(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下の開示は、多くの異なる実施態様、例を提供し、提供される主題の異なる特徴を実行する。構成要素と配置の特定の例が以下で記述されて、本発明を簡潔にする。これらは、単なる例であって、本発明を限定するものではない。たとえば、第一特徴を第二特徴上に形成するという記述は、第一、および、第二特徴が直接接触する実施例、および、追加特徴が、第一、および、第二特徴間に形成されて、第一、および、第二特徴は直接接触しない実施例を含む。このほか、本発明は、各種例で、参照番号、および/または、符号を繰り返し使用する。これは、説明を簡潔、且つ、明確にするものであって、開示される各種実施態様、および/または、配置間の関係を表すものではない。
【0008】
さらに、空間的相対語、たとえば、“下方” “下” “底” “上方” “上” 等は、図中のある一素子ともうひとつの素子の相対関係を簡潔に説明する。空間的相対語は、異なる方向で使用される装置に延伸でき、図示される方向に限定されない。装置は、別の角度で回転し(90度、または、その他の角度)、空間的相対記述も同様に解釈される。
【0009】
現代のイメージセンサーは、通常、半導体材料を用いて形成される。これは、半導体材料が、光子を効果的に、電荷担体に転換することができるエネルギーバンドギャップを有するからである。たとえば、シリコン(1.1 電子ボルト (eV)のバンドギャップを有する)で形成されるイメージセンサーにおいて、シリコンと衝突し、これに吸収される1.1eVより大きいエネルギーを有する光子は、シリコン内に電子正孔対を生成する。広い幅の可視光がイメージセンサーに入射するとき、可変数量の電子、および/または、ホールが、イメージセンサーに衝突する入射光の波長と強度の関数として生成される。電子は、入射光を表すイメージに転換される。
【0010】
CMOS基板内のスタックイメージセンサー (すなわち、別の半導体ダイ上にスタックされる半導体ダイ内に設置されるイメージセンサ)は、動作中に、放射 (たとえば、熱または光線)を生成することが認識されている。たとえば、ホットエレクトロンにより誘発される電子正孔対の再結合は、トランジスタデバイスに、任意の方向に伝播する光線を発射させる。CMOSダイ内の装置により発生される放射は、十分なエネルギーを有し、イメージセンサー中で不要な電流を誘発することがある。この不要な電流は、イメージセンサーにとって余分な暗電流源となる可能性があり、イメージセンサーのパフォーマンスに悪い影響を与える。
【0011】
本発明は、第一ダイ内の装置により生成される放射が、第二ダイ内のイメージセンシング素子に影響するのを防止するように構成される導電遮蔽構造を有するスタック集積チップ(IC)構造に関する。いくつかの実施態様において、IC構造は、一つ以上の半導体デバイスを有する第一ICダイ、および、イメージセンシング素子のアレイを有する第二ICダイを備える。ハイブリッド接合インターフェース領域が、第一と第二ICダイとの間に設置される。導電接合構造が、ハイブリッド接合インターフェース領域内に設置されるとともに、第一ICダイと第二ICダイを電気的に結合する。導電遮蔽構造が、ハイブリッド接合インターフェース領域内に設置されるとともに、一つ以上の半導体デバイスとイメージセンシング素子のアレイとの間で横方向に延伸する。導電遮蔽構造は、一つ以上の半導体デバイスからの放射が、イメージセンシング素子に到達するのを防止し、これにより、放射が、イメージセンシング素子のアレイ中の不要な電流を誘発するのを防止する。
【0012】
図1は、いくつかの実施態様による第一ダイ内の装置により生成される放射が、第二ダイ内のイメージセンシング素子に影響するのを防止する導電遮蔽構造を有するスタック集積チップ(IC)構造100を示す図である。
【0013】
スタックIC構造100は、第一集積チップダイ102と第二集積チップダイ104を備える。第一集積チップダイ102は、一つ以上の半導体デバイス108 (たとえば、トランジスタデバイス、キャパシタ、インダクタ等)を有する第一半導体基板106を備える。複数の第一金属相互接続層110は、第一半導体基板106上に設置される一つ以上の誘電材料 (たとえば、低誘電率材料、二酸化ケイ素等)を備える第一誘電体構造112内に設置される。第二集積チップダイ104は、イメージセンシング素子のアレイ116 (たとえば、フォトダイオード)を有する第二半導体基板114を備える。複数の第二金属相互接続層120が、第一誘電体構造112と第二半導体基板114との間に設置される一つ以上の誘電材料を備える第二誘電体構造118内に設置される。
【0014】
第一集積チップダイ102が、パッシベーション構造126を備えるハイブリッド接合インターフェース領域122に沿って、第二集積チップダイ104上に垂直にスタックされる。ハイブリッド接合インターフェース領域122は、パッシベーション構造126内に設置される導電接合構造124を備える。導電接合構造124は、複数の第一金属相互接続層110を複数の第二金属相互接続層120に電気的に結合する。いくつかの実施態様において、第一集積チップダイ102は、対面(F2F)構成で、第二集積チップダイ104上にスタックされて、よって、第一誘電体構造112は第二誘電体構造118に面する。
【0015】
接合パッド128は、導電接合構造124から横方向にオフセットされた位置で、パッシベーション構造126内に設置される。接合パッド128は、導電材料 (たとえば、金属、たとえば、アルミニウム)を備え、この導電材料は、接合パッド開口130により露出される上面を有し、接合パッド開口130は、第二集積チップダイ104とパッシベーション構造126を貫通して延伸する。接合パッド128は、複数の第一金属相互接続層110と電気的に接触するとともに、スタックIC構造100と外部装置との間の電気的接続を提供する。たとえば、導電バンプ132が、接合パッド128上に形成されて、ボンディングワイヤ134により、接合パッド128を集積チップパッケージの外部 I/O ピンに接続する。
【0016】
導電遮蔽構造136は、パッシベーション構造126内で、一つ以上の半導体デバイス108とイメージセンシング素子のアレイ116との間に延伸し、導電接合構造124と接合パッド128から横方向にオフセットされた位置に設置される。いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造136は、複数の第一金属相互接続層110 (すなわち、頂部金属相互接続層)上に設置される。導電遮蔽構造136は、第一集積チップダイ102内の一つ以上の半導体デバイス108により生成される放射138(たとえば、光線や熱等)が、第二集積チップダイ104内のイメージセンシング素子のアレイ116に到達するのを阻止するように構成される。放射138を遮断することにより、導電遮蔽構造136が、イメージセンシング素子のアレイ116内で不要な電流が生成されるのを防止する。
【0017】
図2Aと
図2Bは、いくつかの実施態様によるシングルダマシン導電接合構造により電気的に結合されるダイ間に設置される導電遮蔽構造を備えるスタックIC構造の断面図である。
【0018】
スタックIC構造200は、第一集積チップダイ102と第二集積チップダイ104を備える。第一集積チップダイ102は、一つ以上の半導体デバイス108 (たとえば、トランジスタデバイス、キャパシタ、インダクタ等)を有する第一半導体基板106、および、複数の第一金属相互接続層110を有する第一誘電体構造112を備える。第二集積チップダイ104は、イメージセンシング素子のアレイ116 (たとえば、フォトダイオード)を有する第二半導体基板114、および、複数の第二金属相互接続層120を有する第二誘電体構造118を備える。いくつかの実施態様において、フォトダイオードは、トランスファートランジスタ (図示しない)により、メモリノード (すなわち、第二半導体基板114内のドープ領域)に操作可能なように結合されるp-n 接合を備える。
【0019】
各種実施態様において、複数の第一および第二金属相互接続層110と120は、一つ以上の導電材料、たとえば、銅、アルミニウム、タングステン、または、それらの組み合わせを備える。いくつかの実施態様において、複数の第一および第二金属相互接続層110と120は、複数のコンタクト110a、および/または、金属ビア110c間に設置された複数の金属線110bを備える。いくつかの実施態様において、金属線110b、コンタクト110a、および、金属ビア110cは傾斜側壁を有し、傾斜側壁は傾斜して、第一半導体基板106からの距離が増加するにつれて、金属線110b、コンタクト110a、および、金属ビア110cの幅が増加するようになっている。各種実施態様において、第一と第二誘電体構造112と118は、酸化物(たとえば、二酸化ケイ素)、超低誘電率材料(たとえば、2.0〜2.5の比誘電率を有する誘電材料)、および/または、低誘電率材料 (たとえば、SiCOなどの2.5〜3.0の比誘電率を有する誘電材料)を備える一つ以上の誘電体層を有する。
【0020】
第一集積チップダイ102は、ボンドパッド216、シングルダマシン導電接合構造214、および、導電遮蔽構造136を備えるハイブリッド接合インターフェース領域202に沿って、第二集積チップダイ104上に垂直にスタックされる。いくつかの実施態様において、ハイブリッド接合インターフェース領域202は、第一誘電体構造112上に設置される第一エッチング停止層 (ESL)204、および、第一ESL204上に設置される第一パッシベーション層206を備える。いくつかの実施態様において、第一ESL204は、窒化物層 (たとえば、窒化ケイ素)を備える。第二パッシベーション層208が第一パッシベーション層206上に設置され、第三パッシベーション層210が第二パッシベーション層208上に設置される。いくつかの実施態様において、第一パッシベーション層206、第二パッシベーション層208、および、第三パッシベーション層210は誘電体層 (たとえば、酸化物、ポリイミド等)を備える。第二ESL212は、第三パッシベーション層210と第二誘電体構造118との間に設置される。
【0021】
接合パッド216が、第一ESL204と第一パッシベーション層206を貫通して延伸して、第一位置で、複数の第一金属相互接続層110に結合する。いくつかの実施態様において、
図2Aの断面図に示されるように、接合パッド216は、頂部金属相互接続ワイヤ(すなわち、第一半導体基板106から最も離れている第一誘電体構造112内の金属相互接続ワイヤ)に電気的に結合される。別の実施態様において、
図2Bの断面
図224に示されるように、接合パッド226が、頂部金属相互接続ワイヤ下方の中間金属相互接続ワイヤに電気的に結合される。接合パッド開口222は、第二集積チップダイ104とハイブリッド接合インターフェース領域202を貫通して接合パッド216の上面に延伸する。いくつかの実施態様において、開口222は、一つ以上のパッシベーション層218と220と並ぶ上方位置を有する。いくつかの実施態様において、一つ以上のパッシベーション層218と220は、たとえば、酸化物、および/または、窒化物を含む。
【0022】
いくつかの実施態様において、接合パッド216は、導電金属、たとえば、アルミニウムを含む。別の実施態様において、接合パッド216は、拡散層、バリア層、湿潤層、および/または、抗酸化層として機能する異なる金属層のスタックを有するアンダーバンプメタラジー (UBM)層を備える。導電バンプ132が接合パッド216上に設置される。いくつかの実施態様において、導電バンプ132は、はんだバンプ、銅バンプ、ニッケル (Ni)、あるいは、金 (Au)、あるいは、それらの組み合わせを含む金属バンプである。
【0023】
シングルダマシン導電接合構造214は、ハイブリッド接合インターフェース領域202を貫通して延伸して、複数の第一金属相互接続層110と複数の第二金属相互接続層120を電気的に結合する。シングルダマシン導電接合構造214は、実質上、一定の勾配を有し、且つ、第一位置から横方向にオフセットされた第二位置で、第一ESL204、第一パッシベーション層206、および、第二パッシベーション層208を貫通して延伸する側壁を備える第一シングルダマシン接合構造214aを有する。シングルダマシン導電接合構造214は、さらに、実質上、一定の勾配を有し、且つ、第二ESL212と第三パッシベーション層210を貫通して延伸する側壁を有する第二シングルダマシン導電接合構造214bを備える。いくつかの実施態様において、シングルダマシン導電接合構造214は、頂部金属相互接続ワイヤに電気的に接続される。各種実施態様において、シングルダマシン導電接合構造214は、導電金属、たとえば、銅を含む。
【0024】
導電遮蔽構造136が、一つ以上の半導体デバイス108とイメージセンシング素子のアレイ116との間のハイブリッド接合インターフェース領域202内に設置される。導電遮蔽構造136は、第一半導体基板106と接合パッド216の下面との間の第二距離 d2以上である第一距離 d1 により、第一半導体基板106から分離される。よって、必要に応じて、接合パッド216を第一金属相互接続層110の頂部金属に電気的に結合してもよく、第一金属相互接続層110のほかの層の金属に電気的に結合してもよい。また、接合パッド216は、特にその形成用の製造工程は不要で、同一の製造工程で導電遮蔽構造136とともに形成されることができる。さらに、第一距離 d1以下である第二距離 d2 により、接合パッド216の厚みを大きくすることができる。これによって、接合パッド216と当該接合パッド216に接合する部材(例えば、導電バンプ132)との接合性(bondability)を向上するとともに、イメージセンサーを有している半導体基板に接合パッドを配置する場合につながる段差(step height)や各層のフィルムへの継ぎ目(seam)の形成という不具合を防ぐことができる。いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造136は、第一パッシベーション層206と第二パッシベーション層との間に設置される。いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造136は傾斜側壁136sを有し、側壁136sは傾斜して、第一誘電体構造112からの距離が増加するにつれて、導電遮蔽構造136の幅が減少するようになっている。これにより、あとの製造工程でフィルムを形成する際、継ぎ目(seam)の形成という不具合を減少する、または、防止することができる。導電接合構造136に、複数の第一金属相互接続層110と第一シングルダマシン導電接合構造214a内の頂部金属相互接続ワイヤの側壁と反対に傾斜する側壁を与える。
【0025】
いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造136が、第一ESL204と第一パッシベーション層206中の開口を貫通して延伸して、第一と第二位置から横方向にオフセットされた第三位置で、複数の第一金属相互接続層110に電気的に結合する。このような実施態様において、一つ以上の半導体デバイス108からの放射により発生される熱が、イメージセンシング素子のアレイ116から離れて移され、イメージセンシング素子のアレイ116上の放射の熱インパクトを減少させる。いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造136は、複数の第一金属相互接続層110内の接地金属ワイヤに電気的に結合される。
【0026】
各種実施態様において、導電遮蔽構造136は、例えば、アルミニウム、銅、および/あるいは、タングステンのような金属を含む。いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造136は、第一厚さ h1を有する。第一厚さ h1 は、一つ以上の半導体デバイス108からの放射が、イメージセンシング素子のアレイ116に到達するのを阻止するのに十分な厚さを有する。たとえば、いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造136はアルミニウムを含み、第一厚さ h1は、約 100 nm 〜 約 200 nmの範囲である。別の実施態様において、導電遮蔽構造136は異なる材料を含み、第一厚さ h1 は約 200 nm以上である。いくつかの実施態様において、
図2Aの断面図に示されるように、導電遮蔽構造136の第一厚さh1 は、接合パッド216の第二厚さh2 以下である。別の実施態様において、
図2Bの断面
図224に示されるように、接合パッド226は、導電遮蔽構造136の第一厚さh1 より厚い第二厚さ h2′を有する。
【0028】
上面
図300に示されるように、接合パッド216が、第一パッシベーション層 (たとえば、
図2Aの208)と第一ESL (たとえば、
図2Aの206)中の第一開口302内に設置される。接合パッド216は、複数の第一金属相互接続層110の下方の一つに延伸する。導電バンプ132は、接合パッド216上に設置される。一つ以上のシングルダマシン導電接合構造214は、接合パッド216からオフセットされた位置で、第一パッシベーション層と第一ESLを貫通して延伸する。
【0029】
導電遮蔽構造136は、第一パッシベーション層と第一ESL中の第二開口304から、第二開口304から横方向にオフセットされた遮蔽領域136cに延伸する。いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造136は、第二開口304内に、第二開口304の幅より小さい幅を有する接続領域136bにより、遮蔽領域136cに結合される第一領域136aを備える。
【0030】
遮蔽領域136cは、第一方向308に延伸する長さ306、および、第二方向312に延伸する幅310を有する。遮蔽領域136cの長さ306と幅310は、第一開口302、および/または、第二開口304の長さと幅より大きい。いくつかの実施態様において、遮蔽領域136cの幅は、複数の第一金属相互接続層内の下方の金属相互接続ワイヤの幅より大きい。遮蔽領域136cの幅は、下方の金属相互接続ワイヤの幅より大きいので、遮蔽領域136cは、金属相互接続ワイヤが遮断できない放射を遮断することができる。いくつかの実施態様において、遮蔽領域136cは、第一方向308と第二方向312で、一つ以上の半導体デバイス108、および/または、イメージセンシング素子のアレイ (図示しない)を越えて延伸する。これは、遮蔽領域136cに、一つ以上の半導体デバイス108を被覆させるので、一つ以上の半導体デバイス108の動作により生成される放射が、イメージセンシング素子のアレイに伝播するのを防止する。
【0031】
図4Aと
図4Bは、いくつかの実施態様によるデュアルダマシン導電接合構造により電気的に結合されるダイ間に設置される導電遮蔽構造を有するスタックIC構造を示す図である。
【0032】
スタックIC構造400は、ハイブリッド接合インターフェース領域401に沿って、第二集積チップダイ104上にスタックされる第一集積チップダイ102を有する。第一集積チップダイ102は、一つ以上の半導体デバイス108を有する第一半導体基板106、および、複数の第一金属相互接続層110を有する第一誘電体構造112を有する。第二集積チップダイ104は、イメージセンシング素子のアレイ116を有する第二半導体基板114、および、複数の第二金属相互接続層120を有する第二誘電体構造118、を含む。
【0033】
いくつかの実施態様において、ハイブリッド接合インターフェース領域401は、第一誘電体構造112上に設置される第一エッチング停止層 (ESL)402、および、第一ESL層402上に設置される第一パッシベーション層404を備える。第二パッシベーション層406が第一パッシベーション層404上に設置され、第二ESL408が第二パッシベーション層406上に設置される。第三パッシベーション層410が第二ESL408上に設置される。第四パッシベーション層412が第三パッシベーション層410上に設置され、第三ESL414が、第四パッシベーション層412と第二誘電体構造118との間に設置される。いくつかの実施態様において、第一パッシベーション層404、第二パッシベーション層406、第三パッシベーション層410、および、第四パッシベーション層412は、酸化物、および/または、ポリイミドを備え、第一ESL402、第二ESL408、および、第三ESL414は窒化物を含む。
【0034】
接合パッド228が、ハイブリッド接合インターフェース領域401内に設置される。接合パッド228は、第一位置で、複数の第一金属相互接続層110に結合される。接合パッド開口222は、第二集積チップダイ104とハイブリッド接合インターフェース領域401を貫通して、接合パッド228に延伸する。
【0035】
導電遮蔽構造416は、一つ以上の半導体デバイス108とイメージセンシング素子のアレイ116間の位置で、ハイブリッド接合インターフェース領域401内に設置される。いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造136は、第一パッシベーション層404と第二パッシベーション層406との間に設置される。いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造416は、第一ESL402と第一パッシベーション層404中の開口を貫通して延伸して、複数の第一金属相互接続層110に電気的に結合する。
【0036】
デュアルダマシン導電接合構造は、ハイブリッド接合インターフェース領域401を貫通して延伸して、複数の第一金属相互接続層110を複数の第二金属相互接続層120に電気的に結合する。いくつかの実施態様において、デュアルダマシン導電接合構造は、導電遮蔽構造416中の開口を貫通して延伸する。デュアルダマシン導電接合構造は、階段状側壁を有する第一と第二導電接合構造を有する。第一デュアルダマシン導電接合構造は、ビアセグメント418aの側壁から外に突出するビアセグメント418aとワイヤセグメント418bを備える。第二デュアルダマシン導電接合構造は、ビアセグメント420aの側壁から外に突出するビアセグメント420aとワイヤセグメント420bを備える。いくつかの実施態様において、ビアセグメント418aと418bは、約 200 nm と 約 500 nmとの間の範囲の幅を有し、ワイヤセグメント420aと420bは、約 1000 nm 〜 約 2500 nm間の範囲の幅を有する。いくつかの実施態様において (図示しない)、ワイヤセグメント420aと420bは、第三パッシベーション層410により、第二ESL408から垂直、および、水平に分離される。
【0038】
上面
図422に示されるように、接合パッド228が、第一パッシベーション層 (たとえば、
図4Aの208)と第一ESL (たとえば、
図4Aの402)中の第一開口424内に設置される。接合パッド228は、複数の第一金属相互接続層110の下方の一つに延伸する。導電バンプ132が接合パッド216上に設置される。
【0039】
導電遮蔽構造416は、第一パッシベーション層と第一ESL中の第二開口426から、第二開口426から横方向にオフセットされた遮蔽領域416cに延伸する。いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造416は、第二開口426の幅より小さい幅を有する接続領域416bにより、遮蔽領域416cに結合される第二開口426内に、第一領域416aを備える。遮蔽領域416cは、長さ428 (第一方向430に延伸する)、および、幅432 (第二方向434に延伸する)と有し、遮蔽領域416cを、第一方向430と第二方向434に、一つ以上の半導体デバイス108、および/または、イメージセンシング素子のアレイ (図示しない)を越えて延伸させる。
【0040】
一つ以上のデュアルダマシン導電接合構造418は、接合パッド228からオフセットされた位置で、第一パッシベーション層と第一ESLを貫通して延伸する。いくつかの実施態様において、複数の第一デュアルダマシン導電接合構造418は、遮蔽領域416cからオフセットされた位置で、第一パッシベーション層と第一ESLを貫通して延伸し、複数の第二デュアルダマシン導電接合構造418は、第一パッシベーション層、第一ESL、および、遮蔽領域416cを貫通して延伸する。
【0041】
いくつかの実施態様によるシングルダマシン接合構造により電気的に結合されるダイ間に設置される導電遮蔽構造を備えるスタックIC構造を形成する方法を示す断面
図500〜1300である。
【0042】
断面
図500に示されるように、複数の半導体デバイス108が第一半導体基板106内に形成される。本明細書に記述されるように、半導体基板は、任意のタイプの半導体本体 (たとえば、シリコン、SiGe、SOI)、たとえば、半導体ウェハ、および/または、ウェハ上の一つ以上のダイ、ならびに、それと関連するその他の任意のタイプの金属層、デバイス、半導体、および/または、エピタキシャル層等である。半導体基板は、第一ドーピング型 (たとえば、n型ドーピング、あるいは、p型ドーピング)である本質的にドープされた半導体基板を備える。
【0043】
いくつかの実施態様において、ゲート誘電体層を第一半導体基板106上に形成し、その後、ゲート電極層をゲート誘電体層上に形成することにより、複数の半導体デバイス108が形成される。ゲート誘電体層とゲート電極層は、その後、フォトリソグラフィプロセスにしたがってパターン化されて、ゲート構造を形成する。ソース、および、ドレイン領域は、エピタキシャルプロセス、あるいは、第一半導体基板106に、ドーパント種、たとえば、ボロン (B)、あるいは、リン (P)を選択的に注入する注入プロセスにより形成される。ドーパント種は、その後、高温熱アニールにより、第一半導体基板106中に打ち込まれる。
【0044】
断面
図600に示されるように、複数の第一金属相互接続層110が、第一半導体基板106上に形成される第一誘電体構造112内に形成される。いくつかの実施態様において、複数の第一金属相互接続層110は、金属コンタクト、および/または、ビア間に設置される金属相互接続ワイヤを備える。いくつかの実施態様において、第一誘電体構造112は複数のスタック誘電体層112a−112dを備える。
【0045】
いくつかの実施態様において、複数のスタック誘電体層112a−112dは、別々の蒸着プロセスを用いて形成される。蒸着後、ビアホール、および/または、金属トレンチが、複数のスタック誘電体層112a−112dの一つ中にエッチされる。導電材料 (たとえば、銅、タングステン、および/あるいは、アルミニウム)が、ビアホール、および/または、金属トレンチ内に蒸着されて、複数の第一金属相互接続層110を形成する。いくつかの実施態様において、蒸着プロセスが用いられて、シード層をビアホール内に形成し、続いて、後続のめっきプロセス (たとえば、電気めっきプロセス、無電解めっきプロセス)により、金属材料を、ビアホール、および/または、金属トレンチを充填する厚さに形成する。いくつかの実施態様において、化学機械研磨(CMP)プロセスが用いられて、複数のスタック誘電体層112a−112dの頂面から、余分な金属材料を除去する。各種実施態様において、複数の金属相互接続層は、デュアルダマシン (図示される)、あるいは、シングルダマシン (図示しない)により形成される。
【0046】
断面
図700に示されるように、第一エッチング停止層702と第一パッシベーション層704が、第一誘電体構造112上に形成される。いくつかの実施態様において、第一エッチング停止層702は、蒸着プロセス (たとえば、CVD, PE-CVD, ALD, PVD等)により形成される窒化物層を備える。いくつかの実施態様において、第一パッシベーション層704は、蒸着プロセスにより形成される酸化物層を含む。
【0047】
図8Aと
図8Bは、各種実施態様による接合パッドと導電遮蔽構造の形成を示す断面図である。
【0048】
断面
図800に示されるように、第一開口802と第二開口804が、第一エッチング停止層806と第一パッシベーション層808を貫通して、複数の第一金属相互接続層110の一つと接触する位置に形成される。いくつかの実施態様において、第一開口802と第二開口804は、マスキング層 (図示しない)にしたがって、基板を選択的にエッチャント810にさらすことにより形成される。各種実施態様において、マスキング層は、フォトリソグラフィプロセスを用いてパターン化されるフォトレジスト、あるいは、窒化物 (たとえば、Si
3N
4, SiN)を有する。各種実施態様において、エッチャント810は、フッ素種 (たとえば、CF
4, CHF
3, C
4F
8 等)を含む、エッチング性質を有するドライエッチャント、あるいは、ウェットエッチャント (たとえば、フッ化水素酸 (HF)、あるいは、水酸化テトラメチルアンモニウム (TMAH))を含む。
【0049】
断面
図812に示されるように、接合パッド216が第一開口802内に形成され、導電遮蔽構造136が第二開口804内に形成される。接合パッド216と導電遮蔽構造136は、開口802と804内から、第一パッシベーション層808上に延伸する。いくつかの実施態様において、接合パッド216と導電遮蔽構造136はアルミニウムを含む。別の実施態様において、接合パッド216と導電遮蔽構造136は、銅、タングステン、あるいは、類似材料を含む。いくつかの実施態様において、接合パッド216と導電遮蔽構造136は、単一蒸着プロセス、および/あるいは、単一めっきプロセスにより形成される。
【0050】
断面
図814に示されるように、接合パッド228が、第一エッチング停止層806′と第一パッシベーション層808′を貫通して、複数の第一金属相互接続層100の一つと接触する位置に延伸する第一開口内に形成される。いくつかの実施態様において、接合パッド228は、第一エッチプロセス、続いて、第一蒸着プロセス、および/または、第一めっきプロセスにより形成される。
【0051】
断面
図816に示されるように、導電遮蔽構造136が、第一エッチング停止層806と第一パッシベーション層808を貫通して、複数の第一金属相互接続層110の一つと接触する位置に延伸する第二開口内に形成される。いくつかの実施態様において、導電遮蔽構造136が、第二エッチプロセス、続いて、第二蒸着プロセス、および/または、第二めっきプロセスにより形成される。
【0052】
断面
図900に示されるように、第二パッシベーション層902が、接合パッド216と導電遮蔽構造136上に形成される。いくつかの実施態様において、第二パッシベーション層902は、蒸着プロセスにより形成される誘電材料(たとえば、酸化物)を有する。第一ハードマスク層904が第二パッシベーション層902上に形成される。いくつかの実施態様において、第一ハードマスク層904は、蒸着プロセスにより形成される酸窒化ケイ素層を含む。
【0053】
断面
図1000に示されるように、第一シングルダマシン接合構造214aが形成される。基板をエッチャントにさらして、第一エッチング停止層204、第一パッシベーション層206、第二パッシベーション層1002、および、第一ハードマスク層1004を貫通して延伸する開口を形成することにより、第一シングルダマシン接合構造214aが形成される。いくつかの実施態様において、開口は、傾斜のある側壁を有し、第一半導体基板106からの距離が減少するにつれて、開口の幅が減少するようになっている。その後、導電材料が、開口内に蒸着される。いくつかの実施態様において、導電材料を蒸着した後、平坦化プロセスが実行されて、第一ハードマスク層1004上から、余分な導電材料を除去するとともに、第一シングルダマシン接合構造214aを形成する。いくつかの実施態様において、導電材料は銅を含む。
【0054】
断面
図1100に示されるように、第二集積チップダイ104は、ハイブリッド接合インターフェース領域1102に沿って、第一集積チップダイ102に接合される。第二集積チップダイ104は、イメージセンシング素子のアレイ116 (たとえば、フォトダイオード)を有する第二半導体基板114を含む。複数の第二金属相互接続層120が、第二半導体基板114上に設置される一つ以上のスタック誘電体層を備える第二誘電体構造118内に設置される。第二エッチング停止層1108、第三パッシベーション層1106、および、第二ハードマスク層1104が、第二半導体基板114と第一ハードマスク層1004との間に設置される。
【0055】
いくつかの実施態様において、第二集積チップダイ104は、ハイブリッド接合プロセスにより、第一集積チップダイ102に接合される。いくつかの実施態様において、ハイブリッド接合プロセスは、第一ハードマスク層904と第二ハードマスク層1104との間の融合接合プロセス、および、第一シングルダマシン接合構造214aと第二シングルダマシン導電接合構造214bとの間の接合プロセスを有する。いくつかの実施態様において、第二シングルダマシン導電接合構造214bは、第一シングルダマシン導電接合構造214aの反対の角度で、傾斜する側壁を有する。
【0056】
断面
図1200に示されるように、接合パッド開口130は、第二集積チップダイ104を貫通して形成されて、接合パッド228を露出する。いくつかの実施態様において、接合パッド開口130は、マスキング層 (図示しない)にしたがって、第二半導体基板114の背面114bを、エッチャント1202 (たとえば、HF, KOH, TMAH等)に選択的にさらすことにより形成される。
【0057】
いくつかの実施態様において、接合パッド開口130の形成前に、第二半導体基板114の厚さが減少される。第二半導体基板114は、エッチングプロセス、および/または、第二半導体基板114の背面114bを機械的に研磨することにより薄化される。いくつかの実施態様において、基板の厚さは、約 700 umの第一厚さから、約 1 um と 10 umとの間の範囲の第二厚さに減少される。
【0058】
断面
図1300に示されるように、導電バンプ132が接合パッド228上に形成される。各種実施態様において、導電バンプ132は、ソルダーバンプ、銅バンプ、ニッケル(Ni)、あるいは、金(Au)を含む金属バンプ、あるいは、それらの組み合わせを備える。いくつかの実施態様において、ソルダーバンプは、無鉛前はんだ層、SnAg、あるいは、はんだ材料を含み、はんだ材料は、スズ、鉛、銀、銅、ニッケル、ビスマス、あるいは、それらの組み合わせの合金を含む。いくつかの実施態様において、導電バンプ132は、はんだボールを、接合パッド228に設置し、その後、はんだボールをリフローすることにより形成されるはんだバンプである。
【0059】
図14は、いくつかの実施態様によるシングルダマシン接合構造により電気的に結合されるダイ間に設置される導電遮蔽構造を備えるスタックIC構造を形成する方法1400のフローチャートである。方法1400は、
図5〜
図13に関連して記述されているが、方法1400はこのような構造に限定されず、代わりに、構造に依存しない方法として、独立してもよい。
【0060】
このほか、開示される方法(たとえば、方法1400と2400)は、一連の工程や事象として、説明、および、記述され、理解できることは、このような工程や事象は、このような構造に限定されないことである。たとえば、いくつかの工程は、説明される、および/または、記述されるものとは別に、その他の工程や事象と異なる順序、および/または、同時に発生する。このほか、説明される全ての工程が、記述される一つ以上の態様や実施例を実施する必要があるわけではない。さらに、記述される一つ以上の工程は、一つ以上の分離した工程、および/または、段階で実行される。
【0061】
工程1402において、一つ以上の半導体デバイス (たとえば、トランジスタデバイス)を有する第一集積チップダイが形成される。いくつかの実施態様において、工程1402は、工程1404〜1408にしたがって実行される。
【0062】
工程1404において、一つ以上の半導体デバイスが基板内に形成される。
図5は、いくつかの実施態様による工程1404に対応する断面図である。
【0063】
工程1406において、複数の金属相互接続層は、基板上の誘電体構造内に形成される。
図6は、いくつかの実施態様による工程1406に対応する断面図である。
【0064】
工程1408において、平坦化プロセスが、頂部金属相互接続層に実行される。
図6は、いくつかの実施態様による工程1408に対応する断面図である。
【0065】
工程1410において、接合パッド、導電遮蔽構造、および、第一シングルダマシン導電接合構造が、第一集積チップダイ上に形成される。いくつかの実施態様において、工程1410は、工程1412〜1422にしたがって実行される。
【0066】
工程1412において、第一エッチング停止層が、頂部金属相互接続層上に形成される。
図7は、いくつかの実施態様による工程1412に対応する断面図である。
【0067】
工程1414において、第一パッシベーション層が第一エッチング停止層上に形成される。
図7は、いくつかの実施態様による工程1414に対応する断面図である。
【0068】
工程1416において、導電遮蔽構造が、第一パッシベーション層と一つ以上の半導体デバイス上に形成される。導電遮蔽構造は、第一方向と、第一方向に垂直な第二方向に、一つ以上の半導体デバイスから延伸する。
図8Aと
図8Bは、いくつかの実施態様による工程1416に対応する断面図である。
【0069】
工程1418において、接合パッドが複数の第一金属相互接続層上に形成される。
図8Aと
図8Bは、いくつかの実施態様による工程1418に対応する断面図である。
【0070】
工程1420において、第二パッシベーション層と第一ハードマスク層が、導電遮蔽構造と接合パッド上に形成される。
図9は、いくつかの実施態様による工程1420に対応する断面図である。
【0071】
工程1422において、第一シングルダマシン導電接合構造が形成される。第一シングルダマシン導電接合構造は、第一パッシベーション層、第二パッシベーション層、および、第一エッチング停止層を貫通して延伸する。
図10は、いくつかの実施態様による工程1422に対応する断面図である。
【0072】
工程1424において、第一集積チップダイは、ハイブリッド接合インターフェース領域に沿って、イメージセンシング素子のアレイを備える第二集積チップダイに接合される。
図11は、いくつかの実施態様による工程1424に対応する断面図である。
【0073】
工程1426において、接合パッド開口が形成されて、第二集積チップダイとハイブリッド接合インターフェース領域の一部を貫通して、接合パッドに延伸する。
図12は、いくつかの実施態様による工程1426に対応する断面図である。
【0074】
工程1428において、導電バンプが接合パッド上に形成される。
図13は、いくつかの実施態様による工程1428に対応する断面図である。
【0075】
図15〜
図22は、いくつかの実施態様によるデュアルダマシン接合構造により電気的に結合されるダイ間に設置される導電遮蔽構造を備えるスタックIC構造の形成方法の断面図である。
【0076】
断面
図1500に示されるように、複数の半導体デバイス108が第一半導体基板106内に形成される。いくつかの実施態様において、断面
図500に関連して上記に記述されるように、複数の半導体デバイス108が形成される。
【0077】
断面
図1600に示されるように、複数の第一金属相互接続層110が、第一半導体基板106上に形成される第一誘電体構造112内に形成される。いくつかの実施態様において、断面
図600に関連して上記に記述されるように、複数の第一金属相互接続層110と第一誘電体構造112が形成される。
【0078】
断面
図1700に示されるように、第一エッチング停止層702と第一パッシベーション層704が、第一誘電体構造112上に形成される。いくつかの実施態様において、断面
図700に関連して上記に記述されるように、第一エッチング停止層702と第一パッシベーション層704が形成される。
【0079】
図18Aと
図18Bは、各種実施態様による接合パッドと導電遮蔽構造を形成する断面図である。
【0080】
断面
図1800に示されるように、第一開口802と第二開口804が、第一エッチング停止層806と第一パッシベーション層808を貫通して、複数の第一金属相互接続層110の一つと接触する位置に形成される。
【0081】
断面
図1802に示されるように、接合パッド216が第一開口802内に形成され、導電遮蔽構造136が第二開口804内に形成される。いくつかの実施態様において、接合パッド216と導電遮蔽構造136が、単一蒸着プロセス、および/あるいは、単一めっきプロセスにより形成される。接合パッド216と導電遮蔽構造136は、開口802と804内から第一パッシベーション層808上まで延伸する。第二パッシベーション層1804が第一パッシベーション層808上に形成され、第二エッチング停止層1806が第二パッシベーション層1804上に形成される。
【0082】
断面
図1808に示されるように、接合パッド228が、第一エッチング停止層806′と第一パッシベーション層808′を貫通して延伸する第一開口内で複数の第一金属相互接続層110の一つと接触する位置に形成される。
【0083】
断面
図1810に示されるように、導電遮蔽構造136が、第一エッチング停止層806と第一パッシベーション層808を貫通して、複数の第一金属相互接続層110の一つと接触する位置に延伸する第二開口内に形成される。第二パッシベーション層1804が第一パッシベーション層808上に形成され、第二エッチング停止層1806が第二パッシベーション層1804上に形成される。
【0084】
断面
図1900に示されるように、第三パッシベーション層1902 (たとえば、誘電体層)が、接合パッド228と導電遮蔽構造136上に形成される。第一ハードマスク層904が、第三パッシベーション層1902上に形成される。いくつかの実施態様において、第三パッシベーション層1902と第一ハードマスク層904は蒸着プロセスにより形成される。
【0085】
断面
図2000に示されるように、ビアセグメント418aとワイヤセグメント418bを有する第一デュアルダマシン導電接合構造が形成される。第一デュアルダマシン導電接合構造が、基板を、第一エッチャントにさらすことにより (第一マスキング層により)、第一エッチング停止層402、第一パッシベーション層404、第二パッシベーション層2002を貫通して延伸するビアホールを形成し、その後、基板を、第二エッチャントにさらして(第二マスキング層により)、第二エッチング停止層2004、第三パッシベーション層2006、および、第一ハードマスク層2008を貫通して延伸するトレンチを形成することにより形成される。その後、導電材料は、ビアホールとトレンチ内に蒸着される。いくつかの実施態様において、導電材料蒸着後、平坦化プロセスが実行されて、第一ハードマスク層2008上から余分な導電材料を除去するとともに、第一デュアルダマシン導電接合構造を形成する。いくつかの実施態様において、導電材料は銅を含む。
【0086】
断面
図2100に示されるように、第二集積チップダイ104は、ハイブリッド接合インターフェース領域2102に沿って、第一集積チップダイ102に接合される。第二集積チップダイ104は、イメージセンシング素子のアレイ116 (たとえば、フォトダイオード)を有する第二半導体基板114を備える。複数の第二金属相互接続層120が、第二半導体基板114上に設置される一つ以上の誘電材料を有する第二誘電体構造118内に設置される。第二導電接合構造2110は、第二半導体基板114と第一ハードマスク層2008との間に設置される第三エッチング停止層2108、第三パッシベーション層2106、および、第二ハードマスク層2104を貫通して延伸する。
【0087】
いくつかの実施態様において、第二集積チップダイ104は、ハイブリッド接合プロセスにより、第一集積チップダイ102に接合される。いくつかの実施態様において、ハイブリッド接合プロセスは、第一ハードマスク層2008と第二ハードマスク層2104との間の融合接合プロセス、および、第一デュアルシングルダマシン導電接合構造418と第二導電接合構造2110との間の接合プロセスを備える。
【0088】
断面
図2200に示されるように、接合パッド開口222が、第二集積チップダイ104を貫通して形成されて、接合パッド228を露出する。いくつかの実施態様において、マスキング層 (図示しない)にしたがって、接合パッド開口222が、第二半導体基板114の背面114bを、エッチャント2202に選択的にさらすことにより形成される。いくつかの実施態様において、接合パッド開口222の形成する前に、第二半導体基板114の厚さが減少される。いくつかの実施態様において、断面
図1200に関連して上記に記述されるように、接合パッド開口222が形成される。
【0089】
断面
図2300に示されるように、導電バンプ132が接合パッド228上に形成される。いくつかの実施態様において、断面
図1300に関連して上記に記述されるように、導電バンプ132が形成される。
【0090】
図24は、いくつかの実施態様によるデュアルダマシン接合構造により電気的に結合されるダイ間に設置される導電遮蔽構造を備えるスタックIC構造を形成する方法のフローチャートである。方法2400は、
図15〜
図23に関連して記述されているが、理解できることは、方法2400はこのような構造に限定されず、代わりに、構造に依存しない方法として、独立してもよい。
【0091】
工程2402において、一つ以上の半導体ダイを有する第一集積チップダイが形成される。いくつかの実施態様において、工程2402は、工程2404〜2408にしたがって実行される。
【0092】
工程2404において、一つ以上の半導体デバイスが基板内に形成される。
図15は、いくつかの実施態様による工程2404に対応する断面図である。
【0093】
工程2406において、複数の金属相互接続層が、基板上の第一誘電体構造内に形成される。
図16は、いくつかの実施態様による工程2406に対応する断面図である。
【0094】
工程2408において、平坦化プロセスが、頂部金属相互接続層上に実行される。
図16は、いくつかの実施態様による工程2408に対応する断面図である。
【0095】
工程2410において、導電接合パッド、導電遮蔽構造、および、第一デュアルダマシン導電接合構造が第一ICダイ上に形成される。いくつかの実施態様において、工程2410は、工程2412〜2426にしたがって実行される。
【0096】
工程2412において、第一エッチング停止層は、頂部金属相互接続層上に形成される。
図17は、いくつかの実施態様による工程2412に対応する断面図である。
【0097】
工程2414において、第一パッシベーション層が第一エッチング停止層上に形成される。
図17は、いくつかの実施態様による工程2414に対応する断面図である。
【0098】
工程2416において、導電遮蔽構造が第一パッシベーション層上に形成される。導電遮蔽構造は、第一方向と第一方向に垂直な第二方向に、一つ以上の半導体デバイスを越えて延伸する。
図18Aと
図18B は、いくつかの実施態様による工程2416に対応する断面図である。
【0099】
工程2420において、接合パッドが第一パッシベーション層上に形成される。
図18Aと
図18Bは、いくつかの実施態様による工程2418に対応する断面図である。
【0100】
工程2422において、第二パッシベーション層が、導電遮蔽構造と接合パッド上に形成される。
図18Aと
図18Bは、いくつかの実施態様による工程2422に対応する断面図である。
【0101】
工程2422において、第二エッチング停止層が、第二パッシベーション層上に形成される。
図18Aと
図18Bは、いくつかの実施態様による工程2422に対応する断面図である。
【0102】
工程2424において、第三パッシベーション層と第一ハードマスク層が第二エッチング停止層上に形成される。
図18Aと
図18Bは、いくつかの実施態様による工程2424に対応する断面図である。
【0103】
工程2426において、第一デュアルダマシン導電接合構造が形成される。第一デュアルダマシン導電接合構造は、ビアセグメントとワイヤセグメントを備える。ビアセグメントは、第一パッシベーション層、第二パッシベーション層、および、第一エッチング停止層を貫通して延伸する。ワイヤセグメントは、第三パッシベーション層と第二エッチング停止層を貫通して延伸する。
図19は、いくつかの実施態様による工程2426に対応する断面図である。
【0104】
工程2428において、第一集積チップダイが、ハイブリッド接合インターフェース領域に沿って、イメージセンシング素子のアレイを有する第二集積チップダイに接合される。
図21は、いくつかの実施態様による工程2426に対応する断面図である。
【0105】
工程2430において、接合パッド開口が形成されて、第二集積チップダイとハイブリッド接合インターフェース領域の一部から、接合パッドに延伸する。
図22は、いくつかの実施態様による工程2428に対応する断面図である。
【0106】
工程2432において、導電バンプが接合パッド上に形成される。
図23は、いくつかの実施態様による工程2430に対応する断面図である。
【0107】
これにより、本発明は、第一ダイ内の装置により生成される放射が、第二ダイ内のイメージセンシング素子に影響するのを防止する導電遮蔽構造を有するスタック集積チップ(IC)構造に関連する。
【0108】
いくつかの実施態様において、本発明は、集積チップ構造に関連する。集積チップ構造は、一つ以上の半導体デバイスを有する第一集積チップ(IC)ダイ、および、イメージセンシング素子のアレイを有する第二ICダイを備える。ハイブリッド接合インターフェース領域が、第一ICダイと第二ICダイとの間に設置される。導電接合構造が、ハイブリッド接合インターフェース領域内に設置されるとともに、第一ICダイを第二ICダイに電気的に結合するように構成される。導電遮蔽構造は、さらに、ハイブリッド接合インターフェース領域内に設置されるとともに、一つ以上の半導体デバイスとイメージセンシング素子のアレイ間に横方向に延伸する。
【0109】
別の実施態様において、本発明が、集積チップ構造に関連する。集積チップ構造は、一つ以上の半導体デバイスを有する第一基板上の第一誘電体構造内に設置される複数の第一金属相互接続層、および、第一誘電体構造とイメージセンシング素子のアレイを有する第二基板との間に設置される第二誘電体構造内に設置される複数の第二金属相互接続層、を備える。集積チップ構造は、さらに、第一誘電体構造と第二誘電体構造との間に設置される導電接合構造を有し、且つ、複数の第一金属相互接続層と複数の第二金属相互接続層を電気的に結合する。集積チップ構造は、さらに、第一誘電体構造と第二誘電体構造との間に垂直に設置されるとともに、第一方向と、第一方向に垂直な第二方向とに、一つ以上の半導体デバイス、あるいは、イメージセンシング素子のアレイを越えて横方向に延伸する導電遮蔽構造を備える。
【0110】
さらに別の実施態様において、本発明は、集積チップ構造の形成方法に関連する。本方法は、一つ以上の半導体デバイスを有する第一集積チップ(IC)ダイを形成する工程を備える。本方法は、さらに、導電遮蔽構造を第一ICダイ上に形成する工程を備え、導電遮蔽構造は、第一方向と第一方向に垂直な第二方向とに、一つ以上の半導体デバイスを越えて延伸する。本方法は、さらに、導電遮蔽構造を備えるハイブリッドインターフェース接合領域に沿って、第一ICダイを、イメージセンシング素子のアレイを有する第二ICダイに接合する工程を有する。
【0111】
本発明では好ましい実施例を前述の通り開示したが、これらは決して本発明に限定するものではなく、当該技術を熟知する者なら誰でも、本発明の精神と領域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えることができ、従って本発明の保護範囲は、特許請求の範囲で指定した内容を基準とする。