特許第6437324号(P6437324)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6437324タングステン膜の成膜方法および半導体装置の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6437324
(24)【登録日】2018年11月22日
(45)【発行日】2018年12月12日
(54)【発明の名称】タングステン膜の成膜方法および半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   C23C 16/14 20060101AFI20181203BHJP
   H01L 21/3205 20060101ALI20181203BHJP
   H01L 21/768 20060101ALI20181203BHJP
   H01L 23/522 20060101ALI20181203BHJP
   H01L 23/532 20060101ALI20181203BHJP
   H01L 21/285 20060101ALI20181203BHJP
【FI】
   C23C16/14
   H01L21/88 J
   H01L21/88 Q
   H01L21/285 C
【請求項の数】13
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-12922(P2015-12922)
(22)【出願日】2015年1月27日
(65)【公開番号】特開2015-193908(P2015-193908A)
(43)【公開日】2015年11月5日
【審査請求日】2017年11月15日
(31)【優先権主張番号】特願2014-61929(P2014-61929)
(32)【優先日】2014年3月25日
(33)【優先権主張国】JP
(73)【特許権者】
【識別番号】000219967
【氏名又は名称】東京エレクトロン株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100099944
【弁理士】
【氏名又は名称】高山 宏志
(72)【発明者】
【氏名】堀田 隼史
(72)【発明者】
【氏名】饗場 康
(72)【発明者】
【氏名】前川 浩治
【審査官】 森坂 英昭
(56)【参考文献】
【文献】 特開平08−250665(JP,A)
【文献】 特開平04−294530(JP,A)
【文献】 特公昭44−026721(JP,B1)
【文献】 特表2012−501388(JP,A)
【文献】 特開平02−278827(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C23C 16/00 − 16/56
H01L 21/285
H01L 21/3205
H01L 21/768
H01L 23/522
H01L 23/532
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
被処理基板に対し、減圧雰囲気下で、被処理基板を加熱しつつ、タングステン原料としての塩化タングステンガスおよび還元ガスを、余剰ガスのパージを挟んで交互に供給するサイクルを複数回繰り返し前記塩化タングステンガスによるエッチング反応が抑制されるように前記被処理基板の温度および処理容器内の圧力を調整し、塩化タングステンガスおよび還元ガスを反応させて被処理基板の表面に、核生成用の初期タングステン膜を成膜することなく、直接主タングステン膜を成膜することを特徴とするタングステン膜の成膜方法。
【請求項2】
前記塩化タングステンがWCl、WCl、WClのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のタングステン膜の成膜方法。
【請求項3】
還元ガスは、Hガス、SiHガス、Bガス、およびNHガスから選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のタングステン膜の成膜方法。
【請求項4】
被処理基板の温度が250℃以上、前記処理容器内の圧力が10〜30Torrであることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のタングステン膜の成膜方法。
【請求項5】
前記被処理基板として表面に下地膜が形成されたものを用い、前記下地膜の表面に前記タングステン膜を成膜することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のタングステン膜の成膜方法。
【請求項6】
前記下地膜は、TiN膜またはTiSiN膜であることを特徴とする請求項5に記載のタングステン膜の成膜方法。
【請求項7】
前記被処理基板に凹部が形成され、前記凹部内に前記主タングステン膜を成膜して、前記凹部を埋め込むことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のタングステン膜の成膜方法。
【請求項8】
表面に凹部を有する被処理基板の表面に、下地膜を成膜する工程と、
表面に前記下地膜が形成された被処理基板に対し、減圧雰囲気下で、被処理基板を加熱しつつ、タングステン原料としての塩化タングステンガスおよび還元ガスを、余剰ガスのパージを挟んで交互に供給するサイクルを複数回繰り返し前記塩化タングステンガスによるエッチング反応が抑制されるように前記被処理基板の温度および処理容器内の圧力を調整し、塩化タングステンガスおよび還元ガスを反応させて、前記下地膜の表面に、核生成用の初期タングステン膜を成膜することなく、直接主タングステン膜を成膜して前記凹部を埋め込む工程と
を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【請求項9】
前記塩化タングステンがWCl、WCl、WClのいずれかであることを特徴とする請求項8に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項10】
還元ガスは、Hガス、SiHガス、Bガス、およびNHガスから選択された少なくとも1種であることを特徴とする請求項8または請求項9に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項11】
前記下地膜は、TiN膜またはTiSiN膜であることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項12】
前記凹部を埋め込む工程は、被処理基板の温度が250℃以上、前記処理容器内の圧力が10〜30Torrで行われることを特徴とする請求項8から請求項11のいずれか1項に記載の半導体装置の製造方法。
【請求項13】
コンピュータ上で動作し、成膜装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、請求項1から請求項7のいずれかのタングステン膜の成膜方法が行われるように、コンピュータに前記成膜装置を制御させることを特徴とする記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、タングステン膜の成膜方法および半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
半導体デバイスの製造工程においては、被処理体である半導体ウエハ(以下、単にウエハと記す)上に形成されるコンタクトホールや配線間のビアホールを埋め込むための材料や、配線材料、または相互拡散バリアの材料等としてタングステンが用いられている。
【0003】
タングステンの成膜処理として、以前には物理的蒸着(PVD)法が用いられていたが、タングステンは高融点金属であること、およびPVD法では近年のデバイスの微細化に要求される高いステップカバレッジに対応することが困難であること等の理由で、高融点のWを溶融する必要がなく、かつデバイスの微細化に十分対応可能な化学的蒸着(CVD)法で成膜することが行われている。
【0004】
このようなCVD法によるタングステン膜(CVD−タングステン膜)の成膜方法としては、原料ガスとして例えば六フッ化タングステン(WF)および還元ガスであるHガスを用い、ウエハ上でWF+3H→W+6HFの反応を生じさせる方法が一般的に用いられている(例えば、特許文献1,2)。また、近年、さらに高いステップカバレッジが得られる技術としてWFガスと還元ガスとを交互に供給する原子層堆積(ALD)法も注目されている。
【0005】
原料ガスとしてWFを用いてCVDやALDによりタングステン膜を成膜する際に、TiN膜等の下地膜の上には良好なタングステン膜が得難いことから、最初に核生成用の初期タングステン膜(ニュークリエーション膜)を成膜し、その上に主タングステン膜を形成する2段階の成膜が行われている(例えば、上記特許文献1、2および特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−193233号公報
【特許文献2】特開2004−273764号公報
【特許文献3】特表2001−525889号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、ニュークリエーション膜は核生成のために形成されるものであり、バルクの主タングステン膜に比べて抵抗値が高い。近時、半導体デバイスは益々微細化されており、それにともなって、凹部に埋め込むタングステン膜に占めるニュークリエーション膜の割合が増加しており、高抵抗のニュークリエーション膜がタングステン膜全体の抵抗値を悪化させてしまう可能性がある。また、主タングステン膜の他にニュークリエーション膜の成膜が必要であり工程が煩雑となる。
【0008】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、核生成用の初期タングステン膜を形成することなく一段階でタングステン膜を成膜することが可能なタングステン膜の成膜方法および半導体装置の製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決すべく検討した結果、タングステン原料として塩化タングステンを用いることにより、核生成用の初期タングステン膜を成膜することなく、被処理基板の表面に一段階でタングステン膜を成膜できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、本発明は、被処理基板に対し、減圧雰囲気下で、被処理基板を加熱しつつ、タングステン原料としての塩化タングステンガスおよび還元ガスを、余剰ガスのパージを挟んで交互に供給するサイクルを複数回繰り返し前記塩化タングステンガスによるエッチング反応が抑制されるように前記被処理基板の温度および処理容器内の圧力を調整し、塩化タングステンガスおよび還元ガスを反応させて被処理基板の表面に、核生成用の初期タングステン膜を成膜することなく、直接主タングステン膜を成膜することを特徴とするタングステン膜の成膜方法を提供する。
【0011】
この場合に、塩化タングステンとしてWCl、WCl、WClのいずれかを用いることができる。また、還元ガスとしては、Hガス、SiHガス、Bガス、およびNHガスから選択された少なくとも1種を用いることができる。また、被処理基板の温度が250℃以上、前記処理容器内の圧力が10〜30Torrであることが好ましい。
【0012】
前記被処理基板として表面に下地膜が形成されたものを用い、前記下地膜の表面に前記タングステン膜を成膜してもよい。前記下地膜としては、TiN膜またはTiSiN膜を用いることができる。
【0013】
また、本発明は、前記被処理基板に凹部が形成され、前記凹部内に前記主タングステン膜を成膜して、前記凹部を埋め込む場合に好適である。
【0014】
さらに、本発明は、表面に凹部を有する被処理基板の表面に、下地膜を成膜する工程と、表面に前記下地膜が形成された被処理基板に対し、減圧雰囲気下で、被処理基板を加熱しつつ、タングステン原料としての塩化タングステンガスおよび還元ガスを、余剰ガスのパージを挟んで交互に供給するサイクルを複数回繰り返し前記塩化タングステンガスによるエッチング反応が抑制されるように前記被処理基板の温度および処理容器内の圧力を調整し、塩化タングステンガスおよび還元ガスを反応させて、前記下地膜の表面に、核生成用の初期タングステン膜を成膜することなく、直接主タングステン膜を成膜して前記凹部を埋め込む工程とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法を提供する。
【0015】
さらに、本発明は、コンピュータ上で動作し、成膜装置を制御するためのプログラムが記憶された記憶媒体であって、前記プログラムは、実行時に、上記タングステン膜の成膜方法が行われるように、コンピュータに前記成膜装置を制御させることを特徴とする記憶媒体を提供する。
【発明の効果】
【0016】
本発明によれば、原料ガスとして塩化タングステンガスを用いることにより、核生成用の膜を必要とせずに、被処理基板の表面に一段階でタングステン膜を成膜することができる。このため、微細化によっても抵抗値の上昇が生じ難く、かつ工程の煩雑さを回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本発明に係るタングステン膜の成膜方法を実施するための成膜装置の一例を示す断面図である。
図2】CVD法による成膜の際の処理レシピを示す図である。
図3】ALD法による成膜の際の処理レシピを示す図である。
図4】本発明の成膜方法を凹部にタングステン膜を埋め込んで配線やプラグを形成する用途に適用した適用例を示す工程断面図である。
図5】従来の2段階成膜によりタングステン膜を凹部に埋め込んだ状態を示す断面図である。
図6】実験例1における、成膜温度および圧力を変化させた場合のタングステン膜の膜厚と膜の比抵抗との関係を示す図である。
図7】実験例2おいてアスペクト比60のホール内に形成したTiN膜の上に直接タングステン膜を成膜してホールを埋め込んだ際の断面のSEM写真である。
図8】実験例3において、還元ガスとしてHガスを用いた場合の成膜温度と成膜レートとの関係を示す図である。
図9】実験例3において、還元ガスとしてHガスとNHガスを用いた場合の成膜温度と成膜レートとの関係を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態について具体的に説明する。
【0019】
<成膜装置>
図1は本発明に係るタングステン膜の成膜方法を実施するための成膜装置の一例を示す断面図である。
【0020】
図1に示すように、成膜装置100は、気密に構成された略円筒状のチャンバー1を有しており、その中には被処理基板であるウエハWを水平に支持するためのサセプタ2が、後述する排気室の底部からその中央下部に達する円筒状の支持部材3により支持された状態で配置されている。このサセプタ2は例えばAlN等のセラミックスからなっている。また、サセプタ2にはヒーター5が埋め込まれており、このヒーター5にはヒーター電源6が接続されている。一方、サセプタ2の上面近傍には熱電対7が設けられており、熱電対7の信号はヒーターコントローラ8に伝送されるようになっている。そして、ヒーターコントローラ8は熱電対7の信号に応じてヒーター電源6に指令を送信し、ヒーター5の加熱を制御してウエハWを所定の温度に制御するようになっている。なお、サセプタ2には3本のウエハ昇降ピン(図示せず)がサセプタ2の表面に対して突没可能に設けられており、ウエハWを搬送する際に、サセプタ2の表面から突出した状態にされる。また、サセプタ2は昇降機構(図示せず)により昇降可能となっている。
【0021】
チャンバー1の天壁1aには、円形の孔1bが形成されており、そこからチャンバー1内へ突出するようにシャワーヘッド10が嵌め込まれている。シャワーヘッド10は、後述するガス供給機構30から供給された成膜原料ガスであるWClガスをチャンバー1内に吐出するためのものであり、その上部には、WClガスおよびパージガスとしてNガスを導入する第1の導入路11と、還元ガスとしてのHガスおよびパージガスとしてNガスを導入する第2の導入路12とを有している。
【0022】
シャワーヘッド10の内部には上下2段に空間13、14が設けられている。上側の空間13には第1の導入路11が繋がっており、この空間13から第1のガス吐出路15がシャワーヘッド10の底面まで延びている。下側の空間14には第2の導入路12が繋がっており、この空間14から第2のガス吐出路16がシャワーヘッド10の底面まで延びている。すなわち、シャワーヘッド10は、成膜原料ガスとしてのWClガスと還元ガスであるHガスとがそれぞれ独立して吐出路15および16から吐出するようになっている。
【0023】
チャンバー1の底壁には、下方に向けて突出する排気室21が設けられている。排気室21の側面には排気管22が接続されており、この排気管22には真空ポンプや圧力制御バルブ等を有する排気装置23が接続されている。そしてこの排気装置23を作動させることによりチャンバー1内を所定の減圧状態とすることが可能となっている。
【0024】
チャンバー1の側壁には、ウエハWの搬入出を行うための搬入出口24と、この搬入出口24を開閉するゲートバルブ25とが設けられている。また、チャンバー1の壁部には、ヒーター26が設けられており、成膜処理の際にチャンバー1の内壁の温度を制御可能となっている。
【0025】
ガス供給機構30は、成膜原料である塩化タングステンとしてWClを収容する成膜原料タンク31を有している。WClは常温では個体であり、成膜原料タンク31内には塩化タングステンであるWClが固体として収容されている。成膜原料タンク31の周囲にはヒーター31aが設けられており、成膜原料タンク31内のWClを適宜の温度に加熱して、WClを昇華させるようになっている。なお、塩化タングステンとしては、WCl、WClを用いることもできる。WCl、WClを用いても、WClとほぼ同じ挙動を示す。
【0026】
成膜原料タンク31には、上方からキャリアガスであるNガスを供給するためのキャリアガス配管32が挿入されている。キャリアガス配管32にはNガス供給源33が接続されている。また、キャリアガス配管32には、流量制御器としてのマスフローコントローラ34およびその前後のバルブ35が介装されている。また、成膜原料タンク31内には原料ガスラインとなる原料ガス送出配管36が上方から挿入されており、この原料ガス送出配管36の他端はシャワーヘッド10の第1の導入路11に接続されている。原料ガス送出配管36にはバルブ37が介装されている。原料ガス送出配管36には成膜原料ガスであるWClガスの凝縮防止のためのヒーター38が設けられている。そして、成膜原料タンク31内で昇華したWClガスがキャリアガスとしてのNガス(キャリアN)により搬送されて、原料ガス送出配管36および第1の導入路11を介してシャワーヘッド10内に供給される。また、原料ガス送出配管36には、配管74を介してパージガスとしてのNガス(パージN)を供給するNガス供給源71が接続されている。配管74には流量制御器としてのマスフローコントローラ72およびその前後のバルブ73が介装されている。Nガス供給源71からのNガスは原料ガスライン側のパージガスとして用いられる。
【0027】
なお、キャリアガス配管32と原料ガス送出配管36との間は、バイパス配管48により接続されており、このバイパス配管48にはバルブ49が介装されている。キャリアガス配管32および原料ガス送出配管36におけるバイパス配管48接続部分の下流側および上流側にはそれぞれバルブ35a,37aが介装されている。そして、バルブ35a,37aを閉じてバルブ49を開くことにより、Nガス供給源33からのNガスを、キャリアガス配管32、バイパス配管48を経て、原料ガス送出配管36をパージすることが可能となっている。なお、キャリアガスおよびパージガスとしては、Nガスに限らず、Arガス等の他の不活性ガスであってもよい。
【0028】
シャワーヘッド10の第2の導入路12には、Hガスラインとなる配管40が接続されており、配管40には、還元ガスであるHガスを供給するHガス供給源42と、配管64を介してパージガスとしてのNガス(パージN)を供給するNガス供給源61が接続されている。また、配管40には流量制御器としてのマスフローコントローラ44およびその前後のバルブ45が介装され、配管64には流量制御器としてのマスフローコントローラ62およびその前後のバルブ63が介装されている。Nガス供給源61からのNガスはHガスライン側のパージガスとして用いられる。
【0029】
還元ガスとしては、Hガスに限らず、SiHガス、Bガス、NHガスを用いることもできる。Hガス、SiHガス、Bガス、およびNHガスのうち2つ以上を供給できるようにしてもよい。また、これら以外の他の還元ガス、例えばPHガス、SiHClガスを用いてもよい。
【0030】
この成膜装置100は、各構成部、具体的にはバルブ、電源、ヒーター、ポンプ等を制御する制御部50を有している。この制御部50は、マイクロプロセッサ(コンピュータ)を備えたプロセスコントローラ51と、ユーザーインターフェース52と、記憶部53とを有している。プロセスコントローラ51には成膜装置100の各構成部が電気的に接続されて制御される構成となっている。ユーザーインターフェース52は、プロセスコントローラ51に接続されており、オペレータが成膜装置100の各構成部を管理するためにコマンドの入力操作などを行うキーボードや、成膜装置の各構成部の稼働状況を可視化して表示するディスプレイ等からなっている。記憶部53もプロセスコントローラ51に接続されており、この記憶部53には、成膜装置100で実行される各種処理をプロセスコントローラ51の制御にて実現するための制御プログラムや、処理条件に応じて成膜装置100の各構成部に所定の処理を実行させるための制御プログラムすなわち処理レシピや、各種データベース等が格納されている。処理レシピは記憶部53の中の記憶媒体(図示せず)に記憶されている。記憶媒体は、ハードディスク等の固定的に設けられているものであってもよいし、CDROM、DVD、フラッシュメモリ等の可搬性のものであってもよい。また、他の装置から、例えば専用回線を介してレシピを適宜伝送させるようにしてもよい。
【0031】
そして、必要に応じて、ユーザーインターフェース52からの指示等にて所定の処理レシピを記憶部53から呼び出してプロセスコントローラ51に実行させることで、プロセスコントローラ51の制御下で、成膜装置100での所望の処理が行われる。
【0032】
<成膜方法の実施形態>
次に、以上のように構成された成膜装置100を用いて行われる成膜方法の実施形態について説明する。
【0033】
本実施形態では、表面に下地膜が形成されたウエハを被処理基板として用いる。例えば熱酸化膜の表面、またはトレンチやホール等の凹部を有する層間絶縁膜の表面にバリアメタル膜が下地膜として形成されたものを用いることができる。下地膜としては、TiN膜、TiSiN膜が好ましい。下地膜としてTiN膜やTiSiN膜を用いることによりタングステン膜の成膜性を良好にすることができる。
【0034】
成膜に際しては、まず、ゲートバルブ25を開け、搬送装置(図示せず)によりウエハWを搬入出口24を介してチャンバー1内に搬入し、ヒーター5により所定温度に加熱されたサセプタ2上に載置し、所定の真空度まで減圧した後、以下のようにしてCVD法またはALD法によりタングステン膜の成膜を行う。
【0035】
(CVD法による成膜)
まず、CVD法による成膜について説明する。
図2は、CVD法による成膜の際の処理レシピを示す図である。最初に、図1の成膜装置100におけるバルブ37,37aおよび45を閉じた状態で、バルブ63および73を開き、Nガス供給源61,71から配管64,74を介してパージガスとしてのNガス(パージN)をチャンバー1内に供給して圧力を上昇させ、サセプタ2上のウエハWの温度を安定させる。
【0036】
チャンバー1内が所定圧力に到達した後、Nガス供給源61,71からのパージNを流したまま、バルブ37,37aを開くことにより、キャリアガスとしてのNガス(キャリアN)を成膜原料タンク31内に供給し、成膜原料タンク31内でWClを昇華させ、生成されたWClガスをチャンバー1内に供給するとともに、バルブ45を開いてHガス供給源42からHガスをチャンバー1内に供給する。これにより、ウエハWの表面の下地膜上で、タングステン原料ガスであるWClガスと、還元ガスであるHガスとの反応が生じ、タングステン膜が成膜される。タングステン原料ガスとしてWClガス、WClガスを用いた場合も同様である。
【0037】
タングステン膜の膜厚が所定の値となるまで成膜を続けた後、バルブ45を閉じてHガスの供給を停止し、さらにバルブ37,37aを閉じて、WClガスを停止するとともにNガスをパージガスとしてチャンバー1内に供給し、チャンバー1内のパージを行う。以上でCVD法による成膜が終了する。このときのタングステン膜の膜厚は、成膜時間により制御することができる。
【0038】
(ALD法による成膜)
次に、ALD法により成膜について説明する。
図3は、ALD法による成膜の際の処理レシピを示す図である。最初にCVD法のときと同様、バルブ37,37aおよび45を閉じてバルブ63および73を開き、Nガス供給源61,71から配管64,74を介してパージガスとしてのNガス(パージN)をチャンバー1内に供給して圧力を上昇させ、サセプタ2上のウエハWの温度を安定させる。
【0039】
チャンバー1内が所定圧力に到達した後、Nガス供給源61から配管64を介してパージNを流したまま、バルブ73を閉じて配管74側のパージNを停止し、バルブ37,37aを開くことにより、Nガス供給源33からキャリアNを成膜原料タンク31内に供給し、成膜原料タンク31内で昇華したWClガスを短時間チャンバー1内に供給してウエハW表面に形成された下地膜上にWClを吸着させ(WClガス供給ステップ)、次いで、バルブ37,37aを閉じ、バルブ73を開いて、WClガスを停止するとともに配管64のパージNに加えて配管74側からのパージNもチャンバー1内に供給し、チャンバー1内の余剰のWClガスをパージする(パージステップ)。
【0040】
次いで、Nガス供給源71から配管74を介してパージNガスを流したまま、バルブ63を閉じて配管64側のパージNを停止し、バルブ45を開いてHガス供給源42からHガスを短時間チャンバー1内に供給し、ウエハW上に吸着したWClと反応させ(Hガス供給ステップ)、次いでバルブ45を閉じてバルブ63を開き、Hガスの供給を停止するとともに配管74のパージNに加えて配管64側からのパージNもチャンバー1内に供給し、チャンバー1内の余剰のHガスをパージする(パージステップ)。
【0041】
以上のWClガス供給ステップ、パージステップ、Hガス供給ステップ、パージステップの1サイクルにより、薄いタングステン単位膜が形成される。そして、これらのステップを複数サイクル繰り返すことにより所望の膜厚のタングステン膜を成膜する。このときのタングステン膜の膜厚は、上記サイクルの繰り返し数により制御することができる。タングステン原料ガスとしてWClガス、WClガスを用いた場合も同様である。また、還元ガスの一部または全部を、Hガスに代えてSiHガス、Bガス、NHガスの少なくとも一種とした場合も同様である。他の還元ガス、例えばPHガス、SiHClガスを用いた場合も同様に成膜することができる。
【0042】
(成膜条件)
タングステン原料としてWCl等の塩化タングステンを用いた場合には、塩化タングステンガス自体がエッチング作用も有するため、温度および圧力の条件によっては塩化タングステンガスによる下地膜や成膜しているタングステン膜に対するエッチング反応が生じて成膜され難いことがある。したがって、温度・圧力条件が、そのようなエッチング反応が生じる条件以外であることが好ましい。より詳細には、温度が低い領域では成膜反応もエッチング反応も生じないため、成膜反応を生じさせるためにはある程度高いことが好ましいが、成膜反応が生じる温度では、圧力が低いとエッチング反応が生じる傾向があるため、高圧条件が好ましい。
【0043】
具体的には、下地膜やガスの種類にもよるが、上記CVD法およびALD法ともに、ウエハ温度(サセプタ表面温度):250℃以上、チャンバー内圧力:5Torr(667Pa)以上で成膜することが可能である。還元ガスとしてHガスのみを用いた場合には、ウエハ温度(サセプタ表面温度)が400℃以上が好ましいが、還元ガスとしてHガスにNHガスを添加したものを用いることにより、反応性が良好となり、ウエハ温度を250℃程度まで低下させることが可能となる。ウエハ温度が250℃より低くなるとNHガスを用いても成膜反応が生じ難くなる。また、圧力が5Torrより低いと250℃以上においてエッチング反応が生じやすくなる。このような点からは、ウエハ温度に上限は存在しないが、装置の制約や反応性の点から、事実上の上限は800℃程度である。好ましくは700℃以下、より好ましくは650℃以下、さらに好ましくは550℃以下である。なお、還元ガスとしてHガスのみを用いた場合のウエハ温度の好適な範囲は400〜550℃であり、HガスにNHガスを添加した場合のウエハ温度の好適な範囲は250〜550℃である。
【0044】
還元ガスとしてNHガスを添加することにより、反応性が良好になるため、成膜温度を低下させることのみならず、成膜レートを上昇させることができる。ただし、NHガスを添加すると、Hガスのみの場合に比べて成膜したタングステン膜中に残存する不純物が多くなる傾向にあるため、膜中の不純物を低減して良質な膜を得る観点からは、還元ガスとしてHガスのみを用いることが好ましい。不純物量が許容範囲で低温成膜および高成膜レートを実現する観点から、還元ガスとしてHガスに添加するNHガスの割合は、流量%で10〜80%程度が好ましい。
【0045】
また、圧力に関しても上記点からは上限は存在しないが、同様に装置の制約や反応性の点から、事実上の上限は100Torr(13333Pa)である。より好ましくは、10〜30Torr(1333〜4000Pa)である。
【0046】
塩化タングステンガスとしてWClガスを用い、還元ガスとしてHガスを用い、キャリアガスおよびパージガスしてNガスを用いた場合の他の条件の好ましい範囲は以下の通りである。
・CVD法
キャリアNガス流量:20〜500sccm(mL/min)
(WClガス供給量として、0.25〜15sccm(mL/min))
ガス流量:500〜5000sccm(mL/min)
成膜原料タンクの加温温度:130〜170℃
・ALD法
キャリアNガス流量:20〜500sccm(mL/min)
(WClガス供給量として、0.25〜15sccm(mL/min))
WClガス供給時間(1回あたり):0.5〜10sec
ガス流量:500〜5000sccm(mL/min)
ガス供給時間:(1回あたり):0.5〜10sec
成膜原料タンクの加温温度:130〜170℃
【0047】
(実施形態の効果等)
原料ガスとしてWFを用いてタングステン膜を成膜する従来の方法の場合には、熱酸化膜や層間絶縁膜に対する密着力が悪く、かつインキュベーション時間も長くなるため、下地膜上に高ステップカバレッジで直接成膜することが困難であった。このため、従来は、還元ガスとしてSiHまたはBを用いて核生成に特化した条件で、下地膜の上に核生成用の初期タングステン膜(ニュークリエーション膜)を形成してから、還元ガスとしてHガスを用いて主タングステン膜の成膜を行う2段階の成膜を行うことにより高ステップカバレッジの成膜を確保する必要があった。
【0048】
しかし、ニュークリエーション膜は核生成のために形成されるものであり、バルクの主タングステン膜に比べて抵抗値が高いため、半導体デバイスの微細化にともない、凹部に埋め込むタングステン膜に占めるニュークリエーション膜の割合が増加すると、タングステン膜の抵抗値が上昇する。
【0049】
これに対し、本実施形態のようにタングステン原料としてWClのような塩化タングステンを用いて上記のようなCVD法およびALD法にて成膜することにより、ニュークリエーション膜を用いることなく、1段階の成膜により高ステップカバレッジでタングステン膜を形成することができる。このため、ニュークリエーション膜を形成する煩雑さを回避することができ、微細化によっても抵抗値の上昇を生じ難くすることができる。例えば、還元ガスとしてHガスを用いた場合には、膜厚20nmで25〜35μΩ・cm程度の低抵抗を実現することができ、微細配線でも低抵抗を維持することができる。
【0050】
<適用例>
次に、本実施形態の成膜方法の適用例について図4を参照して説明する。
最初に、下部トランジスタまたはシリコン基板の上の拡散領域からなる下部構造101(詳細は省略)の上にSiO膜、低誘電率(Low−k)膜(SiCO、SiCOH等)等の層間絶縁膜102を有し、そこにトレンチやホール等の凹部103が形成されたウエハWを準備する(図4(a))。
【0051】
次いで、凹部103を含む全面に下地膜として、メタルバリア膜104を成膜する(図4(b))。メタルバリア膜104としては、TiN膜が好ましい。TiN膜はCVD法やALD法により好適に成膜することができる。メタルバリア膜104の厚さは2〜5nm程度が好ましい。
【0052】
次いで、下地膜としてメタルバリア膜104が形成されたウエハWに対し、上述したように、減圧雰囲気下で原料ガスであるWClガスおよび還元ガスであるHガスを用いて、CVD法またはALD法によりメタルバリア膜104の表面に、ニュークリエーション膜を成膜することなく、直接タングステン膜105を成膜して凹部103を埋め込む(図4(c))。
【0053】
これにより、一段階の成膜により、低抵抗のタングステン膜を高ステップカバレッジで成膜して凹部103内に配線やプラグを形成することができる。
【0054】
従来のタングステン膜では、図5に示すように、メタルバリア膜104の上に高抵抗のニュークリエーション膜106を成膜してから低抵抗の主タングステン膜107を成膜して埋め込むため、配線幅(凹部103の幅)が例えば20nmと微細になった場合は、ニュークリエーション膜106の割合が高くなって、タングステン配線(プラグ)の抵抗値が上昇する。これに対して、本実施形態では、上記図4(c)のように凹部103の全体に低抵抗のタングステン膜105を埋め込むことがでるので、配線幅が20nm程度と微細化しても、低抵抗のタングステン配線(プラグ)を得ることができる。
【0055】
<実験例>
次に、実験例について説明する。
(実験例1)
まず、タングステン膜の膜厚と膜の比抵抗との関係を求めた。ここでは、図1の成膜装置を用いて、シリコンウエハ表面に形成されたTiN膜の上にALD法により種々の膜厚のタングステン膜を成膜し、各膜の比抵抗を測定した。この際の条件は、キャリアNガス流量:500sccm(WCl流量:10sccm)、Hガス流量:4500sccm、WCl供給ステップ1回の時間:1.5sec、Hガス供給ステップ1回の時間:3sec、パージステップ1回の時間:5sec、サイクル数:200〜1000回に固定し、温度・圧力条件を、以下の条件A、条件B、条件Cの3条件とした。
[条件A] 温度:500℃、圧力:30Torr
[条件B] 温度:500℃、圧力:20Torr
[条件C] 温度:430℃、圧力:30Torr
【0056】
上記実験の結果を図6に示す。この図に示すように、いずれの条件においても、20nmという薄膜において、40μΩ・cm以下の低い比抵抗値が得られ、条件を選択することにより30μΩ・cm以下が可能であり、微細配線でも低抵抗値が得られることが確認された。
【0057】
(実験例2)
ここでは、トップの径が180nm、アスペクト比が60のホールに下地膜としてTiN膜を形成し、その上に直接ALD法によりタングステン膜を成膜してホールを埋め込んだ。このときの条件は、図1の成膜装置を用いてウエハ温度:500℃、チャンバー内圧力:30Torr、キャリアNガス流量:500sccm(WCl流量:10sccm)、Hガス流量:4500sccm、WCl供給ステップ1回の時間:1.5sec、Hガス供給ステップ1回の時間:3sec、パージステップ1回の時間:5sec、サイクル数:500回とした。
【0058】
この際の断面のSEM写真を図7に示す。図7に示すように、ニュークリエーション膜を用いることなく、1段階の成膜によりトップの径が180nm、アスペクト比が60のホールの底までタングステン膜が、良好なステップカバレッジが得られることが確認された。
【0059】
(実験例3)
ここでは、還元ガスとしてHガスのみを用いた場合と、HガスにNHガスを添加した場合における成膜性について評価した。図1の成膜装置を用いて、シリコンウエハ表面に形成されたTiN膜の上にALD法により種々の温度でタングステン膜を成膜した。この際の条件としては、キャリアNガス流量:500sccm(WCl流量:10sccm)とし、WClガス供給ステップ1回の時間:1.5sec、Hガス供給ステップ1回の時間:3sec、パージステップ1回の時間:5sec、サイクル数:50〜300回とし、還元ガスとして、Hガスのみを2000sccmにした場合と、Hガス2000sccmにNHガス25〜1500sccm添加した場合について、ウエハ温度(サセプタ表面温度):250〜500℃の範囲でタングステン膜の成膜を行った。
【0060】
還元ガスとしてHガスのみを用いた場合のウエハ温度と成膜レート(1サイクルあたり)との関係を図8に示し、還元ガスとしてHガスにNHガスを添加したものを用いた場合のウエハ温度と成膜レート(1サイクルあたり)との関係を図9に示す。これらの図に示すように、還元ガスとしてHガスのみを用いた場合には、400℃以下では成膜されなかったのに対し、NHガスを添加した場合には、250℃以上で成膜可能であることが確認された。また、還元ガスがHガスのみの場合には、成膜レートは、最も高い500℃でも0.11nm/cycleであったのに対し、NHガスを添加した場合には、250℃でも成膜レートが0.5nm/cycleを超えており、400℃で2nm/cycle付近、500℃で5nm/cycleとなり、還元ガスとしてNHガスを添加することにより、成膜温度が低下するとともに、成膜レートが著しく上昇することが確認された。なお、比抵抗に関しては、還元ガスとしてHガスのみの場合のほうが低い傾向が得られ、良好な膜質を得る観点からは還元ガスがHガスのみの場合のほうが有利であることが確認された。
【0061】
<他の適用>
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々変形可能である。例えば、上記実施形態では、被処理基板として半導体ウエハを例にとって説明したが、半導体ウエハはシリコンであっても、GaAs、SiC、GaNなどの化合物半導体でもよく、さらに、半導体ウエハに限定されず、液晶表示装置等のFPD(フラットパネルディスプレイ)に用いるガラス基板や、セラミック基板等にも本発明を適用することができる。
【符号の説明】
【0062】
1;チャンバー
2;サセプタ
5;ヒーター
10;シャワーヘッド
30;ガス供給機構
31;成膜原料タンク
42;Hガス供給源
50;制御部
51;プロセスコントローラ
53;記憶部
61,71;Nガス供給源
100;成膜装置
101;下部構造
102:層間絶縁膜
103;凹部
104;メタルバリア膜
105;タングステン膜
W;半導体ウエハ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9