(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記電荷トラップ誘電体構造は、前記メモリゲートの内側壁に沿って上向けに延伸して、前記選択ゲートおよびメモリゲートの隣接する側壁を互いに分離し、且つ、前記側壁凹部の終端部に向けて前記メモリゲートの外側壁を越えて横方向に延伸して、前記レッジを構築することを特徴とする請求項1に記載の集積回路。
前記電荷トラップ誘電体構造は、第一誘電体層と第二誘電体層との間に挟まれる窒化物層、又は、第一誘電体層と第二誘電体層との間に挟まれる球状のシリコンドット層を有することを特徴とする請求項1に記載の集積回路。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下の開示は、多くの異なる実施態様を提供して、各種実施例に応じた異なる特徴を有する。本発明の説明を分かりやすくするために、素子およびその配置の特定の例を挙げている。もちろん、これらは単なる例であり、本発明はこれに限定されない。たとえば、以下で記述される第一特徴を第二特徴上に形成するというのは、第一および第二特徴が直接つながる実施態様、および、追加特徴が第一および第二特徴に加わり、第一および第二特徴が直接つながらない実施態様を含む。このほか、本発明は、各種範例で、参照符号および/または表示を繰り返す。この繰り返しは、本開示を簡潔、且つ、分かりやすくするためのものであり、各種実施態様および/または構造間の関係であると解釈されるべきではない。
【0010】
さらに、空間相関用語、たとえば、 “下” “下方” “下部” “上方” “上”等は、一素子あるいは特徴ともう一つの素子特徴との関係を図面中で分かりやすくするために用いられる。装置は異なる方位に回転し(90度かその他の方位に回転する)、ここで使用される空間相関形容詞も、同じように解釈される。
【0011】
現代の集積回路(ICs)は、通常、単一基板やダイ上に設置される論理装置および組み込みメモリを有する。このようなIC中に含まれる一種の組み込みメモリは、スプリットゲートフラッシュメモリである。スプリットゲートメモリセルは、半導体基板中に設置され、且つ、チャネル領域により互いに分離されるソース領域およびドレイン領域を有する。選択ゲート (SG)は、ドレインに最も近いチャネル領域の第一部分上に設置され、且つ、SG誘導体により、チャネル領域と分離される。メモリゲート (MG)は、SGの側壁に隣接し、且つ、ソースに最も近いチャネル領域の第二部分上に設置されるとともに、電荷トラップ誘電体層により、チャネル領域と分離される。ダイ上に論理装置を形成する期間中、挿入物として形成される窒化物スペーサは、電荷トラップ誘電体層の側壁に沿って、且つ、ソースに最も近いチャネル領域上に形成される。
【0012】
操作期間中、SGが起動されて、電流が、チャネル領域を流れる(たとえば、負の電荷電子流を、ソースおよびドレイン領域間で流動させる)。SGが起動されるとき、大きい正の電圧がMGに加えられ、これにより、チャネル領域からMGに電子を引き込む。これらの電子のいくつかは、電荷トラップ層に埋め込まれ、これにより、メモリセルのスレショルド電圧 (Vt)を変化させる。生成されたVtは、セルに保存されるデータ状態に対応する。たとえば、所定量以上の電荷が電荷トラップ層で留まる場合 (たとえば、Vtの大きさが所定のVtより大きい場合)、セルは、第一データ状態を保存するということである(たとえば、論理 “0”)。所定の量以下の電荷が電荷トラップ層で留まる場合 (たとえば、Vtの大きさは所定のVt以下である場合)、セルは、第二データ状態を保存するということである(たとえば、論理 “1”)。適当なバイアス条件をセルに与えることにより、電子が電荷トラップ層上に設置されて(あるいは、電荷トラップから除去されて)、セルのデータ状態に対応するように設定される。この方法で、データがメモリセルに書き込まれ、メモリセルから読み取ることができる。
【0013】
電荷トラップ誘電体の側壁に沿って設置され、且つ、チャネル領域上にある窒化物スペーサは、電荷蓄積と除去異常を生じる。セルが、さらに多くの読み書き操作を実行するとき、これらの異常が、さらに顕著になる傾向がある。たとえば、チャネル領域上に窒化物スペーサが存在するせいで、特に、セルが老化し、且つ、さらに多くの読み書き操作が実行されたとき、窒化物スペーサは、不必要に電荷を捕らえ、且つ、期待値からセルのVtをシフトする傾向がある。
【0014】
本発明は、スプリットゲートフラッシュメモリセルに関し、窒素フリースペーサあるいは酸化物スペーサの任意のひとつは、電荷トラップの影響を受けず、ソースに最も近い電荷トラップ層の側壁凹部中に挿入される。よって、この挿入されたスペーサは、チャネル領域の外辺縁部分上で、直接、電荷トラップ層の側壁凹部に沿って延伸するとともに、MG側壁 (あるいは、MGスペーサ側壁に沿って)に沿って、上向けに延伸することができる。これにより、望まれない電荷トラップの発生を制限する。いくつかの実施態様において、窒化物スペーサがまだスプリットゲートフラッシュメモリに存在する場合、挿入されたスペーサは、効果的に、窒化物側壁スペーサを外側に“押す” ので、窒化物スペーサは、チャネル領域上で存在しないことになる。この方法において、窒素フリースペーサあるいは酸化物スペーサは、不必要な電荷の捕獲を制限するとともに、且つ、フラッシュメモリセルの長時間の優良なパフォーマンスを提供する。
【0015】
図1は、いくつかの実施態様による半導体基板108上に設置される一対のスプリットゲートメモリセルを有する集積回路100の断面図である。一対のスプリットゲートメモリセルは、別々のデータ状態を保存するとともに、対称軸103にとって、通常は互いのミラー構造である第一メモリセル102aおよび第二メモリセル102bを有する。一般に、集積回路100は、数百、数千、数百万、数十億などのこのようなメモリセルメモリセルを有するが、簡潔、且つ、分かりやすくするため、単一ペアとして描写される。
【0016】
第一および第二メモリセル102aおよび102bは、それぞれ、第一および第二独立ソース領域104a、104bおよび第一および第二メモリセル間で共有されるコモンドレイン領域106を有する。理解できることは、領域106は“コモンドレイン領域”と称し、領域104a、104bは“独立ソース領域”と称するが、ある操作モードおよび/あるいはその他の実施例において、これらの領域の機能は反転して、“コモンドレイン106”はコモンソース領域となり、且つ、“独立ソース領域104a、104b” は独立ドレイン領域となる。よって、このような状況において、 “ソース”および“ドレイン”という用語は互換性があり、且つ、一般に、 “ソース/ドレイン”領域と称される。
【0017】
第一および第二メモリセル102aおよび102bは、さらに、それぞれ、第一および第二選択ゲート110aおよび110b、および、第一および第二メモリゲート112aおよび112bを有する。第一選択ゲート110aおよび第一メモリゲート112aが、第一独立ソース領域104aおよびコモンドレイン領域106を分離する第一チャネル領域114a上に設置される。第二選択ゲート110bおよび第二メモリゲート112bが、第二独立ソース領域104bおよびコモンドレイン領域106を分離する第二チャネル領域114b上に設置される。第一選択ゲート110aおよび第一メモリゲート112aのそれぞれの側壁は独立ソース領域104aにより近い方が外側壁または外壁と定義され、コモンドレイン領域106により近い方が内側壁または内壁と定義される。第二選択ゲート110bおよび第二メモリゲート112bのそれぞれの側壁は、独立ソース領域104bにより近い方が外側壁または外壁と定義され、コモンドレイン領域106により近い方が外側壁または内壁と定義される。
【0018】
選択ゲート誘電体116a、116bは、たとえば、二酸化ケイ素あるいは高誘電率材料で形成され、第一および第二選択ゲート110aおよび110b下に設置されるとともに、第一および第二選択ゲートを、半導体基板108から分離する。電荷トラップ誘電体構造118a、118bは、第一および第二メモリゲート112aおよび112bを、半導体基板108から分離する。よって、第一および第二メモリゲート112aおよび112bは、電荷トラップ誘電体構造118a、118bの上表面に対応するレッジ上に設置される。電荷トラップ誘電体構造118a、118bは、さらに、互いに隣接する、第一選択ゲート110aの側壁(外側壁または外壁)と第一メモリゲート112aの側壁(内側壁または内壁)との間、および、互いに隣接する、第二選択ゲート110bの側壁(外側壁または外壁)と第二メモリゲート112bの側壁(内側壁または内壁)との間で、垂直に上方に(側壁に沿って)延伸して、それらの間を分離している。いくつかの実施態様において、電荷トラップ誘電体構造118a、118bは、それぞれ、第一および第二メモリゲート112aおよび112bの内側壁からそれらの外側壁を越えて横方向に延伸して、前記レッジを構築する。
【0019】
いくつかの実施態様において、電荷トラップ誘電体構造118a、118bは、2つの誘電体層117、121 (たとえば、酸化物層)間に挟まれる電荷トラップ層119 (たとえば、窒化物層あるいはランダムに配列された球状シリコンドットの層)を有する。第一および第二メモリセル102aおよび102bの操作期間中、誘電体層117、121が構造化されて、電荷トラップ層119に出入りする電子トンネルを促進する。これにより、電荷トラップ層119は、離散方式でスプリットゲートフラッシュメモリセル102a、102bのスレショルド電圧を変化させる、捕獲された電子を保持できる。離散方式は、スプリットゲートフラッシュメモリセル102a、102b中に保存される異なるデータ状態に対応する。
【0020】
メモリゲート側壁スペーサ120a、120bが、電荷トラップ誘電体構造118a、118bの上表面により形成されるレッジの外辺縁に設置される。いくつかの実施態様において、メモリゲート側壁スペーサ120a、120bは、第一内部メモリゲートスペーサ122および第二外部メモリゲートスペーサ124を有する。第一メモリゲートスペーサ122が、第一および第二メモリゲート112aおよび112bのレッジ上に設置されるとともに、第一および第二メモリゲート112aおよび112bの外壁に沿って延伸する。 第二メモリゲートスペーサ124が、電荷トラップ誘電体構造118a、118b上に設置されるとともに、第一メモリゲートスペーサ122の外壁に沿って延伸する。
【0021】
窒素フリーあるいは酸化物スペーサ126a、126bが、電荷トラップ誘電体構造118a、118bの側壁凹部中に形成されるとともに、チャネル領域114a、114bの外辺縁上で、第二メモリゲートスペーサ124の、独立ソース領域104a、104bに最も近い外側壁に沿って上向けに延伸する。電荷トラップ誘電体構造118a、118bの側壁は、第一および第二独立ソース領域104a、104b側に位置する側壁と、コモンドレイン領域106側に位置する側壁を含んでいる。電荷トラップ誘電体構造118a、118bの側壁凹部は、第一および第二独立ソース領域104a、104b側に位置する側壁を電荷トラップ誘電体構造118a、118bの内部に向かって凹んだ部分である。独立ソース領域104a、104bに最も近いチャネル領域114a、114bは、チャネル領域114a、114bのうち、独立ソース領域104a、104bに最も近い部分を示しており、
図1の例では、第一および第二独立ソース領域104a、104b側に位置する、独立ソース領域104a、104bの外縁部分である。すなわち、電荷トラップ誘電体構造118a、118bの側壁凹部は、チャネル領域114a、114bのうち、独立ソース領域104a、104bに最も近い部分である、独立ソース領域104a、104bの外縁部分に形成されている。
窒素フリーあるいは酸化物スペーサ126a、126bは、選択ゲート110a、110b (128a、128bを参照)の内壁に沿って設置され、且つ、SG誘電体116a、116b中の側壁凹部中に延伸する。窒素フリーあるいは酸化物スペーサ126a、126bは、それぞれ、テーパ状で、メモリゲート側壁スペーサ120a、120bで、第一高さを有する上表面を有し、且つ、第一および第二独立ソース領域104a、104bに近い箇所に、第一高さより減少した第二高さを有する。つまり、第二ソース/ドレイン側に位置する、窒素フリーあるいは酸化物スペーサ126a、126bの高さ(第二高さ)は、メモリゲート側壁スペーサ120a、120b側に位置する、窒素フリーあるいは酸化物スペーサ126a、126bの高さ(第一高さ)より低い。
【0022】
窒化ケイ素 (たとえば、Si3N4)あるいは酸窒化けい素 (SiOxNy)で形成される窒化物側壁スペーサ130a、130bが、窒素フリーあるいは酸化物スペーサ126a、126bの外壁に沿って延伸する。層間誘電体 (ILD)132、たとえば、二酸化ケイ素あるいは低誘電率材料が構造上に設置され、コンタクト134が、ILD層132により下方に延伸して、独立ソース領域104a、104bおよびコモンドレイン領域106の上方領域で、シリサイド層136と接触させる。
【0023】
酸化物スペーサ層あるいは窒素フリースペーサ126a、126bを、チャネル領域114a、114bの辺縁部分に設置することにより、スペーサ126a、126bが、窒化物側壁スペーサ130a、130bを外側に“押し” 、窒化物側壁スペーサ130a、130bにより生じる望まれない電荷トラップを制限する。よって、メモリセル102a、102bの寿命中のVt劣化が制限される。
【0024】
図2を参照し、いくつかの実施態様による集積回路の製造方法200のフローチャートを説明する。
【0025】
ステップ202において、一対の選択ゲートを、半導体基板上に形成する。
【0026】
ステップ204において、電荷トラップ層を、一対の選択ゲート上と半導体基板上に形成する。その後、メモリゲート層を、電荷トラップ層上に形成する。
【0027】
ステップ206において、第一メモリゲートスペーサ層を、共形で(conformally)、メモリゲート層上に形成する。
【0028】
ステップ208において、第一メモリゲートスペーサ層およびメモリゲート層をエッチバック(etch back)し、メモリゲート前駆体 (precursors)および第一メモリゲートスペーサを構築する。メモリゲート前駆体を、一対の選択ゲートの外壁に沿って、且つ、選択ゲートの隣接する側壁間に形成する。第一メモリゲートスペーサをメモリゲート前駆体中のレッジに沿って設置する。レッジは、メモリゲート前駆体の外壁に位置する。
【0029】
ステップ210において、メモリゲート前駆体を凹ませて、電荷トラップ層の側壁を露出するとともに、一対の選択ゲートの外壁に沿ってメモリゲートを形成する。
【0030】
ステップ212において、第二メモリゲートスペーサを、第一メモリゲートスペーサの側壁と電荷トラップ層の露出した側壁に沿って形成する。
【0031】
ステップ214において、残りのメモリゲート材料を、隣接する選択ゲートの隣接する側壁間から除去する。
【0032】
ステップ216において、メモリゲートおよびメモリゲートスペーサにより被覆されない電荷トラップ層の一部を除去する。
【0033】
ステップ218において、酸化物スペーサあるいは窒素フリースペーサを、第二メモリゲートスペーサの側壁、および、電荷トラップ層の外壁に沿って形成する。酸化物あるいは窒素フリースペーサを、第二メモリゲートスペーサ下方に延伸する。
【0034】
ステップ220において、窒化物側壁スペーサを、選択ゲートの内壁および酸化物あるいは窒素フリースペーサの外壁に沿って形成する。
【0035】
ステップ222において、イオン注入操作を実行し、ソース/ドレイン領域を形成する。たとえば、ニッケルシリサイド等のシリサイド層を、ソース/ドレイン領域上に形成する。
【0036】
ステップ224において、ILD層を、構造上に形成する。その後、構造を平坦化し、ILD層を通過するコンタクトを形成し、オーム的に(ohmically)ソース/ドレイン領域に接続する。
【0037】
上記により本実施形態に係る製造方法200を説明したが、一連のステップあるいは事象の説明順序は、上記の順序に制限されない。たとえば、いくつかのステップは、異なる順序で実行されてもよく、また同時に実行されてもよい。全ての描写される工程が、全ての工程を行うことを、一つ以上の態様や実施例で制限されることなく、上記ステップは別々の工程で行われてもよく、段階的に実行されてもよい。
【0038】
図3〜
図19は、いくつかの実施態様による一対のスプリットゲートメモリセルの形成方法の断面図である。
図3〜
図19は、方法200に関連して記述されているが、
図3〜
図19で開示される構造はこのような方法に限定されない。
【0039】
図3は、いくつかの実施態様によるステップ202に対応する断面
図300である。
【0040】
断面
図300に示されるように、半導体基板108が提供される。選択ゲート誘電体層116’が半導体基板108上に形成され、選択ゲート層が選択ゲート誘電体層116’上に形成される。その後、選択ゲート (SG)ハードマスク302a、302bが選択ゲート層上に形成されるとともに、一対の選択ゲート110a、110bを形成するために、SGハードマスクによりエッチを実行する。いくつかの実施態様において、リソグラフィ工程によって、SGハードマスク302a、302bが形成され、フォトレジスト液層が選択ゲート層に塗布され、リソグラフィにより、フォトレジストが選択的に光に露出される。露出後のレジストは、その後、現像されて、SGハードマスク302a、302bを構成するかあるいは、窒化物層あるいは別の層をパターン化して、SGハードマスク302a、302bを構成する。
【0041】
半導体基板108は、n型かp型で、且つ、たとえば、シリコンウェハ、たとえば、Si バルクウェハあるいはシリコンオンインシュレーター (SOI)ウェハである。SOIウェハである場合、SOI基板は、高品質シリコンのアクティブ層を有し、且つ、アクティブ層は、埋め込み酸化層により、ハンドルウェハと分離される。選択ゲート誘電体層116’は、酸化物、たとえば、二酸化ケイ素あるいは高誘電率材料である。選択ゲート110a、110bは、導電材料、たとえば、ドープポリシリコンで形成される。いくつかの実施態様において、SGハードマスク302a、302bは、通常、窒素を含み、且つ、窒化ケイ素である。
【0042】
図4は、いくつかの実施態様によるステップ204に対応する断面
図400である。
【0043】
断面
図400に示されるように、電荷トラップ層118’が、SGハードマスク302a、302bの側壁、選択ゲート110a、110bの側壁、及びSG誘電体層116’の側壁に沿って、SGハードマスク302a、302bの上表面上に形成される。その後、メモリゲート (MG)層112’が、電荷トラップ層118’の上表面および側壁上に形成される。
【0044】
いくつかの実施態様において、プラズマ増強化学蒸着 (PECVD)により、電荷トラップ層118’が形成される。いくつかの実施態様において、電荷トラップ層118’は、二個の二酸化けい素層間に挟まれる電荷トラップ窒化ケイ素層を有して、通常、ONO層と称される三層スタックを形成する。その他の実施態様において、電荷トラップ層118’は、シリコンリッチ窒化膜あるいはシリコンナノ粒子ドット層あるいは、これに限定されないが、各種化学量論におけるシリコン、酸素および窒素を含む任意の膜を有する。いくつかの実施態様において、MG層112’は、たとえば、ドープポリシリコンあるいか金属である。MG層112’は、蒸着技術、たとえば、化学気相蒸着 (CVD)あるいは物理気相蒸着 (PVD)により形成される。
【0045】
図5は、いくつかの実施態様によるステップ206に対応する断面
図500である。
【0046】
断面
図500に示されるように、第一メモリゲートスペーサ層122’が、メモリゲート層112’の上表面および側壁上に形成される。第一メモリゲートスペーサ層122’は、たとえば、 窒化ケイ素で形成されるコンフォーマル層である。いくつかの実施態様において、第一メモリゲートスペーサ層122’が、プラズマ増強化学蒸着 (PECVD)、化学気相蒸着 (CVD)あるいは物理気相蒸着 (PVD)により形成される。
【0047】
図6は、いくつかの実施態様によるステップ208に対応する断面
図600である。
【0048】
断面
図600に示されるように、第一MGスペーサ122が、直接、メモリゲート前駆体112a、112b’の側壁に沿って形成される。いくつかの実施態様において、異方性エッチング(第一エッチング)602を実行することにより、第一メモリゲートスペーサ層122’およびメモリゲート層112’をエッチバックして、第一MGスペーサ122およびメモリゲート前駆体112a、112b’を形成する。
【0049】
図7は、いくつかの実施態様によるステップ210に対応する断面
図700である。
【0050】
断面
図700に示されるように、第二エッチング702が実行されて、メモリゲート前駆体112a、112b’を凹ませ、メモリゲート112a、112bを形成する。第二エッチチング702の期間中、第一メモリゲートスペーサ122は、メモリゲート112a、112bの上方の角部を保護する。いくつかの実施態様において、ドライエッチャント (たとえば、RIEエッチ、プラズマエッチ等)あるいはウェットエッチャント (たとえば、フッ化水素酸)を用いて、第二エッチング702が実行される。第二エッチング702は、メモリゲート前駆体を凹ませて、選択ゲート110a、110bとほぼ同じ高度にする。第二エッチング702に用いられるエッチャントは、電荷トラップ層118’に対し高い選択性を有するので、電荷トラップ層118’にダメージを与えない。
【0051】
図8は、いくつかの実施態様によるステップ212に対応する断面
図800である。
【0052】
断面
図800に示されるように、第二MGスペーサ124が、直接、第一メモリゲートスペーサ122の外壁上に形成されるとともに、電荷トラップ層118’上に位置する。第二MGスペーサ124が、第一MGスペーサ122の外壁に沿って延伸する。いくつかの実施態様において、窒化物層を構造全体上に蒸着し、異方性エッチングを実行して、第二MGスペーサ124を形成する。いくつかの実施態様において、第二MGスペーサ124は、窒化ケイ素を有する。MGスペーサの材料は、メモリゲート112a、112b上と電荷トラップ誘電体層118’の露出側壁に存在してもよい。
【0053】
図9および
図10は、いくつかの実施態様によるステップ214に対応する断面
図900および1000である。
【0054】
断面
図900 (
図9)に示されるように、マスク904が、構造上でパターン化され、且つ、マスク904が適用な位置にあり、第三エッチング902が実行されて、隣接する選択ゲート110aと選択ゲート110bとの間から、残りのMG材料を除去する。 これにより
図10の構造が得られる。各種実施態様において、第三エッチング902に用いられるエッチャントは、ドライエッチャント (たとえば、RIEエッチ、プラズマエッチ等)あるいはウェットエッチャント (たとえば、フッ化水素酸)である。
【0055】
図10および
図11は、いくつかの実施態様によるステップ216に対応する断面
図1000、1100である。
【0056】
断面
図1000(
図10)に示されるように、マスク904はすでに除去され、その後、第四エッチング1002が実行されて、電荷トラップ層118’の露出部分 (すなわち、メモリゲート112a、112bおよび第一および第二MGスペーサ122、124により被覆されない電荷トラップ層118’の一部)を除去する。いくつかの実施態様において、第四エッチング1002が、ドライエッチャント (たとえば、RIEエッチ、プラズマエッチ等)あるいはウェットエッチャント (たとえば、フッ化水素酸)を用いて実行され、これにより、
図11の構造になる。
【0057】
図11から分かるように、第四エッチング1002は、電荷トラップ誘電体層118’の一部を除去して、半導体基板108の上表面を露出する。第四エッチング1002は、さらに、電荷トラップ誘電体構造118a、118b中に、外側壁凹部1102を形成する。これらの外側壁凹部1102は、円弧形の断面輪郭あるいは凹面の断面輪郭を有する。いくつかの実施態様において、第四エッチング1002は、さらに、SG誘電体116a、116b中に、内側壁凹部1104を形成する。これらの側壁凹部切り取りの下方構造における切り取り量は、変化が大きい。たとえば、いくつかの実施態様において、外側壁凹部1102は、第一MGスペーサ122の真下を終端となし、内側に凹ませた表面を有するが、その他の実施態様において、外側壁凹部1102は、第二MGスペーサ124真下を終端として内側に凹ませた表面を有する。凹ませた部分の終端部分が、凹んだ表面のうち、選択ゲート誘電体116の最も内側に位置する。
【0058】
図12は、いくつかの実施態様によるステップ218に対応する断面
図1200である。
【0059】
図12に示されるように、酸化物スペーサ層あるいは窒素フリースペーサ層126’が、構造上に形成される。酸化物スペーサ層あるいは窒素フリースペーサ層126’は、内側と外側壁凹部1102、1104を全てあるいは部分的に充填するコンフォーマル層である。いくつかの実施態様において、酸化物スペーサ層は、二酸化ケイ素で形成され、且つ、化学気相蒸着 (CVD)、プラズマ気相蒸着 (PVD)、スピンオン技術あるいはその他の適当な技術により形成される。窒素フリースペーサ層は、窒素が存在しない誘電体層 である。
【0060】
図13は、いくつかの実施態様によるステップ218に対応する断面
図1300である。
【0061】
図13に示されるように、第五エッチング1302が実行されて、第二MGスペーサ124の外壁に沿って、酸化物スペーサあるいは窒素フリースペーサ126a、126bを形成する。第五エッチングは、さらに、酸化物スペーサあるいは窒素フリースペーサ128a、128bを、選択ゲート110a、110bの内壁上に残してもよい。いくつかの実施態様において、第五エッチ1302は、異方性エッチング、たとえば、高垂直性プラズマエッチである。
【0062】
図14は、いくつかの実施態様によるステップ220に対応する断面
図1400である。
【0063】
断面
図1400に示されるように、窒化物スペーサ材料130’が構造上に形成される。いくつかの実施態様において、側壁スペーサ材料130’は窒化ケイ素である。いくつかの実施態様において、窒化物スペーサ材料130’は、半導体基板108の論理領域上で、ゲート電極の側壁に沿って形成される側壁スペーサと同時に形成される。論理領域は、スプリットゲートメモリデバイスが形成されるメモリ領域から分離される。
【0064】
図15は、いくつかの実施態様によるステップ220に対応する断面
図1500である。
【0065】
断面
図1500に示されるように、窒化物スペーサ材料130’がエッチングされて、酸化物スペーサ層あるいは窒素フリースペーサ層126の外壁に沿って延伸する窒化物側壁スペーサ130a、130bを形成する。酸化物スペーサあるいは窒素フリースペーサ126a、126bを、ソース/ドレイン領域間のチャネル領域に設置することにより、スペーサ126a、126bにより窒化物側壁スペーサ130a、130bを外側に向かって押す。 これにより、最終装置中の望まれない電荷トラップの発生を制限する。
【0066】
図16は、いくつかの実施態様によるステップ222に対応する断面
図1600である。
【0067】
断面
図1600に示されるように、イオン注入1602が実行されて、半導体基板108中に、独立ソース領域104a、104bおよびコモンドレイン領域106を形成する。シリサイド層136が、独立ソース領域104a、104bおよびコモンドレイン領域106上に形成されて、独立ソース領域とコモンドレイン領域へのオーム接続を促進する。このほか、イオン注入以外に、独立ソース領域104a、104bおよびコモンドレイン領域106が、高濃度層を構造上に形成し、ドーパントを高濃度層から基板に外向けに拡散させることにより形成されてもよい。いくつかの実施態様において、独立ソース領域104a、104bおよびコモンドレイン領域106は、窒化物スペーサ130a、130bあるいは窒素フリーあるいは酸化物スペーサ126、128のエッジに自己整列(self-aligned)している。
【0068】
図17は、いくつかの実施態様によるステップ224に対応する断面
図1700である。
【0069】
断面
図1700に示されるように、中間誘電体 (ILD)層132、たとえば、低誘電率材料が形成されて、シリサイド層136上の空間を充填するとともに、ワークピースを被覆する。さらに、
図17と
図18に示されるように、平坦化プロセスが
図17の構造に実行されて、CMP平面1702に到達する。
【0070】
図18は、いくつかの実施態様によるステップ224に対応する断面
図1800である。
【0071】
図18に示されるように、平坦化プロセスが実行されて、選択ゲート110a、110b、メモリゲート112a、112b、 電荷トラップ誘電体構造118a、118b、第一メモリゲートスペーサ122、および第二メモリゲートスペーサ124を形成する。これらの構造は、水平面1702に沿って平坦化される上表面を有する。
図17を参照すると、平坦化が実行される前の水平面1702を説明する。注意すべきことは、半導体基板108上表面上の水平面1702の空間は、実施に基づいて大きく変化する。たとえば、いくつかのその他の実施態様において、平坦化が終了した水平面1702は描写より高く、一部あるいはすべてのSGハードマスク302a、302bを最終製造構造の適当な位置に残す。しかし、その他の実施態様において、水平面1702は描写より低く、さらに大きい部分の描写構造を除去する。たとえば、スペーサ126a、126bの上部分をできる限り除去して、平坦な上表面を有するスペーサ126a、126bを残す。
【0072】
図19は、いくつかの実施態様によるステップ224に対応する断面
図1900である。
【0073】
断面
図1900に示されるように、コンタクト134が、ILD層132を経て、独立ソース領域104a、104bおよびコモンドレイン領域106に延伸して形成される。いくつかの実施態様において、コンタクト134は、金属、たとえば、銅、金あるいはタングステンを有する。いくつかの実施態様において、コンタクト134が、パターン化エッチを実行することにより形成されて、ILD層132中に開口を形成し、その後、金属により開口を充填する。
【0074】
上記のとおり、本発明は、スプリットゲートフラッシュメモリセルを有する集積回路に関する。いくつかの実施態様において、集積回路は、チャネル領域により互いに分離される第一および第二ソース/ドレイン領域を有する半導体基板を有する。チャネル領域は、第一ソース/ドレイン領域に隣接する第一部分および第二ソース/ドレイン領域に隣接する第二部分を有する。選択ゲートは、チャネル領域の第一部分上で隔てられ、且つ、選択ゲート誘電体により、チャネル領域の第一部分と分離される。メモリゲートは、チャネル領域の第二部分で隔てられ、且つ、電荷トラップ誘電体構造により、チャネル領域の第二部分と分離される。電荷トラップ誘電体構造は、メモリゲートの側壁に沿って上方に延伸して、選択ゲートおよびメモリゲートの隣接する側壁を互いに分離させる。酸化物スペーサまたは窒素フリースペーサが、第二ソース/ドレイン領域に最も近い電荷トラップ誘電体構造の側壁凹部中に設置される。
【0075】
その他の実施態様において、本発明は、一対のスプリットゲートフラッシュメモリセルを有する集積回路に関連する。集積回路は、コモンソース/ドレイン領域およびそれぞれ、第一および第二チャネル領域により、コモンソース/ドレイン領域から分離される第一および第二独立ソース/ドレイン領域を有する半導体基板を有する。第一および第二選択ゲートが、それぞれ、第一および第二チャネル領域上で隔てられ、且つ、それぞれ、第一および第二選択ゲート誘電体により、第一および第二チャネル領域と分離される。第一および第二メモリゲートが、それぞれ、第一および第二チャネル領域上で隔てられ、且つ、電荷トラップ誘電体構造により、半導体基板と分離される。電荷トラップ誘電体構造は、第一および第二選択ゲートの外壁に沿って上向けに延伸して、メモリゲートの内壁から、選択ゲートの外壁を分離する。酸化物スペーサあるいは窒素フリースペーサが、第一あるいは第二独立ソース/ドレイン領域に最も近い電荷トラップ誘電体構造の側壁凹部中に設置される。
【0076】
さらに別の実施態様において、本発明は、スプリットゲートメモリデバイスの形成方法に関連する。この方法において、一対の選択ゲートが半導体基板上に形成される。電荷トラップ層が、半導体基板上で、且つ、選択ゲートの外壁に沿って形成される。メモリゲートが、電荷トラップ層上に形成される。メモリゲートは、一対の選択ゲートの外壁に隣接し、且つ、電荷トラップ層により、一対の選択ゲートの外壁から分離される。メモリゲートスペーサが、メモリゲートの外壁に沿って形成される。メモリゲートおよびメモリゲートスペーサにより被覆されない電荷トラップ層の一部が除去されて、メモリゲートスペーサの外壁下方の電荷トラップ層中に沿置く壁凹部を残す。その後、酸化物スペーサあるいは窒素フリースペーサが、メモリゲートスペーサの外壁に沿って形成される。酸化物スペーサあるいは窒素フリースペーサが、電荷トラップ層中の側壁凹部中に延伸する。
【0077】
理解できることは、本明細書の開示内容と以下の請求項において、 “第一”、“第二”、“第三”等の用語は一般的な標識用であり、描写を簡潔にして、図中あるいは一連の図式中の異なる素子を区分する。それ自身において、これらの用語は、任意の時間順序あるいはこれらの素子の構造上の隣接関係を表すものではなく、且つ、異なる描写の実施態様および/あるいは描写されない実施態様中の対応する素子を説明するものではない。たとえば、
図1と関連して記述される “第一誘電体層”は、第二図面と関連して記述される“第一誘電体層”に対応する必要はなく (たとえば、
図2の“第二 誘電体層”に対応する)、且つ、記述されない実施態様における“第一誘電体層”に対応する必要はない。
【0078】
本発明では好ましい実施形態を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当適宜各種の変形等を加えてもよい。