特許第6359009号(P6359009)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6359009
(24)【登録日】2018年6月29日
(45)【発行日】2018年7月18日
(54)【発明の名称】金型、及び金型の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B29C 45/27 20060101AFI20180709BHJP
   B29C 33/38 20060101ALI20180709BHJP
【FI】
   B29C45/27
   B29C33/38
【請求項の数】3
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-517107(P2015-517107)
(86)(22)【出願日】2014年5月14日
(86)【国際出願番号】JP2014062816
(87)【国際公開番号】WO2014185448
(87)【国際公開日】20141120
【審査請求日】2017年3月28日
(31)【優先権主張番号】特願2013-103434(P2013-103434)
(32)【優先日】2013年5月15日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】390006323
【氏名又は名称】ポリプラスチックス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106002
【弁理士】
【氏名又は名称】正林 真之
(74)【代理人】
【識別番号】100120891
【弁理士】
【氏名又は名称】林 一好
(72)【発明者】
【氏名】大井 和樹
(72)【発明者】
【氏名】宮下 貴之
【審査官】 越本 秀幸
(56)【参考文献】
【文献】 特開2012−187841(JP,A)
【文献】 特開2012−187842(JP,A)
【文献】 特開2002−103382(JP,A)
【文献】 特開平09−123222(JP,A)
【文献】 特開2009−090558(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B29C 45/27
B29C 33/38
B22C 9/08
B22D 17/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一金型と、前記第一金型に対向して配置される第二金型とを備え、
前記第一金型と前記第二金型との間に、成形品の形状を形成するためのキャビティと、ランナーを形成するためのランナー部とを有する金型であって、
前記第一金型及び前記第二金型において前記ランナー部を形成する金型内表面には、断熱層が設けられ、
ランナーの長手方向に垂直な断面上で、前記ランナー部の外周に沿って、前記断熱層の厚さと、前記外周上における前記断熱層の最大厚さとの比を算出したとき、前記比が0.56〜1.00となる前記外周上の部分の長さが、前記外周の長さに対して、80%以上100%未満であり、
前記ランナー部の少なくとも一部は、前記第一金型又は前記第二金型に設けられ、前記第一金型と前記第二金型との金型合わせ面に開口部を有する溝部と、前記溝部の表面に設けられた前記断熱層とから形成され、
ただし、前記開口部に隣接して、前記断熱層又は前記断熱層及び前記溝部が傾斜面により面取りされた面取り部が形成され、
前記傾斜面と前記金型合わせ面とのなす外角θが0°<θ≦45°を満たし、
ランナーの長手方向に垂直な断面上で、前記面取り部が形成されていない場合に前記溝部の表面と前記金型合わせ面とが交わる点から、前記傾斜面と前記金型合わせ面とが交わる点までの距離xが0mm≦x≦1.0mmを満たし、
前記第一金型に形成された前記断熱層と前記第二金型に形成された前記断熱層とは、互いに接触しないように配置される金型。
【請求項2】
請求項に記載の金型の製造方法であって、
断熱層が形成されておらず、かつ、前記面取り部が形成されていない前記溝部の表面に断熱層を形成する断熱層形成工程と、
前記断熱層又は前記断熱層及び前記溝部を研削して、前記面取り部を形成する面取り部形成工程と、を含む金型の製造方法。
【請求項3】
型の製造方法であって、
前記金型が、第一金型と、前記第一金型に対向して配置される第二金型とを備え、
前記第一金型と前記第二金型との間に、成形品の形状を形成するためのキャビティと、ランナーを形成するためのランナー部とを有する金型であって、
前記第一金型及び前記第二金型において前記ランナー部を形成する金型内表面には、断熱層が設けられ、
ランナーの長手方向に垂直な断面上で、前記ランナー部の外周に沿って、前記断熱層の厚さと、前記外周上における前記断熱層の最大厚さとの比を算出したとき、前記比が0.56〜1.00となる前記外周上の部分の長さが、前記外周の長さに対して、80%以上100%未満であり、
前記ランナー部の少なくとも一部は、前記第一金型又は前記第二金型に設けられ、前記第一金型と前記第二金型との金型合わせ面に開口部を有する溝部と、前記溝部の表面に設けられた前記断熱層とから形成され、
ただし、前記溝部の表面に設けられた前記断熱層と前記金型合わせ面の延長面との間には、断熱層が存在しない間隙が形成され、
前記金型において、前記第一金型に形成された前記断熱層と前記第二金型に形成された前記断熱層とは、互いに接触しないように配置され、
断熱層が形成されていない前記溝部の表面に断熱層を形成する断熱層形成工程と、
前記断熱層を研削して、前記間隙を形成する間隙形成工程と、を含む金型の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金型、及び当該金型の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
熱可塑性樹脂は、成形性に優れ、機械的強度等の物性が比較的高いことから、家電製品の内部部品及びハウジング、自動車の外装及び内装部品等の広い分野で用いられている。
【0003】
熱可塑性樹脂からなる成形品は、熱可塑性樹脂を射出成形用金型で射出成形することにより製造される。このような金型では、射出成形機に接続されるスプルーと、一端がこのスプルーに接続され、他端がゲートを介してキャビティに接続されるランナー部とが形成されている。ここで、スプルーとは、射出成形機のノズルに接する部分からランナーに至る、溶融樹脂の流入通路をいい、ランナーとは、スプルーからゲートに至る、溶融樹脂の中間の通路をいい、ゲートとは、溶融樹脂がランナーからキャビティに流入する入口をいう。即ち、射出成形機から射出された樹脂は、スプルーからランナー部に流入し、ランナー部を経由して、ゲートからキャビティに充填されるようになっている。
【0004】
射出成形を良好に行うためには、射出成形時のランナー部において、熱可塑性樹脂の流動性が十分に確保されることが求められる。ランナー部における熱可塑性樹脂の流動性を確保するために、コールドランナーに断熱層を形成した射出成形用金型装置が公知である(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2012−187841号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1で開示されている金型装置において、コールドランナーは、成形品取り出し時に型開きされる一対の金型要素のうち、一方の金型要素の分割面に形成された断面略半円状の溝部と他方の金型要素の分割面とから形成されており、上記溝部には断熱層が形成されるとともに、この断熱層の厚さは、他方の金型要素の分割面に向かって漸次小さくなるように徐変されている。即ち、上記断熱層の厚さは、コールドランナーの最深部で最も厚く、上記分割面に近いほど薄くなっており、一定ではない。
【0007】
そもそも、従来、ランナー部において、溶射等により厚さ一定の断熱層を形成すると、金型合わせ面にも断熱層が存在することとなり、金型開閉時に断熱層が欠ける等の問題が生じる可能性があった。このような不具合の発生は、金型のメンテナンス回数増加を招いてしまう。そこで、断熱層が欠ける等の問題を解消するために、特許文献1に開示されているように、断熱層の厚さを分割面に近いほど薄くすると、以下のような問題が新たに生じる。本発明者らが検討したところ、射出成形品の厚さが同一の場合に、金型内表面に形成された断熱層の厚さが異なると、溶融した熱可塑性樹脂の流動長、即ち、流動性が異なることが判明した。例えば、断熱層の厚さが0.5mmである金型を用いて、厚さ0.3mm又は0.5mmの成形品を成形した場合、断熱層の厚さが0.7mmである金型を用いて同一厚さの成形品を成形した場合に比べ、溶融した熱可塑性樹脂の流動長が10%程度短いとの結果が得られ、金型内表面に形成された断熱層が薄いほど、熱可塑性樹脂の流動性が悪くなることが判明した。このように、断熱層に厚さの薄い部分があると、その部分において、熱可塑性樹脂の流動性が悪くなってしまう。即ち、流動性を良くするためには、断熱層の厚さを増加させればよいが、断熱層に厚肉部と薄肉部が共存していると、薄肉部の影響を受けて、流動性向上の効果が損なわれてしまう。
【0008】
本発明は、以上の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、射出成形時のランナー部において熱可塑性樹脂の流動性を十分に確保し、また、ランナー部に形成された断熱層が欠ける等の不都合を解消する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、金型を構成する第一金型及び第二金型の各々においてランナー部を形成する金型内表面に断熱層を設け、一定範囲内の上記断熱層を所定の範囲内の厚さで形成し、上記第一金型に形成された上記断熱層と上記第二金型に形成された上記断熱層とを互いに接触しないように配置することにより、上記課題が解決されることを見出し、本発明を完成するに至った。より具体的には、本発明は以下のものを提供する。
【0010】
(1) 第一金型と、前記第一金型に対向して配置される第二金型とを備え、前記第一金型と前記第二金型との間に、成形品の形状を形成するためのキャビティと、ランナーを形成するためのランナー部とを有する金型であって、前記第一金型及び前記第二金型において前記ランナー部を形成する金型内表面には、断熱層が設けられ、ランナーの長手方向に垂直な断面上で、前記ランナー部の外周に沿って、前記断熱層の厚さと、前記外周上における前記断熱層の最大厚さとの比を算出したとき、前記比が0.56〜1.00となる前記外周上の部分の長さが、前記外周の長さに対して、80%以上100%未満であり、前記第一金型に形成された前記断熱層と前記第二金型に形成された前記断熱層とは、互いに接触しないように配置される金型。
【0011】
(2) 前記ランナー部の少なくとも一部は、前記第一金型又は前記第二金型に設けられ、前記第一金型と前記第二金型との金型合わせ面に開口部を有する溝部と、前記溝部の表面に設けられた前記断熱層とから形成され、ただし、前記開口部に隣接して、前記断熱層又は前記断熱層及び前記溝部が傾斜面により面取りされた面取り部が形成され、前記傾斜面と前記金型合わせ面とのなす外角θが0°<θ≦45°を満たし、ランナーの長手方向に垂直な断面上で、前記面取り部が形成されていない場合に前記溝部の表面と前記金型合わせ面とが交わる点から、前記傾斜面と前記金型合わせ面とが交わる点までの距離xが0mm≦x≦1.0mmを満たす(1)に記載の金型。
【0012】
(3) 前記ランナー部の少なくとも一部は、前記第一金型又は前記第二金型に設けられ、前記第一金型と前記第二金型との金型合わせ面に開口部を有する溝部と、前記溝部の表面に設けられた前記断熱層とから形成され、ただし、前記溝部の表面に設けられた前記断熱層と前記金型合わせ面の延長面との間には、断熱層が存在しない間隙が形成されている(1)に記載の金型。
【0013】
(4) (2)に記載の金型の製造方法であって、断熱層が形成されておらず、かつ、前記面取り部が形成されていない前記溝部の表面に断熱層を形成する断熱層形成工程と、前記断熱層又は前記断熱層及び前記溝部を研削して、前記面取り部を形成する面取り部形成工程と、を含む金型の製造方法。
【0014】
(5) (3)に記載の金型の製造方法であって、断熱層が形成されていない前記溝部の表面に断熱層を形成する断熱層形成工程と、前記断熱層を研削して、前記間隙を形成する間隙形成工程と、を含む金型の製造方法。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、射出成形時のランナー部において熱可塑性樹脂の流動性を十分に確保することができ、また、ランナー部に形成された断熱層が、金型合わせ面において接触しないため、断熱層が欠ける等の問題が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第一実施形態に係る金型を模式的に表す図であり、(a)は金型全体の斜視図、(b)は第一金型(金型固定側)の斜視図、(c)は第二金型(金型移動側)の斜視図である。
図2図1のAA断面におけるランナー部周囲を表す拡大断面図である。
図3】本発明の第二実施形態に係る金型において、ランナー部周囲を表す拡大断面図である。
図4図2に示す断面上で、ランナー部の外周に沿って、断熱層の厚さと、上記外周上における断熱層の最大厚さとの比を算出するために用いた寸法を表す拡大断面図である。
図5図2に示す断面上で、ランナー部の外周に沿って、断熱層の厚さを表すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されない。
【0018】
≪第一実施形態≫
図1は、本発明の第一実施形態に係る金型を模式的に表す図である。図1に示す通り、本実施形態の金型1は、第一金型2と、第一金型2に対向して配置される第二金型3とを備え、第一金型2と第二金型3との間に、成形品の形状を形成するためのキャビティ4と、ゲート5と、ランナーを形成するためのランナー部6とを有する。第一金型2及び第二金型3においてランナー部6を形成する金型内表面には、図2を参照して後述する通り、第一金型2側の第一断熱層7と第二金型3側の第二断熱層8とが設けられている。第一金型2はスプルーSを有する。図1(c)の円で示した部分に、スプルーSを介して、溶融樹脂が供給される。なお、「金型内表面」とは、金型の壁面のうち、直接又は断熱層を介して、樹脂が接する壁面を指す。また、「キャビティ」とは、金型内部における樹脂が充填される空間全体を指す。
【0019】
図2は、図1のAA断面(即ち、ランナーの長手方向に垂直な断面)におけるランナー部周囲を表す拡大断面図である。図2において、ランナー部6の外周に沿って、第一断熱層7又は第二断熱層8の厚さと、上記外周上における第一断熱層7及び第二断熱層8全体の最大厚さとの比を算出したとき、この比が0.56〜1.00、好ましくは0.70〜1.00、より好ましくは0.80〜1.00となる上記外周上の部分の長さが、上記外周の長さに対して、80%以上100%未満、好ましくは90%以上100%未満となるように、第一金型2及び第二金型3は形成される。上記比が0.56〜1.00となる上記外周上の部分の長さが、上記外周の長さに対して、80%以上100%未満であると、断熱層の厚さは、位置による変動が小さく、厚肉部と薄肉部が共存しにくいため、ランナー部6内において、溶融した熱可塑性樹脂の流動性は、均一に保たれやすい。また、図2に示す通り、第一金型2に形成された第一断熱層7と第二金型3に形成された第二断熱層8とは、互いに接触しないように配置されている。
【0020】
より具体的には、ランナー部6は、第一金型2において第一断熱層7が形成された部分と、第二金型3に設けられ、第一金型2と第二金型3との金型合わせ面9に開口部10を有する溝部11と、溝部11の表面に設けられた第二断熱層8とから形成されている。溝部11の表面には、厚さ一定の第二断熱層8が設けられているが、開口部10に隣接して、第二断熱層8及び溝部11が傾斜面により面取りされた面取り部12が形成されているため、面取り部12に隣接する第二断熱層8の厚さは、より薄くなっている。また、ランナー部6を形成する第一金型2の内表面には、第一断熱層7が形成されている。第一断熱層7は、両端部を除いて、厚さ一定であり、両端部では、漸次厚さが減少している。厚さが一定である領域において、第一断熱層7の厚さと第二断熱層8の厚さとは、同一に設定される。第一断熱層7及び第二断熱層8の厚さは特に限定されないが、50〜1000μmであることが好ましい。上記厚さがこの範囲であると、第一断熱層7及び第二断熱層8による断熱効果が発揮されやすい。また、上記厚さが1000μm以下であると、成形サイクルが長くなり過ぎないという理由で好ましい。
【0021】
面取り部12を形成する傾斜面と、金型合わせ面9とのなす外角θは、0°<θ≦45°、好ましくは5°≦θ≦10°を満たす。外角θが上記範囲を満たすと、第二断熱層8が形成されない範囲が十分小さく抑えられるので、第一断熱層7及び第二断熱層8による断熱効果が損なわれにくい。
【0022】
また、面取り部12が形成されていない場合に溝部11の表面と金型合わせ面9とが交わる交点13から、上記傾斜面と金型合わせ面9とが交わる点、即ち、開口部10までの距離xは、0mm≦x≦1.0mm、好ましくは0.1mm≦x≦0.3mmを満たす。距離xが上記範囲を満たすと、第二断熱層8が形成されない範囲が十分小さく抑えられるので、第一断熱層7及び第二断熱層8による断熱効果が損なわれにくい。
【0023】
第一断熱層7及び第二断熱層8に求められる熱伝導率は、用途等によっても異なるが、2W/m・K以下であることが特に好ましい。
【0024】
第一断熱層7及び第二断熱層8を構成する材料は、特に限定されないが、熱伝導率が低く、高温の樹脂組成物が接しても不具合を生じない程度の耐熱性を有するものであればよい。
【0025】
第一断熱層7及び第二断熱層8に求められる耐熱性及び熱伝導率を満たす材料としては、ポリイミド樹脂等の耐熱性が高く熱伝導率が低い樹脂、多孔質ジルコニア等の多孔質セラミックを例示することができる。以下、これらの材料について説明する。
【0026】
ポリイミド樹脂の具体例としては、ピロメリット酸(PMDA)系ポリイミド、ビフェニルテトラカルボン酸系ポリイミド、トリメリット酸を用いたポリアミドイミド、ビスマレイミド系樹脂(ビスマレイミド/トリアジン系等)、ベンゾフェノンテトラカルボン酸系ポリイミド、アセチレン末端ポリイミド、熱可塑性ポリイミド等が挙げられる。なお、ポリイミド樹脂から構成される断熱層であることが特に好ましい。ポリイミド樹脂以外の好ましい材料としては、例えば、テトラフルオロエチレン樹脂等が挙げられる。また、断熱層は、本発明の効果を害さない範囲で、ポリイミド樹脂、テトラフルオロエチレン樹脂以外の樹脂、添加剤等を含んでもよい。
【0027】
多孔質ジルコニアに含まれるジルコニアとしては、特に限定されず、安定化ジルコニア、部分安定化ジルコニア、未安定化ジルコニアのいずれでもよい。安定化ジルコニアとは、立方晶ジルコニアが室温でも安定化されているものであり、強度及び靱性等の機械的特性や耐磨耗性に優れている。また、部分安定化ジルコニアとは、正方晶ジルコニアが室温でも一部残存した状態を指し、外部応力を受けると正方晶から単斜晶へのマルテンサイト変態が生じ、特に引張応力の作用によって進展する亀裂の成長を抑制し、高い破壊靭性を持つ。また、未安定化ジルコニアとは安定化剤で安定化されていないジルコニアを指す。なお、安定化ジルコニア、部分安定化ジルコニア、及び未安定化ジルコニアから選択される少なくとも2種以上を組み合わせて使用してもよい。
【0028】
安定化ジルコニア、部分安定化ジルコニアに含まれる安定化剤としては、従来公知の一般的なものを採用することができる。例えば、イットリア、セリア、マグネシア等が挙げられる。安定化剤の使用量も特に限定されず、その使用量は、用途、使用材料等に応じて適宜設定できる。
【0029】
なお、多孔質ジルコニア以外の多孔質セラミックも使用することができるが、多孔質ジルコニアはその他の多孔質セラミックと比較して耐久性が高い。このため、多孔質ジルコニアから構成される第一断熱層7及び第二断熱層8を形成した金型を用いれば、第一断熱層7及び第二断熱層8の変形等の不具合が生じ難いため、連続して成形できる成形体の数が多く、成形体の生産性が非常に高まる。
【0030】
第一断熱層7及び第二断熱層8を形成するための原料は、本発明の効果を害さない範囲で、上記のジルコニア、安定化剤以外に従来公知の添加剤等を更に含んでもよい。
【0031】
本発明の第一実施形態に係る金型1は、第二断熱層8が形成されておらず、かつ、面取り部12が形成されていない溝部11の表面に第二断熱層8を形成する断熱層形成工程と、第二断熱層8及び溝部11を研削して、面取り部12を形成する面取り部形成工程と、を少なくとも含む金型の製造方法により得ることができる。なお、上記断熱層形成工程においては、第一断熱層7が形成されていない第一金型2に第一断熱層7を形成することも行われる。上記金型の製造方法により、従来は製造することのできなかった新規な金型1を得ることができる。
【0032】
上記断熱層形成工程においては、例えば、上記の原料を用いて断熱層を形成することができる。上記の原料を用いて断熱層を形成する方法は特に限定されないが、溶射法を採用することが好ましい。溶射法を採用することで、多孔質ジルコニアの熱伝導率は所望の範囲に調整しやすくなる。また、多孔質ジルコニアの内部に気泡が形成され過ぎることにより断熱層の機械的強度が大幅に低下する等の問題も生じない。このように溶射により断熱層を形成することで、断熱層の構造は本発明の用途に適したものになる。
【0033】
溶射による断熱層の形成は、例えば以下のようにして行うことができる。先ず、断熱層の原料を溶融させて液体とする。この液体を加速させ、所望の金型内表面に衝突させる。最後に、所望の金型内表面に衝突し付着した原料を固化させる。このようにすることで、非常に薄い断熱層が形成される。この非常に薄い断熱層上に更に溶融した原料を衝突させ固化させることで、断熱層の厚さを調整することができる。なお、原料を固化させる方法は、従来公知の冷却手段を用いてもよいし、単に放置することで固化させてもよい。なお、溶射方法は特に限定されず、アーク溶射、プラズマ溶射、フレーム溶射等の従来公知の方法から好ましい方法を適宜選択することができる。
【0034】
面取り部12は、面取り部12を形成しない状態で、第一断熱層7及び第二断熱層8を形成した後に行われる面取り部形成工程において、所定の形状に研削することにより、形成することができる。面取り部形成工程における研削方法は、特に限定されないが、手作業で研磨する方法や、研磨される面が平面であれば、ラップ処理により研磨する方法(機械研磨)で、徐々に削るように除去することが好ましい。手作業で研磨する方法には、例えば、ダイヤモンド砥石を使用することができる。機械研磨には、例えば、ダイヤモンド砥粒やダイヤモンド砥粒を分散媒に分散させたダイヤモンドペーストを使用することができる。
【0035】
上記の通り、面取り部12近傍を除き、第一断熱層7及び第二断熱層8の厚さは一定である。そのため、ランナー部6内において、溶融した熱可塑性樹脂の流動性は、均一に保たれやすい。
【0036】
また、上記の通り面取り部12が形成されているため、第一断熱層7と第二断熱層8とは、互いに接触しない。第一断熱層7及び第二断熱層8は、金型の開閉時に他の部材等に接触しにくくなっており、断熱層が欠ける等の問題が生じにくい。
【0037】
更に、面取り部12は、上記の通り従来公知の加工方法により、容易に形成することができる。面取り部12を形成することで、ランナー部6の形状は若干変化し、ややバリが生じやすくなる。しかし、ランナー部6は、キャビティ4とは異なり、ある程度形状が変化しても、また、多少のバリが生じても、最終的な成形品に与える影響はごく小さいため、特に問題とはならない。
【0038】
≪第二実施形態≫
本発明の第二実施形態に係る金型1Aは、図1のAA断面に該当する断面におけるランナー部の周囲が、図2の代わりに図3で表される点を除き、本発明の第一実施形態に係る金型1と同様である。以下では、金型1との相違点について説明する。
【0039】
図3は、本発明の第二実施形態に係る金型において、ランナー部周囲を表す拡大断面図である。図3においては、図2と異なり、溝部11Aの表面に設けられた第二断熱層8と第二金型3の金型合わせ面9Aの延長面との間には、断熱層が存在しない間隙14が形成されている。図3においても、図2と同様に、ランナー部6の外周に沿って、第一断熱層7又は第二断熱層8の厚さと、上記外周上における第一断熱層7及び第二断熱層8全体の最大厚さとの比を算出したとき、この比が0.56〜1.00、好ましくは0.70〜1.00、より好ましくは0.80〜1.00となる上記外周上の部分の長さが、上記外周の長さに対して、80%以上100%未満、好ましくは90%以上100%未満となるように、第一金型2及び第二金型3は形成される。上記比が0.56〜1.00となる上記外周上の部分の長さが、上記外周の長さに対して、80%以上100%未満であると、断熱層の厚さは、位置による変動が小さく、厚肉部と薄肉部が共存しにくいため、ランナー部6内において、溶融した熱可塑性樹脂の流動性は、均一に保たれやすい。
【0040】
間隙14の高さ、即ち、第二断熱層8の上端から第一金型2までの距離は、0.03〜0.3mmであることが好ましい。この距離が上記範囲であると、第二断熱層8が形成されない範囲が十分小さく抑えられるので、第一断熱層7及び第二断熱層8による断熱効果が損なわれにくい。
【0041】
本発明の第二実施形態に係る金型1Aは、第二断熱層8が形成されていない溝部11Aの表面に第二断熱層8を形成する断熱層形成工程と、第二断熱層8を研削して、間隙14を形成する間隙形成工程と、を少なくとも含む金型の製造方法により得ることができる。なお、上記断熱層形成工程においては、第一断熱層7が形成されていない第一金型2に第一断熱層7を形成することも行われる。上記金型の製造方法により、従来は製造することのできなかった新規な金型1Aを得ることができる。
【0042】
上記断熱層形成工程においては、例えば、第一実施形態で説明したのと同様にして断熱層を形成することができる。
間隙14は、間隙14を形成しない状態で、第一断熱層7及び第二断熱層8を形成した後に行われる間隙形成工程において、所定の形状に研削することにより、形成することができる。間隙形成工程における研削方法は、第一実施形態で説明した通りである。
【0043】
上記の通り、間隙14近傍を除き、第一断熱層7及び第二断熱層8の厚さは一定である。そのため、ランナー部6内において、溶融した熱可塑性樹脂の流動性は、均一に保たれやすい。
【0044】
また、上記の通り間隙14が形成されているため、第一断熱層7と第二断熱層8とは、互いに接触しない。第一断熱層7及び第二断熱層8は、金型の開閉時に他の部材等に接触しにくくなっており、断熱層が欠ける等の問題が生じにくい。
【0045】
更に、本発明の第二実施形態に係る金型1Aでは、本発明の第一実施形態に係る金型1と異なり、第一金型2と第二金型3との接触部に、面取り部12を形成したことによる隙間が存在しない。そのため、金型1Aは、理論上、金型1よりも金型剛性の損失が少ないと期待される。
【0046】
加えて、間隙14は、上記の通り従来公知の加工方法により、容易に形成することができる。間隙14を形成することで、ランナー部6の形状は若干変化し、ややバリが生じやすくなるが、第一実施形態の場合と同様、特に問題とはならない。
【0047】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明した。しかし、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、種々の形態で実施することができる。
【0048】
例えば、上記実施形態では、断面形状が台形であるランナー部6について説明したが、ランナー部6の形状は、半円形、半楕円形、弓形等であってもよい。
【0049】
上記実施形態では、第二金型3に溝部11又は11Aが形成されたランナー部6について説明したが、ランナー部は、第一金型2に形成されていてもよいし、第一金型2及び第二金型3の両方に形成されていてもよい。第一金型2及び第二金型3の両方にランナー部6が形成されている場合、面取り部12や間隙14は、第一金型2側にのみ形成されていても、第二金型3側にのみ形成されていても、第一金型2側及び第二金型3側の両方に形成されていてもよい。
【実施例】
【0050】
以下、実施例により本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されるものではない。
【0051】
[断熱層の厚さと熱可塑性樹脂の流動性との関係]
以下の材料を使用した。
結晶性熱可塑性樹脂:ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)(ポリプラスチックス(株)製、「ジュラファイド(登録商標)1140A6」)
断熱層:主としてジルコニアから構成される原料を、溶射法にて金型の金属面に溶射し、断熱層を形成し、断熱金型を得た。なお、形成された断熱層の厚さは、相対値で1.00、0.71、及び0.43の3種類である。また、上記断熱金型に形成されたキャビティは、幅5mm、厚さ0.5mmの寸法を有する。
【0052】
上記断熱金型を用い、シリンダー温度320℃、射出圧力100MPa、75MPa、又は50MPa、金型温度180℃又は170℃の条件で、幅5mm、厚さ0.5mmの棒状成形品を射出成形し、流動距離を測定した。5回の試験における平均値を相対値で表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
表1に示す通り、断熱層の厚さが0.71である場合は、断熱層の厚さが1.00である場合と比較して、流動距離の低下は小さく、熱可塑性樹脂の流動性の悪化は見られなかった。これに対し、断熱層の厚さが0.43である場合は、断熱層の厚さが1.00である場合と比較して、流動距離の低下は大きく、熱可塑性樹脂の流動性の悪化は見られた。
流動距離の相対値が0.95以上であれば、流動距離の低下は小さいとみなせる。そこで、表1に示す断熱層の厚さ(相対値)及び流動距離(相対値)から最小二乗法により線形の近似式を求め、この近似式を用いて、流動距離の相対値が0.95以上となる断熱層の厚さを計算したところ、0.56であった。
【0055】
[断熱層の厚さの比が所定の範囲となる部分の割合の見積もり]
図2に示す断面上で、ランナー部6の外周に沿って、第一断熱層7又は第二断熱層8の厚さと、上記外周上における第一断熱層7及び第二断熱層8全体の最大厚さとの比が所定の範囲となる上記外周上の部分の長さを算出し、この長さの、上記外周の長さに対する割合を見積もった。具体的には、図4に示すように、図2中の各寸法を設定して見積もりを行った。ランナー部6の外周は、図4中の点a、b、c、d、e、f、g、h、i、j、k、l、及びaを順番に直線で結ぶことにより形成される。なお、図4では、見やすさのため、ハッチングを省略した。
【0056】
まず、図4を参照して、ランナー部6の外周の長さを算出した。
線分ab及び線分efの長さは、xである。
線分beの長さは、線分bp1、線分p1p3、線分p3p4、線分p4p6、及び線分p6eの長さの和である。線分bp1及び線分p6eの長さは、t/cosβである。線分p1p3及び線分p4p6の長さは、Dtanβである。線分p3p4の長さは、Wである。よって、線分beの長さは、2t/cosβ+2Dtanβ+Wである。
線分fh及び線分kaの長さは、L/sinθで表される。ここで、線分p5p6の長さは、Ltanβであることから、線分p5fの長さは、Ltanβ+t/cosβ+xである。よって、三角形p5fhにおいて、tanθ=L/(Ltanβ+t/cosβ+x)が成り立つことから、L=(t/cosβ+x)tanθ/(1−tanβtanθ)と表される。以上から、線分fh及び線分kaの長さは、(t/cosβ+x)/(cosθ−tanβsinθ)である。
線分hi及び線分jkの長さは、(D−L)/cosβと表され、Lは上記の通りに表される。よって、線分hi及び線分jkの長さは、D/cosβ−(t/cosβ+x)tanθ/(cosβ−sinβtanθ)である。
線分ijの長さは、Wである。
ランナー部6の外周の長さは、線分ab、線分be、線分ef、線分fh、線分hi、線分ij、線分jk、及び線分kaの長さの和であることから、2x+2(t+D)/cosβ+2Dtanβ+2W+2(t/cosβ+x)/(cosθ−tanβsinθ)−2(t/cosβ+x)tanθ/(cosβ−sinβtanθ)と算出される。
【0057】
次に、ランナー部6の外周に沿って、第一断熱層7又は第二断熱層8の厚さをグラフに表した。結果を図5に示す。図5から分かる通り、上記外周上における第一断熱層7及び第二断熱層8全体の最大厚さはtである。
【0058】
次に、図5を参照して、図2に示す断面上で、ランナー部6の外周に沿って、第一断熱層7又は第二断熱層8の厚さと、上記外周上における第一断熱層7及び第二断熱層8全体の最大厚さとの比がr以上1.00以下(ただし、r≦1.00)となる上記外周上の部分の長さZを算出した。図5より、長さZは、線分bcの長さ×(1−r)と、線分cdの長さと、線分deの長さ×(1−r)と、線分ghの長さ×(1−r)と、線分hkの長さと、線分klの長さ×(1−r)と、の和である。
線分bc及び線分deの長さは、t/tanαである。
線分cdの長さは、線分beの長さと線分bc及び線分deの長さの和との差に等しいので、2t/cosβ+2Dtanβ+W−2t/tanαである。
線分gh及び線分klの長さは、線分p6eと線分efとの比及び線分fhの長さから、t/cosβ/(t/cosβ+x)×(t/cosβ+x)/(cosθ−tanβsinθ)と表されることから、t/(cosβcosθ−sinβsinθ)である。
線分hkの長さは、線分hi、線分ij、及び線分jkの長さの和であることから、2D/cosβ−2(t/cosβ+x)tanθ/(cosβ−sinβtanθ)+Wである。
よって、長さZは、−2rt/tanα+2(t+D)/cosβ+2Dtanβ+2W+2(1−r)t/(cosβcosθ−sinβsinθ)−2(t/cosβ+x)tanθ/(cosβ−sinβtanθ)と算出される。
【0059】
次に、ランナー部6の外周の長さに対する長さZの割合を見積もった。その際、t=0.5mm、D=5mm、W=5mm、45°≦α≦90°、0°<β<2°とした。また、θは0°<θ≦45°を満たし、xは0mm≦x≦1.0mmを満たす。0°<β<2°より、sinβ≒0、cosβ≒1、tanβ≒0であることから、ランナー部6の外周の長さは、2x+2(t+D)+2W+2(t+x)/cosθ−2(t+x)tanθと近似でき、長さZは、−2rt/tanα+2(t+D)+2W+2(1−r)t/cosθ−2(t+x)tanθと近似できる。近似後の式に各パラメータの値を代入して、ランナー部6の外周の長さに対する長さZの割合(%)を計算した。結果を表2〜表5に示す。
【0060】
【表2】
【0061】
【表3】
【0062】
【表4】
【0063】
【表5】
【0064】
表2〜表5に示す通り、本発明の第一実施形態により、ランナーの長手方向に垂直な断面上で、ランナー部6の外周に沿って、第一断熱層7又は第二断熱層8の厚さと、上記外周上における第一断熱層7及び第二断熱層8全体の最大厚さとの比を算出したとき、0°<θ≦45°及び0mm≦x≦1.0mmの範囲内で、θ、x、t、D、W、α、及びβの値を適宜選択することにより、この比が0.56〜1.00となる上記外周上の部分の長さが、上記外周の長さに対して、80%以上100%未満となるように、第一金型2及び第二金型3を形成できることが確認された。
【0065】
より一般的に、0°<θ≦45°、0mm≦x≦1.0mm、及び0.56≦r≦1.00の範囲内で、θ、x、r、t、D、W、α、及びβの値を適宜選択することにより、ランナー部6の外周の長さに対する長さZの割合、即ち、{−2rt/tanα+2(t+D)/cosβ+2Dtanβ+2W+2(1−r)t/(cosβcosθ−sinβsinθ)−2(t/cosβ+x)tanθ/(cosβ−sinβtanθ)}/{2x+2(t+D)/cosβ+2Dtanβ+2W+2(t/cosβ+x)/(cosθ−tanβsinθ)−2(t/cosβ+x)tanθ/(cosβ−sinβtanθ)}×100の値が80%以上100%未満となるように、第一金型2及び第二金型3を形成することができる。
【0066】
特に、βがsinβ≒0、cosβ≒1、及びtanβ≒0を満たす場合、例えば、0°<β<2°を満たす場合、ランナー部6の外周の長さは、2x+2(t+D)+2W+2(t+x)/cosθ−2(t+x)tanθと近似でき、長さZは、−2rt/tanα+2(t+D)+2W+2(1−r)t/cosθ−2(t+x)tanθと近似できる。よって、この場合、0°<θ≦45°、0mm≦x≦1.0mm、及び0.56≦r≦1.00の範囲内で、θ、x、r、t、D、W、及びαの値を適宜選択することにより、ランナー部6の外周の長さに対する長さZの割合、即ち、{−2rt/tanα+2(t+D)+2W+2(1−r)t/cosθ−2(t+x)tanθ}/{2x+2(t+D)+2W+2(t+x)/cosθ−2(t+x)tanθ}×100の値が80%以上100%未満となるように、第一金型2及び第二金型3を形成することができる。
【符号の説明】
【0067】
1、1A 金型
2 第一金型
3 第二金型
4 キャビティ
5 ゲート
6 ランナー部
7 第一断熱層
8 第二断熱層
9、9A 第二金型3の金型合わせ面
10、10A 開口部
11、11A 溝部
12 面取り部
13 交点
14 間隙
S スプルー
図1
図2
図3
図4
図5