(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
各第1部分は、前記一方向における前記頭部側に向かって凸となるように湾曲し、各第2部分は、前記一方向における前記底部側に向かって凸となるように湾曲している、請求項4に記載のコップ付容器。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
使用後は、キャップが取り付けられたボトル上にコップをかぶせ、ボトルにコップを再び保持させる。しかしながら、特許文献1乃至2に示すコップ付容器では、ボトル上にコップをかぶせると、コップ内の空間が密閉されてしまう。このため、コップやボトルに残留していた水分乃至水滴が、密閉されたコップ内の空間にこもり、衛生的に好ましくない状態が生じていた。
【0005】
本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、コップがボトルに保持された状態においてコップ内の空間の通気性を向上させたコップ付容器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるコップ付容器は、液体を収容するためのボトルであって、本体部と、前記本体部内部に通じるボトル開口を形成する頭部と、を有するボトルと、
前記ボトル開口を塞ぐようにして前記頭部に取り付けられたボトル取付部品と、
コップ開口を形成する縁部を有するコップであって、前記ボトル取付部品が取り付けられた前記頭部を前記コップ開口から内部に収容するようにして前記本体部の外面に保持されるコップと、を備え、
前記コップが前記本体部に保持された状態において、前記コップの内面と、前記本体部の前記外面と、の間に、前記コップの内部に通じる隙間が部分的に形成される。
【0007】
本発明によるコップ付容器において、前記本体部の外面は、第1領域と、前記第1領域よりも凹んだ第2領域と、を含み、前記コップが前記本体部に保持された状態において、前記第1領域の少なくとも一部は前記コップの内面と接触し、前記第2領域は前記コップの前記内面から離間し前記コップの前記内面との間に前記隙間を形成してもよい。
【0008】
本発明によるコップ付容器において、複数の前記第1領域と複数の前記第2領域とが前記ボトルの周方向に交互に並べられていてもよい。
【0009】
本発明によるコップ付容器において、前記本体部は、一方向において前記頭部と対向して配置された底部と、前記底部に接続された胴部と、前記胴部と前記頭部とに接続され、前記胴部側から前記頭部側に向けて先細になるテーパ部と、を有し、前記胴部と前記テーパ部とが周状に接続されて規定される接続箇所によって、前記第1領域と前記第2領域とが区画されていてもよい。
【0010】
本発明によるコップ付容器において、前記胴部と前記テーパ部とが周状に接続されて規定される接続箇所は、前記ボトルの周方向における位置に応じて周期的に前記一方向における位置が変動してもよい。
【0011】
本発明によるコップ付容器において、前記接続箇所は、複数の第1部分と、前記第1部分とは異なる形状をもつ複数の第2部分と、を含み、前記複数の第1部分と前記複数の第2部分とは、前記ボトルの周方向に交互に並べられていてもよい。
【0012】
本発明によるコップ付容器において、各第1部分は、前記一方向における前記頭部側に向かって凸となるように湾曲し、各第2部分は、前記一方向における前記底部側に向かって凸となるように湾曲していてもよい。
【0013】
本発明によるコップ付容器において、前記本体部の外面及び前記コップの内面の少なくとも一方に、凸部が設けられ、前記本体部の外面及び前記コップの内面の他方に、前記凸部を収容する凹部が設けられ、前記コップが前記本体部に保持された状態において、前記凸部が前記凹部内に収容されてもよい。
【0014】
本発明によるコップ付容器において、前記コップの底部の外面に、他の部分よりも隆起したリブが設けられていてもよい。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コップがボトルに保持された状態において、コップの内面とボトルの本体部の外面との間に、コップの内部に通じる隙間が部分的に形成される。このため、コップがボトルに保持された状態において、前記隙間からコップ内の空間の通気を確保することができる。この結果、コップ内の空間の衛生状態を維持することが可能となる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、本件明細書に添付する図面においては、図示と理解のしやすさの便宜上、適宜縮尺および縦横の寸法比等を、実物のそれらから変更し誇張してある。また、本明細書において用いる、形状や幾何学的条件並びにそれらの程度を特定する、例えば、「平行」、「直交」、「同一」等の用語や長さや角度の値等については、厳密な意味に縛られることなく、同様の機能を期待し得る程度の範囲を含めて解釈することとする。
【0018】
図1乃至
図6は、本発明による一実施の形態を説明するための図である。このうち
図1及び
図2は、それぞれ、本発明の一実施の形態によるコップ付容器1を示す斜視図及び断面図である。
【0019】
図1及び
図2に示すコップ付容器1は、液体を収容するためのボトル2と、ボトル2に収容された液体を取り出すためのボトル取付部品3と、ボトル2に収容された液体を注ぐためのコップ4と、を備えている。コップ4は、ボトル取付部品3が取り付けられたボトル2の上方から当該ボトル2にかぶせられて保持されている。コップ4がボトル2に保持された状態において、コップ4とボトル2との間の隙間Gからコップ4内の空間が外部と通気を行うことが可能になっている。このような形態によれば、コップ4がボトル2に保持された状態において、コップ4内の空間の通気を確保することが可能となる。このため、コップ4内の空間の衛生状態を維持することが可能となる。以下、このような機能をもつコップ付容器1に利用される各部品について説明していく。
【0020】
先ず、ボトル2と共にコップ付容器1を構成するコップ4の一例について
図3を参照して説明する。
図3は、コップ4の一例を示す断面図である。
図3に示すように、コップ4は、底部41と、底部41に接続された側部42と、を有している。底部41は、コップ4を載置面に置いたときにコップ4の載置面に接触する部分を構成する。側部42は、底部41の周縁に接続され底部41の上方を環状に取り囲んでいる。底部41と側部42とによって規定される空間内に、ボトル2からの液体を受容する受容空間S1が規定されている。
【0021】
コップ4の底部41とは反対側となる領域に、当該底部41に対面してコップ開口43が形成されている。コップ開口43は、環状に形成されたコップ4の縁部44により囲まれる領域内に規定されている。コップ開口43を介してコップ4内の受容空間S1に液体が出入りするようになっている。
【0022】
図3に示すように、コップ4の底部41は、受容空間S1側を向く内面41aと、受容空間S1とは反対側つまり外方側を向く外面41bと、を含んでいる。同様に、コップ4の側部42は、受容空間S1側を向く内面42aと、受容空間S1とは反対側つまり外方側を向く外面42bと、を含んでいる。底部41の内面41aと側部42の内面42aとによって、コップ4の内面4aが規定される。
【0023】
図3に示す例では、側部42の内面42aに、凸部45が設けられている。このコップ4の凸部45は、後述するボトル2の凹部17内に収容されて、コップ4がボトル2から抜け出ることを妨げるように作用する。本実施の形態では、コップ4の周方向d3に延びる複数の凸部45が、コップ4の周方向d3に並べて配置されている。
【0024】
底部41の外面41bには、当該外面41bを構成する他の部分よりも隆起したリブ46が設けられている。本実施の形態では、リブ46は、底部41の周縁の輪郭に沿って環状に形成されている。リブ46によれば、優れた自立性がコップ4に付与される。仮に、リブ46が設けられておらず底部41の外面41bが平坦面として形成されている場合、コップ4を載置面に置くと、底部41の外面41bと載置面との間の異物や載置面の微細な凹凸の影響によりコップ4の自立性が阻害され得る。一方、本実施の形態のように、底部41の外面41bにリブ46が設けられている場合、底部41の外面41bと載置面との間に異物が混入したり載置面に微細な凹凸があっても、リブ46が安定して載置面に面接触しコップ4の自立性を向上させることができる。
【0025】
次に、コップ4を保持するべく構成されたボトル2について
図4を参照して説明する。
図4は、ボトル2の一例を示す正面図である。
図4に示すように、ボトル2は、液体を収容するための収容空間S2を規定する本体部10と、本体部10に接続された頭部20と、を有している。典型的なボトル2では、頭部20は、本体部10よりも小径になっている。
【0026】
このうち、頭部20は、本体部10内の収容空間S2にアクセスする通路を規定する。
図4に示すように、頭部20は、中空円筒状の形状を有しており、この中空の部分が本体部10内の収容空間S2に通じる通路を提供する。頭部20の上端は、本体部10内部に通じるボトル開口21を規定している。したがって、ボトル開口21から、頭部20の中空の部分を通って本体部10内の収容空間S2へアクセスすることが可能である。
【0027】
頭部20の外面には、ボトル取付部品3を取り付けるためのネジ係合部22が設けられている。
図1及び
図2に示すように、このネジ係合部22に、ボトル取付部品3がボトル開口21を塞ぐようにして取り付けられている。ボトル取付部品3は、本体部10内の収容空間S2内の液体を閉じ込めると共に、収容空間S2内の液体を必要に応じて取り出すべく設けられている。このようなボトル取付部品3として、ボトル開口21を塞ぐようにして頭部20に取り付けられる、それ自体既知の部品が用いられる。本実施の形態では、ボトル取付部品3は、収容空間S2内の液体を吸い上げて吐出するポンプディスペンサーとして構成されている。ただし、このような例に限定されず、例えばボトル取付部品3は、ボトル開口21を塞ぐキャップであってもよい。
【0028】
図1及び
図2に示すポンプディスペンサーからなるボトル取付部品3は、ボトル開口21を塞ぐようにしてネジ係合部22に取り付けられる取付ベース31と、取付ベース31に対して押込み可能に設けられ、収容空間S2内の液体をチューブ34を介して吸い上げるポンプヘッド32と、ポンプヘッド32から吸い上げられた液体を吐出するノズル33と、を有している。ポンプヘッド32を取付ベース31に対して押し込むと、収容空間S2内の液体がチューブ34から吸い上げられる。吸い上げられた液体はノズル33から吐出される。なお、
図1及び
図2に示す例では、取付ベース31に雌ネジが形成されていて、ボトル2のネジ係合部22に雄ネジが形成されている。
【0029】
図4に戻って、頭部20の下方に位置する本体部10は、収容空間S2側を向く内面10aと、収容空間S2とは反対側つまり外方側を向く外面10bと、を含んでいる。
図4に示すように、本体部10は、底部11と、底部11に接続された胴部12と、胴部12と頭部20とに接続されたテーパ部13と、を有している。底部11は、コップ4を載置面に置いたときにボトル2の載置面に接触する部分を構成する。底部11は、一方向、図示する例では上下方向d1に頭部20と対向している。本実施の形態の底部11は、円盤状の形状を有している。
【0030】
胴部12は、底部11の周縁に接続され底部11の上方を環状に取り囲んでいる。胴部12は、底部11と共に収容空間S2に収容された液体に接触する部分を構成する。本実施の形態の胴部12は、概ね円筒状の形状を有し、上下方向d1に平行な長手方向をもつ。典型的なボトル2では、胴部12は、頭部20よりも大径になっている。胴部12から頭部20まで延びるテーパ部13は、胴部12側から頭部20側に向けて先細になっていく。言い換えると、テーパ部13は、上下方向d1に沿って頭部20に接近するにつれて、上下方向d1に直交する断面における大きさが小さくなっていく。
【0031】
また、胴部12とテーパ部13とが周状に接続されて接続箇所14が規定されている。
図5に、接続箇所14を拡大して示す。
図5に示すように、線状に延びる接続箇所14は、周期的に変動する所定の形状に成形されている。本実施の形態の接続箇所14は、ボトル2の周方向d2の位置に応じて上下方向d1における位置が変動している。別の見方をすれば、接続箇所14上の周方向d2の或る位置における上下方向d1の位置と、接続箇所14上の周方向d2の別の位置における上下方向d1の位置と、が異なる組み合わせが存在する。なお、ここでいうボトル2の周方向d2とは、前記一方向d1に直交する断面において、ボトル開口21の中心を通る前記一方向d1に平行な直線を中心として回転する方向をいう。
【0032】
接続箇所14は、第1部分14aと、第1部分14aとは異なる形状をもつ第2部分14bと、を含んでいる。本実施の形態では、複数の第1部分14aと複数の第2部分14bとが、周方向d2に交互に並べられている。複数の第1部分14aは、互いに同一の形状をもち、複数の第2部分14bは、互いに同一の形状をもつ。したがって、複数の第1部分14aと複数の第2部分14bとが周方向d2に交互に並べられることにより、接続箇所14は、周方向d2に沿って周期的に変動する所定の形状を示すことになる。ただし、複数の第1部分14aは、互いに異なる形状であってもよいし、複数の第1部分14aのうちの一部が、その他の第1部分14aと異なる形状であってもよい。同様に、複数の第2部分14bは、互いに異なる形状であってもよいし、複数の第2部分14bのうちの一部が、その他の第2部分14bと異なる形状であってもよい。
【0033】
図5に示す例では、各第1部分14aは、一方向における頭部20側つまり上下方向d1における上側に向かって凸となるように湾曲している。一方、各第2部分14bは、一方向における底部11側つまり上下方向d1における下側に向かって凸となるように湾曲している。したがって、複数の第1部分14aと複数の第2部分14bとが周方向d2に交互に並べられることにより、接続箇所14は、周方向d2の位置に応じて周期的に上下方向d1における位置が変動することになる。なお、
図5に示す例では、4つの第1部分14aと4つの第2部分14bとが周方向d2に交互に並べられている。ただし、第1部分14a及び第2部分14bの数は、このような例に限定されない。例えば、2つの第1部分14aと1つの第2部分14bとが周方向d2に交互に並べられていてもよいし、1つの第1部分14aと2つの第2部分14bとが周方向d2に交互に並べられていてもよい。
【0034】
ところで、
図1及び
図2に示すように、ボトル取付部品3が取り付けられた頭部20を収容するようにしてコップ4がボトル2にかぶせられて保持される。本実施の形態では、コップ4がボトル2上に保持された状態において、コップ4内の空間が外部と通気可能となるよう、コップ4の側部42の内面42aと本体部10の外面10bとの間に、コップ4の内部に通じる隙間Gが部分的に形成される。
【0035】
図5に示すように、本体部10の外面10bは、複数の第1領域15と、第1領域15よりも凹んだ複数の第2領域16と、を含んでいる。本実施の形態では、複数の第1領域15と複数の第2領域16とが、周方向d2に交互に並べられている。コップ4がボトル2にかぶせられた状態において、第1領域15は、コップ4内に収容され、コップ4の側部42の内面42aに接触する。このため、第1領域15は、コップ4の側部42の内面42aとボトル2の外面との間に形成され得る隙間がコップ4の内部に通じることを防止する。一方、第2領域16は、第1領域15よりも収容空間S2側に向かって凹んでいる。コップ4がボトル2にかぶせられた状態において、第2領域16は、コップ4の側部42の内面42aから離間し、コップ4の側部42の内面42aとの間にコップ4の内部に通じる隙間Gを形成する。
【0036】
図5に示すように、第1領域15と第2領域16とが、接続箇所14によって区画されている。本実施の形態において、各第1領域15は、第1部分14aの一部によって輪郭を規定されている。各第1領域15は、接続箇所14の周囲となる胴部12の外面に配置されている。
図5に示す各第1領域15は、概ね上下方向d1に平行な面をなす。その一方で、各第2領域16は、第2部分14b及び当該第2部分14bの両側に位置する第1部分14aの第1領域15を規定しない部分によって輪郭を規定されている。各第2領域16は、接続箇所14の周囲となるテーパ部13の外面に配置されている。
図5に示す各第2領域16は、湾曲した面をなす。
【0037】
図6に、ボトル2の第1領域15がコップ4の側部42の内面42aに接触した状態を拡大して示す。
図6に示すように、第1領域15は、コップ4がボトル2にかぶせられた際に、コップ4の側部42の内面42aと当接するように膨らんでいる。具体的には、第1領域15は、外方側つまり収容空間S2から離間する側に向かって凸となるように膨らんでいる。
図6に示す断面において、第1領域15の外方に膨らんだ部分は、接続箇所14よりも外方側に位置している。このような第1領域15によれば、コップ4がボトル2にかぶせられた際に、コップ4の側部42の内面42aに当接して当該コップ4を保持することができる。
【0038】
なお、
図5に示す例において、隣り合う2つの第1領域15の間の周方向d2に沿った間隔P1と、第1領域15の周方向d2における長さL1と、の比は、一例として、2:1〜1:1程度に設定される。この場合、コップ4がボトル2にかぶせられた際に、第1領域15がコップ4の側部42の内面42aに適度な範囲で当接して当該コップ4を適度な保持力で保持することができる。
【0039】
また、
図6に示すように、上下方向d1における下方から第1領域15と隣り合うように、凹部17が胴部12に設けられている。したがって、第1領域15は、凹部17と接続箇所14との間となる位置に位置している。各凹部17は、前述したコップ4の側部42の内面42aに設けられた対応する凸部45を収容するようになっている。上述のように、複数の凸部45はコップ4の周方向d3に並べて配置され、各凸部45は周方向d3に延びている。したがって、複数の凹部17は、複数の凸部45の配列に対応して、ボトル2の周方向d2に並べて配置され、各凹部17は、周方向d2に延びている。なお、コップ4の周方向d3とは、コップ4がボトル2に保持された状態で、前記一方向d1に直交する断面において、コップ開口43の中心を通る前記一方向d1に平行な直線を中心として回転する方向をいう。
【0040】
図6に示すように、凹部17は、上下方向d1に対向する上壁17a及び下壁17cと、上壁17aと下壁17cとの間を延びる側壁17bと、によって区画されている。上壁17a、側壁17b及び下壁17cは、胴部12の外面の一部を構成する。
図6に示す例では、上壁17aは、コップ4がボトル2にかぶせられた際にボトル2の凹部17内に収容されるコップ4の凸部45の近傍に位置する。そして、上壁17aは、コップ4がボトル2にかぶせられた際にコップ4の凸部45に当接して、当該凸部45が上下方向d1に移動することを規制することができるようになっている。一方、上壁17aの下方に位置する下壁17cは、上壁17aよりも外方側つまり収容空間S2から離間する側に延び出している。これにより、コップ4がボトル2にかぶせられた際に、コップ4の縁部44が下壁17c上に当接してコップ4がボトル2に対して位置合わせされるようになっている。
【0041】
次に、以上のような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。なお、以下の説明では、コップ付容器1が薬剤用の容器、具体的にはうがい薬用の容器からなる例を用いて説明する。ただし、コップ付容器1は、薬剤用の容器からなる例に限定されず、ボトル2内の液体をコップ4に注いで使用する用途であれば、いかなる用途であっても適用可能である。
【0042】
保管時においては、
図1に示すように、コップ4は、ボトル取付部品3が取り付けられた頭部20を内部に収容した状態で、ボトル2の本体部10の外面10bに保持される。使用時は、ボトル2からコップ4が取外される。次に、ボトル取付部品3のノズル33の向きに合わせた位置にコップ4を運んで、ボトル取付部品3のポンプヘッド32を取付ベース31に対して押し込む。これにより、ボトル2の収容空間S2内の薬液がチューブ34から吸い上げられ、ノズル33からコップ4の受容空間S1に向けて薬液が吐出される。その後、コップ4を口元まで移動させて、例えばコップ4内の薬液でうがいを行う。
【0043】
薬液の利用後は、コップ付容器1を
図1に示す保管状態に戻す。具体的には、コップ4をボトル2上にかぶせ、ボトル2の第1領域15にコップ4の側部42の内面42aを保持させる。コップ4をボトル2に保持させた状態において、コップ4の側部42の縁部44付近の内面42aとボトル2の本体部10の外面10bとの間に、コップ4の内部に通じる隙間Gが部分的に形成される。このため、隙間Gからコップ4内の空間の通気を確保することができるため、コップ4内の空間の衛生状態を維持することができる。
【0044】
以上のように、本実施の形態によれば、本体部10と、本体部10内部に通じるボトル開口21を形成する頭部20と、を有するボトル2と、ボトル開口21を塞ぐようにして頭部20に取り付けられたボトル取付部品3と、コップ開口43を形成する縁部44を有するコップ4であって、ボトル取付部品3が取り付けられた頭部20をコップ開口43から内部に収容するようにして本体部10の外面10bに保持されるコップ4と、を備え、コップ4が本体部10に保持された状態において、コップ4の内面4aと本体部10の外面10bとの間に、コップ4の内部に通じる隙間Gが部分的に形成される。このような形態によれば、コップ4がボトル2に保持された状態において、コップ4の内面4aと本体部10の外面10bとの間の隙間Gからコップ4内の空間の通気を確保することができる。この結果、コップ4内の空間の衛生状態を維持することが可能となる。
【0045】
また、本実施の形態によれば、本体部10の外面10bは、第1領域15と、第1領域15よりも凹んだ第2領域16と、を含み、コップ4が本体部10に保持された状態において、第1領域15の少なくとも一部はコップ4の内面4aと接触し、第2領域16はコップ4の内面4aから離間しコップ4の内面4aとの間に隙間Gを形成する。このような形態によれば、本体部10の外面10bに、第1領域15よりも凹んだ第2領域16を形成することで、前記隙間Gを形成することが可能となる。この場合、コップ4の形状の自由度を従来同様に確保することができることから、従来に比べて劣ることなくコップ4の利便性を確保することができる。
【0046】
また、本実施の形態によれば、複数の第1領域15と複数の第2領域16とがボトル2の周方向d2に交互に並べられている。このような形態によれば、複数の第1領域15と複数の第2領域16とを周方向d2にバランスよく配置することができるため、コップ4内の空間の通気をむらなく確保することが可能となる。
【0047】
また、本実施の形態によれば、本体部10は、一方向d1において頭部20と対向して配置された底部11と、底部11に接続された胴部12と、胴部12と頭部20とに接続され、胴部12側から頭部20側に向けて先細になるテーパ部13と、を有し、胴部12とテーパ部13とが周状に接続されて規定される接続箇所14によって、第1領域15と第2領域16とが区画されている。このような形態によれば、胴部12とテーパ部13との接続箇所14近傍に、コップ4の内面4aを保持する第1領域15が配置されることになる。接続箇所14は、上下方向d1において相対的に頭部20の近傍に位置するため、コップ4がボトル2上にかぶせられた状態において、コップ4があまり大きくなくても、ボトル2の第1領域15にコップ4の内面4aを到達させることができる。したがって、このような形態によれば、コップ4をコンパクトに構成することに寄与する。
【0048】
また、本実施の形態によれば、胴部12とテーパ部13とが周状に接続されて規定される接続箇所14は、ボトル2の周方向d2における位置に応じて周期的に一方向d1における位置が変動する。この場合、接続箇所14が周期性をもつため、接続箇所14をボトル2に効率よく成形することに寄与する。
【0049】
また、本実施の形態によれば、接続箇所14は、複数の第1部分14aと、第1部分14aとは異なる形状をもつ複数の第2部分14bと、を含み、複数の第1部分14aと複数の第2部分14bとは、ボトル2の周方向d2に交互に並べられている。このような形態によれば、第1部分14aと第2部分14bとを繰り返し形成することにより、ボトル2の接続箇所14を成形することができるため、効率よくボトル2を成形することに寄与する。
【0050】
また、本実施の形態によれば、各第1部分14aは、一方向d1における頭部20に向かって凸となるように湾曲し、各第2部分14bは、一方向d1における底部11側に向かって凸となるように湾曲している。このような形態によれば、ボトル2の接続箇所14にしわやスジ等が形成されることなく、当該接続箇所14を成形することができる。
【0051】
また、本実施の形態によれば、本体部10の外面10b及びコップ4の内面4aの少なくとも一方に、凸部45が設けられ、本体部10の外面10b及びコップ4の内面4aの他方に、凸部45を収容する凹部17が設けられ、コップ4が本体部10に保持された状態において、凸部45が凹部17内に収容される。このような形態によれば、例えばコップ付容器1の運搬中にコップ付容器1に振動や衝撃が伝わっても、凹部17内に収容された凸部45が凹部17内でその移動範囲を規制される。このため、コップ付容器1の運搬中に、コップ4がボトル2から抜け出してしまうことを効果的に抑制することができる。
【0052】
ところで、上述のように、コップ4の側部42は、円筒状に形成されている。したがって、コップ4がボトル2に対して周方向d2に任意に回転した状態で、コップ4がボトル2に取り付け可能になっている。この場合、コップ4がボトル2に対して回転した状態によっては、コップ4の凸部45がボトル2の凹部17内に収容されないおそれが生じる可能性がある。そこで、本実施の形態では、コップ4がボトル2に対して回転した状態によらず、コップ4の凸部45がボトル2の凹部17内に収容される工夫が、
図7に示すようにしてなされている。
図7は、コップ4の凸部45とボトル2の凹部17との位置関係を模式的に示す平面図である。
【0053】
図7に示すように、本実施の形態では、コップ4の周方向d3に延びる4つの凸部45が、コップ4の周方向d3に等間隔で並べて配置されており、ボトル2の周方向d2に延びる4つの凹部17が、ボトル2の周方向d2に等間隔で並べて配置されている。
図7に示すように、各凸部45の周方向d3に沿った長さL2は、隣り合う2つの凹部17の周方向d2に沿った間隔P3よりも長い。あるいは、各凹部17の周方向d2に沿った長さL3は、隣り合う2つの凸部45の周方向d3に沿った間隔P2よりも長い。このような形態によれば、コップ4がボトル2に対してどのように回転した状態であっても、コップ4の凸部45の少なくとも一部がボトル2の凹部17内に収容される。このため、例えばコップ付容器1の運搬中にコップ付容器1に振動や衝撃が伝わっても、コップ4がボトル2から抜け出してしまうことを確実に抑制することができる。
【0054】
≪変形例≫
なお、上述した実施の形態に対して様々な変更を加えることが可能である。以下、図面を参照しながら、変形の一例について説明する。以下の説明および以下の説明で用いる図面では、上述した実施の形態と同様に構成され得る部分について、上述の実施の形態における対応する部分に対して用いた符号と同一の符号を用いることとし、重複する説明を省略する。
【0055】
上述した実施の形態では、
図3に示すように、コップ4が円筒状に成形され、コップ4の外面が凹凸等なく平滑に形成された例を示したが、コップ4の形態は、上述した形態に限定されない。
図8に、コップ4の他の形態を示す。
図8に示す例では、コップ4の外面に受容空間S1側に向かって他の部分よりも凹んだ一対の窪み47が設けられている。各窪み47は、コップ4の外面のうち、底部41と側部42とにまたがった領域から、受容空間S1側に向かって延び出している。このような窪み47によれば、コップ4を手で把持し易くなる。
【0056】
また、上述した実施の形態では、
図3に示すように、コップ4の周方向d3に延びる複数の凸部45が、コップ4の周方向d3に並べて配置された例を示したが、コップ4の形態は、上述した形態に限定されない。
図9に、コップ4に設けられた凸部45の他の例を示す。
図9に示す例では、側部42の内面42aに、環状に形成された単一の凸部45が設けられている。すなわち、単一の凸部45がコップ4の周方向d3に延びて無端状に形成されている。このような形態であっても、コップ4がボトル2に対してどのように回転した状態であっても、コップ4の単一の凸部45がボトル2の凹部17内に収容され得る。
【0057】
また、上述した実施の形態において、コップ4の側部42の内面42aに、ボトル2の凹部17に収容される凸部45に加えて、液止凸部48がさらに設けられていてもよい。
図10に、コップ4の側部42の内面42aに液止凸部48が設けられた例を示す。
図10に示す例では、単一の液止凸部48が、側部42の内面42aに環状に形成されている。すなわち、液止凸部48は、コップ4の周方向d3に延びて無端状に形成されている。液止凸部48は、ボトル2の凹部17に収容される凸部45よりも、底部41に近接した位置に配置されている。より詳細には、液止凸部48は、凸部45よりも底部41に近接した位置であって、且つ、コップ4をボトル2上にかぶせた状態でボトル2と接触しないような位置に配置されている。
【0058】
図10に示す例によれば、使用後のコップ4をボトル2上にかぶせて保管しているときに、側部42の内面42aを伝ってコップ開口43に向かっていく水滴を、液止凸部48によって抑えることができる。この結果、コップ4の側部42の内面42aとボトル2の第2領域16との間の隙間からコップ4内部の水滴が漏れ出す液だれの発生を効果的に抑制することが可能となる。
【0059】
また、上述した実施の形態では、
図1に示すように、ボトル2の本体部10の外面10bが第1領域15と第1領域15よりも凹んだ第2領域16とを含み、これにより、コップ4がボトル2に保持された状態において、コップ4の側部42の内面42aと、本体部10の外面10bと、の間に、コップ4の内部に通じる隙間Gが部分的に形成される例を示したが、このような例に限定されない。コップ4の側部42の内面42aが第1領域と第1領域よりも凹んだ第2領域とを含み、これにより、コップ4がボトル2に保持された状態において、コップ4の側部42の内面42aと、本体部10の外面10bと、の間に、コップ4の内部に通じる隙間Gが部分的に形成されてもよい。