化合物12の合成
【0165】
【化34】
【0166】
窒素環境で化合物1−4 20g(55.2mmol)をテトラヒドロフラン(THF)200mLに溶かした後、ここに2−クロロ−4,6−ジフェニルピリミジン(2−chloro−4,6−diphenylpyrimidine)14.7g(55.2mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.64g(0.55mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム19.1g(138mmol)を入れて80℃で20時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物12を27.3g(90%)得た。
【0167】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C40H24N2O:548.1889,found:548.
Elemental Analysis:C,88%;H,4%。
【0168】
実施例6:化合物20の合成
【0169】
【化35】
【0170】
窒素環境で化合物1−4 20g(55.2mmol)をテトラヒドロフラン(THF)200mLに溶かした後、ここに4−クロロ−2,6−ジフェニルピリジン(4−chloro−2,6−diphenylpyridine)14.7g(55.2mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.64g(0.55mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム19.1g(138mmol)を入れて80℃で16時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物20を25.4g(84%)得た。
【0171】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C41H25NO:547.1936,found:547.
Elemental Analysis:C,90%;H,5%。
【0172】
実施例7:化合物44の合成
【0173】
【化36】
【0174】
窒素環境で化合物1−16 15g(34.2mmol)をテトラヒドロフラン(THF)130mLに溶かした後、ここに2−クロロ−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン9.16g(34.2mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.39g(0.34mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム11.8g(85.5mmol)を入れて80℃で10時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物44を18.2g(85%)得た。
【0175】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C45H27N3O:625.2154,found:625.
Elemental Analysis:C,86%;H,4%。
【0176】
実施例8:化合物52の合成
【0177】
【化37】
【0178】
窒素環境で化合物1−17 15g(34.2mmol)をテトラヒドロフラン(THF)130mLに溶かした後、ここに2−クロロ−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン9.16g(34.2mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.39g(0.34mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム11.8g(85.5mmol)を入れて80℃で9時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物52を17.3g(81%)得た。
【0179】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C45H27N3O:625.2154,found:625.
Elemental Analysis:C,86%;H,4%。
【0180】
実施例9:化合物60の合成
【0181】
【化38】
【0182】
窒素環境で化合物1−18 13g(29.7mmol)をテトラヒドロフラン(THF)130mLに溶かした後、ここに2−クロロ−4,6−ジフェニル−1,3,5−トリアジン7.94g(29.7mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム0.35g(0.30mmol)を入れて攪拌した。水に飽和された炭酸カリウム10.3g(74.3mmol)を入れて80℃で26時間加熱して還流させた。反応完了後、反応液に水を入れてジクロロメタン(DCM)で抽出した後、無水MgSO4で水分を除去した後、フィルターし減圧濃縮した。このようにして得られた残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィーで分離精製して化合物60を9.85g(53%)得た。
【0183】
HRMS (70 eV,EI+):m/z calcd for C45H27N3O:625.2154,found:625.
Elemental Analysis:C,86%;H,4%。
【0184】
(有機発光素子の作製)
実施例10
実施例1で得られた化合物4をホストとして用い、Ir(PPy)3をドーパントとして用いて有機発光素子を製作した。陽極としてはITOを1000Åの厚さで用い、陰極としてはアルミニウム(Al)を1000Åの厚さで用いた。
【0185】
具体的に、有機発光素子の作製方法を説明すると、陽極は15Ω/cm
2の面抵抗値を有するITOガラス基板を50mm×50mm×0.7mmの大きさで切断してアセトンとイソプロピルアルコールと純水の中で各15分間超音波洗浄した後、30分間UVオゾン洗浄して用いた。
【0186】
前記基板上部に真空度650×10−7Pa、蒸着速度0.1〜0.3nm/sの条件でN4,N4’−di(naphthalen−1−yl)−N4,N4’−diphenylbiphenyl−4,4’−diamine(NPB)(80nm)を蒸着して800Åの正孔輸送層を形成した。
【0187】
次に、同一の真空蒸着条件で実施例1で得られた化合物4を用いて膜厚300Åの発光層を形成し、この時、燐光ドーパントであるIr(PPy)3を同時に蒸着した。この時、燐光ドーパントの蒸着速度を調節して、発光層の全体量を100重量%にした時、燐光ドーパントの配合量が7重量%になるように蒸着した。
【0188】
前記発光層上部に同一の真空蒸着条件を用いてBis(2−methyl−8−quinolinolate)−4−(phenylphenolato)aluminium(BAlq)を蒸着して膜厚50Åの正孔阻止層を形成した。次に、同一の真空蒸着条件でAlq3を蒸着して、膜厚200Åの電子輸送層を形成した。前記電子輸送層上部に陰極としてLiFとAlを順次に蒸着して有機光電素子を製作した。
【0189】
前記有機光電素子の構造は、ITO/NPB(80nm)/EML(化合物4(93重量%)+Ir(PPy)3(7重量%)、30nm)/Balq(5nm)/Alq3(20nm)/LiF(1nm)/Al(100nm)の構造で製作した。
【0190】
実施例11
前記実施例10で、実施例1の化合物4の代わりに実施例2の化合物6を用いた点を除き、同様な方法で有機発光素子を作製した。
【0191】
実施例12
前記実施例10で、実施例1の化合物4の代わりに実施例3の化合物7を用いた点を除き、同様な方法で有機発光素子を作製した。
【0192】
実施例13
前記実施例10で、実施例1の化合物4の代わりに実施例4の化合物8を用いた点を除き、同様な方法で有機発光素子を作製した。
【0193】
実施例14
前記実施例10で、実施例1の化合物4の代わりに実施例5の化合物12を用いた点を除き、同様な方法で有機発光素子を作製した。
【0194】
実施例15
前記実施例10で、実施例1の化合物4の代わりに実施例6の化合物20を用いた点を除き、同様な方法で有機発光素子を作製した。
【0195】
実施例16
前記実施例10で、実施例1の化合物4の代わりに実施例7の化合物44を用いた点を除き、同様な方法で有機発光素子を作製した。
【0196】
実施例17
前記実施例10で、実施例1の化合物4の代わりに実施例8の化合物52を用いた点を除き、同様な方法で有機発光素子を作製した。
【0197】
実施例18
前記実施例10で、実施例1の化合物4の代わりに実施例9の化合物60を用いた点を除き、同様な方法で有機発光素子を作製した。
【0198】
比較例1
前記実施例10で、実施例1の化合物4の代わりにCBPを用いた点を除き、同様な方法で有機発光素子を作製した。前記CBPの構造は下記に記載されている。
【0199】
比較例2
前記実施例10で、実施例1の化合物4の代わりにHOST1を用いた点を除き、同様な方法で有機発光素子を作製した。前記HOST1の構造は下記に記載されている。
【0200】
比較例3
前記実施例10で、実施例1の化合物4の代わりにHOST2を用いた点を除き、同様な方法で有機発光素子を作製した。前記HOST2の構造は下記に記載されている。
【0201】
前記有機発光素子の製作に用いられたNPB、BAlq、CBP、Ir(PPy)3、HOST1およびHOST2の構造は、下記のとおりである。
【0202】
【化39】
【0203】
評価
実施例10〜18と比較例1〜3で作製されたそれぞれの有機発光素子に対し、電圧に応じた電流密度の変化、輝度の変化および発光効率を測定した。具体的な測定方法は、下記のとおりであり、その結果は下記表1に示した。
【0204】
(1)電圧変化に応じた電流密度の変化測定
製造された有機発光素子に対して、電圧を0Vから10Vまで上昇させながら電流−電圧計(Keithley 2400)を用いて単位素子に流れる電流値を測定し、測定された電流値を面積で割って結果を得た。
【0205】
(2)電圧変化に応じた輝度の変化測定
製造された有機発光素子に対して、電圧を0Vから10Vまで上昇させながら輝度計(Minolta Cs−1000A)を用いてその時の輝度を測定して結果を得た。
【0206】
(3)発光効率の測定
前記(1)および(2)から測定された輝度と電流密度および電圧を用いて同一の電流密度(10mA/cm
2)の電流効率(cd/A)を計算した。
【0207】
【表1】
【0208】
前記表1の結果によれば、実施例10〜18で発光層として用いられた材料の場合、比較例1〜比較例3と比較した時、発光効率が顕著に高くなり、駆動電圧が低くなることが分かる。これは低い電圧で高効率素子を作ることができることを意味する。その中でも、フルオレン基を含む化合物6または化合物7を含む実施例11または実施例12による有機発光素子が最も優れた効率および低い駆動電圧を有することを確認できる。
【0209】
本発明は、前記実施例に限定されず、互いに異なる多様な形態に作製することができ、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的な思想や必須の特徴を変更することなく他の具体的な形態に実施可能であることを理解するはずである。したがって、以上で記述した実施例は、すべての面で例示的なものであり、限定的なものではないことを理解しなければならない。