(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0002】
近年、健康意識の高まりから、食物繊維、ビタミン、ミネラル等の栄養素に富む小麦ふすま、及びふすまや胚芽を含み、ふすまに由来する独特の風味を有する小麦全粒粉の需要が増してきている。しかし、小麦全粒粉や小麦ふすまは、小麦粒の比較的大きな断片が多く混入しているため、これらを用いた麺類等の食品(二次加工品)を食したときに舌にざらつく食感がある等、食感に改善の余地がある。
【0003】
小麦全粒粉の改良技術に関し、特許文献1には、原料小麦粒を製粉工程に付すことにより、小麦粉区分、生ふすま区分及び生胚芽区分に分離した後、生ふすま区分及び生胚芽区分それぞれに対し、温度100〜180℃での焙焼加熱と粒径50〜500μmへの微粉砕を行い、しかる後、これら3区分を組み合わせる工程を含む方法によって製造される全粒小麦粉組成物が記載されており、この全粒小麦粉組成物によれば、食感に優れた麺類等の小麦粉加工品が得られるとされている。
【0004】
特許文献2には、ふすま入りそばの製造方法として、平均粒度50ミクロン以下で、粒径が10ミクロン〜50ミクロンのふすまが40重量%以上で構成された特定ふすまを用い、この特定ふすまをそば製造時に用いる穀粉原料に対し5〜20重量%添加し、加水・混練し常法により麺線とする工程を有する製造方法が記載されている。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の一実施態様である第1発明の麺類の製造方法について説明する。
第1発明は、小麦全粒粉を含む穀粉原料(生地原料)に水を添加し混捏して麺生地を得、該麺生地を麺線に加工する工程を有する。小麦全粒粉は、小麦粒から胚芽や外皮等を取り除かずに、小麦粒をそのまま粉砕して得られる粉体であり、胚乳、胚芽、外皮(果皮、種皮)等、小麦粒の組織全部を含む。小麦全粒粉の原料となる小麦は特に制限されない。
【0012】
第1発明の主たる特徴の1つとして、穀粉原料として用いる小麦全粒粉(以下、特定小麦全粒粉ともいう)が、粒径180μm未満の微粒子を30〜90質量%含有する微粉画分と、粒径180μm以上の粗粒子を10〜70質量%含有する粗粉画分とを含んで構成されている点が挙げられる。このような特定の2種類の画分を含む特定小麦全粒粉を用いることで、麺の食感及びほぐれ性が向上する。
【0013】
特定小麦全粒粉の前記微粉画分に含まれる前記微粒子の粒径は、好ましくは20〜100μm、さらに好ましくは40〜70μmである。また、特定小麦全粒粉の前記微粉画分における前記微粒子の含有量は、好ましくは40〜70質量%、さらに好ましくは50〜60質量%である。
【0014】
特定小麦全粒粉の前記粗分画分に含まれる前記粗粒子の粒径は、好ましくは190〜250μm、さらに好ましくは200〜230μmである。また、特定小麦全粒粉の前記粗粉画分における前記粗粒子の含有量は、好ましくは30〜60質量%、さらに好ましくは40〜50質量%である。
【0015】
第1発明で用いる特定小麦全粒粉において、前記微粉画分の含有量は、好ましくは40〜70質量%、さらに好ましくは50〜60質量%であり、前記粗分画分の含有量は、好ましくは30〜60質量%、さらに好ましくは40〜50質量%である。
【0016】
第1発明で用いる特定小麦全粒粉において、前記微粉画分と前記粗分画分との含有質量比は、微粉画分:粗分画分=40〜70〜30〜60の範囲が好ましく、50〜60:〜40〜50の範囲がさらに好ましい。
【0017】
第1発明で用いる特定小麦全粒粉は、1−1)小麦粒を粉砕して前記微粉画分を得る微粉画分調製工程と、1−2)該微粉画分調製工程とは別に小麦粒を粉砕して前記粗粉画分を得る粗粉画分調製工程と、1−3)両工程で得られた微粉画分と粗分画分とを混合する工程とを有する製造方法(第1の小麦全粒粉製造方法)によって製造することができる。第1の小麦全粒粉製造方法において、微粉画分調製工程と粗粉画分調製工程とで、原料として用いる小麦粒は互いに同じでも良く、異なっていても良い。
【0018】
また、第1発明で用いる特定小麦全粒粉の別の製造方法として、1−A)小麦粒を粉砕する工程と、1−B)その粉砕物から「前記微粉画分及び前記粗分画分以外の他の画分」
(不要画分)を取り除く工程とを有する製造方法(第2の小麦全粒粉製造方法)が挙げられる。第1発明では特に、第1の小麦全粒粉製造方法によって製造された特定小麦全粒粉が好ましい。
【0019】
特定小麦全粒粉の製造工程において、小麦粒の粉砕方法は特に制限されず、公知の粉砕方法を用いることができ、例えば、ロール式粉砕、衝撃式粉砕、気流式粉砕等が挙げられる。第1発明ではこれらの1つを単独で又は2つ以上を組み合わせて用いることができる。衝撃式粉砕に用いる粉砕機としては、衝撃板と回転ローター間で機械的衝撃により粉砕を行うものであれば特に限定されるものではなく、例えばターボミル、ブレードミル等を用いることができる。また、小麦粒を粉砕する前に加水して調質しても良く、加水・調質せずに小麦粒をそのまま粉砕しても良い。また、ロール式粉砕等による小麦粒の粉砕は、1回でも良く、多段階で複数回行っても良く、必要に応じ、粉砕物の一部又は全部を再粉砕しても良い。特に前記微粉画分調製工程では、小麦粒の粉砕物の一部又は全部の再粉砕は、前記微粉画分を効率良く製造するために有効な手段となり得る。目的物(前記微粉画分、前記粗分画分)の粒径の違いから、前記微粉画分調製工程における小麦粒の粉砕回数は、前記粗粉画分調製工程におけるそれよりも多くなり得る。
【0020】
第1発明では、特定小麦全粒粉を含む穀粉原料を用いる。穀粉原料における特定小麦全粒粉の含有量は、好ましくは2〜100質量%、さらに好ましくは5〜20質量%である。
【0021】
第1発明で用いる穀粉原料には、特定小麦全粒粉以外の他の穀粉原料が含有されていても良い。第1発明で使用可能な特定小麦全粒粉以外の他の穀粉原料としては、この種の麺の製造に通常用いられるものを特に制限なく用いることができ、例えば、強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉、デュラム小麦粉等の小麦粉の他、ライ麦粉、コーンフラワー、大麦粉、そば粉、米粉、豆粉等が挙げられ、麺類の用途等に応じてこれらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。穀粉原料における特定小麦全粒粉以外の他の穀粉原料の含有量は、好ましくは70〜98質量%、さらに好ましくは80〜95質量%である。
【0022】
第1発明では、生地原料として、特定小麦全粒粉等の穀粉原料(主原料)以外に、澱粉類及び副原料を用いても良い。澱粉類としては、例えば、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、小麦澱粉、米澱粉等の澱粉、及びこれらにα化、アセチル化、エーテル化、エステル化、酸化処理、架橋処理等の処理を施した加工澱粉が挙げられる。副原料としては、例えば、小麦グルテン、大豆蛋白質、卵黄粉、卵白粉、全卵粉、脱脂粉乳等の蛋白質素材;動植物油脂、粉末油脂等の油脂類;かんすい、焼成カルシウム、食物繊維、膨張剤、増粘剤、乳化剤、食塩、糖類、甘味料、香辛料、調味料、ビタミン類、ミネラル類、色素、香料、デキストリン、アルコール、保存剤、酵素剤等が挙げられる。第1発明では、麺類の用途等に応じて、澱粉類及び副原料からなる群から選択される1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。生地原料における澱粉類及び副原料の合計含有量は、好ましくは2〜30質量%、さらに好ましくは5〜20質量%である。
【0023】
第1発明では、特定小麦全粒粉等の穀粉原料を含む生地原料に水を添加し混捏して麺生地を調製する。この麺生地の調製は常法に従って行うことができる。生地原料への加水量は、生地原料100質量部に対し、好ましくは30〜45質量部、さらに好ましくは35〜43質量部である。
【0024】
第1発明では、調製した麺生地を麺線に加工することで、目的とする麺類(生麺線)が得られる。麺生地から麺線への加工は常法に従って行うことができ、例えば、麺生地をロール圧延等の常法により圧延して麺帯を得、この麺帯から常法により麺線を切り出すことで、目的とする麺類が得られる。
【0025】
以下、本発明の他の一実施態様である第2発明の麺類の製造方法について説明する。第2発明については、前述した第1発明と異なる構成部分を主として説明し、同様の構成部分は説明を省略する。第2発明において特に説明しない構成部分は、第1発明の説明が適宜適用される。
【0026】
第2発明は、小麦ふすまを含む穀粉原料(生地原料)に水を添加し混捏して麺生地を得、該麺生地を麺線に加工する工程を有する。小麦ふすまは、小麦粒の外皮を主体とする粉体である。小麦ふすまとしては、一般的な小麦粉の製造過程で生じる、小麦粒から胚乳を除去した残部、あるいはこの残部からさらに胚芽を除去したもの等を用いることができ、基本的に組成や製造過程を問わない。また、小麦ふすまの原料となる小麦の種類は特に制限されない。
【0027】
第2発明の主たる特徴の1つとして、穀粉原料として用いる小麦ふすま(以下、特定小麦ふすまともいう)が、粒径200μm未満の微粒子を35〜90質量%含有する微粉画分と、粒径200μm以上の粗粒子を10〜65質量%含有する粗粉画分とを含んで構成されている点が挙げられる。このような、特定の2種類の画分を含む特定小麦ふすまを用いることで、麺の食感及びほぐれ性が向上する。
【0028】
特定小麦ふすまの前記微粉画分に含まれる前記微粒子の粒径は、好ましくは20〜100μm、さらに好ましくは40〜70μmである。また、特定小麦ふすまの前記微粉画分における前記微粒子の含有量は、好ましくは40〜70質量%、さらに好ましくは50〜60質量%である。
【0029】
特定小麦ふすまの前記粗分画分に含まれる前記粗粒子の粒径は、好ましくは210〜250μm、さらに好ましくは220〜230μmである。また、特定小麦ふすまの前記粗粉画分における前記粗粒子の含有量は、好ましくは30〜60質量%、さらに好ましくは40〜50質量%である。
【0030】
第2発明で用いる特定小麦ふすまにおいて、前記微粉画分の含有量は、好ましくは40〜70質量%、さらに好ましくは50〜60質量%であり、前記粗分画分の含有量は、好ましくは30〜60質量%、さらに好ましくは40〜50質量%である。
【0031】
第2発明で用いる特定小麦ふすまにおいて、前記微粉画分と前記粗分画分との含有質量比は、微粉画分:粗分画分=30〜60:40〜70の範囲が好ましく、40〜50:50〜60の範囲がさらに好ましい。
【0032】
第2発明で用いる特定小麦ふすまは、2−1)小麦粒を粉砕し、その粉砕物から小麦ふすまを採取し、採取した小麦ふすまから前記微粉画分を採取する微粉画分調製工程と、2−2)該微粉画分調製工程とは別に小麦粒を粉砕し、その粉砕物から小麦ふすまを採取し、採取した小麦ふすまから前記粗粉画分を採取する粗粉画分調製工程と、2−3)両工程で得られた微粉画分と粗分画分とを混合する工程とを有する製造方法(第1の小麦ふすま製造方法)によって製造することができる。第1の小麦ふすま製造方法において、微粉画分調製工程と粗粉画分調製工程とで、原料として用いる小麦粒は互いに同じでも良く、異なっていても良い。
【0033】
また、第2発明で用いる特定小麦ふすまの別の製造方法として、2−A)小麦粒を粉砕し、その粉砕物から小麦ふすまを採取する工程と、2−B)採取された小麦ふすまから、「前記微粉画分及び前記粗分画分以外の他の画分」(不要画分)を取り除く工程とを有する製造方法(第2の小麦ふすま製造方法)が挙げられる。第2発明では特に、第1の小麦ふすま製造方法によって製造された特定小麦ふすまが好ましい。
【0034】
特定小麦ふすまの製造工程において、小麦粒の粉砕については第1発明と同様に行うことができる。また、粉砕物から小麦ふすまを採取する方法は特に制限されず、例えば篩分け等の公知の分級方法により、粉砕物を小麦ふすまとそれ以外の成分とに分離し、該小麦ふすまを採取する方法を利用できる。
【0035】
第2発明では、特定小麦ふすまを含む穀粉原料を用いる。穀粉原料における特定小麦ふすまの含有量は、好ましくは0.5〜100質量%、さらに好ましくは2〜10質量%である。
【0036】
第2発明で用いる穀粉原料には、特定小麦ふすま以外の他の穀粉原料が含有されていても良い。第2発明で使用可能な特定小麦ふすま以外の他の穀粉原料としては、第1発明で使用可能な特定小麦全粒粉以外の他の穀粉原料と同様のものを用いることができる。穀粉原料における特定小麦ふすま以外の他の穀粉原料の含有量は、好ましくは80〜99.5質量%、さらに好ましくは90〜98質量%である。
【0037】
第2発明では、生地原料として、特定小麦ふすま等の穀粉原料(主原料)以外に、澱粉類及び副原料を用いても良い。澱粉類及び副原料としては、第1発明で使用可能なものと同様のものを用いることができ、それらの合計含有量も第1発明と同様の範囲に調整することができる。
【0038】
第2発明では、特定小麦ふすま等の穀粉原料を含む生地原料に水を添加し混捏して麺生地を調製する。この麺生地の調製は常法に従って行うことができる。生地原料への加水量は、生地原料100質量部に対し、好ましくは35〜50質量部、さらに好ましくは40〜48質量部である。また第2発明では、調製した麺生地の麺線への加工は、第1発明と同様に行うことができる。
【0039】
本発明が適用可能な麺類の種類は特に限定されず、例えば、中華麺、つけめん、焼きそば、素麺、冷麦、うどん、そば、パスタ、麺皮等が挙げられる。
【実施例】
【0040】
本発明を具体的に説明するために実施例を挙げるが、本発明は以下の実施例によって制限されるものではない。
【0041】
〔実施例1〜2及び比較例1〜6〕
原料小麦として軟質小麦を用い、前記第1の小麦全粒粉製造方法に従って、特定小麦全粒粉Aを製造した。より具体的には、原料小麦の小麦粒を、所望の粒径分布が得られるようにロール式粉砕により粉砕して微粉画分を調製すると共に、別途、同じ原料小麦の小麦粒を、所望の粒径分布が得られるようにロール式粉砕により粉砕して粗分画分を調製した。こうして得られた微粉画分と粗分画分とを所定の比率で混合し、特定小麦全粒粉Aを製造した。特定小麦全粒粉Aは、粒径180μm未満の微粒子を50質量%含有する微粉画分と、粒径180μm以上の粗粒子を50質量%含有する粗粉画分とを含んで構成されていた。そして、穀粉原料として、準強力粉(日清製粉株式会社製、商品名「特ナンバーワン」)と、特定小麦全粒粉A並びに特定小麦全粒粉Aを構成する微粉画分及び粗分画分からなる群から選択される1種とを用いて、下記方法により2種類の生麺として生うどん(生冷麦)及び生中華麺をそれぞれ製造した。
【0042】
(生うどんの製造方法)
穀粉原料100質量部に対して食塩1質量部及び水34質量部を加え、高速で2分間混捏した後、さらに高速で8分間混捏して麺生地を得た。得られた麺生地を常法により圧延して麺帯とした後、切り刃(♯20角)を通して1.4mm厚の麺線とし、生うどんの一種である生冷麦を製造した。
【0043】
(生中華麺の製造方法)
穀粉原料100質量部に対して食塩1質量部、かんすい1.3質量部及び水34質量部を加え、高速で2分間混捏した後、さらに高速で8分間混捏して麺生地を得た。得られた麺生地を常法により圧延して麺帯とした後、切り刃(♯20角)を通して1.4mm厚の麺線とし、生中華麺を製造した。
【0044】
〔実施例3〜4及び比較例7〜12〕
原料小麦として硬質小麦を用い、前記第1の小麦ふすま製造方法に従って、特定小麦ふすまAを製造した。より具体的には、原料小麦の小麦粒を、所望の粒径分布が得られるようにロール式粉砕により粉砕し、その粉砕物から小麦ふすまを採取し、採取した小麦ふすまから微粉画分を採取すると共に、別途、同じ原料小麦の小麦粒を、所望の粒径分布が得られるようにロール式粉砕により粉砕し、その粉砕物から小麦ふすまを採取し、採取した小麦ふすまから粗分画分を採取した。こうして得られた微粉画分と粗分画分とを所定の比率で混合し、特定小麦ふすまAを製造した。特定小麦ふすまAは、粒径200μm未満の微粒子を50質量%含有する微粉画分と、粒径200μm以上の粗粒子を50質量%含有する粗粉画分とを含んで構成されていた。そして、穀粉原料として、準強力粉(日清製粉株式会社製、商品名「特ナンバーワン」)と、特定小麦ふすまA並びに特定小麦ふすまAを構成する微粉画分及び粗分画分からなる群から選択される1種とを用いて、前記方法により2種類の生麺として生うどん(生冷麦)及び生中華麺をそれぞれ製造した。
【0045】
〔評価試験〕
評価対象の生麺(生うどん、中華麺)を熱湯で2分間茹で、その茹で調理済みの麺〔うどん(冷麦)、中華麺〕の食感及びほぐれをそれぞれ下記評価基準に基づいて10名のパネラーに評価してもらった。その評価結果(パネラー10名の平均点)を下記表1及び表2に示す。
【0046】
(食感の評価基準)
5点:麺線表面の滑らかさが極めて良好で、粘弾性が極めて良好。
4点:麺線表面の滑らかさが良好で、粘弾性が良好。
3点:麺線表面がややザラザラして滑らかさに劣り、粘弾性が悪い。
2点:麺線表面がザラザラして滑らかさに劣り、粘弾性が悪い。
1点:麺線表面がかなりザラザラして滑らかさに極めて劣り、粘弾性が極めて悪い。
(ほぐれの評価基準)
5点:麺のほぐれが極めて良好である。
4点:麺のほぐれがかなり良好である。
3点:麺のほぐれが良好である。
2点:麺のほぐれがあまり良くない。
1点:麺のほぐれが極めて良くない。
【0047】
【表1】
【0048】
【表2】