(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記搬送部が基板面の法線方向が水平方向を向き且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で前記基板を搬送するとき、前記保持部は、前記処理槽の側方で前記基板を保持するように構成される、請求項1に記載された基板処理装置。
基板面の法線方向が水平方向を向き且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で保持された前記基板と前記処理槽との間を雰囲気分離するためのエアカーテンを形成する第1気体噴出部を有する、請求項2又は3に記載された基板処理装置。
前記基板が前記処理槽の上方に位置するときに、前記基板の両側の面内方向に沿って気体を吹き付けるための第2気体噴出部を有する、請求項1ないし4のいずれか一項に記載された基板処理装置。
前記搬送機は、前記保持部を水平方向であり且つ前記搬送方向と直角の方向の軸回りで旋回させる第1駆動機構と、前記保持部を前記搬送方向の軸回りで旋回させる第2駆動機構と、を有する、請求項1ないし5のいずれか一項に記載された基板処理装置。
前記搬送部が前記基板を搬送するときに前記基板と前記処理槽との間を雰囲気分離するエアカーテンを形成する第1気体噴出部を有する、請求項9又は10に記載された基板処理装置。
前記基板が前記処理槽の上方に位置するときに、前記基板の両側の面内方向に沿って気体を吹き付ける第2気体噴出部を有する、請求項9ないし11のいずれか一項に記載された基板処理装置。
前記搬送機は、前記保持部を水平方向であり且つ前記搬送方向と直角の方向の軸回りで旋回させる第1駆動機構と、前記保持部を前記搬送方向の軸回りで旋回させる第2駆動機構と、を有する、請求項13又は14に記載された基板処理装置。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば特許文献1の記載によれば、基板が縦型に収納されて処理が行われる処理槽においては、基板が搬送されるとき、基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向を向いた状態で処理槽の上空を搬送される。このように基板が搬送されるときに処理槽に対して他の基板を出し入れすると、出し入れされている他の基板が基板の搬送を妨げることになる。このため、他の基板を処理槽に対して出し入れしている間、基板の搬送を待つ必要があり、基板処理装置全体のスループットが低下するという問題があった。
【0006】
本発明は上記問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、処理槽に対して出し入れされている他の基板により基板の搬送が妨害され難くすることである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第1形態に係る基板処理装置は、基板を保持する保持部と、前記保持部に保持された前記基板を搬送する搬送部と、を備える搬送機と、前記基板を基板面の法線方向が搬送方向を向いた状態で収納し、前記基板を処理するための処理槽と、を有し、前記保持部は、基板面の法線方向が水平方向を向き且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で前記基板を保持するように構成され、前記搬送部は、基板面の法線方向が水平方向を向き且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で、前記基板を搬送するように構成される。
【0008】
上記目的を達成するため、本発明の第2形態に係る基板処理装置は、第1形態の基板処理装置において、前記搬送部が基板面の法線方向が水平方向を向き且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で前記基板を搬送するとき、前記保持部は、前記処理槽の側方で前
記基板を保持するように構成される。
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の第3形態に係る基板処理装置は、第2形態の基板処理装置において、前記処理槽の側方に設けられた液受け部を有し、前記搬送部が基板面の法線方向が水平方向を向き且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で前記基板を搬送するとき、前記保持部は、前記液受け部の上方で前記基板を保持するように構成される。
【0010】
上記目的を達成するため、本発明の第4形態に係る基板処理装置は、第2形態又は第3形態の基板処理装置において、基板面の法線方向が水平方向を向き且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で保持された前記基板と前記処理槽との間を雰囲気分離するためのエアカーテンを形成する第1気体噴出部を有する。
【0011】
上記目的を達成するため、本発明の第5形態に係る基板処理装置は、第1形態ないし第4形態のいずれかの基板処理装置において、前記基板が前記処理槽の上方に位置するときに、前記基板の両側の面内方向に沿って気体を吹き付けるための第2気体噴出部を有する。
【0012】
上記目的を達成するため、本発明の第6形態に係る基板処理装置は、第1形態ないし第5形態のいずれかの基板処理装置において、前記搬送機は、前記保持部を水平方向であり且つ前記搬送方向と直角の方向の軸回りで旋回させる第1駆動機構と、前記保持部を前記搬送方向の軸回りで旋回させる第2駆動機構と、を有する。
【0013】
上記目的を達成するため、本発明の第7形態に係る基板処理装置は、第1形態ないし第5形態のいずれかの基板処理装置において、前記搬送機は、前記保持部を鉛直方向の軸回りで旋回させる第3駆動機構を有する。
【0014】
上記目的を達成するため、本発明の第8形態に係る基板搬送方法は、基板面の法線方向が水平方向を向き且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で、前記基板を搬送する工程と、前記基板を、基板面の法線方向が搬送方向を向くように旋回させる工程と、前記基板を、基板面の法線方向が搬送方向を向いた状態で、処理槽に収納する工程と、を有する。
【0015】
上記目的を達成するため、本発明の第9形態に係る基板処理装置は、基板を保持する基板ホルダと、前記基板ホルダを保持する保持部と、前記保持部に保持された前記基板ホルダを搬送する搬送部と、を備える搬送機と、基板面の法線方向が前記搬送機の搬送方向を向いた状態で前記基板及び前記基板ホルダを収納し、前記基板を処理するための処理槽と、を有し、前記搬送部が前記基板を搬送するとき、前記保持部は、前記処理槽の側方で前記基板を保持するように構成される。
【0016】
上記目的を達成するため、本発明の第10形態に係る基板処理装置は、第9形態の基板処理装置において、前記処理槽の側方に設けられた液受け部を有し、前記搬送部が前記基板を搬送するとき、前記保持部は、前記液受け部の上方で前記基板を保持するように構成される。
【0017】
上記目的を達成するため、本発明の第11形態に係る基板処理装置は、第9形態又は第10形態の基板処理装置において、前記搬送部が前記基板を搬送するときに前記基板と前記処理槽との間を雰囲気分離するエアカーテンを形成する第1気体噴出部を有する。
【0018】
上記目的を達成するため、本発明の第12形態に係る基板処理装置は、第9形態ないし第11形態のいずれかの基板処理装置において、前記基板が前記処理槽の上方に位置する
ときに、前記基板の両側の面内方向に沿って気体を吹き付ける第2気体噴出部を有する。
【0019】
上記目的を達成するため、本発明の第13形態に係る基板処理装置は、第9形態ないし第12形態のいずれかの基板処理装置において、前記保持部は、基板面の法線方向が搬送方向に対して直角方向を向いた状態で前記基板を保持するように構成され、前記搬送部は、基板面の法線方向が搬送方向に対して直角方向を向いた状態で、前記基板を搬送するように構成される。
【0020】
上記目的を達成するため、本発明の第14形態に係る基板処理装置は、第13形態の基板処理装置において、前記保持部は、基板面の法線方向が水平方向を向いた状態で前記基板を保持するように構成される。
【0021】
上記目的を達成するため、本発明の第15形態に係る基板処理装置は、第13形態又は第14形態の基板処理装置において、前記搬送機は、前記保持部を水平方向であり且つ前記搬送方向と直角の方向の軸回りで旋回させる第1駆動機構と、前記保持部を前記搬送方向の軸回りで旋回させる第2駆動機構と、を有する。
【0022】
上記目的を達成するため、本発明の第16形態に係る基板処理装置は、第13形態又は第14形態のいずれかの基板処理装置において、前記搬送機は、前記保持部を鉛直方向の軸回りで旋回させる第3駆動機構を有する。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、処理槽に対して出し入れされている他の基板により基板の搬送が妨害され難くすることができる。
【発明を実施するための形態】
【0025】
<第1実施形態>
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下で説明する図面において、同一の又は相当する構成要素には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。
【0026】
図1は、本発明の第1実施形態に係る基板処理装置の概略平面図である。
図1に示すよ
うに、この基板処理装置250には、半導体ウェハ等の基板を収納した4台のカセット30a,30b,30c,30dと、処理後の基板を乾燥させる2台の基板乾燥機31a,31bと、基板ホルダに対して基板の着脱を行うフィキシングユニット40a,40bと、これらのユニット間で基板を搬送する2台の基板搬送ロボット32a,32bが配置されている。なお、基板乾燥機31a、31bが配置される位置に、それぞれ2台の基板乾燥機を上下方向に配置して、基板処理装置250に4台の基板乾燥機を配置するようにしてもよい。
【0027】
後述するレジスト剥離ユニット140で処理される基板は、カセット30a又はカセット30bから基板搬送ロボット32aにより取り出され、フィキシングユニット40aに搬送される。フィキシングユニット40aにて基板ホルダに装着された基板は、その後レジスト剥離ユニット140でレジストが剥離される。レジスト剥離ユニット140でレジストが剥離された基板は、フィキシングユニット40aにおいて基板ホルダから取り出される。基板ホルダから取り出された基板は、基板搬送ロボット32aによりフィキシングユニット40aから基板乾燥機31aに搬送される。基板は、基板乾燥機31aにより、IPA(Iso−Propyl Alcohol)およびDIW(De−Ionized
Water)を用いて洗浄および乾燥される。乾燥した基板は、基板搬送ロボット32aによりカセット30a又はカセット30bに戻される。
【0028】
同様に、後述するエッチングユニット110でエッチング処理される基板は、カセット30c又はカセット30dから基板搬送ロボット32bにより取り出され、フィキシングユニット40bに搬送される。フィキシングユニット40bにて基板ホルダに装着された基板は、その後エッチングユニット110でエッチング処理される。エッチングユニット110でエッチング処理がされた基板は、フィキシングユニット40bにおいて基板ホルダから取り出される。基板ホルダから取り出された基板は、基板搬送ロボット32bによりフィキシングユニット40bから基板乾燥機31bに搬送される。基板は、基板乾燥機31bにより、IPAおよびDIWを用いて洗浄および乾燥される。乾燥した基板は、基板搬送ロボット32bによりカセット30c又はカセット30dに戻される。
【0029】
また、基板処理装置250には、基板に形成されたレジストを剥離する処理を行うレジスト剥離ユニット140が設けられている。レジスト剥離ユニット140は、基板表面の親水性を向上させるための2つのプリウェット槽145a,145bと、基板に形成されたレジストを剥離するための3つのレジスト剥離モジュール150とを備えている。レジスト剥離モジュール150は、それぞれ複数の槽から構成される。プリウェット槽145a,145bは、プリウェット槽145a,145bに対して基板ホルダの収納又は取り出しを行う水平移動可能なリフタ70を、槽の両側に沿って備えている。同様に、レジスト剥離モジュール150は、レジスト剥離モジュール150を構成する複数の槽に対して基板ホルダの収納又は取り出しを行う水平移動可能なリフタ70を、槽の両側に沿って備えている。また、レジスト剥離ユニット140は、フィキシングユニット40a、プリウェット槽145a,145bが備えるリフタ70、及びレジスト剥離モジュール150が備えるリフタ70との間で基板を搬送する基板搬送装置50a(搬送機)を備えている。
【0030】
基板のレジストを剥離するときは、基板を保持した基板ホルダが、フィキシングユニット40aから基板搬送装置50aに受け渡され、基板搬送装置50aによりプリウェット槽145a,145bが備えるリフタ70に受け渡される。リフタ70は、受け渡された基板ホルダをプリウェット槽145a及びプリウェット槽145bのうち、空いている方の槽に収納する。基板は、プリウェット槽145a又はプリウェット槽145bにおいてDIW及びIPAを吹き付けられる。プリウェット槽145a又はプリウェット槽145bで基板が処理された後、基板ホルダは、リフタ70によりプリウェット槽145a又はプリウェット槽145bから取り出され、基板搬送装置50aに受け渡される。基板ホル
ダは、基板搬送装置50aによりいずれかのレジスト剥離モジュール150が有するリフタ70に受け渡され、リフタ70によりレジスト剥離モジュール150の処理槽に収納される。基板がレジスト剥離モジュール150で処理された後、基板ホルダは、レジスト剥離モジュール150が有するリフタ70により処理槽から取り出され、基板搬送装置50aに受け渡される。基板ホルダは、基板搬送装置50aにより、フィキシングユニット40aに戻される。
【0031】
また、基板処理装置250には、基板に形成されたシード層のエッチングを行うエッチングユニット110が設けられている。エッチングユニット110は、基板表面の親水性を向上させるための2つのプリウェット槽115a,115bと、基板に形成されたシード層をエッチングするための3つのエッチングモジュール120とを備えている。エッチングモジュール120は、それぞれ複数の槽から構成される。プリウェット槽115a,115bは、プリウェット槽115a,115bに対して基板ホルダの収納又は取り出しを行うリフタ70を、槽の両側に沿って備えている。同様に、エッチングモジュール120は、エッチングモジュール120を構成する複数の槽に対して基板ホルダの収納又は取り出しを行うリフタ70を、槽の両側に沿って備えている。また、エッチングユニット110は、フィキシングユニット40b、プリウェット槽115a,115bが備えるリフタ70、及びエッチングモジュール120が備えるリフタ70との間で基板を搬送する基板搬送装置50b(搬送機)を備えている。
【0032】
基板のシード層をエッチングするときは、基板を保持した基板ホルダが、フィキシングユニット40bから基板搬送装置50bに受け渡され、基板搬送装置50bによりプリウェット槽115a,115bが備えるリフタ70に受け渡される。リフタ70は、受け渡された基板ホルダをプリウェット槽115a及びプリウェット槽115bのうち、空いている方の槽に収納する。基板は、プリウェット槽115a又はプリウェット槽115bにおいてDIW又はIPAを吹き付けられる。プリウェット槽115a又はプリウェット槽115bで基板が処理された後、基板ホルダは、リフタ70によりプリウェット槽115a又はプリウェット槽115bから取り出され、基板搬送装置50bに受け渡される。基板ホルダは、基板搬送装置50bによりいずれかのエッチングモジュール120が有するリフタ70に受け渡され、リフタ70によりエッチングモジュール120の処理槽に収納される。基板がエッチングモジュール120で処理された後、基板ホルダは、エッチングモジュール120が有するリフタ70により処理槽から取り出され、基板搬送装置50bに受け渡される。基板ホルダは、基板搬送装置50bにより、フィキシングユニット40bに戻される。
【0033】
図示のように、基板処理装置250では、カセット30a,30b、基板乾燥機31a、基板搬送ロボット32a、フィキシングユニット40a、及びレジスト剥離ユニット140に対して、カセット30c,30d、基板乾燥機31b、基板搬送ロボット32b、フィキシングユニット40b、及びエッチングユニット110が略対称の位置関係となるように構成されている。
【0034】
次に、基板ホルダ、リフタ70、及び基板搬送装置50bについて説明する。
【0035】
<基板ホルダ>
図2は基板ホルダの斜視図である。図示のように、基板ホルダ80は、細長く形成された板状部材である基部81と、基部81の両端から延在して形成される板状部材である2つのアーム部82−1,82−2と、基板を保持するための2つのホルダ部83−1,83−2とを有する。基部81とアーム部82−1,82−2とホルダ部83−1,83−2が交わる箇所が基板ホルダ80の被把持部85−1,85−2であり、被把持部85−1,85−2が基板搬送装置50a,50bに把持される。アーム部82−1,82−2
は後述するように基板ホルダ80を処理槽に浸漬した際に処理槽の側壁に懸架される部分であり、また、リフタ70により支持される部分である。ホルダ部83−1,83−2は、基部81の両端から、基部81の長手方向に対して略直角方向に形成された、略L字状の板状部材である。基板ホルダ80は、ホルダ部83−1とホルダ部83−2との間の空間84に、半導体ウェハなどの基板を収容し、保持することができる。
【0036】
図3は
図2に示すホルダ部83−1の拡大斜視図である。
図3においては、基板ホルダ80が基板を保持している状態が示されている。ホルダ部83−1は、ホルダ部83−2と対向する面、即ち
図2に示した空間84に対向する面に沿って複数のスリット84a,84b,84cを有している。また、図示していないが、ホルダ部83−2も、ホルダ部83−1と対向する面に沿ってホルダ部83−1と同様の複数のスリットを有している。基板Wは、その外周部がホルダ部83−1のスリット84a,84b,84cとホルダ部83−2のスリットに挿入されることで、基板ホルダ80に保持される。これにより、基板Wが基板ホルダ80から落下することを抑制することができる。
【0037】
<リフタ>
次に、
図1に示したプリウェット槽115a,115b、プリウェット槽145a,145b、エッチングモジュール120、及びレジスト剥離モジュール150にそれぞれ設けられるリフタ70について詳細を説明する。
図4は、リフタ70を示す斜視図である。なお、リフタ70と処理槽との位置関係を説明するため、
図4には処理槽の例としてのエッチングモジュール120も示されている。
【0038】
図4に示すように、リフタ70は、エッチングモジュール120の両側に配置された一対のレール部71と、レール部71に摺動可能に設けられたスライド部75と、スライド部75に設けられた支持部74と、レール部71を水平方向に移動可能な水平移動機構72と、を備えている。
【0039】
水平移動機構72は、エッチングモジュール120の両側に、水平方向に沿って設けられる。一対のレール部71は、水平移動機構72から鉛直方向に延びるように設けられ、一対のレール部71が対向する側に、スライド部75が摺動するためのレールを備えている。スライド部75は、レール部71のレールに沿って、レール部71を上下方向に摺動可能に構成される。なお、スライド部75は、図示しない駆動装置により上下方向に摺動される。
【0040】
支持部74は、一対のレール部71の対向する側に突出するように形成された部材であり、図示のように、基板ホルダ80のアーム部82−1,82−2を下方から支持する。即ち、基板ホルダ80は、一対のレール部71の間に位置するように支持部74により支持される。
【0041】
リフタ70が
図1に示した基板搬送装置50a,50bから基板ホルダ80を受け取るときは、まず、基板搬送装置50a,50bの保持機構54(
図5ないし
図9参照)が、基板Wの基板面の法線方向が水平方向を向くように基板ホルダ80を把持する。リフタ70の支持部74は、スライド部75と共に上方向に摺動し、基板ホルダ80を下方から支持する。支持部74が基板ホルダ80を支持した状態で保持機構54が基板ホルダ80の把持を解除することで、基板ホルダ80が支持部74に受け渡される。その後、リフタ70は、リフタ70が保持機構54及び基板ホルダ80に干渉しない高さまで下降し、さらに必要に応じて水平移動機構72によりレール部71を水平方向に移動させ、レール部71をエッチングモジュール120の所定の処理槽の側方に位置させる。これにより、基板ホルダ80が所定の処理槽の直上に配置される。この状態で、支持部74がレール部71に沿って下方向に摺動することで、基板ホルダ80を処理槽内に収納することができる。
【0042】
リフタ70が、
図1に示した基板搬送装置50a,50bに基板ホルダ80を受け渡すときは、まず、支持部74は、エッチングモジュール120の処理槽に収納された基板ホルダ80のアーム部82−1,82−2を下方から支持する。続いて、支持部74がレール部71に沿って上昇することで、基板ホルダ80が処理槽から取り出される。支持部74が基板ホルダ80を支持した状態で、必要に応じて、水平移動機構72によりレール部71が所定の基板搬送装置50a,50bの受け渡し位置に移動される。基板搬送装置50a,50bの保持機構54が、基板ホルダ80を把持した後、リフタ70の支持部74がレール部71に沿って下降することで、基板ホルダ80が基板搬送装置50a,50bに受け渡される。
【0043】
<基板搬送装置>
続いて、
図1に示した基板搬送装置50bについて説明する。なお、基板搬送装置50aは基板搬送装置50bと同様の構成を有するので説明を省略する。
図5は
図1に示した基板搬送装置50bの斜視図であり、
図6は基板Wを水平方向に保持した基板搬送装置50bの斜視図であり、
図7は基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように基板Wを保持した基板搬送装置50bの斜視図であり、
図8は基板搬送装置50bの正面図であり、
図9は保持機構の部分拡大図である。
図5ないし
図8においては、処理槽と基板搬送装置50bとの位置関係を説明するために、便宜上、処理槽66が示されている。処理槽66は、
図1に示したプリウェット槽115又はエッチングモジュール120等を簡易的に示したものであり、その槽数は
図1に示したものとは異なる。また、
図5ないし
図7においては、
図1に示したフィキシングユニット40bと基板搬送装置50bとの位置関係を説明するために、便宜上、フィキシングユニット40bが示されている。
【0044】
なお、
図5に示すように、処理槽66は、基板Wの法線方向が水平方向を向いた状態で基板Wを収容するように構成される。また、処理漕66は、内部に収容された基板Wの法線方向に沿って複数配置される。このような構成により、基板Wは鉛直で処理されるので、基板Wに付着した気泡の抜けがよい。また、処理槽66は、フェースダウン又はフェースアップタイプの装置よりも小型であるので、小さいフットプリントで高い処理能力を有する。
【0045】
図5ないし
図7に示すように、基板搬送装置50bは、基板ホルダ80を把持することにより基板Wを保持する保持機構54(保持部)と、保持機構54に保持された基板Wを搬送するための搬送機構51(搬送部)とを有する。搬送機構51は、保持機構54が取り付けられる走行台座56と、走行台座56をガイドするためのガイドレール53とを有する。ガイドレール53は、処理槽66の並びと略平行方向(図中X軸方向)に沿って直線状に設けられる。また、基板搬送装置50bは、走行台座56をガイドレール53上に走行させるための図示しない走行モータを備える。基板Wを保持する保持機構54は、搬送機構51によって、ガイドレール53の一端から他端まで、ガイドレール53に沿って走行することができる。したがって、搬送機構51は、基板Wを処理槽66の並ぶ方向(図中X軸方向)に沿って搬送することができる。本実施形態においては、基板Wが搬送される方向を搬送方向といい、搬送方向は処理槽66の並ぶ方向、図中X軸方向、及びガイドレール53のレールの方向と一致する。
【0046】
基板搬送装置50bは、さらに、保持機構54を水平方向であり且つ搬送方向と直角の方向の軸(図中Y軸)回りで旋回させる第1駆動機構46と、保持機構54を搬送方向の軸(図中X軸)回りで旋回させる第2駆動機構47と、を有する。なお、ここでの「水平方向であり且つ搬送方向と直角の方向の軸」とは、軸が完全に水平方向であり且つ搬送方向と直角の方向を向く場合に限らず、軸が水平方向であり且つ搬送方向と直角の方向に対
して多少の角度を有する場合も含む。同様に、ここでの「搬送方向の軸」とは、軸が完全に搬送方向を向く場合に限らず、軸が搬送方向に対して多少の角度を有する場合も含む。
【0047】
保持機構54は、
図4に示したリフタ70と基板Wを保持した基板ホルダ80の受け渡しを行うときは、
図5に示すように、基板面の法線方向が搬送方向(図中X軸方向)を向いた状態で基板Wを保持する。
【0048】
基板搬送装置50bの第1駆動機構46は、
図5に示した状態の保持機構54を水平方向であり且つ搬送方向と直角の方向の軸(図中Y軸)回りに約90°旋回させる。これにより、
図6に示すように、保持機構54が基板Wの面内方向が水平方向を向くように基板Wを保持することができる。
【0049】
基板搬送装置50bの第2駆動機構47は、
図6に示した状態の保持機構54を搬送方向の軸(図中X軸)回りに約90°旋回させる。これにより、
図7に示すように、保持機構54は、基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように基板Wを保持することができる。この状態で走行モータが駆動することで、走行台座56がガイドレール53に沿って走行する。これにより、搬送機構51は、基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で基板ホルダ80及び基板Wを搬送する。言い換えれば、搬送機構51は、搬送機構51が鉛直方向に保持した基板Wの面内方向であって、且つ水平方向に、基板ホルダ80及び基板Wを搬送する。
【0050】
図8に示すように、保持機構54が基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように基板Wを保持するとき(図中実線で示される)、保持機構54は、処理槽66の側方で基板W(基板ホルダ80)を保持するように構成される。ここで「処理槽66の側方」とは、処理槽66の直上の空間から外れた位置をいう。さらに、本実施形態のように処理槽66の側方に
図4に示したリフタ70が設けられる場合は、「処理槽66の側方」とは、処理槽66の直上の空間から外れた位置であって、リフタ70と接触しない位置をいう。処理槽66の側方には、液受けパン67(液受け部)が設けられる。保持機構54は、液受けパン67の上方で基板Wを保持するように構成される。液受けパン67は、上方を搬送される基板Wから落下する基板処理液を受ける。液受けパン67は、図示しないドレンを有し、受けた基板処理液を排出可能に構成される。
【0051】
次に、保持機構54の構造について詳細に説明する。
図9に示すように、保持機構54は、第1駆動機構46により回転可能に構成される回転軸58を有する。保持機構54は、第1駆動機構46により回転軸58がその軸回りに回転されることで、保持した基板Wの基板面の法線方向を鉛直方向と水平方向との間で変化させることができる。
【0052】
さらに、
図9に示すように、保持機構54は、回転軸58に設けられた一対のホルダクランプ60と、基板Wを基板ホルダ80に押さえつける基板押え61と、基板ホルダ80の有無を検知するホルダ検知センサ59とを有する。ホルダクランプ60は、基板ホルダ80の被把持部85−1,85−2(
図2参照)を把持する。ホルダ検知センサ59は、ホルダクランプ60が基板ホルダ80を把持するときに基板ホルダ80の有無を検知するための例えば光学センサや磁気センサである。
【0053】
基板押え61は、軸部62と、軸部62を軸方向に摺動させ且つ軸回りに回転させるように構成されるエアシリンダ65と、基板Wに接触して基板Wを基板ホルダ80に押さえつける押え部63と、基板Wの有無を検知する基板検知センサ64とを有する。軸部62は一端がエアシリンダ65に連結され、他端が押え部63と連結している。押え部63は、軸部62の上記他端に連結され、その端部63aが軸部62の軸方向に対して略直角方
向に延在する棒状の部材である。押え部63の端部63aは、基板Wと接触する面に切り欠き(図示せず)が形成されている。基板検知センサ64は、押え部63の他端に固定手段を介して固定された、例えば光学センサや磁気センサである。
【0054】
保持機構54のホルダクランプ60が基板ホルダ80を把持するとき、基板押え61は、押え部63の端部63aが基板Wの縁上に位置するように、エアシリンダ65により押え部63を旋回させる。続いて、エアシリンダ65により軸部62が軸方向に摺動されて、押え部63の端部63aに形成された切り欠きが基板Wの縁に接触し、基板Wが基板ホルダ80に押さえつけられる。
【0055】
ホルダクランプ60が基板ホルダ80の把持を解除するとき、基板押え61のエアシリンダ65は軸部62を上方に移動させ、且つ押え部63を旋回させて、押え部63の基板Wとの接触を解除させる。そして、保持機構54は、基板ホルダ80を図示しないリフタ70に受け渡すときに、ホルダクランプ60の基板ホルダ80の把持を解除する。
【0056】
次に、基板搬送装置50bが基板Wを搬送するプロセスについて説明する。基板搬送装置50bの保持機構54は、
図1に示したフィキシングユニット40bから基板Wを保持した基板ホルダ80を、基板Wの面内方向が水平方向を向いた状態で受け取る。このとき、基板搬送装置50bの保持機構54は、
図6に示すように基板Wの面内方向が水平方向(搬送方向)を向くように基板Wを保持する。なお、
図6に示すように、フィキシングユニット40bは、処理槽66の並びの延長線上に位置する。保持機構54がフィキシングユニット40bから基板Wを受け取るときは、搬送機構51及び保持機構54はガイドレール53の先端部に位置する(
図6中破線で示される)。
【0057】
保持機構54がフィキシングユニット40bから基板Wを受け取ると、基板搬送装置50bの第2駆動機構47が保持機構54を搬送方向の軸(図中X軸)回りに旋回させる。これにより、保持機構54は、
図7に示すような基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように基板Wを保持する。搬送機構51は、基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で、基板ホルダ80を処理槽66の側方を通過させて搬送する。
【0058】
搬送機構51は、所定の処理槽66の側方に保持機構54を停止させる。続いて、第2駆動機構47は、保持機構54を搬送方向の軸(図中X軸)回りに旋回させる。これにより、保持機構54は、
図6に示すような基板Wの面内方向が水平方向(搬送方向)を向くように基板Wを保持する(
図6参照)。さらに、基板搬送装置50bの第1駆動機構46が、保持機構54を水平方向であり且つ搬送方向と直角の方向の軸(図中Y軸)回りに旋回させる。これにより、保持機構54は、
図5に示すような基板Wの基板面の法線方向が搬送方向(図中X軸方向)を向いた状態で基板Wを保持する。この状態で、基板搬送装置50bから、リフタ70(図示せず)に基板ホルダ80が受け渡される。リフタ70は、受け取った基板ホルダ80を、基板Wの基板面の法線方向が搬送方向(図中X軸方向)を向いた状態で、処理槽66に収納する。
【0059】
続いて、処理槽66から基板Wを搬送するときは、
図1に示したリフタ70が処理槽66から基板ホルダ80を取り出す。基板搬送装置50bの保持機構54は、リフタ70から基板ホルダ80を、基板Wの基板面の法線方向が搬送方向(図中X軸方向)を向いた状態で受け取る。これにより、保持機構54は、
図5に示すように、基板Wの基板面の法線方向が搬送方向(図中X軸方向)を向いた状態で基板Wを保持する。
【0060】
基板搬送装置50bの第1駆動機構46が駆動して、保持機構54が水平方向であり且つ搬送方向と直角の方向の軸(図中Y軸)回りに旋回する。これにより、保持機構54は
、基板Wの面内方向が水平方向を向くように基板Wを保持する(
図6参照)。続いて、基板搬送装置50bの第2駆動機構47が保持機構54を搬送方向の軸(図中X軸)回りに旋回させる。これにより、保持機構54は、
図7に示すような基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように基板Wを保持する。
【0061】
さらに、この状態で走行モータが駆動することで、走行台座56がガイドレール53に沿って走行する。これにより、搬送機構51は、基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で基板ホルダ80及び基板Wを、例えば他の処理槽66へ搬送する。
【0062】
以上で説明したように、基板搬送装置50a,50bにおいて、搬送機構51が前記基板の基板面の法線方向が搬送方向に対して直角方向を向いた状態で基板Wを搬送するように構成されるので、搬送方向からみた基板Wの面積が小さくなり、基板Wの搬送に必要なスペースを小さくすることができる。このため、処理槽66に対して出し入れされている他の基板により基板Wの搬送が妨害され難くすることができる。ひいては、処理槽66の上空の限られたスペースにおいて、処理槽66に対して出し入れされている他の基板を避けて基板Wを搬送し得る。このため、第1実施形態のようにリフタ70が設けられている場合でも、リフタ70による基板Wの出し入れ処理と、基板搬送装置50a,50bによる他の基板Wの搬送を、互いに干渉することなく、それぞれ独立したタイミングで行うことができる。したがって、リフタ70が処理槽66に基板Wを出し入れしている間でも、基板搬送装置50a,50bによる他の基板Wの搬送を待つ必要がないので、基板処理装置250のスループットを向上させることができる。なお、ここでの「基板Wの基板面の法線方向が搬送方向に対して直角方向を向く」とは、基板Wの基板面の法線方向が搬送方向に対して直角方向を完全に向く場合に限らず、基板Wの基板面の法線方向が直角方向に対して多少の角度を有する場合も含む。
【0063】
従来の基板処理装置では、基板が搬送されるとき、基板の基板面の法線方向が搬送方向と平行の方向を向いた状態で処理槽の上空を搬送される。この場合、基板面の法線方向が搬送方向に一致するので、基板が搬送されるときに基板の表面が空間のパーティクルに接触しやすくなる。このため、基板表面にパーティクルが多量に付着する恐れがあった。これに対して、本実施形態の基板処理装置によれば、搬送時の基板Wの基板面の法線方向が搬送方向を向かないので、搬送中に基板Wの基板面が空気中のパーティクルと接触し難くなる。したがって、基板面にパーティクルが多量に付着することを抑制することができる。さらに、搬送時の基板Wの搬送方向からみた基板Wの面積が小さくなるので、搬送により基板Wが受ける空気抵抗を低減させることができ、比較的高速で搬送することができる。
【0064】
また、第1実施形態では、保持機構54が基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で基板Wを保持するように構成されるので、処理槽66の上空の限られたスペースにおいて、処理槽66に対して出し入れされている他の基板に対して側方にずらして搬送するだけで、搬送される基板Wと他の基板との干渉を防止することができる。したがって、処理槽66に基板Wを出し入れしている間でも、他の基板Wの搬送を待つ必要がないので、基板処理装置250のスループットを向上させることができる。また、基板Wの基板面の法線方向が鉛直方向を向かないので、重力により落下するパーティクルと基板Wとの接触面積を小さくすることができ、基板の面にパーティクルが付着することをより抑制することができる。なお、ここでの「基板Wの基板面の法線方向が水平方向を向く」とは、基板Wの基板面の法線方向が完全に水平方向を向く場合に限らず、基板Wの基板面の法線方向が水平方向に対して多少の角度を有する場合も含む。
【0065】
第1実施形態では、保持機構54が、処理槽66の側方で基板Wを保持するので、処理槽66に対して出し入れされている他の基板と搬送されている基板Wとの干渉を防止することができる。また、保持機構54が処理槽66の側方で基板Wを保持するので、基板Wに付着した基板処理液が処理槽66上に落下することがない。また、第1実施形態では、液受けパン67が処理槽66の側方に設けられ、液受けパン67の上方で基板Wを保持されるので、基板Wから落下した基板処理液を液受けパン67で受けることができ、基板処理液が飛散することを防止することができる。
【0066】
次に、第1実施形態の基板搬送装置50a,50bの変形例について説明する。
図10は第1気体噴出部を備える基板搬送装置50bの斜視図であり、
図11は第1気体噴出部を備える基板搬送装置50bの正面図である。第1実施形態の基板搬送装置50a,50bは、
図10及び
図11に示す第1気体噴出部を追加で備えることができる。
【0067】
図10に示すように、第1気体噴出部48は、保持機構54が基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように基板Wを保持した状態において、基板Wの上方に位置し、基板Wの面に沿って水平方向に延在する。また、
図11に示すように、第1気体噴出部48は、基板Wの処理槽66側の面と、処理槽66との間に位置する。第1気体噴出部48は、
図10及び
図11に示す位置関係において、気体(空気等)を噴出するための複数の孔をその下側に有し、鉛直下方向に気体を噴出するように構成される。第1気体噴出部48は、鉛直下方向に気体を噴出することにより、基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように保持された基板Wと処理槽66との間にエアカーテンを形成することができ、基板Wと処理槽66との間を雰囲気分離することができる。
【0068】
図10及び
図11に示した変形例によれば、第1気体噴出部48により基板Wと処理槽66との間を雰囲気分離することができるので、
図4に示したリフタ70が処理槽66に対して基板Wを出し入れすることにより拡散される基板処理液雰囲気が搬送される基板Wに接触することを抑制することができる。
【0069】
次に、第1実施形態の基板搬送装置50a,50bの別の変形例について説明する。
図12は第2気体噴出部を備える基板搬送装置50bの斜視図である。第1実施形態の基板搬送装置50a,50b並びに
図10及び
図11に示した変形例の基板搬送装置50a,50bは、
図12に示す第2気体噴出部を追加で備えることができる。
【0070】
図12に示すように、第2気体噴出部49は、保持機構54が基板Wの基板面の法線方向が搬送方向(図中X軸方向)を向くように基板Wを保持した状態において、基板Wの上方に位置し、基板Wの面に沿って水平方向に延在する。また、第2気体噴出部49は、基板Wの両側に設けられる。第2気体噴出部49は、
図12に示す位置関係において、気体(空気等)を噴出するための複数の孔をその下側に有し、鉛直下方向に気体を噴出するように構成される。したがって、第2気体噴出部49は、基板Wの両側の面内方向に沿って鉛直下方向に気体を噴出することができる。
【0071】
第2気体噴出部49は、基板搬送装置50bが
図4に示したリフタ70から基板ホルダ80を受け取ったときに、気体を、基板Wの両側の面内方向に沿って鉛直下方向に噴出するように構成される。これにより、基板Wの両面にエアカーテンが形成され、基板Wの両面にパーティクルが付着することを抑制することができる。また、処理槽66から取り出されたばかりの基板Wの両側に気体を噴出することができるので、基板Wに付着している基板処理液を液切りすることができる。
【0072】
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る基板処理装置について図面を参照して説明する。第2実施形態に係る基板処理装置は、第1実施形態に係る基板処理装置250と比べて、基板搬送装置50a,50bの構成が異なる。その他の構成は第1実施形態と同様であるので、第1実施形態と同様の構成については図示及び説明を省略し、異なる部分である基板搬送装置50a,50bについて説明する。
【0073】
図13は第2実施形態に係る基板処理装置250の基板搬送装置50bの斜視図であり、
図14は基板Wを搬送方向に保持した基板搬送装置50bの斜視図であり、
図15は基板搬送装置50bの正面図である。
【0074】
図13及び
図14に示すように、基板搬送装置50bは、第1実施形態において説明した第1駆動機構46及び第2駆動機構47に代えて、保持機構54を鉛直方向の軸(図中Z軸)回りで旋回させる第3駆動機構76備える。なお、ここでの「鉛直方向の軸」とは、軸が完全に鉛直方向を向く場合に限らず、軸が鉛直方向に対して多少の角度を有する場合も含む。
【0075】
保持機構54は、
図4に示したリフタ70と基板Wを保持した基板ホルダ80の受け渡しを行うときは、
図13に示すように、基板Wの基板面の法線方向が搬送方向(図中X軸方向)を向いた状態で基板Wを保持する。
【0076】
基板搬送装置50bの第3駆動機構76は、
図13に示した状態の保持機構54を鉛直方向の軸(図中Z軸)回りに約90°旋回させる。これにより、
図14に示すように、保持機構54が基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように基板Wを保持することができる。この状態で走行モータが駆動することで、走行台座56がガイドレール53に沿って走行する。これにより、搬送機構51は、基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向いた状態で基板ホルダ80及び基板Wを搬送する。
【0077】
図15に示すように、保持機構54が基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように基板Wを保持するとき、保持機構54は、第1実施形態と同様に、処理槽66の側方で基板Wを保持するように構成される。
【0078】
基板搬送装置50bは、保持機構54に設けられ、基板Wの上方に位置し、基板Wの面に沿って水平方向に延在する第1気体噴出部77を備えている。
図14及び
図15に示す、保持機構54が基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように基板Wを保持する状態において、第1気体噴出部77は、基板Wの処理槽66側の面と処理槽66との間に位置する。第1気体噴出部77は、気体(空気等)を噴出するための複数の孔をその下側に有し、鉛直下方向に気体を噴出するように構成される。第1気体噴出部48は、
図15に示す状態で鉛直下方向に気体を噴出することにより、基板Wと処理槽66との間にエアカーテンを形成することができ、基板Wと処理槽66との間を雰囲気分離することができる。
【0079】
第2実施形態の基板搬送装置50bは、
図5ないし
図9にて説明した基板搬送装置50bと同様のメリットを有する。これに加えて、第2実施形態の基板搬送装置50bは、第3駆動機構76による1軸回りの旋回により、保持機構54が基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように基板Wを保持することができる。したがって、第2実施形態の基板搬送装置50bは、第1駆動機構46及び第2駆動機構47により2軸回りの旋回を行う第1実施形態の基板搬送装置50bよりも、迅速に基板Wの保持位置を変更することができる。さらに、第2実施形態の基板搬送装置50bは、第1実施形態に比べて駆動機構を1つ減らすことができるので、コストを低減する
ことができる。
【0080】
また、第2実施形態の基板搬送装置50bは、第1気体噴出部77により基板Wと処理槽66との間を雰囲気分離することができるので、
図4に示したリフタ70が処理槽66に対して基板Wを出し入れすることにより拡散される基板処理液雰囲気が搬送される基板Wに接触することを抑制することができる。
【0081】
次に、第2実施形態の基板搬送装置50a,50bの変形例について説明する。
図16は第2気体噴出部を備える基板搬送装置50bの斜視図である。第2実施形態の基板搬送装置50a,50b、
図16に示す第2気体噴出部を追加で備えることができる。
【0082】
図16に示すように、一対の第2気体噴出部78a,78bは、基板Wの上方に位置し、基板Wの面に沿って水平方向に延在する。また、第2気体噴出部78a,78bは、基板Wの両側に設けられる。第2気体噴出部78a,78bは、気体(空気等)を噴出するための複数の孔をその下側に有し、鉛直下方向に気体を噴出するように構成される。したがって、第2気体噴出部78a,78bは、基板Wの両側の面内方向に沿って鉛直下方向に気体を噴出することができる。
【0083】
第2気体噴出部78a,78bは、基板搬送装置50bが
図4に示したリフタ70から基板ホルダ80を受け取ったときに、気体を、基板Wの両側の面内方向に沿って鉛直方向に噴出するように構成される。これにより、基板Wの両面にエアカーテンが形成され、基板Wの両面にパーティクルが付着することを抑制することができる。また、処理槽66から取り出されたばかりの基板Wの両側に気体を噴出することができるので、基板Wに付着している基板処理液を液切りすることができる。
【0084】
また、
図15に示した状態のように保持機構54が基板Wの基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように基板Wを保持しているときに、
図16に示す第2気体噴出部78bが気体を噴出することで、基板Wと処理槽66との間を雰囲気分離することができる。即ち、第2気体噴出部78は、
図15に示した第1気体噴出部77と同様の機能を奏することもできる。
【0085】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上述した発明の実施の形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。また、上述した課題の少なくとも一部を解決できる範囲、または、効果の少なくとも一部を奏する範囲において、特許請求の範囲及び明細書に記載された各構成要素の任意の組み合わせ、又は省略が可能である。
【0086】
以上で説明した実施形態では、基板ホルダ80により基板Wを保持して基板Wを処理するものとしているが、基板ホルダ80は必ずしも必要でなく、基板Wを直接保持できるように保持機構54が構成されていてもよい。即ち、本発明においては、保持機構54は、直接基板Wを保持する保持機構54及び基板ホルダ80等を介して間接的に基板Wを保持する保持機構54を含む。
【0087】
また、以上で説明した実施形態では、基板Wが処理槽の側方に位置するときは、基板Wはその基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向くように保持されるものとして説明した。しかしながら、例えば搬送スペースが十分に存在する場合等には、基板Wは必ずしも基板面の法線方向が水平方向であり且つ搬送方向に対して直角方向を向かなくてもよい。即ち、基板Wが処理槽の側方に位置することさえできれば、側方を搬送される基板Wと処理槽66に出し入れされている基板Wとが干渉しないので、こ
の場合基板Wはどのような向きを向いていてもよい。