【課題を解決するための手段】
【0019】
その最も広い態様において、本発明は、インプラント配備デバイス/モジュールがインプラント/アンカーを配備のために保持するように構成され配置構成され、モジュールは外科手術の際に別々に使用されることもあり得る従来の外科用デバイス(たとえば、縫合糸カッター)に取り外し可能に固定できるようにさらに構成され配置構成されるモジュール式キットの概念を特徴とする。従来の外科用デバイスの機能は、インプラント配備デバイス/モジュールと組み合わせて使用され、それにより、デバイス/モジュールさらには各インプラント/アンカーを組織内に挿入し、各インプラント/アンカーを受動的または能動的のいずれかで配備する。
【0020】
特定の実施形態において、従来の外科用デバイスは、当業者に知られているような縫合糸カッターである。たとえば、縫合糸カッターは、Smith & Nephew FastFix Suture Systemまたは当技術分野で知られている他のそのような縫合システム(たとえば、Smith & Nephew Fast−Fix 360 Meniscal Repair System)に付随するものであり得る。
【0021】
より具体的には、本発明は、インプラント/アンカー配備デバイス/モジュール、そのようなインプラント/アンカー配備デバイス/モジュールを具現化するモジュール式キットの概念、インプラント/アンカーを組織内に配備するためのシステム、および、たとえば半月板修復手術で1つまたは複数のアンカー/インプラントを配備するための方法などの、そのようなインプラント/アンカーを使用して損傷した組織を治療するための方法を特徴とする。本発明のなおもさらなる態様/実施形態において、インプラント/アンカー配備デバイス/モジュールは、インプラント/アンカー配備デバイス/モジュールからアンカー/インプラントを配備させるために利用される機能を有する外科用デバイスに動作可能に結合される。
【0022】
より具体的には、そのようなインプラント配備デバイス/モジュールは、インプラント/アンカーを配備のために保持するように構成され配置構成され、モジュールは、インプラント配備デバイス/モジュールから切り離された後に外科手術の際に使用されることもあり得る従来の外科用デバイス(たとえば、縫合糸カッター)に取り外し可能に固定できるようにさらに構成され配置構成される。従来の外科用デバイスの機能は、インプラント配備デバイス/モジュールと組み合わせて使用され、それにより、各インプラントを組織内に挿入させ、各インプラント/アンカーを受動的または能動的のいずれかで配備する。特定の実施形態において、従来の外科用デバイスは、当業者に知られているような縫合糸カッターである。たとえば、縫合糸カッターは、Smith & Nephew FastFix Suture Systemまたは当技術分野で知られている他のそのような縫合システム(たとえば、Smith & Nephew Fast−Fix 360 Meniscal Repair System)に付随するものであり得る。それに加えて、そのようなインプラント/アンカーは、当業者に知られているような縫合糸アンカーを備えることができる。
【0023】
本発明の一態様によれば、外科用デバイスとともに使用するためのモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスを特徴とする。そのような配備デバイスは、近位端部分および遠位端部分を有する本体部材を備え、遠位端部分はインプラント/アンカーがそこから配備され得るように構成される。また、近位端部分は、外科用デバイスの第1の端部分に取り外し可能に取り付けられるように構成される。さらなる態様/実施形態において、本体部材の近位端部分は、外科用デバイスの第1の端部分を中に受け入れるために拡大された部分を備えるようにさらに構成される。
【0024】
なおもさらなる態様/実施形態において、外科用デバイスは、外科用デバイスの第1の端部分を含む第1の部材を備える。それに加えて、本体部材の近位端部分は、第1の端部分を含む外科用デバイスの第1の部材の対向する構造に取り外し可能に取り付けられるようにさらに構成される。さらなる態様/実施形態において、本体部材の近位端部分は、第1の部材の対向する構造内に設けられる相補的な特徴部、機構、部分構造、または同様のものと取り外し可能に係合するように構成されたコネクタ、機構、または構造を備えるようにさらに構成される。より具体的な態様/実施形態において、相補的な特徴部は、デバイスの意図された機能またはアンカー配備デバイスと係合させる目的のいずれかのために外科用デバイス(たとえば、縫合糸カッター)内に設けられる開口部、アーチファクト(たとえば、表面アーチファクト)、陥凹領域もしくは陥凹部、開口、または同様のものを備える。
【0025】
相補的な特徴部と取り外し可能に係合するコネクタ、機構、または構造は、本体部材の近位端部分に固定されるか、結合されるか、取り付けられるか、または一体形成され、固定機構の一部が内側部材の相補的な特徴部と取り外し可能に係合するように配置構成される固定機構、構造、またはコネクタを形成する。
【0026】
例示的な実施形態において、固定機構は、引き抜きの方向の軸方向移動を抑制するように外科用デバイスの遠位端または縫合糸カッターの内側部材にラッチで留められるか、または取り外し可能に係合するラッチングタイプの機構を形成する。より具体的には、固定機構は、本体部材の近位端部分に結合されるか、取り付けられるか、または他の何らかの形で一体形成される片持ち梁構造を備える。そのような片持ち梁構造は、そこから外向きに、内腔内に貫入して相補的な特徴部と係合する突起部またはプロング様要素も備える。
【0027】
さらなる態様/実施形態において、固定機構は、突起部が相補的な特徴部から係脱できるように外科医が片持ち梁構造を操作することを可能にするように構成されている操作部分も備える。たとえば、操作部分は、外科医が外向きの方向にプロングまたは突起部を移動して相補的な特徴部との係合を外すことを可能にし、それによって外科用デバイスが配備デバイスから脱着されるか、または切り離されることを可能にするように構成され配置構成され得る。
【0028】
なおもさらなる態様/実施形態において、外科用デバイスは、長軸に沿って延在する内腔を有する第2の部材を備える。それに加えて、外科用デバイスの第1の部材は、第2の部材の内腔内に配設され、第1の部材および第2の部材は、互いに対して移動可能である。より具体的な態様/実施形態において、第2の部材は、第1の部材に対して長軸に沿って移動可能である。
【0029】
なおもさらなる態様/実施形態において、そのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスは、本体部材の近位端部分上に移動可能に配設されている1つまたは複数のインプラント/アンカーをさらに備える。それに加えて、第2の部材が長軸に沿って一方の方向に移動すると、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々は配備前位置へ移動する。
【0030】
なおもさらなる態様/実施形態において、そのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスは、本体部材の遠位端部分上に移動可能に配設されている複数のインプラント/アンカーをさらに備え、第2の部材が長軸に沿って一方の方向に移動すると、第2のインプラント/アンカーは第1のインプラント/アンカーの配備後に配備前位置に移動される。
【0031】
なおもさらなる態様/実施形態において、本体部材の遠位端部分の先端部は、組織内に挿入されるように構成される。
【0032】
なおもいっそうより具体的な態様/実施形態において、外科用デバイスは、移動可能な外側部材および内側部材を有する縫合糸カッターであり、内側部材は本体部材の近位端部分に取り外し可能に取り付けられる。
【0033】
なおもいっそうより具体的な態様/実施形態において、本体部材は、少なくとも遠位端部分内の長軸に沿って延在する内腔と、これも長軸に沿って延在する内腔と連通する溝付き開口部とを備える。本明細書において指示されているように、なおもさらなる態様/実施形態において、そのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスは、本体部材の遠位端部分上に移動可能に配設されている1つまたは複数のインプラント/アンカーをさらに備える。より具体的には、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々は、インプラント/アンカーの一部が本体部材の遠位部分の外側表面よりも上に延在するように溝付き開口部内に移動可能に配設される。なおもより具体的な実施形態において、第2の部材が長軸に沿って一方の方向に移動すると、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々は配備前位置へ(たとえば、保管位置、初期位置、または中間位置から配備前位置へ)移動する。
【0034】
なおもさらなる態様/実施形態において、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々または複数のそのようなインプラント/アンカーの各々は、インプラント/アンカーの各々が縫合糸によって互いに結合されるように構成され配置構成される。
【0035】
なおもさらなる態様/実施形態において、本体部材の遠位端部分は、X−Y−Z方向に所与の外形を有するように構成され配置構成される。さらなる態様/実施形態において、所与の外形は、本体部材の遠位端部分の長軸が外科用デバイスの第1の部材の長軸に平行であるような外形であるか、または所与の外形は、本体部材の遠位端部分の長軸が外科用デバイスの第1の部材の長軸に対してある角度を成すような外形である。なおもさらなる態様において、遠位端部分の長軸は、弓形であるかもしくは湾曲しており、したがって湾曲したセグメントまたは部分は単一平面内にあるか、または3次元構造を形成するようなものである。
【0036】
なおもさらなる態様/実施形態において、本体部材の遠位端部分は、標的領域への遠位端部分の誘導を円滑にするように選択された所与の幾何学的形状を有するようにさらに構成される。より具体的な態様において、本発明は、複数のそのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスを備えることができ、少なくとも1つの本体部材の遠位端部分の幾何学的形状は、別の本体部材の遠位端部分の幾何学的形状と異なる。
【0037】
本発明のなおも別の態様によれば、縫合糸アンカーなどのインプラントを組織内に送達するか、または配備することができる別のインプラント配備デバイス/モジュールを特徴とする。そのようなインプラント配備デバイス/モジュールは、配備のために1つまたは複数のインプラントを保持するインプラント保持部材を備え、インプラント保持部材は第1の端部と第2の端部とを有する。保持部材の第1の端部は、組織内に挿入されるように、また1つまたは複数のインプラントがそこから配備できるように構成される。保持部材の第2の端部は、外科用デバイスの端部分に取り外し可能に固定されるように構成される。保持部材の第2の端部が外科用デバイスの端部分に取り外し可能に固定されるときに、外科用デバイスの機能が、保持部材の第2の端部に動作可能に結合される。
【0038】
なおもさらなる態様/実施形態において、保持部材の第2の端部は、外科用デバイスの端部分に設けられた相補的な特徴部、機構、部分構造、または同様のものと取り外し可能に係合するように構成されているコネクタ、機構、または構造を備えるようにも構成される。このようにして、機構または同様のものおよび相補的な特徴部または同様のものが、それぞれ位置決めされるときに、機構は、相補的な特徴部と取り外し可能に係合し、インプラント保持部材は、外科用デバイスに対して軸方向に移動可能でない。
【0039】
さらなる態様/実施形態において、保持部材の近位端部分は、コネクタ、機構、または構造を含むようにさらに構成される。より具体的な態様/実施形態において、相補的な特徴部は、デバイスの意図された機能またはアンカー配備デバイスと係合させる目的のいずれかのために外科用デバイス(たとえば、縫合糸カッター)内に設けられる開口部、アーチファクト(たとえば、表面アーチファクト)、陥凹領域もしくは陥凹部、開口、または同様のものを備える。
【0040】
相補的な特徴部と取り外し可能に係合するコネクタ、機構、または構造は、保持部材の近位端部分に固定されるか、結合されるか、取り付けられるか、または一体形成され、固定機構の一部が内側部材の相補的な特徴部と取り外し可能に係合するように配置構成される固定機構、構造、またはコネクタを形成する。
【0041】
例示的な実施形態において、固定機構は、引き抜きの方向の軸方向移動を抑制するように外科用デバイスの遠位端または縫合糸カッターの内側部材にラッチで留められるか、または取り外し可能に係合するラッチングタイプの機構を形成する。より具体的には、固定機構は、保持部材の近位端部分に結合されるか、取り付けられるか、または他の何らかの形で一体形成される片持ち梁構造を備える。そのような片持ち梁構造は、そこから外向きに、内腔内に貫入して相補的な特徴部と係合する突起部またはプロング様要素も備える。
【0042】
さらなる態様/実施形態において、固定機構は、突起部が相補的な特徴部から係脱できるように外科医が片持ち梁構造を操作することを可能にするように構成されている操作部分も備える。たとえば、操作部分は、外科医が外向きの方向にプロングまたは突起部を移動して相補的な特徴部との係合を外すことを可能にし、それによって外科用デバイスが配備デバイスから脱着されるか、または切り離されることを可能にするように構成され配置構成され得る。
【0043】
なおもさらなる態様/実施形態において、保持部材の第1の端部は、X−Y−Z方向に所与の外形を有するように構成される。さらなる態様/実施形態において、所与の外形は、保持部材の第2の端部の長軸が保持部材の第1の端部の長軸に対応するような外形であるか、または所与の外形は、保持部材の第2の端部の長軸が保持部材の第1の端部の長軸に対してある角度を成すような外形である。なおもさらなる態様/実施形態において、遠位端部分または保持部材の第2の端部は、湾曲したセグメントまたは部分が単一平面内にあるように配置構成されるかまたは3次元構造を形成するような弓形のもしくは湾曲した外形を有するように構成され配置構成される。
【0044】
なおもさらなる態様/実施形態において、インプラント配備デバイス/モジュールは、外科用デバイスと組み合わせて使用される。また、外科用デバイスは、縫合糸カッターであってよい。
【0045】
例示されている実施形態において、外科用デバイスの第2の部材が外科用デバイスの第1の部材に対して移動可能であるが、これは本発明の範囲に関する制限とはならないものとする。第1の部材が第2の部材に対して移動可能であることは、企図されており、したがって本発明の範囲内にある。それに加えて、本体部材の近位端が外科用デバイスの第1の端部分に固定できること、および第1の部材が本体部材の内腔内で移動し、各インプラントアンカーを長軸に沿って配備前位置まで移動させることも企図される。
【0046】
本発明のなおも別の態様によれば、インプラント/アンカーを組織内に配備するためのシステムを特徴とする。そのようなシステムは、インプラント/アンカーの配備に直接関係しない手術を実行するように構成されている外科用デバイスと、本明細書で説明されているようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスとを備える。より具体的な実施形態において、そのようなシステムは、少なくとも1つのモジュール式インプラント/アンカー配備デバイス、1つまたは複数のモジュール式インプラント/アンカー配備デバイス、複数のそのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイス、または多数の(たとえば、3〜6個以上の)そのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスを含む。
【0047】
特定の態様/実施形態において、そのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスの各々は、近位端部分および遠位端部分を有する本体部材を備え、遠位端部分はインプラント/アンカーがそこから配備されるように構成される。また、近位端部分は、外科用デバイスの第1の端部分に取り外し可能に取り付けられるように構成される。さらなる態様/実施形態において、本体部材の近位端部分は、外科用デバイスの第1の端部分を中に受け入れるための拡大された部分を備えるようにさらに構成される。
【0048】
なおもさらなる態様/実施形態において、外科用デバイスは、外科用デバイスの第1の端部分を含む第1の部材を備える。それに加えて、本体部材の近位端部分は、第1の端部分を含む外科用デバイスの第1の部材の対向する構造に取り外し可能に取り付けられるようにさらに構成される。さらなる態様/実施形態において、本体部材の近位端部分は、第1の部材の対向する構造内に設けられる相補的な特徴部、機構、部分構造、または同様のものと取り外し可能に係合するように構成されているコネクタ、機構、または構造を備えるようにさらに構成される。より具体的な態様/実施形態において、相補的な特徴部は、デバイスの意図された機能またはアンカー配備デバイスと係合させる目的のいずれかのために外科用デバイス(たとえば、縫合糸カッター)内に設けられる開口部、アーチファクト(たとえば、表面アーチファクト)、陥凹領域もしくは陥凹部、開口、または同様のものを備える。
【0049】
相補的な特徴部と取り外し可能に係合するコネクタ、機構、または構造は、本体部材の近位端部分に固定されるか、結合されるか、取り付けられるか、または一体形成され、固定機構の一部が内側部材の相補的な特徴部と取り外し可能に係合するように配置構成される固定機構、構造、またはコネクタを形成する。
【0050】
例示的な実施形態において、固定機構は、引き抜きの方向の軸方向移動を抑制するように外科用デバイスの遠位端または縫合糸カッターの内側部材にラッチで留められるか、または取り外し可能に係合するラッチングタイプの機構を形成する。より具体的には、固定機構は、本体部材の近位端部分に結合されるか、取り付けられるか、または他の何らかの形で一体形成される片持ち梁構造を備える。そのような片持ち梁構造は、そこから外向きに、内腔内に貫入して相補的な特徴部と係合する突起部またはプロング様要素も備える。
【0051】
さらなる態様/実施形態において、固定機構は、突起部が相補的な特徴部から係脱できるように外科医が片持ち梁構造を操作することを可能にするように構成されている操作部分も備える。たとえば、操作部分は、外科医が外向きの方向にプロングまたは突起部を移動して相補的な特徴部との係合を外すことを可能にし、それによって外科用デバイスが配備デバイスから脱着されるか、または切り離されることを可能にするように構成され配置構成され得る。
【0052】
なおもさらなる態様/実施形態において、外科用デバイスは、長軸に沿って延在する内腔を有する第2の部材を備える。それに加えて、外科用デバイスの第1の部材は、第2の部材の内腔内に配設され、第1の部材および第2の部材は、互いに対して移動可能である。より具体的な態様/実施形態において、第2の部材は、第1の部材に対して長軸に沿って移動可能である。
【0053】
なおもさらなる態様/実施形態において、そのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスは、本体部材の遠位端部分上に移動可能に配設されている1つまたは複数のインプラント/アンカーをさらに備える。それに加えて、外科用デバイスの第2の部材が長軸に沿って一方の方向に移動すると、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々は、保管位置、初期位置、または中間位置から配備前位置へ移動する。
【0054】
なおもさらなる態様/実施形態において、そのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスは、本体部材の遠位端部分上に移動可能に配設されている複数のインプラント/アンカーをさらに備え、外科用デバイスの第2の部材が長軸に沿って一方の方向に移動すると、第2のインプラント/アンカーは第1のインプラント/アンカーの配備後に配備前位置に移動される。
【0055】
なおもさらなる態様/実施形態において、本体部材の遠位端部分の先端部は、組織内に挿入されるように構成される。
【0056】
なおもいっそうより具体的な態様/実施形態において、外科用デバイスは、移動可能な外側部材および内側部材を有する縫合糸カッターであり、内側部材は本体部材の近位端部分に取り外し可能に取り付けられる。
【0057】
なおもいっそうより具体的な態様/実施形態において、本体部材は、少なくとも遠位端部分内の長軸に沿って延在する内腔と、これも長軸に沿って延在する内腔と連通する溝付き開口部とを備える。本明細書において指示されているように、なおもさらなる態様/実施形態において、そのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスは、本体部材の遠位端部分上に移動可能に配設されている1つまたは複数のインプラント/アンカーをさらに備える。より具体的には、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々は、各インプラント/アンカーの一部が本体部材の遠位部分の外側表面よりも上に延在するように溝付き開口部内に移動可能に配設される。なおもより具体的な実施形態において、外科用デバイスの第2の部材が長軸に沿って一方の方向に移動すると、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々は配備前位置へ移動する(たとえば、保管位置、初期位置、または中間位置から配備前位置へ)。
【0058】
なおもさらなる態様/実施形態において、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々または複数のもしくは多数のそのようなインプラント/アンカーの各々は、インプラント/アンカーの各々が縫合糸によって互いに結合されるように構成され配置構成される。
【0059】
なおもさらなる態様/実施形態において、本体部材の遠位端部分は、X−Y−Z方向に所与の外形を有するように構成され配置構成される。さらなる態様/実施形態において、所与の外形は、本体部材の遠位端部分の長軸が外科用デバイスの第1の部材の長軸に平行であるような外形であるか、または所与の外形は、本体部材の遠位端部分の長軸が外科用デバイスの第1の部材の長軸に対してある角度を成すような外形である。なおもさらなる態様/実施形態において、遠位端部分は、湾曲した部分が単一平面内にあるように、または3次元湾曲構造を形成するように配置構成された弓形のもしくは湾曲した外形を有するように構成され配置構成される。
【0060】
なおもさらなる態様/実施形態において、本体部材の遠位端部分は、標的組織領域への遠位端部分の誘導を円滑にするように選択された所与の幾何学的形状を有するようにさらに構成される。より具体的な態様において、本発明は、複数のそのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスを備えることができ、少なくとも1つの本体部材の遠位端部分の幾何学的形状は、別の本体部材の遠位端部分の幾何学的形状と異なる。
【0061】
本発明のなおも別の態様によれば、そのような配備されたインプラント/アンカーを使用して損傷した組織を治療するためのシステムを特徴とする。より具体的な態様/実施形態において、損傷半月板を修復するための修復手術などの組織修復手術の際に1つまたは複数のアンカー/インプラントを配備するための方法を特徴とする。
【0062】
そのような方法は、少なくとも1つのモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスと、インプラント/アンカーの配備に直接関係しない手術を実行するように構成されている外科用デバイスとを提供するステップを含む。提供される少なくとも1つのモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスも、近位端部分および遠位端部分を有する本体部材を備え、遠位端部分はインプラント/アンカーがそこから配備され得るように構成される。さらに、近位端部分は、外科用デバイスの第1の端部分に取り外し可能に取り付けられるように構成される。
【0063】
そのような方法は、本体部材の近位端部分を外科用デバイスの第1の端部分に取り外し可能に固定するステップ、さらにはモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスおよび外科用デバイスの少なくとも結合されている部分を患者の身体内に挿入するステップをさらに含む。それに加えて、そのような方法は、本体部材の遠位端部分を身体内の所望の位置に配置するステップと、インプラント/アンカーを本体部材の遠位端部分から配備するステップとをさらに含む。なおもさらなる態様/実施形態において、そのような配置するステップは、遠位端部分が所望の身体位置に配置されるように、結合された外科用デバイスを操作するステップを含む。さらなる態様/実施形態において、本体部材の近位端部分は、外科用デバイスの第1の端部分を中に受け入れるための拡大された部分を備えるようにさらに構成される。
【0064】
さらなる態様/実施形態において、そのような方法は、本体部材の遠位端部分を配置した後に、遠位端部分が半月板を通過するように外科用デバイスを操作するステップをさらに含む。また、そのような配備するステップは、そのような操作の後にインプラント/アンカーを配備するステップを含む。さらに、インプラント/アンカーを配備するステップを完了した後に、そのような方法は、本体部材の近位端部分と外科用デバイスの第1の端部分との接続を外すステップをさらに含み、それによってその後外科用デバイスを意図される方式で使用できる。より具体的な実施形態において、そのような配備ステップの後に、そのような方法は、そのような接続を外すステップを実行する前に、結合されている配備デバイスおよび外科用デバイスを身体から引き抜くステップを含む。
【0065】
さらなる態様/実施形態において、本体部材の近位端部分は、外科用デバイスの第1の部材の対向する構造内に設けられる相補的な特徴部、機構、部分構造、または同様のものと取り外し可能に係合するように構成されているコネクタ、機構、または構造を備えるようにさらに構成される。より具体的な態様/実施形態において、相補的な特徴部は、デバイスの意図された機能またはアンカー配備デバイスと係合させる目的のいずれかのために外科用デバイス(たとえば、縫合糸カッター)内に設けられる開口部、アーチファクト(たとえば、表面アーチファクト)、陥凹領域もしくは陥凹部、開口、または同様のものを備える。本体部材の近位端部分を外科用デバイスの第1の端部分に取り外し可能に固定するそのようなステップは、また、本体部材のコネクタ、機構、または構造を外科用デバイスの相補的な特徴部または同様のものに取り外し可能に係合させるステップをさらに含む。より具体的には、突起部を開口と取り外し可能に係合させる。
【0066】
相補的な特徴部と取り外し可能に係合するコネクタ、機構、または構造は、本体部材の近位端部分に固定されるか、結合されるか、取り付けられるか、または一体形成され、固定機構の一部が内側部材の相補的な特徴部と取り外し可能に係合するように配置構成される固定機構、構造、またはコネクタを形成する。
【0067】
例示的な実施形態において、固定機構は、引き抜きの方向の軸方向移動を抑制するように外科用デバイスの遠位端または縫合糸カッターの内側部材にラッチで留められるか、または取り外し可能に係合するラッチングタイプの機構を形成する。より具体的には、固定機構は、本体部材の近位端部分に結合されるか、取り付けられるか、または他の何らかの形で一体形成される片持ち梁構造を備える。そのような片持ち梁構造は、そこから外向きに、内腔内に貫入して相補的な特徴部と係合する突起部またはプロング様要素も備える。
【0068】
さらなる態様/実施形態において、固定機構は、突起部が相補的な特徴部から係脱できるように外科医が片持ち梁構造を操作することを可能にするように構成されている操作部分も備える。たとえば、操作部分は、外科医が外向きの方向にプロングまたは突起部を移動して相補的な特徴部との係合を外すことを可能にし、それによって外科用デバイスが配備デバイスから脱着されるか、または切り離されることを可能にするように構成され配置構成され得る。
【0069】
なおもさらなる態様/実施形態において、提供される外科用デバイスは、外科用デバイスの第1の端部分を含む第1の部材を備え、本体部材の近位端部分は、第1の端部分を含む外科用デバイスの第1の部材の対向する構造に取り外し可能に取り付けられるようにさらに構成される。それに加えて、取り外し可能に固定するそのようなステップは本体部材の近位端部分を第1の部材の対向する構造に取り外し可能に固定するステップを含む。
【0070】
なおもさらなる態様/実施形態において、提供される外科用デバイスは、移動可能な外側部材および内側部材を有する縫合糸カッターであり、内側部材は本体部材の近位端部分に取り外し可能に取り付けられる。
【0071】
なおもさらなる態様/実施形態において、提供される外科用デバイスは、長軸に沿って延在する内腔を有する第2の部材を備え、外科用デバイスの第1の部材は、第2の部材の内腔内に配設され、第1の部材および第2の部材は、互いに対して移動可能である。より具体的な態様/実施形態において、第2の部材は、第1の部材に対して長軸に沿って移動可能である。
【0072】
なおもさらなる態様/実施形態において、提供されるモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスは、本体部材の遠位端部分上に移動可能に配設されている1つまたは複数のインプラント/アンカーをさらに備える。それに加えて、そのような方法は、外科用デバイスの第2の部材を長軸に沿って一方の方向に移動して、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々を(たとえば、保管位置、初期位置、または中間位置から)配備前位置へ移動するステップをさらに含む。
【0073】
なおもさらなる態様/実施形態において、提供されるモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスは、複数または多数のインプラント/アンカーをさらに備える。また、外科用デバイスの第2の部材を長軸に沿って一方の方向にそのように移動させると、第2のインプラント/アンカーが第1のインプラント/アンカーの配備の後に配備前位置へ移動させられ得る。
【0074】
なおもいっそうより具体的な態様/実施形態において、本体部材は、少なくとも遠位端部分内の長軸に沿って延在する内腔と、これも長軸に沿って延在する内腔と連通する溝付き開口部とを備える。本明細書において指示されているように、なおもさらなる態様/実施形態において、そのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスは、本体部材の近位端部分上に移動可能に配設されている1つまたは複数のインプラント/アンカーをさらに備える。より具体的には、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々は、インプラント/アンカーの一部が本体部材の遠位部分の外側表面よりも上に延在するように溝付き開口部内に移動可能に配設される。
【0075】
なおもより具体的な実施形態において、外科用デバイスの第2の部材が長軸に沿って一方の方向に移動すると、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々は配備前位置へ移動する(たとえば、保管位置、初期位置、または中間位置から配備前位置へ)。それに加えて、そのような方法は、長軸に沿って「一方の方向」に第2の部材を移動して、それによって溝付き開口部内のインプラント/アンカーの各々を配備前位置へ移動するステップをさらに含む。
【0076】
なおもさらなる態様/実施形態において、少なくとも1つのインプラント/アンカーの各々または複数のもしくは多数のそのようなインプラント/アンカーの各々は、インプラント/アンカーの各々が縫合糸によって互いに結合されるように構成され配置構成される。さらに、そのような方法は、少なくとも1つのインプラント/アンカーまたは複数のもしくは多数のそのようなインプラント/アンカーの配備に続いて縫合糸を操作して損傷組織を係合させるステップを含む。
【0077】
なおもさらなる態様/実施形態において、外科用デバイスは縫合糸カッターであり、そのような方法は、結合されている縫合糸カッターとモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスとの接続を外すステップと、その後、切り離された縫合糸カッターを使用して縫合糸(たとえば、縫合糸の過剰な長さ分)を切断するステップとをさらに含む。
【0078】
なおもさらなる態様/実施形態において、本体部材の遠位端部分は、X−Y−Z方向に所与の外形を有するように構成され配置構成される。より具体的な態様/実施形態において、所与の外形は、本体部材の遠位端部分の長軸が外科用デバイスの第1の部材の長軸に平行であるような外形であるか、または所与の外形は、本体部材の遠位端部分の長軸が外科用デバイスの第1の部材の長軸に対してある角度を成すような外形である。なおもさらなる態様/実施形態において、遠位端部分は、湾曲した部分が単一平面内にあるようにまたは3次元構造を形成するように配置構成された弓形のもしくは湾曲した外形を有するように構成され配置構成される。
【0079】
なおもさらなる態様/実施形態において、本体部材の遠位端部分は、標的組織領域への遠位端部分の誘導を円滑にするように確立された所与の幾何学的形状を有するように構成可能である。より具体的な態様において、本発明は、複数のまたは多数の(たとえば、3〜6個以上の)そのようなモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスを備えることができ、少なくとも1つの本体部材の遠位端部分の幾何学的形状は、別の本体部材の遠位端部分の幾何学的形状と異なる。
【0080】
さらなる態様/実施形態において、そのような方法は、所望の外形または幾何学的形状を有する所与のモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスを選択するステップを含み、本体部材の遠位端部分を配置するそのようなステップは、所望の外形または幾何学的形状を有する本体部材の遠位端部分が標的組織領域もしくは修復部位の近くに配置されるように選択されたモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスを操作するステップを含む。
【0081】
なおもさらなる態様/実施形態において、そのような方法は、遠位端部分の少なくとも1つのセグメントを組織または半月板に通し、その後インプラント/アンカーを配備するステップをさらに含む。その後、そのような方法は、遠位端部分を組織から引き抜くステップと、配備されるべき別のインプラント/アンカーがある場合に、遠位端部分を別の位置に配置し、別のインプラント/アンカーを配備するためにこのプロセスを繰り返すステップとをさらに含む。
【0082】
本発明のなおもさらに別の態様によれば、外科用デバイスキットを特徴とする。そのような外科用デバイスキットは、インプラント/アンカーの配備に直接関係しない手術を実行するように構成されている外科用デバイスと、少なくとも1つのモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスとを備える。さらなる態様/実施形態において、外科用デバイスは、縫合糸カッターである。
【0083】
少なくとも1つのモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスの各々は、近位端部分と遠位端部分とを有する本体部材を備える。遠位端部分は、インプラント/アンカーがそこから配備できるように構成される。近位端部分は、外科用デバイスの第1の端部分に取り外し可能に取り付けられるように構成される。
【0084】
さらなる態様/実施形態において、本体部材の近位端部分は、外科用デバイスの第1の端部分を中に受け入れるための拡大された部分と、外科用デバイスの第1の部材の対向する構造内に設けられる相補的な特徴部、機構、部分構造、または同様のものと取り外し可能に係合するように構成されているコネクタ、機構、または構造と、のうちの一方または両方を備えるようにさらに構成される。より具体的な態様/実施形態において、相補的な特徴部は、デバイスの意図された機能またはアンカー配備デバイスと係合させる目的のいずれかのために外科用デバイス(たとえば、縫合糸カッター)内に設けられる開口部、アーチファクト(たとえば、表面アーチファクト)、陥凹領域もしくは陥凹部、開口、または同様のものを備える。本体部材の近位端部分を外科用デバイスの第1の端部分に取り外し可能に固定するそのようなステップは、また、本体部材のコネクタ、機構、または構造を外科用デバイスの相補的な特徴部または同様のものに取り外し可能に係合させるステップをさらに含む。より具体的には、突起部を開口と取り外し可能に係合させる。
【0085】
相補的な特徴部と取り外し可能に係合するコネクタ、機構、または構造は、本体部材の近位端部分に固定されるか、結合されるか、取り付けられるか、または一体形成され、固定機構の一部が内側部材の相補的な特徴部と取り外し可能に係合するように配置構成される固定機構、構造、またはコネクタを形成する。
【0086】
例示的な実施形態において、固定機構は、引き抜きの方向の軸方向移動を抑制するように外科用デバイスの遠位端または縫合糸カッターの内側部材にラッチで留められるか、または取り外し可能に係合するラッチングタイプの機構を形成する。より具体的には、固定機構は、本体部材の近位端部分に結合されるか、取り付けられるか、または他の何らかの形で一体形成される片持ち梁構造を備える。そのような片持ち梁構造は、そこから外向きに、内腔内に貫入して相補的な特徴部と係合する突起部またはプロング様要素も備える。
【0087】
さらなる態様/実施形態において、固定機構は、突起部が相補的な特徴部から係脱できるように外科医が片持ち梁構造を操作することを可能にするように構成されている操作部分も備える。たとえば、操作部分は、外科医が外向きの方向にプロングまたは突起部を移動して相補的な特徴部との係合を外すことを可能にし、それによって外科用デバイスが配備デバイスから脱着されるか、または切り離されることを可能にするように構成され配置構成され得る。
【0088】
なおもさらなる態様/実施形態において、提供される外科用デバイスは、外科用デバイスの第1の端部分を含む第1の部材を備え、本体部材の近位端部分は、第1の端部分を含む外科用デバイスの第1の部材の対向する構造に取り外し可能に取り付けられるようにさらに構成される。それに加えて、取り外し可能に固定するそのようなステップは、本体部材の近位端部分を第1の部材の対向する構造に取り外し可能に固定するステップを含む。
【0089】
なおもさらなる態様/実施形態において、本体部材の遠位端部分は、標的領域への遠位端部分の誘導を円滑にするように選択された所与の幾何学的形状を有するようにさらに構成される。
【0090】
なおもさらなる態様/実施形態において、そのような外科用キットは、複数のまたは多数のモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスをさらに備え、各本体部材の遠位端部分は、標的領域への遠位端部分の誘導を円滑にするように選択された所与の幾何学的形状を有するようにさらに構成される。また、キットの少なくとも1つの本体部材の遠位端部分の幾何学的形状は、キットの別の本体部材の遠位端部分の幾何学的形状と異なる。
【0091】
なおもさらなる態様/実施形態において、縫合糸カッターは、移動可能な外側部材および内側部材を有し、内側部材の端部は本体部材の近位端部分に取り外し可能に取り付けられる。
【0092】
なおもさらなる態様/実施形態において、本体部材の遠位端部分は、標的領域への遠位端部分の誘導を円滑にするように確立された所与の幾何学的形状または外形を有するようにさらに構成される。たとえば、遠位端部分は、直線的な幾何学的形状を備えることができ、遠位端が本体部材の長軸に対してある角度を成すように形成されるか、または湾曲した、または弓形の幾何学的形状を備えるように配置構成される。そのような湾曲および角度は、2つの異なる方向のうちの一方の方向にあるか、同じ平面もしくは異なる平面内にあるか、または3次元構造を形成するように確立され得る。このようにして、外科医に、外科医が所与の組織修復手術を実行するのに最も適しているものをそこから選択できる多数の異なるモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスを提供することができる。
【0093】
なおもさらなる態様/実施形態において、そのような外科用デバイスキットは、本明細書で説明されているような1つまたは複数の、複数の、または多数のモジュール式インプラント/アンカー配備デバイスを具現化することができる。
【0094】
本発明の他の態様および実施形態について以下で説明する。
【0095】
定義
本発明は、次の定義を参照することで最も明確に理解される。
【0096】
USPまたはUSP番号は、米国特許番号を意味すると理解されるものとし、米国公開番号は、米国公開特許出願番号を意味すると理解されるものとする。
【0097】
本発明および請求項に向けられた説明で使用されているような「含む」、「備える」、および「具備する」という言い回しは、制約のない形式で使用され、したがって「限定はしないが、含む」を意味すると解釈されるべきである。また、「結合する」という言い回しは、間接的または直接的のいずれかの接続を意味することを意図されている。したがって、第1のコンポーネントが、第2のコンポーネントに結合されている場合、その接続は、直接的接続を通じてのもの、または他のコンポーネント、デバイス、および接続部を介しての間接的接続を通じてのものであってよい。さらに、「軸方向」および「軸方向に」という言い回しは、一般的に、中心軸または長手方向軸に沿っているか、または実質的に平行であることを意味し、「径方向」または「径方向に」という言い回しは、一般的に、中心の長手方向軸に垂直であることを意味する。
【0098】
それに加えて、「上」、「下」、「上側」、「下側」などの方向を示す言い回しは、添付図面を参照する際の便宜のために使用される。一般に、「上」、「上側」、「上向き」および同様の言い回しは、器具、デバイス、装置、またはシステムの近位端に向かう方向を指し、「下」、「下側」、「下向き」および同様の言い回しは、器具、デバイス、装置、またはシステムの遠位端に向かう方向を指すが、例示のみを目的としており、これらの言い回しは、開示を制限することを意図されていない。
【0099】
本明細書で使用される場合、「切断」または「切断する」という言い回しは、本発明の方法、器具、または装置を説明する際に使用されるとき、骨、軟骨、靱帯、または組織に対して外科的に作業するための当技術分野で知られている多数の技術もしくは操作のうちのどれかを包含するように理解されるものとし、そのような技術は、限定はしないが、骨または組織のトリミング、成形、切除、磨り減らし、または研磨を含む。
【0100】
組織という用語は、以下で使用されるときに、限定はしないが、皮膚、皮下材料、軟骨、筋肉、骨、骨組織(たとえば、椎骨)、および靱帯を含む人体の一部分または構造であると理解されるものとする。より具体的には、組織という用語は、膝または膝関節に付随する人体の一部分もしくは構造を特に含むか、または指すように理解されるものとする。
【0101】
本発明の性質および所望の対象の理解をより完全にするために、添付図面と併せて記載される次の詳細な説明が参照される。添付図面では、類似の参照符号はいくつかの図全体を通して対応する部分を表す。