【実施例】
【0122】
以下、実施例を示して本発明をより詳細に説明する。本発明は、これらに何ら限定されるものではない。
【0123】
なお、各測定は、以下に示す装置を用いて行った。
1H−NMRおよび
13C−NMR測定:Varian社製、Inova 500
MS−ESI測定:日本電子社製、JMS-T100LC AccuTOF。
【0124】
[合成例1]:4-グアニジノ-1-ブタノール塩酸塩(a)【0125】
【化32】
4-アミノ-1-ブタノール(X-a)(1g, 11.2mmol)をジクロロメタン(25ml)に溶解し、トリエチルアミン(1.14g, 11.2mmol, 1.0等量)を加え室温で攪拌した。これにジクロロメタン(25ml)に溶解した1,3-Bis(tert-butoxycarbonyl)-2-(trifluoromethanesulfonyl)guanidine(3.95g, 10.1mmol, 0.9等量)を滴下し、さらに室温で1時間攪拌した。水を加え反応を停止した後、酢酸エチルで抽出、有機層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液及び飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。溶媒をエバポレーターで除去した後、シリカゲルクロマトグラフィー(n-ヘキサン:酢酸エチル=10:1→2:1)で精製し、(a’)を白色粉末として3.32g(10.0mmol, 89.3%)得た。
【0126】
【化33】
(a’)(2.85g, 8.60mmol)を酢酸エチル10mlに溶解し、これに濃塩酸(10ml)を滴下し、室温で2時間攪拌した。メタノールとともに共沸した後、残渣を希塩酸で抽出、ジクロロメタンで洗浄した後、水層をメタノールとともに共沸することで白色粉末を得た。この白色粉末を酢酸エチルで洗い4-グアニジノ-1-ブタノール塩酸塩(a)を白色粉末として817mg(4.87mmol, 56.7%)得た。
【0127】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz):δ=1.55-1.70(m, 4H), 3.21(t, 2H, J=7.0Hz), 3.58(t, 2H, J=7.0Hz)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz):δ=26.5, 30.4, 42.3, 62.3, 158.5
MS-ESI(C
5H
14ON
3Cl):2M+HCl+H : 299.21 (計算値: 299.20)。
【0128】
[合成例2]3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩(b)【0129】
【化34】
3-アミノ-1-プロパノール(x-b)(150mg, 2.00mmol)を用いて、酢酸エチルの洗浄を行わない以外は合成例1に準じて、3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩(b)を無色油状物質として282.4mg(1.84mmol, 92.1%)得た。
【0130】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz): δ=1.75(tt, 2H, J=6.0, 6.0Hz), 3.25(t, 2H, J=6.0Hz), 3.60(t, 2H, J=6.0Hz)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz): δ=32.4, 39.5, 59.7, 158.8
MS-ESI(C
4H
12ON
3Cl):2M+HCl+H : 271.17 (計算値: 271.17)。
【0131】
[合成例3]5-グアニジノ-1-ペンタノール塩酸塩(c)【0132】
【化35】
5-アミノ-1-ペンタノール(x-c)(206mg, 2.00mmol)を用いて、酢酸エチルの洗浄を行わない以外は合成例1に準じて、5-グアニジノ-1-ペンタノール塩酸塩(c)を無色油状物質として250.0mg(1.38mmol, 68.9%)得た。
【0133】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz): δ=1.40-1.48(m, 2H), 1.57(tt, 2H, J=6.8, 6.8Hz), 1.62(tt, 2H, J=6.8, 6.8Hz), 3.18(t, 2H, J=6.8Hz), 3.57(t, 2H, J=6.8Hz)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz): δ=24.0, 29.6, 33.0, 42.4, 62.6, 158.6
MS-ESI(C
6H
16ON
3Cl):2M+HCl+H : 327.24 (計算値: 327.23)。
【0134】
[合成例4]2-グアニジノエタノール塩酸塩(d)【0135】
【化36】
2-アミノエタノール(x-d)(122mg, 2.00mmol)を用いて、酢酸エチルの洗浄を行わない以外は合成例1に準じて、2-グアニジノエタノール塩酸塩(d)を無色油状物質として247.5mg(1.77mmol, 88.8%)得た。
【0136】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz): δ=3.33(t, 2H, J=5.1Hz), 3.69(t, 2H, J=5.1Hz)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz): δ=45.1, 61.4, 159.3
MS-ESI(C
3H
10ON
3Cl):2M+HCl+H : 243.13 (計算値: 243.13)。
【0137】
[合成例5]6-グアニジノ-1-ヘキサノール塩酸塩(e)【0138】
【化37】
6-アミノ-1-ヘキサノール(x-e)(234mg, 2.00mmol)を用いて、酢酸エチルの洗浄を行わない以外は合成例1に準じて、6-グアニジノ-1-ヘキサノール塩酸塩(e)を無色油状物質として368.7mg(1.88mmol, 94.4%)得た。
【0139】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz): δ=1.37-1.46(m, 4H), 1.52-1.58(m, 2H), 1.58-1.64(m, 2H), 3.19(t, 2H, J=6.6Hz), 3.55(t, 2H, J=6.6Hz)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz): δ=26.5, 27.5, 29.8, 33.4, 42.4, 62.8, 158.6
MS-ESI(C
7H
18ON
3Cl):2M+HCl+H : 355.26 (計算値: 355.26)。
【0140】
[合成例6](±)-1-グアニジノ-2-プロパノール塩酸塩(f)【0141】
【化38】
(±)-1-アミノ-2-プロパノール(x-f)(400mg, 5.33mmol)を用いて、酢酸エチルの洗浄を行わない以外は合成例1に準じて、(±)-1-グアニジノ-2-プロパノール塩酸塩(f)を無色油状物質として435.2mg(2.83mmol, 53.2%)得た。
【0142】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz): δ=1.19(d, 3H, J=6.9Hz), 3.09(dd, 1H, J=8.6, 12.8Hz), 3.23-3.32(m, 1H), 3.88-3.93(m, 1H)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz): δ=20.7, 49.7, 67.1, 159.3。
【0143】
[合成例7](S)-2-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩(g)【0144】
【化39】
(S)-(+)-2-アミノ-1-プロパノール(x-g)(400mg, 5.33mmol)を用いて、酢酸エチルの洗浄を行わない以外は合成例1に準じて、(S)-2-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩(g)を無色油状物質として432.9mg(2.82mmol, 52.9 %)得た。
【0145】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz): δ=1.20(d, 3H, J=8.1Hz), 3.47(dd, 1H, J=8.1, 12.1Hz), 3.59-3.63(m, 1H), 3.64-3.70(m, 1H)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz): δ=17.1, 51.3, 66.3, 158.6。
【0146】
[合成例8]3-グアニジノ-2,2-ジメチル-1-プロパノール塩酸塩(h)【0147】
【化40】
3-アミノ-2,2-ジメチル-1-プロパノール(x-h)(100mg, 0.97mmol)を用いて、酢酸エチルの洗浄を行わない以外は合成例1に準じて、3-グアニジノ-2,2-ジメチル-1-プロパノール塩酸塩(h)を無色油状物質として120.1mg(0.66mmol, 68.2%)得た。
【0148】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz):δ=0.93(s, 6H), 3.08(s, 2H), 3.32(s,2H)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz):δ=22.6(×2), 37.4, 49.7, 68.8, 159.4
MS-ESI(C
6H
16ON
3Cl):2M+HCl+H : 327.20 (計算値: 327.23)。
【0149】
[合成例9]2-(2-グアニジノエトキシ)エタノール塩酸塩(i)【0150】
【化41】
2-(2-アミノエトキシ)エタノール(x-i)(400mg, 3.80mmol) を用いて、酢酸エチルの洗浄を行わない以外は合成例1に準じて、2-(2-グアニジノエトキシ)エタノール塩酸塩(i)を無色油状物質として577.8mg(3.15 mmol, 82.7 %)得た。
【0151】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz):δ=3.39(t, 2H, J=5.0Hz), 3.59(t, 2H, J=5.0Hz), 3.63(t, 2H, J=5.0Hz), 3.69(t, 2H, J=5.0Hz)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz):δ=43.0, 62.1, 70.5, 73.6, 159.2。
【0152】
[合成例10]2-(2-グアニジノエチルチオ)エタノール塩酸塩(j)【0153】
【化42】
2-(2-アミノエチルチオ)エタノール(x-j)(400mg, 3.30mmol) を用いて、酢酸エチルの洗浄を行わない以外は合成例1に準じて、2-(2-グアニジノエチルチオ)エタノール塩酸塩(j)を無色油状物質として541.6mg(2.71mmol, 82.2%)得た。
【0154】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz):δ=2.72(t, 2H, J=6.1Hz), 2.78(t, 2H, J=6.8Hz), 3.42(t, 2H, J=6.8Hz), 3.72(t, 2H, J=6.1Hz)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz):δ=32.2, 35.3, 42.3, 62.7, 158.7。
【0155】
[合成例11](R)-3-グアニジノ-1,2-プロパンジオール塩酸塩(k)【0156】
【化43】
(R)-3-アミノ-1,2-プロパンジオール(x-k)(400mg, 4.39mmol)を用いる以外は合成例1に準じて、(R)-3-グアニジノ-1,2-プロパンジオール塩酸塩(k)を白色粉末として628.5mg(3.71mmol, 84.4%)得た。
【0157】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz):δ=3.24(dd, 1H, J=6.7, 14.1Hz), 3.37(dd, 1H, J=4.0, 14.1Hz), 3.51(dd, 1H, J=6.0, 12.1Hz), 3.56(dd, 1H, J=6.0, 12.1Hz), 3.74-3.80(m, 1H)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz):δ=45.5, 64.4, 71.6, 159.5。
【0158】
[合成例12]1-グアニジノプロパン塩酸塩(l)【0159】
【化44】
プロピルアミン(x-l)(300mg, 5.08mmol)を用い、酢酸エチルの洗浄を行わない以外は合成例1に準じて、1-グアニジノプロパン塩酸塩(l)を無色油状物質として597.2mg(4.34mmol, 85.5%)得た。
【0160】
1H-NMR(CD
3OD, 500MHz):δ=0.98(t, 3H, J=7.7Hz), 1.61(tq, 2H, J=7.7, 7.7Hz), 3.15(t, 2H, J=7.7Hz)
13C-NMR(CD
3OD, 125MHz):δ=11.5, 23.2, 44.0, 158.6
MS-ESI(C
4H
12N
3Cl):2M+HCl+H : 239.14 (計算値: 239.18)。
【0161】
[合成例13]:S-メチルイソチオ尿素硫酸塩を使用した3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩(b)の合成【0162】
【化45】
3-アミノ-1-プロパノール(X-b)(150mg, 2.0mmol)を水(0.4ml)に溶解しS-メチルイソチオ尿素硫酸塩(278mg, 1.0mmol)を加え懸濁後、6時間加熱還流した。水および残存する3-アミノ-1-プロパノールをエバポレーターで除去することで3-グアニジノ-1-プロパノール硫酸塩(m)を油状の粗生成物として344mg得た。
【0163】
【化46】
3-グアニジノ-1-プロパノール硫酸塩(m)の粗生成物344mgに、3M NaCl水溶液 1.04mlを加え懸濁させた。得られた懸濁液にメタノール10mlを加え、さらにシリカゲル(ワコーゲルC-200)2.0gを加えたのち、エバポレーターを用いて溶媒を除きシリカゲルに試料を吸着させサンプルゲルとした。分離ゲル(ワコーゲルC-200)14.1gをアセトンに懸濁してガラスカラムに充填しこのカラムの上に上述のサンプルゲルを重層しアセトンを50ml流したのち、エタノールを200ml流すことで溶出したエタノール層をエバポレーターで乾固することで、3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩(b)を無色油状物質として241mg(1.57mmol, 78.5%)得た。
【0164】
得られた無色油状物質の
1H-NMR及び
13C-NMRのデータはいずれも合成例2で得られた3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩(b)と一致した。
【0165】
[合成例14]3-グアニジノ-1-プロパノール硫酸塩(m)
粗3-グアニジノ-1-プロパノール硫酸塩(m) 344mg、にメタノール10mlを加え、さらにシリカゲル(ワコーゲルC-200)2.0gを加えたのち、エバポレーターを用いて溶媒を除きシリカゲルに試料を吸着させサンプルゲルとした。分離ゲル(ワコーゲルC-200)14.1gをアセトンに懸濁してガラスカラムに充填のカラムの上に上述のサンプルゲルを重層しアセトン50ml、エタノール50mlを流したのちメタノール200mlを流すことで溶出したメタノール層をエバポレーターで乾固することで、3-グアニジノ-1-プロパノール硫酸塩(m)を無色油状物質として235mg(1.41mmol,70.5%)を得た。
【0166】
1H-NMR (CD
3OD、500MHz) :δ=1.79(tt, 2H, J=6.0, 6.0Hz), 3.27(t, 2H, J=6.0Hz), 3.63(t, 2H, J=6.0Hz)
13C-NMR (CD
3OD、125MHz) :δ=32.5, 39.2, 59.6, 158.9
【0167】
[実施例1]官能評価
合成例1〜11及び合成例14で合成した化合物、並びに、市販品を入手したグアニジン塩酸塩、β-グアニジノプロパン酸、γ-グアニジノ酪酸及び6-グアニジノカプロン酸を評価試料として、塩味増強作用を評価した。
【0168】
評価試料及び塩化ナトリウム(食塩)を蒸留水に溶解し、評価試料を0.150重量%及び塩化ナトリウムを0.700重量%含有する水溶液を作成し、評価溶液とした。また、塩化ナトリウムを0.700重量%、0.735重量%、0.770重量%、0.805重量%、及び0.840%含有する溶液を比較対象とした。
【0169】
評価試料のそれぞれについて、下記の基準に基づき官能評価を行った。
【0170】
++++:0.840重量%の食塩水と同等またはこれ以上の塩味を呈する(20%以上の塩味増強効果を示す);
+++:0.805重量%の食塩水と同等またはこれ以上の塩味を呈する(15%以上の塩味増強効果を示す);
++:0.770重量%の食塩水と同等またはこれ以上の塩味を呈する(10%以上の塩味増強効果を示す);
+:0.735重量%の食塩水と同等またはこれ以上の塩味を呈する(5%以上の塩味増強効果を示す);
±:0.735重量%の食塩水以下の塩味を呈する(塩味増強効果は5%未満)、または、苦味等により評価不能。
【0171】
結果を、表1及び表2に示す。
【0172】
【表1】
【0173】
【表2】
以上の結果より、本発明の塩味増強剤が、塩味増強作用を有することが示された。
【0174】
[実施例2]官能評価
合成例2で得た3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩について、添加濃度と塩味増強作用の関係を評価した。
【0175】
3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩及び塩化ナトリウム(食塩)を蒸留水に溶解し、3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩を1.5ppm(0.00015重量%)、15ppm(0.0015重量%)、150ppm(0.015重量%)、若しくは1500ppm(0.15重量%)、及び塩化ナトリウムを0.700重量%含有する水溶液を作成し、評価溶液とした。また、塩化ナトリウムを0.700重量%、0.735重量%、0.770重量%、0.805重量%、及び0.840重量%含有する溶液を比較対象とした。
【0176】
評価試料のそれぞれについて、下記の基準に基づき官能評価を行った。
++++:0.840重量%の食塩水と同等またはこれ以上の塩味を呈する(20%以上の塩味増強効果を示す);
+++:0.805重量%の食塩水と同等またはこれ以上の塩味を呈する(15%以上の塩味増強効果を示す);
++:0.770重量%の食塩水と同等またはこれ以上の塩味を呈する(10%以上の塩味増強効果を示す);
+:0.735重量%の食塩水と同等またはこれ以上の塩味を呈する(5%以上の塩味増強効果を示す);
±:0.735重量%の食塩水以下の塩味を呈する(塩味増強効果は5%未満)。
【0177】
結果を、表3に示す。
【0178】
【表3】
以上の結果より、3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩は、15ppmの添加濃度以上で、塩味増強作用を奏し、その効果は濃度依存的であることが明らかとなった。
【0179】
[実施例3]飲食品中での塩味増強効果の評価
合成例2で得た3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩について、飲食品中での塩味増強効果を評価した。
【0180】
下記表4に従い原材料を調合した(粉末そばスープ)。これを1000mlの熱湯に溶解して、対照配合及び減塩配合の飲食品(即席めん用そばスープ)を得た。対照配合スープ及び減塩配合スープのナトリウム(Na)換算での塩分濃度は、それぞれ1.02%及び0.76%である。従って、減塩配合は対照配合に比して、25%減塩したものである。
【0181】
【表4】
減塩配合スープに、合成例2で得た3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩を、濃度が0.1重量%、0.15重量%及び0.20重量%で添加し、試料1〜3とした。試料1〜3について、対照配合スープ及び減塩配合スープとの2点比較により官能試験を実施した。
【0182】
官能試験の結果を表5に示す。
【0183】
【表5】
表5に示す通り、塩味増強効果は3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩の濃度に依存的に向上し、0.2重量%の添加で、即席めん用そばスープにおいて25%の塩味増強効果を示すことが認められた。また、3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩を0.2重量%の添加した場合において、顕著な異味や異臭は認められなかった。
【0184】
以上の結果より、3-グアニジノ-1-プロパノール塩酸塩は、0.2重量%の添加濃度で、少なくとも25%の塩味増強効果を飲食品においても発揮することが明らかとなった。