特許第6362983号(P6362983)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6362983
(24)【登録日】2018年7月6日
(45)【発行日】2018年7月25日
(54)【発明の名称】封止器具、搬送システムおよび搬送方法
(51)【国際特許分類】
   B65B 69/00 20060101AFI20180712BHJP
   B65D 88/22 20060101ALI20180712BHJP
   B65D 90/00 20060101ALI20180712BHJP
【FI】
   B65B69/00 B
   B65D88/22 A
   B65D90/00 J
【請求項の数】9
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2014-199473(P2014-199473)
(22)【出願日】2014年9月29日
(65)【公開番号】特開2016-69000(P2016-69000A)
(43)【公開日】2016年5月9日
【審査請求日】2017年3月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】502362758
【氏名又は名称】JX金属株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100087480
【弁理士】
【氏名又は名称】片山 修平
(72)【発明者】
【氏名】土田 信弘
(72)【発明者】
【氏名】岩城 正周
(72)【発明者】
【氏名】戸田 隆平
【審査官】 矢澤 周一郎
(56)【参考文献】
【文献】 実開平07−017794(JP,U)
【文献】 特開平07−267294(JP,A)
【文献】 特開2005−193979(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2010/0127194(US,A1)
【文献】 米国特許第05690253(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65B 69/00
B65D 88/00−90/66
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレキシブルコンテナバッグの底部に設けられた袋口を封止する封止器具であって、
環状の周壁を有する環状部材と、
前記環状部材に係合した状態で、前記周壁に囲まれた空間を二分する棒状部材と、を備え、
前記棒状部材は、前記環状部材からの着脱が自在であり、
前記棒状部材が前記環状部材の前記周壁に囲まれた空間を二分した状態では、
前記袋口の先端が、前記二分された空間の一方と他方に順次通された状態で、前記袋口が封止されることを特徴とする封止器具。
【請求項2】
前記棒状部材に接続された紐状部材を更に備える請求項に記載の封止器具。
【請求項3】
前記棒状部材と前記環状部材とを連結する第1連結部材を更に備える請求項1または2に記載の封止器具。
【請求項4】
前記環状部材の前記周壁に囲まれた空間を二分する位置に設けられる管状部材を備え、
前記管状部材の内部には、前記環状部材に係合した前記棒状部材が挿通されることを特徴とする請求項1〜のいずれか一項に記載の封止器具。
【請求項5】
前記管状部材と前記環状部材とを連結する第2連結部材を更に備える請求項に記載の封止器具。
【請求項6】
請求項1〜のいずれか一項に記載の封止器具と、
前記封止器具により袋口が封止されたフレキシブルコンテナバッグと、
前記フレキシブルコンテナバッグ内の搬送物の搬送先である容器と、を備える搬送システム。
【請求項7】
前記容器内に前記フレキシブルコンテナバッグが位置する状態で、前記封止器具の前記棒状部材を前記環状部材から離脱させる冶具を更に備える請求項に記載の搬送システム。
【請求項8】
前記容器の側壁には、該容器の外部から前記冶具を挿入可能な開口が形成されていることを特徴とする請求項に記載の搬送システム。
【請求項9】
請求項1〜のいずれか一項に記載の封止器具をフレキシブルコンテナバッグに装着する工程と、
前記封止器具により前記袋口が封止された状態で、前記フレキシブルコンテナバッグに上部開口から搬送物を装入する工程と、
前記フレキシブルコンテナバッグを、前記搬送物の搬送先の容器内に搬送する工程と、
前記フレキシブルコンテナバッグが前記容器内に位置する状態で、前記封止器具の前記棒状部材を前記環状部材から離脱させる工程と、を含む搬送方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、封止器具、搬送システムおよび搬送方法に関する。
【背景技術】
【0002】
フレキシブルコンテナバッグ(フレコンバッグ)は、内容物をホッパーまたはコンテナなどの容器に運搬するために用いられる。内容物は、例えば砂、肥料、石灰などの粉粒体であることが多い。フレコンバッグには、底部が開放されることにより内容物を別容器に移し替えることが可能なタイプのものがあり、特許文献1には、フレコンバッグの底部開放に用いられる受台付き容器が開示されている。特許文献1では、フレコンバッグを受台付き容器の上に配置した後、底部を開放することで、内容物を容器に移し替えることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−35326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来、フレコンバッグ底部の開放の作業性は良いとはいえなかった。例えば、従来は、フレコンバッグの底部を紐で縛ることでフレコンバッグを閉じ、紐を解くことで底部を開放していたが、紐が固く縛られている場合は開放に手間がかかり、紐に手が届かない場合や作業スペースの確保が難しい場合などにおいては、開放作業が困難となっていた。
【0005】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、フレキシブルコンテナバッグの底部に設けられた袋口の封止、開放を容易に行うことが可能な封止器具、搬送効率を向上することが可能な搬送システムおよび搬送方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の封止器具は、フレキシブルコンテナバッグの底部に設けられた袋口を封止する封止器具であって、環状の周壁を有する環状部材と、前記環状部材に係合した状態で、前記周壁に囲まれた空間を二分する棒状部材と、を備え、前記棒状部材は、前記環状部材からの着脱が自在であり、前記棒状部材が前記環状部材の前記周壁に囲まれた空間を二分した状態では、前記袋口の先端が、前記二分された空間の一方と他方に順次通された状態で、前記袋口が封止される
【0007】
また、前記棒状部材に接続された紐状部材を更に備えることとしてもよい。また、前記棒状部材と前記環状部材とを連結する第1連結部材を更に備えることとしてもよい。また、前記環状部材の前記周壁に囲まれた空間を二分する位置に設けられる管状部材を備え、前記管状部材の内部には、前記環状部材に係合した前記棒状部材が挿通されることとしてもよい。また、前記管状部材と前記環状部材とを連結する第2連結部材を更に備えることとしてもよい。
【0008】
本発明の搬送システム、上記の封止器具と、前記封止器具により袋口が封止されたフレキシブルコンテナバッグと、前記フレキシブルコンテナバッグ内の搬送物の搬送先である容器と、を備える。
【0009】
この場合において、前記容器内に前記フレキシブルコンテナバッグが位置する状態で、前記封止器具の前記棒状部材を前記環状部材から離脱させる冶具を更に備えることとしてもよい。また、前記容器の側壁には、該容器の外部から前記冶具を挿入可能な開口が形成されていることとしてもよい。
【0010】
本発明の搬送方法は、上記の封止器具をフレキシブルコンテナバッグに装着する工程と、前記封止器具により前記袋口が封止された状態で、前記フレキシブルコンテナバッグに上部開口から搬送物を装入する工程と、前記フレキシブルコンテナバッグを、前記搬送物の搬送先の容器内に搬送する工程と、前記フレキシブルコンテナバッグが前記容器内に位置する状態で、前記封止器具の前記棒状部材を前記環状部材から離脱させる工程と、を含む。
【発明の効果】
【0011】
本発明の封止器具は、フレキシブルコンテナバッグの底部に設けられた袋口の封止、開放を容易に行うことができるという効果を奏する。また、本発明の搬送システム及び搬送方法は、搬送効率を向上することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1図1(a)および図1(b)は第1の実施形態に係る搬送システムを示す正面図である。
図2図2(a)は開放されたフレコンバッグを示す正面図である。図2(b)はレールの伸びる方向からクレーンを見た図である。
図3図3は結合状態の封止器具を示す図である。
図4図4(a)は封止器具を示す平面図である。図4(b)は第1金具を示す側面図である。図4(c)は第2金具を示す平面図である。
図5図5(a)および図5(b)は封止器具を装着したフレコンバッグの底部を示す図である。
図6図6は搬送方法を示すフローチャートである。
図7図7(a)および図7(b)はフレコンバッグを開放する作業の模式図である。
図8図8は、第2の実施形態の封止器具の結合状態を示す図である。
図9図9(a)は、第1金具を示す平面図である。図9(b)は第1金具を示す側面図である。図9(c)は第3金具を示す平面図である。図9(d)は第3金具を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
《第1の実施形態》
以下、第1の実施形態について、図1図7に基づいて説明する。
【0014】
図1(a)、図1(b)は、第1の実施形態に係る搬送システム10を示す正面図である。
【0015】
図1(a)、図1(b)に示すように、搬送システム10は、フレキシブルコンテナバッグ(フレコンバッグ)11、容器12、及びフレコンバッグ11を容器12の上方に搬送するとともに、フレコンバッグ11を容器12内に搬入する搬送装置90を備える。搬送システム10は、例えば消石灰などの搬送物が収納されたフレコンバッグ11を他所から容器12内まで搬入するものであり、容器12内に搬入されたフレコンバッグ11が作業者により開放されることで、フレコンバッグ11から容器12に搬送物が移し替えられる。
【0016】
フレコンバッグ11は搬送物を収納する袋であり、その上部に設けられた上部開口から搬送物を装入できるようになっている。また、フレコンバッグ11には、フレコンバッグ11を吊り下げるためのベルト3が設けられている。また、フレコンバッグ11の底部には袋口14が設けられており、該袋口14には、袋口14を封止する封止器具20が設けられている。フレコンバッグ11内に搬送物が封入された状態で、袋口14が封止された状態から開放された状態に遷移すると、図2(a)に示すように、搬送物はフレコンバッグ11外に排出されるようになっている。なお、封止器具20の詳細については後述する。
【0017】
容器12は、搬送物の搬送先となる、例えば金属製の箱またはホッパーなどであり、容器12の側壁には開閉可能な開口13が設けられている。開口13を開いた状態では、容器12外部から内部への作業者によるアクセスが可能になっている。
【0018】
搬送装置90は、レール2と、レール2に沿って移動可能なクレーン1と、を有する。
【0019】
クレーン1は、クレーン1をレール2の伸びる方向から見た図である図2(b)から分かるように、フック1aと、巻上げ部1bと、を有する。フック1aには、フレコンバッグ11に設けられたベルト3を引っ掛けることが可能である。巻上げ部1bは、例えばベルトやチェーン、滑車などを含み、フック1aを上下動させる。搬送装置90は、図1(a)に示すように、フレコンバッグ11を、クレーン1を用いて吊下げた状態で、容器12の上方まで運搬するとともに、図1(b)に示すように、フレコンバッグ11を閉じたまま、容器12の内部に搬入する。
【0020】
次に、フレコンバッグ11の袋口14を封止する封止器具20について、図3図4に基づいて詳細に説明する。
【0021】
図3には、封止器具20が示されている。封止器具20は、略リング形状の第1金具21と、略棒形状の第2金具30と、を備える。なお、図3では、第2金具30の長手方向をX軸方向、X軸方向に垂直な第1金具21の半径方向をY軸方向、X,Y軸方向に垂直な方向をZ軸方向として示している。また、図4(a)には、図3から第1金具21を取り出した状態が示され、図4(b)には、第1金具21を+X方向から見た状態が示されている。また、図4(c)には、図3から第2金具30を取り出した状態が示されている。
【0022】
第1金具21は、図4(a)に示すように、リング形状(環状)の周壁を有する環状部材27と、環状部材27の外周面に設けられた紐通し部材23とを有する。環状部材27の周壁は、Z軸方向に貫通する中央開口22を形成する。中央開口22の直径D1は、一例として125mmであるものとする。また、環状部材27の周壁には、+X方向に貫通する2つの貫通孔26,28が形成されている。なお、貫通孔26、28は、図4(b)に示すように、YZ断面が円形となっている。紐通し部材23は、図4(a)に示すように、+Z方向から見て、正六角形形状を有しており、その中央部には、円形開口24が形成されている。なお、第1金具21は、例えば鉄、ステンレスなどの金属により形成されている。
【0023】
第2金具30は、図4(c)に示すように、棒状部材31と、棒状部材31の−X端部に設けられた2つの紐通し部材32,34と、を有する。棒状部材31の長さL1は、第1金具21の中央開口22の直径D1より大きく、一例として、135mmであるものとする。また、棒状部材31のYZ断面の直径D2は、環状部材27の貫通孔26、28の直径以下であり、例えば10mmであるものとする。紐通し部材32,34は、+Z方向から見て正六角形形状を有しており、各中央部には、円形開口36,38がそれぞれ形成されている。紐通し部材32には、図3に示すように、第1連結部材としての連結紐40の一端が結束されており、該連結紐40の他端は、第1金具21の紐通し部材23に結束されている。すなわち、連結紐40によって、第1金具21と第2金具30とが連結された状態となっている。また、紐通し部材34には、紐状部材としての引掛け紐41の一端が結束されている。なお、第2金具30も、第1金具21と同様、例えば鉄、ステンレスなどの金属により形成されている。
【0024】
上記のような構成を有する封止器具20は、使用時(フレコンバッグ11の袋口14を封止する場合)において、図3のような係合状態となる。この図3の係合状態では、第2金具30の棒状部材31が、第1金具21の環状部材27の貫通孔26,28に挿通されており、この状態では、棒状部材31により、環状部材27の中央開口22(環状部材27の周壁が形成する空間)が二分されるようになっている。
【0025】
次に、図5(a)、図5(b)を用いて、封止器具20を用いた、フレコンバッグ11の袋口14の封止方法について説明する。なお、図5(a)、図5(b)では、図示の便宜上、連結紐40及び引掛け紐41の図示を省略している。なお、以下においては、フレコンバッグの袋口14近傍の部分を袋口部分114と呼ぶものとする。
【0026】
作業者は、まず、図5(a)示すように、フレコンバッグ11の下側に図3のような係合状態とした封止器具20を配置し、第2金具30により二分された第1金具21の中央開口22の一方の側に、袋口部分114を上側から通す。
【0027】
次いで、作業者は、図5(b)に示すように、第2金具30により二分された第1金具21の中央開口22の他方の側に、袋口部分114を下側から通す。
【0028】
このようにすることで、フレコンバッグ11に搬送物を収納した状態では、フレコンバッグ11の袋口部分114は、図5(b)において楕円で示す位置A1、A2において、フレコンバッグ11(内部に収納された搬送物の重み)と第1金具21の環状部材27とにより上下から挟まれる。これにより、図5(b)の状態では、袋口部分114が、2箇所においてフレコンバッグ11と環状部材27とにより挟まれた状態となるため、封止器具20による袋口14が封止され、搬送物が袋口14から排出されるのを防止することができる。
【0029】
一方、袋口14を開放する場合、作業者は、第1金具21と第2金具30との係合状態を解除すればよく、具体的には、第2金具30(棒状部材31)を第1金具21から引き抜けばよい。
【0030】
次に、搬送システム10における搬送物の搬送方法について説明する。
【0031】
図6は、搬送システム10における搬送物の搬送方法を示すフローチャートである。
【0032】
まず、作業者は、前述したような方法(図5(a),図5(b)の方法)で、フレコンバッグ11に封止器具20を装着する(S1)。次いで、作業者は、封止器具20により封止されたフレコンバッグ11の内部にフレコンバッグ11の上部開口から搬送物を装入する(S2)。なお、搬送物の装入は、フレコンバッグ11を搬送装置90(クレーン1)に吊り下げた状態で行ってもよい。あるいは、フレコンバッグ11に搬送物の装入を行った後に、フレコンバッグ11を搬送装置90(クレーン1)に吊り下げるようにしてもよい。
【0033】
次いで、作業者は、搬送装置90を操作して、フレコンバッグ11を図1(a)に示すように、容器12上方まで搬送する(S3)。次いで、作業者は、搬送装置90(巻上げ部1b)を操作して、図1(b)に示すように、容器12内にフレコンバッグ11を搬入する(S4)。
【0034】
そして、作業者は、図1(b)のようにフレコンバッグ11を容器12内に収納した状態で、第2金具30を第1金具21から離脱させ、フレコンバッグ11の袋口14を開放する(S5)。
【0035】
ここで、図7(a)、図7(b)に基づいて、作業者が第2金具30を第1金具21から離脱させる場合の手順について説明する。なお、図7(a)および図7(b)ではクレーン1およびベルト3の図示は省略したが、フレコンバッグ11は、図1(b)のようにクレーン1に吊下げられているものとする。
【0036】
フレコンバッグ11が容器12内に搬入された状態(図1(b)の状態)で、作業者は、容器12の開口13を開放状態にする。次いで、作業員は、図7(a)に示すように、先端がフック状に加工された棒状の冶具50を容器12の開口13から容器12内に挿入する。そして、作業者は、冶具50の先端のフック状部分を用いて、図7(b)に示すように、引掛け紐41を容器12の外側に引き出す。
【0037】
この状態から、作業員は引掛け紐41を図7(b)の矢印の方向に引っ張ることで、第2金具30を第1金具21から引き抜く。これにより第1金具21はフレコンバッグ11から離脱するので、フレコンバッグ11内の搬送物は容器12内に移し替えられる。
【0038】
なお、第2金具30と第1金具21とは連結紐40により連結されているので、作業者が図7(b)のように引掛け紐41を引っ張ることで、第2金具30及び第1金具21を容器12内から回収することができる。
【0039】
以上、詳細に説明したように、本第1の実施形態に係る封止器具20によると、環状部材27を有する第1金具21と、環状部材27に係合した状態で、環状部材27に囲まれた中央開口22を二分する第2金具30と、を備えており、第2金具30は、第1金具21からの着脱が自在となっている。これにより、フレコンバッグ11の袋口部分114を第2金具30により二分された環状部材27の中央開口22に順に通して、フレコンバッグ11の袋口14を封止した状態から、第2金具30を第1金具21から離脱させることにより、フレコンバッグ11の袋口14を簡易に開放することができる。したがって、作業者の作業性を向上させることができる。また搬送効率を向上させることができる。
【0040】
また、本第1の実施形態によれば、図5(a)、図5(b)に示したように、第2金具30が第1金具21の環状部材27の中央開口22を二分した状態で、袋口14の先端を、二分された中央開口22の一方と他方に順次通すことで、袋口14を封止することができる。これにより、紐等を用いて固い結び目などを作ることなく、簡易に、フレコンバッグ11の袋口14を封止することができる。この点からも、作業者の作業性を向上させることができ、また搬送効率を向上させることができる。
【0041】
また、本第1の実施形態によれば、第2金具30には引掛け紐41が設けられているので、図7(a)、図7(b)に示したように、フレコンバッグ11を容器12内に搬入した状態で、引掛け紐41を引き出すことで、容器12の外部から第2金具30を第1金具21から離脱させることができる。容器12内においてフレコンバッグ11が開放されるため、搬送物が消石灰などの粉粒体であっても搬送物の容器12外部への飛散を抑制することができる。これにより、作業者の粉塵被害を抑制することができる。
【0042】
また、本第1の実施形態によれば、第2金具30と第1金具21とを連結する連結紐40を備えているので、作業者が引掛け紐41を引っ張ることで、第2金具30とともに第1金具21を容器12内から回収することができる。これにより、回収した封止器具20を再利用できるようになる。なお、第1金具21と第2金具30との連結には紐以外の部材、例えば鎖、ワイヤ、連結金具(フックなど)を用いてもよい。
【0043】
また、本第1の実施形態によれば、容器12の側壁には、容器12の外部から冶具50を挿入可能な開口13が形成されているので、容器12外部から内部への作業者のアクセスが容易となっている。
【0044】
《第2の実施形態》
図8には、第2の実施形態に係る封止器具60が示されている。封止器具60は、第1金具21a、第2金具30a、および管状部材としての第3金具62を備える。図9(a)には、図8から第1金具21aを取り出した状態が示され、図9(b)には、第1金具21aを+X方向から見た状態が示されている。また、図9(c)には、図8から第3金具62を取り出した状態が示され、図9(d)には、第3金具62を+X方向から見た状態が示されている。
【0045】
第1金具21a、第2金具30aは、第1の実施形態の第1金具21、第2金具30と同様の構成を有している。ただし、図4(b)と図9(b)とを比較すると分かるように、第1金具21aにおいては、第1金具21の貫通孔28に代えて、断面逆U字状の切り欠き29を有している。
【0046】
第3金具62は、例えば鉄、ステンレスなどの金属により形成された管状(円筒状)の部材であり、図9(d)に示すように内部は空洞である。図9(c)に示す第3金具62の長さL2は、第1金具21aの直径D1より小さく設定されている(図8参照)。また、図9(d)に示す第3金具62の内径D3は、第3金具62の空洞部分に第2金具30aの棒状部材31を挿通できるようにするために、棒状部材31の直径(D2:図4(c)参照)より大きく設定されている。
【0047】
第3金具62の側壁には穴63が形成されている。この穴63を介して、図8に示すように、第2連結部材としての連結紐42により、第1金具21aの紐通し部材23と連結された状態となっている。
【0048】
上記のような構成を有する封止器具60を使用する場合(フレコンバッグ11の袋口14を封止する場合)、作業者は、封止器具60を図8のような係合状態とする。ここで、第1金具21a(環状部材27)には、切り欠き29が形成されているため、作業者は、第2金具30aを第3金具62に挿入した後に、第2金具30a(棒状部材31)の−X端部を貫通孔26に通し、+X端部を切り欠き29に係合させることで、第2金具30aおよび第3金具62を第1金具21aの中央開口22に配置するようにすればよい。この図8の係合状態では、棒状部材31および第3金具62により、環状部材27の中央開口22(環状部材27の周壁が形成する空間)が二分された状態となる。したがって、本第2の実施形態においても、図5(a)および図5(b)と同様の方法で、封止器具60を用いてフレコンバッグ11を封止することができる。
【0049】
そして、フレコンバッグ11を開放する場合には、作業者は、図7(a)および図7(b)に示したものと同様の方法で、第2金具30aを第1金具21aから引き抜く。ここで、本第2の実施形態では、図5(b)のようなフレコンバッグ11の封止状態では、棒状部材31とフレコンバッグ11との間に第3金具62が介在するので、棒状部材31とフレコンバッグ11は接触しなくなる。このため、フレコンバッグ11を開放するために第2金具30aを引き抜く場合にも、棒状部材31とフレコンバッグ11との間の抵抗(摩擦力)がないため、第2金具30aを簡易に引き抜く(第1金具21aとの係合を解除する)ことが可能である。なお、第2金具30aと第1金具21aの間は、連結紐40により連結され、第1金具21aと第3金具62の間は、連結紐42により連結されているので、作業者が図7(b)のように引掛け紐41を引っ張ることで、第2金具30a、第1金具21a、第3金具62を容器12内から回収することができる。
【0050】
以上、説明したように、本第2の実施形態に係る封止器具60によると、第1金具21a(環状部材27)に形成された中央開口22を二分する位置に設けられる管状の第3金具62を備えており、第3金具62の内部には、環状部材27に係合した第2金具30a(棒状部材)が挿通されるので、棒状部材31とフレコンバッグ11との間に第3金具62が介在することで、棒状部材31とフレコンバッグ11とが非接触となる。これにより、第2金具30aを引き抜く際に、棒状部材31とフレコンバッグ11との間の抵抗(摩擦力)がないので、第2金具30aを引き抜くことによる、フレコンバッグ11の開放を簡易に行うことが可能となる。特に、フレコンバッグ11の材質として、表面粗さの大きいものを採用する場合に、有用である。
【0051】
また、本第2の実施形態によれば、第2金具30aと第1金具21aとを連結する連結紐40を備え、さらに第3金具62と第1金具21aとを連結する連結紐42を備えている。このため、作業者が引掛け紐41を引っ張ることで、第1金具21a、第2金具30aおよび第3金具62を容器12内から回収することができる。これにより、回収した封止器具60を再利用できるようになる。なお、これらの連結には紐以外の部材、例えば鎖、ワイヤ、連結金具(フックなど)を用いてもよい。なお、第3金具62は、第2金具30aと連結されていてもよい。
【0052】
また、本第2の実施形態では、棒状部材31を環状部材27に対して簡易に係合させることが可能である。
【0053】
また、本第2の実施形態によれば、第1金具21a(環状部材27)に棒状部材31が係合するための切り欠き29が形成されているので、第2金具30aを第3金具62に挿入した後に、第2金具30aおよび第3金具62を第1金具21aの中央開口22に配置することができる。これにより封止器具60を簡単に図8の係合状態にすることができる。なお、第1の実施形態においても第1金具21の貫通孔28を切り欠き29に変更してもよい。また、第2の実施形態においては、第1金具21aの切り欠き29を貫通孔28に変更してもよい。
【0054】
なお、上記各実施形態においては、引掛け紐41に代えて、例えば鎖またはワイヤなどを用いることとしてもよい。また、図7(a)に示した冶具50に代えて、例えば、引掛け紐41を把持するための器具(例えば、マジックハンド)を用いてもよい。また、例えば、冶具50を第2金具30、30aの一部に直接係合させることで、第2金具30,30aを第1金具21から離脱させることができるような場合には、封止器具20に引掛け紐41を設けなくてもよい。
【0055】
なお、上記各実施形態においては、環状部材27が+Z方向から見て円形である場合について説明したが、これに限らず、例えば楕円形などの閉曲線形状または多角形状などであってもよい。ただし、フレコンバッグ11の重量が均等に加わるようにする観点からは、環状部材27は+Z方向から見て円形であることが好ましい。
【0056】
なお、上記各実施形態においては、フレコンバッグ11が図1(a)等に示すような搬送装置90により搬送される場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、フォークリフトのフォーク部分において吊り下げた状態で、フレコンバッグ11を搬送することとしてもよい。また、フォークリフト以外の重機を用いてフレコンバッグ11を搬送することとしてもよい。
【0057】
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0058】
10 搬送システム
11 フレキシブルコンテナバッグ
12 容器
13 開口
14 袋口
20、60 封止器具
21、21a 第1金具
27 環状部材
22 中央開口(空間)
30、30a 第2金具
31 棒状部材
40 連結紐(第1連結部材)
41 引掛け紐(紐状部材)
42 連結紐(第2連結部材)
50 冶具
62 第3金具
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9