(54)【発明の名称】癌を治療するための、NIK阻害剤としての3−(2−アミノピリミジン−4−イル)−5−(3−ヒドロキシプロピニル)−1H−ピロロ[2,3−C]ピリジン誘導体
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0022】
本発明の化合物の化学名は、市販のMDL Isis AutoNomソフトウェア(製品バージョン2.5)を用い、IUPAC(国際純正応用化学連合(International Union of Pure and Applied Chemistry)により承認された命名規約に従って命名した。互変異性体の形態の場合、構造の示された形態の名称を命名した。しかしながら、示されていない他の互変異性形態も本発明の範囲内に含まれることは明らかなはずである。
【0023】
接頭後の「C
x〜y」(ここで、xおよびyは整数である)は、本明細書で使用されるとき、所与の基中の炭素原子数を指す。したがって、例えば、C
1〜6アルキルは、1〜6個の炭素原子を含み、C
3〜6シクロアルキル基は、3〜6個の炭素原子を含み、C
1〜4アルコキシ基は、1〜4個の炭素原子を含む。
【0024】
「ハロ」または「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素を指す。
【0025】
「C
1〜4アルキル基」という用語は、本明細書で基または基の一部として使用されるとき、1〜4個の炭素原子を有する、直鎖もしくは分岐鎖の飽和した炭化水素基、例えば、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基などを示す。
【0026】
「C
1〜6アルキル基」という用語は、本明細書で基または基の一部として使用されるとき、1〜6個の炭素原子を有する、直鎖もしくは分岐鎖の飽和した炭化水素基、例えば、C
1〜4アルキルで定義された基、およびn−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−メチルブチル基などを示す。
【0027】
「C
2〜6アルキル基」という用語は、本明細書で基または基の一部として使用されるとき、2〜6個の炭素原子を有する、直鎖もしくは分岐鎖の飽和した炭化水素基、例えば、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、2−メチルブチル基などを示す。
【0028】
「C
1〜4アルコキシ基」または「C
1〜4アルキルオキシ基」という用語は、本明細書で基または基の一部として使用されるとき、酸素原子に結合した1〜4個の炭素原子を有する、直鎖もしくは分岐鎖の飽和した炭化水素基、例えば、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基などを示す。同様に、「C
1〜6アルコキシ基」または「C
1〜6アルキルオキシ基」という用語は、本明細書で基または基の一部として使用されるとき、酸素原子に結合した1〜6個の炭素原子を有する、直鎖もしくは分岐鎖の飽和した炭化水素基を示す。
【0029】
「C
3〜6シクロアルキル基」という用語は、本明細書で基または基の一部として使用されるとき、3〜6個の炭素原子を有する、環状の飽和した炭化水素基、例えば、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基またはシクロヘキシル基などを示す。
【0030】
置換基および/または変数の組み合わせは、そのような組み合わせによって化学的に安定な化合物が生成される場合のみ許容される。「安定な化合物」とは、反応混合物から有用な程度の純度まで単離し、そして治療薬に製剤化しても、それに十分に耐えるだけの安定性を有する化合物を示すことを意味する。
【0031】
1つ以上の置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、という用語は、本明細書で基または基の一部として使用されるとき、本明細書で定義された通りの、1つもしくは複数の水素原子が他の基で置き換えられたC
1〜6アルキル基を指す。したがって、その用語には、一置換C
1〜6アルキル基が含まれ、また多置換C
1〜6アルキル基が含まれる。1つ、2つ、3つもしくはそれ以上の水素原子が置換基で置き換えられてよく、したがって、完全または部分置換のC
1〜6アルキル基は、1つ、2つ、3つもしくはそれ以上の置換基を有し得る。置換基が例えばフッ素原子であるそのような基の例としては、フルオロメチル基、ジフルオロメチル基、トリフオロメチル基、フルオロエチル基、トリフルオロエチル基などが挙げられる。
【0032】
一般に、本発明において「置換された」という用語を使用するときは常に、特記しない限りまたは文脈から明らかでない限り、「置換された」を使用する表現で示される原子または基の1つ以上の水素、特に1〜4個の水素、好ましくは1〜3つの水素、より好ましくは1つの水素が、示されている群から選択されるもので置き換えられていることを示すものであるが、但し、通常の原子価を超えず、置換により化学的に安定な化合物、すなわち反応混合物から有用な程度の純度での単離および治療薬への製剤化に耐える十分に堅牢な化合物が得られるものとする。
【0033】
置換されていてもよいという用語は、例えば、置換されていてもよいC
1〜6アルキル基で使用されているように、他に示されていないか、または本文脈から明らかでなければ、基は置換されていないか、または1つ以上、例えば1つ、2つもしくは3つの置換基で置換されていることを意味する。
【0034】
特定の実施形態において、「Het
5で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基」という表現は、「1つのHet
5で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基」に限定される。
特定の実施形態において、「Het
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基」という表現は、「1つのHet
5で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基」に限定される。
【0035】
C(O)またはC(=O)はカルボニル部分を示す。
【0037】
「Het
x」、「ヘテロシクリル基」または「ヘテロアリール基」という用語によって包含される置換基は、他に特定されていなければ、必要に応じて任意の利用可能な環の炭素原子またはヘテロ原子によって式(I)の分子の残りの部分に結合されていてもよい。
【0038】
当業者であれば、例えば、R
6bの定義において存在している基「C
2〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル基」が、C
2〜4アルキル基、すなわち−C
2〜4アルキルオキシC
1〜4アルキルを介して式(I)の分子の残りの部分に結合していることを理解するであろう。同様に、例えば、R
6bの定義において存在しているC
2〜4アルキルNR
6xR
6yは、C
2〜4アルキル基、すなわち−C
2〜4アルキルNR
6xR
6yを介して式(I)の分子の残りの部分に結合している。
【0039】
置換基が化学構造式によって示されているときは常に「−−−」は、式(I)の分子の残りの部分に結合している結合手を示している。
【0040】
任意の変数が、任意の構成要素に複数回出現する場合、各定義は、独立している。
【0041】
任意の変数が、任意の式(例えば、式(I))に複数回出現する場合、各定義は、独立している。
【0042】
「対象(subject)」という用語は、本明細書で使用するとき、治療、観察または実験の目的物(object)となる、または目的物となった、動物、好ましくは哺乳動物(例えば、猫、犬、霊長類またはヒト)、より好ましくはヒトを指す。
【0043】
「治療に有効な量」という用語は、本明細書で使用するとき、治療される疾患または障害の症状の緩和もしくは好転を含む、研究者、獣医、医師または他の臨床医が求める、組織系、動物、またはヒトにおける生物学的または医学的反応を誘発する活性化合物または医薬の量を意味する。
【0044】
「組成物」という用語は、本明細書で使用するとき、特定の成分を特定の量で含む製品、ならびに特定の量の特定の成分の組み合わせから直接または間接的に得られる任意の製品を包含するものとする。
【0045】
「治療」という用語は、本明細書で使用するとき、疾患の進行を遅延、中断、阻止または停止し得る全てのプロセスを指すものとするが、必ずしも全症状の完全な排除を示すものではない。
【0046】
「本発明の化合物」という用語は、本明細書で使用するとき、式(I)の化合物、ならびにその塩および溶媒和物を含むものとする。
【0047】
本明細書で使用するとき、実線のくさび形結合または破線のくさび形結合としてではなく実線としてのみ示される結合を有する任意の化学式、あるいは1つ以上の原子の周りに特定の配置(例えばR、S)を有するものとして示される任意の化学式は、それぞれにあり得る立体異性体、または2つ以上の立体異性体の混合物を想定している。
【0048】
上記および下記で、「式(I)の化合物」という用語は、その立体異性体およびその互変異性形態を含むものとする。
【0049】
上記または下記の「立体異性体」、「立体異性体の形態」または「立体化学的異性体の形態」という用語は、互換的に使用される。
【0050】
本発明は、純粋な立体異性体として、または2つ以上の立体異性体の混合物として、本発明の化合物の全ての立体異性体を含む。
【0051】
鏡像異性体は、重ね合わせることができない互いの鏡像となっている立体異性体である。1対の鏡像異性体の1:1混合物は、ラセミ体またはラセミ混合物である。
【0052】
ジアステレオマー(またはジアステレオ異性体)は、鏡像異性体ではない立体異性体であり、すなわち、鏡像の関係にない。化合物が二重結合を含有する場合、置換基は、E配置またはZ配置となり得る。
【0053】
二価の環状(部分的)飽和基上の置換基は、シス配置またはトランス配置を有し得る。例えば、化合物が二置換のシクロアルキル基を含有する場合、置換基はシス配置またはトランス配置であり得る。
【0054】
したがって、本発明は、化学的に可能な場合は常に、鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体、およびこれらの混合物を含む。
【0055】
その全ての用語、すなわち、鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ体、E異性体、Z異性体、シス異性体、トランス異性体およびこれらの混合物の意味は、当業者に知られている。
【0056】
絶対配置は、カーン・インゴルド・プレローグ表示法に従って明記される。不斉原子の配置はRまたはSで明記される。絶対配置が知られてない分割立体異性体は、それらの平面偏光を回転させる方向に応じて(+)または(−)によって示すことができる。例えば、絶対配置が不明の分割鏡像異性体は、それらの平面偏光を回転させる方向に応じて(+)または(−)によって示すことができる。
【0057】
特定の立体異性体が同定される場合、これは、前記立体異性体が他の立体異性体を実質的に含まない、すなわち他の立体異性体を、50%未満、好ましくは20%未満、より好ましくは10%未満、さらにより好ましくは5%未満、特に2%未満、最も好ましくは1%未満しか伴わないことを意味する。したがって、式(I)の化合物が、例えば(R)と明記されるとき、これは、化合物が(S)異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が、例えばEと明記されるとき、これは、化合物がZ異性体を実質的に含まないことを意味し、式(I)の化合物が、例えばシスと明記されるとき、これは、化合物がトランス異性体を実質的に含まないことを意味する。
【0058】
式(I)による化合物の一部は、その互変異性形態で存在する場合もある。このような形態が存在し得る限り、それは、上記の式(I)に明確に示されてはいなくても、本発明の範囲内に含まれるものとする。
【0059】
したがって、1つの化合物が、立体異性体および互変異性体の両方の形態で存在し得ることになる。
【0060】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
3〜6シクロアルキル基、Het
2およびフェニル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、
−C(=O)−NR
2cR
2d、C
3〜6シクロアルキル基、Het
2、ならびにフェニル基の群から選択され(但し、
フェニル基は、任意選択により、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換され、
R
1a、R
1b、R
2a、R
2b、R
2cおよびR
2dは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、
Het
2は、それぞれハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよい、チエニル基、チアゾリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基である)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は、水素原子、ハロ、C
3〜6シクロアルキル基、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から選択され、
R
4は、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、およびシアノ基の群から選択され、
R
5は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、シアノ基、−NR
5aR
5b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
3〜6シクロアルキル基およびHet
4の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、ならびに−C(=O)−NR
5cR
5dの群から選択され(但し、
R
5aおよびR
5bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、R
5cおよびR
5dは、それぞれ独立に水素原子、1つのHet
5で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および−NR
5xR
5y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
Het
4は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、モルホリニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
5は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、モルホリニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
R
5xおよびR
5yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、
または
R
5cおよびR
5dは、それらが結合している窒素原子とともにHet
6基を形成し(但し、Het
6は、それぞれ、C
1〜4アルキル基、−OC
1〜4アルキル基、および1つの−OHで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、アゼチジニル基、ピペラジニル基およびモルホリニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である))、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜6アルキル基、1つのNH
2で置換されたC
1〜6アルキル基、−C
1〜6CアルキルオキシC
1〜4アルキル、−C
1〜6アルキル−C(=O)−NR
6aR
6b、−OC
1〜6アルキル、1つ以上のフルオロ置換基で置換された−OC
1〜6アルキル、1つのHet
7置換基で置換された−OC
1〜6アルキル、−NR
6cR
6d、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換された−OC
2〜6アルキル、ならびに−C(=O)−NR
6aR
6bの群から選択され(但し、
R
6a、R
6cおよびR
6dは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、かつ
R
6bは、水素原子、C
1〜4アルキル基、C
2〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル基およびC
2〜4アルキルNR
6xR
6y基から選択されるか、または
R
6aおよびR
6bは、それらが結合している窒素原子とともに、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ピロリジニル基およびアゼチジニル基の群から選択されるヘテロシクリル基を形成し、
R
6xは水素原子またはC
1〜4アルキル基、R
6yはC
1〜4アルキル基であり、かつ
Het
7は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
7は、水素原子、C
1〜4アルキル基、シアノ基、−OC
1〜4アルキル、−NHC
1〜4アルキル、−NH−C(=O)−C
1〜4アルキルおよび−C(=O)−NR
7aR
7b(但し、
R
7aおよびR
7bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)の群から選択され、
R
8は、水素原子、−C(=O)−NR
8gR
8h、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、−C(=O)−Het
12、1つの−OC
1〜4アルキルで置換されていてもよいC
3〜6シクロアルキル基、1つのシアノ基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および
独立に
(i)フルオロ基、
(ii)−NR
8aR
8b、
(iii)−NR
8cC(=O)R
8d、
(iv)−NR
8cC(=O)NR
8aR
8b、
(v)−NR
8cC(=O)OR
8e、
(vi)−NR
8cS(=O)
2NR
8aR
8b、
(vii)−NR
8cS(=O)
2R
8d、
(viii)−OR
8f、
(ix)−OC(=O)NR
8aR
8b、
(x)−C(=O)NR
8aR
8b、
(xi)−SR
8e、
(xii)−S(O)
2R
8d、および
(xiii)−S(O)
2NR
8aR
8bの群から選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され(但し、
R
8a、R
8b、R
8cおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子、Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、および−NR
8xR
8y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8dは、NR
8xR
8y、−OH、−OC
1〜4アルキル、Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
R
8eは、Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、およびNR
8xR
8y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
(但し、R
8xおよびR
8yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され)、
R
8gおよびR
8hは、それぞれ独立に水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され、
かつ
Het
8は、それぞれハロ原子、−C(=O)−C
1〜4アルキル、C
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれハロ原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および−OC
1〜4から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、
または、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、オキサゾリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基であり、
または
【化4】
の群から選択され、
Het
10は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペラジニル基、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
11は、
【化5】
の群から選択され、
Het
12は、それぞれC
1〜4アルキル基および−OC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、1−ピペリジニル基、1−ピペラジニル基、1−ピロリジニル基および1−アゼチジニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0061】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
3〜6シクロアルキル基、Het
2およびフェニル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル、−C(=O)−NR
2cR
2d、C
3〜6シクロアルキル基、Het
2、ならびにフェニル基の群から選択され(但し、
フェニル基は、任意選択により、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から独立に選択される1つもしくは2つ以上の置換基で置換され、
R
1a、R
1b、R
2a、R
2b、R
2cおよびR
2dは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、
Het
2は、それぞれハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよい、チエニル基、チアゾリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基である)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は、水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から選択され、
R
4は水素であり、
R
5は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、シアノ基、−NR
5aR
5b、−OH、−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、ならびに−C(=O)−NR
5cR
5dの群から選択され(但し、
R
5aおよびR
5bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、R
5cおよびR
5dは、それぞれ独立に水素原子、および−NR
5xR
5y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
5xおよびR
5yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜6アルキル基、1つのNH
2で置換されたC
1〜6アルキル基、−C
1〜6アルキルオキシC
1〜4アルキル、−OC
1〜6アルキル、1つ以上のフルオロ置換基で置換された−OC
1〜6アルキル、および1つの−OC
1〜4で置換された−OC
2〜6アルキルの群から選択され、
R
7は、水素原子、C
1〜4アルキル基、−OC
1〜4アルキル、および−NHC
1〜4アルキルの群から選択され、
R
8は、水素原子、−C(=O)−NR
8gR
8h、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、−C(=O)−Het
12、1つの−OC
1〜4アルキルで置換されていてもよいC
3〜6シクロアルキル基、1つのシアノ基で置換されたC
1〜6アルキル基、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および
(i)、(ii)、(iii)、(viii)、(ix)、(x)、および(xii)の群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基(但し、
R
8a、R
8b、R
8cおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子、
C
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、および−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8dは、C
1〜6アルキル基であり、
R
8gおよびR
8hはそれぞれ独立に水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され、
かつ
Het
8は、それぞれハロ原子、−C(=O)−C
1〜4アルキル、C
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれハロ原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および−OC
1〜4アルキルから選ばれる1つの置換基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、
または、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、オキサゾリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基であり、
または
【化6】
の群から選択され、
Het
12は、それぞれC
1〜4アルキル基および−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されていてもよい、1−ピペリジニル基、1−ピペラジニル基、1−ピロリジニル基および1−アゼチジニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、の群から選択され、
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0062】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
3〜6シクロアルキル基、Het
2およびフェニル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル、−C(=O)−NR
2cR
2d、C
3〜6シクロアルキル基、Het
2、ならびにフェニル基の群から選択され(但し、
フェニル基は、任意選択により、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から独立に選択される1つもしくは2つ以上の置換基で置換され、
R
1a、R
1b、R
2a、R
2b、R
2cおよび
2dは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、
Het
2は、それぞれハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよい、チエニル基、チアゾリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基である)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は、水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から選択され、
R
4は水素原子であり、
R
5は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、シアノ基、−NR
5aR
5b、−OH、−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、ならびに−C(=O)−NR
5cR
5d(但し、
R
5aおよびR
5bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、R
5cおよびR
5dは、それぞれ独立に水素原子、および−NR
5xR
5y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
5xおよびR
5yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜6アルキル基、1つのNH
2で置換されたC
1〜6アルキル基、−C
1〜6アルキルオキシC
1〜4アルキル、−OC
1〜6アルキル、1つ以上のフルオロ置換基で置換された−OC
1〜6アルキル、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換された−OC
2〜6アルキルの群から選択され、
R
7は、水素原子、C
1〜4アルキル基、−OC
1〜4アルキル、および−NHC
1〜4アルキルの群から選択され、
R
8は、水素原子、−C(=O)−NR
8gR
8h、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、−C(=O)−Het
12、1つの−OC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいC
3〜6シクロアルキル基、1つのシアノ基で置換されたC
1〜6アルキル基、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および
(i)、(ii)、(viii)、(ix)、(x)、および(xii)の群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基(但し、
R
8a、R
8bおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子、C
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、ならびに−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8dはC
1〜6アルキル基であり、
R
8gおよびR
8hは、それぞれ独立に水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され、
かつ
Het
8は、それぞれハロ原子、−C(=O)−C
1〜4アルキル、C
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれハロ原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および−OC
1〜4アルキルから選ばれる1つの置換基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、
または、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、オキサゾリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基であり、
または
【化7】
の群から選択され、
Het
12は、それぞれC
1〜4アルキル基および−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されていてもよい、1−ピペリジニル基、1−ピペラジニル基、1−ピロリジニル基および1−アゼチジニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0063】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2dならびにC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
R
1a、R
1b、R
2a、R
2b、R
2cおよびR
2dは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は、水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から選択され、
R
4は水素であり、
R
5は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、シアノ基、−NR
5aR
5b、−OH、−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、ならびに−C(=O)−NR
5cR
5dの群から選択され(但し、
R
5aおよびR
5bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、R
5cおよびR
5dは、それぞれ独立に水素原子、および−NR
5xR
5y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
5xおよび
5yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択される)、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜6アルキル基、1つのNH
2で置換されたC
1〜6アルキル基、−C
1〜6アルキルオキシC
1〜4アルキル、−OC
1〜6アルキル、1つ以上のフルオロ置換基で置換された−OC
1〜6アルキル、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換された−OC
2〜6アルキルの群から選択され、
R
7は、水素原子、C
1〜4アルキル基、−OC
1〜4アルキル、および−NHC
1〜4アルキルの群から選択され、
R
8は、水素原子、−C(=O)−NR
8gR
8h、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、−C(=O)−Het
12、1つの−OC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいC
3〜6シクロアルキル基、1つのシアノ基で置換されたC
1〜6アルキル基、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および
(i)、(ii)、(viii)、(ix)、(x)、および(xii)から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され(但し、
R
8a、R
8bおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子、C
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、ならびに−OHおよび−OC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8dはC
1〜6アルキル基であり、
R
8gおよびR
8hは、それぞれ独立に水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され、
かつ
Het
8は、それぞれハロ原子、−C(=O)−C
1〜4アルキル、C
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれハロ原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および−OC
1〜4アルキルから選ばれる1つの置換基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、
または、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、オキサゾリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基であり、
または
【化8】
の群から選択され、
Het
12は、それぞれC
1〜4アルキル基および−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されていてもよい、1−ピペリジニル基、1−ピペラジニル基、1−ピロリジニル基および1−アゼチジニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0064】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子、C
1〜6アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたアルキル基C
1〜6の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−OC
1〜4アルキル、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、C
3〜6シクロアルキル基、Het
1、Het
2、およびフェニル基の群から選択され、
R
2cおよびR
2dは、それぞれ独立にC
1〜4アルキル基から選択され、
Het
1は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
2は、チアゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基およびピリジニル基の群から選択されるヘテロアリール基である、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基またはHet
3基を形成し(但し、
Het
3は、1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロフラニル基およびアゼチジニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、
または、窒素原子に、1つのC
1〜4アルキル基で置換された2−オキソ−3−ピロリジニル基である)、
R
3は、水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基、C
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
4は水素原子であり、
R
5は、水素原子、C
1〜6アルキル基、および−C(=O)−NR
5cR
5dの群から選択され(但し、
R
5cおよびR
5dは、それぞれ独立に、水素原子、および1つの−OC
1〜4アルキル基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択される)、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、1つのNH
2で置換されたC
1〜6アルキル基、
−C
1〜6アルキルオキシC
1〜4アルキル、−O−C
1〜6アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換された−OC
2〜6アルキルの群から選択され、
R
7は、水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
8は、水素原子、−C(=O)−NR
8gR
8h、Het
8、1つのHet
9で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−Het
12、1つのシアノ基で置換されたC
1〜4アルキル基、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および(ii)、(iii)、(viii)、(x)、および(xii)の群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され(但し、
R
8a、R
8b、R
8cおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子、
C
1〜6アルキル基、ならびに−OHおよび−OC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8dは、C
1〜6アルキル基であり、
R
8gおよびR
8hは、それぞれ独立にC
1〜4アルキル基から選択され、
Het
8は、それぞれC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、−C(=O)−C
1〜4アルキル、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、
または、Het
9は、1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピラゾリル基、
または、Het
9は、
【化9】
であり、
Het
12は、1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい1−ピペラジニル基である)、
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0065】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−OC
1〜4アルキルおよびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、C
3〜6シクロアルキル基、Het
2およびフェニル基の群から選択され、特には、R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−OC
1〜4アルキルおよびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
R
2cおよびR
2dは、それぞれ独立にC
1〜4アルキル基から選択され、
Het
2は、チアゾリル基、オキサゾリル基、イソキサゾリル基およびピリジニル基の群から選択されるヘテロアリール基であり、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は、水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基、C
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
4は水素原子であり、
R
5は、水素原子、C
1〜6アルキル基および−C(=O)−NR
5cR
5dの群から選択され(但し、
R
5cおよびR
5dは、それぞれ独立に水素原子、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、1つのNH
2で置換されたC
1〜6アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換された−OC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
7は、水素原子、およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
8は、水素原子、−C(=O)−NR
8gR
8h、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、−C(=O)−Het
12、1つのシアノ基で置換されたC
1〜4アルキル基、
−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および(ii)、(viii)、(x)および(xii)から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され(但し、
R
8a、R
8bおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子、
C
1〜6アルキル基、ならびに−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8dはC
1〜6アルキル基であり、
R
8gおよびR
8hはそれぞれ独立にC
1〜4アルキル基であり、
Het
8は、それぞれC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、−C(=O)−C
1〜4アルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基、およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、
または、Het
9は、1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピラゾリル基、
または、Het
9は、
【化10】
であり、
Het
12は、1つのC
1〜4アルキル置換基で置換されていてもよい1−ピペラジニル基である)、
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0066】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、C
1〜6アルキル基およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は、水素原子、C
3〜6シクロアルキル基、およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
4は水素原子であり、
R
5は水素原子であり、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜6アルキル基、および−OC
1〜6アルキルの群から選択され、
R
7は水素原子であり、
R
8は、水素原子、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および1つ以上の−OR
8f置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8fは、C
1〜4アルキル基であり、
Het
8は、それぞれC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
9は水素原子である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0067】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、C
1〜6アルキル基およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
R
3は、水素原子、C
3〜6シクロアルキル基、およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
4は水素原子であり、
R
5は水素原子であり、
R
6は、ハロゲン原子、C
1〜6アルキル基、および−OC
1〜6アルキルの群から選択され、特にハロゲン原子であり、
R
7は水素原子であり、
R
8は、水素原子、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および1つ以上の−OR
8f置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8fは、C
1〜4アルキル基であり、
Het
8は、それぞれC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
9は水素原子である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0068】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、メチル基、および1つのフルオロ置換基で置換されたメチル基の群から選択され、
R
2は、メチル基およびシクロプロピル基の群から選択され、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにシクロペンチル基を形成し、
R
3は、水素原子、シクロプロピル基およびメチル基の群から選択され、
R
4は水素原子であり、
R
5は水素原子であり、
R
6は、水素原子、フッ素原子、塩素原子、メチル基およびメトキシ基の群から選択され、
R
7は水素原子であり、
R
8は、水素原子、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および1つ以上の−OR
8f置換基で置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され、
R
8fは、CH
3であり、
Het
8は、それぞれC
1〜4アルキル基、シクロプロピル基、3つのフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つのメチル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
9は水素原子である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0069】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、メチル基、および1つのフルオロ置換基で置換されたメチル基の群から選択され、
R
2は、メチル基およびシクロプロピル基の群から選択され、
R
3は、水素原子、シクロプロピル基およびメチル基の群から選択され、
R
4は水素原子であり、
R
5は水素原子であり、
R
6は、フッ素原子、塩素原子、メチル基およびメトキシ基の群から選択され、特に、R
6は、フッ素原子および塩素原子から選択され、より特に、R
6は、フッ素原子から選択され、
R
7は水素原子であり、
R
8は、水素原子、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および1つ以上の−OR
8f置換基で置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され、
R
8fは、CH
3であり、
Het
8は、それぞれC
1〜4アルキル基、シクロプロピル基、3つのフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つのシクロプロピル基で置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つのメチル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
9は水素原子である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0070】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
3〜6シクロアルキル基、Het
2およびフェニル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、
C
3〜6シクロアルキル基、Het
2およびフェニル基の群から選択され(但し、
フェニル基は、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から独立に選択される1つまたは2つの置換基で置換されていてもよく、
R
1a、R
1b、R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、
Het
2は、それぞれハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよい、チエニル基、チアゾリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基である)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は、水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
4は、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、およびシアノ基の群から選択され、
R
5は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、シアノ基、−NR
5aR
5b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
3〜6シクロアルキル基およびHet
4の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、ならびに−C(=O)−NR
5cR
5dの群から選択され(但し、
R
5aおよびR
5bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、R
5cおよびR
5dは、それぞれ独立に水素原子、Het
5で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および−NR
5xR
5y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
Het
4は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
5は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
R
5xおよびR
5yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、あるいは
R
5cおよびR
5dは、それらが結合している窒素原子とともにHet
6基を形成し(但し、Het
6は、それぞれ、C
1〜4アルキル基、および1つの−OHで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピロリジニル基、アゼチジニル基、ピペラジニル基およびモルホリニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である))、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基;C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜6アルキル基、
−C
1〜6アルキルオキシC
1〜4アルキル、−C
1〜6アルキル−C(=O)−NR
6aR
6b、−OC
1〜6アルキル、1つ以上のフルオロ置換基で置換された−OC
1〜6アルキル、1つのHet
7置換基で置換された−OC
1〜6アルキル、−NR
6cR
6d、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換された−OC
2〜6アルキル、ならびに−C(=O)−NR
6aR
6bの群から選択され(但し、
R
6a、R
6cおよびR
6dは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、かつ
R
6bは、水素原子、C
1〜4アルキル基、C
2〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル基およびC
2〜4アルキルNR
6xR
6y基から選択されるか、または
R
6aおよびR
6bは、それらが結合している窒素原子とともに、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ピロリジニル基およびアゼチジニル基の群から選択されるヘテロシクリル基を形成し、
R
6xは水素原子またはC
1〜4アルキル基、R
6yはC
1〜4アルキル基であり、かつ
Het
7は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
7は、水素原子、C
1〜4アルキル基、シアノ基、−OC
1〜4アルキル、−NHC
1〜4アルキル、−NH−C(=O)−C
1〜4アルキルおよび−C(=O)−NR
7aR
7bの群から選択され(但し、
R
7aおよびR
7bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)の群から選択され、
R
8は、水素原子、Het
8、Het
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および
(i)フルオロ基、
(ii)−NR
8aR
8b、
(iii)−NR
8cC(=O)R
8d、
(iv)−NR
8cC(=O)NR
8aR
8b、
(v)−NR
8cC(=O)OR
8e、
(vi)−NR
8cS(=O)
2NR
8aR
8b、
(vii)−NR
8cS(=O)
2R
8d、
(viii)−OR
8f、
(ix)−OC(=O)NR
8aR
8b、
(x)−C(=O)NR
8aR
8b、
(xi)−SR
8e、
(xii)−S(O)
2R
8d、および
(xiii)−S(O)
2NR
8aR
8bの群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、(但し、
R
8a、R
8b、R
8cおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子、
Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、および
−NR
8xR
8y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8dは、−NR
8xR
8y、−OH、−OC
1〜4アルキル、Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および
C
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
R
8eは、Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、および−NR
8xR
8y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
(但し、R
8xおよびR
8yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)、
かつ
Het
8は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
10は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペラジニル基、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
11は、
【化11】
の群から選択され、
R
9は、水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0071】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
3〜6シクロアルキル基、Het
1、Het
2およびフェニル基から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、
C
3〜6シクロアルキル基、Het
1、Het
2、およびフェニル基の群から選択され、(但し、
フェニル基は、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から独立に選択される1つまたは2つの置換基で置換されていてもよく、
R
1a、R
1b、R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、
Het
1は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
2は、それぞれハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよい、チエニル基、チアゾリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基である)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基またはHet
3基を形成し(但し、
Het
3は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
3は、水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
4は、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、およびシアノ基の群から選択され、
R
5は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、シアノ基、−NR
5aR
5b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
3〜6シクロアルキル基およびHet
4の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、ならびに−C(=O)−NR
5cR
5dの群から選択され(但し、
R
5aおよびR
5bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、R
5cおよびR
5dは、それぞれ独立に水素原子、Het
5で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および−NR
5xR
5y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
Het
4は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
5は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
R
5xおよびR
5yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
または
R
5cおよびR
5dは、それらが結合している窒素原子とともにHet
6基を形成し(但し、Het
6は、それぞれ、C
1〜4アルキル基、および1つの−OHで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピロリジニル基、アゼチジニル基、ピペラジニル基およびモルホリニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である))、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜6アルキル基、
−C
1〜6アルキルオキシC
1〜4アルキル、−C
1〜6アルキル−C(=O)−NR
6aR
6b、−OC
1〜6アルキル、1つ以上のフルオロ基で置換された−OC
1〜6アルキル、1つのHet
7置換基で置換された−OC
1〜6アルキル、−NR
6cR
6d、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換された−OC
2〜6アルキル、および−C(=O)−NR
6aR
6bの群から選択され(但し、
R
6a、R
6cおよびR
6dは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、かつ
R
6bは、水素原子、C
1〜4アルキル基、C
2〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル基およびC
2〜4アルキルNR
6xR
6y基から選択されるか、または
R
6aおよびR
6bは、それらが結合している窒素原子とともに、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ピロリジニル基およびアゼチジニル基の群から選択されるヘテロシクリル基を形成し、
R
6xは水素原子またはC
1〜4アルキル基、R
6yはC
1〜4アルキル基であり、かつ
Het
7は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
7は、水素原子、C
1〜4アルキル基、シアノ基、−OC
1〜4アルキル、−NHC
1〜4アルキル、−NH−C(=O)−C
1〜4アルキルおよび−C(=O)−NR
7aR
7b(但し、
R
7aおよびR
7bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)の群から選択され、
R
8は、水素原子、Het
8、Het
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および
(i)フルオロ基、
(ii)−NR
8aR
8b、
(iii)−NR
8cC(=O)R
8d、
(iv)−NR
8cC(=O)NR
8aR
8b、
(v)−NR
8cC(=O)OR
8e、
(vi)−NR
8cS(=O)
2NR
8aR
8b、
(vii)−NR
8cS(=O)
2R
8d、
(viii)−OR
8f、
(ix)−OC(=O)NR
8aR
8b、
(x)−C(=O)NR
8aR
8b、
(xi)−SR
8e、
(xii)−S(O)
2R
8d、および
(xiii)−S(O)
2NR
8aR
8bの群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され(但し、
R
8a、R
8b、R
8cおよびR
8fそれぞれ独立に水素原子、
Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、および
−NR
8xR
8y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8dは、−NR
8xR
8y、−OH、−OC
1〜4アルキル、Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および
C
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
R
8eは、Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、および−NR
8xR
8y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
(但し、R
8xおよびR
8yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)、
かつ
Het
8は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
10は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペラジニル基、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
11は、
【化12】
の群から選択され、
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0072】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子、C
1〜6アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、およびHet
2の群から選択され、
Het
2は、それぞれハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよい、チエニル基、チアゾリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基である、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基またはHet
3基、特にC
3〜6シクロアルキル基を形成し(但し、
Het
3は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
3は、水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
4は、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、およびシアノ基の群から選択され、
R
5は、水素原子;C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、シアノ基、−NR
5aR
5b、−OH、−OC
1〜4アルキル、およびHet
4の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−C(=O)−NR
5cR
5dの群から選択され(但し、
R
5aおよびR
5bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、R
5cおよびR
5dは、それぞれ独立に水素原子、Het
5で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および−NR
5xR
5y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
Het
4は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
5は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
R
5xおよびR
5yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、
または
R
5cおよびR
5dは、それらが結合している窒素原子とともにHet
6基を形成し(但し、Het
6は、それぞれ、C
1〜4アルキル基、および1つの−OHで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピロリジニル基、アゼチジニル基、ピペラジニル基およびモルホリニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である))、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜6アルキル基、
−C
1〜6アルキルオキシC
1〜4アルキル、−C
1〜6アルキル−C(=O)−NR
6aR
6b、−OC
1〜6アルキル、1つ以上のフルオロ置換基で置換された−OC
1〜6アルキル、1つのHet
7置換基で置換された−OC
1〜6アルキル、−NR
6cR
6d、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換された−OC
2〜6アルキル、ならびに−C(=O)−NR
6aR
6bの群から選択され(但し、
R
6a、R
6cおよびR
6dは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、かつ
R
6bは、水素原子、C
1〜4アルキル基、C
2〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル基およびC
2〜4アルキルNR
6xR
6y基から選択されるか、または
R
6aおよびR
6bは、それらが結合している窒素原子とともに、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、ピロリジニル基およびアゼチジニル基の群から選択されるヘテロシクリル基を形成し、
R
6xは水素原子またはC
1〜4アルキル基、R
6yはC
1〜4アルキル基であり、かつ
Het
7は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
7は、水素原子、シアノ基、−OC
1〜4アルキル、−NHC
1〜4アルキル、−NH−C(=O)−C
1〜4アルキルおよび−C(=O)−NR
7aR
7b(但し、
R
7aおよびR
7bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)の群から選択され、
R
8は、水素原子、Het
8、Het
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および
(i)フルオロ基、
(ii)−NR
8aR
8b、
(iii)−NR
8cC(=O)R
8d、
(iv)−NR
8cC(=O)NR
8aR
8b、
(v)−NR
8cC(=O)OR
8e、
(vi)−NR
8cS(=O)
2NR
8aR
8b,
(vii)−NR
8cS(=O)
2R
8d、
(viii)−OR
8f、
(ix)−OC(=O)NR
8aR
8b、
(x)−C(=O)NR
8aR
8b、
(xi)−SR
8e、
(xii)−S(O)
2R
8d、および
(xiii)−S(O)
2NR
8aR
8bの群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され(但し、
R
8a、R
8b、R
8cおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子、
Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、および
−NR
8xR
8y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8dは、−NR
8xR
8y、−OH、−OC
1〜4アルキル、Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および
C
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
R
8eは、Het
10およびHet
11から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、および−NR
8xR
8y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
(但し、R
8xおよびR
8yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)、
かつ
Het
8は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
10は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペラジニル基、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
11は、
【化13】
の群から選択され、
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0073】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子、C
1〜6アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、およびHet
2の群から選択され、(但し、
Het
2は、チエニル基、チアゾリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基およびイソチアゾリル基の群から選択されるヘテロアリール基である)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は水素原子の群から選択され、
R
4は水素原子の群から選択され、
R
5は水素原子の群から選択され、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
7は水素原子の群から選択され、
R
8は、水素原子、Het
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および
(i)フルオロ基、
(ii)−NR
8aR
8b、
(iii)−NR
8cC(=O)R
8d、
(iv)−NR
8cC(=O)NR
8aR
8b、
(v)−NR
8cC(=O)OR
8e、
(vi)−NR
8cS(=O)
2NR
8aR
8b、
(vii)−NR
8cS(=O)
2R
8d、
(viii)−OR
8f、
(ix)−OC(=O)NR
8aR
8b、
(x)−C(=O)NR
8aR
8b、
(xi)−SR
8e、
(xii)−S(O)
2R
8d、および
(xiii)−S(O)
2NR
8aR
8bの群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され(但し、
R
8a、R
8b、R
8cおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子、
C
1〜6アルキル基、および
−NR
8xR
8y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8dはC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
8eはC
1〜6アルキル基の群から選択され、
(但し、R
8xおよびR
8yは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)、
かつ
Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、かつ
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0074】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
3〜6シクロアルキル基、Het
1、Het
2およびフェニル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、
C
3〜6シクロアルキル基、Het
1、Het
2、およびフェニル基の群から選択され、(但し、
フェニル基は、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよく、
R
1a、R
1b、R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、
Het
1は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
Het
2は、それぞれハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよい、チエニル基、チアゾリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基である)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基またはHet
3基を形成し(但し、
Het
3は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
3は、水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
4は、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、およびシアノ基の群から選択され、
R
5は、水素原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、シアノ基、および−C(=O)−NR
5cR
5dの群から選択され(但し、
R
5cは、水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
5dは、C
1〜4アルキル基、および1つの
−OC
1〜4アルキルで置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され、
または、R
5cおよびR
5dは、それらが結合している窒素原子とともにHet
6基を形成し(但し、Het
6は、それぞれC
1〜4アルキル基、および1つの−OHで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピロリジニル基、アゼチジニル基、ピペラジニル基およびモルホリニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である))、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜4アルキル基、
−C
1〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル、−C
1〜4アルキル−C(=O)−NR
6aR
6b、−OC
1〜4アルキル、および1つの−OHまたは−OC
1〜4アルキルで置換された−OC
2〜4アルキルの群から選択され(但し、
R
6aは、水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、かつ
R
6bは、水素原子、C
1〜4アルキル基およびC
2〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル基から選択される)、
R
7は、水素原子、C
1〜4アルキル基、シアノ基、−OC
1〜4アルキル、−NHC
1〜4アルキル、−NH−C(=O)−C
1〜4アルキルおよび−C(=O)−NR
7aR
7b(但し、
R
7aおよびR
7bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)の群から選択され、
R
8は、水素原子、Het
8、Het
9で置換されていてもよいC
1〜4アルキル基、および
(ii)−NR
8aR
8b、
(viii)−OR
8f、および
(x)−C(=O)NR
8aR
8b;の群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され(但し、
R
8a、R
8bおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
かつ
Het
8は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0075】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
3〜6シクロアルキル基、Het
2およびフェニル基から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、
C
3〜6シクロアルキル基、Het
2、およびフェニル基の群から選択され、(但し、
フェニル基は、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよく、
R
1a、R
1b、R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、
Het
2は、それぞれハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよい、チエニル基、チアゾリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基である)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は、水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
4は、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、およびシアノ基の群から選択され、
R
5は、水素原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、シアノ基、および−C(=O)−NR
5cR
5dの群から選択され(但し、
R
5cは、水素原子およびC
1〜4アルキル基からの群から選択され、
R
5dは、C
1〜4アルキル基、および1つの
−OC
1〜4アルキル基で置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され、
または、R
5cおよびR
5dは、それらが結合している窒素原子とともにHet
6基を形成し(但し、Het
6は、それぞれC
1〜4アルキル基、および1つの−OHで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピロリジニル基、アゼチジニル基、ピペラジニル基およびモルホリニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である))、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜4アルキル基、
−C
1〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル、−C
1〜4アルキル−C(=O)−NR
6aR
6b、−OC
1〜4アルキル、および1つの−OHまたは−OC
1〜4アルキルで置換された−OC
2〜4アルキルの群から選択され(但し、
R
6aは、水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、かつ
R
6bは、水素原子、C
1〜4アルキル基およびC
2〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル基から選択される)、
R
7は、水素原子、C
1〜4アルキル基、シアノ基、−OC
1〜4アルキル、−NHC
1〜4アルキル、−NH−C(=O)−C
1〜4アルキルおよび−C(=O)−NR
7aR
7b(但し、
R
7aおよびR
7bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)の群から選択され、
R
8は、水素原子、Het
8、Het
9で置換されていてもよいC
1〜4アルキル基、および
(ii)−NR
8aR
8b、
(viii)−OR
8f、および
(x)−C(=O)NR
8aR
8bの群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜4アルキル基(但し、
R
8a、R
8bおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
かつ
Het
8は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0076】
本発明は、特に、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基およびHet
2の群から選択され(但し、
フェニル基は、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよく、
R
1a、R
1b、R
2aおよびR
2bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、
Het
2は、それぞれハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよい、チエニル基、チアゾリル基、ピロリル基、オキサゾリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、イソキサゾリル基、イソチアゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基である)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基またはHet
3基、特にC
3〜6シクロアルキル基を形成し(但し、
Het
3は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
3は、水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
4は、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、およびシアノ基の群から選択され、
R
5は、水素原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、シアノ基、および−C(=O)−NR
5cR
5dの群から選択され(但し、
R
5cは、水素原子およびC
1〜4アルキル基からの群から選択され、
R
5dは、C
1〜4アルキル基、および1つの
−OC
1〜4アルキル基で置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され、
または、R
5cおよびR
5dは、それらが結合している窒素原子とともにHet
6基を形成し(但し、Het
6は、それぞれC
1〜4アルキル基、および1つの−OHで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよいピペリジニル基、ピロリジニル基、アゼチジニル基、ピペラジニル基およびモルホリニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である))、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜4アルキル基、
−C
1〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル、−C
1〜4アルキル−C(=O)−NR
6aR
6b;−OC
1〜4アルキル、および1つの−OHまたは−OC
1〜4アルキル基で置換された−OC
2〜4アルキルの群から選択され(但し、
R
6aは、水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、かつ
R
6bは、水素原子、C
1〜4アルキル基およびC
2〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル基から選択される)、
R
7は、水素原子、シアノ基、−OC
1〜4アルキル、−NHC
1〜4アルキル、−NH−C(=O)−C
1〜4アルキルおよび−C(=O)−NR
7aR
7b(但し、
R
7aおよびR
7bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)の群から選択され、
R
8は、水素原子、Het
8、Het
9で置換されていてもよいC
1〜4アルキル基、および
(ii)−NR
8aR
8b、
(viii)−OR
8f、および
(x)−C(=O)NR
8aR
8bの群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され(但し、
R
8a、R
8bおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
かつ
Het
8は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0077】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
6は、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜4アルキル基、
−C
1〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル、−C
1〜4アルキル−C(=O)−NR
6aR
6b、−OC
1〜4アルキル、および1つの−OHまたは−OC
1〜4アルキル基で置換された−OC
2〜4アルキルの群から選択され(但し、
R
6aは、水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択され、かつ
R
6bは、水素原子、C
1〜4アルキル基およびC
2〜4アルキルオキシC
1〜4アルキル基から選択される)、かつ
R
7は水素である、あるいは
R
6は水素原子であり、かつ
R
7は、水素原子、C
1〜4アルキル基、シアノ基、−OC
1〜4アルキル、−NHC
1〜4アルキル、−NH−C(=O)−C
1〜4アルキルおよび−C(=O)−NR
7aR
7b(但し、
R
7aおよびR
7bは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基から選択される)の群から選択される、
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物。
【0078】
さらなる実施形態において、本発明は、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜4アルキル基、およびHet
2の群から選択され(但し、
Het
2は、チアゾリル基、ピラゾリル基およびイミダゾリル基の群から選択されるヘテロアリール基である)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は水素原子であり、
R
4は水素原子であり、
R
5は水素原子であり、
R
6は、水素原子およびハロゲン原子の群から選択され;
R
7は水素原子であり、
R
8は、水素原子、Het
9で置換されていてもよいC
1〜4アルキル基、および
(ii)−NR
8aR
8b、および
(viii)−OR
8fの群から選択される置換基で置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され(但し、
R
8a、R
8bおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、かつ
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0079】
さらなる実施形態において、本発明は、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜4アルキル基、およびHet
2の群から選択され(但し、
Het
2は、チアゾリル基である)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は水素原子であり、
R
4は水素原子であり、
R
5は水素原子であり、
R
6は、水素原子およびハロゲン原子の群から選択され;
R
7は水素原子であり、
R
8は、水素原子、Het
9で置換されていてもよいC
1〜4アルキル基、および
(ii)−NR
8aR
8b、および
(viii)−OR
8fの群から選択される置換基で置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され(但し、
R
8a、R
8bおよびR
8fは、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
Het
9は、モルホリニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である)、かつ
R
9は水素原子またはC
1〜4アルキル基である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0080】
さらなる実施形態において、本発明は、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1はC
1〜4アルキル基であり、
R
2はC
1〜4アルキル基であり、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は水素原子であり、
R
4は水素原子であり、
R
5は水素原子であり、
R
6は、水素原子およびハロゲン原子、特に水素原子および塩素原子、より特に塩素原子の群から選択され、
R
7は水素原子であり、
R
8は、水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つの−OR
8f置換基で置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択され(但し、
R
8fは、水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択される)、
R
9は水素原子である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0081】
本発明の一実施形態は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群であって、以下の限定の1つ以上が適用されるものに関する。
a)R
1は、C
1〜6アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、C
1〜6アルキル基およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成する、
特に、R
1は、C
1〜6アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、C
1〜6アルキル基およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される、
b)R
3は、水素原子、C
3〜6シクロアルキル基、およびC
1〜4アルキル基の群から選択される、
c)R
4は水素原子である、
d)R
5は水素原子である、
e)R
6は、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜6アルキル基、および−OC
1〜6アルキルの群から選択され、特にR
6は、ハロゲン原子、C
1〜6アルキル基、および
−OC
1〜6アルキルの群から選択され、より特には、R
6はハロゲン原子でありさらに特には、R
6はフッ素原子である、
f)R
7は水素原子である、
g)R
8は、水素原子、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および1つ以上の−OR
8f置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択される、
h)R
8fは、C
1〜4アルキル基である、
i)Het
8は、それぞれC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基である、
j)Het
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である、
k)R
9は水素原子である。
【0082】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
2は、水素原子、メチル基およびチアゾリル基の群から選択される。
【0083】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
9は水素原子である。
【0084】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
2は、C
1〜4アルキル基およびチアゾリル基の群から選択され、特に、メチル基およびチアゾリル基の群から選択され、より特には、チアゾリル基の群から選択される。
【0085】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
2はメチル基である。
【0086】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1は、水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基の群から選択され、R
2は、水素原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基およびHet
2の群から選択される。
【0087】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択される。
【0088】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1は、
C
1〜4アルキル基でR
2は、C
1〜4アルキル基およびHet
2の群から選択される。
【0089】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1
C
1〜4アルキル基で、R
2が、C
1〜4アルキル基およびHet
2の群から選択される、またはR
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともに、
C
3〜6シクロアルキル基を形成する。
【0090】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1が、
C
1〜4アルキル基で、R
2がC
1〜4アルキル基である、またはR
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともに、C
3〜6シクロアルキル基を形成する。
【0091】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1が、C
1〜4アルキル基および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基の群から選択され、R
2がC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基およびHet
2の群から選択される、あるいは、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成する。
【0092】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1はC
1〜4アルキル基で、R
2が、C
1〜4アルキル基およびHet
2の群から選択される、またはR
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成する。
【0093】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
3が水素原子であり、R
4が水素原子であり、R
5が水素原子であり、R
7が水素原子である。
【0094】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、Het
2が、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよいチアゾリル基であり、かつHet
9は、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択される。
【0095】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、Het
2がチアゾリル基であり、かつHet
9が、モルホリニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択される。
【0096】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成する。
【0097】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
6が、水素原子、ハロゲン原子またはC
1〜4アルキル基であり、特に、水素原子もしくはハロゲン原子であり、より特には、水素原子もしくは塩素原子である。
【0098】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
6が、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜4アルキル基、または−OC
1〜6アルキルである。
【0099】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1がC
1〜4アルキル基、特に、メチル基であり、
R
2がC
1〜4アルキル基、特に、メチル基であり、
R
3が水素原子であり、
R
4が水素原子であり、
R
5が水素原子であり、
R
6が水素原子またはハロゲン原子であり、
R
7が水素原子であり、
R
9が水素原子である。
【0100】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1がC
1〜4アルキル基、特に、メチル基であり、
R
2がC
1〜4アルキル基、特にメチル基であり、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3が水素原子であり、
R
4が水素原子であり、
R
5が水素原子であり、
R
6が水素原子またはハロゲン原子であり、特に水素原子もしくは塩素原子であり、
R
7が水素原子であり、
R
9が水素原子である。
【0101】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
6が塩素原子である。
【0102】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
6がフッ素原子である。
【0103】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1がC
1〜4アルキル基であり、
R
2がC
1〜4アルキル基であり、
あるいは、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
6が塩素原子である。
【0104】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1がC
1〜4アルキル基であり、
R
2がC
1〜4アルキル基であり、
あるいは、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
6が塩素原子、フッ素原子、メチル基またはメトキシ基、特には、塩素原子、フッ素原子またはメチル基、より特には、塩素原子またはフッ素原子、さらに特には、フッ素基である。
【0105】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1がC
1〜4アルキル基であり、
R
2が、C
1〜4アルキル基およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
6が塩素原子、フッ素原子、メチル基またはメトキシ基、特には、塩素原子、フッ素原子またはメチル基、より特には、塩素原子またはフッ素原子、さらに特には、フッ素基である。
【0106】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1がC
1〜4アルキル基であり、
R
2が、C
1〜4アルキル基およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
R
6が塩素原子、フッ素原子、メチル基またはメトキシ基、特には、塩素原子、フッ素原子またはメチル基、より特には、塩素原子またはフッ素原子、さらに特には、フッ素基である。
【0107】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1がC
1〜4アルキル基、特には、メチル基であり、
R
2がC
3〜6シクロアルキル基、特には、シクロプロピル基であり、
あるいは、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
6が塩素原子、フッ素原子、メチル基またはメトキシ基、特には、塩素原子、フッ素原子またはメチル基、より特には、塩素原子またはフッ素原子、さらに特には、フッ素基である。
【0108】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1がC
1〜4アルキル基、特には、メチル基であり、
R
2がC
3〜6シクロアルキル基、特には、シクロプロピル基であり、
R
6が塩素原子、フッ素原子、メチル基またはメトキシ基、特には、塩素原子、フッ素原子またはメチル基、より特には、塩素原子またはフッ素原子、さらに特には、フッ素基である。
【0109】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1がC
1〜6アルキル基および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、R
2がC
1〜6アルキル基およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される。
【0110】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
8が水素原子以外である。
【0111】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1およびR
2が水素原子以外である。
【0112】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1およびR
2が一緒になっていない。
【0113】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1およびR
2が一緒になっている。
【0114】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子と一緒になってC
3〜6シクロアルキル基を形成する。
【0115】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
6が、水素原子、ハロゲン原子、C
1〜6アルキル基および−OC
1〜6アルキルの群から選択される。
【0116】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
6が、ハロゲン原子、C
1〜6アルキル基および−OC
1〜6アルキルの群から選択される。
【0117】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
6が、ハロゲン原子およびC
1〜6アルキル基の群から選択され、特には、ハロゲン原子である。
【0118】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
6が塩素原子、フッ素原子、メチル基またはメトキシ基、特には、塩素原子、フッ素原子またはメチル基、より特には、塩素原子またはフッ素原子、さらに特には、フッ素基である。
【0119】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
6が塩素原子、フッ素原子、メチル基またはメトキシ基であり、かつR
9が水素原子である。
【0120】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
8fが、C
1〜6アルキル基、特にC
1〜4アルキル基、より特にメチル基である。
【0121】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、;
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3が水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基、およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
8が−C(=O)−NR
8gR
8h、−C(=O)−Het
12、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および1つ以上の−C(=O)NR
8aR
8b置換基で置換されたC
2〜6アルキル基以外の基、特に−C(=O)−NR
8gR
8h、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および1つ以上の−C(=O)NR
8aR
8b置換基で置換されたC
2〜6アルキル基以外の基である。
【0122】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3が、水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
8が、水素原子、−C(=O)−NR
8gR
8h、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、−C(=O)−Het
12、1つの−OC
1〜4アルキルで置換されていてもよいC
3〜6シクロアルキル基、1つのシアノ基で置換されたC
1〜6アルキル基、および(i)、(ii)、および(xiii)の群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、特に水素原子、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、1つの−OC
1〜4アルキルで置換されていてもよいC
3〜6シクロアルキル基、1つのシアノ基で置換されたC
1〜6アルキル基、および(i)、(ii)、(viii)、(ix)および(xii)の群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、より特に水素原子、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、1つのシアノ基で置換されたC
1〜6アルキル基、および1つ以上の−OR
8f置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択される。
【0123】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3が、水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基、およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
6が水素原子以外の基、特にはハロゲン原子である。
【0124】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
あるいは、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3が、水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基、およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
8が−C(=O)−NR
8gR
8h、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および1つ以上の−C(=O)NR
8aR
8b置換基で置換されたC
2〜6アルキル基以外の基であり、
Het
9が、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、または、1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピラゾリル基、特に、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である。
【0125】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
あるいは、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3が、水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
8が、−C(=O)−NR
8gR
8h、−C(=O)−Het
12、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および1つ以上の−C(=O)NR
8aR
8b置換基で置換されたC
2〜6アルキル基以外の基であり、
Het
9が、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、または、1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピラゾリル基、特に、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である。
【0126】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
あるいは、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3が、水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基、およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
6が水素原子以外の基であり、
R
8が、−C(=O)−NR
8gR
8h、−C(=O)−Het
12、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および1つ以上の−C(=O)NR
8aR
8b置換基で置換されたC
2〜6アルキル基以外の基であり、
Het
9が、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、または、1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピラゾリル基、特に、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である。
【0127】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、およびC
1〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
あるいは、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3が水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基、およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
R
7が水素原子であり、
R
8が−C(=O)−NR
8gR
8h、−C(=O)−Het
12、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および1つ以上の−C(=O)NR
8aR
8b置換基で置換されたC
2〜6アルキル基以外の基であり、
Het
8が、それぞれC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、
Het
9が、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、または、1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいピラゾリル基、特に、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基であり、
R
9が水素原子である。
【0128】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成する。
【0129】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキルの群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、およびC
1〜6シクロアルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
3〜6アルキル基、−C(=O)−NR
2cR
2d、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
あるいは、R
1およびR
2が、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
6が、ハロゲン原子、C
1〜6アルキル基および−OC
1〜6アルキルの群から選択され、
R
9が水素原子である。
【0130】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
3が、水素原子、ハロ原子、C
3〜6シクロアルキル基、C
1〜4アルキル基の群から選択される。
【0131】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
8が、−C(=O)−NR
8gR
8h、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および1つ以上のC(=O)NR
8aR
8b置換基で置換されたC
2〜6アルキル基以外の基である。
【0132】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
8が、−C(=O)−NR
8gR
8h、−C(=O)−Het
12、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および1つ以上のC(=O)NR
8aR
8b置換基で置換されたC
2〜6アルキル基以外の基である。
【0133】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
8が、水素原子、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および1つ以上の−OR
8f置換基で置換されたC
2〜6アルキル基であり、
R
8fが、C
1〜4アルキル基である。
【0134】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
8が、水素原子、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および1つ以上の−OR
8f置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8fが、C
1〜4アルキル基であり、R
9が水素原子である。
【0135】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
8が、水素原子、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および1つ以上の−OR
8f置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8fが、C
1〜4アルキル基であり、R
9が水素原子であり、R
6が水素原子以外の基である。
【0136】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
8が、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および1つ以上の−OR
8f置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8fが、C
1〜4アルキル基である。
【0137】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
8が、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および1つ以上の−OR
8f置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8fが、C
1〜4アルキル基であり、R
9が水素原子であり、R
6が水素原子以外の基である。
【0138】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
8が、水素原子、Het
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および
(ii)−NR
8aR
8b、
(viii)−OR
8fの群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択される。
【0139】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
2が、水素原子およびC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
8が、水素原子、C
1〜6アルキル基、および
(ii)−NR
8aR
8b、
(viii)−OR
8fの群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択される。
【0140】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
8が、水素原子、Het
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および
(ii)−NR
8aR
8b、
(viii)−OR
8fの群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択され、
R
8a、R
8bおよびR
8fが、それぞれ独立に水素原子およびC
1〜4アルキル基の群から選択され、
Het
9が、モルホリニル基、テトラヒドロフラニル基、およびオキセタニル基の群から選択される。
【0141】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
8が、水素原子、NR
8gR
8h、Het
8、1つのHet
9で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、−C(=O)−Het
12、1つの−OC
1〜4アルキル基で置換されていてもよいC
3〜6シクロアルキル基、1つのシアノ基で置換されたC
1〜6アルキル基、−CH
2−C(=O)NR
8aR
8b、および
(i)、(ii)、(viii)、(ix)、(x)、および(xii)から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択される。
【0142】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
8が、水素原子、CH
3、−CH(CH
3)
2、
【化14】
の群から選択される。R
8は、より特に、
【化15】
から選択される。
【0143】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
8が、水素原子、−CH(CH
3)
2、
【化16】
から選択される。
【0144】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
8が、−CH(CH
3)
2、
【化17】
から選択される。
【0145】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
8が、CH
3、−CH(CH
3)
2、
【化18】
から選択される。
【0146】
さらなる実施形態において、本発明は、本明細書で定義された通りの式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態
[式中、
R
1は、C
1〜4アルキル基であり、
R
2はC
1〜4アルキル基であり、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成し、
R
3は水素原子であり、
R
4は水素原子であり、
R
5は水素原子であり、
R
6は、水素原子およびハロゲン原子、特に水素原子および塩素原子、より特に塩素原子の群から選択され、
R
7は水素原子であり、
R
8は、水素原子、−CH(CH
3)
2、
【化19】
R
9は水素原子である]
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0147】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
3〜6シクロアルキル基、Het
2、およびフェニル基から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、
C
3〜6シクロアルキル基、Het
2、およびフェニル基の群から選択され(但し、フェニル基は、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および
1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から独立に選択される1つもしくは2つの置換基で置換されていてもよい)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基を形成する。
【0148】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
1が、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、ならびに−NR
1aR
1b、−OHおよび−OC
1〜4アルキル基の群から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基の群から選択され、
R
2は、水素原子、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、−NR
2aR
2b、−OH、−OC
1〜4アルキル、C
1〜6シクロアルキル基、Het
2およびフェニル基から選択される1つの置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、
−C(=O)−NR
2cR
2d、C
3〜6シクロアルキル基、Het
2およびフェニル基の群から選択され(但し、フェニル基は、ハロゲン原子、シアノ基、C
1〜4アルキル基、C
1〜4アルコキシ基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキルオキシ基の群から独立に選択される1つまたは2つの置換基で置換されていてもよい)、
あるいは、R
1およびR
2は、それらが結合している炭素原子とともにC
3〜6シクロアルキル基またはHet
3基を形成する(但し、Het
3は、1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい2−オキソ−3−ピロリジニル基である)。
【0149】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
8は、水素原子、−C(=O)−NR
8gR
8h、Het
8、1つのHet
9で置換されてC
1〜6アルキル基、−C(=O)−Het
12、1つの−OC
1〜4アルキルで置換されていてもよいC
3〜6シクロアルキル基、ならびに(i)、(ii)、(iii)、(iv)、(v)、(vi)、(vii)、(viii)、(ix)、(x)、(xi)、(xii)および(xiii)の群から独立に選択される1つ以上の置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択される。
【0150】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
9が、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である。
【0151】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
9が、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である。
【0152】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
8は、それぞれC
1〜4アルキル基、C
3〜6アルキル基、および1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、但し、Het
8がオキセタニル基であるとき、R
3は水素原子以外の基である。
【0153】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
8は、それぞれC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基であり、但し、Het
8がオキセタニル基であるとき、R
3は水素原子以外の基である。
【0154】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
8がN原子を含有するヘテロシクリル基であるとき、前記ヘテロシクリル基は炭素原子を介して分子の残りの部分に結合しており、かつN原子で置換されている。
【0155】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
9がN原子を含有するヘテロシクリル基であるとき、前記ヘテロシクリル基は炭素原子を介して分子の残りの部分に結合しており、かつN原子で置換されている。
【0156】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
8は、それぞれC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基およびアゼチジニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基である。
【0157】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
8は、それぞれC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基およびアゼチジニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基である。
【0158】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
8が、それぞれC
1〜4アルキル基、C
3〜6シクロアルキル基、1つのC
3〜6シクロアルキル基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
1〜4アルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択される、任意の利用可能な炭素原子を介して結合したヘテロシクリル基である。
【0159】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
9が、それぞれハロ原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、または、Het
9はそれぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、オキサゾリル基、ピロリル基、ピラゾリル基、イミダゾリル基、ピリジニル基、ピリミジニル基、ピリダジニル基およびピラジニル基の群から選択されるヘテロアリール基である。
【0160】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
9が、それぞれハロ原子、C
1〜4アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜4アルキル基、および−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、ピペラジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である。
【0161】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
9が、それぞれC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基、またはHet
9は1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピラゾリル基である。
【0162】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
9が、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、モルホリニル基、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である。
【0163】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
1が、それぞれ1つのC
1〜4アルキル基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、テトラヒドロピラニル基、ピロリジニル基、テトラヒドロフラニル基、アゼチジニル基およびオキセタニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である。
【0164】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
4が、水素原子またはハロゲンである。
【0165】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、R
8gおよびR
8hが、それぞれ独立に水素原子、C
1〜4アルキル基、および1つの−OC
1〜4アルキルで置換されたC
2〜4アルキル基の群から選択される。
【0166】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しHet
6が、それぞれC
1〜4アルキル基および−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されていてもよい、ピペリジニル基、ピロリジニル基、アゼチジニル基、ピペラジニル基およびモルホリニル基の群から選択されるヘテロシクリル基である。
【0167】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但しR
7が、水素原子、C
1〜4アルキル基、−OC
1〜4アルキルおよび−NHC
1〜4アルキルの群から選択される。
【0168】
一実施形態において、本発明は、式(I)の化合物ならびに薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物、または他の実施形態のいずれかに記載されているその任意の部分群に関し、但し、
R
8a、R
8b、R
8cおよびR
8fが、それぞれ独立に水素原子、−NR
8xR
8y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基;C
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
R
8dが、−NR
8xR
8y、−OH、および−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、およびC
3〜6シクロアルキル基の群から選択され、
R
8eが、C
3〜6シクロアルキル基から選択される1つの置換基で置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、および−NR
8xR
8y、−OHおよび−OC
1〜4アルキルから選択される1つの置換基で置換されたC
2〜6アルキル基の群から選択される。
【0169】
上に示した実施形態の可能な組み合わせは全て、本発明の範囲内に包含されるものとみなされる。
【0170】
一実施形態において、式(I)の化合物は、例示した化合物、
その互変異性体および立体異性体の形態、
ならびにその遊離塩基、薬学的に許容されるその付加塩および溶媒和物の任意のものからなる群から選択される。
【0171】
本発明の特定の化合物としては、
【化20】
【化21】
ならびに、薬学的に許容される、そのような化合物の塩および溶媒和物が挙げられる。
【0172】
本発明の特定の化合物としては、
【化22】
【化23】
【化24】
【化25】
【化26】
【化27】
【化28】
【化29】
その互変異性体および立体異性体の形態、
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物が挙げられる。
【0173】
本発明のより特定の化合物としては、
【化30】
その互変異性体、
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物が挙げられる。
【0174】
本発明のより特定の化合物としては、
【化31】
【化32】
その互変異性体および立体異性体の形態、
ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物が挙げられる。
【0175】
医薬に使用される場合、本発明の化合物の塩は、無毒の「薬学的に許容される塩」を指す。しかし、他の塩も、本発明の化合物またはその薬学的に許容される塩の製造に有用な場合がある。本化合物の好適な薬学的に許容される塩としては、例えば、化合物の溶液を、塩酸、硫酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、安息香酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、またはリン酸などの薬学的に許容される酸の溶液と混合することにより生成し得る酸付加塩が挙げられる。
【0176】
逆に、前記塩の形態を適当な塩基で処理することにより、遊離塩基の形態に変えることができる。
【0177】
さらに、本発明の化合物が酸性部分を有する場合、その好適な薬学的に許容される塩としては、アルカリ金属塩、例えば、ナトリウム塩またはカリウム塩;アルカリ土類金属塩、例えば、カルシウム塩またはマグネシウム塩;および好適な有機配位子と共に形成された塩、例えば、四級アンモニウム塩を挙げることができる。
【0178】
薬学的に許容される塩の製造に使用され得る代表的な酸としては、以下:酢酸、2,2−ジクロロ酢酸、アシル化アミノ酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、4−アセトアミド安息香酸、(+)−樟脳酸、樟脳スルホン酸、カプリン酸、カプロン酸、カプリル酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、エタン−1,2−ジスルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル酸、ゲンチジン酸、グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、D−グルコロン酸(D−glucoronic acid)、L−グルタミン酸、ベータ−オキソ−グルタル酸、グリコール酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸、(+)−L−乳酸、(±)−DL−乳酸、ラクトビオン酸、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、(±)−DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、ナフタレン−1,5−ジスルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オレイン酸、オロト酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモ酸、リン酸、L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸、トリフルオロメチルスルホン酸、およびウンデシレン酸が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0179】
薬学的に許容される塩の製造に使用され得る代表的な塩基としては、以下:アンモニア、L−アルギニン、ベネタミン、ベンザチン、水酸化カルシウム、コリン、ジメチルエタノールアミン、ジエタノールアミン、ジエチルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、エタノールアミン、エチレンジアミン、N−メチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、L−リシン、水酸化マグネシウム、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、ピペラジン、水酸化カリウム、1−(2−ヒドロキシエチル)−ピロリジン、第二級アミン、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、トロメタミン、および水酸化亜鉛が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0180】
逆に、前記塩の形態を適当な塩基で処理することにより、遊離塩基の形態に変えることができる。
【0181】
溶媒和物という用語は、式(I)の化合物が形成し得る溶媒付加形態およびその塩を含む。そのような形態の例は、例えば、水和物、アルコラートなどである。
【0182】
本出願の枠組みにおいて、元素は、特に式(I)による化合物に関連して記載される場合、天然存在比または同位体が濃縮された形態のいずれかで、天然のまたは合成的に生成された、この元素の全ての同位体および同位体混合物を含む。放射標識した式(I)の化合物は、
2H、
3H、
11C、
18F、
122I、
123I、
125I、
131I、
75Br、
76Br、
77Brおよび
82Brの群から選択される放射性同位体を含み得る。好ましくは、放射性同位体は、
2H、
3H、
11Cおよび
18Fの群から選択される。より好ましくは、放射性同位体は
2Hである。特に、重水素化化合物を本発明の範囲に含むことを意図している。
【0183】
合成方法
式(I)の化合物は、当業者に知られた方法で調製することができる。以下のスキームは、本発明の例を示すことを単に意図したものであって、決して本発明を限定することを意図したものではない。
【0184】
記号「Δ」は、反応工程が、通常、加熱下に行われ得ることを意味している。
【0185】
本明細書において、「Ac」という用語はアセチル基を意味し、「Me」はメチル基を意味し、「DIPEA」はジイソプロピルエチルアミンを意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味し、「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドを意味し、「DMF.DMA」はN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールを意味し、「HATU」は1−[ビス(ジメチルアミン)メチレン]−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−イウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェートを意味し、「NMP」はN−メチル−2−ピロリドンを意味し、「TsCl」は塩化トシルを意味し、「DMAP」は4−ジメチルアミノピリジンを意味し、「NIS」はN−ヨードスクシンアミドを意味し、「NCS」はN−クロロスクシンアミドを意味し、「AcOH」は酢酸を意味し、「Et
3N」はトリエチルアミンを意味し、「Pd(PPh
3)
4はテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウムを意味し、「PhN(SO
2CF
3)
2はN−pフェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンアミド)を意味し、「Boc」は例えば炭酸−tert−ブチルを意味し、「[Ir(OMe)cod]
2」は(1,5−シクロオクタジエン)(メトキシ)イリジウム(I)ダイマーを意味し、「TFA」はトリフオロ酢酸を意味する。
【0186】
【化33】
スキーム1は式(I)の化合物[式中、R
3〜R
7は水素原子、R
8は水素原子またはC
1〜6アルキル基であり(これにより、それぞれ式8および式8aで示される)、かつR
1,R
2およびR
9は式(I)で定義された通りであり、AlkはC
1〜6アルキル基を示す]の調製方法を示す。メチルピリジン1をN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールで処理することによりビニルアミン2を得ることができる。ビニルアミン2の還元および環化は、酢酸中、鉄を用いて行うことができ、アザインドール3が得られる。アザインドール3を塩化アルミニウム/塩化アシルで処理することによりケトン4が得られ、次いで、これを塩化トシル(TsCl)と反応させることにより、N−置換アザインドール5を得ることができる。中間体5をtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタンと共に加熱することにより、アミノプロペノン6が得られ、これを、n−ブタノールなどのプロトン性溶媒中、ナトリウムメトキシドなどの塩基の存在下で、加熱しながら、適切なグアニジンと反応させることにより、アミノピリミジン7が得られる。アミノピリミジン7中の臭化アリール基を、パラジウムを触媒とする薗頭カップリング条件下、加熱しながら、例えば、アセトニトリル中、Pd(PPh
3)
4、CuI、およびトリエチルアミンなどの塩基を用いてアルキンと反応させることにより、8などの最終生成物を得ることができる。最終化合物8をさらに、C
1〜6ヨウ化アルキルなどのC
1〜6ハロゲン化アルキルを適当な溶媒中、適当な塩基の存在下に使用するなどの適当な条件下でN−アルキル化することにより、8aなどの最終生成物を得ることができる。最終生成物8はまた、化合物8の最終化合物8aへのN−アルキル化に使用される条件下、置換されていてもよいC
1〜6ハロゲン化アルキル、または置換されていてもよいC
2〜6ハロゲン化アルキルでN−アルキル化することにより、R
8が置換されていてもよいC
1〜6アルキル基またはC
2〜6アルキル基である最終化合物を得ることができる。
【0187】
【化34】
スキーム2は式(I)の化合物[式中、R
3〜R
5およびR
7は水素原子、R
6は塩素原子、R
8は水素原子またはC
1〜6アルキル基であり(これにより、それぞれ式10および式10aで示される)、R
1、R
2およびR
9は式(I)で定義された通りであり、AlkはC
1〜6アルキル基を示す]の調製方法を示す。アミノピリミジン7を、例えばアセトニトリル中などの適当な条件下、加熱しながら、N−クロロスクシンイミドで処理することにより、クロロピリミジン9を得ることができる。9中の臭化アリール基部分を、パラジウムを触媒とする薗頭カップリング条件下、加熱しながら、例えば、アセトニトリル中、Pd(PPh
3)
4、CuI、およびトリエチルアミンなどの塩基を用いてアルキンと反応させることにより、10などの最終生成物を得ることができる。最終化合物10をさらに、C
1〜6ヨウ化アルキルなどのC
1〜6ハロゲン化アルキルを適当な溶媒中、適当な塩基の存在下に使用するなどの適当な条件下でN−アルキル化することにより、10aなどの最終生成物を得ることができる。アミノピリミジン7はまた、アミノピリミジン7のクロロピリミジン9への塩素化に使用される条件下、N−ブロモスクシンイミドおよびN−ヨードスクシンイミドで処理することにより、対応するブロモピリミジンおよびヨードピリミジン中間体を得ることができる。ブロモピリミジンおよびヨードピリミジン中間体は、クロロピリミジン9から化合物10および化合物10aへの場合に記載したのと同様の方法で、塩素原子が臭素原子またはヨウ素原子に置き換えられた式10および式10aの最終化合物に変換することができる。
【0188】
【化35】
スキーム3は式(I)の化合物[式中、R
3〜R
5およびR
7は水素原子、R
6は水素原子(これにより、式12で示される)または塩素原子(これにより、式14で示される)、R
1、R
2、R
8およびR
9は式(I)で定義された通りである]の調製方法を示す。塩基性条件下、アザインドール7をR
8−LG(ここで、LGは、塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原子などの脱離基である)などの適当なアルキル化剤と、例えば、DMF中、炭酸セシウムを使用し、加熱しながら処理することにより、N−置換アザインドール11を得ることができる。N−置換アザインドール11中の臭化アリール基を、その後、パラジウムを触媒とする薗頭条件下、加熱しながら、例えば、アセトニトリル中、Pd(PPh
3)
4、CuI、およびトリエチルアミンなどの塩基を用いてアルキンと反応させることにより、12などの最終生成物を得ることができる。あるいは、N−置換アザインドール11中のアミノピリミジン部分をN−クロロスクシンイミドで処理することによりクロロピリミジン13を得ることができる。上記のように、13中の臭化アリール基部分を、パラジウムを触媒とする薗頭条件下、加熱しながら、例えば、アセトニトリル中、Pd(PPh
3)
4、CuI、およびトリエチルアミンなどの塩基を用いてアルキンと反応させることにより、14などの最終生成物を得ることができる。N−置換アザインドール11はまた、アザインドール11のクロロピリミジン13への塩素化に使用される条件下、N−ブロモスクシンイミドおよびN−ヨードスクシンイミドで処理することにより、対応するブロモピリミジンおよびヨードピリミジン中間体を得ることができる。ブロモピリミジンおよびヨードピリミジン中間体は、クロロピリミジン13から化合物14への場合に記載したのと同様の方法で、塩素原子が臭素原子またはヨウ素原子に置き換えられた式14の最終化合物に変換することができる。
【0189】
【化36】
スキーム4は式(I)の化合物[式中、R
3〜R
5、R
7およびR
9は水素原子、R
6は水素原子(これにより、式12aの化合物を指す)または塩素原子(これにより、式14aの化合物を指す)、R
1、R
2およびR
8は式(I)で定義された通りである]の調製方法を示す。適切な条件下、アザインドールケトン4をLG−R
8’(ここで、LGは、適切な脱離基、例えば、メシラート基、トリフラート基、または塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原子などのハロ原子であり、R
8’は、水素原子を除き、式(I)で定義された通りのR
8である)などの適当なアルキル化剤と、反応させることにより、N−置換アザインドール15を得ることができる。あるいは、アザインドールケトン4を、光延型条件下、Alk
1−OHなどの試薬と反応させることにより、N−置換アザインドール15を得ることができる。ここで、Alk
1は、置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、または式(I)のR
8におけるような置換されていてもよいC
2〜6アルキル基を示す。中間体4もしくは15をtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタンと共に加熱することにより、対応するアミノプロペノン16が得られ、これをグアニジンと反応させると、対応するアミノピリミジン11aが得られる。11a中の臭化アリール基部分を、パラジウムを触媒とする薗頭カップリング条件下、加熱しながら、例えば、アセトニトリル中、Pd(PPh
3)
4、CuI、およびトリエチルアミンなどの塩基を用いてアルキンと反応させることにより、12aなどの最終生成物を得ることができる。あるいは、11a中のアミノピリミジン部分をN−クロロスクシンイミドで処理することにより、13aの対応するクロロピリミジンを得ることができる。上記のように、13a中の臭化アリール基部分を、パラジウムを触媒とする薗頭カップリング条件下、アルキンと反応させることにより、14aなどの最終生成物を得ることができる。アミノピリミジン11aはまた、アミノピリミジン11aのクロロピリミジン13aへの塩素化に使用される条件下、N−ブロモスクシンイミドおよびN−ヨードスクシンイミドで処理することにより、対応するブロモピリミジンおよびヨードピリミジン中間体を得ることができる。ブロモピリミジンおよびヨードピリミジン中間体は、クロロピリミジン13aからの化合物14aへの場合に記載したのと同様の方法で、塩素原子が臭素原子またはヨウ素原子に置き換えられた式14aの最終化合物に変換することができる。
【0190】
【化37】
スキーム5は式(I)の化合物[式中、R
3〜R
5およびR
7は水素原子、R
6は塩素原子、ならびにR
1、R
2、R
8およびR
9は式(I)で定義された通りである(これにより、式14bの化合物を指す)]の調製方法を示す。13a中のアミノピリミジン部分を、酢酸中、亜硝酸ナトリウムで処理することにより、ヒドロキシピリミジン17が得られ、これをオキシ塩化リン/五塩化リンで処理することにより、ジクロロピリミジン18が得られる。ジクロロピリミジン18を、例えば、N−メチル−2−ピロリドン(NMP)中のN,N−ジイソプロピルエチルアミン、またはジオキサン中のp−トルエンスルホン酸などの酸触媒または塩基触媒の存在下、加熱しながら、適当なアミンと反応させることにより、アミノピリミジン13bを得ることができる。上記のように、13b中の臭化アリール基部分を、パラジウムを触媒とする薗頭カップリング条件下、アルキンと反応させることにより、14bなどの最終生成物を得ることができる。
【0191】
【化38】
スキーム6は式(I)の化合物[式中、R
3〜R
5、およびR
9は水素原子であり、R
1、R
2、R
6およびR
7は式(I)で定義された通りであり、R
8は水素原子またはR
8’であり(これにより、それぞれ式28または28aの化合物を指す)、ここで、R
8’は、水素原子を除き、式(I)で定義された通りのR
8である]の調製方法を示す。例えば、二炭酸ジ−tert−ブチルによる処理でアザインドール19を保護することにより、アザインドール20が得られる。ここで、PGはカルバメート型、例えば炭酸−tert−ブチル(Boc)などの好適な保護基である。20のイリジウムを触媒としたC−Hボリレーション(例えば、ここで、[Ir(OMe)cod]
2は(1,5−シクロオクタジエン)(メトキシ)イリジウム(I)ダイマーを意味する)によりボロネート21が得られる。パラジウム触媒条件下、21を塩化ヘテロアリール22と反応させることにより23が得られ、保護基がBocの場合、それを適当な条件下で、例えばトリフルオロ酢酸(TFA)で処理することにより脱保護すれば、中間体24が得られる。メチルエーテル24は、例えば、加熱しながら、酢酸中で、臭化水素酸水溶液で処理することにより、対応するヒドロキシル中間体25に変換することができる。得られた25のヒドロキシル官能基は、その後、反応して適当な脱離基が生成され、次いで、逐次保護/脱保護工程の有無にかかわらず、アザインドールのNH官能基で薗頭カップリング反応が起きる。有利なことに、25をN−フェニル−ビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)で処理すると、ビス−トリフラート26が得られ、これを、次に、パラジウムを触媒とした薗頭条件下、アルキンと反応させることにより、アルキン27が得られる。最後に、中間体27を水酸化リチウムで処理することにより、生成物28を得ることができる。最終生成物28をさらに、好適な条件下、LG−R
8’(ここで、LGは、適切な脱離基、例えば、メシラート基、トリフラート基、または塩素原子、臭素原子もしくはヨウ素原子などのハロ原子である)などの適当なアルキル化剤で処理することによりN−アルキル化することにより、N−置換アザインドール28aを得ることができる。あるいは、最終生成物28を、光延型条件下、Alk
1−OHなどの試薬と反応させることにより、N−置換アザインドール28aを得ることができる。ここで、Alk
1は、置換されていてもよいC
1〜6アルキル基、または式(I)のR
8におけるような、置換されていてもよいC
2〜6アルキル基を示す。
【0192】
【化39】
スキーム7は式(I)の化合物[式中、R
1〜R
4、R
5c、R
5d、R
6およびR
9は式(I)で定義された通りであり、R
7は水素原子であり、かつR
8は水素原子であり(これにより、式35で示される)、あるいはR
8は式(I)で定義された通りである(これにより、式37で示される)]の調製方法を示す。アザインドール29(ここで、LG
1は、適切なハロゲン化物などの脱離基である)を、N,N−ジメチルホルムアミド(DMF)中、1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−イウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェート(HATU)などの標準カップリング条件下、アミンと反応させることにより、アミデ30を得ることができる。30を塩化アルミニウムおよび酸塩化物で処理することによりケトン31が得られ、次いで、これを例えばトシルなどの適切な基で保護することにより、N−置換アザインドール32を得ることができる。中間体32をtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタンと共に加熱することにより、アミノプロペノン33が得られ、これを、n−ブタノールなどのプロトン性溶媒中、ナトリウムメトキシドなどの塩基の存在下で、加熱しながら、適切なグアニジンと反応させることにより、アミノピリミジン34が得られる。化合物34中のアリール−LG
1基を、パラジウムを触媒とする薗頭カップリング条件下、加熱しながら、例えば、アセトニトリル中、Pd(PPh
3)
4、CuI、およびトリエチルアミンなどの塩基を用いてアルキンと反応させることにより、35などの最終生成物を得ることができる。あるいは、中間体34をさらに、適当な溶媒中の適切な塩基の存在下に、適当な条件下で、C
1〜6ヨウ化アルキルなどの、適切な求電子剤で処理して官能化することにより、36を得ることができる。上記のように、36中のアリール−LG
1部分を、パラジウムを触媒とする薗頭条件下、加熱しながら、例えば、アセトニトリル中、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(Pd(PPh
3)
4)、CuI、およびトリエチルアミンなどの塩基を用いてアルキンと反応させることにより、37などの最終生成物を得ることができる。
【0193】
【化40】
スキーム8は式(I)の化合物[式中、R
3〜R
5およびR
7は水素原子であり、R
1、R
2、R
6、R
8およびR
9は、式(I)で定義された通りであり(これにより、式41で示される)]の調製方法を示す。アミノピリミジン7を、適当な溶媒中、適切な塩基の存在下に、C
1〜6ハロゲン化アルキルを使用するなどの、適当な条件下、適切な求電子剤でN−官能化することにより、38を得ることができる。化合物38を、アセトニトリル中で加熱しながらなどの適当な条件下、加熱しながら、N−ヨードスクシンイミドで処理することにより、ヨードピリミジン39を得ることができる。化合物39をさらに、適切なカップリングパートナー、R
6−LG
2(ここで、LG
2は適切な脱離基である。)と、R
6がニトリル基の場合、パラジウム触媒下、シアン化銅を使用するなどの適当な条件下に反応させて官能化することにより、置換されたピリミジン40を得ることができる。40中の臭化アリール基部分を、パラジウムを触媒とする薗頭カップリング条件下、加熱しながら、アセトニトリル中、例えば、Pd(PPh
3)
4、CuI、およびトリエチルアミンなどの塩基を用いてアルキンと反応させることにより、41などの最終生成物を得ることができる。
【0194】
【化41】
スキーム9は式(I)の化合物[式中、R
7は水素原子であり、R
1〜R
5、R
8およびR
9は式(I)で定義された通りであり、かつR
6は、式(I)で定義された通りの、水素原子、シアノ基、C
1〜6アルキル基、1つ以上のフルオロ置換基で置換されたC
1〜6アルキル基、1つの−OHで置換されたC
1〜6アルキル基、1つのNH
2で置換されたC
1〜6アルキル基、−C
1〜6アルキルオキシC
1〜4アルキル、−C
1〜6アルキル−C(=O)−NR
6aR
6b、および−C(=O)−NR
6aR
6bの群から選択される(これにより、式47の化合物で示される)]の調製方法を示す。アザインドール42(ここで、LG
3は、適切なハロゲン化物などの脱離基である)を、塩化アルミニウムおよび酸クロライドで処理することにより、ケトン43が得られ、次に、これをさらに、適当な溶媒中、適切な塩基の存在下、C
1〜6ハロゲン化アルキルを使用するなどの、適当な条件下、適切な求電子剤と反応させてN−官能化することにより、44を得ることができる。中間体44をtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタンと共に加熱することにより、アミノプロペノン45が得られ、これを、n−ブタノールなどのプロトン性溶媒中、ナトリウムメトキシドなどの塩基の存在下で、加熱しながら、適切なグアニジンと反応させることにより、アミノピリミジン46が得られる。アミノピリミジン46中のアリール−LG
3部分を、パラジウムを触媒とする薗頭カップリング条件下、加熱しながら、例えば、アセトニトリル中、Pd(PPh
3)
4、CuI、およびトリエチルアミンなどの塩基を用いてアルキンと反応させることにより、47などの最終生成物を得ることができる。
【0195】
【化42】
スキーム10は式(I)の化合物[式中、R
1〜R
7およびR
9は式(I)で定義された通りであり、かつR
8’は、前に定義された通りである(これにより、式55の化合物を指す)]の調製方法を示す。例えば、ニ炭酸ジ−tert−ブチルによる処理でアザインドール48(ここで、LG
4は好適なハロゲン原子などの脱離基である)を保護することにより、アザインドール49(ここで、PGはカルバメート型、例えば炭酸−tert−ブチル(Boc)などの好適な保護基である)が得られる。49のイリジウムを触媒としたC−Hボリレーション(例えば、[Ir(OMe)cod]
2が(1,5−シクロオクタジエン)(メトキシ)イリジウム(I)ダイマー)によりボロネート50が得られる。パラジウム触媒条件下、50を塩化ヘテロアリール51と反応させることにより、52が得られ、保護基がBocの場合、適当な条件下で脱保護後、それを、例えばTFAで処理することにより中間体53が得られる。中間体53を適当な条件下でLG
5−R
8’(ここで、LG
5は、適切な脱離基、例えば、メシラート基、トリフラート基、またはハロゲン原子である)などの適切な求電子剤で処理してN−官能化することにより、N−置換アザインドール54を得ることができる。あるいは、中間体53を、光延型条件下、Alk
1−OHなどの試薬と反応させることにより、N−置換アザインドール54を得ることができる。ここで、Alk
1は、C
1〜6アルキル基、または式(I)のR
8におけるような、置換されていてもよいC
2〜6アルキル基を示す。アミノピリミジン54中のアリール−LG
4部分を、パラジウムを触媒とする薗頭カップリング条件下、加熱しながら、例えば、アセトニトリル中、Pd(PPh
3)
4、CuI、およびトリエチルアミンなどの塩基を用いてアルキンと反応させることにより、55などの最終生成物を得ることができる。
【0196】
適当な官能基が存在する場合、様々な式の化合物、またはその調製に使用する中間体は、縮合、置換、酸化、還元、または開裂反応を用いる、1つ以上の標準合成法によってさらに誘導体化し得ることは理解されていよう。具体的な置換方法としては、従来のアルキル化、アリール化、ヘテロアリール化、アシル化、スルホニル化、ハロゲン化、ニトロ化、ホルミル化およびカップリング法が挙げられる。
【0197】
式(I)の化合物は、鏡像異性体のラセミ混合物の形態で合成され得るものであり、これらの鏡像異性体は、当技術分野で知られた分割手順によって、互いに分離することができる。式(I)のラセミ化合物は、適切なキラル酸との反応により、対応するジアステレオマー塩形態に変換することができる。その後、前記ジアステレオマー塩の形態を、例えば、選択的または分別結晶化により分離し、それからアルカリで鏡像異性体を遊離する。式(I)の化合物の鏡像異性体の形態を分離する代替の方法には、キラル固定相を使用する液体クロマトグラフィーが含まれる。前記純粋な立体化学的異性体形態は、反応が立体特異的に起こるなら、適切な出発材料の対応する純粋な立体化学的異性体形態から誘導することもできる。
【0198】
本発明の化合物の調製において、中間体の離れた官能基(例えば、第一級もしくは第二級アミン)を保護することは必要であり得る。そのような保護に対する要求は、離れた官能基の性質と、調製法の条件によって変わってくるであろう。適切なアミノ保護基(NH−Pg)としては、アセチル基、トリフルオロアセチル基、t−ブトキシカルボニル基(BOC)、ベンジルオキシカルボニル基(CBz)および9−フルオレニルメチレンオキシカルボニル基(Fmoc)が挙げられる。そのような保護に対する要求は、当業者により容易に決定される。保護基とその使用方法の概要は、T.W.Greene,Protective Groups in Organic Synthesis,John Wiley & Sons,New York,1991を参照されたい。
【0199】
本発明の化合物は、本明細書に示した一般的な方法により、商業的に入手可能な出発材料から調製することができる。
【0200】
薬理
本発明の化合物は、NF−κB誘導キナーゼ(NIK−MAP3K14としても知られる)。本発明の化合物、およびそのような化合物を含む医薬組成物は、癌、炎症性疾患、代謝異常(肥満および糖尿病など)、および自己免疫性疾患などの病気の治療または予防に有用であり得る。特に、本発明の化合物、およびその医薬組成物は、悪性血液疾患または固形腫瘍の治療に有用であり得る。特定の実施形態においては、前記悪性血液疾患は、多発性骨髄腫、ホジキンリンパ腫、T細胞白血病、粘膜関連リンパ組織リンパ腫、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫およびマントル細胞リンパ腫からなる群から選択される。本発明の他の特定の実施形態においては、固形腫瘍は、膵臓癌、乳癌、黒色腫および非小細胞肺癌からなる群から選択される。
【0201】
治療(または抑止)し得る癌の例としては、上皮癌、例えば、膀胱癌、乳癌、大腸癌、(例えば、結腸線癌、結腸線腫などの結腸直腸癌)、腎臓癌、尿路上皮癌、子宮癌、表皮癌、肝臓癌、肺癌(例えば、腺癌、小細胞肺癌、非小細胞肺癌および小細胞肺癌、扁平上皮肺癌)、食道癌、頭頸部癌、胆嚢癌、卵巣癌、膵臓癌、(例えば、膵外分泌癌)、胃癌、消化管(gastrointestinal)癌(胃(gastric)癌としても知られる)(例えば、消化管間質腫瘍)、頸癌、子宮内膜癌、甲状腺癌、前立腺癌、または皮膚癌(例えば、扁平上皮癌または隆起性皮膚線維肉腫);下垂体癌、リンパ系の造血器腫瘍、例えば、白血病、急性リンパ性白血病、慢性リンパ球性白血病、B細胞リンパ腫(例えば、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫、マントル細胞リンパ腫)、T細胞白血病/リンパ腫、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫、毛様細胞リンパ腫またはバーキットリンパ腫;骨髄細胞系列の造血器腫瘍、例えば白血病、急性骨髄性白血病および慢性骨髄性白血病、慢性骨髄単球性白血病(CMML)、骨髄増殖性疾患、骨髄増殖性症候群、骨髄異形成症候群または前骨髄球性白血病;多発性骨髄腫;濾胞性甲状腺癌;肝細胞癌、間葉由来の腫瘍(例えば、ユーイング肉腫)、例えば線維肉腫または横紋筋肉腫;中枢神経系または末梢神経系の腫瘍、例えば、星状細胞腫、神経芽細胞腫、神経膠腫(多形性膠芽腫など)または神経鞘腫;黒色腫;精上皮腫;奇形癌;骨肉腫;色素性乾皮症;角化棘細胞腫;濾胞性甲状腺癌;あるいはカポジ肉腫が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
【0202】
したがって、本発明は、薬剤として使用するための、式(I)の化合物、その互変異性体および立体異性体の形態、ならびに薬学的に許容されるその塩および溶媒和物に関する。
【0203】
本発明はまた、式(I)の化合物、その互変異性体もしくは立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、あるいは本発明の医薬組成物の、薬剤を製造するための使用に関する。
【0204】
本発明はまた、ヒトを含む哺乳動物におけるNF−κB誘導キナーゼの機能不全に関係する障害の治療、予防(これらはNF−κB誘導キナーゼの阻害によって影響され、または促進される)、改善、発症する危険性の制御または低減に使用するための、式(I)の化合物、その互変異性体もしくは立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、あるいは本発明の医薬組成物に関する。また、本発明は、ヒトを含む哺乳動物におけるNF−κB誘導キナーゼの機能不全に関係する障害の治療、予防(これらはNF−κB誘導キナーゼの阻害によって影響され、または促進される)、改善、発症する危険性の制御または低減に使用する薬剤を製造するための、式(I)の化合物、その互変異性体もしくは立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物、あるいは本発明の医薬組成物の使用に関する。
【0205】
本発明はまた、前述の疾患のいずれか1つの治療または予防に使用するための、式(I)の化合物、その互変異性体もしくは立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
【0206】
本発明はまた、前述の病態のいずれか1つの治療または予防に使用するための、式(I)の化合物、その互変異性体もしくは立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物に関する。
【0207】
本発明はまた、前述の病態のいずれか1つを治療または予防する薬剤を製造するための、式(I)の化合物、その互変異性体もしくは立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の使用に関する。
【0208】
本発明の化合物は、前述の疾患のいずれか1つを治療または予防するために、哺乳動物、好ましくはヒトに投与することができる。
【0209】
式(I)の化合物、その互変異性体もしくは立体異性体の形態、または薬学的に許容されるその塩もしくは溶媒和物の有用性を考慮して、前述の疾患のいずれか1つに罹っている、ヒトを含む温血動物を治療する方法を提供する。
【0210】
前記方法は、治療に有効な量の式(I)の化合物、その互変異性体もしくは立体異性体の形態、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物を、ヒトを含む温血動物に投与すること、すなわち、全身投与または局所投与、好ましくは経口投与することを含む。
【0211】
したがって、本発明はまた、前述の疾患のいずれか1つを治療する方法であって、本発明の化合物の治療に有効な量を、必要としている患者に投与することを含む方法に関する。
【0212】
当業者であれば、本発明の化合物の治療に有効な量は、十分な治療活性を有するだけの量であること、そしてこの量は、とりわけ疾患のタイプ、治療製剤中の化合物の濃度、および患者の状態に応じて変わってくることを認識しているであろう。一般に、本明細書中に言及した疾患を治療するための治療薬として投与する本発明の化合物の量は、主治医により個々の場合に応じて決定されるであろう。
【0213】
治療効果を達成するのに必要な、ここで有効成分とも称される本発明による化合物の量は、個別に、例えば、特定の化合物、投与経路、レシピエントの年齢および病態、ならびに治療する特定の障害または疾患に応じて変化するであろう。治療方法にはまた、1日当たり1〜4回摂取する処方計画で有効成分を投与することを含めることができる。これらの治療方法では、本発明に係る化合物は、投与の前に製剤化することが好ましい。本明細書で下記に記載するように、好適な医薬製剤は、周知の容易に入手可能な成分を使用して、既知の手順で調製される。
【0214】
本発明はまた、本明細書で言及した疾患を予防または治療するための組成物を提供する。前記組成物は、治療に有効な量の式(I)の化合物、その互変異性体または立体異性体の形態、またはその薬学的に許容される塩もしくは溶媒和物と、薬学的に許容される担体または希釈剤とを含む。
【0215】
有効成分を単独で投与することは可能であるが、それを医薬組成物として提供することが好ましい。したがって、本発明は、本発明に係る化合物を、薬学的に許容される担体または希釈剤とともに含む医薬組成物をさらに提供する。担体または希釈剤は、組成物の他の成分と適合性があり、そのレシピエントに有害でないという意味で「許容される」ものでなければならない。
【0216】
本発明の医薬組成物は、薬学分野でよく知られた任意の方法で、例えば、Gennaro et al.Remington’s Pharmaceutical Sciences(18
thed.,Mack Publishing Company,1990(特に、第8部を参照のこと):Pharmaceutical preparations and their Manufacture)に記載の方法などを用いて調製することができる。有効成分としての、塩基形態または付加塩形態における治療に有効な量の特定の化合物は、投与に望ましい製剤の形態に応じて様々な形態をとり得る、薬学的に許容される担体との密接な混合物で組み合わされる。これらの医薬組成物は、好ましくは、経口、経皮または非経口投与などの全身投与;あるいは吸入による、鼻用スプレー、点眼剤またはクリーム、ジェル、シャンプーなどによる局所投与に適した単一の剤形であることが望ましい。例えば、経口剤形の組成物の製造において、懸濁剤、シロップ、エリキシル剤、および液剤などの経口液体製剤の場合、例えば、水、グリコール、油、およびアルコールなど;または、散剤、丸剤、カプセル剤、および錠剤の場合、デンプン、糖類、カオリン、滑沢剤、結合剤、および崩壊剤などの固体担体などの、通常の医薬媒体のいずれかを使用することができる。投与が容易であるため、錠剤およびカプセル剤が、最も有利な経口単位剤形であり、その場合、固体医薬担体が当然採用される。非経腸組成物については、担体は、通常、少なくとも大部分が滅菌水を含むであろうが、例えば溶解性を補助するために他の成分を含んでもよい。例えば、担体が生理食塩水溶液、ブドウ糖溶液または生理食塩水とブドウ糖溶液との混合物を含む注射液を調製してもよい。注射用縣濁液も調製でき、その場合、適切な液体担体、懸濁化剤などが使用され得る。経皮投与に適した組成物では、担体は、皮膚への著しい有害作用を引き起こさない、少量の任意の性質の適切な添加剤と任意に組み合わせた、浸透促進剤および/または適切な展着剤(wettable agent)を任意に含む。前記添加剤は、皮膚への投与を容易にすることができ、かつ/または所望の組成物の調製に有用となり得る。これらの組成物は、様々な方法で、例えば、経皮パッチとして、スポット・オン製剤(spot−on)として、または軟膏として投与することができる。
【0217】
投与し易さおよび投与量の均一性のために、投与単位形態で上記の医薬組成物を製剤化することが特に有利である。本明細書および本明細書中の特許請求の範囲において使用される投与単位形態は、単一の投薬量として好適な物理的に分かれた単位を指し、各単位は、所要の医薬担体に関連する所望の治療効果を生じるように計算された所定量の有効成分を含有する。このような投与単位形態の例としては、錠剤(割線入り錠剤またはコーティング錠を含む)、カプセル剤、丸剤、散剤分包(powder packets)、カシェ剤、注射用溶液剤または懸濁剤、小さじ量、および大さじ量など、ならびにこれらのそれぞれの倍数(segregated multiples thereof)がある。
【0218】
これらの医薬組成物は、経口、経皮または非経口投与などの全身投与;あるいは吸入による、鼻用スプレー、点眼剤またはクリーム、ジェル、シャンプーなどによる局所投与に使用することができる。化合物は、経口投与が好ましい。正確な投与量および投与頻度は、当業者によく知られているように、使用される式(I)の特定の化合物、治療される特定の症状、治療される症状の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、障害の程度および全身の健康状態、ならびにその個体が摂取している可能性がある他の医薬に依存する。さらに、前記有効1日量が、治療される被験体の応答に応じて、および/または本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて、減少または増加され得ることは明らかである。
【0219】
本発明の化合物は、単独で、または1種以上の追加の治療薬と組み合わされて投与されてもよい。併用療法としては、本発明の化合物と1種以上の追加の治療薬を含む単一医薬製剤の投与、および本発明の化合物と各追加治療薬のそれぞれ個別の医薬製剤による投与が挙げられる。例えば、本発明の化合物と治療薬を錠剤もしくはカプセル剤などの単一の経口投与組成物として一緒に患者に投与してもよく、または各薬剤を個別の経口投与製剤として投与してもよい。
【0220】
上記疾患の治療に、本発明の化合物は、他の1種以上の薬剤と組み合わせて、より特には、他の抗癌剤または癌治療の補助剤と組み合わせて使用することが有利であり得る。抗癌剤または補助剤(治療をサポートする薬剤)の例としては、限定はされないが、
− 白金配位化合物、例えば、アミフォスチン、カルボプラチン、またはオキサリプラチンと任意選択により併用されるシスプラチン;
− タキサン化合物、例えば、パクリタキセル、タンパク質結合パクリタキセル粒子(AbraxaneTM)またはドセタキセル;
− カンプトテシン化合物などのトポイソメラーザI阻害薬、例えば、イリノテカン、SN−38、トポテカン、トポテカンhcl;
− 抗腫瘍エピポドフィロトキシンまたはポドフィロトキシン誘導体などのトポイソメラーザII阻害薬、例えば、エトポシド、リン酸エトポシドまたはテニポシド;
− 抗腫瘍ビンカアルカロイド、例えばビンブラスチン、ビンクリスチンまたはビンオレルビン;
− 抗腫瘍ヌクレオシド誘導体、例えば5−フルオロウラシル、ロイコボリン、ゲムシタビン、ゲムシタビンhcl、カペシタビン、クラドリビン、フルダラビン、ネララビン;
− ナイトロジェン・マスタードまたはニトロソ尿素などのアルキル化剤、例えば、シクロホスファミド、クロラムブシル、カルマスティン、チオテパ、メファラン(メルファラン)、ロムスチン、アルトレタミン、ブスルファン、ダカルバジン、エストラムスチン、任意選択によりメスナと組み合わせたイホスファミド、ピポブロマン、プロカルバジン、ストレプトゾシン、テモゾロマイド、ウラシル;
− 抗腫瘍アントラサイクリン誘導体、例えばダウノルビシン、任意選択によりデキスラゾキサンと組み合わせたドキソルビシン、ドクシル、イダルビシン、ミトキサントローン、エピルビシン、エピルビシンhcl、バルルビシン;
− IGF−1受容体を標的にする分子、例えばピクロポドフィリン;
− テトラカルシン誘導体、例えばテトロカルシンA;
− グルココルチコイド、例えばプレドニゾン;
− 抗体、例えばトラスツズマブ(HER2抗体)、リツキシマブ(CD20抗体)、ゲムツズマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、セツキシマブ、ペルツズマブ、ベバシズマブ、アレムツズマブ、エクリズマブ、イブリツモマブ・チウキセタン、ノフェツモマブ、パニツムマブ、トシツモマブ、CNTO328;
− エストロゲン受容体アンタゴニストもしくは選択的エストロゲン受容体モジュレータまたはエストロゲン合成阻害剤、例えばタモキシフェン、フルベストラント、トレミフェン、ドロロキシフェン、ファスロデクス(faslodex)、ラロキシフェンまたはレトロゾール;
− エキセメスタン、アナストロゾール、レトラゾール、テストラクトンおよびボロゾールなどのアロマターゼ阻害剤;
− レチノイド、ビタミンDまたはレチノイン酸およびレチノイン酸代謝遮断剤(RAMBA)、例えばアキュテインなどの分化誘導薬;
− DNAメチルトランスフェラーゼ阻害剤、例えばアザシチジンまたはデシタビン;
− 抗葉酸剤、例えばペメトレキセド二ナトリウム;
− 抗生物質、例えばアンチノマイシンD、ブレオマイシン、マイトマイシンC、ダクチノマイシン、カルミノマイシン、ダウノマイシン、レバミゾール、プリカマイシン、ミトラマイシン;
− 代謝拮抗物質、例えばクロファラビン、アミノプテリン、シトシンアラビノシド、またはメトトレキサート、アザシチジン、シタラビン、フロクスウリジン、ペントスタチン、チオグアニン;
− Bcl−2阻害剤、例えばYC137、BH312、ABT737、ゴシポール、HA14−1、TW37またはデカン酸などのアポトーシス誘導剤および血管新生阻害剤;
− ツブリン−結合剤、例えばコンブレスタチン、コルチシンまたはノコダゾール;
− キナーゼ阻害剤(例えばEGFR(上皮成長因子受容体)阻害剤、MTKI(マルチキナーゼ阻害剤)、mTOR阻害剤)例えばフラボペリドール、メシル酸イマチニブ、エルロチニブ、ゲフィチニブ、ダサチニブ、ラパチニブ、ラパチニブジトシラート、ソラフェニブ、ソラフェニブ、スニチニブ、リンゴ酸スニチニブ、テムシロリムス;
− ファルネシルトランスフェラーゼ阻害剤、例えばチピファルニブ;
− ヒストンデアセチラーゼ(HDAC)阻害剤、例えばナトリウムブチレート、スベロイルアニリドヒドロキサミド酸(SAHA)、デプシペプチド(FR901228)、NVP−LAQ824、R306465、クイジノスタット、トリコスタンチンA、ボリノスタット;
− ユビキチン−プロテアソーム経路の阻害剤、例えばPS−341、MLN.41またはボルテゾミブ;
− ヨンデリス;
− テロメラーゼ阻害剤、例えばテロメスタチン;
− マトリックスメタロプロテアーゼ阻害剤、例えばバチマスタット、マリマスタット、プリノスタットまたはメタスタット;
− 組替えインターロイキン、例えばアルデスロイキン、デニロイキンジフチトクス、インターフェロンアルファ2a、インターフェロンアルファ2b、ペグインターフェロンアルファ2b;
− MAPK阻害剤;
− レチノイド、例えばアレトレチノイン、ベキサロテン、トレチノイン;
− 三酸化砒素;
− アスパラギナーゼ;
− ステロイド、例えば、プロピオン酸ドロモスタノロン、メガストロールアセテート、ナンドロロン(デカノエート、フェンプロピオネート)、デキサメタゾン;
− ゴナドトロピン放出ホルモンアゴニストまたはアンタゴニスト、例えばアバレリクス、酢酸ゴセレリン、酢酸ヒストレリン、酢酸リュープロリド;
− サリドマイド、レナリドマイド;
− メルカプトプリン、ミトタン、パミドロネート、ペガデマーゼ、ペグアスパラガーゼ、ラスブリカーゼ;
− BH3模倣体、例えばABT−737;
− MEK阻害剤、例えばPD98059、AZD6244、CI−1040;
− コロニー−刺激因子類似体、例えばフィルグラスチム、ペグフィルグラスチム、サルグラモスチム;エリスロポエチンまたはその類似物(例えば、ダルベポエチンアルファ);インターロイキン11;オプレルベキン;ゾレドロネート、ゾレドロン酸;フェンタニール;ビスホスホネート;パリフェルミン;
− ステロイドシトクロームP450 17アルファ−ヒドロキシラーゼ−17、20−リアーゼ阻害剤(CYP17)、例えばアビラテロン、酢酸アビラテロン。
【0221】
したがって、本発明の一実施形態は、癌に罹患した患者の治療に同時に、個別に、もしくは逐次に使用するための組み合わせ製剤としての、第1の有効成分として本発明の化合物を含み、さらなる有効成分として1種以上の抗癌剤を含む製品に関する。
【0222】
1種以上の他の薬剤と本発明の化合物は、同時に(例えば、個別の組成物で、または単一の組成物で)または逐次にいかなる順序でも投与することができる。後者の場合、2種以上の化合物は、有利な効果、または相乗効果が得られるのを十分に保証する期間内であって、かつ量および方法で投与されるであろう。投与の好ましい方法と順序、それぞれの投与量、および組み合わせた各成分の投与計画は、投与される特定の他の薬剤および本発明の化合物、それらの投与経路、治療される特定の腫瘍、ならびに治療される特定の宿主に依存することは認識されているであろう。投与の最適の方法と順序、投与量、および投与計画は、当業者であれば、従来の方法を用い、かつ本明細書に記載の情報を考慮して、容易に決定することができる。
【0223】
組合せとして与えられる場合、本発明の化合物と他の1種以上の抗癌剤との重量比は、当業者であれば決定し得る。前記比と、正確な投与量および投与頻度は、当業者によく知られているように、使用される本発明の特定の化合物および他の抗癌剤、治療される特定の疾患、治療される疾患の重症度、特定の患者の年齢、体重、性別、食事、投与する時間および全身の健康状態、投与方法、ならびにその個体が摂取している可能性がある他の医薬に依存する。さらに、有効1日量が、治療される被験体の応答に応じて、および/または本発明の化合物を処方する医師の評価に応じて、減少または増加され得ることは明らかである。式(I)の本化合物と他の抗癌剤との具体的な重量比は、1/10〜10/1の範囲、より特には1/5〜5/1の範囲、さらに特には1/3〜3/1の範囲をとり得る。
【0224】
白金配位化合物は、1治療コースで、体表面積の1平方メール当たり1〜500mg(mg/m2)、例えば50〜400mg/m2の投与量で、具体的には、シスプラチンでは約75mg/m2の投与量で、またカルボプラチンでは約300Mg/m2の投与量で投与されることが有利である。
【0225】
タキサン化合物は、1治療コースで、体表面積の1平方メール当たり50〜400Mg(mg/m2)、例えば75〜250Mg/m2の投与量で、具体的には、パクリタキセルでは約175〜250Mg/m2の投与量で、またドセタキセルでは約75〜150mg/m2の投与量で投与されることが有利である。
【0226】
カンプトテシン化合物は、1治療コースで、体表面積の1平方メール当たり0.1〜400Mg(mg/m2)、例えば1〜300Mg/m2の投与量で、具体的には、イリノテカンでは約100〜350mg/m2の投与量で、またトポテカンでは約1〜2mg/m2の投与量で投与されることが有利である。
【0227】
抗腫瘍ポドフィロトキシン誘導体は、1治療コースで、体表面積の1平方メール当たり30〜300Mg(mg/m2)、例えば50〜250Mg/m2の投与量で、具体的には、エトポシドでは約35〜100Mg/m2の投与量で、またテニポシドでは約50〜250mg/m2の投与量で投与されることが有利である。
【0228】
抗腫瘍ビンカアルカロイドは、
1治療コースで、体表面積の1平方メール当たり2〜30Mg(mg/m2)の投与量で、具体的には、ビンブラスチンでは約3〜12mg/m2の投与量で、ビンクリスチンでは約1〜2mg/m2の投与量で、またビノレルビンでは約10〜30Mg/m2の投与量で、投与されることが有利である。
【0229】
抗腫瘍ヌクレオシド誘導体は、1治療コースで、体表面積の1平方メール当たり200〜2500Mg(mg/m2)、例えば700〜1500Mg/m2の投与量で、具体的には、5−FUでは200〜500Mg/m2の投与量で、ゲムシタビンでは約800〜1200mg/m2の投与量で、またカペシタビンでは約1000〜2500mg/m2の投与量で、投与されることが有利である。
【0230】
ナイトロジェンマスタードまたはニトロソウレアなどのアルキル化剤は、1治療コースで、体表面積の1平方メール当たり100〜500Mg(mg/m2)、例えば120〜200Mg/m2の投与量で、具体的には、シクロホスアミドでは約100〜500Mg/m2の投与量で、クロラムブシルでは約0.1〜0.2mg/kgの投与量で、カルマスティンでは約150〜200mg/m2の投与量、またロムスチンでは約100〜150mg/m2の投与量で投与されることが有利である。
【0231】
抗腫瘍アントラサイクリン誘導体では、1治療コースで、体表面積の1平方メール当たり10〜75mg(mg/m2)、例えば15〜60Mg/m2の投与量で、具体的には、ドキソルビシンでは約40〜75mg/m2の投与量で、ダウノルビシンでは約25〜45mg/m2の投与量で、またイダルビシンでは約10〜15mg/m2の投与量で投与されることが有利である。
【0232】
抗エストロゲン剤は、特定の薬剤と治療される疾患に依存し、1日当たり約1〜100Mgの投与量で投与されることが有利である。タモキシフェンは、1日に2回、経口により、5〜50Mg、好ましくは10〜20Mgの投与量で投与され、治療効果が得られ、かつ維持されるのに十分な時間、治療を継続することが有利である。トレミフェンは、1日に1回、経口により、約60Mgの投与量で投与され、治療効果が得られ、かつ維持されるのに十分な時間、治療を継続することが有利である。アナストロゾールは、1日に1回、経口により、約1mgの投与量で投与されることが有利である。ドロロキシフェンは、1日に1回、経口により、約20〜100Mgの投与量で投与されることが有利である。ラロキシフェンは、1日に1回、経口により、約60mgの投与量で投与されることが有利である。エキセメスタン、1日に1回、経口により、約25mgの投与量で投与されることが有利である。
【0233】
抗体は、体表面積の1平方メール当たり約1〜5mg(mg/m2)の投与量で、または、それと異なるならば、当技術分野で知られているように、投与されることが有利である。トラスツズマブは、1治療コースで、体表面積の1平方メール当たり1〜5mg(mg/m2)、具体的には、2〜4mg/m2の投与量で投与されることが有利である。
これらの投与量は、1治療コースにつき、例えば、1回、2回もしくはそれ以上、投与され得、それは例えば7日、14日、21日または28日繰り返され得る。
【0234】
以下の実施例は、本発明を例示するものである。
【実施例】
【0235】
本発明の化合物を調製するためのいくつかの方法を以下の実施例において説明する。特に断りのない限り、全ての出発材料は、商業的な供給業者から入手し、それ以上精製せずに使用した。
本明細書では、「AC」という用語はアセチルを意味し、「Me」はメチルを意味し、「DIPEA」はジイソプロピルエチルアミンを意味し、「HPLC」は高性能液体クロマトグラフィーを意味し、「DCM」はジクロロメタンを意味し、「DMF」はN,N−ジメチルホルムアミドを意味し、「DMSO」はジメチルスルホキシドを意味し、「Et
2O」はジエチルエーテルを意味し、「EtOAc」はエチルアセテートを意味し、「HATU」は1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−[1,2,3]トリアゾロ[4,5−b]ピリジン−1−イウム3−オキシドヘキサフルオロホスフェートを意味し、「HPLC」は高性能液体クロマトグラフィーを意味し、「LCMS」は液体クロマトグラフィー/質量分析を意味し、「MeOH」はメタノールを意味し、「MTBE」はメチルtert−ブチルエーテルを意味し、「NMP」はN−メチル−2−ピロリドンを意味し、「Rt]は保持時間を意味し、「TLC」は薄層クロマトグラフィーを意味し、「RT」は室温を意味し、「SCX−2」はISOLUTE(登録商標)シリカプロピルスルホン酸強カチオン交換体(SCX)カラムを意味し、そして「SFC」は超臨界流体クロマトグラフィーを意味する。
【0236】
下記の実施例で、中間体または化合物が完全に記述された実施例の反応手順にしたがって調製されたとき、これは中間体または化合物が、参照された実施例に類似した反応手順で調製されたことを意味する(しかし必ずしも同一ではない)。
【0237】
中間体の調製
実施例A1
a)中間体1の調製
【化43】
周囲温度で撹拌した5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(2.00g、10.2mmol)の無水DCM(65ml)中混合物を、塩化アルミニウム(2.70g、20.3mmol)により何回かに分けて処理した。15分間の撹拌後、混合物を塩化アセチル(1.44ml、20.3mmol)の滴下により処理し、得られた混合物を周囲温度で24時間撹拌した。発泡が観察されなくなるまで、注意深くMeOHで処理した。その後、混合物を真空中で濃縮し、残渣を2.0M水酸化ナトリウム水溶液とEtOAcとの間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。残渣をEt
2Oと共に粉砕し、所期の生成物(2.12g、87%)を得た。
LCMS(B法):R
t=2.29分、m/z[M+H]
+=239/241
【0238】
b)中間体2の調製
【化44】
周囲温度で撹拌した中間体1(2.12g、8.87mmol)、4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(1.86g、9.76mmol)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.08ml、17.7mmol)および無水DCM(20ml)の混合物を4−ジメチルアミノピリジン(0.01g、0.09mmol)で処理した。得られた混合物を3時間撹拌し、その後真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、MeOHとDCMの混合物(体積で0:1〜1:99)で溶出して残渣を精製し、所期の生成物(3.14g、90%)を得た。
LCMS(C法):R
t=3.91分、m/z[M+H]
+=393/395
【0239】
実施例A2
a)中間体3の調製
【化45】
撹拌した中間体2(0.98g、2.50mmol)とtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(1.03ml、5.0mmol)の混合物を100℃で2.5時間加熱した。混合物を周囲温度にまで冷却し、18時間放置した。tert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(0.52ml、2.50mmol)の第2の一定分量を加え、その混合物を100℃で2.5時間加熱した。混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮し、茶色の半固体物質として所期の生成物(1.40g)を得た。
LCMS(D法):R
t=2.04分、m/z[M+H]
+=294/296
【0240】
b)中間体4の調製
【化46】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌した塩化水素(2.38g、25.0mmol)と1−ブタノール(9.0ml)の混合物を、ナトリウムメトキシド(1.35g、25.0mmol)により何回かに分けて処理した。30分間の撹拌後、中間体3(1.40g、4.75mmol)の1−ブタノール(8.0ml)中スラリーを加え、得られた混合物を100℃で18時間加熱した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水で希釈し、EtOAcとMeOHの混合物(体積で9:1)で抽出した。一緒にした抽出物を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。残渣をEt
2Oと共に粉砕し、淡黄褐色の固体として所期の生成物(0.47g、2工程で64%)を得た。
LCMS(D法):R
t=1.51分、m/z[M+H]
+=290/292
【0241】
c)中間体5の調製
【化47】
中間体4(0.47g、1.62mmol)とN−クロロスクシンイミド(0.22g、1.62mmol)のアセトニトリル(10ml)溶液を85°Cで5時間撹拌した。混合物を0°Cにまで冷却し、得られた沈殿物を濾過により回収し、無色の固体として所期の生成物(0.24g、46%)を得た。
LCMS(C法):R
t=2.58分、m/z[M+H]
+=324/326
【0242】
実施例A3
a)中間体6の調製
【化48】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌したN−メチルグアジニン塩化水素塩(1.99g、18.2mmol)と1−ブタノール(8.0ml)の混合物を、ナトリウムメトキシド(0.98g、18.2mmol)で処理した。30分間の撹拌後、混合物を中間体3(1.05g、3.57mmol)の1−ブタノール(3.0ml)中スラリーで処理し、得られた混合物を100℃で16時間加熱した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水で希釈し、EtOAcならびにEtOAcおよびMeOHの混合物(体積で9:1)で順次抽出した。一緒にした抽出物を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、MeOHとEtOAcの混合物(体積で0:1〜1:9)で溶出して残渣を精製し、その後Et
2Oと共に粉砕して所期の生成物(0.12g、22%)を得た。
LCMS(C法):R
t=1.88分、m/z[M+H]
+=304/306
【0243】
実施例A4
a)中間体7の調製
【化49】
中間体4(0.11g、0.38mmol)、ヨウ化メチル(0.03ml、0.42mmol)、炭酸カリウム(0.10g、0.76mmol)およびDMF(2.0ml)の混合物を、マイクロ波照射により100℃で1時間加熱した。混合物を周囲温度にまで冷却し、濾過し、濾液を真空中で濃縮して所期の生成物(0.12g、100%)を得た。
LCMS(D法):R
t=1.67分、m/z[M+H]
+=304/306
中間体8〜15、25〜32および162〜165は、適切な出発物質を使用して実施例A4の反応手順にしたがって調製した(表1)。
【0244】
【表1】
【0245】
【表2】
【0246】
【表3】
【0247】
【表4】
【0248】
実施例A5
a)中間体16の調製
【化50】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌した中間体11(0.17g、0.50mmol)のDCM(3.0ml)溶液を、トリフルオロ酢酸(0.39ml、5.0mmol)で処理し、得られた混合物を2時間撹拌した。混合物を真空中でISOLUTE(登録商標)SCX−2SPEカラムにより、MeOHと、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液との混合物(体積で1:0〜0:1)で溶出して残渣を精製し、淡黄色固体として所期の生成物(0.13g、96%)を得た。
LCMS(C法):R
t=1.32分、m/z[M+H]
+=347/349
【0249】
実施例A6
a)中間体17の調製
【化51】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌した5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(2.0g、10.2mmol)の無水DMF(80ml)溶液を、水素化ナトリウム(0.49g、12.2mmol、鉱油中60%)により何回かに分けて処理した。20分間の撹拌後、2−ヨードプロパン(1.1ml、11.2mmol)を滴下により加え、得られた混合物を18時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣を水とEtOAcとの間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で1:9〜1:1)で溶出して残渣を精製し、茶色の油として所期の生成物(1.87g、77%)を得た。
LCMS(C法):R
t=3.19分、m/z[M+H]
+=239/241
【0250】
b)中間体18の調製
【化52】
周囲温度で撹拌した中間体17(1.87g、7.81mmol)、塩化アルミニウム(2.08g、15.6mmol)および無水DCM(40ml)の混合物を、塩化アセチル(1.1ml、15.6mmol)の滴下により処理し、得られた混合物を4時間撹拌した。混合物を、順次、MeOH(2.0ml)、水酸化アンモニウム水溶液(10ml)および水で処理した。分離した水相をDCMで抽出し、一緒にした有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で1:9〜1:0)で溶出して残渣を精製し、淡黄色固体として所期の生成物(1.67g、76%)を得た。
LCMS(B法):R
t=2.88分、m/z[M+H]
+=281/283
【0251】
c)中間体19の調製
【化53】
中間体18(1.66g、5.92mmol)とtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(2.44ml、11.8mmol)の混合物を100℃で30分間撹拌した。混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮し、淡黄色固体として所期の生成物(1.99g、100%)を得た。
LCMS(C法):R
t=2.80分、m/z[M+H]
+=336/338
【0252】
d)中間体20の調製
【化54】
窒素雰囲気中、0℃で撹拌したグアジニン塩化水素塩(5.65g、59.2mmol)と1−ブタノール(40ml)の混合物を、ナトリウムメトキシド(3.20g、59.2mmol)により何回かに分けて処理した。30分間の撹拌後、中間体19(1.99g、5.92mmol)を加え、得られた混合物を100℃で18時間加熱した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水とEtOAcの間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。残渣をEt
2Oと共に粉砕し、無色の固体として所期の生成物(1.77g、90%)を得た。
LCMS(C法):R
t=2.04分、m/z[M+H]
+=332/334
【0253】
e)中間体21の調製
【化55】
中間体20(0.50g、1.45mmol)、N−クロロスクシンイミド(0.19g、1.45mmol)およびアセトニトリル(10ml)の混合物を、窒素雰囲気中、85℃で3.5時間撹拌した。混合物を0℃にまで冷却し、得られた沈殿物を濾過により回収した。濾液を真空中でシリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとDCMの混合物(体積で1:4)で溶出して残渣を精製した。濾過により回収した固体分と所期の生成物を含む画分を一緒にし、この混合物を真空中で濃縮した。Et
2Oと共に粉砕して残渣を精製した後、引き続きシリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとDCMの混合物(体積で1:9〜1:4)で溶出し、微量のスクシンイミドを含むオフホワイト色の固体として所期の生成物を得た。この固体をEtOAcに溶解させ、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水した。溶媒を真空中で除去し、オフホワイト色の固体として所期の生成物(0.42g、79%)を得た。
LCMS(B法):R
t=3.17分、m/z[M+H]
+=366/368
中間体22〜24は、適切な出発物質を使用し、中間体21の反応手順により調製した(表2)。
【0254】
【表5】
【0255】
実施例A7
a)中間体33の調製
【化56】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌した5−ブロモ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン−2−カルボン酸(0.50g、2.07mmol)、HATU(0.94g、2.48mmol)、DIPEA(0.79ml、4.55mmol)およびDMF(40.0ml)の混合物を2−メトキシエチルアミン(0.32ml、3.73mmol)で処理した。18時間の撹拌後、混合物を濾過し、濾液を真空中で、濃縮した。ISOLUTE(登録商標)SCX−2SPEカラムにより、MeOHと、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液との混合物(体積で1:0〜0:1)で溶出して残渣をDCMと共に粉砕してさらに精製し、白色固体として所期の生成物(0.28g、46%)を得た。
LCMS(D法):Rt=2.20分、m/z[M+H]
+=298/300
【0256】
実施例A8
a)中間体34の調製
【化57】
アルゴン雰囲気中、−40℃で撹拌した6−ブロモ−2−メチル−3−ニトロ−ピリジン(0.25g、1.15mmol)の無水テトラヒドロフラン(11.5ml)溶液を、臭化ビニルマグネシウムの1.0M濃度テトラヒドロフラン溶液(3.46ml、3.46mmol)で処理し、得られた混合物を1時間撹拌した。混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液(11.5ml)で希釈し、水とEtOAcの間で分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で0:1〜1:1)で溶出して残渣を精製し、黄色ゴム状物質として所期の生成物(0.07g、25%)を得た。
LCMS(B法):Rt=1.84分、m/z[M+H]
+=211/213
【0257】
実施例A9
a)中間体35の調製
【化58】
0℃で撹拌した5−クロロ−2−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(0.40g、2.41mmol)のDCM(10ml)中の懸濁液を、4−ジメチルアミノピリジン(0.02g、0.14mmol)、トリエチルアミン(0.67ml、4.8mmol)および二炭酸ジ−tert−ブチル(0.63g、2.89mmol)で順次処理した。得られた混合物を周囲温度に加温し、1時間撹拌した。混合物をDCMと水の間で分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で0:1〜1:1)で溶出して残渣を精製し、白色固体として所期の生成物(0.58g、90%)を得た。
LCMS(B法):Rt=3.98分、m/z[M+H]
+=267/269
中間体36〜38は、適切な出発物質を使用して実施例A9の反応手順にしたがって調製した(表3)。
【0258】
【表6】
【0259】
実施例A10
a)中間体39の調製
【化59】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌した中間体38(1.38g、3.67mmol)とテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.21g、0.184mmol)の無水テトラヒドロフラン(14ml)中の懸濁液を、臭化シクロプロピル亜鉛の0.5M濃度テトラヒドロフラン溶液(11.0ml、5.51mmol)で処理し、得られた混合物を4時間撹拌した。混合物をEtOAcと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の間で分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、DCMとペンタンの混合物(体積で0:1〜2:3)で溶出して残渣を精製し、白色固体として所期の生成物(0.91g、74%)を得た。
LCMS(C法):Rt=4.61分、m/z[M+H]
+=337/339
【0260】
実施例A11
a)中間体40の調製
【化60】
周囲温度で撹拌した5−クロロ−7−メチル−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン(0.95g、5.71mmol)の無水1,2−ジクロロエタン(33.3ml)中混合物を、塩化アルミニウム(1.52g、11.4mmol)により何回かに分けて処理した。15分間の撹拌後、混合物を塩化アセチル(0.81ml、11.4mmol)の滴下により処理し、得られた混合物を周囲温度で5時間撹拌した。発泡が観察されなくなるまで、注意深くMeOHで混合物を処理した。その後、混合物を真空中で濃縮し、残渣を2.0M水酸化ナトリウム水溶液とEtOAcの間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮して、所期の生成物(1.06g、78%)を得た。
LCMS(B法):Rt=2.25分、m/z[M+H]
+=209/211
中間体41〜43および188は、適切な出発物質を使用して中間体40の反応手順にしたがって調製した(表4)。
【0261】
【表7】
【0262】
b)中間体44の調製
【化61】
周囲温度で撹拌した中間体40(1.06g、5.08mmol)、4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(1.06g、5.59mmol)、DIPEA(1.77ml、10.2mmol)および無水DCM(51.6ml)を、4−ジメチルアミノピリジン(0.06g、0.51mmol)で処理した。得られた混合物を2時間撹拌し、その後水とDCMの間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で0:1〜3:1)で溶出して残渣を精製し、オフホワイト色の固体として所期の生成物(1.36g、74%)を得た。
LCMS(B法):Rt=3.90分、m/z[M+H]+=363/365
中間体45〜46は、適切な出発物質を使用して中間体44の反応手順にしたがって調製した(表5)。
【0263】
【表8】
【0264】
c)中間体47の調製
【化62】
撹拌した中間体40(1.36g、3.75mmol)とtert−ブトキシビス(ジメチルアミノ)メタン(3.09ml、14.9mmol)の混合物を100℃で3.5時間加熱した。混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮し、茶色の半固体物質として所期の生成物(0.99g、100%)を得た。
LCMS(B法):Rt=2.10分、m/z[M+H]+=264/266
中間体48〜50および180は、適切な出発物質を使用して中間体47の反応手順にしたがって調製した(表6)。
【0265】
【表9】
【0266】
d)中間体51の調製
【化63】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌したグアニジンヒドロクロリド(3.58g、37.5mmol)と1−ブタノール(38ml)を、ナトリウムメトキシド(2.02g、37.5mmol)により何回かに分けて処理した。30分間の撹拌後、中間体47(0.99g、37.5mmol)の1−ブタノール(18.0ml)中スラリーを加え、得られた混合物を100℃で18時間加熱した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水により希釈し、EtOAcにより抽出した。一緒にした抽出物を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。残渣をEt
2Oと共に粉砕し、茶色の固体として所期の生成物(0.61g、63%)を得た。
LCMS(B法):Rt=1.67分、m/z[M+H]+=260/262
中間体52〜54および181は、適切な出発物質を使用して中間体51の反応手順にしたがって調製した(表7)。
【0267】
【表10】
【0268】
実施例A12
a)中間体55の調製
【化64】
中間体43(0.3g、0.84mmol)、窒化ナトリウム(0.1g、1.5mmol)、ヨウ化ナトリウム(触媒量)およびDMF(15ml)の混合物を55℃で18時間撹拌した。混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮して所期の生成物(0.3g、97%)を得た。
【0269】
実施例A13
a)中間体56の調製
【化65】
アルゴン雰囲気中、周囲温度で脱ガスした5−ブロモ−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル(0.10g、0.34mmol)、4,4,−ジ−tert−ブチル−2,2−ジピリジル(9.0mg、0.03mmol)およびシクロヘキサン(2.5ml)の混合物を、ジ−μ−メトキソビス(1,5−シクロオクタジエン)ジイリジウム(0.01g、0.02mmol)および4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン(0.24ml、1.69mmol)で順次処理した。得られた混合物を60℃で2時間撹拌した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で0:1〜1:1)で溶出して残渣を精製し、白色固体として所期の生成物を得た。
LCMS(B法):Rt=4.83分、m/z[M+H]
+=423/425
中間体57〜61および182は、適切な出発物質を使用して中間体56の反応手順にしたがって調製した(表8)。
【0270】
【表11】
【0271】
b)中間体62の調製
【化66】
中間体56(0.36g、0.84mmol)、4−クロロ−5−フルオロピリミジン−2−アミン(0.10g、0.67mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.08g、0.07mmol)、炭酸ナトリウム(1.01ml、2.02mmol)、トルエン(12.5ml)およびMeOH(1.5m)の混合物を、アルゴン雰囲気中、85℃で4時間撹拌した。混合物を周囲温度にまで冷却し、シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で0:1〜1:0)で溶出して精製し、黄色固体として所期の生成物(0.09g、36%)を得た。
LCMS(C法):Rt=2.26分、m/z[M+H]
+=308/310
中間体63〜71、183および184は、適切な出発物質を使用して中間体62の反応手順にしたがって調製した(表9)。
【0272】
【表12】
【0273】
【表13】
【0274】
実施例A14
a)中間体72の調製
【化67】
中間体65(0.17g、0.49mmol)、臭化水素酸48%水溶液(1.24ml、7.38mmol)および氷酢酸(3.5ml)の混合物を110℃で2時間撹拌し、その後、周囲温度で18時間放置した。この混合物を110℃でさらに7時間撹拌し、周囲温度にまで冷却し、濾過により固体を回収した。ISOLUTE(登録商標)SCX−2SPEカラムにより、MeOHと、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液との混合物(体積で1:0〜0:1)で溶出して精製し、黄色固体として所期の生成物(0.09g、71%)を得た。
LCMS(D法):Rt=0.29分、m/z[M+H]
+=242
【0275】
b)中間体73の調製
【化68】
中間体72(0.08g、0.35mnol)、トリエチルアミン(0.24ml、1.76mmol)およびN−フェニルビス(トリフルオロメタンスルホンイミド)(0.31g、0.880mmol)のDMF(5ml)溶液を周囲温度で18時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、EtOAcと水の間で分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮して所期の生成物(0.18g、100%)を得た。
LCMS(C法):Rt=4.00分、m/z[M+H]
+=506
【0276】
実施例A15
a)中間体74の調製
【化69】
中間体36(0.23g、1.16mmol)、1,2−ジブロモエタン(0.11ml、1.28mmol)、炭酸カリウム(0.53g、3.86mmol)およびDMF(4.6ml)の混合物を50℃で2.5時間撹拌した。混合物を、EtOAcと水の間で分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で0:1〜3:1)で溶出して残渣を精製し、白色固体として所期の生成物(229mg、64%)を得た。
【0277】
実施例A16
中間体75の調製
【化70】
中間体36(0.25g、1.25mmol)、1,3−ジブロモプロパン(0.14ml、1.37mmol)、炭酸カリウム(0.57g、4.12mmol)およびDMF(5ml)の混合物を周囲温度で18時間撹拌した。混合物をEtOAcと水との間で分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で0:1〜3:1)で溶出して残渣を精製し、無色の油として所期の生成物(0.22g、56%)を得た。
【0278】
実施例A17
a)中間体76の調製
【化71】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌した中間体62(0.81g、2.63mmol)の無水DMF(25ml)溶液を、水素化ナトリウム(0.32g、7.89mmol、鉱油中60%)により何回かに分けて処理した。30分間の撹拌後、4−メタンスルホニルオキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(1.28g、4.6mmol)を何回かに分けて加え、得られた混合物を100℃で24時間撹拌した。混合物を周囲温度にまで冷却し、水で急冷し、水とEtOAcの間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、MeOHとDCMの混合物(体積で0:1〜1:9)で溶出して残渣を精製し、黄色固体として所期の生成物(0.53g、41%)を得た。
LCMS(C法):Rt=3.44分、m/z[M+H]
+=491/493
中間体77〜79および166〜168は、適切な出発物質を使用して実施例A17の反応手順にしたがって調製した(表10)。
【0279】
【表14】
【0280】
実施例A18
a)中間体96の調製
【化72】
中間体62(0.50g、1.62mmol)、3−ヨード−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.64g、2.27mmol)、炭酸セシウム(1.19g、3.65mmol)およびDMF(14ml)をマイクロ波照射により110℃で2.5時間加熱した。混合物を周囲温度にまで冷却し、水とEtOAcの間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液と、DCMとの混合物(体積で0:1〜1:9)で溶出して残渣を精製し、白色固体として所期の生成物(0.50g、66%)を得た。
LCMS(A法):Rt=3.30分、m/z[M+H]+=463/465
【0281】
実施例A19
a)中間体100の調製
【化73】
中間体62(0.50g、1.62mmol)、3−ヨードオキセタン(1.45g、7.86mmol)、炭酸セシウム(2.11g、6.48mmol)およびDMF(0.95ml)の混合物を100℃で48時間加熱した。混合物を周囲温度にまで冷却し、水とEtOAcの間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮して淡黄色固体として所期の生成物を得た(0.32g、55%)。
LCMS(C法):Rt=2.49分、m/z[M+H]+=364/366
中間体80〜116、160、169、170、176、185、193、194および195は、適切な出発物質を使用して実施例A19の反応手順にしたがって調製した(表11)。
【0282】
【表15】
【0283】
【表16】
【0284】
【表17】
【0285】
【表18】
【0286】
【表19】
【0287】
【表20】
【0288】
【表21】
【0289】
実施例A20
a)中間体121の調製
【化74】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌した中間体96(0.50g、1.073mmol)のDCM(20ml)溶液を、トリフルオロ酢酸(5.0ml、65.0mmol)で処理し、得られた混合物を1時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、残渣をMeOHと共に粉砕し、オフホワイト色固体として所期の生成物を得た(0.41g、100%)。
LCMS(B法):Rt=1.98分、m/z[M+H]+=363/365
中間体117〜128、161、171および186は、適切な出発物質を使用して実施例A20の反応手順にしたがって調製した(表12)。
【0290】
【表22】
【0291】
【表23】
【0292】
【表24】
【0293】
実施例A21
中間体129の調製
【化75】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌した、MeOH(13ml)および1,2−ジクロロエタン(7.6ml)中の中間体124(0.38g、0.83mmol)を、酢酸ナトリウム(0.07g、0.832mmol)、ホルムアルデヒド溶液(37重量%水)(0.12ml、1.664mmol)およびナトリウム三アセトキシボロハイドライド(0.35g、1.664mmol)で順次処理し、得られた混合物を3時間撹拌した。ISOLUTE(登録商標)SCX−2SPEカラムにより、MeOHと、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液との混合物(体積で1:0〜0:1)で溶出して混合物を精製し、黄色固体として所期の生成物(231mg、77%)を得た。
LCMS(C法):Rt=0.86分、m/z[M+H]
+=359/361
中間体130〜134、172、173、176、187、189、196および197は、適切な出発物質を使用して実施例A21の反応手順にしたがって調製した(表13)。
【0294】
【表25】
【0295】
【表26】
【0296】
実施例A22
a)中間体135の調製
【化76】
中間体13(0.15g、0.43mmol)、N−ヨードスクシンイミド(0.29g、1.29mmol)およびDMF(3ml)の混合物を、100℃で1時間撹拌した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水とEtOAcの間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、MeOHをDCMに加えた混合物(体積で0:1〜1:19)で溶出して残渣を精製し、所期の生成物(0.30g、51%)を得た。
LCMS(C法):Rt=2.96分、m/z[M+H]
+=474/476
中間体136、137および202は、適切な出発物質を使用して中間体135の反応手順にしたがって調製した(表14)。
【0297】
【表27】
【0298】
b)中間体138の調製
【化77】
中間体135(0.10g、0.22mmol)、シアン化銅(0.02g、0.22mmol)およびDMF(1.0ml)の混合物を、窒素雰囲気中、100℃で9時間撹拌した。混合物を周囲温度にまで冷却し、EtOAcと水の間で分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で0:1〜1:0)で溶出して残渣を精製し、所期の生成物(0.06g、68%)を得た。
LCMS(A法):Rt=2.78分、m/z[M+H]
+=373/375
中間体139および140は、適切な出発物質を使用して中間体138の反応手順にしたがって調製した(表15)。
【0299】
【表28】
【0300】
実施例A23
a)中間体141の調製
【化78】
窒素雰囲気中、0
oで撹拌した中間体93(0.10g、0.26mmol)の無水テトラヒドロフラン(6ml)溶液を、水素化リチウムアルミニウムの1.0M濃度テトラヒドロフラン溶液(0.38ml、0.38mmol)で処理した。0.5時間後、水(1.0ml)および水酸化ナトリウムの3.75M水溶液(0.5ml)で混合物を順次希釈し、得られた混合物を10分間撹拌した。混合物をセライトを通して濾過し、硫酸マグネシウム上で脱水し、真空中で濃縮した。残渣をシリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、DCMとMeOHの混合物(体積で1:0〜9:1)で溶出し、残渣を精製して所期の生成物(0.06g、65%)を得た。
LCMS(C法):Rt=1.88分、m/z[M+H]
+=362/364
【0301】
実施例A24
a)中間体142の調製
【化79】
中間体4(0.10g、0.35mmol)、メタンスルホニルエタン(0.26ml、2.92mmol)、トリエチルアミン(0.12ml、0.828mmol)およびMeOH(2.0ml)の混合物をマイクロ波照射により120℃で0.5時間加熱した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、DCMと、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液との混合物(体積で1:0〜19:1)で溶出して残渣を精製し、ベージュ色固体として所期の生成物(0.11g、81%)を得た。
LCMS(B法):Rt=1.59/1.72分、m/z[M+H]
+=396/398
【0302】
実施例A25
a)中間体143の調製
【化80】
中間体107(0.21g、0.52mmol)、メチルアミン塩酸塩(0.14g、2.10mmol)、DIPEA(0.55ml、3.15mmol)、1−ブタノール(2.5ml)およびテトラヒドロフラン(1.5ml)の混合物をマイクロ波照射により150℃で8時間加熱した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとシクロヘキサンの混合物(体積で0:1〜1:0)で溶出して残渣を精製し、白色固体として所期の生成物(0.18g、86%)を得た。
LCMS(C法):Rt=3.14分、m/z[M+H]
+=394/396
【0303】
実施例A26
a)中間体144の調製
【化81】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌した、MeOH(9ml)および酢酸(4.5ml)の混合物中の中間体121(0.34g、0.94mmol)の溶液を、(1−エトキシシクロプロポキシ)トリメチルシラン(0.94ml、4.68mmol)で処理した。10分間の撹拌後、混合物をシアノ水素化ホウ素ナトリウム(0.35g、5.62mmol)で処理し、得られた混合物を55℃で1.5時間撹拌した。混合物を周囲温度にまで冷却し、ISOLUTE(登録商標)SCX−2SPEカラムにより、MeOHと、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液との混合物(体積で1:0〜0:1)で溶出して精製した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液と、DCMとの混合物(体積で0:1〜1:19)で溶出してさらに精製し、白色固体として所期の生成物(0.09g、25%)を得た。
LCMS(B法):Rt=1.82分、m/z[M+H]
+=403/405
中間体199は、適切な出発物質を使用して実施例A26の反応手順にしたがって調製した(表16)。
【0304】
【表29】
【0305】
実施例A27
a)中間体145の調製
【化82】
周囲温度で撹拌した、中間体101(0.20g、0.526mmol)とジフルオロメタンスルホン酸亜鉛(0.31g、1.05mmol)のDCM(8.0ml)と水(3.2ml)の混合物中懸濁液を、トリフルオロ酢酸(0.04ml、0.52mmol)とtert−ブチルヒドロペルオキシドの70%水溶液(1.84mmol)で順次処理した。24時間の撹拌後、混合物をジフルオロメタンスルホン酸亜鉛(0.31g、1.05mmol)とtert−ブチルヒドロペルオキシド70%水溶液(0.94mmol)で順次処理し、得られた混合物を48時間撹拌した。混合物をDCMと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液との間で分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、MeOHとDCMの混合物(体積で0:100〜1:19)で溶出して残渣を精製し、所期の生成物(0.06g、24%)を得た。
LCMS(B法):Rt=3.22分、m/z[M+H]
+=430/432
【0306】
実施例A28
a)中間体146の調製
【化83】
周囲温度で撹拌した中間体54(0.2g、0.48mmol)のテトラヒドロフラン(3.6ml)と水(0.4ml)の混合物中溶液を、トリエチルアミン(0.15g、1.44mmol)、ジ−tert−ブチルジカーボネート(0.2g、0.96mmol)とトリフェニルホスフィン(0.25g、0.96mmol)で順次処理し、得られた混合物を30℃で18時間撹拌した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。分取TLCにより残渣を精製し、所期の生成物(0.05g、21%)を得た。
【0307】
実施例A29
a)中間体147の調製
【化84】
窒素雰囲気中、−78
oで撹拌した、1−(3−メチル−オキセタン−3−イル)−エタノン(0.5g、4.4mmol)の無水テトラヒドロフラン(7.0ml)溶液を、臭化エチニルマグネシウムの0.5M濃度テトラヒドロフラン溶液(9.7ml、4.85mmol)で処理した。得られた混合物を周囲温度に加温し、3.5時間撹拌した。混合物を0℃にまで冷却し、飽和塩化アンモニウム水溶液で希釈し、Et
2Oで抽出した。一緒にした抽出物を水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水した。溶媒を真空中で除去し、所期の生成物(0.67g、100%)を得た。
中間体148、149、159および174は、適切な出発物質を使用して実施例A29の反応手順にしたがって調製した(表17)。
【0308】
【表30】
【0309】
実施例A30
a)中間体150の調製
【化85】
脱ガスした、中間体85(0.07g、0.16mmol)、2−メチル−ブト−3−イン−2−オール(0.02ml、0.20mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.04g、0.04mmol)、ヨウ化銅(3.7mg、0.020mmol)およびトリエチルアミン(0.191ml、1.37mmol)のアセトニトリル(2.6ml)中の懸濁液をマイクロ波照射により100℃で1.25時間加熱した。混合物を周囲温度にまで冷却し、濾過し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、MeOHをDCMに加えた混合物(体積で0:1〜1:10)で溶出して残渣を精製し、所期の生成物(0.04g、55%)を得た。
LCMS(B法):Rt=2.18分、m/z[M+H]
+=449
中間体151〜158は、適切な出発物質を使用して実施例A30の反応手順にしたがって調製した(表18)。
【0310】
【表31】
【0311】
【表32】
【0312】
実施例A31
a)中間体175の調製
【化86】
窒素雰囲気中、80℃で撹拌した中間体62(0.70g、1.66mmol)、粉末水酸化カリウム(0.11g、1.96mmol)、トルエン(15.0ml)およびDMF(1.0ml)の混合物を、1時間かけて3−メタンスルホニルオキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル(0.27g、0.98mmol)により何回かに分けて処理した。6時間後、3−メタンスルホニルオキシ−ピペリジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステルの第2の一定分量(0.27g、0.98mmol)を加え、得られた混合物を80℃で18時間撹拌した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。残渣を水とDCMの間で分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮して黄色油として所期の生成物を得た(0.79g、97%)。
LCMS(C法):Rt=3.51分、m/z[M+H]
+=491/493
【0313】
実施例A32
a)中間体177の調製
【化87】
周囲温度で撹拌した中間体186(0.17g、0.49mmol)、トリエチルアミン(0.10ml、0.73mmol)およびDMF(5.0ml)の混合物をペンタノイルクロリド(0.06ml、0.54mmol)で処理した。0.5時間後、混合物を真空中で濃縮し、ISOLUTE(登録商標)SCX−2SPEカラムにより、MeOHと、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液との混合物(体積で1:0〜0:1)で溶出して残渣を精製した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液と、DCMとの混合物(体積で0:1〜1:9)で溶出してさらに精製し、黄色泡状物質として所期の生成物(0.12g、57%)を得た。LCMS(C法):Rt=2.08分、m/z[M+H]
+=431/433
中間体191は、適切な出発物質を使用して実施例A32の反応手順にしたがって調製した(表19)。
【0314】
【表33】
【0315】
実施例A33
a)中間体178の調製
【化88】
周囲温度で撹拌した中間体128(0.23g、0.61mmol)、DIPEA(0.16ml、0.92mmol)およびDMF(6.0ml)の混合物を、1,1,1−トリフルオロ−3−ヨード−プロパン(0.09ml、0.79mmol)で処理し、得られた混合物を50℃で72時間、その後70℃で10時間加熱した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。ISOLUTE(登録商標)SCX−2SPEカラムにより、MeOHと、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液との混合物(体積で1:0〜0:1)で溶出して残渣を精製した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液と、DCMとの混合物(体積で0:1〜1:19)で溶出してさらに精製し、クリーム色の固体として所期の生成物(0.12g、43%)を得た。
LCMS(C法):Rt=2.18分、m/z[M+H]
+=473/475
中間体179、198、200および201は、適切な出発物質を使用して実施例A33の反応手順にしたがって調製した(表20)。
【0316】
【表34】
【0317】
実施例A34
a)中間体190の調製
【化89】
窒素雰囲気中、0℃で撹拌した中間体121(0.25g、0.52mmol)、DIPEA(0.27ml、1.57mmol)およびテトラヒドロフラン(7.0ml)の混合物を、トリフルオロ−メタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロ−エチルエステル(0.08ml、0.55mmol)で処理した。周囲温度で2時間撹拌後、トリフルオロ−メタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロ−エチルエステル第2の一定分量(0.18ml、1.24mmol)を加え、得られた混合物を50℃で2.5時間撹拌した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、MeOHとDCMの混合物(体積で0:1〜1:19)で溶出して残渣を精製し、白色固体として所期の生成物(0.12g、74%)を得た。
LCMS(B法):Rt=3.12分、m/z[M+H]
+=445/447
【0318】
実施例A35
a)中間体192の調製
【化90】
窒素雰囲気中、0
℃で撹拌した中間体121(0.20g、0.42mmol)、トリエチルアミン(0.17ml、1.22mmol)およびテトラヒドロフラン(4.0ml)の混合物を、塩化アセチル(0.04ml、0.61mmol)で処理し、得られた混合物を周囲温度で1.5時間攪拌した。混合物を真空中で濃縮し、シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、アンモニアの2M濃度MeOH溶液と、DCMとの混合物(体積で0:1〜1:9)で溶出して残渣を精製し、白色固体として所期の生成物(0.10g、59%)を得た。
LCMS(B法):Rt=2.29分、m/z[M+H]
+=405/407
【0319】
実施例A36
a)中間体203の調製
【化91】
窒素雰囲気中、周囲温度で撹拌した中間体202(0.47g、1.03mmol)のTHF(12ml)中の懸濁液を、4−ジメチルアミノピリジン(0.03g、0.21mmol)、トリエチルアミン(0.43ml、3.09mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(0.49g、2.27mmol)で順次処理した。得られた混合物を50℃で2時間撹拌した。ジ−tert−ブチルジカーボネートの第2の一定分量(0.49g、2.27mmol)を加え、混合物を50℃で3時間加熱した。混合物を周囲温度にまで冷却し、水とEtOAcの間で分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で0:1〜7:3)で溶出して残渣を精製し、茶色の固体として所期の生成物(0.55g、81%)を得た。
LCMS(B法):Rt=4.64分、m/z[M+H]+=658/660
b)中間体204の調製
【化92】
撹拌した中間体203(0.50g、0.76mmol)、ヨウ化銅(0.06g、0.30mmol)、1,10−フェナントロリン(0.11g、0.608mmol)、炭酸セシウム(0.49g、1.52mmol)および2−メトキシエタノール(10.0ml、127mmol)の混合物をマイクロ波照射により100℃で0.5時間加熱した。混合物を周囲温度にまで冷却し、濾過し、濾液を真空中で濃縮した。残渣をDCM(10ml)で希釈し、トリフルオロ酢酸(5ml)で処理した。得られた混合物を周囲温度で1時間撹拌した。その後、混合物を真空中で濃縮し、ISOLUTE(登録商標)SCX−2SPEカラムにより、MeOHと、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液との混合物(体積で1:0〜0:1)で溶出して残渣を精製した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、EtOAcとペンタンの混合物(体積で0:1〜1:0)、続いてアンモニアの2.0M濃度MeOH溶液とDCM(体積で0:1〜1:19)で溶出してさらに精製し、白色固体として所期の生成物(0.09g、30%)を得た。
LCMS(B法):Rt=2.28分、m/z[M+H]+=406/408
【0320】
実施例A37
a)中間体205の調製
【化93】
アルゴン雰囲気中、−78℃で撹拌した、−70℃未満の温度を維持しながら、n−ブチルリチウムの1.6M濃度ヘキサン溶液(3.2ml、5.12mmol)で処理した。1時間の撹拌後、混合物を1−フルオロ−2−プロパノン(0.36ml、5.00mmol)で処理し、得られた混合物を0℃で1.5時間撹拌した。水を加えて混合物を急冷し、水とジエチルエーテルの間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、ジエチルエーテルとペンタンの混合物(体積で0:1〜1:19)で溶出して残渣を精製し、無色の油として所期の生成物(0.91g、61%)を得た。
中間体206は、適切な出発物質を使用して実施例A37の反応手順にしたがって調製した(表21)。
【0321】
【表35】
【0322】
実施例A38
a)中間体207の調製
次の条件で、キラル分取HPLCにより中間体206(1.40g、4.57mmol)を精製した:カラム、Diacel Chiralpak IC、250×20mm、5μm;移動相、ヘプタン中DCM(40%)、流量18ml/分;検出器、UV254nm。第1の溶出エナンチオマーは無色の油(0.45g、32%)として、第2の溶出エナンチオマー(中間体207)は無色の油(0.49g、35%)として単離された。
【0323】
化合物の調製
本明細書で与えられる化合物中の酸含有量(例えば、ギ酸または酢酸)の値は、実験的に得たものであり、異なる分析法を用いれば変化し得る。本明細書で報告するギ酸または酢酸の含有量は、
1H NMRの積分により決定されたものであり、
1H NMRの結果と共に報告されている。酸含有量が0.5当量未満の化合物は、遊離塩基と見なし得る。
【0324】
実施例B1
実施例B1.a
化合物1の調製
【化94】
中間体4(0.07g、0.21mmol)、2−メチルブト−3−イン−2−オール(0.02g、0.23mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.05g、0.04mmol)、ヨウ化銅(I)(4.0mg、0.02mmol)、トリエチルアミン(0.24ml、1.43mmol)およびアセトニトリル(1.5ml)の混合物をマイクロ波照射により100°Cで15分間加熱した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、MeOHとDCMの混合物(体積で1:19〜1:4)で溶出して残渣を精製し、その後Et
2Oと共に粉砕し、淡黄色固体として所期の生成物(0.022g、31%)を得た。
LCMS(E法):R
t=1.69分、m/z[M+H]
+=294
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:12.27(s,1H),8.73(d,J=1.1Hz,1H),8.51(s,1H),8.45(d,J=2.9Hz,1H),8.16(d,J=5.3Hz,1H),7.04(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.47(s,1H),1.52(s,6H).
第2のバッチを単離したところ、1.0当量のギ酸が存在した。
【0325】
実施例B1.b
化合物97の調製
【化95】
中間体100(0.35g、0.96mmol)、2−シクロプロピル−ブト−3−イン−2−オール(0.33g、2.96mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.22g、0.19mmol)、ヨウ化銅(I)(0.02g、0.09mmol)、トリエチルアミン(0.95ml、6.82mmol)およびアセトニトリル(15ml)の混合物をマイクロ波照射により100℃で2時間加熱した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。ISOLUTE(登録商標)SCX−2SPEカラムにより、MeOHと、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液との混合物(体積で1:0〜0:1)で溶出して残渣を精製した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液とDCMとの混合物(体積で1:19)で溶出してさらに精製し、淡黄色固体として所期の生成物(0.24g、62%)を得た。
LCMS(E法):Rt=2.62分、m/z[M+H]
+=394
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=0.9Hz,1H),8.60(d,J=0.9Hz,1H),8.54(d,J=2.1Hz,1H),8.30(d,J=3.7Hz,1H),6.67(s,2H),6.01−5.93(m,1H),5.35(s,1H),5.11(t,J=7.5Hz,2H),5.00(t,J=6.6Hz,2H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.60−0.39(m,4H).
【0326】
実施例B1.c
a)化合物104の調製
【化96】
中間体144(0.09g、0.23mmol)、2−シクロプロピル−ブト−3−イン−2−オール(0.07g、0.69mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.05g、0.04mmol)、ヨウ化銅(I)(4.0mg、0.02mmol)、トリエチルアミン(0.23ml、1.62mmol)およびアセトニトリル(3.0ml)の混合物をマイクロ波照射により100℃で1時間加熱した。この混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。残渣は、シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液とDCMとの混合物(体積で1:0〜1:19)で溶出して残渣を精製した。逆相分取HPLCにより、アセトニトリルと、0.1%水酸化アンモニウム含有水との混合物(20分かけて体積で1:19〜7:3)で溶出してさらに精製し、白色固体として所期の生成物(0.044g、43%)を得た。
LCMS(E法):Rt=2.25分、m/z[M+H]
+=433
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.01(d,J=1.0Hz,1H),8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.45(d,J=2.2Hz,1H),8.28(d,J=3.7Hz,1H),6.66(s,2H),5.37−5.29(m,2H),3.90−3.85(m,2H),3.63−3.58(m,2H),2.13−2.07(m,1H),1.54(s,3H),1.21−1.14(m,1H),0.61−0.48(m,2H),0.48−0.36(m,4H),0.34−0.30(m,2H).
化合物2〜96、98〜103、105〜110、123、126〜156、158〜160および162〜168は、実施例B1(B1.a、B1.b、B1.c)の反応手順にしたがって調製した(表22)。
【0327】
【表36】
【0328】
【表37】
【0329】
【表38】
【0330】
【表39】
【0331】
【表40】
【0332】
【表41】
【0333】
【表42】
【0334】
【表43】
【0335】
【表44】
【0336】
【表45】
【0337】
【表46】
【0338】
【表47】
【0339】
【表48】
【0340】
【表49】
【0341】
【表50】
【0342】
【表51】
【0343】
【表52】
【0344】
【表53】
【0345】
【表54】
【0346】
【表55】
【0347】
【表56】
【0348】
実施例B2
a)化合物111の調製
【化97】
脱ガスした、中間体14(0.06g、0.166mmol)、1,1,1−トリフルオロ−2−メチル−4−トリメチルシラニル−ブト−3−イン−2−オール(0.35g、1.67mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.04g、0.033mmol)、ヨウ化銅(3.2mg、0.017mmol)、トリエチルアミン(0.17ml、1.20mmol)およびアセトニトリル(1.5ml)の混合物を、フッ化テトラブチルアンモニウムの1.0M濃度テトラヒドロフラン溶液(1.67ml、1.67mmol)で処理した。得られた混合物を、マイクロ波照射により100℃で1時間加熱した。混合物を周囲温度にまで冷却し、真空中で濃縮した。シリカゲル上のカラムクロマトグラフ法により、MeOH溶液とDCMとの混合物(体積で0:1〜1:9)で溶出して残渣を精製した。ISOLUTE(登録商標)SCX−2SPEカラムにより、MeOHと、アンモニアの2.0M濃度MeOH溶液との混合物(体積で1:0〜0:1)で溶出してさらに精製し、所期の生成物(0.03g、50%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.99(d,J=1.0Hz,1H),8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.36(s,1H),8.18(d,J=5.3Hz,1H),7.13(s,1H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.57(s,2H),4.83(s,1H),4.28(s,2H),1.68(s,3H),1.13(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.49分、m/z[M+H]
+=420
化合物157と161は、実施例B2の反応手順にしたがって調製した(表23)。化合物157は立体配置が不明な、エナンチオマーとして純粋の化合物である(SまたはRエナンチオマー)。
【0349】
【表57】
【0350】
実施例B3
a)化合物112の調製
【化98】
中間体152(0.17mmol)、2.0M水酸化リチウム水溶液(3ml)およびジオキサン(3ml)の混合物を周囲温度で2時間撹拌した。混合物をEtOAcと水との間で分配した。有機相を硫酸ナトリウム上で脱水し、真空中で濃縮した。逆相分取HPLCにより、アセトニトリルと、0.1%ギ酸含有水との混合物(20分かけて体積で1:19〜1:1)で溶出して残渣を精製し、白色固体として所期の生成物(0.02g、35%)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:12.22(s,1H),8.74(d,J=1.0Hz,1H),8.47(d,J=0.9Hz,1H),8.16(d,J=2.6Hz,1H),8.14(s,1H),8.09(s,1H),6.35(s,2H),5.44(s,1H),2.28(s,3H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.78分、m/z[M+H]
+=308
【0351】
実施例B4
a)化合物113の調製
【化99】
アルゴン雰囲気中、周囲温度で、中間体150(0.04g、0.09mmol)、トリフルオロ酢酸(0.4ml)およびDCM(1.6ml)を2時間撹拌した。混合物を真空中で濃縮し、ISOLUTE(登録商標)SCX−2SPEカラムにより、DCM、MeOHおよびアンモニアの2.0M濃度MeOH溶液の混合物(体積で1:1:0〜1:0:1)で溶出して残渣を精製し、その後、Et
2Oオフホワイト色の固体として所期の生成物(0.03g、92%)を得た。
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ ppm:8.79(d,J=0.9Hz,1H),8.67(s,1H),8.65(d,J=0.9Hz,1H),8.18(d,J=5.4Hz,1H),7.12(d,J=5.5Hz,1H),5.64−5.58(m,1H),4.19−4.05(m,4H),1.62(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.55分、m/z[M+H]
+=349
化合物114〜118、124および125は、実施例B4の反応手順にしたがって調製した(表24)。
【0352】
【表58】
【0353】
実施例C1
a)化合物119および120の調製
【化100】
次の条件で、キラル分取SFCにより化合物88(0.04g、0.09mmol)を精製した:カラム、Phenomenex Lux(登録商標)5u Cellulose−4、250×21.2mm、5μm;移動相、CO
2(60%)、MeOh(40%);検出器、UV240nm。これにより、淡黄色固体として化合物119(第1溶出エナンチオマー;RまたはS)(0.01g、33%)および淡黄色固体として化合物120(第2溶出エナンチオマー;RまたはS)(0.01g、32%)を得た。
【0354】
実施例C2
a)化合物121および122の調製
【化101】
次の条件で、キラル分取SFCにより化合物97(0.20g、0.51mmol)を精製した:カラム、Phenomenex Lux(登録商標)5u Cellulose−4、250×21.2mm、5μm;移動相、CO
2(45%)、イソプロピルアルコール(55%);検出器、UV240nm。これにより、淡黄色固体として化合物121(第1溶出エナンチオマー;RまたはS)(0.08g、41%)および淡黄色固体として化合物122(第2溶出エナンチオマー;RまたはS)(0.08g、42%)を得た。
【0355】
分析の部
LCMS
保持時間と関連質量のイオンを決定するために、以下の方法を用いて質量分析(LCMS)実験を行った。
【0356】
A法:ダイオードアレイ検出器を具備したWaters1525 LCシステムと連結した、Waters ZMD四重極質量分析計で実験を実施した。質量分析計は、陽イオンおよび陰イオンモードで作動するエレクトロスプレー源を有するものであった。Sedex85蒸発光散乱検出器を用いて、追加検出を行った。LCは、3ミクロンの30×4.6mmC18Lunaカラムを用い、2ml/分の流量で行った。初期溶媒系は、最初の0.5分間を0.1%ギ酸含有水(溶媒A)95%と、0.1%ギ酸含有アセトニトリル(溶媒B)5%とし、その後の4分間は5%溶媒Aおよび95%溶媒Bへの勾配とした。さらに1分間、最終の溶媒系を一定に保持した。
【0357】
B法:ダイオードアレイ検出器を具備したHewlett Packard 1050LCシステムと連結した、Waters VG Platform II四重極質量分析計で実験を実施した。質量分析計は、陽イオンおよび陰イオンモードで作動するエレクトロスプレー源を有するものであった。Sedex85蒸発光散乱検出器を用いて、追加検出を行った。LCは、3ミクロンの30×4.6mmC18Lunaカラムを用い、2ml/分の流量で行った。初期溶媒系は、最初の0.3分間を0.1%ギ酸含有水(溶媒A)95%と、0.1%ギ酸含有アセトニトリル(溶媒B)5%とし、その後の4分間は5%溶媒Aおよび95%溶媒Bへの勾配とした。さらに1分間、最終の溶媒系を一定に保持した。
【0358】
C法:ダイオードアレイ検出器を具備したHewlett Packard HP1100LCシステムと連結した、Waters Platform LC四重極質量分析計で実験を実施した。質量分析計は、陽イオンおよび陰イオンモードで作動するエレクトロスプレー源を有するものであった。Sedex85蒸発光散乱検出器を用いて、追加検出を行った。LCは、3ミクロンの30×4.6mmC18Lunaカラムを用い、2ml/分の流量で行った。初期溶媒系は、最初の0.5分間を0.1%ギ酸含有水(溶媒A)95%と、0.1%ギ酸含有アセトニトリル(溶媒B)5%とし、その後の4分間は5%溶媒Aおよび95%溶媒Bへの勾配とした。さらに1分間、最終の溶媒系を一定に保持した。
【0359】
D法:クォータナリーポンプとPDA検出器を具備したHewlett Packard HP1100LCシステムと連結した、Waters ZQ四重極質量分析計で実験を実施した。質量分析計は、陽イオンおよび陰イオンモードで作動するエレクトロスプレー源を有するものであった。Sedex65蒸発光散乱検出器を用いて、追加検出を行った。LCは、3ミクロンの30×4.6mmC18Lunaカラムを用い、2ml/分の流量で行った。初期溶媒系は、最初の0.3分間を0.1%ギ酸含有水(溶媒A)95%と、0.1%ギ酸含有アセトニトリル(溶媒B)5%とし、その後の4分間は5%溶媒Aおよび95%溶媒Bへの勾配とした。さらに1分間、最終の溶媒系を一定に保持した。
【0360】
E法:PDA UV検出器を具備したWaters Acquity UPLCシステムと連結した、Waters Micromass ZQ2000四重極質量分析計で実験を実施した。質量分析計は、陽イオンおよび陰イオンモードで作動するエレクトロスプレー源を有するものであった。LCはAcquity BEH1.7ミクロンC18カラム、Acquity BEH Shield1.7ミクロンRP18カラムまたはAcquity HST1.8ミクロンカラムを使用して行った。各カラムは、100×2.1mmの寸法を有しており、流量0.4ml/分で40℃に維持した。初期溶媒系は、最初の0.4分間を0.1%ギ酸含有水(溶媒A)95%と、0.1%ギ酸含有アセトニトリル(溶媒B)5%とし、その後の5.2分間は5%溶媒Aおよび95%溶媒Bへの勾配とした。さらに0.8分間、最終の溶媒系を一定に保持した。
【0361】
NMRデータ
本明細書で与えられる化合物中の酸含有量(例えば、ギ酸または酢酸)の値は、実験的に得られたものであり、異なる分析法を用いれば変化し得る。本明細書で報告するギ酸または酢酸の含有量は、
1H NMRの積分により決定したものである。酸含有量が0.5当量未満の化合物は、遊離塩基と見なし得る。
【0362】
本明細書のNMR実験は、周囲温度において400MHzで作動する、標準的なパルスシーケンスを有するVarian Unity Inovaスペクトロメータを用いて行った。化学シフト(δ)を、内部標準として使用したテトラメチルシラン(TMS)より低磁場側の百万分率(ppm)で報告する。
【0363】
化合物2
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.90(d,J=1.1Hz,1H),8.48(d,J=1.1Hz,1H),8.42(s,1H),8.17(d,J=5.3Hz,1H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.57(s,2H),5.48(s,1H),4.52(t,J=5.0Hz,2H),3.73(t,J=5.0Hz,2H),3.23(s,3H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.96分、m/z[M+H]
+=352
【0364】
化合物3
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.94(d,J=1.1Hz,1H),8.45(d,J=1.1Hz,1H),8.32(s,1H),8.17(d,J=5.3Hz,1H),6.97(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.47(s,1H),4.82(s,1H),4.26(s,2H),1.52(s,6H),1.13(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.89分、m/z[M+H]
+=366
【0365】
化合物4
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:12.30−12.10(br s,1H),8.73(d,J=1.1Hz,1H),8.53(d,J=1.1Hz,1H),8.47(s,1H),8.20(d,J=5.2Hz,1H),7.04−7.03(m,2H),5.47(s,1H),2.91(s,3H),1.50(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.89分、m/z[M+H]
+=308
【0366】
化合物5
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.84(d,J=1.1Hz,1H),8.48(d,J=1.1Hz,1H),8.41(s,1H),8.16(d,J=5.3Hz,1H),6.95(d,J=5.3Hz,1H),6.55(s,2H),5.47(s,1H),3.96(s,3H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.78分、m/z[M+H]
+=308
【0367】
化合物6(ギ酸0.5当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.95(d,J=1.1Hz,1H),8.52(s,1H),8.50(d,J=1.1Hz,1H),8.33(s,0.5H),8.17(d,J=5.3Hz,1H),6.99(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.47(s,1H),4.36−4.32(m,2H),3.86−3.81(m,1H),3.69−3.64(m,2H),3.49−3.47(m,1H),2.86−2.83(m,1H),1.93−1.88(m,1H),1.65−1.61(m,1H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.01分、m/z[M+H]
+=378
【0368】
化合物7
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.91(d,J=1.1Hz,1H),8.47(d,J=1.1Hz,1H),8.46(s,1H),8.16(d,J=5.3Hz,1H),6.96(d,J=5.3Hz,1H),6.55(s,2H),5.47(s,1H),4.45(t,J=6.1Hz,2H),3.50(t,J=4.4Hz,4H),2.74(t,J=6.1Hz,2H),2.45−2.40(m,4H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.67分、m/z[M+H]
+=407
【0369】
化合物8
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.93(d,J=1.1Hz,1H),8.65(s,1H),8.52(d,J=1.0Hz,1H),8.27(s,1H),6.90(s,2H),5.46(s,1H),5.00(t,J=5.0Hz,1H),4.46(t,J=5.0Hz,2H),3.81−3.75(m,2H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.29分、m/z[M+H]
+=372/374
【0370】
化合物9
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:12.28(br s,1H),8.73(d,J=1.1Hz,1H),8.54(d,J=1.1Hz,1H),8.45(s,1H),8.15(d,J=5.3Hz,1H),7.04(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),6.29(s,1H),1.01(s,4H).
LCMS(E法):Rt=1.64分、m/z[M+H]
+=292
【0371】
化合物10
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=1.0Hz,1H),8.61(s,1H),8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.17(d,J=5.3Hz,1H),7.08(d,J=5.3Hz,1H),6.57(s,2H),5.48(d,J=5.4Hz,1H),4.99−4.98(m,1H),4.64−4.63(m,1H),1.55(d,J=6.6Hz,6H),1.44(d,J=6.6Hz,3H).
LCMS(E法):Rt=1.06分、m/z[M+H]
+=322
【0372】
化合物11
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,トリフルオロ酢酸)δ ppm:9.51(s,1H),9.39(s,1H),8.97(s,1H),8.37(d,J=6.6Hz,1H),7.41(d,J=6.6Hz,1H),4.55(t,J=7.1Hz,2H),2.82(t,J=7.1Hz,2H),2.18−2.11(m,2H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.55分、m/z[M+H]
+=351
【0373】
化合物12
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.89(d,J=1.0Hz,1H),8.48(d,J=1.0Hz,1H),8.42(s,1H),8.17(d,J=5.3Hz,1H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.47(s,1H),5.01(t,J=5.2Hz,1H),4.39(t,J=5.2Hz,2H),3.79(q,J=5.2Hz,2H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.71分、m/z[M+H]
+=338
第2のバッチを単離したところ、1.5当量のギ酸が存在した。
【0374】
化合物13
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.97(d,J=1.1Hz,1H),8.61(s,1H),8.60(d,J=1.1Hz,1H),8.16(d,J=5.3Hz,1H),7.08(d,J=5.3Hz,1H),6.57(s,2H),5.36(t,J=5.9Hz,1H),4.99−4.98(m,1H),4.35(d,J=5.9Hz,2H),1.55(d,J=6.6Hz,6H).
LCMS(E法):Rt=1.83分、m/z[M+H]
+=308
【0375】
化合物14(ギ酸0.5当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:12.39(s,1H),8.79(s,1H),8.63(d,J=2.7Hz,1H),8.50(s,1H),8.27(s,1H),8.17(s,0.5H),6.90(s,2H),5.46(s,1H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.33分、m/z[M+H]
+=328/330
【0376】
化合物15(ギ酸1.8当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.94(d,J=0.9Hz,1H),8.59(s,1H),8.52(d,J=0.9Hz,1H),8.17(d,J=5.5Hz,1H),8.14(s,1.8H),7.08(d,J=5.4Hz,1H),6.56(s,2H),5.47(s,1H),5.02−4.93(m,1H),1.54(d,J=6.6Hz,6H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.07分、m/z[M+H]
+=336
【0377】
化合物16
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.99(d,J=1.1Hz,1H),8.62(s,1H),8.46(d,J=1.1Hz,1H),8.28(s,1H),6.90(s,2H),5.47(s,1H),5.06−4.98(m,1H),1.56(d,J=6.6Hz,6H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.88分、m/z[M+H]
+=370/372
第2のバッチを単離したところ、1.0当量のギ酸が存在した。
【0378】
化合物17(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.01(d,J=1.1Hz,1H),8.62(s,1H),8.48(d,J=1.1Hz,1H),8.29(s,1H),7.78(d,J=3.2Hz,1H),7.69(d,J=3.2Hz,1H),7.05(s,1H),6.90(s,2H),5.04−5.03(m,1H),1.93(s,3H),1.56(d,J=6.7Hz,6H).
LCMS(E法):Rt=3.19分、m/z[M+H]
+=439/441
【0379】
化合物18(ギ酸1.5当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.94(d,J=1.1Hz,1H),8.59(s,1H),8.53(d,J=1.1Hz,1H),8.16(d,J=5.3Hz,1H),8.15(s,1.5H),7.08(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.46−5.20(br s,1H),4.98−4.97(m,1H),1.96−1.93(m,4H),1.78−1.72(m,4H),1.55(d,J=6.6Hz,6H).
LCMS(E法):Rt=2.33分、m/z[M+H]
+=362
【0380】
化合物19
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.00(d,J=1.0Hz,1H),8.62(s,1H),8.47(d,J=1.0Hz,1H),8.28(s,1H),6.90(s,2H),5.32(s,1H),5.02−5.01(m,1H),1.96−1.93(m,4H),1.75−1.72(m,4H),1.57(d,J=6.7Hz,6H).
LCMS(E法):Rt=3.17分、m/z[M+H]
+=396/398
【0381】
化合物20(ギ酸0.2当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.95(d,J=1.1Hz,1H),8.63(s,1H),8.52(d,J=1.1Hz,1H),8.28(s,1H),8.25(s,0.2H),7.78(d,J=3.2Hz,1H),7.69(d,J=3.2Hz,1H),7.04(s,1H),6.90(s,2H),4.60(t,J=5.0Hz,2H),3.72(t,J=5.0Hz,2H),3.23(s,3H),1.93(s,3H).
LCMS(E法):Rt=2.92分、m/z[M+H]
+=455/457
【0382】
化合物21
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.98(d,J=1.1Hz,1H),8.62(s,1H),8.53(d,J=1.1Hz,1H),8.26(s,1H),6.90(s,2H),6.28(s,1H),4.82(s,1H),4.31(s,2H),1.13(s,6H),1.01(s,4H).
LCMS(E法):Rt=2.53分、m/z[M+H]
+=398/400
【0383】
化合物22
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.94(d,J=1.1Hz,1H),8.49(d,J=1.1Hz,1H),8.33(s,1H),8.16(d,J=5.3Hz,1H),6.97(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),6.29(s,1H),4.81(s,1H),4.25(s,2H),1.13(s,6H),1.01(s,4H).
LCMS(E法):Rt=1.85分、m/z[M+H]
+=364
【0384】
化合物23
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.00(d,J=1.1Hz,1H),8.60(s,1H),8.52(d,J=1.1Hz,1H),8.27(s,1H),7.78(d,J=3.2Hz,1H),7.69(d,J=3.2Hz,1H),7.03(s,1H),6.89(s,2H),4.83(s,1H),4.32(s,2H),1.93(s,3H),1.12(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.76分、m/z[M+H]
+=469/471
【0385】
化合物24
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.98(d,J=1.1Hz,1H),8.61(s,1H),8.50(d,J=1.1Hz,1H),8.27(s,1H),6.90(s,2H),5.46(s,1H),4.83(s,1H),4.32(s,2H),1.51(s,6H),1.13(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.54分、m/z[M+H]
+=400/402
【0386】
化合物25(ギ酸0.2当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.93(d,J=1.1Hz,1H),8.63(s,1H),8.50(d,J=1.1Hz,1H),8.27(s,1H),8.22(s,0.2H),6.90(s,2H),5.46(s,1H),4.59(t,J=5.0Hz,2H),3.72(t,J=5.0Hz,2H),3.23(s,3H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.69分、m/z[M+H]
+=386/388
【0387】
化合物26(ギ酸0.2当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.92(d,J=1.1Hz,1H),8.51(d,J=1.1Hz,1H),8.43(s,1H),8.26(s,0.2H),8.17(d,J=5.3Hz,1H),7.78(d,J=3.2Hz,1H),7.69(d,J=3.2Hz,1H),7.06(s,1H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),4.53(t,J=5.0Hz,2H),3.73(t,J=5.0Hz,2H),3.23(s,3H),1.93(s,3H).
LCMS(E法):Rt=2.20分、m/z[M+H]
+=421
【0388】
化合物27(ギ酸0.4当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=1.0Hz,1H),8.48(d,J=1.0Hz,1H),8.34(s,1H),8.29(s,0.4H),8.17(d,J=5.3Hz,1H),7.78(d,J=3.2Hz,1H),7.69(d,J=3.2Hz,1H),7.11−7.00(br s,1H),6.97(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),4.90−4.74(br s,1H),4.26(s,2H),1.93(s,3H),1.12(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.13分、m/z[M+H]
+=435
【0389】
化合物28
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=1.1Hz,1H),8.53(s,1H),8.51(d,J=1.1Hz,1H),8.18(d,J=5.3Hz,1H),7.01(d,J=5.3Hz,1H),6.64(s,2H),5.48(s,1H),4.65−4.66(m,4H),4.44(t,J=6.1Hz,2H),3.55−3.57(m,1H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.91分、m/z[M+H]
+=364
【0390】
化合物29
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.91(s,1H),8.53(s,1H),8.31(s,1H),8.15(d,J=4.8Hz,1H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.48(s,2H),6.05(s,1H),5.00(s,1H),4.24(s,2H),3.93−3.85(m,4H),2.32−2.18(m,2H),1.10(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.84分、m/z[M+H]
+=394
【0391】
化合物30
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ ppm:8.63(d,J=1.0Hz,1H),8.60(d,J=1.0Hz,1H),8.19(s,1H),8.12(d,J=5.5Hz,1H),7.00−6.98(m,1H),5.35(s,2H),3.19(s,3H),2.96(s,3H),1.59(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.82分、m/z[M+H]
+=379
【0392】
化合物31(ギ酸0.5当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.93(d,J=1.0Hz,1H),8.54(d,J=1.0Hz,1H),8.44(s,1H),8.18(d,J=5.3Hz,1.5H),8.15(d,J=0.6Hz,1H),7.23(s,1H),6.99(d,J=5.3Hz,1H),6.72(s,1H),6.57(s,2H),4.54(t,J=5.0Hz,2H),3.74(t,J=5.0,2H),3.23(s,3H),1.93(s,3H).
LCMS(E法):Rt=2.11分、m/z[M+H]
+=405
【0393】
化合物32(ギ酸0.5当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.90(d,J=1.1Hz,1H),8.45(d,J=1.1Hz,1H),8.41(s,1H),8.18(d,J=5.3Hz,1H),8.15(s,0.5H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.33(s,1H),4.52(t,J=5.0Hz,2H),3.73(t,J=5.1Hz,2H),3.23(s,3H),1.54(s,3H),1.21−1.13(m,1H),0.60−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.26分、m/z[M+H]
+=378
【0394】
化合物33
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.98(d,J=0.9Hz,1H),8.61(s,1H),8.50(d,J=0.8Hz,1H),8.27(s,1H),6.89(s,2H),5.29(s,1H),4.84(s,1H),4.32(s,2H),1.98−1.91(m,4H),1.79−1.68(m,4H),1.13(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.84分、m/z[M+H]
+=426/428
【0395】
化合物34(ギ酸1.7当量)
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ ppm:8.92(d,J=1.0Hz,1H),8.72(s,1H),8.51(d,J=1.0Hz,1H),8.19(d,J=5.2Hz,1H),8.16(s,1.7H),7.14(d,J=5.2Hz,1H),6.59(s,2H),5.33−5.26(m,1H),3.81(t,J=7.0Hz,2H),3.48(t,J=7.0Hz,2H),2.39(s,3H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.56分、m/z[M+H]
+=363
第2のバッチを遊離塩基として単離した。
【0396】
化合物35
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.90(d,J=1.0Hz,1H),8.45(d,J=1.0Hz,1H),8.41(s,1H),8.18(d,J=5.3Hz,1H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.54(s,2H),5.16−5.12(s,1H),4.52(t,J=5.0Hz,2H),3.73(t,J=5.0Hz,2H),3.23(s,3H),1.72−1.64(m,4H),1.03(t,J=7.4Hz,6H).
LCMS(E法):Rt=2.38分、m/z[M+H]
+=380
【0397】
化合物36
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:d 8.97(d,J=0.9Hz,1H),8.51(d,J=0.9Hz,1H),8.34(s,1H),8.18(d,J=5.3Hz,1H),7.71−7.68(m,2H),7.42−7.37(m,2H),7.32−7.26(m,1H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),6.21(s,1H),4.82(s,1H),4.26(s,2H),1.77(s,3H),1.13(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.56分、m/z[M+H]
+=428
【0398】
化合物37
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.95(d,J=0.9Hz,1H),8.44(d,J=0.9Hz,1H),8.32(s,1H),8.18(d,J=5.2Hz,1H),6.97(d,J=5.3Hz,1H),6.54(s,2H),5.28(s,1H),4.82(s,1H),4.26(s,2H),2.57−2.53(m,1H),2.15−2.02(m,2H),1.97−1.68(m,4H),1.36(s,3H),1.13(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.40分、m/z[M+H]
+=406
【0399】
化合物38(ギ酸1.5当量)
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ ppm:8.87(s,1H),8.64(s,1H),8.34(s,1H),8.16(s,1H),8.15(s,1.5H),7.08(d,J=5.6Hz,1H),4.32(s,2H),2.07−2.02(m,2H),1.78−1.67(m,6H),1.67−1.58(m,1H),1.41−1.28(m,1H),1.25(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.36分、m/z[M+H]
+=406
【0400】
化合物39(ギ酸0.5当量)
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ ppm:8.87(s,1H),8.66(s,1H),8.35(s,1H),8.15(d,J=4.9Hz,1.5H),7.08(d,J=5.6Hz,1H),4.33(s,2H),3.84−3.72(m,2H),3.38(s,3H),2.11−2.05(m,2H),1.61(s,3H),1.25(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.05分、m/z[M+H]
+=410
【0401】
化合物40
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.94(d,J=0.9Hz,1H),8.42(d,J=0.9Hz,1H),8.32(s,1H),8.18(d,J=5.4Hz,1H),6.97(d,J=5.3Hz,1H),6.55(s,2H),5.25(s,1H),4.82(s,1H),4.26(s,2H),1.86−1.78(m,1H),1.43(s,3H),1.13(s,6H),1.03(dd,J=6.8,15.7Hz,6H).
LCMS(E法):Rt=2.32分、m/z[M+H]
+=394
【0402】
化合物41
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.97(s,1H),8.63(d,J=3.2Hz,2H),8.51(s,1H),7.89(s,2H),5.48(s,1H),4.61(t,J=4.9Hz,2H),3.73(t,J=4.9Hz,2H),3.25(s,3H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.63分、m/z[M+H]
+=377
【0403】
化合物42(ギ酸0.5当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=0.9Hz,1H),8.51(d,J=0.9Hz,1H),8.34(s,1H),8.17(d,J=5.5Hz,1H),8.13(s,0.5H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.57(s,2H),5.88(s,1H),4.82(s,1H),4.26(s,2H),2.48−2.40(m,2H),2.29−2.20(m,2H),1.87−1.79(m,2H),1.13(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.04分、m/z[M+H]
+=378
【0404】
化合物43(ギ酸0.6当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.89(d,J=0.9Hz,1H),8.39(d,J=0.9Hz,1H),8.27(s,1H),8.13(d,J=5.3Hz,1H),8.10(s,0.6H),6.92(d,J=5.3Hz,1H),6.50(s,2H),5.29(s,1H),4.77(s,1H),4.21(s,2H),1.69−1.61(m,2H),1.42(s,3H),1.08(s,6H),0.99(t,J=7.4Hz,3H).
LCMS(E法):Rt=2.10分、m/z[M+H]
+=380
【0405】
化合物44(ギ酸0.6当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.87(d,J=1.0Hz,1H),8.51−8.46(m,2H),8.17(d,J=5.2Hz,1H),8.14(s,0.6H),6.99(d,J=5.3Hz,1H),6.57(s,2H),5.46(s,1H),4.40(t,J=7.1Hz,2H),3.27(t,J=6.2Hz,2H),3.21(s,3H),2.12−2.04(m,2H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.10分、m/z[M+H]
+=366
【0406】
化合物45(ギ酸0.9当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:12.40(s,1H),8.78(d,J=1.0Hz,1H),8.59(d,J=1.1Hz,1H),8.30(d,J=2.6Hz,1H),8.24(d,J=4.0Hz,1H),8.16(s,0.9H),6.62(s,2H),5.47(s,1H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.19分、m/z[M+H]
+=312
【0407】
化合物46(ギ酸0.8当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.87(s,1H),8.25(d,J=5.3Hz,1H),8.22(s,0.8H),7.98(s,1H),6.79(d,J=5.2Hz,1H),6.54(s,2H),5.44(s,1H),4.77(s,1H),4.26(s,2H),2.75(s,3H),1.49(s,6H),1.17(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.94分、m/z[M+H]
+=380
【0408】
化合物47
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.95(d,J=1.0Hz,1H),8.45(d,J=1.0Hz,1H),8.33(s,1H),8.18(d,J=5.3Hz,1H),6.97(d,J=5.3Hz,1H),6.53(s,2H),5.80(s,1H),4.81(dd,J=5.5,15.4Hz,3H),4.26(s,2H),4.15(dd,J=5.5,7.4Hz,2H),1.49(s,3H),1.40(s,3H),1.12(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.04分、m/z[M+H]
+=422
【0409】
化合物48(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:12.29(s,1H),8.73(d,J=1.0Hz,1H),8.55(s,1H),8.47(s,1H),8.19(d,J=5.1Hz,2H),7.12−7.06(m,1H),7.03(d,J=5.3Hz,1H),5.47(s,1H),3.35−3.17(m,2H),1.50(s,6H),1.22(t,J=6.7Hz,3H).
LCMS(E法):Rt=2.10分、m/z[M+H]
+=322
【0410】
化合物49(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.89(d,J=1.0Hz,1H),8.46(d,J=1.0Hz,1H),8.39(s,1H),8.29(s,1H),8.17(d,J=5.2Hz,1H),7.88−7.82(m,1H),6.95(d,J=5.3Hz,1H),6.57(s,2H),5.47(s,1H),4.57(t,J=6.6Hz,2H),2.68(t,J=6.6Hz,2H),2.50(s,3H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.82分、m/z[M+H]
+=379
【0411】
化合物50(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.92(d,J=1.0Hz,1H),8.47−8.45(m,2H),8.18−8.16(m,2H),6.95(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.47(s,1H),4.55(t,J=6.7Hz,2H),2.96(t,J=6.7Hz,2H),2.89(s,3H),2.79(s,3H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.96分、m/z[M+H]
+=393
【0412】
化合物51
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.86(d,J=1.0Hz,1H),8.50(d,J=1.2Hz,1H),8.49(s,1H),8.17(s,1H),6.99(d,J=5.4Hz,1H),6.55(s,2H),5.47(s,1H),4.55(s,1H),4.41(dd,J=5.7,10.5Hz,2H),1.98−1.92(m,2H),1.52(s,6H),1.18(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.04分、m/z[M+H]
+=380
【0413】
化合物52
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:12.82(s,1H),11.23(s,1H),8.82(s,1H),8.41(d,J=5.2Hz,1H),7.93(s,1H),7.02(d,J=5.2Hz,1H),6.86(s,2H),5.48(s,1H),3.63−3.53(m,4H),3.28(s,3H),1.49(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.28分、m/z[M+H]
+=395
【0414】
化合物53
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.95(d,J=1.0Hz,1H),8.44(d,J=1.0Hz,1H),8.32(s,1H),8.18(d,J=5.4Hz,1H),6.97(d,J=5.4Hz,1H),6.54(s,2H),5.37(s,1H),4.81(s,1H),4.25(s,2H),1.75(dd,J=6.3,13.6Hz,1H),1.57−1.50(m,4H),1.13(s,6H),0.99−0.90(m,1H),0.51−0.45(m,2H),0.20−0.15(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.33分、m/z[M+H]
+=406
【0415】
化合物54
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.94(d,J=1.1Hz,1H),8.60(d,J=1.1Hz,1H),8.31(d,J=2.8Hz,1H),8.25(d,J=3.9Hz,1H),6.64(s,2H),5.47(s,1H),4.59(t,J=5.0Hz,2H),3.72(t,J=5.0Hz,2H),3.23(s,3H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.46分、m/z[M+H]
+=370
【0416】
化合物55
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=0.9Hz,1H),8.49(d,J=1.1Hz,1H),8.46(s,1H),8.18−8.16(m,1H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.47(s,1H),4.26(d,J=7.3Hz,2H),3.86−3.79(m,2H),3.27−3.18(m,2H),2.17−2.08(m,1H),1.52(s,6H),1.43−1.29(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.07分、m/z[M+H]
+=392
【0417】
化合物56(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.01(d,J=1.0Hz,1H),8.53−8.50(m,2H),8.28(s,1H),8.22(d,J=5.3Hz,1H),6.99(d,J=5.3Hz,1H),6.66(s,2H),5.73(s,2H),5.55−5.49(m,1H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.99分、m/z[M+H]
+=333
【0418】
化合物57(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.01(s,1H),8.50(d,J=5.1Hz,2H),8.20(d,J=5.4Hz,1H),8.15(s,1H),6.95(d,J=5.3Hz,1H),6.60(s,2H),5.49(s,1H),4.69(t,J=6.5Hz,2H),3.19(t,J=6.5Hz,2H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.87分、m/z[M+H]
+=347
【0419】
化合物58
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.98(s,1H),8.65(s,1H),8.60(s,1H),8.32(s,1H),7.36(s,1H),5.46(s,1H),4.83(s,1H),4.32(s,2H),2.97−2.92(m,3H),1.49(s,6H),1.13(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.90分、m/z[M+H]
+=414/416
【0420】
化合物59(酢酸0.87当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.94(d,J=0.9Hz,1H),8.59−8.56(m,1H),8.45(d,J=1.0Hz,1H),8.32(s,1H),8.17(d,J=5.2Hz,1H),7.93−7.80(m,2H),7.35−7.31(m,1H),6.97(d,J=5.4Hz,1H),6.55(s,2H),6.34(s,1H),4.81(s,1H),4.25(s,2H),1.91(s,2.6H),1.86(s,3H),1.12(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.95分、m/z[M+H]
+=429
【0421】
化合物60
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.01(d,J=0.9Hz,1H),8.62(d,J=4.3Hz,2H),8.50(d,J=1.0Hz,1H),7.89(s,1H),7.67(s,1H),5.47−5.45(m,1H),4.87(s,1H),4.33(s,2H),1.52(s,6H),1.13(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.42分、m/z[M+H]
+=391
【0422】
化合物61(ギ酸0.5当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:12.30(d,J=2.3Hz,1H),8.77(d,J=1.1Hz,1H),8.56(s,1H),8.21−8.19(m,1.5H),8.02(s,1H),7.49(s,2H),5.48(s,1H),1.50(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.54分、m/z[M+H]
+=362
【0423】
化合物62(ギ酸0.6当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.91(d,J=0.9Hz,1H),8.49(d,J=0.9Hz,1H),8.29(s,1H),8.15(s,0.6H),8.12(d,J=5.2Hz,1H),6.92(d,J=5.3Hz,1H),6.51(s,2H),5.29(s,1H),4.76(s,1H),4.30(s,2H),4.21(s,2H),1.08(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.62分、m/z[M+H]
+=338
【0424】
化合物63
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.97(d,J=0.9Hz,1H),8.50(d,J=1.0Hz,1H),8.34(s,1H),8.17(d,J=5.4Hz,1H),6.98(d,J=5.4Hz,1H),6.57(s,2H),6.18(s,1H),4.83(s,1H),4.26(s,2H),3.40(s,3H),2.91(s,3H),1.68(s,3H),1.12(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.95分、m/z[M+H]
+=423
【0425】
化合物64
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.99(s,1H),8.60(d,J=0.9Hz,1H),8.27(s,1H),8.25(d,J=3.9Hz,1H),6.64(s,2H),5.48(s,1H),4.83(s,1H),4.32(s,2H),1.52(s,6H),1.12(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.34分、m/z[M+H]
+=384
第2のバッチを単離したところ、1.0当量のギ酸が存在した。
【0426】
化合物65(ギ酸0.5当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.93(d,J=1.1Hz,1H),8.90(s,1H),8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.20(d,J=5.2Hz,1H),8.17(s,0.5H),7.15(d,J=5.3Hz,1H),6.61(s,2H),5.99−5.92(m,1H),5.49(s,1H),5.1
1〜4.98(m,4H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.87分、m/z[M+H]
+=350
【0427】
化合物66(ギ酸0.6当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.07(d,J=0.9Hz,1H),8.56(d,J=0.9Hz,1H),8.38(s,1H),8.20(s,0.6H),8.18−8.15(m,1H),7.11(d,J=5.3Hz,1H),6.54(s,2H),5.48(s,1H),5.18(s,1H),3.84(s,2H),1.70(s,6H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.93分、m/z[M+H]
+=366
【0428】
化合物67
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=1.0Hz,1H),8.51(s,1H),8.50(d,J=1.2Hz,1H),8.19(d,J=5.2Hz,1H),6.96(d,J=5.3Hz,1H),6.60(s,2H),5.49(s,1H),4.80(t,J=6.9Hz,2H),3.83(t,J=6.9Hz,2H),3.00(s,3H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.81分、m/z[M+H]
+=400
【0429】
化合物68
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.94(d,J=0.9Hz,1H),8.49(s,1H),8.35(s,1H),8.21(d,J=5.4Hz,1H),7.05(s,1H),6.96(d,J=5.3Hz,1H),5.49(s,1H),4.80(s,1H),4.25(s,2H),2.92(s,3H),1.50(s,6H),1.13(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.06分、m/z[M+H]
+=380
【0430】
化合物69
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.27−9.21(m,1H),8.93(d,J=1.0Hz,1H),8.38(d,J=1.0Hz,1H),8.20(d,J=5.2Hz,1H),6.75(d,J=5.2Hz,1H),6.65(s,2H),5.48(s,1H),3.87(s,3H),3.52−3.49(m,4H),3.28(s,3H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.96分、m/z[M+H]
+=409
【0431】
化合物70
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.01(d,J=1.0Hz,1H),8.59(d,J=1.0Hz,1H),8.48(d,J=2.3Hz,1H),8.28(d,J=3.7Hz,1H),6.67(s,2H),5.49(s,1H),5.39−5.31(m,1H),3.80−3.75(m,2H),3.51−3.46(m,2H),2.37(s,3H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.82分、m/z[M+H]
+=381
【0432】
化合物71
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.99(d,J=1.0Hz,1H),8.57(s,1H),8.15(d,J=1.0Hz,1H),7.99(s,1H),7.50(s,2H),5.46(s,1H),4.34(d,J=7.3Hz,2H),3.85−3.79(m,2H),3.26−3.17(m,2H),2.12−2.03(m,1H),1.50(s,6H),1.43−1.20(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.98分、m/z[M+H]
+=460
【0433】
化合物72
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.98(s,1H),8.56(s,1H),8.20(d,J=0.8Hz,1H),8.01(s,1H),7.49(s,2H),5.48(s,1H),4.82(s,1H),4.31(s,2H),1.50(s,6H),1.11(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.75分、m/z[M+H]
+=434
【0434】
化合物73
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=1.0Hz,1H),8.56(d,J=1.1Hz,1H),8.28(d,J=2.6Hz,1H),8.20(d,J=3.7Hz,1H),6.59(s,2H),5.45(s,1H),4.28(d,J=7.3Hz,2H),3.80−3.74(m,2H),3.21−3.12(m,2H),2.11−2.03(m,1H),1.47(s,6H),1.33−1.24(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.57分、m/z[M+H]
+=410
第2のバッチを単離したところ、1.3当量のギ酸が存在した。
【0435】
化合物74
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=0.9Hz,1H),8.63(d,J=0.9Hz,1H),8.54(d,J=2.2Hz,1H),8.29(d,J=3.7Hz,1H),6.69(s,2H),6.02−5.93(m,1H),5.50(s,1H),5.11(t,J=7.4Hz,2H),5.00(t,J=6.6Hz,2H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.32分、m/z[M+H]
+=368
【0436】
化合物75(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:d 9.03(s,1H),8.63(s,1H),8.56(s,1H),8.48−8.46(m,2H),6.83(s,2H),5.50(s,1H),4.36(d,J=7.3Hz,2H),3.82(dd,J=2.5,11.3Hz,2H),3.27−3.18(m,2H),2.15−2.06(m,1H),1.52(s,6H),1.42−1.23(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.68分、m/z[M+H]
+=417
【0437】
化合物76
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.91(d,J=1.0Hz,1H),8.61(d,J=1.0Hz,1H),8.31(d,J=2.6Hz,1H),8.25(d,J=3.8Hz,1H),6.64(s,2H),5.48(s,1H),4.46(t,J=6.8Hz,2H),3.28−3.23(m,2H),3.21(s,3H),2.10−2.02(m,2H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.57分、m/z[M+H]
+=384
【0438】
化合物77(ギ酸1.7当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.98(d,J=0.9Hz,1H),8.61(s,1H),8.54(d,J=1.0Hz,1H),8.17−8.15(m,2.7H),7.09(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.48(s,1H),4.64−4.54(m,1H),2.94(d,J=11.1Hz,2H),2.27(s,3H),2.24−1.99(m,6H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.56分、m/z[M+H]
+=391
【0439】
化合物78(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.97(d,J=1.0Hz,1H),8.65(s,1H),8.55(d,J=1.0Hz,1H),8.20(s,1H),8.15(d,J=5.3Hz,1H),7.10(d,J=5.4Hz,1H),6.55(s,2H),5.48(s,1H),4.63−4.54(m,1H),2.95(d,J=11.5Hz,2H),2.86−2.76(m,1H),2.46−2.38(m,2H),2.08−2.00(m,4H),1.52(s,6H),1.03(d,J=6.6Hz,6H).
LCMS(E法):Rt=1.67分、m/z[M+H]
+=419
【0440】
化合物79(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.98(d,J=0.9Hz,1H),8.63(s,1H),8.55(d,J=1.0Hz,1H),8.17−8.14(m,2H),7.09(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.48(s,1H),4.69−4.59(m,1H),3.14−3.05(m,2H),2.51−2.49(m,2H),2.32−2.24(m,2H),2.14−2.01(m,4H),1.52(s,6H),1.07(t,J=7.2Hz,3H).
LCMS(E法):Rt=1.59分、m/z[M+H]
+=405
【0441】
化合物80(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.93(d,J=0.9Hz,1H),8.70(s,1H),8.52(d,J=0.9Hz,1H),8.19(d,J=5.3Hz,1H),8.15(s,1H),7.13(d,J=5.4Hz,1H),6.59(s,2H),5.49(s,1H),5.28−5.23(m,1H),3.84−3.78(m,2H),3.45−3.38(m,2H),2.51−2.50(m,1H),1.51(s,6H),0.94(d,J=6.2Hz,6H).
LCMS(E法):Rt=1.61分、m/z[M+H]
+=391
【0442】
化合物81
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.86(d,J=1.0Hz,1H),8.49(d,J=1.0Hz,1H),8.42(s,1H),6.91(s,1H),6.46(s,2H),5.48(s,1H),4.39(t,J=6.9Hz,2H),3.29−3.23(m,2H),3.21(s,3H),2.25(s,3H),2.12−2.03(m,2H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.11分、m/z[M+H]
+=380
【0443】
化合物82(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=0.9Hz,1H),8.47(d,J=1.0Hz,1H),8.20−8.19(m,2H),8.09(s,1H),6.36(s,2H),5.46(s,1H),4.30(d,J=7.4Hz,2H),3.86−3.79(m,2H),3.27−3.17(m,2H),2.28(s,3H),2.17−2.09(m,1H),1.51(s,6H),1.40−1.30(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.16分、m/z[M+H]
+=406
【0444】
化合物83(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:d 8.87(s,1H),8.49(d,J=1.0Hz,1H),8.18−8.17(m,2H),8.09(s,1H),6.36(s,2H),5.46(s,1H),4.44(t,J=6.9Hz,2H),3.30−3.24(m,2H),3.21(s,3H),2.29(s,3H),2.12−2.03(m,2H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.16分、m/z[M+H]
+=380
【0445】
化合物84
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:d 8.43(s,1H),8.37(s,1H),8.16(d,J=5.3Hz,1H),6.96(d,J=5.3Hz,1H),6.55(s,2H),5.46(s,1H),4.51(t,J=7.3Hz,2H),3.39−3.33(m,2H),3.24(s,3H),2.84(s,3H),2.08−2.00(m,2H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.98分、m/z[M+H]
+=380
【0446】
化合物85(ギ酸1.2当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.04(d,J=0.9Hz,1H),8.60(d,J=1.0Hz,1H),8.30(d,J=2.2Hz,1H),8.26(d,J=3.9Hz,1H),8.16(s,1.2H),6.64(s,2H),5.50(s,1H),4.73−4.65(m,1H),3.09(d,J=11.6Hz,2H),2.49−2.45(m,2H),2.32−2.22(m,2H),2.14−2.04(m,4H),1.52(s,6H),1.07(t,J=7.2Hz,3H).
LCMS(E法):Rt=1.91分、m/z[M+H]
+=423
【0447】
化合物86
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.54(s,1H),8.25−8.21(m,2H),6.62(s,2H),5.48(s,1H),4.60−4.54(m,2H),3.41−3.26(m,2H),3.24(s,3H),2.86(s,3H),2.07−1.99(m,2H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.55分、m/z[M+H]
+=398
【0448】
化合物87
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.91(d,J=1.1Hz,1H),8.61(d,J=1.0Hz,1H),8.31(d,J=2.7Hz,1H),8.25(d,J=3.9Hz,1H),6.65(s,2H),5.34(s,1H),4.46(t,J=6.9Hz,2H),3.26(t,J=6.0Hz,2H),3.21(s,3H),2.10−2.01(m,2H),1.99−1.92(m,4H),1.79−1.68(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.86分、m/z[M+H]
+=410
【0449】
化合物88
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm:8.79(d,J=1.0Hz,1H),8.66(d,J=1.0Hz,1H),8.15(d,J=3.6Hz,1H),8.04(d,J=2.2Hz,1H),5.03(s,2H),4.41(t,J=6.6Hz,2H),3.33(s,3H),3.27(t,J=5.7Hz,2H),2.17−2.09(m,2H),1.73(s,3H),1.33−1.24(m,1H),0.80−0.50(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.87分、m/z[M+H]
+=410
【0450】
化合物89
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.92(d,J=1.0Hz,1H),8.64(d,J=0.8Hz,1H),8.34−8.31(m,2H),7.15(s,1H),5.36(s,1H),4.47(t,J=6.8Hz,2H),3.25(t,J=5.9Hz,2H),3.21(s,3H),2.90(d,J=4.4Hz,3H),2.11−2.02(m,2H),1.92(dd,J=2.6,4.3Hz,4H),1.79−1.68(m,4H).
LCMS(E法):Rt=3.26分、m/z[M+H]
+=424
【0451】
化合物90
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.92(d,J=1.0Hz,1H),8.64(s,1H),8.34−8.31(m,2H),7.15(s,1H),5.49(s,1H),4.47(t,J=6.9Hz,2H),3.26(t,J=6.0Hz,2H),3.20(s,3H),2.90(d,J=4.4Hz,3H),2.10−2.02(m,2H),1.50(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.97分、m/z[M+H]
+=398
【0452】
化合物91
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm:d 8.79(d,J=0.9Hz,1H),8.72(d,J=0.9Hz,1H),8.14(d,J=3.6Hz,1H),8.03(d,J=2.3Hz,1H),6.24(s,1H),5.10(s,2H),4.41(t,J=6.6Hz,2H),3.32(s,3H),3.26(t,J=5.6Hz,2H),2.43(s,3H),2.17−2.08(m,2H),2.02(s,3H).
LCMS(E法):Rt=2.95分、m/z[M+H]
+=451
【0453】
化合物92
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.70(s,1H),8.36(d,J=2.5Hz,1H),8.29(d,J=3.7Hz,1H),6.72(s,2H),5.54(s,1H),4.69(t,J=7.1Hz,2H),3.35−3.32(m,2H),3.22(s,3H),2.11−2.03(m,2H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=3.83分、m/z[M+H]
+=418/420
【0454】
化合物93
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.50(s,1H),8.25−8.22(m,2H),6.62(s,2H),5.31(s,1H),4.71(t,J=7.1Hz,2H),3.35−3.33(m,2H),3.23(s,3H),2.66−2.58(m,1H),2.16−2.06(m,2H),1.97−1.90(m,4H),1.78−1.67(m,4H),1.20−1.13(m,2H),1.06−0.99(m,2H).
LCMS(E法):Rt=3.32分、m/z[M+H]
+=450
【0455】
化合物94
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.53(d,J=2.1Hz,1H),8.48(s,1H),8.30(d,J=3.8Hz,1H),6.67(s,2H),6.38−6.30(m,1H),5.32(s,1H),5.14(t,J=7.3Hz,2H),4.97(t,J=6.5Hz,2H),2.45−2.39(m,1H),1.97−1.91(m,4H),1.78−1.67(m,4H),1.15−1.02(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.97分、m/z[M+H]
+=434
【0456】
化合物95
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm:8.82(d,J=1.0Hz,1H),8.73(d,J=1.0Hz,1H),8.16(d,J=3.6Hz,1H),8.06(d,J=2.3Hz,1H),5.04(s,2H),4.44(t,J=6.6Hz,2H),3.34(s,3H),3.29(t,J=5.6Hz,2H),2.70−2.62(m,2H),2.44−2.35(m,2H),2.19−2.13(m,2H),2.01−1.88(m,2H),1.27(s,1H).
LCMS(E法):Rt=2.72分、m/z[M+H]
+=396
【0457】
化合物96
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.06(d,J=1.0Hz,1H),8.42(d,J=2.4Hz,1H),7.70(dd,J=1.0,2.5Hz,1H),7.55(t,J=51.6Hz,1H),6.77(s,2H),5.38(s,1H),4.59(t,J=7.6Hz,2H),3.41(t,J=5.9Hz,2H),3.24(s,3H),2.12−2.03(m,2H),1.51(s,3H),1.19−1.12(m,1H),0.57−0.35(m,4H).
LCMS(E法):Rt=3.68分、m/z[M+H]
+=460
【0458】
化合物98
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.53(d,J=2.0Hz,1H),8.44(s,1H),8.30(d,J=3.8Hz,1H),6.66(s,2H),6.38−6.30(m,1H),5.32(s,1H),5.14(t,J=7.2Hz,2H),4.98(t,J=6.5Hz,2H),2.45−2.37(m,1H),1.53(s,3H),1.20−1.03(m,5H),0.59−0.48(m,2H),0.47−0.35(m,2H).
LCMS(E法):Rt=3.04分、m/z[M+H]
+=434
【0459】
化合物99
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.00(d,J=1.0Hz,1H),8.60(s,1H),8.24(s,1H),8.11(d,J=1.0Hz,1H),7.54(s,2H),5.40−5.31(m,2H),3.80(t,J=7.7Hz,2H),3.45−3.37(m,2H),2.37(s,3H),1.52(s,3H),1.19−1.11(m,1H),0.57−0.37(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.46分、m/z[M+H]
+=457
【0460】
化合物100
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.02(d,J=1.0Hz,1H),8.61(s,1H),8.26(s,1H),8.10(d,J=1.0Hz,1H),7.55(s,2H),6.03−5.95(m,1H),5.34(s,1H),5.13(t,J=7.5Hz,2H),4.94−4.89(m,2H),1.52(s,3H),1.20−1.12(m,1H),0.57−0.37(m,4H).
LCMS(E法):Rt=3.07分、m/z[M+H]
+=444
【0461】
化合物101
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.98(d,J=1.0Hz,1H),8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.25(d,J=3.8Hz,1H),8.18(d,J=2.7Hz,1H),6.63(s,2H),5.33(s,1H),4.43(s,2H),3.16(s,3H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),1.11(s,6H),0.60−0.39(m,4H).
LCMS(E法):Rt=3.12分、m/z[M+H]
+=424
【0462】
化合物102
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.47(d,J=2.3Hz,1H),8.43(s,1H),8.28(d,J=3.8Hz,1H),6.63(s,2H),5.75−5.68(m,1H),5.32(s,1H),3.76(t,J=7.6Hz,2H),3.54−3.49(m,2H),2.47−2.43(m,1H),2.35(s,3H),1.53(s,3H),1.19−1.09(m,3H),1.06−1.00(m,2H),0.58−0.37(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.29分、m/z[M+H]
+=447
【0463】
化合物103
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.91(d,J=1.0Hz,1H),8.61(d,J=1.0Hz,1H),8.42(d,J=2.1Hz,1H),8.35(d,J=3.5Hz,1H),6.78(s,2H),5.38(s,1H),3.07(s,6H),1.55(s,3H),1.23−1.14(m,1H),0.60−0.39(m,4H).
LCMS(E法):Rt=3.04分、m/z[M+H]
+=409
【0464】
化合物105(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=1.0Hz,1H),8.58(d,J=1.0Hz,1H),8.35(d,J=2.6Hz,1H),8.25(d,J=3.8Hz,1H),8.14(s,1H),6.62(s,2H),5.33(s,1H),4.45(t,J=6.5Hz,2H),3.52(t,J=4.5Hz,4H),2.30−2.23(m,4H),2.21(t,J=6.5Hz,2H),2.04−1.94(m,2H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.62−0.49(m,2H),0.48−0.36(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.14分、m/z[M+H]
+=465
【0465】
化合物106(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=1.0Hz,1H),8.57(d,J=1.0Hz,1H),8.30(d,J=2.2Hz,1H),8.26(d,J=3.7Hz,1H),8.16(s,1H),6.62(s,2H),5.39−5.38(m,1H),4.72−4.62(m,1H),3.05(d,J=11.4Hz,2H),2.45(q,J=7.2Hz,2H),2.23−2.03(m,6H),1.54(s,3H),1.22−1.14(m,1H),1.05(t,J=7.1Hz,3H),0.60−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.16分、m/z[M+H]
+=449
【0466】
化合物107
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.10(d,J=1.0Hz,1H),8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.39(d,J=2.4Hz,1H),8.25(d,J=3.8Hz,1H),6.63(s,2H),5.42−5.35(m,1H),5.33(s,1H),3.13−3.01(m,2H),2.68−2.52(m,2H),2.36(s,3H),2.27(q,J=8.5Hz,1H),2.04−1.94(m,1H),1.54(s,3H),1.21−1.13(m,1H),0.60−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.12分、m/z[M+H]
+=421
【0467】
化合物108(ギ酸0.7当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=1.0Hz,1H),8.57(d,J=1.0Hz,1H),8.31(d,J=2.2Hz,1H),8.26(d,J=3.7Hz,1H),8.17(s,0.7H),6.63(s,2H),5.34(s,1H),4.70−4.60(m,1H),3.48(t,J=5.8Hz,2H),3.26(s,3H),3.06(d,J=12.0Hz,2H),2.57(t,J=5.8Hz,2H),2.34−2.24(m,2H),2.11−2.00(m,4H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.60−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.22分、m/z[M+H]
+=479
【0468】
化合物109
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.01(d,J=1.1Hz,1H),8.56(d,J=1.1Hz,1H),8.42(d,J=2.5Hz,1H),8.25(d,J=3.7Hz,1H),7.80(s,1H),7.52(s,1H),6.62(s,2H),5.48(s,2H),5.33(s,1H),3.77(s,3H),1.54(s,3H),1.21−1.13(m,1H),0.60−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.67分、m/z[M+H]
+=432
【0469】
化合物110
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm:8.92(d,J=1.0Hz,1H),8.69(d,J=1.0Hz,1H),8.35(d,J=1.8Hz,1H),8.20(d,J=3.5Hz,1H),5.73−5.65(m,1H),5.27(t,J=7.5Hz,2H),5.11−5.03(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.61分、m/z[M+H]
+=402
【0470】
化合物114
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.92(d,J=1.0Hz,1H),8.49(d,J=1.0Hz,1H),8.44(s,1H),8.17(d,J=5.3Hz,1H),6.99(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.47(s,1H),4.21(d,J=7.1Hz,2H),2.88(d,J=12.0Hz,2H),2.40−2.31(m,2H),1.96−1.88(m,1H),1.52(s,6H),1.39(d,J=10.5Hz,2H),1.19−1.06(m,2H).
LCMS(E法):Rt=1.60分、m/z[M+H]
+=391
【0471】
化合物115
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.91(d,J=1.0Hz,1H),8.51(d,J=1.0Hz,1H),8.43(s,1H),8.37(s,1H),8.18(d,J=5.3Hz,1H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.62(s,2H),5.75(s,1H),4.52(t,J=5.0Hz,2H),3.73(t,J=5.1Hz,2H),3.29−3.26(m,2H),3.23(s,3H),2.82−2.71(m,2H),2.08−1.88(m,2H),1.74−1.57(m,3H),1.48(s,3H).
LCMS(E法):Rt=1.61分、m/z[M+H]
+=421
【0472】
化合物116(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.79(d,J=1.0Hz,1H),8.48(d,J=1.0Hz,1H),8.43(s,1H),8.25(s,1H),8.16(d,J=5.2Hz,1H),8.03(s,1H),6.96(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),5.50(s,1H),4.52(t,J=5.8Hz,2H),3.81(t,J=5.8Hz,2H),3.75(s,2H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.79分、m/z[M+H]
+=420
【0473】
化合物117(ギ酸0.85当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.91(d,J=1.1Hz,1H),8.50−8.49(m,2H),8.17(d,J=5.2Hz,1H),8.15(s,1H),8.04(s,1H),6.95(d,J=5.3Hz,1H),6.57(s,2H),5.48(s,1H),4.37(t,J=7.0Hz,2H),3.87(s,2H),3.41(t,J=6.8Hz,2H),2.16−2.06(m,2H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.85分、m/z[M+H]
+=434
【0474】
化合物118
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,トリフルオロ酢酸)δ ppm:9.64(s,1H),9.00(s,1H),8.88(s,1H),8.34(s,1H),5.30−5.21(m,1H),2.98(t,J=7.4Hz,2H),2.84(t,J=7.4Hz,2H),1.87−1.77(m,2H),1.66(d,J=6.7Hz,6H),1.59(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.70分、m/z[M+H]
+=393
【0475】
化合物119
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm:8.79(d,J=1.0Hz,1H),8.66(d,J=1.0Hz,1H),8.15(d,J=3.6Hz,1H),8.04(d,J=2.3Hz,1H),5.02(s,2H),4.42(t,J=6.6Hz,2H),3.33(s,3H),3.27(t,J=5.6Hz,2H),2.18−2.09(m,2H),1.73(s,3H),1.33−1.25(m,1H),0.80−0.51(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.83分、m/z[M+H]
+=410
【0476】
化合物120
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm:8.79(d,J=1.0Hz,1H),8.66(d,J=1.0Hz,1H),8.15(d,J=3.6Hz,1H),8.04(d,J=2.3Hz,1H),5.02(s,2H),4.42(t,J=6.6Hz,2H),3.33(s,3H),3.27(t,J=5.6Hz,2H),2.17−2.09(m,2H),1.73(s,3H),1.33−1.25(m,1H),0.80−0.50(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.83分、m/z[M+H]
+=410
【0477】
化合物121
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm:8.92(s,1H),8.70(s,1H),8.36(d,J=1.5Hz,1H),8.20(d,J=3.5Hz,1H),5.73−5.65(m,1H),5.28(t,J=7.5Hz,2H),5.10(t,J=6.6Hz,2H),5.04(s,2H),2.21(s,1H),1.74(s,3H),1.34−1.26(m,1H),0.80−0.52(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.62分、m/z[M+H]
+=394
【0478】
化合物122
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm:8.91(s,1H),8.69(d,J=1.0Hz,1H),8.35(d,J=1.8Hz,1H),8.20(d,J=3.5Hz,1H),5.73−5.65(m,1H),5.28(t,J=7.5Hz,2H),5.11−5.07(m,2H),5.04(s,2H),2.26(s,1H),1.74(s,3H),1.34−1.26(m,1H),0.80−0.52(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.62分、m/z[M+H]
+=394
【0479】
化合物123(ギ酸1.8当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.91(d,J=1.1Hz,1H),8.50(d,J=1.0Hz,1H),8.42(s,1H),8.19−8.16(m,2.8H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.56(s,2H),4.52(t,J=4.9Hz,2H),3.75(t,J=5.2Hz,4H),3.23(s,3H),2.68−2.57(m,2H),2.26(s,3H),1.99−1.90(m,2H),1.87−1.77(m,2H).
LCMS(E法):Rt=1.55分、m/z[M+H]
+=407
【0480】
化合物124
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6,トリフルオロ酢酸)δ ppm:9.58(s,1H),9.43(s,1H),9.09(s,1H),8.43(d,J=6.8Hz,1H),7.54(d,J=6.8Hz,1H),4.75(t,J=4.8Hz,2H),4.14−3.99(m,4H),3.81(t,J=4.8Hz,2H),3.25(s,3H),3.22−3.12(m,1H),1.50(s,3H).
LCMS(E法):Rt=1.59分、m/z[M+H]
+=393
【0481】
化合物125
1H NMR(400MHz,CD
3OD)δ ppm:8.79(s,1H),8.69(s,1H),8.29(s,1H),8.12(d,J=5.5Hz,1H),7.01(d,J=5.5Hz,1H),4.51(t,J=4.9Hz,2H),3.97−3.94(m,2H),3.80−3.73(m,4H)3.23(s,3H).
LCMS(E法):Rt=1.55分、m/z[M+H]
+=365
【0482】
化合物126(ギ酸0.7当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=0.9Hz,1H),8.57(d,J=1.0Hz,1H),8.31(d,J=2.2Hz,1H),8.26(d,J=3.7Hz,1H),8.17(s,0.7H),6.63(s,2H),5.34(s,1H),4.70−4.60(m,1H),3.48(t,J=5.8Hz,2H),3.26(s,3H),3.06(d,J=12.0Hz,2H),2.57(t,J=5.8Hz,2H),2.34−2.24(m,2H),2.11−2.00(m,4H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.60−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.22分、m/z[M+H]
+=479
【0483】
化合物127
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.97(d,J=1.0Hz,1H),8.59(d,J=1.0Hz,1H),8.30(d,J=2.7Hz,1H),8.27(d,J=3.8Hz,1H),6.65(s,2H),5.35(s,1H),4.59−4.42(m,2H),3.85−3.77(m,2H),3.47−3.38(m,1H),2.94(d,J=10.8Hz,1H),2.69−2.63(m,1H),2.36−2.30(m,2H),2.01−1.92(m,1H),1.75(t,J=10.5Hz,1H),1.56(s,3H),1.23−1.15(m,1H),1.01(t,J=7.1Hz,3H),0.62−0.40(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.17分、m/z[M+H]
+=465
【0484】
化合物128
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.00(d,J=1.0Hz,1H),8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.33(d,J=2.2Hz,1H),8.26(d,J=3.8Hz,1H),6.63(s,2H),5.36(s,1H),5.13−5.06(m,1H),3.79(dd,J=7.5,10.4Hz,1H),3.69(dd,J=4.2,10.4Hz,1H),3.21(s,3H),1.56−1.53(m,6H),1.22−1.14(m,1H),0.60−0.39(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.92分、m/z[M+H]
+=410
【0485】
化合物129
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.00(d,J=1.0Hz,1H),8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.34(d,J=2.5Hz,1H),8.25(d,J=3.7Hz,1H),6.63(s,2H),5.32(s,1H),4.64(s,2H),4.58(d,J=6.0Hz,2H),4.21(d,J=6.0Hz,2H),1.53(s,3H),1.22(s,3H),1.20−1.12(m,1H),0.59−0.37(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.78分、m/z[M+H]
+=422
【0486】
化合物130
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=0.9Hz,1H),8.57(d,J=0.9Hz,1H),8.32(d,J=2.7Hz,1H),8.26(d,J=4.0Hz,1H),6.63(s,2H),5.34(s,1H),4.56(dd,J=3.2,14.4Hz,1H),4.41(dd,J=7.6,14.4Hz,1H),4.25−4.17(m,1H),3.78−3.71(m,1H),3.66−3.59(m,1H),2.07−1.97(m,1H),1.82−1.73(m,2H),1.55(s,4H),1.22−1.14(m,1H),0.60−0.39(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.89分、m/z[M+H]
+=422
【0487】
化合物131
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=1.0Hz,1H),8.58(d,J=1.0Hz,1H),8.27(d,J=4.0Hz,1H),8.23(d,J=2.2Hz,1H),6.66(s,2H),5.57−5.50(m,1H),5.36(s,1H),4.16−4.09(m,2H),3.98(dd,J=5.7,10.1Hz,1H),3.88−3.80(m,1H),2.65−2.55(m,1H),2.25−2.15(m,1H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.61−0.39(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.73分、m/z[M+H]
+=408
【0488】
化合物132
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:12.42(s,1H),8.79(d,J=1.1Hz,1H),8.57(d,J=1.1Hz,1H),8.30(d,J=2.8Hz,1H),8.25(d,J=3.8Hz,1H),6.62(s,2H),5.33(s,1H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.61−0.39(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.39分、m/z[M+H]
+=338
【0489】
化合物133
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.56(d,J=1.9Hz,1H),8.48(s,1H),8.30(d,J=3.7Hz,1H),6.66(s,2H),6.16−6.09(m,1H),5.34(s,1H),5.09(t,J=7.3Hz,2H),4.94(t,J=6.5Hz,2H),2.79(s,3H),1.53(s,3H),1.21−1.13(m,1H),0.58−0.37(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.52分、m/z[M+H]
+=408
【0490】
化合物134
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm:8.80(s,1H),8.66(s,1H),8.16(d,J=3.5Hz,1H),8.06(d,J=2.2Hz,1H),5.04(s,2H),4.47(t,J=5.7Hz,2H),3.61(t,J=5.8Hz,2H),3.14−3.09(m,2H),2.81(d,J=8.2Hz,2H),2.78(s,3H),1.73(s,3H),1.34−1.25(m,1H),0.80−0.51(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.56分、m/z[M+H]
+=464
【0491】
化合物135
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.02(d,J=1.0Hz,1H),8.57(d,J=1.0Hz,1H),8.48(d,J=2.3Hz,1H),8.29(d,J=3.7Hz,1H),6.66(s,2H),5.37−5.31(m,2H),3.78(t,J=7.7Hz,2H),3.52−3.46(m,2H),2.38(s,3H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.60−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.09分、m/z[M+H]
+=407
【0492】
化合物136
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=1.0Hz,1H),8.57(d,J=1.1Hz,1H),8.46(d,J=2.2Hz,1H),8.28(d,J=3.7Hz,1H),6.66(s,2H),5.40−5.30(m,2H),3.77(t,J=7.7Hz,2H),3.48−3.41(m,2H),2.59−2.52(m,2H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.95(t,J=7.1Hz,3H),0.60−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.16分、m/z[M+H]
+=421
【0493】
化合物137
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm:8.92(d,J=0.9Hz,1H),8.72(d,J=0.9Hz,1H),8.36(d,J=1.8Hz,1H),8.20(d,J=3.5Hz,1H),5.72−5.65(m,1H),5.28(t,J=7.5Hz,2H),5.08(dd,J=6.0,7.4Hz,4H),4.7
1〜4.48(m,2H),2.88(s,1H),1.35−1.27(m,1H),0.90−0.83(m,1H),0.77−0.59(m,3H).
LCMS(E法):Rt=2.71分、m/z[M+H]
+=412
【0494】
化合物138(ギ酸1.0当量)
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ ppm:8.90(s,1H),8.66(s,1H),8.37(s,1H),8.26(s,1H),8.14(d,J=3.7Hz,1H),5.21(s,2H),4.85−4.77(m,1H),3.28(dd,J=1.3,8.6Hz,1H),2.99(d,J=10.8Hz,1H),2.65−2.53(m,3H),2.38−2.30(m,1H),2.23(d,J=9.0Hz,1H),1.99−1.89(m,3H),1.73(s,3H),1.33−1.24(m,1H),1.16(t,J=7.2Hz,3H),0.79−0.50(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.37分、m/z[M+H]
+=449
【0495】
化合物139
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.05(d,J=1.0Hz,1H),8.57(d,J=0.9Hz,1H),8.48(d,J=2.3Hz,1H),8.28(d,J=3.7Hz,1H),6.67(s,2H),5.41−5.32(m,2H),3.76(t,J=7.6Hz,2H),3.58−3.42(m,2H),2.48−2.47(m,2H),1.55(s,3H),1.40−1.33(m,2H),1.22−1.13(m,1H),0.90(t,J=7.4Hz,3H),0.60−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.26分、m/z[M+H]
+=435
【0496】
化合物140
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.04(s,1H),8.56(s,1H),8.47(d,J=2.0Hz,1H),8.29(d,J=3.7Hz,1H),6.67(s,2H),5.39−5.31(m,2H),3.83(t,J=7.5Hz,2H),3.48(dd,J=5.8,7.6Hz,2H),2.42(d,J=6.6Hz,2H),1.55(s,3H),1.22−1.13(m,1H),0.83−0.76(m,1H),0.58−0.39(m,6H),0.17−011(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.41分、m/z[M+H]
+=447
【0497】
化合物141
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.13(d,J=1.0Hz,1H),8.57(d,J=1.0Hz,1H),8.46(d,J=2.4Hz,1H),8.25(d,J=3.8Hz,1H),6.63(s,2H),5.41−5.35(m,1H),5.34(s,1H),3.18−3.11(m,2H),2.68−2.55(m,4H),2.33−2.25(m,1H),2.02−1.91(m,1H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),1.11(t,J=7.2Hz,3H),0.60−0.39(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.24分、m/z[M+H]
+=435
【0498】
化合物142
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.06(d,J=1.0Hz,1H),8.57(d,J=1.0Hz,1H),8.46(d,J=2.2Hz,1H),8.28(d,J=3.8Hz,1H),6.66(s,2H),5.34(s,1H),5.33−5.27(m,1H),3.74(t,J=7.6Hz,2H),3.44−3.39(m,2H),2.91−2.85(m,1H),1.72−1.62(m,2H),1.60−1.47(m,7H),1.44−1.36(m,2H),1.22−1.14(m,1H),0.60−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.49分、m/z[M+H]
+=461
【0499】
化合物143
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=1.0Hz,1H),8.36(d,J=1.0Hz,1H),8.24(s,1H),8.21(s,1H),6.71(s,2H),5.33(s,1H),5.06−4.95(m,1H),4.28(s,2H),3.37(s,3H),1.57−1.53(m,9H),1.20−1.12(m,1H),0.59−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.68分、m/z[M+H]
+=406
【0500】
化合物144
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=0.9Hz,1H),8.39(d,J=1.0Hz,1H),8.23(s,1H),8.22(s,1H),6.72(s,2H),5.47(s,1H),5.05−4.96(m,1H),4.29(s,2H),3.37(s,3H),1.56(d,J=6.8Hz,6H),1.51(s,6H).
LCMS(E法):Rt=2.42分、m/z[M+H]
+=380
【0501】
化合物145
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:d 9.06(d,J=1.0Hz,1H),8.57(d,J=1.0Hz,1H),8.53(d,J=2.2Hz,1H),8.30(d,J=3.7Hz,1H),6.67(s,2H),5.48(tt,J=6.4,6.5Hz,1H),5.35(s,1H),4.02(t,J=7.7Hz,2H),3.79−3.74(m,2H),3.44(q,J=10.1Hz,2H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.60−0.38(m,4H).
LCMS(E法):Rt=3.41分、m/z[M+H]
+=475
【0502】
化合物146
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.07(d,J=1.0Hz,1H),8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.49(d,J=2.3Hz,1H),8.27(d,J=3.7Hz,1H),6.65(s,2H),5.33(s,2H),3.76(t,J=7.6Hz,2H),3.48−3.43(m,2H),2.47−2.44(m,2H),1.93−1.80(m,1H),1.75−1.65(m,2H),1.59−1.44(m,7H),1.25−1.12(m,3H),0.59−0.37(m,4H).
LCMS(E法):Rt=2.73分、m/z[M+H]
+=475
【0503】
化合物147
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.89(d,J=0.9Hz,1H),8.50(d,J=1.0Hz,1H),8.48(s,1H),8.18(d,J=5.3Hz,1H),7.88−7.82(m,1H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.57(s,2H),5.48(s,1H),4.35(t,J=6.9Hz,2H),3.07(q,J=6.3Hz,2H),2.07(t,J=7.5Hz,2H),2.02−1.93(m,2H),1.52(s,6H),1.51−1.42(m,2H),1.29−1.22(m,2H),0.86(t,J=7.4Hz,3H).
LCMS(E法):Rt=2.32分、m/z[M+H]
+=435
【0504】
化合物148(ギ酸0.6当量)
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.90(d,J=1.0Hz,1H),8.50(d,J=1.1Hz,1H),8.48(s,1H),8.19(s,1H),8.17(s,0.6H),7.95−7.89(m,1H),6.98(d,J=5.3Hz,1H),6.57(s,2H),5.48−5.48(m,1H),4.36(t,J=6.9Hz,2H),3.05(q,J=6.4Hz,2H),2.02−1.92(m,2H),1.81(s,3H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.81分、m/z[M+H]
+=393
【0505】
化合物149
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.96(d,J=0.9Hz,1H),8.68(d,J=1.0Hz,1H),8.48(s,1H),8.22(s,0.5H),8.11(s,1H),6.16(s,2H),5.32−5.32(m,1H),5.05−4.94(m,1H),3.90(s,3H),1.57(s,3H),1.55(d,J=1.7Hz,6H),1.22−1.14(m,1H),0.62−0.48(m,2H),0.47−0.36(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.61分、m/z[M+H]
+=392
【0506】
化合物150
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.04(d,J=0.9Hz,1H),8.64(d,J=1.0Hz,1H),8.35(d,J=2.3Hz,1H),8.27(d,J=3.7Hz,1H),6.64(s,2H),6.43(s,1H),5.09−5.00(m,1H),3.42−3.36(m,3H),2.82(s,2H),2.55−2.52(m,1H),2.26−2.17(m,1H),1.57(d,J=6.7Hz,6H).
LCMS(E法):Rt=2.58分、m/z[M+H]
+=409
【0507】
化合物151
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.12(d,J=0.9Hz,1H),8.60(d,J=0.9Hz,1H),8.45(d,J=2.4Hz,1H),8.25(d,J=3.8Hz,1H),6.64(s,2H),5.48(s,1H),5.43−5.36(m,1H),4.65(t,J=4.9Hz,1H),4.54(t,J=4.9Hz,1H),3.23−3.16(m,2H),2.95−2.74(m,3H),2.56−2.53(m,1H),2.47−2.38(m,1H),2.03−1.93(m,1H),1.52(s,6H).
LCMS(E法):Rt=1.98分、m/z[M+H]
+=427
【0508】
化合物152
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.10(d,J=0.9Hz,1H),8.58(d,J=0.9Hz,1H),8.42(d,J=2.4Hz,1H),8.26(d,J=3.8Hz,1H),6.63(s,2H),5.43−5.38(m,1H),5.34(s,1H),3.23−3.18(m,2H),2.81−2.67(m,3H),2.62−2.52(m,3H),2.38−2.29(m,1H),2.03−1.92(m,1H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.62−0.49(m,2H),0.48−0.36(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.11分、m/z[M+H]
+=503
【0509】
化合物153
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.12(d,J=0.9Hz,1H),8.58(d,J=0.9Hz,1H),8.45(d,J=2.4Hz,1H),8.26(d,J=3.8Hz,1H),6.63(s,2H),5.43−5.36(m,1H),5.34(s,1H),4.66(t,J=4.9Hz,1H),4.54(t,J=4.9Hz,1H),3.24−3.16(m,2H),2.93−2.76(m,3H),2.60−2.52(m,1H),2.43(q,J=8.5Hz,1H),2.03−1.93(m,1H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.62−0.49(m,2H),0.48−0.36(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.24分、m/z[M+H]
+=453
【0510】
化合物154
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.94(d,J=1.0Hz,1H),8.59(d,J=1.2Hz,1H),8.54(d,J=2.2Hz,1H),8.30(d,J=3.7Hz,1H),6.68(s,2H),5.73−5.64(m,1H),5.35(s,1H),4.70(t,J=8.8Hz,1H),4.64−4.59(m,1H),4.44(t,J=9.4Hz,1H),4.28−4.22(m,1H),1.88(s,3H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.61−0.48(m,2H),0.48−0.37(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.53分、m/z[M+H]
+=435
【0511】
化合物155
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=1.0Hz,1H),8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.46(d,J=2.2Hz,1H),8.29(d,J=3.7Hz,1H),6.66(s,2H),5.39−5.33(m,2H),3.83(t,J=7.7Hz,2H),3.55−3.49(m,2H),3.38(t,J=5.7Hz,2H),3.26(s,3H),2.72(t,J=5.7Hz,2H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.61−0.48(m,2H),0.48−0.36(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.27分、m/z[M+H]
+=451
【0512】
化合物156
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.04(d,J=0.9Hz,1H),8.57(d,J=1.0Hz,1H),8.47(d,J=2.3Hz,1H),8.29(d,J=3.7Hz,1H),6.66(s,2H),5.37−5.34(m,2H),3.77(t,J=7.3Hz,2H),3.48−3.42(m,2H),3.38(t,J=6.4Hz,2H),3.24(s,3H),2.60−2.54(m,2H),1.61−1.54(m,5H),1.22−1.14(m,1H),0.62−0.49(m,2H),0.48−0.36(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.32分、m/z[M+H]
+=465
【0513】
化合物157
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.01(d,J=0.9Hz,1H),8.56(d,J=0.9Hz,1H),8.45(d,J=2.2Hz,1H),8.28(d,J=3.6Hz,1H),6.66(s,2H),5.37−5.29(m,2H),3.87(t,J=7.6Hz,2H),3.62−3.57(m,2H),2.13−2.06(m,1H),1.54(s,3H),1.21−1.13(m,1H),0.61−0.48(m,2H),0.47−0.34(m,4H),0.34−0.28(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.28分、m/z[M+H]
+=433
【0514】
化合物158
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=1.0Hz,1H),8.57(d,J=1.0Hz,1H),8.47(d,J=2.2Hz,1H),8.29(d,J=3.7Hz,1H),6.66(s,2H),5.41−5.32(m,2H),3.83(t,J=7.6Hz,2H),3.54−3.50(m,2H),3.47−3.38(m,4H),2.71(t,J=5.7Hz,2H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),1.11(t,J=7.0Hz,3H),0.61−0.48(m,2H),0.48−0.36(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.42分、m/z[M+H]
+=465
【0515】
化合物159
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.04(d,J=0.9Hz,1H),8.57(d,J=0.9Hz,1H),8.44(d,J=2.2Hz,1H),8.28(d,J=3.7Hz,1H),6.66(s,2H),5.34(s,1H),5.32−5.24(m,1H),3.78(t,J=7.6Hz,2H),3.44−3.39(m,2H),2.48−2.43(m,1H),1.55(s,3H),1.22−1.13(m,1H),0.93(d,J=6.3Hz,6H),0.55(d,J=50.2Hz,2H),0.42(d,J=39.5Hz,2H).
LCMS(E法):Rt=2.25分、m/z[M+H]
+=435
【0516】
化合物160
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.01(d,J=1.0Hz,1H),8.59(d,J=1.0Hz,1H),8.45(d,J=2.3Hz,1H),8.28(d,J=3.7Hz,1H),6.67(s,2H),5.47(s,1H),5.38−5.29(m,1H),3.87(t,J=7.7Hz,2H),3.62−3.57(m,2H),2.13−2.07(m,1H),0.44−0.38(m,2H),0.34−0.30(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.05分、m/z[M+H]
+=413
【0517】
化合物161
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=1.0Hz,1H),8.64(d,J=1.0Hz,1H),8.47(d,J=2.2Hz,1H),8.29(d,J=3.7Hz,1H),6.68(s,2H),5.95(s,1H),5.38−5.30(m,1H),4.48−4.42(m,1H),4.36−4.30(m,1H),3.90−3.85(m,2H),3.63−3.58(m,2H),2.14−2.08(m,1H),1.52(d,J=1.9Hz,3H),0.44−0.38(m,2H),0.34−0.30(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.04分、m/z[M+H]
+=425
【0518】
化合物162
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=1.0Hz,1H),8.56(d,J=1.0Hz,1H),8.45(d,J=2.2Hz,1H),8.29(d,J=3.7Hz,1H),6.66(s,2H),5.35(s,1H),5.34−5.27(m,1H),3.84(t,J=7.5Hz,2H),3.52−3.46(m,2H),3.30−3.28(m,1H),3.26(s,3H),3.15(dd,J=5.4,9.6Hz,1H),2.66−2.59(m,1H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.91(d,J=6.3Hz,3H),0.62−0.48(m,2H),0.48−0.37(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.35分、m/z[M+H]
+=465
【0519】
化合物163
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.04(d,J=1.0Hz,1H),8.57(d,J=1.0Hz,1H),8.32(d,J=2.0Hz,1H),8.27(d,J=3.7Hz,1H),6.63(s,2H),5.34(s,1H),4.70−4.62(m,2H),4.52(t,J=4.8Hz,1H),3.10−3.03(m,2H),2.76(t,J=4.8Hz,1H),2.68(t,J=5.0Hz,1H),2.40−2.30(m,2H),2.14−2.01(m,4H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.61−0.49(m,2H),0.48−0.36(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.19分、m/z[M+H]
+=467
【0520】
化合物164
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.98(s,1H),8.64(s,1H),8.52(s,1H),8.15(d,J=5.4Hz,1H),7.08(d,J=5.3Hz,1H),6.54(s,2H),5.34(s,1H),4.70−4.60(m,1H),3.09(d,J=11.4Hz,2H),2.48−2.43(m,1H),2.06−1.97(m,4H),1.76−1.69(m,1H),1.54(s,3H),1.22−1.13(m,1H),0.61−0.37(m,7H),0.36−0.32(m,2H).
LCMS(E法):Rt=1.89分、m/z[M+H]
+=443
【0521】
化合物165
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=0.9Hz,1H),8.57(d,J=0.9Hz,1H),8.32(d,J=2.1Hz,1H),8.27(d,J=3.7Hz,1H),6.63(s,2H),5.34(s,1H),4.70−4.60(m,1H),3.18−3.11(m,2H),2.29−2.19(m,4H),2.13−2.06(m,4H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.92−0.84(m,1H),0.59−0.38(m,6H),0.14−0.08(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.32分、m/z[M+H]
+=475
【0522】
化合物166
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.01(d,J=1.0Hz,1H),8.59(d,J=1.1Hz,1H),8.45(d,J=2.2Hz,1H),8.28(d,J=3.7Hz,1H),6.67(s,2H),5.49(s,1H),5.37−5.29(m,1H),3.87(t,J=7.7Hz,2H),3.62−3.57(m,2H),2.13−2.07(m,1H),1.52(s,6H),0.44−0.38(m,2H),0.34−0.30(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.00分、m/z[M+H]
+=407
【0523】
化合物167
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:9.03(d,J=0.9Hz,1H),8.57(d,J=0.9Hz,1H),8.31(d,J=2.1Hz,1H),8.27(d,J=3.7Hz,1H),6.64(s,2H),5.34(s,1H),4.73−4.63(m,1H),3.06(d,J=11.5Hz,2H),2.68−2.54(m,4H),2.34−2.23(m,2H),2.11−2.03(m,4H),1.55(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.61−0.48(m,2H),0.48−0.37(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.42分、m/z[M+H]
+=517
【0524】
化合物168
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ ppm:8.95(d,J=0.9Hz,1H),8.71−8.69(m,2H),8.12(s,1H),6.22(s,2H),5.33(s,1H),5.04−4.96(m,1H),4.20−4.17(m,2H),3.78−3.74(m,2H),3.39(s,3H),1.55(s,6H),1.53(s,3H),1.22−1.14(m,1H),0.62−0.49(m,2H),0.47−0.36(m,2H).
LCMS(E法):Rt=2.73分、m/z[M+H]
+=436
【0525】
薬理の部
生物学的アッセイA
組み換えヒトNF−kappaB−誘導キナーゼ(NIK/MAP3K14)活性の阻害
アッセイ緩衝液は、1mM EGTA(エチレングリコール四酢酸)、1mM DTT(ジチオスレイトール)、0.1mM Na
3VO
4、5mM MgCl
2、0.01%Tween20を含有するpH7.5の50mM Trisとした。アッセイは、ミエリン塩基性タンパク質(MBP)でコーティングされ、非特異的なタンパク質の結合を防ぐよう牛血清アルブミンでブロックされた、384ウェルMesoscale高結合プレート中で行った。試験した全化合物は、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解させ、アッセイ緩衝液でさらに希釈した。アッセイ中の最終のDMSO濃度は1%(体積/体積)であった。インキュベーションは、化合物(コントロールおよびブランクのウェルでは1%DMSO)、25μMアデノシン−5’−三リン酸(ATP)および10nM NIK/MAP3K14置換酵素から構成され、緩ブランクのウェルには緩衝液を入れた。インキュベーションは、25℃で1時間行い、その後、洗浄し、ウサギanti−phospho−MBPおよびanti−rabbit Ig Sulfotag抗体で順次インキュベーションを行い、結合したSulfotagをMesoscale Discoveryで読み取った。試料を含まないウェルで得た信号を、その他の全ウェルから減じ、コントロールの%阻害対Log
10化合物濃度にシグモイド曲線をフィッティングしてIC
50を決定した。
【0526】
生物学的アッセイA2
組み換えヒトNF−kappaB−誘導キナーゼ(NIK/MAP3K14)活性の阻害(AlphaScreen(登録商標))
AlphaScreen(登録商標)(αスクリーン)フォーマット(Perkin Elmer)を使用して、NIK/MAP3K14の自己リン酸化活性を測定した。試験した全化合物は、ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解させ、アッセイ緩衝液でさらに希釈した。アッセイ中の最終のDMSO濃度は1%(体積/体積)であった。アッセイ緩衝液は、1mM EGTA(エチレングリコール四酢酸)、1mM DTT(ジチオスレイトール)、0.1mM Na
3VO
4、5mM MgCl
2、0.01%Tween20を含有するpH7.5の50mM Trisとした。アッセイは、384ウェルAlphaplates(Perkin Elmer)中で行った。インキュベーションは、化合物、25マイクロMアデノシン−5’−三リン酸(ATP)および0.2nM NIK/MAP3K14から構成された。インキュベーションは、GST−タグ付きNIK/MAP3K14酵素の添加により開始させ、25℃で1時間行ない、anti−phospho−IKK Ser176/180抗体を含有する停止緩衝液の添加により停止させた。プロテインA受容体およびグルタチオンドナービーズを加え、EnVision(登録商標)Multilabel Plate Reader(Perkin Elmer)を使用して読み取った。試料を含まないウェルで得た信号を、その他の全ウェルから減じ、コントロールの%阻害対Log
10化合物濃度にシグモイド曲線をフィッティングしてIC
50を決定した。
【0527】
生物学的アッセイB
L363細胞中のP−IKKαに対する化合物の効果
試験した全化合物は、DMSOに溶解させ、培養液でさらに希釈した。細胞アッセイ中の最終のDMSO濃度は1%(体積/体積)であった。GlutaMaxおよび10%ウシ胎児血清(PAA)で補強したRPMI1640培養液で、ヒトL363細胞(ATCC)を培養した細胞は、37℃、加湿した5%CO
2雰囲気中、型通りの方法で1ml当たり0.2x10
6細胞〜1ml当たり1x10
6細胞の密度に維持した。細胞は週に2回継代培養を行い、分割して低密度のものを得た。細胞は、ウェル当たり75μlの体積の培養液および25μlの1μg/ml濃度組み換えヒトB−細胞活性化因子BAFF/BlYS/TNFSF13Bの1ml当たり2x10
6個の割合で、96ウェルプレート(Nunc 167008)に播いた。播いた細胞を、37℃、加湿した5%CO
2雰囲気で24時間インキュベートした。薬剤および/または溶媒(20μl)を加えて最終体積を120μlにした。2時間の処理後、インキュベータからプレートを取り出し、30μlの5x溶解緩衝液を加え、続いてプレート振盪機により4℃で10分間振盪することにより細胞の溶解を行った。このインキュベーションの終わりに、溶解した細胞を4℃で20分間、800xgで遠心分離し、P−IKKα値について、anti−rabbit抗体コーティングMesoscaleプレート中で行ったサンドイッチ方式免疫アッセイにより溶解液を評価した。実験では、各処理の結果は2つの複製ウェルの平均とした。初期スクリーニングの目的では、8点希釈曲線(連続1:3希釈)を使用して化合物を試験した。各試験で、コントロール(MG132およびBAFFを含むが、試験用薬剤は含まない)およびブランクのインキュベーション(MG132、BAFFおよび10μM ADS125117を含有、完全阻害を示すことが知られている試験濃度)も並行して試験した。全てのコントロールおよび試験値からブランクのインキュベーション値を減じた。IC
50を決定するために、コントロールのP−IKKα値の%阻害対Log
10化合物濃度のプロットにシグモイド曲線をフィッティングした。
【0528】
生物学的アッセイC
LP−1、L−363およびJJN−3細胞に対する抗増殖活性の決定
試験した全化合物は、DMSOに溶解させ、培養液でさらに希釈した。細胞抗増殖アッセイ中の最終のDMSO濃度は0.3%(体積/体積)であった。CellTiter−Glo細胞生存率アッセイキット(Promega)を使用して生存率を評価した。2mM L−グルタミンおよび10%ウシ胎児血清(PAA)で補強したRPMI1640培養液で、LP−1、L−363およびJJN−3細胞(DSMZ)を培養した。細胞は、37℃、加湿した5%CO
2雰囲気中、型通りの方法で懸濁細胞として維持した。細胞は週に2回、0.2x10
6/mlの播種密度で継代培養を行った。黒色組織培養液処理96ウェルプレート(Perkin Elmer)中に細胞を播いた。播種に用いた密度は、全体積75μlの培養液中へ、ウェル当たり2,000〜6,000細胞の範囲であった。24時間後、薬剤および/または溶媒(25μl)を加えて最終体積を100μlにした。72時間の処理後、インキュベータからプレートを取り出し、約10分間室温と平衡化させ、各ウェルに100μlのCellTiter−Glo reagentを加えてカバー(Perkin Elmer Topseal)をし、プレート振盪機で10分間振盪した。HTS Topcount(Perkin Elmer)実験では、各処理の結果は2つの複製ウェルの平均とした。初期スクリーニングの目的では、化合物は9点希釈曲線(連続1:3希釈)を使用して試験した。各実験でコントロール(薬剤不含)およびブランクインキュベーション(化合物の添加時に読み取られる細胞を含有)を並行して試験した。全てのコントロールおよび試験値からブランク値を減じた。各試料について細胞成長の平均値(相対的な光の単位で)は、コントロールの細胞成長の平均値に対する百分率で表した。
上記アッセイにおける本発明の化合物(Co.)のデータは、表25に示されている(表25の値は、その化合物の全バッチに対する全測定の平均値である)。
【0529】
【表59】
【0530】
【表60】
【0531】
【表61】
【0532】
【表62】
【0533】
予測的な組成物の例
これらの例全体を通して使用される「有効成分」(a.i.)は、任意の互変異性体もしくは立体異性体の形態を含む式(I)の化合物、または薬学的に許容されるその付加塩もしくは溶媒和物に関し、特に例示された化合物のいずれか1つに関する。
【0534】
本発明の製剤の処方の典型例は以下のとおりである。
【0535】
【表63】
【0536】
2.懸濁剤
水性懸濁液を、経口投与用に、1ミリリットル当たり1〜5mgの有効成分、50mgのカルボキシメチルセルロースナトリウム、1mgの安息香酸ナトリウム、500mgのソルビトールを含有し、水を加えて1mlとなるように調製する。
【0537】
3.注射剤
非経腸組成物を、NaClの0.9%水溶液またはプロピレングリコールの10体積%水溶液中、1.5%(重量/体積)の有効成分を撹拌して調製する。
【0538】
【表64】
【0539】
この例では、有効成分は、同量の本発明による化合物のいずれか、特に同量の例示した化合物のいずれかに置き換えることができる。