(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しながら、本実施形態に係る照明ユニットについて説明する。ただし、以下に示す形態は、本発明の技術思想を具体化するためのものであって、本発明を以下のものに特定しない。各図面が示す部材のサイズや位置関係等は、説明を明確にするため誇張していることがある。さらに以下の説明において、同一の名称、符号については、原則として同一もしくは同質の部材を示しており、詳細説明を適宜省略する。
【0010】
本実施形態に係る照明ユニット100について、
図1〜
図4を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る照明ユニットを模式的に示す斜視図である。
図2は、
図1の照明ユニットの下方端を拡大した分解斜視図である。
図3は、本実施形態に係る照明ユニットの基板の平面図である。
図4は、
図1の照明ユニットのA−Aの断面図である。
【0011】
本実施形態に係る照明ユニット100は、一方向に延長するケース10と、ケース10内に配置され、一方向に延長する基板20と、ケース10内に配置され、基板20の表面に配置された複数の発光素子30と、ケース10内に配置され、一方向に延長し、複数の発光素子30からの光を反射するリフレクタ40と、を有する。そして、複数の発光素子30は、一方向に配列された第1列30aと第2列30bとを有する。リフレクタ40は、第1列30aと第2列30bとの間に位置する底部41と、底部41から第1列30aの前方を覆う第1反射部42と、底部41から第2列30bの前方を覆う第2反射部43と、を有し、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44がケース10を押圧し、リフレクタ40の底部41が基板20を押圧する。
【0012】
照明ユニット100であれば、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44が内側(リフレクタ40の第1反射部42側の端部44と第2反射部43側の端部44とが互いに接近する方向)に圧縮した状態でケース10に収納されるため、リフレクタ40の底部41は、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44が圧縮された力によって基板20方向へ突出する。ケース10に収納されたリフレクタ40は、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44がケース10を押圧し、リフレクタ40の底部44が基板20を押圧するため、リフレクタ40及び基板20はケース10内で安定した状態で保持され、所望の光学特性を維持できる。
【0013】
なお、本実施形態では、ケース10内において基板20の裏面とケース10の間に放熱部材70が介在されているので、リフレクタ40の底部41が基板20を押圧すると、基板20は放熱部材70を押圧し、放熱部材70はケース10を押圧するため、ケース10内に配置されたリフレクタ40、基板20及び放熱部材70は安定した状態で保持される。基板20の裏面側に放熱部材70等が設けられていなくて基板20の裏面がケース10と接する場合は、リフレクタ40の底部41が基板20を押圧すると、基板20はケース10を押圧するため、ケース10内に配置されたリフレクタ40及び基板20は安定した状態で保持される。
【0014】
本実施形態で説明する「前方」とは、基板20の厚み方向にみて基板20の中心から発光素子30が配置される表面側に向かう方向を指し、「後方」とは、「前方」とは反対の方向を示す。また、「上方」及び「下方」とは、基板20が延長する方向(長手方向)を指す。「側方」とは、基板20の長手方向と直交する方向(短手方向)を指す。また、「基板20の表面」とは、基板20の前面(発光素子30が配置される側の面)を指し、「基板20の裏面」とは、基板20の背面(発光素子30が配置される側の面と反対側の面)を指す。
【0015】
以下、本実施形態に係る照明ユニット100の各構成について説明する。
【0016】
(ケース10)
ケース10は、その内部に設けられる基板20及び発光素子30に水分が触れないように保護するための部材である。ケース10は、一方向に延長するもので、その一方向(ケース10が延長する方向)の両端が開口するものを用いることができる。ケース10は、筒状形状であることが好ましい。これにより、基板20及び発光素子30はケース10で囲まれるため、照明ユニット100の防水性を確保することができる。ケース10の一方向と直交する断面形状は、例えば、円形や矩形が挙げられる。
【0017】
ケース10は、発光素子からの光を外部に出力できるように、透光性を有する材料で構成されていれば限定されず、当該分野で公知の材料に形成することができる。例えば、軽量で、強度の強いプラスチック、特に加工性及び耐熱性を考慮すると、ポリカーボネートやアクリルなどの樹脂材料を含むのが好ましい。ここで、透光性を有する材料は、発光素子からの光を100%透過するのが好ましいが、混色、色むら等を考慮して、半透明及び不透明(例えば、光透過率が70%程度以上、乳白色のもの等)のものを含んでも良い。また、ケース10は、光拡散効果を有するものでも良い。光拡散効果を有するケースを用いることにより、輝度・色ムラが照射ムラに影響する発光素子を使用する場合でも、これらの照射ムラを抑制することができる。ここで、光拡散効果を有するケースとは、発光素子からの光を拡散し得る部材を意味し、ケース自体に光拡散処理が施されたものでも良いし、ケースに光拡散効果を有する他の部材を組み合わせたものでも良い。例えば、ケースの外側や内側に拡散シートを貼り付けても良いし、サンドブラスト、研磨等の粗面処理を施しても良い。さらに、ケースを形成する材料自体に拡散部位材を混入しても良い。これにより、複数の発光素子からの光を均一な一つの面光源とすることができる。拡散シートは、例えば、半透明又は乳白色の樹脂製シートが挙げられる。
【0018】
(基板20)
基板20は、発光素子30やコネクタ等の電子部品が配置され、さらに、それらの電子部品と電気的に接続される回路パターンが形成された回路基板である。基板20は、一方向(ケース10が延長する方向と同じ方向)が長手方向となる矩形形状のものを一枚若しくは複数並べても良いし、正方形状のものを一方向に複数並べても良い。基板20は、熱伝導性の高い材料を用いるのが好ましい。例えば、ガラエポキシ基板やアルミ基板が挙げられる。基板20の表面は、水分に対する保護処理が施されていても良い。例えば、フッ素コーティングが挙げられる。
【0019】
基板20は、例えば、外部電源と電気的に接続可能な配線とコネクタを有し、発光素子と同様にしてコネクタが回路パターンに電気的に接続されている。この時、コネクタは、基板20の延長方向の先端に設けられていることが好ましく、基板20を一方向に複数並べる場合は、複数の基板20を直列的に接続しやすくすることができる。さらに、照明ユニット100を複数設ける際にも、各照明ユニット100を直列に接続しやすくすることができる。
【0020】
(発光素子30)
発光素子30として、例えば、発光ダイオード(LED)を用いることができる。発光ダイオードとして、例えば、発光ダイオードチップ自体や、発光ダイオードチップがパッケージ及び被覆部材等により覆われたもの(例えば、セラミックや樹脂などで形成されたパッケージに発光ダイオードチップが配置された表面実装型(SMD)や、リードフレームに配置された発光ダイオードチップをガラスや樹脂などの被覆部材でモールドして形成された砲弾型(ランプタイプ))が挙げられる。なお、パッケージや被覆部材には、それぞれ波長変換部材や光拡散部材を含有させることもできる。波長変換部材として、例えば、アルミニウム酸化物係蛍光体、窒化物系蛍光体又はシリケート系蛍光体が挙げられる。光拡散部材として、例えば、アルミナ、シリカ又は酸化チタンが挙げられる。
【0021】
本実施形態では、発光素子30は、
図3に示すように、基板20の表面に複数設けられる。ここで、「基板20の表面に設けられる」とは、基板20の表面に直接配置されることや、基板20の表面との間に別部材を介して配置されることを指す。複数の発光素子30は、一方向(基板20が延長する方向)に配列された第1列30aと第2列30bとを有する。第1列30aを構成する発光素子30から前方側に出射した光は、後述するリフレクタ40の第1反射部材42のうち第1列30a側の面で反射され、ケース10の一方の側壁10bを通過して外部に放出される。一方、第2列30bを構成する発光素子30から前方に出射した光は、リフレクタ40の第2反射部43のうち第2列30b側の面で反射され、ケース10の他方の側壁10bを通過して外部に放出される。このため、照明ユニット100は、180度向きが異なる2方向に光を出射する。
【0022】
発光素子30は、金属材料(例:Ag又はAu/Sn)からなる接合部材によって、基板20の回路パターンと半田付けされて電気的に接続されることができる。
【0023】
第1列30aを構成する複数の発光素子30は、
図3に示すように、等間隔で配列することが好ましい。発光素子30が一方向に配列する間隔としては、8mm〜20mmが好ましい。これにより、ケース10の一方向における光の分布を均一にすることができると共に、発光素子30から発生する熱の分布を均等にすることができる。なお、第2列30bを構成する複数の発光素子30も同様で、等間隔で配列することが好ましい。
【0024】
本実施形態では、複数の発光素子30は、2つの列(第1列30aと第2列30b)を有するが、これに限定されない。すなわち、発光素子30は、照明ユニット100の用途に応じて1列のみ(
図3で示す第1列30a及び第2列30bのうち片方の列を取り除く)配置にしても良いし、3列以上の列を配置しても良い。
【0025】
第1列30aを構成する複数の発光素子30は、
図3に示すように、直線状に配列するのが良い。これにより、第1列30aの各発光素子30からの光がリフレクタ40の第1反射部42で反射され外部に出射される際に、各出射光の見え方が統一される。第2列30bを構成する複数の発光素子30も同様に、直接状に配列するのが良い。
【0026】
第1列30aを構成する発光素子30及び第2列30bを構成する発光素子30は、
図3に示すように一方向と直交する方向に対峙して並んでも良いし、一方向にずれて(例えば、互い違いに)並んでも良い。
【0027】
一方向と直交する方向において、発光素子30は基板20の中央から5mm〜10mm離れているのが良い。これにより、第1反射部42及び第2反射部43が所定の湾曲形状であれば、発光素子30からの光が第1反射部42(又は第2反射部43)で反射して外部に放出され、外部に放出された光がより遠くに伝搬することができる。
【0028】
(リフレクタ40)
リフレクタ40は、発光素子30からの光をケース10の側壁10bに向けて反射させるための部材である。リフレクタ40は、一方向(ケース10及び基板20が延長する方向)に延長する。リフレクタ40は、
図4に示すように、第1列30aと第2列30bとの間に位置する底部41と、底部41から第1列30aを覆う第1反射部42と、底部41から第2列30bを覆う第2反射部43と、を有する。本実施形態では、第1反射部42側の端部44から第2反射部43側の端部44までの長さがケース10の側方方向の内径より長いリフレクタを用いることによって、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44が内側に圧縮した状態でケース10に収納されるため、リフレクタ40の底部41は、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44が圧縮された力によって基板20方向に押し出される。したがって、ケース10に収納されたリフレクタ40には、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44がケース10を押圧する力と、リフレクタ40の底部41が基板20を押圧する力と、が働き、これらの力の反作用の力である、ケース10がリフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44を押圧する力と、基板20がリフレクタ40の底部41を押圧する力と、が働く。これにより、ケース10内で基板20及びリフレクタ40が安定した状態で保持されるため、第1反射部42及び第2反射部43の光反射特性に影響がでることを抑制することができる。このような作用効果を得るために、リフレクタ40は、リフレクタ40の第1反射部42側の端部44と第2反射部43側の端部44が互いに固定されず圧縮可能な形状であることが好ましい。また、リフレクタ40の第1反射部42側の端部44とケース10とは1以上の箇所で点接触しても良いが、面接触が良い。面接触であれば、押圧力が均等に伝わる。リフレクタ40の第2反射部43側の端部44とケース10との接触についても同様である。
【0029】
本実施形態では、ケース10挿入前のリフレクタ40の第1反射部42側の端部44から第2反射部43側の端部44までの距離がケース10の一方の側壁10bの内面から他方の側壁10bの内面までの距離よりも長く、リフレクタ40の底部41から底部41前方の第1反射部42(又は第2反射部43)側の端部44の表面(前方側の面)と並ぶ地点までの距離が基板20の表面からケース10の前壁10aの内面までの距離よりも短いリフレクタ40を用いる。このリフレクタ40がケース10内に収納されると、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44がケース10によって内側に押圧され、その押圧される力によってリフレクタ40の底部41が基板20を押圧する。これにより、リフレクタ40の第1反射部42側の端部44及び第2反射部43側の端部44の二箇所で受けた力が底部41の一箇所に集約されるので、底部41から基板20に大きな力を加えることができ、リフレクタ40及び基板20がケース10内で安定した状態で保持される。具体的には、ケース10挿入前のリフレクタ40の第1反射部42側の端部44から第2反射部43側の端部44までの距離は、ケース10の一方の側壁10bの内面から他方の側壁10bの内面までの距離の1倍より大きく1.2倍以下であることが好ましい。
【0030】
一方、ケース10挿入前のリフレクタ40の第1反射部42側の端部44から第2反射部43側の端部44までの距離がケース10の一方の側壁10bの内面から他方の側壁10bの内面までの距離よりも短く、リフレクタの底部41から底部41前方の第1反射部42(又は第2反射部43)側の端部44の表面と並ぶ地点までの長さが基板20の表面からケース10の前壁10aの内面までの長さよりも長いリフレクタを用いることもできる。このリフレクタがケース10内に収納されると、リフレクタの底部41が基板20から押圧され、その押圧される力によってリフレクタの第1反射部42側と第2反射部43側との端部44がケース10を押圧することもできる。
【0031】
図4に示すように、ケース10における一方向と直交する断面の形状が矩形である場合、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44は、ケース10の側壁10b及び前壁10aに接することが好ましい。これにより、リフレクタ40の第1反射部42側及び第2反射部43側との端部44はケース10の側壁10bだけでなく前壁10aからも押圧されるため、リフレクタ40の底部41が基板20を押圧する力が向上し、ケース10内に配置されるリフレクタ40及び基板20が安定した状態で保持される。より好ましくは、リフレクタ40の第1反射部42側の端部44の形状は、ケース10の前壁10aの内面と側壁10bの内面とが繋がることで規定される角部の形状に対応するのが良い。
【0032】
リフレクタ40は、例えば、ポリカーボネート、ABS又はアクリル等の樹脂によって成型されたものを用いることができる。ポリカーボネートは、アクリルに比べて耐熱温度が高く、割れにくく、薬品に強い(汚れを除去する際にアルコールを使用しても変色しない)ため、好適である。
【0033】
また、
図4に示すように、第1反射部42における発光素子30からの光を反射させる側の面には、光反射性の高いAlやAg等の金属からなる反射膜45を設けることができる。反射膜45は、例えば、蒸着法で形成することができる。反射膜45の膜厚は、リフレクタ40への密着性の観点で、0.05mm〜0.1mmが好ましい。第2反射部43も同様である。
【0034】
リフレクタ40の第1反射部42及び第2反射部43は、
図4に示すように、湾曲形状であるのが好ましい。より好ましくは、底部41から前方(ケース10の前壁10a側)に向かって延伸したのち側方(ケース10の側壁10b側)に向きを変える湾曲形状であるのが良い。これにより、リフレクタ40をケース10に収納した際に、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44がケース10から受けた力が効率よくリフレクタ40の底部41に伝達する。第1反射部42及び第2反射部43が湾曲する形状は、特定の方向に反射される光の強度が高くなるような傾きに設定することができる。
【0035】
リフレクタ40の底部41における基板20と対向する面は、平面又は基板20側に凸となる曲面であることが好ましい。この面が尖った形状であれば、基板20を押圧する力が集中してしまい基板20が割れてしまう恐れがあるが、上記構成であれば、基板20を押圧する力が分散され基板20へのダメージが低減される。
【0036】
リフレクタ40の延長方向の全長は、ケース10の延長方向の全長と同じであることが好ましい。これにより、ケース10の両端にキャップ50を設けると、リフレクタ40の延長方向の端面とキャップ50の天面壁51とが接するため、リフレクタ40内に侵入した水分が、リフレクタ40の凹部46の底を伝ってキャップの天面壁51に到来した際、リフレクタ40の延長方向の端面とキャップ50の天面壁51との間を通過してケース10内の発光素子30が設けられている側の領域に流れ込むことを抑制できる。
【0037】
リフレクタ40の底部41の厚み(すなわち、凹部46の底からリフレクタ40の底部41における基板20側の面までの長さ)は、薄すぎるとリフレクタ40がケース10内に挿入される際、リフレクタ40の底部41のぐらつきが生じてしまう。一方、厚すぎるとリフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44が内側に圧縮された際、リフレクタの底部41が基板20を押圧する力が低下してしまう。このため、リフレクタの底部41から底部41前方の第1反射部42(又は第2反射部43)側の端部44の表面と並ぶ地点までの長さの0.1倍〜0.3倍であるが好ましい。
【0038】
本実施形態で説明するリフレクタ40の「底部41」とは、第1反射部42と第2反射部43とを繋ぐ部位を表わすが、第1反射部42と第2反射部43とを繋ぐ部位がなく第1反射部42と第2反射部43とが直接繋がったリフレクタの場合は、第1反射部42と第2反射部43とが繋がった箇所を底部と表わすことができる。
【0039】
「押圧」に関して、本実施形態では、リフレクタ40の端部44がケース10に直接接した状態で説明したが、リフレクタ40の端部44とケース10との間に別の部材が介在された状態でリフレクタ40の端部44がケース10を押圧する場合も含む。また、リフレクタ40の底部41が基板20を押圧する場合も同様で、リフレクタ40の底部41と基板20との間に別の部材が介在された状態でリフレクタ40の底部41が基板20を押圧する場合も含む。
【0040】
(その他)
(キャップ50)
図1に示すように、ケース10の一方向の両端に、防水性を確保するためのキャップ50を設けることができる。キャップ50は、
図2に示すように、ケース10の開口を覆う天面壁51と、天面壁51の外周縁に設けられ、ケース10を囲う側壁52と、で構成されることができる。本実施形態では、ケース10の両端において底部41前方にケース10とキャップ50とを貫通する貫通孔(ケース10を貫通する貫通孔11及びキャップを貫通する貫通孔54)を設け、貫通孔(11及び54)に固定部材60を挿入することで、キャップ50がケース10から外れないように固定している。
【0041】
キャップ50は、伸縮性材料からなることが好ましい。これにより、キャップ50とケース10との密閉性が向上する。さらに、ケース10がキャップ50の側壁52によって締め付けられるので、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44がより内側に押圧され、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44が受けた力によってリフレクタ40の底部41が基板20を押圧するため、基板20及びリフレクタ40の安定性が向上する。伸縮性材料としては、例えば、シリコーンゴム又は、EPDMが挙げられる。
【0042】
キャップ50の天面壁51には、貫通孔(11及び54)からケース10内に侵入した水分が外部に排水されるように排水孔53を設けることもできる。
(放熱部材70)
ケース10内には、
図4に示すように、基板20の裏面に放熱部材70を設けることができる。「基板20の裏面に放熱部材70を設ける」とは、基板20の裏面に放熱部材70が接して配置されることに加えて、基板20の裏面に別部材を介して放熱部材70が配置されることも含む。本実施形態の照明ユニット100であれば、リフレクタ40の底部41が基板20を押圧することによって、基板20が放熱部材70を押圧するため、基板20と放熱部材70との密着性が向上する。このため、発光素子30で生じる熱が基板20を経由して放熱部材70から効率よく排熱され、発光素子30の劣化を低減することができる。また、基板20は、基板20中央でリフレクタ40の底部41から押圧されるので、基板20は全体的に放熱部材70を押圧し、基板20全体から効率よく放熱部材70に熱が伝わる。放熱部材70としては、例えば、アルミニウムが挙げられる。
【0043】
放熱部材70は、一方向(基板20の長手方向)に延長する板状のものを用いることができる。本実施形態の放熱部材70では、
図4に示すように、基板20を支持する板部と、板部から後方に突出する突出部とを有する。突出部は、基板20の短手方向の両端と中央の3か所に設けられ、それぞれ一方向(板部の延長方向)に延在している。ケース10内に、突出部を有する放熱部材70を配置させることで、照明ユニット100の剛性を高くすることができる。
【0044】
放熱部材70は基板20と一体的に構成することもできる。なお、本実施形態に係る照明ユニット100では、放熱部材70を用いるが、照明ユニットの用途や仕様に応じて省略することもできる。
【0045】
(保持部材80)
基板20の表面には、
図3に示すように、第1列30a及び第2列30bよりも基板20中央側(リフレクタ40の底部41側)に位置し、リフレクタ40の底部41を挟む一対の保持部材80を設けることができる。言い換えると、一対の保持部材80を、第1列30a側の保持部材80と第2列30b側の保持部材80とに分類すると、第1列30a側の保持部材80の基板20中央側の端部は、第1列30aの基板20中央側の端部より基板20中央側に配置される。また、第2列30b側の保持部材80の基板20中央側の端部は、第2列30bの基板20中央側の端部より基板20中央側に配置される。これにより、仮にリフレクタ40の底部41の位置ずれが発生する力を受けてもフレクタ40の底部41の位置がずれることを抑制することができる。
【0046】
さらに、保持部材80は、発光素子30の第1列30a及び第2列30bよりも基板20中央側に配置されていることで、照明ユニット100の製造時において、ケース10の一方の開口からリフレクタ40をスライドさせてケース10内に挿入する際、リフレクタ40の底部41が保持部材80によってガイドされるため挿入作業を素早く行うことができると共に、リフレクタ40の底部41が発光素子30に接触して発光素子30が基板20から剥がれるのを防止することができる。本実施形態では、リフレクタ40の第1反射部42側の端部44と第2反射部43側の端部44とを内側に圧縮した状態でリフレクタ40をケース10内に挿入するため、第1反射部42側の端部44を圧縮する力と第2反射部43側の端部44を圧縮する力とが均等でなければ、リフレクタ40の底部41は強く圧縮した方向に傾いてしまい、リフレクタ40の底部41が発光素子30の接触する恐れがある。このため、本実施形態のリフレクタ40を用いる場合、一対の保持部材80を設けることは有益である。
【0047】
図3に示すように、一対の保持部材80は、第1列30a及び第2列30bの各列に配列する発光素子30同士の間に設けることができる。これにより、基板20が一方向に複数配置した照明ユニットである場合、基板20を跨いでも発光素子30を等間隔に配置することができる。
【0048】
また、一対の保持部材80は、第1列30a及び第2列30bを構成する複数の発光素子30のうち一方向の先端に配置される発光素子30よりも基板20の一方向の先端側に配置されても良い。これにより、リフレクタ40をケース10に挿入する最初の段階で、リフレクタ40が発光素子30に接触することを防止することができる。
【0049】
一対の保持部材の間隔はリフレクタ40の底部41の幅と同じでも良いが、リフレクタ40の底部41の幅よりも0.3mm〜0.8mm広いのが良い。これにより、リフレクタ10の底部41の位置ずれを抑制することができる。「幅」とは、底部41における一方向と直交する方向の長さを指す。
【0050】
一対の保持部材80は、
図3に示すように一方向と直交する方向に対峙して配置されても良いし、一方向にずれて対峙した配置されても良い。
【0051】
一対の保持部材80は、一方向に沿って複数配置することができる。これにより、ケース10内にリフレクタ40を挿入する作業をより素早く行うことできる。
【0052】
保持部材80の形状は、
図2に示すような円筒形状であるが、これに限定されない。例えば、長方形の四角柱が挙げられる。
【0053】
保持部材80の少なくとも1つは、第1反射部42又は第2反射部43と接することが好ましい。これにより、発光素子30で生じた熱が、基板20、保持部材80、リフレクタ40(第1反射部42又は第2反射部43)の順に伝搬し、リフレクタ40から空気中に排熱される。より好ましくは、保持部材80の少なくとも1つが、第1反射部42の反射膜又は第2反射部43の反射膜45に接し、保持部材80が高導電性材料であるのが良い。これにより、上記した排熱の効果を一層高めることができる。高導電性材料としては、例えば、Al又はFeのような金属が挙げられる。
【0054】
保持部材80の厚みは、リフレクタ40の底部41の厚みと同じである、又は、リフレクタ40の底部41の厚みより厚いことが好ましい。保持部材80の厚みは、リフレクタ40の底部41の厚みの1.0倍以上1.2倍以下であるのが好ましい。これにより、リフレクタ40の底部41がずれるような力が加わっても底部41がずれることを抑制することができる。「厚み」とは、基板20の表面と直交する方向の長さである。
【0055】
保持部材80は、例えば、押出し成型法によって形成することができる。
【0056】
リフレクタ40の底部41の安定性を確保するために、基板20におけるリフレクタ40の底部41に対応する領域(基板20中央の領域)に溝を設けることも考えられるが、基板20中央の領域に溝を設けると、この溝を回避した回路パターン設計を行う必要があるため、基板20の回路パターンの設計が難しくなってしまう。照明ユニット100であれば、基板20表面に保持部材80を設けているので、基板20の回路パターン設計を困難にすることなく、リフレクタ40の底部41の安定性を確保することができる。
【0057】
保持部材80は、本実施形態で記載したような押圧の力が働くリフレクタ40を備える照明ユニット100に限定されず、押圧の力が働かないリフレクタを備える照明ユニットにも用いることができる。
【0058】
(給電ケーブル)
照明ユニット100の両端の一方に、外部から電気を供給する給電ケーブルを設けることができる。キャップ50の天面壁51に、給電ケーブルを通過させる貫通孔を設けることができる。照明ユニット100の延長方向が地面に対して傾いて(例えば、垂直又は略垂直に立てて)照明ユニット100が配置される場合、給電ケーブルが設けられる側の端部が給電ケーブルが設けられていない側の端部より地面に対して高い位置になるように配置されるのが好ましい。これにより、ケース10内から排水された水分が、給電ケーブルに触れ、ショートが起きる可能性を低くするができる。
(製造方法)
本実施形態に係る照明ユニット100の製造方法を以下説明する。
【0059】
まず、一方向の両端が開口するケース10と、一方向に配列された第1列30aと第2列30bとを有する複数の発光素子30を備える基板20と、リフレクタ40と、放熱部材70と、を準備する。基板20の表面には、第1列30a及び第2列30bより基板20中央側に一対の保持部材80が設けられている。リフレクタ40は、底部41と、第1反射部42と、第2反射部43と、を有する。ケース10、基板20、リフレクタ40及び放熱部材70は、一方向に延長するものを用いることができる。
【0060】
次に、ケース10の一方の開口から基板20及び放熱部材70を挿入する。このとき、基板20及び放熱部材70を同時に挿入しても良いし、放熱部材70を挿入した後に基板20を挿入しても良い。基板20及び放熱部材70を同時に挿入する場合は、挿入前に、放熱部材70と基板20とを接着部材(例えば、両面テープ)を用いて一体化することができる。
【0061】
次に、ケース10の一方の開口からリフレクタ40を挿入する。このとき、第1反射部42が第1列30aの前方に位置し、第2反射部43が第2列30bの前方に位置するようにリフレクタ40の向きを合わせ、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44を内側に圧縮した状態で、リフレクタ40の底部41が一対の保持部材80の間を通過するようにスライドさせて挿入するのが良い。これにより、リフレクタ40の挿入時にリフレクタ40の底部41が発光素子30に接触して発光素子30が基板20から剥がれてしまうことを抑制することができる。
【0062】
そして、ケース10の両端にキャップ50を取り付けることができる。ケース10及びキャップ50の側壁52に、それぞれ貫通孔(ケースの貫通孔11、キャップの貫通孔54)を設ける場合は、貫通孔11と貫通孔54とを一致させるのが良い。貫通孔(11及び54)を埋める固定部材60を取り付け、キャップ50がケース10から外れないように固定することができる。
(実施例)
本実施例は、ケース10と、複数の発光素子30が実装された基板20と、リフレクタ40と、キャップ50と、放熱部材70とを有する照明ユニット100である。
図4で示すように、ケース10は、一方向と直交する断面の形状が矩形で、基板20の表面側に位置する前壁10aと、基板20の裏面側に位置する後壁10cと、前壁10aと後壁10cとをつなぐ2つの側壁10bとで構成されている。また、ケース10内に、後方から前方に向かって放熱部材70、複数の発光素子30が実装された基板20、リフレクタ40がこの順に配置された構造である。基板20の表面には、第1列30a及び第2列30bより一対の保持部材80が基板20中央側に一対の保持部材80が設けられている。一対の保持部材80は、基板20の一方向において、両端側と中央の3か所に設けられている。ケース10の前壁10aには、貫通孔11が設けられ、キャップ50の側壁52には、ケース10の貫通孔11と対応する位置に貫通孔54が設けられる。キャップ50とケース10とを固定するために、貫通孔(11及び54)にはプッシュリベット60が挿入されている。
【0063】
ケース10として、薄乳白色のポリカーボネート樹脂からなり、拡散フィラーが添加されてなるものを用いる。ケース10の一方向(ケース10が延長する方向)の長さは、1299mmであり、ケース10の一方の側壁10bの内面から他方の側壁10bの内面までの長さは、27.8mmであり、前壁10aの内面から後壁10cの内面までの長さは、21.3mmである。基板20として、CEM3基板(ガラス布ガラス不織布基材エポキシ樹脂銅張積層板)を3枚直列に配置したものを用いる。一枚の基板20の一方向(長手方向)の長さは420mmであり、一方向と直交する方向(短手方向)の長さが25mmである。発光素子30として、発光ダイオードチップを有する表面実装型の発光ダイオードを70個(第1列30aに35個、第2列30bの35個)用いる。第1列30aと第2列30bとの間隔は、6mmである。一方向と直交する方向において、基板20中央から第1列30aまでの距離は3mmである。同様に、基板20中央から第2列30bまでの距離は3mmである。リフレクタ40として、ポリカーボネート樹脂を用いる。反射膜45としてアルミニウム合金を蒸着したものを用いる。反射膜45の厚みは、0.55mmである。リフレクタの第1反射部42側の端部44から第2反射部43側の端部44までの長さは28.4mmである。リフレクタ40の底部41の幅(一方向と直交する方向の長さ)は3mmである。一対の保持部材80の間隔は、3.5mmである。キャップ50として、黒色のシリコーン樹脂を用いる。キャップ50の側壁52における一方向の長さは、35mmである。キャップ50に設けられる排水孔53の直径は、1.5mmである。プッシュリベット60を挿入するためのケース10に設けられる貫通孔11とキャップ50の側壁52に設けられる貫通孔54の直径は、共に4.1mmである。プッシュリベット60の胴体部の直径は、4.0mmである。放熱部材70として、アルミニウム(A6063)を用いる。放熱部材70の全体の厚み(板部の表面から突出部の後面までの長さ)は、5.4mmである。
【0064】
本実施例では、リフレクタ40をケース10内に挿入した際、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44が共に内側に0.3mm圧縮され、リフレクタ40の底部41が基板20側に0.35mm押し出される。これにより、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44がケース10を押圧し、リフレクタ40の底部41が基板20を押圧するため、リフレクタ40及び基板20はケース10内で安定して保持される。このとき、リフレクタ40の第1反射部42側と第2反射部43側との端部44はケース10の前壁10a及び側壁10bに接し、リフレクタ40の底部41は基板20に接している。また、放熱部材70は、基板20によってケース10の後壁10c側に押圧され、基板20とケース10の後壁10cとの間で安定して保持される。