(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
クエン酸、リンゴ酸、リン酸、乳酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、EDTAから選ばれる1種以上のキレート剤、酢酸、糖類、卵黄、食用油脂、増粘剤および水分を含有し、
前記食用油脂含有量が1〜40質量%であり、
前記糖類含有量が5〜40質量%であり、
水分活性が0.90〜0.96であり、
pHが3.0〜4.0であり、
粘度(20℃)が50〜600Pa・sであり、
40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値が10〜20である、
酸性水中油型乳化調味料。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本発明において、格別に断らない限り、「部」は「質量部」を意味し、「%」は「質量%」を意味する。
【0010】
<本発明の特徴>
本発明の酸性水中油型乳化調味料は、マヨネーズ、ドレッシング、タルタルソース等の酸性水中油型乳化調味料であって、食用油脂含有量が1〜40質量%である低オイルの酸性水中油型乳化調味料であるが、後述するようにpHが3〜4、水分活性が0.90〜0.96であり、従前の酸性水中油型乳化調味料よりもpH及び水分活性のいずれもが低く調整されている。更に、このような低pH、低水分活性の範囲において、卵黄等のタンパク質、糖類、キレート剤などの成分を調整し、高温化で一定期間保存後のb
*値による測定値を10〜20とすることにより、本発明の酸性水中油型乳化調味料は、食用油脂含有量が少ないにもかかわらず、長期保存しても離水が生じ難いものとなる。
【0011】
<酸性水中油型乳化調味料>
本発明の酸性水中油型乳化調味料の製品形態としては、食用油脂、食酢および卵黄を含有するマヨネーズ類または半固形状乳化ドレッシング等のpHが4.6以下の酸性水中油型乳化調味料である。
【0012】
<水分活性>
本発明の酸性水中油型乳化調味料は、水分活性が0.90以上0.96以下となるように、各成分の配合量を適宜調整することが好ましい。水分活性を0.90以上0.96以下、0.90以上0.95以下、0.90以上0.94以下、特に0.92以上0.95以下、0.92以上0.94以下とすることにより、長期保存しても離水が生じ難いものとすることができる。
【0013】
本発明において水分活性の調整は、糖類、食塩等の配合量を調整することにより行うことができる。
【0014】
<pH>
本発明の酸性水中油型乳化調味料のpHは、3.0以上4.0以下である。特に、3.2以上3.7以下、3.2以上3.6以下がよい。
pHは4.0以下、特に3.7以下、3.6以下とすることにより、長期保存しても離水が生じ難いものとすることができる。また、pHを3.0以上、特に3.2以上とすることにより、風味も好ましいものとすることができる。
【0015】
本発明においてpHの調整は、酢酸、キレート剤、タンパク質やその分解物、アミノ酸等の配合量を調整することにより行うことができる。
【0016】
<粘度>
本発明の酸性水中油型乳化調味料は、長期保存しても離水が生じ難いものとするために、50Pa・s以上600Pa・s以下である。特に、75Pa・s以上600Pa・s以下、さらに100Pa・s以上500Pa・s以下であるとよい。
【0017】
ここで、本発明の酸性水中油型乳化調味料の粘度は、品温
20℃の被検体をBH型粘度計にて、回転数2rpmの条件で、粘度が37.5Pa・s以上75Pa・s未満のときローターNo.4、75Pa・s以上150Pa・s未満のときローターNo.5、150Pa・s以上375Pa・s未満のときローターNo.6、375Pa・s以上のときローターNo.7を使用し、測定開始後1分後の示度により算出した値である。
【0018】
<40℃×4ヵ月保存した時のL
*a
*b
*表色系におけるb
*値>
本発明の酸性水中油型乳化調味料は、40℃×4ヵ月保存した時のL
*a
*b
*表色系におけるb
*値が10〜20であり、10〜18であるとさらによい。前記測定は、酸性水中油型乳化調味料を容器詰した40℃×4ヵ月保存し、保存後の酸性水中油型乳化調味料を試料として、JIS Z 8722「色の測定方法−反射及び透過物体色」に準じて行うことができる。例えば、測色色差計(型名「Color Meter ZE2000」、日本電色工業(株)製)を用いて、b
*値の測定値を得ることができる。
【0019】
<糖類>
本発明の酸性水中油型乳化調味料は、糖類を含有する。
本発明の酸性水中油型乳化調味料に用いる糖類としては、酸性水中油型乳化調味料自体の水分活性を前記範囲に調整できるものであれば、いずれのものでもよい。
例えば、グルコース、ガラクトース、フルクトース、マンノース、N−アセチルグルコサミン等の単糖類、ラクトース、マルトース、スクロース、セルビオース、トレハロース等の二糖類、3〜7個の単糖類が結合しているオリゴ糖類、ブドウ糖果糖液糖等、これらの糖類を還元処理した糖アルコールが挙げられる。一方、増粘剤として用いる澱粉、ガム質は、ここでいう糖には含まれない。
中でも、グルコースが変色し難く、40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値が10〜20に調整しやすく好ましい。
【0020】
<糖類の含有量>
糖類の含有量は、糖類の種類にもよるが、3%以上40%以下がよく、更に5%以上40%以下、3%以上35%以下、5%以上35%以下、5%以上30%以下である。長期保存しても離水が生じ難いことから、糖類の中でもグルコースを少なくとも0.1%以上40%以下含有するとよく、さらに0.5%以上30%以下含有するとよい。
【0021】
<キレート剤>
キレート剤としては、例えば、クエン酸、リンゴ酸、リン酸、乳酸、コハク酸、フマル酸、グルコン酸、EDTAから選ばれる一種以上が挙げられる。これらの中でも、40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値を10〜20に調整しやすい点及び風味の点から、クエン酸、リンゴ酸、リン酸及び乳酸から選ばれる一種以上を少なくとも用いるとよい。
【0022】
<酢酸>
本発明は、風味の点から酢酸を含有する。酢酸の含有量は好ましくは、0.001〜0.7%であり、より好ましくは0.001〜0.5%である。
【0023】
<卵黄>
本発明の酸性水中油型乳化調味料に用いる卵黄としては、食用として一般的に用いている卵黄であれば特に限定するものではない。例えば、生卵黄をはじめ、当該生卵黄に殺菌処理、冷凍処理、スプレードライ又はフリーズドライ等の乾燥処理、ホスフォリパーゼA1、ホスフォリパーゼA2、ホスフォリパーゼC、ホスフォリパーゼD又はプロテアーゼ等による酵素処理、酵母又はグルコースオキシダーゼ等による脱糖処理、超臨界二酸化炭素処理等の脱コレステロール処理、食塩又は糖類等の混合処理等の1種又は2種以上の処理を施したもの等が挙げられる。特に、油滴の分散状態を安定化の点から、上述の酵素処理をした卵黄、中でも、ホスフォリパーゼA1又はホスフォリパーゼA2で酵素処理した卵黄、即ちリゾ化卵黄を挙げることができる。
【0024】
<卵黄の含有量>
前記卵黄の含有量としては、40℃×4ヵ月保存した時のL
*a
*b
*表色系におけるb
*値を10〜20に調整しやすい点及び風味の点から、0.1〜5%(固形分換算)とするとよく、さらに0.5〜4%(固形分換算)含有するとよく、特に1〜3%(固形分換算)含有するとよい。
【0025】
<食用油脂>
本発明の酸性水中油型乳化調味料において、油相は主成分として食用油脂を含有することができる。
食用油脂としては、従来の酸性水中油型乳化調味料で使用される種々の食用油脂であれば特に限定するものではなく、具体的には、例えば、菜種油、大豆油、コーン油、サフラワー油、ひまわり油、綿実油、ごま油、こめ油、パーム油、パームオレイン、オリーブ油、落花生油、やし油、しそ油、乳脂、牛脂、ラード、魚油等の動植物油又はこれらの精製油、中鎖脂肪酸トリグリセリド、エステル交換油のような化学的あるいは酵素処理等を施して得られる油脂等の1種又は2種以上を組み合わせて配合することができる。
また、これら食用油脂としては、生クリームや牛乳等の食用油脂を含む原料により配合してもよい。
【0026】
<食用油脂の含有量>
前記食用油脂の含有量としては、1%以上40%以下であり、特に1%以上35%以下、5%以上35%以下、特に20%以上30%以下とするとよい。
また、食用油脂を前記範囲とすることにより、に酸性水中油型乳化調味料を長期保存しても離水が生じ難く食味の点からも好ましいものとすることができる。
【0027】
<水分>
本発明の酸性水中油型乳化調味料において、水分は、酸性水中油型乳化調味料の製造原料として水を使用することにより、あるいは、キレート剤、酢酸、増粘剤、卵黄等に含まれる水分として配合される。
【0028】
<水分の含有量>
本発明の酸性水中油型乳化調味料において、水分の含有量は、好ましい食味の点から、30〜60%である。特に、酸性水中油型乳化調味料の水分含有量を30〜50%にすることにより、酸性水中油型乳化調味料を長期保存しても離水が生じ難く食味の点からも好ましいものとすることができる。
【0029】
<増粘剤>
増粘剤は、本発明の酸性水中油型乳化調味料の粘度(20℃)が上述のように50Pa・s以上600Pa・s以下となるよう配合される。
増粘剤としては、食用として供されるものあれば、特に限定するものではない。例えば、澱粉、ガム質等が挙げられ、後述する増粘剤の具体的例の1種又は2種以上を用いることができる。
ガム質としては、例えば、カラギーナン、タマリンドシードガム、ローカストビーンガム、キサンタンガム、グアーガム、タラガム、カシアガム、グルコマンナン、ゼラチン、寒天、ジェランガム等が挙げられる。
澱粉としては、例えば、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、タピオカ澱粉、小麦澱粉、米澱粉、これらの澱粉をアルファ化、架橋等の処理を施した加工澱粉、並びに湿熱処理澱粉が挙げられる。
<タンパク質>
本発明の酸性水中油型乳化調味料は、タンパク質を含有することができる。食用として供されるものであれば、特に限定するものではないが。例えば、タンパク質としては、卵黄や卵白由来のタンパク質、乳タンパク質、大豆タンパク質等が挙げられる。
タンパク質含有量としては、40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値を10〜20に調整しやすい点及び風味の点から、0.2%以上3%以下とすることができる。タンパク質の含有量に対する糖の含有量の質量比は、40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値を10〜20に調整しやすい点及び風味の点から、1以上200以下、特に5以上50以下である。
【0030】
<その他の成分>
本発明の酸性水中油型乳化調味料には、本発明の効果を損なわない範囲で、上記成分のほかに酸性水中油型乳化調味料に通常用いられている各種原料を適宜選択し含有させることができる。例えば、グルタミン酸ナトリウム、食塩、砂糖等の各種調味料、アスコルビン酸又はその塩、ビタミンE等の酸化防止剤、各種エキス、辛子粉、胡椒等の香辛料、各種蛋白質やこれらの分解物、ダイス状のゆで卵、きゅうりのピクルス、玉ねぎ、パセリ等のみじん切りにした野菜等を挙げることができる。このうち、食塩、調味料及び糖類を少なくとも含んでいるとよい。
【0031】
<酸性水中油型乳化調味料の製造方法>
本発明の酸性水中油型乳化調味料の製造方法は、常法に従うことができる。すなわち、本発明の酸性水中油型乳化調味料の製造方法は、より具体的には、例えば、水相原料を均一に混合し、ミキサー等で撹拌しながら、油相原料を注加して粗乳化し、次にコロイドミル等で精乳化した後、ボトル容器やガラス容器などに充填密封する方法などを挙げることができる。
【実施例】
【0033】
以下に本発明の酸性水中油型乳化調味料について、実施例及び比較例に基づき、さらに説明する。なお、本発明はこれに限定するものではない。
【0034】
[実施例1乃至4、比較例1及び2]
下記表1の配合にて酸性水中油型乳化調味料を調製した。すなわち、水相原料を均一に混合し、ミキサー等で撹拌しながら、油相原料を注加して粗乳化し、次にコロイドミル等で精乳化して、酸性水中油型乳化調味料を調製した。
【0035】
[試験例1]
実施例1乃至4、比較例1及び2で得られた各酸性水中油型乳化調味料について、(a)pH、(b)水分活性、(c) 40℃×4ヵ月保存した時のL
*a
*b
*表色系におけるb
*値、を測定した。なお、粘度(20℃)は、いずれも50Pa・s以上600Pa・s以下であった。
また、以下の(d)離水の評価を以下評価方法で評価した。結果を表1に示す。
【0036】
(d) 離水の評価
酸性水中油型乳化調味料を透明な樹脂製パウチに充填密封し、40℃×4ヵ月保存後、樹脂製パウチ表面から離水の有無を確認した。
【0037】
【表1】
【0038】
離水試験の結果、水分活性が0.90〜0.96、pHが3.0〜4.0、40℃×4ヵ月保存した時のL
*a
*b
*表色系におけるb
*値が10〜20であるの範囲にある実施例1〜4の酸性水中油型乳化調味料は長期保存後であっても離水が生じ難いことがわかる。
これに対し、水分活性が0.97の比較例1や、キレート剤を含まず前記b*値が20をこえる比較例2は長期保存した場合には離水が生じやすいことがわかる。
なお、実施例1のタンパク質含有量は、0.5%であり、実施例2乃至4のタンパク質含有量は0.3%であった。
【0039】
実施例5
実施例1において、醸造酢(酢酸4%)を4.5%から4.4%に変更し、クエン酸0.135%及びリンゴ酸0.135%を塩酸0.01%、クエン酸0.25%、リン酸0.01%及び乳酸0.01%に変更し、差分を清水で調整した以外は、実施例1と同様にして、酸性水中油型乳化調味料を得た。得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.3、水分活性は0.93であった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL
*a
*b
*表色系におけるb*値は、15〜18であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0040】
実施例6
実施例1において、クエン酸0.135%及びリンゴ酸0.135%を、クエン酸0.25%、グルコン酸0.01%及びコハク酸0.01%に変更した以外は、実施例1と同様にして、酸性水中油型乳化調味料を得た。得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.5、水分活性は0.93であった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL
*a
*b
*表色系におけるb*値は、15〜18であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0041】
実施例7
実施例1において、クエン酸0.135%及びリンゴ酸0.135%を、クエン酸0.25%及びフマル酸0.02%に変更した以外は、実施例1と同様にして、酸性水中油型乳化調味料を得た。得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.5、水分活性は0.93であった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL
*a
*b
*表色系におけるb*値は、15〜18であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0042】
実施例8
実施例1において、糖類として、含水結晶グルコース20%及びフルクトース1%を用い差分を清水で調整した以外は、実施例1と同様にして、酸性水中油型乳化調味料を得た。得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.5、水分活性は0.95であった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL
*a
*b
*表色系におけるb*値は、15〜18であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0043】
実施例9
実施例1において、糖類として、含水結晶グルコース20%及びソルビトール1%を用い差分を清水で調整した以外は、実施例1と同様にして、酸性水中油型乳化調味料を得た。得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.5、水分活性は0.95であった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL
*a
*b
*表色系におけるb*値は、15〜18であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0044】
実施例10
実施例1において、糖類として、含水結晶グルコース20%及びポリデキストロース1%を用い差分を清水で調整した以外は、実施例1と同様にして、酸性水中油型乳化調味料を得た。得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.5、水分活性は0.95であった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL
*a
*b
*表色系におけるb*値は、15〜18であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0045】
実施例11
実施例4において、リンゴ酸0.5%をリン酸0.5%に変更した以外は、実施例4と同様にして、酸性水中油型乳化調味料を得た。得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.5、水分活性は0.95であった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値は、15〜18であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0046】
実施例12
実施例4において、リンゴ酸0.5%をグルコン酸0.5%に変更した以外は、実施例4と同様にして、酸性水中油型乳化調味料を得た。得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.5、水分活性は0.95であった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値は、15〜18であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0047】
実施例13
実施例4において、リンゴ酸0.5%をフマル酸0.5%に変更した以外は、実施例4と同様にして、酸性水中油型乳化調味料を得た。得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.5、水分活性は0.95であった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値は、15〜18であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0048】
実施例14
実施例4において、糖類として、含水結晶グルコース9%及びフルクトース1%を用いた以外は、実施例4と同様にして、酸性水中油型乳化調味料を得た。得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.5、水分活性は0.95であった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値は、15〜18であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0049】
実施例15
以下の原料を用いた以外は、実施例1と同様にして酸性水中油型乳化調味料を得た。
【0050】
[配合表1]
清水 45%
醸造酢(4%) 4.5%
クエン酸 0.135%
リンゴ酸 0.135%
食塩 2.3%
含水結晶グルコース 11.1%
(グルコース含量91%)
スクロース 10.2%
10%加塩卵黄 3.3%
(卵黄中のタンパク質含有量16.5%)
殺菌卵白 8%
(タンパク質含有量10%)
加工澱粉 5%
キサンタンガム 0.3%
大豆油 10%
――――――――――――――――――――――――――――
合計 100%
【0051】
得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.4、水分活性は0.94、粘度(20℃)が220Pa・sであった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値は、10〜20であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0052】
実施例16
以下の原料を用いた以外は、実施例1と同様にして酸性水中油型乳化調味料を得た。
【0053】
[配合表2]
清水 43.3%
醸造酢(4%) 4.5%
クエン酸 0.135%
リンゴ酸 0.135%
食塩 2.3%
グルタミン酸ナトリウム 0.4%
含水結晶グルコース 20%
(グルコース含量91%)
スクロース 15%
10%加塩卵黄 3.3%
(卵黄中のタンパク質含有量16.5%)
加工澱粉 6.0%
大豆油 5%
――――――――――――――――――――――――――――
合計 100%
【0054】
得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.5、水分活性は0.91、粘度(20℃)は253Pa・sであった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値は17であり、離水の評価結果は離水がなく良好であった。
【0055】
比較例3
以下の原料を用いた以外は、実施例1と同様にして酸性水中油型乳化調味料を得た。
【0056】
[配合表3]
清水 27%
醸造酢(4%) 6%
乳酸 0.4%
食塩 0.25%
スクロース 2.75%
10%加塩卵黄 6.6%
(卵黄中のタンパク質含有量16.5%)
脱脂粉乳 2%
(タンパク質含有量34%)
大豆油 55%
――――――――――――――――――――――――――――
合計 100%
【0057】
得られた酸性水中油型乳化調味料のpHは3.9、水分活性は0.98、粘度(20℃)は88Pa・sであった。また、40℃×4ヵ月保存した時のL*a*b*表色系におけるb*値は、27であり、離水の評価結果は明らかな離水が生じていた。