特許第6350097号(P6350097)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6350097
(24)【登録日】2018年6月15日
(45)【発行日】2018年7月4日
(54)【発明の名称】板材整列治具および板材整列装置
(51)【国際特許分類】
   H01F 41/02 20060101AFI20180625BHJP
   H02K 15/02 20060101ALI20180625BHJP
【FI】
   H01F41/02 B
   H02K15/02 F
【請求項の数】10
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2014-163393(P2014-163393)
(22)【出願日】2014年8月11日
(65)【公開番号】特開2016-39339(P2016-39339A)
(43)【公開日】2016年3月22日
【審査請求日】2017年4月26日
(73)【特許権者】
【識別番号】000005083
【氏名又は名称】日立金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100096091
【弁理士】
【氏名又は名称】井上 誠一
(72)【発明者】
【氏名】江森 敏雄
(72)【発明者】
【氏名】大竹 正史
(72)【発明者】
【氏名】齊藤 潤
【審査官】 田中 崇大
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−092679(JP,A)
【文献】 特開平09−320865(JP,A)
【文献】 特開平11−260657(JP,A)
【文献】 特開平9−234523(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01F 27/24−27/26
41/00−41/04
41/08
41/10
H02K 15/00−15/02
15/04−15/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
直交座標における座標軸をx軸、y軸、z軸とおいたとき、
z軸方向の辺長さが実質的に同じ複数の矩形状の軟磁性の板材をx軸方向の辺長さを徐々に変えつつy軸方向に積層した積層体に対して、前記板材を整列してz軸方向の辺長さを高さとする柱状体を形成する板材整列治具であって、
前記板材整列治具は、x軸方向およびy軸方向に分割された複数の分割体を具備し、前記分割体の内面に、x軸方向およびy軸方向から前記積層体に接触可能な整列壁面の一部が形成され、
加えて、前記板材整列治具は、y軸方向に分割された前記分割体の間隙に形成され、前記間隙を形成する少なくとも一方側の前記分割体に嵌合し、前記整列壁面によって形成される内側空間を収縮可能にするガイド部を具備し、
前記ガイド部が、前記整列壁面の一部を形成することを特徴とする板材整列治具。
【請求項2】
x軸方向を前記内側空間の幅方向とした際、
前記内側空間の幅が最大となるy軸方向の位置に、前記ガイド部が形成されることを特徴とする請求項1に記載の板材整列治具。
【請求項3】
前記ガイド部が、前記分割体と一体にして形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の板材整列治具。
【請求項4】
前記ガイド部が、
前記間隙を形成する一方の前記分割体に設けられた凸部と、
前記間隙を形成する他方の前記分割体に設けられ、前記凸部が挿入される凹部により構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の板材整列治具。
【請求項5】
一対の前記分割体からなり、前記内側空間の、y軸方向に対する一方の端部側である最小幅部から最大幅部までを保持する第1分割体群と、
一対の前記分割体からなり、前記内側空間の、前記最大幅部からy軸方向に対する他方の端部までを保持する第2分割体群とを有し、
前記第1分割体群において、x軸方向に分割された前記分割体同士の嵌合部は、嵌合部を起点として、前記最大幅部の幅が狭くなるような遊びを有することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の板材整列治具。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載の板材整列治具を用い、
前記板材整列治具が配置される基台と、
前記板材整列治具を、x軸方向に押圧可能なx方向押圧部と、
前記板材整列治具を、y軸方向に押圧可能なy方向押圧部と、
前記板材整列治具の内部空間に配置された前記板材をz軸方向に押圧するz方向押圧部と、
z軸方向の加振成分を有する第1加振器と、
を具備し、
前記x方向押圧部が作動した後、前記第1加振器が作動し、
前記第1加振器が作動した後または前記第1加振器の作動と同時に、前記z方向押圧部が作動することを特徴とする板材整列装置。
【請求項7】
前記第1加振器が作動した後、前記y方向押圧部が作動して弱い力で仮押圧し、
前記y方向押圧部の仮押圧の後または仮押圧と同時に、前記z方向押圧部が作動し、
前記z方向押圧部が作動した後、前記y方向押圧部が前記仮押圧よりも強い力で押圧することを特徴とする請求項6記載の板材整列装置。
【請求項8】
前記z方向押圧部が、z方向に往復動作して押圧することを特徴とする請求項6または請求項7記載の板材整列装置。
【請求項9】
さらに、x軸方向の加振成分を有する第2加振器を具備し、
前記第1加振器とともに前記第2加振器が作動することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれかに記載の板材整列装置。
【請求項10】
前記x方向押圧部の押圧面には段差が形成され、
前記x方向押圧部の段差によって、y軸方向に分割された一方の前記分割体が、y軸方向に分割された他方の前記分割体よりも強く押圧されることを特徴とする請求項6から請求項9のいずれかに記載の板材整列装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層させた板材を整列させるために用いられる板材整列治具等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
レアアースの高騰等により、レアアースを用いないモータの一つとして、アキシャルギャップモータが注目されている。このアキシャルギャップモータの鉄心材料には、軟磁性材料が使用されおり、この材料を鉄損の小さいアモルファス金属にすることで、高効率かつ低コストのモータを得ることができる。
【0003】
一方、アモルファス金属は高硬度であり、プレスによる打抜き加工が困難である。そこで、アモルファステープを所定幅に切断して積層することで、鉄心形状を効率的に製造する方法が提案されている(例えば特許文献1)特許文献1のように、アモルファステープを所定幅に短冊状に切断して積層し、一体化することで、略扇形の鉄心を得ることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2014−64421号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、短冊状に切断したアモルファステープ(以下、板材)を、単に切断装置の受け型に落としたのみでは、板材の端部位置がそろわず、所望の形状にすることが困難である。このため、切断後に各板材の端部位置を手作業で揃える必要があった。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、異なる幅に切断された板材を整列させて積層させるための板材整列治具等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前述した目的を達するために、第1の発明は、直交座標における座標軸をx軸、y軸、z軸とおいたとき、z軸方向の辺長さが実質的に同じ複数の矩形状の軟磁性の板材をx軸方向の辺長さを徐々に変えつつy軸方向に積層した積層体に対して、前記板材を整列してz軸方向の辺長さを高さとする柱状体を形成する板材整列治具であって、前記板材整列治具は、x軸方向およびy軸方向に分割された複数の分割体を具備し、前記分割体の内面に、x軸方向およびy軸方向から前記積層体に接触可能な整列壁面の一部が形成され、加えて、前記板材整列治具は、y軸方向に分割された前記分割体の間隙に形成され、前記間隙を形成する少なくとも一方側の前記分割体に嵌合し、前記整列壁面によって形成される内側空間を収縮可能にするガイド部を具備し、前記ガイド部が、前記整列壁面の一部を形成することを特徴とする板材整列治具である。
【0008】
そして、前記板材整列治具は、x軸方向を前記内側空間の幅方向とした際、前記内側空間の幅が最大となるy軸方向の位置に、前記ガイド部が形成されることが望ましい。
【0009】
さらに、前記板材整列治具は、前記ガイド部が、前記分割体と一体にして形成されていることが望ましく、加えて、前記ガイド部が、前記間隙を形成する一方の前記分割体に設けられた凸部と、前記間隙を形成する他方の前記分割体に設けられ、前記凸部が挿入される凹部により構成されていてもよい。
【0010】
また、前記板材整列治具は、一対の前記分割体からなり、前記内側空間の、y軸方向に対する一方の端部側である最小幅部から最大幅部までを保持する第1分割体群と、一対の前記分割体からなり、前記内側空間の、前記最大幅部からy軸方向に対する他方の端部までを保持する第2分割体群とを有し、前記第1分割体群において、x軸方向に分割された前記分割体同士の嵌合部は、嵌合部を起点として、前記最大幅部の幅が狭くなるような遊びを有することが望ましい。
【0011】
第1の発明の板材整列治具によれば、x軸方向およびy軸方向の複数に分割された分割体が、内面に整列壁面の一部を構成した空間を形成して、その空間に板材を配置し、y軸方向に分割された分割体同士の間隙に形成されたガイド部が、空間を収縮可能にするので、確実に板材を整列させることができる。
【0012】
特に、ガイド部を最大幅部に形成することで、板材を分割体同士の隙間に挟まらないように整列させることができる。また、ガイド部を分割体と一体に構成することで、整列の作業性を良くすることができる。さらに、ガイド部を凸部と凹部とで構成することで、簡単な構造にすることもできる。
【0013】
また、第1分割体群において、x軸方向に分割された前記分割体同士の嵌合部に、嵌合部を起点として、前記最大幅部の幅が狭くなるような遊びを設けることで、板材を効率よく整列させることができる。
【0014】
第2の発明は、第1の発明にかかる板材整列治具を用い、前記板材整列治具が配置される基台と、前記板材整列治具を、x軸方向に押圧可能なx方向押圧部と、前記板材整列治具を、y軸方向に押圧可能なy方向押圧部と、前記板材整列治具の内部空間に配置された前記板材をz軸方向に押圧するz方向押圧部と、z軸方向の加振成分を有する第1加振器と、を具備し、前記x方向押圧部が作動した後、前記第1加振器が作動し、前記第1加振器が作動した後または前記第1加振器の作動と同時に、前記z方向押圧部が作動することを特徴とする板材整列装置である。
【0015】
そして、前記板材整列装置は、前記第1加振器が作動した後、前記y方向押圧部が作動して弱い力で仮押圧し、前記y方向押圧部の仮押圧の後または仮押圧と同時に、前記z方向押圧部が作動し、前記z方向押圧部が作動した後、前記y方向押圧部が前記仮押圧よりも強い力で押圧するものとしてもよい。
加えて、前記z方向押圧部が、z方向に往復動作して押圧するものとしてもよい。
【0016】
さらに、前記板材整列装置は、x軸方向の加振成分を有する第2加振器を具備し、前記第1加振器とともに前記第2加振器が作動するものとしてもよい。
【0017】
また、前記板材整列装置は、前記x方向押圧部の押圧面には段差が形成され、前記x方向押圧部の段差によって、y軸方向に分割された一方の前記分割体が、y軸方向に分割された他方の前記分割体よりも強く押圧されるものにしてもよい。
【0018】
第2の発明の板材整列装置によれば、確実に板材整列治具で規制される形状に板材を整列させることができる。
【0019】
特に、x軸方向の加振成分を有する第2加振器で加振することで、より効率よく板材を整列させることができる。そして、y方向押圧部の押圧面に段差を設け、その段差によって、y軸方向に分割された一方の分割体を、他方の分割体よりも強く押圧することで、確実に板材を整列壁面によって整列させることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、異なる幅に切断された板材を整列させて積層させるための板材整列治具等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1】板材整列治具1の組立斜視図。
図2】板材整列治具1の分解斜視図。
図3】板材整列治具1に板材を配置した状態を示す平面図。
図4図3のC−C線断面図。
図5】板材整列治具1で板材が整列した状態を示す平面図。
図6】(a)、(b)は、板材整列治具1の動作を示す平面図。
図7】板材整列装置20を示す平面図。
図8】板材整列装置20を示す正面図。
図9】押圧部29a近傍の拡大図。
図10】(a)〜(d)は、各工程における各部の動作タイミングを示す図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の一例であり、アキシャルギャップモータの鉄心を形成する際に用いられる板材整列治具1の組立斜視図、図2は、板材整列治具1の分解斜視図である。
【0023】
以下の説明において、各分割体の厚み方向(図中z方向)をz軸方向とし、分割体5a、5b同士、または、分割体7a、7b同士の嵌合方向(分割方向)(図中矢印x方向であって幅方向)をx軸方向とし、幅方向とは略垂直な方向であって、第1分割体群3aと、第2分割体群3bとの嵌合方向(分割方向)(図中矢印y方向であって板材の積層方向)をy軸方向とする。
【0024】
板材整列治具1は、主に、第1分割体群3aと、第2分割体群3bに区分される。また、第1分割体群3aおよび第2分割体群3bは、それぞれ複数の分割体(図では、それぞれ2分割)で構成される。具体的には、第1分割体群3aは、分割体5a、5bからなり、第2分割体群3bは、分割体7a、7bからなる。なお、各分割体の材質は特に問わないが、耐摩耗性のある金属製であることが望ましく、または、表面に硬質皮膜等を施した部材であることが望ましい。
【0025】
図1に示すように、第1分割体群3aと第2分割体群3bとを組み合わせると、内側に空間9が形成される。空間9は、板材の整列形状に対応する形状であり、略扇形形状である。すなわち、一方の端部が最も幅が狭く、他方の側に行くにつれて徐々に幅が広くなる形状である。ここで、第1分割体群3aは、空間9の、y軸方向に対する一方の端部側である最小幅部から最大幅部までを保持し、第2分割体群3bは、空間9の、最大幅部からy軸方向に対する他方の端部までを保持する。そして、空間9の内面が、後述する板材とx軸方向およびy軸方向から接触可能な整列壁面の一部となる。なお、略扇形の幅の狭い側を最小幅部(図中F)とし、最も幅の広い部位を最大幅部(図中E)とする。
【0026】
そして、第1分割体群3aは、空間9の一方の端部側である最小幅部から最大幅部までを構成し、第2分割体群3bは、空間9の最大幅部から他方の端部側までを構成する。すなわち、第1分割体群3aと第2分割体群3bが、最大幅部の位置で空間9を分離可能にしている。
【0027】
図2に示すように、分割体5a、5bは、最小幅部側の端部近傍の嵌合部15で嵌合して、第1分割体群3aを構成する。嵌合部15は、x軸方向に分割された分割体5aと分割体5bの間隙に形成され、分割体5aに形成された凸部15aと、分割体5bに形成された凹部15bからなり、凸部15aが凹部15bに挿入されて、分割体5a、5bが嵌合する。そして、分割体5a、5bの分割部において、空間9の内面形状は嵌合部15により連続される。
【0028】
同様に、分割体7a、7bは、他方の端部近傍の嵌合部13で嵌合して、第2分割体群3bを構成する。嵌合部13は、x軸方向に分割された分割体7aと分割体7bの間隙に形成され、分割体7bに形成された凸部13aと、分割体7aに形成された凹部13bからなり、凸部13aが凹部13bに挿入されて、分割体7a、7bが嵌合する。そして、分割体7a、7bの分割部において、空間9の内面形状は嵌合部13により連続される。
【0029】
また、第1分割体群3aと第2分割体群3bは、一対のガイド部11で嵌合する。そして、ガイド部11は、分割体5a、5bに形成された凸部11aと、分割体7a、7bに一体で形成された凹部11bからなり、凸部11aが凹部11bに挿入されて、分割体5aと分割体7a、および、分割体5bと分割体7bがそれぞれ嵌合する。そして、ガイド部11は、y軸方向に分割された分割体群の間隙に形成され、間隙を形成する少なくとも一方側の分割体群に嵌合し、整列壁面によって形成される内側空間を収縮可能にする。前述した様に、第1分割体群3aと第2分割体群3bは、空間9の最大幅部で分離可能にされているため、嵌合部における第1分割体群3aと第2分割体群3bの内面位置は一致する。この際、x軸方向を空間9の幅方向とした際、空間9の幅が最大となるy軸方向の位置に、ガイド部11が形成される。
【0030】
なお、上記の嵌合部13、嵌合部15、ガイド部11において、凸部および凹部は配置を逆にしてもよい。凸部11aの詳細な位置については後述する。また、ガイド部11を、分割体に形成された凹部と凸部以外の形態としてもよい。例えば、間隙を形成する分割体の双方に凹部を形成し、双方の凹部に別体の部材を嵌合させてガイド部11を構成することもできる。
【0031】
次に、板材整列治具1を用いた板材の整列方法について説明する。図3は、板材整列治具1に板材を配置した状態を示す平面図、図4は、図3のC−C線断面図である。
【0032】
図3に示すように、第1分割体群3a(分割体5a、5b)、第2分割体群3b(分割体7a、7b)を組み合わせた状態で形成される空間9に複数の板材17の積層体が配置される。この際、板材17は、x軸方向およびz軸方向(紙面に対して垂直な方向)に互いにずれて積層される。すなわち、積層体は、z軸方向の辺長さが実質的に同じ複数の矩形状の軟磁性の板材17を、x軸方向の辺長さを徐々に変えつつy軸方向に積層されて構成される。
【0033】
このような、非整列状態の板材17を保持する際には、図3に示すように、各嵌合部を深く嵌合させず、各分割体同士の間に、比較的大きな隙間が形成されようにする。したがって、空間9は、最終形状よりも大きな形状となる。
【0034】
本実施形態であるアキシャルギャップモータの鉄心の形成では、板材17は、アモルファス金属などの軟磁性材料であり、互いに幅の異なる短冊状の板材が積層されて空間9に配置される。前述した様に、板材17の積層方向は、第1分割体群3aと第2分割体群3bの嵌合方向に一致し、板材17の幅方向が、板材整列治具1の幅方向に一致する。すなわち、最小幅部には、最も幅の狭い板材17が配置され、最大幅部には、最も幅の広い板材17が配置される。
【0035】
図4は、最大幅部における断面図である。凸部11aの内面位置は、分割体7a、7bの最大幅部における内面位置とほぼ一致する。すなわち、凸部11aの内面位置は、第1分割体群および第2分割体群の分割部(端部)における内面位置とほぼ一致する。すなわち、ガイド部11が、整列壁面の一部を構成する。
【0036】
このように、凸部11aの内面位置を、第1分割体群3aおよび第2分割体群3bの分割部の最大幅部における内面位置とほぼ一致させることで、第1分割体群と第2分割体群の間に隙間が形成された際にも、板材17が、この隙間に入りこむことがない。したがって、第1分割体群および第2分割体群の分割部近傍の板材17に対しても、確実に、幅方向に対して位置を規制することができる。
【0037】
また、各分割体同士の嵌合部をより深く嵌合させていくと、空間9が狭くなり、空間9が最終整列形状に近くなる。そして、各分割体同士の嵌合部を、所定量以上深く嵌合させると、空間9が、最終整列形状となり、これによって規制された板材17が整列される。
【0038】
なお、図4に示すように、分割体7a、7bの高さ方向の寸法は、板材17の高さ方向の寸法よりも小さくされる。言い換えれば、板材整列治具1のz軸方向の寸法は、板材17のz軸方向の寸法よりも小さくされる。これにより、後に説明する整列装置において、z軸方向に整列しやすくなる。
【0039】
図5は、板材整列治具1で板材が整列した状態を示す平面図である。図5に示すように、板材17が完全に整列して、所望の形状(すなわち略空間9の形状)となった際、各分割体同士の間には、わずかに隙間が残る。このようにすることで、板材17のサイズ等にばらつきが生じた場合でも、各分割体の内面によって、板材17の幅方向側面およびに両端部の板材17の面を押さえることができる。
【0040】
次に、板材整列治具1を用いた、板材17の整列手順をより詳細に説明する。図6(a)は、整列前の板材17を空間9に配置した状態を示す平面図である。前述した様に、板材17は、x軸方向およびz軸方向に互いにずれて積層されている。このずれを整列させるためには、板材17同士が、x軸方向およびz軸方向に互いに移動する必要がある。
【0041】
ここで、積層された板材17をその積層方向に強く押さえつけてしまうと、板材17の面同士が強く押し付けられて、板材17のx軸方向およびz軸方向の移動が抑制される。したがって、板材17を整列させる際には、積層方向に対して、強く押さえつけず、ややフリーな状態を維持することが望ましい。
【0042】
図6(a)に示すような整列前の状態の例では、第1分割体群3aと第2分割体群3bの間隙にあるガイド部11を、深く強く嵌合させないようにする。この状態では、空間9に配置された板材17の位置は、積層方向に対して強く規制されないので、板材17の積層体は、板材17個々の厚みのばらつきや歪みなどの影響で、y軸方向に伸びた外形となる。
【0043】
一方、板材17の幅方向については、各分割体の整列壁面を板材17に接触させ、板材17を幅方向に押圧する必要がある。すなわち、各分割体の整列壁面を板材17の幅方向側面に確実に密着させる必要がある。
【0044】
しかしながら、第1分割体群3aと第2分割体群3bとを深く嵌合させない状態では、板材17の積層体全体の外形が、y軸方向に伸びた外形となり、積層体の最小幅部である端部側から最大幅部までの広がり角であるテーパ角度が、最終整列形状の角度よりも鋭角になる。
【0045】
一方、整列前の板材整列治具1は、y軸方向に伸びた積層体を保持した状態から、各分割体を互いに平行な方向に移動しても、整列壁面の最小幅部である端部側から最大幅部までのテーパ角度は、最終整列形状における積層体の最小幅部から最大幅部までのテーパ角度を維持したままである。したがって、分割体を移動させて、最小幅部側における空間9の幅を、整列状態における幅に近づける、すなわち、最小幅部側の板材17の整列を進行させると、積層体のテーパ角度が整列壁面より鋭角であることから、最大幅部側の空間9の幅が過剰に広くなり、板材17を幅方向に押さえつけにくくなって、積層体が整列されにくくなる。
【0046】
そこで、本発明では、嵌合部15において、凸部15aと凹部15bとの間に多少の遊びを形成する。具体的には、図6(b)に示すように、嵌合部15を起点として、最大幅部が閉じる方向に分割体5a、5bが回動して、最大幅部の幅が狭くなるような遊びを設けることが望ましい。
【0047】
このようにすることで、図6(a)の不完全嵌合状態において、第2分割体群3b(分割体7a、7b)の幅を狭くするように力を加えると(図中矢印G)、第1分割体群3a(分割体5a、5b)が、嵌合部15を起点として、内側に倒れ込むように回動し、分割体5a、5bで形成される整列壁面の最小幅部から最大幅部までのテーパ角度が鋭角になって、積層体のテーパ角度に対応した空間9の形状とすることができる。これにより、確実に板材を整列壁面によって整列させることができる。
【0048】
なお、嵌合部15に設けたような遊びは、ガイド部11、嵌合部13にも設けることができる。
例えば、ガイド部11は、不完全嵌合時には、分割体5a、5bの回動を許容するようにし、完全に嵌合した際、分割体5a、5bの回動を規制し、分割体5a、5bが互いにまっすぐに対向するように(図6(a)の状態)、分割体5a、5bの向きを誘導するような遊びを設けることができる。より具体的には、ガイド部11の凹部11bは、浅い部分には凸部11aとの遊びを広く形成し、深い部分には凸部11aとの遊びを狭く形成することができる。
【0049】
以上のように、本実施形態の板材整列治具1によれば、板材17を効率よく整列させることができる。また、複数の分割体によって空間9を形成し、空間9に配置した板材17を整列させるため、互いに幅の異なる板材17を積層させた任意の形状に対して適用可能である。したがって、アモルファス金属製のアキシャルギャップモータの鉄心を形成するのに適している。
【0050】
また、第1分割体群3aと第2分割体群3bとの嵌合部(ガイド部11)において、凸部11aの内面位置を、最大幅部における第1分割体群3aと第2分割体群3bの内面位置と一致させることで、第1分割体群3aと第2分割体群3bとの間に隙間が形成されている状態でも、板材17が、それらの間に挟まることがない。
【0051】
また、略扇形状の最小幅部近傍の嵌合部15が遊びを有し、分割体5a、5bが、最大幅部が狭くなる方向に互いに回動可能であるため、第1分割体群3aと第2分割体群3bとのガイド部11を強く嵌合していない状態でも、板材17の側面を分割体5a、5bと接触させることができる。したがって、効率よく板材17を整列させることができる。
【0052】
次に、板材整列治具1を用いた板材整列装置20について説明する。図7は、板材整列装置20の平面図であり、図8は、板材整列装置20の正面図である。なお、図7においては、押圧部29cの図示を省略する。板材整列装置20は、主に、基台21、加振器27a、27b、押圧部29a、29b、29c等からなる。
【0053】
基台21は、ベース上にゴムブッシュ33によって支持される(図8参照)。ゴムブッシュ33は、ベースに対して、基台21の振動を許容する。基台21上には、板材整列治具1が配置される。板材整列治具1の幅方向(図7の左右方向であってx軸方向)の一方の側には、x方向押圧部である押圧部29aが配置され、板材整列治具1の幅方向の他方の側には、加振板25が配置される。
【0054】
板材17の積層方向(図7の上下方向であってy軸方向)に対する板材整列治具1の一方の端部には、ストッパ23が設けられる。板材17の積層方向に対する板材整列治具1の他方の端部には、y方向押圧部である押圧部29bが設けられる。
【0055】
押圧部29aは、板材整列治具1をx軸方向に所望の圧力(Px)で押圧可能である。すなわち、押圧部29aと加振板25は、板材整列治具1を幅方向に挟み込み、分割体5aと分割体5bとを押し付けるとともに、分割体7aと分割体7bとを押し付けることが可能である。
【0056】
押圧部29bは、板材整列治具1を、板材17の積層方向に所望の圧力(Py)で押圧可能である。すなわち、押圧部29bとストッパ23は、板材整列治具1をy軸方向に挟み込み、第1分割体群3a(分割体5a、5b)と第2分割体群3b(分割体7a、7b)とを押し付けることが可能である。
【0057】
また、z方向押圧部である押圧部29cは、板材整列治具1を上方から押圧する。すなわち、板材17をz軸方向に押圧する。図4に示したように、板材17のz軸方向寸法が、板材整列治具1のz軸方向寸法より小さいので、板材整列治具1の上面からは、板材17の端面が突出する。これにより、押圧部29cを、板材17の端面に接触させることができる。
【0058】
ここで、図9に示すように、押圧部29aの押圧面には、段差31を形成することもできる。これにより、板材整列治具1の側面の全体を均一に押圧せずに、段差31によって、強く押圧される部位と、弱く押圧される部位とを形成することができる。
【0059】
段差31を形成する場合、段差31は、図9に示すように、第1分割体群3a(分割体7a)と第2分割体群3b(分割体5a)との境界近傍に形成し、段差31によって、押圧部29aの押圧面の、第2分割体群3b(分割体5a)と接触する部位を、第1分割体群3a(分割体7a)に接触する部位よりも突出させることができる。これにより、押圧部29aは、第1分割体群3a(分割体7a)よりも第2分割体群3b(分割体5a)を強く押圧することができ、図6(b)に示したような、分割体5a、5bの回動を効率よく生じさせることができる。
【0060】
なお、段差31は、板材整列治具1に接触する加振板25の表面に形成してもよい。また、段差を傾斜としても同様の効果が得られる。
【0061】
また、上記のような、押圧部29a、29b、29cは、互いに直交する方向であって、板材整列治具1を押圧動作が可能であれば、エアや油などの流体によって駆動させてもよく、電気アクチュエータなどを用いてもよい。なお、各部の動作の詳細は後述する。
【0062】
また、基台21には、第1加振器である加振器27bが固定される。加振器27bは、基台21を面方向(z軸方向)に所定の振幅および周波数で加振する(図中Vz)。すなわち、加振器27bは、押圧部29cの押圧方向に対して、基台21を加振する。
【0063】
なお、加振器27bは、z軸方向に加振成分を有していれば、基台21に斜めに取り付けられていてもよい。また、加振器27bは、所定の振幅で加振するものだけでなく、一方向に連続した衝撃が加えられるものであってもよい。
【0064】
また、必要に応じて、加振板25には、第2加振器である加振器27aが固定されることが望ましい。加振器27aは、加振板25を面方向(x軸方向)に所定の振幅および周波数で加振する(図中Vx)。すなわち、加振器27aは、押圧部29aの押圧方向に対して、加振板25を加振する。なお、加振器27aは、x軸方向の加振成分を有していれば、加振板25に斜めに取り付けられていてもよい。また、加振器27aも、所定の振幅で加振するものだけでなく、一方向に連続した衝撃が加えられるものであってもよい。
【0065】
なお、加振器27a、27bは、所定の方向に対して加振可能であれば、エア駆動であっても電気駆動であってもよい。
【0066】
次に、板材整列装置20の各部の動作について詳細に説明する。図10は、各部の動作タイミングの一例を示す図であり、図10(a)は、押圧部29aの動作を示し、図10(b)は、押圧部29bの動作を示し、図10(c)は、押圧部29cの動作を示す。また、図10(d)は、加振器27a、27bの動作を示す。各図とも、横軸は、時間(各ステップの経過)を示し、縦軸は、各部の押圧力又は加振力を示す。
例えば、図10(b)において、縦軸が100%とあるのは、押圧部29bがあらかじめ設定された最大押圧力で動作した状態を示し、縦軸のaは、それよりも低い押圧力で動作していることを表す。
【0067】
まず、押圧部29a、29b、29cを、それぞれ原位置(非押圧状態)に戻した状態で、板材17が収容された板材整列治具1を基台21上に配置する(ステップS0)。この際、板材整列治具1の側面をストッパ23および加振板25と接触するように配置する。
【0068】
この状態で、板材整列装置20を起動すると、まず、押圧部29aが動作し、板材整列治具1を幅方向に押圧するとともに、押圧部29bが動作し、板材整列治具1を、板材17の積層方向に弱い力で仮押さえする(ステップS1)。ここで、仮押さえは、第2分割体群が第1分割体群から外れない程度の弱い力である。前述した様に、積層方向に強く押圧すると、板材17同士のずれが生じにくくなるためである。
【0069】
なお、第2分割体群と第1分割体群とが外れないような機構、例えば、ガイド部11の凹部11bと凸部11aのクリアランスを小さくし、第2分割体群と第1分割体群とが分離しにくくしたり、基台21にストッパを設けて、第2分割体群と第1分割体群とが分離しないようにすれば、必ずしも、押圧部29bによる仮押圧を行わなくてもよい。
【0070】
また、同時に、加振器27a、27bが稼働する。加振器27aは、板材17の幅方向に加振板25を加振するため、振動は、加振板25と接触する板材整列治具1の幅方向に付与される。板材整列治具1は、押圧部29aによって、幅方向に押圧されているため、板材整列治具1の内面が、一部の板材17の幅方向端面と接触し、板材17には幅方向に振動が加えられる。したがって、板材17が幅方向に整列される。
【0071】
なお、前述した様に、この状態では、分割体5a、5bが回動して、内面が板材17と確実に接触する。したがって、板材17に効率よく加振力を加えることができ、板材17を幅方向に整列することができる。板材17の整列が進行すると、分割体5a、5b同士の嵌合および、分割体7a、7b同士の嵌合が深くなり、空間9が最終形状へと近くなる。
【0072】
また、加振器27bは、板材17のz軸方向に基台21を加振するため、振動は、基台21と接触する板材17のz軸方向に付与される。
【0073】
なお、この状態では、押圧部29cは非押圧状態であるため、板材17は、自重によって、基台21上に端面がそろうように整列されていく。これは、非整列状態の初期では、z軸方向に大きくずれた板材17が存在し得るため、この状態で押圧部29cを稼働させると、飛び出している一枚の板材17の端部を折り曲げてしまう恐れがあるためである。したがって、整列初期状態においては、板材17のz軸方向について、押圧部29cを用いずに、加振と自重による粗整列を行う。
【0074】
この状態で、所定時間の加振および押圧を行った後、押圧部29cをさらに動作させる。すなわち、押圧部29cによって、板材17のz軸方向の端面を基台21に対して押圧する(ステップS2)。ステップS1において、ある程度まで板材17のz軸方向の整列が進行しているため、この状態では、板材の内、1枚だけ大幅にz軸方向にずれているような状態が解消されている。したがって、押圧部29cで板材17を押圧しても、板材17の端部が折れ曲がるようなことがない。
【0075】
この状態で、所定時間の加振および押圧を行うことで、板材17は、板材整列治具1内で、徐々にx軸方向およびz軸方向の位置がそろい、所望の形状に整列されていく。
【0076】
なお、板材17のz軸方向のずれが小さい場合には、加振器27a、27bの加振と同時に押圧部29cを作動させてもよい。または、押圧部29bによる仮押圧と同時に押圧部29cを作動させてもよい。
また、押圧部29cは、z軸方向に往復運動して押圧するようにしてもよい。言い換えれば、押圧部29cが、板材17の端部を繰り返し叩くようにしてもよい。このようにすることで、板材17のz軸方向の整列を早めることができる。
【0077】
その後、押圧部29bを動作させる(ステップS3)。押圧部29bを動作させることで、第1分割体群3aと第2分割体群3bとが仮押圧の時よりも強い力で互いに押し付けられる。したがって、空間9が、最終形状と略同一形状となる。この状態で、さらに所定時間の加振および押圧を行うことで、板材17は完全に整列する。なお、押圧部29bを動作させることで、板材17同士が強く押さえつけられるため、板材17はx軸方向およびz軸方向に移動しにくくなるが、この時点では、x軸方向およびz軸方向の整列はほぼ完了しているため、板材17が大きく移動する必要がない。したがって、板材17は、最終的な空間9形状(板材17のz軸方向の辺長さを高さとする柱状体)に整列される。
【0078】
以上のように、本実施形態では、y方向押圧部によって、板材整列治具1を仮押圧させた状態で、幅方向およびz軸方向の整列を行うため、効率よく、板材を整列させることができる。この際、z軸方向の押圧のタイミングを遅らせることで、板材17の端部の折れ曲がりなどを抑制することができる。
【0079】
また、押圧部29aの押圧面に段差を形成し、y方向押圧部が仮押圧状態において、第2分割体群を幅方向に強く押圧することで、分割体5a、5bを中心側に倒れ込むように回動させて、分割体5a、5bの内面を板材17の側面に確実に接触させることができる。このため、効率よく板材17を整列させることができる。
【0080】
なお、上述の説明では、板材整列治具1のz軸方向が、板材整列装置20の上下方向(図8の上下方向)となるように、板材整列治具1を基台21に設置した例について示したが、本発明はこれに限られない。板材整列治具1のz軸方向は、任意の方向に向けて設置できるものであり、例えば、板材整列治具1のx軸方向が、板材整列装置20の上下方向となるようにしてもよい。この場合、板材整列治具1のz軸方向が水平方向(図8の左右方向)に向くようにセットされる。
【0081】
この場合には、押圧部29aはz軸方向押圧部として機能し、押圧部29cはx軸方向押圧部として機能する。また、加振器27aはz軸方向の加振成分を有し、加振器27bはx軸方向の加振成分を有する。したがって、上述した説明において、押圧部29aと押圧部29cの動作および説明を入れ替えればよい。このように、本発明の板材整列装置としては、板材整列治具1の設置方向は特に限定されず、板材整列治具1のx軸方向、y軸方向、z軸方向のそれぞれに対して、各押圧部および加振器等が配置されればよい。
【0082】
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施の形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施の形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0083】
例えば、本発明について、アキシャルギャップモータの鉄心を形成する実施形態を基に説明してきたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではない。他の用途に用いられる鉄心を形成する際に用いることも可能であり、鉄心以外の用途について、薄板の積層体を形成する際に用いることも可能である。
【符号の説明】
【0084】
1………板材整列治具
3a………第1分割体群
3b………第2分割体群
5a、5b………分割体
7a、7b………分割体
9………空間
11………ガイド部
13、15………嵌合部
11a、13a、15a………凸部
11b、13b、15b………凹部
17………板材
20………板材整列装置
21………基台
23………ストッパ
25………加振板
27a、27b………加振器
29a、29b、29c………押圧部
31………段差
33………ゴムブッシュ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10