(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電極端子と安全ベントとをそれぞれ備え、前記各電極端子と前記各安全ベントとが一側に向かって整列するように、互いに一定間隔をおいて水平および垂直方向に配列された複数の2次電池を含む2次電池ユニットと、
前記2次電池ユニットの外部をバンド形態に囲み前記2次電池ユニットを所定の圧力で圧迫するための圧迫プレートと、
前記各電極端子と前記各安全ベントをカバーし、前記各安全ベントとそれぞれ連結されて、前記各安全ベントからそれぞれ排出されるガスが第1位置に移動するように誘導するダクトが形成され、且つ、前記第1位置で前記ダクトと連結されるように結合したベントホール部材を含む絶縁カバーと、
前記2次電池ユニットと前記圧迫プレートとの間に位置し、前記複数の2次電池がそれぞれ固定されるように前記2次電池ユニットをカバーする固定カバーユニットと、
を含み、
前記固定カバーユニットは、
前記2次電池ユニットの上部をカバーし、前記水平方向に配列された前記複数の2次電池の間を一定間隔に分離するための第1バリアが形成された上部カバーと、
前記2次電池ユニットの下部をカバーし、前記水平方向に配列された複数の2次電池の間を一定間隔に分離するための第2バリアが形成された下部カバーと、
前記上部カバーと前記下部カバーとの間に結合して前記垂直方向に配列された前記複数の2次電池の間を一定間隔に分離するための第3バリアと、
を含む
ことを特徴とするバッテリーモジュール。
前記2次電池ユニットと前記絶縁カバーとの間に位置し、前記固定カバーユニットに結合し、且つ、前記電極端子とそれぞれ電気的に連結されたバスバーが備えられたバスバーホルダーをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のバッテリーモジュール。
前記各安全ベントに対応する位置で前記バスバーホルダーを貫通して結合し、前記垂直方向に配列された複数の2次電池の前記各安全ベントに対応するように形成された複数のガスホールを備え、且つ、前記垂直方向に配列された複数の2次電池の前記各安全ベントと前記ダクトとを連結する複数のガスケットをさらに含むことを特徴とする請求項2に記載のバッテリーモジュール。
前記圧迫プレートは、前記2次電池ユニットの上部を囲みながら圧迫する上部圧迫プレートおよび前記上部圧迫プレートと、前記2次電池ユニットの下部を囲みながら圧迫する下部圧迫プレートとを含み、
前記上部圧迫プレートの両側端部はそれぞれ段差により折り曲げられ、
前記下部圧迫プレートの両側端部は前記上部圧迫プレートの両側端部内に置かれた状態で互いに溶接されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のバッテリーモジュール。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、2次電池モジュールを前記のように限定された空間内に装着するために電池セルに対して多様な積載方式が適用した場合、2次電池モジュールの大きさを小型化しつつ、効率的に各電池セルのガス抜き(degassing)を行うことができる2次電池とすることが難しい。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、大きさを小型化し、より効率的なガス抜きすることが可能な、新規かつ改良されたバッテリーモジュールを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、電極端子と安全ベントとをそれぞれ備え、前記各電極端子と前記各安全ベントとが一側に向かって整列するように、互いに一定間隔をおいて水平および垂直方向に配列された複数の2次電池を含む2次電池ユニットと、前記2次電池ユニットの外部をバンド形態に囲み前記2次電池ユニットを所定の圧力で圧迫するための圧迫プレートと、前記各電極端子と前記各安全ベントをカバーし、前記各安全ベントとそれぞれ連結されて、前記各安全ベントからそれぞれ排出されるガスが第1位置に移動するように誘導するダクトが形成され、且つ、前記第1位置で前記ダクトと連結されるように結合したベントホール部材を含む絶縁カバーと、を含むバッテリーモジュールが提供される。
【0007】
また、前記2次電池ユニットと前記圧迫プレートとの間に位置し、前記複数の2次電池がそれぞれ固定されるように前記2次電池ユニットをカバーする固定カバーユニットをさらに含むことができる。
【0008】
また、前記固定カバーユニットは、前記2次電池ユニットの上部をカバーし、前記水平方向に配列された複数の2次電池の間を一定間隔に分離するための第1バリアが形成された上部カバーと、前記2次電池ユニットの下部をカバーし、前記水平方向に配列された複数の2次電池の間を一定間隔に分離するための第2バリアが形成された下部カバーと、前記上部カバーと前記下部カバーとの間に結合して前記垂直方向に配列された複数の2次電池の間を一定間隔に分離するための第3バリアとを含むことができる。
【0009】
また、前記2次電池ユニットと前記絶縁カバーとの間に位置し、前記固定カバーユニットに結合し、且つ、前記電極端子とそれぞれ電気的に連結されたバスバーが備えられたバスバーホルダーをさらに含むことができる。
【0010】
また、前記各安全ベントに対応する位置で前記バスバーホルダーを貫通して結合し、前記垂直方向に配列された複数の2次電池の前記各安全ベントに対応するように形成された複数のガスホールを備え、且つ、前記垂直方向に配列された複数の2次電池の前記各安全ベントと前記ダクトとを連結する複数のガスケットをさらに含むことができる。
【0011】
また、前記バスバーホルダーの両側端部は、前記固定カバーユニットの両側端部にそれぞれボルト結合し、前記固定カバーユニットの上下面にそれぞれ少なくとも一つの突出部が形成され、前記バスバーホルダーの上下端部にリング形状の係止部が形成されて前記突出部が前記係止部に嵌められて結合することができる。
【0012】
また、前記絶縁カバーの両側端部は前記バスバーホルダーの両側端部とともに前記固定カバーユニットの両側端部にそれぞれボルト結合することができる。
【0013】
また、前記バスバーを介して前記2次電池ユニットと電気的に連結された前記2次電池ユニットの他側に配置された保護回路部をさらに含むことができる。
【0014】
また、前記圧迫プレートは、前記2次電池ユニットの上部を囲みながら圧迫する上部圧迫プレートおよび前記上部圧迫プレートと、前記2次電池ユニットの下部を囲みながら圧迫する下部圧迫プレートとを含み、前記上部圧迫プレートの両側端部はそれぞれ段差により折り曲げられ、前記下部圧迫プレートの両側端部は前記上部圧迫プレートの両側端部内に置かれた状態で互いに溶接されていることができる。
【0015】
また、前記絶縁カバーは、前記各安全ベントとそれぞれ連結されるダクト溝と、前記ダクト溝をカバーして前記ダクトが形成されるように前記絶縁カバーと結合したダクトカバー部材と、をさらに含むことができる。
【発明の効果】
【0016】
以上説明したように本発明によれば、大きさを小型化し、より効率的なガス抜きすることが可能なバッテリーモジュールを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0019】
図1は本発明の実施例によるバッテリーモジュールの斜視図である。
図2は本発明の実施例による2次電池ユニット、カバーユニットおよび圧着プレートの分解斜視図である。
図3は
図2に示された2次電池ユニットにバスバーホルダー、バスバーおよびガス抜き組立体を組み立てた斜視図である。
図4は
図3に示された2次電池ユニットにハウジング、絶縁カバーベントおよびホール部材を組み立てた斜視図である。
図5は
図1に示されたI−I’線に沿って切り取った断面図である。
図6は
図1に示されたII−II’線に沿って切り取った断面図である。
図7は
図1に示されたIII−III’線に沿って切り取った断面図である。
図8は
図1に示されたIV−IV’線に沿って切り取った断面図である。
図9は本発明の実施例によるガスケットの斜視図である。
【0020】
図1から
図9を参照すれば、本発明の実施例によるバッテリーモジュール100は2次電池ユニット110、固定カバーユニット120、圧迫プレート130、ハウジング140、バスバーホルダー150、絶縁カバー160および保護回路部170を含むことができる。
【0021】
前記2次電池ユニット110は
図2および
図5に示されているように、一定間隔d1、d2を置いて水平(X軸)および垂直(Z軸)方向に配列された複数の2次電池111、112、113、114を含むことができる。以下、前記2次電池ユニット110の電池配列構造に対する理解のために行列(matrix)を利用して説明する。
【0022】
図2および
図5に示されているように、前記2次電池ユニット110は第1から第4の2次電池111、112、113、114を含むことができる。前記第1の2次電池111は前記2次電池ユニット110で1行1列に配置できる。前記第2の2次電池112は1行2列に配置できる。前記第3の2次電池113は2行1列に配置できる。前記第4の2次電池114は2行2列に配置できる。
【0023】
図5に示されるように、前記第1および第3の2次電池111、113の間、そして前記第2および第4の2次電池112、114の間は互いに水平方向に配列されており、それぞれ一定間隔d1を置いて離隔している。また、前記第1および第2の2次電池111、112の間、そして前記第2および第4の2次電池の間は互いに垂直方向に配列されており、それぞれ一定の距離d2を置いて離隔している。
【0024】
図2に示されるように、前記第1から第4の2次電池111、112、113、114は、第1および第2電極端子11、12と安全ベント13を備えたほぼ直六面体形状からなり、それぞれ水平方向に配列されることができる。本発明の実施例では2次電池の特定構造に対して限定されない。したがって、本発明の実施例による2次電池は公知のすべての角型電池の構造を有することができる。
【0025】
図1に示されるように、前記固定カバーユニット120は上部カバー121、下部カバー122および第3バリア123を含むことができる。
【0026】
図5に示されるように、前記上部カバー121は前記2次電池ユニット110の上部をカバーすることができる。前記上部カバー121には第1バリア121aが形成されることができる。前記第1バリア121aは水平方向に配列された前記第2および第4の2次電池112、114の間を一定間隔d1に分離することができる。例えば、前記第1バリア121aは、前記上部カバー121から突出して前記第2および第4の2次電池112、114の間に位置することができる。したがって、前記第1バリア121aは前記第2および第4の2次電池112、114が互いに向かう方向(X軸方向)に離脱せずに一定間隔d1を維持した状態で、2次電池112、114の配列位置を堅固に固定することができる。前記上部カバー121には前記第1バリア121aを貫通する第1ボルト貫通ホール121bを形成することができる。
【0027】
前記下部カバー122は前記2次電池ユニット110の下部をカバーすることができる。前記下部カバー122には第2バリア122aが形成されることができる。前記第2バリア122aは水平方向に配列された前記第1および第3の2次電池111、113の間を一定間隔d1に分離することができる。例えば、前記第2バリア122aは、前記下部カバー122から突出して前記第1および第3の2次電池111、113に位置することができる。したがって、前記第2バリア122aは前記第1および第3の2次電池111、113が互いに向かう方向(X軸方向)に離脱せずに一定間隔d1を維持した状態で2次電池111、113の配列位置を堅固に固定することができる。前記下部カバー122には前記第2バリア122aを貫通する第2ボルト貫通ホール122bが形成されることができる。また、前記下部カバー122には第2ボルト貫通ホール122bと連結されボルト挿入溝122cが形成されることができる。前記ボルト挿入溝122cには前記ハウジング140の底面141から突出したボルト締結部143が挿入される。
【0028】
前記第3バリア123は前記上部カバー121と前記下部カバー122の間に結合する。これによって、前記第3バリア123は垂直方向に配列された前記第1および第2の2次電池111、112の間、そして前記第3および第4の2次電池113、114の間をそれぞれ一定間隔d2に分離することができる。前記第3バリア123には第3ボルト貫通ホール123aが形成されることができる。前記第3ボルト貫通ホール123aは前記第1および第2ボルト貫通ホール121b、122bとそれぞれ対応し、前記第1および第2ボルト貫通ホール121b、122bを連結することができる。
【0029】
このように前記固定カバーユニット120は前記第1から第4の2次電池111、112、113、114の配列位置がそれぞれ固定されるように前記第1から第4の2次電池111、112、113、114をカバーすることができる。また、前記固定カバーユニット120は前記第1から第4の2次電池111、112、113、114の間の不要な電気的接触を防止し、前記第1から第4の2次電池111、112、113、114の体積膨張時に膨張(swelling)空間を確保するために所定の弾性力を有する絶縁物質からなる。例えば、前記固定カバーユニット120のうちの少なくとも前記第1から第4の2次電池111、112、113、114の間を互いに離隔させる部分は、前記第1から第4の2次電池111、112、113、114の体積膨張時に膨張空間を提供できる効果がある。
【0030】
一方、前記固定カバーユニット120は前記第1から第4の2次電池111、112、113、114の前記保護回路部170との電気的連結およびガス抜きのために前方(Y軸方向)の一部が開放された形態に形成することができる(
図1参照)。
【0031】
前記圧迫プレート130は、上部圧迫プレート131と下部圧迫プレート132とを含むことができる。前記圧迫プレート130は前記固定カバーユニット120に収納された2次電池ユニット110の外部に沿ってバンド(band)形態に形成されて前記2次電池ユニット110に所定の圧力で圧迫(compression)することができる。
【0032】
前記上部圧迫プレート131は前記2次電池ユニット110の上部を囲みながら圧迫することができる。例えば、前記上部圧迫プレート131は前記第2および第4の2次電池112、114の一側部、上面そして他側部を囲むようにベンディング(bending)されることができる。前記上部圧迫プレート131には前記第1ボルト貫通ホール121bと対応する位置に第4ボルト貫通ホール131bを形成することができる(
図5参照)。
【0033】
前記下部圧迫プレート132は前記2次電池ユニット110の下部を囲みながら圧迫することができる。例えば、前記下部圧迫プレート132は前記第1および第3の2次電池111、113の一側部、上面そして他側部を囲むようにベンディング(bending)されることができる。前記下部圧迫プレート132には前記ボルト挿入溝122cと対応する位置に締結部貫通ホール132bを形成することができる。前記締結部貫通ホール132bには前記ボルト締結部143が貫通することができる(
図4および
図5参照)。
【0034】
前記圧迫プレート130は前記2次電池ユニット110を所定の圧力で圧迫することによって、前記第1から第4の2次電池111、112、113、114の間の結束力が増加することができる。さらに、前記圧迫プレート130は前記2次電池ユニット110に対して水平および垂直方向に圧迫することによって、前記2次電池ユニット110の全体的な厚さと幅を小型化することができる。
【0035】
図5に示されるように、前記上部圧迫プレート131の両側端部131aはそれぞれ段差を持つように折り曲げられる。これによって、前記下部圧迫プレート132の両側端部132aは前記上部圧迫プレート131の両側端部131a内に置かれた状態でそれぞれ溶接されて互いに結合する。
【0036】
前記上部圧迫プレート131の側端部131aを、段差を持つように折り曲げれば前記下部圧迫プレート132の側端部132aとの接触面積が増加し、これによって、溶接面積が増加し、前記上部圧迫プレート131と前記下部圧迫プレート132はさらに堅固に結合する。
【0037】
前記上部圧迫プレート131と下部圧迫プレート132は溶接および前記2次電池ユニット110の放熱のために熱伝導性が良い金属材質からなる。
【0038】
前記ハウジング140は、前記固定カバーユニット120と前記2次電池ユニット110を収容し、前記2次電池ユニット110をさらに堅固に結合するように形成することができる。そのために、前記ハウジング140は底面141および前記底面141の周縁と連結された複数の側壁142、ボルト締結部143、ボルト144および接着層145を含むことができる(
図4参照)。
【0039】
前記ボルト締結部143は、前記ハウジング140の底面141に形成され、上部に向かって突出した形状を有することができる。前記ボルト締結部143の内面にはねじ山を形成することができる。
【0040】
前記ボルト144は、前記第4ボルト貫通ホール131b、第1ボルト貫通ホール121b、第3ボルト貫通ホール123aおよび第2ボルト貫通ホール122bを順次経て前記ボルト締結部143と締結されることができる。前記ボルト144の端部にはねじ山が形成されて前記ボルト締結部143のねじ山に結合する(
図4および
図5参照)。
【0041】
このように前記ボルト締結部143とボルト144は、前記固定カバーユニット120と前記圧迫プレート130によって結合した前記2次電池ユニット110を前記ハウジング140に、より堅固に結合することができる。また、前記ボルト締結部143とボルト144は前記2次電池ユニット110の中心部を横切るように形成することによって、前記2次電池ユニット110の外側両側にそれぞれ形成する場合よりも部品数を少なくすることができ、前記ハウジング140に前記2次電池ユニット110をバランスよく固定させることができる。また、前記ボルト締結部143とボルト144に対する部品数を少なくすることによって、モジュールの空間活用度が向上する。
【0042】
前記接着層145は、前記ハウジング140の底面141に形成されて、前記圧迫プレート130を前記ハウジング140によりよく結合することができる。これによって、前記2次電池ユニット110の変形時のねじれ現象を改善することができる。また、前記接着層145は少なくとも1回以上折り曲げられたライン形態からなり、前記圧迫プレート130と前記底面141の間の接触面積を最大になるようにすることによって、前記2次電池ユニット110で発生した熱が前記ハウジング140を通じてよりよく伝達されるようにする。したがって、前記ハウジング140は前記2次電池ユニット110の放熱のために熱伝導性が良い金属材質からなることができる。例えば、前記ハウジング140はアルミニウム材質からなることができる(
図4参照)。
【0043】
一方、前記ハウジング140は前記2次電池ユニット110の上部を保護するためのトップカバー146をさらに含むことができる。前記トップカバー146は前記上部カバー121の上面の四つの角にそれぞれ形成されたカバー締結部121cと、ボルト146aがそれぞれ締結されることによって前記2次電池ユニット110の上部で固定することができる(
図1及び
図5参照)。
【0044】
図1に示されるように、また、前記ハウジング140は前記バッテリーモジュール100が車両の特定位置に固定されるように前記ハウジング140の四つの角にそれぞれ結合ホール147aを形成することができる。したがって、前記バッテリーモジュール100は前記結合ホール147aを通じて固定ボルト147bが車両の特定位置に結合することによって車両に装着することができる。
【0045】
前記バスバーホルダー150は、前記2次電池ユニット110と前記絶縁カバー160の間に位置し、前記固定カバーユニット120にボルト結合する。例えば、前記バスバーホルダー150の上部両側端にはそれぞれ第1上部結合ホール150aを形成し前記バスバーホルダー150の下部両側端にはそれぞれ第1下部結合ホール150bを形成することができる。また、前記上部カバー121の両側端部には上部ホルダー締結部124aを形成し、前記下部カバー122の両側端部には下部ホルダー締結部124bを形成することができる。ここで、前記第1上部結合ホール150aと前記上部ホルダー締結部124aが互いに対応し、前記第1下部結合ホール150bと前記下部ホルダー締結部124bが互いに対応できる。したがって、前記バスバーホルダー150は結合ボルト163によって前記固定カバーユニット120に堅固に結合する(
図1及び
図3参照)。
【0046】
図3に示されるように、前記バスバーホルダー150にはバスバー151とマルチガスケット152がそれぞれ組立てられる。前記バスバー151は前記バスバーホルダー150が前記固定カバーユニット120に結合することによって、前記第1および第2電極端子11、12と電気的に接触することができる。前記バスバー151は、前記第1から第4の2次電池111、112、113、114を直列または並列に連結したり、直並列混合方式で連結することができる。本発明の実施例においては前記バスバー151を通じて前記第1から第4の2次電池111、112、113、114の連結方式を限定するものではない。また、前記バスバー151は、前記第1から第4の2次電池111、112、113、114と前記保護回路部170との間を電気的に連結することができる。ここで、前記バスバー151は、前記2次電池ユニット110の一側から始まって前記2次電池ユニット110の上部を経て前記2次電池ユニット110の他側に延長された形態からなる。前記2次電池ユニット110の一側とは、前記第1から第4の2次電池111、112、113、114の前記第1および第2電極端子11、12と前記安全ベント13とが整列した側を意味する。したがって、前記2次電池ユニット110の他側は前記2次電池ユニット110の一側の反対側を意味する。前記2次電池ユニット110の他側には前記保護回路部170が位置することができる。
【0047】
図6に示されるように、前記マルチガスケット152は、前記安全ベント13とそれぞれ対応する位置で前記バスバーホルダー150を貫通して結合する。前記マルチガスケット152は、前記垂直方向に配列された2次電池の安全ベント13とそれぞれ対応する複数のガスホールを形成することができる。例えば、
図9に示されるように、前記マルチガスケット152の一つには第1および第2ガスホール152a、152bを形成することができる。ここで、前記第1および第2ガスホール152a、152bは垂直方向に配列された前記第1および第2の2次電池111、112の安全ベント13とそれぞれ対応することができる。本発明の実施例においては、前記マルチガスケット152にガスホールが二つ形成された場合を説明したが、これは一例にすぎず、垂直方向に配列された2次電池の数が5つである場合、2次電池の数に対応するように5つのガスホールが形成されたマルチガスケットを実施することができる。前記マルチガスケット152は公知のすべてのガスケット材質を用いて形成することができる。
【0048】
また、
図7に示されるように、前記バスバーホルダー150には上段係止部153aと下段係止部153bをそれぞれ形成することができる。前記上段係止部153aは前記バスバーホルダー150の上端に形成し、前記下段係止部153bは前記バスバーホルダー150の下端に形成することができる。前記上段係止部153aと前記下段係止部153bは、それぞれ前記バスバーホルダー150に対して垂直方向に折り曲げられ、前記固定カバーユニット120(上部カバー121、下部カバー122)に沿って延長された形態からなる。また、前記上段係止部153aと前記下段係止部153bはリング形状からなることができる。
【0049】
図7に示されるように、前記上部カバー121の上面には上部突出部121dが形成され、前記下部カバー122の下面には下部突出部122dがそれぞれ形成される。ここで、前記上部突出部121dは前記上段係止部153aに嵌合され、前記下部突出部122dは前記下段係止部153bに嵌合される。したがって、前記バスバーホルダー150の上下端部が前記固定カバーユニット120の上下端部にそれぞれ堅固に結合する。
【0050】
図4に示されるように、前記絶縁カバー160は、前記バスバーホルダー150をカバーするように前記固定カバーユニット120に結合する。例えば、前記絶縁カバー160の上部両側端には第2上部結合ホール160aが形成され前記絶縁カバー160の下部両側端には第2下部結合ホール160bが形成される。前記第2上部結合ホール160aは前記第1上部結合ホール150aと対応し、前記第2下部結合ホール160bは前記第1下部結合ホール150bと対応する。したがって、前記絶縁カバー160は、前記バスバーホルダー150とともに結合ボルト163を通じて前記固定カバーユニット120が堅固に結合する(
図1参照)。
【0051】
図6に示すように、前記絶縁カバー160にはダクト161が形成されており、ベントホール部材162を含むことができる。前記ダクト161はダクト溝161aとダクトカバー部材161bによって前記絶縁カバー160に一体に形成される。前記ダクト溝161aは前記マルチガスケット152を通じて前記安全ベント13とそれぞれ連結されるように前記絶縁カバー160に形成される。前記ダクトカバー部材161bは前記ダクト溝161aをカバーし前記絶縁カバー160に結合する。したがって、前記ダクト溝161aと前記ダクトカバー部材161bは前記絶縁カバー160でダクト構造をなすことができる。
【0052】
前記ダクト161は前記2次電池ユニット110のガス放出時に前記安全ベント13と前記マルチガスケット152を通じてそれぞれ排出されるガスGを第1位置P1に移動するように誘導する役割を果たす(
図5及び
図6参照)。
【0053】
前記ベントホール部材162は前記第1位置P1に形成され、前記ダクト161と連結されることができる。したがって、前記ベントホール部材162は前記ダクト161を通じて前記第1位置P1に誘導されたガスGを放出する役割を果たす。一方、前記ベントホール部材162は前記ダクトカバー部材161bと一体に形成されて前記ダクトカバー部材161bとともに前記絶縁カバー160に結合する。
【0054】
図1に示されるように、前記保護回路部170は前記ハウジング140内に収容され前記2次電池ユニット110の他側に伸びる前記バスバー151を通じて前記2次電池ユニット110と電気的に連結される。前記保護回路部170は前記2次電池ユニット110の充放電動作を制御するだけでなく、過充電および過放電を防止する役割をする。前記保護回路部170は本発明に該当する技術分野で公知の構成を有することから、保護回路部170に対する詳細な説明は省略する。
【0055】
本発明の実施例によれば、固定カバーユニット120が弾性力を有する絶縁物質からなることによって前記2次電池ユニット110で発生する不要な電気的接触を防止することができ、前記2次電池ユニット110の体積膨張時に、膨張(swelling)した2次電池ユニットのための空間を確保することができる。
【0056】
また、本発明の実施例によれば、前記圧迫プレート130を利用して前記2次電池ユニット110の結束力を向上させることができる(
図1参照)。さらに、前記2次電池ユニット110に対して水平および垂直方向に圧迫することによって、前記2次電池ユニット110の全体的な大きさを小型化することができる。
【0057】
また、本発明の実施例によれば、前記絶縁カバー160と一体に形成されるダクト161を利用して前記2次電池ユニット110から排出されるガスを所望する位置に効率的に放出することができる。
【0058】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。