(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電極アセンブリが収容され、開口と、前記開口に隣接して位置する第1領域、および前記開口から離間して位置する第2領域からなる結合面を有する周壁部と、を有するケースと、
前記開口を密閉し、前記結合面の前記第1領域に結合されて前記周壁部に取り付けられるキャッププレートと、
前記キャッププレートと前記結合面の前記第2領域とを結合させる溶接ビード部と、を備えており、
前記キャッププレートは、前記キャッププレートの一端から延在し、前記第1領域に結合される端部を含み、
前記溶接ビード部は、前記キャッププレートの前記端部に接触するように前記第1領域から前記周壁部の厚さ方向の外面まで延在される前記第2領域の全域に形成され、
前記ケースは、長さ、幅、および高さを有する角形状であり、
前記周壁部は、前記ケースの幅方向および高さ方向に互いに対向して延在する一対の第1側壁部と、前記ケースの長さ方向および前記高さ方向に互いに対向して延在し、
前記一対の第1側壁部を連結する一対の第2側壁部と、を含み、
前記開口は、前記一対の第1側壁部および前記一対の第2側壁部に囲まれて四角形状を
なし、
前記一対の第1側壁部および前記一対の第2側壁部はそれぞれ、前記結合面を含み、
前記キャッププレートは、長さおよび幅を有する四角形状で、前記キャッププレートの前記端部は、前記一対の第1側壁部および前記一対の第2側壁部のそれぞれの前記第1領域に結合される複数の端部を含み、
前記一対の第1側壁部それぞれの厚さは、前記一対の第2側壁部それぞれの厚さと同一であり、
前記一対の第1側壁部それぞれの前記第2領域の、前記一対の第1側壁部それぞれの厚さ方向に沿った寸法は、前記一対の第2側壁部それぞれの前記第2領域の、前記一対の第2側壁部それぞれの厚さ方向に沿った寸法より大きいことを特徴とする、二次電池。
前記電極アセンブリに電気的に接続され、前記キャッププレートを貫通してバッテリの外側に延在する正極端子および負極端子をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の二次電池。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
そこで、本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであって、本発明の目的は、溶接ビードによってキャッププレートとケースの開口との間に形成される突出部の形成を防止できる構造を有する二次電池を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一実施形態にかかる二次電池は、電極アセンブリが収容され、開口と、開口に隣接して位置する第1領域、および開口から離間して位置する第2領域からなる結合面を有する周壁部と、を有するケースと、開口を密閉し、結合面の第1領域に結合されて周壁部に取り付けられるキャッププレートと、キャッププレートと結合面の第2領域とを結合させる溶接ビード部と、を備える。
【0006】
また、溶接ビード部は、第1領域と第2領域との境界に位置するキャッププレートの一端と接触するように第2領域にのみ形成されてよい。
【0007】
また、第2領域の、周壁部の厚さ方向に沿った寸法は、周壁部の厚さの0.6倍であってよい。
【0008】
また、キャッププレートは、開口に向かって突出する突出部を含むことができる。
【0009】
また、突出部は、周壁部の内側に接触できる。
【0010】
また、第2領域は、溶接ビード部で満たされる溝部を含むことができる。
【0011】
また、キャッププレートは、キャッププレートの一端から延在し、第1領域に結合される端部を含むことができ、溶接ビード部は、キャッププレートの端部に接触するように第2領域に形成されてよい。
【0012】
また、キャッププレートの端部は、周壁部に垂直に取り付けられてよい。
【0013】
また、キャッププレートの端部は、ケースの短辺に結合される第1端部と、ケースの長辺に結合される第2端部と、を含むことができる。
【0014】
また、周壁部は、開口を囲む複数の側壁部を含み、複数の側壁部それぞれは、結合面を含み、キャッププレートの端部は、複数の側壁部の第1領域に結合される複数の端部を含むことができる。
【0015】
また、ケースは、長さ、幅、および高さを有する角形状であり、複数の側壁部は、ケースの幅方向および高さ方向に互いに対向して延在する一対の第1側壁部と、ケースの長さ方向および高さ方向に互いに対向して延在し、一対の第1側壁部を連結する一対の第2側壁部と、を含むことができ、開口は、一対の第1側壁部および一対の第2側壁部に囲まれて四角形状をなすことができ、キャッププレートは、長さおよび幅を有する四角形状で、一対の第1側壁部の一部および一対の第2側壁部の一部に結合されてよい。
【0016】
また、キャッププレートの長さは、ケースの長さより小さく、キャッププレートの長さは、開口の長さより大きく、キャッププレートの幅は、ケースの幅より小さく、キャッププレートの幅は、開口の幅より大きくてよい。
【0017】
また、一対の第1側壁部それぞれの厚さは、一対の第2側壁部それぞれの厚さと同一であり、一対の第1側壁部それぞれの第2領域の、一対の第1側壁部それぞれの厚さ方向に沿った寸法は、一対の第2側壁部それぞれの第2領域の、一対の第2側壁部それぞれの厚さ方向に沿った寸法より大きくてよい。
【0018】
また、一対の第1側壁部それぞれの第2領域の、一対の第1側壁部それぞれの厚さ方向に沿った寸法は、第1側壁部の全体幅の0.7〜0.9倍であり、一対の第2側壁部それぞれの第2領域の、一対の第2側壁部それぞれの厚さ方向に沿った寸法は、第2側壁部の全体幅の0.6倍であってよい。
【0019】
また、キャッププレートの複数の端部は、一対の第1側壁部それぞれの一部に結合される一対の第1端部と、一対の第2側壁部それぞれの一部に結合される一対の第2端部と、を含むことができる。
【0020】
また、一対の第1側壁部それぞれの第2領域には、ケースの幅方向に沿って形成され、溶接ビード部が満たされる溝部を含むことができる。
【0021】
また、キャッププレートは、ケースの開口に向かって突出し、長さおよび幅を有する四角形状の突出部を含むことができる。
【0022】
また、突出部の長さは、開口の長さと同一であり、突出部の幅は、開口の幅と同一であり、突出部は、開口に締まり嵌めされ、一対の第1側壁部および一対の第2側壁部それぞれと接触できる。
【0023】
また、電極アセンブリに電気的に接続され、キャッププレートを貫通してバッテリの外側に延在する正極端子および負極端子をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0024】
本発明の一態様によれば、ケースとキャッププレートとを溶接するとき、形成される溶接ビードによってケースの体積が増加するのを防止することができる。
本発明の他の態様によれば、ケースとキャッププレートとを溶接するとき、形成される溶接ビードが、隣接して位置する他の二次電池と電気的に接続されて、二次電池の内部に短絡(short-cut)が発生するのを防止することができる。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、添付した図面を参照して、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように本発明の実施形態を詳細に説明する。しかし、本発明は、様々な異なる形態で実現可能であり、以下に説明する実施形態に限定されない。そして、本明細書および図面において、同一の符号は同一の構成要素を表す。
【0027】
図1は、本発明の第1実施形態にかかる二次電池を示した斜視図であり、
図2は、
図1の二次電池の分解斜視図である。
図1および
図2を参照して説明すれば、本実施形態にかかる二次電池100は、電極アセンブリ10と、周壁部を備え、その周壁部の内側に電極アセンブリ10が収容されるケース20と、ケース20の開口25に結合されたキャップアセンブリ30と、を含むことができる。
本実施形態にかかる二次電池100は、リチウムイオン二次電池であって角形のものを例として説明する。ただし、本発明がこれに制限されるわけではなく、本発明は、リチウムポリマー電池または円筒形電池など、多様な形態の電池に適用可能である。
【0028】
本実施形態にかかるケース20は、二次電池100の全体的な外観を形成し、アルミニウム、アルミニウム合金、またはニッケルがメッキされたスチールのような導電性金属で形成されてよい。
また、本実施形態にかかる正極端子21および負極端子22は、第1集電体40および第2集電体50(以下、正極および負極集電体という)を含む集電体と電気的に接続されてよい。
例えば、正極端子21および負極端子22は、正極集電体40および負極集電体50と溶接によって結合されてよい。ただし、本発明がこれに制限されるわけではなく、正極端子21および負極端子22と正極集電体40および負極集電体50とは一体に結合されて形成されてもよい。
また、電極アセンブリ10とキャップアセンブリ30のキャッププレート31との間には、絶縁部材が設けられてよい。ここで、絶縁部材は、第1下部絶縁部材60および第2下部絶縁部材70を含むことができ、第1下部絶縁部材60および第2下部絶縁部材70それぞれは、電極アセンブリ10とキャッププレート31との間に設けられることが可能である。
さらに、本実施形態にかかる第1端子21および第2端子22は、第1下部絶縁部材60および第2下部絶縁部材70に形成された貫通ホール61、71に挿入されて固定されてよい。
【0029】
本実施形態にかかるケース20は、長さ、幅、および高さを有する角形状であり、複数の側壁部23、24、つまり、ケース20の幅方向および高さ方向に互いに対向して延在する一対の第1側壁部23と、ケース20の長さ方向および高さ方向に互いに対向して延在し、一対の第1側壁部23を連結する一対の第2側壁部24と、を含むことができる。
したがって、本実施形態にかかる開口25は、一対の第1側壁部23および一対の第2側壁部24に囲まれて四角形状をなすことができる。
ここで、複数の側壁部23、24それぞれは、開口25に隣接して位置する結合面23a、24aを含むことができる。
詳細には、本実施形態にかかるケース20の第1側壁部23および第2側壁部24それぞれは、キャッププレート31が結合される第1結合面23aおよび第2結合面24aそれぞれを含むことができる。
【0030】
本実施形態にかかるキャップアセンブリ30は、ケース20の開口を覆うキャッププレート31と、切欠の形成されたベント部32と、電解液注入口33と、を含むことができる。
詳細には、本実施形態にかかるキャッププレート31は、長さおよび幅を有する四角形状で、一対の第1側壁部23の一部および一対の第2側壁部24の一部に結合されてよい。
【0031】
また、本実施形態にかかるキャッププレート31は、第1プレート31aと、第1プレート31aから開口25に向かって突出し、周壁部(側壁部23、24)の内側面に接触する突出部31bと、を含むことができる。
ここで、本実施形態にかかるキャッププレート31の突出部31bは、第1プレート31aの長さおよび幅方向から突出し、長さおよび幅を有する四角形状に形成されてよい。
また、本実施形態にかかるキャッププレート31の第1プレート31aの長さL3および幅W3は、ケース20の長さL1および幅W1より小さく形成され、ケース20の開口25の長さL2および幅W2より大きく形成される。
また、本実施形態にかかるキャッププレート31の突出部31bの長さおよび幅は、ケース20の開口25の長さL2および幅W2と略同一に形成されてよい。
ここで、キャッププレート31の突出部31bは、ケース20の開口25に締まり嵌め方式で結合されてよい。
したがって、本実施形態によれば、キャッププレート31の突出部31bが開口25に締まり嵌めされるため、ケース20の開口25の密閉性が向上でき、キャッププレート31とケース20との結合力が高められる。
【0032】
また、本実施形態にかかるキャッププレート31の第1プレート31aは、ケース20の開口に隣接する側壁部23、24に一端が垂直に結合される端部31a1、31a2によって、開口25に結合される。
詳細には、本実施形態にかかる四角形状の第1プレート31aは、一側端に位置する一対の第1端部31a1と、他側端に位置する、第1端部31a1を連結し、互いに対向する一対の第2端部31a2と、を含むことができる。
したがって、本実施形態にかかる第1プレート31aが開口25に取り付けられるとき、第1プレート31aの一対の第1端部31a1は、ケース20の第1側壁部23の第1結合面23aの少なくとも一部に取り付けられてよい。
また、本実施形態にかかる第1プレート31aの一対の第2端部31a2は、ケース20の第2側壁部24の第2結合面24aの少なくとも一部に取り付けられてよい。
詳細には、本実施形態によれば、第1プレート31aの長さL3および幅W3は、ケース20の長さL1および幅W1より小さいため、第1プレート31aの一対の第1端部31a1および一対の第2端部31a2それぞれは、ケース20の一対の第1側壁部23および第2側壁部24それぞれの第1結合面23aおよび第2結合面24aの少なくとも一部にのみ取り付けられてよい。
したがって、本実施形態によれば、ケース20の一対の第1側壁部23および第2側壁部24それぞれの第1結合面23aおよび第2結合面24aの、第1プレート31aの一対の第1端部31a1および一対の第2端部31a2が取り付けられていない部分と、第1プレート31aの一対の第1端部31a1および一対の第2端部31a2との間に溶接ビードを溶着させ、第1プレート31aをケース20の開口25の周囲に結合させることができる。
【0033】
以下、本実施形態にかかるケース20の一対の第1側壁部23および第2側壁部24に形成される溶接ビード部について詳細に説明する。
図3は、
図1におけるIII−III線に沿って切断した二次電池の断面図であり、
図4は、
図1におけるIV−IV線に沿って切断した二次電池の断面図である。
図3に示されているように、本実施形態にかかる電極アセンブリ10は、正極(positive electrode)11と、負極(negative electrode)12との間に、絶縁体のセパレータ13を介在させて巻き取って形成されてよい。
【0034】
図3を参照して説明すれば、本実施形態にかかる第1側壁部23の第1結合面23aの一部分には、第1プレート31aの第1端部31a1が取り付けられてよい。
詳細には、本実施形態にかかるケース20の第1側壁部23は、開口25に隣接して位置する第1領域t1と、開口25から離間して位置する第2領域t2と、を含むことができる。
ここで、本実施形態にかかる第1領域t1の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法は、第1側壁部23の第1結合面23aに取り付けられる第1プレート31aの第1端部31a1の張り出し長さと同一であってよい。
したがって、本実施形態にかかる第1結合面23aの、第1プレート31aが取り付けられていない領域の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法は、第1側壁部23の第2領域t2の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法と同一であってよい。
したがって、本実施形態によれば、ケース20の第1側壁部23の第2領域t2に対応する箇所に第1溶接ビード部B1が形成されてよい。
このとき、本実施形態にかかる第1溶接ビード部B1の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法(ビード幅)は、第2領域t2の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法と同一または小さくてよい。
また、本実施形態にかかる第1側壁部23の第2領域t2の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法は、第1側壁部23の厚さtの0.6倍程度であることが好ましい。
したがって、本実施形態にかかる第1溶接ビード部B1のビード幅は、第1側壁部23の厚さtの略0.6倍である0.6t程度に形成されてよい。
詳細には、本実施形態によれば、溶接ビードを溶着させ、第1プレート31aをケース20の開口25の周囲に結合させることができる。
【0035】
ここで、本実施形態によれば、第1プレート31aの第1端部31a1と、第1プレート31aの第1端部31a1が取り付けられていないケース20の第1側壁部23の第1結合面23aとの間の部分、つまり、第1側壁部23の第2領域t2が位置した部分に溶接ビードが溶着され、第1プレート31aをケース20の第1側壁部23に溶接することができる。
したがって、本実施形態によれば、第1プレート31aの第1端部31a1が取り付けられていない部分である、第1側壁部23の第2領域t2が位置した部分に第1溶接ビード部B1が形成されるため、第1溶接ビード部B1は、キャッププレート31の一端に位置した第1端部31a1に接触するように第2領域t2にのみ形成されてよい。
結局、本実施形態にかかる第1溶接ビード部B1は、第1側壁部23の第2領域t2にのみ形成されるため、ケース20の第1側壁部23を越えて突出して形成されない。
つまり、本実施形態によれば、第1溶接ビード部B1を第1側壁部23の第1結合面23aに形成させても、ケース20の全体長さL1は変化しない。
【0036】
図4を参照して説明すれば、本実施形態にかかる第2側壁部24の第2結合面24aの一部分には、第1プレート31aの第2端部31a2が取り付けられてよい。
詳細には、本実施形態にかかるケース20の第2側壁部24は、開口25に隣接して位置する第1領域t1と、開口25から離間して位置する第2領域t2と、を含むことができる。
ここで、本実施形態にかかる第2側壁部24の第1領域t1の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法は、第2側壁部24の第2結合面24aに取り付けられる第1プレート31aの第2端部31a2の張り出し長さと同一であってよい。
したがって、本実施形態にかかる第2結合面24aの、第1プレート31aが取り付けられていない領域の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法は、第2側壁部24の第2領域t2の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法と同一であってよい。
したがって、本実施形態によれば、ケース20の第2側壁部24の第2領域t2に対応する箇所に第2溶接ビード部B2が形成されてよい。
このとき、本実施形態にかかる第2溶接ビード部B2の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法(ビード幅)は、第2領域t2の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法と同一または小さくてよい。
また、本実施形態にかかる第2側壁部24の第2領域t2の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法は、第2側壁部24の厚さtの0.6倍程度であることが好ましい。
したがって、本実施形態にかかる第2溶接ビード部B2のビード幅は、第2側壁部24の厚さtの略0.6倍である0.6t程度に形成されてよい。
【0037】
詳細には、本実施形態によれば、溶接ビードを溶着させ、第1プレート31aをケース20の開口25の周囲に結合させることができる。
ここで、本実施形態によれば、第1プレート31aの第2端部31a2と、第1プレート31aの第2端部31a2が取り付けられていないケース20の第2側壁部24の第2結合面24aとの間の部分、つまり、第2側壁部24の第2領域t2が位置した部分に溶接ビードが溶着され、第1プレート31aをケース20の第2側壁部24に溶接することができる。
したがって、本実施形態によれば、第1プレート31aの第2端部31a2が取り付けられていない部分である、第2側壁部24の第2領域t2が位置した部分に第2溶接ビード部B2が形成されるため、第2溶接ビード部B2は、キャッププレート31の一端に位置した第2端部31a2に接触するように第2領域t2にのみ形成されてよい。
結局、本実施形態にかかる第2溶接ビード部B2は、第2側壁部24の第2領域t2にのみ形成されるため、ケース20の第2側壁部24を越えて突出して形成されない。
つまり、本実施形態によれば、第2溶接ビード部B2を第2側壁部24の第2結合面24aに形成させても、ケース20の全体幅W1は変化しない。
【0038】
結局、本実施形態によれば、ケース20とキャッププレート31との間に形成される溶接ビード部B1、B2が、ケース20の長さL1方向および幅W1方向にケース20の長さL1および幅W1を超えて突出することを防止することが可能になる。
したがって、本実施形態にかかる二次電池100は、ケース20とキャッププレート31とを溶接するとき、形成される溶接ビードによってケース20の体積が増加するのを防止することができる。
また、本実施形態にかかる二次電池100は、ケース20とキャッププレート31とを溶接するとき、形成される溶接ビードが、隣接して位置する他の二次電池と電気的に接続され、二次電池100の内部に短絡(short-cut)が発生するのを防止することができる。
【0039】
図5は、本発明の第1実施形態の変形例による二次電池の平面図である。
図5を参照して説明すれば、本実施形態にかかる二次電池101は、キャッププレート131を除いては、本発明の第1実施形態にかかる二次電池100と同一の構造を含むので、以下では、本発明の第1実施形態の二次電池100と同一の構造に関する詳細な説明は省略する。
【0040】
本実施形態にかかるキャッププレート131の第1プレート131aは、四角形状で、一側端に位置する一対の第1端部131a1と、他側端に位置する、第1端部131a1を連結し、互いに対向する一対の第2端部131a2と、を含むことができる。
また、本実施形態にかかるキャッププレート131の第1プレート131aの長さL3aおよび幅W3aは、ケース20の長さL1および幅W1より小さく形成されてよい。
したがって、本実施形態にかかる第1プレート131aが開口25に結合されるとき、第1プレート131aの第1端部131a1は、ケース20の第1側壁部23の第1結合面23aの少なくとも一部に取り付けられてよい。
また、本実施形態にかかる第1プレート131aの第2端部131a2は、ケース20の第2側壁部24の第2結合面24aの少なくとも一部に取り付けられてよい。
このとき、本実施形態によれば、第1プレート131aの長さL3aおよび幅W3aは、ケース20の長さL1および幅W1より小さいため、第1プレート131aの第1端部131a1および第2端部131a2それぞれは、ケース20の第1側壁部23および第2側壁部24の第1結合面23aおよび第2結合面24aの第1領域t1の少なくとも一部にのみ取り付けられてよい。
【0041】
本実施形態によれば、第1側壁部23の第1結合面23aの、第1プレート131aの第1端部131a1が位置しない部分、つまり、第2領域t2に第1溶接ビード部B1aが形成されてよい。
また、本実施形態によれば、第2側壁部24の第2結合面24aの、第1プレート131aの第2端部131a2が位置しない部分、つまり、第2領域t2に第2溶接ビード部B2aが形成されてよい。
ここで、本実施形態によれば、第1側壁部23の第1結合面23aに形成される第1溶接ビード部B1aの、第1側壁部23の厚さ方向に沿ったビード幅t1aは、第2側壁部24の第2結合面24aに形成される第2溶接ビード部B2aの、第2側壁部24の厚さ方向に沿ったビード幅t2aより大きく形成される。
例えば、本実施形態にかかる第1側壁部23および第2側壁部24の厚さtが同一のとき、第2溶接ビード部B2aのビード幅t2aが、第1側壁部23および第2側壁部24の厚さtの0.6倍程度に形成され、第1溶接ビード部B1aのビード幅t1aは、第1側壁部23および第2側壁部24の厚さtの0.7倍〜0.9倍程度に形成されてよい。
詳細には、本実施形態にかかる第1プレート131aの第1端部131a1は、長方形状の第1プレート131aの短辺から突出して形成され、第2端部131a2は、長方形状の第1プレート131aの長辺から突出して形成される。
したがって、ケース20の第1側壁部23の第1結合面23aに第1溶接ビード部B1aが形成可能な面積は、ケース20の第2側壁部24の第2結合面24aに第2溶接ビード部B2aが形成可能な面積より相対的に小さい。
結局、本実施形態によれば、第1溶接ビード部B1aのビード幅が、第2溶接ビード部B2aのビード幅よりも広くなるように、第1溶接ビード部B1a側の第2領域t2の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法t1aが第2溶接ビード部B2a側の第2領域t2の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法t2aより大きく形成されてよいので、第1プレート131aとケース20との結合力を、長方形状の第1プレート131aの長辺および短辺全体にわたって均一に維持することができる。
【0042】
図6は、本発明の第2実施形態にかかる二次電池を切断して正面方向からみた断面図であり、
図7は、本発明の第2実施形態にかかる二次電池を切断して側面方向からみた断面図である。
図6および
図7を参照して説明すれば、本実施形態にかかる二次電池200は、キャップアセンブリ230を除いては、本発明の第1実施形態にかかる二次電池100と同一の構造を含むので、以下では、本発明の第1実施形態の二次電池100と同一の構造に関する詳細な説明は省略する。
【0043】
本実施形態にかかるキャップアセンブリ230は、ケース20の開口を覆うキャッププレート231と、切欠の形成されたベント部232と、電解液注入口233と、を含むことができる。
また、本実施形態にかかるキャッププレート231は、ケース20の開口25に結合される。
詳細には、本実施形態にかかる四角形状のキャッププレート231は、一側端に互いに対向して位置する一対の第1端部231aと、他側端に位置する、第1端部231aを連結し、互いに対向する一対の第2端部231bと、を含むことができる。
したがって、本実施形態にかかるキャッププレート231が開口25に取り付けられるとき、キャッププレート231の第1端部231aとケース20の第1側壁部23の第1結合面23aの第1領域t1の少なくとも一部に取り付けられてよい。
また、本実施形態にかかるキャッププレート231の第2端部231bは、ケース20の第2側壁部24の第2結合面24aの第1領域t1の少なくとも一部に取り付けられてよい。
【0044】
したがって、本実施形態によれば、ケース20の第1側壁部23および第2側壁部24の第1結合面23aおよび第2結合面24aの、キャッププレート231の第1端部231aおよび第2端部231bが取り付けられていない領域である第2領域t2と、キャッププレート231の第1端部231aおよび第2端部231bと、に接触するように溶接ビードを溶着させ、キャッププレート231をケース20の開口25に結合させることができる。
【0045】
詳細には、本実施形態にかかるケース20の第1側壁部23は、開口25に隣接して位置する第1領域t1と、開口から離間して位置する第2領域t2と、を含むことができる。
ここで、本実施形態にかかる第1側壁部23の第1領域t1の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法は、第1側壁部23の第1結合面23aに取り付けられるキャッププレート231の第1端部231aの張り出し長さと同一であってよい。
したがって、本実施形態にかかる第1結合面23aの、キャッププレート231が取り付けられていない領域の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法は、第1側壁部23の第2領域t2の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法と同一であってよい。
したがって、本実施形態によれば、ケース20の第1側壁部23の第2領域t2に対応する箇所に第1溶接ビード部B21が形成されてよい。
このとき、本実施形態にかかる第1溶接ビード部B21の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法(ビード幅)は、第2領域t2の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法と同一または小さくてよい。
また、本実施形態にかかる第1側壁部23の第2領域t2の、第1側壁部23の厚さ方向に沿った寸法は、第1側壁部23の厚さtの0.6倍程度であることが好ましい。
したがって、本実実施形態にかかる第1溶接ビード部B21の厚さは、第1側壁部23の厚さtの略0.6倍である0.6t程度に形成されてよい。
結局、本実施形態にかかる第1溶接ビード部B21は、第1側壁部23の第2領域t2に形成されるため、ケース20の第1側壁部23を越えて突出して形成されない。
【0046】
また、本実施形態にかかる第2側壁部24の第2結合面24aの第1領域t1の少なくとも一部分には、キャッププレート231の第2端部231bが取り付けられてよい。
詳細には、本実施形態にかかるケース20の第2側壁部24は、開口25に隣接して位置する第1領域t1と、開口25から離間して位置する第2領域t2と、を含むことができる。
ここで、本実施形態にかかる第2側壁部24の第1領域t1の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法は、第2側壁部24の第2結合面24aに取り付けられるキャッププレート231の第2端部231bの張り出し長さと同一であってよい。
したがって、本実施形態にかかる第2結合面24aの、キャッププレート231が取り付けられていない領域の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法は、第2側壁部24の第2領域t2の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法と同一であってよい。
したがって、本実施形態によれば、ケース20の第2側壁部24の第2領域t2に対応する箇所に第2溶接ビード部B22が形成されてよい。
このとき、本実施形態にかかる第2溶接ビード部B22の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法(ビード幅)は、第2側壁部24の第2領域t2の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法と同一であってよい。
また、本実施形態にかかる第2側壁部24の第2領域t2の、第2側壁部24の厚さ方向に沿った寸法は、第2側壁部24の厚さtの0.6倍程度であることが好ましい。
したがって、本実施形態にかかる第2溶接ビード部B22のビード幅は、第2側壁部24の厚さtの略0.6倍である0.6t程度に形成されることが可能である。
【0047】
結局、本実施形態にかかる第2溶接ビード部B22は、キャッププレート231の一端に位置した第2端部231bに接触するように第2側壁部24の第2領域t2にのみ形成されるため、ケース20の第2側壁部24を越えて突出して形成されない。
したがって、本実施形態にかかる二次電池200は、ケース20とキャッププレート231とを溶接するとき、形成される溶接ビードによってケース20の体積が増加するのを防止することができる。
また、本実施形態にかかる二次電池200は、ケース20とキャッププレート231とを溶接するとき、形成される溶接ビードが、隣接して位置する他の二次電池と電気的に接続され、二次電池200の内部に短絡(short-cut)が発生するのを防止することができる。
【0048】
図8は、本発明の第3実施形態にかかる二次電池の斜視図であり、
図9は、
図8におけるX−X線に沿って切断した二次電池の断面図である。
図8および
図9を参照すれば、本実施形態にかかる二次電池300は、ケース320を除いては、本発明の第1実施形態にかかる二次電池100と同一の構成を含むので、以下では、本発明の第1実施形態にかかる二次電池100と同一の構成に関する詳細な説明は省略する。
【0049】
本実施形態にかかるケース320は角形状で、互いに対向する一対の第1側壁部323と、一対の第1側壁部323を連結し、互いに対向する一対の第2側壁部324と、を含むことができる。
本実施形態にかかるケース320の第1側壁部323および第2側壁部324それぞれは、キャッププレート31が結合され、第1領域t1と第2領域t2をそれぞれ含む第1結合面323aおよび第2結合面(図示せず)それぞれを含むことができる。
ここで、本実施形態にかかるケース320の第2側壁部324の第2結合面(図示せず)は、本発明の第1実施形態にかかるケース20の第2側壁部24の第2結合面24aと同一の構成であるので、以下では、詳細な説明は省略する。
【0050】
本発明のケース320の第1側壁部323の第1結合面323aの第2領域t2には、ケース320の幅方向に沿って溝部323a1が形成されてよい。
したがって、本実施形態によれば、第1プレート31aとケース320の第1結合面323aとを結合させる第1溶接ビード部B3は、第1結合面323aの第2領域t2に形成された溝部323a1に満たされる。
結局、本実施形態にかかる第1結合面323aの第2領域t2に形成された溝部323a1によって、第1溶接ビード部B3の形成される面積および厚さが増加するため、第1溶接ビード部B3によって第1プレート31aがケース320に強固に結合されることが可能である。
【0051】
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明がこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲と発明の詳細な説明および添付した図面の範囲内で多様に変形して実施することが可能である。