特許第6338846号(P6338846)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6338846
(24)【登録日】2018年5月18日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】導電フィラー粉末
(51)【国際特許分類】
   B22F 1/00 20060101AFI20180528BHJP
   B22F 9/08 20060101ALI20180528BHJP
   C22C 38/00 20060101ALI20180528BHJP
   C22C 19/03 20060101ALI20180528BHJP
   H01B 5/00 20060101ALI20180528BHJP
   H01B 1/02 20060101ALI20180528BHJP
【FI】
   B22F1/00 M
   B22F1/00 T
   B22F9/08 A
   C22C38/00 302Z
   C22C19/03 M
   H01B5/00 C
   H01B1/02 Z
【請求項の数】3
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2013-243692(P2013-243692)
(22)【出願日】2013年11月26日
(65)【公開番号】特開2015-101767(P2015-101767A)
(43)【公開日】2015年6月4日
【審査請求日】2016年11月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】000180070
【氏名又は名称】山陽特殊製鋼株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101085
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 健至
(74)【代理人】
【識別番号】100134131
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 知理
(74)【代理人】
【識別番号】100185258
【弁理士】
【氏名又は名称】横井 宏理
(72)【発明者】
【氏名】久世 哲嗣
(72)【発明者】
【氏名】仮屋 哲朗
(72)【発明者】
【氏名】山本 隆久
【審査官】 酒井 英夫
(56)【参考文献】
【文献】 特開平02−282401(JP,A)
【文献】 特開平04−028107(JP,A)
【文献】 特開2010−084216(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B22F 1/00−1/02,9/08
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
導電性フィラー用で、Ag含有率が1〜30質量%のM−Ag合金(ただし、MはFe、Niより選ばれた1種以上の金属)からなるアトマイズ合金粉末であって、該アトマイズ合金粉末は粉砕工程を加えないアトマイズままで、Mに対するAgの質量比X=(MAg/MM)が1.0以上のAgM相と純Ag相のうちの1種以上をアトマイズ粉末最表層に有することを特徴とする導電フィラー粉末。ただし、粉末最表層とは、粉末最表面から内部に20nmまでの層をいう。
【請求項2】
前記アトマイズ合金粉末は、比Xが1.0以上のAgM相が粉末最表層の10%以上に存在することを特徴とする請求項1に記載の導電フィラー粉末。
【請求項3】
前記アトマイズ合金粉末は、Al、Bi、Sn、In、Znの中から1種以上を合計で10質量%までの範囲で添加することを特徴とする請求項1または2に記載の導電フィラー粉末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、導電性と放熱性に優れ、かつ製造コストが低く、医療用センサーや電子機器などに用いる導電フィラー粉末に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、導電性接着剤として利用される導電フィラー粉末では、配合される導電性フィラーとして、銀粒子が広く利用されている。銀自体、熱伝導性、電気伝導性に優れた金属であり、また、銀粒子の表面に形成される酸化被膜層の伸長も進み難いという利点を具えている。加えて、延性、展性に優れており、銀粒子相互の接触で凝集後、その銀粒子相互の接触部面積の拡大が容易に進むため、良好な導電性を示す導電性接着層が形成される。
【0003】
このような導電フィラー粉末は、純Agを用いたり、母材となる金属にAgをコーティングすることで得られるが、純Agはコスト面、Agコーティングはプロセス面がコスト高になる。この問題を同時に解決する、急速冷却によって粉末表面にAgが濃化した導電フィラー用粉末の詳細な検討例は存在しない。
【0004】
現状、導電フィラー粉末は、母材金属と銀との総重量を100としたとき、母材の重量比率が50以下であることを特徴とすることが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0005】
また、粉末表面のAg濃度が平均の銀濃度に対して高い、かつ、内部から表面に向けて、銀濃度が次第に増加するという合金粉末が記載されている(例えば、特許文献2参照。)。しかし、粉末最表層におけるAgの比率やAgと母材合金との存在率が明確にされていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−302525号公報
【特許文献2】特開2011−249257号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、従来の母材金属からなる芯材の表面を銀粒子で被覆してなる導電性フィラーでは、銅系金属を芯材にすることで、電子部品の電極に用いられるSn(スズ)電極とフィラーとの間の電位差を小さくし、ガルバニック腐食を防止するようにしている。
【0008】
しかしながら、このものは、芯材の表面に銀粒子を配置したものであるため、合金粉末製造後に、得られた合金粉末に銀をコーティングする製法が存在する。
【0009】
上記の様な、粉末に銀をコーティングする製法は、アトマイズした粉末を製造し、回収後、コーティングを施す装置で処理するため、コストや時間が問題になる。また、コーティング処理を避けるために、金属粉末の代わりに銀粉末を用いることは、尚更コスト面が問題になる。
【0010】
本発明は、前記の課題を解決するものとして、コーティング処理することなく、アトマイズ製法のみで純Agと同程度の伝導率を示すことを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述のような問題を解消するために、発明者らは鋭意開発を進めた結果、Ag含有率が1〜30質量%のM−Ag合金(ただし、MはFe、Niより選ばれた1種以上の金属)からなるアトマイズ合金粉末の最表層に、Mに対するAgの質量比X=(MAg/MM)が1.0以上のAgM相、または純Ag相を10%以上存在させた、優れた伝導率をもつ導電フィラー粉末の生成を可能にした。
【0012】
粉末最表層とは、粉末1粒子の最表面から粉末内部にかけて20nmまでの間のことを表す。
【0013】
そこで、本発明の課題を解決するための手段としては、請求項1の手段では、Ag含有率が1〜30質量%のM−Ag合金(ただし、MはFe、Niより選ばれた1種以上の金属)からなるアトマイズ合金粉末であって、該アトマイズ合金粉末は粉砕工程を加えないアトマイズままで、Mに対するAgの質量比X=(MAg/MM)が1.0以上のAgM相と純Ag相のうちの1種以上をアトマイズ粉末最表層に有することを特徴とする導電フィラー粉末である。好ましくは、X=4.0以上である。粉末最表層とは、粉末最表面から内部に20nmまでの層をいう。
【0014】
請求項2の手段では、前記アトマイズ合金粉末は、比Xが1.0以上のAgM相と純Ag相の1種以上を合計で粉末最表層の10%以上に存在することを特徴とする請求項1に記載の導電フィラー粉末である。
【0015】
請求項3の手段では、前記アトマイズ合金粉末は、Fe、NiとAgの他に、Al、Zn、In、Sn、Biの中から1種以上を合計で10質量%の範囲内で添加することを特徴とする請求項1または2に記載の導電フィラー粉末である。
【0016】
アトマイズ合金粉末はガスアトマイズ合金粉末、ディスクアトマイズ合金粉末等があるがこの限りではない。
【発明の効果】
【0017】
Fe、Niは溶解中にAgと液相分離の組織を形成するのに有効であり、Agが多く、かつFe、Niが少ないAgFe、AgNi相または純Ag相が粉末最表層を占めることで、純Fe、純Niよりも接触抵抗を減少させ、電気伝導度を高める。特に最表層のAgFe、AgNi相のFe、Niに対するAgの質量比Xが1.0以上、好ましくは4.0以上の場合、さらに好ましくは6.0以上の場合、または表面に純Ag相が形成される場合、純Agとほぼ遜色ない優れた電気伝導度を得ることができる。これは、比Xが1.0以上の場合、酸化物を形成し難くなり、また酸化物を形成する場合でも、比抵抗の低いAg系の酸化物が形成されるためである。比Xが4.0以上の場合、前述の効果をもった、Agが多く、かつFe、Niが少ないAgFe、AgNi相または純Ag相同士が多く接するため、優れた電気伝導度を示す。比Xが6.0以上になると、さらに多く接するため、純Agとほぼ遜色ない優れた電気伝導度を示す。
【0018】
また、Fe、Niに対するAgの質量比Xが1.0以上のAgFe、AgNi相、または純Ag相が、粉末最表層の面積比率が10%以上を占めることで、Agが少なく、かつFe、Niが多いFeAg相、NiAg相、または純Fe相、純Ni相である粉末内層に、存在するFe、Niが大気に露出することを極力防止することができる。その結果、Ag同士の金属接合が良好に行われ、接合の信頼性を確保できる。
【0019】
Al、Zn、In、Sn、Biの添加は、溶湯の粘性を下げて微粉末を作り易くするためや、低い温度で金属結合させて導電性を向上させるためである。
【0020】
以上述べたように、本発明は純Agと遜色ない電気伝導度をもち、かつアトマイズままの合金粉末で、Agコーティングが不要な導電フィラー粉末を提供できる極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】本発明に係るアトマイズ合金粉末の断面の模式図を示す図である。
図2図1のアトマイズ合金粉末の断面図の円で囲む粉末最表層部分の拡大図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に、本発明について詳細に説明する。
導電フィラー粉末の電気伝導度は電子の移動量で決まってくる。電子を多量に移動、かつ移動を阻害するようなものの存在がない状態が求められる。そこで、導電フィラー材料に純Au、純Ag、純Cuを使用すれば良いのだが、純Auと純Agはコスト面に、純Cuは酸化のされ易さに問題がある。そこで、電子をより多く移動できる合金の研究を進めたところ、それら合金の中でもFe、Ni系合金表面にAgを存在させた合金が有望であることがわかった。
【0023】
本発明の特徴は、Fe、Niに対するAgの質量比を1.0以上に制御したAgFe、AgNi相、または純Ag相を粉末最表層に存在させることである。
【0024】
また、溶融金属が冷却される際、Fe、Niが多くAgが少ないFeAg相、NiAg相、または純Fe相、純Ni相が高融点であるため先に凝固し始め、凝固したFeAg相、NiAg相、または純Fe相、純Ni相の周囲に、低融点で、かつ、Fe、Niに対して溶解中に液相分離し易いAgが多くFe、Niが少ないAgFe相、AgNi相、または純Ag相が覆う形で凝固する。
【0025】
上記組織に加えて、Agの比率を制御することで、さらに導電フィラー粉末の改善が見込まれる。Ag含有率が少なすぎると、粉末最表層にAgが多く、かつFe、Niが少ないAgFe相、AgNi相または純Ag相が現れにくくなる。また、Ag含有率が多すぎると、粉末最表層にAgが多く含まれるAgFe相、AgNi相または純Ag相が現れ易くなるが、コスト面で問題がある。このことより、粉末全体のAg含有率は1〜30質量%とする。
【0026】
組織の制御については、上記に定めた成分の制御に加えて、原料金属を溶解した後の凝固時の冷却速度の制御によって可能である。製造方法としては、ガスアトマイズ法、ディスクアトマイズ法、水アトマイズ法等があるが、この限りではない。
【0027】
ガスアトマイズ法は、溶融金属を出湯する際に噴霧ガスの圧力を調整することで、溶融金属の凝固速度を変化させることができる。例えば、噴霧ガスの圧力を下げることや他の製造条件最適化を図ることで、溶融金属の凝固する冷却速度が遅くなり、AgFe、AgNi粉末の最表層にAgが多くFe、Niが少ないAgFe相、AgNi相または純Ag相が偏析しやすくなる。
【0028】
ディスクアトマイズ法は、溶融金属を出湯する際に噴霧ガスを用いないので、ガスアトマイズ法と比較すると冷却速度を遅く制御できる。これより、他の製造条件の最適化と合わせて、AgFe、AgNi粉末の表層にAgが多くFe、Niが少ないAgFe、AgNi相または純Ag相が偏析しやすくなる。
【0029】
それぞれのアトマイズ時に、Al、Zn、In、Sn、Biを添加することで、溶湯の粘性を下げ微粉末を作り易くし、低い温度で金属結合させ導電性を向上させることが可能になる。
【0030】
Agの比率を制御して作製した導電フィラー粉末を用いることにより、アトマイズままの合金粉末で、Agコーティングが不要であり、かつ純Agと遜色ない優れた電気伝導度を示す粉末が得られる。
【実施例】
【0031】
以下、本発明について、実施例により具体的に説明する。
表1に示す組成の導電フィラー粉末を、ガスアトマイズ法およびディスクアトマイズ法により作製した。
【0032】
ガスアトマイズ法については、所定組成の原料を、底部に細孔を設けた石英坩堝内に入れ、Arガス雰囲気中で高周波誘導溶解炉により加熱溶融した後、Arガス雰囲気中で、ガス噴射により出湯させて、急冷凝固することで、ガスアトマイズ微粉末を得た。
【0033】
ガス噴射圧を調整することで、急冷凝固する速度を変化させることができる。ガス噴射圧を下げると、ガスによる溶融金属の冷却が小さくなるので、急冷凝固する速度は遅くなる。対して、ガス噴射圧を上げると、ガスによる溶融金属の冷却が大きくなるので、急冷凝固する速度は早くなる。
【0034】
ディスクアトマイズ法については、所定組成の原料を、底部に細孔を設けた石英坩堝内に入れ、Arガス雰囲気中で高周波誘導溶解炉により加熱溶融した後、Arガス雰囲気中で、40000〜60000r.p.m.の回転ディスク上に出湯させて、急冷凝固させることでディスクアトマイズ微粉末を得た。
【0035】
表1、表2に示す比Xは、粉末1粒子の最表層(表面から内部に20nm)中における、MAg(Agの質量%)と、MM(Mの質量%、ただし、MはFe、Niより選ばれた1種以上の金属)との関係式
X=MAg/MM
から得られる率を、任意箇所20点を計測したTEM像の分析結果より求めている。
【0036】
表1、表2に示す存在率Yは、Fe、Niに対するAgの質量比Xが1.0以上のAgFe、AgNi相、または純Ag相が、粉末1粒子の最表層(表面から内部に20nm)中に存在する率を、任意箇所20点を計測した透過性電子顕微鏡像(TEM像)の分析結果より求めている。
【0037】
ガスアトマイズ法、ディスクアトマイズ法などで作製したアトマイズ合金粉末を評価するために、東陽テクニカ製の粉体インピーダンス測定用4端子サンプルホルダーを用いて、アトマイズ合金粉末の電気伝導度を測定した。
【0038】
電気伝導度測定に用いるアトマイズ合金粉末は、篩を用いて45μm以下の粒度に揃えた後、直径25mm、高さ10mmの円柱状のサンプルホルダーに充填させた後、高さ方向上下から4Nmの荷重をかけた。
【0039】
電気伝導度測定は、荷重方向上に電流Iのプラス端子と電圧Vのプラス端子を、荷重方向下に電流Iのマイナス端子と電圧Vのマイナス端子を取り付けて、電流を流して電圧を測定する四端子法を用いた。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
【0042】
表1は、本発明における実施例1〜24を、表2は比較例1〜26を表す。これらの特性として、フィラー材に対するAgが1質量%以上で30質量%以下、比Xが1.0以上で、フィラー材であるAgFe、AgNi相、または純Agの合計存在率Yが10%以上、さらに、Agと同程度の電気伝導度4000AV-1-1を示すものを評価Aとする。評価Bは電気伝導度が3500AV-1-1以上であり、評価Cは電気伝導度が3000AV-1-1以上である。また、フィラー材に対するAgが1質量%未満もしくは30質量%超、比Xが1.0未満、フィラー材であるAgFe、AgNi相、または純Ag相の合計存在率Yが10%未満のどれかに該当し、さらに、電気伝導度4000AV-1-1以上を示すものは評価Dであり、評価Eは電気伝導度2000AV-1-1以上であり、評価Fは電気伝導度1000AV-1-1以上であり、評価Gは電気伝導度1000AV-1-1未満である。なお、表1、表2では、電気伝導度を単に伝導度として記載している。また、表1、表2において、比Xにおける下線は比Xの値が1.0未満を示す。フィラー材の組織におけるAgの値の下線は、1質量%未満または30質量%超を示す。表1、表2において、最表層中に純Agが存在する場合は有を、純Agがない場合は無と記載している。
【0043】
すなわち、一番良い実施例が評価Aであり、二番目に良い実施例が評価B、三番目に良い実施例が評価Cである。また、比較例で一番良いのは評価D、二番目に良い比較例が評価E、三番目に良い比較例が評価F、四番目に良い比較例が評価Gである。評価Cは、評価Dよりも良い特性を示している。
【0044】
例えば、実施例24は、フィラー材に対するAgが30質量%であり、比Xが9.0、存在率Yが85%であり、条件を満たしている。このような本発明の条件を満たし、かつ電気伝導度が4150S/mである本発明は、一番良い特性を示した。
【0045】
比較例1〜26はAg含有率が1質量%未満、あるいは30質量%よりも大きいため、または、比Xが1.0未満であるため本条件を満たさない。
【0046】
例えば、比較例8では、Ag含有率が30%、存在率Yが10%を満たしているが、比Xが1.0以上を満たしておらず、電気伝導度が1430AV-1-1と良い特性を示していない。
【0047】
以上のように、本発明では、図2に示すように、Fe、Niに対するAgの質量比Xが1.0以上のAgFe、AgNi相、または純Ag相3を、図1に示すアトマイズ合金粉末1の粉末最表層2に存在させるように制御することで、純Agと遜色ない電気伝導度を有し、かつアトマイズままの合金粉末で、Agコーティングが不要な導電フィラー粉末の提供が可能となる。
【符号の説明】
【0048】
1 アトマイズ合金粉末
2 粉末最表層(20nm)
3 M(ただし、MはFe、Niより選ばれた1種以上の金属)に対するAgの質量比Xが1.0以上のAgM相、または純Ag相
A 拡大部分
図1
図2