特許第6388518号(P6388518)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6388518
(24)【登録日】2018年8月24日
(45)【発行日】2018年9月12日
(54)【発明の名称】被加工物の研磨方法
(51)【国際特許分類】
   B24B 47/04 20060101AFI20180903BHJP
   B24B 7/02 20060101ALI20180903BHJP
   B24B 27/06 20060101ALI20180903BHJP
【FI】
   B24B47/04
   B24B7/02
   B24B27/06 M
【請求項の数】1
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2014-209454(P2014-209454)
(22)【出願日】2014年10月10日
(65)【公開番号】特開2016-78138(P2016-78138A)
(43)【公開日】2016年5月16日
【審査請求日】2017年8月15日
(73)【特許権者】
【識別番号】000134051
【氏名又は名称】株式会社ディスコ
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】酒井 敏行
(72)【発明者】
【氏名】ミハイ クリス
【審査官】 上田 真誠
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−148487(JP,A)
【文献】 特開2001−277110(JP,A)
【文献】 特開2011−036939(JP,A)
【文献】 特開2012−223848(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B24B 47/00−47/08
B24B 7/00− 7/30
B24B 27/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被加工物を保持するチャックテーブルと、先端に切削ブレードを装着するスピンドルと該スピンドルを回転可能に保持するスピンドルハウジングとを備え、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削手段と、該チャックテーブルと該切削手段とを加工送り方向に相対移動させる加工送り手段と、該チャックテーブルと該切削手段とを該加工送り方向に直交する割り出し送り方向に相対移動させる割り出し送り手段と、を備える切削装置を用い、該スピンドルハウジングに研磨工具を装着して該チャックテーブルに保持した被加工物を研磨する研磨方法であって、
該チャックテーブルに被加工物を保持する被加工物保持ステップと、
該スピンドルハウジングに装着ジグを介して該研磨工具を装着する研磨工具装着ステップと、
該被加工物保持ステップと該研磨工具装着ステップを実施した後、該加工送り手段で該チャックテーブルを加工送りし被加工物を該研磨工具で研磨する加工送りと、該割り出し送り手段で該研磨工具を該被加工物側に割り出し送りする割り出し送りと、を繰り返し被加工物に所望の研磨面が形成されるまで繰り返す研磨ステップと、を備えることを特徴とする被加工物の研磨方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被加工物の研磨方法に関する。
【背景技術】
【0002】
スピンドルの先端に切削ブレードを装着し、加工送り手段と割り出し送り手段を作動させて半導体ウェーハやガラス板等の被加工物を切削する切削装置が知られている(特許文献1)。携帯電話のカバーガラス等に用いられるガラス板は、大判なガラス板から切削装置で所定のサイズに切り出した後、研磨装置を用いて切断面を研磨することでエッジのカケやクラックを除去している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−307646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、被加工物を切断して研磨する加工工程において、切削装置と研磨装置の異なる2種類の装置を必要としていた。
【0005】
そこで、本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、切断と研磨の加工工程を1種類の装置で実施することができる被加工物の研磨方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、被加工物を保持するチャックテーブルと、先端に切削ブレードを装着するスピンドルと該スピンドルを回転可能に保持するスピンドルハウジングとを備え、該チャックテーブルに保持された被加工物を切削する切削手段と、該チャックテーブルと該切削手段とを加工送り方向に相対移動させる加工送り手段と、該チャックテーブルと該切削手段とを該加工送り方向に直交する割り出し送り方向に相対移動させる割り出し送り手段と、を備える切削装置を用い、該スピンドルハウジングに研磨工具を装着して該チャックテーブルに保持した被加工物を研磨する研磨方法であって、該チャックテーブルに被加工物を保持する被加工物保持ステップと、該スピンドルハウジングに装着ジグを介して該研磨工具を装着する研磨工具装着ステップと、該被加工物保持ステップと該研磨工具装着ステップを実施した後、該加工送り手段で該チャックテーブルを加工送りし被加工物を該研磨工具で研磨する加工送りと、該割り出し送り手段で該研磨工具を該被加工物側に割り出し送りする割り出し送りと、を繰り返し被加工物に所望の研磨面が形成されるまで繰り返す研磨ステップと、を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る被加工物の研磨方法によれば、切削装置のスピンドルハウジングに研磨工具を装着することで、研磨専用装置と同様の加工が実施できるため、切断と研磨を1種類の装置で実施することができるという効果を奏する。また、切削ブレードを装着するスピンドルではなくスピンドルハウジングに研磨工具を装着するため、一方の工具を付けたままでも他の加工が可能であり、切削と研磨の工程変更が容易であるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、研磨工具を装着する切削装置の構成例を示す斜視図である。
図2図2は、被加工物の研磨例(加工送り)を示す正面図である。
図3図3は、被加工物の研磨例(加工送り)を示す上面図である。
図4図4は、被加工物の研磨例(割り出し送り)を示す上面図である。
図5図5は、被加工物の研磨方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
【0010】
〔実施形態〕
実施形態に係る被加工物の研磨方法について説明する。図1は、研磨工具を装着する切削装置の構成例を示す斜視図である。図1に示すように、切削装置1は、チャックテーブル2と、切削機構3と、X軸移動機構4と、Y軸移動機構5と、Z軸移動機構6と、研磨工具8とを有している。
【0011】
チャックテーブル2は、被加工物W,Wを保持するものである。被加工物Wは、例えば、携帯電話のカバーガラス等に用いられる大判のガラス板であり、切削加工される前のものである。被加工物Wは、被加工物Wが矩形状に切削加工されて個片化されたものである。チャックテーブル2は、例えば、保持面21上に固定ジグ7を介して被加工物Wが載置され、保持面21上に載置された固定ジグ7を吸引保持する。チャックテーブル2は、保持面21を構成する部分がSUS、ポーラスセラミック等から形成された円盤形状であり、図示しない真空吸引経路を介して図示しない真空吸引源と接続され、保持面21に載置された被加工物Wを、固定ジグ7を介して吸引することで保持する。チャックテーブル2は、図示しない回転駆動源によりZ軸回りに回転され、さらにX軸移動機構4によりX軸方向に移動される。
【0012】
固定ジグ7は、被加工物Wを固定するものであり、矩形状の支持柱71と、円板プレート72とを含んで構成されている。支持柱71は、円板プレート72に立設して固定されている。被加工物Wの端部Eが支持柱71の端面712からはみ出すように、支持柱71の上面711に被加工物Wが接着されて固定されている。
【0013】
切削機構3は切削手段として機能し、チャックテーブル2に保持された被加工物Wに対して切削加工を行うものであり、切削ブレード31と、スピンドル32と、スピンドルハウジング33と、ブレードカバー34と、図示しない回転駆動部とを有している。切削ブレード31は、スピンドル32の先端部321に装着されている。スピンドル32は、スピンドル32の本体がスピンドルハウジング33内に回転可能に保持され、回転駆動部により回転される。ブレードカバー34は、スピンドルハウジング33の前面に装着され、スピンドル32の先端部321に固定された切削ブレード31の周囲を囲っている。切削機構3は、装置本体11に設けられている門型の支持部材10に対して、Y軸移動機構5およびZ軸移動機構6により、Y軸方向およびZ軸方向に移動自在に支持されている。
【0014】
X軸移動機構4は加工送り手段として機能し、切削機構3に対してチャックテーブル2を加工送り方向(X軸方向)に相対移動させる。例えば、X軸移動機構4は、X軸方向に延在された図示しないボールねじと、ボールねじを回転させる駆動部と、ボールねじに螺合されたナットと、チャックテーブル2に固定された移動プレート41と、移動プレート41を案内する図示しないガイドレールとを有し、ボールねじを回転させてナットに固定されたチャックテーブル2を、移動プレート41をガイドレールに摺動させながらX軸方向に移動させる。
【0015】
Y軸移動機構5は割り出し送り手段として機能し、加工送り方向(X軸方向)に直交する割り出し送り方向(Y軸方向)に切削機構3をチャックテーブル2に対して相対移動させる。例えば、Y軸移動機構5は、Y軸方向に延在されたボールねじ51と、ボールねじ51を回転させる図示しない駆動部と、ボールねじ51に螺合されたナットと、ナットに固定されて切削機構3を支持する支持プレート52と、支持プレート52を案内するガイドレール53とを有し、ボールねじ51を回転させてナットに固定された支持プレート52をガイドレール53に摺動させてY軸方向に移動させる。
【0016】
Z軸移動機構6は、チャックテーブル2に対して切削機構3をZ軸方向に相対移動させる。例えば、Z軸移動機構6は、Z軸方向に延在されたボールねじ61と、ボールねじ61を回転させる駆動部62と、ボールねじ61に螺合されたナットと、ナットに固定されて切削機構3を支持する支持プレート63と、支持プレート63を案内するガイドレール64とを有し、ボールねじ61を回転させてナットに固定された支持プレート63をガイドレール64に摺動させてZ軸方向に移動させる。
【0017】
本実施形態では、切削装置1は、切削機構3により被加工物Wを切削して個片化して複数の被加工物Wを形成する機能と、個片化された被加工物Wの端部Eを研磨する機能とを有している。研磨工具8は、被加工物Wの端部Eを研磨するものであり、固定プレート9を介してブレードカバー34に固定されている。固定プレート9およびブレードカバー34は、装着ジグの一例である。
【0018】
研磨工具8は、砥粒を平板に電着させたプレート状の工具であり、電鋳ブレードと同等の機能を有するものである。研磨工具8は、固定プレート9の前面91に接着されて固定されている。固定プレート9には、ボルト93を通すための穴部92が2箇所設けられている。ブレードカバー34の前面には、ボルト93を螺合するための雌ねじ341が、固定プレート9の穴部92に対応する位置に設けられている。
【0019】
次に、被加工物Wの研磨方法について説明する。図2は、被加工物の研磨例(加工送り)を示す正面図である。図3は、被加工物の研磨例(加工送り)を示す上面図である。図4は、被加工物の研磨例(割り出し送り)を示す上面図である。図5は、被加工物の研磨方法を示すフローチャートである。
【0020】
図5に示すステップST1で、ブレードカバー34に固定プレート9を介して研磨工具8を装着する(研磨工具装着ステップ)。例えば、研磨工具8が固定された固定プレート9をブレードカバー34の前面に配置し、2本のボルト93を固定プレート9の各穴部92にそれぞれ通してブレードカバー34の雌ねじ341に螺合し、固定プレート9をブレードカバー34に固定する。次に、ステップST2に移行する。
【0021】
ステップST2で、大判のガラス板である被加工物Wが切削されて個片化された被加工物Wをチャックテーブル2に保持する(被加工物保持ステップ)。例えば、固定ジグ7の支持柱71の上面711に被加工物Wを接着して固定し、被加工物Wが固定された固定ジグ7の円板プレート72をチャックテーブル2に載置し、チャックテーブル2により円板プレート72を吸引保持する。次に、ステップST3に移行する。
【0022】
ステップST3で、被加工物Wと研磨工具8の位置合わせを行い、被加工物Wを研磨工具8により研磨する。例えば、被加工物Wが載置されたチャックテーブル2をX軸移動機構4によりX軸方向に移動させて、被加工物Wを研磨工具8の正面に移動させる。また、チャックテーブル2をZ軸回りに回転して、矩形状の被加工物Wの端部Eが研磨工具8の研磨作用面81に対して平行になるように設定する。Z軸移動機構6により研磨工具8をZ軸方向に移動させて、研磨工具8の研磨作用面81の高さを被加工物Wの端部Eの高さと同程度の高さにする。Y軸移動機構5により研磨工具8をY軸方向に移動させて、研磨工具8の研磨作用面81を被加工物Wの端部Eに当接させる。これで、被加工物Wと研磨工具8の位置合わせが終了する。
【0023】
ここで、研磨工具8および固定プレート9の最下部82と固定ジグ7の円板プレート72の上面721との間は十分な間隔Hを有しており、研磨工具8および固定プレート9が円板プレート72の上面721に接触することはない。また、切削ブレード31は、研磨工具8および固定プレート9の最下部82よりも上方に位置しているので、切削ブレード31も円板プレート72の上面721に接触せず、切削ブレード31が研磨加工を邪魔することはない。
【0024】
X軸移動機構4によりチャックテーブル2をX軸方向に加工送りして被加工物Wを研磨工具8の研磨作用面81で研磨する加工送り(図2および図3参照)と、Y軸移動機構5により研磨工具8を被加工物W側(Y軸方向)に割り出し送りする割り出し送り(図4参照)とを繰り返す。加工送りと割り出し送りは、被加工物Wに所望の研磨面が形成されるまで繰り返す(研磨ステップ)。例えば、被加工物WをX軸方向に移動する加工送りを1往復実施し、研磨工具8を被加工物W側に移動する割り出し送りを1回実施する工程を所定回数繰り返す。
【0025】
なお、被加工物Wの端部Eの加工は、端部Eの面部Eを研磨する加工や、端部Eの角部Eを削る面取り加工がある。端部Eの面部Eを研磨する加工の場合、研磨工具8の研磨作用面81と被加工物Wの端部Eの面部Eとを当接させて、被加工物WをX軸方向に加工送りさせる。
【0026】
また、端部Eの角部Eを削る面取り加工の場合、被加工物Wの端部Eの角部Eを研磨工具8の研磨作用面81に当接させて、被加工物WをX軸方向に加工送りさせる。例えば、被加工物Wの端部Eの角部Eが研磨工具8の研磨作用面81に当接するように、図示しない固定ジグにより被加工物Wを斜めに固定する。
【0027】
以上のように、実施形態に係る被加工物Wの研磨方法によれば、切削装置1のブレードカバー34に研磨工具8を装着することで、研磨専用装置と同様の加工が実施できるため、切断と研磨を1種類の装置で実施することができる。また、切削ブレード31を装着するスピンドル32ではなくブレードカバー34に研磨工具8を装着するため、一方の工具を付けたままでも他の加工が可能であり、切削と研磨の工程変更が容易である。例えば、切削ブレード31をスピンドル32に装着した状態でも研磨加工が可能となる。また、切削装置1のブレードカバー34に雌ねじ341を設けることにより研磨工具8を装着できるので、切削装置1に研磨機能を容易に導入することができ、導入コストが極めて低い。
【0028】
なお、切削装置1は、切削機能と研磨機能を有するが、必ずしもこれらの両方の機能を使用する必要はなく、切削機能のみを使用してもよいし、研磨機能のみを使用してもよい。また、他の切削装置により切断された被加工物を切削装置1の研磨工具8により研磨してもよい。
【0029】
また、研磨工具8をブレードカバー34に装着した状態で、切削ブレード31により被加工物Wを切削することも考えられる。この場合、切削ブレード31の刃先が研磨工具8および固定プレート9の最下部82よりも下方に位置するように設定すると共に、切削時に研磨工具8および固定プレート9の最下部82が円板プレート72の上面721に接触しないように、当該最下部82と円板プレート72の上面721との間に十分な間隔設けておく。また、研磨時に切削ブレード31の刃先が円板プレート72の上面721に接触しないように、切削ブレード31の刃先と円板プレート72の上面721との間に十分な間隔を設けておく。
【0030】
また、固定プレート9を用いて研磨工具8をブレードカバー34に装着する例を説明したが、ブレードカバー34に装着するのではなくスピンドルハウジング33に研磨工具8を装着するようにしてもよい。この場合、切削ブレード31を囲う固定部材の前面に研磨工具8を固定し、当該固定部材をスピンドルハウジング33にねじ等により装着する。
【0031】
また、加工送りを1往復実施して割り出し送りを1回実施する工程を所定回数繰り返す例を説明したが、加工送りと割り出し送りの回数は適宜設定可能である。例えば、加工送りを2往復実施して割り出し送りを1回実施する工程を所定回数繰り返してもよい。
【0032】
また、従来、切削ブレード31を固定するマウント材の端面を研磨する端面修正用のソフトウェアが切削装置1には用意されており、本実施形態において、端面修正ソフトを用いて被加工物Wの端部Eを研磨工具8により研磨することも可能である。これにより、従来のソフトウェアを使用できるので、導入コストを削減できる。
【0033】
また、研磨工具8は、砥粒を平板に電着させたプレート状の工具として説明したが、これに限定されない。例えば、被加工物の端部Eを湾曲させたい場合、円弧状の凹部を有した部材に砥粒を電着させた研磨工具としてもよい。
【0034】
また、プレート状の研磨工具8は、被加工物Wの端部Eが当接する使用領域が摩耗するので、加工送りの回数が一定数を超えると研磨工具8をZ軸移動手段6によりZ軸方向に移動させて、研磨工具8の未使用領域に被加工物Wの端部Eを当接させて研磨を行うようにしてもよい。
【0035】
また、被加工物Wの端部Eの角部Eが研磨工具8の研磨作用面81に当接するように、図示しない固定ジグにより被加工物Wを斜めに固定する例を説明したが、これに限定されない。研磨工具8の研磨作用面81が被加工物Wの角部Eに当接するように、図示しない固定プレートにより研磨工具8を斜めにブレードカバー34に固定してもよい。また、研磨工具8の研磨作用面81が被加工物Wの角部Eに当接するように、固定プレートおよび固定ジグの双方を斜めに固定してもよい。
【符号の説明】
【0036】
1 切削装置
2 チャックテーブル
3 切削機構
31 切削ブレード
32 スピンドル
33 スピンドルハウジング
34 ブレードカバー
4 X軸移動機構
5 Y軸移動機構
6 Z軸移動機構
7 固定ジグ
71 支持柱
72 円板プレート
8 研磨工具
9 固定プレート
93 ボルト
81 研磨作用面
被加工物
E 端部
図1
図2
図3
図4
図5