特許第6514900号(P6514900)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6514900
(24)【登録日】2019年4月19日
(45)【発行日】2019年5月15日
(54)【発明の名称】麺様菓子の製造方法
(51)【国際特許分類】
   A23G 3/36 20060101AFI20190425BHJP
   A23G 3/34 20060101ALI20190425BHJP
   A23G 3/54 20060101ALI20190425BHJP
   A23L 7/109 20160101ALI20190425BHJP
   A23L 7/13 20160101ALI20190425BHJP
【FI】
   A23G3/36
   A23G3/34 108
   A23G3/54
   A23L7/109 B
   A23L7/13
【請求項の数】2
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2015-12263(P2015-12263)
(22)【出願日】2015年1月26日
(65)【公開番号】特開2016-136849(P2016-136849A)
(43)【公開日】2016年8月4日
【審査請求日】2017年7月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】314016801
【氏名又は名称】株式会社おやつカンパニー
(73)【特許権者】
【識別番号】301049777
【氏名又は名称】日清製粉株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002170
【氏名又は名称】特許業務法人翔和国際特許事務所
(74)【代理人】
【識別番号】100101292
【弁理士】
【氏名又は名称】松嶋 善之
(74)【代理人】
【識別番号】100112818
【弁理士】
【氏名又は名称】岩本 昭久
(72)【発明者】
【氏名】河村 朗子
(72)【発明者】
【氏名】豊田 肇
【審査官】 田中 晴絵
(56)【参考文献】
【文献】 特開平10−295275(JP,A)
【文献】 特開2002−027931(JP,A)
【文献】 特開平05−304917(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第1228265(CN,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A23G
A23L
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚みが0.8〜6mmで且つ色調が一様ではない麺線状物を含む麺様菓子を製造する、麺様菓子の製造方法であって、
互いに色の異なる2種類のシート状生地を重ね合わせ圧延して多層生地を作製し、該多層生地を線状に切断して麺線を得、該麺線を蒸煮処理した後に油揚げ処理して前記麺線状物を得る工程を有し、
前記多層生地の原料として、小麦粉、澱粉及び着色材料を用い、
前記2種類のシート状生地の両方に小麦粉が含有され、該2種類のシート状生地の少なくとも一方に澱粉及び着色材料が含有されており、
重ね合わせる前の前記2種類のシート状生地の厚み比率を、一方のシート状生地:他方のシート状生地=1:10〜10:1に調整する、麺様菓子の製造方法。
【請求項2】
前記2種類のシート状生地の両方に、澱粉及び着色材料が含有されている請求項1に記載の麺様菓子の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、麺を素材とした麺スナック菓子の一種である麺様菓子の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、麺を素材とした麺スナック菓子が知られている。麺スナック菓子は、通常、小麦粉を主体とする麺生地を麺線に切り出し、その麺線を蒸煮処理等によってα化し、さらに油で揚げて製造されている。特許文献1には、複数の麺線が横並びに連結してなる麺帯を油揚げ処理してなるラーメンスナック菓子が記載されている。また特許文献2には、麺線の厚みが2.0mm以上の麺スナック菓子を得ようとすると、内部のα化が不十分になるため粉っぽい食感になるという問題に鑑み、その解決手段として、従来のように麺生地を麺線に加工してからα化するのではなく、α化された麺生地を麺線に加工する工程を採用することが記載されている。
【0003】
また、2種類以上の麺帯を複合一体化して二層以上の多層麺を得る技術は従来公知である。特許文献3には、この多層麺の応用技術として、着色粉末として野菜パウダーを用い、1本の麺線に2色以上を着色する技術が記載されている。また特許文献4には、多色即席麺の製造方法として、着色材料を使用した色調の異なった複数の麺帯を作り、この異色の麺帯を2層以上重ね合わせて麺線とし、該麺線を油揚げ処理以外の方法、具体的には、高温熱風乾燥、マイクロ波加熱乾燥又は凍結真空乾燥で膨化乾燥する工程を有するものが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−65511号公報
【特許文献2】特開2013−66462号公報
【特許文献3】特開平5−304917号公報
【特許文献4】特開平11−103804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の課題は、色調が一様ではない麺線状物を含み、外観及び食感に優れる麺様菓子の製造方法に関する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、厚みが0.8〜6mmで且つ色調が一様ではない麺線状物を含む、麺様菓子の製造方法であって、互いに色の異なる2種類のシート状生地を重ね合わせ圧延して多層生地を作製し、該多層生地を線状に切断して麺線を得、該麺線を蒸煮処理した後に油揚げ処理して前記麺線状物を得る工程を有し、前記多層生地の原料として、小麦粉、澱粉及び着色材料を用い、重ね合わせる前の前記2種類のシート状生地の厚み比率を、一方のシート状生地:他方のシート状生地=1:10〜10:1に調整する、麺様菓子の製造方法である。
また本発明は、前記の本発明の製造方法により製造された麺様菓子である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、色調が一様ではなく且つ発色の良い麺線状物を含み、外観及び食感に優れる麺様菓子が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明の製造方法の製造結果物である本発明の麺様菓子は、細長い麺線状物を含む。本発明の麺様菓子は、通常、多数の麺線状物からなり、その多数の麺線状物は、個々に独立していて一体とはなっていないが、多数の麺線状物の一部又は全部が一体となっていても良い。また、この本発明に係る麺線状物は、公知の方法によって味付けされていても良い。
【0009】
本発明の麺様菓子の主たる特徴の1つとして、これに含まれる麺線状物の色調が一様ではない点が挙げられる。即ち、本発明の麺様菓子は、それに含まれる多数の本発明に係る麺線状物がそれぞれ、色調が一様でなく、互いに色調の異なる部分を有しており、そのため外観が良好で、色の組み合わせ方によっては食欲を促進させる等の効果が得られる。本発明に係る麺線状物は、後述する本発明の製造方法からも明らかなように、少なくとも、互いに色調の異なる2つの層をそれぞれ1つずつ含む積層二層構造を有し、三層以上が積層された積層多層構造であっても良い。
【0010】
また、本発明に係る麺線状物の厚みは0.8〜6mmである。ここで言う「麺線状物の厚み」は、細長い麺線状物の長さ方向と直交する方向の長さであり、例えば、麺線状物の該方向に沿う断面形状(横断面形状)が真円の場合はその真円の直径に相当し、麺線状物の横断面形状が正方形の場合はその正方形の一辺の長さに相当し、麺線状物の横断面形状が長方形の場合はその長方形の長辺及び短辺のうちの短辺の長さに相当する。麺線状物の横断面形状が、長方形の場合のように2種類以上の長さを有する場合は、そのうちの最も短い長さを「麺線状物の厚み」とする。
【0011】
本発明の麺様菓子は、それに含まれる麺線状物をフライ即席麺と同様に湯戻ししてから喫食することもできるが、通常、麺線状物を湯戻しせずにそのまま喫食するものであるところ、麺線状物の厚みが0.8〜6mmであると、湯戻しせずにそのまま喫食したときの食感に優れる。麺線状物の厚みが1mm未満では厚みが薄すぎるため、前記のように麺線状物の厚み方向に色調を異ならせることが困難であり、また、それができてもその色調変化が目視で視認し難いため色調を異ならせる意義に乏しく、逆に、麺線状物の厚みが6mmを超えると、製造時に麺線状物内部まで蒸煮きらず食に適さないおそれがある。麺線状物の厚みは、好ましくは1〜4mm、さらに好ましくは1〜2mmである。
【0012】
本発明の麺様菓子の製造方法においては、先ず、互いに色の異なる2種類のシート状生地を重ね合わせ圧延して多層生地を作製する。このように、複数のシート状生地を重ね合わせ圧延して多層生地を作製すること自体は、多層麺の製造で通常行われている方法に準じて実施することができる。
【0013】
本発明の製造方法の主たる特徴の1つとして、多層生地の原料として小麦粉、澱粉及び着色材料を用いる点が挙げられる。特に特徴的なのは、原料として澱粉を用いる点である。最終的に本発明に係る麺線状物となる多層生地に澱粉を含有させることにより、これを麺線にして蒸煮処理及び油揚げ処理を順次施したときにα化が十分に進行するため、麺線状物を食したときに粉っぽさが残らず、サクサクした食感が得られ、麺線状物の食感が向上すると共に、麺線状物の色合いが鮮やかになって発色が良好となり、前述したように複数の色調を有していることと相俟って、これを含む麺様菓子の外観が向上する。本発明で用いる澱粉は、α化、エーテル化、エステル化、アセチル化、架橋処理、酸化処理等の加工処理が施されていても良い。
【0014】
本発明で用いる小麦粉は特に制限されず、例えば強力粉、準強力粉、中力粉、薄力粉、デュラム小麦粉等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0015】
また、本発明で用いる澱粉も特に制限されず、例えばタピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、小麦澱粉、米澱粉等が挙げられ、これらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0016】
着色材料としては、食品に含有可能なものを特に制限無く用いることができ、例えば、スピナパウダー、パンプキンパウダー、黒すりゴマパウダー、トマトパウダー、クチナシ色素、クチナシ青色素、ベニコウジ色素、ラック色素、カロチノイド色素、イカスミ色素等が挙げられ、本発明ではこれらの1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。着色材料の選択は、麺線状物に付与する色調等を考慮して適宜選択すれば良い。
【0017】
多層生地における小麦粉の含有量は、該多層生地に含まれる穀粉類の全質量に対して、0質量%超100質量%未満、好ましくは50質量%以上100質量%未満、さらに好ましくは70〜90質量%である。
多層生地における澱粉の含有量は、該多層生地に含まれる穀粉類の全質量に対して、0質量%超100質量%未満、好ましくは0質量%超50質量%以下、さらに好ましくは10〜30質量%である。
ここで言う「穀粉類」は、小麦粉、ライ麦粉、コーンフラワー、大麦粉、そば粉、米粉、豆粉、はとむぎ粉、ひえ粉及びあわ粉等の各種穀粉、並びに、タピオカ澱粉、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、ワキシーコーンスターチ、小麦澱粉及び米澱粉等の各種澱粉の総称であり、常温常圧で粉状の穀物由来の原料である。
【0018】
また、多層生地における着色材料の含有量は、該多層生地に含まれる全ての穀粉類100質量部に対して、好ましくは0.01〜1質量部、さらに好ましくは0.1〜0.5質量部である。
【0019】
小麦粉、澱粉及び着色材料の3成分は、多層生地のどこかに含まれていれば良く、例えば、多層構造を構成する複数の層それぞれに3成分全部が含まれていても良く、あるいは、多層構造を構成する複数の層のうちの一部の層に3成分のうちの1又は2成分が含まれ、残りの層に3成分のうちの残りの成分が含まれていても良い。前者の場合、互いに色の異なる2種類のシート状生地の両方に、小麦粉、澱粉及び着色材料の3成分を含有させる。通常、互いに色の異なる2種類のシート状生地は、それぞれ、少なくとも小麦粉を含有し、澱粉及び着色材料は、それぞれ、少なくともこの2種類のシート状生地の何れか一方に含有される。
【0020】
シート状生地の作製は常法に従って実施することができ、通常、原料に水を添加し混捏し、さらに圧延して、シート状生地を作製する。原料への加水量は特に制限されないが、通常、原料(あるいは原料中穀粉類)100質量部に対し、好ましくは20〜50質量部、更に好ましくは30〜40質量部である。互いに色の異なる2種類のシート状生地を作製する方法は特に制限されず、例えば、1)着色材料を一方のシート状生地のみに含有させ、他方のシート状生地には含有させない方法、及び2)一方のシート状生地と他方のシート状生地とで含有させる着色材料の種類を変更する方法が挙げられる。
【0021】
本発明の製造方法においては、互いに色の異なる2種類のシート状生地を重ね合わせる前の両者の厚み比率(一方のシート状生地:他方のシート状生地)を、1:10〜10:1の範囲、好ましくは1:4〜4:1の範囲、さらに好ましくは1:2〜2:1の範囲に調整する。重ね合わせる前の2種類のシート状生地の厚み比率を斯かる範囲に調整することにより、多層生地を構成する各層の発色が良くなり、麺様菓子の外観の向上に繋がる。
【0022】
本発明に係る多層生地(多層生地を作製するのに用いるシート状生地)には、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、小麦粉、澱粉及び着色材料以外の他の成分を含有させても良い。この他の成分としては、例えば、ライ麦粉、コーンフラワー、大麦粉、そば粉、米粉、豆粉、はとむぎ粉、ひえ粉、あわ粉等の小麦粉以外の穀粉;小麦グルテン、大豆蛋白質、卵黄粉、卵白粉、全卵粉、脱脂粉乳等の蛋白質素材;動植物油脂、粉末油脂等の油脂類;かんすい、焼成カルシウム、食物繊維、膨張剤、増粘剤、乳化剤、食塩、糖類、甘味料、香辛料、調味料、ビタミン類、ミネラル類、色素、香料、デキストリン、アルコール、保存剤、酵素剤等が挙げられ、これら1種を単独で又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
【0023】
本発明の製造方法においては、前述した手順で作製した多層生地、即ち、互いに色調の異なる2つの層が厚み方向に積層されている多層生地を、線状に切断して麺線を得る。多層生地から麺線を得るための加工は、麺類の製造で通常行われている加工方法に準じて実施することができる。麺線の厚みは、製造結果物である麺様菓子を構成する麺線状物の厚みが前記特定範囲(0.8〜6mm)となるように、適宜調整すれば良い。
【0024】
そして、本発明の製造方法においては、麺線に対して、蒸煮処理、油揚げ処理を順次施して、目的の麺線状物を得る。蒸煮処理及び油揚げ処理は、それぞれ、麺類の製造で通常行われている処理に準じて実施することができる。蒸煮処理によって麺線はα化され、そのα化された麺線は、油揚げ処理によって膨化乾燥する。
【0025】
麺線状物に味付けする場合は、麺線に対して味付け処理を施す。味付け処理は任意のタイミングで実施することができ、例えば、蒸煮処理の後で油揚げ処理の前に実施しても良く、あるいは油揚げ処理の後に実施しても良い。味付け処理は、所望の味付けがなされるように調製された調味粉末を麺線にまぶす、所望の味付けがなされるように調製された調味液に麺線を浸漬させる等の方法によって実施することができる。また、所望の味付けがなされるように調製された調味粉末を生地に練りこんで味付け処理を施しても良い。
【実施例】
【0026】
本発明を具体的に説明するために実施例及び比較例を挙げるが、本発明は以下の実施例によって制限されるものではない。
【0027】
〔実施例1〜3及び比較例1〜7〕
A層及びB層の二層からなる積層二層構造の麺線状物を含む麺様菓子を製造した。具体的には、下記表1に示す原料を混合し、その混合物に水を該原料中の穀粉類100質量部に対し33質量部加えて混捏し、圧延して、厚さ8mmのA層用シート状生地及びB層用シート状生地をそれぞれ作製した。原料として用いたものは次の通り。準強力粉(日清製粉株式会社製「特ナンバーワン」)、澱粉(松谷化学工業株式会社製「MKK100」)、スピナパウダー(着色材料、日本コロイド株式会社製)、パンプキンパウダー(着色材料、日本コロイド株式会社製)、緑色色素(着色材料、グリコ栄養食品株式会社製「クチナカラー400P」)、黄色色素(着色材料、グリコ栄養食品株式会社製「クチナグリーンカラーP2」)。
A層用シートとB層用シートとを積層して積層物を得、該積層物を圧延してA層/B層の二層生地とした後、#2角の切り刃を通して、厚み2mmの二層構造の生麺線を得た。
得られた生麺線に対し、蒸煮処理を施してこれをα化し、そのα化された麺線を調味液に浸漬させた後、麺線を長さ100mmの短冊状に切断し、180℃の食油(パーム油)を用いて90秒程度の油揚げ処理を施して、目的の麺様菓子を得た。
【0028】
〔評価試験〕
パネラー10人に、前記実施例及び比較例の麺様菓子の外観(発色性)及び食感を、下記評価基準により比較例1との比較において評価してもらった。麺様菓子の食感を評価する際には、評価対象の麺様菓子(麺線状物)を湯戻しせずにそのままパネラーに喫食してもらった。結果(パネラー10人の平均点)を下記表1に示す。比較例1の麺様菓子の外観及び食感の評価点は、それぞれ3点である。
【0029】
(外観の評価基準)
5点:比較例1に比べ、麺線状物の発色が極めて良好。
4点:比較例1に比べ、麺線状物の発色が良好。
3点:比較例1と同等(麺線状物の発色がやや良好)。
2点:比較例1に比べ、麺線状物の発色がやや悪い。
1点:比較例1に比べ、麺線状物の発色が極めて悪い。
【0030】
(食感の評価基準)
5点:比較例1に比べ、食感のバランスが極めて良好。
4点:比較例1に比べ、食感のバランスが良好。
3点:比較例1と同等(食感のバランスがやや良好)。
2点:比較例1に比べ、食感のバランスがやや悪い。
1点:比較例1に比べ、食感のバランスが極めて悪い。
【0031】
【表1】
【0032】
表1に示す通り、各実施例の麺様菓子は、外観(発色性)については比較例1を上回っていて外観に優れるものであり、また、食感については比較例1と比べて遜色ない結果となった。比較例1は、麺線状物を構成するA層とB層とで色調に差がなく麺線状物全体の色調が一様な例であるところ、これと実施例1との対比から、実施例1のようにA層とB層とで色調を異ならせることで、観察者に麺線状物の発色が良いような印象を与えることができ、外観の向上に繋がることがわかる。
比較例2及び3は、麺線状物が澱粉を含んでいないため、麺線状物が澱粉を含む比較例1と比べて食感に劣る結果となった。また、比較例1と比較例2との対比から明らかなように、麺線状物が澱粉を含むことで外観が向上する。以上のことから、澱粉が麺線状物の食感及び外観の向上に有効であることがわかる。
比較例4及び5は、A層用シート状生地とB層用シート状生地との重ね合わせ前の厚み比が適切な範囲(前者:後者=1:10〜10:1)に入っていないため、各実施例と比べて外観に劣る結果となった。
比較例6及び7は、麺線状物の厚みが適切な範囲(0.8〜6mm)に入っていないため、各実施例と比べて外観及び/又は食感に劣る結果となった。