特許第6366915号(P6366915)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6366915
(24)【登録日】2018年7月13日
(45)【発行日】2018年8月1日
(54)【発明の名称】送信装置、受信装置及びチップ
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/06 20060101AFI20180723BHJP
   H04B 7/0413 20170101ALI20180723BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20180723BHJP
   H04J 99/00 20090101ALI20180723BHJP
【FI】
   H04L1/06 180
   H04B7/0413
   H04L27/26 100
   H04J99/00
【請求項の数】3
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-200593(P2013-200593)
(22)【出願日】2013年9月26日
(65)【公開番号】特開2015-70333(P2015-70333A)
(43)【公開日】2015年4月13日
【審査請求日】2016年8月3日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】000004352
【氏名又は名称】日本放送協会
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】本田 円香
(72)【発明者】
【氏名】朝倉 慎悟
(72)【発明者】
【氏名】蔀 拓也
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 進
(72)【発明者】
【氏名】斉藤 知弘
(72)【発明者】
【氏名】澁谷 一彦
(72)【発明者】
【氏名】高田 政幸
(72)【発明者】
【氏名】中村 直義
(72)【発明者】
【氏名】実井 仁
(72)【発明者】
【氏名】成清 善一
(72)【発明者】
【氏名】宮坂 宏明
【審査官】 北村 智彦
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2013/124900(WO,A1)
【文献】 特開2013−055375(JP,A)
【文献】 国際公開第2013/073195(WO,A1)
【文献】 国際公開第2013/114454(WO,A1)
【文献】 特開2003−115818(JP,A)
【文献】 国際公開第2012/114698(WO,A1)
【文献】 国際公開第2010/018690(WO,A1)
【文献】 米国特許出願公開第2008/0080642(US,A1)
【文献】 朝倉 慎悟,村山 研一,蔀 拓也,渋谷 一彦,多次元インターリーブを用いた偏波MIMO伝送の室内実験結果,映像情報メディア学会 2013年年次大会講演予稿集,2013年 8月30日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04L 1/06
H04B 7/0413
H04J 99/00
H04L 27/26
IEEE Xplore
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−2
CT WG1
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
送信装置であって、
入力された信号を複数の階層に分割するように構成されている階層分割部と、
第1階層に属する第1信号に対して空間多重化処理を施すように構成されている空間多重化処理と、
第2階層に属する第2信号及び第3階層に属する第3信号に対して時空間符号化処理を施すように構成されている時空間符号化処理部と、
前記空間多重化処理が施された前記第1信号と前記時空間符号化処理が施された前記第2信号とを合成するように構成されている階層合成部と、
前記階層合成部によって合成された合成信号に対して周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理を施し、かつ、前記時空間符号化処理が施された前記第3信号に対して偏波間インターリーブ処理を施すことなく周波数インターリーブ処理を施すように構成されているインターリーブ手段と、を具備することを特徴とする送信装置。
【請求項2】
受信装置であって、
送信装置によって送信された送信信号のうち、第1階層に属しており空間多重化処理が施された第1信号と第2階層に属しており時空間符号化処理が施された第2信号とが合成された合成信号に対して周波数デインターリーブ処理及び偏波間デインターリーブ処理を施し、かつ、第3階層に属しており時空間符号化処理が施された第3信号に対して偏波間デインターリーブ処理を施すことなく周波数デインターリーブ処理を施すように構成されているデインターリーブ手段と、
前記デインターリーブ手段から入力された前記合成信号を前記第1階層に属する前記第1信号及び前記第2階層に属する前記第2信号に分離するように構成されている階層分離部と、
前記第1階層に属する前記第1信号に対して空間多重分離処理を施すように構成されている空間多重分離処理部と、
前記第2階層に属する前記第2信号及び前記第3階層に属する前記第3信号に対して時空間復号化処理を施すように構成されている時空間復号化処理部と、を具備することを特徴とする受信装置。
【請求項3】
受信装置に搭載されるチップであって、
送信装置によって送信された送信信号のうち、第1階層に属しており空間多重化処理が施された第1信号と第2階層に属しており時空間符号化処理が施された第2信号とが合成された合成信号に対して周波数デインターリーブ処理及び偏波間デインターリーブ処理を施し、かつ、第3階層に属しており時空間符号化処理が施された第3信号に対して偏波間デインターリーブ処理を施すことなく周波数デインターリーブ処理を施すように構成されているデインターリーブ手段と、
前記デインターリーブ手段から入力された前記合成信号を前記第1階層に属する前記第1信号及び前記第2階層に属する前記第2信号に分離するように構成されている階層分離部と、
前記第1階層に属する前記第1信号に対して空間多重分離処理を施すように構成されている空間多重分離処理部と、
前記第2階層に属する前記第2信号及び前記第3階層に属する前記第3信号に対して時空間復号化処理を施すように構成されている時空間復号化処理部と、を具備することを特徴とするチップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、送信装置、受信装置及びチップに関する。
【背景技術】
【0002】
日本における地上デジタル放送方式であるISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting - Terrestrial)方式では、送信装置は、1本の送信アンテナを用いて信号を送信するように構成されており、受信装置は、1本の受信アンテナを用いて信号を受信するように構成されている(非特許文献1参照)。
【0003】
次世代地上デジタル放送方式では、複数の送受信アンテナを用いたMIMO(Multiple Input Multiple Output)伝送方式或いはMISO(Multiple Input Single Output)伝送方式を用いて伝送容量を増やす方法や伝送耐性を向上させる方法について検討されている(非特許文献2及び3参照)。
【0004】
また、海外においても、MISO伝送方式を用いた地上デジタル放送方式が標準化されている(非特許文献4参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】ARIB STD-B31
【非特許文献2】村山他、「次世代地上放送に向けた伝送技術-UHF帯の2つのチャネルを用いたSHV伝送実験-」、映像情報メディア学会技術報告vol.36,no.30,BCT2012-64、2012,p.17-20
【非特許文献3】成清他、「直交化スキャッタードパイロットを用いたMIMO-OFDM伝送方式に関する基礎検討」、映像情報メディア学会技術報告vol.35,no.41,BCT2011-77,2011,p.49-52
【非特許文献4】ETSI EN 302 755
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ISDB-T方式では、1つのテレビジョンチャネルのうち、一部で固定受信サービス用信号を伝送し、残りで移動体受信サービス用信号を伝送するというように、最大で3つの伝送パラメータの異なるサービス用信号を階層に分けて伝送することができる階層伝送が導入されている。
【0007】
しかしながら、ISDB-T方式は、1本の送信アンテナ及び1本の受信アンテナを用いる伝送方式においてのみ、かかる階層伝送を行うことができるように構成されており、MIMO伝送方式やMISO伝送方式では、かかる階層伝送を行うことができないという問題点があった。
【0008】
また、現在の海外における地上デジタル放送方式の標準規格では、MISO伝送方式を用いることが規定されているが、MIMO伝送方式が用いることが規定されていないという問題点があった。
【0009】
さらに、MIMO伝送方式には、複数の送信アンテナに対して別々のデータを割り当てることで伝送容量を拡大する空間分割多重(SDM:Space Division Multiplexing)方式と、複数の送信アンテナから異なる符号化を施した同一のデータを伝送することで伝送耐性を向上させる時空間符号化(STC:Space Time Coding)方式とが含まれる。
【0010】
ここで、次世代の地上デジタル放送方式においても、上述の階層伝送と同様に、大容量の映像データを提供するサービス用信号から、少ない容量でも高耐性のデータを提供するサービス用信号までを、1つのテレビジョンチャネルの中で実現することが望ましい。
【0011】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、MIMO伝送方式において階層伝送を実現することができる送信装置、受信装置及びチップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の第1の特徴は、送信装置であって、入力された信号を複数の階層に分割するように構成されている階層分割部と、各階層に属する信号に対して空間多重化処理及び時空間符号化処理のどちらかを施すように構成されている処理部を具備することを要旨とする。
【0013】
本発明の第2の特徴は、受信装置であって、送信装置によって送信された送信信号を複数の階層に属する信号に分離するように構成されている階層分離部と、各階層に属する信号に対して空間多重分離処理及び時空間復号化処理のどちらかを施すように構成されている処理部を具備することを要旨とする。
【0014】
本発明の第3の特徴は、受信装置に搭載されるチップであって、送信装置によって送信された送信信号を複数の階層に属する信号に分離するように構成されている階層分離部と、各階層に属する信号に対して空間多重分離処理及び時空間復号化処理のどちらかを施すように構成されている処理部を具備することを要旨とする。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように、本発明によれば、MIMO伝送方式において階層伝送を実現することができる送信装置、受信装置及びチップを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の第1の実施形態に係る送信装置の機能ブロック図である。
図2】本発明の第1の実施形態に係る送信装置の処理部及び周波数・偏波間インターリーブ部の機能ブロック図である。
図3】本発明の第1の実施形態に係る受信装置の機能ブロック図である。
図4】本発明の第1の実施形態に係る受信装置の処理部及び周波数・偏波間デインターリーブ部の機能ブロック図である。
図5】本発明の第2の実施形態に係る送信装置の機能ブロック図である。
図6】本発明の第2の実施形態に係る送信装置の処理部及び周波数・偏波間インターリーブ部の機能ブロック図である。
図7】本発明の第2の実施形態に係る受信装置の機能ブロック図である。
図8】本発明の第2の実施形態に係る受信装置の処理部及び周波数・偏波間デインターリーブ部の機能ブロック図である。
図9】本発明の変更例について説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
(本発明の第1の実施形態)
図1乃至図4を参照して、本発明の第1の実施形態に係るデジタル放送システムについて説明する。
【0018】
本実施形態に係るデジタル放送システムは、次世代地上放送方式に対応するデジタル放送システムであって、図1に示す送信装置10及び図3に示す受信装置30を具備している。例えば、送信装置10は、放送局に設置され、受信装置30は、各家庭等に設置されることが想定される。
【0019】
ここで、本実施形態に係るデジタル放送システムでは、送信装置10は、1つのテレビジョンチャンネルで、2つの階層(A階層及びB階層)に属する信号を送信することができるように構成されている。
【0020】
また、本実施形態に係る送信装置10は、2本の送信アンテナを用いたMIMO伝送方式を用いた伝送を行うように構成されている。具体的には、本実施形態に係る送信装置10は、部分受信信号が送信されるA階層(例えば、12セグメント)でSTC方式を用い、非部分受信信号が送信されるB階層(例えば、1セグメント)でSDM方式を用いるように構成されている。
【0021】
例えば、部分受信信号としては、移動体受信サービス(ワンセグ放送サービス)用信号が想定され、非部分受信信号としては、固定受信サービス用信号が想定される。
【0022】
図1に示すように、本実施形態に係る送信装置10は、階層分割部10Aと、エネルギー拡散部11B/12Bと、誤り訂正符号化部11C/12Cと、ビットインターリーブ部11D/12Dと、マッピング部11E/12Eと、時間インターリーブ部11F/12Fと、処理部11G/12Gと、周波数・偏波間インターリーブ部10Hと、階層合成部10Iと、OFDMフレーム構成部11J/12Jと、IFFT(Inverse FFT)部11K/12Kと、GI付加部11L/12Lと、直交変調部11M/12Mと、送信部11N/12Nとを具備している。
【0023】
階層分割部10Aは、入力信号を、A階層及びB階層に属するデータに分割するように構成されている。
【0024】
特定の周波数成分だけが大きくなってしまうという事態を回避するために、エネルギー拡散部11Bは、階層分割部10Aから入力されたA階層の信号に対してエネルギー拡散処理を施すように構成されており、エネルギー拡散部12Bは、階層分割部10Aから入力されたB階層の信号に対してエネルギー拡散処理を施すように構成されている。
【0025】
例えば、エネルギー拡散部11B/12Bは、階層分割部10Aから入力されたA階層/B階層の信号と疑似ランダム信号との間の排他的論理和を算出する処理を行うように構成されている。
【0026】
誤り訂正符号化部11Cは、エネルギー拡散部11Bから入力されたA階層の信号に対して誤り訂正符号化処理を施すように構成されており、誤り訂正符号化部12Cは、エネルギー拡散部12Bから入力されたB階層の信号に対して誤り訂正符号化処理を施すように構成されている。
【0027】
例えば、誤り訂正符号化部11C/12Cは、エネルギー拡散部11B/12Bから入力されたA階層/B階層の信号に対してFEC(Forward Error Correction)処理を施すように構成されている。
【0028】
ビットインターリーブ部11Dは、誤り訂正符号化部11Cから入力されたA階層の信号に対してビットインターリーブ処理を施すように構成されており、ビットインターリーブ部12Dは、誤り訂正符号化部12Cから入力されたB階層の信号に対してビットインターリーブ処理を施すように構成されている。
【0029】
マッピング部11Eは、ビットインターリーブ部11Dから入力されたA階層の信号に対してマッピング処理(キャリア変調処理)を施すように構成されており、マッピング部12Eは、ビットインターリーブ部12Dから入力されたB階層の信号に対してマッピング処理(キャリア変調処理)を施すように構成されている。
【0030】
例えば、マッピング部11E/12Eは、ビットインターリーブ部11D/12Dから入力されたA階層/B階層の信号をIQ平面へマッピングし、キャリア変調処理を施すことによってキャリアシンボルを生成するように構成されている。
【0031】
時間インターリーブ部11Fは、マッピング部11Eから入力されたA階層の信号(キャリアシンボル)に対して時間インターリーブ処理を施すように構成されており、時間インターリーブ部12Fは、マッピング部12Eから入力されたB階層の信号(キャリアシンボル)に対して時間インターリーブ処理を施すように構成されている。
【0032】
図2に示すように、処理部11Gは、STC部11G1を具備しており、処理部12Gは、SDM部12G1と、送信アンテナ間拡散部12G2と、偏波間ローテーション部12G3とを具備している。
【0033】
例えば、STC部11G1は、時間インターリーブ部11Fから入力されたA階層の信号に対して、Alamoutiの時空間ブロック符号を用いた時空間符号化(STC)処理を施すように構成されている。
【0034】
ここで、図1及び図2に示すように、処理部11G(すなわち、STC部11G1)からは、2系統のA階層の信号が出力されるように構成されている。
【0035】
また、SDM部12G1は、時間インターリーブ部12Fから入力されたB階層の信号を、2系統のB階層の信号に分割するように構成されている。
【0036】
SDM部12G1から出力される2系統のB階層の信号は、そのまま出力されるか、送信アンテナ間拡散部12G2によって送信アンテナ間拡散処理を施された後に出力されるか、或いは、偏波間ローテーション部12G3によって偏波間ローテーション処理を施された後に出力されるように構成されている。
【0037】
ここで、送信アンテナ間拡散処理は、各送信アンテナ(各偏波)に対応する2つの送信系統の信号を、かかる2つの送信系統の信号を構成する全ての情報(キャリア変調処理が施された後の2つの送信系統の信号を構成するI軸及びQ軸の値の全て)を含むように変換する処理である。
【0038】
また、偏波間ローテーション処理は、各送信アンテナ(各偏波)に対応する2つの送信系統の信号の位相を回転される処理である(特願2013-091152の特許出願参照)。
【0039】
周波数・偏波間インターリーブ部10Hは、図2に示すように、周波数インターリーブ部10H1と、周波数・偏波間インターリーブ部10H2とを具備している。
【0040】
周波数インターリーブ部10H1は、STC部11G1によって入力された信号に対して周波数インターリーブ処理を施すように構成されている、すなわち、周波数インターリーブ部10H1は、STC処理のみが施されている信号(SDM処理が施されていない信号)に対して周波数インターリーブ処理を施すように構成されている。
【0041】
ここで、STC処理のみが施されている信号に対して偏波間インターリーブ処理を施すと、ダイバーシティ効果が得られ難くなることから、STC処理のみが施されている信号に対しては周波数インターリーブ処理のみを施すことが好ましい。
【0042】
ただし、本実施形態に係る送信装置10において、STC処理のみが施されている信号に対して偏波間インターリーブ処理を施してもよい。
【0043】
本実施形態に係る送信装置10では、周波数インターリーブ部10H1は、2系統のA階層の信号に対して周波数インターリーブ処理を施すように構成されている。
【0044】
一方、周波数・偏波間インターリーブ部10H2は、SDM部12G1、送信アンテナ間拡散部12G2及び偏波間ローテーション部12G3から入力された信号に対して周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理を施すように構成されている。
【0045】
すなわち、周波数・偏波間インターリーブ部10H2は、SDM処理が施されている信号に対して周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理を施すように構成されている。
【0046】
本実施形態に係る送信装置10では、周波数インターリーブ部10H1は、2系統のB階層の信号に対して周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理を施すように構成されている。
【0047】
階層合成部10Iは、周波数インターリーブ部10H1から入力された2系統のA階層の信号のうちの第1系統の信号と周波数・偏波間インターリーブ部10H2から入力された2系統のB階層の信号のうちの第1系統の信号とを合成し、周波数インターリーブ部10H1から入力された2系統のA階層の信号のうちの第2系統の信号と周波数・偏波間インターリーブ部10H2から入力された2系統のB階層の信号のうちの第2系統の信号とを合成するように構成されている。
【0048】
OFDMフレーム構成部11Jは、階層合成部10Iから入力された第1系統の信号(A階層の第1系統の信号とB階層の第1系統の信号とが合成された信号)に対応するOFDMフレームを構成し、OFDMフレーム構成部12Jは、階層合成部10Iから入力された第2系統の信号(A階層の第2系統の信号とB階層の第2系統の信号とが合成された信号)に対応するOFDMフレームを構成するように構成されている。
【0049】
IFFT部11Kは、OFDMフレーム構成部11Jから入力された第1系統の信号に対してIFFT処理を施すように構成されており、IFFT部12Kは、OFDMフレーム構成部12Jから入力された第2系統の信号に対してIFFT処理を施すように構成されている。
【0050】
GI付加部11Lは、IFFT部11Kから入力された第1系統の信号に対してガードインターバルGIを付加するように構成されており、GI付加部12Lは、IFFT部12Kから入力された第2系統の信号に対してガードインターバルGIを付加するように構成されている。
【0051】
直交変調部11Mは、GI付加部11Lから入力された第1系統の信号に対して直交変調処理を施すことによって送信信号を生成するように構成されており、直交変調部12Mは、GI付加部12Lから入力された第2系統の信号に対して直交変調処理を施すことによって送信信号を生成するように構成されている。
【0052】
送信部11Nは、直交変調部11Mから入力された第1系統の信号(送信信号)を、1つ(又は、複数)の送信アンテナを介して送信するように構成されており、送信部12Nは、直交変調部12Mから入力された第2系統の信号(送信信号)を、1つ(又は、複数)の送信アンテナを介して送信するように構成されている。
【0053】
かかる構成によれば、送信装置10において、階層分割部10Aが、入力された信号をA階層の信号及びB階層の信号に分割するように構成されており、処理部11G/12Gが、A階層/B階層に属する信号に対してSTC処理及びSDM処理のどちらかを施すように構成されているため、階層ごとに独立にMIMO伝送方式を変更することができ、1つのテレビジョンチャネルで異なるMIMO伝送方式を実現することができる。
【0054】
図3に示すように、本実施形態に係る受信装置30は、受信部31A/32Aと、直交復調部31B/32Bと、シンボル同期部31C/32Cと、有効シンボル抽出部31D/32Dと、FFT部31E/32Eと、フレーム同期部31F/32Fと、伝搬路推定部30Gと、階層分離部30Hと、周波数・偏波間デインターリーブ部30Iと、処理部31J/32Jと、時間デインターリーブ部31K/32Kと、デマッピング部31L/32Lと、ビットデインターリーブ部31M/32Mと、誤り訂正復号部31N/32Nと、エネルギー逆拡散部31O/32Oと、階層合成部30Pとを具備している。
【0055】
受信部31A/32Aは、1つ(又は、複数)の受信アンテナを介して送信装置10によって送信された送信信号を受信するように構成されている。
【0056】
直交復調部31Bは、受信部31Aによって入力された信号に対して直交復調を施し、直交復調部32Bは、受信部32Aによって入力された信号に対して直交復調を施すように構成されている。
【0057】
シンボル同期部31Cは、直交復調部31Bによって入力された信号に対してシンボル同期処理を施すように構成されており、シンボル同期部32Cは、直交復調部32Bによって入力された信号に対してシンボル同期処理を施すように構成されている。
【0058】
有効シンボル抽出部31Dは、シンボル同期部31Cによって入力された信号に対して有効シンボル抽出処理を施すように構成されており、有効シンボル抽出部32Dは、シンボル同期部32Cによって入力された信号に対して有効シンボル抽出処理を施すように構成されている。
【0059】
FFT部31Eは、有効シンボル抽出部31Dによって入力された信号に対してFFT処理を施すように構成されており、FFT部32Eは、有効シンボル抽出部32Dによって入力された信号に対してFFT処理を施すように構成されている。
【0060】
フレーム同期部31Fは、FFT部31Eによって入力された信号に対してフレーム同期処理を施すように構成されており、フレーム同期部32Fは、FFT部32Eによって入力された信号に対してフレーム同期処理を施すように構成されている。
【0061】
伝搬路推定部30Gは、フレーム同期部31F/32Fから入力された情報及びFFT部31E/32Eよって入力された信号に基づいて伝搬路推定処理を行うように構成されている。
【0062】
階層分離部30Hは、伝搬路推定部30Gから入力された信号に対して階層分離処理を施し、A階層の信号とB階層の信号とを分離するように構成されている。
【0063】
図4に示すように、周波数・偏波間デインターリーブ部30Iは、周波数デインターリーブ部30I1と、周波数・偏波間デインターリーブ部30I2とを具備している。
【0064】
ここで、周波数デインターリーブ部30I1は、階層分離部30Hから入力されたA階層の信号に対して周波数デインターリーブ処理を施すように構成されている。
【0065】
一方、周波数・偏波間デインターリーブ部30I2は、階層分離部30Hから入力されたB階層の信号に対して周波数デインターリーブ処理及び偏波間デインターリーブ処理を施すように構成されている。
【0066】
図4に示すように、処理部31Jは、分離部31J1を具備しており、処理部32Jは、送信アンテナ間逆拡散部32J1と、偏波間逆ローテーション部32J2と、分離部32J3とを具備している。
【0067】
分離部31J1は、周波数デインターリーブ部30I1から入力された信号に対して、図2に示すSTC部11G1によって行われるSTC処理に対応する時空間復号化処理を施すように構成されている。
【0068】
また、送信アンテナ間逆拡散部32J1は、周波数・偏波間デインターリーブ部30I2から入力された信号に対して、図2に示す送信アンテナ間拡散部12G2によって行われる送信アンテナ間拡散処理に対応する送信アンテナ間逆拡散処理を施すように構成されている。
【0069】
偏波間逆ローテーション部32J2は、周波数・偏波間デインターリーブ部30I2から入力された信号に対して、図2に示す偏波間ローテーション部12G3によって行われる偏波間ローテーション処理に対応する偏波間逆ローテーション処理を施すように構成されている。
【0070】
分離部32J3は、周波数・偏波間デインターリーブ部30I2、送信アンテナ間逆拡散部32J1或いは偏波間逆ローテーション部32J2から入力された信号に対して、図2に示すSDM部12G1によって行われるSDM処理に対応する空間多重分離処理を施すように構成されている。
【0071】
なお、周波数・偏波間デインターリーブ部30I2によって出力された信号は、そのまま分離部32J3に入力されるか、送信アンテナ間逆拡散部32J1に入力されるか、或いは、偏波間逆ローテーション部32J2に入力されるように構成されている。
【0072】
時間デインターリーブ部31Kは、処理部31Jから入力されたA階層の信号(キャリアシンボル)に対して時間デインターリーブ処理を施すように構成されており、時間インターリーブ部32Kは、処理部32Jから入力されたB階層の信号(キャリアシンボル)に対して時間デインターリーブ処理を施すように構成されている。
【0073】
デマッピング部31Lは、時間デインターリーブ部31Kから入力されたA階層の信号に対してデマッピング処理(キャリア復調処理)を施すように構成されており、デマッピング部32Lは、時間デインターリーブ部32Kから入力されたB階層の信号に対してデマッピング処理(キャリア復調処理)を施すように構成されている。
【0074】
ビットデインターリーブ部31Mは、デマッピング部31Lから入力されたA階層の信号に対してビットデインターリーブ処理を施すように構成されており、ビットデインターリーブ部32Mは、デマッピング部32Lから入力されたB階層の信号に対してビットデインターリーブ処理を施すように構成されている。
【0075】
誤り訂正復号部31Nは、ビットデインターリーブ部31Mから入力されたA階層の信号に対して誤り訂正復号処理を施すように構成されており、誤り訂正復号部32Nは、ビットデインターリーブ部32Mから入力されたB階層の信号に対して誤り訂正復号処理を施すように構成されている。
【0076】
エネルギー逆拡散部31Oは、誤り訂正復号部31Nから入力されたA階層の信号に対してエネルギー逆拡散処理を施すように構成されており、エネルギー逆拡散部32Oは、誤り訂正復号部32Nから入力されたB階層の信号に対してエネルギー逆拡散処理を施すように構成されている。
【0077】
階層合成部30Pは、エネルギー逆拡散部31Oから入力したA階層の信号及びエネルギー逆拡散部32Oから入力したB階層の信号を合成して出力するように構成されている。
【0078】
(第2の実施形態)
図5乃至図8を参照して、本発明の第2の実施形態に係るデジタル放送システムについて、上述の第1の実施形態に係るデジタル放送システムとの相違点に着目して説明する。
【0079】
図5に、本実施形態に係る送信装置10の機能ブロックの一例を示し、図6に、本実施形態に係る送信装置10における周波数・偏波間インターリーブ部10H及び処理部11G〜13Gの機能ブロックの一例を示す。
【0080】
本実施形態に係るデジタル放送システムでは、図5に示すように、送信装置10は、1つのテレビジョンチャンネルで、3つの階層(A階層、B階層及びC階層)に属する信号を送信することができるように構成されている。
【0081】
また、本実施形態に係る送信装置10は、図6に示すように、部分受信信号が送信されるA階層でSDM方式を用い、非部分受信信号が送信されるB階層でSDM方式を用い、非部分受信信号が送信されるC階層でSTC方式を用いるように構成されている。
【0082】
図6に示すように、周波数・偏波間インターリーブ部10Hは、周波数・偏波間インターリーブ部10HAと、階層合成部10HBC1と、周波数・偏波間インターリーブ部10HBC2とを具備しており、周波数・偏波間インターリーブ部10HBC2は、階層合成部10HBC1によってB階層の信号及びC階層の信号が合成された後に、周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理を施すように構成されている。
【0083】
なお、かかる階層合成部10HBC1によるB階層の信号及びC階層の信号の合成は行われなくてもよい。
【0084】
図7に、本実施形態に係る受信装置30の機能ブロックの一例を示し、図8に、本実施形態に係る受信装置30における周波数・偏波間デインターリーブ部30I及び処理部31J〜33Jの機能ブロックの一例を示す。
【0085】
図8に示すように、周波数・偏波間デインターリーブ部30Iは、周波数・偏波間デインターリーブ部30IAと、周波数・偏波間デインターリーブ部30IBC1と、階層分離部30IBC2とを具備している。
【0086】
階層分離部30IBC2は、周波数・偏波間デインターリーブ部30IBC1から入力された信号からB階層の信号を分離して処理部32Jに入力し、周波数・偏波間デインターリーブ部30IBC1から入力された信号からC階層の信号を分離して処理部33Jに入力するように構成されている。
【0087】
本実施形態に係る送信装置10及び受信装置30によれば、より多くのセグメント間で周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理を施すことができ、マルチパスに対する伝送耐性を向上させることができる。
【0088】
(変更例)
図9を参照して、本発明の変更例に係るデジタル放送システムについて、上述の第1及び第2の実施形態に係るデジタル放送システムとの相違点に着目して説明する。
【0089】
本変更例に係るデジタル放送システムでは、図9に示すケース2及び3に示すように、本実施形態に係る送信装置10は、部分受信信号が送信されるA階層でSDM方式及びSTC方式の少なくとも一方を用い、非部分受信信号が送信されるB階層でSDM方式を用い、非部分受信信号が送信されるC階層でSDM方式を用いるように構成されていてもよい。
【0090】
かかるケース2では、本実施形態に係る送信装置10の周波数・偏波間インターリーブ部10Hは、A階層の信号に対して周波数インターリーブ処理(或いは、周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理)を施し、B階層の信号及びC階層の信号の各々に対して周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理を施すように構成されている。
【0091】
一方、かかるケース3では、本実施形態に係る送信装置10の周波数・偏波間インターリーブ部10Hは、A階層の信号に対して周波数インターリーブ処理(或いは、周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理)を施し、B階層の信号及びC階層の信号を合成した後に、合成された信号に対して周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理を施すように構成されている。
【0092】
また、本変更例に係るデジタル放送システムでは、図9に示すケース4に示すように、本実施形態に係る送信装置10は、部分受信信号が送信されるA階層でSDM方式及びSTC方式の少なくとも一方を用い、非部分受信信号が送信されるB階層でSDM方式を用い、非部分受信信号が送信されるC階層でSTC方式を用いるように構成されていてもよい。
【0093】
かかるケース4では、本実施形態に係る送信装置10の周波数・偏波間インターリーブ部10Hは、A階層の信号に対して周波数インターリーブ処理(或いは、周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理)を施し、B階層の信号に対して周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理を施し、C階層の信号に対して周波数インターリーブ処理のみを施すように構成されている。
【0094】
また、本変更例に係るデジタル放送システムでは、図9に示すケース6及び7に示すように、本実施形態に係る送信装置10は、部分受信信号が送信されるA階層でSDM方式及びSTC方式の少なくとも一方を用い、非部分受信信号が送信されるB階層でSTC方式を用い、非部分受信信号が送信されるC階層でSDM方式を用いるように構成されていてもよい。
【0095】
かかるケース6では、本実施形態に係る送信装置10の周波数・偏波間インターリーブ部10Hは、A階層の信号に対して周波数インターリーブ処理(或いは、周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理)を施し、B階層の信号に対して周波数インターリーブ処理のみを施し、C階層の信号に対して周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理を施すように構成されている。
【0096】
一方、かかるケース7では、本実施形態に係る送信装置10の周波数・偏波間インターリーブ部10Hは、A階層の信号に対して周波数インターリーブ処理(或いは、周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理)を施し、B階層の信号及びC階層の信号を合成した後に、合成された信号に対して周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理を施すように構成されている。
【0097】
また、本変更例に係るデジタル放送システムでは、図9に示すケース8及び9に示すように、本実施形態に係る送信装置10は、部分受信信号が送信されるA階層でSDM方式及びSTC方式の少なくとも一方を用い、非部分受信信号が送信されるB階層でSTC方式を用い、非部分受信信号が送信されるC階層でSTC方式を用いるように構成されていてもよい。
【0098】
かかるケース8では、本実施形態に係る送信装置10の周波数・偏波間インターリーブ部10Hは、A階層の信号に対して周波数インターリーブ処理(或いは、周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理)を施し、B階層の信号及びC階層の信号の各々に対して周波数インターリーブ処理のみを施すように構成されている。
【0099】
一方、かかるケース9では、本実施形態に係る送信装置10の周波数・偏波間インターリーブ部10Hは、A階層の信号に対して周波数インターリーブ処理(或いは、周波数インターリーブ処理及び偏波間インターリーブ処理)を施し、B階層の信号及びC階層の信号を合成した後に、合成された信号に対して周波数インターリーブ処理のみを施すように構成されている。
【0100】
なお、図9の変更例は、A階層において部分受信信号が送信されているケースにも適用可能である。すなわち、A階層〜C階層のいずれにおいても、部分受信信号及び非部分信号のどちらが送信されていてもよい。
【0101】
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
【0102】
本実施形態の第1の特徴は、送信装置10であって、入力された信号を複数の階層に分割するように構成されている階層分割部10Aと、各階層に属する信号に対して空間多重化処理及び時空間符号化処理のどちらかを施すように構成されている処理部11G〜13Gを具備することを要旨とする。
【0103】
本実施形態の第2の特徴は、受信装置30であって、送信装置10によって送信された送信信号を複数の階層に属する信号に分離するように構成されている階層分離部30Hと、各階層に属する信号に対して空間多重分離処理及び時空間復号化処理のどちらかを施すように構成されている処理部31J〜33Jを具備することを要旨とする。
【0104】
本実施形態の第3の特徴は、受信装置30に搭載されるチップであって、送信装置10によって送信された送信信号を複数の階層A〜Cに属する信号に分離するように構成されている階層分離部30Hと、各階層A〜Cに属する信号に対して空間多重分離処理及び時空間復号化処理のどちらかを施すように構成されている処理部31J〜33Jを具備することを要旨とする。
【0105】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【符号の説明】
【0106】
10…送信装置
10A…階層分割部
11B、12B、13B…エネルギー拡散部
11C、12C、13C…誤り訂正符号化部
11D、12D、13D…ビットインターリーブ部
11E、12E、13E…マッピング部
11F、12F、13F…時間インターリーブ部
11G、12G、13G…処理部
10H…周波数・偏波間インターリーブ部
10I…階層合成部
11J、12J…OFDMフレーム構成部
11K、12K…IFFT部
11L、12L…GI付加部
11M、12M…直交変調部
11N、12N…送信部
30…受信装置
31A、32A…受信部
31B、32B…直交復調部
31C、32C…シンボル同期部
31D、32D…有効シンボル抽出部
31E、32E…FFT部
31F、32F…フレーム同期部
30G…伝搬路推定部
30H…階層分離部
30I…周波数・偏波間デインターリーブ部
31J、32J、33J…処理部
31K、32K、33K…時間デインターリーブ部
31L、32L、33L…デマッピング部
31M、32M、33M…ビットデインターリーブ部
31N、32N、33N…誤り訂正復号部
31O、32O、33O…エネルギー逆拡散部
30P…階層合成部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9