【実施例】
【0049】
塩味強化剤の調製
カルバミド10質量%水溶液、乳酸50質量%水溶液、乳酸ナトリウム50質量%水溶液、水を[表1]に記載した配合で混合し、本発明の塩味強化剤A〜E及び比較調製例である塩味強化剤Fを調製した。
【0050】
【表1】
【0051】
〔食塩組成物の製造例〕
塩化ナトリウム100質量部あたりの塩味強化剤有効成分(カルバミド、及び乳酸と乳酸塩)合計量(固形分基準)が、0.0001質量部、0.001質量部、0.01質量部、0.1質量部、1質量部、10質量部又は20質量部となるように、上記塩味強化剤A〜Fを添加、混合して食塩組成物を製造した。
得られた各食塩組成物について、下記のようにして塩味強度評価・塩味の味質評価・塩味発現の評価を行なった。
【0052】
塩味強度評価
上記製造例で得られた食塩組成物と、対照として用意した塩化ナトリウム100質量%からなる食塩を、塩化ナトリウム固形分含量が4質量%となるようにそれぞれ水で希釈・調製した。
続いて、10人のパネラーに対し、上記4質量%に調製した食塩組成物を舐めさせ、その塩味強度について、下記パネラー評価基準により4段階評価させ、その合計点数について下記評価基準で5段階評価を行ない、その結果を[表2]に記載した。
【0053】
<塩味強度・パネラー評価基準>
対照に比べあきらかに強化された塩味を感じる・・ 2点
対照に比べ若干強化された塩味を感じる・・・・・ 1点
対照とほぼ同じ程度の塩味を感じる・・・・・・・ 0点
対照より弱い塩味を感じる・・・・・・・・・・ −1点
<評価基準>
◎ :10人のパネラーの合計点が 16〜20点
○ :10人のパネラーの合計点が 11〜15点
△ :10人のパネラーの合計点が 6〜 10点
× :10人のパネラーの合計点が 0〜 5点
××:10人のパネラーの合計点が 0点未満
【0054】
塩味の味質及び塩味発現の評価
上記実験例1で得られた食塩組成物のうち、塩化ナトリウム100質量部あたりの塩味強化剤有効成分(カルバミド、及び乳酸と乳酸塩)合計量(固形分基準)が0.1質量部の食塩組成物、及び、比較対照として塩化ナトリウムに市販の塩味強化剤(ウェルネックスYN−1[富士食品工業社製]、アジレックスNH[興人ライフサイエンス社製])を推奨量添加した食塩組成物、また塩化ナトリウム単独のものを用意し、食塩固形分含量が4質量%となるようにそれぞれ水で希釈・調製した。(ウェルネックスYN−1の添加量は塩化ナトリウム100質量部に対し0.7質量部、アジレックスNHの添加量は0.2質量部)
【0055】
続いて、10人のパネラーに対し、上記食塩固形分含量4質量%に調製した、食塩組成物の水溶液を舐めさせた。その塩味の味質について、下記パネラー評価基準により4段階評価させ、その合計点数について下記評価基準で5段階評価を行ない、その結果を[表3]に記載した。
さらに、<塩味発現>について評価するため、口に含んでからの経過時間を5段階に分け(トップ〜ミドル〜ラスト)、塩味が強く感じられるところを2点、塩味が感じられるところを1点、塩味が感じられないところを0点として3段階評価させた。合計点数について下記<評価基準>で4段階評価を行い、その結果を[表3]に記載した。
【0056】
<塩味の味質・パネラー評価基準>
塩化ナトリウム以外の風味を全く感じない・・・・・・・・2点
塩化ナトリウム以外の風味を感じるが、塩味として違和感ない・・・・1点
塩化ナトリウム以外の風味を感じ、且つ塩味として違和感がある・・・0点
耐えがたい異味を感じる・・・・・・・・・−1点
◎ :10人のパネラーの合計点が 16〜20点
○ :10人のパネラーの合計点が 11〜15点
△ :10人のパネラーの合計点が 6〜 10点
× :10人のパネラーの合計点が 0〜 5点
××:10人のパネラーの合計点が 0点未満
<塩味発現・パネラー評価基準>
◎ :10人のパネラーの合計点が 16〜20点
○ :10人のパネラーの合計点が 11〜15点
△ :10人のパネラーの合計点が 6〜 10点
× :10人のパネラーの合計点が 0〜 5点
【0057】
【表2】
【0058】
【表3】
【0059】
<飲食品の製造・評価>
[実施例1]
鍋に水800g、固形コンソメ(「味の素KKコンソメ」(味の素))5.3g、おろしにんにく5g、料理酒15g、ごま油10g、食塩(実施例において「塩化ナトリウム」と同義とする。以下同じ)1.7g、醤油3g、こしょう0.3gを入れ、沸騰させた後、乾燥カットワカメ12g、みじん切りしたねぎ40g、白ごま6gを加え、更にひと煮立ちさせて通常のワカメスープを得た(食塩含有量0.8質量%)。
一方、鍋に水800g、固形コンソメ(「味の素KKコンソメ」(味の素))5.3g、おろしにんにく5g、料理酒15g、ごま油10g、食塩0.4g、減塩醤油3g、こしょう0.3gを入れ、沸騰させた後、乾燥カットワカメ12g、みじん切りしたねぎ40g、白ごま6g、塩味強化剤B0.018g(減塩ワカメスープ100質量部に対し、0.002質量部)を加え、更にひと煮立ちさせて本発明の減塩飲食品である減塩ワカメスープを得た(食塩含有量0.7質量%)。
得られた通常のワカメスープと本発明の減塩ワカメスープを比較試食したところ、減塩ワカメスープは、通常のワカメスープとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0060】
[実施例2]
鍋に水200g、だしの素(「ほんだし」(味の素))1gを入れて混ぜ、中火にかけ、煮立ったら、1.5cm角の豆腐75g、乾燥カットわかめ1gを加えてひと煮立ちさせた
。その後、味噌12gを煮汁で溶きのばしながら加え、小口切りしたねぎ5gを加えてサッと煮て、通常の味噌汁を得た(食塩含有量0.7質量%)。
一方、鍋に水200g、だしの素(「ほんだし」(味の素))1gを入れて混ぜ、中火にかけ、煮立ったら、1.5cm角の豆腐75g、乾燥カットわかめ1gを加えてひと煮立ち
させた。その後、味噌7.5gを煮汁で溶きのばしながら加え、小口切りしたねぎ5g、塩味強化剤B0.006g(減塩味噌汁100質量部に対し、0.002質量部)を加えてサッと煮て、本発明の減塩食品である減塩味噌汁を得た(食塩含有量0.5質量%)。
得られた通常の味噌汁と本発明の減塩味噌汁を比較試食したところ、減塩味噌汁は、通常の味噌汁とほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0061】
[実施例3]
トマト800gを湯むきし、ミキサーにかけてざるでこした後、フライパンに入れ強火にかけ、沸騰したら中火で30分程煮詰めた。続いて、すりおろした玉ねぎ55g、食塩5g、こしょう0.3g、砂糖18g、ローリエ0.2g(1枚)を加え、5分煮た。最後に酢30gを加えてひとまぜし、通常のトマトケチャップを得た(食塩含有量0.5質量%)。
トマト800gを湯むきし、ミキサーにかけてざるでこした後、フライパンに入れ強火にかけ、沸騰したら中火で30分程煮詰めた。続いて、すりおろした玉ねぎ55g、食塩3.5g、こしょう0.3g、砂糖18g、ローリエ0.2g(1枚)を加え、5分煮た。最後に酢30g、塩味強化剤B 0.036g(減塩トマトケチャップ100質量部に対し、0.004質量部)を加えてひとまぜし、本発明の減塩食品である減塩トマトケチャップを得た(食塩含有量0.4質量%)。
得られた通常のトマトケチャップと本発明の減塩トマトケチャップを比較試食したところ、減塩トマトケチャップは、通常のトマトケチャップとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0062】
[実施例4]
鍋にみりん115gを入れ、火にかけ軽く沸騰させ、続いて濃口しょうゆ115g、水400gを加え、よく混ぜ合わせ沸騰させた。そこへかつお削り節20gを加え、再度沸騰したら、火を止め濾し、通常のめんつゆを得た(食塩含有量2.6質量%)。
一方、鍋にみりん115gを入れ、火にかけ軽く沸騰させ、続いて減塩しょうゆ115g、水400gを加え、よく混ぜ合わせ沸騰させた。そこへかつお削り節20g、塩味強化剤B0.130g(減塩めんつゆ100質量部に対し、0.02質量部)を加え、再度沸騰したら、火を止め濾し、本発明の減塩食品である減塩めんつゆを得た(食塩含有量1.3質量%)。
得られた通常のめんつゆと本発明の減塩めんつゆを比較試食したところ、減塩めんつゆは、通常のめんつゆとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0063】
[実施例5]
鍋に穀物酢100g、濃口醤油230g、みりん68g、砂糖3gを加え、中火で加熱し沸騰する直前に火を消した。続いて鍋に昆布1.1g、かつお削り節15gを投入し、十分ほど待ってからレモン果汁100gを入れ、撹拌し、一日冷蔵後濾し、通常のぽん酢を得た(食塩含有量5.4質量%)。
一方、鍋に穀物酢100g、減塩醤油230g、みりん68g、砂糖3gを加え、中火で加熱し沸騰する直前に火を消した。続いて鍋に昆布1.1g、かつお削り節15gを投入し、十分ほど待ってからレモン果汁100g、塩味強化剤B0.103g(減塩ぽん酢100質量部に対し、0.02質量部)を入れ、撹拌し、一日冷蔵後濾し、本発明の減塩食品である減塩ぽん酢を得た(食塩含有量3.2質量%)。
得られた通常のぽん酢と本発明の減塩ぽん酢を比較試食したところ、減塩ぽん酢は、通常のぽん酢とほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0064】
[実施例6]
ボウルにごま油56g、食塩10.6g、こしょう0.6g、濃口醤油6g、白ごま18g、酢30g、すりおろしたにんにく2g、すりおろしたしょうが2gを入れ、良く混ぜ、通常の塩だれドレッシングを得た(食塩含有量9.1質量%)。
一方、ボウルにごま油56g、食塩7.6g、こしょう0.6g、減塩醤油6g、白ごま18g、酢30g、すりおろしたにんにく2g、すりおろしたしょうが2g、塩味強化剤B0.049g(減塩塩だれドレッシング100質量部に対し、0.04質量部)を入れ、良く混ぜ、本発明の減塩食品である減塩塩だれドレッシングを得た(食塩含有量6.5質量%)。
得られた通常の塩だれドレッシングと本発明の減塩塩だれドレッシングを比較試食したところ、減塩塩だれドレッシングは、通常の塩だれドレッシングとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0065】
[実施例7]
鍋に湯むきしたトマト350g、粗みじん切りした野菜類(玉ねぎ66.7g、リンゴ200g、にんじん25g、しょうが3.3g)、頭と腹を取った煮干し3.3g、昆布1.7gを入れ、この中へ水250g、砂糖58.3gを入れ、火にかけ半量になるまで水分を飛ばした。続いて、ローリエ0.3g、ナツメグ2.0g、シナモン1.0g、クローブ1.0g、タイム1.0g、ディルの葉1.0g、フェンネルシード1.0g、パセリ0.5g、こしょう0.5gを加え、更に煮詰めた。この中に食塩33.3g、バルサミコ酢33.3g、76.7gを加え、更に加熱した後、ローリエを取り除き、フードプロセッサーでペースト状にした後、ザルで濾し、通常のウスターソースを得た(食塩含有量4.0質量%)。
鍋に湯むきしたトマト350g、粗みじん切りした野菜類(玉ねぎ66.7g、リンゴ200g、にんじん25g、しょうが3.3g)、頭と腹を取った煮干し3.3g、昆布1.7gを入れ、この中へ水250g、砂糖58.3gを入れ、火にかけ半量になるまで水分を飛ばした。続いて、ローリエ0.3g、ナツメグ2.0g、シナモン1.0g、クローブ1.0g、タイム1.0g、ディルの葉1.0g、フェンネルシード1.0g、パセリ0.5g、こしょう0.5gを加え、更に煮詰めた。この中に食塩16.5g、バルサミコ酢33.3g、減塩醤油76.7g、塩味強化剤B0.219g(減塩ウスターソース100質量部に対し、0.02質量部)を加え、更に加熱した後、ローリエを取り除き、フードプロセッサーでペースト状にした後、ザルで濾し、本発明の減塩食品である減塩ウスターソースを得た(食塩含有量2.0質量%)。
得られた通常のウスターソースと本発明の減塩ウスターソースを比較試食したところ、減塩ウスターソースは、通常のウスターソースとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0066】
[実施例8]
鍋に濃口醤油1150g、砂糖360g、みりん230g、酒200gを加え、中火で煮詰め、通常の焼き鳥のたれを得た(食塩含有量8.6質量%)。
一方、鍋に減塩醤油1150g、砂糖360g、みりん230g、酒200gを加え、塩味強化剤B0.776g(減塩焼き鳥のたれ100質量部に対し、0.04質量部)、中火で煮詰め、本発明の減塩食品である焼き鳥のたれを得た(食塩含有量4.2質量%)。
得られた通常の焼き鳥のたれと本発明の減塩焼き鳥のたれを比較試食したところ、減塩焼き鳥のたれは、通常の焼き鳥のたれとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0067】
[実施例9]
するめいか500g(2ハイ)をさばき、ワタ(内臓)を取り出した。取り外したワタに食塩32gをまんべんなく振り、冷蔵庫で2時間置いた。上記のさばいたするめいかの身の皮をむき、幅5mm、長さ3cm程に切った後ボウルに入れた。ここに、上記の塩漬けしたワタの中身をしごいて取り出して加え、食塩24gを加え、良く混ぜ、冷蔵庫で3日置き、通常のいかの塩辛を得た(食塩含有量10.7質量%)。
一方、するめいか500g(2ハイ)をさばき、ワタ(内臓)を取り出した。取り外したワタに食塩25.6gをまんべんなく振り、冷蔵庫で2時間置いた。上記のさばいたするめいかの身の皮をむき、幅5mm、長さ3cm程に切った後ボウルに入れた。ここに、上記の塩漬けしたワタの中身をしごいて取り出して加え、食塩19.2g、塩味強化剤B0.436g(減塩いかの塩辛100質量部に対し、0.08質量部)を加え、良く混ぜ、冷蔵庫で3日置き、減塩いかの塩辛を得た(食塩含有量8.9質量%)。
得られた通常のいかの塩辛と本発明の減塩いかの塩辛を比較試食したところ、減塩いかの塩辛は、通常のいかの塩辛とほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0068】
[実施例10]
濃口醤油350gと水500gを合わせ、その中に板のり70gを細かくちぎり、漬け込み、4時間後、かつお削り節7g、みりん120g、砂糖180gを入れ、よく混合した。その後、やや強火で加熱した後、弱火で35分煮込み、通常ののりの佃煮を得た(食塩含有量4.2質量%)。
一方、減塩醤油350gと水500gを合わせ、その中に板のり70gを細かくちぎり、漬け込み、4時間後、かつお削り節7g、みりん120g、砂糖180g、塩味強化剤B0.123g(減塩のりの佃煮100質量部に対し、0.01質量部)を入れ、よく混合した。その後、やや強火で加熱した後、弱火で35分煮込み、本発明の減塩食品であるのりの佃煮を得た(食塩含有量2.1質量%)。
得られた通常ののりの佃煮と本発明の減塩のりの佃煮を比較試食したところ、減塩のりの佃煮は、通常ののりの佃煮とほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0069】
[実施例11]
鍋に昆布だし100gを入れ火にかけ、半分に切ったえのき400gを入れた。えのきに火が通った後、濃口醤油102g、みりん68gを入れ、10分煮詰め、通常のなめたけを得た(食塩含有量2.0質量%)。
一方、鍋に昆布だし100gを入れ火にかけ、半分に切ったえのき400gを入れた。えのきに火が通った後、減塩醤油102g、みりん68g、塩味強化剤B0.150g(減塩なめたけ100質量部に対し、0.02質量部)を入れ、10分煮詰め、本発明の減塩食品であるなめたけを得た(食塩含有量1.0質量%)。
得られた通常のなめたけと本発明の減塩なめたけを比較試食したところ、減塩なめたけは、通常のなめたけとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0070】
[実施例12]
鍋に鶏ひき肉200g、砂糖36g、濃口醤油51g、料理酒15gを加え、よく混ぜた後、中火にかけ、箸4本で絶えず混ぜながらぽろぽろになるまで火を入れ、通常の鶏そぼろを得た(食塩含有量2.6質量%)。
一方、鍋に鶏ひき肉200g、砂糖36g、減塩醤油51g、料理酒15g、塩味強化剤B0.06g(減塩鶏そぼろ100質量部に対し、0.02質量部)を加え、よく混ぜた後、中火にかけ、箸4本で絶えず混ぜながらぽろぽろになるまで火を入れ、本発明の減塩食品である鶏そぼろを得た(食塩含有量1.3質量%)。
得られた通常の鶏そぼろと本発明の減塩鶏そぼろを比較試食したところ、減塩鶏そぼろは、通常の鶏そぼろとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0071】
[実施例13]
ミキサーに豚肩肉650g、豚背油100g、コンニャク粉130gを加え、ミキサーで混合した。続いて、氷水120g、調味料(食塩15g、重合リン酸塩3g、亜硝酸塩0.1g、アスコルビン酸ナトリウム0.8g、砂糖15g、グルタミン酸ナトリウム2g、香辛料2g)を加え、更に混合した。その後、ソーセージ用のコラーゲン製ケーシングに充填し、熱水で20分間煮熟し、通常のソーセージを得た(食塩含有量1.8質量%)。
一方、ミキサーに豚肩肉650g、豚背油100g、コンニャク粉130gを加え、ミキサーで混合した。続いて、氷水120g、調味料(食塩11.3g、重合リン酸塩3g、亜硝酸塩0.1g、アスコルビン酸ナトリウム0.64g、砂糖15g、グルタミン酸ナトリウム1.6g、香辛料2g、塩味強化剤B0.107g(減塩ソーセージ100質量部に対し、0.01質量部))を加え、更に混合した。その後、ソーセージ用のコラーゲン製ケーシングに充填し、熱水で20分間煮熟し、本発明の減塩食品であるソーセージを得た(食塩含有量1.5質量%)
得られた通常のソーセージと本発明の減塩ソーセージを比較試食したところ、減塩ソーセージは、通常のソーセージとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0072】
[実施例14]
豚ロース1000gの表面に食塩50g、スパイス(こしょう8g、セージ3g、タイム3g、オールスパイス3g、カルダモン3g)を擦り込んだ後、密封し、冷蔵で1週間寝かせた。続いて、1週間後、水に浸し、6時間塩抜きをした後、脱水シートで包み、冷蔵で12時間置いた後、6時間スモークした。その後、鍋にスモークした肉を入れ、水を入れ65℃・1時間で加熱後、冷却し、通常のハムを得た(食塩含有量4.8質量%)。
一方、豚ロース1000gの表面に食塩39.5g、スパイス(こしょう8g、セージ3g、タイム3g、オールスパイス3g、カルダモン3g、塩味強化剤B0.860g(減塩ハム100質量部に対し、0.04質量部))を擦り込んだ後、密封し、冷蔵で1週間寝かせた。続いて、1週間後、水に浸し、6時間塩抜きをした後、脱水シートで包み、冷蔵で12時間置いた後、6時間スモークした。その後、鍋にスモークした肉を入れ、水を入れ65℃・1時間で加熱後、冷却し、本発明の減塩食品であるハムを得た(食塩含有量3.8質量%)。
得られた通常のハムと本発明の減塩ハムを比較試食したところ、減塩ハムは、通常のハムとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0073】
[実施例15]
鍋に無塩バター20gを測りとり、火にかけ、薄力粉20gを加え均一になるまで30秒間混合し、続いてカレー粉5gを加え均一になるまで30秒間混合した。この中へ砂糖5.2g、食塩2.5g、グルタミン酸Na0.6gを加え30秒間混合し、通常のカレールウを得た。その後、火を止め、水320gを少しずつ鍋に入れカレールウを溶かした後、弱火の状態で沸騰後、2分間焦げないように攪拌し、通常のカレーを得た(食塩含有量0.7質量%)。
一方、鍋に無塩バター20gを測りとり、火にかけ、薄力粉20gを加え均一になるまで30秒間混合し、続いてカレー粉5gを加え均一になるまで30秒間混合した。この中へ砂糖5.2g、食塩1.75g、グルタミン酸Na0.42g、塩味強化剤B0.015g(減塩カレールウ100質量部に対し、0.004質量部)を加え30秒間混合し、減塩カレールウを得た。その後、火を止め、水320gを少しずつ鍋に入れカレールウを溶かした後、弱火の状態で沸騰後、2分間焦げないように攪拌し、本発明の減塩食品であるカレーを得た(食塩含有量0.5質量%)。
得られた通常のカレーと本発明の減塩カレーを比較試食したところ、減塩カレーは、通常のカレーとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0074】
[実施例16]
合挽き肉300gに食塩2.5gを混ぜ、下味をつけた。鍋に油7g、みじん切りしたにんにく5gを入れ弱火で炒めた後、玉ねぎを加え弱火で炒め、続いて下味をつけた合挽き肉、にんじん100gを加え炒めた後、更に白ワイン30g、固形コンソメ(「味の素KKコンソメ」(味の素))5.3g、つぶしたホールトマト400gを加えて煮た。煮立った後弱火で20分煮、食塩0.3g、こしょう0.3gで味を調え、通常のミートソースを得た(食塩含有量0.8質量%)。
一方、合挽き肉300gに食塩0.6gを混ぜ、下味をつけた。鍋に油7g、みじん切りしたにんにく5gを入れ弱火で炒めた後、玉ねぎを加え弱火で炒め、続いて下味をつけた合挽き肉、にんじん100gを加え炒めた後、更に白ワイン30g、固形コンソメ(「味の素KKコンソメ」(味の素))5.3g、つぶしたホールトマト400gを加えて煮た。煮立った後弱火で20分煮、食塩0.08g、こしょう0.3g、塩味強化剤B0.131g(減塩ミートソース100質量部に対し、0.02質量部)で味を調え、本発明の減塩食品であるミートソースを得た(食塩含有量0.6質量%)。
得られた通常のミートソースと本発明の減塩ミートソースを比較試食したところ、減塩ミートソースは、通常のミートソースとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0075】
[実施例17]
鍋に無塩バター10gを入れ、スイートコーン300gを炒め、食塩7g、ホワイトペッパー1gで味をつけ、そこへ薄力粉10g、脱脂粉乳50g、水552gを入れ、更に弱火で加熱した。この中へ、糊化澱粉10gを水10gで溶いたものを加え、通常のコーンスープを得た(食塩含有量0.9質量%)。
一方、鍋に無塩バター10gを入れ、スイートコーン300gを炒め、食塩4.2g、ホワイトペッパー1gで味をつけ、そこへ薄力粉10g、脱脂粉乳50g、水552g、塩味強化剤B0.199g(減塩コーンスープ100質量部に対し、0.02質量部)を入れ、更に弱火で加熱した。この中へ、糊化澱粉10gを水10gで溶いたものを加え、本発明の減塩食品であるコーンスープを得た(食塩含有量0.6質量%)。
得られた通常のコーンスープと本発明の減塩コーンスープを比較試食したところ、減塩コーンスープは、通常のコーンスープとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0076】
[実施例18]
塩化ナトリウム82質量部、L−グルタミン酸ナトリウム16質量部、コーンスターチ2質量部を混合し、適宜水を加え、押出し造粒し、乾燥後、食塩組成物18−Aを得た。この食塩組成物18−Aと、黒ゴマを20:80の質量比で混合し、通常のふりかけを得た(食塩含有量17.3質量%)。
一方、塩化ナトリウム82質量部、塩味強化剤B0.164質量部、L−グルタミン酸ナトリウム16質量部、コーンスターチ2質量部を混合し、適宜水を加え、押出し造粒し、乾燥後、本発明の食塩組成物18−Bを得た(塩化ナトリウム100質量部に対する塩味強化剤Bの量は0.02質量部)。続いて、この食塩組成物18−Bと、黒ゴマを20:80の質量比で混合し、本発明の減塩飲食品である、塩味強化ふりかけ1を得た。
また、塩化ナトリウム41質量部、塩化カリウム41質量部、塩味強化剤B0.164質量部、L−グルタミン酸ナトリウム16質量部、コーンスターチ2質量部を混合し、適宜水を加え、押出し造粒し、乾燥後、本発明の食塩組成物18−Cを得た。続いて、この食塩組成物18−Cと、黒ゴマを20:80の質量比で混合し、本発明の減塩飲食品である、塩味強化ふりかけ2を得た。
得られた3種のふりかけを比較試食したところ、本発明品の塩味が強化された食品である塩味強化ふりかけ1は、通常のふりかけより明らかに塩味が強く、また異味は全く感じられず、味質を変えないまま、塩味を強化されたものであった。また本発明の塩味が強化された飲食品である塩味強化ふりかけ2は、塩味強化ふりかけ1と比較試食したところ、通常の塩化ナトリウム含量である、塩味強化ふりかけ1とほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0077】
[実施例19]
食塩40質量部、L−グルタミン酸ナトリウム20質量部、グラニュー糖20質量部、コーンスターチ15質量部、抹茶3質量部、昆布粉1質量部を混合し、適宜水を加え、押出し造粒し乾燥したもの100質量部に対し、あられ40質量部、海苔3質量部を加えて混合し、通常のお茶漬けの素を得た。
一方、食塩40質量部、塩味強化剤B0.04質量部、L−グルタミン酸ナトリウム20質量部、グラニュー糖20質量部、コーンスターチ15質量部、抹茶3質量部、昆布粉1質量部を混合し、適宜水を加え、押出し造粒し、乾燥後、100質量部に対し、あられ40質量部、海苔3質量部を加えて混合し、本発明の塩味が強化された食品であるお茶漬けの素を得た。
得られた通常のお茶漬けの素と本発明の塩味が強化されたお茶漬けの素を比較試食したところ、塩味が強化されたお茶漬けの素は、通常のお茶漬けの素より明らかに塩味が強く、また異味は全く感じられず、味質を変えないまま、塩味を強化されたものであった。
【0078】
[実施例20]
ジャガイモをスライスし菜種油でフライしたフライ品100質量部と、塩化ナトリウム1質量部を、袋に入れて振揺混合することで塩化ナトリウムをフライ品に付着させ、通常のポテトチップスを得た。
一方、塩味強化剤Bを乾燥、粉末化した粉末塩味強化剤B2(カルバミド・乳酸含有比については塩味強化剤Bと同じ)0.2質量部を塩化ナトリウム100質量部へ添加し、十分に混合し、食塩組成物20−Aを得た。ジャガイモをスライスし、菜種油でフライしたフライ品100質量部と、上記食塩組成物20−Aを1質量部、袋に入れて振揺混合することで、食塩組成物20−Aをフライ品に付着させ、本発明の塩味が強化された飲食品であるポテトチップスを得た。
一方、ジャガイモをスライスし、菜種油でフライしたフライ品100質量部と、上記食塩組成物20−Aを0.7質量部、袋に入れて振揺混合することで、食塩組成物20−Aをフライ品に付着させ、本発明の減塩食品であるポテトチップスを得た。
得られた通常のポテトチップスと本発明の塩味が強化されたポテトチップスを比較試食したところ、塩味が強化されたポテトチップスは、通常のポテトチップスより明らかに塩味が強く、また異味は全く感じられず、味質を変えないまま、塩味を強化されたものであった。
一方で、減塩ポテトチップは、通常のポテトチップとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0079】
[実施例21]
中華の素(「味の素KK中華あじ」(味の素))10gと食塩1.5gにお湯483.5gを加え、通常のラーメンスープを得た(食塩含有量1.3質量%)。
一方、中華の素(「味の素KK中華あじ」(味の素))10gと食塩0.2g、塩味強化剤B0.099g(減塩ラーメンスープ100質量部に対し、0.02質量部)にお湯483.5gを加え、本発明の減塩食品であるラーメンスープを得た(食塩含有量1.0質量%)。
得られた通常のラーメンスープと本発明の減塩ラーメンスープを比較試食したところ、減塩ラーメンスープは、通常のラーメンスープとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0080】
[実施例22]
「キッコーマン醤油」(キッコーマン、塩化ナトリウム含量14.11質量%)を通常の醤油とした。
一方、減塩飲食品である減塩醤油 (「キッコーマン減塩醤油」(キッコーマン、塩化ナトリウム含量8.11質量%)100質量部に対し、塩味強化剤Bを0.000008質量部添加し、十分に混合し、本発明の減塩飲食品である減塩醤油aを得た。
また、塩味強化剤Bの添加量を0.00008質量部とした以外は減塩醤油aと同様にして、本発明の減塩飲食品である減塩醤油bを得た。
また、塩味強化剤Bの添加量を0.08質量部とした以外は減塩醤油aと同様にして、本発明の減塩飲食品である減塩醤油cを得た。
また、塩味強化剤Bの添加量を8質量部とした以外は減塩醤油aと同様にして、本発明の減塩飲食品である減塩醤油dを得た。
また、塩味強化剤Bの添加量を16質量部とした以外は減塩醤油aと同様にして、本発明の減塩飲食品である減塩醤油eを得た。
また、塩味強化剤Bに代えて、塩味強化剤Aを0.08質量部とした以外は減塩醤油aと同様にして、本発明の減塩飲食品である減塩醤油fを得た。
また、塩味強化剤Bに代えて、塩味強化剤Eを0.08質量部とした以外は減塩醤油aと同様にして、本発明の減塩飲食品である減塩醤油gを得た。
得られた通常の醤油と本発明の減塩醤油a〜gを比較試食したところ、減塩醤油aは、通常の醤油には劣るものの十分な塩味が感じられ、減塩醤油bは、通常の醤油にはやや劣るものの十分な塩味が感じられた。減塩醤油cは、通常の醤油とほぼ同等の強さの塩味であり、ほぼ同等の味質であった。減塩醤油dは、かすかに苦味が感じられたものの、十分な塩味であった。減塩醤油eは、やや苦味が感じられたものの、十分な塩味であった。減塩醤油fは、通常の醤油には劣るものの十分な塩味が感じられ、減塩醤油gは、通常の醤油にはやや劣るものの十分な塩味が感じられた。
【0081】
[実施例23]
鍋に水80g、昆布3.3g、鰹節3gを加え、だし汁を得た。続いて、この中に、砂糖4.5g、酢7.5g、食塩10g、醤油6gを加え、溶解させ、ここへきゅうり300gを加え、一晩漬けて通常の浅漬けを得た(食塩含有量2.6質量%)。
一方、鍋に水80g、昆布3.3g、鰹節3gを加え、だし汁を得た。続いて、この中に、砂糖4.5g、酢7.5g、食塩7.6g、減塩醤油6gを加え、溶解させ、ここへきゅうり300g、塩味強化剤B0.082gを加え、一晩漬けて本発明の減塩飲食品である浅漬けを得た(食塩含有量1.8質量%)。
得られた通常の浅漬けと本発明の減塩浅漬けを比較試食したところ、減塩浅漬けは、通常の浅漬けとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0082】
[実施例24]
「神州一味噌 国産」(宮坂醸造、塩化ナトリウム含量12.2質量%)を通常の味噌とした。
一方、減塩飲食品である減塩味噌 (「神州一味噌 国産 減塩」(宮坂醸造、塩化ナトリウム含量9.9質量%)100質量部に対し、塩味強化剤Bを0.000004質量部添加し、十分に混合し、本発明の減塩飲食品である減塩味噌aを得た。
また、塩味強化剤Bの添加量を0.00004質量部とした以外は減塩味噌aと同様にして、本発明の減塩飲食品である減塩味噌bを得た。
また、塩味強化剤Bの添加量を0.04質量部とした以外は減塩味噌aと同様にして、本発明の減塩飲食品である減塩味噌cを得た。
また、塩味強化剤Bの添加量を4質量部とした以外は減塩味噌aと同様にして、本発明の減塩飲食品である減塩味噌dを得た。
また、塩味強化剤Bの添加量を12質量部とした以外は減塩味噌aと同様にして、本発明の減塩飲食品である減塩味噌eを得た。
得られた通常の味噌と本発明の減塩味噌a〜eを比較試食したところ、減塩味噌aは、通常の味噌には劣るものの十分な塩味が感じられ、減塩味噌bは、通常の味噌にはやや劣るものの十分な塩味が感じられた。減塩味噌cは、通常の味噌とほぼ同等の強さの塩味であり、ほぼ同等の味質であった。減塩味噌dは、かすかに苦味が感じられたものの、十分な塩味であった。減塩味噌eは、やや苦味が感じられたものの、十分な塩味であった。
【0083】
[実施例25]
油相(パームオレインのエステル交換油2500g、大豆油1500g、香料26g、レシチン10g、色素0.05g)と水相(食塩70g、脱脂粉乳55g、酸化防止剤0.5g、水838.5g)を45〜55℃で混合乳化した。続いて、これを急冷可塑化しW/O乳化の可塑性乳化油脂組成物である、通常のサンドマーガリンを製造した(食塩含有量1.4質量%)。
油相(パームオレインのエステル交換油2500g、大豆油1500g、香料26g、レシチン10g、色素0.05g)と水相(食塩55.5g、脱脂粉乳55g、酸化防止剤0.5g、水838.5g、塩味強化剤B0.1g(減塩サンドマーガリン100質量部に対し、0.002質量部))を45〜55℃で混合乳化した。続いて、これを急冷可塑化しW/O乳化の可塑性乳化油脂組成物である、本発明の減塩飲食品であるサンドマーガリンを製造した(食塩含有量1.1質量%)。
得られた通常のサンドマーガリンと本発明の減塩サンドマーガリンを比較試食したところ、減塩サンドマーガリンは、通常のサンドマーガリンとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。
【0084】
[実施例26]
プロセスチーズ163.25gを電子レンジにて、600W・1分程加熱溶解し、この中へプレーンヨーグルト77.75g、食塩9gを加え、撹拌した後、冷蔵庫で半日保管して、通常のチーズソースを得た(食塩含有量5.4質量%)。
一方、プロセスチーズ163.25gを電子レンジにて、600W・1分程加熱溶解し、この中へプレーンヨーグルト77.75g、食塩4.7g、塩味強化剤B0.098g(減塩チーズソース100質量部に対し、0.04質量部)を加え、撹拌した後、冷蔵庫で半日保管して、本発明の減塩飲食品であるチーズソースを得た(食塩含有量3.8質量%)。
得られた通常のチーズソースと本発明の減塩チーズソースを比較試食したところ、減塩チーズソースは、通常のチーズソースとほぼ同等の強さの塩味であり、且つほぼ同等の味質であった。