【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 質疑応答サービスを提供するウェブサイトにアクセス可能となった日:平成29年12月21日 質疑応答サービスを提供するウェブサイトのアドレス:http://www.unicharm.co.jp/lifree/adult/choose/navi/index.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
ユーザーと自動回答システムとが画面上でメッセージのやりとりを行うことによって吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記吸収性物品に関する動画を準備する動画準備ステップと、前記ユーザーから前記吸収性物品に関する質問がなされた場合に、前記自動回答システムが、前記動画を含むメッセージを前記画面に表示する動画表示ステップと、を有することを特徴とする、吸収性物品に関する質疑応答を行う方法である。
【0010】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、ユーザーは要求する情報を容易に取得することができ、且つ、動画によって、文字や図柄だけでは理解しづらい情報をより理解しやすくなる。
【0011】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記動画は、吸収性物品の使用方法を示す動画であり、前記吸収性物品に関する質問が、吸収性物品の使用方法に関する質問である場合に、前記動画表示ステップにおいて、前記吸収性物品の使用方法を示す動画を前記画面に表示することが望ましい。
【0012】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、ユーザー吸収性物品の使用方法をより理解しやすくなる。
【0013】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記吸収性物品は、大人用おむつであり、前記動画準備ステップにおいて、少なくとも、大人用おむつの着用者が自身でパンツ型大人用おむつを着用する手順を示す第1動画と、介護者が着用者にパンツ型大人用おむつを着用させる手順を示す第2動画と、介護者が着用者にテープ型大人用おむつを着用させる手順を示す第3動画とを準備し、前記ユーザーから、前記使用方法に関する質問として、大人用おむつの着用方法に関する質問がなされた場合に、前記自動回答システムが、前記第1動画、前記第2動画、及び前記第3動画のうちのいずれか一つの動画を特定するためのメッセージを前記画面に表示する特定表示ステップを更に有し、前記特定表示ステップにおいて表示されたメッセージに対して、ユーザーが回答を行う回答ステップを更に有し、前記動画表示ステップにおいて、前記自動回答システムが、前記回答に基づいて特定された一つの動画を含むメッセージを前記画面に表示することが望ましい。
【0014】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、ユーザーは、画面上のメッセージのやりとりから大人用おむつの着用方法の動画を視認することができるため、着用方法を理解しやすくなる。
【0015】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記特定表示ステップにおいて、前記動画を特定するためのメッセージは、前記着用者が自身で前記大人用おむつを着用する、又は前記介護者が前記着用者に前記大人用おむつを着用させるかを特定するための質問であり、前記回答ステップにおける回答に基づいて、前記着用者が自身で前記大人用おむつを着用することが特定された場合には、前記動画表示ステップにおいて、前記画面に前記第1動画を表示することが望ましい。
【0016】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、着用者の状態に応じた大人用おむつの使用方法の動画を表示することができる。
【0017】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記特定表示ステップは、第1特定表示ステップ及び第2特定表示ステップを有し、前記回答ステップは、第1回答ステップ及び第2回答ステップを有し、前記第1特定表示ステップにおいて、前記着用者が自身で前記大人用おむつを着用する、又は前記介護者が前記着用者に前記大人用おむつを着用させるかを特定するための質問を前記画面に表示し、前記第1特定表示ステップの後、前記第1回答ステップにおける回答に基づいて、前記介護者が前記着用者に前記大人用おむつを着用させることが特定された場合には、前記第1回答ステップの後、前記第2特定表示ステップにおいて、前記着用者が着用する前記大人用おむつが、前記パンツ型大人用おむつ、又は前記テープ型大人用おむつであるかを特定するためのメッセージを前記画面に表示し、前記第2特定表示ステップの後、前記第2回答ステップにおける回答に基づいて、前記着用者が着用する前記大人用おむつが前記パンツ型大人用おむつであることが特定された場合には、前記画面に前記第2動画を表示し、前記第2特定表示ステップの後、前記第2回答ステップにおける回答に基づいて、前記着用者が着用する前記大人用おむつが前記テープ型大人用おむつであることが特定された場合には、前記画面に前記第3動画を表示することが望ましい。
【0018】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、着用者に適した大人用おむつの使用方法の動画を表示することができる。
【0019】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記ユーザーから、前記使用方法に関する質問として、前記テープ型大人用使い捨ておむつの着用方法に関する文字の入力がなされた場合には、前記特定表示ステップにおける、前記着用者が自身で前記大人用おむつを着用する、又は前記介護者が前記着用者に前記大人用おむつを着用させるかを特定するための質問を前記画面に表示せず、前記ユーザーから、前記使用方法に関する質問として、前記パンツ型大人用使い捨ておむつの着用方法に関する文字の入力がなされた場合には、前記特定表示ステップにおける、前記着用者が自身で前記大人用おむつを着用することができる、又は前記介護者が前記着用者に前記大人用おむつを着用させるかを特定するための質問を前記画面に表示することが望ましい。
【0020】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、ユーザーは、より容易に質問に対する回答となる動画を視認しやすくなる。
【0021】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記特定表示ステップにおいて、前記動画を特定するためのメッセージは、前記着用者が着用する前記大人用おむつが、前記パンツ型大人用おむつ、又は前記テープ型大人用おむつであるかを特定するための質問であり、前記回答ステップにおける回答に基づいて、前記テープ型大人用おむつであることが特定された場合には、前記動画表示ステップにおいて、前記画面に前記第3動画を表示することが好ましい。
【0022】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、着用者に適した大人用おむつの使用方法の動画を表示することができる。
【0023】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記動画表示ステップにおいて、前記画面に、前記一つの動画とともに、前記一つの動画に関連する前記大人用おむつの商品に関する情報を含むメッセージを表示させることが望ましい。
【0024】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、動画に関連する商品の情報について知ることができたり、ユーザーが実際に商品を持っている場合には、持っている商品が表示された動画の着用方法に対応するものかどうかを確認することができる。
【0025】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記テープ型大人用使い捨ておむつは、テープ型の使い捨ておむつ本体と吸収パッドとの組み合わせであり、前記動画準備ステップにおいて、前記第1動画、前記第2動画、及び前記第3動画に加えて、介護者が着用者の着用している前記吸収パッドを交換する手順を示す第4動画を準備し、前記特定表示ステップにおいて、前記自動回答システムは、前記第1動画、前記第2動画、前記第3動画、及び前記第4動画のうちのいずれか一つの動画を特定するためのメッセージを前記画面に表示し、前記動画表示ステップにおいて、前記回答ステップの前記回答に基づいて特定された前記第1動画、前記第2動画、前記第3動画、及び前記第4動画のうちのいずれか一つの動画を前記画面に表示することが望ましい。
【0026】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、ユーザーは、吸収パッドの交換方法を知りたい場合に動画として視聴することができる。
【0027】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記ユーザーから大人用おむつに関する質問として、排泄物の漏れに関する文字の入力がなされた場合には、前記自動回答システムは、前記画面に、前記使用方法に関する情報を表示させるか否かの質問を表示することが望ましい。
【0028】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、排泄物の漏れの原因が着用方法によるものとユーザーが考えている場合か否かを判断することができる。
【0029】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記ユーザーによって前記使用方法に関する情報を表示させる回答がなされた場合には、その回答の後、前記特定表示ステップ、前記回答ステップ、及び前記動画表示ステップを行うことが望ましい。
【0030】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、ユーザーは正しい使い捨ておむつの着用方法を動画によって知ることができる。
【0031】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記動画は、吸収性物品の特徴を示す動画であり、前記吸収性物品に関する質問が、吸収性物品の特徴に関する質問である場合に、前記動画表示ステップにおいて、前記吸収性物品の特徴を示す動画を前記画面に表示することが望ましい。
【0032】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、ユーザー吸収性物品の特徴をより理解しやすくなる。
【0033】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記動画表示ステップにおいて、前記メッセージは、文字列、前記一つの動画、及び前記文字列と前記動画のうちの1つを囲む枠を有することが望ましい。
【0034】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、質問の回答としての動画であることを認識しやすくなる。
【0035】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記ユーザーから前記吸収性物品に関する質問として、前記着用者の異常に関する入力がなされた場合には、前記吸収性物品についての電話による問い合わせ窓口に関する情報を表示することが望ましい。
【0036】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、緊急性が高いと判断される場合には、電話による問い合わせ窓口を示すことによってより迅速に対応しやすくなる。
【0037】
かかる吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記メッセージのやり取りが行われる画面から前記吸収性物品について問い合わせる書式を表示させる他の画面に移動した場合に、前記吸収性物品に関して行われた質疑応答の内容を前記他の画面に表示することが望ましい。
【0038】
このような吸収性物品に関する質疑応答を行う方法によれば、ユーザー及び問い合わせを受ける担当者は、質疑応答の内容を振り返ることができるため、質問項目をより明確にしやすくなる。
【0039】
ユーザーと自動回答システムとしてのコンピューターとが画面上でメッセージのやりとりを行う吸収性物品に関する質疑応答プログラムであって、入力部及び画面を備えた前記コンピューターに、前記吸収性物品に関する動画の登録を受ける処理と、前記ユーザーから前記吸収性物品に関する質問がなされた場合に、前記動画を含むメッセージを前記画面に表示させる動画表示処理を実行させる、ことを特徴とする吸収性物品に関する質疑応答プログラムである。
【0040】
このような吸収性物品に関する質疑応答プログラムによれば、ユーザーは、画面上のメッセージのやりとりから大人用おむつの使用方法の動画を視認することができるため、着用方法を理解しやすくなる。
【0041】
吸収性物品に関する質疑応答を行うために、ユーザーと自動回答システムとが画面上でメッセージのやりとりを行う自動回答システムであって、前記吸収性物品に関する動画が記憶された動画記憶部と、前記ユーザーから前記吸収性物品に関する質問がなされた場合に、前記動画を含むメッセージを前記画面に表示する動画表示部と、を有することを特徴とする自動回答システムである。
【0042】
このような自動回答システムによれば、ユーザーは、画面上のメッセージのやりとりから大人用おむつの使用方法の動画を視認することができるため、着用方法を理解しやすくなる。
【0043】
===本実施形態===
<サーバー10>
図1Aは、自動回答システム100の全体構成を示す図である。
図1Bは、サーバー10の機能上の構成を示すブロック図である。本実施形態において、利用者端末20は、有線又は無線のネットワーク30を介してサーバー10と通信することができる。利用者端末20は、サーバー10からデータベース等の各種情報の取得やアップデートを行うことができる。
【0044】
利用者端末20は、例えば、パーソナルコンピューターやスマートフォン、タブレット端末であり、入力部(不図示)、表示部(不図示)、通信部(不図示)を備えている。
【0045】
サーバー10は、各種の処理を行い、その結果を利用者端末20の表示部(以下、「画面」ともいう。)に表示させる。
図1Bは、サーバー10の機能上の構成を示すブロック図である。サーバー10は、制御部11、記憶部12、通信部13を有している。
【0046】
制御部11は、各部間のデータの受け渡しを行うとともに、端末の制御を行うものであり、CPU(Central Processing Unit)が所定のメモリに格納されたプログラムを実行することによって実現される。
【0047】
制御部11は、質疑応答部111、動画表示部112を有している。質疑応答部111は、利用者と利用者端末の表示部上でメッセージをやり取りする処理を行う。動画表示部112は、表示部に動画を表示させる処理を行う。本実施形態において、質疑応答部111は、人工知能(AI:Artificial Intelligence)を活用した所謂自動会話プログラムを用いており、利用者との質疑応答を学習していくことで、より精度の高い回答を提供できるようにしている。なお、質疑応答部111は、必ずしも自動会話プログラムを用いる必要はなく、予めDBに格納された質問と回答のみを用いたプログラムであってもよい。
【0048】
記憶部12は、動画DB121、テキストDB122、商品情報DB123を有している。動画DB121は、吸収性物品に関する動画が格納されており、具体的には、第1動画、第2動画、第3動画が格納されており(動画準備ステップ)、第1動画は着用者自身によるパンツ型のおむつを着用する使用方法の動画であり、第2動画は介護者が着用者にパンツ型のおむつを着用させる使用方法の動画であり、第3動画は介護者が着用者にテープ型のおむつを着用させる使用方法の動画である。テキストDB122は、メッセージのやり取りに関するテキストデータが格納されている。商品情報DB123は、大人用おむつの商品に関する情報が格納されている。
【0049】
<自動回答システム100>
以下、大人用使い捨ておむつに関する自動回答システム100について説明する。なお、本実施形態においては、大人用使い捨ておむつ(以下、単に「おむつ」ともいう。)に関する自動回答システム100について説明するが、自動回答システム100は、乳幼児用使い捨ておむつや、生理用ナプキン等の吸収性物品についても用いることができる。また、本自動回答システム100の利用者(以下、「ユーザー」ともいう。)は、おむつの着用者、又は他者に対しておむつを着用させようとする介護者等をいう。以下、サーバー10と利用者との質疑応答の流れについて説明する。また、「おむつの使用方法」は、「おむつの着用方法」ともいう。
【0050】
利用者によって所定のURLを入力等がされると、利用者端末20の表示部に
図4のような初期画面40を表示する。
図4は、初期画面40について説明する図である。初期画面40には、おむつの具体的な商品に関する専用画面に移動するための専用画面移動ボタン41と、おむつを購入するための購入画面へ移動する購入画面移動ボタン42と、質疑応答を開始するための質疑応答開始ボタン43が設けられている。質疑応答開始ボタン43を押すと、表示部に質疑応答画面50を表示して、質疑応答プログラムを起動し、質疑応答を始める。
【0051】
図5は、質疑応答画面50について説明する図である。質疑応答画面50には、メッセージ表示部51が設けられている。メッセージ表示部51には、利用者と質疑応答を行う回答者として表示された「マキさん」という女性Mと、女性Mが発信したメッセージを表示した回答者メッセージAと、利用者による質問の入力を補助したり後述の動画を特定したりするためのメッセージを複数の選択肢として表示した特定メッセージCと、利用者が文字で質問を入力するための質問入力部E、及び質問入力部Eに入力された質問を、ネットワーク30を介して質疑応答部111に発信する質問発信部Fが設けられている。なお、回答者メッセージAは、質疑応答部111から発信されたメッセージを、ネットワーク30を介して女性Mが発しているように表示したものである。特定メッセージCは、質疑応答部111がテキストDBに格納されたテキストデータからユーザーからの質問に応じて選択して表示させるものである。
【0052】
女性Mと利用者との質疑応答は、ユーザーによる特定メッセージCに示されたいずれかの選択肢の選択、又は質問入力部Eへの文字の入力によって進行する。なお、メッセージ表示部51において、ユーザーが特定メッセージCに示されたいずれかの選択肢を選択した場合と利用者が質問入力部Eへ文字を入力した場合は、いずれもユーザーから質疑応答部111に対する質問として処理される。以下、利用者から質疑応答部111に対しておむつの使用方法に関する質問がなされた場合について、メッセージ表示部51における具体的なメッセージのやり取りの流れについて説明する。
【0053】
<<第1の質疑応答>>
図2は、おむつの使用方法に関する質疑応答処理の流れについて説明する図である。まず、
図5に示す質問入力部Eに、利用者がおむつの使用方法に関する質問として「おむつの使い方」を入力し、質問発信部Fを押すと、質疑応答部111は使用方法に関する質問を受け付けたこと認識する(S1)。
【0054】
そして、メッセージ表示部51には、利用者からの質問として「おむつの使い方」の文字のメッセージU10を表示する。
図6は、
図5に続くメッセージ表示部51について説明する図である。
図6におけるメッセージ表示部51は、
図5に示したメッセージ表示部51の下側を示しており、メッセージ表示部51の右側のスクロール部SにおけるスクローラーS1を上側に動かすと、
図5に示すメッセージ表示部51を視認することができる。以下、各図に続くメッセージ表示部51は、それぞれ前図の下側に表示されたメッセージ表示部51である。なお、一度に視認することができるメッセージ表示部51の領域の大きさは、任意に変更可能である。例えば、
図5のメッセージ表示部51と
図6のメッセージ表示部51を、一度に視認できる状態に表示してもよい。
【0055】
メッセージU10に対して、質疑応答部111は、「おむつに関するどのようなお問い合わせでございますか?」という回答者メッセージA10と、利用者の疑問点を特定するためのメッセージである複数の選択肢を設けた特定メッセージC10を利用者端末の表示部に表示する。
【0056】
利用者が、特定メッセージC10の複数の選択肢の中から、「おむつのはき方について知りたい」を選択すると、
図7に示すメッセージ表示部51を表示する。
図7は、
図6に続くメッセージ表示部51について説明する図である。
図7に示すように、質疑応答部111は、
図6におけるメッセージ表示部51で選択した「おむつのはき方について知りたい」を、利用者メッセージU11としてメッセージ表示部51に表示し、これに対する回答として回答者メッセージA11と特定メッセージC11をメッセージ表示部51に表示する(第1特定表示ステップ)。
【0057】
図7に示すように、回答者メッセージA11及び特定メッセージC11は、着用者自身がおむつを着用するか、又は、介護者が着用者におむつを着用させるかを特定するための質問である(S2)。利用者が介護者であり、着用者におむつを着用させる場合には、利用者が「立つことができる方、座ることができる方」を選択すると(第1回答ステップ)、質疑応答部111は、着用者自身で着用しないと判断し(S2がNO)、介護者が着用者に着用させることを特定する(S32)。このように、第1特定表示ステップ及び第1回答ステップにおいて、おむつを着用者自身が着用するか、又は介護者が着用者に着用させるかを特定することで、質疑応答部111は、おむつの使用方法に関して適切な回答をしやすくなる。また、後述の動画表示ステップにおいて、適切な動画を表示しやすくなるため、着用者の状態に応じたおむつの使用方法に関する情報を表示させやすくなる。
【0058】
続いて、質疑応答部111は介護者が着用者に着用させようとするおむつがパンツ型のおむつか、テープ型のおむつかを特定する(S42)。
図8は、
図7に続くメッセージ表示部51について説明する図である。
図8に示すように、質疑応答部111は、利用者メッセージU12として「立つことができる方、座ることができる方」をメッセージ表示部51に表示し、介護者が着用者に着用させようとするおむつがパンツ型のおむつか、テープ型のおむつかを特定するための回答者メッセージA12及び特定メッセージC12を表示させる(第2特定表示ステップ)。
【0059】
利用者が、特定メッセージC12の中から、「パンツタイプ」を選択すると(第2回答ステップ)、質疑応答部111は、おむつがパンツ型のおむつであると判断し(S42がYES)、パンツ型のおむつであることを特定する(S52)。このように、第2特定表示ステップ及び第2回答ステップにおいて、パンツ型のおむつ、又はテープ型のおむつのいずれかであるかを特定することで、質疑応答部111は、おむつの使用方法に関してより適切な回答をしやすくなる。また、後述の動画表示ステップにおいて、適切な動画を表示しやすくなるため、着用者の状態に応じたおむつの使用方法に関する情報を表示させやすくなる。
【0060】
そして、
図9に示すメッセージ表示部51に、第2動画を含むメッセージを表示させる(S62)。
図9は、
図8に続くメッセージ表示部51について説明する図である。質疑応答部111及び動画表示部112は、メッセージ表示部51に、利用者メッセージU13aとして「パンツタイプ」と、動画を含む回答者メッセージA13aを表示させる(動画表示ステップ)。
【0061】
回答者メッセージA13aには、
図3に示した、動画DB121の第2動画m2と、テキストDB122の「介護者が紙パンツをはかせる際の・・・」のテキストデータt2、及び商品情報DBの「リハビリパンツ・・・」の商品情報p2を表示させる。
図3は、動画DB121、テキストDB122、及び商品情報DB123にそれぞれ格納された情報である。なお、各動画に対するテキストデータ及び商品情報は、
図3に示すように予め準備しておくことが好ましい。
【0062】
テキストデータt2は、利用者の質問に対する回答と第2動画m2について説明する文字列である。第2動画m2は、介護者が着用者にパンツ型のおむつを着用させる使用方法の動画であり、第2動画m2の再生ボタンmpを押すと、第2動画m2が回答者メッセージA13a内で再生される。つまり、利用者は、質疑応答を行っている画面のまま、第2動画m2の視聴が可能となる。商品情報p2は、第2動画m2に関連するおむつの具体的な商品について説明するものである。各商品名を選択すると、それぞれ商品について説明する画面を利用者端末の表示部に表示させる。
【0063】
従来、吸収性物品に対応した質疑応答システムは知られておらず、既存の質疑応答システムで問題を解決することが難しかった。特に、大人用の使い捨ておむつについては、着用者の身体の状態がそれぞれ異なるため、着用者自身が着用したり、介護者が着用者に着用させたりする場合があり、また、おむつの種類もパンツ型やテープ型、さらに吸収パッドを併用するなど、複雑な使用方法となっている。さらに、大人用の使い捨ておむつは、ある日突然に使用する必要性に迫られたが使い方がわからないという事態や、病院や専門家に使い方を教わりに行く時間がないという事態を生じさせる恐れがあった。
【0064】
この点、回答メッセージA13aに第2動画m2を設けることで、再生された動画によって、パンツ型のおむつを着用させる動きを視認することができるため、着用者の状態に応じたおむつの種類について、着用者の状態に応じた着用方法を動画として知ることができるため、より適切なおむつの使用方法を理解しやすくなる。このように、回答メッセージAに、第1回答及び第2回答によって選択された動画を設けることで、利用者は、着用者の状態に応じたおむつを選択し、文字や図柄だけでは理解しづらかった適切な着用方法を理解しやすくなる。さらに、質疑応答システムによっておむつの使用方法を知ることができるため、利用者の都合に合わせておむつの使用方法を提供することが可能となる。
【0065】
また、女性M(質疑応答部111)と利用者との質疑回答を行っている流れにおける回答メッセージAの一つである回答メッセージA13aに第2動画m2を表示させている。つまり、テキストデータt2と第2動画m2が、テキストデータt2と第2動画m2を囲む枠の内側に設けられており、女性Mが発している言葉のように表示されている。利用者は、質疑応答の流れから既に回答メッセージA13aが質問に対する回答であることを認識しているため、回答メッセージA13aの枠内に設けられた第2動画m2が自身の質問に対する回答であることを認識しやすくなる。また、第2動画m2を視聴するに当たって、別の画面を表示させる等の煩雑な作業を改めて行う必要がなくなる。
【0066】
さらに、回答メッセージA13aには、商品情報p2も表示されているため、利用者は、第2動画m2に示されたおむつの使用方法に関連する実際の商品の情報を得やすくなる。また、利用者が実際に商品を所持している場合には、回答メッセージA13a及び第2動画m2を所持している商品の使用方法を確認するための手段として用いることができる。
【0067】
回答メッセージA13aの下側に「問題は解決しましたか?」という質問を表示している。回答メッセージA13aによって疑問が解決した場合に、利用者がその質問に対する回答として「はい」Yを選択すると、第1の質疑応答は終了する。
【0068】
<<第2の質疑応答>>
第1の質疑応答においては、
図8に示すように、介護者が着用者に着用させようとするおむつがパンツ型のおむつ又はテープ型のおむつのいずれかを特定するための特定メッセージC12を表示させ(第2特定表示ステップ)、利用者が「パンツタイプ」を選択し、パンツ型のおむつであることを特定したが(第2回答ステップ)、第2回答ステップにおいて、利用者が「テープ止めタイプ」を選択した場合の質疑応答の流れについて説明する。
【0069】
図10は、第1の質疑応答の第2回答ステップにおいて、別の選択肢を選択した場合を説明する図である。
図10に示すように、利用者が、特定メッセージC12の中から「テープ止めタイプ」を選択すると(第2回答ステップ)、質疑応答部111は、おむつがテープ型のおむつであると判断し(S42がNO)、テープ型のおむつであることを特定する(S53)。
【0070】
そして、
図11に示すメッセージ表示部51に、第3動画を含むメッセージを表示させる(S63)。
図11は、
図10に続くメッセージ表示部51について説明する図である。質疑応答部111及び動画表示部112は、メッセージ表示部51に、利用者メッセージU13bである「テープ止めタイプ」と、動画を含む回答者メッセージA13bを表示させる(動画表示ステップ)。
【0071】
回答者メッセージA13bには、
図3に示した、動画DB121の第3動画m3と、テキストDB122の「介護者がテープ止めタイプと尿とりパッドを・・・」のテキストデータt3、及び商品情報DBの「のび〜るフィット・・・」の商品情報p3を表示させる。
【0072】
テキストデータt3は、利用者の質問に対する回答と第3動画m3について説明する文字列である。第3動画m3は、介護者が着用者にテープ型のおむつを着用させる使用方法の動画であり、本実施形態において、吸収パッドとテープ型のおむつを併用して用いる場合の使用方法を説明する動画である。第3動画m3の再生ボタンmpを押すと、第3動画m3が回答者メッセージA13b内で再生される。商品情報p3は、第3動画m3に関連するおむつの具体的な商品について説明するものである。
【0073】
このように、特定表示ステップ及び回答ステップを行うことで、質疑応答部111及び動画表示部112は、適切なテキストデータ、動画、及び商品情報を選択することができ、着用者に適した情報の提供をおこないやすくなる。回答メッセージA13bに第3動画m3を設けることで、利用者は、再生した第3動画m3を視聴することで、テープ型のおむつの使用方法を理解しやすくなる。
【0074】
しかし、利用者が第3動画m3を視聴しても利用者の疑問が解決しない場合もある。そのような場合には、利用者は、回答メッセージA13aの下側の「問題は解決しましたか?」という質問に対する回答として「いいえ」Nを選択すると、
図12に示すメッセージ表示部51を表示する。
図12は、
図11に続くメッセージ表示部51について説明する図である。
【0075】
図12に示すように、質疑応答部111は、回答メッセージA14を表示し、回答メッセージA14の中にフォームボタンIを設けている。利用者が吸収性物品の担当者に問い合わせを行いたい場合には、フォームボタンIを選択すると、メッセージ表示部51から
図13に示す問い合わせフォーム画面60に移動させる。
【0076】
図13は、問い合わせフォーム画面60について説明する図である。
図13に示すように、問い合わせフォーム画面60には、質疑応答記録61と入力欄62と確認ボタン63が設けられている。質疑応答記録61は、女性M(質疑応答部111)とユーザーとがこれまでに行った質疑応答の記録を示している。入力欄62は、メールアドレスや氏名等を利用者が入力するための欄である。確認ボタン63は、利用者が質疑応答記録61を確認し、入力欄62への入力を終えた後に押すためのボタンであり、確認ボタン63が押されると、利用者端末20の表示部に確認表示(不図示)を示し、所定の操作を行うことで問い合わせ担当者へ内容を送信する。
【0077】
問い合わせフォーム画面60に質疑応答記録61を設けることで、利用者は、メッセージ表示部51とは異なる画面で改めて質疑応答の経過を視認することができるため、これから問い合わせ担当者への質問内容に関する考えを整理しやすくなる。その結果、利用者と問い合わせ担当者との意思の疎通を行いやすくなる。さらに、問い合わせフォーム画面60に示した内容を問い合わせ担当者へ送信するため、問い合わせ担当者は、入力欄62に入力された内容だけでなく、利用者がこれまで行った質疑応答の記録も確認することができる。そのため、問い合わせ担当者は、利用者に対して重複する質問を避けることができたり、説明すべき内容を的確に判断したりしやすくなる。
【0078】
<<第3の質疑応答>>
上述の第1の質疑応答及び第2の質疑応答の場合は、質問内容を特定するために、第1特定表示ステップと第2特定表示ステップを必要としたが、表示すべき動画を1つに特定できると判断される場合には、1つの特定表示ステップであってもよい。具体的には、第1の質疑応答においては、
図7に示すように、着用者自身がおむつを着用するか、又は、介護者が着用者におむつを着用させるかのいずれかを特定するため特定メッセージC11を表示させ(第1特定表示ステップ)、利用者が「立つことができる方、座ることができる方」を選択し(第1回答ステップ)、着用者自身で着用しないと判断し、介護者が着用者におむつを着用させることを特定したが、第1回答ステップにおいて、利用者が「一人で外出することができる方、歩くことができる方、介助があれば歩くことができる方」を選択した場合の質疑応答の流れについて説明する。
【0079】
図14は、第1の質疑応答における第1回答ステップにおいて、別の選択肢を選択した場合を説明する図である。
図14に示すように、利用者が、特定メッセージC11の中から「一人で外出することができる方、歩くことができる方、介助があれば歩くことができる方」を選択すると(第1回答ステップ)、質疑応答部111は、着用者自身がおむつを着用すると判断し(S2がYES)、着用者自身で着用することを特定する(S31)。
【0080】
そして、
図15に示すメッセージ表示部51に第1動画を含むメッセージを表示させる(S41)。
図15は、
図14に続くメッセージ表示部51について説明する図である。
図15に示すように、質疑応答部111及び動画表示部112は、メッセージ表示部51に、利用者メッセージU13cとして「一人で外出することができる方、歩くことができる方、介助があれば歩くことができる方」と、動画を含む回答者メッセージA13cを表示させる(動画表示ステップ)。
【0081】
回答者メッセージA13cには、
図3に示した、動画DB121の第1動画m1と、テキストDB122の「ご自身で紙パンツをはく場合の・・・」のテキストデータt1、及び商品情報DBの「すっきりスタイル・・・」の商品情報p1を表示させる。
【0082】
テキストデータt1は、利用者の質問に対する回答と第1動画m1について説明する文字列である。第1動画m1は、着用者自身によるパンツ型のおむつを着用する使用方法の動画である。第1動画m1の再生ボタンmpを押すと、第1動画m1が回答者メッセージA13c内で再生される。商品情報p1は、第1動画m1に関連するおむつの具体的な商品について説明するものである。
【0083】
このような特定表示ステップ及び回答ステップを行うことで、一般的におむつを着用者自身で着用すると判断できる場合には、テープ型のおむつを着用することは少なく、パンツ型のおむつを使うものと判断することができる。そのため、第1動画m1を含む回答者メッセージを表示することで、質疑応答を効率よく行うことができる。
【0084】
<<第4の質疑応答>>
図16は、第4の質疑応答を説明する図である。
図16において、
図5と同様のメッセージ表示部51を示している。メッセージ表示部51の質問入力部Eに「テープ止めタイプのおむつのはき方について知りたい」を入力し、質問発信部Fを押すと、質疑応答部111はテープ型のおむつの使用方法に関する質問を受け付けたこと認識し、質疑応答部111及び動画表示部112が、
図17に示すように、メッセージ表示部51に、利用者メッセージU21である「テープ止めタイプのおむつのはき方について知りたい」と、動画を含む回答者メッセージA21を表示させる(動画表示ステップ)。
図17は、
図16に続くメッセージ表示部51について説明する図である。回答者メッセージA21には、
図11に示した回答者メッセージA13bの第3動画m3、テキストデータt3、及び商品情報p3と同じ表示が設けられている。
【0085】
質疑応答部111は、質問入力部Eに「テープ止めタイプのおむつのはき方について知りたい」のように、テープ型のおむつの着用方法に関する文字が入力された場合には、テープ型のおむつに関する質問がなされたと判断する。テープ型のおむつの場合には、着用者自身で着用することが少なく、介護者がおむつを着用させるものとして判断することができるため、質疑応答部111は、着用者自身がおむつを着用するか、又は、介護者が着用者におむつを着用させるかを特定するための質問を行わないものとしている。つまり、効率よく第3動画m3を含む回答者メッセージA21を表示することができるため、利用者は、容易に質問の回答となる動画を視認しやすくなる。
【0086】
<<第5の質疑応答>>
図18は、第5の質疑応答を説明する図である。
図18において、
図5や
図16と同様のメッセージ表示部51を示している。メッセージ表示部51の質問入力部Eに「紙パンツのおむつのはき方について知りたい」を入力し、質問発信部Fを押すと、質疑応答部111はパンツ型のおむつの使用方法に関する質問を受け付けたこと認識する。そして、質疑応答部111は、
図19に示すメッセージ表示部51を利用者端末の表示部に表示する。
図19は、
図18に続くメッセージ表示部51について説明する図である。
【0087】
図19において、利用者メッセージU31である「紙パンツのおむつのはき方について知りたい」を表示し、これに対する回答者メッセージA31及び特定メッセージC31をメッセージ表示部51に表示する。
【0088】
回答者メッセージA31及び特定メッセージC31は、着用者自身がおむつを着用するか、又は、介護者が着用者におむつを着用させるかを特定するための質問である。利用者が介護者であり、着用者におむつを着用させる場合に、利用者が「立つことができる方、座ることができる方」を選択すると、質疑応答部111は、着用者自身で着用しないと判断し、介護者が着用者に着用させることを特定する。
【0089】
そして、質疑応答部111及び動画表示部112が、
図20に示すように、メッセージ表示部51に、利用者メッセージU32である「紙パンツのおむつのはき方について知りたい」と、動画を含む回答者メッセージA32を表示させる(動画表示ステップ)。
図20は、
図19に続くメッセージ表示部51について説明する図である。回答者メッセージA32には、
図15に示した回答者メッセージA13cの第1動画m1、テキストデータt1、及び商品情報p1と同じ表示が設けられている。
【0090】
第4の質疑応答とは異なり、「パンツタイプのおむつのはき方」のように、パンツ型のおむつの着用方法に関する文字が入力され、パンツ型のおむつに関する質問がなされたと判断した場合には、質疑応答部111は、着用者自身でおむつを着用するのか、又は介護者が着用者におむつを着用させるのかを特定するための処理を行う。パンツ型のおむつは、着用者自身でおむつを着用する場合と、介護者が着用者に着用させる場合があるからである。これによって、より着用者及び介護者に適した動画を表示することができるため、利用者が欲している回答を効率よく得やすくすることができる。
【0091】
<<第6の質疑応答>>
図21は、第6の質疑応答を説明する図である。
図21において、
図5、
図16、及び
図18と同様のメッセージ表示部51を示している。メッセージ表示部51の質問入力部Eに「かゆみが出てしまった場合の対処方法を知りたい」を入力し、質問発信部Fを押すと、質疑応答部111は着用者の異常に関する入力がなされたと判断して、
図22に示すメッセージ表示部51に、利用者メッセージU41の「かゆみが出てしまった場合の対処方法を知りたい」と、回答者メッセージA41を表示させる。
図22は、
図21に続くメッセージ表示部51について説明する図である。
【0092】
図22に示すように、回答者メッセージ51には、電話による問い合わせ窓口に関する情報を表示している。着用者の異常、特に着用者の身体のかゆみ、かぶれ、痛みなどの異常は、緊急性や重要性が高いと判断されるため、電話による問い合わせ窓口を示して、担当者が迅速に対応しやすくすることが好ましい。
【0093】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
【0094】
上述の実施形態においては、質疑応答部111による回答を回答者メッセージAと特定メッセージCの2つとして表示したが、これに限られない。例えば、回答者メッセージAと特定メッセージCを合わせて表示し、1つの特定メッセージCとして、質疑応答部111による回答を表示してもよい。
【0095】
また、上述の実施形態においては、動画表示ステップにおいて、吸収性物品の使用方法を示す動画(第1動画、第2動画、第3動画)を表示させることにしたが、これに限られない。動画表示ステップにおいて、吸収性物品の使用方法に限らず、吸収性物品の機能や効果等の特徴を説明する動画や、吸収性物品の処分の方法、吸収性物品の広告等、吸収性物品に関する動画を表示することができる。これによって、文字や図柄だけでは理解しづらい吸収性物品に関する情報を利用者が理解しやすくさせることができる。
【0096】
上述の実施形態においては、動画DB121に、第1動画、第2動画、及び第3動画を格納したが、これに限られない。動画DB121には任意の数の動画を設けることができる。例えば、介護者が着用者の着用している吸収パッドを交換する手順を示す第4動画を備えていてもよい。第4動画を設けることで、利用者は、動画で吸収パッドの交換方法を視聴することができるため、文字や図柄のみで説明を示された場合よりも理解しやすくなる。
【0097】
さらに、
図5等におけるメッセージ表示部51の質問入力部Eに漏れに関する文字の入力がなされた場合には、質疑応答部111は、回答者メッセージAとして、使用方法に関する情報を表示させるか否かの質問を表示させてもよい。おむつの着用中において、排泄物がおむつから漏れる原因の一つに着用方法が適切ではないということがある。そのため、回答者メッセージAが質問することで、利用者が、着用方法が正しくないことが排泄物の漏れの原因であると考えているか否かを判断することができる。そして、使用方法に関する情報を表示させるか否かの質問に対して、利用者から表示させる旨の回答を受け付けた場合には、上述の実施形態と同様の質疑応答を行うことができる。このようにすることで、利用者は、正しい着用方法を知ることで、排泄物の漏れを軽減させることができる機会を得ることができる。
【0098】
また、上述の実施形態においては、制御部11及び記憶部12をサーバー10に備え、ネットワーク30を介して利用者端末20の表示部に各表示を行うことにしたが、これに限られない。予め当該プログラムを備えた利用者端末20内の制御部11及び記憶部12が各種処理を行ってもよい。この場合は、利用者端末20自体が自動回答システム100を構成する。
【0099】
さらに、上記の実施形態は、プログラムが前述した各種の処理をコンピューター又はマイクロプロセッサに実行させることにより実現可能である。この場合、全ての処理をプログラムとして準備していてもよいし、一部の処理をハードウェアに処理させ残りの処理をプログラムとして準備していてもよい。
【0100】
また、実行可能なプログラムが記憶された非一時的なコンピューター可読媒体(non−transitory computer readable medium with an executable program thereon)を用いて、コンピューターにプログラムを供給することも可能である。なお、非一時的なコンピューターの可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、CD−ROM(Read Only Memory)等がある。
【解決手段】ユーザーと自動回答システムとが画面上でメッセージのやりとりを行うことによって吸収性物品に関する質疑応答を行う方法であって、前記吸収性物品に関する動画を準備する動画準備ステップと、前記ユーザーから前記吸収性物品に関する質問がなされた場合に、前記自動回答システムが、前記動画を含むメッセージを前記画面に表示する動画表示ステップと、を有することを特徴とする、吸収性物品に関する質疑応答を行う方法である。