(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記アプリケーションは、前記受信部が受信中の放送信号に関連付く前記放送局IDまたは前記系列IDの少なくともいずれかを指定して、前記番組選択ユーザーインタフェース部に前記一覧リストを表示するよう指示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。
前記番組選択ユーザーインタフェース部が表示した前記一覧リストに対して前記録画番組の選択が行われなかった場合には、前記アプリケーションは、前記番組選択ユーザーインタフェース部に前記一覧リストを表示するよう指示した時点の状態に戻る、
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の受信機。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。
【0020】
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態による受信機の概略機能構成を示すブロック図である。図示するように、受信機1は、受信部11と、分離部12と、デコード部14と、出力部15と、アプリケーション制御部17と、アプリケーション実行部18と、通信部21と、録画機能部30とを含んで構成される。また、録画機能部30は、録画管理部31と、録画蓄積部32と、録画管理ユーザーインタフェース部33とを含む。また、録画管理ユーザーインタフェース部33は、その機能の一部として、番組選択ユーザーインタフェース部37を含んで構成される。受信機1は、つまり、録画機能を有するテレビ受像機である。
【0021】
受信機1が備える上記の各部は、電気回路・電子回路により実現される。また、これら各部の機能の一部をコンピューターにより実現してもよい。
また、録画蓄積部32は、録画される番組をデジタルデータとして蓄積するために、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などといった記憶手段を用いて実現される。これらの記憶手段の少なくとも一部が録画機能部30の外部に外付けされる形態であってもよい。
なお、図示する構成では、録画機能部30が受信機1の内部に存在しているが、録画機能部30の機能を、受信機1とは別の装置として受信機1の外部に設けてもよい。その場合、受信機1と録画機能部(録画装置)30とは、例えば、電気信号あるいは光信号をやりとりするためのケーブルや無線通信手段等によって相互に接続される。
以下に、各部の機能について説明する。
【0022】
受信部11は、放送局の送信機から送信される放送信号を受信する。放送信号は、電波として伝送されたり、ケーブル上の電気信号として伝送されたりする。放送信号には、映像や、音声や、文字情報や、制御情報が多重されている。放送信号内にアプリケーションプログラム(以下において単に「アプリケーション」または「アプリ」と呼ぶ場合がある)のコードが含まれる場合もある。
【0023】
分離部12は、受信部11が受信した放送信号を分離し、映像や、音声や、文字情報や、制御情報を抽出する。分離部12は、放送信号から抽出した映像および音声の信号を、デコード部14に渡す。また、分離部12は、放送信号から抽出した制御情報を、受信機1内で制御情報を必要とする各部に渡す。また、分離部12は、放送信号から抽出したアプリケーションのコードをアプリケーション制御部17に渡す。
【0024】
デコード部14は、映像および音声の信号を分離部12から受け取り、それぞれ、デコードする。また、デコード部14は、録画蓄積部から読み出された映像および音声のデータを録画管理部31から受け取り、それぞれ、デコードする。デコード部14は、デコードして得られた映像および音声を、出力部15に渡す。
出力部15は、デコード部14から供給される映像および音声を、それぞれ、外部に出力する。出力部15が出力する映像信号は、モニター装置等に入力され、表示される。出力部15が出力する音声信号は、スピーカー等に入力され、音声として出力される。
【0025】
アプリケーション制御部17は、外部からアプリケーションプログラムのコードを取得し、管理する。なお、アプリケーション制御部17は、放送信号から抽出されたアプリケーションプログラムのコードを取得したり、通信部21が受信したアプリケーションプログラムのコードを取得したりする。アプリケーションプログラムは、例えば、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)やスクリプト言語を用いて記述されるものである。また、アプリケーション制御部17は、アプリケーションのライフサイクル(起動、終了等)を制御する。なお、アプリケーション制御部17は、アプリケーションのコードをアプリケーション実行部18に渡し、アプリケーション実行部18上でアプリケーションを稼働させる。また、アプリケーション制御部17は、稼働中のアプリケーションに対して通知を送ることもできる。つまり、アプリケーション制御部17は、放送または通信によりアプリケーションを取得し、そのアプリケーションをアプリケーション実行部18で実行させるよう制御する。
【0026】
アプリケーション実行部18は、アプリケーションを実行する機能を有する。アプリケーション実行部18は、例えば、ウェブブラウザーの機能とスクリプト言語の解釈実行系(インタープリター)として実現される。アプリケーション実行部18は、HTMLで記述されたハイパーテキストを解釈して表示したり、スクリプト言語で記述された処理手順を解釈実行したりする。アプリケーションプログラムは、関数の形でモジュール化することができる。関数を呼び出すことにより、アプリケーションプログラムの中からそれらのモジュールの機能を実行させることができる。具体的には、アプリケーション実行部18で実行されるアプリケーションは、放送局IDまたは系列IDの少なくともいずれかを指定して、番組選択ユーザーインタフェース部37に録画番組の一覧リストを表示するよう指示する。また、アプリケーションが、受信部11が受信中の放送信号に関連付く放送局IDまたは系列IDの少なくともいずれかを指定して、番組選択ユーザーインタフェース部37に録画番組の一覧リストを表示するよう指示する構成としてもよい。また、アプリケーションが、さらにキーワードをも指定して、番組選択ユーザーインタフェース部37に録画番組の一覧リストを表示するよう指示してもよい。また、番組選択ユーザーインタフェース部37が表示した録画番組の一覧リストに対して録画番組の選択が行われなかった場合には、アプリケーションが、番組選択ユーザーインタフェース部37に前記一覧リストを表示するよう指示した時点の状態に戻るようにしてもよい。
【0027】
通信部21は、受信機1と外部装置との間の通信の入出力及び制御を行う。通信部21は、例えば、インターネットプロトコル(IP)を用いた通信を外部装置と行う。外部装置の種類は特に限定されないが、例えば、アプリケーションコードを提供するサーバー装置は、ここで言う外部装置の一例である。
【0028】
録画機能部30(録画装置)は、放送番組を録画(映像および音声の記録)して蓄積したり、録画されている番組を再生したりする機能を有する。
録画管理部31は、録画機能部30全体を管理する。また、録画管理部31は、放送番組の映像および音声を、録画蓄積部32に記録する。また、録画管理部31は、録画番組を再生するために、録画蓄積部32からその映像および音声を読み出し、デコード部14に渡す。また、録画管理部31は、録画番組データベースを管理し、その情報を維持する。録画番組データベース自体は、録画蓄積部32の一部として構成される。
録画蓄積部32は、録画番組の映像と音声とを記憶する。また、録画蓄積部32は、録画されている番組に関するデータを録画番組データベースとして記憶する。具体的には、録画蓄積部32は、録画済みの録画番組を、その録画番組の放送局IDまたは系列IDの少なくともいずれかと関連付けて記憶する。なお「ID」とは、「identifier」を表し、ここでは、識別情報を意味する。また、録画蓄積部32が、録画番組を、さらに所定のキーワード(番組タイトルや、盤雲の詳細説明文内の語や、番組出演者を表す語)にも関連付けて記憶するようにしてもよい。録画番組データベースのより具体的な構成については、後で別の図を参照しながら説明する。なお、録画蓄積部32は、例えば磁気ハードディスク装置(HDD,ハード・ディスク・ドライブ)や、半導体記憶装置(SSD,ソリッド・ステート・ドライブ)を用いて実現される。
【0029】
録画管理ユーザーインタフェース部33は、放送番組の録画・再生や録画予約等に関するユーザーインタフェースの機能を有する。具体的には、録画管理ユーザーインタフェース部33は、必要な情報を画像として出力する。録画管理ユーザーインタフェース部33が出力する画像は、例えば、機能等を選択するためのメニュー画面である。また、録画管理ユーザーインタフェース部33は、視聴者による操作を受け付ける。視聴者による操作は、受信機1が有するボタンを押下したり、受信機1のリモコン装置が有するボタンを押下したりすることなどによって行われる。録画管理ユーザーインタフェース部33は、電気信号等により、これらの操作を検知する。
【0030】
番組選択ユーザーインタフェース部37は、上記の録画管理ユーザーインタフェース部33の一部の機能である。番組選択ユーザーインタフェース部37は、特に、録画番組の一覧リストを表示するとともに、視聴者がそのリストから選んだ番組を再生するよう、録画管理部31に要求する。また、番組選択ユーザーインタフェース部37は、アプリケーション実行部18で実行されるアプリケーションからの録画番組一覧リスト表示の要求を受け付ける。その際、番組選択ユーザーインタフェース部37は、放送局ID/系列IDを受け取り、その条件に合致する録画番組のみを上記の録画番組一覧リストに含めて表示することができる。また、番組選択ユーザーインタフェース部37は、キーワードを受け取り、そのキーワードの条件に合致する録画番組のみを上記の録画番組一覧リストに含めて表示することができる。また、放送局ID/系列IDとキーワードの両方の条件の論理積により、合致する録画番組のみを上記の録画番組一覧リストに含めて表示することができる。アプリケーションは、放送局ID/系列IDやキーワードを引数として指定して所定の関数を呼び出すことにより、番組選択ユーザーインタフェース部37に対して、上記の録画番組一覧リストの表示を要求する。放送局ID/系列IDやキーワードは、録画番組(録画されている番組)と関連付けて、録画番組データベースに記憶されている。
つまり、番組選択ユーザーインタフェース部37は、録画蓄積部32を検索し、指定された放送局IDまたは系列IDの少なくともいずれかと合致する録画番組の一覧リストを表示するとともに、その一覧リストから選択された録画番組を再生するよう制御するものである。また、番組選択ユーザーインタフェース部37が、さらに指定されたキーワードにも合致する録画番組の一覧リストを表示するようにしてもよい。番組選択ユーザーインタフェース部37の機能の詳細については、さらに、後でも述べる。
【0031】
図2は、録画蓄積部32の内部に存在する録画番組データベースのデータ構成の概略を示す概要図である。ここに図示する形態では、録画番組データベースは、表形式のデータとして構成される。この表の各行が、1つの録画番組に対応する。そして、この表は、データ項目として少なくとも、放送局ID/系列IDと、録画日時と、番組タイトルと、番組詳細情報と、コンテンツデータのロケーションとを有している。なお、録画番組データベースがその他のデータ項目を有していてもよい。
【0032】
放送局ID/系列IDは、録画された番組に対応する放送局IDまたは系列IDを保持するデータ項目である。放送局IDは、放送局を識別するための情報である。1つの事業主体が複数の放送局を持つ場合(例えば、地方ごとの放送局など)に、事業主体ごとに放送局IDが割り振られていてもよいし、その事業主体内の個別の放送局ごとに放送局IDが割り振られていてもよい。系列IDは、複数の放送局がネットワークを組んで系列をなしているときに、その系列を識別するための情報である。例えば、東京のA社と大阪のB社とが系列をなしているときに、その系列に対して系列IDが付与される。また、ある事業主体が複数のサービスを並行して放送する場合に、そのサービスごとに系列IDが付与される。例えば、ある事業主体が「総合テレビ」と「教育テレビ」のサービスを並行して放送する場合に、放送局の地域(都道府県等)によらずに、それらの各々のサービスに対して系列IDが付与される。本実施形態で、放送局IDと系列IDのいずれかを使用してもよいし、これら両方を併用してもよい。
【0033】
録画日時は、その録画番組の録画日時の情報を保持するデータ項目である。このデータ項目は、一例として、録画開始日時(年月日および時分秒)の情報を保持する。
番組タイトルは、その録画番組のタイトルを保持するデータ項目である。番組のタイトルは、放送信号内のSI(Service Information,番組配列情報)の一部として配信される。録画管理部31は、放送番組を録画する際に、このSIから取得した番組タイトルの情報を、このデータ項目に記憶させる。
番組詳細情報は、その録画番組の詳細情報を保持するデータ項目である。番組詳細情報は、出演者名のリストや、番組に関する詳細な説明(ストーリー、番組趣旨、見どころ等)を含む。この番組詳細情報もまた、上記のSIの一部として配信される。録画管理部31は、放送番組を録画する際に、このSIから取得した番組詳細情報を記憶させる。
コンテンツデータのロケーションは、録画番組(映像や音声)のコンテンツデータが記憶されている場所の情報を保持する。ロケーションの情報は、具体的には例えば、磁気ハードディスク装置内のアドレスである。このロケーション情報をもとに、録画番組を録画機能部30は、その録画番組を再生することができる。
【0034】
次に、アプリケーションプログラムと録画機能部30との連携動作について説明する。
図3,
図4,
図5は、アプリケーション実行部18において実行されるアプリケーションプログラムが、録画機能部30内の番組選択ユーザーインタフェース部37を呼び出す関係を説明するための概念図である。図示するように、アプリケーション実行部18上で稼働するアプリケーションが、所定の関数を呼び出すことにより、番組選択ユーザーインタフェース部37が有する機能を起動させる。アプリケーションは、startRecordedProgramSelectionUIという関数を呼び出す。この関数startRecordedProgramSelectionUIは、受信機が録画番組リストを表示し、再生する番組を選択するユーザーインタフェースを呼び出すための関数である。具体的には、アプリケーションは、上記の関数を呼び出すことによって、番組選択ユーザーインタフェース部37が有する録画番組リストの表示の機能を起動する。これを受けて、番組選択ユーザーインタフェース部37は、録画番組の一覧リストを画面に表示する。番組選択ユーザーインタフェース部37は、スクロールしたりページ送りしたりすることによって、任意の数の録画番組のリストを表示することができる。このリストの表示後、視聴者がリモコン操作等によって録画番組の選択を行うと、番組選択ユーザーインタフェース部37は、その選択された番組を再生するよう、録画管理部31に指示する。また、このリストの表示後、所定時間、視聴者による操作がない場合には、番組選択ユーザーインタフェース部37は、タイムアウトを検知して、録画番組の一覧リストを画面から消去する。
【0035】
なお、
図3と
図4と
図5とでは、関数呼び出し時に渡される引数の有無、および引数の数が異なる。
図3と
図4と
図5のいずれの形態を実施してもよい。また、状況に応じて、これらいずれかの形態を選択して関数を呼び出してもよい。
図3に示す例では、関数呼び出しの際の引数はない。この場合、アプリケーション実行部18は、現在選局されているサービスの放送局ID/系列IDを分離部12から自動的に取得する。そして、アプリケーション実行部18は、この放送局ID/系列IDを番組選択ユーザーインタフェース部37に通知する。そして、番組選択ユーザーインタフェース部37は、通知された放送局ID/系列IDを検索鍵として録画番組データベースを検索し、条件に合致する録画番組の一覧リストを画面に表示する。
また、
図4に示す例では、引数の数は1である。また、その引数は、放送局ID/系列IDである。そして、番組選択ユーザーインタフェース部37は、指定された放送局ID/系列IDを検索鍵として録画番組データベースを検索し、条件に合致する録画番組の一覧リストを画面に表示する。
また、
図5に示す例では、引数の数は2である。また、その引数は、放送局ID/系列IDとキーワードである。そして、番組選択ユーザーインタフェース部37は、指定された放送局ID/系列IDとキーワードを検索鍵として録画番組データベースを検索し、条件に合致する録画番組の一覧リストを画面に表示する。このとき、番組選択ユーザーインタフェース部37は、放送局ID/系列IDの条件とキーワードの条件の両方に合致する録画番組のみを、検索結果として抽出し、一覧リストに表示する。
【0036】
図5に示した第2引数のキーワードとしては、自由な検索語を指定することができる。具体的には例えば、アプリケーションは、その時点で視聴されている番組のタイトルや、その番組に出演している出演者名などといった語を、キーワードとして指定する。番組選択ユーザーインタフェース部37は、キーワードとして指定された語が、録画番組データベース内の番組タイトルあるいは番組詳細情報として格納されているか否かをチェックする。番組タイトルあるいは番組詳細情報の少なくともいずれか一方のデータ項目が指定されたキーワードを含む場合には、番組選択ユーザーインタフェース部37は、その録画番組がキーワードの条件に合致するものであると判定する。
【0037】
なお、アプリケーションは、例えば関数getCurrentEventInformationを用いて現在選局中の放送局IDを取得するようにしてもよい。この関数getCurrentEventInformationは、「IPTV規定 HTML5ブラウザ仕様 IPTVFJ STD−0011 2.1版」(一般社団法人IPTVフォーラム,2014年12月15日)で定義されているものである。また、後述するイベントメッセージを通知する際に、アプリケーションに通知するための放送局ID/系列IDやキーワードを伝えるようにしてもよい。アプリケーションは、指定された放送局ID/系列IDやキーワードを、関数呼び出し時の引数として使用する。放送局ID/系列IDを指定することにより、特定の放送局または特定の系列の録画番組のみを、一覧表示の対象とすることができる。また、例えば、番組タイトルをキーワードとして指定することにより、同一番組の過去放送分を、一覧表示の対象とすることができる。また、例えば、番組出演者名をキーワードとして指定することにより、特定の出演者が出演した録画番組のみを、一覧表示の対象とすることができる。
【0038】
これにより、当該受信機においてどの番組が録画蓄積されているかを表す情報をアプリケーションに渡すことなく、視聴中のテレビ番組に関連する番組であって、当該受信機において録画されている番組の一覧を、視聴者に提示することができる。また、視聴者が、その録画番組一覧リストの中から適宜番組を選択することによって、受信機1は、選択された番組を再生出力することができる。
【0039】
次に、シーケンスチャート(
図6,
図7,
図8)を参照しながら、受信機1の動作手順を説明する。
図6は、受信機上でアプリケーションを起動してから、録画番組の一覧を表示し、選択された録画番組の再生を開始するまでの一連の処理手順を示すシーケンスチャートである。同図においては、縦方向が時間の流れに対応している。そして、同図は、各装置および各部(送信装置、受信装置およびそのアプリケーション実行部と録画機能部、リモコン装置)の動作および各部間の相互作用を、時間の流れとともに示している。以下、このシーケンスチャートに沿って説明する。
【0040】
ステップS1は、放送局側の送信装置が、放送信号を送信している状態である。受信機1は、適宜、選局してこの放送信号を受信する。受信機1は、放送信号に含まれる映像および音声のコンテンツをデコードして出力する。視聴者は、そのコンテンツ(放送番組)を視聴中である。なお、放送信号には、アプリケーションのコードが含まれている。受信機1内のアプリケーション制御部17は、適宜、アプリケーションのコードを取得して内部の記憶手段に蓄積する。
なお、アプリケーション制御部17が、インターネット等を介した通信で、アプリケーションのコードを受信して、内部の記憶手段に蓄積してもよい。
【0041】
次に、ステップS2において、番組視聴中の視聴者がリモコン装置を用いて、アプリ起動の操作をする。具体的には、視聴者が、リモコン装置の[d]ボタンを押下する。
次に、ステップS3において、リモコン装置は、上のステップS2の操作に基づいて、操作信号を発する。操作信号は、例えば、赤外線信号や、音波信号である。この操作信号は、押下されたボタンに対応するものである。そして、受信機1がこの操作信号を受信する。
【0042】
次に、ステップS4において、受信機1は、所定のアプリケーションプログラムを起動する。具体的には、アプリケーション制御部17が、記憶手段からアプリケーションのコードを読み出してアプリケーション実行部18に渡し、アプリケーション実行部18上で起動させる。これにより、そのアプリケーションは、アプリケーション実行部18において稼働し始める。そして、このアプリケーションは、録画番組の一覧リストを表示するためのトリガーを待つ。
【0043】
次に、ステップS5において、放送局側の送信装置は、イベントメッセージを送信する。送信装置は、このイベントメッセージを放送信号内に含めて送信する。イベントメッセージは、放送局側から受信機上のアプリケーションに対する、同期または非同期のメッセージ通知のために用いる手段である。イベントメッセージの伝送自体には、既存技術を用いることができる。例えば、文献「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式 標準規格 ARIB STD−B24 5.1版」(社団法人電波産業会,平成2007年3月14日)の「第7 章 イベントメッセージ伝送方式」にその詳細が記載されている。受信機1は、受信した放送信号から、このイベントメッセージを抽出する。
【0044】
次に、ステップS6において、受信機1のアプリケーション制御部17は、上のステップS5で受信したイベントメッセージに基づいて、アプリケーション実行部18上で稼働中のアプリケーションに対して、そのイベントを通知する。そのアプリケーションは、このイベント通知を受け取る。
次に、ステップS7において、アプリケーション実行部18上で稼働中のアプリケーションは、ステップS6で受け取ったイベント通知に基づいて、録画機能部30内の番組選択ユーザーインタフェース部37に対して、録画番組の一覧リストの表示を要求する。ここでは、そのアプリケーションは、
図3,
図4,
図5で説明した関数startRecordedProgramSelectionUIを呼び出すことにより録画番組の一覧リスト表示を要求する。なお、この関数を呼び出す際の引数(放送局ID/系列IDやキーワード)としては、当該アプリケーションの起動時に指定されている値を用いる。あるいは、この関数を呼び出す際の引数としては、アプリケーションのコード内に保持されている値を用いる。あるいは、関数呼び出しの際の引数として放送局ID/系列IDを指定する代わりに、アプリケーション実行部18が分離部12から自動的に取得した放送局ID/系列IDを番組選択ユーザーインタフェース部37に渡す。あるいは、この関数を呼び出す際の引数としては、ステップS5のイベントメッセージおよびステップS6のイベント通知で指定された値を用いる。なお、受信部11が受信中の放送信号(つまり、視聴者が視聴中の放送信号)に対応付く放送局ID/系列IDを引数として指定するようにしてもよい。
そして、録画機能部30内の番組選択ユーザーインタフェース部37は、受け取った引数に基づいて録画番組データベースを検索し、条件に合致する録画番組を抽出し、それらを一覧リストとして表示する。
【0045】
次に、ステップS8において、視聴者は、一覧リストに表示された録画番組の中から、再生する番組を選択する操作を行う。具体的には、視聴者は、リモコン装置の矢印ボタンを用いて一覧リスト内におけるカーソル(フォーカス)を移動させるとともに、決定ボタンを押下することによって再生したい録画番組を選択する。
次に、ステップS9において、リモコン装置は、上のステップS8の操作に基づいて、操作信号を発する。この操作信号は、押下されたボタンに対応するものである。そして、受信機1がこの操作信号を受信する。具体的には、番組選択ユーザーインタフェース部37が、受信した操作信号に基づいて再生すべき番組を選択する。
【0046】
次に、ステップS10において、録画機能部30内の録画管理部31が、ステップS9の操作信号に基づいて選択された番組の再生を開始する。具体的には、録画管理部31は、その録画番組の映像および音声のデータを録画蓄積部32から読み出し、デコード部14に供給する。デコード部14は、それらの映像および音声をデコードし、出力部15に供給する。出力部15は、デコードされた映像の信号を画面に出力し、デコードされた音声の信号をスピーカー等に出力する。
【0047】
次に、ステップS11において、番組選択ユーザーインタフェース部37は、選択された番組の再生を開始したことをアプリケーション実行部18上のアプリケーションに通知する。この再生開始の通知は、関数startRecordedProgramSelectionUIからの戻り値等によって表してもよいし、関数startRecordedProgramSelectionUIを呼び出す際に指定された別のコールバック関数の呼び出し等であってもよい。
次に、ステップS12において、アプリケーション実行部18上のアプリケーションは、ステップS11での再生開始通知に基づいて、当該アプリケーション自身の処理を終了させる。
【0048】
図7は、リモコン装置側からの操作をトリガーとして録画番組の一覧を表示し、選択された録画番組の再生を開始するまでの一連の処理手順を示すシーケンスチャートである。以下、このシーケンスチャートに沿って説明する。
ステップS1からS4までの動作の手順は、
図6で説明した通りであるため、ここでは説明を省略する。ステップS4までの動作により、既に、アプリケーション実行部18上でアプリケーションが稼働している。
【0049】
そして、ステップS21において、視聴者が、録画番組の一覧リストを表示するよう、リモコン装置を操作する。具体的には、視聴者が、録画番組一覧リストの表示を行うためのリモコン装置上のボタンを押下する。
次に、ステップS22において、リモコン装置は、上のステップS21の操作に基づいて、操作信号を発する。そして、受信機1がこの操作信号を受信する。
【0050】
次に、ステップS23において、受信機1のアプリケーション制御部17が、アプリケーションに対して、ステップS22の操作信号(録画番組一覧リスト表示の要求)を受信したことを通知する。
次に、ステップS24において、アプリケーション実行部18上で稼働するアプリケーションは、ステップS23で受け取った操作通知に基づいて、録画機能部30内の番組選択ユーザーインタフェース部37に対して、録画番組の一覧リストの表示を要求する。このとき、アプリケーションは、前述の関数startRecordedProgramSelectionUIを呼び出す。なお、この関数を呼び出す際の引数(放送局ID/系列IDやキーワード)としては、当該アプリケーションの起動時に指定されている値を用いる。あるいは、アプリケーション実行部18が分離部12から取得した放送局ID/系列IDを番組選択ユーザーインタフェース部37に通知する。あるいは、この関数を呼び出す際の引数としては、アプリケーションのコード内に保持されている値を用いる。
【0051】
以下の、ステップS25からステップS29までの処理の手順は、
図6において説明したステップS8からステップS12までの手順と同様であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0052】
図8は、番組選択ユーザーインタフェース部37が表示した番組の一覧リストに関して、視聴者による番組選択が行われず、キャンセルされる場合の一連の処理手順を示すシーケンスチャートである。以下、このシーケンスチャートに沿って説明する。
ステップS1からS7までの動作の手順は、
図6で説明した通りであるため、ここでは説明を省略する。ステップS7までの動作により、既に、番組選択ユーザーインタフェース部37が録画番組の一覧リストを画面に出力している。
【0053】
次に、ステップS31において、視聴者がリモコン装置におけるキャンセル操作を行う。具体的には、視聴者は、リモコン装置のキャンセルのボタンを押下する。これは、現在表示されている録画番組一覧リストを無効化するための操作である。
次に、ステップS32において、リモコン装置は、上のステップS31の操作に基づいて、操作信号を発する。この操作信号は、押下されたボタンに対応するものである。そして、受信機1がこの操作信号を受信する。そして、番組選択ユーザーインタフェース部37は、画面に表示していた録画番組一覧リストを消去するとともに、以後は録画番組を再生するための選択操作を受け付けない。
【0054】
なお、上記のステップS31およびステップS32における処理は、視聴者によるキャンセル操作に基づいて行うものであるが、代わりに、タイムアウトによって録画番組の選択をキャンセルするようにしてもよい。具体的には、ステップS7のリスト表示要求をトリガーとして番組選択ユーザーインタフェース部37が録画番組の一覧リストを表示出力した時点から、タイマーによる計時を開始する。そして、この計時開始から所定時間経過しても録画番組一覧リストにおけるカーソル移動の操作や番組選択の操作が一切行われない場合(つまり、それらの操作に基づくリモコン装置からの操作信号を受信機1が受信しない場合)、これをキャンセル操作と見なす。このようにタイムアウトによってキャンセル操作と見なされた場合にも、同様に、番組選択ユーザーインタフェース部37は、表示していた録画番組一覧リストを消去し、また、以後は録画番組の選択操作を受け付けない。
【0055】
ステップS32から続いて、次に、ステップS33において、番組選択ユーザーインタフェース部37は、選択された録画番組一覧リストがキャンセルされたことをアプリケーション実行部18上のアプリケーションに通知する。このキャンセルの通知は、関数startRecordedProgramSelectionUIからの戻り値等によって表してもよいし、関数startRecordedProgramSelectionUIを呼び出す際に指定された別のコールバック関数に伴う引数で表してもよい。
次に、ステップS34において、アプリケーション実行部18上のアプリケーションは、録画番組一覧リストを表示する前の状態に復帰する。つまり、アプリケーションは、次に生じ得る、録画番組一覧リストの表示のトリガー(イベントメッセージに基づくイベント通知や、リモコン装置におけるリスト表示操作に基づく操作通知)を待つ。
【0056】
なお、
図6、
図7、
図8のシーケンスチャートでは、視聴者によるリモコン操作によってアプリケーションを起動したが、放送信号に基づいてアプリケーションを自動的に起動するようにしてもよい。例えば、データ放送の起動関数によりアプリケーションを自動的に起動したり、AIT(アプリケーション情報テーブル)に含まれる制御コードに基づいてアプリケーションを自動的に起動したりする。
また、説明したシーケンスチャートでは、アプリケーションを起動した後、イベントメッセージ(
図6や
図8のステップS5)やリスト表示の操作に基づく操作信号(
図7のステップS22)をトリガーとして録画番組一覧リストを表示するようにした。しかし、アプリケーションの起動直後に、録画番組一覧リストを表示するようにしてもよい。
【0057】
以上、説明した手順によれば、視聴者が放送番組を視聴している状態から、放送局ID/系列IDやキーワードによる条件に合致する録画番組だけの一覧リストを表示し、そのリストからの選択操作に基づいて録画番組を再生することができる。また、録画番組の一覧リストに含まれる番組は、そのときの視聴番組と関連のあるものとすることができる。視聴者は、放送番組の視聴に引き続き、録画番組の視聴にスムーズに移行することができる。なお、この際、アプリケーションは、受信機1に録画蓄積されている番組の情報をいっさい取得することがない。つまり、録画番組を特定する情報をアプリケーションが取得することはなく、視聴者個人の情報は保護される。
【0058】
なお、
図6等に示した手順において、ステップS5のイベントメッセージを送信するタイミングを、送信装置側で制御することができる。例えば、視聴中の番組が終了する直前(番組終了の数秒前)にこのイベントメッセージを送信するようにすれば、その番組の視聴終了から、関連する録画番組の提示にスムーズに移行することができる。ただし、このイベントメッセージを送信するタイミングはここに記したタイミングに限らず任意であり、運用によって適宜定めればよい。
【0059】
また、番組選択ユーザーインタフェース部37に対して録画番組一覧リストの表示を要求するアプリケーションは、例えば放送局側で作成され、配信される。このとき、そのアプリケーションが、関数startRecordedProgramSelectionUIを呼び出す際に指定する放送局ID/系列IDとして、自放送局のIDや、自放送局が属する系列のIDを指定するようにしてよい。ただし、放送局ID/系列IDの指定のしかたはこれに限定されず、他放送局や他系列のIDを指定するようにしてもよい。
【0060】
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。
図9は、本実施形態による受信機および録画装置の概略機能構成を示すブロック図である。本実施形態では、録画機能を持たないテレビ受像機である受信機2と、録画装置300とが、連携して協調動作する。図示するように、受信機2は、受信部11と、分離部12と、デコード部14と、出力部15と、アプリケーション制御部17と、アプリケーション実行部18と、通信部21とを含んで構成される。録画装置300は、受信部311と、分離部312と、デコード部314と、出力部315と、録画機能部330とを含んで構成される。また、録画機能部330は、録画管理部331と、録画蓄積部332と、録画管理ユーザーインタフェース部333とを含む。また、録画管理ユーザーインタフェース部333は、その機能の一部として、番組選択ユーザーインタフェース部337を含む。
【0061】
受信機2と録画装置300とは信号線で相互に接続されている。受信機2と録画装置300との間のインタフェースは、家電機器の装置間接続規格として定められているものを用いることができる。
【0062】
受信機2における、受信部11と、分離部12と、デコード部14と、出力部15と、アプリケーション制御部17と、アプリケーション実行部18の機能は、第1実施形態で説明した受信機1におけるそれらの機能と同様である。なお、アプリケーション実行部18上で稼働するアプリケーションから、前述の関数startRecordedProgramSelectionUIを呼び出すことにより、録画装置300内の番組選択ユーザーインタフェース部337の機能を起動することができる。つまり、受信機2側のアプリケーションから、録画装置に対して、録画番組の一覧リストの表示を要求することができる。
【0063】
録画装置300における録画機能部330は、第1実施形態で説明した受信機1における録画機能部30の機能と同様である。また、録画装置300における受信部311と、分離部312と、デコード部314と、出力部315とは、それぞれ、受信部11と、分離部12と、デコード部14と、出力部15と、同様の機能を有する。つまり、録画装置300は、放送信号を受信し、放送番組の映像や音声を録画蓄積部332に記録することができる。また、録画装置300は、録画された番組を再生することができる。
【0064】
番組選択ユーザーインタフェース部337は、第1実施形態における番組選択ユーザーインタフェース部37と同様の機能を有する。番組選択ユーザーインタフェース部337は、受信機2で稼働するアプリケーションからの要求にしたがって、録画番組の一覧リストを表示する。その際、アプリケーションは、関数呼び出しの引数として、放送局ID/系列IDを番組選択ユーザーインタフェース部337に渡す。さらに、アプリケーションは、関数呼び出しの引数として、キーワードを番組選択ユーザーインタフェース部337に渡すこともできる。番組選択ユーザーインタフェース部337は、録画番組データベースを検索し、渡された放送局ID/系列ID(やキーワード)の条件に合致する録画番組のみの一覧リストを表示する。なお、番組選択ユーザーインタフェース部337が出力する録画番組一覧リストは、受信機2側の出力部15から出力してもよいし、録画装置300側の出力部315から出力してもよい。
【0065】
本実施形態における処理の手順は、前実施形態において、
図6,
図7,
図8を参照しながら説明した手順と同様である。
【0066】
つまり、本実施形態においても、前実施形態と同様に、放送番組を視聴している状態から、録画番組の一覧リストの表示をスムーズに行うことができる。また、録画番組の一覧リストに含まれる番組は、そのときの視聴番組と関連のあるものとすることができる。その際、アプリケーションは、録画装置300に蓄積されている番組についての具体的な情報を得る必要がない。
【0067】
なお、上述した各実施形態における受信機や録画装置の機能の一部をコンピューターで実現するようにしても良い。その場合、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0068】
[実施例]
ここで、一実施例を説明する。
放送局は、放送番組(これを番組Aとする)を制作するとともに、この番組Aに連動するアプリケーション(これをアプリaとする)を制作する。番組Aは、毎週あるいは毎日など、定期的に放送されるシリーズ番組である。
放送局は、番組Aを放送する(送信装置から送信する)際に、アプリaの起動情報をあわせて送信する。起動情報には、データ放送の起動関数またはAIT(アプリケーション情報テーブル)を用いる。なお、文献「デジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式 標準規格 ARIB STD-B24 5.1版」の、第2編にデータ放送の起動関数が規定されており、第4編にAITが規定されている。
放送の視聴者は、受信機の録画機能を使って、以前に放送された番組Aの何回分かを既に録画済みである。視聴者は、現在放送中の番組Aの視聴中に、アプリ起動操作(例えば、リモコン装置の[d]ボタンを押下)を行うことで、アプリaを起動する。アプリaは、番組Aの終了近くになると、イベントメッセージ等のトリガーに基づいて、「以前の放送を見る」というボタンを表示させる。
視聴者がその「以前の放送を見る」というボタンを選択すると、録画リスト(録画番組の一覧リスト)画面が表示される。
録画リストは、受信機内蔵機能として実装される機能(番組選択ユーザーインタフェース部37または337の機能)であり、録画済みの番組を視聴者に提示し、選択を促し、選択された番組を再生する機能を提供する。
【0069】
放送局IDまたは系列IDのみを指定して録画番組を選択した場合には、録画済みの番組のうち、当該放送局または当該系列の番組のみ表示される。
キーワード(例えば、番組タイトル等)を指定して録画番組を選択した場合には、録画済みの番組のうち、当該タイトルのシリーズ番組のみ表示される。
録画リスト画面で視聴者が番組を選ばない操作を行った場合、あるいはタイムアウトした場合には、録画番組選択のキャンセルとして扱い、放送中の番組Aと実行中のアプリaの表示に戻る。
【0070】
以上、この発明の実施形態および実施例について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。