特許第6409801号(P6409801)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6409801拡張PDCCHを利用したPUCCHのリソース割り当て
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6409801
(24)【登録日】2018年10月5日
(45)【発行日】2018年10月24日
(54)【発明の名称】拡張PDCCHを利用したPUCCHのリソース割り当て
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20181015BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04W72/04 150
【請求項の数】23
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2016-46318(P2016-46318)
(22)【出願日】2016年3月9日
(62)【分割の表示】特願2015-510517(P2015-510517)の分割
【原出願日】2013年5月10日
(65)【公開番号】特開2016-174358(P2016-174358A)
(43)【公開日】2016年9月29日
【審査請求日】2016年3月9日
(31)【優先権主張番号】61/653,369
(32)【優先日】2012年5月30日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/707,784
(32)【優先日】2012年9月28日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】13/673,791
(32)【優先日】2012年11月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ハン、セウンヘー
(72)【発明者】
【氏名】ズー、ユアン
(72)【発明者】
【氏名】フー、ジョン−カエ
【審査官】 望月 章俊
(56)【参考文献】
【文献】 Samsung,HARQ-ACK PUCCH Resources in Response to ePDCCH Detections[online],3GPP TSG-RAN WG1#69 R1-122259,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_69/Docs/R1-122259.zip>,2012年 5月12日
【文献】 Samsung,PUCCH HARQ-ACK Resource Mapping for DL CA[online],3GPP TSG-RAN WG1#62 R1-104582,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_62/Docs/R1-104582.zip>,2010年 8月17日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04W4/00−H04W99/00
H04B7/24−H04B7/26
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)及び拡張物理ダウンリンク制御チャンネル(ePDCCH)でダウンリンク信号を送信するネットワーク上のeNode(eNB)であって、
前記ePDCCH上で、−2、−1、0、および2のオフセット値を含む複数のオフセット値から選択されたオフセット値の指標を送信し、
前記ePDCCH上で、前記ePDCCHの1または複数の拡張制御チャンネル要素(1または複数のeCCE)を送信する、第1回路と、
前記1または複数のeCCEのうちの第1のeCCEのインデックスおよび選択された前記オフセット値に少なくとも部分的に基づいて割り当てられた物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)の第1のアップリンクリソース上の信号を特定する、第2回路と
を備え
前記第1のアップリンクリソースは、1または複数のCCEのうちの第1のCCEのインデックスに少なくとも部分的に基づいて割り当てられたPUCCHの第2のアップリンクリソースと異なり、
前記第1のeCCEのインデックスは、最小eCCEインデックスであり、前記第1のCCEのインデックスは、最小CCEインデックスである、eNB。
【請求項2】
前記第1回路は、前記ePDCCHで送信されたダウンリンク制御情報内の前記オフセット値の前記指標を送信する、請求項1に記載のeNB。
【請求項3】
前記第1のアップリンクリソースは、選択された前記オフセット値の倍率での乗算に少なくとも部分的に基づいて割り当てられる、請求項1に記載のeNB。
【請求項4】
前記第1のeCCEの前記インデックスは、前記1または複数のeCCEのうちの他のeCCEのインデックスより小さい、請求項1に記載のeNB。
【請求項5】
前記第1のアップリンクリソースは、1セットの前記ePDCCHについての開始オフセット値に少なくとも部分的に基づいて割り当てられる、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のeNB。
【請求項6】
前記開始オフセット値は、ユーザ機器(UE)固有の開始オフセット値である、請求項5に記載のeNB。
【請求項7】
選択された前記オフセット値は、前記UE固有の開始オフセット値またはセル固有の開始オフセット値をさらに含む、請求項6に記載のeNB。
【請求項8】
前記eNBは、入力デバイスに連結されている、請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のeNB。
【請求項9】
物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)及び拡張物理ダウンリンク制御チャンネル(ePDCCH)でダウンリンク信号を送信するネットワーク上のeNode(eNB)としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
−2、−1、0、および2を含むセットから選択されるオフセット値について前記ePDCCHをモニタする段階と、
前記ePDCCHの1または複数の拡張制御チャンネル要素(1または複数のeCCE)を取得する段階と、
前記1または複数のeCCEのうちの第1のeCCEのインデックスおよび前記オフセット値に少なくとも部分的に基づいて物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)の第1のアップリンクリソースの割り当てを決定する段階であって、前記第1のアップリンクリソースは、1または複数のCCEのうちの第1のCCEのインデックスに少なくとも部分的に基づいて割り当てられたPUCCHの第2のアップリンクリソースと異なり、前記第1のeCCEのインデックスは、最小eCCEインデックスであり、前記第1のCCEのインデックスは、最小CCEインデックスである、段階
を前記コンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項10】
前記オフセット値は、前記ePDCCHでのダウンリンク制御情報内に示される、請求項9に記載のプログラム。
【請求項11】
倍率で乗算された前記オフセット値の結果に少なくとも部分的に基づいて前記割り当てを決定する段階をさらに前記コンピュータに実行させる、請求項9に記載のプログラム。
【請求項12】
前記第1のeCCEの前記インデックスは、前記1または複数のeCCEのうちの他のeCCEのインデックスより小さい、請求項9に記載のプログラム。
【請求項13】
複数のセットの前記ePDCCHから選択された前記ePDCCHの1セットについての開始オフセット値に少なくとも部分的に基づいて、前記第1のアップリンクリソースの前記割り当てを決定する段階をさらに前記コンピュータに実行させる、請求項9から請求項12のいずれか1つに記載のプログラム。
【請求項14】
前記開始オフセット値は、ユーザ機器(UE)に固有の開始オフセット値である、請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記オフセット値は、前記開始オフセット値、またはセルに固有の開始オフセット値に少なくとも部分的に基づく、請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
請求項9から15のいずれか1つに記載のプログラムを格納するコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項17】
物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)及び拡張物理ダウンリンク制御チャンネル(ePDCCH)でダウンリンク信号を送信するネットワーク上のeNode(eNB)であって、
2のオフセット値の指標と、前記ePDCCHの1または複数の拡張制御チャンネル要素(eCCE)とを送信する送信機と、
前記送信機に連結されたプロセッサと、
前記プロセッサに連結された受信機と
を備え、
前記プロセッサは、
前記1または複数のeCCEのうちの第1のeCCEのインデックスおよび前記オフセット値に少なくとも部分的に基づいて物理アップリンク制御チャンネルの第1のアップリンクリソースを割り当て、
前記受信機は、前記1または複数のeCCEのうちの第1のeCCEのインデックスおよび前記オフセット値に少なくとも部分的に基づいて割り当てられる第1のアップリンクリソースを利用する物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)上で、信号を受信し、
2の前記オフセット値は、−2、−1、0、および2から成るセットから選択され
前記第1のアップリンクリソースは、1または複数のCCEのうちの第1のCCEのインデックスに少なくとも部分的に基づいて割り当てられたPUCCHの第2のアップリンクリソースと異なり、前記第1のeCCEのインデックスは、最小eCCEインデックスであり、前記第1のCCEのインデックスは、最小CCEインデックスである、eNB。
【請求項18】
前記送信機は、前記ePDCCHのダウンリンク制御情報内の前記オフセット値を送信する、請求項17に記載のeNB。
【請求項19】
前記第1のアップリンクリソースは、倍率で乗算された前記オフセット値にさらに少なくとも部分的に基づく、請求項17に記載のeNB。
【請求項20】
前記第1のeCCEの前記インデックスは、前記1または複数のeCCEのうちの他のeCCEのインデックスより小さい、請求項17に記載のeNB。
【請求項21】
前記第1のアップリンクリソースは、1セットの前記ePDCCHについての開始オフセット値に少なくとも部分的に基づいて割り当てられる、請求項17から請求項20のいずれか1つに記載のeNB。
【請求項22】
前記開始オフセット値は、ユーザ機器(UE)に固有である、請求項21に記載のeNB。
【請求項23】
前記オフセット値は、前記開始オフセット値、またはセルに固有の開始オフセット値に少なくとも部分的に基づく、請求項22に記載のeNB。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本願は、米国仮特許出願第61/653,369号(出願日:2012年5月30日、発明の名称「アドバンストワイヤレス通信システムおよび技術」)、米国仮特許出願第61/707,784号(出願日:2012年9月28日、発明の名称「アドバンストワイヤレス通信システムおよび技術」)、および米国特許出願第13/673,791号(出願日:2013年11月9日、発明の名称「拡張PDCCHを利用したPUCCHのリソース割り当て」)に基づく優先権を主張し、これらの文献の開示内容は全て、参照に本願に組み込まれる。
本発明の実施形態は、概して、第3世代パートナーシップ・プロジェクト(3GPP)ネットワークにおけるリソース割り当ての技術分野に関する。特に、実施形態は、3GPPネットワークが、物理ダウンリンク制御チャンネル(PDCCH)および拡張物理ダウンリンク制御チャンネル(ePDCCH)の両方で、ダウンリンク信号を送信しているときのアップリンクリソース割り当てについて記述する。
【背景技術】
【0002】
本明細書において提供される背景の説明は、概して、本開示の文脈を提示することを目的としている。現時点において名前が挙げられている発明者による研究は、この「背景技術」部分で説明されている範囲内において、説明されていなければ出願時において先行技術としての基準を満たすものでない本明細書の側面と同様に、本開示内容を否定する先行技術として、明示または黙示を問わず、認められない。本明細書で記述されていなければ、この節で記載されている提案は、本開示のクレームに対する先行技術ではなく、この節の包含内容によって先行技術としては認められない。
【0003】
3GPPネットワークにおいて、物理アップリンク制御チャンネル(PUCCH)は、UEから3GPP eNodeB(eNB)にアップリンク制御情報(UCI)を送信するために用いられる。UCI情報の例は、ハイブリッドARQ(HARQ)処理での肯定応答信号である。典型的には、複数のPUCCHリソースは、eNBが1または複数のキャリア制御要素(CCE)を利用することによりPDCCH上で送信される信号の最小のCCEインデックスに基づいて、移動局に動的に割り当てられる。PDCCH送信は、所与のUEに固有であるので、CCEインデックスを利用することで、PUCCH上の固有のアップリンクリソースがUEに割り当てられることになる。
【0004】
しかしながら、1または複数の拡張キャリア制御要素(eCCE)を用いたePDCCHが、最近、3GPPの仕様書に導入されている。PUCCHのアップリンクリソースは、ePDCCH上での送信に用いられる1または複数のeCCEについての最小eCCEインデックスに基づいてよい。特定の例において、最小CCEインデックスと最小eCCEインデックスとは、同じである。これらの例において、PDCCHの最小CCEインデックスを利用する第1のUEに割り当てられるアップリンクリソースは、ePDCCHの最小eCCEインデックスを利用する第2のUEに割り当てられるアップリンクリソースと同じであり、リソース割り当ての競合をもたらす。
【図面の簡単な説明】
【0005】
実施形態は、添付の図面と併せて以下の発明を実施するための形態により容易に理解されるであろう。この説明を容易にするために、同様の参照符号は、同様の構造上の要素を示す。実施形態は、例として示され、添付の図面の図に制約されるものではない。
図1】様々な実施形態に係るUEおよびeNBを含むネットワークシステムの高水準な例を図示する。
図2】様々な実施形態に係る例示的なアップリンクリソースインデックスを図示する。
図3】様々な実施形態に係る例示的な複数のアップリンクリソースオフセット値を図示する。
図4】様々な実施形態に係る他の例示的な複数のアップリンクリソースオフセット値を図示する。
図5】様々な実施形態に係る他の例示的な複数のアップリンクリソースオフセット値を図示する。
図6】本明細書に記載された様々な実施形態を実行するために用いられるシステムの例を図示する。
【発明を実施するための形態】
【0006】
装置、方法、および記憶媒体は、アップリンクリソースの割り当てのために、本明細書で記載される。特定の実施形態において、PDCCH上の伝送で受信されたCCE及び情報に関連するアップリンクリソースは、第1のセットの値に従って割り当てられてもよい。ePDCCH上の伝送で受信されたeCCEおよび情報に関連するアップリンクリソースは、オフセット値に加えて同様のセットの値に従って割り当てられてよい。特定の実施形態において、例えば、UEがPUCCHに対して送信ダイバーシチを用いている場合、オフセット値が偶数であることが望ましい場合がある。いくつかの実施形態において、オフセット値は、負でよい。いくつかの実施形態において、オフセット値は、具体的には、RRCで信号伝達されてもよいし、あるいはePDCCH送信に関連するアンテナポートで指示されてもよい。特定の実施形態において、リソース割り当ては、開始オフセット値に少なくとも部分的に基づいてもよい。
【0007】
以下の発明を実施するための形態において、参照番号は全体を通して同様の部分を示し、明細書中で実施されうる説明の形態で示され得る本明細書の一部を形成する添付の図面が参照される。他の実施形態を利用することができ、構造的または論理的な変更は、本開示の範囲を逸脱することなくされ得ることが理解されるべきである。よって、以下の発明を実施するための形態は、限定的な意味で解釈されず、実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲およびそれらと同等なものによって定義される。
【0008】
様々なオペレーションが、複数の別個のアクションまたはオペレーションとして、順に、クレームされている主題を理解するのに最も理解しやすいやり方で、記載され得る。しかしながら、発明を実施するための形態の説明の順序は、これらのオペレーションが、必然的な順序として依存していることを示唆するように解釈されるべきでない。特に、これらのオペレーションは、提示される順序で実行されなくてもよい。記載されたオペレーションは、記載された実施形態とは異なる順序で実行されてもよい。様々な追加のオペレーションが実行され、および/または、記載されたオペレーションが追加の実施形態で省略されてもよい。
【0009】
本開示の目的のために、「Aおよび/またはB」および「AまたはB」という文言は、「(A)、(B)または(AおよびB)」を意味する。本開示の目的のために、「A、B、および/またはC」という文言は、「(A)、(B)、(C)、(AおよびB)、(AおよびC)、(BおよびC)または(A、BおよびC)」を意味する。
【0010】
発明を実施するための形態において、同じまたは異なる実施形態のうちの1または複数をそれぞれ指すものとして、「1つの実施形態において」または「複数の実施形態において」という文言が用いられる。さらに、「備える(comprising)」、「including(含む)」、「有する(having)」などの用語は、本開示の実施形態に関して使用される限り、同義語である。
【0011】
図1は、様々な実施形態に従う無線通信ネットワーク100を概略的に図示する。無線通信ネットワーク100(以下、「ネットワーク100」)は、E−UTRAN(evolved universal terrestrial radio access network)などの3GPP LTEネットワークのアクセスネットワークでよい。ネットワーク100は、UE110と無線で通信するよう構成されたeNB105を含んでよい。
【0012】
図1に示すように、UE110は、トランシーバモジュール120を含んでよい。トランシーバモジュール120は、ネットワーク100の他のコンポーネント、例えば、eNB105と無線で通信するために、UE110の複数のアンテナ125のうちの1または複数とさらに連結してよい。アンテナ125は、図1に示すように、トランシーバモジュール120のコンポーネント、またはUE110とは別個のコンポーネントである電力増幅器130によって、電源供給されてよい。一実施形態において、電力増幅器130は、アンテナ125でのすべての送信のための電力を提供する。他の実施形態において、UE110上に複数の電力増幅器が存在してもよい。多重アンテナ125を用いることで、UE110が、空間直交リソース送信ダイバーシチ(SORTD)などの送信ダイバーシチ技術を利用できるようになる。特定の実施形態において、トランシーバモジュール120は、送信および受信の両方の回路を含んでよい。他の実施形態において、トランシーバモジュール120は、互いに別個の送信回路および受信回路(図示せず)で置き換えられてよい。他の実施形態において、トランシーバモジュール120は、トランシーバモジュール120(図示せず)から受信される、トランシーバモジュール120に送信される信号またはデータを変更、処理、または変換するよう構成された処理回路に連結されてよい。
【0013】
図2は、例示的なCCE/eCCEインデックス200を示す。例示的な複数のインデックスは、最小のインデックス#m、および順次増加するインデックス#m+1、#m+2、#m+7を含む。上述したように、PDCCH送信の最小CCEインデックスは、いくつかの例において、ePDCCH送信の最小eCCEインデックスと同じ場合がある。例えば、最小CCEインデックスと最小eCCEインデックスとは同じで、例えば両方がインデックス#m+2を利用する場合がある。第1のUEのPUCCH送信および第2のUEのPUCCH送信が、CCE/eCCEインデックス#m+2を利用してスケジューリングされた場合、PUCCHの送信は、同じCCE/eCCEインデックスを利用することで、競合する場合がある。
【0014】
しかしながら、eCCEを利用してアップリンクリソースの動的リソース割り当てのために、オフセット値が利用された場合、競合する送信は、回避できる。いくつかの実施形態において、オフセット値は、ネットワーク100の無線リソース制御(RRC)エンティティによって構成され得る。しかしながら、他の実施形態において、他のエンティティが、オフセット値を構成してもよい。いくつかの実施形態において、オフセット値は、肯定認知(ACK)/否定認知(NACK)リソース指標(ARI)でもよい。他の実施形態において、オフセット値は、ePDCCH上でUE110にデータを送信するためにeNB105によって使用されるアンテナポートに関連してもよい。
【0015】
オフセット値を利用する一例として、UEが、周波数分割多重(FDD)シナリオで、SORTDなどのPUCCHについて送信ダイバーシチを利用している場合、UEのPUCCHリソースを、アンテナポート0および1のそれぞれに対して、下記に従うCCEインデックスを利用して割り当てることができる。
【数1】
ここで、
【数2】
は、ポート0に対するPUCCHリソースである。
【数3】
は、ポート1に対するPUCCHリソースである。
CCEは、CCEインデックスである。
【数4】
は、予め設定された値である。 チャンネル選択で、PUCCHフォーマット1bを利用したFDDキャリアアグリゲーションにおいて、PUCCHリソースは、
【数5】
に従って割り当てられる。
別のPUCCHリソースは、
【数6】
に従って割り当てられる。
【0016】
時分割複信(TDD)シナリオに関して、アンテナポート0および1に対するリソースは、
【数7】
および
【数8】
のそれぞれによって決定される。
ここで、「value」は、例えば、3GPP技術仕様書36.213v10.5.0(2012−03)に記述されているような、固有のサブフレーム、シグナリング値、物理ダウンリンク共有チャンネル、または半永続的スケジューリング(SPS)値のうちの1または複数に関連する値である。
【0017】
一方、FDDシナリオでのUEのPUCCHリソースは、アンテナポート0および1のそれぞれに対して、
【数9】
および
【数10】
に従うeCCEを利用して割り当てられる。
ここで、
【数11】
は、ePDCCHセットkのPUCCHリソースに対するUE固有の開始オフセットを表す。 特定の実施形態において、ePDCCHセットが2つある。したがって、kは、0または1に等しくてもよい。しかしながら、他の実施形態において、ePDCCHセットは、1つの場合も3つ以上の場合もあり、kは、所与のePDCCHセットに対して他の値の場合もある。 さらに、TDDシナリオでのUEのPUCCHリソースは、アンテナポート0に対し、
【数12】
に従い、
アンテナポート1に対して、
【数13】
に従うeCCEを利用して割り当てられる。
【0018】
いくつかの実施形態において、noffsetは、PDCCHまたはePDCCH上で送信されるダウンリンク制御情報(DCI)を介してUEに送信されるオフセット値でよい。上記の通り、いくつかの実施形態において、noffsetは、ARIでよい。代わりに、オフセット値noffsetは、アンテナポートpに関連するアンテナ固有のオフセットkでよい。ここで、pは、対応するePDCCHの最初のCCEに割り当てられるアンテナポートである。実施形態において、分散ePDCCHを利用する場合に、pが107または109に等しいときには、kは、ゼロに等しくてよい。実施形態において、分散ePDCCHを利用する場合に、pが107、108、109、または110に等しいときには、kは、p−107に等しくてよい。これらの実施形態において、noffsetは、2・m・kに等しくてよい。ここで、mは、整数である。特定の実施形態において、mは、1に等しくてよいので、noffset=2・kでよい。
【0019】
他の実施形態において、アンテナ固有のオフセットkを利用する場合、noffsetは、kに等しくてよい。この場合、FDDリソース割り当ては、アンテナポート0および1のそれぞれに対して、
【数14】
および
【数15】
になってよい。ここで、
【数16】
は、上述したePDCCHセットkのPUCCHリソースに対するUE固有の開始オフセットを表す。 TDDリソース割り当ては、同様に、アンテナポート0および1のそれぞれに対して、
【数17】
および
【数18】
になってよい。
【0020】
特定の実施形態において、複数のnoffset値の組み合わせが、例えば、ARIに関連するDCIシグナリングnoffset値およびkなどのアンテナ固有のオフセット値に関連するnoffset値が使用されてよい。以下の例の理解を簡略化するために、ARIのようなDCIシグナリング値に関連するnoffsetは、nARIとして言及される。アンテナポートに関連するnoffsetは、nantennaとして言及される。nantennaは、上述したkのような複数の値に等しいか、2kまたは2mkのようなkの乗算値に等しくてよい。
【0021】
一例として、ローカライズePDCCH送信について、FDDシナリオにおけるアップリンクリソースは、アンテナポート0および1のそれぞれに対して、
【数19】
および
【数20】
に従って、割り当てられてよい。 分散ePDCCH送信について、FDDシナリオにおけるアップリンクリソースは、アンテナポート0および1のそれぞれに対して、
【数21】
および
【数22】
に従って割り当てられてよい。
【0022】
ローカライズePDCCH送信について、TDDシナリオにおけるアップリンクリソースは、アンテナポート0および1のそれぞれに対して、
【数23】
および
【数24】
に従って割り当てられてよい。 分散ePDCCH送信について、TDDシナリオにおけるアップリンクリソースは、アンテナポート0および1のそれぞれに対して、
【数25】
および
【数26】
に従って割り当てられてよい。
【0023】
特定の実施形態において、動的リソース割り当てに対する開始オフセットを示すためのRRC構成
【数27】
が導入されてよい。 この実施形態において、
【数28】
は、FDDおよびTDDリソース割り当てについての上記の方程式における
【数29】
に置き換えられてよい。
【0024】
図3は、様々な実施形態において、信号伝達される例示的な複数のnoffset値300を図示する。上記の通り、noffset値は、ePDCCHのDCIを介して信号伝達される。いくつかの実施形態において、説明されているオフセット値は、上記で説明されたARI値でよい。例示的な複数のnoffset値300は、DCIで信号伝達される値セット305に対応する。
【0025】
図3において、第1のnoffset値セット310は、第1の実施形態において、DCIで信号伝達される値セット305に対応してよい。例えば、0、2、4、または6のnoffsetは、00、01、10または11のDCI信号のそれぞれに対応してよい。第2のnoffset値セット315は、第2の実施形態において、DCIで信号伝達される値セット305に対応してよい。例えば、−2、0、2または4のnoffsetは、00、01、10または11のDCI信号のそれぞれに対応してよい。第3のnoffset値セット320は、第3の実施形態において、DCIで信号伝達される値セット305に対応してよい。例えば、−4、−2、0または2のnoffsetは、00、01、10または11のDCI信号のそれぞれに対応してよい。第4のnoffset値セット325は、第4の実施形態において、DCIで信号伝達される値セット305に対応してよい。例えば、−6、−4、−2または0のnoffsetは、00、01、10または11のDCI信号のそれぞれに対応してよい。第5のnoffset値セット330は、第5の実施形態において、DCIで信号伝達される値セット305に対応してよい。例えば、0、2、6または8のnoffsetは、00、01、10または11のDCI信号のそれぞれに対応してよい。
【0026】
SORTDなどの送信ダイバーシチ構成を利用する場合の2つのアンテナポートに対して、またはチャンネル選択でPUCCH形式1bを利用したFDDキャリアアグリゲーションに対して、2つの異なるリソースをリソーススケジュラが考慮して、競合回避の可能性を最大限にすべく、noffsetは、偶数値であることが望ましい。上記の通り、ポート0および1間のアップリンクリソース割り当て、またはチャンネル選択でのPUCCH形式1bについてのアップリンクリソース割り当ては、1の値でインクリメントされてよい。言い換えると、ポート0が#m+2に対応するアップリンクリソースを使用する場合、ポート1は、#m+3に対応するアップリンクリソースを使用してよい。この例では、eCCEに対応するアップリンクリソース割り当ては、eCCEに基づくポート0のアップリンクリソース割り当てが、CCEに基づきポート1のアップリンクリソース割り当てと競合しないように、偶数値でインクリメントされる必要がある。例えば、図2で参照されるように、最小CCEインデックスが#m+2であり、最小eCCEインデックスが#m+4である場合、ポート1に対してCCEを利用して生成されたアップリンクリソース割り当ておよびポート0に対してeCCEを利用して生成されたアップリンクリソース割り当ての両方が、#m+3に対応するアップリンクリソースを示すので、−1のnoffset値は、競合を発生しうる。また、最小CCEインデックスが#m+2および最小eCCEインデックスが#m+2である場合、ポート1に対してCCEを利用して生成されたアップリンクリソース割り当ておよびポート0に対してeCCEを利用して生成されたアップリンクリソース割り当ての両方が、#m+3に対応するアップリンクリソースを示すので、1のnoffset値は、競合を発生しうる。
【0027】
認識されるように、特定の実施形態において、将来の規格改訂で、望まないまたは廃止されるnoffset値になるのであれば、適用可能な複数のnoffset値のうち少なくとも1つは、noffset値の中立性を許容するべく0であることが望ましい。しかしながら、他のnoffset値セットは、0のnoffset値を含まない場合がある。いくつかの実施形態において、先のPDCCHについて大きなアグリゲーションレベル、すなわち先のPDCCHを送信するのに利用される連続するCCEの数を占めるように、少なくとも1つのnoffset値は、負であることが望ましいが、他の実施形態は、全ての正の値(または全ての負の値)のnoffset値を含みうる。最終的に、セット310、315、320、325および330で示されるnoffset値は、単なる例示であり、より大きいまたはより小さい値が望ましい場合がある。
【0028】
offset値を信号伝達する際により大きいまたはより小さい自由度を許容するために、noffset値を示すのにより大きいまたはより小さいビットを利用することが望ましい場合がある。例えば、2ビットが利用されれば、4つの自由度が許容される。しかし、3ビットが利用されれば、8つの自由度が許容される。そして、xビットが利用されれば、2の自由度が許容される。いくつかの実施形態において、電力抑制または信号のオーバヘッドを抑制する目的のために、単一ビットのみを使用してnoffset値を信号伝達するほうが望ましい場合がある。一般的に、オフセットのためのDCIビットは、既存のDCIフィールドにビットを追加する、またはDCI内の既存のフィールドを再利用することで規定しうる。
【0029】
例えば、図4は、単一ビットのみがDCIで信号伝達されるセット値405で使用される実施形態についての例示的なnoffset値400を示す。図3と同様に、説明されるnoffset値は、上述のARI値でよい。例えば、第6のnoffset値セット410は、第6の実施形態においてDCIで信号伝達される値セット405に対応する。例えば、−2または0のnoffsetは、0または1のそれぞれのDCI信号に対応する。第7のnoffset値セット415は、第7の実施形態においてDCIで信号伝達される値セット405に対応する。例えば、0または2のnoffsetは、0または1のそれぞれのDCI信号に対応する。
【0030】
いくつかの実施形態において、オフセット値は、偶数値および奇数値の組み合わせを含むことができる。図5は、偶数値および奇数値の組み合わせを含む実施形態に対する例示的な複数のnoffset値500を図示する。図3および図4と同様に、説明されるnoffset値は、上述されるように、ARI値でよい。図5において、第8のnoffset値セット510は、第8の実施形態においてDCIで信号伝達される値セット505に対応する。例えば、−4、−2、0または1のnoffsetは、00、01、10、11のそれぞれのDCI信号に対応する。第9のnoffset値セット515は、第9の実施形態においてDCIで信号伝達される値セット505に対応する。例えば、−2、0、1または2のnoffsetは、00、01、10、11のそれぞれのDCI信号に対応する。第10のnoffset値セット520は、第10の実施形態においてDCIで信号伝達される値セット505に対応する。例えば、−2、−1、0または2のnoffsetは、00、01、10、11のそれぞれのDCI信号に対応する。
【0031】
奇数値および偶数値の組み合わせを使用することが、いくつかの理由で望まれる場合がある。第1に、スケーリング値が、noffset値のフレキシビリティを最大化するのに適用されてよい。例えば、SORTDなどの送信ダイバーシチがPUCCH送信で使用されない場合、偶数でないnoffset値が許容されうる。しかしながら、PUCCHが、SORTDを利用した後で送信される場合には、偶数のnoffset値が望ましい。奇数値および偶数値の組み合わせは、両方のシナリオを許容しうる。なぜなら、奇数値がSORTD送信で要求される偶数値になるように、2などの倍率が、適用されうるからである。例として、第9の実施形態におけるnoffset値515を参照すると、2などの倍率を使用することで、値(−2、0、1、2)を偶数値(−4、0、2、4)にさせることができる。いくつかの実施形態において、RRCは倍率を設定しうる。さらに、他の実施形態において、eNBがPUCCH送信のためにUEで使用する倍率を設定できる。
【0032】
例えばpCellのようなスタンドアロンの新たなキャリアタイプ(NCT)でePDCCHが使用される特定の実施形態において、上述の実施形態が変更されうる。例えば、noffset値は、ダウンリンク多ユーザ多入力多出力(MU−MIMO)または多地点協調(CoMP)などの適用可能な将来的な拡張を考慮しつづけることができる。また、noffset値は、例えば、常にnoffset値を0に設定することにより、効果的に除去できる。この例において、noffset値は、仮想巡回冗長検査(CRC)フィールドにおいて使用されうる。他の実施形態において、noffset値は、DCIから完全に除去することができる。
【0033】
上記の通り、特定の実施形態において、動的リソース割り当てのための開始オフセットは、RRCシグナリングで示されるRRCパラメータによって提供されうる。これらの実施形態において、少なくとも1つのnoffset値は、RRCパラメータのうち少なくとも1つを含みうる。 例えば、ePDCCHセットkについてのUE固有の開始オフセットRRCパラメータとして、
【数30】
(ここで、k=0,1)を示す場合、noffset値は、
【数31】
および/または
【数32】
の少なくとも1つを含みうる。
【0034】
UE固有の開始オフセット値
【数33】
は、物理アップリンク共有チャンネル(PUSCH)信号がeNBスケジューリングに応じてPUCCH領域で送信もできるように、PUCCHパラメータをオフセットすべく、noffset内のRRCパラメータを使用することで、所与のPUCCHリソース領域を効果的に使用することに役立ち得る。
【0035】
これらの実施形態において、オフセット値noffsetは、0、2、
【数34】
または
【数35】
でよい。したがって、これらの実施形態において、noffsetパラメータは、上述した偶数のオフセット値およびePDCCHのオフセット値の混合のバージョンになりうる。noffsetに他する他の変数は、0、N、
【数36】
または
【数37】
を含みうる。ここで、N、M1およびM2は、整数値である。 この例において、N、M1、およびM2は、それぞれ1または−1に等しい。いくつかの実施形態において、3つの変数のすべては、互いに等しくてもよい。また、他の実施形態において、変数のうち少なくとも1つは、他の変数とは異なる値であってもよい。他の実施形態において、Nは、1または−1に等しくて、M1および/またはM2は、0に等しくてもよい。特定の実施形態において、N、M1、およびM2は、SORTDまたはFDDチャンネル選択によるリソース競合を回避すべく、2、−2などの偶数値、またはいくつかの他の偶数値であってもよい。 例えば、これらの実施形態において、noffsetは、0、±2、
【数38】

【数39】
でよい。ここで、「±A」は、+Aまたは−Aを表す。
【0036】
特定の実施形態において、ePDCCHセットkについてのオフセット値noffsetは、0、2、
【数40】
または
【数41】
でよい。
したがって、これらの実施形態において、noffsetパラメータは、ePDCCHセットkについてのUE固有の開始オフセットを、例えば、上述したARIで示されるnoffsetのような信号伝達されるnoffsetに効果的に変更しうる。他の実施形態において、noffsetに対する他の変数は、0、N、
【数42】
または、
【数43】
を含みうる。ここで、N、M1、およびM2は、整数値である。 この例では、N、M1、およびM2は、それぞれ1または−1と等しくてよい。いくつかの実施形態において、3つの変数のすべては、互いに等しくてもよい。他の実施形態において、変数のうち少なくとも1つは、他の変数とは異なる値でもよい。他の実施形態において、Nは、1または−1に等しく、M1および/またはM2は、0に等しくてもよい。特定の実施形態において、N、M1、およびM2は、SORTDまたはFDDチャンネル選択によるリソース競合を回避すべく、2、−2などの偶数値、またはいくつかの他の偶数値であってもよい。 例えば、これらの実施形態において、noffsetは、0、±2、
【数44】

【数45】
でよい。ここで、「±A」は、+Aまたは−Aを表す。第2のePDCCHセットk=1、
【数46】
についての開始オフセットが設定されない実施形態において、
【数47】
の値は、セル固有の開始オフセット
【数48】
によって置き換えられてよい。 これらの実施形態において、結果として、noffsetの値は、0、N、
【数49】
または、
【数50】
でよい。ここで、N、M1およびM2は、整数値である。
【0037】
本開示の実施形態は、必要に応じて構成される任意の適切なハードウェアおよび/またはソフトウェアを利用したシステムで実行されうる。図6は、本明細書で記載されている様々な実施形態を実行するために用いることができる例示的なシステム600の概略を図示する。図6は、1つの実施形態において、例示的なシステム600を図示する。システム600は、1または複数のプロセッサ605、プロセッサ605のうち少なくとも1つに連結されるシステム制御モジュール610、システム制御モジュール610に連結されるシステムメモリ615、システム制御モジュール610に連結される不揮発性メモリ(NVM)記憶装置620、およびシステム制御モジュール610に連結される1または複数の通信用インタフェース625を備える。
【0038】
いくつかの実施形態において、システム600は、本明細書に記載されているUE110として機能することが可能である。他の実施形態において、システム600は、図1に示された実施形態または他の記載された実施形態の任意の1つで図示されるeNB105として機能することが可能である。いくつかの実施形態において、システム600は、命令を有する1または複数のコンピュータ可読媒体(例えば、システムメモリ、またはNVM/記憶装置620)、および1または複数のコンピュータ可読媒体に連結され、命令を実行して本明細書で記載されたアクションを実行するモジュールを実装するよう構成された1または複数のプロセッサ(例えば、プロセッサ605)を含む。
【0039】
1つの実施形態でのシステム制御モジュール610は、プロセッサ605のうち少なくとも1つ、および/またはシステム制御モジュール610と通信する任意の適切なデバイスまたはコンポーネントに、任意の適切なインタフェースを提供する任意の適切なインタフェースコントローラを含む。
【0040】
システム制御モジュール610は、システムメモリ615へのインタフェースを提供するメモリ制御モジュール630を含む。メモリ制御モジュール630は、ハードウェアモジュール、ソフトウェアモジュール、および/またはファームウェアモジュールでよい。
【0041】
システムメモリ615は、例えば、システム600に対するデータおよび/または命令をロードおよび格納するために用いられる。1つの実施形態におけるシステムメモリ615は、例えば、適切なDRAMなどの任意の適切な揮発性メモリを含む。いくつかの実施形態において、システムメモリ615は、ダブルデータレートタイプランダムアクセスメモリ(DDR4 SDRAM)を含む。
【0042】
1つの実施形態でのシステム制御モジュール610は、NVM/記憶装置620および通信用インタフェース625へのインタフェースを提供する1または複数の入出力(I/O)コントローラを含む。
【0043】
NVM/記憶装置620は、例えば、データおよび/または命令を格納するために用いられる。
【0044】
NVM/記憶装置620は、例えば、フラッシュメモリなどの任意の適切な不揮発性メモリを含む。および/または、NVM/記憶装置620は、例えば、1または複数のハードディスクドライブ(HDD)、1または複数のコンパクトディスク(CD)ドライブ、および/または1または複数のデジタル多用途ディスク(DVD)ドライブなどの任意の適切な不揮発性記憶デバイスを含む。
【0045】
NVM/記憶装置620は、システム600が組み込まれ、必ずしも必要ではないがデバイスの一部によってアクセス可能なそのデバイスの物理的な一部であるストレージリソースを含む。例えば、NVM/記憶装置620は、通信用インタフェース625を介してネットワークへアクセスされうる。
【0046】
通信用インタフェース625は、システム600にインタフェースを提供して、1または複数のネットワーク、および/または他の適したデバイスと通信してよい。システム600は、1または複数の無線ネットワークの規格および/またはプロトコルのいずれかに従って、無線ネットワークの1または複数のコンポーネントと無線で通信してよい。例えば、通信用インタフェース625は、図1に関連して上述したトランシーバモジュール120に連結されてよい。
【0047】
1つの実施形態において、プロセッサ605のうち少なくとも1つは、システム制御モジュール610、例えばメモリ制御モジュール630の1または複数のコントローラについてのロジック共にパッケージ化されてよい。1つの実施形態において、プロセッサ605のうち少なくとも1つは、システム制御モジュール610の1または複数のコントローラのためのロジックと共にパッケージ化され、システムインパッケージ(SiP)を形成してよい。1つの実施形態において、プロセッサ605のうち少なくとも1つは、システム制御モジュール610の1または複数のコントローラのためのロジックと共に同じダイ上に統合されてよい。1つの実施形態において、プロセッサ605のうち少なくとも1つは、システム制御モジュール610の1または複数のコントローラのためのロジックと同じダイ上に統合され、システムオンチップ(SoC)を形成してよい。
【0048】
様々な実施形態において、限定はされないが、システム600は、サーバ、ワークステーション、デスクトップコンピューティングデバイス、またはモバイルコンピューティングデバイス(例えば、ラップトップコンピューティングデバイス、ハンドヘルド型コンピューティングデバイス、タブレット、ネットブックなど)でよい。様々な実施形態において、システム600は、より多くまたはより少ないコンポーネント、および/または異なるアーキテクチャを有してよい。例えば、いくつかの実施形態において、システム600は、カメラ、キーボード、液晶ディスプレイ(LCD)画面(タッチスクリーンディスプレイを含む)、不揮発性メモリポート、多重アンテナ、グラフィックスチップ、用途特定の集積回路(ASIC)およびスピーカのうちの1または複数を含んでよい。
【0049】
方法および装置は、アップリンク制御チャンネルリソースを動的に割り当てるために本明細書内で提供される。特定の実施形態において、UE回路は、ePDCCH上でオフセット値の指標を受信する。UE回路は、さらに、ePDCCHの1または複数のeCCEを受信する。その後、UE回路は、オフセット値の指標に基づいて、−2、−1,0、および2のオフセット値を含む複数の格納されたオフセット値を含むテーブルから1つのオフセット値を選択する。それから、UE回路は、1または複数のeCCEのうちの第1のeCCEのインデックスおよび選択されたオフセット値に少なくとも部分的に基づくPUCCHのアップリンクリソースの割り当てを決定してよい。特定の実施形態において、オフセット値の指標は、ePDCCHで送信されるダウンリンク制御情報で受信され。一方、他の実施形態において、オフセット値は、ePDCCHに関連するアンテナポートの少なくとも部分的に基づいてよい。少なくとも1つの実施形態において、アンテナポートは、第1のeCCEに割り当てられる。いくつかの実施形態において、アップリンクリソースの割り当ては、ePDCCHの1セットについてのUE固有の開始オフセット値に少なくとも部分的に基づいてよい。更に、オフセット値は、UE固有の開始オフセット値またはセル固有の開始オフセット値に基づいてよい。いくつかの実施形態において、複数のオフセット値のうち少なくとも1つは、偶数または負でよく、倍率は、オフセット値を乗算するために用いられてよい。更に、第1のeCCEのインデックスは、1または複数のeCCEのうちの他のeCCEのインデックスより小さくてよい。いくつかの実施形態において、UE回路は、グラフィックスチップに連結されてよい。
【0050】
特定の実施形態は、さらに、上述の実施形態と同様な機能を実行するために受信および処理回路を含むUEを含んでよい。具体的には、受信回路は、2のオフセット値のためのePDCCHをモニタして、ePDCCHの1または複数のeCCEを取得してよい。更に、受信回路が、PDCCHの1または複数のCCEを取得し、処理回路が1または複数のeCCEのうちの第1のeCCEのインデックスおよびオフセット値に少なくとも部分的に基づいてPUCCHのアップリンクリソースの第1の割り当てを決定し、1または複数のCCEの第1のCCEのインデックスに少なくとも部分的に基づいてPUCCHのアップリンクリソースの第2の割り当てを決定してもよい。いくつかの実施形態において、第1の割り当ておよび第2の割り当ては、互いに異なってもよい。いくつかの実施形態において、オフセット値は、ePDCCH内のダウンリンク制御情報で信号伝達されてよい。いくつかの実施形態において、処理回路は、倍率で乗算されたオフセット値の結果に少なくとも部分的に基づいて第1の割り当てを決定してもよい。いくつかの実施形態において、第1のeCCEのインデックスは、1または複数のeCCEのうちの他のeCCEのインデックスより小さくてもよい。いくつかの実施形態において、処理回路は、ePDCCHの複数のセットから選択されたePDCCHの1セットについての開始オフセット値に少なくとも部分的に基づいてアップリンクリソースの第1の割り当てを決定してもよい。いくつかの実施形態において、開始オフセット値は、UEに固有の開始オフセット値でもよい。いくつかの実施形態において、オフセット値は、UEに固有の開始オフセット値、またはセルに固有の開始オフセット値に少なくとも部分的に基づいてよい。いくつかの実施形態において、2のオフセット値は、−2、−1、0、および2を含むセットから選択されてよい。
【0051】
他の実施形態において、UEは、2のオフセット値およびePDCCHの1または複数のeCCEを受信する受信機を含んでよい。UEは、さらに、受信機に連結され、1または複数のeCCEのうちの第1のeCCEのインデックスおよびオフセット値に少なくとも部分的に基づいてPUCCHのアップリンクリソースを割り当てるプロセッサを含んでよい。UEは、最初のアップリンクリソースを利用して物理アップリンク制御チャンネル上で信号を送信するよう構成された送信機も含んでよい。実施形態において、受信機は、ePDCCHのダウンリンク制御情報内のオフセット値を受信してもよい。実施形態において、プロセッサは、倍率で乗算されるようなオフセット値に少なくとも部分的に基づいてアップリンクリソースを割り当ててもよい。実施形態において、第1のeCCEのインデックスは、1または複数のeCCEのうちの他のeCCEのインデックスより小さい。実施形態において、プロセッサは、ePDCCHの1セットの開始オフセット値に少なくとも部分的に基づいてアップリンクリソースを割り当ててもよい。実施形態において、開始オフセット値は、UEに固有である。実施形態において、オフセット値は、UEに固有の開始オフセット値、またはセルに固有の開始オフセット値に少なくとも部分的に基づく。実施形態において、2のオフセット値は、−2、−1、0および2からなるセットから選択されてよい。実施形態において、ディスプレイは、プロセッサに連結されてよい。
【0052】
特定の実施形態は、説明を目的として本明細書に図示および記載されているが、本願は、本明細書で説明した実施形態の任意の適応例または変更例を含むことを意図している。このため、本明細書で説明した実施形態は、特許請求の範囲によってのみ限定されることは明らかである。
【0053】
ここで、「1つ」または「第1」の要素または同等物を列挙する場合、1つまたは複数のそのような要素を含むばかりでなく、2つまたはそれ以上のそのような要素を必要とすることも排除されることもない。さらに、要素を特定するための順序を示す標識(第1、第2、または第3)は、要素間を区別するために用いられ、そのような要素の要求されたまたは限定された数を示したり、示唆したりするものでもなく、特段の記述がなければ、それらは、そのような要素の特定の位置または順序を示すものでもない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6