(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6387865
(24)【登録日】2018年8月24日
(45)【発行日】2018年9月12日
(54)【発明の名称】精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋
(51)【国際特許分類】
F23M 11/02 20060101AFI20180903BHJP
F27D 3/16 20060101ALI20180903BHJP
C22B 15/00 20060101ALI20180903BHJP
【FI】
F23M11/02
F27D3/16 Z
C22B15/00 102
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-44387(P2015-44387)
(22)【出願日】2015年3月6日
(65)【公開番号】特開2016-164466(P2016-164466A)
(43)【公開日】2016年9月8日
【審査請求日】2017年10月13日
(73)【特許権者】
【識別番号】000183303
【氏名又は名称】住友金属鉱山株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100067736
【弁理士】
【氏名又は名称】小池 晃
(74)【代理人】
【識別番号】100096677
【弁理士】
【氏名又は名称】伊賀 誠司
(72)【発明者】
【氏名】山本 恵介
(72)【発明者】
【氏名】小林 純一
(72)【発明者】
【氏名】大野 隆之
【審査官】
岩▲崎▼ 則昌
(56)【参考文献】
【文献】
特開2009−085522(JP,A)
【文献】
特開2013−195126(JP,A)
【文献】
特開平07−138666(JP,A)
【文献】
特開平06−007937(JP,A)
【文献】
特開平10−060512(JP,A)
【文献】
意匠登録第1536657(JP,S)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F23M 11/02
C22B 15/00
F27D 3/16
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
精鉱バーナーの側面に形成された点検孔に差し込まれて該点検孔を閉蓋する精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋であって、
上記点検孔の形状に合わせて形成され、該点検孔の内部側の内部側開口部を閉蓋する蓋部と、
上記蓋部に取り付けられた主軸と、
上記主軸に上記蓋部と離間して取り付けられ、上記点検孔の外部側の外部側開口部を閉蓋する鍔部とを備え、
上記蓋部の先端面は、上記精鉱バーナーのライナーの内周面と面一となるように該ライナーの内周面と同じ湾曲形状に形成されていることを特徴とする精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋。
【請求項2】
上記鍔部は、上記蓋部の先端面と上記精鉱バーナーのライナーの内周面とが面一となる際に、上記点検孔の外部側開口部と当接することを特徴とする請求項1に記載の精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋。
【請求項3】
上記蓋部は、上記点検孔の内部側開口部を閉蓋している際に、上記ライナーと該ライナーの外側に配置されて該ライナーを冷却するジャケットとの間の隙間を埋めることを特徴とする請求項1又は2に記載の精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋。
【請求項4】
上記蓋部の先端面は、耐摩耗加工が施されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋。
【請求項5】
上記主軸の上記蓋部と反対側の端部に取り付けられた操作取手を更に備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自熔製錬炉等に設けられて製錬原料と反応用気体とを炉内に送り込むための精鉱バーナーにおいて、精鉱バーナーの内部を確認するための点検孔に差し込まれて、点検孔を閉蓋する精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋に関する。より詳しくは、精鉱バーナーの点検孔が設けられている周辺のライナー摩耗を抑制することが可能な精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋に関する。
【背景技術】
【0002】
硫化精鉱を原料とする製錬炉の一つに、一般には自熔炉と呼ばれている自熔精錬炉がある。
図5に示すように、自熔製錬炉100は、基本的には、頂部11aに精鉱バーナー10が設けられた反応塔11と、その反応塔11の下部に一端が接続されていて側面にカラミ抜き口12及びカワ抜き口13が設けられたセトラー14と、そのセトラー14の他端に接続された排煙道15とから構成されている。
【0003】
従来、自熔製錬炉100においては、粉状の固体硫化物などの製錬原料が、反応用酸素富化空気などの反応用気体と共に、反応塔11の頂部11aに設けられた精鉱バーナー10より、反応塔11内に吹き込まれる。反応塔11内において、吹き込まれた製錬原料は、補助燃料の熱或いは反応用気体の顕熱や、炉壁内の輻射熱などによって昇温し、瞬時に反応用気体と反応してセトラー14に溜められる。セトラー14内では、熔体は比重差によってカラミとカワとに分けられる。そして、カラミはカラミ抜き口12から排出されて、電気錬かん炉16に導入される。一方、カワはカワ抜き口13から次の工程である転炉(不図示)のバッチプロセスでの要求に応じて抜き出される。
【0004】
また、反応塔11内で発生する高温排ガスは、セトラー14及び排煙道15を通って排出され、ボイラー17で冷却される。電気錬かん炉16に入ったカラミは、電極18により通電された電熱によって加熱維持され、カラミ中に懸垂したカワは更に炉底に沈殿し、僅かに残った銅分を含んだカラミのみが抜き口19から炉外に排出される。このようにして、製錬原料は、カラミとカワに分けられる。
【0005】
また、
図6に示すように、精鉱バーナー10は、例えば、精鉱シュート21と、反応用気体送り管22と、バーナーコーン23と、固定式又は可動式の風速調整器24とを備えている。精鉱シュート21は、製錬原料を反応塔11内に送り込むための管状部材であり、反応塔11(
図5参照)に向かって鉛直方向に延びている。反応用気体送り管22は、精鉱シュート21を包囲(内包)する状態で設けられた管状構造体であり、管内の所定位置より下方に向かうにしたがって径が小さくなるように形成されており、反応用気体を反応塔11内に導入する。バーナーコーン23は、管状に形成されていて、その上端23aが反応用気体送り管22の下端22aに接続されており、反応塔11内に製錬原料と反応用気体とを送り込むようになっている。風速調整器24は、反応用気体送り管22と精鉱シュート21とにより形成された反応用気体の流路の幅を所定の大きさに狭めるような形状に形成されていて、精鉱シュート21の外周に設けられており、反応用気体流の速度を決めることができるようになっている。更に、精鉱シュート21の中心部には、反応用気体送り管22を介して送り込まれる反応用気体を昇温させるための補助燃料を送り込む補助燃料用バーナー25が反応塔11に向けて延びている。更に、反応用気体送り管22及びバーナーコーン23は、これらの内壁となり耐摩耗材を溶射した耐摩耗ライナー30と、耐摩耗ライナー30の外側に配置されて、耐摩耗ライナー30を冷却する水冷ジャケット31とで構成されている。
【0006】
また、
図6に示すように、バーナーコーン23の側面には、精鉱バーナー10の内部の状態を確認したり、精鉱バーナー10内や補助燃料用バーナー25の先端等の付着物を除去したりするための点検孔26が設けられている。この点検孔26は、バーナーコーン23の内外を貫通させる貫通孔であり、例えば断面視矩形状に形成され、耐摩耗ライナー30と水冷ジャケット31とを貫通する形で開口されている。更に、点検孔26は、精鉱バーナー10の内部側(耐摩耗ライナー30側)から外部側(水冷ジャケット31)に向かうに連れて上方に傾斜するように形成されている。
【0007】
また、
図6に示すように、点検孔26は、精鉱バーナー10の内部側の内部側開口部26aと外部側の外部側開口部26bのうちの外部側開口部26bのみが矩形板状の蓋27によって塞がれている。具体的に、点検孔26の精鉱バーナー10の外部側は、バーナーコーン23の側面に一体形成された筒状部材28で構成されており、蓋27は、この筒状部材28の端面に外部側から被せる等して着脱可能に取り付けられることで、点検孔26の外部側開口部26bを閉蓋している。
【0008】
しかしながら、点検孔26は精鉱バーナー10の外部側の開口部のみが蓋27によって塞がれているだけであるので、精鉱バーナー10の内部側から点検孔26の内部に耐摩耗ライナー30内を高速で通過する製錬原料や反応用気体が侵入して、点検孔26の内部で製錬原料や反応用気体が渦を巻いて乱流となり、結果として耐摩耗ライナー30の点検孔26の下部から摩耗が進行しやすいという問題がある。更に、耐摩耗ライナー30と水冷ジャケット31との隙間32に製錬原料が入り込み、精鉱バーナー10の内部で着火する恐れもある。
【0009】
また、耐摩耗ライナー30の交換作業は、操業を停止した状態で半日程度の時間を要する。このため、耐摩耗ライナー30の摩耗の進行を遅らせて寿命を延長することは、熔錬の操業度を上げるための有効な手段となりえる。
【0010】
例えば、特許文献1には、自熔製錬炉の炉内点検孔を閉蓋する蓋について記載されているが、耐摩耗ライナーの摩耗を低減するという前記問題点を同様に有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0011】
【特許文献1】特開2009−85522号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
本発明は、このような状況を解決するためになされたものであり、精鉱バーナーの点検孔内において、点検孔内での乱流の発生を抑制し、精鉱バーナー内のライナーの寿命を延長することのできる精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係る精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋は、精鉱バーナー
の側面に形成された点検孔に差し込まれて点検孔を閉蓋する精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋であって、点検孔の形状に合わせて形成され、点検孔の内部側の内部側開口部を閉蓋する蓋部と、蓋部に取り付けられた主軸と、主軸に蓋部と離間して取り付けられ、点検孔の外部側の外部側開口部を閉蓋する鍔部とを備え
、蓋部の先端面は、精鉱バーナーのライナーの内周面と面一となるようにライナーの内周面と同じ湾曲形状に形成されていることを特徴とする。
【0015】
更に、鍔部は、蓋部の先端面と精鉱バーナーのライナーの内周面とが面一となる際に、点検孔の外部側開口部と当接するようにしてもよい。
【0016】
更に、蓋部は、点検孔の内部側開口部を閉蓋している際に、ライナーとライナーの外側に配置されてライナーを冷却するジャケットとの間の隙間を埋めるようにしてもよい。
【0017】
更に、蓋部の先端面は、耐摩耗加工が施されているようにしてもよい。
【0018】
更に、主軸の蓋部と反対側の端部に取り付けられた操作取手を更に備えるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0019】
本発明に係る精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋は、精鉱バーナーにおいて、点検孔内への製錬原料や反応用気体の流入を防止することができる。したがって、本発明に係る精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋によれば、点検孔内での乱流の発生を抑制することができ、更に、点検孔内での着火リスクを低減することができるので、精鉱バーナー内のライナーの寿命を延長することができ、極めて大きな工業的価値を有する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【
図1】本発明の差し込み蓋の使用状態を示した概略図である。
【
図5】自熔製錬炉の基本構成の一例を示した概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、本発明に係る精鉱バーナー点検孔用差し込み蓋(以下、単に、差し込み蓋とも言う。)について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更可能である。
【0022】
図1及び
図5に示すように、本発明に係る差し込み蓋1は、例えば、非鉄金属製錬に使用される自熔製錬炉100の頂部11aに設置されて、銅精鉱、フラックス、補助燃料などの製錬原料と反応用気体とを自熔製錬炉100内に送り込むための精鉱バーナー10において、精鉱バーナー10の内部の状況や反応塔11の内部の状況等を確認したり、精鉱バーナー10内や補助燃料用バーナー25の先端等の付着物を除去したりするための点検孔26に着脱可能に差し込まれて、この点検孔26を閉蓋する精鉱バーナー10の点検孔26用の差し込み式の蓋である。
【0023】
なお、本発明に係る差し込み蓋1が差し込まれる点検孔26、この点検孔26が形成される精鉱バーナー10、この精鉱バーナー10が設置される自熔製錬炉100については、前記従来技術の欄で説明した、点検孔26、精鉱バーナー10、自熔製錬炉100と蓋27以外は同様の構成を有するものであるので、ここでは、同じ符号を付して説明を省略し、点検孔26を閉蓋する差し込み蓋1についてのみ説明する。
【0024】
具体的に、差し込み蓋1は、
図2、
図3、
図4に示すように、精鉱バーナー10に設けられた点検孔26の形状に合わせて形成され、点検孔26の内部側の内部側開口部26aを閉蓋する蓋部2と、この蓋部2に溶着された主軸3と、この主軸3の中途部に蓋部2と離間して溶着されて、点検孔26の外部側の外部側開口部26bを閉蓋する鍔部4と、主軸3の蓋部2とは反対側の端部に溶着された取っ手となる操作取手5とを備えている。
【0025】
蓋部2は、点検孔26の形状及び大きさに合わせて、
図2に示すように、例えば、点検孔26の内部側開口部26aと断面視略同形の中空の箱状に形成されており、作業者が片手で点検孔26の開閉作業を行える程度まで軽量化が図られている。更に、蓋部2は、
図1に示すように、差し込み蓋1が点検孔26内に差し込まれて点検孔26の内部側開口部26aを閉蓋している際に、蓋部2の先端面2aと耐摩耗ライナー30の内周面30aとが面一となるように、蓋部2の先端面2aが耐摩耗ライナー30の内周面30aと同じ湾曲形状に形成されている。更に、この蓋部2の先端面2aは、耐摩耗材が溶射されており、耐摩耗ライナー30と同様の耐久性を有している。更に、蓋部2は、差し込み蓋1が点検孔26内に差し込まれて点検孔26の内部側開口部26aを閉蓋している際に、耐摩耗ライナー30と水冷ジャケット31との間に存在する隙間32を埋めるような厚みを有している。更に、蓋部2は、自熔製錬炉100内からの熱を受けて蓋部2の内部の空気が膨張することを防止するために、蓋部2の外部側(鍔部4側)の面に空気抜き穴(不図示)が形成されている。
【0026】
主軸3は、
図2に示すように、円柱や角柱等の棒部材で構成され、先端部が蓋部2に溶着され、基端部に操作取手5が溶着されている。更に、主軸3は、
図1に示すように、蓋部2が点検孔26の内部側開口部26aを閉蓋している際に、基端部が点検孔26から外部に露出するような長さを有している。
【0027】
鍔部4は、
図2に示すように、点検孔26の外部側開口部26bよりも大きな矩形板状に形成され、主軸3の中途部に溶着されている。具体的には、鍔部4は、
図1に示すように、蓋部2の先端面2aと耐摩耗ライナー30の内周面30aとが面一となった際にバーナーコーン23の側面に一体形成された筒状部材28の端面に当接するように、蓋部2から離間して主軸3の中途部に溶着されており、蓋部2の差し込み深さの位置決めを行う。なお、鍔部4は、矩形板状に形成されることに限定されるものではなく、円形状、楕円形状、矩形状以外の多角形状等に形成されるようにしてもよい。
【0028】
そして、差し込み蓋1を使用して精鉱バーナー10の点検孔26を閉蓋するに際しては、差し込み蓋1の操作取手5を持って、点検孔26の外部側開口部26bから差し込み蓋1の蓋部2を点検孔26に挿入し、鍔部4がバーナーコーン23の筒状部材28の端面と当接するまで、差し込み蓋1を点検孔26に差し込む。すると、点検孔26の内部側開口部26aが蓋部2によって閉蓋され、点検孔26の外部側開口部26bが鍔部4によって閉蓋され、耐摩耗ライナー30と水冷ジャケット31との間の隙間32と点検孔26とが蓋部2によって遮断され、更に、蓋部2の先端面2aと耐摩耗ライナー30の内周面30aとが面一となる。
【0029】
以上のように、差し込み蓋1は、精鉱バーナー10の点検孔26に差し込まれて、鍔部4が点検孔26の外部側開口部26bを閉蓋するとともに、点検孔26の形状に合わせて形成され蓋部2が点検孔26の内部側開口部26aを閉蓋することにより、精鉱バーナー10の内部側開口部26aから点検孔26の内部に製錬原料や反応用気体が流入することを防止できるので、点検孔26内での乱流の発生を抑制することができ、耐摩耗ライナー30の寿命を延長することができ、極めて大きな工業的価値を有する。
【0030】
更に、差し込み蓋1は、蓋部2の先端面2aが精鉱バーナー10の耐摩耗ライナー30の内周面30aと面一となるように形成されていることにより、精鉱バーナー10の内部側開口部26aから点検孔26の内部に製錬原料や反応用気体が流入することを防止することができるとともに、精鉱バーナー10内での製錬原料や反応用気体の流れを妨げることを防止できるので、点検孔26内及び精鉱バーナー10内の点検孔26周辺での乱流の発生を抑制することができ、耐摩耗ライナー30の寿命をより延長することができる。
【0031】
更に、差し込み蓋1は、蓋部2の先端面2aと精鉱バーナー10の耐摩耗ライナー30の内周面30aとが面一となる際に、鍔部4が点検孔26の外部側開口部26bと当接するように蓋部2と離間して主軸3に取り付けられていることにより、差し込み蓋1を使用して精鉱バーナー10の点検孔26を閉蓋するに際して、鍔部4がバーナーコーン23の筒状部材28の端面と当接するまで、差し込み蓋1を点検孔26に差し込むことで、蓋部2の先端面2aと耐摩耗ライナー30の内周面30aとを面一にすることができ、蓋部2の差し込み深さの位置決めを容易に行うことができて、作業性を大幅に向上させることができる。
【0032】
更に、差し込み蓋1は、点検孔26の内部側開口部26aを閉蓋している際に耐摩耗ライナー30と水冷ジャケット31との間の隙間32を埋める厚みを蓋部2が有していることにより、差し込み蓋1が点検孔26に差し込まれて点検孔26の内部側開口部26aを閉蓋している際に耐摩耗ライナー30と水冷ジャケット31との間の隙間32を埋めることができ、この隙間32に製錬原料等が入り込み、精鉱バーナー10の内部で着火することを防止できる。
【0033】
なお、差し込み蓋1は、操作取手5を、主軸3の蓋部2とは反対側の端部に設けることに限定されるものではなく、鍔部4に直接的に取り付けるようにしてもよい。
【0034】
また、差し込み蓋1は、蓋部2が耐摩耗ライナー30と水冷ジャケット31との間の隙間32を埋める厚みを有していることが好ましいが、これに限定されるものではなく、点検孔26の内部側開口部26aを閉蓋することができるものであればよく、蓋部2が、隙間32の一部を埋める程度の厚みを有するようにしてもよく、隙間32を埋めることなく、耐摩耗ライナー30と同じ厚さ又はやや薄く形成されるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0035】
1 差し込み蓋、2 蓋部、2a 先端面、3 主軸、4 鍔部、5 操作取手、10 精鉱バーナー、11 反応塔、11a 頂部、12 カラミ抜き口、13 カワ抜き口、14 セトラー、15 排煙道、16 電気錬かん炉、17 ボイラー、18 電極、19 抜き口、21 精鉱シュート、22 反応用気体送り管、22a 下端、23 バーナーコーン、23a 上端、24 風速調整器、25 補助燃料用バーナー、26 点検孔、26a 内部側開口部、26b 外部側開口部、27 蓋、28 筒状部材、30 耐摩耗ライナー、30a 内周面、31 水冷ジャケット、32 隙間、100 自熔製錬炉