特許第6516392号(P6516392)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6516392ユーザ機器(UE)、プログラム、方法、およびコンピュータ可読記録媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6516392
(24)【登録日】2019年4月26日
(45)【発行日】2019年5月22日
(54)【発明の名称】ユーザ機器(UE)、プログラム、方法、およびコンピュータ可読記録媒体
(51)【国際特許分類】
   H04W 16/18 20090101AFI20190513BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20190513BHJP
   H04W 52/02 20090101ALI20190513BHJP
【FI】
   H04W16/18
   H04W24/10
   H04W52/02 110
【請求項の数】23
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2018-261(P2018-261)
(22)【出願日】2018年1月4日
(62)【分割の表示】特願2016-533699(P2016-533699)の分割
【原出願日】2014年1月2日
(65)【公開番号】特開2018-85744(P2018-85744A)
(43)【公開日】2018年5月31日
【審査請求日】2018年1月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】チョウ、ジョーイ
【審査官】 松野 吉宏
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2013/0023265(US,A1)
【文献】 SA WG5,TR 32.836: Study on NM Centralized Coverage and Capacity Optimization (CCO) SON Function,3GPP TSG-SA#61 SP-130451,フランス,3GPP,2013年 9月 5日,Sections 4.1-4.2,5.2-5.4
【文献】 Nokia, Nokia Siemens Networks,Measurement reporting in DRX,3GPP TSG-RAN WG4♯48bis R4-082440,フランス,3GPP,2008年 9月28日,Section 2
【文献】 Motorola,Inter-Frequency and Inter-RAT Mobility Measurements during RRC_IDLE,3GPP TSG-RAN WG4♯46 R4-080326,フランス,3GPP,2008年 2月 5日,Section 2
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24 − 7/26
H04W 4/00 − 99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線ネットワーク上で通信するためのユーザ機器(UE)であって、
プロセッサおよびメモリであって、前記メモリは、前記プロセッサによって実行される場合、前記UEに、間欠受信タイマに基づいて、間欠受信(DRX)サイクルの終了において、アイドルモードの前記UEのサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)が閾値を超えると決定した場合、次のDRXサイクルの終了を待たせ、前記RSRPが前記閾値未満であると決定した場合、アイドルモードの前記UEの前記サービングセルの前記RSRPよび参照信号受信品質(RSRQ)を記録させる、複数の命令を有する、前記プロセッサおよび前記メモリと、
前記RSRPおよび前記RSRQを、ネットワークマネージャまたはドメインマネージャにおけるカバレッジ及びキャパシティ最適化(CCO)回路に、レポートするための送信機と、を備える
UE。
【請求項2】
前記送信機はさらに、タイムスタンプ、前記UEの位置情報、および前記サービングセルのセルIDのうちの1または複数をレポートする
請求項1に記載のUE。
【請求項3】
前記UEはさらに、測定回路を備える
請求項1または2に記載のUE。
【請求項4】
前記RSRPおよび前記RSRQを測定するための測定回路をさらに備え、
前記複数の命令は、実行される場合、前記UEにさらに、前記RSRPおよび前記RSRQが前記閾値未満であるかを決定させる
請求項1または2に記載のUE。
【請求項5】
前記複数の命令は、前記プロセッサによって実行される場合、前記UEにさらに、
前記RSRPおよび前記RSRQが前記閾値未満である場合、隣接ロングタームエボリューションセル(隣接LTEセル)を検索させ、
前記隣接LTEセルの検索が成功した場合、前記隣接LTEセルにキャンプさせる
請求項4に記載のUE。
【請求項6】
前記複数の命令は、前記プロセッサによって実行される場合、前記UEにさらに、
前記隣接LTEセルの検索が失敗した場合、隣接インター無線通信アクセス技術セル(隣接IRATセル)を検索させる
請求項5に記載のUE。
【請求項7】
前記UEの前記サービングセルと関連付けられた進化型ノードB(eNB)からの1または複数の信号を受信するための受信機をさらに備える
請求項1から6のいずれか一項に記載のUE。
【請求項8】
無線ネットワークのカバレッジを推定するための、コンピュータにより実行される方法であって、
間欠受信(DRX)サイクルの終了において、アイドルモードのUEのサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)が閾値を超えると決定した場合、次のDRXサイクルの終了を待つ段階と、
前記RSRPが前記閾値未満であると決定した場合、アイドルモードの前記UEの前記サービングセルの前記RSRPよび参照信号受信品質(RSRQ)を記録する段階と、
前記RSRPおよび前記RSRQを、ネットワークマネージャまたはドメインマネージャにおけるカバレッジ及びキャパシティ最適化モジュール(CCOモジュール)に、レポートする段階と、を備える
方法。
【請求項9】
タイムスタンプ、前記UEの位置情報、および前記サービングセルのセルIDのうちの少なくとも1つをレポートする段階をさらに備える
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記RSRPおよび前記RSRQを測定する段階と、
前記RSRPおよび前記RSRQが閾値未満であるか否かを決定する段階と、
前記RSRPおよび前記RSRQが閾値未満である場合、隣接ロングタームエボリューションセル(隣接LTEセル)を検索する段階と、
前記隣接LTEセルの検索が成功した場合、前記隣接LTEセルにキャンプする段階と、をさらに備える
請求項8または9に記載の方法。
【請求項11】
前記隣接LTEセルの検索が失敗した場合、隣接インター無線通信アクセス技術セル(隣接IRATセル)を検索する段階をさらに備える
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記隣接IRATセルは、万国移動通信システム(UMTS)セル又は汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM(登録商標))セルを含む、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記レポートする段階は、前記RSRPおよび前記RSRQを、進化型ノードB(eNB)により、前記CCOモジュールにレポートする段階を有する
請求項8から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
コンピュータに、
間欠受信(DRX)サイクルの終了において、アイドルモードのUEのサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)が閾値を超えると決定した場合、次のDRXサイクルの終了を待つ段階と、
前記RSRPが前記閾値未満であると決定した場合、アイドルモードの前記UEの前記サービングセルの前記RSRPおよび参照信号受信品質(RSRQ)を記録する段階と、
前記RSRPおよび前記RSRQを、ネットワークマネージャまたはドメインマネージャにおけるカバレッジ及びキャパシティ最適化モジュール(CCOモジュール)に、レポートする段階と、を含む動作を実行させるための
プログラム。
【請求項15】
コンピュータに、
タイムスタンプ、前記UEの位置情報、および前記サービングセルのセルIDのうちの少なくとも1つをレポートする段階を含む動作をさらに実行させるための
請求項14に記載のプログラム。
【請求項16】
コンピュータに、
前記RSRPおよび前記RSRQを測定する段階と、
前記RSRPおよび前記RSRQが閾値未満であるか否かを決定する段階と、
前記RSRPおよび前記RSRQが閾値未満である場合、隣接ロングタームエボリューションセル(隣接LTEセル)を検索する段階と、
前記隣接LTEセルの検索が成功した場合、前記隣接LTEセルにキャンプする段階と、を含む動作をさらに実行させるための
請求項14または15に記載のプログラム。
【請求項17】
コンピュータに、
前記隣接LTEセルの検索が失敗した場合、隣接インター無線通信アクセス技術セル(隣接IRATセル)を検索する段階を含む動作をさらに実行させるための
請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記隣接IRATセルは、万国移動通信システム(UMTS)セル又は汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM(登録商標))セルを含む、
請求項17に記載のプログラム。
【請求項19】
前記レポートする段階は、前記RSRPおよび前記RSRQを、進化型ノードB(eNB)により、前記CCOモジュールにレポートする段階を有する
請求項14から18のいずれか一項に記載のプログラム。
【請求項20】
請求項14から19のいずれか一項に記載のプログラムを格納しているコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項21】
無線ネットワーク上で通信するためのユーザ機器(UE)であって、
アイドルモードのUEのサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)および参照信号受信品質(RSRQ)を記録するための記録モジュールと、
前記RSRPおよび前記RSRQを、ネットワークマネージャまたはドメインマネージャにおけるカバレッジ及びキャパシティ最適化(CCO)モジュールに、レポートするための送信機と、
前記RSRPおよび前記RSRQが閾値未満であるかを決定するための測定モジュールと、
前記RSRPおよび前記RSRQが前記閾値未満である場合、隣接ロングタームエボリューションセル(隣接LTEセル)を検索し、前記隣接LTEセルの検索が成功した場合、前記隣接LTEセルにキャンプするためのセル探索及び選択モジュールと、を備え
間欠受信(DRX)サイクルの終了において測定した前記RSRPが前記閾値を超える場合、前記UEは、次のDRXサイクルの終了を待つ
UE。
【請求項22】
前記RSRPおよび前記RSRQが前記閾値未満である場合、隣接ロングタームエボリューションセル(隣接LTEセル)を検索し、前記隣接LTEセルの検索が成功した場合、前記隣接LTEセルにキャンプするためのセル探索及び選択モジュールをさらに備える
請求項21に記載のUE。
【請求項23】
前記セル探索及び選択モジュールはさらに、
前記隣接LTEセルの検索が失敗した場合、隣接インター無線通信アクセス技術セル(隣接IRATセル)を検索するためのものである
請求項22に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線セルラーネットワークのカバレッジ推定、より詳細には、ユーザ機器(UE)アイドルモード測定及びレポートを通じての無線セルラーネットワークのカバレッジ推定に関する。
【背景技術】
【0002】
スマートフォン、タブレット、及びクラウドコンピューティングの加速的採用は、グローバルなモバイルデータトラフィックの急成長をもたらしている。増加するキャパシティ及び機能を提供する3GPPロングタームエボリューション(LTE)又はLTEアドバンスト(LTE−A)無線ネットワークの採用は、継続的なプロセスである。ネットワークプロバイダ及びオペレータは、典型的に、LTEを、少なくとも最初に、トラフィック輻輳を軽減する試みにおいて比較的より密集した人口を有する複数のエリアにおいて展開する。
【0003】
初期のLTE配置及びカバレッジは、従って、不連続性を有する変数又はカバレッジにおけるギャップであってよい。基本的なレガシー無線アクセスネットワーク、例えば、ネットワークサポート万国移動通信システム(UMTS)及び/又は汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM(登録商標))は、複数のLTEカバレッジホールが存在する複数の領域又は複数のエリアにおいて、より基本的カバレッジを提供してよい。ネットワークオペレータ及びプロバイダは、概して、増加するLTEカバレッジ、例えば、追加的なLTE基地局又は進化型ノードB(eNB)のロールアウトの設計及び実装に関連付けられた目的を計画するためにそれらのLTEカバレッジエリアをマッピングすることを試みる。カバレッジマッピングのための幾つかの既存の方法は、信号測定結果を収集するために地理的領域を通じてテスト装置が装備された車両を駆動することを含む。しかし、この処理は、比較的、時間を消費し、非効率である。
【図面の簡単な説明】
【0004】
特許請求の範囲に係る主題の複数の実施形態の複数の特徴及び複数の利点は、次の詳細な説明が進むにつれて、かつ、同様の複数の符号が同様の複数の部分を示す複数の図面を参照することによって明らかとなろう。
図1】本開示による1つの例示的実施形態のトップレベルダイアグラムを示す。
図2】本開示による例示的実施形態の複数の動作のフローチャートを示す。
図3】本開示による1つの例示的実施形態のブロックダイヤグラムを示す。
図4】本開示による別の例示的実施形態のブロックダイヤグラムを示す。
図5】本開示による別の例示的実施形態のブロックダイヤグラムを示す。
図6】本開示による別の例示的実施形態の動作のフローチャートを示す。 以下の詳細な説明は、例示的な複数の実施形態を参照して進むが、それらの多くの代替、変形及び変更が、当業者には明らかであろう。
【発明を実施するための形態】
【0005】
概して、この開示は、ユーザ機器(UE)アイドルモード測定及びレポートを通じた複数の無線セルラーネットワークの改良カバレッジ推定のための複数のデバイス、複数のシステム、及び複数の方法を提供する。例えば車両内で移動しているかもしれないUEは、比較的弱い又は存在しないeNB信号受信の複数のエリアに関連付けられる複数のLTEカバレッジホールを検出するよう構成される。UEは、典型的に、それらに電力供給される時間の比較的大きな割合の間アイドルモードに留まってよいので、この技術は、カバレッジホール検出の増加する好機を提供する。潜在的に大きな数のUEは、複数の位置及び複数のタイムスタンプに加えて、それらのアイドルモード測定結果をネットワーク階層を通じてネットワークマネージャまでレポートしてよい。ただし、収集された複数の測定結果は、格納され、解析され、及び/又は相関付けられて、複数のLTEカバレッジマッピングを向上した効率で生成してよい。
【0006】
図1は、本開示による1つの例示的実施形態のトップレベルダイアグラム100を示す。無線ネットワークは、多くのセル基地局、複数のノードB(NB)及び複数のeNB、並びにそれらの関連付けられた複数のセルカバレッジエリアを含んで示される。セル1のNB104はUMTS又はGSM(登録商標)カバレッジエリア102を提供し、セル2のNBはUMTS又はGSM(登録商標)カバレッジエリア106を提供する。UMTSセルは、ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(UTRAN)の一部であってよい。GSM(登録商標)セルは、GSM(登録商標)進化型高速データ伝送(EDGE)無線アクセスネットワーク(GERAN)の一部であってよい。より古く、より確立された技術を表すUMTS及び/又はGSM(登録商標)セルは、比較的大きな基本的なカバレッジエリアを提供してよい。複数のLTEのeNB112、114及びそれらの関連付けられた複数のLTEカバレッジセル110、114は、このUMTS/GSM(登録商標)カバレッジエリアにオーバーレイされてよい。複数のカバレッジホール又は複数のギャップ118は、複数のLTEセルの間に存在してよい。
【0007】
UE120は、無線ネットワーク内で又はそれを通って移動してよく、それにより、様々な時刻にて、それは、セル1のNB104、セル2のNB108、セル3のeNB112、及びセル4のeNB116からの信号受信のために近接した範囲内にある。UE120はアイドルモードにあってよいが、これらの信号は、受信されて、後でより詳細に説明されるように処理されて、複数のLTEカバレッジホールを検出してよい。
【0008】
これは、説明目的のために簡略化された例であり、実施においては、任意の構成の複数のeNB、複数のNB、複数のUE及び様々な複数のタイプのセルカバレッジエリアが、配置されてもよく、かつ、任意の数のエリア、領域又はセクタに拡張するカバレッジを提供してもよいことが理解されよう。無線ネットワークは、その規格の現在、以前、及び将来のバージョンを含む第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)ロングタームエボリューション(LTE)及び/又はLTEアドバンスト(LTE−A)ベース無線ネットワーク規格に準拠する、そうでなければ互換性があってよい。これらの規格は、例えば、3GPP TS 25.304,V10.5.0,「アイドルモードにおけるユーザ機器(UE)手順及び接続モードにおけるセルの再選択のための手順(リリース10)」、3GPP TS 36.300,VI 1.2.0,「発展型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA)及び発展型ユニバーサル地上無線アクセスネットワーク(E−UTRAN);全体説明;ステージ2(リリース11)」、3GPP TS 36.331,VI 1.0.0,「発展型ユニバーサル地上無線アクセス(E−UTRA);無線リソース制御(RRC);プロトコル仕様書(リリース11)」を含んでよい。
【0009】
図2は、本開示による例示的実施形態の複数の動作200のフローチャートを示す。動作210にて、アイドルモードにあるUEの間欠受信(DRX)サイクルが終了する。UEは、次の追加的な複数の動作が実行されてよい時点にて、DRXサイクルの終了を合図するタイマを用いて構成されてよい。動作220にて、UEのサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)が測定される。動作230にて、RSRPが閾値と比較される。閾値は、選択されて、サービングセルの信号強度がそれ以上で許容可能であるところの信号レベルを示してよく、セルの再選択が必要とされなくてよい。RSRPが閾値を超える場合、動作295にて、UEは次のDRXサイクルの終了を待つ。
【0010】
そうでなければ、動作240にて、複数の隣接LTEセルに対する検索が実行される。隣接LTEセルが見つかる場合、動作250にて、UEはそのLTEセルにキャンプする。そうでなければ、動作260にて、複数の隣接インターRAT(IRAT)セルに対する検索が実行される。隣接IRATセルが見つかる場合、動作270にて、UEはそのIRATセルにキャンプする。隣接LTEセルも隣接IRATセルも見つからない場合、動作280にて、ログが、RSRP、参照信号受信品質(RSRQ)、及びサービングセルのセルIDから作られる。UEの位置及びタイムスタンプが、また、記録される。隣接LTEセル又は隣接IRATセルが見つかる場合、動作290にて、ログが、RSRP、RSRQ、及び隣接セルのセルIDから作られる。UEの位置及びタイムスタンプが、また、記録される。そして、動作295にて、UEは、次のDRXサイクルの終了を待つ。
【0011】
図3は、本開示による1つの例示的実施形態のブロックダイヤグラム300を示す。ネットワークマネージャ(NM)302が、集中キャパシティ及びカバレッジ最適化(CCO)モジュール304を含んで示される。その動作は、後でより詳細に説明される。幾つかの実施形態において、CCO304は、エレメントマネージャ(EM)308内に存在してよい。ネットワークマネージャ302は、典型的に、複数のネットワークオペレータ又は複数のプロバイダに複数のネットワークサポート機能を提供し、容易にするよう構成されたコンピュータシステム及び/又はソフトウェアアプリケーションである。これらサポート機能は、構成管理、パフォーマンス監視、障害検出、及びCCO動作を含んでよい。キャパシティ及びカバレッジを判断することは、複数の基地局(例えば、3GPP LTE eNB)の設計、計画、及びロールアウトを用いて複数のネットワークオペレータをアシストする。
【0012】
ネットワークマネージャ302は、エレメントマネージャ(EM)308を含んでよいドメインマネージャ(DM)306を通じて、複数のeNB310(及び/又はIRAT NB312)と通信するよう構成されてよい。ドメインマネージャ306は、サブネットワークに対するエレメント及びドメイン管理機能の両方を提供するよう構成されてよく、そして、エレメントマネージャ308は、一連の関連タイプのネットワークエレメント、例えば3GPPのeNB310及び/又はIRATのNB312の管理に対して、一連のエンドユーザ機能を提供するよう構成されてよい。ネットワークマネージャ302は、eNB又はNBにて、エレメントマネージャ308を通じて、複数のeNB310(及び/又は複数のIRATのNB312)と直接通信するよう構成されてもよい。CCO304がEM308内に存在する複数の実施形態において、CCO304は、DM306のドメイン内にある複数のeNBの中の複数のLTEカバレッジホールを検出するよう構成されてよい。
【0013】
ドメインマネージャ306は、標準化インタフェースであってよいタイプ2インタフェース320をネットワークマネージャ302に提供し、そして、専有インタフェースであってよいタイプ1インタフェース322を複数のeNB310(及び/又は複数のIRATのNB312)に提供するよう構成されてよい。ネットワークマネージャ302は、タイプ2インタフェース320を介して、複数のeNB310(及び/又は複数のIRATのNB312)の複数のエレメントマネージャ308と直接通信するよう構成されてよい。これらの2つのタイプのインタフェースの間で必要となるかもしれない任意のメッセージ変換が、ドメインマネージャ306及び/又は複数のエレメントマネージャ308によって実行されてよい。
【0014】
図4は、本開示による別の例示的実施形態のブロックダイヤグラム400を示す。UE120が、受信機404(及び関連するアンテナ402)、信号測定モジュール408、DRXタイマ406、セル探索及び選択モジュール422、記録モジュール414、UE位置決定モジュール410、時間モジュール412、レポートモジュール416、及び送信機418(及び関連するアンテナ420)を含んで示される。幾つか実施形態では、複数のアンテナ402及び420は、共通又は共有アンテナであってよい。
【0015】
受信機404(及び関連するアンテナ402)は、UE又は隣接セルのサービングセルに関連付けられてよいeNB又はNBから複数の信号を受信するように構成されてよい。DRXタイマは、アイドルモードにあるUEに対してDRXサイクル時間インターバルの終了を示し、モジュール408により信号測定をトリガするよう構成されてよい。信号測定モジュール408は、UEのサービングセルのRSRPを測定し、RSRPを閾値と比較するよう構成されてよい。閾値は、選択されて、サービングセルの信号強度が許容可能であること、及びセルの再選択が必要とされなくてよいことを示してよい。セル探索及び選択モジュール422は、RSRPが閾値を下回るとの判断に応じて隣接セルを検索し、検索が成功する場合、UEにその隣接セル上にキャンプさせるよう構成されてよい。セル探索及び選択モジュール422は、まず、LTE隣接セルを検索するよう構成されてよい。LTE隣接セルを見つけることができない場合、検索は、インターRATセル(例えば、UMTSセル又はGSM(登録商標)セル)に対して継続してよい。
【0016】
ロケーションモジュール410は、UEの位置を生成又は推定するよう構成されてよい。時間モジュール412は、UEによる複数の測定結果に関連付けられるタイムスタンプとして用いるために、時間、例えば時刻を決定するよう構成されてよい。
【0017】
記録モジュール414は、(モジュール422により実行された)隣接セルの検索が成功した場合、隣接セルに関連付けられたログ情報を記録し、隣接セルの検索が失敗した場合、サービングセルに関連付けられたログ情報を記録するよう構成されてよい。記録された情報は、それぞれ検索の成功又は失敗に応じて、RSRP、RSRQ、及び隣接又はサービングセルのセルIDを含んでよい。記録された情報は、さらに、UEの位置及びタイムスタンプを含んでよい。
【0018】
レポートモジュール416は、記録された情報を、ネットワークマネージャのキャパシティ及びカバレッジ最適化モジュールにレポートするよう構成されてよい。アイドルモードのUEが基地局(例えば、eNB又はNB)に再接続されると、UEは、レポートを、送信機418(及び関連するアンテナ420)を通じて、NM又はEMにリレーするための基地局に送信してよい。
【0019】
図5は、本開示による別の例示的実施形態のブロックダイヤグラム500を示す。ネットワークマネージャ302の集中CCO304は、UE測定結果受信モジュール502、UE測定結果解析モジュール506、及びカバレッジホール特定モジュール508を含んで示される。幾つか実施形態において、CCO304は、UE測定結果データベース504を含んでもよい。UE測定結果受信モジュール502は、アイドルモード状態にある1又は複数のUEから複数の測定結果を受信するよう構成されてよい。複数の測定結果は、UEから、eNB又はNBを通じて送信されてよい。幾つかの実施形態では、複数の測定結果は、さらに、ドメインマネージャを通じて送信されてよい。複数の測定結果は、セルに関連付けられ、RSRP及びRSRQに加えてそのセルのIDを含んでよい。複数の測定結果は、UEの位置及びタイムスタンプを含んでもよい。
【0020】
UE測定結果解析モジュール506は、複数のUEの位置及び任意の他の適当な情報に基づいて受信されたUE測定結果を相関付けるよう構成されてよい。カバレッジホール特定モジュール508は、解析及び複数の相関付けに基づいてLTE無線セルラーネットワークの空間的カバレッジにおける複数のホールを特定し、位置を突き止めるよう構成されてよい。幾つかの実施形態では、CCO304は、さらに、UE測定結果の解析に関連付けられた時間インターバルにわたって、又は興味のある任意の適当な歴史的時代の間、複数の受信したUE測定結果を格納するよう構成されたUE測定結果データベース504を含んでよい。
【0021】
図6は、本開示による例示的実施形態の動作600のフローチャートを示す。動作610にて、ユーザ機器(UE)のサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)の測定がトリガされる。UEは、アイドルモードにあり、トリガは、間欠受信(DRX)時間インターバルの終了に関連付けられる。動作620にて、UEのサービングセルのRSRPが閾値を下回るかどうか判断される。動作630にて、RSRPが閾値を下回るとの判断に応じて隣接セルに対する検索が実行される。動作640にて、隣接セルの検索が成功する場合、隣接セルに関連付けられた情報が記録される。動作650にて、隣接セルの検索が失敗する場合、サービングセルに関連付けられた情報が記録される。
【0022】
本明細書に記載された複数の方法の複数の実施形態は、1又は複数の記憶媒体を含むシステムで実装されてもよく、これは、1又は複数のプロセッサによって実行された場合に複数の方法を実行する複数の命令を、個別にまたは組み合わせて格納する。ここで、プロセッサは、例えば、システムCPU(例えば、コアプロセッサ)及び/又はプログラマブル回路を含んでもよい。従って、本明細書に記載された複数の方法に係る複数の動作は、幾つかの異なる物理的位置にある複数の処理構造のような複数の物理的デバイスにわたって分散されてもよいことが意図される。さらに、当業者によれば理解されるであろうが、方法の複数の動作は、個別にまたはサブコンビネーションで実行されてもよいことが意図される。従って、当業者によれば理解されるであろうが、複数のフローチャートの各々の複数の動作の全てが実行される必要はなく、本開示は、このような複数の動作の全てのサブコンビネーションが実施可能であることを明確に意図する。
【0023】
記憶媒体は、任意のタイプの有形のメディア、例えば、任意のタイプのディスクを含んでもよく、これらは、フロッピー(登録商標)ディスク、光ディスク、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD−ROM)、コンパクトディスクリライタブル(CD−RW)、デジタル汎用ディスク(DVD)及び磁気光ディスク、リードオンリメモリ(ROM)のような半導体デバイス、ダイナミック及びスタティックRAMのようなランダムアクセスメモリ(RAM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ、磁気又は光カード、又は電子的な複数の命令の記録に適した任意のタイプのメディアを含む。
【0024】
「回路」は、本明細書の任意の実施形態で用いられるように、例えば、単一で又は任意の組み合わせで、ハードワイヤード回路、プログラマブル回路、状態機械回路及び/又はプログラマブル回路によって実行される複数の命令を格納するファームウェアを備えてもよい。アプリケーションは、ホストプロセッサのようなプログラマブル回路又は他のプログラマブル回路上で実行されてよいコード又は複数の命令として具現されてよい。本明細書の任意の実施形態において用いられるモジュールは、回路として具現されてよい。回路は、集積回路チップのような集積回路として具現されてよい。
【0025】
従って、本開示は、ユーザ機器(UE)アイドルモード測定結果及びレポートを通じた複数の無線セルラーネットワーク、例えば複数のLTEネットワークの改良カバレッジ推定のための複数のデバイス、複数の方法、複数のシステム、及びコンピュータ可読記憶媒体を提供する。以下の複数の実施例は、複数のさらなる実施形態に関する。
【0026】
UEは、UEのサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)を測定し、UEはアイドルモードにあり、RSRPが閾値を下回るかどうかを判断する信号測定モジュールを含んでよい。この例のUEは、RSRPが閾値を下回るとの判断に応じて隣接セルを検索し、検索が成功する場合、隣接セル上にキャンプするセル探索及び選択モジュールを含んでもよい。この例のUEは、さらに、隣接セルの検索が成功する場合、隣接セルに関連付けられたログ情報を記録し、隣接セルの検索が失敗する場合、サービングセルに関連付けられたログ情報を記録するデータ記録モジュールを含んでよい。
【0027】
別の例示的UEは、前述のコンポーネントを含み、さらに、信号測定モジュールをトリガして、RSRPの測定、DRX時間インターバルの終了でのトリガを実行する間欠受信(DRX)タイマを含む。
【0028】
別の例示的UEは、前述のコンポーネントを含み、さらに、ログ情報に含まれるUEの位置を提供するロケーションモジュールと、ログ情報に含まれるタイムスタンプを提供する時間モジュールと、を含む。
【0029】
別の例示的UEは、前述のコンポーネントを含み、ログ情報は、RSRP、参照信号受信品質(RSRQ)及びセル識別を含む。
【0030】
別の例示的UEは、前述のコンポーネントを含み、セル探索及び選択モジュールは、さらに、隣接ロングタームエボリューション(LTE)セルを検索し、隣接LTEセルの検索が失敗する場合、隣接インター無線通信アクセス技術(IRAT)セルを検索するよう構成される。
【0031】
別の例示的UEは、前述のコンポーネントを含み、IRATセルは、万国移動通信システム(UMTS)セル又は汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM(登録商標))セルを含む。
【0032】
別の例示的UEは、前述のコンポーネントを含み、さらに、ログ情報を、ネットワークマネージャ(NM)又はエレメントマネージャ(EM)のキャパシティ及びカバレッジ最適化(CCO)モジュールにレポートするレポートモジュールを含み、レポートは、UEがeNBに再接続すること応じて進化型ノードB(eNB)を通じてなされる。
【0033】
別の態様によれば、方法が提供される。方法は、アイドルモードにあるユーザ機器(UE)のサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)の測定を、間欠受信(DRX)時間インターバルの終了にてトリガする段階を含んでよい。この例の方法は、UEのサービングセルのRSRPが閾値を下回るかどうか判断する段階を含んでもよい。この例の方法は、さらに、RSRPが閾値を下回るとの判断に応じて、隣接セルを検索する段階を含んでよい。この例の方法は、さらに、隣接セルの検索が成功する場合、隣接セルに関連付けられた情報を記録する段階を含んでよい。この例の方法は、さらに、隣接セルの検索が失敗する場合、サービングセルに関連付けられた情報を記録する段階を含んでよい。
【0034】
別の例示的方法は、前述の処理を含み、ログ情報は、RSRP、参照信号受信品質(RSRQ)、セル識別、UEの位置、及びタイムスタンプを含む。
【0035】
別の例示的方法は、前述の処理を含み、隣接セルの検索は、さらに、隣接ロングタームエボリューション(LTE)セルを検索する段階と、隣接LTEセルの検索が失敗する場合、隣接インター無線通信アクセス技術(IRAT)セルを検索する段階と、を含む。
【0036】
別の例示的方法は、前述の処理を含み、IRATセルは、万国移動通信システム(UMTS)セル又は汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM(登録商標))セルを含む。
【0037】
別の例示的方法は、前述の処理を含み、さらに、ログ情報を、ネットワークマネージャ(NM)又はエレメントマネージャ(EM)のキャパシティ及びカバレッジ最適化(CCO)モジュールに、UEがeNBに再接続すること応じて進化型ノードB(eNB)を通じてレポートする段階を含む。
【0038】
別の例示的方法は、前述の処理を含み、さらに、記録する段階の後、アイドルモードにとどまる段階と、次のトリガを待つ段階と、を含む。
【0039】
別の例示的方法は、前述の処理を含み、さらに、隣接セルの検索が成功する場合、隣接セル上にキャンプする段階を含む。
【0040】
別の態様によれば、システムが提供される。システムは、アイドルモード状態にある複数のUEから複数の測定結果を受信するユーザ機器(UE)測定結果受信モジュールを含んでよい。複数の測定結果は、セルに関連付けられ、セルのID、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、UEの位置、及びタイムスタンプを含む。この例のシステムは、複数のUEの位置に基づいて複数の受信したUE測定結果を相関付けるUE測定結果解析モジュールを含んでもよい。この例のシステムは、さらに、複数の相関付けに基づいて、ロングタームエボリューション(LTE)無線セルラーネットワークの空間的カバレッジにおける複数のホールを特定し、位置を突き止めるカバレッジホール特定モジュールを含んでよい。
【0041】
別の例示的システムは、前述のコンポーネントを含み、さらに、UE測定結果の解析に関連付けられた時間インターバルにわたる複数の受信したUE測定結果を格納するUE測定結果データベースを含んでよい。
【0042】
別の例示的システムは、前述のコンポーネントを含み、受信した複数のUE測定結果は、進化型ノードB(eNB)を通じて提供される。
【0043】
別の例示的システムは、前述のコンポーネントを含み、受信した複数のUE測定結果は、ドメインマネージャを通じて提供される。
【0044】
別の態様によれば、システムが提供される。システムは、アイドルモードにあるユーザ機器(UE)のサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)の測定を、間欠受信(DRX)時間インターバルの終了にてトリガするための手段を含んでよい。この例のシステムは、UEのサービングセルのRSRPが閾値を下回るかどうか判断するための手段を含んでもよい。この例のシステムは、さらに、RSRPが閾値を下回るとの判断に応じて、隣接セルを検索するための手段を含んでよい。この例のシステムは、さらに、隣接セルの検索が成功する場合、隣接セルに関連付けられた情報を記録するための手段を含んでよい。この例のシステムは、さらに、隣接セルの検索が失敗する場合、サービングセルに関連付けられた情報を記録するための手段を含んでよい。
【0045】
別の例示的システムは、前述のコンポーネントを含み、ログ情報は、RSRP、参照信号受信品質(RSRQ)、セル識別、UEの位置、及びタイムスタンプを含む。
【0046】
別の例示的システムは、前述のコンポーネントを含み、さらに、隣接ロングタームエボリューション(LTE)セルを検索するための手段と、隣接LTEセルの検索が失敗する場合、隣接インター無線通信アクセス技術(IRAT)セルを検索するための手段と、含む。
【0047】
別の例示的システムは、前述のコンポーネントを含み、IRATセルは、万国移動通信システム(UMTS)セル又は汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM(登録商標))セルを含む。
【0048】
別の例示的システムは、前述のコンポーネントを含み、さらに、ログ情報を、ネットワークマネージャ(NM)又はエレメントマネージャ(EM)のキャパシティ及びカバレッジ最適化(CCO)モジュールにレポートするための手段を含み、レポートは、UEがeNBに再接続すること応じて進化型ノードB(eNB)を通じてなされる。
【0049】
別の例示的システムは、前述のコンポーネントを含み、さらに、記録の後、アイドルモードにとどまるため及び次のトリガを待つための手段を含む。
【0050】
別の例示的システムは、前述のコンポーネントを含み、さらに、隣接セルの検索が成功する場合、隣接セル上にキャンプするための手段を含む。
【0051】
別の態様によれば、少なくとも1つのコンピュータ可読記憶媒体が提供され、これは、格納された複数の命令を有し、これらは、上述された複数の例のいずれかに記載されたように、プロセッサによって実行された場合に、プロセッサに方法の複数の動作を実行させる。
【0052】
別の態様によれば、上述された複数の例のいずれかに記載された方法を実行するための手段を含む装置が提供される。
【0053】
本明細書で使用された複数の用語及び表現は、説明の複数の用語として用いられ、限定するものではなく、このような複数の用語及び表現の使用において、図示及び記載された複数の特徴(またはそれらの一部)のあらゆる均等物を排除することを意図するものではなく、特許請求の範囲内で様々な複数の変形が可能であることが理解される。従って、特許請求の範囲は、そのような全ての等価物をカバーすることを意図する。様々な複数の特徴、複数の態様及び複数の実施形態が、本明細書に記載されている。当業者によって理解されるように、複数の特徴、複数の態様及び複数の実施形態は、互いに組み合わせ可能であり、変更及び変形が可能である。本開示は従って、そのような複数の組み合わせ、複数の変更及び複数の変形を包含すると考慮されるべきである。
本実施形態の例を下記の各項目として示す。
[項目1]
ユーザ機器(UE)のサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)を測定し、前記UEはアイドルモードにあり、前記RSRPが閾値を下回るかどうかを判断する信号測定モジュールと、
前記RSRPが前記閾値を下回ることの判断に応じて隣接セルを検索し、前記検索が成功した場合、前記隣接セル上にキャンプするセル探索及び選択モジュールであり、前記検索は、隣接ロングタームエボリューションセル(LTEセル)に対する検索であり、隣接LTEセルに対する前記検索が失敗した場合、隣接インター無線通信アクセス技術セル(IRATセル)に対する検索である、前記セル探索及び選択モジュールと、
前記隣接セルの検索が成功した場合、前記隣接セルに関連付けられたログ情報を記録し、前記隣接セルの検索が失敗した場合、前記サービングセルに関連付けられたログ情報を記録するデータ記録モジュールと、
を備えるUE。
[項目2]
前記信号測定モジュールをトリガして、前記RSRPの測定、DRX時間インターバルの終了での前記トリガを実行する間欠受信(DRX)タイマをさらに備える、項目1に記載のUE。
[項目3]
前記UEの位置を提供するロケーションモジュールであり、前記位置は前記ログ情報に含まれる、前記ロケーションモジュールと、タイムスタンプを提供する時間モジュールであり、前記タイムスタンプは前記ログ情報に含まれる、前記時間モジュールと、をさらに備える、項目1又は2に記載のUE。
[項目4]
前記ログ情報は、RSRP、参照信号受信品質(RSRQ)及びセル識別を含む、項目1から3のいずれか一項に記載のUE。
[項目5]
前記IRATセルは、万国移動通信システム(UMTS)セル又は汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM(登録商標))セルを含む、項目1から4のいずれか一項に記載のUE。
[項目6]
前記ログ情報を、ネットワークマネージャ(NM)又はエレメントマネージャ(EM)のキャパシティ及びカバレッジ最適化(CCO)モジュールにレポートするレポートモジュールをさらに備え、前記レポートは、前記UEが進化型ノードB(eNB)に再接続することに応じて前記eNBを通じてなされる、項目1から5のいずれか一項に記載のUE。
[項目7]
ユーザ機器(UE)のサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)の測定をトリガする段階であり、前記UEはアイドルモードにあり、前記トリガは間欠受信(DRX)時間インターバルの終了にある、段階と、
前記UEの前記サービングセルの前記RSRPが閾値を下回るかどうかを判断する段階と、
前記RSRPが前記閾値を下回ることの前記判断に応じて隣接セルを検索する段階と、
前記隣接セルの検索が成功した場合、前記隣接セルに関連付けられたログ情報を記録する段階と、
前記隣接セルの検索が失敗した場合、前記サービングセルに関連付けられたログ情報を記録する段階と、
を備える方法。
[項目8]
前記ログ情報は、RSRP、参照信号受信品質(RSRQ)、セル識別、前記UEの位置、及びタイムスタンプを含む、項目7に記載の方法。
[項目9]
前記隣接セルを検索する段階は、隣接ロングタームエボリューションセル(LTEセル)を検索する段階と、隣接LTEセルに対する前記検索が失敗した場合、隣接インター無線通信アクセス技術セル(IRATセル)を検索する段階と、をさらに含む、項目7又は8に記載の方法。
[項目10]
前記IRATセルは、万国移動通信システム(UMTS)セル又は汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM(登録商標))セルを含む、項目9に記載の方法。
[項目11]
前記ログ情報を、ネットワークマネージャ(NM)又はエレメントマネージャ(EM)のキャパシティ及びカバレッジ最適化(CCO)モジュールにレポートする段階をさらに備え、前記レポートする段階は、前記UEが進化型ノードB(eNB)に再接続すること応じて前記eNBを通じてなされる、項目7から10のいずれか一項に記載の方法。
[項目12]
前記記録する段階の後、アイドルモードにとどまる段階と、次のトリガを待つ段階と、をさらに備える、項目7から11のいずれか一項に記載の方法。
[項目13]
前記隣接セルの検索が成功した場合、前記隣接セル上にキャンプする段階をさらに備える、項目7から12のいずれか一項に記載の方法。
[項目14]
コンピュータに、
UEのサービングセルの参照信号受信電力(RSRP)の測定をトリガする手順であり、前記UEはアイドルモードにあり、前記トリガは間欠受信(DRX)時間インターバルの終了にて発生する、手順と、
前記UEの前記サービングセルの前記RSRPが閾値を下回るかどうかを判断する手順と、
前記RSRPが前記閾値を下回ることの前記判断に応じて隣接セルを検索する手順と、
前記隣接セルの検索が成功した場合、前記隣接セルに関連付けられたログ情報を記録する手順と、
前記隣接セルの検索が失敗した場合、前記サービングセルに関連付けられたログ情報を記録する手順と、
を実行させるプログラム。
[項目15]
前記ログ情報は、RSRP、参照信号受信品質(RSRQ)、セル識別、前記UEの位置、及びタイムスタンプを含む、項目14に記載のプログラム。
[項目16]
前記隣接セルを検索する手順は、隣接ロングタームエボリューションセル(LTEセル)を検索する手順と、隣接LTEセルに対する前記検索が失敗した場合、隣接インター無線通信アクセス技術セル(IRATセル)を検索する手順の動作をさらに含む、項目14又は15に記載のプログラム。
[項目17]
前記IRATセルは、万国移動通信システム(UMTS)セル又は汎ヨーロッパデジタル移動通信システム(GSM(登録商標))セルを含む、項目16に記載のプログラム。
[項目18]
コンピュータに、
前記ログ情報を、ネットワークマネージャ(NM)又はエレメントマネージャ(EM)のキャパシティ及びカバレッジ最適化(CCO)モジュールにレポートする手順をさらに実行させ、前記レポートする手順は、前記UEが進化型ノードB(eNB)に再接続することに応じて前記eNBを通じてなされる、項目14から17のいずれか一項に記載のプログラム。
[項目19]
コンピュータに、
前記記録する手順の後、アイドルモードにとどまる手順と、次のトリガを待つ手順と、の動作をさらに実行させる、項目14から18のいずれか一項に記載のプログラム。
[項目20]
コンピュータに、
前記隣接セルの検索が成功した場合、前記隣接セル上にキャンプする手順をさらに実行させる、項目14から19のいずれか一項に記載のプログラム。
[項目21]
ネットワークマネージャのキャパシティ及びカバレッジ最適化システムであって、前記システムは、
アイドルモード状態にある複数のUEから複数の測定結果を受信するユーザ機器(UE)測定結果受信モジュールであり、前記複数の測定結果はセルに関連付けられて、前記セルのID、参照信号受信電力(RSRP)、参照信号受信品質(RSRQ)、前記UEの位置、及びタイムスタンプを含む、前記ユーザ機器(UE)測定結果受信モジュールと、
前記UEの位置に基づいて受信した前記複数のUEの測定結果を相関付けるUE測定結果解析モジュールと、
前記相関付けに基づいてロングタームエボリューション(LTE)無線セルラーネットワークの空間的カバレッジにおける複数のホールを特定し、位置を突き止めるカバレッジホール特定モジュールと、
を備えるシステム。
[項目22]
前記UE測定結果の解析に関連付けられた時間インターバルにわたって受信した前記複数のUEの測定結果を格納するUE測定結果データベースをさらに備える、項目21に記載のシステム。
[項目23]
受信した前記複数のUEの測定結果は、進化型ノードB(eNB)を通じて提供される、項目21又は22に記載のシステム。
[項目24]
受信した前記複数のUEの測定結果は、ドメインマネージャを通じて提供される、項目21から23のいずれか一項に記載のシステム。
[項目25]
項目14から20のいずれか一項に記載のプログラムを記録したコンピュータ可読記録媒体。
図1
図2
図3
図4
図5
図6