特許第6339954号(P6339954)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6339954洗浄薬液供給装置、洗浄薬液供給方法、及び洗浄ユニット
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6339954
(24)【登録日】2018年5月18日
(45)【発行日】2018年6月6日
(54)【発明の名称】洗浄薬液供給装置、洗浄薬液供給方法、及び洗浄ユニット
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20180528BHJP
   B01F 15/04 20060101ALI20180528BHJP
   B01F 15/02 20060101ALI20180528BHJP
   B01F 3/08 20060101ALI20180528BHJP
【FI】
   H01L21/304 648G
   H01L21/304 648K
   B01F15/04 A
   B01F15/02 A
   B01F3/08 Z
【請求項の数】12
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2015-49038(P2015-49038)
(22)【出願日】2015年3月12日
(65)【公開番号】特開2016-15469(P2016-15469A)
(43)【公開日】2016年1月28日
【審査請求日】2017年8月24日
(31)【優先権主張番号】特願2014-118556(P2014-118556)
(32)【優先日】2014年6月9日
(33)【優先権主張国】JP
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】000000239
【氏名又は名称】株式会社荏原製作所
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100106208
【弁理士】
【氏名又は名称】宮前 徹
(74)【代理人】
【識別番号】100146710
【弁理士】
【氏名又は名称】鐘ヶ江 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100117411
【弁理士】
【氏名又は名称】串田 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100186613
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 誠
(72)【発明者】
【氏名】豊増 富士彦
(72)【発明者】
【氏名】丸山 徹
(72)【発明者】
【氏名】國澤 淳次
【審査官】 鈴木 和樹
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−111668(JP,A)
【文献】 特開2009−172459(JP,A)
【文献】 特開2011−066235(JP,A)
【文献】 特開2008−294328(JP,A)
【文献】 特開2013−229501(JP,A)
【文献】 国際公開第2006/054669(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
B01F 3/08
B01F 15/02
B01F 15/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
洗浄薬液を基板洗浄装置に供給するための洗浄薬液供給装置であって、
第1薬液と希釈水とを混合して得られた第1洗浄薬液を、第1配管を介して前記基板洗浄装置に供給するための第1混合部と、
第2薬液と希釈水とを混合して得られた第2洗浄薬液を、第2配管を介して前記基板洗浄装置に供給するための第2混合部と、
前記第1配管内の前記第1薬液の流量に基づいて、前記第1混合部に供給される前記第1薬液の流量をフィードバック制御するための第1薬液制御部と、
前記第2配管内の前記第2薬液の流量に基づいて、前記第2混合部に供給される前記第2薬液の流量をフィードバック制御するための第2薬液制御部と、
前記第1混合部又は前記第2混合部に供給される前記希釈水の流量を制御するための希釈水制御部と、
前記希釈水の供給先を前記第1混合部から前記第2混合部へ、又は前記第2混合部から前記第1混合部へ切り替えるための希釈水供給切替部と、を有する、洗浄薬液供給装置。
【請求項2】
前記第1薬液制御部は、前記第2洗浄薬液が前記基板洗浄装置に供給されている間、前記第1薬液の供給を停止するように構成され、
前記第2薬液制御部は、前記第1洗浄薬液が前記基板洗浄装置に供給されている間、前記第2薬液の供給を停止するように構成される、請求項1に記載された洗浄薬液供給装置。
【請求項3】
前記希釈水供給切替部は、前記第1薬液制御部が前記第1薬液を前記第1混合部に供給している間前記希釈水を第1混合部へ供給し、前記第2薬液制御部が前記第2薬液を前記第2混合部に供給している間、前記希釈水を第2混合部へ供給するように構成される、請求項1又は2に記載された洗浄薬液供給装置。
【請求項4】
前記第1薬液制御部に第1薬液を供給する第1薬液供給源と、
前記第2薬液制御部に第2薬液を供給する第2薬液供給源と、
前記第1薬液供給源と前記第1薬液制御部とを接続する管路上に設けられた第1薬液入口バルブと、
前記第2薬液供給源と前記第2薬液制御部とを接続する管路上に設けられた第2薬液入口バルブと、を有する、請求項1ないし3のいずれか一項に記載された洗浄薬液供給装置。
【請求項5】
前記第1薬液及び前記第2薬液のうち、一方はアルカリ性の薬液であり、他方は酸性の薬液である、請求項1ないし4のいずれか一項に記載された洗浄薬液供給装置。
【請求項6】
洗浄薬液を基板洗浄装置に供給するための洗浄薬液供給方法であって、
第1薬液の流量を制御する工程と、
希釈水の流量を制御する工程と、
前記第1薬液と前記希釈水とを第1混合部に供給して、前記第1薬液と前記希釈水とを混合させる工程と、
前記希釈水と前記第1薬液とを混合して得られた第1洗浄薬液を前記基板洗浄装置に供給する第1供給工程と、
前記第1混合部に供給される前記第1薬液の流量に基づいて前記第1混合部に供給される前記第1薬液の流量をフィードバック制御する工程と、
第2薬液の流量を制御する工程と、
前記希釈水の供給先を、前記第1混合部から第2混合部へ切り替える工程と、
前記第2薬液と前記希釈水を前記第2混合部に供給して、前記第2薬液と前記希釈水とを混合させる工程と、
前記希釈水と混合して得られた第2洗浄薬液を前記基板洗浄装置に供給する第2供給工程と、
前記第1混合部に供給される前記第2薬液の流量に基づいて前記第2混合部に供給される前記第2薬液の流量をフィードバック制御する工程と、
を有する、洗浄薬液供給方法。
【請求項7】
前記第1供給工程は、前記第2供給工程で前記第2洗浄薬液が前記基板洗浄装置に供給されている間、前記第1洗浄薬液の供給を停止する工程を有し、
前記第2供給工程は、前記第1供給工程で前記第1洗浄薬液が前記基板洗浄装置に供給されている間、前記第2洗浄薬液の供給を停止する工程を有する、請求項6に記載された洗浄薬液供給方法。
【請求項8】
前記第1薬液及び前記第2薬液のうち、一方はアルカリ性の薬液であり、他方は酸性の薬液である、請求項6又は7に記載された洗浄薬液供給方法。
【請求項9】
基板を洗浄する基板洗浄装置と、前記基板洗浄装置に洗浄薬液を供給する請求項1に記載された洗浄薬液供給装置とを有する洗浄ユニットであって、
前記基板洗浄装置は、
前記基板に洗浄薬液を供給するためのノズルと、
前記基板に供給される前記洗浄薬液の流量を測定する第1超音波流量計と、を有し、
前記第1超音波流量計は、前記ノズルの位置よりも低い位置に配置される、洗浄ユニット。
【請求項10】
請求項9に記載された洗浄ユニットにおいて、
前記第1超音波流量計を通過する洗浄薬液の流れ方向が鉛直方向を向くように、前記第1超音波流量計が構成される、洗浄ユニット。
【請求項11】
請求項9又は10に記載された洗浄ユニットにおいて、
前記洗浄薬液供給装置は、
薬液と希釈水とを混合して得られた洗浄薬液を前記基板洗浄装置に供給するための混合部と、
前記薬液の流量を制御して、前記混合部に前記薬液を供給する薬液流量制御部と、
前記希釈水の流量を制御して、前記混合部に前記希釈水を供給する希釈水流量制御部と、を有し、
前記薬液流量制御部及び前記希釈水流量制御部は、それぞれ第2超音波流量計及び第3超音波流量計を有し、
前記第2超音波流量計及び前記第3超音波流量計は、前記ノズルの位置よりも低い位置に配置される、洗浄ユニット。
【請求項12】
請求項11に記載された洗浄ユニットにおいて、
前記第2超音波流量計を流れる希釈水の流れ方向と前記第3超音波流量計を通過する薬液の流れ方向とが、鉛直方向を向くように、前記第2超音波流量計及び前記第3超音波流量計が配置される、洗浄ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洗浄薬液供給装置、洗浄薬液供給方法、及び洗浄ユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
CMP(Chemical Mechanical Polishing)装置は、半導体チップが形成された半導体基板の表面を研磨するための研磨装置と、研磨装置で研磨された半導体基板に対して洗浄薬液を供給しながら洗浄するための洗浄装置とを有する。この洗浄装置は、薬液に対してDIW(De−Ionized Water)などの希釈水を混合することで、洗浄薬液(希釈された薬液)を作成し、洗浄薬液を用いて半導体基板の洗浄を行う(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
洗浄薬液を用いる洗浄装置においては、従来、薬液の流量計とDIWの流量計とを一対に並べて構成されたインライン式の流量計を有する洗浄薬液供給装置が用いられていた。これら洗浄薬液の流量計とDIWの流量計はCLC(Closed Loop Controller)を含み、薬液流量とDIW流量が一定の比率となるように、それぞれの流量をフィードバック制御する。これにより、一定比率で希釈された薬液が洗浄装置の洗浄槽に供給される。
【0004】
従来の薬液供給装置では、薬液の流量計と、DIWの流量計と、流量が制御された薬液とDIWとを混合するインラインミキサとが1つのボックス内に収納されていた。つまり、1つのDIWの流量計は1つの薬液の流量計と組み合わされるように設計され、1つのボックスの大きさは、2つの流量計のみが収まる大きさに設計されていた。
【0005】
近年、CMP装置に設けられる洗浄装置において、酸性の薬液とアルカリ性の薬液を交互に使用して半導体基板を洗浄するプロセスが要求されている。上述したように、従来の洗浄装置は、ボックスが2つの流量計のみが収まる大きさに設計されているので、上記ボックス内には2種類の薬液の流量計のみ収納され、DIWの流量計を設けることができなかった。このため、従来の薬液供給装置では、ボックス内に2つの流量計を配置するとともに、予め希釈された2種類の洗浄薬液を夫々の流量計を介して供給していた。
【0006】
しかしながら、予め希釈された2種類の洗浄薬液を用いる薬液供給装置において、プロセスレシピの変更に伴って洗浄薬液の希釈比率が変更されると、異なる希釈比率の洗浄薬液を用意しなければならない。即ち、この薬液供給装置は、プロセスレシピの変更に柔軟に対応することができなかった。
【0007】
一方で、上述したインライン式の流量計を使用すれば、薬液の流量計とDIWの流量計の流量設定値を変更するだけで、プロセスレシピの変更に伴う希釈比率の変更に対応することができる。しかしながら、2種類の薬液を洗浄装置に供給するためには、2つのインライン式の流量計を用意する必要がある。この場合、2つのインライン式流量計にそれぞれDIWの流量計が設けられるので、薬液供給装置が大型化するという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2009−54959号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、希釈比率の変更に柔軟に対応することができ、且つ装置サイズの大型化を抑制することができる、洗浄薬液供給装置及び洗浄薬液供給方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の一形態によれば洗浄薬液供給装置が提供される。この洗浄薬液供給装置は、洗浄薬液を基板洗浄装置に供給するための洗浄薬液供給装置であって、第1薬液と希釈水とを混合して得られた第1洗浄薬液を前記基板洗浄装置に供給するための第1混合部と、第2薬液と希釈水とを混合して得られた第2洗浄薬液を前記基板洗浄装置に供給するための第2混合部と、前記第1混合部に供給される前記第1薬液の流量を制御するための第1薬液制御部と、前記第2混合部に供給される前記第2薬液の流量を制御するための第2薬液制御部と、前記第1混合部又は前記第2混合部に供給される前記希釈水の流量を制御するための希釈水制御部と、前記希釈水の供給先を前記第1混合部から前記第2混合部へ、又は前記第2混合部から前記第1混合部へ切り替えるための希釈水供給切替部と、を有する。
【0011】
本発明の他の一形態によれば、前記洗浄薬液供給装置において、前記第1薬液制御部は、前記第2洗浄薬液が前記基板洗浄装置に供給されている間、前記第1薬液の供給を停止するように構成され、前記第2薬液制御部は、前記第1洗浄薬液が前記基板洗浄装置に供給されている間、前記第2薬液の供給を停止するように構成される。
【0012】
本発明の他の一形態によれば、前記洗浄薬液供給装置において、前記希釈水供給切替部は、前記第1薬液制御部が前記第1薬液を前記第1混合部に供給している間前記希釈水を第1混合部へ供給し、前記第2薬液制御部が前記第2薬液を前記第2混合部に供給している間、前記希釈水を第2混合部へ供給するように構成される。
【0013】
本発明の他の一形態によれば、前記洗浄薬液供給装置は、前記第1薬液制御部に第1薬液を供給する第1薬液供給源と、前記第2薬液制御部に第2薬液を供給する第2薬液供給源と、前記第1薬液供給源と前記第1薬液制御部とを接続する管路上に設けられた第1薬液入口バルブと、前記第2薬液供給源と前記第2薬液制御部とを接続する管路上に設けられた第2薬液入口バルブと、を有する。
【0014】
本発明の他の一形態によれば、前記洗浄薬液供給装置において、前記第1薬液及び前記第2薬液のうち、一方はアルカリ性の薬液であり、他方は酸性の薬液である。
本発明の他の一形態によれば洗浄薬液供給方法が提供される。この洗浄薬液供給方法は、洗浄薬液を基板洗浄装置に供給するための洗浄薬液供給方法であって、第1薬液の流量を制御する工程と、希釈水の流量を制御する工程と、前記第1薬液と前記希釈水とを第1混合部に供給して、前記第1薬液と前記希釈水とを混合させる工程と、前記希釈水と前記第1薬液とを混合して得られた第1洗浄薬液を前記基板洗浄装置に供給する第1供給工程と、第2薬液の流量を制御する工程と、前記希釈水の供給先を、前記第1混合部から第2混合部へ切り替える工程と、前記第2薬液と前記希釈水を前記第2混合部に供給して、前記第2薬液と前記希釈水とを混合させる工程と、前記希釈水と混合して得られた第2洗浄薬液を前記基板洗浄装置に供給する第2供給工程と、を有する。
【0015】
本発明の他の一形態によれば、前記洗浄薬液供給方法において、前記第1供給工程は、前記第2供給工程で前記第2洗浄薬液が前記基板洗浄装置に供給されている間、前記第1洗浄薬液の供給を停止する工程を有し、前記第2供給工程は、前記第1供給工程で前記第1洗浄薬液が前記基板洗浄装置に供給されている間、前記第2洗浄薬液の供給を停止する工程を有する。
【0016】
本発明の他の一形態によれば、前記洗浄薬液供給方法において、前記第1薬液及び前記第2薬液のうち、一方はアルカリ性の薬液であり、他方は酸性の薬液である。 本発明の他の一形態によれば、洗浄ユニットが提供される。この洗浄ユニットは、基板を洗浄する基板洗浄装置と、前記基板洗浄装置に洗浄薬液を供給する洗浄薬液供給装置とを有する洗浄ユニットであって、前記基板洗浄装置は、前記基板に洗浄薬液を供給するためのノズルと、前記基板に供給される前記洗浄薬液の流量を測定する第1超音波流量計と、を有し、前記第1超音波流量計は、前記ノズルの位置よりも低い位置に配置される。
【0017】
本発明の他の一形態によれば、前記洗浄ユニットにおいて、前記第1超音波流量計を通過する洗浄薬液の流れ方向が鉛直方向を向くように、前記第1超音波流量計が構成される。
【0018】
本発明の他の一形態によれば、前記洗浄ユニットにおいて、前記洗浄薬液供給装置は、薬液と希釈水とを混合して得られた洗浄薬液を前記基板洗浄装置に供給するための混合部と、前記薬液の流量を制御して、前記混合部に前記薬液を供給する薬液流量制御部と、前記希釈水の流量を制御して、前記混合部に前記希釈水を供給する希釈水流量制御部と、を有し、前記薬液流量制御部及び前記希釈水流量制御部は、それぞれ第2超音波流量計及び第3超音波流量計を有し、前記第2超音波流量計及び前記第3超音波流量計は、前記ノズルの位置よりも低い位置に配置される。
【0019】
本発明の他の一形態によれば、前記洗浄ユニットにおいて、前記第2超音波流量計を流れる希釈水の流れ方向と前記第3超音波流量計を通過する薬液の流れ方向とが、鉛直方向を向くように、前記第2超音波流量計及び前記第3超音波流量計が配置される。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、希釈比率の変更に柔軟に対応することができ、且つ装置サイズの大型化を抑制することができる、洗浄薬液供給装置及び洗浄薬液供給方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】第1実施形態に係る薬液供給装置を示す概略正面図である。
図2】第1実施形態に係る薬液供給装置の薬液供給フロー図である。
図3】第2実施形態に係る薬液供給装置の薬液供給フロー図である。
図4】第3実施形態に係る洗浄ユニットが有する薬液供給装置を示す概略側面図である。
図5】第3実施形態に係る洗浄ユニットが有する洗浄装置を示す概略斜視図である。
図6】第3実施形態に係る洗浄ユニットの概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
<第1実施形態>
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る薬液供給装置を示す概略正面図である。本実施形態の薬液供給装置は、例えばアルカリ性の薬液である第1薬液と例えば酸性の薬液である第2薬液を、CMP装置が有する洗浄装置に供給可能に構成される。図1に示すように、第1実施形態に係る薬液供給装置100は、ケース101と、DIWCLCボックス110(希釈水制御部)と、第1薬液CLCボックス120(第1薬液制御部)と、第2薬液CLCボックス130(第2薬液制御部)と、を有する。DIWCLCボックス110は、DIW(希釈水)の供給を制御する。第1薬液CLCボックス120は、第1薬液の供給を制御する。第2薬液CLCボックス130は、第2薬液の供給を制御する。
【0023】
薬液供給装置100は、さらに、第1薬液供給源20及び第2薬液供給源30(図2及び図3参照)からの薬液を薬液供給装置100に導入するための複数の薬液ユーティリティボックス50(60)を備えている。図示の例では、6つの薬液ユーティリティボックス50(60)が薬液供給装置100に設けられているが、これは一例であり、洗浄装置の仕様に応じて薬液ユーティリティボックス50(60)の数は適宜変更される。
【0024】
DIWCLCボックス110と、第1薬液CLCボックス120と、第2薬液CLCボックス130と、複数の薬液ユーティリティボックス50(60)は、ケース101内に収納される。
【0025】
DIWCLCボックス110は、後述するDIW供給源10からのDIWを後述する第1インライン混合器72(72a)又は第2インライン混合器73(73a)に供給するように構成される(図2及び図3参照)。また、DIWCLCボックス110は、DIWの流量をフィードバック制御により設定された流量に制御することができる。
【0026】
第1薬液CLCボックス120は、第1薬液供給源20からの第1薬液を後述する第1インライン混合器72(72a)に供給するように構成される(図2及び図3参照)。また、第1薬液CLCボックス120は、第1薬液の流量をフィードバック制御により設定された流量に制御することができる。
【0027】
同様に、第2薬液CLCボックス130は、第2薬液供給源30からの第2薬液を後述する第2インライン混合器73(73a)に供給するように構成される(図2及び図3参照)。また、第2薬液CLCボックス130は、第2薬液の流量をフィードバック制御により設定された流量に制御することができる。
【0028】
薬液供給装置100は、図示されていないが、DIW、第1薬液、又は第2薬液を輸送するための配管、バルブ、圧力計等を有する。詳細は図2及び図3において説明する。
図2は、本発明の第1実施形態に係る薬液供給装置100の薬液供給フロー図である。
【0029】
図示のように、薬液供給装置100は、DIWを供給するためのDIW供給源10、第1薬液を供給するための第1薬液供給源20、及び第2薬液を供給するための第2薬液供給源30と、それぞれ配管を介して流体連通するように構成されている。また、薬液供給装置100は、洗浄装置200(基板洗浄装置)と流体連通するように構成されている。具体的には、薬液供給装置100は、DIW、希釈された第1薬液(第1洗浄薬液)、及び希釈された第2薬液(第2洗浄薬液)を洗浄装置200に供給できるように、洗浄装置200と流体連通するように構成されている。
【0030】
洗浄装置200は、研磨装置で研磨された半導体基板等の洗浄対象物をDIWを用いて洗浄するDIW洗浄部210と、研磨装置で研磨された半導体基板等の洗浄対象物を希釈された薬液(洗浄薬液)を用いて洗浄する薬液洗浄部220とを有する。DIW洗浄部210は、例えば超音波水洗浄部やその他のDIW洗浄部等から構成される。薬液洗浄部220は、例えばロール型洗浄部等から構成される。このDIW洗浄部210と薬液洗浄部220は、同一の洗浄槽230内に共存する。
【0031】
薬液供給装置100は、第1インライン混合器72(第1混合部の一例に相当する)と、第2インライン混合器73(第2混合部の一例に相当する)と、第1薬液CLCボックス120と、第2薬液CLCボックス130と、DIWCLCボックス110と、を備えている。第1インライン混合器72は、第1薬液とDIWとを混合して第1洗浄薬液を生成する。第2インライン混合器73は、第2薬液とDIWとを混合して第2洗浄薬液を生
成する。第1薬液CLCボックス120は、第1薬液供給源20から第1インライン混合器72に供給される第1薬液の流量を制御する。第2薬液CLCボックス130は、第2薬液供給源30から第2インライン混合器73に供給される第2薬液の流量を制御する。DIWCLCボックス110は、DIW供給源10から第1インライン混合器72又は第2インライン混合器73に供給されるDIWの流量を制御する。
【0032】
第1インライン混合器72は、生成した第1洗浄薬液を薬液洗浄部220に供給するように構成される。同様に、第2インライン混合器73は、生成した第2洗浄薬液を薬液洗浄部220に供給するように構成される。
【0033】
DIWCLCボックス110は、第1DIW供給バルブ112と、第2DIW供給バルブ113と、CLC(Closed Loop Controller)111とを有する。第1DIW供給バルブ112は、DIW供給源10から第1インライン混合器72に希釈用DIWを供給する。第2DIW供給バルブ113は、DIW供給源10から第2インライン混合器73に希釈用DIWを供給する。CLC111は、第1DIW供給バルブ112及び第2DIW供給バルブ113に供給する流量を調節する。また、CLC111は、CLC111に流れるDIWの流量を測定する。CLC111は、この測定結果に基づいて、CLC111内に流れるDIWの流量が所望の流量になるように、CLC111内部コントロールバルブの開度を調節(フィードバック制御)する。
【0034】
DIWCLCボックス110は、第2DIW供給バルブ113を閉じて第1DIW供給バルブ112を開けることにより、DIWを第1インライン混合器72に供給する。一方で、DIWCLCボックス110は、第1DIW供給バルブ112を閉じて第2DIW供給バルブ113を開けることにより、DIWを第2インライン混合器73に供給する。即ち、DIWCLCボックス110、第1DIW供給バルブ112、及び第2DIW供給バルブ113は、DIWの供給先を第1インライン混合器72と第2インライン混合器73との間で切り替える希釈水供給切替部として機能する。
【0035】
第1薬液CLCボックス120は、第1薬液供給源20から第1インライン混合器72に第1薬液を供給する第1薬液供給バルブ122と、第1薬液供給バルブ122を流れる第1薬液の流量を測定するCLC121とを有する。CLC121は、CLC121に流れる第1薬液の流量を測定する。CLC121は、この測定結果に基づいて、CLC121内に流れる第1薬液の流量が所望の流量になるように、CLC121内部コントロールバルブの開度を調節(フィードバック制御)する。
【0036】
第2薬液CLCボックス130は、第2薬液供給源30から第2インライン混合器73に第2薬液を供給する第2薬液供給バルブ132と、第2薬液供給バルブ132を流れる第2薬液の流量を測定するCLC131とを有する。CLC131は、CLC131に流れる第2薬液の流量を測定する。CLC131は、この測定結果に基づいて、CLC131内に流れる第2薬液の流量が所望の流量になるように、CLC131内部コントロールバルブの開度を調節(フィードバック制御)する。
【0037】
また、薬液供給装置100は、薬液ユーティリティボックス50と、薬液ユーティリティボックス60とを備える。薬液ユーティリティボックス50は、第1薬液供給源20からの第1薬液を第1薬液CLCボックス120のCLC121に導入する。薬液ユーティリティボックス60は、第2薬液供給源30からの第2薬液を第2薬液CLCボックス130のCLC131に導入する。
【0038】
薬液ユーティリティボックス50は、第1薬液供給源20と第1薬液CLCボックス120のCLC121とを接続する配管91上に設けられ、配管91に第1薬液を供給する
第1薬液入口バルブ51と、配管91内の流体圧力を計測する圧力計52を備えている。第1薬液入口バルブ51は、例えば図示しない制御装置により開閉制御される。
【0039】
同様に、薬液ユーティリティボックス60は、第2薬液供給源30と第2薬液CLCボックス130のCLC131とを接続する配管92上に設けられ、配管92に第2薬液を供給する第2薬液入口バルブ61と、配管92内の流体圧力を計測する圧力計62を備えている。第2薬液入口バルブ61は、例えば図示しない制御装置により開閉制御される。
【0040】
薬液供給装置100は、一端がDIW供給源10に接続され、他端が洗浄装置200のDIW洗浄部210に接続された、DIW供給配管81を備えている。DIW供給配管81には、DIW供給バルブ86と、DIW圧調節レギュレータ87と、DIW圧力計88と、が設けられている。DIW供給バルブ86は、開閉されることで、DIW供給源10からDIW供給配管81へのDIWの供給を制御する。DIW圧調節レギュレータ87は、DIW供給配管81からDIW洗浄部210へのDIWの供給圧力を調節する。DIW圧力計88は、DIW供給配管81の内部を通過するDIWの圧力を計測する。
【0041】
DIW供給配管81上のDIW供給バルブ86とDIW圧調節レギュレータ87との間には、DIWCLCボックス110のCLC111に一端が接続されたDIW分岐配管82が接続される。CLC111には、第1インライン混合器72に流体連通する第1DIW配管83と、第2インライン混合器73に流体連通する第2DIW配管84とが接続される。第1DIW供給バルブ112は第1DIW配管83上に設けられ、第1インライン混合器72にDIWを供給する場合に開閉制御される。第2DIW供給バルブ113は第2DIW配管84上に設けられ、第2インライン混合器73にDIWを供給する場合に開閉制御される。
【0042】
第1薬液CLCボックス120のCLC121には、第1インライン混合器72に流体連通する第1薬液配管93が接続される。第1薬液供給バルブ122は、第1薬液配管93上に設けられ、第1インライン混合器72に第1薬液を供給する場合に開閉制御される。第1インライン混合器72には、薬液洗浄部220に一端が接続された第1洗浄薬液配管96が接続される。
【0043】
第2薬液CLCボックス130のCLC131には、第2インライン混合器73に流体連通する第2薬液配管94が接続される。第2薬液供給バルブ132は、第2薬液配管94上に設けられ、第2インライン混合器73に第2薬液を供給する場合に開閉制御される。第2インライン混合器73には、薬液洗浄部220に一端が接続された第2洗浄薬液配管97が接続される。
【0044】
DIWCLCボックス110のCLC111、第1薬液CLCボックス120のCLC121、及び第2薬液CLCボックス130のCLC131は、図示しない制御装置から所定の流量値を示す信号を受信可能に構成される。この流量値に基づいて、CLC111、CLC121、及びCLC131の内部コントロールバルブの開度が制御される。
【0045】
次に、図2に示した薬液供給装置100における薬液供給プロセスについて説明する。
第1洗浄薬液を洗浄装置200の薬液洗浄部220に供給するときは、まず、薬液ユーティリティボックス50の第1薬液入口バルブ51が開く。第1薬液CLCボックス120のCLC121で第1薬液の流量が調節され、第1薬液供給源20から第1インライン混合器72に所定流量の第1薬液が供給される。
【0046】
DIW供給配管81上のDIW供給バルブ86が開くと、DIWがDIW供給源10からDIWCLCボックス110のCLC111へ供給される。第1DIW供給バルブ11
2を開けることで、DIWCLCボックス110から第1インライン混合器72にDIWが供給される。このとき、第2DIW供給バルブ113を閉じておく。
【0047】
第1インライン混合器72に供給された第1薬液とDIWが混合される。これにより生成された第1洗浄薬液は、第1洗浄薬液配管96を介して薬液洗浄部220に供給される。
【0048】
第1洗浄薬液が薬液洗浄部220に供給される間、第2薬液の第2インライン混合器73への供給が停止される。具体的には、薬液ユーティリティボックス60の第2薬液入口バルブ61及び/又は第2薬液CLCボックス130の第2薬液供給バルブ132が閉止される。これにより、薬液洗浄部220には第2洗浄薬液は供給されず、第1洗浄薬液のみが供給される。
【0049】
本実施形態に係る薬液供給装置100では、第1洗浄薬液と第2洗浄薬液とを交互に供給することができる。第1洗浄薬液から第2洗浄薬液へ切り替えるときは、DIWCLCボックス110の第1DIW供給バルブ112を閉じるとともに、第2DIW供給バルブ113を開ける。これにより、DIWCLCボックス110から第2インライン混合器73にDIWが供給される。続いて、薬液ユーティリティボックス60の第2薬液入口バルブ61を開く。第2薬液CLCボックス130のCLC131で第2薬液の流量を調節し、第2薬液供給源30から第2インライン混合器73に所定流量の第2薬液が供給される。第2インライン混合器73に供給された第2薬液とDIWが混合される。これにより生成された第2洗浄薬液は、第2洗浄薬液配管97を介して薬液洗浄部220に供給される。
【0050】
第2洗浄薬液が薬液洗浄部220に供給される間、第1薬液の第1インライン混合器72への供給が停止される。具体的には、薬液ユーティリティボックス50の第1薬液入口バルブ51及び/又は第1薬液CLCボックス120の第1薬液供給バルブ122が閉止される。これにより、薬液洗浄部220には第1洗浄薬液は供給されず、第2洗浄薬液のみが供給される。
【0051】
また、第2洗浄薬液から第1洗浄薬液へ切り替えるときは、DIWCLCボックス110の第2DIW供給バルブ113が閉じられ、第1DIW供給バルブ112が開けられる。また、薬液ユーティリティボックス50の第1薬液入口バルブ51が開けられ、第1薬液CLCボックス120の第1薬液供給バルブ122が開けられる。また、薬液ユーティリティボックス60の第2薬液入口バルブ61及び/又は第2薬液供給バルブ132が閉じられる。これにより、薬液洗浄部220には第2洗浄薬液は供給されず、第1洗浄薬液のみが供給される。
【0052】
なお、本実施形態においては、第1薬液CLCボックス120及び第2薬液CLCボックス130で流量制御される第1薬液及び第2薬液の流量範囲は、例えば、それぞれ30ml/min以上300ml/min以下である。また、DIWCLCボックス110で流量制御されるDIWの流量範囲は、例えば200ml/min以上2000ml/min以下である。したがって、第1薬液又は第2薬液とDIWとの希釈比率は1:1以上1:65以下である。
【0053】
以上で説明したように、本実施形態に係る薬液供給装置100では、DIW供給源10から第1インライン混合器72又は第2インライン混合器73に供給されるDIWの流量を制御するDIWCLCボックス110を有する。また、薬液供給装置100は、DIWの供給先を第1インライン混合器72と第2インライン混合器73との間で切り替える。したがって、第1インライン混合器72及び第2インライン混合器73に供給されるDI
Wの流量を制御することで、第1薬液及び第2薬液の希釈比率の変更に柔軟に対応することができる。
【0054】
本実施形態では、第1薬液と第2薬液の希釈を共通のDIWCLCボックス110で行うことができるので、従来のように2つのDIWの流量計を設ける必要がなく、薬液供給装置100の大型化を抑制することができる。言い換えれば、DIWの流量計の数を従来に比べて減らすことができるので、装置コストを削減することができる。
【0055】
従来のように第1薬液と第2薬液の希釈を2つのDIWの流量計を用いて行う場合、2つのDIWの流量計の誤差(器差)が異なるので、同一の希釈比率を設定して第1薬液と第2薬液とを希釈しても、上記器差により同一の希釈比率にならない恐れがある。これに対して、本実施形態に係る薬液供給装置100では、第1薬液と第2薬液の希釈を共通のDIWCLCボックス110で行うことができるので、DIWCLCボックス110の器差に起因する第1薬液と第2薬液の希釈比率の差を解消することができる。
【0056】
また、本実施形態に係る薬液供給装置100では、第1洗浄薬液が洗浄装置200の薬液洗浄部220に供給されている間は第2薬液の供給が停止され、第2洗浄薬液が薬液洗浄部220に供給されている間は第1薬液の供給が停止される。したがって、アルカリ性の薬液である第1薬液と、酸性の薬液である第2薬液とが、洗浄装置200での洗浄中に混合することが防止され、アルカリ性薬液と酸性薬液との混合による有毒ガスの発生を防止することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る薬液供給装置について説明する。図3は、本発明の第2実施形態に係る薬液供給装置100の薬液供給フロー図である。なお、第2実施形態に係る薬液供給装置100は、図1に示した薬液供給装置100と同様であるので、説明を省略する。
【0057】
第2実施形態は、第1実施形態と比べて、洗浄装置200がDIW洗浄部と薬液洗浄部とをそれぞれ2つずつ備えている点が異なる。これに伴って、薬液供給装置100のDIWCLCボックス110、第1薬液CLCボックス120、及び第2薬液CLCボックス130が、それぞれCLCを2つずつ備える点も第1実施形態と異なる。その他、バルブ及び薬液ユーティリティボックスの数、配管構成も第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる部分を中心に説明し、第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
【0058】
図3に示すように、薬液供給装置100は、DIWを供給するためのDIW供給源10aと配管を介して流体連通するように構成されている。
洗浄装置200は、研磨装置で研磨された半導体基板等の洗浄対象物をDIWを用いて洗浄するDIW洗浄部210aと、研磨装置で研磨された半導体基板等の洗浄対象物を希釈された薬液(洗浄薬液)を用いて洗浄する薬液洗浄部220aとを有する。DIW洗浄部210aは、DIW洗浄部210と同様に、例えば超音波水洗浄部やその他のDIW洗浄部等から構成される。薬液洗浄部220aは、薬液洗浄部220と同様に、例えばロール型洗浄部等から構成される。このDIW洗浄部210aと薬液洗浄部220aは、同一の洗浄槽230a内で共存する。
【0059】
薬液供給装置100は、第1薬液とDIWとを混合して第1洗浄薬液を生成する第1インライン混合器72a(第1混合部)と、第2薬液とDIWとを混合して第2洗浄薬液を生成する第2インライン混合器73a(第2混合部)と、を備えている。第1薬液CLCボックス120は、第1薬液供給源20から第1インライン混合器72aに供給される第1薬液の流量を制御するように構成される。第2薬液CLCボックス130は、第2薬液
供給源30から第2インライン混合器73aに供給される第2薬液の流量を制御するように構成される。DIWCLCボックス110は、DIW供給源10aから第1インライン混合器72a又は第2インライン混合器73aに供給されるDIWの流量を制御するように構成される。
【0060】
第1インライン混合器72aは、生成した第1洗浄薬液を薬液洗浄部220aに供給するように構成される。同様に、第2インライン混合器73aは、生成した第2洗浄薬液を薬液洗浄部220aに供給するように構成される。
【0061】
DIWCLCボックス110は、第1DIW供給バルブ112aと、第2DIW供給バルブ113aと、CLC111aとを有する。第1DIW供給バルブ112aは、DIW供給源10aから第1インライン混合器72aに希釈用DIWを供給する。第2DIW供給バルブ113aは、DIW供給源10aから第2インライン混合器73aに希釈用DIWを供給する。CLC111aは、第1DIW供給バルブ112a及び第2DIW供給バルブ113aに供給する流量を調節する。CLC111aは、CLC111aに流れるDIWの流量を測定する。CLC111aは、この測定結果に基づいて、CLC111a内に流れるDIWの流量が所望の流量になるように、CLC111a内部コントロールバルブの開度を調節(フィードバック制御)する。
【0062】
DIWCLCボックス110は、第2DIW供給バルブ113aを閉じて第1DIW供給バルブ112aを開けることにより、DIWを第1インライン混合器72aに供給する。一方で、DIWCLCボックス110は、第1DIW供給バルブ112aを閉じて第2DIW供給バルブ113aを開けることにより、DIWを第2インライン混合器73aに供給する。即ち、DIWCLCボックス110、第1DIW供給バルブ112a、及び第2DIW供給バルブ113aは、DIWの供給先を第1インライン混合器72aと第2インライン混合器73aとの間で切り替える希釈水供給切替部として機能する。
【0063】
第1薬液CLCボックス120は、第1薬液供給源20から第1インライン混合器72aに第1薬液を供給する第1薬液供給バルブ122aと、第1薬液供給バルブ122aを流れる第1薬液の流量を測定するCLC121aとを有する。CLC121aは、CLC121aに流れる第1薬液の流量を測定する。CLC121aは、この測定結果に基づいて、CLC121a内に流れる第1薬液の流量が所望の流量になるように、CLC121a内部コントロールバルブの開度を調節(フィードバック制御)する。
【0064】
第2薬液CLCボックス130は、第2薬液供給源30から第2インライン混合器73aに第2薬液を供給する第2薬液供給バルブ132aと、第2薬液供給バルブ132aを流れる第2薬液の流量を測定するCLC131aとを有する。CLC131aは、CLC131aに流れる第2薬液の流量を測定する。CLC131aは、この測定結果に基づいて、CLC131a内に流れる第2薬液の流量が所望の流量になるように、CLC131a内部コントロールバルブの開度を調節(フィードバック制御)する。
【0065】
また、薬液供給装置100は、薬液ユーティリティボックス50aと、薬液ユーティリティボックス60aとを備える。薬液ユーティリティボックス50aは、第1薬液供給源20からの第1薬液を第1薬液CLCボックス120のCLC121aに導入する。薬液ユーティリティボックス60aは、第2薬液供給源30からの第2薬液を第2薬液CLCボックス130のCLC131aに導入する。
【0066】
薬液ユーティリティボックス50aは、第1薬液供給源20と第1薬液CLCボックス120のCLC121aとを接続する配管91a上に設けられる第1薬液入口バルブ51aと、配管91内の流体圧力を計測する圧力計52aを備えている。第1薬液入口バルブ
51aは、例えば図示しない制御装置により開閉制御され、配管91aに第1薬液を供給する。
【0067】
同様に、薬液ユーティリティボックス60aは、第2薬液供給源30と第2薬液CLCボックス130のCLC131aとを接続する配管92a上に設けられる第2薬液入口バルブ61aと、配管92a内の流体圧力を計測する圧力計62aを備えている。第2薬液入口バルブ61aは、例えば図示しない制御装置により開閉制御され、配管92aに第2薬液を供給する。
【0068】
薬液供給装置100は、一端がDIW供給源10aに接続され、他端が洗浄装置200のDIW洗浄部210aに接続された、DIW供給配管81aを備えている。DIW供給配管81aには、DIW供給バルブ86aと、DIW圧調節レギュレータ87aと、DIW圧力計88aと、が設けられている。DIW供給バルブ86aは、開閉されることで、DIW供給源10aからDIW供給配管81aへのDIWの供給を制御する。DIW圧調節レギュレータ87aは、DIW供給配管81aからDIW洗浄部210aへのDIWの供給圧力を調節する。DIW圧力計88aは、DIW供給配管81aの内部を通過するDIWの圧力を計測する。
【0069】
DIW供給配管81a上のDIW供給バルブ86aとDIW圧調節レギュレータ87aとの間には、DIWCLCボックス110のCLC111aに一端が接続されたDIW分岐配管82aが接続される。CLC111aには、第1インライン混合器72aに流体連通する第1DIW配管83aと、第2インライン混合器73aに流体連通する第2DIW配管84aとが接続される。第1DIW供給バルブ112aは第1DIW配管83a上に設けられ、第1インライン混合器72aにDIWを供給する場合に開閉制御される。第2DIW供給バルブ113aは第2DIW配管84a上に設けられ、第2インライン混合器73aにDIWを供給する場合に開閉制御される。
【0070】
第1薬液CLCボックス120のCLC121aには、第1インライン混合器72aに流体連通する第1薬液配管93aが接続される。第1薬液供給バルブ122aは、第1薬液配管93a上に設けられ、第1インライン混合器72aに第1薬液を供給する場合に開閉制御される。第1インライン混合器72aには、薬液洗浄部220aに一端が接続された第1洗浄薬液配管96aが接続される。
【0071】
第2薬液CLCボックス130のCLC131aには、第2インライン混合器73aに流体連通する第2薬液配管94aが接続される。第2薬液供給バルブ132aは、第2薬液配管94a上に設けられ、第2インライン混合器73aに第2薬液を供給する場合に開閉制御される。第2インライン混合器73aには、薬液洗浄部220に一端が接続された第2洗浄薬液配管97aが接続される。
【0072】
DIWCLCボックス110のCLC111a、第1薬液CLCボックス120のCLC121a、及び第2薬液CLCボックス130のCLC131aは、図示しない制御装置から所定の流量値を示す信号を受信可能に構成される。この流量値に基づいて、CLC111a、CLC121a、CLC131aの内部コントロールバルブの開度が制御される。
【0073】
次に、図3に示した薬液供給装置100における薬液供給プロセスについて説明する。第2実施形態に係る薬液供給装置100では、第1実施形態で説明したように薬液洗浄部220に第1洗浄薬液又は第2洗浄薬液を供給することができるとともに、薬液洗浄部220aにも第1洗浄薬液又は第2洗浄薬液を供給することができるように構成される。薬液洗浄部220に第1洗浄薬液又は第2洗浄薬液を供給するプロセスは第1実施形態と同
様であるので説明を省略し、薬液洗浄部220aに第1洗浄薬液又は第2洗浄薬液を供給するプロセスについて説明する。
【0074】
第1洗浄薬液を洗浄装置200の薬液洗浄部220aに供給するときは、まず、薬液ユーティリティボックス50aの第1薬液入口バルブ51aが開く。第1薬液CLCボックス120のCLC121aで第1薬液の流量を調節し、第1薬液供給源20から第1インライン混合器72aに所定流量の第1薬液が供給される。
【0075】
DIW供給配管81a上のDIW供給バルブ86aが開き、DIWがDIW供給源10aからDIWCLCボックス110のCLC111aへ供給される。第1DIW供給バルブ112aを開けることで、DIWCLCボックス110から第1インライン混合器72aにDIWが供給される。このとき、第2DIW供給バルブ113aを閉じておく。
【0076】
第1インライン混合器72aに供給された第1薬液とDIWが混合される。これにより生成された第1洗浄薬液は、第1洗浄薬液配管96aを介して薬液洗浄部220aに供給される。
【0077】
第1洗浄薬液が薬液洗浄部220aに供給される間、第2薬液の第2インライン混合器73aへの供給が停止される。具体的には、薬液ユーティリティボックス60aの第2薬液入口バルブ61a及び/又は第2薬液CLCボックス130の第2薬液供給バルブ132aが閉止される。これにより、薬液洗浄部220aには第2洗浄薬液は供給されず、第1洗浄薬液のみが供給される。
【0078】
第2実施形態に係る薬液供給装置100では、薬液洗浄部220だけでなく、薬液洗浄部220aにも第1洗浄薬液と第2洗浄薬液とを交互に供給することができる。第1洗浄薬液から第2洗浄薬液へ切り替えるときは、DIWCLCボックス110が、第1DIW供給バルブ112aを閉じるとともに、第2DIW供給バルブ113aを開ける。これにより、DIWCLCボックス110から第2インライン混合器73aにDIWが供給される。
【0079】
また、薬液ユーティリティボックス60aの第2薬液入口バルブ61aが開く。第2薬液CLCボックス130のCLC131aで第2薬液の流量を調節し、第2薬液供給源30から第2インライン混合器73aに所定流量の第2薬液が供給される。
【0080】
第2インライン混合器73aに供給された第2薬液とDIWが混合される。これにより生成された第2洗浄薬液は、第2洗浄薬液配管97aを介して薬液洗浄部220aに供給される。
【0081】
第2洗浄薬液が薬液洗浄部220aに供給される間、第1薬液の第1インライン混合器72aへの供給が停止される。具体的には、薬液ユーティリティボックス50aの第1薬液入口バルブ51a及び/又は第1薬液CLCボックス120の第1薬液供給バルブ122aが閉止される。これにより、薬液洗浄部220aには第1洗浄薬液は供給されず、第2洗浄薬液のみが供給される。
【0082】
また、第2洗浄薬液から第1洗浄薬液へ切り替えるときは、DIWCLCボックス110の第2DIW供給バルブ113aが閉じられ、第1DIW供給バルブ112aが開けられる。また、薬液ユーティリティボックス50aの第1薬液入口バルブ51aが開けられ、第1薬液CLCボックス120の第1薬液供給バルブ122aが開けられる。また、薬液ユーティリティボックス60aの第2薬液入口バルブ61a及び/又は第2薬液供給バルブ132aが閉じられる。これにより、薬液洗浄部220aには第2洗浄薬液は供給さ
れず、第1洗浄薬液のみが供給される。
【0083】
なお、本実施形態においては、第1薬液CLCボックス120のCLC121,121a及び第2薬液CLCボックス130のCLC131,131aで流量制御される第1薬液及び第2薬液の流量範囲は、例えば、それぞれ30ml/min以上300ml/min以下である。また、DIWCLCボックス110のCLC111,111aで流量制御されるDIWの流量範囲は、例えば、それぞれ200ml/min以上2000ml/min以下である。したがって、第1薬液又は第2薬液とDIWとの希釈比率は1:1以上1:65以下である。
【0084】
第2実施形態に係る薬液供給装置100は、第1実施形態に係る薬液供給装置100と同様のメリットを有する。これに加えて、第2実施形態に係る薬液供給装置100は、2つの薬液洗浄部220,220aに第1洗浄薬液と第2洗浄薬液とを交互に供給することができる。
【0085】
第2実施形態においては2つの薬液洗浄部220,220aに第1洗浄薬液及び第2洗浄薬液を供給するものとして説明しているが、これに限らず、3つ以上の薬液洗浄部に第1洗浄薬液及び第2洗浄薬液を供給するように構成することもできる。その場合、薬液洗浄部に対応する数のCLCをDIWCLCボックス110、第1薬液CLCボックス120、及び第2薬液CLCボックス130に追加すればよい。
【0086】
なお、第1実施形態及び第2実施形態においては、第1薬液をアルカリ性の薬液とし、第2薬液を酸性の薬液として説明したが、これとは逆に第1薬液を酸性の薬液とし、第2薬液をアルカリ性の薬液としてもよい。
【0087】
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る洗浄ユニットについて説明する。図4は、第3実施形態に係る洗浄ユニットが有する薬液供給装置を示す概略側面図である。薬液供給装置は、例えばフッ酸やアンモニアなどの薬液を、CMP装置の各部を洗浄するための洗浄装置に供給可能に構成される。
【0088】
図4に示すように、本実施形態に係る薬液供給装置100は、フレーム102と、薬液をDIW(希釈水)で希釈し、希釈された薬液(洗浄薬液)を供給するための薬液希釈ボックス140と、を有する。図示の例では、4つの薬液希釈ボックス140が薬液供給装置100に設けられているが、これは一例であり、洗浄装置の仕様に応じて薬液希釈ボックス140の数は適宜変更される。図示のように、薬液希釈ボックス140は、フレーム102内に収納される。 薬液希釈ボックス140は、後述するDIW供給源10からのDIWと、薬液供給源40からの薬液とを混合して、洗浄薬液を洗浄装置200に供給可能に構成される(図6参照)。
【0089】
薬液供給装置100は、図示されていないが、DIW又は薬液を輸送するための配管、バルブ、圧力計等を有する。これらの詳細は図6において説明する。
図5は、第3実施形態に係る洗浄ユニットが有する洗浄装置を示す概略斜視図である。洗浄装置は、図4に示した薬液供給装置100から供給された洗浄薬液を用いて、半導体基板及びCMP装置の各部を洗浄するための装置である。
【0090】
図5に示すように、洗浄装置200は、フレーム201と、洗浄薬液を用いて半導体基板等を洗浄する薬液洗浄部220と、薬液洗浄部220に洗浄薬液を供給する複数の薬液供給ボックス240と、を有する。図示の例では、洗浄装置200は、4つの薬液洗浄部220と、2つの薬液供給ボックス240が示されているが、これは一例であり、洗浄装
置200の仕様に応じてこれらの数は適宜変更される。
【0091】
洗浄装置200は、図示されていないが、DIW又は薬液を輸送するための配管、バルブ、圧力計等を有する。これらの詳細は図6において説明する。
薬液供給ボックス240は、薬液洗浄部220に供給する洗浄薬液の流量を測定するためのフローメータを有する(図6参照)。このフローメータとしては、従来は流体の差圧から流量を測定するオリフィス流量計が用いられていた。しかしながら、近年では、洗浄薬液の流量を測定することができる超音波流量計が開発されている。超音波流量計は、オリフィス流量計に比べて流量の測定範囲が広いので、本実施形態では、薬液供給ボックス240が有するフローメータとして、超音波流量計を採用している。
【0092】
一方で、超音波流量計は、配管内を伝搬する超音波に基づいて流量を測定するので、配管内に気泡が存在すると超音波が散乱し、正確な測定をすることが難しくなる。そこで、本実施形態では、薬液洗浄部220に洗浄薬液を供給するノズルの位置よりも、薬液供給ボックス240が有するフローメータの位置を低くしている。これにより、フローメータの配管内の気泡がノズルへ向かって移動しやすくなり、配管内の気泡がフローメータ内に留まることを抑制している。
【0093】
また、本実施形態では、薬液供給ボックス240が有するフローメータを通過する洗浄薬液の流れ方向が鉛直方向を向くように、フローメータが構成される。また、フローメータを通過する洗浄薬液は、下から上に向かって流れるように、フローメータが構成される。これにより、フローメータの配管内の気泡が上方へ移動するので、配管内の気泡がフローメータ内に留まることをさらに抑制している。
【0094】
次に、本実施形態に係る洗浄ユニットについて詳細に説明する。図6は、第3実施形態に係る洗浄ユニットの概略図である。図示のように洗浄ユニットは、図4に示した薬液供給装置100(洗浄薬液供給装置の一例に相当する)と、図5に示した洗浄装置200(基板洗浄装置の一例に相当する)とを有する。なお、図6においては、図4に示した4つの薬液希釈ボックス140のうちの1つが示され、図5に示した2つの薬液供給ボックス240のうちの1つ及び4つの薬液洗浄部220のうちの1つが示される。
【0095】
薬液供給装置100は、DIWを供給するためのDIW供給源10と、例えばフッ酸やアンモニアなどの薬液を供給するための薬液供給源40と、それぞれ配管を介して流体連通するように構成されている。また、薬液供給装置100は、洗浄装置200と流体連通するように構成されている。具体的には、薬液供給装置100は、DIW及び希釈された薬液を洗浄装置200に供給できるように、洗浄装置200と流体連通する。
【0096】
洗浄装置200は、DIWを用いて対象物を洗浄するためのDIW洗浄部210と、洗浄対象物を希釈された薬液(洗浄薬液)を用いて洗浄する薬液洗浄部220とを有する。DIW洗浄部210は、例えば超音波水洗浄部やその他のDIW洗浄部等から構成され、CMP装置で研磨された半導体基板等の洗浄対象物、及びCMP装置の各部を、DIWを用いて洗浄する。薬液洗浄部220は、例えばロール型洗浄部又はペン型洗浄部から構成され、CMP装置で研磨された半導体基板等の洗浄対象物を洗浄する。
【0097】
薬液供給装置100は、薬液をDIW(希釈水)で希釈し、希釈された薬液(洗浄薬液)を洗浄装置200の薬液洗浄部220に供給するための薬液希釈ボックス140を備える。
【0098】
薬液希釈ボックス140は、インライン混合器115(混合部の一例に相当する)と、DIWCLC111b(希釈水流量制御部混合部の一例に相当する)と、薬液CLC11
3b(薬液流量制御部混合部の一例に相当する)と、を備える。インライン混合器115は、薬液とDIWとを混合して洗浄薬液を生成する。DIWCLC111bは、DIW供給源10からインライン混合器115に供給されるDIWの流量を調節する。薬液CLC113bは、薬液供給源40からインライン混合器115に供給される薬液の流量を調節する。インライン混合器115は、生成した洗浄薬液を薬液洗浄部220に供給するように構成される。
【0099】
薬液希釈ボックス140は、さらに、DIW供給源10からインライン混合器115に希釈用DIWを供給するためのDIW供給バルブ112bを有する。DIWCLC111bは、DIWCLC111bに流れるDIWの流量を測定するための超音波流量計(第3超音波流量計の一例に相当する)を含む。DIWCLC111bは、流量の測定結果に基づいて、DIWCLC111b内に流れるDIWの流量が所望の流量になるように、内部のコントロールバルブの開度を調節(フィードバック制御)する。
【0100】
薬液希釈ボックス140は、さらに、薬液供給源40からインライン混合器115に薬液を供給するための薬液供給バルブ114bを有する。薬液CLC113bは、薬液CLC113bに流れる薬液の流量を測定するための超音波流量計(第2超音波流量計の一例に相当する)を含む。薬液CLC113bは、流量の測定結果に基づいて、薬液CLC113b内に流れる薬液の流量が所望の流量になるように、内部のコントロールバルブの開度を調節(フィードバック制御)する。
【0101】
また、薬液希釈ボックス140は、薬液供給源40と薬液CLC113bとを接続する配管91b上に設けられる薬液入口バルブ51bと、配管91b内の流体圧力を計測する圧力計52bとを備えている。薬液入口バルブ51bは、例えば図示しない制御装置により開閉制御される。
【0102】
薬液供給装置100は、一端がDIW供給源10に接続され、他端が洗浄装置200のDIW洗浄部210に接続された、DIW供給配管81bを備えている。DIW供給配管81bには、DIW供給バルブ86bと、DIW圧調節レギュレータ87bと、DIW圧力計88bと、が設けられている。DIW供給バルブ86bは、開閉されることにより、DIW供給源10からDIW供給配管81bへDIWの供給を制御する。DIW圧調節レギュレータ87bは、DIW供給配管81bからDIW洗浄部210へのDIWの供給圧力を調節する。DIW圧力計88bは、DIW供給配管81の内部の圧力を計測する。
【0103】
DIW供給配管81b上のDIW供給バルブ86bとDIW圧調節レギュレータ87bとの間には、DIWCLC111bに一端が接続されたDIW分岐配管82bが接続される。DIWCLC111bには、インライン混合器115に流体連通するDIW配管83bが接続される。DIW供給バルブ112bはDIW配管83b上に設けられ、インライン混合器115にDIWを供給する場合に開閉制御される。
【0104】
薬液希釈ボックス140の薬液CLC113bには、インライン混合器115に流体連通する薬液配管84bが接続される。薬液供給バルブ114bは、薬液配管84b上に設けられ、薬液配管84b内に薬液を供給する。インライン混合器115には、洗浄装置200に一端が接続された洗浄薬液配管96bが接続される。
【0105】
薬液希釈ボックス140のDIWCLC111b及び薬液CLC113bは、図示しない制御装置から所定の流量値を示す信号を受信可能に構成される。この流量値に基づいて、DIWCLC111b及び薬液CLC113bの内部コントロールバルブの開度が制御される。
【0106】
洗浄装置200の薬液洗浄部220は、研磨された基板の上面に洗浄薬液を供給して洗浄する上面洗浄部222と、研磨された基板の下面に洗浄薬液を供給して洗浄する下面洗浄部223と、を備える。これに加えて、薬液洗浄部220は、上面洗浄部222及び下面洗浄部223での洗浄を待機する基板が配置される待機部221を備える。上面洗浄部222及び下面洗浄部223は、一枚の基板の上面と下面を同時に洗浄する基板洗浄部として機能する。待機部221は、待機中の基板が酸化することを防止するために、待機中の基板に対して洗浄薬液を供給する。
【0107】
洗浄装置200は、洗浄薬液供給配管231と、洗浄薬液供給配管232と、洗浄薬液供給配管233と、を備える。洗浄薬液供給配管231は、洗浄薬液配管96bと待機部221とを流体連通させる。洗浄薬液供給配管232は、洗浄薬液配管96bと上面洗浄部222とを流体連通させる。洗浄薬液供給配管233は、洗浄薬液配管96bと下面洗浄部223とを流体連通させる。
【0108】
洗浄薬液供給配管231上には、洗浄薬液を待機部221に供給するための洗浄薬液供給バルブ224と、供給される洗浄薬液の流量を計測するフローメータ225とが設けられる。洗浄薬液供給配管232上には、洗浄薬液を上面洗浄部222に供給するための洗浄薬液供給バルブ226と、供給される洗浄薬液の流量を計測するフローメータ227とが設けられる。洗浄薬液供給配管233上には、洗浄薬液を下面洗浄部223に供給するための洗浄薬液供給バルブ228と、供給される洗浄薬液の流量を計測するフローメータ229とが設けられる。フローメータ225,227,229及び洗浄薬液供給バルブ224,226,228は、薬液供給ボックス240内に収納される。洗浄薬液供給バルブ224、洗浄薬液供給バルブ226、及び洗浄薬液供給バルブ228は、例えば図示しない制御装置により開閉制御される。
【0109】
洗浄薬液供給配管231の下流側端部は、待機部221に洗浄薬液を供給するためのノズル231aを有する。また、洗浄薬液供給配管232の下流側端部は、上面洗浄部222に洗浄薬液を供給するためのノズル232aを有する。さらに、洗浄薬液供給配管233の下流側端部は、下面洗浄部223に洗浄薬液を供給するためのノズル233aを有する。
【0110】
図5において説明したように、薬液供給ボックス240内のフローメータ225,227,229は、それぞれ超音波流量計(第1超音波流量計の一例に相当する)である。これらのフローメータ225,227,229が、洗浄薬液の流量をより正確に測定するために、本実施形態では、ノズル231a,232a,233aのそれぞれの位置よりも、対応するフローメータ225,227,229の位置を低くしている。これにより、フローメータ225,227,229の配管内の気泡がノズル231a,232a,233aへ向かって移動しやすくなり、配管内の気泡がフローメータ225,227,229内に留まることを抑制している。
【0111】
また、図5においても説明したように、フローメータ225,227,229を通過する洗浄薬液の流れ方向が鉛直方向を向くように、フローメータ225,227,229が構成される。即ち、図6に示すように、フローメータ225,227,229を通過する配管が、鉛直方向を向くように上下方向に配列される。また、フローメータ225,227,229を通過する洗浄薬液は、下から上に向かって流れるように、フローメータ225,227,229及び洗浄薬液供給配管231,232,233が構成される。これにより、フローメータ225,227,229内の気泡が上方へ移動するので、気泡がフローメータ225,227,229内に留まることをさらに抑制している。
【0112】
なお、ここでの「鉛直方向」とは、完全な鉛直方向だけでなく、鉛直方向に対して多少
の角度を有する方向も含む。言い換えれば、「鉛直方向」は、フローメータ225,227,229を通過する気泡が留まらずに上方へ移動することができる程度に、フローメータ225,227,229を通過する洗浄薬液の流れ方向が、鉛直方向に対して多少の角度を有する場合も含む。
【0113】
本実施形態では、DIWCLC111b及び薬液CLC113bの位置は、薬液供給ボックス240のフローメータ225,227,229と同様に、ノズル231a,232a,233aのそれぞれの位置よりも低くなっている。これにより、DIWCLC111b及び薬液CLC113bが有する超音波流量計内の気泡がノズル231a,232a,233aへ向かって移動しやすくなり、気泡が超音波流量計内に留まることを抑制している。
【0114】
なお、図6の例では、DIWCLC111b及び薬液CLC113bを流れるDIW及び薬液の流れ方向が横方向(水平方向)であるように記載されている。しかしながら、これらの流れ方向が鉛直方向を向くように、DIWCLC111b及び薬液CLC113bを構成することもできる。この場合、DIWCLC111b及び薬液CLC113bの超音波流量計内の気泡が上方へ移動するので、気泡が超音波流量計内に留まることをさらに抑制することができる。
【0115】
以上で説明したように、フローメータ225,227,229が超音波流量計であるので、これを含む薬液供給ボックス240を従来よりも小型化することができる。また、フローメータ225,227,229を通過する洗浄薬液の流れ方向が鉛直方向であるので、フローメータ225,227,229を含む薬液供給ボックス240を洗浄装置200の図5に示す位置に配置することができる。さらに、薬液供給ボックス240の位置が、ノズル231a,232a,233aのそれぞれの位置よりも低い。したがって、装置サイズを大型化することなく、気泡による測定誤差を抑制した流量測定が可能になる。
【0116】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲及び明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、又は省略が可能である。
【0117】
具体的には、第1実施形態ないし第3実施形態のそれぞれの特徴部分を置換し又は組み合わせることも可能である。例えば、第1実施形態のCLC111,121,131(図2参照)の流量計として超音波流量計を採用した場合、CLC111,121,131の位置を薬液洗浄部220に洗浄薬液を供給するノズルの位置よりも低くすることもできる。また、第1実施形態又は第2実施形態の洗浄装置200(図2及び図3参照)に代えて、第3実施形態の洗浄装置200(図6参照)を採用することもできる。また、例えば、第3実施形態の薬液供給装置100(図6参照)に代えて、第1実施形態又は第2実施形態の薬液供給装置100(図2及び図3参照)を採用することもできる。
【符号の説明】
【0118】
51,51a…第1薬液入口バルブ
61,61a…第2薬液入口バルブ
72,72a…第1インライン混合器
73,73a…第2インライン混合器
110…DIWCLCボックス
120…第1薬液CLCボックス
130…第2薬液CLCボックス
100…薬液供給装置
111b…DIWCLC
113b…薬液CLC
115…混合器
200…洗浄装置
225,227,229…フローメータ
231a,232a,233a…ノズル
図1
図2
図3
図4
図5
図6