【実施例】
【0055】
実施例において、以下の略語を使用する:
EO エチレンオキシド
PO プロピレンオキシド
PEI600 600g/molの平均分子量を有するポリエチレンイミン
xEO/NH 1モルのNH−官能基当たり、xモルのエチレンオキシド
yPO/NH 1モルのNH−官能基当たり、yモルのプロピレンオキシド
【0056】
[実施例1]
PEI600+17EO/NH+2PO/NH+2EO/NH
a)PEI600+1EO/NH
5Lオートクレーブに、1943.0gの600g/molの平均分子量を有するポリエチレンイミン、及び97.0gの水を充填した。反応器を、窒素で3回パージし、110℃に加熱した。1789.0gのエチレンオキシドを14時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、反応混合物を後反応(post-react)させた。水及び揮発性化合物を、90℃、真空で除去した。高粘度黄色オイル(3688.0g、水含有量:2.6%、pH:11.05(水中5%))を得た。
【0057】
b)PEI600+17EO/NH+2PO/NH+2EO/NH
実施例1a)からの生成物(76.3g)及び3.58gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、120℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。637.6gのエチレンオキシドを7時間内に添加し、続いて、104.4gのプロピレンオキシドを1.5時間内に、その後79.2gのエチレンオキシドを1.5時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。890.0gのわずかに濁った液体を得た(融点:19.1℃)。融点は、DIN51007に従って測定した。
【0058】
[実施例2]
PEI600+13EO/NH+2PO/NH+6EO/NH
実施例1a)からの生成物(80.0g)及び3.75gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、120℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。502.2gのエチレンオキシドを6時間内に添加し、続いて、109.4gのプロピレンオキシドを1.5時間内に、その後249.0gのエチレンオキシドを3.5時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。938.0gのわずかに濁った液体を得た(融点:6.8℃)。
【0059】
[実施例3]
PEI600+11EO/NH+2PO/NH+8EO/NH
実施例1a)に記載の通り調製された生成物(80.2g、水中92.7%)及び3.58gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、120℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。399.9gのエチレンオキシドを5時間内に添加し、続いて、104.4gのプロピレンオキシドを1.5時間内に、その後316.8gのエチレンオキシドを3.5時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。895.0gのわずかに濁った液体)を得た(融点:8.3℃、粘度(20℃):2126mPas、曇り点:87℃。曇り点は、DIN EN1890、方法Bに従って測定した。
【0060】
[実施例4]
a)PEI600+11EO/NH+3PO/NH+8EO/NH
実施例1a)に記載の通り調製された生成物(76.3g、水中97.4%)及び3.8gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、120℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。400.0gのエチレンオキシドを6時間内に添加し、続いて、156.6gのプロピレンオキシドを2時間内に、その後316.8gのエチレンオキシドを5時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。945.0gの淡褐色の液体を得た(融点:3.8℃)。
【0061】
b)PEI600+11EO/NH+3PO/NH+8EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化
窒素注入口を有する500ml反応器中で、160.0gの実施例4a)からの生成物(PEI600+11EO/NH+3PO/NH+8EO/NH)を、窒素の一定流の下で70℃に加熱した。17.40gの硫酸ジメチルを70〜75℃で滴下し、反応混合物を、窒素下、70℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、3.7g水酸化ナトリウム(水中50%)で、pHを9.2(水中10%で測定)に調整した。185.0gの黄色の液体を得た(アミン価:0.03mgKOH/g、融点:5.0℃)。四級化度は96%であった。
【0062】
c)PEI600+11EO/NH+3PO/NH+8EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化、トランス硫酸化
反応器中で、70.0gの実施例4b)において得られた生成物を、窒素雰囲気下で、60℃に加熱した。2.0gの硫酸(96%)を60℃で添加し、pHを2.0(水中10%で測定)に調整した。温度を90℃に上げ、混合物を真空下(1.5kPa(15mbar))に3時間置いた。60℃に冷却後、5.4gの水酸化ナトリウム(水中50%溶液)で、pHを9.3に調整した。69.0gの褐色の液体を得た(融点:7.0℃、水:0.5%)。
【0063】
[実施例5]
PEI600+9EO/NH+2PO/NH+10EO/NH
実施例1a)からの生成物(76.3g、水中97.4%))及び3.58gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、120℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。320.7gのエチレンオキシドを4時間内に添加し、続いて、104.4gのプロピレンオキシドを1.5時間内に、その後396.0gのエチレンオキシドを6時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。895.0gのわずかに褐色の液体を得た(融点:7.7℃)。
【0064】
[実施例6]
PEI600+5EO/NH+2PO/NH+14EO/NH
実施例1a)からの生成物(76.3g、水中97.4%))及び3.6gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、120℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。162.4gのエチレンオキシドを2時間内に添加し、続いて、104.4gのプロピレンオキシドを1.5時間内に、その後554.4gのエチレンオキシドを8時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。896.0gのわずかに濁った液体を得た(融点:17.7℃)。
【0065】
[比較例1(CE1)]
PEI600+20EO/NH
実施例1a)に記載の通り調製された生成物(144.6g、水中92.7%)及び4.34gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、120℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。1470.7gのエチレンオキシドを14時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。1615.0gのわずかに褐色の固体を得た(融点:35.4℃)。
【0066】
[比較例2(CE2)]
PEI600+19EO/NH+2PO/NH
実施例1a)に記載の通り調製された生成物(80.2g、水中92.7%)及び3.58gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、120℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。716.8gのエチレンオキシドを8時間内に添加し、続いて、104.4gのプロピレンオキシドを1時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。897.0gのわずかに褐色の固体を得た(融点:28.7℃)。
【0067】
[比較例2(CE2)]
PEI600+19EO/NH+2PO/NH
実施例1a)と同様な生成物(80.2g、水中92.7%)及び3.58gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、120℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。716.8gのエチレンオキシドを8時間内に添加し、続いて、104.4gのプロピレンオキシドを1時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。897.0gのわずかに褐色の固体を得た(融点:28.7℃)。
【0068】
[比較例3(CE3)]
PEI600+2,5EO/NH+2PO/NH+16,5EO/NH
実施例1a)に記載の通り調製された生成物(80.2g、水中92.7%)及び3.58gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、120℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。63.4gのエチレンオキシドを1時間内に添加し、続いて、104.4gのプロピレンオキシドを1時間内に添加し、続いて、653.4gのエチレンオキシドを6時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。896.0gのわずかに褐色の固体を得た(融点:27.2℃)。
【0069】
[比較例4(CE4)]
PEI600+2PO/NH+19EO/NH
a)PEI600+1PO/NH
2Lオートクレーブに、430.0gの600g/molの平均分子量を有するポリエチレンイミン、及び21.5gの水を充填した。反応器を、窒素で3回パージし、110℃に加熱した。522.0gのプロピレンオキシドを10時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、反応混合物を後反応させた。水及び揮発性化合物を、90℃、真空で除去した。高粘度黄色オイル(970.0g、水含有量:2.6%)を得た。
【0070】
b)PEI600+2PO/NH+19EO/NH
比較例4a)からの生成物(76.2g、水中97.4%)及び3.18gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、120℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。51.04gのプロピレンオキシドを10分内に添加し、続いて、668.8gのエチレンオキシドを10時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。793.0gの淡褐色の固体を得た(融点:35.8℃)。
【0071】
[比較例5(CE5)]
HMDA+24EO/NH
a)HMDA+1EO/NH
2Lオートクレーブに、408.0gのヘキサメチレンジアミン(HMDA)、及び20.4gの水を充填した。オートクレーブを、窒素で3回パージし、110℃に加熱した。618.0gのエチレンオキシドを6時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、反応混合物を後反応させた。水及び揮発性化合物を、90℃、真空で除去した。高粘度黄色オイル(1019g、水含有量:0.2%、pH:11.05(水中5%))を得た。
【0072】
b)HMDA+5EO/NH
比較例5a)からの生成物(292.2g)及び8.8gの水酸化カリウム(水中50%)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、100℃に加熱し、2時間撹拌して水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。704.0gのエチレンオキシドを7時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。999.0gの褐色の液体を得た。
【0073】
c)HMDA+24EO/NH
比較例5b)からの生成物(348.7g)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、100℃に加熱し、0.5時間撹拌して微量の水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。1171.7gのエチレンオキシドを10時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。1515.0gの淡褐色の固体を得た(融点:42.4℃)。
【0074】
d)HMDA+24EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化
比較例5c)からの生成物を、WO04/024858に記載されたように四級化した。褐色の固体を得た(融点:43.6℃)。
【0075】
e)HMDA+24EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化、トランス硫酸化
比較例5c)からの生成物を、WO04/024858に記載されたように四級化し、トランス硫酸化した。褐色の固体を得た(融点:41.5℃)。
【0076】
[比較例6(CE6)]
HMDA+1PO/NH+22EO/NH
a)HMDA+1PO/NH
2Lオートクレーブに、232.4gのヘキサメチレンジアミン(HMDA)、及び11.6gの水を充填した。オートクレーブを、窒素で3回パージし、110℃に加熱した。464.0gのプロピレンオキシドを6時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、反応混合物を後反応させた。水及び揮発性化合物を、90℃、真空で除去した。高粘度黄色オイル(696.5g、水含有量:アミン価:320mgKOH/g)を得た。
【0077】
b)HMDA+2PO/NH+4EO/NH
比較例6a)からの生成物(350.0g)及び2.58gのカリウムt−ブトキシドを、3.5Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、100℃に加熱し、0.5時間撹拌して微量の水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。233.2gのプロピレンオキシドを2時間内に添加し、続いて、704.0gのエチレンオキシドを添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。1291.0gの淡褐色の液体を得た(アミン価:88.5mgKOH/g)。
【0078】
c)HMDA+2PO/NH+22EO/NH
比較例6b)からの生成物(263.0g)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、100℃に加熱し、0.5時間撹拌して微量の水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。648.8gのエチレンオキシドを710時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。909.0gの淡褐色の固体を得た(融点:42.1℃、アミン価:25.2mgKOH/g)。
【0079】
d)HMDA+2PO/NH+22EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化
窒素注入口を有する500ml反応器中で、160.0gの比較例6c)からの生成物(HMDA+2PO/NH+22EO/NH)を、窒素の一定流の下で70℃に加熱した。9.08gの硫酸ジメチルを70〜75℃で滴下し、反応混合物を、窒素下、70℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、1.7g水酸化ナトリウム(水中50%)で、pHを9.2(水中10%で測定)に調整した。1.54gの淡褐色の固体を得た(アミン価:0.12mgKOH/g、融点:37.8℃)。四級化度は100%であった。
【0080】
e)HMDA+2PO/NH+22EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化、トランス硫酸化
反応器中で、70.0gの比較例6d)において得られた生成物を、窒素雰囲気下で、60℃に加熱した。2.0gの硫酸(96%)を60℃で添加し、pHを2.0(水中10%で測定)に調整した。温度を90℃に上げ、混合物を真空下(1.5kPa(15mbar))に3時間置いた。60℃に冷却後、2.2gの水酸化ナトリウム(水中50%溶液)で、pHを9.2に調整した。65.0gの褐色の固体を得た(融点:40.3℃、水:0.5%)。
【0081】
[実施例7]
a)HMDA+12EO/NH+2PO/NH+12EO/NH
比較例5b)からの生成物(199.2g)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、100℃に加熱し、0.5時間撹拌して微量の水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。246.2gのエチレンオキシドを3時間内に添加し、続いて、92.8gのプロピレンオキシドを1時間内に、その後422.4gのエチレンオキシドを5時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。960.0gの淡褐色の液体を得た(融点:20.2℃、アミン価:23.0mgKOH/g)。
【0082】
b)HMDA+12EO/NH+2PO/NH+12EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化
窒素注入口を有する500ml反応器中で、350.0gの実施例7a)からの生成物を、窒素の一定流の下で70℃に加熱した。17.7gの硫酸ジメチルを70〜75℃で滴下し、反応混合物を、窒素下、70℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、360gの褐色の液体を得た(アミン価:0.02mgKOH/g、pH:8.45(水中10%)、融点:19.9℃)。四級化度は95%であった。
【0083】
c)HMDA+12EO/NH+2PO/NH+12EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化、トランス硫酸化
反応器中で、200.0gの実施例7b)において得られた生成物を、窒素雰囲気下で、60℃に加熱した。1.0gの硫酸(96%)を60℃で添加し、pHを2.15(水中10%で測定)に調整した。温度を90℃に上げ、混合物を真空下(1.5kPa(15mbar))に3時間置いた。60℃に冷却後、2.0gの水酸化ナトリウム(水中50%溶液)で、pHを8.7に調整した。200.0gの褐色の液体を得た(融点:22.1℃、水:0.5%)。
【0084】
[実施例8]
a)HMDA+11EO/NH+2PO/NH+11EO/NH
比較例5b)からの生成物(199.2g)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、100℃に加熱し、0.5時間撹拌して微量の水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。211.2gのエチレンオキシドを2.5時間内に添加し、続いて、92.8gのプロピレンオキシドを1時間内に、その後387.2gのエチレンオキシドを4時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。888.0gの淡褐色の液体を得た(融点:17.7℃、アミン価:25.8mgKOH/g)。
【0085】
b)HMDA+11EO/NH+2PO/NH+11EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化
窒素注入口を有する500ml反応器中で、350.0gの実施例8a)からの生成物を、窒素の一定流の下で70℃に加熱した。19.9gの硫酸ジメチルを70〜75℃で滴下し、反応混合物を、窒素下、70℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、365gの黄色の液体を得た(アミン価:0.5mgKOH/g、pH:8.0(水中10%)、融点:16.4℃)。四級化度は98%であった。
【0086】
c)HMDA+11EO/NH+2PO/NH+11EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化、トランス硫酸化
反応器中で、200.0gの実施例8b)において得られた生成物を、窒素雰囲気下で、60℃に加熱した。1.0gの硫酸(96%)を60℃で添加し、pHを2.15(水中10%で測定)に調整した。温度を90℃に上げ、混合物を真空下(1.5kPa(15mbar))に3時間置いた。60℃に冷却後、1.5gの水酸化ナトリウム(水中50%溶液)で、pHを8.7に調整した。200.0gの褐色の液体を得た(融点:19.2℃、水:0.5%)。
【0087】
[実施例9]
a)HMDA+13EO/NH+2PO/NH+9EO/NH
比較例5b)からの生成物(199.2g)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、100℃に加熱し、0.5時間撹拌して微量の水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。281.6gのエチレンオキシドを3時間内に添加し、続いて、92.8gのプロピレンオキシドを1時間内に、その後316.8gのエチレンオキシドを4時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。890.0gの淡褐色の液体を得た(融点:18.7℃、アミン価:26.9mgKOH/g、粘度:351mPas(50℃))。
【0088】
b)HMDA+13EO/NH+2PO/NH+9EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化
窒素注入口を有する250ml反応器中で、160.0gの実施例9a)からの生成物を、窒素の一定流の下で70℃に加熱した。9.21gの硫酸ジメチルを70〜75℃で滴下し、反応混合物を、窒素下、70℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、0.3g水酸化ナトリウム(水中50%溶液)で、pHを8.0に調整した。156.0gの黄色の液体を得た(アミン価:1.1mgKOH/g、pH:8.0(水中10%)、融点:14.7℃)。四級化度は98%であった。
【0089】
c)HMDA+13EO/NH+2PO/NH+9EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化、トランス硫酸化
反応器中で、70.0gの実施例9b)において得られた生成物を、窒素雰囲気下で、60℃に加熱した。2.0gの硫酸(96%)を60℃で添加し、pHを1.9(水中10%で測定)に調整した。温度を90℃に上げ、混合物を真空下(1.5kPa(15mbar))に3時間置いた。60℃に冷却後、4.1gの水酸化ナトリウム(水中50%溶液)で、pHを9.1に調整した。66.0gの褐色の液体を得た(融点:17.6℃)。
【0090】
[実施例10]
a)HMDA+11EO/NH+2,5PO/NH+11EO/NH
比較例5b)からの生成物(199.2g)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、100℃に加熱し、0.5時間撹拌して微量の水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。211.2gのエチレンオキシドを3時間内に添加し、続いて、116.0gのプロピレンオキシドを1時間内に、その後387.2gのエチレンオキシドを4時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。912.0gの淡褐色の液体を得た(融点:16.6℃、アミン価:24.1mgKOH/g、粘度:380mPas(50℃))。
【0091】
b)HMDA+11EO/NH+2,5PO/NH+11EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化
窒素注入口を有する250ml反応器中で、160.0gの実施例10a)からの生成物を、窒素の一定流の下で70℃に加熱した。8.2gの硫酸ジメチルを70〜75℃で滴下し、反応混合物を、窒素下、70℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、153.0gの黄色の液体を得た(アミン価:1.1mgKOH/g、pH:7.6(水中10%)、融点:13.9℃)。四級化度は95.1%であった。
【0092】
c)HMDA+11EO/NH+2,5PO/NH+11EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化、トランス硫酸化
反応器中で、70.0gの実施例10b)において得られた生成物を、窒素雰囲気下で、60℃に加熱した。2.0gの硫酸(96%)を60℃で添加し、pHを2.0(水中10%で測定)に調整した。温度を90℃に上げ、混合物を真空下(1.5kPa(15mbar))に3時間置いた。60℃に冷却後、3.9gの水酸化ナトリウム(水中50%溶液)で、pHを8.4に調整した。66.0gの褐色の液体を得た(融点:12.9℃)。
【0093】
[実施例11]
a)HMDA+12EO/NH+3PO/NH+12EO/NH
比較例5b)からの生成物(150.0g)を、2Lオートクレーブ中に入れた。混合物を真空下(<1kPa(10mbar))で、100℃に加熱し、0.5時間撹拌して微量の水を除去した。反応器を、窒素で3回パージし、混合物を140℃に加熱した。185.5gのエチレンオキシドを3時間内に添加し、続いて、104.8gのプロピレンオキシドを1時間内に、その後318.1gのエチレンオキシドを4時間内に添加した。反応を完了するため、5時間、混合物を後反応させた。揮発性化合物を、真空で除去した。912.0gの淡褐色の液体を得た(融点:18.6℃、アミン価:22.4mgKOH/g、粘度:415mPas(50℃))。
【0094】
b)HMDA+12EO/NH+3PO/NH+12EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化
窒素注入口を有する250ml反応器中で、160.0gの実施例11a)からの生成物を、窒素の一定流の下で70℃に加熱した。8.1gの硫酸ジメチルを70〜75℃で滴下し、反応混合物を、窒素下、70℃で2時間撹拌した。室温に冷却後、1.3g水酸化ナトリウム(水中50%溶液)で、pHを9.1に調整した。150.0gの淡褐色の液体を得た(アミン価:1.1mgKOH/g、融点:15.2℃)。四級化度は94.7%であった。
【0095】
c)HMDA+12EO/NH+3PO/NH+12EO/NH、硫酸ジメチルによる四級化、トランス硫酸化
反応器中で、70.0gの実施例11b)において得られた生成物を、窒素雰囲気下で、60℃に加熱した。3.1gの硫酸(96%)を60℃で添加し、pHを1.8(水中10%で測定)に調整した。温度を90℃に上げ、混合物を真空下(1.5kPa(15mbar))に3時間置いた。60℃に冷却後、3.2gの水酸化ナトリウム(水中50%溶液)で、pHを9.3に調整した。69.0gの褐色の液体を得た(融点:14.8℃)。
【0096】
【表1】
【0097】
融点は、DIN51007に従って、Mettler Toledo製、示差走査熱量計823/700/229を用いて測定した。
【0098】
[洗濯用洗剤における使用例]
以下の例において、船上組成物における個々の材料は、洗浄組成物の質量に基づくパーセントとして表される。
【0099】
以下の洗濯用洗剤組成物を、当業者に公知の従来の方法で、リストに記載した材料を混合することによって調製する。
【0100】
【表2】
【0101】
1.本発明のアルコキシル化ポリアルキレンイミンの1種は、例えば、実施例2に記載されたアルコキシル化ポリエチレンイミン(PEI600+13EO/NH+2PO/NH+6EO/NH)若しくは実施例3に記載されたアルコキシル化ポリエチレンイミン(PEI600+11EO/NH+2PO/NH+8EO/NH)若しくは実施例4に記載されたアルコキシル化ポリエチレンイミン(PEI600+11EO/NH+3PO/NH+8EO/NH)若しくは実施例5に記載されたアルコキシル化ポリエチレンイミン(PEI600+9EO/NH+2PO/NH+10EO/NH)、又は上記の他の実施例のいずれかに記載される。
【0102】
2.Stepan社(Northfield、Illinois、USA)によって供給される平均脂肪族炭素鎖長C
11〜C
12を有する直鎖アルキルベンゼンスルホネート。
【0103】
3.AE9は、Huntsman社(Salt Lake City、Utah、USA )によって供給される、9の平均エトキシル化度を有するC
12〜C
13アルコールエトキシレートである。
【0104】
4.適切なキレート剤(chelant)は、例えば、Dow Chemical社(Midland、Michigan、USA)によって供給されるジエチレンテトラアミン5酢酸(DTPA)、Solutia社(St Louis、Missouri、USA)によって供給されるヒドロキシエタンジホスホネート(HEDP)である。
【0105】
5.Natalase(登録商標)、Mannaway(登録商標)は、全てNovozymes社(Bagsvaerd、Denmark)の製品である。
【0106】
6.プロテアーゼは、Genencor International社(Palo Alto、California、USA)(例えば、Purafect Prime(登録商標))によって、又はNovozymes社(Bagsvaerd、Denmark)(例えば、Liquanase(登録商標)、Coronase(登録商標))によって供給されてもよい。
【0107】
7.適切な蛍光増白剤は、例えば、Tinopal(登録商標)AMS、Tinopal(登録商標)CBS−X、スルホン酸化亜鉛フタロシアニン(Ciba Specialty Chemicals社(Basel、Switzerland))である。
【0108】
【表3】
【0109】
1.本発明のアルコキシル化ポリアルキレンイミンの1種、例えば、実施例2に記載されたアルコキシル化ポリエチレンイミン(PEI600+13EO/NH+2PO/NH+6EO/NH)又は実施例3に記載されたアルコキシル化ポリエチレンイミン(PEI600+11EO/NH+2PO/NH+8EO/NH)又は実施例4に記載されたアルコキシル化ポリエチレンイミン(PEI600+11EO/NH+3PO/NH+8EO/NH)又は実施例5に記載されたアルコキシル化ポリエチレンイミン(PEI600+9EO/NH+2PO/NH+10EO/NH)。
【0110】
2.ランダムグラフトコポリマーは、ポリエチレンオキシド骨格及び多数のポリ酢酸ビニル側鎖を有するポリ酢酸ビニルグラフト化ポリエチレンオキシドコポリマーである。ポリエチレンオキシド骨格の分子量は、約6000であり、ポリ酢酸ビニルに対するポリエチレンオキシドの質量比は、約40〜60であり、50個のエチレンオキシド単位当たり、わずか1個のグラフト点である。
【0111】
3.Stepan社(Northfield、Illinois、USA)によって供給される平均脂肪族炭素鎖長C
11〜C
12を有する直鎖アルキルベンゼンスルホネート。
【0112】
4.AE3Sは、Stepan社(Northfield、Illinois、USA)によって供給されるC
12〜C
15アルキルエトキシ(3)硫酸塩である。
【0113】
5.AE7は、Huntsman社(Salt Lake City、Utah、USA )によって供給される、7の平均エトキシ化度を有するC
12〜C
15アルコールエトキシレートである。
【0114】
6.AE9は、Huntsman社(Salt Lake City、Utah、USA )によって供給される、9の平均エトキシ化度を有するC
12〜C
13アルコールエトキシレートである。
【0115】
7.適切なキレート剤は、例えば、Dow Chemical社(Midland、Michigan、USA)によって供給されるジエチレンテトラアミン5酢酸(DTPA)、Solutia社(St Louis、Missouri、USA)によって供給されるヒドロキシエタンジホスホネート(HEDP)である。
【0116】
8.Savinase(登録商標)、Natalase(登録商標)、Stainzyme(登録商標)、Lipex(登録商標)、Celluclean(商標)、Mannaway(登録商標)及びWhitezyme(登録商標)は、全てNovozymes社(Bagsvaerd、Denmark)の製品である。
【0117】
9.プロテアーゼは、Genencor International社(Palo Alto、California、USA)(例えば、Purafect Prime(登録商標))によって、又はNovozymes社(Bagsvaerd、Denmark)(例えば、Liquanase(登録商標)、Coronase(登録商標))によって供給されてもよい。
【0118】
10.適切な蛍光増白剤は、例えば、Tinopal(登録商標)AMS、Tinopal(登録商標)CBS−X、スルホン酸化亜鉛フタロシアニン(Ciba Specialty Chemicals社(Basel、Switzerland))である。