(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ステップ表示部は、前記現在ステップ表示よりも後の操作順のステップ表示を、前記現在ステップ表示よりも淡い色で表示するとともに前記現在ステップ表示よりも前の操作順のステップ表示とは異なる色で表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の画像測定装置。
測定を行う対象物の画像を取得して表示部に表示し、前記表示部に表示された前記画像に基づき、オペレータによって選択された測定を行う画像測定装置において、前記測定に関する操作手順とともに前記操作手順における操作ステップに対応した絵柄を前記表示部に表示するガイダンス表示方法であって、
前記絵柄として、前記操作ステップの各ステップ表示を周回状に操作順に表示し、
前記絵柄として、現在の操作ステップに対応した現在ステップ表示を他のステップ表示とは異なる態様で表示することを特徴とする画像測定装置のガイダンス表示方法。
前記絵柄として、前記現在ステップ表示よりも後の操作順のステップ表示を、前記現在ステップ表示よりも淡い色で表示するとともに前記現在ステップ表示よりも前の操作順のステップ表示とは異なる色で表示することを特徴とする請求項9〜13のいずれか1つに記載の画像測定装置のガイダンス表示方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このようなガイダンス表示機能を備えた画像測定装置において、オペレータはディスプレイに表示されたガイダンスを参照しながら測定作業を進めていくが、測定作業の進捗状況を直観的に把握しにくいという問題がある。すなわち、多数の作業ステップを有する測定を行う場合、オペレータはガイダンス表示によって作業内容を把握することはできるものの、現在の作業ステップが全体の作業の中でどの程度進んでいるのかを容易に把握できる表示にはなっていない。
【0006】
本発明の目的は、ガイダンス表示を行うにあたり、測定作業の進捗状況を容易に把握することができる画像測定装置及び画像測定装置のガイダンス表示方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の画像測定装置は、測定を行う対象物の画像を取得する撮像部と、撮像部で取得した画像が表示される表示部と、表示部に表示された画像に基づき、オペレータによって選択された測定を行う測定部と、測定に関する操作手順を表示部に表示する処理を行うガイダンス表示部と、操作手順における操作ステップに対応した絵柄を表示する処理を行うステップ表示部と、を備え、ステップ表示部は、絵柄として、操作ステップの各ステップ表示を操作順に周回状に表示することを特徴とする。
【0008】
このような構成によれば、測定に関する操作手順を表示するガイダンス表示とともに、操作手順における各ステップ表示が操作順に周回状に表示されるため、全体のステップ数を容易に把握することができる。
【0009】
本発明の画像測定装置において、ステップ表示部は、現在の操作に対応した現在ステップ表示を他のステップ表示とは異なる態様で表示してもよい。このような構成によれば、現在の操作に対応した現在ステップ表示が他のステップ表示とは異なる態様で表示されるため、全ステップにおける現在のステップを容易に把握することができる。
【0010】
本発明の画像測定装置において、ステップ表示部は、現在ステップ表示と他のステップ表示とを互いに異なる面積比で表示してもよい。このような構成によれば、現在ステップ表示と他のステップ表示とを面積比の違いによって的確に区別できるようになる。
【0011】
本発明の画像測定装置において、ステップ表示部は、現在ステップ表示を、他のステップ表示とは異なる色で表示してもよい。このような構成によれば、各ステップ表示の中の現在ステップ表示を別の色で強調して見やすく表示できることになる。
【0012】
本発明の画像測定装置において、ステップ表示部は、現在ステップ表示の大きさを、他のステップ表示の大きさよりも大きく表示してもよい。このような構成によれば、各ステップ表示の中の現在ステップ表示を大きく強調して見やすく表示できることになる。
【0013】
本発明の画像測定装置において、ステップ表示部は、現在ステップ表示よりも前の操作順のステップ表示を、現在ステップ表示よりも淡い色で表示してもよい。このような構成によれば、既に操作済みのステップ表示を目立たないように表示できる。
【0014】
本発明の画像測定装置において、ステップ表示部は、現在ステップ表示よりも後の操作順のステップ表示を、現在ステップ表示よりも淡い色で表示するとともに現在ステップ表示よりも前の操作順のステップ表示とは異なる色で表示してもよい。このような構成によれば、現在ステップ表示に対してこれから操作するステップ表示や既に操舵済みのステップ表示を的確に認識させることができる。
【0015】
本発明の画像測定装置において、ステップ表示部は、絵柄として、全ステップ表示を1周分に配置して表示してもよい。このような構成によれば、操作手順のステップ数にかかわらず全ステップ表示を1周分として見やすい表示を行うことができる。
【0016】
本発明の画像測定装置において、ステップ表示部は、各ステップ表示のそれぞれを扇形にして表示してもよい。このような構成によれば、操作手順の各ステップ表示が円グラフのように表示される。
【0017】
本発明の画像測定装置のガイダンス表示方法は、測定を行う対象物の画像を取得して表示部に表示し、表示部に表示された画像に基づき測定を行う画像測定装置において、測定に関する操作手順とともに操作手順における操作ステップに対応した絵柄を表示部に表示するガイダンス表示方法であって、絵柄として、操作ステップの各ステップ表示を周回状に操作順に表示するとともに、現在の操作ステップに対応し現在ステップ表示を他のステップ表示と異なる態様で表示することを特徴とする。
【0018】
このような構成によれば、測定に関する操作手順を表示するガイダンス表示を行うにあたり、操作手順における各ステップ表示を操作順に周回状に表示するため、全体のステップ数を容易に把握させる表示を行うことができる。
【0019】
本発明の画像測定装置のガイダンス表示方法において、ステップ表示部は、現在の操作に対応した現在ステップ表示を他のステップ表示と異なる態様で表示してもよい。このような構成によれば、現在の操作に対応した現在ステップ表示を他のステップ表示とは異なる態様で表示するため、全ステップ中の現在のステップを容易に把握させる表示を行うことができる。
【0020】
本発明の画像測定装置のガイダンス表示方法において、絵柄として、現在ステップ表示と他のステップ表示とを互いに異なる面積比で表示してもよい。このような構成によれば、現在ステップ表示と他のステップ表示とを面積比の違いによって的確に区別して表示できることになる。
【0021】
本発明の画像測定装置のガイダンス表示方法において、絵柄として、現在ステップ表示を、他のステップ表示とは異なる色で表示してもよい。このような構成によれば、各ステップ表示の中の現在ステップ表示を別の色で強調して見やすく表示できることになる。
【0022】
本発明の画像測定装置のガイダンス表示方法において、絵柄として、現在ステップ表示の大きさを、他のステップ表示の大きさよりも大きく表示してもよい。このような構成によれば、各ステップ表示の中の現在ステップ表示を大きく強調して見やすく表示できることになる。
【0023】
本発明の画像測定装置のガイダンス表示方法において、絵柄として、現在ステップ表示よりも前の操作順のステップ表示を、現在ステップ表示よりも淡い色で表示してもよい。このような構成によれば、既に操作済みのステップ表示を目立たないように表示できる。
【0024】
本発明の画像測定装置のガイダンス表示方法において、絵柄として、現在ステップ表示よりも後の操作順のステップ表示を、現在ステップ表示よりも淡い色で表示するとともに現在ステップよりも前の操作順のステップ表示とは異なる色で表示してもよい。このような構成によれば、現在ステップ表示に対してこれから操作するステップ表示や既に操舵済みのステップ表示を的確に認識させることができる。
【0025】
本発明の画像測定装置のガイダンス表示方法において、絵柄として、全ステップ表示を1周分に配置して表示してもよい。このような構成によれば、操作手順のステップ数にかかわらず全ステップ表示を1周分として見やすい表示を行うことができる。
【0026】
本発明の画像測定装置のガイダンス表示方法において、絵柄として、各ステップ表示のそれぞれを扇形にして表示してもよい。このような構成によれば、操作手順の各ステップ表示を円グラフのように表示することができる。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
【0029】
〔装置構成〕
図1は、本実施形態に係る画像測定装置を例示する斜視図である。
図1に表したように、本実施形態に係る画像測定装置1は、測定の対象物であるワークWの画像を取得して、その取得した画像に基づきワークWの所定部分の寸法や形状などの測定を行う装置である。
【0030】
画像測定装置1は、装置本体10と、コンピュータシステム20と、を備える。装置本体10は、架台11、ステージ12、X軸ガイド14及び撮像ユニット15を含む。架台11は、例えば除振台16の上に配置され、外部の震動が架台11の上のステージ12や撮像ユニット15へ伝わることを抑制している。
【0031】
ステージ12は、架台11の上に配置される。ステージ12は、ワークWを載置する台である。ステージ12は、図示しないY軸駆動機構により架台11に対してY軸方向(Y軸に沿った方向)に移動可能に設けられる。
【0032】
架台11の両側部には支持部13a及び13bが設けられる。支持部13a及び13bのそれぞれは架台11の側部から上方に延びるよう設けられる。X軸ガイド14はこの支持部13a及び13bの上に、これらを跨ぐように設けられる。X軸ガイド14には撮像ユニット15が取り付けられる。撮像ユニット15は、図示しないX軸駆動機構によりX軸ガイド14に沿いX軸方向(X軸に沿った方向)に移動可能に設けられる。
【0033】
撮像ユニット15は、図示しないZ軸駆動機構によってZ軸方向(Z軸に沿った方向)に移動可能に設けられる。このような構成により、ステージ12上のワークWと、撮像ユニット15とのX軸、Y軸及びZ軸のそれぞれに沿った相対的な位置関係が設定可能になる。すなわち、この位置関係を調整することで、撮像ユニット15による撮像領域をワークWの測定領域に合わせることができる。
【0034】
コンピュータシステム20は、コンピュータ本体201、キーボード202、ジョイスティック203、マウス204、ディスプレイ205及びプリンタ206を備える。コンピュータ本体201は、装置本体10の動作等を制御する。コンピュータ本体201は、制御ボード等の回路(ハードウェア)及びCPUで実行されるプログラム(ソフトウェア)によって装置本体10の動作を制御する。また、コンピュータ本体201は、装置本体10から出力される信号に基づきワークWの情報を演算し、演算結果をディスプレイ205に表示する処理を行う。
【0035】
ジョイスティック203は、ワークWの撮像領域を設定する際に用いられる。すなわち、ユーザがジョイスティック203を操作することで、ワークWと撮像ユニット15との相対的な位置関係が変化して、ディスプレイ205に表示される撮像領域の位置を調整することができる。
【0036】
図2(a)は画像測定装置1の機能ブロック図、
図2(b)はコンピュータシステム20の機能ブロック図である。
図2(a)に表したように、画像測定装置1の機能ブロックとしては、撮像部2、表示部3、測定部4、ガイダンス表示部5、ステップ表示部6及び駆動部7が設けられる。
【0037】
撮像部2は、ワークWの画像を取得する部分であり、
図1に示す撮像ユニット15に相当する。表示部3は、撮像部2で取得した画像を表示する部分であり、
図1に示すディスプレイ205に相当する。測定部4は、表示部3に表示された画像に基づき、オペレータによって選択された測定を行う部分である。本実施形態では、測定部4は、
図1に示すコンピュータ本体201で実行されるプログラムによって実現される。
【0038】
ガイダンス表示部5は、測定に関する操作手順を表示部3に表示する処理を行う。ステップ表示部6は、操作手順における操作ステップに対応した絵柄を表示部3に表示する処理を行う。本実施形態では、ガイダンス表示部5及びステップ表示部6は、
図1に示すコンピュータ本体201で実行されるプログラムによって実現される。ガイダンス表示部5及びステップ表示部6の詳細については後述する。
【0039】
駆動部7は、ステージ12や撮像ユニット15を駆動させる部分である。駆動部7は、例えばコンピュータ本体201で実行されるプログラムに沿ってワークWの撮像範囲に合わせたステージ12及び撮像ユニット15の駆動を行う。また、駆動部7は、オペレータによるジョイスティック203の操作に応じてステージ12及び撮像ユニット15を駆動する。
【0040】
また、
図2(b)に表したように、コンピュータシステム20の機能ブロックとしては、CPU(Central Processing Unit)211、インタフェース212、出力部213、入力部214、主記憶部215及び副記憶部216が設けられる。
【0041】
CPU211は、各種プログラムの実行によって各部を制御する。インタフェース212は、外部機器との情報入出力を行う部分である。本実施形態では、装置本体10から送られる情報をインタフェース212を介してコンピュータシステム20に取り込む。また、コンピュータシステム20からインタフェース212を介して情報を装置本体10へ送る。インタフェース212は、コンピュータシステム20をLAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)に接続する部分でもある。
【0042】
出力部213は、コンピュータシステム20で処理した結果を出力する部分である。出力部213には、例えば、
図1に示すディスプレイ205や、プリンタ206などが用いられる。入力部214は、オペレータから情報を受け付ける部分である。入力部214には、例えば、
図1に示すキーボード202、ジョイスティック203及びマウス204などが用いられる。また、入力部214は、記録媒体MMに記録された情報を読み取る機能を含む。
【0043】
主記憶部215には、例えばRAM(Random Access Memory)が用いられる。主記憶部215の一部として、副記憶部216の一部が用いられてもよい。副記憶部216には、例えばHDD(Hard disk drive)やSSD(Solid State Drive)が用いられる。副記憶部216は、ネットワークを介して接続された外部記憶装置であってもよい。
【0044】
〔画面表示〕
次に、ガイダンス表示部5及びステップ表示部6による画面表示について説明する。
図3は、ガイダンス表示部及びステップ表示部による画面表示の例を示す図である。
図4は、画面表示の一部を拡大した図である。
これらの画面表示は、コンピュータ本体201のCPU211で実行されるプログラム(測定用アプリケーションソフトウェア)によってディスプレイ205に映し出される。
【0045】
図3に表したように、プログラムの実行によってディスプレイ205にはメインウィンドウMWが表示される。また、メインウィンドウMWの中には複数のウィンドウ(第1ウィンドウW1〜第8ウィンドウW8)が表示される。メインウィンドウMWの上側には、メニューや各種操作及び設定のためのアイコンも表示される。なお、本実施形態では一例として8つのウィンドウを表示する例を示すが、必要に応じて8つ以外のウィンドウ表示を行うこともできる。また、各ウィンドウのレイアウトはオペレータの操作によって自由に変更することができる。
【0046】
第1ウィンドウW1には、撮像ユニット15で取り込んだワークWの画像WGが表示される。オペレータは、例えばジョイスティック203を操作することで第1ウィンドウW1に表示させるワークWの画像WGの位置を調整することができる。また、オペレータは、例えばマウス204によるアイコンの選択によって、ワークWの画像WGを拡大・縮小することもできる。
【0047】
第2ウィンドウW2には、オペレータによって選択可能なツールのアイコンが表示される。ツールのアイコンは、ワークWの画像WGから測定ポイントを指定するための指定方法に対応して設けられている。
【0048】
第3ウィンドウW3には、オペレータによって選択可能なファンクションのアイコンが表示される。ファンクションのアイコンは、測定方法ごとに設けられている。例えば、1点の座標を測定する方法、直線の長さを測定する方法、円形を測定する方法、楕円形を測定する方法、角穴を測定する方法、長穴を測定する方法、ピッチを測定する方法、2つの線の交差を測定する方法などである。
【0049】
第4ウィンドウW4には、測定に関する操作手順を表すガイダンスや、操作ステップに対応した絵柄Gが表示される。第4ウィンドウW4のガイダンス表示は、ガイダンス表示部5によって表示され、絵柄Gはステップ表示部6によって表示される。ガイダンス表示及び絵柄Gの表示については後述する。
【0050】
第5ウィンドウW5には、撮像ユニット15からワークWに照射する照明をコントロールするための各種スライダが表示される。オペレータは、このスライダを操作することで、ワークWに対して所望の照明を当てることができる。
【0051】
第6ウィンドウW6には、ステージ12のXY座標値が表示される。第6ウィンドウW6に表示されるXY座標値は、所定の原点に対するステージ12のX軸方向の座標及びY軸方向の座標である。
【0052】
第7ウィンドウW7には、公差判定結果が表示される。すなわち、第7ウィンドウW7には、公差の判定を行うことができる測定方法を選択した場合に、その結果が表示される。
【0053】
第8ウィンドウW8には、測定結果が表示される。すなわち、第8ウィンドウW8には、所定の演算によって測定結果を得る測定方法が選択された場合に、その測定結果が表示される。なお、第7ウィンドウW7の交差判定結果及び第8ウィンドウW8の測定結果の表示の詳細は図示を省略する。
【0054】
次に、第4ウィンドウW4に表示されるガイダンス表示及び絵柄Gの表示について説明する。
図4には、第4ウィンドウW4の拡大図が表される。第4ウィンドウW4は、例えば第1エリアA1〜第3エリアA3に区分けされる。第1エリアA1には、オペレータによって選択された測定方法が表示されるとともに、その測定方法で測定を行うにあたり必要な指定箇所の情報が表示される。
【0055】
第2エリアA2には、オペレータによって選択された測定に関する操作手順(ガイダンス)が表示される。ガイダンス表示部5は、第2エリアA2に操作手順に応じたガイダンスを表示する処理を行う。具体的には、現在の操作ステップ、マウス204による指定方法の案内(文字による案内及び図形による案内)が表示される。ガイダンス表示部5は、操作ステップに応じてガイダンス表示を自動的に切り替えて表示する。オペレータはこのガイダンス表示を参照しながらワークWの画像WGから測定箇所を指定していくことになる。
【0056】
第3エリアA3には、各種操作のためのボタン(アイコン)が表示される。オペレータは所望のアイコンをマウス204等によって選択することで、選択した操作を実行させることができる。
【0057】
本実施形態において、ステップ表示部6は、操作ステップに対応した絵柄Gを第4ウィンドウW4に表示させる処理を行う。絵柄Gは、例えばガイダンス表示される第2エリアA2内に表示される。ステップ表示部6は、絵柄Gとして、操作ステップの各ステップ表示(例えば、GS1〜GS4)を操作順に周回状に表示する処理を行う。
【0058】
図4に表した例では、操作手順として4つ操作ステップがあるため、ステップ表示部6は、この4つの操作ステップに対応した第1ステップ表示GS1〜第4ステップ表示GS4までを順に例えば右回りで周回状に表示する。ステップ表示部6は、オペレータによって選択された測定方法に応じて絵柄Gを変更して表示することになる。すなわち、ステップ表示部6は、オペレータによって選択された測定方法(第3ウィンドウW3で選択されたファンクション)での操作ステップ数に対応した絵柄Gを表示する。このような絵柄Gが表示されることで、オペレータは、第4ウィンドウW4に表示されたガイダンス表示とともに、選択した測定方法での全体のステップ数を容易に把握することができる。
【0059】
〔絵柄の具体例〕
次に、絵柄の具体例について説明する。
図5(a)〜(f)は、絵柄の具体例を示す図である。
図5(a)には、操作ステップ数が「1」の場合の絵柄Gの例が表される。
図5(a)に表した絵柄Gでは、円周上に略90度の扇形で表した第1ステップ表示GS1が表示される。
【0060】
図5(b)及び(c)には、操作ステップ数が「2」の場合の絵柄Gの例が表される。
図5(b)に表した絵柄Gでは、円周上に略90度の扇形で表した第1ステップ表示GS1及び第2ステップ表示GS2が表示される。この絵柄Gでは、円周上に右周りで第1ステップ表示GS1及び第2ステップ表示GS2の順に表示される。また、
図5(c)に表した絵柄Gでは、円周の全体を2分割したそれぞれに、第1ステップ表示GS1及び第2ステップ表示GS2が配置されている。
【0061】
図5(d)及び(e)には、操作ステップ数が「3」の場合の絵柄Gの例が表される。
図5(d)に表した絵柄Gでは、円周上に略90度の扇形で表した第1ステップ表示GS1、第2ステップ表示GS2及び第3ステップ表示GS3が表示される。この絵柄Gでは、円周上に右周りで第1ステップ表示GS1、第2ステップ表示GS2、第3ステップ表示GS3の順に表示される。また、
図5(e)に表した絵柄Gでは、円周の全体を3分割したそれぞれに、第1ステップ表示GS1、第2ステップ表示GS2及び第3ステップ表示GS3が配置されている。
【0062】
図5(f)には、操作ステップ数が「4」の場合の絵柄Gの例が表される。
図5(f)に表した絵柄Gでは、円周上に略90度の扇形で表した第1ステップ表示GS1、第2ステップ表示GS2、第3ステップ表示GS3及び第4ステップ表示GS4が表示される。
【0063】
操作ステップの各ステップ表示が扇形で表示され、周回状に配置されることで、操作ステップを円グラフのように見せて、操作ステップ数を認識させることができる。
【0064】
図5(a)、(b)、(d)及び(f)に示す絵柄Gのように、操作ステップ数にかかわらず一つのステップ表示の大きさが固定されていると、オペレータは一つのステップ表示を常に同じ大きさで識別することができる。
【0065】
また、
図5(c)、(e)及び(f)に示す絵柄Gのように、全ステップ表示を1周分に配置して表示することで、オペレータは操作ステップ数にかかわらず全ステップ表示を1周分として見やすくなるとともに、全体に対する一つのステップ表示の割合も把握しやすくなる。
【0066】
また、
図5(c)〜(g)に表した絵柄Gのように、複数のステップ表示が絵柄Gに表される場合、現在の操作に対応したステップ表示(現在ステップ表示)を、他のステップ表示とは異なる態様で表示するようにしてもよい。例えば、
図5(c)〜(g)に表した絵柄Gでは、第1ステップ表示GS1が現在ステップ表示である。現在ステップ表示である第1ステップ表示GS1の大きさ(面積比など)や色は、他のステップ表示とは異なる大きさ(面積比など)や色で表示される。
【0067】
一例として、
図5(d)及び(e)に表した絵柄Gにおいて、第1ステップ表示GS1の大きさ(扇形の半径)は、第2ステップ表示GS2及び第3ステップ表示GS3の大きさ(扇形の半径)よりも大きくなっている。また、第1ステップ表示GS1の色も、第2ステップ表示GS2及び第3ステップ表示GS3の色とは異なっている。このような表示によって現在ステップ表示が強調され、オペレータは、全ステップ中の現在のステップを容易に把握することができる。
【0068】
図6(a)〜(d)は、他の絵柄の例を示す図である。
図6(a)〜(d)には、操作ステップ数が「4」の場合の絵柄Gにおけるステップ順の表示例が表される。すなわち、
図6(a)〜(d)の順に、現在ステップ表示が、第1ステップ表示GS1〜第4ステップ表示GS4の順に変化する。
【0069】
このように操作ステップの順に現在ステップ表示が変化する絵柄Gにおいて、現在ステップ表示よりも前の操作順のステップ表示(操作済みステップ表示)を、現在ステップ表示とは異なる態様で表示してもよい。例えば、操作済みステップ表示を、現在ステップ表示よりも淡い色で表示する。
【0070】
図6(b)に示す絵柄Gでは、第2ステップ表示GS2が現在ステップ表示であり、第1ステップ表示GS1が操作済みステップ表示である。この場合、第2ステップ表示GS2を相対的に濃い色で表示し、第1ステップ表示GS1を相対的に淡い色で表示する。
図6(c)及び(d)に示す絵柄Gにおいても
図6(b)と同様である。これにより、既に操作が終わっているステップ表示を目立たないようにして、オペレータに認識させることができる。
【0071】
また、現在ステップ表示よりも後の操作順にステップ表示(未操作ステップ表示)を、現在ステップ表示とは異なる態様で表示してもよい。例えば、未操作ステップ表示を、現在ステップ表示とは異なる色や現在ステップ表示よりも淡い色で表示する。未操作ステップ表示は、操作済みステップ表示と異なる態様(例えば、異なる色)で表示することが望ましい。これにより、オペレータは、現在ステップ表示に対してこれから操作するステップ表示をより認識しやすくなる。
【0072】
図7は、操作ステップ数が「5」以上の場合の絵柄の例を示す図である。
図7(a)及び(b)には、操作ステップ数が「5」の場合の絵柄Gの例が示され、
図7(c)及び(d)には、操作ステップ数が「6」の場合の絵柄Gの例が示され、
図7(e)及び(f)には、操作ステップ数が「7」の場合の絵柄Gの例が示され、
図7(g)及び(h)には、操作ステップ数が「8」の場合の絵柄Gの例が示される。また、
図7(a)、(c)、(e)及び(g)には、現在ステップ表示が第1ステップ表示GS1の場合が示され、
図7(b)、(d)、(f)及び(h)には、現在ステップ表示が第4ステップ表示GS4の場合が示される。
【0073】
いずれの例において、円周の1周分を操作ステップ数で分割したそれぞれに各ステップ表示を割り当てて表示している。ここで、操作ステップ数が多くなるほど円周の1周分を分割した1つの扇形の中心角度が小さくなる。そこで、現在ステップ表示となるステップ表示においては、他のステップ表示よりも扇形の中心角度が大きくなるように表示してもよい。これにより、全ステップ数とともに、現在ステップ表示を大きく表示して現在のステップ表示を的確に認識できるようになる。
【0074】
図8(a)及び(b)は、他の周回形状の例を示す図である。
図8(a)には四角形の周回に合わせて4つのステップ表示(第1ステップ表示GS1〜第4ステップ表示GS4)を行った絵柄Gが表され、
図8(b)には六角形の周回に合わせて6つのステップ表示(第1ステップ表示GS1〜第6ステップ表示GS6)を行った絵柄Gが表される。このように、絵柄Gの周回形状は円形に限られず、操作ステップ数に対応した多角形にしてもよい。いずれの例においても、現在ステップ表示、操作済みステップ表示及び未操作ステップ表示を先に説明したものと同様な態様で表示することが望ましい。
【0075】
上記において、現在ステップ表示、操作済みステップ表示及び未操作ステップ表示の態様の相違について色や濃淡の相違を例として説明したが、色の明度や彩度の相違、互いに補色になる関係での表示、点滅の有無などの動きによる相違など、他の態様の相違であってもよい。
【0076】
上記において各種の絵柄Gの具体例について説明したが、これらの絵柄Gにアイコンの機能を付加してもよい。アイコン機能として、例えば、絵柄Gの各ステップ表示のそれぞれに、選択したステップ表示と対応した操作ステップへ移行できる機能を持たせておく。これにより、例えば操作済みのステップへ戻りたい場合、絵柄Gからそのステップ表示をマウス204等によって選択することで、選択したステップ表示に対応した操作済みのステップの画面表示に切り替えられる。このアイコン機能によって、オペレータは絵柄Gのステップ表示を選択するだけで、所望のステップの操作画面へ迅速に移動して、操作のやり直し等を行うことができるようになる。
【0077】
〔測定操作及びガイダンス表示の具体例〕
次に、測定操作及びガイダンス表示の具体例について説明する。
図9〜
図16は、測定操作及びガイダンス表示の一例を示す図である。
ここでは、ワークWの角穴を測定する操作を例として説明する。
先ず、撮像ユニット15でワークWの画像を取得すると、
図9に表したように、ディスプレイ205の第1ウィンドウW1にワークWの画像が表示される。オペレータは、第3ウィンドウW3から角穴の測定を選択するためのアイコンIC1をマウス204等によって選択する。また、第5ウィンドウW5から角穴を指定するためのツールを選択する。ここでは、ボックスツールのアイコンIC2を選択したとする。これにより、第1ウィンドウW1には、画像WGから角穴の一辺を指定するためのボックスツールBTが表示される。
【0078】
図10に表したように、第4ウィンドウW4には、この段階におけるガイダンス表示が行われる。第4ウィンドウW4の第1エリアA1には、角穴測定であることを示す表示と、ツールで指定すべき角穴の箇所を示す図が表示される。また、第2エリアA2には、現在の操作ステップが第1ステップであることを示す表示(
図10では、「STEP1」の文字)と、指定すべき箇所の概要(
図10では、「線を測定」)が表示される。また、ボックスツールが選択されていることを示す図が表示される。
【0079】
さらに、第2エリアA2には、第1ステップの操作を示すガイダンス表示が行われる。
図10に示す例では、ガイダンス表示として、「直線状のエッジ付近をクリックします。または、エッジの開始部から終端部にマウスをドラッグします。」の文字が表示される。オペレータは、このガイダンス表示を参考にしてマウス204を操作し、画像WGの角穴の一辺を指定する。
【0080】
さらに、第2エリアA2には、角穴の測定に関する操作ステップに対応した絵柄Gが表示される。オペレータが角穴の測定を選択した場合、角穴の測定を行うための操作ステップ数である「4」に対応した絵柄Gが表示される。この絵柄Gでは、第1ステップ表示GS1〜第4ステップ表示GS4が周上にステップ順に配置される。
図10に示す例では、円周の1周分を4分割して、それぞれ90度の扇形の第1ステップ表示GS1〜第4ステップ表示GS4が配置された絵柄Gが表示される。
【0081】
また、この段階では4つのステップのうちの最初のステップのため、絵柄Gの第1ステップ表示GS1が、他のステップ表示とは異なる態様で表示される。オペレータは、第2エリアA2に表示されたガイダンス表示とともに、絵柄Gを参照することで角穴測定では全4ステップが必要であり、現在は第1ステップであることを容易に把握することができる。
【0082】
オペレータが画像WGの角穴の一辺を指定した後、第3エリアA3の「確定」ボタンを選択すると、指定した角穴の一辺が確定される。その後、
図11に示す第2ステップの画面表示へ移行する。角穴の測定において第2ステップでは、第1ステップで指定した角穴の辺以外の3つの辺のうちの1つを指定する操作を行う。オペレータは、第5ウィンドウW5から辺を指定するためのツールを選択する。ここでは、シンプルツールのアイコンIC3を選択したとする。これにより、第1ウィンドウW1には、画像WGから角穴の一辺を指定するためのシンプルツールSTが表示される。
【0083】
図12に表したように、第4ウィンドウW4には、この段階におけるガイダンス表示が行われる。第4ウィンドウW4の第1エリアA1には、角穴測定であることを示す表示と、ツールで指定すべき角穴の箇所を示す図が表示される。また、第2エリアA2には、現在の操作ステップが第2ステップであることを示す表示(
図12では、「STEP2」の文字)と、指定すべき箇所の概要(
図12では、「1つめの点を測定」)が表示される。また、シンプルツールが選択されていることを示す図が表示される。
【0084】
さらに、第2エリアA2には、第2ステップの操作を示すガイダンス表示が行われる。
図12に示す例では、ガイダンス表示として、「エッジ付近をクリックします。または、エッジ近辺からスキャン方向にマウスをドラッグします。」の文字が表示される。オペレータは、このガイダンス表示を参考にしてマウス204を操作し、画像WGの角穴の一辺を指定する。
【0085】
さらに、第2エリアA2に表示される絵柄Gについては、第2ステップ表示GS2が現在ステップ表示となり、他のステップ表示とは異なる態様で表示される。この絵柄Gでは、操作済みステップ表示である第1ステップ表示GS1が淡い色で表示され、未操作ステップ表示である第3ステップ表示GS3及び第4ステップ表示GS4が濃い色で表示される。オペレータは、第2エリアA2に表示された絵柄Gを参照することで、現在のステップが全4ステップのうちの第2ステップであることを容易に把握することができる。
【0086】
ここで、絵柄Gにアイコン機能が設けられている場合、絵柄Gの第1ステップ表示GS1をマウス204等で選択すると、
図9及び
図10に示す第1ステップの画面に戻り、操作のやり直しを行うことができる。このアイコン機能による動作は、以降のステップでも同様である。
【0087】
オペレータが画像WGの角穴の一辺を指定した後、第3エリアA3の「確定」ボタンを選択すると、指定した角穴の一辺が確定される。その後、
図13に示す第3ステップの画面表示へ移行する。角穴の測定において第3ステップでは、第1ステップ及び第2ステップで指定した角穴の辺以外の2つの辺のうちの1つを指定する操作を行う。オペレータは、第5ウィンドウW5から辺を指定するためのツールを選択する。ここでは、シンプルツールのアイコンIC3を選択したとする。これにより、第1ウィンドウW1には、画像WGから角穴の一辺を指定するためのシンプルツールSTが表示される。
【0088】
図14に表したように、第4ウィンドウW4には、この段階におけるガイダンス表示が行われる。第4ウィンドウW4の第1エリアA1には、角穴測定であることを示す表示と、ツールで指定すべき角穴の箇所を示す図が表示される。また、第2エリアA2には、現在の操作ステップが第3ステップであることを示す表示(
図14では、「STEP3」の文字)と、指定すべき箇所の概要(
図14では、「2つめの点を測定」)が表示される。また、シンプルツールが選択されていることを示す図が表示される。
【0089】
さらに、第2エリアA2には、第3ステップの操作を示すガイダンス表示が行われる。
図14に示す例では、
図12に示した第2ステップでのガイダンス表示と同じ表示が行われる。オペレータは、このガイダンス表示を参考にしてマウス204を操作し、画像WGの角穴の一辺を指定する。
【0090】
さらに、第2エリアA2に表示される絵柄Gについては、第3ステップ表示GS3が現在ステップ表示となり、他のステップ表示とは異なる態様で表示される。この絵柄Gでは、操作済みステップ表示である第1ステップ表示GS1及び第2ステップ表示GS2が淡い色で表示され、未操作ステップ表示である第4ステップ表示GS4が濃い色で表示される。オペレータは、第2エリアA2に表示された絵柄Gを参照することで、現在のステップが全4ステップのうちの第3ステップであることを容易に把握することができる。
【0091】
オペレータが画像WGの角穴の一辺を指定した後、第3エリアA3の「確定」ボタンを選択すると、指定した角穴の一辺が確定される。その後、
図15に示す第4ステップの画面表示へ移行する。角穴の測定において第4ステップでは、角穴の最後の一辺を指定する操作を行う。オペレータは、第5ウィンドウW5から辺を指定するためのツールを選択する。ここでは、シンプルツールのアイコンIC3を選択したとする。これにより、第1ウィンドウW1には、画像WGから角穴の一辺を指定するためのシンプルツールSTが表示される。
【0092】
図16に表したように、第4ウィンドウW4には、この段階におけるガイダンス表示が行われる。第4ウィンドウW4の第1エリアA1には、角穴測定であることを示す表示と、ツールで指定すべき角穴の箇所を示す図が表示される。また、第2エリアA2には、現在の操作ステップが第4ステップであることを示す表示(
図16では、「STEP4」の文字)と、指定すべき箇所の概要(
図16では、「3つめの点を測定」)が表示される。また、シンプルツールが選択されていることを示す図が表示される。
【0093】
さらに、第2エリアA2には、第3ステップの操作を示すガイダンス表示が行われる。
図16に示す例では、
図12及び
図14に示した第2ステップ及び第3ステップでのガイダンス表示と同じ表示が行われる。オペレータは、このガイダンス表示を参考にしてマウス204を操作し、画像WGの角穴の一辺を指定する。
【0094】
さらに、第2エリアA2に表示される絵柄Gについては、第4ステップ表示GS4が現在ステップ表示となり、他のステップ表示とは異なる態様で表示される。この絵柄Gでは、操作済みステップ表示である第1ステップ表示GS1〜第3ステップ表示GS3が淡い色で表示される。オペレータは、第2エリアA2に表示された絵柄Gを参照することで、現在のステップが全4ステップのうちの第4ステップであることを容易に把握することができる。
【0095】
オペレータが画像WGの角穴の一辺を指定した後、第3エリアA3の「確定」ボタンを選択すると、指定した角穴の一辺が確定される。角穴の全ての辺が確定すると、指定された角穴の辺の情報に基づき角穴の大きさや位置、面積などの演算が行われ、第8ウィンドウW8に測定結果として表示される。
【0096】
このように、オペレータは選択した測定に対応したガイダンス表示及び絵柄Gの表示が行われることから、測定に必要な操作の手順とともに全体ステップ数及び現在どのステップであるかの進捗状況を一目で把握することができる。
【0097】
なお、上記の例では角穴の測定の場合を示したが、他の測定であっても同様に、オペレータが選択した測定に対応したガイダンス表示及び絵柄Gの表示が行われる。このような表示によれば、たとえ測定に不慣れなオペレータであっても、ガイダンス表示に従い的確に操作できるとともに、測定を完了するまでの全体のステップや現在の進捗を容易に把握することが可能になる。
【0098】
〔画像測定プログラム〕
本実施形態に画像測定装置1のガイダンス表示方法は、コンピュータシステム20のCPU211によって実行される画像測定プログラムの一部として実現される。
図17は、画像測定プログラムの流れを例示するフローチャートである。
先ず、ステップS101に表したワークの画像取得では、撮像ユニット15によってワークWの画像を取得する処理を行う。次に、ステップS102に表した画像表示では、撮像ユニット15で取得したワークWの画像をディスプレイ205に表示する処理を行う。
【0099】
次に、ステップS103に表した測定の選択では、オペレータによる測定の選択を受け付ける処理を行う。例えば、オペレータがマウス204の操作で第3ウィンドウW3の中から選択したファンクションのアイコンからどの測定が選択されたかを判別する。
【0100】
次に、ステップS104に表したガイダンス表示及びステップ表示では、オペレータによって選択された測定方法に対応して操作手順を選択し、この操作手順に合わせたガイダンス表示と、操作ステップを表す絵柄Gの表示とを行う。
【0101】
次に、ステップS105に表した演算では、オペレータによって選択された画像WGの箇所に基づき測定結果を得るための演算を行う。その後、ステップS106に表した結果表示では、演算による結果を測定結果としてディスプレイ205に表示する処理を行う。
【0102】
このような画像測定プログラムによってオペレータは所望の測定をガイダンス表示に従って的確に行うことができる。また、絵柄Gの表示によって、測定に必要な操作の全体ステップ数と現在のステップ(進捗状況)を絵柄Gの表示によって簡単に把握することができる。
【0103】
なお、上記説明した画像測定プログラムは、コンピュータ読取可能な記録媒体MMに記録されていてもよいし、ネットワークを介して配信されてもよい。
【0104】
以上説明したように、本実施形態によれば、ガイダンス表示を行うにあたり、測定作業の進捗状況を容易に把握することができる画像測定装置1及び画像測定装置1のガイダンス表示方法を提供することが可能となる。
【0105】
なお、上記に本実施形態及びその具体例を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、各ウィンドウの表示形式や表示項目など、上記説明に限定されるものではない。また、前述の実施形態またはその具体例に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。