(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記コントローラは、前記光通信チャネルに対して割り当てられた送信期間の間に、前記送信機を通じて前記複数の第1パルス信号及び前記複数の第2パルス信号を送信させる、請求項2に記載の光学装置。
前記少なくとも1つのフェイル状態は、第1閾値を超える電圧、第2閾値未満の電圧、第3閾値を超える温度、又は、第4閾値を超える周囲状況のうちの1つを含む、請求項2に記載の光学装置。
前記第1電力レベルは、クラス1 米国国家規格協会(ANSI)レーザ安全規格に対応し、前記第2電力レベルは、クラス3R ANSIレーザ安全規格に対応する、請求項1から6のいずれか一項に記載の光学装置。
前記光学装置の前記送信機及び受信機による前記複数の光信号の送信及び受信を可能とすべく、前記光学装置と結合されるネットワークインタフェースカード(NIC)を更に備える、請求項13から15のいずれか一項に記載の光学装置。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本開示の複数の実施形態は、コンピューティングデバイスに関連し、光源の光学パワーを制御するように構成される光学装置を含む技術及び構成を説明する。いくつかの実施形態において、光トランシーバのような光学装置は、光通信チャネルを介して複数の光信号を送信及び受信する光源及び光受信機を有する光送信機を含んでよい。装置は、送信機及び受信機と結合され、送信機によって、第1電力レベルで複数のパルス信号を、チャネルの送信リンクを介して送信させるコントローラを含んでよい。コントローラは、送信に応じて生じ得るチャネルの受信リンクにおける光学パワーの変化を検知してよい。受信リンクにおける光学パワーの変化は、光通信チャネル上における他の光学装置からの光信号の存在を示してよい。コントローラは、検知された光学装置が、第1電力レベルより大きい第2電力レベルでの複数の通信が可能であることを確認し、第2電力レベルで、装置に対するデータ送信を開始してよい。光通信チャネル内で故障が検知されると、コントローラは、送信機により、データ送信を停止させ、第1電力レベルでの複数のパルス信号の送信を再開させてよい。
【0006】
いくつかの実施形態において、光学装置は、上記で説明されたものに加えて、又は、それに代えて、他の電力管理機能を含んでよい。例えば、光学装置の光源(例えば、レーザ)の電源をオンにする回路は、光通信チャネルを提供する光ファイバケーブルを受容するために適合されるケージの内部に配置されるブレーカを有するノーマリーオープン(normally open)な回路を含んでよい。装置に取り付けられる光ファイバケーブルがないとき、光源は、デフォルトの電源オフ状態のままであってよい。ケージに対する光ファイバケーブルの光ファイバコネクタの挿入は、ブレーカをトリップし、ノーマリーオープンな回路をクローズすることで、光源に電力を提供してよい。
【0007】
以下の説明では、他の当業者にこれらの取り組みの内容を伝えるべく、当業者により一般に採用される用語を用いて、例示的な実装の様々な態様が説明されよう。しかしながら、本開示の複数の実施形態が説明される態様のいくつかのみで実施され得ることが当業者に明らかであろう。説明の目的で、特定の数、材料及び構成は、例示的な実装の十分な理解を提供すべく説明される。しかしながら、本開示の複数の実施形態が具体的な詳細に関係なく実施されてよいことが当業者に明らかであろう。他の例では、例示的な実装が曖昧にならないように、周知の機能が省略され、又は、簡略化されている。
【0008】
以下の詳細な説明では、ここの一部を形成する添付図面について言及しており、全体にわたって同様の番号が同様の部材を示し、これらは、本開示の主題が実施され得る例示的な複数の実施形態のために示される。他の実施形態が用いられてよく、構造的又は論理的な変更が本開示の範囲から逸脱せずに行われてよいことが理解されるべきである。従って、以下の詳細な説明は、制限的な意味で理解されることはなく、複数の実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲及びこれらの均等物によって定義される。
【0009】
本開示の目的で、「A及び/又はB」という表現は(A)、(B)又は(A及びB)を意味する。本開示の目的で、「A,B及び/又はC」という表現は、(A)、(B)、(C)、(A及びB)、(A及びC)、(B及びC)又は(A、B及びC)を意味する。
【0010】
説明では、「実施形態において」又は「複数の実施形態において」という表現を用いられることがあり、それらは、同じ実施形態又は異なる実施形態のうちの1又は複数をそれぞれ指し得る。更に、本開示の複数の実施形態に対して用いられるような、「備える(comprising)」、「含む(including)」、「有する(having)」等の用語は、同義語である。
【0011】
「〜と結合する(coupled with)」という用語は、その派生語と共に、本明細書で使用され得る。「結合(Coupled)」は、次の1又は複数を意味し得る。「結合(Coupled)」は、2つ又はそれより多くの要素が直接物理的に、又は、電気的に接触することを意味し得る。しかしながら、「結合(Coupled)」は、2つ又はそれより多くの要素が互いに間接的に接触しているが、それでも、互いに連携又はインタラクトすることを意味してもよく、1又は複数の他の要素が、互いに結合されるといわれる要素間に結合又は接続することを意味してよい。「直接的に結合される(directly coupled)」という用語は、2つ又はそれより多くの要素が直接接触した状態にあることを意味し得る。
【0012】
本明細書で用いられるように、「モジュール」という用語は、特定用途向け集積回路(ASIC)、電子回路、1又は複数のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行する(共有、専用又はグループ化された)プロセッサ及び/又は(共有、専用又はグループ化された)メモリ、組み合わせ論理回路、及び/又は、説明される機能を提供する他の適切なコンポーネントの一部であることを指してよく、又は、含んでよい。
【0013】
図1は、いくつかの実施形態に係る、本明細書で説明される技術を用いて光源(例えば、レーザ)の光学パワーを制御するように構成される光学装置を含み得るコンピューティングデバイス100のブロック図である。コンピューティングデバイス100は、例えば、データセンタ内、又は、長距離における複数のラック間、複数のデータストレージ施設、複数のデータセンタ等の間を、光ファイバを介して光信号を送信するために使用されてよい。
【0014】
示されるように、コンピューティングデバイス100は、プロセッサ112と、メモリ114と、コンピューティングデバイス100に対して所望の計算及び他の機能を提供するように構成される他のコンポーネント116とを有するコンピューティングモジュール102を含んでよく、これらは、互いに結合される。コンピューティングデバイス100は、コンピューティングデバイス100に対してネットワーク接続を提供するように構成される通信インタフェースモジュール104を更に含んでよい。
【0015】
いくつかの実施形態において、コンピューティングデバイス100のプロセッサ112及び/又はメモリ114は、通信インタフェースモジュール104を介してネットワーク(不図示)に提供されるデータ、又は、当該ネットワークから提供されるデータを生成及び/又は処理するように構成されてよい。いくつかの実施形態において、通信インタフェースモジュール104のような、例示される複数のコンポーネントのいずれか又は全ては、コンピューティングデバイス100とは別個であり、かつ、遠く離れていてよいが、コンピューティングデバイス100(例えば、コンピューティングモジュール102と示されるように)と通信可能に結合され得ることが理解されるべきである。いくつかの実施形態において、例示の複数のコンポーネントのうちの1又は複数は、別のコンポーネントの一部に組み込まれてよく、又は、そうでなければ、別の方法では別のコンポーネントの一部になってよい。例えば、いくつかの実施形態において、メモリ114又はその複数の部分は、プロセッサ112に組み込まれてよい。コンピューティングデバイス100の例示的な構成は、
図7を参照してより詳細に説明される。
【0016】
より詳細に以下に説明されるように、通信インタフェースモジュール104は、コンピューティングデバイス100をコンピュータネットワークに接続するように構成されるネットワークインタフェースカード(NIC)106(例えば、オプティカルNIC)を含んでよい。NIC106は、光トランシーバ120のような光学装置に関連付けられてよい(例えば、1又は複数の送受信接続130及び132を介して接続されてよい)。
【0017】
光トランシーバ120は、ネットワーク、及び/又は、光学装置を備えるリモートデバイス148のような別のコンピューティングデバイスに1又は複数の光通信チャネル150(破線で示される)を介して接続する、光源(例えば、レーザ)160を有する送信機124と、光受信機126とを含んでよい。4つの通信チャネル150が示されているが、より少ない又はより多い数の通信チャネルが、例えば、所望のデータ送信レートを提供すべく、通信インタフェースモジュール104で用いられてよい。各通信チャネル150は、送信リンク140及び受信リンク142を有してよい。
図3〜
図5を参照してより詳細に説明されるように、送信リンク140及び受信リンク142を有する通信チャネル150は、コネクタ144、例えば、スタンダードコネクタ(SC)、ローカルコネクタ(LC)、Quad Small Form−Factor Pluggable(QSFP)用のマルチファイバープッシュオン/プッシュオフ(MOP)コネクタ、又は他の光ファイバコネクタを用いて通信インタフェースモジュール104と接続される光導波路、例えば、光ファイバケーブル146を介して実装されてよい。
【0018】
送信されるデータは、コンピューティングモジュール102により通信インタフェースモジュール104に提供されてよい。例えば、データ信号は、NIC106をマルチプレクサ(MUX)134に接続するTx接続130を介して提供されてよい。MUX134において、接続130から多重化された信号は、光送信機124に入力されてよく、光信号が送信リンク140を経由して光ファイバケーブル146を通ってリモートデバイス148に至るように送信される。デバイス100により受信されるデータは、ケーブル146を介して光受信機126に提供され、かつ、Rx接続132を介してNIC106に提供されてよい。
【0019】
光トランシーバ120は、他の複数の機能中でも特に、送信機124及び受信機126の動作を制御するコントローラ128(例えば、マイクロコントローラ)を更に含んでよい。いくつかの実施形態において、コントローラ128は、光源160の光学パワーを制御して、第1電力レベルでの送信(例えば、短パルス又はバースト)を開始してよい。光通信チャネル150が確立されたか否かを決定すべく、パルス送信が開始されてよい。例えば、コントローラ128は、送信機124によって、第1電力レベルで複数の第1パルス信号(例えば、複数の「初期」(INIT)パルス)のセットを、光通信チャネル150の送信リンク140を介して送信させてよい。
【0020】
コントローラ128は、光通信チャネル150の受信リンク142(例えば、受信機126)をモニタして、受信リンク142における光学パワーの任意の変化が複数の第1パルス信号の送信に応じて生じたか否かを決定してよい。受信リンク142における光学パワーの変化は、他の光学装置、例えば、光通信チャネル150の他端におけるリモートデバイス148の存在を示してよい。
【0021】
コントローラ128は、検知された光学装置が所望の(例えば、第2)電力レベルでの複数の通信が可能であることを確認することを試行してよく、第2電力レベルは、第1電力レベルより大きくてよい。例えば、コントローラ128は、送信機124によって、第1電力レベルで複数の第2パルス信号のセットを、送信リンク140を介して、検知された光学装置、リモートデバイス148へ送信させてよい。複数の第2パルス信号は、複数の第1パルス信号と(例えば、長さ又は周波数において)異なってよい。例えば、複数の第2パルス信号は、複数の「受信確認」(ACK)パルスを含んでよい。
【0022】
コントローラ128は、複数の第2パルス信号のセットの送信に応じて、受信リンク142における複数のパルス信号の受信を検知すべく、受信リンク142(例えば、受信機126)を更にモニタしてよい。検知された場合、受信した複数のパルス信号は、複数の特性(例えば、長さ又は周波数)において複数の第2パルス信号(例えば、複数のACKパルス)と類似し得る。複数の第2パルス信号の受信は、第2電力レベルで通信すべく、検知された光学装置(例えば、リモートデバイス148)の能力の確認を示してよい。
【0023】
コントローラ128は、更に、所望のスピードでデータ送信を提供すべく、光源160の光学パワーを制御して、第1電力レベルより大きくてよい第2電力レベルにスイッチしてよい。光源160は、電源オン状態でアイドリングすることによって潜在的なアイセーフティの脅威を与えるのではなく、光通信チャネル150を介してデバイス148にデータを送信するので、リモートデバイス148とのリンクが上記で説明されたパルス信号の送信及び受信の反復によって検証可能に確立されていることから、第2電力レベルでのデータ送信は、ユーザにとって安全であるとみなされ得る。
【0024】
光通信チャネル150に関する1又は複数のフェイル状態が検知される可能性がある場合、コントローラ128は、更に、送信機124の光源160の光学パワーを制御して、第2電力レベルでの送信を停止(例えば、第1電力レベルにスイッチ)してよい。1又は複数のフェイル状態は、例えば、複数の周囲状況(例えば、温度)が所望のレベルを超えていること、チャネルの電圧が所望の閾値を超えている(又は、逆に、所望の閾値より低く下がっている)こと、(例えば、ケーブル146が抜けることに起因する)ロストリンク等を含んでよい。
【0025】
少なくともいくつかのフェイル状態を検知するべく、コントローラ128は、受信リンク142をモニタしてよい。例えば、第2電力レベルでのデータ送信の間に、コントローラ128は、受信信号強度インジケータ(RSSI)又は受信リンク内の他のそのようなインジケータが所望の閾値より低いことを決定してよく、このことは、ケーブル150が抜けている等の故障を示してよい。コントローラ128は、第2電力レベルでのデータ送信を停止し、第1電力レベルでの複数の第1パルス信号(複数のINITパルス)の送信を再開してよい。
【0026】
別の例において、第1電力レベルでの複数の第1パルス信号(例えば、複数のINITパルス)を光通信チャネル150の送信リンク140を介して送信することを開始する前に、コントローラ128は、受信リンク142内のRSSIが所望の閾値を超えていること決定してよい。コントローラ128は、リンクパートナー(例えば、リモートデバイス148)における第1電力レベルでの複数の第1パルス信号(複数のINITパルス)の送信を再開すべく、送信リンク140上にリンクリセット条件を発行し、受信リンク142内のRSSIが所望の範囲内であるか否かを決定するべく再びチェックしてよい。
【0027】
上記で説明したように、光通信チャネル150は、複数の通信チャネルを含んでよい。コントローラ128は、指定されたポーリングウィンドウ(例えば、時間周期)内に複数の光通信チャネル150のそれぞれを処理するように構成されてよい。特定のチャネルに対する指定されたポーリングウィンドウ内で、コントローラ128は、上記で説明された複数の動作(複数の第1パルス信号の送信を開始し、第2電力レベルで通信するべくチャネルの他端における光学デバイスの能力を確認し、第2電力レベルでのデータ送信を実行し、複数のチャネル故障をチェックする等)を実行し、次のチャネルに移ってよい。例えば、光通信チャネル150が4つのチャネルを含む場合、各チャネルに割り当てられるポーリングウィンドウは、Tmsであってよい。4つのチャネルに対するポーリングサイクルは、4×Tms+TDからなり、ここで、TDは、複数のサイクル(例えば、約1ms又はそれより短い)の間の遅延である。
【0028】
いくつかの実施形態において、第1電力レベルは、業界標準、例えば、国際電気標準会議(IEC)により提供されるようなクラス1 レーザ安全規格60825−1及び/又は米国国家規格協会(ANSI)により提供されるようなANSI Z136に従う出力領域に対応してよい。いくつかの実施形態において、第2電力レベルは、別の業界標準、例えば、IECにより提供されるようなクラス3R レーザ安全規格に従う出力領域に対応してよい。クラス3Rの電力レベルの明るさは、直接さらした場合に、人の目に潜在的に損傷を与え得る。
【0029】
図2は、いくつかの実施形態に係る、コンピューティングデバイス(例えば、デバイス100)内の光学装置(例えば、光トランシーバ)の動作に関する例示的なプロセスフロー図である。いくつかの実施形態において、処理200は、
図1に関して説明される複数の動作に適合し得る。
【0030】
処理200は、ブロック202で開始してよく、ここでは、コンピューティングデバイス(例えば、100)とネットワークとの間の光通信チャネル(例えば、150)の電源がオンにされる。204で示されるように、トランシーバ(例えば、120)は、ネットワークに対する(例えば、第2電力レベルでの)データ送信を即座に開始しなくてよい。代わりに、ブロック206で、トランシーバは、第1電力レベルで、複数の第1パルス信号(例えば、複数のINITパルス)の第1セットを、光通信チャネル(例えば、150)の送信リンク(例えば、140)を介して送信することを開始してよい。
【0031】
決定ブロック208で、トランシーバは、光通信チャネルの受信リンク(例えば、142)において光学パワーの変化が検知されるか否かを決定してよい。変化は、複数の第1パルス信号の送信に応じて生じ得、光通信チャネル上に(例えば、光通信チャネルの他端における)他の光学装置の光信号が存在することを示し得る。変化が検知されない場合、トランシーバは、複数の第1パルス信号を送信し続けてよい。
【0032】
受信リンクにおいて光学パワーの変化が検知された場合、トランシーバは、検知された光学装置に対して、第1電力レベルでの複数の第2パルス信号(例えば、複数のACKパルス)の送信を開始してよい。
【0033】
決定ブロック212で、トランシーバは、複数の第2パルス信号の送信に応じて、複数の第2パルス信号が受信リンクにおいて検知されたか否かを決定してよい。複数の第2パルス信号(例えば、複数のACKパルス)が受信されていない場合、処理200は、ブロック206に戻ってよく、複数の第1パルス信号の送信が再開されてよい。
【0034】
複数の第2パルス信号(例えば、複数のACKパルス)が受信された場合、複数の第2パルス信号の受信は、検知された光学装置における第2電力レベルで通信する能力を確認したことをトランシーバに示してよい。それに応じて、ブロック214では、トランシーバは、検知された光学装置に対して、送信リンクを介した第2電力レベルでのデータ送信を開始してよい。上記で説明したように、第2電力レベルは、第1電力レベルより大きくてよい。
【0035】
決定ブロック216及び218で、トランシーバは、データ送信又は光通信チャネルに関連するいずれかの故障が検知されたか否かを決定してよい。例えば、決定ブロック216で、トランシーバは、「消失信号」インジケーションが受信リンク内で受信されたか否かを決定してよく、「消失信号」インジケーションは、光通信チャネル内の故障(例えば、光ケーブルが抜かれた可能性があること)を示す。
図1を参照して説明したように、決定ブロック218で、トランシーバは、(複数の)他のフェイル状態が通信チャネル内で生じたか否かを決定してよい。
【0036】
故障が検知されなかった場合、第2電力レベルでのデータ送信を継続してよい。故障が検知された場合、
図1を参照して説明したような改善策を講じてよい。例えば、第2電力レベルでのデータ送信を再開する前に、データ送信は、停止されてよく、処理200は、基本的に繰り返されてよい。例えば、処理200は、ブロック206に移ってよく、複数の第1パルス信号の送信が再開されてよい。
【0037】
上記で説明した光トランシーバの電力制御技術に加えて、又は、これに代えて、光源の電力制御を対象とした他の技術は、
図1及び2を参照して説明したもののような光トランシーバを有するコンピューティングデバイスで採用され得る。例えば、
図3〜
図5を参照して以下に説明されるように、光トランシーバは、光源(例えば、レーザ)を電源オフ状態に維持し、光通信チャネルが動作可能なとき、例えば、光ケーブルが、NIC(例えば、NIC106)及び光トランシーバ(例えば、120)を有するモジュール104のような通信インタフェースモジュールにプラグ接続されたときに、レーザの電源をオンにするように構成されてよい。
【0038】
図3は、
図1を参照して説明された光学装置と類似する例示的な光学装置300を模式的に示すブロック図である。光学装置300は、例えば、プリント回路基板(PCB)(又は、他のパッケージング技術)上に配置されてよい。
図3では、光学装置300がPCB304上に配置されるように示されており(例示の目的であり、このパッケージング技術に制限されない)、
図1を参照して説明された通信インタフェースモジュール104と類似する光通信チャネル(例えば、150)を介した複数の光通信を促進するべく、NIC(例えば、106)と結合される120と類似する光トランシーバを含んでよい。
【0039】
いくつかの実施形態において、トランシーバは、光通信チャネルを介して複数の光信号を送信するレーザ350を有する送信機と、光通信チャネルを介して複数の光信号を受信する受信機とを含んでよい。簡略化の目的で、トランシーバ及びNICコンポーネント(例えば、送信機及び受信機)のうちの少なくとものいくつかは
図3に示されていない。
【0040】
光学装置300は、配置300(例えば、デバイス100)を含むコンピューティングデバイスとコンピュータネットワーク(不図示)との間に光通信チャネルを提供する光ファイバケーブル308を受容するケージ(例えば、レセプタ)306を更に含んでよい。ケージは、技術分野において知られているように、PCB304に接続されてよい。光ファイバケーブル308のような導波路は、様々な方法でPCB304に配置される光学装置300と結合されてよい。例えば、上記で説明されたように、光ファイバケーブル308は、SC、LC、QSFP用のMPO又は他の光ファイバコネクタのような、光コネクタ310を介してケージ306と接続されてよい。光学装置の送信機及び受信機は、簡略化の目的で省略されているが、PCB304上に配置された送信機と受信機との間のコネクタ320及び322と、ケーブル308の光コネクタ310とが
図3に示される。示されるように、コネクタ320及び322は、光コネクタ310がケージ306に挿入(プラグ接続)されたときに、光コネクタ310により受容されるように構成される。
【0041】
光学装置300は、光学装置300の光トランシーバに含まれる光源350(例えば、レーザ)の電源をオンにする送信有効回路324を更に含んでよい。送信有効回路の複数のコンポーネントは、簡略化の目的で
図3に示されていない。送信有効回路324とレーザ350との間の複数の接続がTx_ENAで示されている。
【0042】
いくつかの実施形態において、低電圧オープン回路のような、接続ピン回路314が送信有効回路324に付加されてよい。接続ピン回路314は、ケージ306の内部に配置され得るブレーカ(例えば、接続ピン)316を含んでよい。接続ピン回路314は、ノーマリーオープンであってよく、例えば、ブレーカ316は、ノーマリーオープンな状態にあってよい。光ファイバコネクタ310がケージ306に挿入されるときに、ブレーカ316がトリップ(スイッチ)してノーマリーオープンな接続ピン回路314をクローズし、レーザ電源線、例えば、送信有効回路324をPCB304の共通グランド340に効果的に接地する。
【0043】
図4及び
図5は、いくつかの実施形態に係る、ケージ306、コネクタ320及び322、並びに、ブレーカ(例えば、接続ピン)316を含む例示的な光学装置300の一部の断面正面視400及び側面視500を示す。概して、ブレーカ316は、コネクタ310の挿入がブレーカ316をトリップし、接続ピン回路314をクローズし得ることを保証するように、ケージ306の内部に配置されてよい。一例において、ブレーカは、
図4及び
図5に示されるように、ケージ306の底面412に対して実質的に直交して、ケージ上部410あたりのケージ306の内部に移動可能に配置されてよい。光コネクタ310は、矢印402及び502で示されるようにケージ306に挿入されるときに、湾曲した矢印504で示される方向にブレーカ316を押し込んでトリップさせ、接続ピン回路314を完成することによって光学装置300のレーザ350の電源をオンにする。
【0044】
従って、
図3〜
図5を参照して説明された光学装置のレーザ350は、上記で説明されたように、光ファイバケーブル308が光学装置300にプラグ接続されない限り、電源がオンにされ得ない。従って、プラグインされる光ファイバケーブル308が存在しない場合に、ケージ306の内部にレーザビームは存在しない。
【0045】
図6は、いくつかの実施形態に係る、
図3〜
図5の光学装置300を動作させる処理600のためのフロー図を模式的に示す。光学装置300の動作は、例えば、
図1のコントローラ128と類似するコントローラにより、実行されてよい。
【0046】
ブロック602で、レーザ350は、電源オフ状態にあってよく、この状態は、光ファイバケーブル308を介して光学装置300とネットワークとの間に確立される接続が存在しない場合のレーザ350のデフォルト状態であってよい。
【0047】
決定ブロック604では、光ファイバケーブル308を介した光学装置300とネットワークとの間の接続が確立されたか否か、例えば、送信機及び受信機のコネクタ320、322を受容するように、コネクタ310がケージ306に挿入されたか否かが決定されてよい。接続が確立されていない場合、レーザ350は、電源オフ状態のままであってよい。
【0048】
接続が確立された場合(例えば、コネクタ310がケージ306に挿入された場合)、決定ブロック606で、レーザ電力回路が完成されたか否か、例えば、ブレーカ316が光コネクタ310の挿入によりトリップされて、接続ピン回路314をクローズし、レーザ電源線、例えば、送信有効回路324をPCB304の共通グランド340に接地したか否かが決定されてよい。回路314が完成されていない場合、レーザ350は、電源オフ状態のままであってよい。
【0049】
接続ピン回路314が完成された場合、決定ブロック608で、レーザ350の電源がオンにされているか否かを決定してよい。レーザの電源がオンにされている場合、処理600を終了してよい。レーザの電源がオンにされていない場合、これは、問題が送信有効回路324に関して存在することを(所望のレベルの可能性で)示し得る。ブロック610で、問題は、示されてよく(例えば、コントローラ128により発行される警告を介して報告される)、レーザ350は、問題が解決されるまで電源オフ状態のままであってよい。
【0050】
様々な動作が、特許請求された主題を理解するのに最も役立つ態様で、複数の個別動作として順番に説明される。しかしながら、説明の順序は、これらの動作が必ず順序に依存することを示唆するものとして解釈されるべきでない。本開示の複数の実施形態は、所望のように構成される任意の適切なハードウェア及び/又はソフトウェアを用いたシステムに実装されてよい。
【0051】
図7は、様々な実施形態に係る、
図1のNIC106及び光トランシーバ120、並びに/又は、
図3の光学装置300を含むコンピューティングデバイス100のような、
図1の様々なコンポーネントと共に用いるのに適切な例示的なコンピューティングデバイス700を示す。示されるように、コンピューティングデバイス700は、1又は複数のプロセッサ又はプロセッサコア702、及び、システムメモリ704を含んでよい。特許請求の範囲を含む本願の目的のために、「プロセッサ」及び「複数のプロセッサコア」という用語は、文脈が別の方法を明らかに求めていない限り、同義語とみなされてよい。プロセッサ702は、中央処理装置(CPU)、マイクロプロセッサ等のような任意のタイプのプロセッサを含んでよい。プロセッサ702は、マルチコア、例えば、マルチコアマイクロプロセッサを有する集積回路として実装されてよい。コンピューティングデバイス700は、(ディスケット、ハードドライブ、揮発性メモリ(例えば、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)、デジタル多目的ディスク(DVD)等)のような)複数の大容量ストレージデバイス706を含んでよい。概して、システムメモリ704及び/又は複数の大容量ストレージデバイス706は、揮発性及び不揮発性メモリ、光学、磁気及び/又はソリッドステート大容量ストレージ等を含むが、これらに限定されない、任意のタイプの一時的及び/又は永続的なストレージであってよい。揮発性メモリは、スタティック及び/又はダイナミックランダムアクセスメモリを含んでよいが、これらに限定されない。不揮発性メモリは、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリメモリ、相変化メモリ、抵抗メモリ等を含んでよいが、これらに限定されない。
【0052】
コンピューティングデバイス700は、(ディスプレイ(例えば、タッチスクリーンディスプレイ)、キーボード、カーソルコントロール、リモートコントロール、ゲームコントローラ、画像キャプチャデバイス等のような)複数の入力/出力(I/O)デバイス708、及び、(ネットワークインタフェースカード、光学装置、モデム、赤外線受信機、無線受信機(例えば、Bluetooth(登録商標))等のような)複数の通信インタフェース710を更に含んでよい。
【0053】
いくつかの実施形態において、複数の通信インタフェース710は、NIC106及び光トランシーバ120のような、通信インタフェースモジュール104の複数のコンポーネントのうちのいくつか又は全てを含んでよい。例えば、複数の通信インタフェース710は、上記で説明したような、光源160を有する送信機124の態様で実装される光トランシーバ120、光受信機126、MUX134及びコントローラ128を含んでよい。いくつかの実施形態において、コントローラ128は、ステートマシンを有してよい。いくつかの実施形態において、光トランシーバ120の少なくともいくつかのコンポーネントは、コンピューティングデバイス700と、例えば、バス712を介して通信可能に結合されてよい。
【0054】
いくつかの実施形態において、複数の通信インタフェース710は、
図3〜
図5の光学装置300に類似して構成される複数のコンポーネントを含んでよい。例えば、複数の通信インタフェース710は、PCB304上に配置されてよく、
図3を参照して説明されるように構成されるブレーカ316を有する接続ピン回路314を有するケージ306を含んでよい。
【0055】
複数の通信インタフェース710は、移動体通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))、汎用パケット無線サービス(GPRS)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS)、高速パケットアクセス(HSPA)、進化型HSPA(E−HSPA)又はロングタームエボリューション(LTE)ネットワークに従って、デバイス700を動作させるように構成され得る複数の通信チップ(不図示)を含んでよい。複数の通信チップは、GSM(登録商標)進化型高速データレート(EDGE)、GSM(登録商標) EDGE無線アクセスネットワーク(GERAN)、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)、又は、進化型UTRAN(E−UTRAN)に従って動作するように構成されてもよい。複数の通信チップは、符号分割多元接続(CDMA)、時分割多元接続(TDMA)、デジタル強化コードレス電気通信(DECT)、Evolution‐Data Optimized(EV−DO)、それらの派生物、並びに、3G、4G、5G及びそれ以降の世代として指定される任意の他の無線プロトコルに従って動作するように構成されてよい。複数の通信インタフェース710は、他の実施形態において他の無線プロトコルに従って動作してよい。
【0056】
上記で説明したコンピューティングデバイス700の複数の要素は、システムバス712を介して互いに結合されてよく、システムバス712は、1又は複数のバスを表してよい。複数のバスの場合、それらは1又は複数のバスブリッジ(不図示)によりブリッジされてよい。これらの要素のそれぞれは、当該技術分野で知られている、それぞれの要素の従来の機能を実行してよい。特に、システムメモリ704及び大容量ストレージデバイス706は、
図1のコントローラ128の動作に対する複数のプログラミング命令の作業コピー及び永久コピーを格納するのに用いられてよい。様々な要素は、(複数の)プロセッサ702又はそのような複数の命令にコンパイルされ得る高水準言語によりサポートされる複数のアセンブラ命令により実装されてよい。
【0057】
複数のプログラミング命令の永久コピーは、例えば、コンパクトディスク(CD)のような、分散媒体(不図示)を通じて、又は、(分散サーバ(不図示)から)通信インタフェース710を通じて、ファクトリー又はフィールド内の複数の永久ストレージデバイス706に置かれてよい。すなわち、エージェントプログラムの実装を有する1又は複数の分散媒体は、エージェントを分散し、様々なコンピューティングデバイスをプログラムすることに用いられてよい。
【0058】
要素708、710、712の数、能力及び/又は容量は、コンピューティングデバイス700が、セットトップボックス若しくはデスクトップコンピュータのような静止コンピューティングデバイス、又は、タブレットコンピューティングデバイス、ラップトップコンピュータ、ゲームコンソール若しくはスマートフォンのようなモバイルコンピューティングデバイスとして用いられるか否かに応じて変更されてよい。これらの構成は、その他の点で既知であるので、更に説明しない。
【0059】
複数の実施形態において、メモリ704は、
図1〜
図6を参照して説明された複数の動作のような、複数の実施形態の複数の態様を実行するように構成される計算論理722を含んでよい。一実施形態について、複数のプロセッサ702のうちの少なくとも1つは、システムインパッケージ(SIP)又はシステムオンチップ(SoC)を形成するべく、本明細書で説明される光信号変調の複数の態様を実行するように構成される計算論理722と合わせてパッケージ化されてよい。
【0060】
様々な実装において、コンピューティングデバイス700は、データセンタの1又は複数のコンポーネント、ラップトップ、ネットブック、ノートブック、ウルトラブック、スマートフォン、タブレット、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ウルトラモバイルPC、携帯電話、又は、デジタルカメラを有してよい。更なる複数の実装において、コンピューティングデバイス700は、データを処理する任意の他の電子デバイスであってよい。
【0061】
様々な実施形態によれば、本開示は、複数の実施例を説明する。実施例1は、異なる電力レベルでの複数の通信を制御するための光学装置であり、光学装置は、少なくとも1つの光通信チャネルの送信リンクを介して複数の第1光信号を送信する光源を有する送信機と、少なくとも1つの光通信チャネルの受信リンクを介して複数の第2光信号を受信する受信機と、送信機及び受信機と結合されるコントローラとを備え、コントローラは、送信機により、第1電力レベルで送信リンクを介して複数の第1パルス信号の第1セットを送信させ、受信リンクにおける光学パワーの変化を検知し、当該変化は、光通信チャネル上に他の光学装置からの光信号が存在することを示し、他の光学装置が、第2電力レベルでの複数の通信が可能であることを確認し、他の光学装置に対して、送信機による送信リンクを介した第2電力レベルでのデータ送信を開始し、第2電力レベルは、第1電力レベルより大きい。
【0062】
実施例2は、実施例1の主題を含んでよく、更に、受信リンクにおける光学パワーの変化が複数の第1パルス信号の送信に応じて生じることを特定する。
【0063】
実施例3は、実施例1の主題を含んでよく、更に、他の光学装置が第2電力レベルでの複数の通信が可能であることを確認することは、送信機に対して、送信リンクを介して第1電力レベルで複数の第2パルス信号の第1セットを他の光学装置へ送信させることと、複数の第2パルス信号の第1セットの送信に応じて、複数の第2パルス信号の第2セットの受信を受信リンクにて検知することとを含み、複数の第2パルス信号の第2セットの受信が、第2電力レベルで通信するべく、他の光学装置の能力を確認することを示すことを特定する。
【0064】
実施例4は、実施例1の主題を含んでよく、更に、コントローラが光通信チャネル内の少なくとも1つのフェイル状態を検知してよく、送信機により、送信リンクを介して複数の第1パルス信号の第2セットを第1電力レベルで送信させることを特定する。
【0065】
実施例5は、実施例1の主題を含んでよく、更に、コントローラが光通信チャネルに対して割り当てられる送信期間の間に、送信機を通じて複数の第1パルス信号及び複数の第2パルス信号を送信させることを特定する。
【0066】
実施例6は、実施例1の主題を含んでよく、更に、フェイル状態が第1閾値を超える電圧、第2閾値未満の電圧、第3閾値を超える温度、第4閾値を超える周囲状況のうちの1つを含むことを特定する。
【0067】
実施例7は、実施例1の主題を含んでよく、更に、光源がレーザであることを特定する。
【0068】
実施例8は、実施例1の主題を含んでよく、更に、第1電力レベルがクラス1 米国国家規格協会(ANSI)レーザ安全規格に対応し、第2電力レベルがクラス3R ANSIレーザ安全規格に対応することを特定する。
【0069】
実施例9は、実施例1から8のいずれかの主題を含んでよく、更に、コントローラが、更に、複数の第1パルス信号の第1セットの送信の間に光通信チャネル内の少なくとも1つのフェイル状態を検知し、送信を無効にし、又は、送信を再開し得ることを特定する。
【0070】
実施例10は、ネットワークインタフェースカードを含んでよく、ネットワークインタフェースカードは、実施例1の光学装置を備える。
【0071】
実施例11は、コンピューティングシステムであり、コンピューティングシステムは、プロセッサと、プロセッサと結合されるメモリと、プロセッサ及びメモリと結合され、コンピューティングシステムをネットワークと接続する通信インタフェースデバイスを備え、通信インタフェースデバイスは、実施例1に記載の光学装置を有するネットワークインタフェースカードを含む。
【0072】
実施例12は、異なる電力レベルで複数の通信を制御するための方法であり、方法は、光学装置が、光通信チャネルの送信リンクを介した複数の第1パルス信号の第1セットの送信を第1電力レベルで開始する段階と、光学装置が、光通信チャネルの受信リンクにおける光学パワーの変化を検知する段階であって、当該変化は、複数の第1パルス信号の送信に応じて生じ、光通信チャネル上に他の光学装置の光信号が存在することを示す、段階と、他の光学装置が第2電力レベルでの複数の通信が可能であることを光学装置が確認する段階と、光学装置が、他の光学装置への送信リンクを介した第2電力レベルでのデータ送信を開始する段階とを備え、第2電力レベルは、第1電力レベルより大きい。
【0073】
実施例13は、実施例12の主題を含んでよく、更に、他の光学装置が第2電力レベルでの複数の通信が可能であることを確認する段階は、光学装置が、他の光学装置に対する第1電力レベルでの複数の第2パルス信号の第1セットの送信を開始する段階と、複数の第2パルス信号の第1セットの送信に応じて、光学装置が、受信リンクにおける複数の第2パルス信号の第2セットの受信を検知する段階とを含むことを特定する。
【0074】
実施例14は、実施例13の主題を含んでよく、更に、光学装置が、光通信チャネル内の少なくとも1つのフェイル状態を検知する段階と、光学装置が、送信リンクを介した第1電力レベルでの複数の第1パルス信号の第2セットの送信を開始する段階とを特定する。
【0075】
実施例15は、ネットワークに対して、光通信チャネルを介して複数の光信号を送信及び受信する光学装置であり、光学装置は、光通信チャネルを介して複数の第1光信号を送信するレーザを有する送信機と、光通信チャネルを介して複数の第2光信号を受信する受信機と、光通信チャネルを提供する光ファイバケーブルを受容するケージと、レーザの電源をオンにする回路とを含み、回路は、ケージ内に配置されるブレーカを有するノーマリーオープンな回路を含み、ケージへの光ファイバケーブルの光ファイバコネクタの挿入は、ブレーカをトリップしてノーマリーオープンな回路をクローズする。
【0076】
実施例16は、実施例15の主題を含んでよく、更に、光学装置がプリント回路基板(PCB)を含んでよく、ケージがPCBに接続されることを特定する。
【0077】
実施例17は、実施例16の主題を含んでよく、更に、回路がPCBの共通グランドに回路のレーザ電源線を接地してよいことを特定する。
【0078】
実施例18は、実施例15から17のいずれかの主題を含んでよく、更に、ネットワークインタフェースカード(NIC)が光学装置の送信機及び受信機による複数の光信号の送信及び受信を可能にするべく、光学装置と結合されてよいことを特定する。
【0079】
実施例19は、実施例15の主題を含んでよく、更に、光学装置が、送信機及び受信機と結合され、送信機に対して、第1電力レベルで複数の第1パルス信号の第1セットを光通信チャネルの送信リンクを介して送信させ、光通信チャネルの受信リンクにおける光学パワーの変化を検知し、当該変化が、光通信チャネル上に他の光学装置からの光信号が存在することを示しており、他の光学装置が第2電力レベルでの複数の通信が可能であることを確認し、他の光学装置に対して、送信機による送信リンクを介した第2電力レベルでのデータ送信を開始するコントローラを含んでよく、第2電力レベルが第1電力レベルより大きいことを特定する。
【0080】
実施例20は、コンピューティングシステムであり、コンピューティングシステムは、プロセッサと、プロセッサと結合されるメモリと、プロセッサ及びメモリと結合され、コンピューティングシステムをネットワークと接続する通信インタフェースデバイスとを備え、通信インタフェースデバイスは、実施例15の光学装置を有するネットワークインタフェースカードを含む。
【0081】
様々な実施形態は、上記の(及び)連結的な形式で説明される複数の実施形態のうち、代替的な(又は)複数の実施形態を含む(例えば、「及び」は、「及び/又は」であってよい)、上述された複数の実施形態の任意の適切な組み合わせを含んでよい。更に、いくつかの実施形態は、実行されるときに、上述された複数の実施形態のいずれかの動作をもたらす、そこに格納される複数の命令を有する1又は複数の製造品(例えば、非一時的なコンピュータ可読媒体)を含み得る。更に、いくつかの実施形態は、上述された複数の実施形態の様々な動作を実行するための任意の適切な手段を有する装置又はシステムを含んでよい。
【0082】
要約書に開示されたものを含めて、示された複数の実装に関する上記の説明は、網羅的なものとすることを意図するものではなく、又は、本開示の複数の実施形態を開示された明確な形態に限定することを意図するものでない。特定の実装及び例が例示の目的のために本明細書に説明される一方で、当業者が認識するように、本開示の範囲内で、様々に均等な変形が可能である。
【0083】
これらの変形は、上述の詳細な説明を考慮して、本開示の複数の実施形態に施されてよい。以下の特許請求の範囲において使用される用語は、本開示の様々な実施形態を、明細書及び特許請求の範囲に開示された特定の実装に限定して解釈されるべきでない。むしろ、範囲は、以下の特許請求の範囲によって全体的に決定されるべきであり、特許請求の範囲は、クレーム解釈の認められた原則に従い解釈されるべきである。