(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
第一のネットワークに接続される複数の端末装置と、前記第一のネットワークと異なる第二のネットワークに接続される情報処理装置とを有する情報処理システムであって、
前記複数の端末装置のうちの第一の端末装置は、
前記第二のネットワークに接続される一つ以上の電子機器及び情報処理装置の機器情報を記憶している機器情報記憶装置から前記一つ以上の電子機器及び情報処理装置の機器情報を取得する第一の機器情報取得手段と、
前記機器情報を取得した前記一つ以上の電子機器の中から一の電子機器の選択をユーザから受け付ける第一の受付手段と、
ユーザからの選択を受け付けた前記一の電子機器の前記機器情報と前記情報処理装置の前記機器情報とを利用して、前記一の電子機器に対する電子データの出力要求を、前記第一の端末装置及び前記情報処理装置と接続される中継装置を介して前記情報処理装置に送信する出力要求手段と、
を有し、
前記複数の端末装置のうちの第二の端末装置は、
前記機器情報記憶装置から前記一つ以上の電子機器及び情報処理装置の機器情報を取得する第二の機器情報取得手段と、
前記機器情報を取得した前記一つ以上の電子機器の中から、前記電子データの出力を行う前記一の電子機器の選択を、ユーザから受け付ける第二の受付手段と、
ユーザからの選択を受け付けた前記一の電子機器の前記機器情報と前記情報処理装置の前記機器情報とを利用して、前記一の電子機器に対する電子データの取得要求を、前記第二の端末装置及び前記情報処理装置と接続される前記中継装置を介して前記情報処理装置に送信し、前記中継装置を介して前記一の電子機器が出力を行う前記電子データを取得する取得要求手段と、
を有し、
前記情報処理装置は、
前記中継装置から前記一の電子機器に対する電子データの出力要求及び前記一の電子機器に対する電子データの取得要求を取得する要求取得手段と、
取得した前記一の電子機器に対する電子データの出力要求を前記一の電子機器に対して行い、取得した前記一の電子機器に対する電子データの取得要求を前記一の電子機器に対して行い、前記一の電子機器から前記一の電子機器が前記電子データの出力要求に基づき出力を行う前記電子データの提供を受け付ける電子機器要求手段と、
前記一の電子機器から提供を受け付けた前記電子データを、前記第二の端末装置に提供する電子データ提供手段と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
前記機器情報記憶装置は、前記第二のネットワークに接続される一つ以上の電子機器の機器情報として、前記電子機器を特定する情報、及び、前記電子機器と前記第一のネットワークを経由して接続するための情報と、
前記第二のネットワークに接続される一つ以上の情報処理装置の機器情報として、前記情報処理装置を特定する情報、及び、前記情報処理装置と前記第一のネットワークを経由して接続するための情報と、を記憶していること
を特徴とする請求項1記載の情報処理システム。
前記中継装置は、前記情報処理装置からの要求に応答して、前記一の電子機器に対する電子データの出力要求及び前記一の電子機器に対する電子データの取得要求を前記情報処理装置に提供すること
を特徴とする請求項1乃至8何れか一項記載の情報処理システム。
第一のネットワークに接続される複数の端末装置と、前記第一のネットワークと異なる第二のネットワークに接続される情報処理装置と、前記端末装置及び前記情報処理装置と接続される中継装置と、を有する情報処理システムであって、
前記複数の端末装置のうちの第一の端末装置は、
前記第二のネットワークに接続される一つ以上の電子機器及び情報処理装置の機器情報を記憶している機器情報記憶装置から前記一つ以上の電子機器及び情報処理装置の機器情報を取得する第一の機器情報取得手段と、
前記機器情報を取得した前記一つ以上の電子機器の中から一の電子機器の選択をユーザから受け付ける第一の受付手段と、
ユーザからの選択を受け付けた前記一の電子機器の前記機器情報と前記情報処理装置の前記機器情報とを利用して、前記一の電子機器に対する電子データの出力要求を、前記中継装置を介して前記情報処理装置に送信する出力要求手段と、
を有し、
前記複数の端末装置のうちの第二の端末装置は、
前記機器情報記憶装置から前記一つ以上の電子機器及び情報処理装置の機器情報を取得する第二の機器情報取得手段と、
前記機器情報を取得した前記一つ以上の電子機器の中から、前記電子データの出力を行う前記一の電子機器の選択を、ユーザから受け付ける第二の受付手段と、
ユーザからの選択を受け付けた前記一の電子機器の前記機器情報と前記情報処理装置の前記機器情報とを利用して、前記一の電子機器に対する電子データの取得要求を、前記第二の端末装置及び前記情報処理装置と接続される前記中継装置を介して前記情報処理装置に送信し、前記中継装置を介して前記一の電子機器が出力を行う前記電子データを取得する取得要求手段と、
を有し、
前記情報処理装置は、
前記中継装置から前記一の電子機器に対する電子データの出力要求及び前記一の電子機器に対する電子データの取得要求を取得する要求取得手段と、
取得した前記一の電子機器に対する電子データの出力要求を前記一の電子機器に対して行い、取得した前記一の電子機器に対する電子データの取得要求を前記一の電子機器に対して行い、前記一の電子機器から前記一の電子機器が前記電子データの出力要求に基づき出力を行う前記電子データの提供を受け付ける電子機器要求手段と、
前記一の電子機器から提供を受け付けた前記電子データを、前記第二の端末装置に提供する電子データ提供手段と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
第一のネットワークに接続される複数の端末装置に搭載されるアプリケーションと、前記第一のネットワークと異なる第二のネットワークに接続される情報処理装置とを有する情報処理システムであって、
前記複数の端末装置のうちの第一の端末装置に搭載されるアプリケーションは、
前記第一の端末装置を、
前記第二のネットワークに接続される一つ以上の電子機器及び情報処理装置の機器情報を記憶している機器情報記憶装置から前記一つ以上の電子機器及び情報処理装置の機器情報を取得する第一の機器情報取得手段、
前記機器情報を取得した前記一つ以上の電子機器の中から一の電子機器の選択をユーザから受け付ける第一の受付手段、
ユーザからの選択を受け付けた前記一の電子機器の前記機器情報と前記情報処理装置の前記機器情報とを利用して、前記一の電子機器に対する電子データの出力要求を、前記第一の端末装置及び前記情報処理装置と接続される中継装置を介して前記情報処理装置に送信する出力要求手段、
として機能させ、
前記複数の端末装置のうちの第二の端末装置に搭載されるアプリケーションは、
前記第二の端末装置を、
前記機器情報記憶装置から前記一つ以上の電子機器及び情報処理装置の機器情報を取得する第二の機器情報取得手段、
前記機器情報を取得した前記一つ以上の電子機器の中から、前記電子データの出力を行う前記一の電子機器の選択を、ユーザから受け付ける第二の受付手段、
ユーザからの選択を受け付けた前記一の電子機器の前記機器情報と前記情報処理装置の前記機器情報とを利用して、前記一の電子機器に対する電子データの取得要求を、前記第二の端末装置及び前記情報処理装置と接続される前記中継装置を介して前記情報処理装置に送信し、前記中継装置を介して前記一の電子機器が出力を行う前記電子データを取得する取得要求手段、
として機能させ、
前記情報処理装置は、
前記中継装置から前記一の電子機器に対する電子データの出力要求及び前記一の電子機器に対する電子データの取得要求を取得する要求取得手段と、
取得した前記一の電子機器に対する電子データの出力要求を前記一の電子機器に対して行い、取得した前記一の電子機器に対する電子データの取得要求を前記一の電子機器に対して行い、前記一の電子機器から前記一の電子機器が前記電子データの出力要求に基づき出力を行う前記電子データの提供を受け付ける電子機器要求手段と、
前記一の電子機器から提供を受け付けた前記電子データを、前記第二の端末装置に提供する電子データ提供手段と、
を有することを特徴とする情報処理システム。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本実施形態の連携処理システム1は情報処理システムの一例である。
[第1の実施形態]
<システム構成>
図1は本実施形態に係る連携処理システムの一例の構成図である。
図1の連携処理システム1は、情報蓄積装置10と、スマートフォン11と、プロジェクタ12A及び12Bと、インタラクティブホワイトボード(以下、IWBと呼ぶ)13A及び13Bと、MFP(Multi Function Peripheral:複合機)14A及び14Bと、近距離無線装置15A及び15Bと、中継サーバ20と、を有する構成を一例として示している。
【0010】
連携処理システム1は情報蓄積装置10とプロジェクタ12A及び12BとIWB13A及び13BとMFP14A及び14BとがLAN等のネットワークN3に接続されている。また、連携処理システム1において、情報蓄積装置10はインターネット等のネットワークN2に接続可能である。
【0011】
なお、
図1の連携処理システム1はプロジェクタ12AとIWB13AとMFP14Aと近距離無線装置15Aとがレンタルオフィスの会議室Aに設置されている。また、
図1の連携処理システム1はプロジェクタ12BとIWB13BとMFP14Bと近距離無線装置15Bとがレンタルオフィスの会議室Bに設置されている例を示している。レンタルオフィスはユーザが一時的に利用するオフィスの一例である。
【0012】
また、連携処理システム1はインターネット等のネットワークN2に中継サーバ20が存在している。さらに、連携処理システム1は電話回線などのネットワークN1に接続可能なスマートフォン11が存在している。スマートフォン11はネットワークN1を利用してネットワークN2に存在している中継サーバ20に接続可能である。また、情報蓄積装置10もネットワークN2に存在している中継サーバ20に接続可能である。
【0013】
ネットワークN1は、例えば3G回線などの電話回線を利用できる。ネットワークN3はレンタルオフィスなどに設置されたLAN等のネットワークである。ネットワークN2に存在する中継サーバ20は、スマートフォン11がネットワークN1及びN2を介して直接、情報蓄積装置10に接続できる場合に省略できる。
【0014】
情報蓄積装置10は中継サーバ20に接続してスマートフォン11からのリクエストを取得する処理の実行を行う。情報蓄積装置10は複数のコンピュータに分散して構成するようにしてもよい。
【0015】
スマートフォン11はユーザが操作する端末装置の一例である。端末装置は、スマートフォン11の他、携帯電話、ノートPC、タブレット端末など、ユーザが操作できる装置であればよい。
【0016】
プロジェクタ12A及び12BとIWB13A及び13BとMFP14A及び14Bとはスマートフォン11から制御される電子機器の一例である。プロジェクタ12A及び12BとIWB13A及び13BとMFP14A及び14BはネットワークN3上にインタフェース(IF)を提供している。
【0017】
プロジェクタ12A及び12Bは画像投影装置の一例である。なお、プロジェクタ12A及び12Bの何れでもよい場合は、単にプロジェクタ12と呼ぶ。プロジェクタ12は投影機能及び通信機能を備える。
【0018】
IWB13A及び13Bは画像表示装置の一例である。なお、IWB13A及び13Bの何れでもよい場合は、単にIWB13と呼ぶ。IWB13は表示機能及び通信機能を備える。MFP14A及び14Bは画像形成装置の一例である。なお、MFP14A及び14Bの何れでもよい場合は、単にMFP14と呼ぶ。MFP14は撮像機能、画像形成機能及び通信機能を備え、プリンタ、ファクシミリ、スキャナ、複写機等として利用可能である。
【0019】
近距離無線装置15A及び15Bは、Bluetooth(登録商標)やNFC(Near Field Communication)等の短距離無線通信を利用して、後述の機器情報をスマートフォン11に提供する。なお、近距離無線装置15A及び15Bの何れでもよい場合は、単に近距離無線装置15と呼ぶ。
【0020】
図1の近距離無線装置15は会議室毎に設置されている。また、近距離無線装置15は
図2に示すように、情報蓄積装置10に設けると共に、会議室に設置されたプロジェクタ12、IWB13、MFP14毎に設けるようにしてもよい。
図2は本実施形態に係る連携処理システムの他の例の構成図である。
【0021】
図2の連携処理システム1aではプロジェクタ12A、IWB13A、MFP14Aに近距離無線装置16A、17A、18Aが装着され、また、プロジェクタ12B、IWB13B、MFP14Bに近距離無線装置16B、17B、18Bが装着されている。情報蓄積装置10には近距離無線装置19が装着されている。
【0022】
図1の連携処理システム1及び
図2の連携処理システム1aは、スマートフォン11が会議室Aに存在している例を示している。例えば
図1の連携処理システム1に存在するスマートフォン11は近距離無線装置15Aから後述の機器情報を取得する。
図2の連携処理システム1aに存在するスマートフォン11は近距離無線装置16A、17A、18A及び19から後述の機器情報を取得する。
【0023】
<ハードウェア構成>
《コンピュータ》
情報蓄積装置10及び中継サーバ20は、例えば
図3に示すようなハードウェア構成のコンピュータにより実現される。
図3は、本実施形態に係るコンピュータの一例のハードウェア構成図である。
【0024】
図3のコンピュータ500は入力装置501、表示装置502、外部I/F503、RAM504、ROM505、CPU506、通信I/F507及びHDD508などを備え、それぞれがバスBで相互に接続されている。なお、入力装置501及び表示装置502は必要なときに接続して利用する形態であってもよい。
【0025】
入力装置501はキーボードやマウス、タッチパネルなどを含み、ユーザが各操作信号を入力するのに用いられる。表示装置502はディスプレイ等を含み、コンピュータ500による処理結果を表示する。
【0026】
通信I/F507はコンピュータ500を各種ネットワークに接続するインタフェースである。これにより、コンピュータ500は通信I/F507を介してデータ通信を行うことができる。
【0027】
また、HDD508は、プログラムやデータを格納している不揮発性の記憶装置の一例である。格納されるプログラムやデータには、コンピュータ500全体を制御する基本ソフトウェアであるOS、及びOS上において各種機能を提供するアプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリケーションと呼ぶ)などがある。なお、コンピュータ500はHDD508に替え、記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置(例えばソリッドステートドライブ:SSD)を利用するものであってもよい。
【0028】
外部I/F503は、外部装置とのインタフェースである。外部装置には、記録媒体503aなどがある。これにより、コンピュータ500は外部I/F503を介して記録媒体503aの読み取り及び/又は書き込みを行うことができる。記録媒体503aにはフレキシブルディスク、CD、DVD、SDメモリカード、USBメモリなどがある。
【0029】
ROM505は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。ROM505にはコンピュータ500の起動時に実行されるBIOS、OS設定、及びネットワーク設定などのプログラムやデータが格納されている。RAM504はプログラムやデータを一時保持する揮発性の半導体メモリ(記憶装置)の一例である。
【0030】
CPU506は、ROM505やHDD508などの記憶装置からプログラムやデータをRAM504上に読み出し、処理を実行することで、コンピュータ500全体の制御や機能を実現する演算装置である。
【0031】
情報蓄積装置10及び中継サーバ20は例えば
図3に示すコンピュータ500のハードウェア構成により、後述するような各種処理を実現できる。
【0032】
《端末装置》
スマートフォン11は例えば
図4に示すハードウェア構成により実現される。
図4は本実施形態に係る端末装置の一例のハードウェア構成図である。
図4の端末装置600は例えばCPU601、ROM602、RAM603、EEPROM604、CMOSセンサ605、加速度・方位センサ606、メディアドライブ608を備えている。
【0033】
CPU601は端末装置600全体の動作を制御する。ROM602は基本入出力プログラムを記憶している。RAM603はCPU601のワークエリアとして使用される。EEPROM604はCPU601の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行う。CMOSセンサ605は、CPU601の制御に従って被写体を撮像し画像データを得る。加速度・方位センサ606は地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等である。
【0034】
メディアドライブ608は、フラッシュメモリ等の記録メディア607に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御する。メディアドライブ608は、既に記録されていたデータが読み出され又は新たにデータが書き込まれて記憶する記録メディア607を着脱自在な構成となっている。
【0035】
なお、EEPROM604には、CPU601が実行するOS、ネットワーク設定に必要なアソシエーション情報等が記憶されている。本発明の実施形態における各種処理を実行するためのアプリケーションは、EEPROM604又は記録メディア607などに記憶されている。
【0036】
また、CMOSセンサ605は光を電荷に変換して被写体の画像を電子化する電荷結合素子である。CMOSセンサ605は被写体を撮像することができるのであれば、例えばCCD(Charge Coupled Device)センサであってもよい。
【0037】
さらに、端末装置600は音声入力部609、音声出力部610、アンテナ611、通信部612、無線LAN通信部613、近距離無線通信用アンテナ614、近距離無線通信部615、ディスプレイ616、タッチパネル617及びバスライン619を備える。
【0038】
音声入力部609は音声を音声信号に変換する。音声出力部610は音声信号を音声に変換する。通信部612はアンテナ611を利用して無線通信信号により最寄りの基地局装置と通信を行う。無線LAN通信部613はアクセスポイントとIEEE80411規格に準拠する無線LAN通信を行う。近距離無線通信部615は近距離無線通信用アンテナ614を利用した近距離無線通信を行う。
【0039】
ディスプレイ616は、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL等である。タッチパネル617は、ディスプレイ616上に載せられ、感圧式又は静電式のパネルによって構成され、指やタッチペン等によるタッチによってディスプレイ616上におけるタッチ位置を検出する。バスライン619は上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等である。
【0040】
また、端末装置600は専用の電池618を備えている。端末装置600は電池618によって駆動される。なお、音声入力部609は音声を入力するマイクが含まれる。音声出力部610は音声を出力するスピーカが含まれている。
【0041】
スマートフォン11は例えば
図4に示す端末装置600のハードウェア構成により後述するような各種処理を実現できる。
【0042】
<ソフトウェア構成>
《情報蓄積装置》
本実施形態に係る情報蓄積装置10は例えば
図5に示す処理ブロックで実現される。
図5は本実施形態に係る情報蓄積装置の一例の処理ブロック図である。情報蓄積装置10はプログラムを実行することで、OS21、Webサーバ22、アプリケーションサーバ23、WebUI24、中継クライアント25、認証管理26を実現している。
【0043】
OS21は情報蓄積装置10のオペレーティングシステムであり、システム全体を制御する。OS21は、例えばWindows(登録商標)やLinux(登録商標)などである。
【0044】
Webサーバ22はHTTP(Hyper Text Transfer Protocol)で情報を送受信するソフトウェアである。Webサーバ22は例えばApache(登録商標)やIIS(登録商標)などである。
【0045】
アプリケーションサーバ23は例えばWebサーバ22のプラグインとして動作するソフトウェアである。アプリケーションサーバ23は例えばTomcat(登録商標)などである。
【0046】
WebUI24はHTTPリクエストによりシステム設定画面を表示する。ユーザはWebブラウザ(図示せず)を使用して、システム設定画面から設定の変更を行うことができる。
【0047】
中継クライアント25は中継サーバ20にアクセスし、スマートフォン11からのリクエストを取得する処理を行う。また、中継クライアント25はプロジェクタ12などの電子機器に対してリクエストする処理を行う。認証管理26は認証処理を行う。
【0048】
《スマートフォン》
本実施形態に係るスマートフォン11は例えば
図6に示すような処理ブロックで実現される。
図6は本実施形態に係るスマートフォンの一例の処理ブロック図である。スマートフォン11はプログラムを実行することで、機器情報取得部41、ファイル出力要求部42、ファイル取得要求部43、画面制御部44、操作受付部45を実現している。
【0049】
機器情報取得部41は近距離無線装置15〜19から機器情報を取得する。ファイル出力要求部42は例えばプロジェクタ12、IWB13、MFP14などの電子機器に対するファイル出力要求を、中継サーバ20経由で情報蓄積装置10に送信する。ファイル取得要求部43は例えばプロジェクタ12、IWB13、MFP14などの電子機器に対するファイル取得要求を、中継サーバ20経由で情報蓄積装置10に送信する。画面制御部44はディスプレイ616に表示する画面の制御を行う。操作受付部45はユーザからの操作を受け付ける。
【0050】
<処理の詳細>
以下では、本実施形態に係る連携処理システム1の処理の詳細について説明する。
【0051】
《機器情報取得》
図1の連携処理システム1において、スマートフォン11は例えば
図7に示すように機器情報を取得する。
図7は機器情報を取得する手順の一例の説明図である。
図1の連携処理システム1は会議室Aに一つの近距離無線装置15Aが設置されている。近距離無線装置15Aには例えば
図8に示すような機器情報が記憶されている。
【0052】
図8は近距離無線装置が記憶している機器情報の一例の構成図である。
図8の機器情報は会議室Aに設置されているプロジェクタ12A、IWB13A、MFP14Aを特定するための情報と、プロジェクタ12A、IWB13A、MFP14Aと接続するための情報と、会議室を特定するための情報が含まれる。また、
図8の機器情報は情報蓄積装置10を特定するための情報と、情報蓄積装置10と接続するための情報が含まれる。
【0053】
なお、
図8では情報蓄積装置10、プロジェクタ12A、IWB13A及びMFP14Aと接続するための情報の一例として、IPアドレス、ホスト名、MACアドレスを示している。スマートフォン11は近距離無線装置15Aに機器情報を要求することで、
図8に示すように情報蓄積装置10及び会議室Aに設置されている全ての電子機器の機器情報を取得できる。
【0054】
図2の連携処理システム1aにおいて、スマートフォン11は例えば
図9に示すように機器情報を取得する。
図9は機器情報を取得する手順の他の例の説明図である。
図2の連携処理システム1aは会議室Aに設置されたプロジェクタ12A、IWB13A、MFP14A毎に、近距離無線装置16A〜18Aが設置されている。また、情報蓄積装置10には近距離無線装置19が設置されている。
【0055】
近距離無線装置16A〜18Aには、それぞれ設置されたプロジェクタ12A、IWB13A、MFP14Aの機器情報が記憶されている。また、近距離無線装置19には情報蓄積装置10の機器情報が記憶されている。例えば近距離無線装置16Aには
図10に示すような機器情報が記憶されている。
【0056】
図10は近距離無線装置が記憶している機器情報の一例の構成図である。
図10の機器情報は会議室Aに設置されているプロジェクタ12Aの機器情報を一例として示したものである。
図10のプロジェクタ12Aの機器情報はプロジェクタ12Aを特定するための情報と、プロジェクタ12Aと接続するための情報と、会議室を特定するための情報が含まれる。
図10ではプロジェクタ12Aと接続するための情報の一例として、IPアドレス、ホスト名、MACアドレスを示している。スマートフォン11は近距離無線装置16Aに機器情報を要求することで、
図10に示すように、近距離無線装置16Aが装着されたプロジェクタ12Aの機器情報を取得できる。
【0057】
同様に、スマートフォン11は近距離無線装置17A、18A、19に機器情報を要求することで、IWB13A、MFP14A、情報蓄積装置10の機器情報を取得することができる。なお、IWB13A、MFP14A、情報蓄積装置10の機器情報の図示は省略する。
【0058】
このように、本実施形態の連携処理システム1、1aでは近距離無線装置15〜19から機器情報を取得できるようにしたことで会議室などの限られた空間内のスマートフォン11からの電子機器の制御を許可できる。
【0059】
また、本実施形態の連携処理システム1、1aでは近距離無線装置15〜19から機器情報を取得できるようにしたことで、ユーザがスマートフォン11への機器情報を入力する手間を省略できる。
【0060】
《ファイル出力処理》
以下では連携処理システム1におけるファイル出力処理を一例として説明するが、連携処理システム1aにおけるファイル出力処理も、機器情報取得の処理手順を除いて同様である。
【0061】
図11は本実施形態の連携処理システムにおけるファイル出力処理の一例のシーケンス図である。
図11のシーケンス図は電話回線などのネットワークN1に接続したスマートフォン11からプロジェクタ12Aにファイルを出力させる処理を表している。
【0062】
ステップS1において、スマートフォン11の機器情報取得部41は近距離無線装置15Aから
図8に示したような機器情報を取得する。そして、スマートフォン11は後述するような機器接続処理を行う。
【0063】
ステップS2において、スマートフォン11のファイル出力要求部42はプロジェクタ12Aに対するファイル出力リクエストを、中継サーバ20に送信する。ステップS2において送信されるファイル出力リクエストは例えば
図12に示すような構成である。
【0064】
図12はファイル出力リクエストの一例の構成図である。
図12のファイル出力リクエストは、情報蓄積装置ID、機器接続情報及びリクエストコマンドを有する。情報蓄積装置IDは情報蓄積装置10を特定するIDであり、中継サーバ20がリクエストを管理する場合に利用される。
【0065】
機器接続情報はプロジェクタ12Aなどの電子機器にネットワーク接続する為のIPアドレスやホスト名であり、近距離無線装置15Aから取得される。リクエストコマンドはプロジェクタ12Aなどの電子機器が提供しているIFを実行するコマンドである。例えばリクエストコマンドはWebApiのIFを実行するHTTPリクエスト等である。
【0066】
プロジェクタ12Aなどの電子機器にファイルを出力させるファイル出力リクエストの場合、リクエストコマンドにファイルが含まれる。ステップS3において、情報蓄積装置10は中継サーバ20にリクエスト取得要求を送信する。ステップS4において、情報蓄積装置10は中継サーバ20から
図12のファイル出力リクエストを取得する。
【0067】
ステップS5において、情報蓄積装置10の中継クライアント25は、ファイル出力リクエストの機器接続情報により指定されるプロジェクタ12Aに対して、ファイル出力リクエストを実行する。
【0068】
なお、情報蓄積装置10の中継クライアント25は中継サーバ20から取得したファイル出力リクエストのリクエストコマンドをそのまま実行し、リクエストコマンドの中身に依存しない処理を行う。
【0069】
このような処理を行うことで、本実施形態の連携処理システム1では新しい電子機器を使う場合や電子機器のIFが変更された場合にスマートフォン11の対応で実現することができ、中継サーバ20や情報蓄積装置10が対応しなくてもよい。
【0070】
ステップS6において、情報蓄積装置10の中継クライアント25はプロジェクタ12Aからファイル出力リクエスト結果を取得する。ステップS7において、情報蓄積装置10の中継クライアント25はプロジェクタ12Aから取得したファイル出力リクエスト結果をステップS4のレスポンス(応答)として中継サーバ20に返す。ステップS8において、中継サーバ20は情報蓄積装置10から取得したファイル出力リクエスト結果をステップS2のレスポンスとしてスマートフォン11に返す。
【0071】
ステップS1の機器接続処理は、例えば以下のように行われる。例えばスマートフォン11を持つユーザは会議室Aに入り、ファイル出力処理のためのアプリケーションを起動する。スマートフォン11で起動されたファイル出力処理のためのアプリケーションは例えば
図13に示すように機器接続処理を行う。
【0072】
図13は機器接続処理の一例のフローチャートである。スマートフォン11の機器情報取得部41はステップS11において、近距離無線装置15Aに機器情報を要求することにより、情報蓄積装置10と、会議室Aに設置されている全ての電子機器の機器情報を取得する。
【0073】
ステップS12において、スマートフォン11の画面制御部44は取得した電子機器の機器情報を利用して中継サーバ20に接続確認リクエストを送信する。画面制御部44は電子機器と接続確認ができた場合、ステップS14において、その電子機器にファイル出力リクエストを行うためのボタン1001を選択可能な状態で
図14のようにファイル表示画面に表示させる。
【0074】
画面制御部44は電子機器と接続確認ができなかった場合、その電子機器にファイル出力リクエストを行うためのボタン1001を選択不可能な状態で
図15のようにファイル表示画面に表示させる。
【0075】
図14は電子機器にファイル出力リクエストを行うためのボタンが選択可能な状態であるファイル表示画面の一例のイメージ図である。
図15は電子機器にファイル出力リクエストを行うためのボタンが選択不可能な状態であるファイル表示画面の一例のイメージ図である。
【0076】
例えばスマートフォン11の画面制御部44はステップS12の接続確認リクエストにより電子機器との接続確認ができるまでの間、
図15のようなファイル表示画面を表示しておく。画面制御部44は電子機器との接続確認ができると、電子機器にファイル出力リクエストを行うためのボタン1001を選択不可能な状態から選択可能な状態に更新した
図14のファイル表示画面を表示する。
【0077】
ユーザは
図14のファイル表示画面の電子機器にファイル出力リクエストを行うためのボタン1001に含まれる「プロジェクタ投影ボタン」を押下することで、ファイル出力リクエストを行うことができる。スマートフォン11のファイル出力要求部42は「プロジェクタ投影ボタン」が押下されると、例えば
図14のファイル表示画面の右側に表示されているファイルをプロジェクタ12Aに出力させる。
【0078】
このように、本実施形態の連携処理システム1ではプロジェクタ12Aなどの電子機器が接続されたネットワークN3に接続できないスマートフォン11を携帯して会議室Aに入室した場合であっても、スマートフォン11から電子機器の制御が可能となる。例えばスマートフォン11は表示中であるファイルをプロジェクタ12Aに表示させたり、プロジェクタ12Aが表示中のファイルを取得したり、することができる。
【0079】
《ファイル取得処理》
以下では連携処理システム1におけるファイル取得処理を一例として説明するが、連携処理システム1aにおけるファイル出力処理も、機器情報取得の処理手順を除いて同様である。
【0080】
図16は本実施形態の連携処理システムにおけるファイル取得処理の一例のシーケンス図である。
図16のシーケンス図は電話回線などのネットワークN1に接続したスマートフォン11がプロジェクタ12Aからファイルを取得する処理を表している。
【0081】
ステップS41において、スマートフォン11の機器情報取得部41は近距離無線装置15Aから
図8に示したような機器情報を取得する。そして、スマートフォン11は
図13に示したような機器接続処理を行う。
【0082】
ステップS41の機器接続処理において、例えばスマートフォン11を持つユーザは会議室Aに入り、ファイル取得処理のためのアプリケーションを起動する。スマートフォン11の機器情報取得部41は近距離無線装置15Aに機器情報を要求することで情報蓄積装置10及び会議室Aに設置されている全ての電子機器の機器情報を取得する。スマートフォン11の画面制御部44は、取得した電子機器の機器情報を利用して中継サーバ20に接続確認リクエストを送信し、電子機器との接続確認を行う。
【0083】
電子機器との接続確認ができていない場合、画面制御部44はファイル取得リクエストを行う電子機器を選択する電子機器選択画面に遷移するためのボタン1011を選択不可能な状態で
図17のようにファイル取得画面を表示する。
【0084】
また、電子機器との接続確認ができた場合、画面制御部44は電子機器選択画面に遷移するためのボタン1011が選択可能な状態である
図18のようなファイル取得画面を表示する。
【0085】
図17は電子機器選択画面に遷移するためのボタンが選択不可能な状態であるファイル取得画面の一例のイメージ図である。
図18は電子機器選択画面に遷移するためのボタンが選択可能な状態であるファイル取得画面の一例のイメージ図である。
【0086】
例えばスマートフォン11の画面制御部44はステップS12の接続確認リクエストにより電子機器との接続確認ができるまでの間、
図17のようなファイル取得画面を表示しておく。そして、画面制御部44は電子機器との接続確認ができると、電子機器選択画面に遷移するためのボタン1011を選択不可能な状態から選択可能な状態に更新した
図18のファイル取得画面を表示する。
【0087】
ユーザは
図18のファイル取得画面の電子機器選択画面に遷移するためのボタン1011を押下することで、
図19のような電子機器選択画面を表示させることができる。
図19は電子機器選択画面の一例のイメージ図である。
図19の電子機器選択画面には接続確認ができた電子機器の取得種別のリスト1012が表示される。
【0088】
画面制御部44は
図20に示すようなテーブルを参照し、接続確認ができた電子機器の機器種別に対応付けられた取得種別をリスト1012として表示する。
図20は電子機器の機器種別と出力種別と取得種別とを対応付けるテーブルの一例の構成図である。
【0089】
機器種別は機器情報に含まれる機器種別と同様であり、プロジェクタ12などの電子機器の種別を表すものである。出力種別はプロジェクタ投影、IWB表示、印刷などの電子機器による出力の形態を表すものである。取得種別はPJS取得、IWB取得、スキャンなどの電子機器による取得の形態を表すものである。
【0090】
図20に示すようなテーブルを参照することで、画面制御部44は例えば
図14及び
図15に示したファイル表示画面の電子機器にファイル出力リクエストを行うためのボタン1001に、接続確認ができた電子機器の出力種別のボタンを含ませることができる。
【0091】
また、
図20に示すようなテーブルを参照することで、画面制御部44は例えば
図19に示した電子機器選択画面のリスト1012に、接続確認ができた電子機器の取得種別のボタンを含ませることができる。
【0092】
リスト1012に含まれる「PJS取得ボタン」を押下することで、ユーザはファイル取得リクエストを行うことができる。スマートフォン11のファイル取得要求部43はリスト1012に含まれる「PJS取得ボタン」が押下されると、例えばプロジェクタ12Aからファイルを取得する。
【0093】
ステップS42において、スマートフォン11のファイル取得要求部43はプロジェクタ12Aに対するファイル取得リクエストを、中継サーバ20に送信する。ステップS42において送信されるファイル取得リクエストは例えば
図12に示した構成である。
【0094】
ステップS43において、情報蓄積装置10は中継サーバ20にリクエスト取得要求を送信する。ステップS44において、情報蓄積装置10は中継サーバ20から
図12のファイル取得リクエストを取得する。
【0095】
ステップS45において、情報蓄積装置10の中継クライアント25は、ファイル取得リクエストの機器接続情報により指定されるプロジェクタ12Aに対して、ファイル取得リクエストを実行する。
【0096】
なお、情報蓄積装置10の中継クライアント25は中継サーバ20から取得したファイル取得リクエストのリクエストコマンドをそのまま実行し、リクエストコマンドの中身に依存しない処理を行う。
【0097】
ステップS46において、情報蓄積装置10の中継クライアント25はプロジェクタ12Aからファイル取得リクエスト結果を取得する。ステップS47において、情報蓄積装置10の中継クライアント25はプロジェクタ12Aから取得したファイル取得リクエスト結果をステップS44のレスポンス(応答)として中継サーバ20に返す。ステップS48において、中継サーバ20は情報蓄積装置10から取得したファイル取得リクエスト結果をステップS42のレスポンスとしてスマートフォン11に返す。
【0098】
スマートフォン11の画面制御部44は中継サーバ20からファイル取得リクエスト結果を取得すると、例えば
図21に示すように、ファイル取得画面に取得したファイルを表示する。
図21は取得したファイルが表示されたファイル取得画面の一例のイメージ図である。
【0099】
このように、本実施形態の連携処理システム1ではプロジェクタ12Aなどの電子機器が接続されたネットワークN3に接続できないスマートフォン11を携帯して会議室Aに入室した場合であっても、そのスマートフォン11から電子機器の制御が可能となる。
【0100】
したがって、スマートフォン11はプロジェクタ12Aが出力(投影)しているファイルを取得したり、IWB13Aが出力(表示)しているファイルを取得したり、MFP14Aが出力(スキャン)したファイルを取得したり、することができる。
【0101】
《ファイル出力及び取得処理》
以下では連携処理システム1におけるファイル出力処理のあと、ファイル取得処理を行う例を説明するが、連携処理システム1aにおけるファイル出力及び取得処理も、機器情報取得の処理手順を除いて同様である。
【0102】
図22は本実施形態の連携処理システムにおけるファイル出力処理及びファイル取得処理の一例のシーケンス図である。
図22のシーケンス図は、
図11、
図16のシーケンス図と重複する部分があるため、適宜説明を省略する。
【0103】
図22はネットワークN1に接続したスマートフォン11Aからプロジェクタ12Aにファイルを出力させる処理を行ったあと、ネットワークN1に接続されたスマートフォン11Bがプロジェクタ12Aからファイルを取得する処理を表している。
【0104】
ステップS61において、スマートフォン11Aの機器情報取得部41は近距離無線装置15Aから
図8に示したような機器情報を取得する。そして、スマートフォン11Aは前述したような機器接続処理を行う。スマートフォン11Aには
図14に示したファイル表示画面が表示される。
【0105】
ユーザは
図14のファイル表示画面の電子機器にファイル出力リクエストを行うためのボタン1001に含まれる「プロジェクタ投影ボタン」を押下することで、ファイル出力リクエストを行う電子機器としてプロジェクタ12Aを選択できる。
【0106】
ステップS62においてスマートフォン11Aのファイル出力要求部42はプロジェクタ12Aに対するファイル出力リクエストを、中継サーバ20に送信する。ステップS62において送信されるファイル出力リクエストは例えば
図12に示すような構成にファイルや出力設定が含まれる構成である。
【0107】
ステップS63において、情報蓄積装置10は中継サーバ20にリクエスト取得要求を送信する。ステップS64において、情報蓄積装置10は中継サーバ20からファイル出力リクエストを取得する。なお、複数の情報蓄積装置10からリクエスト取得要求を受信する中継サーバ20を利用する場合、情報蓄積装置10はリクエスト取得要求に自分の情報蓄積装置IDを含ませることで、自分宛のリクエスト取得要求を受信できる。
【0108】
ステップS65において、情報蓄積装置10の中継クライアント25は、ファイル出力リクエストの機器接続情報により指定されるプロジェクタ12Aに対して、ファイル出力リクエストを実行する。ステップS65の処理により、プロジェクタ12Aはファイル出力リクエストに含まれていたファイルの出力(投影)を開始する。
【0109】
ステップS66において、情報蓄積装置10の中継クライアント25はプロジェクタ12Aからファイル出力リクエスト結果を取得する。ステップS67において、情報蓄積装置10の中継クライアント25はプロジェクタ12Aから取得したファイル出力リクエスト結果をステップS64のレスポンス(応答)として中継サーバ20に返す。ステップS68において、中継サーバ20は情報蓄積装置10から取得したファイル出力リクエスト結果をステップS62のレスポンスとしてスマートフォン11に返す。
【0110】
プロジェクタ12Aによるファイルの出力(投影)が開始されたあと、スマートフォン11Bを持つユーザが、プロジェクタ12Aにより出力されているファイルを取得する例について説明する。
【0111】
ステップS69において、スマートフォン11Bの機器情報取得部41は近距離無線装置15Aから
図8に示したような機器情報を取得する。そして、スマートフォン11Bは前述したような機器接続処理を行う。スマートフォン11Bには
図19に示した電子機器選択画面が表示される。
【0112】
ユーザは例えば
図19の電子機器選択画面のリスト1012に含まれる「PJS取得ボタン」を押下することで、ファイル取得リクエストを行う電子機器としてプロジェクタ12Aを選択できる。
【0113】
ステップS70においてスマートフォン11Bのファイル取得要求部43はプロジェクタ12Aに対するファイル取得リクエストを、中継サーバ20に送信する。ステップS70において送信されるファイル取得リクエストは例えば
図12に示した構成に取得設定が含まれる構成である。
【0114】
ステップS71において、情報蓄積装置10は中継サーバ20にリクエスト取得要求を送信する。ステップS72において、情報蓄積装置10は中継サーバ20からファイル取得リクエストを取得する。
【0115】
ステップS73において、情報蓄積装置10の中継クライアント25は、ファイル取得リクエストの機器接続情報により指定されるプロジェクタ12Aに対して、ファイル取得リクエストを実行する。
【0116】
ステップS74において、情報蓄積装置10の中継クライアント25はプロジェクタ12Aからファイル取得リクエスト結果を取得する。ステップS74の処理により、情報蓄積装置10の中継クライアント25はファイル取得が成功した場合にプロジェクタ12Aからファイルが返され、ファイル取得が失敗した場合にプロジェクタ12Aからエラーが返される。
【0117】
ステップS75において、情報蓄積装置10の中継クライアント25はプロジェクタ12Aから取得したファイル取得リクエスト結果をステップS72のレスポンス(応答)として中継サーバ20に返す。ステップS76において中継サーバ20は情報蓄積装置10から取得したファイル取得リクエスト結果をステップS70のレスポンスとしてスマートフォン11に返す。
【0118】
スマートフォン11Bの画面制御部44は、中継サーバ20からファイル取得リクエスト結果を取得すると、
図21に示したようにファイル取得画面に取得したファイルを表示する。なお、プロジェクタ12Aの処理が時間の掛かる処理である場合はステップS76をステップS70のレスポンスとしてではなく、スマートフォン11Bからのファイル取得リクエスト結果の取得リクエストに対するレスポンスとして返してもよい。
【0119】
このように、本実施形態の連携処理システム1ではプロジェクタ12Aなどの電子機器が接続されたネットワークN3に接続できない複数のスマートフォン11A、11Bから電子機器の制御が可能となる。
【0120】
例えば、本実施形態の連携処理システム1はスマートフォン11Aからプロジェクタ12Aにファイルを出力(投影)させたり、IWB13Aにファイルを出力(表示)させたり、また、MFP14Aにファイルを出力(印刷)させたり、することができる。
【0121】
また、本実施形態の連携処理システム1は、スマートフォン11Aと異なるスマートフォン11Bが、プロジェクタ12Aが出力しているファイルを取得したり、IWB13Aが出力しているファイルを取得したり、することができる。また、スマートフォン11BはMFP14Aがスキャンしたファイルを取得したり、することができる。
【0122】
《電子機器に対するアクセスの制限》
本実施形態の連携処理システム1は、スマートフォン11からプロジェクタ12Aなどの電子機器に対するアクセスを以下のように制限することもできる。
【0123】
例えば
図1のスマートフォン11からネットワークN3に接続されたプロジェクタ12Aなどの電子機器にアクセスする場合にパスワードによる認証処理を実行する。ここでは
図11のシーケンス図を用いて説明する。
【0124】
図11のステップS2において、スマートフォン11のファイル出力要求部42は
図23に示すようなファイル出力リクエストを、中継サーバ20に送信する。
図23はファイル出力リクエストの他の例の構成図である。
図23のファイル出力リクエストは、
図12のファイル出力リクエストにパスワード情報が追加された構成である。ファイル出力リクエストに含まれるパスワード情報は、情報蓄積装置10にアクセスする為のパスワードである。
【0125】
情報蓄積装置10の中継クライアント25はステップS4において
図23のファイル出力リクエストを中継サーバ20から受信する。中継クライアント25はファイル出力リクエストに含まれるパスワード情報の認証処理を、認証管理26に依頼する。認証管理26はパスワード情報が正しいか否かを判定する。なお、パスワードの設定は例えば管理者がWebUI24から行っておく。認証管理26はパスワード情報が正しければ認証成功を中継クライアント25に返し、パスワード情報が正しくなければ認証失敗を中継クライアント25に返す。
【0126】
そして、中継クライアント25は認証成功が返されると、ファイル出力リクエストの機器接続情報により指定されるプロジェクタ12Aに対し、ファイル出力リクエストを実行する。一方、中継クライアント25は認証失敗が返されると、ファイル出力リクエストの機器接続情報により指定されるプロジェクタ12Aに対し、ファイル出力リクエストを実行せず、中継サーバ20経由でエラーをスマートフォン11に返す。
【0127】
本実施形態の連携処理システム1はネットワークN3に接続された電子機器に対するアクセスをパスワード情報により制限することで、パスワード情報を知らない不正なユーザから電子機器に対するアクセスを抑制することができる。
【0128】
また、本実施形態の連携処理システム1は、スマートフォン11からプロジェクタ12Aなどの電子機器に対するアクセスを以下のように制限することもできる。例えば
図1のスマートフォン11からネットワークN3に接続されたプロジェクタ12Aなどの電子機器にアクセスする場合に位置情報の認証処理を行う。ここでも
図11のシーケンス図を用いて説明する。
【0129】
図11のステップS2において、スマートフォン11のファイル出力要求部42は
図24のようなファイル出力リクエストを、中継サーバ20に送信する。
図24はファイル出力リクエストの他の例の構成図である。なお、
図24のファイル出力リクエストは
図12のファイル出力リクエストに位置情報が追加された構成である。ファイル出力リクエストに含まれる位置情報はスマートフォン11の位置を特定する情報である。
【0130】
情報蓄積装置10の中継クライアント25はステップS4において
図24のファイル出力リクエストを中継サーバ20から受信する。中継クライアント25はファイル出力リクエストに含まれる位置情報の認証処理を、認証管理26に依頼する。認証管理26は位置情報が設定されている位置の範囲であるか否かを判定する。なお、位置の範囲の設定は例えば管理者がWebUI24から行っておく。認証管理26は位置情報が設定されている位置の範囲であれば認証成功を中継クライアント25に返し、位置情報が設定されている位置の範囲でなければ認証失敗を中継クライアント25に返す。
【0131】
そして、中継クライアント25は認証成功が返されると、ファイル出力リクエストの機器接続情報により指定されるプロジェクタ12Aに対し、ファイル出力リクエストを実行する。一方、中継クライアント25は認証失敗が返されると、ファイル出力リクエストの機器接続情報により指定されるプロジェクタ12Aに対し、ファイル出力リクエストを実行せず、中継サーバ20経由でエラーをスマートフォン11に返す。
【0132】
本実施形態の連携処理システム1ではネットワークN3に接続された電子機器に対するアクセスを位置情報により制限することで、会議室Aなどの想定された位置にいない不正なユーザから電子機器に対するアクセスを抑制することができる。
【0133】
また、本実施形態の連携処理システム1は、スマートフォン11からプロジェクタ12Aなどの電子機器に対するアクセスを以下のように制限することもできる。例えば
図1のスマートフォン11からネットワークN3に接続されたプロジェクタ12Aなどの電子機器にアクセスする場合に時間の認証処理を行う。ここでも
図11のシーケンス図を用いて説明する。
【0134】
図11のステップS2において、スマートフォン11のファイル出力要求部42は
図12のようなファイル出力リクエストを、中継サーバ20に送信する。情報蓄積装置10の中継クライアント25はステップS4においてファイル出力リクエストを中継サーバ20から受信する。中継クライアント25は時間の認証処理を認証管理26に依頼する。
【0135】
認証管理26は現在の時刻情報を取得し、現在の時刻が設定されている時間の範囲内であるか否かを判定する。なお、時間の範囲の設定は、例えば管理者がWebUI24から行っておく。認証管理26は現在の時刻が設定されている時間の範囲内であれば認証成功を中継クライアント25に返し、現在の時刻が設定されている時間の範囲内でなければ認証失敗を中継クライアント25に返す。
【0136】
そして、中継クライアント25は認証成功が返されると、ファイル出力リクエストの機器接続情報により指定されるプロジェクタ12Aに対し、ファイル出力リクエストを実行する。一方、中継クライアント25は認証失敗が返されると、ファイル出力リクエストの機器接続情報により指定されるプロジェクタ12Aに対し、ファイル出力リクエストを実行せず、中継サーバ20経由でエラーをスマートフォン11に返す。
【0137】
本実施形態の連携処理システム1ではネットワークN3に接続された電子機器に対するアクセスを時間により制限することで、電子機器に対するアクセスを指定した時間に抑制することができる。なお、上記した電子機器に対するパスワード情報、位置情報又は時間によるアクセスの制限は組み合わせて行うようにしてもよい。
【0138】
<まとめ>
以上、本実施形態に係る連携処理システム1によればプロジェクタ12などの電子機器が接続されているレンタルオフィス等のネットワークN3に接続できないスマートフォン11から、電話回線などのネットワークN1を介して電子機器を制御できる。
【0139】
また、本実施形態に係る連携処理システム1によれば、プロジェクタ12などの電子機器の付近に設置された近距離無線装置15からスマートフォン11が機器情報を取得することができるので、ユーザが機器情報を入力する手間を省くことができる。
【0140】
このように、本実施形態の連携処理システム1では、スマートフォン11を持つユーザが電子機器の付近に近づくと、電子機器及び情報蓄積装置10の機器情報を近距離無線によりスマートフォン11が取得する。したがって、スマートフォン11は、取得した電子機器及び情報蓄積装置10の機器情報を利用することにより、中継サーバ20及び情報蓄積装置10を経由した電子機器の制御が可能となる。
【0141】
本発明は、具体的に開示された上記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲から逸脱することなく、種々の変形や変更が可能である。特許請求の範囲に記載した第一のネットワークはネットワークN1に相当する。第二のネットワークはネットワークN3に相当する。端末装置はスマートフォン11に相当する。情報処理装置は情報蓄積装置10に相当する。情報処理システムは連携処理システム1に相当する。電子機器はプロジェクタ12等に相当する。中継装置は中継サーバ20に相当する。機器情報記憶装置は近距離無線装置15等に相当する。部屋は会議室に相当する。
【0142】
機器情報取得手段は機器情報取得部41に相当する。受付手段は操作受付部45に相当する。出力要求手段はファイル出力要求部42に相当する。取得要求手段はファイル取得要求部43に相当する。要求取得手段、電子データ提供手段は中継クライアント25に相当する。認証管理手段は認証管理26に相当する。なお、本実施形態におけるファイルはデータの一形態である。